【素敵】レノについて語るスレ【FF7】【タークス】

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933名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/11 21:50:20 ID:Lk1bliLX
ええ。
934名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/11 23:05:35 ID:jkb8fkkI
そうか
935名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 00:49:42 ID:efePJqeG
915だけど・・・自分が915のリンク張ったせいで
そのノリで919見てしまった人が多かったのならゴメン・・・。
936名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 00:55:06 ID:cb+DnzUr
まったく貴方のせいじゃない
937名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 01:12:26 ID:DZVqbGF3
雨上がりのじっとりとした空気が肌にまとわりつく。
コンクリートがむき出しの非常階段は、ひんやりとしてて少し肌寒い。
天気予報では夕方からまた雨が降るのに傘を持つのを忘れたし、
テレビでは今日の運勢は最悪だと言われた。
見知らぬ女にヒステリックに絡まれるし、最低の月曜日の仕事始めだ。


「ちょっとあんた、人の話し聞いてるの?!」
「・・・」
甲高い怒鳴り声が耳に響いて、私は僅かに顔をしかめた。
「私のレノさんにまとわりついてんじゃないわよ!!
 あんたみたいなブス、相手にしてもらえると思ってんの?」
真っ赤に塗った口をゆがめて彼女はふふんとせせら笑った。
「レノさんは優しいから仕方なくあんたにかまってあげてるのよ
 そうじゃなきゃ、あんたみたいなババァなんて見向きもされないっつーの、ばぁ〜か」
「先輩とは仕事で一緒にいるだけです。」
彼女の方は見ないで、ぶっきらぼうに私は言った。
「なにその呼び方!コビてんじゃねーよ!!」

バチーン!
938名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 01:13:02 ID:DZVqbGF3
乾いた音がコンクリートの壁に響くと、
左のほっぺたがじわり、と熱くしびれた。
キッ、と彼女をにらみつけると、真っ赤な顔でまた手を振り上げられた。

「むかつくんだよ!」
当たる!そう思った瞬間に、不意に上から声が降ってきた。

「はい、そこまでだぞ、と」

ばっ!と上を見上げた彼女は、わなわなと体が震えている。
ゆっくりと上を見上げると、声の主は柵にもたれてこっちを見下ろしていた。

「先輩・・・」

「イリーナ、タークスのクセに殴られっぱなしでどーするのかな、と」
トン、トン、と肩を揺らしながら、レノは一段ずつ階段を下りてきた。
「レ、レノさん!これは・・・」
「言い訳は聞きたくないぞ、と」
「で、でもこの女が!」
「心の醜い女は嫌いだな、と」
女はぐっと押し黙ると、バツの悪い顔をして下へ走り去った。
939名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 01:14:20 ID:DZVqbGF3
バタバタという足音が遠のいていく。
目の前に立った男を見上げる私の顔はむっつりしている。

