2 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/25 21:22:57 ID:GvsI95gi
あ
乙。
ああ、いくつになっても最高だとも。
Z。
乙。
10スレいったときに「次は15スレ目標に」なんて書いた記憶があるけど、
なんやかやと達成しましたな。
で久々に絵板行ってきたら完全撃墜されてきましたよ奥さん!
アグたんハァハァハァハァ!
8 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/26 02:02:00 ID:vQTnY/hE
パパパパパーン
☆))Д´)←
>>1 ☆))Д´)←
>>2 _, ,_ ∩☆))Д´)←
>>3 ( ・ω・)彡☆))Д´)←
>>4 反省しる!!!
⊂彡 ☆))Д´)←
>>5 ☆))Д´)←
>>6 ☆))Д´)←
>>7
ノ∩
⊂
>>8 ヽ
/( 。Д。 )っ
U ∨ ∨
ナニシヤガル ・@;∴‥
∧_∧ ∩ :: :.
( ・∀・)/ :: ::
(つ / :: :'
人⌒l ノ :: ::
し(_)
んなことより前スレ989が心配。
新スレ立て乙! そして景気付けに一発。
アグリアス「どうしたのだラムザ。こんなところに呼び出して」
ラムザ 「アグリアスさん…大事なお話が」
アグリアス(ええっ!? な、な、何!? 大事な話って…まさか!?)
ラムザ 「どうか驚かずに聞いて下さい」
アグリアス「あ、ああ、解った。何なりと話してくれ」
ラムザ 「実は…僕、女なんです(ばっ)」
アグリアス「…………な、何ぃーーーーッ!?」
アグリアス「…はっ! ゆ、夢か…なんたる悪夢だ」
ラムザ 「どうしましたアグリアスさんっ!?」
アグリアス(ラ、ラムザ…!? その可愛いエプロンは一体!)
ラムザ 「あっ、いきなりすいません! 朝ご飯、もうすぐ出来ますから!」
アグリアス(ま、まさか正夢ー!? いや、そんなはずは! いやしかしッ!?)
ラムザ 「…アグリアスさん? どうしたんですか?」
アグリアス「こうなったら…ラムザ。服を脱げ」
ラムザ 「……はい?」
アグリアス「つべこべ言わずに脱ぐんだラムザッ!!」
ラムザ 「い、い、一体どうしましたんですかーッ!?」
アグリアス「問答無用ッ! 貴公が男か確かめてくれるッ!!」
ラムザ 「えぇーーーーッ!?」
アリシア 「あらあら、朝っぱらからお盛んねぇ」
ラヴィアン「お盛んですねぇ」
ムスタディオ「おーい、今日の炊事当番は何処へいったんだ?」
>>1 ぉっ♥
>>10 除名後のアグたんは漏れが保護するから安心汁。
無双人妻突き
ガフガフアグアグしてもイイ?ねぇイイ?
痛くしないから。アグアグガフガフしてもイイ?
アグたんがこんなに萌えるとは思わなかった。ちくしょう、やられた。
【アグAA改〜照れ顔ヴァージョン〜】
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ○ ○ |:::|6))) 貴公ら何の話をしてるんだッ!
|::l-/// .///-- |:::| ))
|::! l:::l
l/. ;/
>>7 座位(;´Д`)ハァハァ
また連作して欲しいな
オークス卿
「我が娘アグリアスよ。剣技使いとの戦いにおいて、
今後お前が最も警戒しなければならないのが、ディバインナイトの存在だ。
装備品の破壊において、彼らよりも長けている者は他に無い。
動く事だ。彼らと対峙する時は、どんな時も止まってはならない。
ひとたび足を止めて彼らの間合いに入れば、
必倒の剛剣がダースとなってお前に襲い掛かる」
|
|
...-‐――--..!、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l 父上、私のMoveは3です・・・
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l |:::|6)))
|::l`ー-, -‐ |:::|ヽ、))
|::! / _ l:::l l
l/./  ̄`Y´ ヾ;/ |
______,| | |´ ハ
| | |-‐'i′l
|__ | _| 7'′
( (  ̄ノ `ー-'′\
 ̄  ̄ \
21 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/26 18:46:11 ID:pu/6rjVF
1乙
自慢の回避率も剛剣には関係ないぞ、と。
『ラムザの嫁』…前スレ終盤より。アグリアスのもう一つの専用ジョブ。必要条件はラムザとの結婚。
ジョブコマンド
「慰安」…様々な手法を駆使し、ラムザを即座に昇天させる。
・すねる…頬を膨らませてラムザを混乱させる。
・泣きつく…胸に泣き伏せ、ラムザの勇気を限界まで上昇させる。
・背中を流す…恋人同士の基本スキンシップ、ラムザを興奮させて狂戦士化。
・おねだり…指を銜えながら恥ずかしげに肌を露出することで、ラムザの理性を破壊。
・しどろもどろ…あられもない格好でラムザの性欲をもて余らせる。反動でアグリアスにアーマーブレイク。
・さらにあんなことまで…問答無用でラムザを昇天させる。白刃取り不可。
・できちゃったみたい…アレが来ないことを告げてラムザを不能に陥らせる。
・愛の宣告…情熱的な言葉でラムザに100%チャーム。
・浮気…嫉妬に燃えさせ狂戦士化。全♂ユニットにラムザが襲い掛かる。
・嫉妬…嫉妬に燃えて狂戦士化。全♀ユニットを無差別に攻撃対象とする。
「家事」…嫁として、ご近所付き合いもお手のもの。
・薪割り…聖なる剣気で薪を割る。
・狩猟…聖なる剣気で晩のおかずを斬る。
・粗大ゴミ破壊…聖なる剣気でゴミを出す。
・押し売り撃退…聖なる剣気でセールスマンを斬る。
・村内会を陰でしきる…聖なる剣気と色気で村内会を手玉にとる。
「性剣技」…神をも恐れぬ背徳の剣技で夫を斬る。もしくは斬られる。
・性交爆裂破 …性なる剣気で朝から爆裂。
・貞操稲妻突き…性なる剣気で昼は稲妻のごとし。
・不動無毛剣…性なる剣気で夜は動けなくなるまで。
リアクションアビリティ
・ハメドる…異国の機会仕掛けで敵に屈辱を与える。
・キャッチ…投げられたアイテムをキャッチして家計を助ける。
サポートアビリティ
・エプロン装備可能…料理の腕に拘わらずエプロンを装備できるようになる。
・メンテナンス…妻のたしなみ。
・ロングチャージ…ラムザのチャージ時間が長くなる。
・調教…調教
ムーブアビリティ
・年齢差無視…愛は年齢を超えて。
・MOVE-1…だがそれがいい。
…こんなジョブなら徹夜してマスターさせるのに。新スレお目。
若妻アグリアスさんか。俺の中では
めぞんの響子さんとクシャナ殿下(原作漫画版)とラピュタのおかみさんを足して3で割った感じかな。
なんて適当書いてみたものの明確なヴィジュアルイメージがぜんっぜん浮かばねーけどな!
>>25 響子さん → 惣一郎さん・・・
クシャナ殿下 → 私の夫になろうというのか
おかみさん → 護ってやりな
↓
実は五十年戦争で初めの夫を亡くしていてセックスとかは全然平気だけど
初夜を共にする前に反乱とか起こちゃうアバンチュールな性格で、
でも月日を経るとぶくぶく太っちゃう騎士アグリアス・オークス
「寝取る(ねとる)…ラムザの愛人のジョブコマンド。淫猥なる手段を用い、ラムザの精神を支配する略奪技」
ジョブチェンジ条件…メリアドールかラファであること。
>>26 焼きもち妬いたら剣をバッキリ折っちゃうのはデフォつーことでどうか一つ。
>>24 概ね笑わせてもらったが「ハメドる」はちょと違うかと。
まぁ、正直言えば、だ・・・
お前らのアグリアスはラムザのことしか考えてないのか?
年がら年中発情してんのか? 頭の中ピンクか? 毎日股濡らしてばっかなのか?
ギャルゲのヒロインかっつーの。エロゲのヒロインかっつーの。
ラブに生きるだけのラブマシーンかっつーの。リストラBOXに叩き込むぞマジで。
というわけだ。もうアグリアスじゃないよ・・・
FFTの設定に沿った話は総合萌えスレの方が受けるよ。
シリアス系SSでは基本的に原作通りで、そこに恋愛要素が絡んだだけってのもあるけどな。
今そういう流れなだけ、シリアスなアグリアスが好きなやつも大量にいる。
というかほとんど全員そうだろ。
原作に沿わせるとラムザとは絡ませにくいからなあ。
シリアステイストでも、ラムアグやる為には結構な改変が必要だ。
いや、これは相手をラムザに限定した場合の話だけど。
アグ「ラムザ!今回むっつり異邦人のクラウドとかいう輩が新入隊してきたな!」
ラム「そうですね」
アグ「あやつの『凶斬り』とかいう剣技に対抗して私も新たな剣技を編み出すことにしたー!!」
ラム「はぁ」
アグ「その名も『聖斬り』!11回もの斬撃によりルカヴィさえもこっぱみじん斬り!まさに私に相応しい技と言えよう!」
ラム「…アグリアスさん、『聖』の字は13画ですよ」
アグ「右上の『口』の部分は一筆斬りなんだがダメか?」
シドの登場でいっきに不憫になるアグリアス専用の聖剣技も設定してほしかったな。
花とか蝶とか蛾なんかがヒラヒラ飛ぶ演出でさ。
36 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/27 02:17:10 ID:hoTGgGzE
アグアグ
∧ ∧__
/(*゚ー゚) /\
/| ̄∪ ∪ ̄|\/
| |/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
型月カエレ
↑誤爆?
型月ってギャルゲーがあるんじゃないかったっけ?
あぐ
42 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/27 04:50:06 ID:HtF9ALlR
あぐりませんか?
あぐぅ
君たち、なんでもかんでもアグればいいってもんじゃないでしょ。
チャージタイムも消費MPもなく、遠距離攻撃のできる便利で
強力な聖剣技を操るアグリアス。
姫の護衛としてラムザ一行に同行していた彼女だが
騎士道精神に溢れ、敵をなぎ倒し、しかも美しいアグリアスは
パーティ内でも男女問わず人気があった。
しかしそんな彼女の充実した日々に終止符が打たれることになる。
―――――オルランドゥの参入――――。
雷神と謳われた彼の実力は文字通り天下無双とも言えるほどのもので
同じ聖剣技でもアグリアスのそれとの威力の差は歴然であった。
完全に株を奪われたアグリアス――――。
エクスカリバーの威力と永久ヘイストの前で、彼女は無力だった。
・
・
・
・
皆が寝静まった後、こっそりと特訓を毎夜続けるアグリアス。
しかし成長期を通り越した彼女に劇的なレベルアップなど望むべくもなく――――
いくらやっても彼との差は埋まらない。
自信を喪失するアグリアス。今までの誇り高き己が崩れていく――――。
苛立ちに身を任せ、聖剣技を手近な木に放ってしまう。
誰にも知られてはいけない特訓…音の大きな聖剣技は使うまいと誓っていたのに――――。
音に目を覚まし、様子を見に来たラムザと対面してしまうアグリアス。
顔を赤らめ、ただの訓練だ、と必死に弁解するアグリアス。
しかしラムザには手に取るようにいきさつが分かってしまう。
彼女のやつれた顔…明らかに精神的な苛立ちと疲労によるものだろう。
最近元気がなかったのもこのためだろう。
気丈に振舞っていても彼女はうら若き女性、ラムザ達は彼女の「聖騎士」という称号に
あたかも彼女の心は鋼のようである、と錯覚してしまっていたのだ。
彼女の心は劣等感とコンプレックスで今にも押しつぶされそうなほどに繊細だったというのに―――――。
ラム「……すみません。僕たちはあなたがこんなにも……」
アグ「…………!!」
疲れきった彼女の心に、労いの言葉は逆効果だった。
何日も、何十日も抑えていた感情が爆発する。その場に崩れ付して懸命に涙を抑えようとする。
しかし涙は止まらない。止まるはずもない―――。
アグ「………すまないっっ!私が及ばぬばかりに………!」
彼女にかける言葉が見つからず、ただ呆然と彼女を見下ろすしかないラムザ。
・
・
・
・
って路線の話を考え付いたんだけど、このスレ的にはどう?
許容範囲だったらアグの特訓のあたりから詳しく書こうと思うんだけど…
どう? も何も、激しく萌えましたが何か?
余談ですが、アグがシドにコンプレックスを抱くという話はちょくちょく見るけど、
剣士としてラムザがアグにコンプレックスを抱くというのがマイフェイバリット。
やりこみしないで普通にプレイするとアグたんは廉価シドになっちゃうからねえ。
萌えた俺はシドよりもはるかに強くしてしまったが。
>>47 > 剣士としてラムザがアグにコンプレックスを抱くというのがマイフェイバリット。
こんな感じですか、と、ネタを書いてみるテスト↓
その人の剣には、光が似合うと思った。聖騎士と呼ばれる兄の太刀筋よりも、ずっと。
彼女が振るう剣の美しさに、戦いの最中に見入ってしまい、暗黒剣の遣い手に叱られた
こともある。女にうつつを抜かすにゃ10年早いとからかわれて、ただその太刀筋を
見ていたのだと反論したのは、いつのことだったろう。
あれからずいぶん月日が流れた。
暗黒剣の遣い手には、僕の剣で止めを刺した。聖騎士だった兄には、彼女が本当の死を
与えてくれた。僕の手を肉親の血で汚すなと気遣ってくれた事に感謝している……つもりだ。
いや、本当は、そうじゃない。
本当は、僕が、彼女を気遣っていたい。いつだって。
けれど、彼女の剣はいつでも僕より鋭く、僕の剣よりも的確に相手に向かってゆく。
戦場での経験の差などもう関係ないと思えるほど、僕だって戦って来たのに。
僕は、いつまでも追い付けないのだ。いつまでも……。
↑書いてみて思いましたが、アグリアスがラムザに「戦士として抜かれた」と感じたのって
どんな時だったんでしょうか。最初は圧倒的にかなわないと思うんですが、最後は対等か、
それ以上になっているような。そういうラムザの成長をどう思っていたのかなあと。
やはりMove3の壁にぶつかった時にいろいろ……か?
>>49 ダイスダーグにはラムザ本人が引導渡しますた。
「これはティータの分!」「これはディリータの分!」
「そしてこれは、兄さんによって全てを奪われた、僕の、僕の、僕の怒りだァーッ!!」
色んなフィクションでは肉親にトドメさす役を他の人にやらせがちだけど、
「自分の手を汚すまいとするお前のいいなりになるのは不愉快だ」と
殿下も言っておられるので、やはり兄を殺すのは弟のラムザ本人でKnight!!
そもそも忘れてないかい? 2章終了間際から4章ベスラ要塞潜入までこっち、
アグリアスがいなければ異端者旅団はにっちもさっちもいかなかった事を。
アグリアス無しにあの異端審問官ザルモゥを退けられたか?
アグリアス無しにオーボンヌ修道院地下一階のガチ竜騎士部隊に勝てたか?
アグリアス無しにジャンプ神殿騎士イズルードに攻撃を当てられたか?
アグリアス無しに両手持ちの寄らば斬るウィーグラフを仕留められたか?
アグリアス無しに城塞都市ヤードーの忍者部隊からラファを護れたか?
アグリアス無しに怒涛のリオファネス決戦から生還できたか?
いや、ストーリーのノリから逸脱するほどのランダムバトルによる修業をしない限り、
全ての戦いにおいてアグリアスは必要だった。彼女がいたからこそここまでこれた。
俺達がウィーグラフに叩きのめされそうとしていた時、シドが助けてくれたかい?
いや違う。俺達を救ってくれたのは、どんな時でも、退かず、顧みず、
いつも陣頭で己の聖剣技を奮い続けてくれたアグリアスだった。
たとえシドやベイオウーフ、メリアドールの参戦によってその技の重要性が減ってしまっても、
そもそもアグリアスがいなければ、俺達は生きて再びオーボンヌに戻ってくることさえ
出来なかったんだ。ガフガリオンさんなら、そう言うはずさ。(by ラッド)
>>50 ザルバッグのつもりだったので、正確には
「僕の手をそれ以上肉親の血で汚すなと」でした。
ダイスダーグとああだったのに、未だこうですか、
という感じを出したかったのに失敗しました。
お恥ずかしい。
>>49 スラムダンク思い出した。
ラムザ「今のはティータの分。」
ラムザ「次はオヴェリア様の分だ。」
ラムザ「これはラーグ公の分。」 ピシ!
ラムザ「そしてこれは・・・これはザルバッグ兄さんの分!!」
ラムザ「まだだ・・・次は毒を盛られて亡くなった父さんと殺されたガフガリオンの分。」
ダイスダーグ「ガフガリオンはお前が―――」
オチまでつけたかい
ダイスダーグはこれ以上はないってくらい腹黒さを見せてくれたキャラだからねえ。
もっと華々しく散ってもよかったかもね。
しかしだっEDでアグリアスさまがいないのが許せない!
あっそうか!チョコボに乗っていたのはアルマじゃなくてアグたんなんだ!
変装しててさ!そうさ間違いない、見切ったぜ!!!
54 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/27 10:00:36 ID:ird3LL5d
>>52 熊と戦う犬漫画を思い出した漏れは負け組みですか?
>>50 あくまで俺の場合な。
vsザルモゥ→アグたん踊ってました。
vs地下一階竜騎士部隊→竜騎士sはハメドる付けた竜騎士ラムザが狭い階段で引き付ける。
アグは階上から魔道師を聖剣技でいたぶる。
シドもストーリー上の重要度ではアグたんと大して変わらないよ
…不要度か orz
>>55 だから三章のその時点で踊り子になったり、ハメドるを使うためには
何回もランダムマップで戦ってJP溜めなきゃいかんだろ。
普通に進もうと思ったらアグリアスは必須。
良い装備は全部アグリアスに回して、ヘイストなどの時魔法で完全援護。
普通ならパーティの主力はまさにアグリアスだよ。
途中でリターン押してしまった。お恥ずかしい。
vsイズルード→ここはアグリアスさんに頑張ってもらいました。わざわざ狭い本棚上に上るイズは格好の的。
vsウィーグラフ→総力戦。アグはむしろ周りの掃討。ウィーとはラムザが各種ブレイクでタイマン。
vsヤードー忍者部隊→アグたんやはり踊る。忍者sには門上に忍者ラムザ、門下に竜騎士で対処。
vsリオファネス決戦→やっぱ総力戦。アグたんだけじゃない。皆の力が必要だったんだよ!
バトル的にもアグリアスの力が必要で、ストーリー的にも盛り上がるのは
やはりゴルゴラルダとライオネル城は外せないかな。
とにかく序盤の苦しいときほど姐御頼みなんで思い出に残るというもの。
メリアドール戦で盗んだシャンタージュを装備したアグリアスは、フィナス河越えには必須でした。
10回くらい全滅したけど、アグリアスは必ずホーリーナイト+シャンタージュだった。それだけ重要な戦力だった。
60 :
47:04/11/27 16:26:56 ID:1OLz8OIo
>>49 おお、ありがとうございます。言ってみるもんだー!
なんつーか憧れ混じりのコンプレックス
>アグリアスがラムザに「戦士として抜かれた」と感じたのって
まぁゲームの中では聖剣技の補正が強いから、システム上ラムザをアグリアスより
戦闘役で立つようにするのは難しいんだけど、あえてストーリーの上で妄想するなら
リオファネス城でウィーグラフとサシの勝負をした辺りがイイんじゃないかなぁと。
「ウィーグラフが転生してしまったのは自分の責任だから、一人で話を付けに行くと言う
ラムザ。その背中を見送りながら、かつてオーボンヌ修道院で“足手まといにはなりません!”
と自分に懇願していた頃のラムザを思い出して…」
みたいな感じで。
戦力がどうこうというより、精神的に彼女が必要だから。
>>45-46 剣の素振りと仮想の敵とのイメージ戦闘…。幼少の時より幾度続けた練習だろう。
スマソ、間違って書き込んでしまいました。
萌える、という意見を頂いたので続きを書いてみようと思います。
しばしお待ちいただきたい。
./ ;ヽ
l _,,,,,,,,_,;;;;i <いいぞ ベイべー!
l l''|~___;;、_y__ lミ;l 遅い聖騎士はアグリアスだ!!
゙l;| | `'",;_,i`'"|;i | 早い聖騎士ははよく訓練されたアグリアスだ!!
,r''i ヽ, '~rーj`c=/
,/ ヽ ヽ`ー"/:: `ヽ
/ ゙ヽ  ̄、::::: ゙l, ホント 戦場は地獄だぜ! フゥハハハーハァー
|;/"⌒ヽ, \ ヽ: _l_ ri ri
l l ヽr‐─ヽ_|_⊂////;`ゞ--―─-r| | / |
゙l゙l, l,|`゙゙゙''―ll___l,,l,|,iノ二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
| ヽ ヽ _|_ _ "l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二;;二二;;二=''''''''''' ̄ノ
/"ヽ 'j_/ヽヽ, ̄ ,,,/"''''''''''''⊃r‐l'二二二T ̄ ̄ ̄ [i゙''''''''''''''''"゙゙゙ ̄`"
/ ヽ ー──''''''""(;;) `゙,j" | | |
うちのアグたんはSP40
剣の素振りと仮想の敵とのイメージ戦闘…。幼少の時より幾度続けた練習だろう。
女であることを捨て、ただただ剣の道に生きてきた私だが、
今、私の中の「騎士道」が揺らぎかけている――――。
シドルファス・オルランドゥ。雷神としての彼の異名・名声はかねがね聞き及んでいたがアレは常軌を逸している。
彼は聖剣技・暗黒剣・剛剣という三つの剣技を操れるというのに、私はたったの一つ…。
しかも専門とする聖剣技ですら彼のそれには足元にも及ばない。このままでは面目が立たない。
私は聖騎士アグリアス・オークス。姫の為にも、皆の為にも、そして、今までの私の道程を支える為にも、
私はもっともっと強く、高くあり続けなくてはならないのだ……!
――――しかし。
彼の剣は天賦の才。彼女の剣は努力によって身に付けたもの。
いくら努力したとしても、天才と凡才の間には埋めがたい差がある。私はそれを痛感していた。
無心になって剣を振っているはずが、ジワジワと心を蝕む「焦燥」。
アグ「くっ………っ!」
頭が制止する前に、体は無双稲妻突きを放っていた。
……何という未熟者。
その命を何度となく預けた自慢の剣技も、今では甚だ心もとなく思える。
ラム「アグリアスさん……?」
ハッ、と振り返るアグリアス。そこにはラムザが立っていた。こんな醜態を彼に見せられるはずもなく…
アグ「な、なに、少し鍛錬していただけだ。剣士というものは日進月歩。脅かせてすまなかった。
さぁ、帰ってもう寝るがいい……」
……自分でも顔が熱くなっているのが判る。羞恥心と自嘲の狭間で、彼女は身動きが取れない。
ラム「アグリアスさん…手が…」
アグ「え……?」
彼女は素振りのしすぎで手から出血していた。鮮血が剣の柄から滴り落ちる。
アグ「こ、これは…その、あの…」
もはや完全なパニック状態。剣に全てを捧げてきた彼女に巧い嘘などつけられるはずもなく――――。
耳まで真っ赤にしてしどろもどろとしている彼女に、全てを察したラムザが話しかける。
ラム「……すみませんでした。僕たちはあなたの『聖騎士』の名のために、あなたが女性であることを忘れていたようです」
アグ「………っ!」
荒んだ心に労いの言葉が染み渡る。抑えていた感情が涙となってあふれ出す。
涙など、とうの昔に枯れ果てたはずなのに。
…何という無様。私が地に伏し、涙を流している。
ラム「アグリアスさん…」
アグ「…私は怖かったのだ。剣以外に何のとりえもない私が取り残されてしまうのが!
何かしなければいけない、そう思って続けてきた特訓だが、まるで彼に追いつけない。
騎士とは主君のために全てを捧げる者。
世界を、姫を救う為に、この命など紙くずほどにも惜しくはない 、とそう思い続けていた私が、今ではこの有様だ。
ちっぽけな私情の為に、心を激しく乱してしまっている……。
騎士とは…騎士とは…騎士とは…くっ」
再び顔をうつむけるアグリアス。
……それは思いやりだったのだろうか。それとも彼女を好いていた為か。
次の瞬間、ラムザはアグリアスを、ひしと抱擁していた。
アグ「なっ……」
目の前の現実に、彼女はしばし硬直する。
アグ「ふ、不埒者……! 放さぬか、斬るぞっ……」
懸命に言葉を紡いだが、剣を取ろうにも手が、全身がしびれて動かない。
ラム「そんなに気張らないでください…。貴女は騎士であると同時に若い女性なのですよ。
僕たちは一つのチーム、足りないところはそれぞれが補い合えばいい。
彼と同じである必要はありません。貴女は貴女なのですから。
僕は、貴女から多くのことを学ばせて頂きました。
少なくとも、僕にとっては貴女は『必要』で、大切な仲間なのです」
ラムザの言葉と体温が、アグリアスに伝わってくる。
―――――どれほどの時間を彼と抱き合っていたのかわからない。
永い時だったのか、刹那の時だったのか、彼女は覚えていない。
武に生きる者にとって、男女の交遊など低俗で下劣。
そう信じて疑わなかった聖騎士アグリアス・オークスだが、
ラムザに抱きかかえられている間、今まで体験したことのない言葉に出来ない感覚が渦巻いていた。
確かに屈辱も、恥辱も、自信の喪失も彼女の心には刻み付けられている。
しかしそれらが一度に『何か』で覆い隠されてしまうような……そんな不可思議な時間と感覚だった。
・
・
・
・
・
その後、なぜか彼女はラムザが気になりだした。
不必要にも彼を想い、彼を観察し続ける日々。
自分でも得体の知れぬ感情…。
今日も今日とて彼を仲間としてではなく、
一個の男性、異性として想い続ける。
――――その感情が世間一般に「恋」と呼ばれるものとは
無骨な剣士アグリアスには、仲間にこっそりと相談してみるまで気づかなかったのだった。
以上です。お目汚しすみませんでした。
>>68 カツカレー。いやあ、「不埒者」と強がるアグたん萌ました(*´ー`)ノできれば続きを烈しく希望したいのですが…?気が向いて時間があったら書いてもらいたいどす!
>>68 乙。
オイラも似た感じのSSを考えたな。
冬の朝の会話シーン。オルランドゥ伯に会いにベスラへ向かう道程が舞台。
駄文だし考察中だから投下するかは未定。かわりにアグの台詞を公開。
「今だから話すが、ライオネル城でガフガリオンとおまえが対峙したとき、私はおまえで
は勝てないと思っていた。
怒るか?」
「私はおまえが恐かった。
イズルードやウィーグラフ、ルカヴィさえもおまえは打ち倒していく。
かつて隊の長を務め、オヴェリア様をお守りする剣であった私は、例え同じ隊の者であっても誰にも負けてはなら
ないと、そう思い込んでいたから」
「オルランドゥ伯に御助力頂いても、私の役割は変わらない。
今の私のやるべき事は、おまえを支える事だ。
剣に限らず、おまえが選んだ道を少しでも歩きやすくするのが、今の私の役割だ」
「今のオヴェリア様にはディリータがいる。でも、おまえには誰もいないから。
だから、せめて私だけでも、おまえの傍にいてやらないと。
一人は、淋しいからな…」
>>68 乙ー。
融通の利かないアグリアスさんに萌えました。>全身がしびれて…ハァハァ
ただもう少し改行等を整理していただいたほうが読み易いかなーと。
そういえば、精神的に参っちゃってるアグリアスさんは久しぶりだなー…
>>70 (;´Д`)ハァハァ 是 非 お願いしたい
【アグAA改〜もうs…瞑想中ヴァージョン〜】
|
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...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l . 。 o O (ラムザに半ズボンをプレゼントしたら喜ぶだろうか…)
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ー ー |:::|6)))
|::l-/// .///-- |:::| ))
|::! / _ l:::l l
l/./  ̄`Y´ ヾ;/ |
______,| | |´ ハ
| | |-‐'i′l
|__ | _| 7'′
( (  ̄ノ `ー-'′\
 ̄  ̄ \
純粋にラムザの横チン見たいだけかも
人にプレゼントするならまず自分からはいてみるべし。
着こなしっぷりをアピールすれば(あぁ僕もあの半ズボンをはいてみたい)と思わせやすくなる。
ラムザの一物は雄大だから、半ズボン履くとムチムチモッコリ。
それを見てハァハァするアグたん。
しかしアグたんはやはりあの
凛々しくも野暮ったいそして無意識の内に「未通女でござい」とアピールせんばかりの
青の騎士服スタイルで通してほしい。
しなやかな引き締まり具合とムチムチさを兼ね備えた白さの中に歴戦の傷も垣間見える「おみ足」は
そうそうめったなことで人目に晒してはいけません!
そんなのお父さんは許さんぞ!
兄妹そろって張り詰めた下半身ですね。
スレ住人に訊きたいんだが、アグの萌えるシチュエーションって
@戦闘ベースのSS。アグの勇姿に萌えを見出すタイプ
A日常ベースのSS。ほんわかとした雰囲気の中でアグの意外な一面に
萌えを見出すタイプ
Bエロ
C笑いと萌えが複合したタイプのSS
のうち、どれが人気が高いの?
一般的な傾向が分かればネタの投下人として助かるんだが…
俺はAかなあ。
エロはそもそもスレ違いだろうし、
戦闘ベースと複合タイプは同率次点てとこ。
結構どれもバランスよく出てきて、それぞれ好評だったと思うけどな(俺も全部好きだけど)
ただあんまり気にせず、やりたい時にやりたい事をガッとやったほうが吉と出ると思う。
エロならエロパロのFF総合スレもあることだし、書いた場合は誘導してくれれば問題ないでしょ。
でも個人的には俺も2かな。
アグSSじゃなければ断トツで4なんだが、アグなら1かな。
1>4=2>3で。
まあ結局どれも見るし、どれでも楽しめるんだけど。
アグならなんでもいい
あぐぅ〜
あぐあぐ。
87 :
77:04/11/28 04:48:48 ID:s6y+UBbT
>>79 ごめん、これ言うの忘れてた。
「君にお養父さん呼ばわりされる覚えはのぁい!」
「娘のアグリアスを嫁に欲しくば…
>>81-84 情報ありがd
データ数から傾向を知るには不十分なサンプルの数だが
だいたいA、C、@、Bの順に人気があることが分かった。
これを踏まえつつ、既存の枠に囚われないようなタイプのネタも
同時に投下することにするよ。
見渡す限りのアグリアスがある
お前らも真の勇者なら主人公の名前にアグリアスって書いたよな?
アグ 「それでは後のことは頼んだぞ」
ラム 「はい。道中お気をつけて」
小さな手荷物を持ってアグリアスは仲間たちを後に一人で野を進む。
・
・
・
ムス 「……一体どうしまったんだろうな。アグリアスさんは。
『隊を抜けたい』なんて急に言い出して」
ラム 「人にはそれぞれの事情があるよ」
ムス 「他の奴ならともかくアグリアスさんは主力メンバーの一人だぜ?
ったくよぉ…」
・
・
・
数日後…
ラムザは自分の手荷物に入っていた手紙に気づく。
ラム 「これは…アグリアスさんからの僕への手紙?」
手紙 「前略
親愛なる我が友ラムザ殿へ
このたびは隊を抜けるなどという勝手を言ってすまなかった。
実は私の余命は幾ばくも残されていないのだ」
ラム 「!?」
予想だにしなかった内容にラムザはしばし先に読み進めない。
手紙 「一人で野外で戦闘訓練をしている最中に
訳の分からぬ羽虫のような怪物に襲われてな。
腕を針で刺されたのが撃退はできた。
数日経って、私は体調の異変に気がついた。
仲間たちに心配はかけまい、と医者や白魔術師の類に
方々相談して歩いた。
剣に命を捧げた者としては、こんなことで死にたくはないしな。
手紙 「だが無駄だった。
現代の医術と魔法では手に負えないらしい。
自分の体は自分が一番よく分かる。
私にはもう先がない、と。
情けないものだ。
死など怖くはない、と自負してはいたものの
いざ死のう、ということになると
眠れぬ夜が毎晩続くのだ。
いよいよ剣の冴えも衰え始めたころ、
私は隊の脱退を決意した。
敵を斬れぬ騎士になど、何の意味があろう。
このままでは隊の全員に迷惑がかかる。
私は私を騎士アグリアスとして締めくくりたかったのだ。
……思えば色々なことがあったな。
ただの傭兵暮らしから一変、世界を救うときたものだ。
人生どうなるか分からないものだな。
お前も今や一個隊の隊長だ。
最初はただの鼻垂れの坊やと思っていたものだが
変われば変わるものだ。
家庭を、身分を、名を捨て、異端者になってまで
一介の剣士として旅を続けるお前を
いつからか私は尊敬していた。
有体に言えば、愛していたのだろう。
戦乱の日々で私情に流されまいと、
ひたかくしにしていた気持ちだが、
もう最後なので思い切ってお前に伝えよう。
迷惑ならばここで手紙を破り捨てても構わない。
いつからかお前は私の実力に追いつき、
私も負けまい、と日々精進を積んできた。
先輩として、後輩に抜かれることなど
面目が潰れるからな。
手紙 「ひとえに主を守るために歩んできた剣の道だが
私の、そしてお前を助け、護るために研鑽を積むのも
悪くはない、そう思っていたよ。
魔法に頼ることなど剣士の名折れ、
そう思って頑なに習得を拒んでいたものだが
(何より私に魔法の才はあるまい)
私はこっそりと白魔法の初等は習得していたのだ。
お前が傷ついたときに、私の拙い回復魔法でも
少しでも助けになれば、と思ってな。
随分と転職に関しても迷惑をかけたな。
剣を持てない剣士など騎士にあらず、と
魔法使いに転職するのを嫌がってだだをこねてしまったな。
すまなかったが、分かって欲しい。
踊り子など、私は恥ずかしくて死んでもなれないし、
何よりお前に素肌を晒すのは恥ずかしくて居た堪れないのだから。
お前が他の女と楽しげに会話をしているのを見かけたときは
いっちょ前に嫉妬などしてみたよ。
最初はなぜこんなにも胸が苦しくなるのか、
なぜこんなにも悲しくなるのか不思議だったがな。
お前との買出しの時には、生意気にも初めて化粧をしてみた。
私が未熟なせいで、お前は気づきもしなかったがな。
剣のことしか知らない無粋な私だが、戦術や戦闘のことだけでなく
もっと色々なことを話しておけば良かったと悔やまれる。
お前は誰にでも優しいから、覚えていないだろうが
私が見張りの番の夜、寒空のもと身を震わせていたときに
お前の持ってきてくれた毛布。
暖かかった。ありがとう。
ここまで私が歩んでこれたのはお前のおかけだ。
お前がいなければ、姫も、私もとうに果てていただろう。
ありがとう。
手紙 「私のような女らしさが足りない者に
お前は優しくしてくれた。ありがとう。
最後に、思い出を、ありがとう。
…私は学も文才もない馬鹿だから
伝えたいことはもっとたくさんあるのに
想いがあふれて言葉にできない。
お前があの暗殺者どもから体得した
究極の魔法・アルテマ。
あれは凄いな。戦いにおいて剣が全てではない、
そう実感したよ。あれがあればもう私など必要あるまい。
お前は強い。私などより余程な。
自信を持て。そして仲間たちを導いてやってくれ。
それを私への手向けとして貰いたい。
仲間の心を乱してはなるまいと、あのような形で
唐突に除隊してしまったが
お前にだけは私の真実を知っておいて貰いたかった。
私のことなどに一々構う必要はない。
前に進め。
『昔、アグリアスという女の騎士がいた』
その程度に覚えていてくれれば私は満足だ。
長々とした文章を残してすまなかった。
これで手紙を終わることにする。
姫を、よろしく頼む。
そしてラムザ、お前の武運を祈る
世界に光を
アグリアス・オークス」
94 :
80:04/11/28 12:50:53 ID:7TL/umLJ
…という訳で、アンケートに答えていただいたお礼として
あまり見ないタイプのネタを投下してみました。
お目汚しスマソ。
ギャグだと思って読んでたら普通に終わってびっくりした。
虫刺されって……
乙。16スレまできてもアグたんのネタは尽きないものだな。
手紙の内容、萌えなんだけど虫刺されねえ…w
無理
98 :
>97:04/11/28 15:32:49 ID:cI+8t+0M
親記事>89入れ忘れたorz
99 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/28 16:09:55 ID:wCP6xbLa
亜グリアスってなに?
あぐあぐしてよろしいか?
>>99 亜っていうのは『準ずる』っていう意味の漢字だから、
グリアスに準ずる何かっていう意味だよ。
だからグリアスについて考えればわかるよ。
現在、我々はチャームをかけられたアグリアスによって壊滅状態にある。
ラムザ、頭部に激しい打撃を受け気絶、戦闘不能。
ラッド、左腕切断、戦闘不能。
ラヴィアン、アリシア両二名、胸部貫通剣創、戦闘不能。
アイテム士サリバン、大腿部解放骨折、戦闘不能。
白魔道士ルーシー、膝部粉砕骨折、戦闘不能。
戦闘不能に陥ったラムザに代行してムスタディオが
残存する行動可能なパーティメンバーに指令を伝える。
アグリアスを撃沈せよ。
繰り返す、アグリアスを撃沈せよ!
>>95-96 シリアス路線で作ったつもりが、事の発端をコメディチックに
書いてしまったために…(ノ∀`)アチャー
以下に続きを載せます。後日談のような形式です。
後悔と自責がラムザの心を締め上げる。
なぜ彼女の変調に気づけなかったのか。
なぜ彼女の気持ちに気づけなかったのか。
自分に対する怒りは涙となって、止めどもなく
あふれ出る。
救いたい、彼女を救ってあげたい…!
何度も届かぬ願いを心の中で復唱する。
・
・
・
ラム 「……何だ?」
ラムザは何かの異変を感じ取った。
何かが彼の荷物入れの中で眩く輝いている。
それにこの聞き覚えのあるうなり…
ラム 「まさか……聖石が!?」
とっさに武器を構えるラムザ。
突然『何か』がラムザの心に直接語りかける。
人のものとも、魔物のものともつかない不思議な声で。
??? 「汝の望みを叶えよう……」
ラム 「えっ……?あの…」
その一言を聞いたきり、事態は元に戻ってしまった。
聖石は光を失い、うなりも消えてしまった。
ラム 「……これは…」
ラムザの脳裏にある光景が瞬間的に蘇る。
リオファネス城の屋上…バリンテン大公の凶弾で
一度は命を失ったマラークが、聖石の力で蘇った。
ラファの強い祈りに聖石が呼応したのだ。
今のはそれとそっくりな現象…
ラム 「だとすると彼女は……!」
すっくと立ち上がるラムザ。
場面変わって自治都市ベルベニアの酒場。
アグリアスが酒を煽っていた。
…死なない。死なない死なない死なない死なない死なない…。
なぜだ!? 私はもはや助からぬ身ではなかったのか?
私はひっそりとその生涯を閉じるために、息も絶え絶えに
この街にやってきていた。
ろくに体は動かず、思考は混濁し、明日をも知れぬこの体…だったのだつい先日までは!
ある日突然、なぜか体調が全快してしまった。
本来ならばもろ手を上げて喜びたいこの状況…。
そう、問題はあの手紙!
死んでしまっては恥も外聞もない。
そう思って綴った遺書ではあった。
本来ならば除隊の侘びと先のある仲間への激励だけで十分だった。
しかし……志半ばにして倒れ、希望を仲間に託す、
私の真実を知っているのはラムザだけ。
私はもうこの世にはいない。
この一種のヒロイックな状況に彼女は少なからず酔ってしまっていた。
加えてラムザへの伝わることのない恋慕…。
様々な状況が絡み合い、結果として彼女は胸に秘めた
想いを赤裸々に綴ってしまっていたのだ。
本来ならば私はもう死んでいる。
本当を知っているのはラムザだけ…。
そうなるはずだった。
ああああああああああああああぁぁぁ......
思い返しただけでも顔から火が出そうだ…。
剣に全てを捧げたはずなのに、なんという体たらく…。
全てをやつに知られてしまった!
あいつは私を笑うだろうか、私の死を悲しむだろうか、
仲間に伝えてしまっただろうか、仲間と共に探しに来たりはしないだろうか…
答えの出ない疑問の山と恥ずかしさで
彼女はここ数日苦悶し続け、こうして酒を煽っているのだった。
いっそ死にたい。
潔く自害して予言を実行したい。
しかしそれでは今でも頑張っている仲間と
オヴェリア様に申し訳が…。
かといって今更隊に(特にラムザの前に)戻れるはずなど…。
完全な八方塞り。
どうにもできないからこそ彼女はここで酒を煽っているのだ。
??? 「アグリアスさん?」
ビクッ
ガシャッ
聞き覚えのある声に彼女はグラスをひっくり返す。
ラム 「探しましたよ。アグリアスさん。何をやってるんですかこんなところで…」
アグ 「(゚////Д////゚) …………」
彼女は身動きが取れない。物を考えることもできない。
なぜなら最も遭いたくない人物との対面で化石してしまったのだから。
ラム 「あの、アグリアスさん……?」
アグ 「(゚////Д////゚) …………」
ラム 「アグリアスさんってば!」
ようやく我に返る。しかし思考の乱れは著しい。
アグ 「え…? ああ、何だラムザか。踊り子になった感想はどうだ? んん?」
頭を掻きながらため息をつくラムザ。
ラム 「男が踊り子になってどうするんですか…。体調はいかがです?」
アグリアスにようやくまともな思考が復活する。
アグ 「体調……?
