■FINAL FANTASY XII 〜FF12スレッド〜 ver.0183■
118 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:
ベイグラは主人公の「旅立ち」の動機付けとイベントと、
それによるプレイヤーへの感情移入促進効果がすごい上手いRPG。
あそこまで冒険の始まりの部分を丁寧に書いたRPGは実はベイクラだけではないだろうか。
加えて、敵味方一人一人に個性と名前があるのもいいし、
新しいエリア(MAP)につくとワクワクする。
だからこそあのラストは納得できない。
少なくともVKPと法王庁がこのグレイランド事件でとうなったか書くべきだったし、
アシュレイが最後放浪者になったのは何故その道を選んだのか理由をアシュレイ自身にちゃんと語らせるべきだった。
それをあんな表現にして終わらせたのは間違いなく制作者の逃げ。
やはり、どう考えてもあのシナリオは全肯定できない。
全てを否定してないし褒めるところは認めている。
OPの台詞・音楽・ポリゴン演出のカメラワークのシンクロは本当に凄いと思うし今あるゲームでもトップだと思う。
テンポといいスピード感も凄い。
なのに後半の演出は明らかに手抜きで、まるでOPを作った人間とは別人が作ったみたい。
最後のスタッフ流れるところのイラストはよかったけどシナリオ演出が駄目すぎ。
アシュレイの物語なら尚更その後VKPと法王庁がどうなったかをはっきり書き切るべきだ。
あのラストだとまるでVKPと法王庁が最初からいなかったみたいだし、
OPで組織的対立を出してる以上絶対この問題は決着つけるべき。
それをしなくてあのラストにしたのは明らかに制作側というかシナシオと演出してる人間の逃げ。
最初はいいが、途中からどんどん組織の存在感を失っている。
いつのまにかギルデンスターンが法王庁のトップのような扱いになり、
VKPにいたっては存在そのものがなくなっている。
ヒロインのキャロの立ち位置も不明。
どう考えても最初はOPのテンションで制作していたけど、
途中で息切れしてそのまま迷走したとしか思われない。
119 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/12/20 02:32:11 ID:5UCz68Tv
しかし、はっきり書かずプレーヤーの想像にまかせるというのはお手軽に深みを出したいときによく使うパターン。
だから「逃げ」というよりは「(ある種の)定石に沿った」といったほうがいい。
好きな人は色々考えてみればいいし、
そうじゃない人はこれはこういうもんだと割り切って 忘れたほうがいいんじゃなかろうか。
ましてや、個人的には一人で孤独にダンジョンや廃墟を進むといったシチュエーションが大好きなので、
ストーリーはどうでもいい感じ
とりあえず、この手のラストは必ず賛否両論になるから反対意見が出るのは当然だけど、
全てを鮮明に描ききる事が良策とは限らないと思う。
引く所とそうでない所ってのがあったほうがより魅力的なシナリオになる。
法王庁やVKPのその後をEDで流したとしよう。
そうすると、シドニーの心中やアシュレイの行き着いた答えなどの 本来魅せたい部分がかすんでしまわないか?
一番魅せたい部分に重点を置いてサイドの情報は文字で簡単にすませたベイグラのEDは、まさに秀逸だと思う。
それに、組織の印象が薄く感じられるのは、ゲームの中の時間が
24時間足らずということで、組織の決定が個人の行動に 追いつかなかったから。
これは断定してもいいと思う。
この時代に携帯みたいな手軽に連絡を取り合えるものがあるなら別。
そもそも、ギルデンスターンの行動は法王庁の総意ではないけれども
レアモンデ内における聖印騎士団の最高権力者。
鍵と継承の謎を解いてからは狂信的な理由から自分が
継承すべきだと信じ込んで暴走するようになったけど。
アシュレイが身を隠したのはレアモンデの存在自体を消そうとした議会と法王庁から 狙われていたからだと思う。