「ありがとうは?」
「助けてくれなんて言ってません」
クックッと笑う声が聞こえる。
「可愛くねーの」
そう言うと、くるりと背を向けて奴は階段を上り始めた。

「どうせ可愛くないですよーだ」
小さい声で言ってみたところで、どうせ奴には聞こえているだろう。
ゆれる背中が憎たらしい。

「先輩」

いつもからかって来る所とか、たまに仕事をサボる所とか、
難破なところも好きなんかじゃないけど。

「お昼ぐらいなら、おごってあげますよ」

たまには優しくしてやろう。
940名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 02:17:21 ID:2TJAxfaB
もしかして前神SS書いてくれた人!?(゚∀゚*)
941名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 02:24:14 ID:g678lHKc
神キタ━━━━(*゚∀゚*)━━━━!!!!
レノにまつわりつくエアヲタ、もっと描写キモくても…w
ホント上手いね。レノもイリーナも雰囲気最高。
942名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 04:17:36 ID:ljCgKMkU
でもイリーナは言われるほどババアではない。
943名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 04:52:02 ID:aUWm5M8R
レノよりは若いだろ?
944名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 08:06:08 ID:sVzJXPeD
ストーカー女の妄想入ってるからじゃない?
945320:05/03/12 10:55:27 ID:83JOdfMv
先に来てた神レノジェシとネタが被ったので書き直してたり
パソコンの調子が悪かったり良くてもアレが暴れてて投下できる状態じゃなそうだったりで
遅くなったけどスレも終わり頃だし思い切って投げてます…
設定間違えてるかもしれんが…ジェシー難しいよ…
946名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 10:56:48 ID:83JOdfMv
無機質な重いその荷物をジェシーは暗い道を歩きながら抱えていた。
僅かな人工的な灯りが足元を微かに照らす。
「ったくもう…こんな時に皆やバレットがいないなんて。」
整備用の部品はやはり重く痺れた手が少し痛む。
ジェシーは大きく溜め息をついた。
「あれ?」暗くて細い道に何か、見つけた。
「……?」(黒くて…赤い?)
ジェシーは部品をその場に置いておそるおそるソレに近づいた。
(人影?)
それは男の倒れた姿。

黒いスーツを赤い血と髪で飾った男の姿だった。


鉄を打ち削る匂いがする。
レノはそれに目を覚ました。
「…うるさいなぁ、…と。」
赤い髪をボリボリを掻き毟りレノはベットから起き上がる。
「・・・・・・ん?」(ベット?)
見慣れない天井。レノはゆっくりと体を起こす。
目を揺らせばやはり見慣れない小さい部屋だった。
「・・・・・あれ?」
レノは自分の体を見れば包帯を巻かれたこと以外は裸の上半身に気付く。
体だけじゃない。額や頬にも痛む箇所には治療が施された。
(なんだ、コレ。)
キョロキョロと周りを見渡す。けど今の状況を把握できる物はなかった。
そしてよく耳をこらせば下から物音がする。無機質な機械音。
レノはベットの横にかけてある、おそらく自分の物だろうスーツの上着だけを肩にかけ階段を探し下の階にと下りた。
947名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 10:57:51 ID:83JOdfMv

「・・・・ん〜〜?」
大きくなる機械の音。
レノは廊下を歩きながらその音の方を追う。
音が一番大きい部屋を見つけゆっくりその扉を開いた。
「なんだ、これ、と…」
その扉の先には機械類が溢れていた。
少し暗い部屋にガチャガチャとそれをいじる音。
レノは珍しくもないはずのその風景に目を開いた。
それをしているのが若い女だからだ。
「…あ、…!!起きた?」「!!」
作業をやめ、女は自分の方を振り向いた。
「おはよう、具合どう?」
「・・・ここ何処だ、と?」
「起きて第一声がそれ?…まぁいいけどね。お腹すいてない?」
炭や何やらで汚れた手を払い女はそう尋ねた。
「私はジェシー。あんたは?」
「・・・・・レノ。」
「そ、レノ。怪我はどう?」
「怪我って…」
「覚えてないの?キミ、そこの裏道で倒れてたのよ。」
「・・・・。」
「とりあえずご飯食べようか。私もお腹すいたし。」
ジェシーはそう言ってレノを連れ、部屋を出る。
レノも少し渋々という感じがあったものそれについて行く。
「なぁ、と。」「ん?」
「倒れてたのは俺だけか、と。」
「…うん。どうして?」
レノは髪を掻いて少し考えたが
「まぁいいか、と…」
そう言ってジェシーの後ろについて行った。
948名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:01:59 ID:83JOdfMv


「美味いな、これ、と。」
「あらそう?有難う。でもこれ私の友達が作ったんだけどね。」
レノは暖かなスープを飲んでいた。
少し小さいテーブルにいい匂いが漂う。
「あんた、整備士か何かか?ずいぶん機材も多いみたいだし。」
「う〜ん。そんなような物かしら。」
濁すような言い方にレノは首をかしげた。
「まぁ気にしない方がいいわ。私もキミの事気にしないから。」
「ん?」
「どうせヤバイ仕事でもしてたんでしょ?
ミッドガル…ここじゃ何も珍しくないけどね。」
「じゃあんたも?」
そう尋ねるとジェシーは含み笑いをしてごまかした。
レノはスプーンを口に咥え、それ以上聞くのはやめる。
けれどそこら辺に落ちている機材を見てまた口を開いた。
「でも凄いな、と。なんか難しそうな事してたじゃないか。」
「まぁそれしか出来ないしね。おかげでオイル臭くて男は全然寄らないけど。」
「ふーーーん。」
レノはそうぼやきながらスプーンを置いた。
そして台所をいじるジェシーの背後に立ってみる。
「・・・・?どうしたの?」
「イヤ。」
ジロジロとジェシーを見回すレノ。
「結構美人でいい体しているのになぁ、と。」
「は?」
949名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:03:29 ID:83JOdfMv