………?
うわぁぁぁっ、ききき貴様はラムザっっ!! なぜここに…っ!!?」
さらに深々とため息をつくラムザ。
ラム 「仲間を総動員して各地に聞き込んで回っていたんですよ。
あなたを迎えにきました。さぁ、向こうでみんな待っていますよ」
アグ 「うわぁぁぁぁぁっ」
堪らず店を飛び出すアグリアス。
酒場のマスター 「あっ、ちょっ、お客さんお代!」
ラムザと仲間、そしてマスターの制止を振り切って
アグリアスはただ駆ける。
後方からは自分を呼ぶ仲間の声と食い逃げと叫ぶ声がかすかに聞こえてくる。
彼女は気がつくと町外れまで来ていた。
周囲には誰もいない。
後悔、羞恥、疑念、歓喜…
様々な感情が入り乱れて彼女は立ち尽くしてしまう。
どうしようどうしようどうしよう…
ラムザが来てしまった…。私の全てを知るラムザが…。
ラム 「アグリアスさん…」
ビクッ
恐る恐る振り返ると、案の上ラムザがそこに立っている。
アグ 「ラ、ラム…」
彼はいつも通りの顔だった。
ラム 「さぁ、帰りましょう」
アグ 「……手紙、読んだのだろう…?」
有り得ない否定を期待する空しい問いかけ。
ラム 「……ええ」
アグリアスが俯いたままぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
アグ 「…ならばなぜ。放って置いてくれなかった?
お前がどういういきさつで私の回復を知ったのかは知らないが、
あれは私が死ぬことを前提に綴ったものだ…。
わざわざ私を笑いに来たのか…!?」
何も返さないラムザ。しかし彼の瞳はアグリアスのそれをしっかりと捉えている。
アグ 「騎士として、女として惨めな者と思っているのだろう…?」
ラム 「…いいえ」
アグ 「私はそう思っている…っ!」
堪らずにアグリアスは声を張り上げる。
アグ 「私は騎士失格だ。
姫を、皆を護るはずが色に狂い
お前を惑わせ、挙句の果てに
隊の規律を乱す大失態……っ!
後生だ。これ以上私に構ってくれるな!
皆には『見失った』とでも言えば良かろう。
さぁ、去れ、去れっ……っ」
彼女の頬は涙で濡れている。
ラム 「…貴女はなぜ今も生きているのですか?」
質問の意図が分からずに困惑するアグリアス。
ラム 「見たところ、すっかり体調は良いようですね。
お酒も飲んでいたようですし。
どうして毒が消えたんでしょうかねぇ…」
アグ 「…そんなことは知らんっ! ある日突然直ってしまったのだ」
俯いてただ質問に応えるアグリアス。
ラム 「…手紙を見つけたあの日、僕は猛烈に悲しみ、
そして後悔しました。
貴女の体と心に気づけなかった自分の愚鈍さを呪いました。
すると、偶然傍にあったゾディアック・ストーンが突然輝きだしたのです。
僕ははっきりと聞きましたよ。
『汝の望みを叶えよう』という声を。
――――それはつまり―――?
ラム 「アグリアスさん、聖石の発動条件は?」
アグリアスは目をぱちくりさせてボソッと答える。
アグ 「聖石の…持ち主の…強い願い」
ラム 「もう分かったでしょう?
僕は貴女を笑いに来たわけでも、
けなしに来たわけでもありません。
貴女が必要だから、大切だからこそ、こうして迎えに来たのです。
想像だにしなかった真実に呆然と立ち尽くすアグリアス。
照れ隠しのためか心にもないことを言ってしまう。
アグ 「し、しかしそれはあくまで『仲間』として
私を迎えに来たのだろう…?
腐っても私は聖騎士。
腕に自信はあるつもりだからな。
その、まぁ、わ、私を女としては…」
言葉を上手く続けられずにもじもじするアグリアス。
ラム 「そうですね」
にっこり微笑むラムザ。また化石するアグリアス。
ラム 「少なくとも今までは、僕は貴女を
そういう目で見てはいなかった。
貴女は気高く、美しく、そして強い。
稚拙な表現なのですが、
多分貴女を一種の女神のように感じていたのだと思います。
憧れはするが決して届かない、そんな存在。
第一、事あるごとに騎士道論で片付けようとする
貴女は恋愛に無関心だと思い込んでいましたよ。
しかし貴女はようやく僕を認めてくださったようだ。
僕も精一杯あなたの気持ちに応えたいと思いますよ。
一人の男としてね」
ラムザがアグリアスの手を握る。
ラム 「さぁ、皆が待っています」
頭が湯立って何も考えられない。
ラムザが私の手を引いている。
まるで自分の体でないみたい。
ラムザがアグリアスを引っ張って仲間に駆け寄る。
シド 「おっ、戻ってきたようだな」
アリシア 「アグリアスさん、一体どうしちゃったんですかー!?
心配したんですよー?」
ラム 「何、少し休暇が欲しかったらしくてね」
ムス 「何だよそりゃーー!?」
白魔 「もう、主力は特別待遇なんですねー」
白魔道士のセルフィーナが口を尖らせて愚痴を吐く。
ベイオ 「まぁ、この埋め合わせは戦闘できっちりしてもらうことにしよう」
メリア 「貴女が遊んでいる間、私はきっちり特訓を続けてきたわ。
今度の決闘が楽しみね」
仲間たちがアグリアスに我先にと話しかける。
彼女の頭には1/10ほどにも届いていないだろう。
心がある一つのことでいっぱいなのだから。
・
・
・
その夜、ラムザ一行は街のある酒場を借り切って
アグリアスの再入隊を祝して宴会を催した。
会は大いに盛り上がったものの、
宴会の主役である当のアグリアスは
終始上の空でぼんやりとしていた。
真相に近いと思われるラムザに仲間が
こっそり問いただしても
ラム 「さぁ…? 色々あったんじゃないの?」
と、ちっとも役に立たない。
アグリアス・鬱病説がまことしやかに囁かれていた。
・
・
・
その後、ラムザとアグリアスの逢瀬に
手紙が使われることは決してなかった。
彼女曰く、またとんでもない事になりそうで恐ろしい、とのこと。
二人を結ぶきっかけとなった例の遺書兼ラブレターは
彼女が綴った最初で最後の恋文だったという。
〜最後のLove・Letter〜
Fin
と、こんな具合に方向修正してみました。
駄文を読んでいただきありがとうございました<(_ _)>
乙。
いささかご都合主義的な感じはしますが、
湿っぽい終わり方よりは断然いいですよ。
虫刺され虫刺され言われてたけど、
実際蚊に刺されて脳炎起こして死ぬ人もいるんだから、
気にする事は無いと思うが。
ともかくグッジョブ。
116 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/29 10:04:57 ID:QNir7v19
>ある日突然、なぜか体調が全快してしまった。
大好きです。(笑
>踊り子になった感想はどうだ? んん?
無理やりラムたんを踊り子ルックに仕立てて
邪悪な笑みを浮かべつつハァハァするアグたんに想いを馳せる俺がいる。
だからクエ[の主人公の名前をアグたんにした奴は名乗り出ろと言っている!
Wの女勇者ならともかく、
ポリキャラがしっかりと男の[主人公に「アグたん」はちょっと猛者すぎる。
こんだけ書けるんだからセリフ前の名前はもういらないんじゃないかな、といっちょ前に意見してみる。
>>114氏
ありがとうございます。
自分的には本来遺書の部分で終わらせる
つもりでしたので、もはや助からない
アグの救命の為に聖石の設定を引っ張ってきた時点で
もうバリバリのご都合主義になってしまいました。
結果的にこういったハッピーエンドで良かったと思います。
>>115氏
ありがとうございます。
>>90で「羽虫のような怪物」という設定にしたのは
@自分の中で毒を持つ生物の代表格は蜂である
Aゲーム中の既存のモンスターの毒にはほとんどに
解毒の方法が用意されている。
Aからモンスターという言葉でFFT中の既存モンスターに限定
できないこと(回復不能な毒が必要だったから)、
そしてアグが「ような」というフレーズを用いたことから
正体不明、あるいは新種の昆虫型モンスターが
アグに襲い掛かってきた、ということを示唆したかったのです。
(イメージ的には針を持つ人の頭ほどもある蜂の化け物)
表現があいまいなせいで伝わらなかったようですね。
>>116氏
ありがとうございます。
>>107-108の下りは自分でも気に入っています(笑
>>117氏
Σヽ(゚Д゚; )ノ(適当に書いたから気づかなかった……)
………………………………(;´Д`)ハァハァ(次使えるかも…)
>>120氏
ありがとうございます。SSは殆ど書いたことがないので勝手が分からなくて…
>121
改行のしかたが気になる人はいるかもしれない
あぐあぐ。
アグたん萌え〜
あぐぅ〜アグたんは今日とうとうラムザをあらゆるステータスが凌駕してしまいました。
かかあ天下決定。
しかし「女らしさ」の値だけはラムザの○分の一。
がさつなアグたんも良いが、
そこであえてティンカーリップを与えてみる。
127 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/30 20:14:11 ID:9NVSOd40
アグ「光属性が強化されるのか、ありがとう。使い所を押さえれば強力な装備だな」
どこまでもファイターなアグたんでした
ヘ:::::::::;;: -‐''''""( )1
゙、::::::::-‐''""" ̄"'i
:V;;||:::: '~ニ=ッ, r='|
i!f !::::: ゙、i
i!ゝ!:::: ‐/リ
i::/:、 :::、 /''ii'V
 ̄ハ:::::\ "''il|バ''
ショカツリョウ
諸葛亮 曰く
「ライオネルはグレバドス教会の 所轄領だ。教会ならなんとか
してくれるのではないだろうか…。
アグ「たまにはステータスを確認してみるか。
どれどれ……HP、物理AT、魔法AT、Speed……どれも
トップクラスだな、私は。……まあ伯には及ばんが。
……ん? なんだこれは? フェミニン?
『女らしさを表す数値。チャームの成功率等に影響』……
ほう、こんな数値があったのか。どれどれ……
アリシアが86、ラヴィアンが87、ラファが95……高いな、あの歳で……
メリアドールが……70……プッ、あの女、がさつだからな……。
ラムザ?……ラムザは男だろうに……え? 97? ラファより高いだと?
いったいどういう基準で決まっているのだ……この数値は……
お、私もあったぞ。私のフェミニンは………!!………!!!!………」
ムスタ「おい、ラムザ、アグ姐どうしたんだ。ずーっとふさぎ込んでるぞ?」
ラムザ「さあ、昨日全員のステータス表をチェックしてからああなんだけど……」
>>129 安心してください。
オリジナルのフェミニン値が何であろうと
常に私たちには100に補正されますから。
>>131 いわゆるフェイス状態って事だよな、俺達w
>>129 きっと値が高すぎて落ち込んでるんだよ。うん。
エレーヌネタ、拝借。
チュンチュンと小鳥が森の朝を告げて、テントに空いた穴からうっすら朝焼けが見えます。
おはようございます皆さん、エレーヌです。でもまだ眠いので、おやすみなさい。
「エレーヌ、起きろっ!」
「ひぃぃッ」
バサッと私の毛布をひっぺがすのはアグリアスさん。なんでこの人と同じテントなんでしょうか。
寝ている人の毛布を剥ぐなんて、人権無視です。
私は断固抵抗の意を示して毛布にかじりつきました。
「こら、起きろエレーヌ。もう朝だぞ」
「…まだ暗いじゃないですかっ、おやすみなさい」
「お前は朝食の支度があるだろうが、起きろ!」
「お腹へってないですっ、おやすみなさい」
「私は減ってるんだ、早くしろ!」
「…ひょっとしてお料理できないんですか」
「くだらん事をいうな、炊事は新人の仕事だといっているだろうが」
「だって…私より新人がいるじゃないですか」
「うりぼうに炊事ができるかッ、寝ぼけるな!」
「でも、あの子今日食べるんでしょう…?」
「あぁ、もう!いい加減にしないと服ごとひっぺがすぞ!」
「いやっ、やめてください。大きな声だしますよ」
「ばっ、馬鹿!いいから起きろっ!」
「うー……アグリアスさん、なんでそんなに早起きなんです」
「だらしないやつだな。いいか、昔から『早起きは3ギルの徳』といってな。規則正しい生活習慣は
健全な身体だけでなく、健全な精神をも養うというわけだ。それだけでなく」
「ぐー」
でも結局アグリアスさんには勝てません。
こんなやりとりも、アグリアスさんが静かになったら危険信号です。
そのまま寝てると冷水をかけられた上に鞭で引っ叩かれますから、わたしはこのへんで渋々毛布をぬけだします。
毎朝こんなことの繰り返しなわけです。
ところが。
今朝は珍しく早起きしてみれば、隣のアグリアスさんはこれまた珍しくお寝坊です。
大口を開けて、むにゃむにゃ寝言をいっています。
「…んー…恥ずかしがることなど…ないだろう……ほら……うふふ……」
まぁー、普段人にあんなことをしておいて、何でしょうかこの有り様は。まくらに抱き着いたりして。
どんな夢を見てるんだか、すんごい幸せそうな顔…、腹立たしいったらありません。
そういえば早起きは3ギルの徳だそうですね、それならさっそく起こしてあげないと。
わたしはこそこそとアグリアスさんの毛布に潜り込みました。
「それっ、こちょこちょこちょー」
「ひっ!?あっわっ、ラムッ………な、エッエレーヌ!?」
「朝ですよー、こちょこちょ」
「こ、こら…あはははひゃ、やめ…!」
「ほらほらほら」
「わひゃひゃひゃひゃひゃ…やめろっ、苦し…ひ…」
「こちょこちょこちょこちょこちょ」
「き…貴様、おこっ……ひぃっ、あはははあひゃひゃ!」
「起きないとやめませんよー、こちょこちょ」
「く…あ、やめ……てへひゃひゃはははひぃ、い、息…がっ……ひひはひゃひゃ…たす…けっ」
「こちょこちょこちょこちょこちょ」
「あひゃひゃひゃひゃはゃひゃ…!お、おね……がっ」
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
「あははははははははははははははははは…………っ……」
「こちょこちょ…………あれ」
まーた寝てしまいました、しょうがない人ですね。あ、そうだご飯作らないと。
あれっ?アグリアスさんの上に数字が……。……しーらない。
(((;゚д゚)))ガクブル
わーっ、フェニックスの尾ー!フェニックスの尾はどこだー!w
子供みたいな真似をするエレーヌもエレーヌだが、
それで殺されかけるアグたんもアグたんだな。
涙とヨダレと汗まみれになって強烈な刺激に悶えるアグたんか…
シチュしだいでは超萌え(最近の絵板とか)になるのだが、今回の場合は(ノ∀`)アチャーてやつだなw
>>134-135 ,.. -───‐- 、
/ , ', -─‐- 、.._ _,.-.\
|二l二 / i l ‐#- 、゙ヽ. ̄ ,r`ゝ-
-─- 、 |二|二 バ ( | L_ u v \`ー-‐''/ ヽ なんだっ・・!
_,ノ ハヽヽ亅 ヽ | r‐、} ヽ ̄`ヽヽ,, ,//´7;| このエレーヌって女はっ・・・・・・・・!
┌┴─ > | |ト、|l u ` ー゚イ u vl.゚ー' |
o | 土土l カ / | ヽ_|! u'_,ノ { u' }じ v |
ノ 上 匕 ( /| /! r'',ニニ=`==='=ニヽ! アグタソより萌えちまったじゃねぇかっ・・・・・・・・!
o l \__/ |. / :| | |ー'ー'ー'ー'ー'ー'ー'ー' l‖
ニ|二 ,ゝ |/ :| l lーiーiーiーiーiーiーi‐rl ||
o ヽ_ノ / | iヽ. ヽヽニニニニニニニンノ 通るかっ・・・・・・・・!
/ ! | ヽ ` ー-- ニ二二~-‐'\
o | ヽ | | ゙i ::::::::::::/ :|\. \ アグ萌えスレでこんな奴っ・・・・・・・・!
| \| ! ! // | \
r:、 / > /\ !ヽ..__,//\ |
|/ /-、 /! / oヽ |::::::::::::::/ __ \. |
o / し' ( " |:::::::::::/ `
ラムザの名前をアグリアスにする。
1章初めのガリラントで初期汎用ユニットを全員首にして
代わりに戦士斡旋所で4人を新たに雇う。
初期金では足りないから、要らない装備とエーテルなどを売り払って金を作る。
で、雇う汎用ユニットの名前を全員アグリアスにする。
これで2章以降アクティブターンでの表示がアグリアスだらけ。
これこそ真のアグ萌えなり。
おおきく振りアグって
アグマイト光線
俺の視点では、エレーヌはあくまでアグたんに萌えるための触媒に過ぎない。
………今のところは。
エレーヌってどんなキャラだったっけ?
FFTにでてきた?
オーレオレ アグたんサンバ
オーレオレ アグたんサンバ
あぁ 恋せよ アミーゴ
踊ろう セニョリータ
眠りさえ忘れて 踊り明かそう
サンバ ビバ サンバ
ア・グ・た・ん サンバ オレ!
ノリノリで熱唱する吟遊詩人ラムザのバックで
アグたんにはリオのカーニバルばりのコスで涙目になって踊っていただきたい。
実際FFTで登場するけどね。
ついに公用ネタになったかエレーヌ……。
>>146 リオのカーニバルの後には沢山の父無し子が産まれるそうな。ハァハァ
エレーヌってセリフが四女の人だっけ?
ミルウーダのところで出てくる白魔固定かな?
エレーヌ萌えに偏るのを危惧する
と言ってみるテスト
オークス家の令嬢アグリアス。
美しくかつたくましく成長した彼女もはや20歳と結婚適齢期。
今日もオークス邸には、我こそはアグリアス嬢の花婿たらんと立候補してきた若者たちが詰め掛けています。
そんな彼らに対し、常にオークス卿はアグリアス嬢を娶る資格を得るための条件を提出するのです。
・畏国にその人ありと謳われた「雷神」の異名を持つ剣聖の愛剣「エクスカリバー」を奪ってくること。
・畏国全土に「異端者」として指名手配されたベオルブ家の三男坊のラヴリーアホ毛を切り取ってくること。
・その異端者の仲間で、緑衣の女剣士のフードを直接めくってくること。
・その異端者の仲間で、戦場に不似合いな普段着で口から火を吐く女性に「ねぇ、おばさん」と呼びかけること。
しかし誰一人として生きて戻ってくる者はいませんでした。
そうこうしてアグリアス嬢の花婿候補はだんだんと現れなくなっていきました。
そしてアグリアス嬢が30歳の誕生日を明日に控えた20代最後の夜、
オークス邸に1人の若者が訪れたのです…
(続かない)
求婚者の大多数は、レーゼに殺害されたと思われる。
ラム「お久しぶりですアグリアスさん」
アグ「ラ、ラムザ(まってましたー♪)」
ラム「実は今度メリアドールさんと結婚することにしまして…」
アグ「エ」
ラム「是非仲人を頼まれて頂きたいんですが」
アグ「キシャアアア!」
ラム「ひぃっ!?」
( ゚д゚)ポカーン
ねぇ、これはガンダムアグリアス?それともアグリアスガンダム?
セイバーガンダム
これは大気圏突破できそうなアグたんですね
>>151Σ(゚д゚)ハッ
あぶないあぶない、感謝する。
というわけでアグたん(*;´д`)ハァハァ
あぐあぐ
今日は一日中
>>146が頭の中で響き渡ってたよ。
アグたんがあのキメポーズで オレ! してる光景が頭の中でぐるぐると…(*;´д`)
最近またベイグラやってて思ったんだがメレンカンプってラファに似てるよな。
だがしかしそこでアグたんにメレンカンプの格好をして欲しい。そしてOPの踊りをして欲しい。
その際
>>146で言われてるみたいに涙目で真っ赤なのか
ベイグラOPみたいに無表情なのか
これも任務とばかりに大真面目に気合入りまくりなのか
本場リオのおねーちゃん達ばりに満面の笑顔なのか
別人でしょ!?とばかりに妖艶な笑みを浮かべてるか、によってそれぞれ違った萌え度が。
アグたんの股間にタッチ
( ・∀・)つ★ ピト
ラムザ「やばいなあ……そろそろ軍資金が尽きてきた……。
最近は儲け話もさっぱり無いし……」
ムスタ「おい、ラムザ、朗報だぜ。なんでもドーターで、
『サンバカーニバル』とか言う異国風の祭りがあるんだとよ」
ラムザ「それのどこが朗報なの?」
ムスタ「何でもその祭りは、色っぽい姉ちゃんたちが大勢ダンスをしながらねり歩くらしいんだが、
人手不足で踊り手を募集しているんだとさ。かなり高額の契約らしいぜ」
ラムザ「それが本当なら願っても無い。……けど、誰に頼むんだい」
ムスタ「そうさなあ……素人お断りってぇから、踊り子の経験のある人じゃないと……」
ラムザ「となると、ラファとラヴィアンさんとレーゼさんと……アグリアスさん……か。
他の三人はともかく、あのアグリアスさんがそんなこと承知してくれるかなぁ……」
ムスタ「それなら俺に考えがある。まあ見てろって」
アグ「冗談ではない! なんで私がそんなものに参加せねばならん!」
ラム「無理なお願いだって事はわかっています。でももう二進も三進も行かないんですよ。
どうか参加していただませんか。必ず埋め合わせはしますから」
アグ「今の窮状は理解している。しかし、だからといってその様な……軽薄な町方の娘が参加するような
見世物に……」
ラム「四人一組と言うのが応募条件なんですよ。それに素人じゃ選考ではじかれてしまいますし……。
そうなるとどうしても、踊り子の経験があるアグリアスさんがいないと……」
アグ「しかしだな……」
ムス「ははあ、分かった。……アグ姐、さてはプロポーションに自信がないんだな」
アグ「な、何だと!」
ムス「何しろイヴァリース中から綺麗どころが集まるらしいからねえ。
尻込みする気持ちもわかるけど……」
アグ「誰が尻込みなどしていると言うのだ! 憚りながらこのアグリアス、必要とあれば
たとえ火の中、水の中……」
ムス「そんならたかが踊りくらいどってことないじゃん。それをそうまで嫌がるってのは、
やっぱスタイルにコンプレックスが……」
アグ「ぶ、無礼な! それ以上侮辱するならただではおかんぞ。
分かった、参加してやろうではないか。私に出来るか出来ないか、とくと見届けるがいい!」
うまく煽られたアグたん、結局参加することになってしまいましたとさ。
剣装備可を付けた踊り子アグリアスやメリアドールはなかなか面白い活躍ができたな。
ジョブチェンジしてもグラフィックが変わらぬ点は心眼で補うべし。
俺には見える。
踊り子服に着替えて「お、おかしくないかラムザ?」と恥らうアグたんの姿が!
武器として使う反物の中には鉄芯が詰まってそうだが(あのゴス!て効果音マジ重そうだし)
暗殺者たちの猛攻を退け、ラムザ一行はランベリー城内に突入する。
そこには銀髪鬼ことエルムドア侯爵、そして殺しを生業とする
アサシンのセリアとレディが悠然とこちらを見つめている。
「(城門前でレディに深手を負わせたはずだが…完璧に回復している。
やはりあの二人も人間ではないな…)」 そう思うとあの二人の人間離れした
技術と美貌も頷ける。ラムザに悪寒が走る。
「やぁ、諸君。ようこそ我が城へ」悪ふざけか一礼までするエルムドア侯爵。
「……アルマを返してもらおうか」静かに、そして怒りを込めてラムザが言葉を放つ。
「やれやれ。慌ただしい事だ。もう少し穏便に事が運べないものかね」
肩をすくめて微笑する侯爵。
「ふざけるな。城門前でそこの二人を僕たちに仕掛けたのは誰の命令だと思ってる」
「無論私の指示さ」悪びれる様子もなく当然のごとくラムザに返す。
「……交渉決裂だな。お前を倒して妹は僕が連れて帰る」怒りに震えるラムザ。
くくく、と笑いを漏らすエルムドア。
「私も堕ちたものだな。自慢のセリアとレディは君たちに破られ、こうして
主君の私に刃が向けられようとしている」
シュン、と申し訳なさそうに肩を落とすセリアとレディ。そしてラムザ一行を睨んでくる。
恐ろしく美しく、そして邪気に満ちた顔で。
「生憎私の力はこの二人と大して変わらなくてね。十中八九君らの勝利で
幕を閉じるだろう」何が可笑しいのか、また笑いを漏らすエルムドア。
「……命乞いでもするつもりか…?」穏便に済むのなら越したことはない。
一応可能性の一つを口にしてみるラムザ。
「馬鹿を言って貰っては困るよ。折角ここまで進めた堕天使の復活計画だ。
今更取りやめることなどするものか。何、少し手数が足りないかな、と思ってね」
…なるほど。こちらは五人、あちらは三人。確かに戦闘要員の数に差はある。
「…では何か、助っ人でも用意しているというのか…?」
意外な可能性に、平静を装いつつも脅威を感じるラムザ。
「そんなものは用意していないよ。第一そこらの一介の戦士などこの戦いには足手まといだ。
私を守護するナイトが欲しくてね。それも腕の立つ」
クスクスと笑いを漏らすセリアとレディ。
次の瞬間、突然エルムドア侯爵が消え去った。
仲間一同「!!?」
アグリアスの前方に突然影が現れる。これは…?
事態を把握する時間も与えずに、侯爵のアグリアスの首筋への鋭い手刀。
ドンッ、という音に皆が一斉にアグリアスの方を向く。しかしそこにアグリアスはいない。
呆然とアグリアスのいた場所を眺めるラムザ達。
「何か面白いものでもあるのかね?」セリアとレディの中央に、ぐったりとした
アグリアスを抱える侯爵の姿。
「なっ……!?」驚愕するラムザ達。一体どんな術でこの空間距離を移動したというのか。
相変わらずに愉しそうにクスクス笑う二人をよそに、侯爵は語り始める。
「この女騎士…名をアグリアスといったな。私は前々から気に入っていたのだよ。
その剣士としての実力もさることながら、美貌と覇気が素晴らしい。
私の部下に加えてあげようと思ったのさ。ただの人間にしておくのは惜しくてね。
主に忠誠を誓う年もとらない美しいままの女騎士…。素晴らしいとは思わないかね?」
ハハハハ、と高笑いする侯爵。狼狽するラムザ。
「では頂くとするか…」アグリアスの首筋に歯を突きたてようとするエルムドア。
堪らず走り出そうとするラムザをムスタディオが引き止める。
「馬鹿!あの二人を忘れたのかよ!!」そう怒鳴られてハッと我に返るラムザ。
そうであった。エルムドアを護るセリアとレディは生粋の殺し屋。
不用意に近づけば間違いなく殺される。くっ、と己の無力を嘆いて声を発するラムザ。
「いいのかしら? 早く助けに来ないとエルムドア様がかわいいかわいい
アグリアスちゃんを仲間に引き入れてしまわれるわよ?」挑発するレディ。
隣でさも愉しそうに笑うセリア。どうすることもできないラムザ達。
エルムドアに血を吸われ、足元にドサッと落とされたアグリアス。顔から血の気が失せている。
アグリアスの体が細かく痙攣し始めた後、何事もなかったかのようにすっくと立ち上がるアグリアス。
「おはようアグリアス」愛娘を起こしに来た父親のように優しく挨拶をするエルムドア。
「おはようございます。エルムドア様」ひざまずいて頭を垂れるアグリアス。
「(一体何が起こった…!? 僕はどうしたらいい!?)」混乱するラムザ。
「…吸血だ」ラムザの仲間が唐突に声を発する。
「なっ……知っているのかモトベ!」驚くラムザ。侍・モトベ。パーティ内一の博識だ。
「吸血…闇の眷属しか使えない邪技だと聞く。対象の血を吸うことにより
自らの魔力を対象に送り込み、心を支配する。ネクロマンサー(死霊使い)が
死霊を使役するのとは機構が全く異なる技だ。対象は自らの意思と知能を保ち
術者との主従関係を結ぶ。最大の特徴は術者の負担が小さく、そして非常に厄介だということだ」
言葉を次々と紡ぐモトベ。「ほう、詳しいな」エルムドアも感心するほどだ。
「エスナは通用しない。術者の魔力…つまり命を断てば元に戻る。
しかし単純な時間経過で回復不能になる。長くて二日、短くて半日だ。
気をつけろラムザ。吸血されて支配下に置かれた者は術者と同じく吸血能力を備える。
つまり伝染するんだ」「…(こいつ…闇の世界の術を何故ここまで深く―――?)」
言葉にしないが内心驚くエルムドア。
「じ、実は私は面白い余興を用意していてね」侯爵が話を仕切りなおす。
「そこにいるラムザ君…。君にはずいぶんと邪魔されたよ。正直言ってここまで
計画が乱されるとは思っていなかった。そこでラムザ君、今日は君に少し
お返しをしてあげようと思ってね」淡々と言葉を続けるエルムドア。
何を言われるのか内心恐ろしいラムザ。
「部下の報告によると、君は大層このアグリアスを御気に召しているようだねぇ」
くくく、と笑うエルムドア。どよめく仲間たちと顔を赤らめるラムザ。
「……それが一体どうしたっていうんだ!!」内に秘めた気持ちを何の前置きもなく
暴露されて、怒りに震えるラムザ。
「なぁに。簡単だよ。愛する者に殺される気持ちを、是非君に体験してもらいたくてね」
「なっ……?」一瞬耳を疑うラムザ。
「君以外の三人は私とセリアとレディで始末しよう。君の相手はアグリアスだ」
呆然とするラムザ。一体どうすれば―――?
「(ラムザ、ラムザ)」モトベが気づかれないようにこっそりラムザに話しかける。
「(これを持っておけ)」モトベがラムザに透明な液体の入った小瓶を渡す。
「(これは聖水だ。これをアグリアスに降り掛ければアグリアスは元に戻る。
気をつけろよ。吸血状態の者は通常よりも力が増すらしいからな)」
「いけ。手加減無用だ。念入りに苦しめて殺せ。何ならお前の配下にしてもいい」
アグリアスに下知を飛ばすエルムドア。
「御意」一言だけ言って立ち上がるアグリアス。
その手には既に騎士剣が握られている。
―――そうして戦闘が始まった――。
飛び出す自軍とそれを迎え撃つ敵軍。
前方では剣のぶつかり合う音と魔法の炸裂音が響き渡る。
目の前にはアグリアス。今や彼女はエルムドアの手中にある。
彼女の様子は変わらない。首筋に二つの小さな穴が見える。
「さぁ、剣を抜け。殺してやるぞ。ラムザ」
彼女は普段どおりの声。それがラムザの心を余計に痛ませる。
「正気に、正気に戻ってくださいアグリアスさん!」もはや祈るような声。
「何を言っている。私は正気だぞ。頭は冴えきっている。体調も普段より良い」
「騎士道は…騎士道はどうしてしまったんですか!? オヴェリア様を護るんじゃないんですか!?」
「……」一瞬考え込むアグリアス。「騎士とは…」言葉を続けるアグリアス。
「騎士とは主に忠誠を誓いし者。そして主の武器となる者をいう。
私の主がオヴェリアからエルムドア様に替わった。ただそれだけのことだ。
私は任務を遂行する」
「…………」言葉を失うラムザ。しかし冷静にならなくてはならない。
ここからの自分の行動が彼女を救えるかを決めるのだ。
…見たところ。モトベの言った『自らの意思と知能を保つ』という言葉は
正しい。記憶も技術も欠損していない。剣の構えは普段通りだし、
僕のこともしっかりと覚えていた。
……厄介だな。それがラムザの率直な感想だった。
何かを使役して戦うタイプの術者は珍しくない。
しかし傀儡が自律的に闘うというケースは稀で、大部分が術者が傀儡を遠隔操作して
戦うというのが常である。傀儡の動きは直線的で、柔軟性に欠ける。
動きの先が読みやすく、対処しやすいのだ。それにもうひとつの弱点がある。
傀儡を操る術者は、傀儡の操作にかなりの魔力と思考、精神力を割く必要がある。
動きと魔力が鈍った術者自身をさっさと倒してしまう、というのが定石なのだが…。
この『吸血』は、そんなものよりも遥かに厄介なのだ。
敢えて傀儡の記憶と知能を保持させることで、傀儡は本来の戦闘能力を全く損なわない。
自律的に戦えるので、術者は傀儡を縛る魔力を供給するだけで戦える。
遠隔操作タイプよりも遥かにリスクが少なくメリットが大きい。
…なるほど。よく出来た術だ。しかし感心などしている場合ではない。
つまり今ラムザの前にいるのは紛れもないアグリアス本人。
当人は知らないが、仲間内では「戦乙女」の名で通ってるほどに彼女は強い。
今は彼女を愛しているから戦えない、という次元の問題ではない。
手を抜いて戦えばあっという間に殺られてしまう。
自らが生き残るために、そして彼女を救うために剣を取らなくてはならない。
意を決して剣を抜くラムザ。「ようやく戦う気になったか」微笑を交えてアグリアスが呟く。
「たまには待ったなしの本番というのも悪くはないものだ。今日は途中で
音を上げてもそのまま殺す。そのつもりでかかって来い」
―――彼女と剣を交えるのはこれが初めてではない。もう何度繰り返したか
分からないくらいだ。ラムザのパーティ内では、各々が得意とする分野を
仲間にそれぞれ伝授しあうことで、全体の戦力を上げようという慣わしがある。
剣術の教授担当はアグリアスである。遠距離からの聖剣技を切り札に持つ
彼女だが、基本は接近戦である。そしてその腕は見事としか言いようがない。
ラムザの今の剣術はアグリアス譲りである。
つまり、アグリアス流剣術で師範である彼女に対抗しようというのだ。
全く愚かな事ではあるが、他に手がない。
距離を開いて呪文を詠唱しようとすれば、間髪入れずに彼女は聖剣技を放ってくるだろう。
瞬時に発動して大ダメージ、そして遠距離から届く聖剣技は、まさしく
「魔術師殺し」の名に相応しい技といえる。どの道剣を直接打ち合う以外に手がない。
ラムザの脳裏にウィーグラフ戦の光景が蘇る。しかし彼女はウィーグラフよりも強い。
………実際のところ、両者の剣の腕は現在五分といったところである。
普段の稽古では互いに隙を見せずに長時間の打ち合いに発展するというのが常であった。
しかしそれはラムザが剣を一本しか持てなかった為である(稽古ではアグリアスの
指示で、剣を二本持って立ち会うことは許されなかった)
ラムザの手には二本の騎士剣が握られている。ラムザが忍者を経て身に付けた技術。
実力が五分ならば、剣の手数で勝負が決まる。彼女は当然一振りの騎士剣しか持っていない。
大丈夫だ。勝算はある。何とか隙を作ってこの聖水を…。
「ラムザ。戦場で生き残るための十戒。その四番目を言ってみろ」
「…剣の打ち合いにおいて、一撃で相手を仕留められないということは
己の力不足と危険を意味する。狙うのは頭、首、胸のいずれかに絞るべし」
「その通りだ。一流の剣士がそのような場所にやすやすと斬り込ませない
ことはお前も重々知っていようが、つまりその気概を持って私と立ち合え、という事だ」
いよいよ飛び出す構えを造るアグリアス。
「いくぞ。私の教えたことを無駄にするなよ」疾風のごとく飛び出すアグリアス。
それに応じるラムザ。
普段の立合い稽古とは比較にならない金属の接触音。そして熱気。緊迫感。
斬れないように刃を磨り潰した稽古用の剣での打ち合いとは訳が違う。
お互い一発でも食らえば、それが致命傷にならずとも大きく体勢を崩し、
次の瞬間には首が宙を舞うことになる。
二本の騎士剣を相手にしても、アグリアスは全く退かない。
もはや両者のスピードは常人の範疇から大きく外れている。
持久戦に持ち込まれれば、経験の少ないラムザに不利である。
しかもアグリアスにはエルムドアからの魔力の供給で一種のリジェネ状態に
なっているらしかった。ラムザが見る限り、一向に疲れていく様子がない。
「(くっ、このままではまずい―――)」内心焦るラムザ。顔には出さない。
出してはいけない。剣の達人にはそういった情報さえも有効活用してしまう力がある。
二本の騎士剣の猛襲に耐えかねたのか、一瞬僅かな隙を見せるアグリアス。
それを見逃すほどラムザも未熟ではない。
「(勝機――――!)」思い切りアグリアスの剣を打ち払い、アグリアスの右手が正中線のラインから
大きく外れる。「(御免!)」水月に全力で剣の柄を叩き込むラムザ。
「ぐっ……」小さな呻きを残してラムザの肩に倒れ込むアグリアス。
こうするしかなかった。打ち合いの最中に隙を作って懐の小瓶を取り出し、蓋を開けて
アグリアスに降り掛ける。そんなことを許すような状況は有り得ない。
懐に腕を入れた時点で首か腕が飛んでいる。
しかし何はともあれ彼女の動きを止めることは成功した。
次の瞬間―――世界が反転する。
頭と背中を思い切り壁に押し付けられた。いや、正確には体ごと壁に投げつけられたのだ。
頭を強打し、立ち上がれない。景色が歪む。思考が乱れる。
……カツ、カツ、カツ、カツ…。朦朧とする意識の中で、妙な音を聴いた。
「(――――何かが来る――?)」立ち上がろうにも、指令を出す肝心の頭が
参ってしまって体が動かない。
ドガッ、音と同時に背中に強烈な衝撃。鎧にひびが入る。鎧がなかったら
背骨がへし折れている。「うっ……あっ…」堪らず苦悶の声を上げるラムザ。
一体誰が―――? エルムドアか? 体の痛みが逆に気付となって、
ラムザに視界と思考を呼び戻す。
「当身をするのだったら剣先を刺し込めば勝負は決していただろうに。
いつも教えているだろう? 『女と思っての油断・手心』で殺される場合が
戦場に限らず多分にある、と」聴きなれた女の声。アグリアスだ――。
『気をつけろよ。吸血状態の者は通常よりも力が増すらしいからな』
モトベの忠告が頭の中に蘇る。すっかり失念していた彼の言葉。
「なかなかいい当身だったぞ。箇所も速度も重みも申し分ない。
ただ今の私を気絶させるには至らなかったようだがな」
ラムザの頭を掴み、片手で軽々と宙に浮かせるアグリアス。
「(これが女の、いや人間の力―――?)」悪夢のような光景が繰り広げられる。
女の細腕で、大の男が宙ぶらりんになっている。
先ほどラムザが受けた一連の攻撃も、今の彼女にとってみれば
油断しているラムザを壁に力任せに叩きつけ、そしてその後背中を踏みつけたことでしかない。
「今首をへし折ってもいいんだが、生憎エルムドア様から存分に痛めつけるように
仰せつかっていてな。悪いがもう少し付き合ってもらおう」
今度はラムザ自身の体重と彼女の力の両方を同時に使って、ラムザの
頭を床に叩きつけるアグリアス。また先ほどの状態に引き戻されるラムザ。
これでも彼女は手加減している。元々大型の騎士剣を軽々と振り回すアグリアス
の吸血状態は、もはや常人の考えなど及ばない力を振るうことが出来てしまう。
全力で床に叩きつければラムザの頭など、踏まれたトマトのようになるのは必至である。
「ぐっ……」後頭部への衝撃に、ラムザの全身は痺れて動かない。
仰向けになって苦しみに悶えているラムザを見下ろして、さも満足そうにアグリアスは話す。
「どうした? いつもの気合で乗り切ってみたらどうだ?」
ラムザのどんな言葉も、どんな叫びも今の魔に魅せられた彼女には届かない。
ただ彼女を悦ばせるだけである。
――冗談ではない。このままでは彼女を救うどころか逆に殺されてしまう。
強い、強すぎる。今一度剣術で立ち向かおうにも、騎士剣は最初に
壁に投げつけられた時にあさっての方向に飛んでいってしまった。
取りにいこうにも体が言うことを聞かない。第一彼女がそれを許さないだろう。
エルムドア達と交戦中の仲間達のほうに目を遣る。この窮地から救い出してくれることを願って。
レディの姿がない。倒したようだ。しかし戦況はほぼ互角といったところ。
モトベが残るセリアの忍刀二刀流と打ち合っている。アリシアはエルムドアの手を封じるだけで
手一杯である。ムスタディオも後方からの銃撃・魔法援護で手が回らない。
くそっ、一体どうすれば――? 今のアグリアスさんがエルムドア側に加われば均衡が崩れて
仲間達は殺されてしまうだろう。一体どうすれば……。
「仲間の観戦か? 余裕があるな」アグリアスが鎧越しにラムザの腹部を踏みつける。
「うあぁっ……」鎧によって緩和された衝撃とはいえ、鎧にひびが入るほどの威力である。
当然ラムザも無事には済まない。
執拗なアグリアスの一方的な虐げ。顔を蹴られ、殴られ、投げつけられ、投げ飛ばされ…。
武を生業とする者は、効率的に人間を破壊するために医学的な知識にも精通している。
彼女も勿論例外ではない。頭を強打させ、ラムザの身動きと思考を封じる。
回復の兆しが見え始めると、また頭への強打。時間を見計らって頭への打撃が続く。
結果的に、ラムザは一方的にアグリアスの攻撃を受け続けることになる。
まともな思考を働かせる余裕さえ彼女は与えない。
「クハハハハッ、貴様、本当にあのラムザか? この程度の男に今まで指揮されていたかと
思うと情けないぞ」高笑いを上げながらラムザの頭を掴んで宙吊りにし、壁に叩きつけるアグリアス。
もうどうすることも出来ない。彼女の連撃に体はボロボロにされ、ろくに手足は動かない。
思考は混濁し、なぜ自分がこんな目にあっているのかさえよく分からない。
「まぁ何はともあれ、エルムドア様の『十分に痛めつける』というご命令は達成されたわけだが…」
何かを彼女が喋っている。意識が朦朧としてラムザの耳には届かないのだが。
「このまま嬲り殺してももちろん構わない。…しかし。私はもう一つエルムドア様より
お言葉を授かっていてな。お前を仲間に引き込んでも構わんそうだ」
しばしの攻撃の休止でようやく頭が回るようになったラムザに戦慄が走る。
『いけ。手加減無用だ。念入りに苦しめて殺せ。何ならお前の配下にしてもいい』
エルムドアの言葉がラムザの脳裏に蘇る。
――最悪だ。最悪の事態だ。僕だけが殺されるのならまだいい。仲間が
僕の意思を引き継いでくれるのならそれでも構わない。しかし、僕がアグリアスさんと
一緒に仲間達に斬りかかる―――!? ルカヴィ達の走狗になって―――!?