「これで男いないのは勿体無いな、と思って。」
そうレノがぼやくとジェシーは大げさに後ずさる。
ガシャンと大きな音がして皿が落ちた。
「あー…皿、ヒビ入ったぞ、と。」
「な、何言ってるの?!あんた!」
「ん?」
「私、に、えと私は。」
ジェシーは目を白黒させて慌てふためいている。
レノは首を傾げ、だが少しだけ笑った。
「照れてる?可愛いじゃんか、と。」
「〜〜〜・・・・!!!!!」
顔を真赤にし、ジェシーは背を向けた。
レノはすると更に楽しそうに低く笑う。
「あんた免疫ないんだなぁ、と。」
「悪かったわね!」
「ホラホラ、声震えてるぞ、と。」
レノはそう言いながらジェシーの背後に近づき肩に手を触れる。
「ぅひゃ!?」
「あーもう少し色気のある声お願いね、と。」
そう言いながらその肩を両手でレノは抑えジェシーのうなじに唇を寄せた。
そして軽く吸い付いた。
「きゃ!?何・・・!?」
「黙ってナ、と。」
そのまま唇から舌を出して、首筋を舐める。
「ヤっ・・・!」
「ああそんな感じの声いいな、と。」
「ちょっとっふざけないで・・・!!」
「ヤダ。」
レノを振り払おうとするジェシーだがレノは笑って右手をジェシーの足元に寄せた。
950名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:04:21 ID:83JOdfMv

「きゃ!」
太股の辺りを軽く撫でただけでジェシーは抵抗どころでなくレノの手を振り払おうとする。
けどそれを気にせず今度は左手で胸元に指を進めた。
ジェシーの身体が強張るように硬くなる。
「や、やだってば!」
「結構感じやすいのかな、と。」
「何言って・・・きゃ!」
胸もとの飾りを服の上から触れれば確かにあがる甘い声にレノは低く笑った。
「やっぱり勿体無いな、と。」
「やだ・・・!」
ジェシーは涙目で声を絞った。
レノの手は更に進む。
だが。

PULLLLL・・・・

「あ?」
スーツの中から聞こえる高い一定の音。
レノは舌打ちをしてそれを探った。
「残念。いい所だったなのにな、と。」
ジェシーの身体を支えながら椅子に座らせ、レノは笑い身体を返し部屋から電話をとるため出て行く。
ジェシーは暫くボーとしていたがレノが部屋から出て行く瞬間にハッとする。
「・・・・・・・な!!!」
(何なの!!アレ!)
951名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:07:38 ID:83JOdfMv
「信じられない…!!」
顔がまた更に熱くなり椅子の上で身体を折り曲げた。
いっそ喚き散らしそこら辺の物を投げつけてやりたい。だけど。
(どうして。)
驚いたし、ビックリしたけど。殴り殺してやりたかったけど。
(・・・・・イヤじゃなかったんだろう。)
ジェシーはただ顔を埋め自分との葛藤に苦しむ。
(もうやだ、恥ずかし過ぎる!!)
頭を振ってそう口の中で自分でも聞き取れない声でブツブツと言ってたその時。
ガシャ―・・・!!
「!!」
扉が強引に開かれた。ジェシーは身体を強張らせる。
「な・・・・!」
「ここがアバランチのアジトか。」
「テロリストめ。」
(神羅兵・・・!!)
銃を持った男が三人だけだが部屋に入ってきた。
ジェシーは固まり、目を丸くする。
(ばれた・・・!?)
「!人がいるじゃないか。」「一人のようだ。ふむ・・・。」「色々利用価値はありそうだな。」
「・・・・・・!!」
ジェシーの背筋から冷や汗がこびり付くのが、解った。
952名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:12:01 ID:83JOdfMv
「あーごめん、ごめんな、と。」
「連絡忘れてたというか出来なかったと云うか。」
「悪かったな、と。その内何かおごるから。」
「ツォンさんには適当に言っとけって。」
「じゃーな。いつもアリガトな、と。」

携帯を切りレノは溜め息をつく。
(ルードにはまた心配かけちゃたなー、と)
口笛を軽く吹いてスーツに携帯を戻す。
包帯がうっとうしくなり、ついはずしてしまい仕方なく床にそれを落とした。
包帯もなくなり完全に素肌の上にスーツを肩に羽織る。
「さぁーあの子にはお世話になっちゃったけど、どうするかな、と…。」
ガシャァ・・・・・!!
「!!」
激しい物をぶつけるような音にレノは振り向いた。
「・・・・・!」
いきなり駆け出すようなマネはしない。
気配を消し、僅かに開いたままの扉から覗き見た。
(あれは。)ジェシーと・・・神羅兵。
兵の一人がジェシーの腕を掴み上げている。
「はなせ!!クズども!!」
「ハハ、威勢がいいねぇちゃんじゃねぇか。
まぁテロなんて犯罪できるくらいだ、元気有り余っているのかな。お譲さん。」
953名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:13:05 ID:83JOdfMv

「星の命をムダに削ってのうのうと暮らしているあんた達に私たちの何が解るのよ!!」
「あーうるせぇな。少し大人しくしてもらうために足に弾一発もらっておくかー?」
「!!!」
銃を構える機械的な音がし、ジェシーにそれが向けられる。
「おー俺が押えとくから撃っちゃえ。」
「足か腕なー喋れる程度にしとけよ。」
「やめ・・・!!」

ガシャー・・―ッ―!!

「!」
「な・・・・!!」
黒いスーツを頭から被った『人』が銃を何かで叩き落す。
電気ロッドが長い腕から伸び、男の手を焼いた。
「何っ・・・!!」
電気ロッドがもう一振りされ残り一人の銃を叩き落し、ソレと同時に足で残った一人の横腹も蹴り上げその場に膝をつかせる。
兵が素手で向かってこようとすれば体を捻り、身を浮かせる。
そして後頭部に膝をいれた。
「ガッ・・・!!」
一人が気を失うように倒れこんだ。ソレを見て一人が何か取り出した。
「・・・!」
954名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:17:38 ID:83JOdfMv

小さなナイフが投げられる。だがそれも頭を覆ったスーツで投げ払う。
だがソレと同時にスーツは裂け、隠した顔が晒された。
「チッ・・・。」
赤い髪が舞う。
「ヒっ・・・!!」「な・・・!!」
その髪と顔を見て残っている二人の兵が固まった。
「タ、タークス・・・!!」

「タークス・・・!?」

ジェシーの顔が引きつる。
「タークスって神羅の・・・!!」
レノの顔を見上げればレノは何ともいえない顔をして笑った。
ジェシーは思わず息を呑んだ。
(暗殺でもなんでも汚い仕事を受け持つ神羅のグループ…この人が!)
自分達の敵 の一人。
「なんでタークスが…!!」
「ったく、顔見せたくなかったんだがな、と。」
「なんであんたが!大体こいつらは俺達の敵のテロリストの一人・・・!!」
「あーそういう口うるさいのは嫌いだな、と。」
レノはそうからかうように笑いながら電気ロッドを構えた。
「会社にばれたらどうなるか・・・!!」
「あんたらがいなきゃばれないだろ?たとえば」
「・・・・・!!」
「ここで殺してしまえば。」
955名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:20:48 ID:83JOdfMv