考えたたくもない可能性を前にして、ラムザは懸命に立ち上がろうとする。
それを見て取り、アグリアスが余裕に満ちた表情で歩み寄る。
ガッ、ラムザの頭をブーツの下敷きにする。ラムザの口から鮮血が漏れる。
「ハハハ。無理をするな。もう勝機がないことぐらい分かっているのだろう?」
再び地に伏せられるラムザ。言葉を続けるアグリアス。
「先ほどの剣の立ち合い…見事だったぞ。剣での勝負で私に勝ったのだからな。
お前の油断が無ければ、私は死んでいただろう」慈しむような声で語りかける。
「剣で打ち負けるようならば、そのまま殺すつもりでいたが、お前の剣……
ここで消すには惜しいと思ってな」ふふ、と笑いを漏らすアグリアス。
「今は私が力で圧倒しているが、それはエルムドア様からの御力故のもの。
お前も私と同じになれば、さぞ素晴らしい魔剣士が生まれることだろう。
お前の弱点である『甘さ』が消えた、強力な騎士がな」ただ黙って聴くことしかできないラムザ。
ラムザを抱き起こし、ラムザを見つめるアグリアス。その顔は普段と何ら変わらない。
「お前のその力。我が主を護る為に役立てて貰おう」アグリアスの顔がラムザに迫る。
―――勝機ではある。彼女は無防備に顔を近づけてくる。懐の聖水を彼女に
降り掛ければラムザとアグリアスは共に救われる。
しかし一体どうやってそれを実行する―――?
当身を入れても今の彼女はビクともしない。というよりも、今の痛んだ体では
当身を入れてもそれは当身とはなりえない。懐に手を入れても、簡単に彼女に知られてしまう。
不審な動きをすれば、今度こそ彼女は問答無用でラムザの首をへし折るだろう。
懐の聖水を取り出し、彼女に降り掛ける。それを実行するには彼女の硬直が不可欠である。
しかし一体どうすれば――? この弱った体と、鋼のアグリアスという状況でどう実行する?
何か彼女の動きを止める手段は…。必死に頭を回転させるラムザ。
硬直、硬直、硬直……。次の瞬間、ある一連の記憶と仮説がラムザの頭に駆け巡る。
【「アグリアスさんには誰か大切な男の人とかはいないんですかーー?」興味深々に訊いてみる
アルマ。「なななっ何を言っているのだアルマ殿っ! 騎士たる者っ、そのようなことに心を
乱してはっ…」耳まで赤くなって大声を上げるアグリアス】
【「アグリアスさん、パーティの編成の都合上、踊り子になって頂きたいのですが、いかがでしょうか?」
申し訳なさそうにアグリアスに話しかけるラムザ。
「なっ……。ばっ馬鹿者っ! 私がっ…騎士があのようなふしだらな格好ができるものかっ…」
顔を真っ赤にして立ちすくむアグリアス】
【水浴びをして陸(おか)に上がったラムザは、偶然にも通りかかったアグリアスと対面してしまう。
ラムザにも恥ずかしい思いはあったが、一応ちゃんと腰に布は巻いている。
「すっ、すみませんでした!」なぜか謝るラムザ。……返事がない。恐る恐るアグリアスの顔を
窺うラムザ。彼女は顔を真っ赤にして硬直していた】
そう。アグリアスは超がつくほどの純情な女性である。そのことは今までの経験からラムザも
よく知っている。吸血状態の彼女は、以前の性格を保持している。
今の彼女が以前と同様、極端に異性に弱いかどうかは分からない。しかし可能性が無いわけではない。
もはや四の五の言っていられる状況ではない。今この状況を打開しなければ、
己の、ひいては仲間の、世界の存命さえ不可能となる。全ては推論にしか過ぎない。
しかし、ここで何も行動を起こさなければ確実に助かる可能性はゼロである。
「(ゴメン!)」顔を寄せるアグリアスの唇に、とっさに自分の唇を押し当てるラムザ。
もう手段を選べなかった。体はろくに動かせない。となれば、首を前に突き出すことくらいしか出来なかった。
とても感触や感想を楽しんでいる余裕は無い。彼も必死なのだ。
「――――――――っ!!!?」顔を瞬時に紅くして硬直するアグリアス。
時間にして、彼女が戦意(というよりも的確な思考といったほうが適切か)を
取り戻すまでに約4秒。この4秒の空白を創る為にどれほどの目に遭って来たことか。
反射的に懐の小瓶を取り出して、アグリアスの顔に中身をぶちまけるラムザ。
「あっ……?」小さな声を残してその場に倒れこむアグリアス。
「(た、助かった―――)」思わずガクッと膝を付くラムザ。
生き残る為とはいえ、他にどうしようも無かったとはいえ、強引に彼女の唇を奪ってしまった
罪悪感を感じるラムザ。しかし彼女は何も覚えていないだろう。この手の術は
傀儡が操られていた間の記憶は、術から開放された後は何一つ覚えていないというのが常なのである。
そういう点ではまだラムザとアグリアスには救いがあった。
「があぁぁっ」前方から聞こえてくるエルムドアの断末魔の叫び声。仲間達が彼を討ったのである。
「(命拾いしたな……)」その場に座り込んで安堵の息を漏らすラムザ。
程なくして、仲間達がラムザとアグリアスの元に駆け寄る。
「ラムザっ大丈夫か?」ムスタディオがラムザに訊ねる。
「ああ、心配ないよ…」ハハ、と無理して笑うラムザ。モトベがラムザに話しかける。
「ラムザ、アグリアスは……?」「大丈夫、無傷だ。君がくれた聖水のお陰だよ」
安心したモトベが「さすがは隊長だな」と笑いながら肩を貸す。
「う……ん……」アグリアスが声を僅かにあげる。どうやら目を覚ますようだ。
自分がそうした本人である罪悪感からか、ボロボロの体を引きずってアグリアスの元へ
歩いていくラムザ。そして彼女を抱きかかえる。モトベはああ言ったものの、もしかしたら
後遺症があるかもしれない。
「大丈夫ですか? アグリアスさん…」心配そうに声を掛けるラムザ。
パチッと目を見開くアグリアス。目の前のラムザに瞬時に顔は紅くなり、そして細かく震えだす。
―――これは? まずい、受身の準備を――。一瞬速いアグリアスの手。
「ふっ、不埒者ーーーーっ!!」ラムザを壁に叩きつけるアグリアス。先ほどの吸血状態の時の力に
勝るとも劣らない力で壁に頭から叩きつけられるラムザ。
最早限界であったラムザの体力と精神は、そこで闇に没した――――。
・
・
・
・
・
その後は色々と大変だった。
命に別状はないものの、ボロボロになった上に最後にアグリアスの一撃を受けて
気絶したラムザの回復、そして隊を危機に貶めた(実際彼女の責任ではないのだが)
責任をとろうと自決しようとするアグリアスと、それを必死に止めようと説得する仲間達。
地下墓地に乗り込むのは、ラムザが回復して意識を取り戻し、アグリアスが気持ちを
落ち着けるのを待った後だった。
後日、彼女が言うには吸血状態になった者の心は、どこか暗い場所に幽閉されて
身動きがとれない状態のように感じたという。自身の存在は確認できるのに、どうにもできない。
ただ眼前の映像が自分に送られてくるだけ。記憶や性格が『何か』に流用されていたような
感覚も感じたという。吸血状態から開放された後、全てのことを覚えていたにも関わらず、
ラムザとの事故的な接吻という事実に堪らずラムザを突き飛ばしてしまったという。
(操作系の術は、傀儡は記憶を失うのが常ではあったが、吸血ではなぜか
操作されている間の記憶が保たれていたのだった)
既存の術とはあらゆる点で異なる魔技・吸血。それがもたらした一時はパーティが全滅
しかねない一大騒動であった。
・
・
・
・
その後、アグリアスがあの接吻をどう受け取ったのか。単なる事故としてか、
それともその先にまで想いが膨らんでいったのかは、後世の記録には残されていない。
全ては想像に依るしかない――――。
〜黒い聖騎士〜
Fin
以上です。
長文の拙作を読んで頂きありがとうございました。
めちゃ乙。
拙作なんてとんでもない。GJですよ。
本部見た瞬間吹いたw
ジョブはモンクじゃなく侍かw
モトベがいい。\('∀')/
なんか活躍するのかと期待してしまった。
エレーヌに続いてモトベ増殖の悪寒。
モトベって誰?
189 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/12/03 15:20:49 ID:dCtnKN9A
ここはぐつぐつと湧き上がるマグマのようなインターネットですね
初めての夜。
俺とアグリアスはベッドの上で向かい合う。全裸で。
俺は緊張しながら、アグリアスの肩に手を置いた。
するとアグリアスは俯き加減にこう言った。
「言っておく事がある。私は、処女じゃない・・・」
↓
な、なんだtt(ry
な、なんだtt(ry
「童貞なんだ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「童貞なんだ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
ラムザ
,j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;; アグリアスさんだけは三十路にならない…
{;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;;
ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙
`Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;;> そんなふうに考えていた時期が
,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゙: Y;;f. 僕にもありました…
~''戈ヽ `二´ r'´:::. `!
>>182 乙ですモトベさん。コテつけるならモトベに決定だな。
金子絵?
「こ、これからお前と行為に及ぶから処女ではなくなるのだ!!」
「・・・貴女はやはり可愛い人です、アグリアスさん」
「私をからかうな・・・バカモノ」
200ならアグたんと一日デート
↓
200頂き!!
ラムザ
,j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;; 最近アグリアスさんの胸が垂れてきました……
{;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;;
ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙
`Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;;> やっぱり歳なんでしょうか……
,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゙: Y;;f.
~''戈ヽ `二´ r'´:::. `!
202 :
アサシン♂:04/12/03 23:18:32 ID:Ml+YUrlW
ラムザ殺してきていいですか?
三十路アグ姐さん超萌えじゃねーか。
剣士としての強さと
人としての強さと
女としてのエロさのバランスがいい感じで取れてくる頃合いだぞ。
もっともアグたん三十路越えの原因はもうけ話と密漁にいそしむ俺にあるわけだが。
204 :
ラムザ:04/12/04 00:30:20 ID:l5mn6VmE
僕を…殺害? できない相談だよ。
僕は君、君は僕なんだから…
アサシンに男はいない
>205 職業的に、出てきてないだけでいるかもしれないぞ。
まぁラムザを殺す前にカチューシャ装備のアグリアスに殺されるだろうが。
>>183氏、
>>196氏
ありがとうございます。次からはモトベとして投稿させていただきます。
現在次のSSを創作中ですので、期待しないで待っていただきたい。
ポワンソリーは?
↑ポワソンリーな
>>207 次回作のゲストキャラには
チョコボ暴走族の特攻隊長チハル・シバは出ますか?
ある宿屋にて、宴会中の一幕。
「アグリアス隊長〜、久しぶりにアレ、やりませんか?」
そう言って現れたのはラヴィアリの二人。先の戦闘では踊り子とモンクだったのに、
いつの間にか二人ともナイトにジョブチェンジしている。
「む、そういえば随分と久々だな。フフ、今度こそ負けないぞ」
グラスを掴んだまま椅子から立ち上がるアグリアス。少し酔っている。
相対する二人のナイトとホーリーナイト。まさか剣の打ち合いでも始めるのかと思いきや、
ラヴィアリ「「でやぁ〜〜〜っ!!!」」
猛烈な勢いで反復横とびを始める二人。凄いスピードだ。残像が見える。
「ストップ!」アグリアスの号令で動きがぴたりと止まる。別に時魔法を使ったわけではないが。
二人「「さ、どーっちだぁー?」」
アグ「む〜…… 右! 私から向かって右がアリシアだ!」
グラスとは逆の手で右側のナイトを指差すが、
「ブッブーッ! 隊長から見て右はラヴィアンでぇ〜っす!」
左にいたナイトがひらひらと手を振り、舌を出した。
アグ「くっ、また外したか……しかたないな、ホラ」
懐から取り出した財布から10ギル銅貨を弾いて二人によこすアグ。
アリ「まいどどーもー♪」
ラヴィ「通算18連勝〜♪」
貰った10ギルでお菓子を買いに外へ跳び出て行く二人。
やれやれといった具合に椅子に座りなおすアグリアス。
その一部始終を見ていて硬直する仲間一同。
「アグ姐……いま、何かスゴい事やってなかったか……? いろんな意味で」
最初に口を開いたのはムスタディオだった。その場にいるほぼ全員の代弁者だ。
「ん、いや、アレは護衛隊時代からやっていたお遊びだ。私が当てられたら二人から10ギルずつ貰い、
当てられない時は私が10ギルを支払う仕組みでな。一回当てれば20ギル貰えるのだから、
私のほうが有利だろ? でも一向に勝てた例がないんだよなぁ」
そう言ってグラスを空け、けらけらと笑い飛ばすアグ。
(……あんなすぐに退散されちゃ、外れてたかどうか確認できないんじゃないのか?)
ラッドがこっそりとラムザに耳打ちをしたが、ラムザは心ここに在らずといった風である。
それもそのはず。ラムザは今、何故自分の財布がアグリアスの懐から出てきたのか
必死に思考をめぐらせている最中だったからだ。
どっぺん。
>財布がアグリアスの懐から
アグリアスの物はアグリアスの物、
ラムザの物もアグリアスの物、だからでは。
今まで考えたこともなかったが、ラヴィアリって双子なのか?
>>211-2 昔ドラクエ4コマで見たネタ思い出したよ、FFTにおきかえるとこんな感じ。
ラム「アグリアスさん、ラヴィアンとアリシアってそっくりですけど、
どうやってみわけてるんですか?」
アグ「ん、簡単だ。おい、アリシア」
アリ「は〜い」
アグ「いま返事したのがアリシア」
ラム「………」
アリ「………」
五秒で信頼を失う方法、ともあれ財布ワラタよ。
アグ氏の巨乳の谷間からはラムザ所有物が何でも出てくるのさ
アグ氏の巨乳の谷間はラムザのあらゆる道具・小物入れに繋がっているのさ
自分で言っててドラ衛門のスペアポケットを思い出した・・・w
絵板にあった巨乳っぽいアグリアスさんならそのくらい出来そうだ
ch5. あぐにすべてを
ラムザ・・・お前はなにを手に入れた・・・?
220 :
ラムザ:04/12/04 18:56:26 ID:r84fHVoS
アグリアスさんとメリアドールとラファとアルマと・・・
('A`)助けて・・・
アルマが相手じゃインセスト・タブーだが……。
アグたんにとって最強のライバルはやっぱり彼女なのか。
女王でしょ。
Somebody to loveだし。
しかし、「愛にすべてを」って激しく格好いいサブタイだなー。
三章までわりかしステレオなタイトルで、四章に入ったらあれだもんな。
アグリアスのアゥアゥには萌えた。
剛剣を使いこなすメリアドールに対し一歩も引かず、常に前に出て攻めていった。
ラスト10秒という所で、不動無明剣を撃った後のわずかな硬直を突かれて
冥界恐叫打を決められたのは不運だった。あれで判定負けが決定してしまった。
しかし全剣技使用可という畏国統一トーナメント、聖剣技しか使えないアグリアス
にとっては非常に厳しい戦場だが、いつも前向きに果敢な『攻め』の精神を忘れずに
アゥアゥと華麗な聖剣コンビネーションで戦うアグリアスには萌えを感じざるをえない。
優しい、淑女、非DQN、謙虚だが卑屈ではない、結構強い、と、畏国人のハートを
がっちりキャッチするアグリアスには今後とも活躍が期待される。
「命脈は無常にして惜しむるべからず・・・ 葬るアゥ! 不動無明剣アゥ!」
「今さら疑うものかアゥ! 私はおまえを信じるアゥ!!」
アグたんは基本的に良くない仕打ちを受けてきたのだけど
だけど頑張って今の地位まで来たのです。
ラム「去年今年と残念な結果でしたが、このまま続ければ来年こそ花開きますよ」
アグ「ありがとう。そういうふうにお前が思っていてくれるならば、私も心強い。てゆーかお前も花開け」
アグリアス・ザ・ホーリーナイト・オークス
今朝起きた時に思い出した。
対エルムドア戦で、アグリアスが吸血状態になったんだった!
黒攻略本で予習して、聖水をしこたま持ってったから
大事には至らなかったけど。
ちなみに、今聖水を変換したら「聖吸い」と出た。
これはラムザのチューと解釈すべきですか?
229 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/12/05 12:44:22 ID:zgeXNvYT
うん。すべきです。
カティロア地方、セレス家の記録。重要事項は旧文体で書かれていて判別不能。三人の娘の物語が語られている。
(注、いわゆるアンソロジー物であり、実際の人物関係とは異なります。ご了承下さい)
カティロア地方、セレス家の記録から
『プロローグ』
第4章
第3代当主 ロベルト・セレスと
その家族の肖像
第7節
ここは地方貴族、セレス家の庭園。
それぞれの授業を終えて、当主ロベルトの三人娘が庭に集まる。
長女・セリアは17歳。
「疲れたわ。アイントール先生の授業は実習続きなんだもの。私はもっと
ワコクの文化の勉強をしたいのに」
次女・メリアドールは16歳。
「まぁまぁ。それが先生の方針なんでしょ? だったら仕方ないと思うわ」
末っ子のアグリアスはまだ13歳。
「やはり先生には先生なりのお考えがあってのことでしょうし…」
セレス家は地方の貴族である。代々当主はその子ども達を入念に教育し、由緒ある家に嫁がせたり
領主の騎士団に入団させたりして家名を上げていくのが慣わしであった。
この三人の娘も例外ではなく、幼い頃から優秀な家庭教師に囲まれて
みっちりと教育され、今に至る。
治安が悪く、強盗や殺人が頻発し、治安維持と暴動鎮圧のために騎士団は
ひっきりなしに出撃している。もうそんな状態が10年余り続いたであろうか。
良家に娘を嫁がせるよりも騎士として名を上げたほうが時代の要求にも合っており
家の名も良く上がる、というのが娘を持つ貴族の一般的な考えであった。
実際騎士団に入団するには厳しい関門があるものの、入団してしまえば
多大な名声と莫大な恩賞が家に転がり込んでくるのである。
セレス家でもこうしたことから、三姉妹を騎士団に入隊させようと早くから
騎士にする方針で彼女たちを教育してきた。
長女のセリアはワコクという国に早くから興味を持ち始め、ワコクの戦闘員である
忍者の技術を習得しようとしていた。騎士といえば剣と盾と鎧、というイメージを
持つだろうが、軽装で身軽、刀を二本操って敵を翻弄する忍者は近年その有効性が
認められ始め、騎士団には入れなくとも要人の用心棒としての需要が高まっていたのだった。
王族の側近になれれば、騎士団にいるよりも遥かに名が上がる。
セリアの生まれついての類稀な運動神経もあって、ロベルトは彼女が側近になるよう努力する
という条件の下、忍者を志す道を許したのである。
次女のメリアドールはオーソドックスな騎士を志している。
『剛剣』と呼ばれる剣技は、自らの闘気と魔力をドッキングさせ、相手の装備品を破壊すると共に
大ダメージを与える。武器や鎧を失った剣士など、剣を持つ剣士にとっては赤子に等しい。
攻防一体の強力な秘剣である。これの習得を目指し、彼女は日々鍛錬を積んでいる。
特殊能力を備えた騎士ともなれば、騎士団に入団できる可能性は飛躍的に高まる。
末っ子のアグリアスは『聖騎士』と呼ばれる騎士を志していた。
聖騎士は神の洗礼を受け、神の御力を身に受け、聖なる剣気で敵を倒す剣技である。
習得は困難なものの、遠距離から相手を攻撃でき、しかもその威力は絶大である。
使い手は滅多にいないものの、その威力と有効性から騎士団からは引っ張りだこであり、
また国民の実に7割以上が敬虔なサーティアン教(国教に指定されている)信者という事実の
前で、『神に仕える騎士』の二つ名を持つ聖騎士は国民、教会、国王への
「受け」は抜群であった。
生来の純潔な心と真面目さを持ったアグリアスは聖騎士になる適正を認められ、
幼い頃から聖騎士になるべく訓練をしていたのだった。
「ねぇねぇ、この間うちに挨拶に来たカリア家の長男…なかなかいいと思わない?」
セリアが話題を振る。三人とも年頃の娘である。この手の話題には事欠かない。
「私好みではなかったわね。第一顔は良くても仕草が下品だったわ。
あれじゃあカリア家の底も知れるってものね」微笑を交えながら返すメリアドール。
「………」俯いて何も話さないアグリアス。
「あなたはどう思うの? アグ」セリアがアグリアスに話しかける。
「わ、私は…その、そういった事には興味がありませんので…」顔を赤らめて俯くアグリアス。
つまらなそうな顔をするセリアとメリア。
「あなたももう13歳でしょ? 恋の一つもしておかなきゃねぇ」
「アグはそっちのほうはてんでダメねぇ」からからと笑う二人。
アグリアスにとっては最も苦手な話題の一つである。セリアとメリアドールは
この手の話題には開放的であるものの、アグリアスは非常に真面目な為に
とてもついていけない。ただ顔を俯けて、はやく別の話題に切り替わるのを待つのみである。
…しかし。彼女にも意中にときめく異性がいるのである。
『初めまして。今日からセレス家で働かせて頂くラムザです。何とぞよろしくお願いします』
アグリアスとラムザが出会ったのは、彼女が庭園で剣の素振りをしていた時のことである。
ラムザは庭師としてセレス家に仕える事になった農家の長男である。
歳はアグリアスとそう変わらない。亜麻色の髪をし、顔立ちは整って品がある。
年齢相応のあどけない顔をしていながらも、その瞳にはしっかりとした意思の強さを感じる。
別段彼女は異性が苦手な訳ではなかった。幼い頃から社交パーティで
色々な男性と接している。あくまでセレス家の子どもとしてだが。
そんな彼女だったが、なぜかこの庭師には胸が高まってしまう。彼を正視できず、
目を逸らして「よ、よろしく....」と一言呟く事しか出来なかった。
普段新しい従者がやって来た時は、簡単な自己紹介と家の説明を丁寧にする彼女がである。
自分でも得体の知れない感情に戸惑い、思わずさっとその場から
駆け出してしまった。
後に本で調べたことや、セリアとメリアドールの対談の内容から、
自分が恋をしてしまったと自覚するアグリアス。聖騎士を志す者として
何ということだ、と自己嫌悪に陥ったものだが、日に日に気持ちは高まっていく。
彼を想うと何ともいえない幸福感に包まれ、他の事に身が入らなくなってしまう。
普段潔白、真面目で周りに通っている彼女が相談など出来るはずも無く、
周りに知られることがないよう密かに胸の内に秘めているのである。
ラムザは淡々と庭の手入れをしている。その様子をこっそりと遠くから見つめるアグリアス。
直に彼に話しかけたいという気持ちはあっても、彼の前に立っただけで
赤面して身動きが取れなくなってしまう。よって、彼女は遠くから彼を見つめるほかにない。
身分の違いという壁もあるが、聖騎士を志す者として恋愛にうつつを抜かすというような
事を、彼女は善しとしなかった。彼と恋愛をする。そんな幻想を胸に抱くだけで
どうにも動けないアグリアス。
ラムザの正面からセリアが歩いてくる。ハッとするアグリアス。セリアに気づくラムザ。
「おはようございます。セリア様」
「おはようラムザ。仕事頑張ってね」何ということも無く返事をしてそのまま歩いていくセリア。
その様子を見てアグリアスは胸を締め付ける。
なぜ私もセリア姉さんのように自然に振舞えないのか、ラムザは姉さんのことをどう思っているのか、
私は彼にあいさつもろくにできない。セリア姉さんは私よりも綺麗だ。ラムザはきっと…
コンプレックスとジレンマで彼女は悶々とし、いつも否定的な考えに至って悩み続けてしまう。
234 :
モトベ:04/12/05 15:28:38 ID:NQDKuOjM
自分的にはOKかどうか微妙なネタなので、ご意見求む。
続投可だったら続きを書きたいと思います。
読んでないけど、人の意見を求める奴はめんどくさい。つまんないって言ったら
そんな否定的なこと言うなよ!つまんないと思ったら黙ってればいいじゃん!
文句言うなら自分で書いてみろよ!って速攻でレスがつくから。
だって意見求めるっていうから正直に書いただけなのにって思う。
だから意見求むという奴のSSは読まない。これですっきり。
最近意見や感想求める奴多すぎなんじゃねーの? FFDQ板全体でそうだけどさ。
途中で送信してしまった。要はお前の公開オナニーで魅せてみろって事。
つまらなかったら容赦無く余す所無くスルーしてやるから安心しろ。
↑
何、この偉そうな奴?
モトベ氏だったのね、乙っす。
まあ、235の意見は荒いけど半分同意。つうわけで…
いいから続けんかぃ、わしゃ先が気になっとるんじゃッ!
>>モトベ氏
禿同!!
早く次読みたい!!
>>234 例えば無難なやり方なら、
コテ&トリップで「何レス投下するよ」と前置きだけするとか、
逆にケツに(続く)とか(終)だけ付けてみるとか。
俺も235並みの気持ちは持ってる。
面白ければ「GJ!」と素直に賞賛するし、つまんなきゃ「いまいちだな〜」ぐらいは書いちゃうよ。
全ての行動は自己判断自己責任で頑張ってン。
アグたん13歳マダ〜〜?
アグリアスは13歳になどなりません。
飛び級で小学生から高校生に上がりますから。
「可愛い」よりも「かっこいい」に憧れ続けた結果、
今のアグリアスになったのです。
もちつけ、おまえおかしなこといってる。
244 :
モトベ:04/12/05 18:34:13 ID:NQDKuOjM
すみません。アグの年齢を下げたり、人物関係崩して
アンソロジー的なものを書こうとしたりして、あまりに破天荒なネタだったので
受け入れられるか心配で…。
ご意見ありがとうございました。以下に今まで出来上がったネタを投下させて頂きます。
よろしければご覧下さい。
『あいさつ』
…彼とあいさつするくらいなら構わないだろう。彼は従者で私はこの家の娘。
これくらいは当然である。悩んだ末に出した結論がこれであった。
何か彼と接点を持ちたい、私の存在に気づいて欲しい、という彼女の切なる
願いからのものである。あいさつするくらいなら誰も私の気持ちに気付きはしない。
気付きようもない(はずである)
彼は毎朝この時間に作業道具を出すためにこの小屋にやってくる。
彼女は物陰に隠れて彼が来るのを待っている。
【「あら、ラムザ、おはよう」軽い笑顔であいさつするアグリアス。
「あっ、おはようございます。アグリアス様」会釈するラムザ】
たったこれだけの行動、光景をどれだけ昨日からイメージしてきたことか。
大丈夫、やれる。きっとやれる!そう自分に言い聞かせるアグリアス。
……コツ、コツ、コツ、コツ……。時間通り、予想通りの足音。
―――来た――。一気に胸が高鳴るアグリアス。
行けっ、行けっ、行けっ、踏み出せっ……。懸命に自分に命令する。
しかし体は動かない。動いてくれない。まるで自分の足でないかのように動かない。
――どうして? あれだけイメージトレーニングしたっていうのに……。
後悔と自責の念でいっそう小さくなるアグリアス。もうラムザは行ってしまっただろう。
自分の不甲斐無さが情けなくて涙が出そうだ。
「アグリアス様、どうなさいました?」突然背後からのラムザの声。
ラムザが彼女を見つけて話しかけたのである。予想外の事態にパニックに陥るアグリアス。
「えっ、あっ!? その、何でもありませんっ」思わず駆け出してしまうアグリアス。
頭が真っ白になってしまって、庭園の端までやって来るまで足を止めることすら忘れていた。
すぐさま彼女に襲い掛かる猛烈な羞恥心と後悔の渦。
彼は私を変な女と思っただろうか、いや思ったに違いない。どうしよう、もう彼に顔向けなんて…。
俯いて涙をこぼすアグリアスだった。
『勝負』
メリアドール姉さんの木刀が顔に迫る。私はそれを寸前で打ち払って
急所を木刀で狙う。手の中の物は木刀だろうと、これはれっきとした勝負である。
同じ騎士を目指すものとして、私と姉さんは互いに対抗意識を燃やしていた。
セリア姉さんは忍者を志しているから騎士流の決闘はしようとしないけど、
私とメリア姉さんはこうして頻繁に木刀での決闘をしていた。
メリア姉さんの方が歳が上な分、力も強く経験を積んでいて強い。
だからといって私も甘んじて負け続けるわけにはいけない。
私は騎士になるのだから。困難に立ち向かって人々を救わなければならないのだから。
「最近急に太刀筋が良くなったわね。何かあったのかしら?」再び木刀を胴を狙って
振りかざすメリアドール。それを食い止めるアグリアス。しかし力強い太刀筋は
アグリアスの手を痺れさせる。すかさずもう一撃を加えて木刀を弾くメリアドール。
アグリアスの木刀が宙を舞う。「あっ……」小さな声を無意識的に出して回転する
木刀を見つめるアグリアス。………また負けてしまった。
「ふふ、強くなったわねアグ。でもまだまだ私の敵じゃないわ」優しい瞳で笑いながら
話すメリアドール。それを黙って聴くアグリアス。
勝負には負けたものの、確かな手ごたえを感じた。姉さんの動きが見えるようになってきた。
アグリアスは密かに授業以外にも個人的な訓練を最近するようになった。
父上の為に、家の為に、護られるべき虐げられている全ての人の為に。
そう思って今まで歩んできた剣の道。しかしその道の目的に一人の護ってあげたい異性が加わった。
それだけで彼女は今まで以上に頑張れた。
『剣の道』
私は今剣術の授業を受けている。とは言っても室内で講義を受けているのだけれど。
先生の名はオルランドゥ。諸国を放浪して武者修行をしているそうだ。
若いのに聖剣技と剛剣が使えるその腕を買われて、ここしばらくセレス家に滞在し、
剣の稽古をつけてもらっている。
「アグリアス。君はどうして騎士になろうと思ったのかね」そう問うオルランドゥ。
「私が決めたことではありません。全ては父上の采配です」そう答えるアグリアス。
「ふむ、では自分の意思としてはどうなのかね」
「私はこの道を歩んできたことは間違っていないと思います。弱きを助け
強きをくじくのは、人の上に立つ貴族としての役目だと思っていますから」
ハハ、と笑うオルランドゥ。「随分模範的な答えだね」
「先生は…先生はどうして剣士になられたのですか?」彼は優秀な剣士だ。その問いの答えが
自分が強くなるための鍵になるかもしれない。アグリアスの瞳は真剣である。
「ん? 私かね?」一瞬考え込んで答えを言うオルランドゥ。
「君は民を護るためだと言ったね。大いに結構な動機だ。私のはもっと不純なものでね。
私は知りたいのだよ。剣を極めた先に何があるのかを。剣の上達で、他の者の上に立つ。
上達の実感とはどんな美酒にも勝る恍惚の瞬間だ。しかし私はその酔いで本質が見えなくなってしまった。
今は己に酔わず、ただただ先を目指す。その先にあるものが気になってしょうがなくてね」
ハハハ、と笑うオルランドゥ。……先生の話は抽象的で、私にはよく分からない。
「私の道が正しかったかどうかは、私が結末に至った後に私自身が判定するものだ。
君は君自身の道を行くといい。必ずしも私と同じである必要はない」
……ただ何となく凄いなぁ、としか感想を抱けないアグリアス。
「君は『人々を護りたい』という目的で剣の道を進むのだが、誰か一人、本当に
護りたい人が出てきたならば、君の剣は一層鋭さと強さを増すだろう。
君の今の剣は、誰かの為の剣かね?」そう問いかけるオルランドゥ。
「ちっ、違います! 民を護るための剣ですからっ……」赤面して俯くアグリアス。
「そうかね」ふふ、と微笑するオルランドゥ。
続く
『おとしもの』
私は今さっき来た道筋を逆にたどって探し物をしている。
ケビン先生の授業に使うノートをどこかに落としてしまったのだ。
確かに部屋に出る前に手に取ったのに、教室で荷物を広げると無くしていることに
気がついた。どうしよう、授業はもうすぐ始まるし、あれがないと困るし、雨が降りそうだし…
焦りながら探していると、そこにラムザが通りかかる。
「何かお探し物ですか?」「!!」……これだ。ラムザと少し話すだけで、舞い上がってしまって
何も出来なくなってしまう。ラムザが近くにいるのにもじもじするだけでどうすることもできない。
「何をお探しですか? 僕も手伝いますよ」そう問いてくるラムザ。彼の目は普段通り。
憧れのラムザに見据えられている。何か言わなくてはならない。そう思って懸命に言葉を紡ぐ。
「……ノ、ノートを…です…」「ああ、ノートですね。分かりました」何とか彼に通じた。
ラムザもしゃがんで周囲を探索する。アグリアスは赤い顔でさっきから同じ場所を
行ったり来たりしているだけである。ああ、ラムザが近くにいる、私の為にノートを探してくれている!
そう思うだけで的確な行動はおろかまともな考えすら浮かばなくなるアグリアス。
――ほどなくして向こう側から聞こえてくるラムザの声。
「アグリアス様ーーーっ、見つかりましたよーーっ」そう叫びながら駆けてくるラムザ。
「はいっ、これですよね」にっこり笑いながら手渡すラムザ。
コクッコクッコクッと首を三回多大きく振るアグリアス。顔が自分でも分かるくらいに熱い。
「それでは僕は仕事がありますので。雨が降るみたいです。お気をつけて―――」
そう言って歩いていくラムザ。彼女はただ呆然自失としている。彼が私に優しくしてくれた。
私に、私に、私に…。そう思うと多幸感と気恥ずかしさで身動きが取れなくなる。
しとしとと雨が降り始める。全身が火照っている彼女にはむしろ熱冷ましになって気持ちいい。
しばらくそうして立ち尽くすアグリアスだった。
『花壇』
アグリアスは花を育てるのが好きである。普段勉強と剣の稽古ばかりの
彼女だが、女の子らしさを保ち、情操教育にもなるとして、当主のロベルトは
彼女が専用の花壇を持つことを許可したのだった。
最初は試行錯誤で折角ある程度育った草花を環境設定を誤って全滅させて
しまう、ということもあったが、最近は手馴れてきて立派な花壇が維持されている。
今日も剣の稽古の帰り際に花壇への水やりと世話をするために花壇に寄るアグリアス。
花壇に到着したと同時に何とラムザに出くわしてしまうアグリアス。
花壇は通路の曲がり角のすぐ傍にあるため、まさに予期せぬ対面である。
「あっ……」予想だにしなかった事に俯いて何も出来なくなるアグリアス。
「あっ、アグリアス様。こんにちは」普段通り明るいラムザのあいさつ。
「聞きましたよ。この花壇はアグリアス様の持ち物なんですってね」
「えっ……は、はい。そうです…」何とか返事をするアグリアス。
「見事なものですね。庭師である僕が言うのですから間違いない」ハハハ、と明るく笑うラムザ。
ラムザが私を褒めてくれた――? それを思うだけで彼女は…。
「へぇ、このカイトスの花は飼うのが難しいんですよ。その土地の地質に近い状態に
土を保たないとすぐにしおれてしまいますし…」
次々と花壇の花の性質と育て方を話し出すラムザ。…ラムザと話しかけてくれていることは嬉しい。
しかし、ここは私の花壇だ。私だって少しくらいは花に詳しいつもりだ。負けてられない。
生来の負けず嫌いな性格もあって、彼女はいつの間にか普段の調子に戻り、ペラペラと
ラムザと花について話していた。彼の自然全般に渡る知識は豊富で、彼女はただ感心するのみであった。
ラムザが去った後、今まで自分がラムザとお喋りしていた事実に驚き、そして恥ずかしさと嬉しさで
ただ自慢の花壇を一人眺め続けるばかりであった。
支援ナリ
今日の分はこれで終わりかな?乙です。
『家族』
今日も剣術の授業。また室内での講義だけど……。
今日の先生の名はガフガリオン。傭兵暮らしをしているという。
傭兵としてはかなり名の通った男なのだそうで、彼の名を聞けば逃げ出す
兵士は数知れず、と彼は言う(本当なのかな?)
しかし彼は暗黒剣という相手の生気を自分の体力に吸い上げる剣技を使えるのである。
彼の言動やその剣の凶暴性からセレス家に家庭教師として招くのに異論を挟むものはいたが
当主の鶴の一声で期間限定の採用が決定した。
神に仕える聖騎士が闇の剣など習得できようはずもないが、彼の長年の経験や培ってきた戦術などは
戦場で生き残るために役に立つのだろうというロベルトの考えの下に。
しかし彼の教える作戦は待ち伏せや変装、誤情報での相手の戦陣の撹乱といったものばかりで
よく言えば狡猾、悪く言えば汚いというものにアグリアスは感じられた。
「で、こういった場所に誘い込んで谷の上から岩でも何でも落とせば、谷の下にいる敵軍の
やつらは全滅ってわけだ」 …騎士はそんな卑怯な真似はしません。
彼はどうして教会からも人々からも疎まれる暗黒の剣の習得を志したのだろうか。気になって訊いて見るアグリアス。
「それはお前、自分の身を守りつつ敵の体力を減らせるンだぜ? 攻撃だけの聖剣技よりも強力だろうよ」
ムッとするアグリアス。「それにな…」言葉を続けるガフガリオン。
「俺は昔、敬虔な信徒だったんだが、俺が留守の間に家に野盗が押し入ってな。娘と女房が殺されちまったのさ」
いきなりの発言に息を呑むアグリアス。「もうそれ以来俺には神なンて者は信用できなくなっちまったのさ。
俺の手はもう血にまみれてる。考え付く限りの汚いことを続けてきた。俺は地獄に堕ちるだろうが、そこで
娘と女房に遭わないことを願うのみだな」ワハハ、と笑うガフガリオン。
「さんざん人を殺して、今となっては酒と名声と金くらいしか楽しみがない俺だがよ、家族ってものは金じゃ
買えねえンだ。お前もいざって時に家族や大切な男を護れるように、今からきっちり鍛えて強くなっとけよ」
彼の言葉は乱暴だけど、伝えたいことは彼の瞳を見れば伝わってくる。
護りたい男の人が家族になってくれればもっと強くなれるのかな…?