兵達が青くなる。
だがレノは笑って電気ロッドを肩においた。
「・・・とさっさと殺した方が早いんだろうけどナ。残念、俺は今仕事じゃないんだ。どっちの味方につこうが関係ないぞ、と。
まぁチクられると色々面倒な事になりそうなのは確かだがな、と。」
「・・・・・・・・。」
「それともタークスを敵に回すか?」
ニヤリと笑うレノ。
それを見た兵の背筋が冷え鳥肌がたつ。
「わ、解りました。今回は引き下がります。今回の事も口外しません・・・」
「悪いね、と。」
レノは笑い、そう言った。
部屋から兵達は倒れた一人を引きづって出て行く。
散らかった部屋でジェシーは一人残るレノを睨んだ。
「貴方は帰らないの?」
「うゎ冷たいな、と。」
「冷たくもなるわ!!聞いてない!!私、貴方がタークスなんて・・・!!」
「聞かなかったろ、と。」
「そうだけど・・・!」
喚きたてるジェシー静かになったと思えば唇を噛んでた。
レノは溜め息をついてその様子を見下ろす。
956名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:22:17 ID:83JOdfMv

「怪我はないな、と。」
「出て行って・・・」
「・・・・・・。」
「なんで助けたの?」
「あー一晩お世話になったしな、と。」
「そんなの・・・!!」
ジェシーは立ち上がってレノを見上げる。
「・・・・・・・・。」
「なぁあんたテロリスト止める気はないか?」
「!」「神羅敵に回すなんて馬鹿げてるぞ、と。いつか死ぬ。」
レノの言葉にジェシーは目を開いて叫んだ。
「あんた達神羅に私たちの何が解るのよ!!」
「解らないな、と。負けの決まった勝負に命かける奴の考えなんか解らない。」
「負けと決まってようが、テロリストの罵られようが…!!」
ジェシーの痛いような引きつる声。
「それで止められるようなら最初から何もしてないわ!」
「・・・・・・・。」
レノは溜め息をつく。
957名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:25:13 ID:83JOdfMv

「あんたみたいな女は嫌いじゃない。」
「・・・・・・・・。」
「でもアジトは変えた方がいいぞ、と。足はついたみたいだし。」
「・・・・・。」
「今度は俺みたいなのを拾うのも止めときな、と。捨ててあった所に戻しておきなさい。」
「・・・・何なのよ!あんた!」
「タークスのレノだぞ、と。好みのタイプは気の強い女。」
赤い髪を揺らしそうレノは笑う。
ジェシーは目を見開き呆然としているようだった。
「・・・言っておくけど!」
ジェシーの言葉がまた始まったと同時、レノは背を向けた。
扉の方に向かっている。
「私はアバランチのジェシーよ!次に会ったら…貴方とだって敵なんだから。」
「知ってるぞ、と。」
「・・・・・。」
「次に会うときは貴方に尊敬の意志を込めて。」
レノが振り向いた。
958名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:29:44 ID:83JOdfMv

「あんたの敵になってやるぞ、と。」
「・・・・・・・・。」
そう言うとレノは扉のドアノブを引いて外にと向かう。
赤い髪と、黒のスーツ。
それが扉の向こうに消えるまでジェシーはただそれを見てた。
そして閉まった扉。
彼はもう、いない。
「うかつ、だなぁ。」
一人残された部屋でジェシーは呟いた。
理由などわからないけど、何となくそう言いたい気分だった。
その訳の解らない気持ちを表すように。