そんな事を考えていると不意にラムザの顔が浮かんできてしまう彼女であった。
253 :
モトベ:04/12/06 01:10:18 ID:6QXoB7+Q
>>250 支援ありがとうございます。
>>251 ありがとうございます。
もう少し続けさせて貰いたいと思います。
『看病』
…風邪を引いてしまった。ここのところ寒いのに無理して深夜に
剣の素振りを続けたことがたたったのだろうか。頭はズキズキしてめまいがする。
一日中ベッドで横になっている。私がのんびり寝ている間にも、セリア姉さんと
メリア姉さんは着々と鍛錬を積んでいることだろう。こうしてられない、体は動かなくても
頭は働く! そう思って剣術の型を頭の中でシュミレートしてみるアグリアス。
しかし沸騰したような頭で何を考えても大してまとまらない。仮想の敵に斬りかかる理想の
私を思い浮かべても、頭の中の私までへばってしまっている。
……意味がないな。そう思って彼女は大人しく治療に専念する。曇った空を窓越しに見上げるアグリアス。
コンコン、ドアをノックする音が部屋に響く。「どうぞ」入室を許可するアグリアス。
「失礼します」入ってきたのはラムザだった。意外な来訪者に目を丸くするアグリアス。
「最近寒くなって、僕の仕事も減ったので、アグリアス様の看病に回らせていただきました」
ラムザが!? 私の看病を!? 嬉しさと恥ずかしさで頭がさらに収拾のつかない状態になる。
幸いにも今日は元々顔が赤いので、顔に色が出ていることは知られないのだけれど。
見れば、ラムザも同年代の異性の部屋に入ったとあって、多少なりとも顔を赤らめている。
自分が異性として意識されていることを知って、一層恥ずかしくなってしまうアグリアス。
「失礼します」そう言って彼女の額の濡れタオルを取り上げるラムザ。彼の手と顔が迫って
思わず目を閉じてしまうアグリアス。そうして新しい濡れタオルに差し替えてくれる。
ひんやりと冷たくて気持ちがいい。しかし彼女は今まで以上に発熱しているのでプラスマイナスゼロといったところである。
「アグリアス様はお花がお好きなようですし、植物のお話でもいたしましょうか」
彼は色々なことを話し出す。彼女はただあいずちを打つだけで精一杯である。
この狭い部屋で、私とラムザの二人きり。彼は私のためだけに話をしてくれている。
彼女のぼんやりとした(正確には恍惚とした)状態から、自分の話が気に入られなかったと思ったラムザは
「すみません。体調不良のところにつまらないお話を聞かせてしまいまして。失礼しました」
そう言って話をやめようとするラムザ。ハッと我に返るアグリアス。
「待って!」自分でも驚く大きな声。ラムザも驚いている。しまった…後悔するアグリアス。
「その、い、いいから。面白いから。お話を、つ、続けて下さい…」語尾に続くにしたがって
小さくなる彼女の声。恥ずかしさで死にそうだ…。
「…わかりました。続けさせて頂きます」微笑を交えて話を続けるラムザ。
ほんの少し自分の気持ちをラムザに伝えられたアグリアスだった。
「ピンチ」
オルランドゥ先生の授業の帰り際、庭園を通っているとラムザの悲鳴ともとれる
叫び声が耳に届いた。頭が引き止める前に、体は既に駆け出していた。
叫び声の元に駆けつけると、ラムザの傍に一匹のゴブリンが立っていた。
時々山からはぐれモンスターがセレス家の庭園に迷い込んでくることがある。
このゴブリンもそんなモンスターの一匹だろう。見たところ、ラムザに外傷は無い。
庭の手入れをしていて迷い込んだゴブリンと遭遇したのだろう。
しかしただゴブリンといえども、ちいさな子どもくらいなら殺されてしまうケースが多分にある。油断できない。
ゴブリンはラムザを見ている。ラムザは蛇に睨まれた蛙のように身動きがとれない。
それもそのはずだ。彼はただの庭師。モンスターなどめったに見ないだろう。
ガッ、手元の石を投げつけてゴブリンの注意を引くアグリアス。
「来い! お前の相手はこの私だ!」稽古用の剣を抜いて構えるアグリアス。
剣を抜いたものの、これは稽古用の剣で刃は磨り潰してある。斬りかかっても打撃にしかならない。
しかし彼女には奥の手がある。自分を取り巻く全身の気が剣に集中していく様子をイメージする。
彼女の剣がうっすら発光しているのは、ラムザの素人目にも簡単に見て取れる。
「ハッ!」掛け声と共に剣をゴブリンに思い切り振るアグリアス。次の瞬間、ゴブリンが吹き飛んでゴロゴロと転がる。
聖剣技を操る者にとって、自らの闘気の操作と開放は初歩的な技術である。
まだ聖剣技を使えない彼女でも、闘気剣の初歩はマスターしていた。
見えない衝撃に恐れをなし、山に逃げ帰っていくゴブリン。
「大丈夫?」少しかっこいい自分に酔って手を貸し、座り込んでいたラムザを立ち上がらせる。
「あっ、ありがとうございます! 一時はどうなることかと…。お強いんですね!」アグリアスを褒め称えるラムザ。
しかし彼女は俯いてただ黙っている。……何ということ。彼の手を握ってしまった。私から…。
自分に酔っていて相手がラムザだと忘れていた。気恥ずかしさで動けないアグリアス。
「……その、どういたしまして。騎士の務めですから…」そう言って駆け出してしまうアグリアス。
『あなたを護ってあげたくて』凛々しく答えるアグリアス。そんな光景を夢想して一人赤くなるベッドの中のアグリアスでした。
『ワコクから来た人』
今日の授業は一風変わっている。私たち騎士団への入団を志す者は、
剣が使えても頭はさっぱりというのでは話にならない。文武両道な騎士が求められているのだ。
父上はそういうこともあって、私たちに異国の文化や歴史、魔法の勉強もしっかりとさせていた。
今日の授業の先生はモトベという名前である。ワコクからこの国にやって来たとのことで
「サムライ」というワコク風の騎士をしている。セリア姉さんが忍者(ワコクの戦闘員)を志していることもあって
いい勉強になる、と授業の講師及び剣術(主にセリア姉さんの専任)指導者としてスカウトされて
セレス家に滞在していた。彼のワコクに関する知識は深遠で、ワコクのみならず魔法や薬学にも精通していた。
今日は「ジュウジュツ」と呼ばれるワコクの戦闘技術の訓練である。私たち騎士を志す者は、
戦場で何らかの理由で武器を失った場合を想定して、体術の訓練も積んでいる。
「ジュウジュツ」は相手の力を利して相手を投げ飛ばしたり押さえつけたりする技で、この国にはない技術と発想であった。
「相手の力の流れを視る。そしてその流れを己の意図する方向に流すように手や足を差し伸べる。それだけのことだ」
…よく分からない。でも私がいくら殴りかかっても、彼は大した動作もせずに私を遠くに投げ飛ばしてしまう。
ジュウジュツ…凄い技だ。これがあれば戦場で剣を弾かれても闘える!
「大変ですモトベ先生! 山からはぐれオーガが降りてきて町を荒らしてるんだ! 他の先生方は出払っていて
どうしようもないんです! どうかお力を!!」二人の前に血相を変えて飛び出してくる使用人のアートス。
「…ふむ。分かった。私に任せておくがいい」そういってきびすを返すモトベ先生。
・
・
・
後日、セレス家、庭園。三人娘が話しをしている。
「モトベ先生…あっさりオーガにやられちゃったんですって。今魔法院で治療を受けてるそうよ。
姉さん、ワコクから足を洗った方がいいんじゃなくって?」意地悪な笑みを浮かべるメリア姉さん。
むすっとした表情でただ紅茶をすするセリア姉さん。そしてただ黙っている私。
父上…モトベ先生を解任してしまわれるのかなぁ…。
258 :
モトベ:04/12/06 03:54:10 ID:6QXoB7+Q
今日は落ちます。続きは今日の午後にでも書きたいと思います。
駄文を読んでいただきありがとうございました。
乙です。
パラレルネタとして楽しめたし続きも期待してるのですが、一つだけ苦言を言わせてもらいます。
連投するのであれば、ある程度まとめて書いた分を一度に投下し、
その回の終了時には終わりの旨を告げて頂けるとありがたい。
今回のように間を開けてブツ切りで投下されると、
他の住人にとって(果たしてもう普通にレスを書いていいのかな?)と
書き込みにくい時間帯が長時間できてしまい困り気味になるのですよ。
今回は日曜深夜だったけど、比較的に人が多い時間帯で1時間おきの長文投下されたらさすがに印象よくないよ。
確かに。
横で仕事しながら「長々と頑張ってんな〜」とのんびり見てしまいましたよ。
SSスレならともかく、ここちがうからね。一応。
あ、でも面白かったよ。乙。
261 :
モトベ:04/12/06 08:12:55 ID:6QXoB7+Q
>>259-260 すみません、連投は初めてなもので勝手が分からなくて…。
スレ住民の皆様、ご迷惑をおかけしました。今日は出来上がった分をまとめて投下
したいと思いますので…。
ガフガリオンキタ━(゚∀゚)━!!
超実戦柔術家とベアナックルアーミー吹いたw。
ガフがちょっと吐露しすぎな気もするけど、平和な時代ならあり得るかな?
今んとこあんまり姉妹が目立ってないので
ラムザを独占(アグビジョン)されて嫉妬するアグとかキボンしてみる。
図々しいな俺。
『死霊の棲む森』
今日の私の授業は実地訓練です。セレス家から少し離れたこのウーシャの森にやって来ています。
治安の悪化で盗賊が頻出し、この森を抜けようとする旅人が襲われて殺される事件が後を絶たなかった。
森の至るところに死体が放置され、白骨化しているものもたくさんある。
そんな訳で森には死者の怨念が渦巻き、たびたび死霊の目撃が報告されている。
死者の霊魂は放置しておくと複数が融合しあって死霊系のモンスターに転生してしまう。
本来ならば司祭などが浄化するべきなのだが、殺された人の霊は説得と浄化に時間がかかり、とても
手が回らないというのが現状である。死者の霊で満ちているのは何もウーシャの森ばかりではない。
国中の至る平原、草原、合戦場跡地でも同様なのである。
死者の霊が結集する前に魔法や闘気を操れる者が死者の霊を予め滅ぼしておく必要があった。
アグリアスも微力ながら闘気剣が扱える剣士。格好の訓練場としてウーシャの森にやってきているのである。
アドバイスと万が一の事態に備えてオルランドゥ先生とガフガリオン先生が後ろで見守ってくれている。
「…あンな鼻ったれに死霊の退散が務まるのかねぇ…」あくびをしながらぼやくガフガリオン。
「最近の彼女の闘気はちょっとしたものなんですよ。まぁ御覧なさい」暖かく見守るオルランドゥ。
……目を閉じて意識を集中する。モンスター化する前の死霊のエネルギー密度は低すぎて
目を凝らしても見えるものではない。目で見るのではなく、空間を移動するエネルギーを感知する。
この訓練は闘気剣の訓練だけでなく心眼の養成も兼ねていた。非物理的な力の剣技の操作には
エネルギーの移動を感じ取れる感性も必要だからである。
――いた。前方、約3トータンの距離。この距離ならば踏み込まなくても闘気が当たる。剣に闘気を
込めて勢いよく剣を振る。飛び出した闘気は空中の透明な「何か」に当たって霧散する。
確認の為にもう一度意識を集中する。いままでそこにあったエネルギーが消えている。成功だ!
へぇ…と片目を開けるガフガリオン。「よくやった」と褒めてやるオルランドゥ。
基本的には今の作業の繰り返し。今日のノルマは15体だった。9体退治したところで事件は起こった。
闘気を連続して放ったので少し休憩していたアグリアスの背中に死霊が潜り込んだのだ。
「!!?」冷たい何かがアグリアスの背中の上を這っている。その感触は冷たい粘液のついた何十本もの
指で背中をまさぐられているような感覚である。一言で言ってしまえばおぞましい。
予期せぬ事態と感触に瞬時にパニック状態に陥るアグリアス。無理も無い。騎士を目指しているとは
いえ彼女は年端もいかない女の子である。
「キャ〜〜〜〜ッ!! 出てってっ出てってよ〜〜〜っ!!」服の背中側をはたきながらピョンピョン跳びはねる
アグリアス。「……なぁにやってんだかあのガキは…」別に何をするわけでもなくぼけっと様子を眺める
ガフガリオン。「落ち着きなさいアグリアス!教えただろう? そういう時は…」何とかなだめようとする
オルランドゥ。彼女は相変わらずキャーキャー叫びながらグルグル走り回っている。
まだまだ心の修行が行き届かないアグリアスであった。
『嫉妬』
セレス家、庭園。三人娘が談話をしている。話題は恋愛話。アグリアスにとっては苦痛の時間である。
「でね、私がカルト家の長男に言ってあげたのよ」もったいぶるセリア姉さん。
「何を何を?」堪らず身を乗り出して訊くメリア姉さん。じっと紅茶を飲んでいる私。
最近この手の話題ばかりで嫌になる。だからといってセリア姉さんにワコクを語らせたら
いつまでたっても放してくれないしなぁ…。ぼんやりとそんなことを考えるアグリアス。
「ところで庭師のラムザだけどさぁ…」セリア姉さんがラムザの名を口にした!? 一瞬で神経が研ぎ澄まされる
アグリアス。「あの子農家の出身だけど、品があるよね。顔立ちも整っていてかわいいわ」
「うんうん、私もそう思う」クスクス笑う二人。アグリアスは固まっている。
「この前彼女いるかどうか訊いてみたんだけど、顔を赤くして『いません』だって。ふふ」
「えー本当? 私が頂いちゃおっかなー」クスクス笑うセリア姉さんとメリア姉さん。
……いつの間にセリア姉さんはそこまでラムザと親しくなっていたのか? ちっとも気付かなかった。
彼と恋愛絡みの話をする!? 私は草花の話で精一杯だっていうのに…。
「で、次の話なんだけど…」セリア姉さんが次の話題に切り替える。しかしアグリアスの頭は切り替わらない。
疑問や悲しみ、嫉妬、後悔が胸中に渦巻いて悶々としている。しかしそれらの感情は
ある一つの意識に収束する。「対抗意識」である。ラムザは私が先に目をつけた(はずな)のだ。
セリア姉さん達に渡してなるものか! 猛烈なやる気に満ち溢れ、さっと席を立つアグリアス。
「どうしたのよアグ、急に」きょとんとした様子でメリア姉さんが問いかける。
「私、用事を思い出したので失礼いたします」そういってつかつか自室に歩いていくアグリアス。
まずは自己アピールだ! 手紙を綴って彼に渡そう! そう思ってペンと紙を取り出すアグリアス。
そこまでしてやっと冷静になる。ごみ箱に目をやる。そこには山ほどの書きかけの手紙。
―――そうだった。ラムザ宛ての手紙など普段から書いている。彼に手渡す勇気が出ないから
こんなにも手紙の山が溜まってしまったのだ。
バカバカバカ…私のバカ…。さっきまでのやる気と熱気はどこへやら。
彼女はすっかり落ち込んで自己嫌悪に陥るのだった。
『嫉妬』
セレス家、庭園。三人娘が談話をしている。話題は恋愛話。アグリアスにとっては苦痛の時間である。
「でね、私がカルト家の長男に言ってあげたのよ」もったいぶるセリア姉さん。
「何を何を?」堪らず身を乗り出して訊くメリア姉さん。じっと紅茶を飲んでいる私。
最近この手の話題ばかりで嫌になる。だからといってセリア姉さんにワコクを語らせたら
いつまでたっても放してくれないしなぁ…。ぼんやりとそんなことを考えるアグリアス。
「ところで庭師のラムザだけどさぁ…」セリア姉さんがラムザの名を口にした!? 一瞬で神経が研ぎ澄まされる
アグリアス。「あの子農家の出身だけど、品があるよね。顔立ちも整っていてかわいいわ」
「うんうん、私もそう思う」クスクス笑う二人。アグリアスは固まっている。
「この前彼女いるかどうか訊いてみたんだけど、顔を赤くして『いません』だって。ふふ」
「えー本当? 私が頂いちゃおっかなー」クスクス笑うセリア姉さんとメリア姉さん。
……いつの間にセリア姉さんはそこまでラムザと親しくなっていたのか? ちっとも気付かなかった。
彼と恋愛絡みの話をする!? 私は草花の話で精一杯だっていうのに…。
「で、次の話なんだけど…」セリア姉さんが次の話題に切り替える。しかしアグリアスの頭は切り替わらない。
疑問や悲しみ、嫉妬、後悔が胸中に渦巻いて悶々としている。しかしそれらの感情は
ある一つの意識に収束する。「対抗意識」である。ラムザは私が先に目をつけた(はずな)のだ。
セリア姉さん達に渡してなるものか! 猛烈なやる気に満ち溢れ、さっと席を立つアグリアス。
「どうしたのよアグ、急に」きょとんとした様子でメリア姉さんが問いかける。
「私、用事を思い出したので失礼いたします」そういってつかつか自室に歩いていくアグリアス。
まずは自己アピールだ! 手紙を綴って彼に渡そう! そう思ってペンと紙を取り出すアグリアス。
そこまでしてやっと冷静になる。ごみ箱に目をやる。そこには山ほどの書きかけの手紙。
―――そうだった。ラムザ宛ての手紙など普段から書いている。彼に手渡す勇気が出ないから
こんなにも手紙の山が溜まってしまったのだ。
バカバカバカ…私のバカ…。さっきまでのやる気と熱気はどこへやら。
彼女はすっかり落ち込んで自己嫌悪に陥るのだった。
『殺し屋』
セリア姉さんは忍者を志している。忍者とはワコクの戦闘員で、身軽で俊敏、刀を二本操って
敵を倒すという戦士である。モトベ先生が剣術の指導員から外されて(室内講義は続行しているのだけれど)
セリア姉さん用の戦闘指導員が必要になった。そんな折、どこからともなく現れた一人の美しい女性。
名をレディという。暗殺と諜報を生業としているプロの殺し屋である。セレス家の忍者用指導員の公募を
見て家庭教師に志願してきたのだという。
国内に浸透してきた忍者はただの戦闘員・用心棒というイメージが一般的だが、本来のワコクでの忍者は
暗殺と諜報という闇の仕事を請け負うものである。それはワコクマニアのセリア姉さんが一番良く分かっていた。
ロベルトは、娘にそんな汚い仕事をさせるつもりはないと志願を拒否したが、「本物」に是非触れたいというセリア
姉さんの熱望もあってレディの家庭教師入りが決定した。
―――レディさんの授業は、一言で言えば恐ろしいものであった。当然といえば当然だが、レディさんに
相手を生かすことを前提に戦闘を進めるつもりは全く無かった。全ての行動は相手をいかに上手く殺すか。
その一点に収束されていた。
「影縫い。特殊な針に自らの魔力を帯びさせて対象の影に打ち込む。すると相手は動けなくなる。
相手から知りたい情報を聞き出すときは爪を剥ぐといい。指を切り落とすのはダメだ。相手が混乱状態に
陥って使い物にならなくなるからな。殺す場合は返り血を浴びないよう、この角度からすばやく首の表面を
狙う。首を落としたり胸を狙ってはいけない。血のりで刀が斬れなくなるからな」
――こんな内容の話を永延と聞かされる。私はとても耐えられない。私は人々を護るために剣を修めている。
たとえ悪人でも、話し合いで済めば殺さないことに越したことは無い。
今まで二刀流の訓練や瞬発力の養成、ナイフの投擲などが主な実習だったセリア姉さんだが、
さすがにこの話には面食らったのだろう。顔が青くなっている様子がはっきりと見て取れる。
「どうした? まだ序の口だぞ。次は拷問の講義に移る」セリア姉さんかわいそう…。
私もセリア姉さんも、武を生業とする以上、いつか人を実際に斬る日がやって来るだろう。
忘れてはいけない。私たちが習っている技術は平たく言えば殺人術なのだ―――。
『殺し屋』
セリア姉さんは忍者を志している。忍者とはワコクの戦闘員で、身軽で俊敏、刀を二本操って
敵を倒すという戦士である。モトベ先生が剣術の指導員から外されて(室内講義は続行しているのだけれど)
セリア姉さん用の戦闘指導員が必要になった。そんな折、どこからともなく現れた一人の美しい女性。
名をレディという。暗殺と諜報を生業としているプロの殺し屋である。セレス家の忍者用指導員の公募を
見て家庭教師に志願してきたのだという。
国内に浸透してきた忍者はただの戦闘員・用心棒というイメージが一般的だが、本来のワコクでの忍者は
暗殺と諜報という闇の仕事を請け負うものである。それはワコクマニアのセリア姉さんが一番良く分かっていた。
ロベルトは、娘にそんな汚い仕事をさせるつもりはないと志願を拒否したが、「本物」に是非触れたいというセリア
姉さんの熱望もあってレディの家庭教師入りが決定した。
―――レディさんの授業は、一言で言えば恐ろしいものであった。当然といえば当然だが、レディさんに
相手を生かすことを前提に戦闘を進めるつもりは全く無かった。全ての行動は相手をいかに上手く殺すか。
その一点に収束されていた。
「影縫い。特殊な針に自らの魔力を帯びさせて対象の影に打ち込む。すると相手は動けなくなる。
相手から知りたい情報を聞き出すときは爪を剥ぐといい。指を切り落とすのはダメだ。相手が混乱状態に
陥って使い物にならなくなるからな。殺す場合は返り血を浴びないよう、この角度からすばやく首の表面を
狙う。首を落としたり胸を狙ってはいけない。血のりで刀が斬れなくなるからな」
――こんな内容の話を永延と聞かされる。私はとても耐えられない。私は人々を護るために剣を修めている。
たとえ悪人でも、話し合いで済めば殺さないことに越したことは無い。
今まで二刀流の訓練や瞬発力の養成、ナイフの投擲などが主な実習だったセリア姉さんだが、
さすがにこの話には面食らったのだろう。顔が青くなっている様子がはっきりと見て取れる。
「どうした? まだ序の口だぞ。次は拷問の講義に移る」セリア姉さんかわいそう…。
私もセリア姉さんも、武を生業とする以上、いつか人を実際に斬る日がやって来るだろう。
忘れてはいけない。私たちが習っている技術は平たく言えば殺人術なのだ―――。
『幻の石』
セレス家三姉妹は今裏山のドール山に登っていた。町に流れる噂で、
「ドール山に願いの叶う石がある」というものが流れていた。何でもその石は緑白色に輝いているらしい。
レディ先生の授業で半ばノイローゼ気味のセリア姉さんの気分転換も兼ねて、彼女達は面白半分に
その石を目指して、こうして登山しているのである。山の新鮮な空気に触れて、目的地の炭坑跡地に
着く頃にはげっそりとしていたセリア姉さんも幾分ましになっていた。
昼食を済ました後、彼女達は石を探して炭坑内をうろうろとする。
しかしいくら探せど見渡す限り一面ただの石。そもそも情報が少なすぎたのだ。探す方法くらい
訊いてくれば良かった。「あ〜ぁ、さっきからかがみっぱなしで腰が痛くなっちゃったわ」そういって
炭坑の外に飛び出すセリア姉さん。「私も疲れちゃった。やっぱり噂は所詮噂だったのかしら」
メリア姉さんも後に続く。二人はもう飽きているようである。しかしアグリアスは懸命に探し続ける。
願いの叶う石と聞いた瞬間から、きっと見つけ出す! と、もう既に彼女は燃えていたのだから。
しかし探せど探せどただの石の山。正直もう見つからないかと諦めかけていた。
しかしそんな彼女にある一つの閃きがよぎる。
――願いを叶えるというならば、その石は何らかの力を帯びているのでは――?
そう仮定づけて目を閉じ、意識を集中してみる。この草一本無い死の炭坑内で、どこかに
エネルギーがないかを探る。そうすること10分、5トータン程離れた岩の山の下にかすかな
力の乱れを感じた。急いで掘り起こしてみる。かすかに緑がかったこぶし大の石を見つけた。
緑白色ではないものの、それはかすかだが何かの力を発している。
姉さん達に自慢したい気持ちを抑えて懐にしまうアグリアス。姉さん達に見せびらかしたりでもしたら
上手いことを言われて取り上げられてしまうだろう。多分…この石に人の願いを叶える力などありは
しないだろう。彼女の発する気に何の呼応も示さず、ただ気付かないくらいの小さな力を放っているだけ。
でもいいんだ。これは私の願いを叶えてくれる石なんだ。私がそう決めたんだ。
ああ願いの石よ、願わくば愛しいあの人を私の気持ちに気付かせたまえ……。
271 :
モトベ:04/12/06 16:12:31 ID:6QXoB7+Q
出来上がった分を投稿してみました。次の投稿は多分深夜になります。
二重カキコすみません。ビューアーの調子がおかしくて…。
>>263氏
ネタのご提供ありがとうございました。逆に助かりました。
もし他にもあればまたお願いいたします。
今までウザと思っていましたが、キャラ名さえ気にしなければ本当に読めることに気づきました。
ところでこれは、いつまで続くのでしょうかね?
○/○と表記してくれたら、もっと見やすくなると思うんだが。
ただ、思いついた小ネタを書き綴っているようにしか思えん。
少しずつでも投下する気力は賞賛。
今までウザと思っていましたが、キャラ名さえ気にしなければ本当に読めることに気づきました。
ところでこれは、いつまで続くのでしょうかね?
○/○と表記してくれたら、もっと見やすくなると思うんだが。
ただ、思いついた小ネタを書き綴っているようにしか思えん。
少しずつでも投下する気力は賞賛。
モトベさん乙。
……ところで、「セリア姉さん」と「メリア姉さん」
ちゃんと韻になってたのね。どーでもいいことだけど。
275 :
モトベ:04/12/06 21:51:42 ID:6QXoB7+Q
今晩で最後の投下となります。
ご迷惑をおかけします。今しばらくお待ちを。
『境界』
それは、ある雨の日のことだった。彼女の剣も随分上達したので、真剣を持つことを
先生達から許可されていた。真剣を持つということは、一つの覚悟を持つということである。
すなわち、真剣を用いて人を殺す場合も受け入れるという覚悟。
しかし彼女はまだそんな考えには至らず、ただ先生方に認められて嬉しい位にしか考えていなかった。
雨がパラパラと降っていたので、急いで庭園を抜けようとする走るアグリアス。
しかし、妙な音に足が止まった。誰かが地面に叩きつけられる音。そしてうめき声。
叩きつけられているのはラムザ。そしてそれを行っているのは一人の野盗と思しき男だった。
「さっさと金庫の鍵のある場所に案内しねぇかこのガキ!」「…し、知らない」
それもそのはずである。彼はただの庭師。金庫の鍵を預かるような身分ではない。
飛び出したくてもうかつに飛び出せば何が起こるか分からない。そう思ってじっと期をうかがうアグリアス。
しかし、野盗が腰の剣を引き抜いてラムザの顔に突きつけた瞬間頭が白熱した。
叫び声を上げて剣を右手に構えつつ野盗に突進するアグリアス。
大丈夫、剣を首筋に当てればラムザは助かる――!ただラムザを助けたい一心で渾身の当身を入れるアグリアス。
「(やった…!)」ラムザを助けた安心感で気が抜けるアグリアス。
血の噴水。勢いよく野盗の首から赤い液体が噴出す。返り血を浴びて赤黒く染まるアグリアスの服、顔、肢体。
「(――――え?)」見れば周り一面が赤く染まっている。野盗はうつ伏せになってもう動かない。
自分の手を見る。血の染みでいっぱいだ。自分の剣を見る。血が滴り落ちている。
野盗を見る。死んでいる。ラムザを見る。ガチガチと歯を鳴らしている。
私を見る。私は人殺し。
………。
自分の持っていた剣が真剣であったことにようやく気がつき、ああ、私は間抜けだなぁ、とどこか上の空で考える。
雨が降り続ける。真っ赤な少女と震える少年を濡らし続ける。
―――私は境界を越えた。
―――私は境界を作った。
『アグリアス・セレス』
アグリアスは正当防衛として罪には問われなかった。雨の中でただ立ち尽くしている
彼女を、ラムザの通報によってセレス家の人間に発見、保護された。
ラムザの証言から死んだ男は、セレス家の金を盗むためにラムザを脅していたという。
呆然自失としていたアグリアスは部屋に閉じこもってもう二日も出てこない。
事が事だけに無闇に刺激しないほうがいい、と三食の食事だけをドアの前に置いて
もう二日になる。セリアもメリアドールも先生達も当主・ロベルトの指示で部屋に立ち入ることを許されなかった。
アグリアスは真っ暗な部屋で、ただ赤い目で虚空を見つめ続けていた。
――最初に浮かんできたのはあの真っ赤な場面。赤く染まった私が剣を片手にただたたずんでいる。
――次に思い浮かんだのは私が殺した野盗の人生。
――その次に思い浮かんだのは私が人を初めて殺したということ。
――その次に思い浮かべたのはラムザの怯えた表情。
――最後はただ広がっていく闇――。
最初は涙もこぼれたものだが、今は逆に落ち着いてしまっている。代わりに残ったのは冷え切った心。
剣士である以上、人をいつか必ず殺す時がやってくるだろう。予想もしていなかった始めての人殺しで
最初は動揺してしまっていたが、よくよく考えれば遅かれ早かれ人は殺す。
ならばそう気に病む必要は無い。むしろラムザを救えて幸運だっただろう。
しかしその初めての殺しがよりにもよってラムザの前でとは。あまりの不運に逆に笑えてくる。
私はこれ以上無いと言える形で彼と一線を画した。事実、ラムザの私を見る目は殺人犯をさげすみ、
次殺されるのは自分の番ではないか?とおののき震える侮蔑と恐怖の入り混じった目だったのだから。
彼のあの目をここで思い出すたび、どんどん今まで胸に蓄えてきた熱が失われていくのが自覚できた。
今までの自分の気持ち、行動が愚かしく思えてならない。
私は貴族で彼は平民。私は騎士になって彼は庭師を続ける。住む世界がそもそも違うではないか。
なぜ共存が不可能という自明の理に今まで気付かなかったのか。
「恋は盲目」という言葉の通り、私は今までまるで現実が見えていなかったようだ。
今回の一件でそれがはっきりした。無駄な感情に振り回されなくて済む分、むしろ
今回の事件に感謝すべきかも知れない。そんな考えまで頭に浮かぶようになった。
コンコン、ドアを叩く音。そろそろ出て行く頃合いかな。ぼんやりと考えるアグリアス。
「……アグリアス様。ラムザです」ドア越しに聞こえるラムザの沈んだ声。
「…入らないで」即答するアグリアス。折角真理を得たばかりだというのに、この男は
また私の心を乱そうとする。何か言いたそうだから、私はドアに背をつけて彼の言葉に耳を傾ける。
「…どうもありがとうござました。貴女は僕の命の恩人です。僕が間抜けなばかりに、
あんなことになってしまって…」ラムザは次々と言葉を紡ぐ。私は悪くない、悪いのは自分だ、という
趣旨の話を延々と続ける。
どうしてだろう。きっちりけじめをつけたはずなのに、もう見切りをつけたはずなのに
彼の話を聞いていて涙が止まらない。鈍った頭と心は温かみを取り戻し始め、
私は懸命にそれを否定し続ける。彼がくれる温かみ、それを潰す私。
一通りのいいたい事はいい終わったのか、「失礼しました」とその場を離れようとするラムザ。
口が勝手に叫んでいた。
「私と友達でいてください」
と。
その後、アグリアスとラムザがどうなったのかは文献の痛みと旧文体での
記述のため判読不能。
他に判る事といえば、アグリアスとメリアドールは騎士団への入団を果たし、
セリアは国王の側近として、華やかな人生を送ったということぐらいである。
〜カティロア記〜
Fin
280 :
モトベ:04/12/06 22:39:11 ID:6QXoB7+Q
以上です。スレ住民の皆様に多大なご迷惑を
おかけしたこと謝罪し、反省いたします。
駄文を読んでいただきありがとうございました。
>280
GJ
おもしろい作品をありがとう。次回作もきたいしてますよ〜。
忠告は受け入れるべきだと思うけど、そういう態度だと余計にウザがられると思うよ。
話自体はすごくよかったです。
GJでした。
独特の雰囲気がよかった。
友達以上になったラムアグ話も見たかった・・・orz
13歳の子供達だからお友達程度が微笑ましいかと、乙です。
ついでに休日の夜中に徹夜で仕事してる
>>260も乙。
アグリアスってさー、
くちびるにキスしてくれるかと思ったら
軌道そらして頬にキスとかしそうじゃね?
288 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/12/07 16:03:53 ID:AZxN4hay
モトベさん、乙です。
毎回毎回、パラレル長文どうもです。とても楽しみでした。
次もよろしくです〜。
次は高校生アグたんなんてどうでしょうか(笑
>>287 男知らずのまま20ウン歳になってしまったお堅い女騎士さまは
そっち方面は臆病なのです。
でもそんな内心のビクビクを必死で隠しつつ、
表向きは「私のキスを唇にもらおうなどとは10年早いぞ、ふふふ」などと大人の女のフリを取るのだ。
アグ姉とラムザって年の差いくつだっけ。
教えてエロい人!
>>290 4歳。ラムザの誕生日設定によっては(一時的に)3歳になったり5歳になったり。
松坂のニュースを見つつふとそのことを思い出す
アグは乳でかいのかよ。でかかったらオナニーのダシ決定
アルマより小さい
メリアドールに無理矢理丘されているアグリアスをキボンヌしてみる
>>293 妄想次第
このスレでも小ぶり美乳派からたっぷり胸枕派まで色々
巨乳アグたんで抜こう
じゃあ俺は貧乳コンプレックスなアグリアスを慰める路線で。
アグリアスと俺、という組み合わせを妄想すると、号館しか思い浮かばないorz
アグリアスに快く受け入れられる俺が想像出来ない。
しかも力ずくでは叶わないから、オヴェリアやラヴィアンたちを人質にとって
脅して大人しく言うなりにさせるくらいしか。
黙ってこちらを憎悪の眼差しで睨むアグリアスを剥いて押さえつけて犯しまくる。
で、ぶっかけても、決して精神までは屈せずに、軽蔑しきった表情で俺を眺める。
俺に残るのは得体の知れぬ敗北感のみ。哀れだな、俺・・・
アグリアスをボコボコにしたい、いやされたい
ボコボコにしたいくせに癒されたいとは何事か、と思ったよ。
俺がラムザ団の汎用戦士なら
死ぬときはアグたんの膝の上で看取られたい。
ほんでもって今際の際に「冥途の土産におっぱいしゃぶらせてください…」と頼み込む。
そして真っ赤に沸騰したアグたんに反射的にブン殴られてそのままあの世逝き。
そんな俺のペガサス幻想。
抱きしめた 心の小宇宙(コスモ)
熱く燃やせ 奇跡を起こせ!!
あぐぅ
セイント アグや
>291 うちのアグ姉はラムザより六歳上なんだが…。
ラムザが誕生日きてないだけにしても確実に五歳は違う。
誕生日もいじってない。
何故だorz
>>306 2章から3章へ移行するとき、約3ヶ月経過するが、
そのときに誕生日を迎えると歳をとらないことがあるらしい。
それに引っかかったのでは?
もっともこのバグ(?)は発生条件がよく分かっておらず、
普通に歳をとるケースのが多いらしいんだが……。
>>306 アグたんがラムザより年上という事実には変わりないんだし、そんなに気にすることもないんじゃないかなw
「年上おねーさん」最高じゃないか!
まぁ3歳差と6歳差では微妙に印象が違うのは否めない…
>307 さっき確認してみたら、アルマがラムザより年上になってたw
どうやらそのバグにひっかかったみたいだ。
別に大したことしてないんだけどなぁ…。
>308 3、4歳の差なら萌えでも、六歳差は少し微妙じゃないか?
アグ姉が18のときラムザ12歳だぞw
実は年齢に関するバグは2章から3章に移行するときのみではなく、
いろいろなところで起こる……らしい。
俺が経験したわけではないのだが、3章になったらアルマの年齢がラムザに追いつき、
4章になったら追い越していた、とかはネット上でも時々聞く。
もしかしたらそういう現象を起こすフラグがあるのかもしれない。
アグ姐が18のときラムザ12……
高校生と小学生くらいの差だなw
だが、それがいい
微妙な年齢を例えに出すもんだから、
半ズボンのラムザと制服姿のアグたんが脳裏を過ぎっちまったじゃねえかw
12歳と18歳じゃあ犯罪だよアグたんアグたん犯罪だよ
だが、それがいい ハァハァ
仮に六歳差で妄想してみると……
教育実習に中学にやってきたアグ先生20歳(ショタ傾向あり)。
光り輝く美少年ラムザ君14歳に心奪われる。
一方思春期まっしぐらのラムザ君、美貌のアグ先生に一目惚れ。
いつしか二人はイケナイ関係に……
って、実際にこんな事件がアメリカでありましたな。
アグのパンチは軽く鼻の骨折れるよな?
鼻血とかも、出るかもよ? 出ろ出ろ?
赤毛のアグリアス。心友は・・・名前が出てこん。
>>314 つい最近じゃん
元モデルの美人教師が、中学生に1ヶ月にわたって中だしさせまくって
避妊しようという生徒に、「まぁ!おかしな子ね♥」っていう録音テープもある事件
女教師「してはいけないことをしていると考えるだけで興奮した」
モンクにジョブチェンジして肉弾戦一筋なアグリアスたん萌え
アグリアスの波動撃は泣けるほどに威力が低い。
アグたんにほめられればおれのbraveはもっさり上がるだろう
>>318 む、そうかまた起きたのか・・・。
数年前に、実際結婚した例があったもんで。
アグたん「トウトツでなんだがラムザ、半ズボンをはけ」
ラムたん「は?じゃあシーフの衣装で代用をヘブシ!(いきなりアグパンチ
アグたん「あんな膝まで覆うようなヘタレた物を半ズボンなどと誰が認めるか!女シーフ物でも生ぬるい!
私はお前なら股下2〜3cm、いや1cmのピチピチ物すら見事に履きこなしてくれると信じていたのに!
私は今までお前に剣はもちろん命すら預け、共に支え合い戦いぬいてきた!それなのに!
お前は、お前は…そんな私の信頼を裏切った!!
そもそも半ズボンというものは云々〜〜〜
以下、アグリアスさんによる理想の半ズボン論が鼻血交じりに熱く長々と展開されますが省略します。
アグたん「してはいけないことをしていると考えるだけで興奮した」
さて、アグたんは何に興奮したのでしょう?
325 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/12/09 04:42:12 ID:euRBwcp4
覚醒剤
>>324 戦闘不能でカウント0になり、残りのCTが刻々と満ちてゆくラムザを
横目に自分だけチャクラ
ラムザの風呂シーン覗き+脱衣所侵入にて下着拝借匂い嗅ぎ
アグたんが妙な方向へ堕ちていく・・・
悪くない
ラムザ「違う!アグリアスさんはそんな人じゃない!」
と言いつつも、罪悪感混じりの妖しいときめきを
押さえられないラムたん。
Agriusでイメージ検索するとびっくりする
>>322 俺もそのニュースを最近テレビで見たんだが、
犯人の女教師が婦警にパトカーまで連れてかれるところがチラッと映ったんだけど
その婦警の髪型がアグたんみたいな金髪で後ろに腰まで垂らした下げだったんだよ。
いや〜実際にあんな髪型の人いるもんなんだね、映像で見たの初めてだったからちょっと感動した。
犯人って…なんか可哀相だな
マーシュの親は実はラムザとアグリアス
な、なんやてぇ〜〜〜〜!?
一人パン屋がまじってる、太陽の小手だけ盗んで倒しましょう
>>333 そのアグリアスさんはいくらなんでも鎧に見栄を張りすぎだと思います。
ラピュタのおかみさんみたいな体型だ…
アグリアスの初めてはラムザですか、そうですか
>>338 初めて北斗骨砕打で追加効果が一発発動した相手はラムザです。
ちなみに初めて素手で殴り殺してしまった相手はムスタディオ、
初めてチャージ+20を命中させた相手はゴルランド炭坑のアイテム士です。
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j.| / _,、-'._,、イ/ !| !
l.l /イ'';K゙゙´ /.-‐''''' リ ;. |
l.| , ,| `゙" '゙L;ノ> ノ / |
j |.! ハ, ,ィ゙./ .!
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! リ .|rj ヽ ー ` ,.ィ'´ |i .|
|j. | リ::`'ーrミ';=''-‐'| j.ノ.| |
/_j |:::::::::i 十;j::::::l、./ .| |
_,、‐'´ | |::::::::::|. ( (:::::::::`ヽ、!i. !
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,r''"´ ゙ヽ;::::j .|::::::::ノ .人, ゙ヽ、::::::::j.リ !|:::ヽ,
/:::::::::::::::::::::::::゙;:! レ'´/ ヽ、.`ヽ/:l .j.!::::::::゙、
生憎だが、ラムザ以外の男に体を許すつもりはない。
初めてFFTをプレイしたときはラムザを俺自身の誕生日で設定したんだが
これがまたアグリアスと相性が悪くなってしまい、特にレイズ等の成功率の低さにはヘコんだ。
2回目プレイ時にはアグたんとの相性最高の1月1日にしてみたら、
様々な局面で違いのスゴさに驚いた記憶がありますな(チャクラの掛け合いなどが特に)
JP稼ぎの味方殴りプレイでラムザに与えるダメージまで多くなったのには笑ったけど。
痛さやさしさ表裏一体ですから〜
さすがアグリアスだ、蘇生成功率が11%でも性交・・じゃなくて成功したぜ
性交と言いたかっただけだろお前は
アグリアスが股から血を流してバリアスの谷から脱出してくるSSなかったっけ?
あれは未完だよな。続きを今でも期待してるんだが・・・・
ガフ「な…なぜだ!? あの時は俺に手も足も出なかった貴様が…!?