理由の解らない。知りたいとも思わない。
それでも。
理由もなく一粒だけ零れた涙をジェシーは拭おうとしなかった。

959320:05/03/12 11:30:47 ID:83JOdfMv
設定の間違いは(ry)
無駄に長くてスイマセン…エロ無理だったよ。エロ。
960名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 11:47:29 ID:z4i4cNUk
かかか、神が降臨なすった━━━━(゚∀゚)━━━━!!
(*´Д`)ハァハァハァハァハァハァレノジェシ良いよレノジェシ!
961名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 12:51:56 ID:HCzlxBkY
>>946-958
すごいなぁ、引き込まれました。
文才ありますね、羨ましいです(^−^)
962名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 15:43:26 ID:ljCgKMkU
レノカッコよすぎやんけコレ!(;´Д`)ハァハァ
963名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 16:09:46 ID:p6qYUSoR
やばい。ツボにクリーンヒットだーよ!
職人さん、萌えをありがとう!!
964名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 16:40:52 ID:eX1iUyM2
>>「神羅敵に回すなんて馬鹿げてるぞ、と。いつか死ぬ。」
ってところが好きだなぁ。あのあと本当にそうなったとき
レノは何か思うところがあったんだろうか・・・とか。素敵だね。
965名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 17:48:21 ID:6XL5i164
>>937もとても良かった。場面描写もよかったけど
ヒステリー女にも媚びなくて、
レノにも媚びないイリーナがとても良かった。ステキー
966名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 22:07:20 ID:DiIsNRHu
こういう神が光臨なさるから、このスレ覗くのやめれない。
ともかく、2人のステキレノありがとうございます。GJ!!
967名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 22:32:52 ID:p6qYUSoR
ところで、次スレどうする?
あのHPが晒されてるやつは、使うの反対なんだが‥…
968名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/12 23:12:47 ID:pv1v21JU
あのスレは論外でしょう。
969名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/13 00:19:24 ID:bz1gNb1B
ここ見てたら文章書きたくなってきた…。
初SS完成したら投下してもよかですかー?
970名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/13 00:47:40 ID:eN3D5WVz
よかです
カモン
971名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/13 02:51:56 ID:EGiAQT2E
ttp://rivernet.cool.ne.jp/upmini/200503c/20050312131549_6341.jpg

神がおいでなすったぞ(゚∀゚)
972名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/13 03:06:00 ID:sjMaUWXP
完成したら投下したいけど・・・。
973969:05/03/13 04:50:20 ID:bz1gNb1B
「・・・暑い。」
天気予報によれば、今日の最高気温は30度だとか。全身黒のこのスーツで外回りはキツイ。
暑さのせいで、イリーナのやる気は限りなく0に近かった。
「こんな日に誰も活動しないわよ・・・。」
うだうだと独り言を呟きながら歩く。ビル街を抜けると公園が見えた。
「もう、限界。」
公園の木陰にぽつんとあったベンチへ、腰を下ろした。
珍しく、子供の姿はない。いつもより静かな公園で耳に入るのは、たまに通る車の音と蝉の声。

「!」
急に背後に気配を感じた。
銃に手をかけ、素早く振り向いて構えた。

と、そこには。
驚いた顔をし、両手を上げる赤い髪の男。
ふぅ、と短い溜め息をつき、銃をしまった。
「・・・なんですか、レノ先輩。」
「ぉまっ・・・!なんですか、じゃねーぞ!!俺を撃ち殺す気か!?」
いつもの口癖が出ないほど慌てていた。
「だったら背後から忍び寄ってこないで下さいよ・・・。」
「普通に声かけたらおもしろくねーだろ、と。」
いつものように肩をロッドでポンポンと叩きながら笑った。
再び短い溜め息をついて腰を下ろした。レノが隣に座る。
「先輩・・・今日はここ担当でしたっけ?」
イリーナが尋ねた。
「んー?違うぞ、と。暑いから遠くまで行きたくねーんだよ、と。」
「・・・やっぱサボリですか。」
974969:05/03/13 04:58:35 ID:bz1gNb1B
蝉が休む間もなく鳴いている。
「先輩・・・暑いんですけど・・。」
イリーナと同様に、暑さでぐったりしているレノが返す。
「俺に言われても困るぞ、と。」
PM2:00。気温が最も上がる時間だ。
ふと、車の音と蝉の声の中に気配を感じた。レノも気付いているはずだ。が、決して声は出さない。