アグ「あの時は体調が万全ではなかった 女には女の都合というものがある
ガフ「何ィ!!生r(略
あ、そうだった。ありがと。
もしアグリアスがオーボンヌ修道院に派遣されていなかったら、
獅子戦争でアグリアスはどちらの軍で戦ってたのかな。
王家直属聖ルザリア近衛騎士団としては、獅子戦争には中立?
グロフォビア平原の戦いで小隊長クラスで参戦する騎士アグリアス
って絵も見てみたいものなんだが。大軍勢の中の一兵士としてのアグリアス。
それだと流れ矢で倒れるアグたんとかいうイメージが浮かんでしまう。
(恋の一つでもしてみたかったな…)とか思いながら戦場に臥す。
騎士っつっても乗るのはチョコボなんだよなぁ
騎士がルカヴィと契約して、
自ら魔物となって戦うのが獅子戦争だった。
一度ルカヴィと契約したら、
二度と元の自分には戻れないというのに。
「戦わないで!あなたは弱虫でいいッ!!」
アグリアスの動く城、絶賛上映中
>>345 ダークラムザ氏だな。もう12スレも前になるが、まだ見てるかなー。
\ ∩─ー、 ====
\/ ● 、_ `ヽ ======
/ \( ● ● |つ
| X_入__ノ ミ こんな毛で私が釣られクマ――
、 (_/ ノ /⌒l
/\___ノ゙_/ / =====
〈 __ノ ====
\ \_ \
\___) \ ====== (´⌒
\ ___ \__ (´⌒;;(´⌒;;
\___)___)(´;;⌒ (´⌒;; ズザザザ
ちょっと異端な森のクマさんのアホ毛に食いついたアグリアス・オークマさん
森の熊さん発情中
ラムザが変態な話もあったっけな、昔からスレ住人の妄想のたくましいこと。
ラムザの嗜好はある意味マニア向けだと思うのは俺だけでいい
近親そ(こっさいだ
そういえばちょっと前にあったな。
ラムザの第一夫人がアグリアス、第二夫人がメリアドール、第三夫人がラファ。
……まさか第四夫人がアルマ、なんてことは……
近親そ(いなづまづき
誰も居ない?
投下するなら今のうち・・・
|・)ノ・・・□
361 :
そんな夜:04/12/12 06:16:59 ID:6+VWjauV
ここ数日で我々の状況は一変した。
始めはラムザがザルバック殿を説得すると言ってルザリアに行き、失敗した。これについてはしょうがない。
なにしろ相手は私がラムザと行動を共にする前に手本としていたほどの人だ。まあ、その、職務に忠実な方なのだ。
それはいい。いや、良くはないが、十分考えられた事態だ。問題はその後だ。
どこから嗅ぎつけたのか異端審問官が現れ我々に異端者の烙印を押したのだ。
その場は何とかお帰り願ったが、これにより私達は名実ともにお尋ね者となった。この時点で雇われ者の連中はほぼ全員脱隊した。
ラムザが「しかたありません。誰だって自分の命は大切ですから」と言って笑った顔はとても悲しげに見えた。
残ったのは私、ムスタディオ、アリシアにラヴィアン、ラッドと一匹のチョコボだけだった。
その後聖石の確保に向かったオーボンヌ修道院ではシモン殿が殺され、一緒に居たアルマ殿は連れ去られ、・・・二度と見たくないと思っていたルカヴィが現れ、消えた。
そして今、奴等のご招待を受けてアルマ殿の救出に向かっているのだが・・・ラムザの様子がおかしい。
そう気が付いたのはゼクラス砂漠での戦闘中だった。
普段は連携して倒すはずの牛鬼に一人で向かっていったり、ボムにとどめを刺し損ねて自爆されたり、罠にかかって弱ったところにゴブリンにボコ殴りされて死にかけたり・・・。
とにかくラムザらしくない。
「おい、大丈夫か?」
見かねたムスタディオが声をかけるが、
「ああ、大丈夫。それより早く片付けて先に進まないと・・・」
と言ってまた敵に向かっていってしまった。
どうやらアルマ殿の事が気にかかって戦闘に集中しきれないようだ。
「ラムザ!今は目の前の敵に集中しろ!」
「わかってます!」
・・・あ、また罠にかかった・・・駄目だな、あれは。
「ムスタディオ、アリシア!ラムザの援護だ!ラヴィアンは私に続け!!手早く終わらせるぞ!!」
ラムザが持たないからな、と言う言葉は飲み込み、私自身は残敵の掃討に向かった。
362 :
そんな夜:04/12/12 06:19:04 ID:6+VWjauV
どうにかモンスターどもを蹴散らして砂漠を抜け、野営を行う。
「姐さん、ラムザどこ行ったか知らない?」
食事も終わりそれぞれが焚き火にあたりながらくつろぎだした頃、ラッドが声をかけてきた。そういえば何時の間にかラムザがいない。
「いや、どうした?」
「あー、昼間の戦闘でだいぶやられたって聞いたからコレでもって思ってさ。食事のときに渡すの忘れてて」
といってハイポーションを見せる。
「なるほど。・・・そうだ、私もラムザに話があったのだ。見つけたらここに来るように言っておいてくれ」
「リョーカイ。オレはそのまま見張りにつくんで、ごゆっくり」
ニヤニヤと笑って去って行くラッドの後頭部に手近な石をクリティカルヒットさせる。
「アグリアスもずいぶん積極的だねぇ」
ムスタディオ、貴様も石を喰らいたいか!
ラヴィアンもアリシアもクスクス笑いながらテントの中に引っ込んでいく。
ええい、貴様らの考えているような事など起きん!とっとと寝てしまえ!
363 :
そんな夜:04/12/12 06:20:28 ID:6+VWjauV
焚き火に薪をくべながら待つ事数分。足音が近づいてくる。
「ラムザ?」
「はい。・・・昼間はすいませんでした」
「いえ、こんな状況よ。・・・むしろ当然だわ」
そんな事を言いつつ自分の隣に座るよう促がす。
「でも皆にも迷惑かけてしまいましたし・・・・・・」
と言って懐からハイポーションを出して見せる。ラッドにもらった物だろう。
「いつも苦労しているんだから。むしろこんな時ぐらい頼ってくれなければ私達がついてきた意味がないじゃない」
そういって笑いかける。しかしラムザの表情は暗い。
「特に私は同じような状況でラムザに助けてもらったし。これぐらいは当然よ」
「しかし、僕は結局・・・・・・」
俯きそういうラムザの言葉を遮ってさらに言う。
「オヴァリエ様には貴方の親友がついているのでしょう?だから大丈夫だといったのは貴方よ」
「・・・そうでした」
「貴方は一人で抱え込みすぎる。もっと周りに頼ってもいいし、甘えたっていい」
そういう私の言葉に苦笑した彼は、
「・・・・・・分かりました。では早速お言葉に甘えさせていただきます」
と言うと、私の太腿を枕にして横になった。
「・・・ちょっとラムザ?甘えていいとは言ったけど・・・」
「体起こしているのツライんですよ。お願いします」
そう言って私にハイポーションを渡してくる。ハァ・・・こいつめ・・・。
「言ってしまった以上しょうがないからやるけど、今日だけよ?」
「うーん、残念」といいながらニコニコしているラムザを見て、まあいいかと思ってしまうのは彼の人徳か。(愛です愛!byラヴィ&アリ)
「ねえ、アグリアスさん・・・」
ハイポーションをラムザに塗りながら(と言っても膝枕しながらなので塗れる範囲が限られているが)「何?」と聞き返す。
「アルマ、無事ですよね・・・」
そう呟いた彼の表情は腕で隠されていて見えなかった。私は「ええ、きっと無事に帰ってくるわ」としか返せなかった。
願わくば彼が私のような思いをしなくてすみますように・・・・・・。
無論一部始終見られていたのは二人以外の秘密だ!
おねーさんなアグたんが読みたかったんだい!それだけでSS書いちまったよ!!
自己補給は疲れるんだ!職人さん誰か書いてくれ!!
乙。
(愛です愛!byラヴィ&アリ)でなぜかワロタ
(゚∀゚)ラヴィ!!
ワラタw
らぶいずオヴァー
「お前はまさかラムザ!? 未来から来た!? しかも私と結婚している!!??」
「ああっ、ばれた!?」
「何年後!? 何年後の未来から来たのだ!?」
「じゅ、十年後・・・」
「十年後・・・このアグリアス・オークスともあろう者が十年後にラムザと結婚・・・」
アグリアス、剣をラムザに構える。
「ふ、ふふふふふ・・・・昔よく教会で聞かされたおとぎ話にあっただろ。
初め、ノビザはジャイコと結婚するはずだった。
でも、それに絶望したノビザは聖石の力を借りて、
シズカちゃんと結婚するように未来を変えるんだよな・・・
でも、な・・・それは、シズカちゃんには反則だよな・・・・ッ!」
「ああっ、シズカちゃんはそんな事はしない!!」
・・・・5分後。アグリアス、正座して剣を腹に構える。
「何をするんですかアグリアスさん!?」
「この先生きていても、お前の嫁になるくらいなら・・・ッ」
「そ、そこまでッ!?」
王女オヴェリア
「ラムザさん。王家の手の者を使って戸籍を詳しく調べたところ、
アルマと貴方は本当に全く血の繋がりが無い事が証明されました。
もう貴方たちを阻む障害は、ルカヴィも、現世の法も、何一つありません。
さあ、大いに間違いをなさって!!!」
GSか?
371 :
童話風味:04/12/12 21:10:38 ID:4ybWCqtV
ー天文学者ー
とある天文学者がいた。夜ごと星空を観察するのを習慣としている。その日は雲もなく、
男は郊外へ足を延した。ところが、心がすっかり空にあったため、魔物に出くわしてしまった。
魔物は夏虫のごとく舞込んだ愚かな獲物に舌舐めずりをしている。もはやこれまでか、と男は腹を括った。
その時、ひとすじの美しい光が降り注ぎ、魔の者を打ち消した。振り返ると美しい女性の姿。
怪我はないか、そういって、手を差し出す女の美しさは、人慣れしていない男の心を虜にするには
充分過ぎるものだった。男はこの巡り逢いを神に感謝した。
しかし人の出会いとは儚いもの、女はすぐに立ち去ってしまうという。自分には守るものがある、
進まねばならぬ道があるのだ、と。ああ、その可憐な肢体に、何故そのような重圧をかけるのか。
かなうことならば、せめてあなたの名を教えてはくれないか。
「アグリアス、私の名はアグリアス=オークス」
その名を胸に刻み、男は去りゆく女の背姿に見とれていた。
とある天文学者がいた。夜ごと星空を観察するのを習慣としている。だが、星々から万物の真理を
導き出すという目的は、ある日を境に変わった。いまや彼は、日々漆黒の夜空に彗星の姿を求めている。
彗星の発見者には、その星への命名の資格が与えられる。そうして、いつかアグリアス彗星を見つけるのだ。
星にのせて、わたしのこの秘めたる想いが届くように。
ことによると、男は今でもそうしている。
十年前のアグリアスさんの可愛さに
改めて浴場しちゃったりするのですね
アグリアス・オークスは鋼(ハガネ)の女。
どんぐらい鋼かっつーと、
1人でちゃんこ鍋をモリモリ食べてる姿をラムザに見られても平然と食べ続けるぐらいに鋼。
それってプリクラの王女でそ
j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;;
{;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;; 自軍では聖剣技はアグリアスの専売特許
ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙
`Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;;> そんなふうに考えていた時期が
,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゙: Y;;f 俺にもありました
~''戈ヽ `二´ r'´:::. `!
アグ「あああ、今日の戦いもきつかったなぁ」
ラム「お疲れ様です。肩でもお揉みしましょうか」
アグ「ああ、頼む」
アグ「ラムザ、夕食はまだか」
ラム「ああ、ちょうど出来たところですよ。今日はアグリアスさんの好きな卵料理ですよ」
アグ「そうか」
アグ「ああ、いいお湯だった」
ラム「アグリアスさん、冷たいはちみつ酒が入ってますよ」
アグ「ああ、貰おうか」
ラヴィアン「……ねぇ、ラムザ隊長って、完全にアグリアス様の尻にしかれてない?」
アリシア「……ていうか、ほとんど召使いね……」
レーゼ「うふふ、心配しなさんな。ベッドの中では隊長さんのほうがリードしちゃって凄いんだから」
ラヴィアン「……マジ!?」
アリシア「ていうか、何で知ってるんです。レーゼさん!?」
アグリアスとラムザがくっつく場合のイメージが、GSのアレしか思い浮かばないんだよ。
初めは優柔不断・脆弱・脱走兵の三拍子揃ったラムザが死闘を潜り抜けていくうちに
段々と成長していって、ついにホーリーナイトとしてすでに完成されたアグリアスを
やっと地の強さで超える、という・・・。
それほど1章2章のヘタレ御曹司のイメージが強すぎる。
1章2章が一番ゲーム的に長くやった(難しかった)からかなあ。
未来のアグリアスからの手紙
「21歳の私へ。
今ものすご─────────────くショックを受けてると思うけど、
落ち着いて聞いてください・・・
GSノリでいくと、ルシオラのポジションがセリアかレディということに…w
先生、来ていても
↑続きはないのかァーーーーー!?
おキヌちゃんは誰が?
今までのSS見る限りラムザ×アグリアスのシチュエーションはあらかた出た感はある
まあそれでも新作を読みたいわけだが
↑
出たので書き込んでおきますね
ひゃほーい
ここで心機一転してムスタディオ×アグリアスを希望してみよう
アグリアスさんは野良モンスター相手に騎士道具は用いないよ
素手でボッコボコ
イヴァリース動物虐待法で逮捕か!?
野良モンスターを素手でボッコボコにする女騎士(12:30:25)
汚いやつれた仔チョコボを見つけたので虐待することにした。
他人の目に触れるとまずいのでパーティに拉致する事にする。
嫌がるチョコボを湯浴み用桶に入れてお湯攻め。
充分お湯をかけた後は薬品を体中に塗りたくりゴシゴシする。
薬品で体中が汚染された事を確認し、再びお湯攻め。
お湯攻めの後は布でゴシゴシと体をこする。
その後に、乾燥した不味そうな塊を食わせる事にする。
そして私はとてもじゃないが飲めない白い飲み物を買ってきて飲ませる。
もちろん、温めた後にわざと冷やしてぬるくなったものをだ。
その後は棒の先端に無数の針状の突起が付いた物体を左右に振り回して
チョコボの闘争本能を著しく刺激させ、体力を消耗させる。
ぐったりとした仔チョコボを手籠の中に毛布をしいただけの質素な入れ物に放り込み
寝るまで監視した後に就寝。
>>387 そういうことすると荒れるからやめといて。
>>378 セリア「人間とヤれば違反事項にひっかかって消される!それでもあんたヤる気!?」
レディ「ヤるなんて下品な言葉使わないでくれる!?」
ラムザ「ヤらいでか!たとえデーモン相手といえども!人類代表として僕はッ!」
ラムザ18歳「そ、そんなに立派に・・・。あなた本当に僕?僕?(ガクガクブルブル」
ラムザ28歳「うーん、僕ってこんなにコンプレックス強かったかなあ・・・」
漏れの中ではそれほどにアグリアスがラムザとくっつくイメージが
湧かなさ過ぎるんだけどなorz
恋愛要素があった方が萌えとしては盛り上がると思うんだけど、な・・・
書いてみようかな>ムスアグ
どなたかリクとかありますか。
いつもしょうもないことをしてアグリアスにボコボコにされるムスタディオ。
しかし、アグリアスのいじめ方はどちらかというと思いを寄せている異性への
屈折したそれに近いもので……
みたいな基盤でひとつ。
>>392 シリアス物なら戦友・仲間としてのやり取りとか
はたまたコメディ物とか。
例えばゴーグに到着したらムスタディオの親族や近所連中に、何の勘違いか
アグリアスがムスタディオの連れて来た嫁さん扱いされてしまうとか。
正直、自分はアグとムスタに恋愛要素は求めてません。
俺もコメディに一票。
コテの職人さん久々にきたなあ。
ムスタディオよりも
レーゼを救出して浮かれるベイオウーフさんとの不倫とか
レーゼを救出できずに荒れるベイオウーフさんとのシリアスとか
読みたい
>>396 3行目はまだ分かるが、2行目の
>レーゼを救出して浮かれるベイオウーフさんとの不倫
てのは、意表を突いてるというか凄えアイデアだなw
さすがはベイオの兄貴、伊達にラムザより先に「異端者」認定は受けてない。
久しくこのスレを離れていたけど、久し振りに覗き〜。
ついさっき千夜一夜で昼寝士のラムやを読んだ。
目から汗が止まらなくなった。どうしてくれる。
こうなったらもうアグたんを娶るしかないよな?
ムスアグは正直趣味じゃないです。
むしろムスタにはラムザとアグをくっつけるべく
悪だくみに精を出していただきたい。
28歳ラムザか・・・身長だけ高くなってそのままっぽい予感ががが
ラムアグ派だがアグ萌えスレは多様であるべきと考える。色々なのがあってよろしかろう。
というわけでムスアグやってもいいんじゃない
いろんなアグさんが見てみたいし、作品投下を期に空気も変わるかも知れない。
推進派というわけではないが、どんな形にせよ投下は歓迎しますぜ。
ムス×ラファが潜在的にあるためムス×アグは自分も浮かばないなぁ。
キャラ全員のカプを丸く治めようとするとラムアグ、ムスラファ、メリマラが無難ザだと思うし。
メリアドールとマラークには会話イベントも無いし、
ムスタとラファなんてそもそも何の接点もない。
無理矢理カップリングする意図が分からない。
このスレのSSにはやはりラムアグを期待しているけど、
ラムザ視点では、メリアやラファの方がカプ向きだと思うよ。
>>403 >キャラ全員のカプを丸く治めようとすると
お前はアグ萌え失格だ。
真のアグリアス萌え者ならば、キャラ全員のカプを丸く治めるなら、
アグオヴェ、アグガフ、アグラム、アグムス、アグメリ、アグラファだろうが!
アグリアスが全員の寵愛を集めずしてアグ萌えなど片腹痛いわ!!
最近このスレではラムザがハーレムの王様みたいになってるけどな、違うんだよ。
会う人みんなに愛されるのは、無意識にフェロモン出しまくってハァハァされるのは、
ア グ リ ア ス
なんだよ!!! アグリアスがみんなにモテモテじゃなくで、何がアグ萌えだーっ!!
・・・はぁ、はぁ、はぁ。あー、すっきりした。
実際のところアグラファはちょっと接点がないよなぁ。
無理に見出すならバリ公に陵辱されたトラウマを
同様のライオネルのトラウマから復帰したアグが慰めるとかか?
まあ、入隊後の日常で惚れてもらっても問題はないわけだけど。
アグリアスで萌えさせてくれたら文句は言わぬッ!
アグたんのことになると熱狂し過ぎて職人を困らせる住人達でした。
>>375 それがラムザだとすると、闘技場で闘ってるのは誰だ?
>>411 全剣技って、聖剣技も含むアビリティなんだ……。
>>398 がんばって娶るがよい。ライバルは多いがな。
そしてその気持ちをSSや絵にぶつけてくれたらなお良し。
>>412 ムチーン
RPGツクールの新作で
アグたんが主人公のゲームを作ろうと思ったけど
キャラグラを見て
諦めた
>>412 微妙にこのキャラが気になる、何者ですか?
418 :
412:04/12/16 02:01:47 ID:Zb5kyvqh
>>417 「石原そうか」氏のHPから転載してみたんだが
いわゆるJUNK絵コーナーにあったもので解説が一切無かったのよ。
後ろの紫髪キャラを手がかりに人によっては思い当たるのかもしれないけど、俺にはちょっと。申し訳ない。
アグリアスのためならこの命、失っても惜しくはない・・・ッ
最近スレの勢いが衰えたような…、住人には受験生が多かったのか?
まぁこのあたりでマッタリするのもイイじゃない。
そうそう。まったりできるのも今のうちだけかもしれないし。
>>422 年代的に社会人の方が多いと思う。仕事納めと忘年会で忙しいんでしょ。
少数は年末の祭りの用意で忙しいのかも・・・
漏れは大学生ですが毎日ROMってます
俺はアグリアスの夫ですが毎日彼女を抱いてます
>>426 とりあえずお前さん所有の等身大アグたん抱き枕をうpしてみれ。
つもる話はそれからだ。
スポーツチャンバラ用の打ち込みダミー人形といった風の
等身大アグたん人形ならほしいです。
プロポーションはレゴ人形をでかくした感じでも十分だよ。
429 :
417:04/12/17 02:20:05 ID:eEO+A4c4
「アグリアス」で検索して蝶が引っかかったときもいい加減驚いたが、
「ラムたん」で検索してラムズフェルドが引っかかったときはもっと驚いた。
アグたんには
拳で軽く口を隠してクスッと笑うよりも
腰に手を当てて大口開けて笑って欲しい
と、ハウルを見ながら思った。
>拳で軽く口を隠してクスッと笑う
それがファイティングポーズだったら…
はじめの一歩のそれはピーカーブースタイルでしたか。
でもラムザの前では艶っぽく笑おうとするアグリアス。
しかしもちろん自爆。
>>422 むしろここ数スレが異常な伸びだと思ってたり
ちょっと前は人居なかったからなー
半年くらいで1レス消費してたような気がする
半年で1レスは過疎すぎ
1スレ消費に500年かかるw
>>433 アグたん「乙女ごころを察しろ!」
アッグリアース!
=―≡ ̄`:∵∧_∧´‘
_ Λ_≡―=', (ラムザ)∴∵゛、゜¨
, ≡ ) ( ゜Д゜r⌒) _/ / ̄ _
´∴‘≡く / ∧ | y'⌒ ⌒ ヽ _Λ( ≡―=‥、,、
″″ \/ Λ_| / | | ゜Д゜ )`=―≡―∞
“ ( ゜Дー' | |ヾノ //
=―≡ ̄`:, | , | ( ̄=―≒‥,,
,゛“=―≡―=',/ ノ )∵`=≡―=
∴/´/ / | | ,'ゞ
アッグリアース!
昨日のこと、道でうっかりして私は人にぶつかってしまいました。
相手は金色の長髪をなびかせる綺麗な女性で、どうやらどこぞの騎士様のようです。
ぶつかった弾みに、あれは誰かへの贈り物でしょうか、ケーキが下に落ちてしまいました。
謝ろうとしたらまず鼻に一発来ました。
続いて喉に綺麗な突きが入りました。これで悲鳴をあげることもできません。
そしてとどめにヘドを吐くようなボディブロー、私はなすすべなくそのまま前に倒れこみました。
するとなんたることでしょう、倒れた先は彼女のふくよかな胸元でした。
もちろん意識してのことではありませんでしたが、掠れた声で私は言いました。
「神よ…」
しかしその柔らかい感触もほんの一瞬、次の瞬間私は宙を飛びました。
投げ飛ばされた私の上に彼女はマウントをとります。
「不埒者!」
そうして鬼のようなコンボの連続、私の顔はいつもの二倍ほどになった頃でしょうか。
「アグリアスさん!」
人の好さそうな青年が血相を変えてこちらに走って来ました。
のしかかっていた彼女は慌てて手を引くと、ぎこちない笑みを繕いました。
「や、やあラムザ。何をしてるんだこんなところで」
笑ったところで、彼の目は私の醜態と彼女の手の血に釘付けです。
こっちの方がよっぽど何をしてるのかと言う状況ですが、と思ったら果たして彼もそう尋ねました。
「じ、実はこの罰当たりな輩が…」
彼女は私への悪口とこれに至る口上をペラペラと語りだしました。
嘘です、でまかせです、と私はそれはもう声を張り上げていいたかったのですが、
先程潰された喉はヒュウヒュウと惨めな音をたてるばかりでした。
「…というわけで、このように懲らしめていたのだ」
「そうですか……でも、ここまでしなくても…」
青年は納得しかねる様子で、おまけにいつのまにか集まったのか、ちらほらと野次馬が集まり、
「そうだそうだ」「やりすぎだ!」といった声が飛びかっておりました。
どうやら命だけは助かりそうです。青年は私を介抱しにかかってくださいました。
「大丈夫ですか?アグリアスさん、手当てを……」
そういって振り向いた彼は硬直しました。いえ、その場にいた全員が息をのみました。
先程まで夜叉のごとく私を破壊していた女性が、なんとひくひくと喉を震わせ涙を流していたのです。
「私は……私は……、ラムザに、ラムザに食べて、もらいたかったのに……」
聴衆はシンと静まり返り、彼女の咽び泣く声だけが響き、傷口からは血が流れていました。
青年はただ狼狽えているようですが、私には察しがつきました。
私の頭の下につぶれている、小さなケーキのことなのでしょう。
今はつぶれてしまっておりますが、もともと不器用な形だったそれは、おそらく……。
彼も私の後頭部についたクリームに気付いたようです。
「……すまない、馬鹿だな。馬鹿なんだ……私は………」
「そんなことっ!」
青年は立ち上がり、彼女を抱きすくめました。聴衆がどよめきます。
支えられていた手を離されて頭を強かに打ちつけた私は、今にも意識が遠のきそうです。
「アグリアスさん、あなたが、あなたがいてくれたから……ぼ、僕は……」
「…ラムザ…………」
そこで私の魂は、血の味と共に暗闇の中に落ちてゆきました。
気を失う寸前、聴衆のどよめきが一層高まったのを覚えております。
そうして今朝、腫れ上がった顔をおさえながら、私は軋むベッドの中目覚めました。
あの後、意識を取り戻した私はなんとか家まで帰りついたものの、そのまま泥のように倒れました。
まったく災難な日でした。一寸先は闇と申しますが、いやはや世の中何があるか分からないものです。
しかし、今朝になって私はこうも思うのです。
もしも私ごとき凡夫の犠牲で、ひと組の恋人にささやかな幸せをもたらせるのだとしたら、
それはもう、私はもちろんのこと、私の神もまた望まれるところではありませんか。
雨戸を開けると、陽気は眩しく、街は輝いております。
あのお二人はどうしているでしょう。この美しい陽射しをどこかで浴びているのでしょうか。
質素な食事を済ませ、私は朝の礼拝のため教会へ赴きました。
昨日の怪我で、うっかりふらついてしまい、道で人にぶつかってしまいました。
相手は緑色のフードをかぶった女性で、謝ろうとしたらまず鼻に
終
アグリアスは踊り子一直線に育てるのが俺のジャスティス
440 :
橋乃根本:04/12/18 08:48:49 ID:FXc90tqW
ラムアグ一本投下します。
雨が、しとしとと降っている。それを眺める女性が一人。
「アグリアスさん」
「ラムザ?どうした?」
「いえ、僕はどうもしていないのですが、アグリアスさん最近元気無いな、と思って」
「…そう見えるか?」
「はい」
ふぅ、とため息をつくアグリアス。
「全く、貴公には敵わないな。隠していたつもりなんだが…オヴェリア様の事で思うところがあってな」
「オヴェリア様…ですか」
「あぁ…オヴェリア様も数奇な運命を辿っておられる。…必ず助ける、例え命に代えても。…だが、最近はオヴェリア様を助ける自信が無いのだ。ラムザ、私の剣は貴公の役に立っているか?」
「今更言わなくてもいいんじゃないですか?」
「女は言葉が欲しいものだ」
「わかりました。アグリアスさん、あなたの剣は充分過ぎるほど、隊の役に立っています」
「そうか…だが、貴公は優しい。私に気を使っているのではないか?」
「気を使うのは上に立つ者として当然です。ですが、先ほどの言葉は、本音です。神に誓いますよ」
そう言ったきり、ただ微笑む。
その邪気の無い微笑みは、アグリアスを落ち着かせるのに十分な効果を持っていた。
「本当に、貴公には敵わない。何故、貴公の微笑みは私を落ち着かせるのだろう?…ラムザ、ついでにもう一つ聞いていいか?」
「ええ、なんでもどうぞ」
「貴公は、私を――」
そこまで言ったところで、声が聞こえる。
「おーい、ラムザ、アグ姐さん。飯の時間だぜ」
「ああ、ムスタディオ。今行くよ。アグリアスさん、続きは後でいいですか?」
「あ、あぁ…」
僅かに顔が赤いアグリアス。
(今、勢いで何を言おうとした?)
食事に向かいながらも自問していた。
食事も終わり、皆くつろいでいる頃、アグリアスのテントに声を掛けるラムザ。
「アグリアスさん?よろしいですか?」
「あぁ、入ってくれ、ラムザ」
失礼します、と言って入ってくる。
「…で、どうした?ラムザ」
「いや…アグリアスさんが聞きたいことって何かな?と思って」
「あぁ、そのことか。ラムザ…貴公は私を、どう思っている?」
とたんに、顔が赤くなるラムザ。
「すごいことをさらりと聞きますね」
すごいこと…とわずかに首を傾げていたが、意味に気づくととたんに顔を真っ赤にした。
「ち…違う!私は、その、騎士としてどう思うのか、ということをだな」
「あぁ、そういう意味でしたか。失礼しました」
「あ、当たり前だろう…」
でもちょっとだけ残念そうなアグリアス。
ラムザはそれに気づいているのかいないのか。
「騎士として、騎士として…うーん。僕は、『女性』のときのアグリアスさんも、『騎士』のときのアグリアスさんも素敵だと思いますね。『女性』のときは柔らかいのに、『騎士』
になると勇ましい。そんなアグリアスさんが、僕は好きですよ」
「か…からかうな、ラムザ」
「からかってなんかいません。本心ですよ。それじゃあ、失礼します。おやすみなさい」
テントを出た後、ラムザは大きく息をついた。
「はぁ…僕、なんかすごいこと言っちゃったなぁ」
そう言って自分のテントに向かった。
一方、アグリアス
「ラムザがラムザがラムザが私のことをす、好きだなんて…嬉しい!」
微かな想いが膨らんでいくのを感じていた。
…翌朝
「あ…おはようございます、アグリアスさん」
「おはよう!ラムザ。どうした?眠いのか?だらしないな」
「す…すいません(昨日のことで落ち込んでるかと思ったけど…)」
「さて、御飯食べに行くか、ラムザ(ふふ、いつか言わなきゃね。この想い)」
「そうですね。行きましょう(想われてる?まさかね)」
今日は見事に晴れた。
心も晴れ晴れ、顔も明るいアグリアスだった。
444 :
橋乃根本:04/12/18 08:56:31 ID:FXc90tqW
初めてSS投下しました。
ageてしまったり、なんだりかんだりミスりました。
申し訳ありません_l ̄l○
445 :
中山 悟:04/12/18 08:59:29 ID:ZbRTDKMa
良く首吊り自殺のサイトとか見ると「首吊りは直ぐに失神するから実は全く
苦しくないもっとも楽な自殺である」みたいに書いてあるけど、んな訳ねー
だろっての。死ぬかと思うくらいの激しい苦しみの中で死ぬんだよ。オレも
前に死のうと思って首吊りした事あるけど、あんまり苦しくて死ぬかと思った
もん。
>>437 乙彼。
薄倖の信者に幸あらんことをw
>>441 初投下乙。
どういでもいいが、いよいよって時に邪魔すんのって大抵ムスタやねw
>>437 ワラタw
で、続編は
道で人にぶつかってしまいました。
相手は白いフードをかぶった褐色肌の少女で、謝ろうとしたらまず鼻に
>>437 禿ワロw
テンポが良すぎだ。投げやりな文章がGJ。
>>430 昆虫好きには最も美しい蝶という事で、有名だったりする>アグリアス
個体個体で羽の紋様が違うのが特徴
飼育が困難な上に、光に例えられるほど「動きが非常に速く」、採取も難しい
m o v e 3 ?
move3だけどspeedが高いんだな。
足が短い分、回転は速いんだ。
足は長いけど鎧と胸が重いんだよ。
だから執拗なまでのエールの重ねがけで光の速さを再現ッ!
考えてみりゃ回避は高かったな、実際
俺がFFT世界において、ラムザ達に敵対する組織の雑魚兵士だったら
なんとしてでもアグリアスとタイマン勝負を実現させたい。
最初は睨み合いつつ期を見て突進。
そしてお約束のごとく勢いよくけつまづいて、アグたんのたわわな胸元へダイブイン。
視界を塞がれた俺はもがきながらアグたんのいろんなところを揉みしだく。
ほんでもって怒りと羞恥に震えた「葬る!不動無明剣!!」の詠唱を耳にしつつ脳天カチ割られる漢の死に様。
これこそ俺のソルジャー・ドリーム
解き放てよ萌える小宇宙(コスモ)
>>459 たわわな胸つーか、
アグの胸の頭からダイブしても、感触は鎧の金属板の冷たく固い感触しか味わえないと思うぞ。
うちのアグたんはspeed44ですが何か?
>>457 >感触は鎧の金属板の冷たく固い感触しか味わえない
そこは小宇宙(コスモ)でなんとかできないかな、ということでどうか一つ勘弁。
すぺーすらなうぇーいいでーおん
夢にも色々な形があるのですね。
>>456 俺だったらシーフなってハートを盗んで(略
>>460 あんまり放りっぱなしなのもなんだし突っ込んどいてやりますか。
それはユウキ・コスモ
>>456 俺ならお互い風水士に職変えして蔦地獄対決。
先にスカートを全開までまくり上げたほうの勝ち。
>>464 ちょっとまて、お前はスカートをはかんでもいい。
アグリアスを戦死させた奴ってどのくらいいる?
初プレイ時は結構居そうだけど。
いや、普通顔キャラは戦死させんだろ。
>>466 アグリアスじゃないけど、ふと気付いたらムスタディオがいなかったことがあったな...
俺、顔キャラの戦死回数0だ
初プレイ時から数えても
つか死んだ(クリスタル化した)らリセット
471 :
466:04/12/19 15:10:42 ID:BKs8LkM8
そうなんだ? みんなつえぇな・・・
俺はFFT初プレイ時がまさにRPG初プレイ時だった真の初心者だったから、
野良でのレベル上げや修業という概念すらなく、ひたすらイベントバトルに
挑むだけだったから、10回やり直してついに偶然クリアできた場合のバトルは
そのままセーブして先に進めてしまってた。たとえ自軍に戦死者が出ようとも。
ムスタディオはゴルゴラリダ処刑場で戦死、アグリアスはベスラ要塞水門前で戦死。
シドはまさに亡きアグリアスの代わり。
ベイオウーフにもレーゼにも出会わず、マラーク兄妹は使いこなせずお蔵入り、
メリアドールもその凶悪的便利さが分からずにベンチを暖めることに。
最後のオーボンヌ修道院突入時には、戦死者は10人を超えてた気がする。
まさに満身創痍、血塗られた道だった。
アグリアスは水門前の左側をラヴィアンと共に血路を開いて突き進むも、
ついに力尽きて斃れた。黒魔道士1人と弓使いとナイトを屠るも、
瀕死のところに残ったもう一人の黒魔道士のサンダガの直撃を受けた。
右側からラムザ隊が駆けつけた時には、間一髪で間に合わなかった。
間に合わなかったんだよ・・・。
何故にアレイズを唱えぬのだッ!とアグたんもお怒りの模様
戦死はあれだが、ドラマチックではあるな
何のためにベスラまでついてきてるのかも分からんのに死んじゃうなんて
ムスタも処刑場で死んでもなあ
必死の思いで合流地点にたどり着いたらすでに…
というシチュエーションは切ないがゆえに燃えるものがあるな。
俺みたいに水門前にアグたんを置いといたのをすっかり忘れてて、水門大放出してしまったマヌケもいる。
アグ:ぶくっぶくくくっぶべらっ!(声にならない声)
アグ:ぶくっぶくくくっぶべらっ!(声にならない声)
アグ:ぶくっぶくくくっぶべらっ!(声にならない声)
アグ:ぶく…ぶくく……ごぽ…………(声にならない声)
ベスラ要塞水門前 出撃ユニット一人
○勝利条件:アグリアスさんを救え!
○うっかりミスで溺れさせてしまったアグたんを
カウントがゼロになる前に人工呼吸で蘇生させろ!
→イベント後、せっかく助けてもひっぱたかれる。
アグ「殺す気かー!!!」 ばちーん ラム「ぶべらっ!」
でも実はうれしいアグたん
オルランドゥ「じきに日が暮れるな。モンスターの警戒も必要だが、
もう街の近くまで来ているから、わしとメリアドールで先行することにした」
メリアドール「あなた達2人は殿のアグリアスをせかしてきてちょうだい」
ムスタディオ「おう、わかった」
ラムザ( …なんか仕切られてる…? )
〜部隊の最後列〜
ムスタディオ「…というわけで、隊の行軍が早まりそうだぜ、姐御」
ラムザ「でも、今日のモンスターはアグリアスさん一人で倒したようなものだから、
疲れてますよね」
アグリアス「いや、新しい装備を優先的に廻してもらってるんだから、このくらいは
なんでもない。若干不慣れでぎこちないが、暫くすれば馴染んでくるだろう」
ムスタディオ「っていうか、やっぱ重くなったからじゃないか?もっと…」
―― ジャキーン ――
ムスタディオ「ぎょえ」
アグリアス「貴様は私のたいじゅ、質量が、その、あれか、増加傾向にあるといいたいのか?」
ムスタディオ「………」
ラムザ( …鎧の話だったんじゃないだろうか… )
アグリアス「まったく、不愉快だ。何を根拠にそのような…。
そうだ、根拠を言ってみろ。さあ、は っ き り と!!!!」
ムスタディオ「……」
ラムザ(…瀕死+沈黙だから答えられるわけないよね…)
アグリアス「どうした?言えんのか?うむ、そうであろう。
そもそも、貴様がそれほど目利きであるはずがない。
ロクに算術もできん分際で、測量の真似事などッ!」
ムスタディオ「… ぎゃぁぁー」
ラムザ「あっ、フェニックスの尾、フェニックスの尾」
アグリアス「…ラムザ、お前の意見も聞いておこうか」
ラムザ「え?僕?」
そして、僕は 逃 げ 出 し た ・ ・ ・ しかし回り込まれた!
――つづく――
あぐあぐあぐ
めっちゃワロタ
やっぱ女性に年齢と体重の話は鬼門だからなあ
やや高齢でもあるしな。
高齢とは聞き捨てならぬ!
妙齢と言ってください。
微妙な齢?
アグたんに年齢のことを聞く奴は
「アグ・即・斬」であの世行き
ラム「アグリアスさん、お誕生日おめでとうございます」
アグ「う、うむ、有難う(またひとつ、ラムザより先に歳をとってしまった…)」
ムス「ところでアグ姐、いくつになったんだっけ?」
アグ「北斗骨砕打ァァァァァァッッッ!!!」
アグたんはピンクのブラジャーが似合うとおもふ
ムスタは5歳年下だからな。
ピチピチの若さが眩しくて仕方ないわけよ。
ラムザの誕生日をデフォ設定にすると
アグたんが生まれた巨蟹の月から磨羯の月までは約半年あるわけで。
その間はラムザとアグは5歳差になってるわけだな。
アグ「なんでお前は白羊か金牛か双子の月生まれではないのだ!?」
ラム「僕に怒られても…」
たとえ一時期のみとはいえ「3歳差」と「5歳差」では言葉の響きは違うであろう。
久々にSSきてるなー、まとめて乙です。
>>493 デフォルトにしないと相性よくならないのを忘れちゃコマル
デフォルトは1月1日だっけ?
しかし黒本には磨羯の月生まれと書いてある
いまさらだが磨羯の月って何月?星座との対応がいまいち分からん
>>494 確かに相性最高設定を忘れちゃいかんね。
>>496 チュートリアルより
イヴァリース暦 太陽暦
※白羊の月 30日 3/21〜4/19
※金牛の月 31日 4/20〜5/20
※双子の月 32日 5/21〜6/21
※巨蟹の月 31日 6/22〜7/22 アグリアス1日生まれ
※獅子の月 31日 7/23〜8/22
※処女の月 31日 8/23〜9/22
※天秤の月 31日 9/23〜10/23
※天蠍の月 30日 10/24〜11/22
※人馬の月 30日 11/23〜12/22
※磨羯の月 28日 12/23〜1/19 ラムザ10日生まれ
※宝瓶の月 30日 1/20〜2/18
※双魚の月 30日 2/19〜3/20
ところで、いたストにはFFTキャラとか出ないの?
FFT、FFTAとシリーズ出てるんだし、参戦してもいいと思うんだけど・・・
でも仮に出るとしたら誰が出るんだろう?
ラム、アグ、マーシュ、リッツあたりかなー
このスレで言うのもなんだが、アグじゃなくてアルマかな…
むしろアグとアルテマ様
お前を裏切ったりしない、とたやすく誓う男に、
なぜあの方はついていくのだろう。そして泣くのだろう。
あのお方をお護りするためならば、私はルカヴィにでも魂を売り渡そう。
同 情 す る な ら 、セ イ ブ ザ ク イ ー ン を く れ ッ ! !
>>488 みょう-れい【妙齢】 うら若い年頃。(広辞苑)
アグリアスにぴったりではないか!
何必死になってんだよ自分・・・orz
>>501のアグ
先日アラグアイの森で出会った忍者がエクスカリバーを投げてくれたので思わずキャッチした。
やつは私のファンだったのだろうか・・・?ともあれいまは快適な聖剣技ライフを送れている。
アルマが例えてあげる。
私が、可愛くて愛すべき妹だとしたら…
アナタは年増の、使い捨ての、ただの駒の一つに過ぎないのよ、アグリアス。
エリカ様か…orz
今俺のアグたんはラムザとの二人旅を敢行中。レベルもだいぶ上がって余裕も出てきたので、オートバトルでお互いを援護する設定にして二人の戦いぶりを見てみることにした。
ラムザ:黒魔道士に算術をセット
アグリアス:ホーリーナイトに拳術をセット
二人寄り添うように行動する姿がなんとも微笑ましい。
まずは始めに動いたのはラムザ。なんと「CT4ストップ」を唱え、敵の約半数がストップに。
そして相性バツグンのアグたんも当然ストップ。ラムザ自身は「ミス」でなんとか助かる。
いきなりの度肝を抜く攻撃である。お陰でアグたんは敵シーフの攻撃を受けてしまう。
そしてラムザの次のターンは「CT4ドンムブ」。これは敵の殆どに効いた上、もちろんアグたんにも、そして自分自身にも効いてしまった。
「ったく何してんだよ〜」と呆れるばかり。そして、ラムザの次のターンはCT4ホーリー。これは効いた。
敵シーフ、忍者は一撃死。そして、エクスカリバー装備のアグたんは完全回復。しかし、ラムザお前カメレオンローブ装備してたっけ?
当然ラムザは大ダメージ。そして次のターンもラムザはCT4ホーリーを連発。敵は壊滅状態、しかしラムザも瀕死。
ラムザ自暴自棄の愛にしばし感動。
ここでストップ&ドンムがとけたアグたん、すかざすラムザに駆け寄りチャクラ。
「貴公は本当に無茶をする。何でも一人で背負い込みすぎだ」とアグたん苦笑・・・。
二人は残党を聖剣技と算術サンダガでさくっと片付けてしまいました。
続いてアグたんはどうかというと、さっきの自虐攻撃にびびったので、ラムザには算術をやめて引き出すをセットする。
ラムザ、危険を顧みず敵集団に突っ込み「村正」。敵黒魔×2→即死、ナイトは瀕死。
続いてアグリアスのターン。すっと前に進み出たかと思うと先程ラムザの攻撃で生き残ったナイトを聖剣技の射程に収める。
しかしこの時何か違和感が・・・。「無双稲妻突き!!」倒れる敵ナイト、そしてその倍のダメージを受けたラムザが倒れる。
ここでも二人の相性の良さが証明された訳だが・・・。
そしてその後アグたんは涼しい顔のまま聖剣技で敵をなぎ倒して行く。ラムザのスピードが速いので、あっという間に頭の数字は「0」に。
アグたんさあ、このゲームのルール知らねえのかあ?俺はリセットボタンに手をかける。
が、この時アグたん何事も無かったかのようにラムザの傍に駆け寄り「蘇生」。何てたって成功率100%ですから、余裕なんですね。
「あれ?僕一体?どうして?」キョトンとした顔で立ち上がるラムザ。
「行くぞ、ラムザ」ニヤリとして再び敵に突っ込んでいくアグたん。そのクールさに萌えまつた。
>>506 苦笑で済ませられるアグたんにハゲワラ&萌え。
>>507 お〜…かっこいいなぁそのシーンは。
「全て計算の内だ」って感じでカッコエエ…、萌え。
ラムザは新しくメンバーに加わった神殿騎士メリアドールを仲間に紹介する。
しかし用心深いアグリアスはメリアドールを信用していなかった。
神殿騎士がそう簡単に教会を裏切るはずがない。
この女はきっとヴォルマルフが使わしたスパイなのだ。
「…神殿騎士団は何を企んでいる?何をしようとしているんだ?言えッ!
ヴォルマルフはお前の父親なんだろう?奴は何を考えているッ!?」
「……」
「こ、こいつッ!なんとか言ったらどうだ!!」
ガスッ
(アグリアスがメリアドールの腹を殴る。メリアドールはうずくまる)
「やめてくださいッ!アグリアスさん!」
「ちっ。…いいか、よく聞くんだ。
お前たちの陰謀を阻止するために、まもなく私たちは聖地ミュロンド侵攻作戦を実行する…。
そう、僧侶も女子供も皆殺しだ。神を裏切った背徳者どもにふさわしい末路だな。
だが、お前は運がいい。ヴォルマルフの目的を教えれば命だけは助かるぞ。どうだ?」
「…私は、知らない」
ゴスッ
(アグリアスがうずくまるメリアドールの腹を蹴り飛ばす)
「言葉遣いに気をつけろ!
神殿騎士ごときが王家直属聖ルザリア近衛騎士にタメ口を聞けると思うなッ!」
「…貴方たちが…特別偉いわけじゃないわ」
「なんだと!?」
「…貴方たち王家はいつもそうだわ。神に仕える私たちに敬意を払わない…。
王権に神性を与えるのは教会なのに…いざ自分たちが権力を握れば軽んじる……。
そういう貴方たちの醜い権力闘争で…、どれだけの民が苦しんでいると思うの?」
「その戦争を煽り立て、ルカヴィにまで魂を売り渡すお前たちが何を偉そうに言うッ!!」
「聖石があんな力を秘めているなんて……私は本当に知らなかった…。
私たちは絶対に悪魔になんか…魂を売り渡しはしない……」
「では、なぜだ?なぜドラクロワやウィーグラフはルカヴィに変身した?
団長のヴォルマルフも同じなんだろうッ!?」
「…………」
「言え!ヴォルマルフはなぜ神に背を向け、実の息子のイズルードまで殺したのだッ!?」
「……分からない」
「分からないだと!?」
「アグリアスさん、もうそのくらいにしてあげてください」
「やはり、こいつを連れていく事は出来ない」
「ま、待って! 私は父がどうしてそうなったのか知りたいのよ!
私もイズルードも、本気でこの国を救おうと考えていたわ!今だって!
悪魔に魂を売った父とは違うッ!」
ドスッ、ドスッ、ドスッ
(アグリアスがセイブザクイーンの鞘でメリアドールの頭を殴りつける)
「何がこの国を救うだ? この下賎がッ!!」
「いい加減にしてください、アグリアスさんッ!」
メリアドールはその日の夜、声を殺して、泣いた……
同 情 す る な ら 、 セ イ ブ ザ ク イ ー ン を 返 し て ッ ! !
>セイブザクイーン
入隊したばっかだろ、いきなりとられてるのかよw
あああ・・・突っ込むとこが違うだろっ!!!!!!!
うん、俺もセイブザクイーンは
神殿騎士団員ご用達のイメージのほうが強いんで(ローファルだって持ってるし)
アグたんにはあんま持たせないw
むしろ忍者軍団からカオスブレイドやエクスカリバーを大量ゲットして
アグたんのみならずメンバー全員に支給。
アグ姐ごめんそれラグナロクじゃ無くてナグラロクなんだ
ゲロゲーロ
アグ:いや、これでいい・・・(楽しい・・・)
昔、アグたんはサッカーのポジションで言ったら絶対フォワードだと言う意見を見かけたが、
オリバー・カーン並に味方を叱咤しまくるゴールキーパーでもいい気がする。
シド アグ
ラムザ
メリア アルマ
ムスタ
ラファ マラーク
レーゼ ベイオ
オーラン
こんな感じ
両サイドが激しく弱そうだな
でも、我々は知っているはずだ。
目に見えるものだけが「真実」ではないことを。
アグリアスは敵兵にまで「その綺麗な顔」と言われるほど、
本当に美人だったのだろうか・・・?
>>520に(アグ教)異端審問会への出頭を命ずる!
>>519 アルマたんはいざとなれば食い込み天使に変身するので激強ですよ
Jump4のムスタはCFかCBで使いたい気はする。フィジカル弱そうだが。
1対1で強そうなメリアはサイドバックに置きたいな。
声のでかそうなラムザはやはり司令塔か。
Move3でSpeed高いアグは、ミッコリってとこだな。
シドはロナウド、ビエリってイメージ。
ラムザはアイマール、カカーってイメージ。
ホーリーナイトはspeedの成長率、補正値、ともに普通だよね。
Speedが高いと感じてるおまいら、育てすぎですよ。
まあ、そういうスレなんだけど。
いたストにはアグたん出てこないようだが
FF12ではベイグラみたいに装備品とかで出てくると良いな。
ほんのちょこっと名前だけでも出てくれれば迷わず買うんだがなー
俺だけのアグリアス
アグリアスはラムザのものです
ラヴィアリも狙ってるからな、気をつけろ!
すでにアグリアスは労働八号に心を奪われている。
あの重量感。
あの流麗な曲線的フォルム。
あの長射程かつ高火力なアビリティ。
あのいつ爆発するかよー分からん危なっかしい駆動音。
そしてなによりどんな地形や気候でも常にマイペースなMove値3。
アグたん「お前はスベスベだ…ハァハァ」
ソノ命令ハ実行デキマセン!
FF12は過去っぽいんだっけ?飛行艇だし…
それじゃ食い込み天使の方が可能性高そうだなあ。
ラムザ「アグリアスさん、最近竜騎士での出撃が多いですね。何か覚えたいアビリティでも?」
アグ 「う、うむ。まあ……」
ラムザ「へえ、何ですか?」
アグ 「あー、その、(小声で)……高低差無視……だ」
ラムザ「(何で声をひそめるんだろう)ああ、あれ便利ですよね。ハイトを気にせず移動できるし」
アグ 「!!……!!?……ハイト?……高低差……!!!
い、いや、そう、そうなんだ! ち、地形の高低を、気にせずに、だな。うん。あはははは」
後刻……
アグ 「ラヴィアンんんんんッッ!!!」
ラヴィ「どうしました、隊長。牛鬼みたいな形相で」
アグ 「貴様、なにが『高低差無視は歳の差を越えて恋愛を成就させるアビリティです』だ!
うっかり信用してしまったではないか!!!」
ラヴィ「怒るとシワが増えますよ。そもそも、ダーラボン先生の高低差無視についての授業を、
居眠りして聞き逃したのは、どこのどなたでしたか」
アグ 「だからってあんな出鱈目を教えるやつがあるか!! 危うくラムザの前で大恥かくところだったのだぞ!!」
ラヴィ「あら、隊長の意中の人って、ラムザさんだったんですね〜」
アグ 「!!!!(しまったーーー!!)」
部下に完全にコントロールされているアグたんでしたとさ。
最強の辞書に、『マダレムジエン』というものがあるが、
マダレムジエン (゚д゚ )
\/ | y |)
『マダレムジエン』という文字を分解するとだな、
マダレ ( ゚д゚) ム ジエン
\/| y |\/
で、マダレとは『广』のことであるわけだ。
ム ジエン
\
广 (゚д゚ )/
\/|y |
ここでマダレにムを入れると『広』になる。
( ゚д゚) 広ジエン
(\/\/
つまり『マダレムジエン』とは『広辞苑』のことだったんだ。
(゚д゚ )
(| y |ヾ ミ 広辞苑
オヤジ、アグ担麺一丁。
>>535 (´・∀・`)ヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘーヘー
イヤマジデ知らんかった
FF12にアグたんの先祖でる?
聖騎士アグリアス かっこいい。偉い。
聖闘士アグリアス 無双稲妻(ライトニング)突き(ボルトォ)!!
聖戦士アグリアス オーラバトラーだ!
聖職者アグリアス 教会でよく聞かされたお伽話ですか?
聖人アグリアス 歴史の教科書に載るくらい立派だよ!
聖女アグリアス 祈りなど、何の役にも立たぬ!
聖処女アグリアス アジェラ!アジェラ!(絶叫)
聖母アグリアス 似合わなねぇ〜ゲラゲラ
やっぱりさ、ライトニングボルトの上級技としてライトニングプラズマがあるように、
アグリアスの無双稲妻突きにも、上級技があるべきだと思うんだ。
メリアドールの星天爆撃打が一秒間に百回打撃を繰り出すとしたら、
アグリアスの最終奥義は、一秒間に一億発撃つとかね。そういう。
最近、アグたんと(0M0)がダブって見えるのはオレだけでいい
1.微妙にヘタレている
2.すぐに騙される
3.結構天然だ
4.生真面目だ
5.新参者に遅れを取りがちだ
6.立場が似ている(年齢的に中間)
7.初期〜中盤にかけての活躍がすごい
飽くまでも個人的な見かたなので間に受けないでクダサイ
アグたんの歩行速度はボドボドダァ!!
ランベリー城戦で、皆結構ダメージを食らってる状況で、アルテマデーモンの魔法を詠唱され、何の呪文か解らんが食らったら壊滅するかも!
と思ったらアグ姐にタイミングよくターンが回ってきてエルムドアを撃破。
ア グ 姐 最 高 で す
その後の地下墓地戦も、またまたタイミングよくターンが回ってザルエラに止めを刺す。
ア グ 姐(略
メリアドール、聖石と一緒にセイブザクイーンをアグ姐に渡しなさい。
>>539-540 つまり総合すると、聖剣アグリラウザーに13個の聖石を立て続けにラウズすると
アグたんがクイーンフォームとなり、最終奥義が炸裂するということだな。
ここの住人層も変わったのだろうか。
>>533なんか至極ありきたりなネタなのに…。
そんなところで流れをぶった切って申し訳ないが、
「アグリアス・ルカヴィ化」のダーク系SSが出来たのでお披露目させてくれ。
しとしとと雨が降っている。じめじめとした、気分の悪い雨。
イヴァリース南端の町ゴーグ、その町の宿屋の一角で私たちは雨宿りをしていた。
「雨、いつやむんだろ…」
ぼんやりと窓の外を眺めていると、隣に座ったラッドが呟いた。彼の顔色は暗い。
宿の奥では、ムスタディオとラヴィアンが深刻な顔で話し合っている。
「ラムザさんの具合は?」
ムスタディオは首を横に振っている。
「アグリアスこそ、まだ目を覚まさないのか?」
「うん…」
彼の問いに、ラヴィアンが頷いた。
5日ほど前。
オヴェリア様を追って、ドラクロワ枢機卿の居城ライオネル城へと乗り込んだ私たちは、
そこで初めて『化け物』に出会った。
以前、初めてモルボルを見たときも、化け物だ、って思ったけれど、その自らをルカヴィと称し、
不浄王キュクレインと名乗ったその化け物は、まったく別次元の存在に思えた。その姿と、
その禍禍しい雰囲気…少なくとも、私はその息苦しい空気に窒息してしまわないよう踏ん張ることしか
出来なかった。
けれど、ラムザさんとアグリアス隊長──今はもう隊長ではないけれど──は違っていた。
あの二人は、いつも私たちの前に立って、剣となり盾となって私たちを率いてくれていた。
今、ラムザさんは深手を負っている。
私たちが軒並みナイトで魔法を不得手としていたことから、ラムザさんは率先して魔法で
私たちを援護してくれていた。そのために、剣の修行が疎かになってしまったせいだと思っている。
そしてアグリアス隊長はルカヴィの邪法を再三受け、その後遺症だろうか、あの戦いが終わってから
ずっと意識不明のまま。うわごとのように、オヴェリア様の名を呼び続けている。
そして昨日、ようやくゴーグに逢着した私たちは、あれからずっと二人を看病しているんだけれど、
一向に回復の兆しは見えていない。
ぼんやりと窓の外を眺めながら、私はこれからのことを考えていた。
…しとしとと雨音が外から聞こえる。
ランプの明かりによってほのかに照らされた室内は、みっともなくよだれをたらしていた私と、
うとうとしているラッドだけだった。
「いけない」
眠るつもりはないのに眠ってしまった不覚。口元をぬぐいながら思わずもらした私の声は、
一緒にラッドも夢の世界から引き戻したようだった。
「ん…う、ん、危ない危ない」
ぴしゃぴしゃ、とラッドが自分の頬を叩く。
そんな時、不意に窓の外から閃光が部屋に飛び込んできた。…雷だ。遅れて、ゴロゴロと轟音が響く。
「…近いね」
「うん」
町灯りが消えて真っ暗闇の市街地に、また一本の稲妻がひらめいた。だんだん近づいているようだ。
「やな雷だなぁ…俺、サンダー嫌いなんだよね…」
雨音と轟音。交互に聞こえてくる音とは別に、どんどんという、何かを叩くような音が聞こえてきた。
「…ねぇ。何か聞こえない?」
「なにって?」
ラッドは気付かないようだけど、確かに聞こえる。…二階の、隊長の寝てる部屋から。
ばぁんっ!
その隊長のいる部屋のドアが勢い良く開かれると同時に、ラヴィアンが飛び出してきた。
「ひ、ひぃぃっ!!」
まるでなにかものすごく恐ろしいもの──例えばルカヴィのような…そういえば、彼女は
ルカヴィとは戦わなかったんだっけ──に追われているかのような必死の形相で、
ラヴィアンが逃げ惑っている。
その彼女の視線には…アグリアス隊長がいた。頭を抱え、抜き身の剣を杖代わりに、よろよろと
重い足取りで、ゆっくりと廊下を歩いている。隊長は頭が痛むのか、時々うずくまっては頭を振って
立ち上がり、また歩き出そうとしていた。
「なっ…何やってんだよラヴィアン!」
病人から逃げ惑うという理解できない状況に、私よりも早くラッドが口を開いた。
「だっ、だってぇ!」
涙目になってかぶりを振るラヴィアン。決して弱気とはいえない性格の彼女が、あんなふうに
取り乱すところを、少なくとも私は見たことが無い。
私は、テーブルに立てかけた剣を取り、階段の踊場にへたり込むラヴィアンの元へ駆け寄った。
「ねぇラヴィアン、一体なにがあったの?」
「なにっておかしいの! …隊長が、おかしいのよ!」
「おちつけって! とにかく姐御が目を覚ましたんだろ? それから?」
ラッドが隣から口をはさむ。
「う、うん、目を覚ましたと思ったら『オヴェリア様はどこ』って…でも、
まだ安静にしてないと、って言ったら、今度は胸倉を捕まれて壁に投げつけられて…」
ラヴィアンが、私とラッドと、アグリアス隊長を交互に見ながら、怯えた様子で話を続ける。
「それで、また『オヴェリア様はどこだ』って言われて、ここにはいませんって答えたら、
けっ、剣を、あたし、あたしに…っ」
そこまで聞いて隊長の方を見る私の腕を、ラヴィアンが掴んだ。
「駄目、駄目よ! おかしいの! 目! 目が、目がおかしかったもの! 普通じゃないわ!
やめて、行っちゃ駄目! お願い! 行かないで!」
がたがたと震えるラヴィアンが、瞳に涙をためて私に訴える。けれど…。
「ごめん、ラヴィアン。ここでちょっと待ってて?」
しがみつくラヴィアンの腕をゆっくりと外して、ここにとどまるよう手で制止して、
私たちは階段を上っていった。
二階。
ゆっくりと歩を進めるアグリアス隊長の前には、その隣の部屋でラムザさんの看病をしていた
ムスタディオがいた。
「…おいアグリアス、顔色が悪いぞ。まだ休んでたほうが…」
ムスタディオは今さっき部屋から様子見に出てきたようで、ラムザさんの部屋のドアが開きっぱなしに
している。一方のアグリアス隊長は頭痛がひどいのだろうか、つらそうに頭を押さえている。
「…オ…リア…まは…」
「…何?」
よく聞き取れない。
「…オヴェ…リ…ア…様は」
「オヴェ…もしかして、あのお姫様か…?」
「どこ、だ…」
「他人の心配する前に、自分の心配しろって! そんな身体で助けに行っても返り討ちにあうぜ」
口こそ悪いけど、間違いじゃない。いつもの隊長なら、歯噛みしながらももう少し考えたはず。
「オヴェリア様を…どこへやった…ッ!」
「ぐえっ!?」
だけど、ラヴィアンの言ったとおりだった。その言葉に、隊長は鬼の形相でムスタディオの首を掴む。
「私は…オヴェリア様のためならば…!」
「なっ…なに…すんだよ…アグリアス…ッ!」
「命など…惜しいとも思わん…ッ!!」
隊長はそれだけ言うと、ムスタディオを部屋の中に叩き付けるように投げ捨てる。
そのとき、私は初めて隊長の顔を正視できた。
いつも真正面を見据えて凛と輝いていた青い瞳は、光を飲み込む深い深い深淵のような、闇のようだった。
「…姐御の目じゃねえ」
ラッドが呟く。私もそう思う。あんな隊長は見たことない。
隊長はあれからずっとうなされていた…もしかして、ルカヴィの…呪い?
「おい、姐御がラムザの部屋に入ってったぞ!」
ラッドが隊長を追って部屋に入る。私はその馬鹿な考えをかき消して、ラッドに遅れて部屋に飛び込んだ。
「オヴェリア様…」
稲妻が窓の外で轟いている。
その稲光に照らされて、アグリアス隊長はベッドに横たわるラムザさんを見下ろしていた。
ムスタディオは、ドアの近くに倒れていた。おそらく、隊長に何度か投げ飛ばされたんだろう、
顔のあちこちに痣を作って気を失っている。
「うぅ…アグリアス…さん?」
異常を察して身を起こそうとするラムザさん。5日経過した今もルカヴィに負わされた傷は
塞がらないようで、身に纏ったシルクのローブは、胸元から流れた血で包帯とともに赤黒く染まっていた。
「これは…一体、何があったんですか」
「…オヴェリア様」
ラムザさんの問いに、アグリアス隊長は何も答えない。それどころか、心ここにあらずといった
風に、オヴェリア様の名をうわ言のように呟いている。
「ラムザ! いいからお前は横になってろ!」
見かねたラッドがラムザさんに寄り添い、毛布をかけようとしたそのとき、
隊長はラッドの肩を掴んで押さえつけ…彼の腹に、剣を突き立てた。
「な…ッ!」
誰もが目を疑った。刺されたラッドでさえも、理解できないといった顔で切っ先の見えない
剣を凝視していた。私は、思わず剣を取っていた。そして、アグリアス隊長に構える。
「何故…」
ラムザさんの問いかけを無視した目の前のアグリアス隊長は、ゆっくりとこちらを向き、ラッドから剣を
引き抜いた。2、3歩後退りして倒れたラッドのお腹の辺りから、じわりと赤いものが流れ出し、
アグリアス隊長の剣の切っ先からも、おなじものが滴り落ちている。
「何故」
「あなたは…誰なのですか」
私は、ラムザさんの二度目の問いかけを遮って、『彼女』に尋ねた。
「私の…私の名は」
窓の外で雷光が走る。轟々と鳴り響く雷の音に混じって、ぴし、ぴしと何かに亀裂が走る音が聞こえる。
「私の名はアグリアス。王女であるオヴェリア様に仕える…騎士」
次の瞬間、私は斬られていた。身体から力が抜け、痛みが走る。私はそのまま、前のめりに倒れこんだ。
「アグリアスさんっ! 一体何をしているんですかっ!!」
──ちがいます、ラムザさん。私は見ました…その人は、隊長ではありません…。
そう伝えようと顔を上げた私の視界に、雷光とは異なる光が入ってきた。ラムザさんのベッドの傍らにあった、
あのルカヴィの石。聖石。その聖石がバチバチと妖しい輝きを放っている。あの、ルカヴィの出現の時と
同じように。
「オヴェリア様…私は、貴方のためならば…!」
なす術なく倒れている私を尻目に、『彼女』はラムザさんを抱きしめていた。おそらく、『彼女』の
その瞳には、ラムザさんがオヴェリア様に見えているのかも知れない。
「は、放してくださいアグリアスさん…い、痛い…」
傷が完治していないラムザさんは、苦悶の表情で『彼女』に訴えるが、その抱擁が緩められることは
無く…。
バチ、バチバチバリバヂバヂッッ!
いつしかラムザさんの背後に浮かび上がった聖石が輝きを放つと同時に、『彼女』の背に亀裂が走る。
ガラスが砕けるかのようにアグリアス隊長の背の表面が飛び散り、その中から現れたのは、蝶の羽だった。
「あ…ああ……」
背に入ったひびはそのまま全身へと伝わり、アグリアス隊長の姿をこなごなに崩していく。
そうして、アグリアス隊長はルカヴィとなった。
そのルカヴィはかつてのアグリアス隊長の面影を色濃く残し、その美しい顔立ちと金色の剣と鎧、そして
七色に輝く蝶の羽を持って、宙に浮いていた。
そのルカヴィに抱かれたまま気を失っているラムザさんに、ルカヴィは自らの髪の毛を絡めていく。
しゅるしゅると少しずつラムザさんの全身が巻き取られ、やがて繭のように覆い尽くし、
「オ・ヴェ・リ・ア・サ・マ…」
ルカヴィはそう呟いて、落雷とともに消え去った。
その後、ラヴィアンの回復魔法でなんとか一命を取り留めた私たちは、目的を見失い戦線を離脱。
戻ったオーボンヌ修道院は酷い有様で、私たちに出来ることはシモン先生の亡骸を弔うことくらいだった。
だからといって、彼らの無念を晴らすため、意思をついで私たちが剣を振るうなんてこともしなかった。
というのも、イヴァリースを二分した獅子戦争の最中、聖アジョラが復活した、との噂とともに
イヴァリース各地で天変地異が起こり、戦争どころではない状況になっていたからだ。
火山の活動、干ばつ、洪水、地震によって農作物は大打撃を受け、各地で一揆が発生。
両軍ともに疲弊しきったところへラーグ公とゴルターナ公暗殺の報が入り、戦況は混乱を極めた。
更には教会からも教皇が暗殺されたとの報が入り、英雄であるはずの聖アジョラが、闇の眷族を率いて
ミュロンドに現れたという噂まで広まった。真相を確かめた者はおらず、国民たちは逃げ惑い、
運良く逃げ延びた難民たちはイヴァリース隣国のオルダリーア国へと流れ込んでいった。
こうして、イヴァリースという国は、五十年戦争の傷を癒すことなく崩壊していった。
ラッドとラヴィアンはそれぞれに旅立ち、その後ムスタディオはゴーグからラーナー海峡をこえて
お父さんとともに隣国ロマンダへ渡っている。
そして私も、崩壊したイヴァリースを回ることにした。あのルカヴィを追うために。私なりの、
けじめをつけるつもりで。
かつてのイヴァリースの国境近く、オルダリーア国ゼラモニアの、とある一都市。
イヴァリースが崩壊してから、国境に闇の眷属が攻めてくることが多くなったこの国では、
各地から冒険者と呼ばれる力自慢が、今日も酒場を賑わせていた。
「町を一つ魔物から取り返すだけで、とんでもない恩賞金が出るんだとさ」
「ここで活躍すれば英雄になれるぜ」
そんな希望の絶えない、悪く言えば能天気な話題が絶えない酒場の一角に、ローブを纏った老婆の姿があった。
「イヴァリースへ行くのはおやめなさい。闇の眷属がはびこるあの地で、人間に出来ることなど…」
勿論、そんな老婆の忠告に耳を傾けるものなどいるわけがしない。無謀な若者を諭し、そして
その楽観視する思慮のなさと血気盛んさに嘆くのが、この老婆の日課であった。
今日もまたそうして太陽が真上に昇ろうとしていた、そのとき。
「…ッ!」
普段どおり椅子に腰掛けていた老婆が突然立ち上がり、ふらふらと街道に出て行こうとするのだ。
いつも小言をいうだけで、店内を歩き回ることすらしなかった老婆の行動に、心配するもの、冷やかすものと
反応は人それぞれであったが、その酒場の皆の視線は、間違いなくこの老婆に注がれていた。
「あッ、あなたは…ッ!」
目を見開く老婆。数人がその視線の先を追うが、誰もいない。しかし老婆の双眸には、しかとその姿が、
遥かかなたに堂々と立つ女騎士の姿が映し出されている。
──こんなところにいたのか。
老婆の耳にその女騎士の声が聞こえる。
「あ、あなたは、まだ戦っているのですか…ッ!」
──勿論だ。王女であらせられるオヴェリア様をお守りすることこそ私の使命…。
「もうおやめください! オヴェリア様も、ラムザ様も、これ以上闇の時代を望んではおられません!」
──何を言っている。天使を名乗る聖アジョラを打ち倒せばアルマ殿を解放できる。ラムザも解ってくれた…。
「そ、そんな…アルマ様まで…うっ…!?」
突然に老婆が胸を押さえてうずくまる。
──ラッドも、ラヴィアンも一緒だ。さあ、お前も一緒に…!
老婆の瞳に写った女騎士が、微笑みながら手を差し伸べた。
「ア、アグリアス様…あなたは、なにも、変わらないのですね…!」
ルカヴィとなった者は、人間のころの感情を捨て、聖アジョラ復活とその闇の勢力の拡大を第一とする。
しかし彼女は違う。老婆を見抜くその青い瞳は、真正面を見据えて凛と輝いて、彼女の強い意志をそのまま
映し出していた。そう、ルカヴィとなった今でも、アグリアスは主君オヴェリア=アトカーシャのために
剣を振るう、ルカヴィの中の異端者であった。
きっと、彼女の強い意志があったからこそ、オヴェリアという守るべき大事な人物がいたからこそ、
ルカヴィに支配されることなく、人類を超越した存在となったのだろう。そして彼女が戦っているからこそ、
いまだ闇の眷属が世界を滅ぼすに至っていないのであろう。老婆は、そう考えていた。
獅子戦争から50年。老いた自分と、何も変わらないアグリアス。
──どうした? 私は今もお前を仲間だと思っている…。
闇に縛り付けられた彼女の姿に、残酷な現実を止めることが出来なかった自分の無力さに、
老婆は大粒の涙を流し続けた。
──さあ、私について来い。アリシア…!
「…ぐぅ…ッ」
胸だけではなく、全身を握り締められたような圧迫感。老婆は小さくうめいて、そのままどうと倒れた。
「お、おい! ばあさん大丈夫か!?」
「しっかりしろ…っ!?」
慌てた酒場の冒険者たちが老婆を抱き起こそうとするも、ローブに覆われていたはずの老婆の肉体がない。
着衣だけを残して、アリシアはこの世から姿を消していた。
ここは、どこ…?
気が付けば、私は闇の中にいた。そこは、目を開けているのか閉じているのかわからないほど、何も見えない。
それに、何も聞こえない。ものすごく静かなのに、耳を澄ましても、自分の心臓の鼓動すら聞こえない。
私は、一体どうなったんだろう?
手も、足も、感覚がまるでない。身体がまったく動かない。それに、寒い。冷たい。まるで冷水の中に
浮かんでいるかのよう。…いや、沈んでいるのかも…。
なのに、不思議。全然、恐ろしいと思わない。
…私は、死んだの?
「アリシア」
ふと、名前を呼ばれた気がした。そう、私の名前はアリシア…。
「気が付いたか、アリシア」
しっかりとした女性の声。この声は…アグリアス様、そうだ、アグリアス様だ…。
「…そうか、ムスタディオはロマンダに渡ったか…いずれ迎えに行ってやらねばな…」
なんのこと…ですか…?
「ところでアリシア、戦争中は私たちを探してくれていたと聞いた」
そういえば、そんなこともあったような…。
「突然姿をくらましたのだから無理もないな。心配をかけてすまなかった」
なぜ、謝られるんですか…?
「それよりアリシア。これを見ろ」
ぼんやりとした思考の中、視界に入ってきたのは、うっすらと輝く一枚の大鏡と、それに映る私自身だった。
しわだらけになっていたはずの私の顔、痩せこけて衰えたはずの私の身体はそこにはなく、
獅子戦争当時の私の姿が、鏡に映っていた。
「これで、また一緒に戦えるな」
ああ…おいたわしや、あなたの獅子戦争は、まだ終わっていなかったのですね…。
もはや涙を流すことさえ出来なくなった鏡の中の私に、鎧が着せられ、剣が握らされる。
「さあ、行くぞアリシア」
「……はい……ご一緒…致します…」
そう答えた私の躯が、闇の中に溶けていく。
──誰か、私を、そしてアグリアス様を、この闇から救い出してください…。
そんな私の最後の願いも、今は、誰にも届かぬ、闇の…中…に………。
END
こりゃまたバリバリシリアスなのが来ましたな。
でも好きですよ、こういうの。GJ。
話は面白かったです。乙。
ただルカヴィ化してもアジョラよりオヴェ優先という特別な存在になったという設定には
ややキャラクターを持ち上げすぎかなとは思うんだけど、
常にアリシア視点でまとめたことで、俺キャラ最強SSにならずに、切ない悲しいお話になったと思います。
で、ルカヴィ化アグたんはラムザと合体してるのかね。
そして必殺技は燐粉攻撃と。
シリアス系ってのもひさしぶりな感じがするなぁ。GJです。
4章入ってからゲームオーバーになるとあんな感じの世界になったのかもしれんな。
で、シリアスきた後でなんだが、投下させていただく。
どうもこんばんわ。人の恋路を見守り隊の隊長ラヴィアンです。
主な活動はラムザさんとアグリアス様の恋路を見守り皆に伝える事ですが、隊員の前では決してボロを出そうとしない為活動は常に隠密活動です。
今日はなんと、今まで謎だった二人の秘密の逢瀬の情報を聞きつけたのでその内容に迫ってみたいと思います。
はい、というわけでなぜか現場担当ラッドです。
わたしがいるのは隊長が泊まっている宿の屋根裏です。情報収集と装備の調達、その他にも細々した用事があるとかで隊長他数名のみがこの宿に泊まっています。
同士ムスタディオから得た情報によると、今夜この宿の一室で作戦会議と称された秘密の逢瀬が行われるとの事です。かなり興奮気味に話していたのでかなり期待のもてる情報です。
さて、とりあえず逢瀬の行われる部屋を探さなければ・・・お、向こうの方で隊長の声が・・・む、姐さんの声もする!もう始まってるのか!?
「それじゃあ、始めましょうか」
「う、うむ。そうだな」
「はは、そんな緊張しなくても大丈夫ですよ。まかせてください」
「あ、ああ、よろしく頼む」
あ、どうやらこれからのようです。気づかれないように腹這いで接近します!
「じゃあ、横になって・・・そう、ボクによく見えるように」
「・・・な、なかなか恥ずかしいものだな・・・」
何が恥ずかしいんですか!?始まったのか!?どっかに除ける穴はないのか!!
「そうですか?ボクは嬉しいですけど。・・・へぇ、アグリアスさんのここ、綺麗ですね・・・」
「ば、いちいち声にだすな!」
「はいはい」
あ、あっちの方にいい感じの穴が!!移動開始!
「ひぁ!」
「あ、動いちゃダメですよ」
「お、お前が関係ないところを触るからだろうが!」
「え〜。いいじゃないですか。アグリアスさんのここ、とっても気持ちいいんですから
・・・わ、わかりました。もうしませんからじっとしててください」
うお、は、始まった!!
「・・・ぅあ、ふぅっ・・・!」
「どうです?気持ちいいでしょ?」
「・・・ああ、とっても気持ちいい・・・ふぁ!い、息を吹きかけるな!」
あ、やばい。男の生理現象で移動しにくい。
「ふふ、じゃあボクにもお願いします」
攻守交替?穴までもう少し・・・
「う、うむ。・・・その、わたしは始めてやるのでうまくないかもしれないが・・・」
「大丈夫ですよ。じゃあ、お願いします」
ラムザ、お前なんか慣れてないか?場数踏んでるのか?ガフガリオンの所にいた時はそんなそぶり見せなかったのに!!
「ああ。・・・・・・こ、こうか?」
「・・・っ痛!あの、もう少しやさしく・・・」
「す、すまん・・・・・・こ、こんな感じでどうだ?」
「ええ、とっても気持ちいいです・・・そう、そんなふうに擦り上げて・・・」
もう少し、あと少し・・・・・・着いたぁぁぁ!!
叫びたいのを我慢してさっそく覗くとそこには・・・
「ああ、人にやってもらう耳掻きってなんでこんなに気持ちいいんだろう・・・あ、もう少し右お願いします」
「うがぁぁあああああああああああ期待させやがってなんだその温さはテメェホントに付いてんのかチューはどうしたギシギシアンアンな展開はどうしたぁぁぁあああああああああ!!!!!!」
気が付くとベッドの上で包帯グルグル巻きで寝てました。隣でラムザが耳が聞こえないって喚いていましたが自業自得だ馬鹿め。
どうもラヴィアンです。尊い犠牲により得られた報告を元に、今後の活動内容を考え直さなければと思う今日この頃です。
切ない話の次の順におバカな話が来たんで気持ちリラックス。
ラヴィアリ&ラッド達の運命もちょっとした「IF」の選択肢で色々変わるもんだなw
まずは読んでくださった方、感想くださった方に感謝。
精神攻撃に対してアグリアスが何で対抗するのか、と考えると、
オヴェリアに対する忠誠心が一番自然かなと。そこから、
「心を削られた果てに歪んだ方向に傾倒してしまった忠誠心」を意識して描いてみました。
まあ確かにアグたんに対しては、かなり贔屓目かもしれませんがw
アリシアもそうですが、ラムザについては、ルカヴィアグと合体同化したか、
ルカヴィアグに人間やめさせられたか、あるいはザルバッグ兄貴のように
アグリアスに都合の良いお人形にされてしまったか…。この辺はご想像におまかせということで。
ルカヴィなアグリアス像については、正直想像できんかった…ありきたりで申し訳ない。
>560
もしかして隊ぐるみで観察されてんのかこの二人。ラッドのラスト2行に乾杯w
こんなくっつきそうで離れない関係、他人から見たらもどかしいことこの上ないだろうなぁw
乙。やはりアグリアスがルカヴィ化すると蝶なんだね。
>>566 いま一瞬激しくウホッなホムンクルス氏を思い出したので反省にアグたんに聖剣技一発食らってきます
蝶素敵スーツのアグリアスさんは見てみたい気もするが……
それはそうと∀ガンダム後期EDのイメージと言ってわかる人はいるか
>>568 分る分る。
赤い赤いはーなーびーらがー(センチュリーカラー
青い青い羽ー根ーにーなるー って感じ。
月光蝶を放つアグリアスタン…(;´Д`)ハァハァ
>>570 それオープニングだぞ
エンディングはどんなんだったかな…
たぶんワグナスみたいになると思う
え、ロシーヌじゃ無いの?
やーまーのはーつきーはみちー
ワグナスはノエルの親友だけど、男とは明言されてないんじゃないかな
おっぱいは丸出しだけど
仲間外れのピーカフか
>>576 ロックブーケが七英雄唯一の女だとかそういう話を聞いた覚えが・・・
>>577 正直大人攻撃にはマジ怖かった、てか痛そうだった
ロックブーケが七英雄唯一の女性、てのは公式設定らしいので、
ワグナスは男でしょう。
でも俺も蝶ルカヴィって聞いたとたんワグナス連想したけどさ。
でも早い時期に戦うときの姿には胸があったような気がする。
そうか、わかった、ふたな(ry
>>580 イーリス(性別不明)と同化したからっていう説があったな。
まさにふたな(ry
ちなみに第2形態だと男の顔だぞ
アグリアスさん
また、明日
個人的にはかなりラムザとロランが似てると睨んでいるんだがどうか
声とか
∀のEDに例えると
裸のアグたんの背景をバックに
ラムザが全裸でアジョラ空中大回転してるといったところか。
谷村新司のにやけたヒゲヅラまで浮かんでくるのがあれだが。
ねぇねぇアグリアス=マギーって言ってもいい?