イリーナは静かに銃を抜く。レノはロッドを更に強く握る。

二人は視線を合わせた。目で合図。

二人同時にベンチを離れて構えた。しかし、敵と思われる者は動かない。
「・・・出て来なさい。」

動かない。

木の陰に刃物のような物が光ったのをレノは見逃さなかった。
「じれってぇな、と!」
同時に、一筋の稲妻。声を出す間もなく、男が倒れた。
「!・・・もし敵じゃなかったらどうするつもりだったんですか!!」
「まぁ、なんか、敵っぽかっただろ、と。」
さらりとレノが言う。
呆れるイリーナをよそに、レノは男の死体を突いた。ふと見ると、男のそばに紙切れが落ちていた。
「!?」
そこには―
レノを始めとするタークス全員の似顔絵。その下には、長く並んだ数字。0がいくつあるだろうか。
誰の仕業かなんて言うまでもなかった。
975969:05/03/13 05:03:44 ID:bz1gNb1B
「・・・面白い事してくれるじゃねぇの、と。」
そう言って紙切れをイリーナに渡す。
「な・・・!」
イリーナは目を見開く。
そういえば、さっきの男は明らかに一般人だった。金欲しさに、敵となってしまっていたが。
「こりゃー、敵が増えるぞーっ、と。」
レノが笑う。
「先輩!!笑ってる場合じゃないでしょーっ!!」
「はいはい、と」
ニッと笑い、赤い舌を覗かせた。
瞬間、イリーナの顔が熱くなる。
(顔が熱いのは気温のせい、気温のせいよ!!)
必死で自分に言い聞かせるイリーナの横で、レノは電話をかけ始めた。
「ツォンさん?奴らが面白い事してくれましたよ、と。」
「反神羅、か。どうした?」
「俺らの首に金がかけられました。さっきは一般人に狙われました、と。」
「!」
「ご丁寧に全員の似顔絵まで配られてますよ、と。」
「・・・そうか。とりあえず本部に戻れ。誰に襲われるかわからないからな、気を付けろ。」
「はい了解、と。」

携帯電話をポケットに入れると同時に殺気を感じた。
「早速か、と。」
辺りを見回す。
「先輩、今回は多いですよ。」
イリーナは既に構えていた。
「ふぅ・・」
溜め息と同時にイリーナに背を向けて走り出す。
「イリーナ、そっちは頼んだぞ、と。」
「はい!!」
976969:05/03/13 05:06:22 ID:bz1gNb1B
パァン!

次々とイリーナの銃声が響く。そして人の呻き声。
レノの瞳には5つの人影が映る。
尋常ではない速さで背後に回り、後頭部に一撃。
「甘いよ。一般人、と。」
本日二回目、んべっ、と舌を出した。

パァン!

「・・・きゃっ」
イリーナの声。
レノが振り返ると、イリーナはレノが倒した人数より遥かに多い人数に囲まれていた。
頬には血が滲んでいる。
「・・・のヤロっ」
ロッドを振る。

ドサッ

・・・5、6人は倒れただろうか。
それを見た残りの者は、足早に逃げ出した。
「大丈夫か、と。」
「ありがとうございました・・・すいません迷惑かけて。」
イリーナは深々と頭を下げた。
977969:05/03/13 05:14:51 ID:bz1gNb1B
「礼なんかするな、それよりこっち来い、と。」
「?」
イリーナが歩み寄る。

突然、顎をくいっと持ち上げられた。

「!?」
鼓動は速くなり、顔は自然と赤くなる。
それを見たレノはニヤーっと笑みを浮かべて言った。
「なぁーに考えてんの?イリーナちゃん、と。」
そう言われて更に顔を赤くしたイリーナが、
「何も考えてません!!早く離してください!!」
と叫び、じたばたする。
「いーからじっとしてろ、と。」
シャツの袖で、イリーナの頬の血を拭う。
「え!?先輩!?シャツ汚れますよ!!いいですって!!」
あわてるイリーナをよそに拭い続ける。
「よし、帰ったらちゃんと消毒するからな、と。」
レノが歩き出す。
思わずぼーっとしていたイリーナは、速い鼓動を抑えて慌てて後を追う。
「あ、先輩!待って下さいよーっ!!」


終わり。
978969:05/03/13 05:22:40 ID:bz1gNb1B
長いくせに中途半端ですみません。
しかもキャラめちゃくちゃでツッコミ所満載。
改行もおかしいですがお許しください(´・ω・`)
979名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/13 09:43:56 ID:oaVc+VbA
けっこうよかったよ
980名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/13 11:04:45 ID:Nze+YUz5
>>969
初なんだー乙!
私もけっこういいと思う。レノの萌えどころが良く出てるというかw
981名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/13 21:17:37 ID:c1zgTZzx
>>971 カワ(゚∀゚)イイ!!

>>969 レノ(*´Д`)ハァハァ

ふたりともGJ!
982969
>>979>>980>>981
ここは優しい方が多いですね・・・ありがとうございます。
ところで、次スレはどうなるのでしょうか?もっと皆さんとレノタンを語りたい(*´∀`)