長身だし。強いし。堅気じゃなさそうなチョコボとかもいるし。
「ならば私が護ってみせる!」
「さっき格好よかったですよアグリアス様。
やっぱりオヴェリア様の事になると違いますね」
「ドラクロワ枢機卿に助けを求めてみようと思う。
ライオネルはグレバドス教会の所轄領だ。
教会ならなんとかしてくれるのではないだろうか」
「・・・」「・・・」
「なんだ?」
「なんかアグリアス様、意外に頼りになりますね」
「んくっ・・・団長に比べれば全然だ」
>>584 バックの女性は似てなきゃ駄目だ
という訳でアルマとアジョラで
アグリアスは・・・
今日はクリスマス、イヴァリースの子供達は誰もが落ち着かない。
そしてこの宿の旅人達も、いい感じにはしゃいでいた。
「ホー、ホー、ホーゥ! 悪い子はいねがぁ?」
「は、伯。それ、違います!」
「おう、そうじゃったな。さてさて、今年はみな良い子達だったかな?」
クリスマスということで、ラムザ達も毎年ちょっとしたおふざけに興ずるわけだが、
真っ赤な服に身を包み、無理して赤い靴まではいて完全に役に入っているのは鬼のオルランドゥ伯。
サンタ役なんて頼めるものじゃないと思われがちでしたが、実はこういうのは大好きだそうで。
「オーランはノリが悪くてのう」
などとひとりぶつぶつ。楽しそうである。
「それではトナカイ達よ、入って来なさい!」
伯、改めサンタが指を鳴らすとドカドカと入って来たのは牛鬼とミノタウロス。
それぞれ全身を茶色に塗りたくられ、鼻にはトマト、背中には巨大な袋。かなり不機嫌なようだ。
しかしサンタはそんなことは気にしない。
「さあてさて! みんな一列に並ぶのじゃ、プレゼントを配るとしよう!」
クスクス笑いながらも、お酒とクリスマスの勢いか、みな大人気なく順を争い並びだしていた。
「初めは…ほう! ムスタディオくんかね、今年は良い子だったかのう?」
「ええ、そりゃあもう! 女性に親切にをモットーに!」
「多少過剰な親切が見受けられたようじゃがのう…さて、贈り物じゃ」
「おお、グレイシャルガン!」
「次は誰かの、おやラファか」
「今晩はサンタさん!」
「ほぅ、元気がいいのう! ラファには来年の抱負はあるのかな?」
「あります! レーゼさんみたいな大人の女の人になることです!」
「わっはっは、おぬしはもう充分魅力的な女性だが。しかし、小さな手助けをさせて頂こう」
「わあ、セッティエムソン! ありがとうサンタさん!」
「ほっほっ、さてさて次は…おや、マラーク。元気がないのう、今年は良い年だったかね?」
「どうも……いえ、全然。俺なんか二軍ですし、もてないし…散々です」
「ふむういかんのう、若い者がそれでは。よいかな、わしは君の数倍の年月を生きとるがの、しかしまだ、
今日のような楽しみに出会えとる。何事もな、心次第じゃよ。これを持って死ぬ気で頑張ってみるのじゃ」
「は…、はい! ……って、伯。これ、呪いの指輪……」
「さあて! 次は誰じゃな?」
とまあ、要するに装備の支給なわけだが。こういう茶目っ気を交えると楽しくなるもので。
それから時たまこんなケースも。
「おう、アリシアかね。君には特別なものがあるのじゃよ」
「えー、また呪いの指輪じゃないですよねえ」
「ほほう、惜しいのう。この綺麗な指輪じゃ。送り主はな、わしではないぞ?」
「えっ、……R to A…って」
「……そ、それ……俺。………ごめん」
「ラッド!? …あ、あんた自分で渡しなさいよ!」
「いや……だって、恥ずかしいし……ロマンチックかなあ、と思って…」
「わ、私の方が恥ずかしいわよっ!! 馬鹿!」
「ホー、ホー、ホー! 楽しい夜じゃな!」
騒ぐ一同を眺めながら、牛鬼とミノタウロスは疲れた様子でトマトをかじっていた。
「騒がしいな」
「ええ、まったく」
足下から聴こえる「ホー、ホー、ホー」に苦笑しながら、ラムザとアグリアスはシャンパンを飲み交わしている。
「しかし伯があんなにお茶目だとは思いませんでしたね」
「うむ、心の広い方だ。しかしあんな格好をしていては、向こうもややこしいだろうに」
「えぇ?」
その言い方が可笑しくて、ラムザはすこし吹き出しそうになった。
「アグリアスさん、まるでサンタが来るみたいな言い方をしますね」
「? 来るだろう、当たり前じゃないか」
「えぇっ!?」
もうラムザは思いきり笑った。
「あははははっ、アグリアスさん。サ、サンタを信じてるんですか?」
「それはそうだろう……なんだ、お前は信じていないのか?」
「だ……だってですね」ヒクヒクと笑いを堪えるも、彼女が真剣な顔なので一層可笑しい。
「サンタなんて、親がこっそり贈り物を渡してるって、みんな知っていることでしょう」
「いや、それはな、親の思いやりというものだ。サンタクロースは子供の信じる心を目印に訪れるんだ。
だから、疑いを持ってしまった子供の元には訪れない。それを不憫に思って親が贈り物を渡すんだ」
「えー……だけど、そう、どうして一晩で国中の子供に贈り物を渡せるんれすか?」
「簡単なことだ。サンタクロースは神の使いなんだ。神はいつも全ての人の心におられる。
その使いとて、我々が考えるような一人一人の人間らというわけではないんら」
酒が回って来てろれつが回らなくなって来た上に、嫌いな宗教の話なのでラムザは珍しくイライラしてきた。
「……うぅ、だけどれすね。一度だって贈り物をもらえない貧しい子供だっているんれすろ」
「そ………れはな、その子らはサンタの存在をしららいんら。知らぬものは信じられん」
「なんですって!?」
思いよらず頭に来た。なぜなら、今のは彼の親友であるディリータのことだったのだ。
「そんな理不尽な理屈ってありまふか! じゃあアグリアスさんはいつまで贈り物をもらえてましたか!?」
「………私は……、十歳の頃までだ」
「ほら、おかしいじゃないですか! それとも何か理由があるんれすか!?」
「私がその年で人を殺めたからだ」
ふと、いつのまにか自分が立ち上がっていたことに気付いて、ラムザは腰掛けた。
酔いはすっかり覚めてしまった。目の前のアグリアスは机にもたれて、虚ろな目をしている。
…馬鹿なことを! 言い過ぎた…。ラムザは猛省し、努めていつもの声を出した。
「……えっと、……アグリアスさん、今何かもらえるとしたら、何が欲しいですか?」
「…………何もいらん」
うわー、やっぱり怒らせちゃったな。どうしよう…。僕の馬鹿…!
「でもなにか、僕に用意できたら…」
「……今は何もいらん」
「…けど」
「しつこい!」
ビクッとラムザは震え、うなだれた。
せっかくクリスマスなのに…、ぶちこわしにしちゃった。情けない。
その様子をみて、アグリアスは口をもごもごさせて言った。
「……だから、……別に今はいらん。…………お前がいるから」
「へ?」
素頓狂な声をあげると、今度はアグリアスが真っ赤になってうなだれた。
ラムザはしばらくポケーとしていたが、やがて顔をにへら。
「僕は欲しいものあるんですけど」
「は?」
そういうと再び立ち上がる。やはりまだ酔ってたみたいだ…、まあいいか。
ぼんやりしながらラムザはアグリアスに顔を近付け、ささやいた。
「……………」
「…えっ? わっ、ば、やめろラムザ…! あっ……」
ドサッ、と二人分の重みで床が軋み、ランプの灯りが揺れた。
同時にそっとドアが開いたのだが、それには二人とも気付かないようであった。
「おや?」
ホーホー、と階段を上がって来たサンタ伯。下にいなかったラムザとアグリアスに贈り物を持って来たのだが。
そのラムザの部屋のドアがゆっくり開いたかと思うと、また勝手に閉じるではないか。
そしてトテトテという奇妙な足音。気配を察してサンタは目の前の空間を掴んだ。
「キャッ!」
「これ、ラファ!」
途端にスルスルと姿をあらわしたのは、セッティエムソンを使っていたラファだった。
「……えへへへ」
「覗き見は感心せんのう、せっかくのプレゼントであるに」
「ごめんなさーい…。あ、でもサンタさん。あの二人はプレゼントいらないみたいよ」
「なんと! 残念じゃな、せっかく選んだものを…、せめて見せるだけでも」
「あー! まあまあ、いいじゃないの。さ、下に行きましょ!」
「むぅぅ……、いたしかたあるまい。では降りるとするか」
「………ねえ、ところでオルランドゥ様。サンタさんて本当にいると思う?」
「んむ? 妙なことをいうのじゃな。ほれ、目の前にいるではないか!」
「……ぷっ、あははは。……そうね、それでいいわ」
「……さあ、まだ宴はこれからじゃぞ。ホー、ホー、ホーゥ!」
宴はこれから、冬の夜はまだ長い。
おしまい。
593 :
牛鬼:04/12/24 04:48:04 ID:n9G+9VK8
もういくつねるとクリスマスですね。というわけで異常です。
こないだ犬の糞を踏んだからプレゼントはフェザーブーツがいいなあ。
そういやタイトル、あまり意味がありません。
季節ネタ乙。
サービス精神旺盛だな、伯。
除名しちゃってごめんなさい。
あー、すっげーいい雰囲気。和む。
グッジョブ。グッジョブよ。
>>565 グッジョブです。
アグスレなんだし贔屓していいんじゃないですか。
この話はすごく好きです。
>>589 マラーク…(ノ∀`)
最近俺の中では「アグさま」が流行っている。
「アグリアス」でも「アグたん」でも「アグリアス様」でもない。アグさま。
そして病弱な少女となってアグさまのたくましい腕にそっと寄り添いたいという
どす黒い欲望が湧き上がっている。破滅の日は近い。
>>593 また今年一人の俺にはこたえるネタだ…つД`)・゚・。
癒されました。ありがとう。
俺の町には、
「あぐりん葬祭」
という葬儀屋がある。JA系列っぽい。
>>599 agriculture(農業)からきてるんだろうね
この単語のせいで英語の授業中何度もアグたんについて妄想したものでした
601 :
599:04/12/24 12:58:16 ID:7JGKZ7N5
そうだったのか。知らなかった。
たまに「あぐりん葬祭」とかかれたちょうちんが
家の前にぶらさがってるからなぁ。
見るとうずうずしてしまいます。
>>588>>592 アグのことよりもシドが印象的。
あんた今までの作品の中でもかなりいい文書いたもしくは書ける腕あると思うよ。
うまくいえないけど読んでてシドのほほえましいイメージ像が浮かぶ。上手。
アグリアスの腕に抱かれて死にたい。
「葬祭」といったらフューネラル教皇猊下のことに決まってるだろう。
教皇も実はアグたん萌えで、陰ではこっそり「あぐりん」と呼んでると
いう意味だったんだよ!
教皇のフルネーム:マリッジ=フューネラル
マリッジ=結婚 フューネラル=葬式
つまり「冠婚葬祭」さんw
カプ表記じゃないのか>あぐりん葬祭
607 :
牛鬼:04/12/24 23:54:47 ID:n9G+9VK8
教皇という役職から見て、割と
>>605の考察はいいとこ突いてる気がする。
感想ドモー。
アグたんにアグたん党の総裁になってもらえば→アグたん総裁
シドサンタさん、おれはアグリアスさんの手袋が欲しいです。
アグリアスさんの使用済みなら呪いの指輪でも大歓迎、
今後の人生アンデットとして暮らして行く覚悟です。
俺は使用済みのアグリアスさんが欲しいです。
俺はアグリアスさんと靴下だけプレイがしたいです。
ホーリーナイトにくちづけを。
アグリアスは凛々しい女性。
常に強くあろうと年齢相応に背伸びしてツッパる女。
だからミニスカサンタルックに身を包み
首だけ残してバカでかいプレゼント袋にもぐりこんで
ラムザを上目遣いでニラミつけていても、それはけして甘えているのではなく
(私を貰わんと後で酷いぞ)とガンをくれているにすぎないのだ。
>(私を貰わんと後で酷いぞ)
脅迫だな、おいw
だが、そこが良い
ラムザとアグの甘々なSSキヴォン・・・!
アグと俺の甘々なSSキヴォン・・・!
ラムザと俺の甘々なSSキヴォン・・・!
アグたんに斬られるのはこのスレの住人にはむしろ本望だろう
「ラムザ!」
駄目だ、駄目だ、駄目だ――!
心の中で叫ぶ。だけどそれでは敵は決して止まってくれないのだ。
弓の弦が引き絞られて――放たれる。どうか、間に合って――!
「がっ」
矢を胸に突き刺した彼は、妙な声を出して、地面に転がった。とても滑稽な姿に見えた。
「らむざ……?」
その光景に唖然としている内に、目の前に敵の姿が現れ――
「ラ……」
あと少し届かなかった私の腕は、天井に向かって突き出されていた。月明かりに微かに
照らされ、震えているのがわかった。
――夢か。
溜め息を吐きたくなった。いや、むしろ夢で良かった。あんな光景は夢であっても2度
とは見たくないが。
「寒いわね……」
体が震えた。やけに冷たいのは――汗が冷え切ってしまったからか。
窓の外を見ると、宿の近くに造ってある池に月が映って、一つの画のようになっていた。
美しい――と、柄にも無く思う。
こういう場所で一生を終えたいと思わない訳でも無いが、私は戦場に生きていた。
「寝よう」
こんなことで体調を崩してはたまらなかった。明日も行軍は続くのだ。
ベッドに深く潜り込んで、半ば赤ん坊のように丸まる。しばらくすると、眠気がやってき
た。心の中で、オヴェリア様が無事でいるよう願いながら――
物音がした。
誰だ?
がさごそ、と足音。忍び足だった。……異端者のラムザを狙った暗殺者、という訳でも
あるまい。それならこんな足音はたてない。まさか宿の主に彼の事がばれたのか。
自分の勘違いという可能性も高かった。夜に出歩くのを感心は出来ないが、用を足すだ
けかもしれないのだ。
様子見だ。そう決めて、聞き耳を立てる。
そして――足音の主は、この部屋に入ってきたのだ。
こんな寒い時分に女の寝込みを襲う不埒者とは。全く、信じられない。恐らく、物盗り
の類だろう。そう見当をつけた。運の悪いことだ、私のいる部屋を選りによって選ぶとは。
「(――ラヴィアン)」
男の声。……何故ラヴィアンを呼ぶ?これは――
「(ん、待ってた)」
ラヴィアンの声だ。起きていたのか……待て、この声はラッドか?
「(誰も起きてないかな)」
「(隊長が――さっき起きてたけどね。あの人ったら寝言でラムザラムザって言っちゃって
こっちが恥ずかしくなるもん)」
「馬鹿な!」と、叫びそうになって、喉の奥で止める。何を言っているんだ。私は――
いや、あの夢のせいか。あんな風に後味の悪い事になっては名前も呼びたくなる。
ラッドが声を殺して笑っているようだった。
「(可愛いなぁ)」
「(バカ!)」
斬り殺すか、ラヴィアンには悪いが。クリスタルで我慢してもらおう。
「(ごめんごめん。勿論お前が一番可愛い。でもラムザの奴と――似合いだろ?)」
私の何が奴と似合いだと言うのか。
「(確かにね)」
お前も一体何を言う……?
「(さ、行くか)」
ラヴィアンがベッドから出るらしい、ごそごそという音がした後――2人分に増えた足
音は、遠ざかっていった。
「……ふう」
逢瀬と言うやつか。
色恋沙汰には余り縁の無い私にとっては、一生経験も無いと思うものだった。第一、こ
んな騎士然とした女を誰が好むか。せいぜい私の家の名を継ぎたい連中くらいのものだ。
(ラムザの奴と――似合いだろ?)
……仮に似合いだとして、奴が私を好くなどと。
寝よう、どこかおかしい。
・ ・ ・ ・ ・ ・
「う……」
寝返りをうった。さっきよりも汗の量が増えている。
眠れない。夢のラムザが倒れ伏す光景ばかりが浮かぶ。
本当に夢だったのか、という気持ちさえ湧き出てくるのだ。こんなことではいけない。
しかし、眠らなければ、と思うほどに目が冴えるのだ。
ラムザは大丈夫なのか?
「……ぐ」
予知夢というものもあるという。ならば、ラムザに何か起こる前触れでは?
もしそうなら、夢のようにさせる訳にはいかない。――オヴェリア様の二の舞にはさせ
ない。
「ならば――行くまで」
鞘に収めた短剣。いざという時のために、母上が下さった物。いつも手元にある。
それを取ると、私は突き当たりにあるラムザの部屋へと急いだ。
「――」
ドアの前で立ち止まって、様子をうかがってみると、静まり返っていた。矢張り寝てい
るのだろう。そこは一人部屋のはずだった。
「よし」
ドアを静かに開ける。
そして、ベッドの横まで歩く。ラムザは――寝ていた。薄明かりに寝顔が浮かぶ。可愛
いものだな、と思った。無垢な表情だ。
「良かっ……」
そこで気づいた。
一体私は何を寝惚けている?
まるで夜這い――それより性質が悪い。武器を持って夜這いをする馬鹿がどこにいる。
大体無事な様子を見たから何なんだ。夜明けまでずっといるつもりだったのか、私は?
「ううん……」
「あ」
ラムザがごそごそと動く。まさか、起きるか? 今?
「あぐりあすさん……んん?」
私の名前?
「(ラムザ……起きているのか)」
小声で呼びかけてみる。
返事は無かった。つまり寝言か。寝言で、私の名を――。
思わず「貴様!」とかなんとか叫びそうになって、口に手を当てる。
「(……だからなんだ、だからなんだんだ)」
呪文のように何度も呟いて、必死に落ち着こうとした。そう、ラムザだって私のような
夢を見るかもしれないではないか。それならば私を大切な仲間と思ってくれている証拠。
むしろ嬉しい事だ。
「あぐりあすさんの……いいにおい……」
何を言っているんだ、貴様は?
叩き起こそうかと思った。
「……はぁ」
戻ろう。無駄足だった。
そう思って、踵を返した。
「う……あぐりあすさん、いかないで」
「(お前、起きていないか?)」
思わず呟いた――反応は無い。
だけど、「いかないで」か。彼に言われて、気持ちの悪いものではなかった。
むしろ――
「おやすみなさい」
私はラムザにそう言って、ドアを閉めた。
・ ・ ・ ・ ・ ・
「あーあ」
ラムザは、それからしばらくして――唐突に声を出す。
「……いっちゃったなあ、アグリアスさん」
矢張り起きていた。至極残念そうな様子で呟く。
「ちぇ」
侵入者が来た時点で目を覚ましていたのだろう。いつ危険に晒されてもおかしくない
ラムザのこと、そういった感覚は敏感になっているに違いない。
しかし――
「何が『ちぇ』だ」
そんな寝たフリが私に通用すると思ったのか?
「わっ――いたっ!」
ラムザは私の声に驚いて、壁で頭をぶつけた。いい気味だ。
「部屋なんて出ていない。ドアを開け閉めしただけだ――まったく」
そう、本当にまったく、だ。
「痛……アグリアスさん!?」
「叫ぶな、騒々しい」
皆が起き出してしまうだろう。
「ど、どうして」
「一泡吹かせてやろうと思っただけだ」
私を騙そうとしたのだから。これくらいの報いは受けて当然だ。
しばらく言葉を詰まらせていたラムザは、はっと気づいたように言った。
「だって――アグリアスさんこそ、どうしてこんな時間に僕の部屋へ」
「う」
今度は私が詰まる番だ。理由を言うわけにはいかない。
「どうしてですか」
我が意を得たり。そう顔に書いてある。
「――い、嫌な予感がした。それだけだ」
「……そうですか。ふうん」
「何か文句があるのか、ラムザ」
出来るだけ声を厳しくして言ってやる。ここで少しでも弱みを見せたら、こいつの思う
ままになりかねない。――まさか、とは思うが、こいつも男なのだ。
「ありますよ? 色々」
「うるさい! 大体貴様が大人しくしていれば良かったのに、これみよがしな寝言なんて
呟くからだ! どういう企みだ!」
「た、たくらみって」
詰め寄って、指を突きつけながら言ってやる。自分でも目茶苦茶な理論だと思ったが、
ここで畳み掛けておかないと、ラムザは頭が良い。突っ込まれる事は目に見えていた。
「――ふん、まあいい。この事は後日。それまで黙っていてやる」
勝ち逃げというやつだ。黙ってもらわなければならないのはラムザの方だが、ここで何
も言われなければいいことだった。言いふらすような男ではなかったし、まさか短剣で脅す
わけにもいくまい。
言い切って、私はさっさと部屋から出ようとしたが……ほとほと私には運が無いようだっ
た。その時、唐突にドアがノックされたのだ。
「……!」
「あ、は、はい」
ラムザが私の方を見ながら返事をする。
「あ、やっぱり起きてました? アリシアです」
アリシア!?
「(アグリアスさん隠れて!)」
「(どこにだ!)」
部屋に、めぼしい場所はあまり無いようだった。ドアから死角になる場所は余り無い。
「(とりあえず小さくなっててください!)」
ラムザはベッドから出て、そこを指差す。なるほど、人が入っている跡のように見せか
けるのだな。
頷いて、そこに急いで潜り込む。と、頭からチョコボ羽毛のシーツを被せられた。
「!!!」
ラムザの体温が――
「(静かにお願いします)」
「(……わかった)」
言われたように出来るだけ縮こまって息を殺し、私は2人の会話を聞くことにした。
「夜分遅くすいません、隊長」
「あ、うん」
「なんだか中で物音がしていましたので――起きてらっしゃるのかと思って」
「ちょっと探し物をね、はは」
さすがにラムザも少し焦っているのか、声が擦れている。
「それで、どうしたの」
「それが――アグリアス様とラヴィアンがいつの間にかいなくなっていて」
思わず肩を震わせた。少し潔癖症の気のあるアリシアが、私が今こんなところにいるの
を知ったらどうなるだろう――不可抗力としてもだ。
「……ラヴィアンも?」
「いえ、ラヴィアンは、ラッドとその――私は反対しているんですが」
「あー」
わかったような言い方をするラムザ。まさかあの逢瀬は周知の事実だったのか?
「――隊長、もしかしてアグリアス様と何かありませんでしたか」
アリシアはとんでもない核心にいきなり迫ってきた。どうしてわかるのか――。
「え?」
「まるでアグリアス様の行方を知っているような口調です」
「あ、うん」
うん、じゃないだろうラムザ! 馬鹿者!
「アグリアスさんなら、さっき廊下で会ったよ。嫌な夢を見たから夜風に当たるって」
「外に?」
きちんと考えてはいたのか。あまり良い言い訳ではないかもしれないが。
「多分ね。寒いから気をつけてって言っておいたけど――」
嫌な夢か。ラムザ……偶然か?
「そうですか――わかりました。すいません。おやすみなさい」
「おやすみ」
ばたん、とドアが閉められて、私とラムザはほぼ同時に溜め息を吐いた。
・ ・ ・ ・ ・ ・
「えーと。アグリアスさん」
心なしか、ラムザのベッドは私のものより寝心地がいい気がした。
「……嫌な夢を見た」
ラムザは椅子に、私はベッドに座って、ちょうど向かい合っている。
結局、アリシアが部屋の近くを出歩いている可能性もあるので――ラムザは、あれは絶対
怪しんでいますと言った――出るに出られず、ラムザの部屋に留まるしかなくなったのだ。
「え?」
「貴公が殺される夢だ。私の目の前で」
「……僕が」
淡いランプの光にあたるラムザの顔は、何故だか青ざめている気がした。
彼の顔を見ていて、どうしてか理由などどうでもよくなったのだ。話してもいい、と。
「悔しくてな――あと少しで届きそうだったんだ」
自分の手を見つめながら、私は呟いた。また手が震えている。
普通の夢ならすぐ消えるのだろうが……まだ、その瞬間は頭に焼き付いていた。
「僕が死ぬと、困りますか」
「当たり前だ、馬鹿!」
私は立ち上がって、ラムザの頭を掴んだ。
「どこをどうしたらそんな台詞を考え付く? この頭か? お前は大切な人間なんだぞ!」
ぎゅう、と力をこめると、ラムザは喚いた。
「い、痛い、痛いですってば!」
「何?」
指でラムザの頭を探ると、さっき私が驚かせた時に打ったところにこぶが出来ている。
さすがに罪悪感を感じた。
「あ、すまん」
「いえ。――でも、そうか。あなたにとって大切なんですか、僕は」
「そうだが……いや、ラムザお前、何か変な風にとってないか」
「いいえ。嬉しいだけですよ」
満面の笑みを見せてくるラムザ。――こちらが気恥ずかしくなるだろう。
「起きた後、嫌な予感がしてな……思わずこれを持って出てきてしまった」
短剣を見せると、矢張りラムザは少し驚いた顔をした。
「寝惚けていたんだ。間抜けな事だ」
溜め息を吐く私に、ラムザは優しい表情を向ける。
「いえ――でも、嬉しいのには変わりありません」
「……嬉しいとお前はああいうふざけた反応を返すわけか」
「それは」
再び慌てるラムザを見て、私は何だか笑いたくなった。
「いい。今日のことは忘れる。何を言いたかったのかはわからないが、寝惚けていたと
いうことにしておく」
「(……忘れてもらうのもな)」
「ん?」
小声過ぎて、よく聞き取れない。何かいったろうか?
「いいえ何でも。僕も今日の事は秘密に――」
「忘れろ」
「……はい」
もうそろそろ、アリシアもあきらめたろう。私は立ち上がって、ラムザの肩に手を置いた。
「明日からも頼む」
「ええ。もちろん。――アグリアスさんも、決して死なないで」
私はゆっくり頷いた。
「それじゃあ――」
「あ、待ってください」
部屋を出ようとすると、ラムザに呼び止められる。
「僕もそういう夢は見ます」
自嘲するように彼は呟いた。
「……」
「何度も。毎晩のように――自分のミスのせいで、隊が全滅するのを」
あんな夢を、毎晩見るのは……
「辛いな」
「ええ。でも、一度も本当になったことはないです。これからだって」
「本当にはさせやしない。私がいる」
私が言葉を継ぐと、ラムザは微笑んで頷く。
「あ……」
ふと窓の外を見ると、池の傍であの2人が口付けをしているのが見えた。
自分でも子供らしいが――悪戯心が芽生えたのか、ラムザにキスをしたらどういう顔を
するだろうか……などと思った。
「――どうかしましたか?」
じっと私を見つめてくる視線に気づいて、何を馬鹿な、と考え直す。私にそんな事が出来る
わけがないだろう。第一、ラムザに嫌がられたら――。
それ以上は考えないことにした。
「おやすみ、ラムザ」
「おやすみなさい、アグリアスさん――」
2日後。
アリシアが冷たい。
ラヴィアンがにやにやしている。
レーゼとメリアドールは朝から妙に親切だ。
ラファはラムザと何かあったのかと何度も何度も聞いてくる。
ラムザは――昨日の戦闘で男の味方に散々的にされ、今は天幕の中で唸っている。
どうした。何が起こった? 敵の巧妙な罠か!?
おわり。
戦友→パートナーな感じの話作ってみました。甘々というほどではないですが。
アグとラムザの見る夢はリセット前のプレイだったり。
これは理想的なssですね。
サンタが!シドサンタがこないぞ!
あと二時間で時間切れなのに、何故来ない!?
秋田県の男鹿半島へ行けば会えますよ。
>>636 乙ぅ
思い止まっちゃうアグリアスさんが良かったです。あと帯剣夜這い萌え。
>ラムザは――昨日の戦闘で男の味方に散々的にされ、今は天幕の中で唸っている
こりゃアグたんと添い遂げようと思ったら命がけだな。
ホーリーナイトも終わってしまったな・・・。
アグリアス・ザ・ホーリーナイトは永遠に不滅ですよ。
入場テーマは「移民の歌」でヨロシク。
俺のジョブはロンリーナイトLV19(年齢)ですが。
俺はLv20で…止めよう、傷の舐めあいになるorz
ブナンザ一族は、曾々祖父の代から一流の機工師を数多く輩出してきたゴーグの
名門である。ブナンザ姓をもつ家は市内だけで十以上にのぼり、そのいずれもが立派な
工房を構えている。ほかに数家がイヴァリース各地に散らばって古代科学の遺産の研究に
精を出しており、さらに海を越えて国外へ行った者も幾人かいるという話だが、そのまま
消息を絶つ場合がほとんどで、実態は把握されていない。ブナンザ家の男には偏屈者が多く、
同じゴーグに住んでいてさえ滅多に顔を合わせないことが珍しくないが、ただ年に一度、
双魚の月の聖水曜日だけは別である。この日は一族の祖が初めてゴーグに工房を構え、
炉に火を入れた記念日であり、市内のみならず国中から親戚という親戚が一堂に会して、
夜通し騒ぎ明かすのだ。
その日をうっかり忘れていた、というのが、ムスタディオの第一の失敗であった。
「ムスタディオ、戻ったか! 今日の日を忘れなかったとは感心、感心」
「おお、おまけにもう一つの約束の方も果たしたんだな。いやはや、見事なもんだ」
「へっ?」
砂漠と滝での出動を連日繰り返してついに煙を噴いた労働八号をオーバーホールすべく
実家に戻ってきたムスタディオ・ブナンザを迎えたのは、色とりどりの火花と大量の紙吹雪、
それに酒くさい歓声だった。正確に言えば最後の歓声は大部分、ムスタディオに続いて
入り口をくぐったアグリアスに向けられていたのだが。
「ほぉー、なるほど別嬪だなあ!」
「今、ちょうどベスロディオからお前の話を聞いていたところだぞ。うまいことやったな、こいつめ」
酒と、金属と、機械油の臭いが鼻をさす。ふだんは大型機械の組み立てに使われている
巨大な一号ガレージが不器用に飾り立てられ、老若とりまぜて数十人の男達がひしめき
合っている。どうやら、宴会のたけなわに首を突っ込んでしまったようだ。男達はいずれも
機工師の一張羅であるポケットだらけのオーバーオールを着込み、手には酒のなみなみと
入った盃と、人によってはよく用途のわからない工具を持っている。
無数の視線にじろじろと眺め回され、アグリアスは困惑してムスタディオの方を見た。
あっという間に中央へ引き出され、まわり中からはやし立てられた彼もまた、ひたすら
当惑している様子だったが、しばらくして思い当たる節があったらしい。ハタと手を打った後、
顔を真っ赤にし、それから真っ青にした。
「ちょっと、ちょっと待って。あとで改めて紹介するから! 外にまだ仲間がいるんだ。親父、
母屋を使っていいよな?」
両手を振り回して酔っぱらった機工師たちを牽制し、ガレージの入り口まで後退する。
向こうの方にいたベスロディオが鷹揚に頷くのを確認すると、ムスタディオはアグリアスの
手を引っ張って飛びのくようにその場を後にした。
「いや、俺もすっかり忘れててさ。そういえば今日がその日だったんだよ」
家人が一人残らずガレージで騒いでいるため誰もいない母屋に隊の仲間を引き入れ、
労働八号も運び込んだ後、ようやくことの次第を思い出したムスタディオが皆に説明した。
「そりゃ、とんだ日に来ちゃったね。じゃあ僕等はいったん出てほかに宿を」
腰を浮かせかけたラムザを、ムスタディオはしかし引き止める。その顔が何か隠し事を
しているときの顔なので、アグリアスはさきほど抱いた疑問を口にしてみた。
「さっき、なぜだか私がやたらと歓迎されていたように思えたが。何かあるのか?」
案の定、ムスタディオがぎくりと身を震わせる。ラムザが無言で腰を下ろして、聞く体勢に
なった。アグリアスと、さらにラヴィアンやラッド達もそれに続き、仕方なくムスタディオは己の
第二の失敗について語り始めた。
話は、まだ隊にアグリアスがいなかった頃まで遡る。ラムザ達の助けを得て首尾よく
バート商会を撃退したムスタディオは、借りを返す意味もあって、ライオネル城へとって返す
ラムザ達に同行することにした。異端者にされるなどとはまだ思ってもみなかった頃であり、
また年頃になれば諸国をまわって修行をするのがブナンザ家の男のならいでもある。突然の
ことではあったがそういうわけで反対もされず、逆に壮行会が催されたほどだった。
これは身内の会ということでラムザ達は参加せず、ために知らなかったのだが、今回
ほどではなくともゴーグ市中の主立った親族が集まり、なかなかの盛会であった。そして
その席で、だいぶ酒を過ごしたムスタディオはこの門出に際し、一つの目標をぶち上げたの
である。すなわち、
「嫁さがし――――!?」
ムスタディオの父ベスロディオはまだ機工士だった頃、やはり諸国を漫遊して修行をし、
そうして旅先で出会った女性と恋に落ちて結婚した。それがムスタディオの母である。
数年前に流行り病で他界したが、人がうらやむほどの円満な夫婦であり、頑固者の夫を
よく支える良妻であった。その自慢とも惚気ともつかない話をムスタディオは子供の頃から
さんざん聞かされており、壮行会の席でまたしても滔々と二人のなれそめを開陳しはじめた
父親についムラムラと反抗心がわいてきて、
『今度戻ってくる時は、俺も嫁を連れてきてやる』
親類一同の前で、堂々と宣言してしまった。
もとより大酔した酒の席でのことであり、ましてその後のラムザ達との旅が、そんな話など
頭の隅にも残らないほど熾烈をきわめる戦いの連続だったため、ムスタディオ自身は
これまですっかり忘れていた。発掘された労働八号を見に戻ったときには何も言われ
なかったので、ベスロディオも忘れていたに違いない。しかし、ただでさえ娯楽の少ない
機工都市で、うす暗い己の工房に年中引きこもり、慢性的に話題と酒の肴に飢えた
親戚達はしっかり覚えていたのである。
「つまり、私はお前の嫁だと思われたわけか」
これ以上はないというくらい憮然とした顔で、アグリアスが言い捨てた。
「冗談ではない。さっさと行って取り消してこい」
「いや、もしかして一概にそうするわけにもいかないんじゃないか」
ラムザが助け舟を出すと、ムスタディオが大きく頷いた。まさにそれだからこそ、彼は
さっきから苦悩しているのだ。ますます憮然とするアグリアスに、ラムザが代わって説明する。
つまり、今ベスロディオの家には、国中のブナンザ一族が集まっている。ということは、
ほとんどイヴァリースにおける機工技術の精髄が、ここに結集しているということだ。彼らの
協力を得られれば、労働八号を修理するのにこれ以上の環境はない。逆に、とムスタディオが
後をひきとって、
「これで間違いでしたなんて言ったら俺、勘当されちまうよ。そうなったら労八の修理なんか
できない。それどころか、この街で買い物もできなくなるぜ」
「……だったら、どうしろというのだ」
ムスタディオはここが正念場とばかり、生唾をひとつゴクリと呑み込んだ。
「ここにいる間だけ、俺の嫁ってことになってください」
瞬間、アグリアスの美しい金色の髪が怒気をはらんでふわりと舞い上がり、文字通り
天を衝くかと思われた。
が、深々と頭を下げたまま微動だにしないムスタディオを見れば、冗談やいたずら心で
言っているのではないことはわかる。ラムザや、ラヴィアン達もみな真剣な表情でアグリアスの
方を見ていた。一つ、おおきく息を吸って吐いて、こめかみをよく揉みほぐす。それから
もう一度深呼吸をして気持ちを落ち着けると、アグリアスは努めて静かな声で言った。
「よかろう。その話、乗ってやる」
(ツヅク)
ムスアグ、難航気味ですが書いてます。ホーリーナイトも
過ぎたところでひとまず序盤を。
アグリアスは俺の嫁です。
652 :
394:04/12/26 11:12:30 ID:njSA+Xne
>>650 アイデア採用して下さってありがとうございます。
>「ここにいる間だけ、俺の嫁ってことになってください」
このセリフでアグたんが嫁になってくれるなら、
俺もいくらだって言ってやるあ!うらあ!!どらあ!!!
無駄あ
>>650 相変わらず背景設定と状況描写がお上手ですね。
続き、楽しみにしています。
結婚相手として考えるならラムザよりムスタの方がいいよね。
家あるし職あるしコブ付きじゃないし真面目だし。
恋人にするならラムザの方がいいけどな。
異端者で家庭崩壊にシスコン。
越えるべきハードルがいっぱいあるもんな。
しかし昼ドラでは日常茶飯事だ。
ここで切るとは……いけずう。
恋愛結婚ならともかく、当て馬として5歳上の女ってのはどうか。
家事とか商売ごととか出来そうにないし。
659 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/12/26 23:41:57 ID:89WJuJUJ
ラムアグならラムザが家事
アグたんだって慣れれば家事くらいこなせるよ。
問題は慣れるまでに払う犠牲だが。
>>658 年は離れてるがMoveは一緒だ。
ずっと同じ歩幅で歩いていけるさ!
「イヴァリースの中心でアグリアスさんが好きだと叫ぶ」
略してイヴァチュー。
親戚一同の目には別嬪さんと映っているんだな。
よかった、年齢ばれてないみたいだぞ。
ついに聖大天使アルテマ戦。
主力のシドと忍者(汎用)がコツコツHPを削っていく。
もうそろそろ倒れるかな?という時にカーソルが指したのは、
主人公ラムザ。
あーそうだよね、やっぱりトドメはラムザだよね。少し納得いかないが、ラムザパンチ炸裂。
しかしアルテマ大往生ならず。
まさか…まさか…。
次のATって…。
やっぱりアグ姐だ!
そしてアグ姐の無双稲妻突きが当たりアルテマ大往生。
うん、いい所取りだなアグ姐。
ベルベニアの山頂にアグたんの石像を建てたい。
そんな俺の野望。
そしてゲルミナスの山頂にはアグたんのパンテーを埋めておきたい。
そんな俺の欲望。
アグ姐さん、一人でルカヴィに特攻して食い止めてくれたなあ。
その隙にザコ倒せた。おかげで全員無事。
アグさん、ボロボロだったけど。
『私は平気だ。皆、大丈夫か?』
って言葉が聞こえてきそうだった。
萌えたなあ…
>ムスアグ
恥ずかしがったり慌てたり満更でもなかったり「しない」アグリアスさんか
なんか懐かしいなw
668 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/12/27 21:22:16 ID:hb0fwa8q
前に「フェイト」っていうのにアグ姐に似てるキャラを
見かけた気がするんですが知ってますか?
今時そんな釣りに引っかかってやる義理はないw
セイバーに限らず、金髪でスカートっぽいシルエットで
青を貴重としたイメージの女騎士や剣士っぽいキャラを見るとちょっとドキッとするよおれは。
洋ゲーとかでそんなキャラを見つけるとちょっと嬉しかったり。
初めてアグを見たときはサムスピのシャルロットに似てると思ったな。
はじめて汎用ナイトを見たときはガルフォードに似てると思ったな。
「出会いはどこで?」
「ザランダです。聖石を持って逃げる途中の彼と、偶然会いました」
「初めてのデートは?」
「……ルザリアの城下町でした。戦いの合間を縫ってあわただしいものでしたが」
「あんたは、機械は好きですかね?」
「銃の威力は素晴らしいと思います。私は剣士なので、自分が銃を使おうとは思い
ませんが、このような物を生み出せる技術には驚嘆します」
「指輪をしてないようだが」
「それは、まだ……旅の途中のことですので……」
あらためて宴会場におもむいた二人を出迎えたのは、前に倍する喧噪だった。
箸がころがっても盛り上がる陽気な酒の席である。格好の肴がやってきた上に、
待たされた間に期待が煮詰まって、皆すっかり出来上がっていた。酔いと興奮で赤々と
充血した視線を一身に集めて、二人は一座の中心に進み出る。
「えー……紹介します。俺の…よ、嫁にしようと思ってる……アグリアスです」
「……アグリアス・オークスと申します」
途端に、目のくらむような五色の火花がガレージの四隅から上がった。このわずかな間に
仕込んだらしい。流石は、とアグリアスが感心する間もなく、押し寄せる酔漢達の質問の
波に呑み込まれる。圧倒されながらも、前もって打ち合わせておいた馴れ初めを、
極力心静かにアグリアスは説明した。ルカヴィのことを伏せて、適当な恋愛要素をちりばめた
だけで、あとは大体事実だ。獅子戦争の話などうかつに持ち出して危険ではないか、と
思ったのだが、
「毎日工房と発掘現場を行ったり来たりするだけで、今の教皇の名前も知らないような連中
ばっかりだから、多分大丈夫だろ」
との言葉通り、誰一人怪しむ様子もない。皆、本家の息子の嫁取りが嬉しくて仕方ないと
言った顔をして、次から次へと挨拶に押し寄せてくる。
「やあやあ、このたびはまったくめでたい。初めまして、ムスタディオの叔父のアマンディオです」
「またいとこのモルゴディオです。よろしく」
「大叔父のマラカディオです」
「母方のはとこのグスタディオです」
「若い方のグスタディオです」
「山の手のネイマディオです」
「下新田のエノラディオです」
(……ムスタディオ)
「何?」
(……なんで、お前の親戚はこうも皆同じようなのだ)
「そうかい? 名前の響きが似てるだけだろ」
確かに顔立ちはそれほど似ているわけではない。服装も同じオーバーオールとはいえ、
それぞれ思い思いに趣向をこらしているのだが如何せん、まとっている技術屋魂というか、
機工気ちがいのオーラが皆同じなのだ。チョコボの顔や毛並みが一頭一頭違うと言われても、
慣れないと識別できないのと同じで、アグリアスには全員がムスタディオのバリエーションに
しか見えない。
「ムスタディオ、他の方達にはちゃんと休んでもらってるだろうな」
唯一以前に面識があり、かろうじて識別可能なベスロディオはしゃんとしているかと思えば、
「それにつけても、こやつがこんな美人を連れてくるとはなあ。どうです、こんな小僧より
今からでも私と」
「親父!」
どうも真っ先に泥酔しているようだった。
「しかし一体、こいつのどこに惚れなすった?」
「えっ!?……と」
しまった、それは打ち合わせてなかった。
「それは、あの……明るくて……剽軽で……助平で…無礼で…場をわきまえなくて……」
「短所に聞こえるが」
隣で立て続けに乾杯を受けさせられて目を回しそうになっているムスタディオを横目で
見て、必死で長所を考える。明るくて……はもう言った。冗談がうまい……は剽軽と同じだ。
狙撃の腕が立つ……さっき銃を使わないと言ったばかりで、惚れる理由としては変だ。
何か、何かないか……
「……。助平で、礼儀もわきまえず。さばけているかと思えば、一途で不器用なところもあって。
軽薄そうに思えて、自分の仕事は決しておろそかにせず……」
もとより、弁の立つアグリアスではない。考えれば考えるほど、頭の中は煮詰まっていき、
それが限界に達したところでふいに、口の方が勝手に動き出していた。
「……そして、とても優しい。……そんなところが、私は好きになりました」
気づけば、ムスタディオが真っ赤になって、こっちを見ていた。まわりから一斉に、ほおっ、
と感嘆の声が上がる。
「よく見てくれている。いい人じゃないか」
「お前には過ぎた嫁だ。大事にしろよ」
今度はまわり中からげんこつの雨をくらって、それでもなんだかひどく嬉しそうにしている
ムスタディオを呆然と見ながら、アグリアスは考えていた。今更ながら、思い返して頬が
熱くなる。一体自分のどこから、あんな言葉がすらすら出てきたのだろう。アグリアス自身は
これまでムスタディオのことを、もちろん戦友として信頼してはいても、どちらかといえばあまり
高くは評価していなかったはずなのだが。そもそも、人を誉めること自体あまり得意でない。
まして、こんな場面で……
(……まあ、いいか)
別段、嘘や出任せを言ったわけではない。心にもないことを言ったわけではないのだ。
祝福が七分、やっかみが三分といった様子で、ムスタディオはまだ殴られ続けている。
そろそろ助けてやった方がいいか、と思い手を差し出すと、それでまたはやし立てられた。
それでも、さっきまでほど不快でも照れくさくもない。
「それにしても、よく見つけた。あの時言ってた理想のタイプそのままじゃないか」
「まったくだ。あんな条件をクリアする女なんて、簡単に見つかるわけがないと思って
いたんだが」
「うまくやったなあ。ええ、おい」
すこし離れたところで、かたまってしみじみと盃をあけていた年嵩の連中が、ふいに
そんな声を上げて、アグリアスは思わず耳をそばだてた。白いもののまじった髪の毛が
さまざまな具合で禿げ上がり、しわの刻まれた顔を酒気で真っ赤にした男達の、瞳の
輝きだけがまったく少年のようだ。聞こえよがしに喋っているのかと思ったが、単に
声が大きいだけらしい。最後の、ええ、おい、のところだけ、座の一人がこっちをむいて、
ことさら大きな胴間声で言った。
ムスタディオが何やら慌てて、その先の発現を差し止めようとしている。その様子が
可笑しくて、アグリアスは笑ってそちらに向かい、次の言葉をうながした。
「年上で金髪で気が強くて、腕っぷしも強くて、おまけに胸と尻のでかいエッチな体つきの
女なんてそうそう見つからんと思っていたがなあ」
「……」
(……そうか。お前は私のことをそういう目で見ていたのか)
「いやあの、つまりだからその」
(……ゴーグを出たら覚えていろよ)
「…………」
「どうしたムスタディオ、ひどい汗だぞ。そんなに火酒が強かったか」
「いや……まあ……うん。……でさあ、その、あれだ、鉄巨人!」
突き刺さるアグリアスの視線を振り払うように、ムスタディオがむやみに声を張り上げた。
めいめいに騒いでいた男達が、いっせいに振り向く。
「前に、57番坑道で掘り出されたやつ。労働八号って名前で、俺達が使ってたんだけどさ、
壊れちまって。修理するのに、力をかしてほしいんだ」
そういえば、それが本来の目的なのだった。まあムスタディオも、苦しまぎれに思い出した
のだろうが。
「ほお」
「あれか」
「そういえば、まだ俺は見たことがなかったな」
宴のそれとは違った活気が、たちまちのうちに場にみなぎってきて、アグリアスは
驚嘆した。酔いつぶれて半分眠ったようになっていた連中までが、むくむくと起き出してくる。
「壊れたって? 勿体ない」
「まあいい、一度バラしてみたかったんだ」
「儂等からの結納だ。腕によりをかけて仕上げてやろうぞ」
手に手に工具を取り上げて奮い立ち、今からでも作業場に出ていきかねない親類達を、
ムスタディオとベスロディオ、それにアグリアスがあわてて止める。
宴はそのまま、深夜まで長々と続いた。
ようやくのことで座がはねたのは、本邸に残ったラムザ達がとっくに寝静まった
頃だった。眠りを乱さないように足音をしのばせつつ、アグリアスとムスタディオは本邸の
客室に通された。当然のこととして、ベッドは一つしかない。
「わかっているだろうな」
「はい。俺は床で寝ます」
悄然と毛布にくるまって床にうずくまるムスタディオ。アグリアスもベッドに横になり、
ぼんやり天井のあたりの闇を見ながらつぶやいた。
「しかし、凄かったな今日は。毎年、あれほどまでに騒ぐのか?」
「今年はだいぶ盛り上がった方だよ、俺達がいたからね。でも、親族の集まりなんて、
大体あんなもんだろ」
「私は知らん、あんなのは」
「アグリアスには親戚が少ないのかい」
「大勢いるさ。だが、貴族の親戚づきあいというのは、ああいうふうに屈託なく騒いだりは
できないものだ」
「ふーん。大変なんだな」
もそり、と毛布の動く音がした。ムスタディオも姿勢を変えて、床に寝転がることに
したらしい。アグリアスと一緒に、闇を眺める。
「でも、本当に今日はありがとうな。嫌な思いもしたろ」
「ま、我慢できないほどではなかったさ。労働八号のこともうまくいったしな。鉄巨人と
聞いただけで皆、目の色が変わったのは驚いた」
「掘り出されたそのまんまの形で、あれだけ現場でガンガン稼働した機械なんて、ゴーグ
でも滅多にないからな。みんな触ってみたくて仕方ないのさ」
風に乗って、ガレージの方から野太い笑い声が聞こえてくる。何人かがまだ起きて
呑んでいるのだ。アグリアスもそれなりに酒は強いが、あの火酒というやつをがぶがぶ
飲んで平気な顔をしているのは理解できない。
「や、でも、嬉しかったよ。あの、俺のどこに惚れたかってやつ」
「う……あれは、言葉のはずみだ。忘れろ」
「はは」
もそもそ、とまた音がする。ムスタディオが寝返りを打ったようだ。
「俺だってさ……あれ、嘘じゃないんだぜ」
「何がだ?」
「アグリアスが……俺の理想のタイプだって話さ」
「……そうか…」
急に、あたりが静かになったような気がした。ガレージの連中が力つきたのかもしれない。
ランプの消えた夜の暗さにすこしずつ目が慣れてきて、星明かりに照らされたシーツの
白さが見える。ゆっくりと、アグリアスは身を起こした。
「つまり、お前は私のことをいやらしい体つきだと思っていたわけだな」
ムスタディオが跳ね起きて、後ずさる気配がした。大股で床を踏んでドアに先回りする。
星明かりの中に、ぶざまに動く毛布のかたまりが見えた。
「いや、あの、それはですね」
「せっかく二人きりなんだ。お前の理想の女というものをたっぷり味わわせてやろう。
腕っぷしの方をな」
「ああああ待って、お願い待ってくれ、ははは話を話を」
「問答無用ッ!!」
ブナンザ一族が総力を挙げて取り組んだ修理作業は驚くべき速さで進み、翌々日の早朝には
ネジ一本までピカピカになった労働八号が祝いのリボンをかけてラムザ達の元に届けられた。
「すごいな。さすがは本場」
ラムザはしきりに感心したが、
「まあな……」
ムスタディオはたんこぶをさすりながら、疲れた顔でうなずくだけだった。
親類一同からの心ばかりの祝福のしるしとして、労働八号の肩に溶接された『鋳鉄にかけて
永遠の愛を ムスタディオ・アグリアス』の字句を刻んだ銀のプレートはゴーグを出た瞬間に
引っぺがされたが、もう一つの祝いである、
「オクサマ ダンナサマト オナジバシャニノラナクテ ヨロシイノデスカ」
「黙れ!!」
ムスタディオを「旦那様」、アグリアスを「奥様」と呼ぶ命令プログラムを解除するのに、
ムスタディオはベルベニアまでの旅程の大部分を費やしたのだった。
End
翌々日まで痛むほど殴られたのか…、哀れなw
いいねえ、和む話や。乙。
乙っす。
〜ディオ一族にはワラタ。
ムスタの最終的な理想のタイプは、
ラピュタのおかみさんをパツキンにした感じか。
お疲れ様です。
冗談ですませるだけじゃ勿体無いカップルですね。
ツンデレじゃないアグを見たかったんだ
GJ!
乙です。
労八がいい味出してるなぁw
「待っていたよ、ラムザ。貴公の覚醒、成長 そして今日の決着を」
「アグリアス・・・どうしてなんですかッ!?」
「どうして?イヴァリースを二つにするためだ。かつてイヴァリースは二つだった。
だが獅子戦争の終結と共にこの国は統一されてしまった。
でも私たちの部隊もばらばらになった。共に訓練し、共に戦った仲間なのに。
イヴァリースが再び内戦に突入すれば、
必ずオルダリーアとロマンダが軍事介入する。
そうすればこの国は今度こそ消滅する。
それを防ぐには畏国王の暗殺をなんとしても阻止しなければならない。
「そのためにはアグリアスを抹殺しなければならないと?」
「いいか、この任務はお前にしかできない。お前が彼女の最後の仲間だっだ」
「僕はガフガリオンじゃないッ!」
「ラムザ、やるしかないんだ。分かるな。彼女は敵だ」
「敵だって? 一年以上も一緒に戦ったアグリアスさんが敵だって?」
「──もう私から貴公に教える事など何もない。どちらかが死に、どちらかが生き残る。
生き残った者が聖騎士の称号を受け継ぐ。さぁ、来いッ!」
ラムザ!応答してラムザァ───ッ!
メリアドール・ソリッド3、絶賛発売中!!
最後の行までスクロールしたら吹いた。
最初の「メ」しか合ってないやんw
687 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/12/28 10:21:25 ID:z7IsFd9N
この流れでも言える!
アグたん(*´Д`)ハァハァ
この流れなら言える!
アグ様・・・ずっと・・・好きでした・・・
この流れなら言える!
実はアグリアスと結婚してるんだ。
>>689 お前が結婚してる相手は
フ グ リ ア ス ですから、残念!
>>689の抱擁をかわしざまに入れたアグリアスの右拳は―――
正確に
>>689のみぞおちを捕らえ―――
拳を内臓に激突させ―――
あたかもピンボールゲームの如く体内での振動激突を繰り返し生じさせ―――
典型的な悶絶状態をつくりだした
さらに既に意識を分断された
>>689の下顎へダメ押しの左掌底突き
ハイキックを首にめり込ませて作った距離・時間で瞬間的に用意した―――
聖光爆裂破の閃光は――
>>689の体を更なる遠い世界へと連れ去り―――
全てを終わらせた!!!
その間 実に4秒!!!
声を忘れた観客達は―――
ただただ目前の状況を見守るのみ
スレ住民「勝負ありッッ」
これがもうじき21歳を迎えようとするアグリアス・オークス
パシッ(スレ住民の代表とハンドタッチをするアグリアス)
ベ ス ト コ ン デ ィ シ ョ ン の姿である
アグたんのベストコンディションは28の熟れ時かと思てたよ。
ならば俺は、大人の女の余裕と三十路直前のせっぱ詰まったギリギリ感が混在してる29歳を推してみよう。
三十路目前で焦るアグたん(*´Д`)ハァハァ
ラムザにそれとなくアプローチしてみるんだけど、
不器用なんで直球告白になっちゃうアグ姐(*´Д`)ハァハァ
30になったら既に子持ちだったアグ母(*´Д`)ハァハァ
>下新田の〜
いしいひさいちの広沢村ネタだな。w
GJです。
十歳位の棒ッ切れ振り回して騎士ごっこしてるアグたんも悪くねェ、
しかしやはりベストとはいえンな。
(;´-`).。oO(なんで2秒増えたんだろう…)
>>695 原作タブチくんを読んだのもはるか昔なもんで
ひさいちネタとは気付かなんだ。さすが昼寝士氏。
アグ「ラムザラムザ、なぁラムザ、新聖剣技を開発したのだよ!」
ラム「またですかぁ…」
アグ「今度こそは本物だ!これは衝撃波が敵手前でシュート気味に浮き上がった後
スライドしながら敵のふところに切れ込む新聖剣技なのだ!!」
ラム「分かりましたから早いとこ打ち込んできてくださいよ」
そして剣技を放つアグたん。唸る聖剣技!
ギューン、ググッ、ズバッ、ドカーン!!吹っ飛ぶラムザ!
ラム「す、すごい、ついにやりましたねアグリアスさん!これなら伯にもひけはとりませんよ!」
アグ「ははは、照れるな。ま、まぁすべてはお前のためゴホゴホ」
しかしアグたんと手を握り合って喜ぶラムザは衝撃的なモノを見てびびる!
ラム「ひー!アグリアスさんの手が、は、は、八本指にー!?」
アグ「あー、これは新聖剣技用の特別製の篭手だ。プラス三本の義指で柄を握ることによって剣技に特別な変化が…」ワキワキ
ひさいちは俺バイト君が好きなんだけど、アグたんにあてはめちゃうと…
ラム「なんかこのラーメンせっけん臭いですね…」
アグ「金だらいで作ったからな、文句いうな」
ラム「ちょっと! ゴキブリ入ってますよ!」
アグ「私は知らんぞ、勝手にはいったんだ」
ラム「…それにしても、変わった味ですね。なんてやつですか?」
アグ「…あ、すまん。焼そばだった」
………ウーン(;´Д`)
SSが二つ仕上がりましたので、投稿させて貰います。
よろしければご覧下さい。
「最後の願い」
目の前には胸から矢が飛び出て倒れている女。顔は白く、虚ろな目はただアグリアスを
ぼんやりと見つめている。
――矢の先端は胸側、つまりこの女は後ろから射殺された事になる。戦いで殺されたのか、
はたまた野盗にでも不意打ちを受けたのか。今となっては分からない。死人は口が利けないのだから。
見たところ、20台の若い女魔道士。彼女は何を思って最後の時を迎えたのか。
アグリアスは仲間の宿泊地の周囲を見回りしている最中に、この哀れな亡がらを見つけた。
アグリアスは死体に魔法を施し、肉体をクリスタルに変化させる。このまま野ざらしでは
あまりに不憫だと思ったからだ。肉体は少しずつ輪郭を消し始め、死体の上に輝く結晶が
形成され始める。このクリスタルの正体が何であるのかは学会でもはっきりした結論に至っていない。
死者の魂であるとか、記憶の結晶であるとか、生命エネルギーの凝縮体といった諸説が入り乱れている。
正体は不明だが、ある種の呪文を死者に施すことにより死後の肉体はクリスタルへと姿を変える。
美しくも冷たく、蒼く輝く結晶はくるくると女の体のあった場所で回転を続ける。
このまま捨て置いても構わないのだが、このクリスタルはあの女魔道士なのだ。自分がクリスタルに
変えた。ならば自分には責任がある、としてアグリアスはクリスタルを胸の内側にしまう。
クリスタルは生者に触れると少しずつ消えていき、正者の体に溶け込んでいく。
クリスタルは時には生前に修めた技を継承者に伝え、時には継承者の傷と疲れを癒す。
しかし何も起こらない。不思議だな、と思ったアグリアスだが、今は戦闘中ではない。急いで疲れを
癒す必要はないし、何も技が欲しくてクリスタルを継承したわけではない。純粋に哀れみの気持ちから
アグリアスはクリスタルを胸の内にしまおうと思ったのだ。女がもといた場所で軽く黙祷をし、
アグリアスはその場を去る。
・
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・
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どこか暗い場所。私は裸で歩いている。行き先も、なぜ自分がこうしているのかも
判らないのに、私の足は止まらない。ただ黙々と先を目指して歩いていく。
しばらく歩いていると、道の真ん中に裸の女性が一人で立っている。
お互いが裸というのに、私は微塵の羞恥心も感じない。私は立ち止まり、彼女が
何かを話しかけてくる。私には理解できない言葉で。彼女が微笑みながら歩み寄り、
私の口に口付けを――――。
・
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・
妙な夢だった。あの女は誰だったのか。どこかで見たような、見ていないような、そんな顔だった。
しかし夢とは大抵が意味を成さない場面の連続である。アグリアスは気にも留めず、
剣を取って朝の素振りをしに表へ出て行く。
・
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異変を感じたのはその日の夕方。
考えがまとまらないのだ。相手がこういった手で斬り込んで来た場合、どう対処するか。
いつも行っているイメージトレーニング。しかしまるで集中できない。懸命に考えても
いつまで経っても対処方法が思い浮かばない。私は疲れているのだろうか…。
夜になって、事態はさらに悪化していた。誰かの声が聞こえる。最初は仲間の誰かが
私に話しかけたのだろうと聞いてみたが、誰も話しかけていないという。
ラムザ達は無意味な嘘をつくような連中ではない。自分以外の誰もいない場所で、
誰かの声が聞こえる。ボソボソとした声で、何を言っているのか判別できない。
妖精の類にからかわれているのか。物の怪にとり憑かれているのか。
それとも単に私の頭が狂っただけなのか。原因不明の怪奇現象に私は恐ろしくなり、
寝て覚めれば解決していることを願って、私は早目に床に就いた。
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・
――朝になって。事態は最悪のものとなった―――。
『あら、おはよう。目が覚めた?』私の頭に響く聞いたことの無い女の声。
アリシアを初めとする他3人の女達はテントの中でまだぐっすりと眠っている。
私は枕元の剣を引き抜いて周囲をきょろきょろとする。
『私を探したって見つからないわ。私の体はもう無いんだし…』
私は堪らずテントを飛び出し、手近な木の幹に頭突きを繰り返す。
寝ぼけた頭に活を入れ、存在しない声をかき消すために。
『ちょっ、ちょっと! 落ち着きなさいってば!』 ……しかし、声は一向に消えない。
私は意を決して亡霊に尋ねてみる。「…何が望みだ? 私を取り殺す気か?」
重い声のアグリアスに反して、亡霊のものと思しき声は妙に明るい。
『そんなつもりは無いわよ。だいたい貴女が私の「遺志」を取り込んだのが事の始まりでしょう?』
これが夢だったらどんなに幸せだろうか。しかし、夢だと片付けるには、私の意識と思考はあまりに明確だ。
観念した私は、森の奥に進んで適当な岩に腰をかけ、この妙に陽気な亡霊の声に耳を傾けることにした。
この女の名はサティスだという。生前、死後自分の意識と記憶を遺す魔術的な研究を
していたそうで、普段から実験段階の魔術を己の身に施して効果を研究していたという。
離れた街の図書館へ古文書の研究をするために向かっている最中に、不運にも野盗に襲われ、背後から一撃で
胸を射抜かれ、殺されてしまったのだという。魔術の効果で死体になった後も明確な意思は保持していたものの、
通りかかったアグリアスが遺志を肉体ごとクリスタル化して継承してしまったために、こうしてアグリアスの
心の中に同居することになってしまったと彼女は言う。
死んだというのになぜそんなにも明るいのかアグリアスが尋ねてみたが、サティスにとっては知りたかった
死後の世界を曲がりなのにも体験していることと、自分の魔術がうまくいったことのほうが死んだことより
嬉しいのだという。
それから、サティスとアグリアスの奇妙な同居生活が始まった。
別段彼女はアグリアスの邪魔にはならなかった。自分はもう死んでいるのだから、という理由で
必要以上にアグリアスに干渉しようとはしなかった。ただ、サティスが物事を考え出すと
アグリアス自身の思考が鈍ってしまうのが悩みの種であった。
自分と同等の剣士との立ち合いを想定し、剣を振り、飛び回る。
しかしその最中にサティスが魔術と死について深く考察を始めてしまったため、
アグリアスの頭は回らなくなり、近くの池に飛び込んでしまったこともあった。
また、アグリアスの独り言も仲間の間で不可解なものとして考えられていた。
アグリアスはサティスと話しているのだが、サティスの声はアグリアス以外には聞こえない
ため、詰まるところ彼女らの対話はアグリアスの独り言になる。
俯いていつまでも一人ブツブツと話すアグリアスを見て、幾度と無く仲間達は相談に乗ろうとしたが
「何でもない」とその度に断られてしまう。
アグリアスにとってすれば、こんな下らない事で仲間に余計な心配をかけたくないのである。
仲間内では最近のぼんやりとした様子や独り言から、彼女が精神病にかかったのではないかと
まことしやかに噂されていた。
そんな状態が大体一週間ほど続いたのだが、少しずつサティスの声が小さくなっていくのをアグリアス
は感じた。サティスによれば、未完の魔術だったので、仕方の無いことだという。このまま
サティスの意識と記憶が消えてなくなるのも時間の問題だった。
そんな折、文字通り最後の頼みとして、サティスがアグリアスにあることを願った。
『私…ずっと研究ずくめで男の人と恋したことがないの。異性の手を握ったこともないのよ…』
嫌な予感がアグリアスに走る。恐る恐る何が言いたいのか訊いてみる。
『最後に男の人に抱きしめられたいの!! その逆でもいいわ。それが私の最後の望み!』
……やっぱりだ。ひとえに剣の道に生きてきたアグリアスとて男に縁が無いのは同じこと。
たとえ最後の望みだろうとそんな恥ずかしい真似はできないと拒否するアグリアス。
『貴女…私が消えるってのに悲しくないのー!?』『人でなしーー!!』と散々わめくサティス。
しばらくして、突然黙り込むサティス。諦めてくれたのか、と胸をなでおろすアグリアス。
『…そう。分かったわよ。今まで悪いと思ってたから使わなかったけど、最後の手段を使わせて貰うからね』
「!!?」突然脚の感覚が無くなるアグリアス。しかも意思とは無関係に脚が仲間達の方に歩いていく。
「なっ、なんなんだこれは!?」『一時的に体を乗っ取らせて貰ったわ。さぁ、皆の前に行きましょう』
やめろ、解放しろ、と叫び散らすアグリアスをよそにサティスが操るアグリアスの体はラムザ達の前に進んでいく。
脚は規則正しく歩いているのに上半身を左右にスイングさせ、こら、やめないか、と叫びながら近づいてくるアグリアスに
仲間達は明らかに動揺している。「ア、アグリアスさん…?」とラムザが辛うじて話しかける。しかし反応は無い。
「皆さーーん、今からこのアグリアスが服を脱ぎますよーーっ!」口が勝手に喋りだす。今度は腕の自由が
利かなくなるアグリアス。アグリアス自身の意思とは関係なく、腕が上着をまくろうとする。
『さぁ、ここで全裸になりたくなかったら男の人に抱擁されると約束なさい!!』頭の中でどやすサティス。
「ぐぐぐ…だ、誰が…」懸命に腕が動くのを抑えつけるアグリアス。
仲間達は周囲でオロオロとしているだけである。もはやこの窮地から救い出してくれるのは一人しかいない。
「伯ーーーっ!! オルランドゥ伯ーーーっ!!」懸命に声を上げるアグリアス。ポカンとした様子で事態を眺めていた
オルランドゥがハッと我に返る。「私にっ、私に聖剣技を放ってくださいーーーっ!!」腕を懸命に抑えながら叫ぶアグリアス。
「なっ…!? 何を言ってるんだね…? と、とにかく落ち着くんだアグリアス!」事態が飲め込めず(無理も無いが)おたおたする
だけのオルランドゥ。「はっ、早くっ…。聖剣技でも剛剣でも暗黒剣でも何でもいいからとにかく私を気絶させてーーっ!」
もはやサティスを黙らせるにはアグリアス自身が気絶する以外に手がない。しかしオルランドゥはいつまで経っても
剣技を放とうとしない。それもそのはずだ。彼の剣技の威力は半端ではない。
業を煮やしたアグリアスは最後の手段を使うことにした。
「みんな聞けーーーっ!! そこにいるオルランドゥ伯はこの間ドーターの裏路地でっ…」
「ぬぅっ!? この…不忠義者がーーっ!!」オルランドゥは秘密を守る為に、反射的に聖光爆裂波をアグリアスに放っていた。
凄まじい衝撃に、一瞬でアグリアスの意識は吹き飛んだ…。
・
・
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・
パーティの重鎮オルランドゥだけあって誰も彼がアグリアスに聖剣技を
放った理由は詳しく訊けなかったが、アグリアスの発言と彼の慌てようを見れば
オルランドゥが何か良からぬことをしていたのをアグリアスが目撃し、それを秘密にするよう
約束していたことは明白だった。
・
・
・
アグリアスは素直に要求を呑むことにした。このままでは、朝気がついたら裸で見知らぬ
男の横に一緒にいた、ということにすらなりかねない。
「抱きつくだけだからな! その先は絶対になしだぞ!」顔を赤らめて怒鳴るアグリアス。
『分かってるって。しつこいなぁもう。で、その男の人なんだけど、実はもう決めてあるのよ』
先を聞くのが恐ろしいが、聞かないことには解決のしようがない。
「だ、誰なんだ…?」『ラムザよ』一瞬で硬直するアグリアス。
『私も彼が気に入ったわ。貴女だって彼が好きでしょ? 心を共有してるんだから誤魔化しても無駄よ』
「うっ…うう…」耳まで赤くして俯くアグリアス。
『決まりね。明日決行するからそのつもりで。おやすみなさい』返事も聞かずに勝手に交信を途絶えるサティス。
暗い森の中で、顔を赤くしてただ佇むアグリアス。
・
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・
「話ってなんですか? アグリアスさん」この間の彼女の奇行もあってか、多少警戒気味のラムザ。
ただ顔を赤らめて俯くことしかできないアグリアス。それもそのはずだ。
剣ばかり振ってきて男を振るどころか男性と付き合った事も無い彼女が
「抱きつかせて下さい」などと言える訳がない。それでは丸っきり変態ではないか。
『ほらっ何してるの! 昨日ちゃんと約束したじゃないのよっ!?』サティスが頭の中でわめく。
そうは言われてもどうしようもない。ただ顔を赤らめてもじもじするしかないアグリアス。
『ああもう! じれったい!』「あっ……!?」アグリアスの意識と体を乗っ取るサティス。
意識と体の制御は魔力を多分に使う。サティスにとって、残された魔力で出来る最後の賭けだった。
突然がくっと膝を落とすアグリアス。驚いたラムザがアグリアスに駆け寄る。
膝を着いているアグリアスが近寄ってきたラムザの手を握り締める。
「!?」「私…あなたが好きです!!」そう叫んでひしっとラムザを抱きしめる
アグリアス。突然の事態にどうしていいか分からず、ただ顔を赤らめて立ち尽くすラムザ。
もはや残り少なかったサティスの魔力と意識はそこで途絶えた。意識がアグリアスのそれと交代する。
ハッと我に返るアグリアス。見れば両腕をラムザの胴に回して抱きしめ、顔をラムザの胸に
うずめている。ボッと顔が一層赤くなり、心臓は狂ったかのような勢いで拍動する。
堪らず一目散に駆け出してしまうアグリアス。その様子を赤らむ顔で眺めるラムザ。
・
・
・
・
最終的には、今までの彼女の奇行は「戦いに疲れて少々おかしくなっていた」と彼女が
告白(実際にはサティスのせいなのだが)したことで片付けられた。サティスという女魔道士が
アグリアスの心に同居していたことは、彼女以外知る者はいなかったという。
サティスのせいだろうと、心の病のせいだろうと、アグリアスがラムザを抱きしめたという
事実は、二人の心にしっかりと刻まれていた――――。
Fin
「奪う女」
私はルザリアの街を歩いていた。相次ぐ激戦で私の剣は刃こぼれを起こし続け、
もはやいつへし折れてもおかしくない状態だったのだ。剣を鍛えなおす必要があった。
私は剣を刀鍛冶屋に預け、別段目的も無くぶらぶらと街を歩いていた。
仲間の疲労はピークに達し、コンディションを整える為にラムザは一週間の自由休暇を
仲間達に与えた。今頃、他の仲間達もこの街のどこかで遊んでいるはずである。
「…ここにするか」適当な酒場に入ってカウンターに座り、安い酒を飲む。
飲むのは安酒でも、普段野宿続きのアグリアスにとっては、この酒と今の平穏は格別に感じられた。
「隣、いいかしら? 空いてる席が他にないものでね」誰かがアグリアスの隣に座ろうとする。
「え…? ああ、別に構わんが…」特に気にも留める様子も無く受け入れるアグリアス。
「お久しぶりね。お仲間は元気かしら?」平坦な声で問いかける女。
「(この女…私を知っているのか…?)」何気なく横に目を遣るアグリアス。その瞬間、彼女に戦慄が走る。
リオファネス城の屋上、エルムドア侯爵との戦いのときに傍にいた暗殺者達の片割れだ。
二本の忍刀を駆使し、月明かりで出来た影を縫いつけて動きを封じ、一瞬で対象を戦闘不能に
おとしめる異国の技を使う冷徹な殺し屋。あの時の恐怖は今でもはっきりと思い出せる。
弾かれたように席を飛び出すアグリアス。
「何をしにきた! エルムドアの命で私を消しに来たのか!?」客の視線が一斉に彼女に注がれる。
武器は鍛冶屋に預けて持っていない。剣を持っていない剣士など、本来の実力を発揮できようはずがない。
だからといって背を向けて逃げればその隙を突かれて殺されるだろう。
いきり立つアグリアスに対して、暗殺者は少しも動じず、ただ悠然とグラスを傾けるだけ。
「静かになさい。みんなの迷惑だわ」そう言うだけで何の動きもとらない。こうなると逆に不気味だ。
何を考えているのか理解できず、警戒の構えを解けないアグリアス。
「安心なさい。別に今あなたとやるつもりはないから」 …本気か嘘か判断がつかない。
「大体殺す気なら声を掛ける前にいくらでもチャンスがあったわ。私はここにお酒を飲みに来た。
ただそれだけよ」 …一応彼女の言うことは筋が通っている。
「私の所属する組織の命令でエルムドア侯爵の護衛をしていたけど、私は
別段彼に忠誠心があるわけじゃないわ。ただ仕事だからあなた達と戦っただけ。
私、仕事とプライベートは切り離して考えてるの」
「…本当に戦いを始めるつもりはないんだな…?」確認を取るアグリアス。
「…見たところ。自慢の剣を持っていないようだけど? それでもあなたは戦いたいの?」
痛いところを突く女だ。くっ、と小さな声を漏らし、隣に座りなおすアグリアス。
このまま立ち去っても良かったのだが、彼女がここに現れた目的を聞かないことには始まらない。
「…目的は何だ?」低く抑えた声で問うアグリアス。暗殺者は興味の無い目で彼女を見ずに答える。
「だから言ったでしょう? ただここにお酒を飲みに来ただけだって。報復なんてせこい事は考えてないわ。
仕事の最中につけられた傷は自分の責任だもの。こちらも相手を殺すつもりなんだから、
こちらが殺されても文句は言えないわ」淡々と話し、グラスを傾ける。
彼女の名はセリア。ある暗殺組織に所属している殺し屋だという。今は仕事が無くフリーなので、
休暇を取って街をぶらぶらとしているらしい。
「別にあなたとあなたの仲間をどうしようというつもりも無いから安心なさい。
私、ただ働きはしない主義だから」そう言って緊張するアグリアスをよそにただ酒を飲み進めるセリア。
アグリアスの隣に座ったのも、本当に席が空いていなかったからたまたま空いていたアグリアスの
隣に腰をかけただけだそうだ。他に空いてる席があれば、アグリアスを無視して座るつもりだったという。
仮にアグリアスに見つかって戦いになったとしても、セリアは余裕で逃げ切るだろう。
セリアはそれだけの俊敏さは持っているのだから。
…別段、二人の間に会話らしい会話は無かった。セリアはアグリアスに全く興味を持っていなかったし、
アグリアスは一度刃を交えた相手と親しげに世間話をするようなくだけた女ではなかったからだ。
セリアを更生させるような説教話もする気にはなれない。アグリアスは騎士で
セリアは殺し屋。どちらも仕事で人を殺める似たもの同士である。非難はできない。
ただ黙って酒を進める二人。セリアは一向に酔った気配を見せず、ただ虚ろな目で
壁を眺めているだけである。一方アグリアスは酔いが回っていた。
隣のセリアにふと目を遣る。彼女は人を殺すことを生業としているというのに
顔立ちは整って仕草にはどこか品が漂う。胸は大きく、腰も引き締まって文句の無い
プロポーションだ。総じて言って美人端麗といったところである。しかし当の本人は
そんなことを誇る様子も無くぼうとした表情で酒をただ飲み進めるだけである。
こんな華奢な体躯でアグリアス達を恐怖に陥れたとは信じがたい。
…正直言って、タイマンで勝てる相手ではないとアグリアスは思った。
彼女の操る暗殺術の威力は筆舌にしがたいものである。
実力はアグリアスよりも上。そのことは受け入れるしかなかった。
――私は。武に生き、主君を護る為に今まで剣に生きてきた身だ。来る日も来る日も
剣術の稽古。結果、色恋沙汰とは無縁となって今に至る。聖剣技の使い手アグリアスの名は
それなりに上がったが、もはや私には恋愛をすることなど不可能に思える。
年頃の女が当然備えるべき「女らしさ」が主観的にも客観的に見ても全く欠如している。
しかし、それでも仕方ないと思っていた。何かを極めるということは、他の高める要素を切り捨てること。
剣に生きる以上、女らしさが失われるのは仕方ないと思った。
……しかし。この隣に座るセリアは…実力はアグリアスを凌ぎつつ女らしさと色気は人並み以上である。
――何なのだこの差は。先ほどからセリアの隣に座ろうと男達が次々に押しかける。
セリアは素っ気ない態度で断り続けている。…私には誰の声もかからない。
(顔やプロポーションではアグリアスもセリアに引けをとらないのだが、両者の着ているものが
アグリアスは鎧、セリアは露出度の高い民族衣装のようなもの、ということが原因の一つでもあるのだが)
リオファネス城屋上でのある光景がアグリアスの脳裏に蘇る。
戦況は押されている。暗殺者の二人組みが屋上を、まるで蜘蛛のように縦横無尽に奔走し、
訳の分からない術を仕掛けては仲間が大怪我を負わされる。それに加えてエルムドアの刀魂放気による
猛攻。もはや一瞬の油断も許されない状況だった。しかしそんな中、ラムザが
暗殺者の片割れ(セリア)の色仕掛けにあっさり誘惑されて仲間に引き込まれてしまったのだ。
私がいくら大声で正気を取り戻すように叫んでも、ラムザの耳には届かなかった。
…私はあの時、戦況が更に悪化したことに対する焦りよりも、見ず知らずの女にラムザが
あっさりたぶらかされてしまった事のほうが悔しくてならなかった。そして私の声が彼に届かなかった事も。
彼女の地の色気か、特別な呪術でラムザが誘惑されたのかは判らない。
後者であることを願いたいが、アグリアスは「女」として敗北を喫した。
他にも、彼女の女らしさが欠けていることを示す場面が次々と脳裏に浮かんでくる。
……お世辞にも、アグリアスの誘惑(シーフのハートを盗む)の成功確率は高いとは言えない。
思い切って誘惑してみるアグリアスだが、大概の反応が「はぁ?」とか「ぷぷっ」といったもので、ろくに
上手くいったためしがない。それもそのはずだ。彼女の誘惑する決まり文句は
「戦況が悪いのだ。ぜひ貴公に見方になって貰いたい!」というものなのだから。
色気があって私より強いセリア。色気がなくてセリアより弱い私。現実をまざまざと見せ付けられて
一層私は落ち込んでしまう。酔いが回って感情がむき出しとなり、私は涙をこぼす。
「…どうして。どうしてお前はそんなにも女らしいのだ…。殺し屋のくせに…」誰に聞かせるのでもなく
自然と口から漏れてしまう愚痴。「さぁね」目線は変えずに素っ気なく答えるセリア。
酔いの勢いもあって、私は気がつくと心中を洗いざらいセリアにぶちまけてしまっていた。
何をどう言ったのかは思い出せないが、セリアは「そう」とか「へぇ」とかそんな返事ばかりしていたように思う。
言いたいことを言い終わってうなだれていると、セリアがさらさらと紙に何かを書いて、それをアグリアスによこす。
「そんなに女らしくなりたいのならここを訪ねるといいかもしれないわ。私の知り合いの演出家の住所よ」
酔いで赤くなった顔でぼうと紙を見つめるアグリアス。「フェイの紹介だと言えば取り合ってくれるはずだから」
「フェイ…?」セリアのはずでは?と思い、聞きなおすアグリアス。
「セリアは組織でのコードネーム。表の世界では私はフェイで通っているのよ。
じゃあ私はそろそろ帰るわ」そう言って席を立つセリア。
「もし仕事でまたあなた達と戦うことになっても、手心や手加減はしないほうがいいわ。
私、仕事では一切妥協しないことにしているから」そう言い残して店を出るセリア。
アグリアスはセリアがよこした紙を片手にただ店の出口を眺め続けるだけであった。
・
・
・
翌日。アグリアスはセリアに教えて貰った住所の家にやってきていた。
女らしくなるための指南を受けに。ここで奮い立たなければもう彼女に後はなかった。
「し、失礼」意を決してドアをノックするアグリアス。程なくして中年の男性が
姿を現す。「あの、ここにラスという演出家の方はいらっしゃらないだろうか…?」
「私がそうだが…?」この中年の男性がラスだったのだ。自分がフェイ(セリア)の紹介で
やってきたことを告げると、ラスは快くアグリアスを室内に招いてくれた。
ここを尋ねて来たいきさつを顔を赤らめながら相談するアグリアス。
大体の彼女の人間関係、素行、言動を把握したラスは内心熱い思いを感じずにはいられない。
言動や素行はがさつだが、アグリアスの内側からにじみ出る気品、覇気。そして美貌。
彼女は素晴らしい素質を持っている。その素質が言動や素行に邪魔されて埋まっているだけだ。
役者の新人の育成も兼ねているラスは、道端に転がっているダイヤモンドの原石を
偶然発見したような感覚を覚えた。磨けば光るものは、育成者の心をこの上なくくすぐるものである。
「…つまり。君は色仕掛けが全く通じないから、どうにかして色気を身につけたい、と言うんだな?」
「は、はい…。恥ずかしながら…」俯いてぼそっと答えるアグリアス。
「いいだろう。私が見たところ、君はダイヤの原石だ。今はくすんでしまっているが、
その内側にはこの上ない輝きを秘めている!」声を大きくするラスに動揺するアグリアス。
「まずはテストだ。今の君が出来る精一杯の「かわいい」と思う顔をしてみたまえ」
最早後戻りはできない状況になってしまった。仕方なく、ぎこちないながらも精一杯の笑顔を作る。
普段あまり笑わないアグリアスがにっこり笑った顔はかわいい。しかし、演出家の前では通用しない。
「ダメだダメだ!嫌々取り繕ったのが見え見えじゃないか!?」
的確な指摘に黙り込むしかないアグリアス。「はっきり言おう。君を根本的に女らしく
するのはもう無理だ」きっぱりと言い放つラス。「えっ…」小さな声を発するアグリアス。
「君の何年にも渡って身に付いた振る舞いと言葉使いは今更消し去ることはできない。
うわべだけを女らしく取り繕ったところで、そんなものは贋作! いつかはボロが出るに
決まっているんだ」ショックを受けて呆然とするアグリアス。
「しかし…。君のがさつさが、逆に強力な武器になってくれるんだ」
「どっ、どういうことですか先生!?」声を荒げてたずねるアグリアス。
「男が女に惚れる際に重要なファクターを占めるもの。それが『意外性』だ。
普段素っ気ない娘がふとした場面で見せる意外な女らしさ、かわいらしさ。
男はこれに弱いのさ。主観ではなく、これはれっきとした科学的調査・統計に基づいた真実だ」
色恋沙汰には無縁なアグリアスは、ただ「はぁ…」とつぶやくことしか出来ない。
「そして、その意外性は普段の状態と特殊な状態との振り幅が大きければ大きいほどに
印象度・破壊力を増すんだ。君が周囲に与えているアグリアスという名の女の印象は
『堅い・がさつ』というものだろう? そんな堅くてがさつな君が私の指示通りにかわいらしく
振舞えば、さぞかし素晴らしい色仕掛けとなるに違いない」 …けなされてるのか褒められているのか
いまいち判らない…。しかし言っていることは筋が通っている。
「私が君に伝授しよう。究極の色気というものを!!」両手を使ってアグリアスの右手を強く握り締めるラス。
ラスの気迫・熱意にすっかりアグリアスもあてられてしまった。
私のような女が色気を…!? そんな期待に胸を膨らませ「よろしくお願いします!」と高らかに声を上げる。
――そうして特訓が始まった――。
「ばか者! 何度言えば分かるんだ! 首の角度は右斜め下45°! 指はももの前で組み合わせる! 肩をすぼめて!!」
「はいっ、先生!」
・
・
「右足と左足の位置はここ! この場所以外では効果はまるで発揮できないんだ!」
「分かりました、先生!」
・
・
「君が騎士で、恋愛に疎いながらも胸の内に秘めた抑えきれなくなった気持ちを懸命に告白するという
状況が最も大切なんだ! 告白する際はその意を相手に必ず伝えること!」
「はい、先生!」
・
・
「もっと目に情熱を! 顔に赤らみを! 君という存在の全てを賭けた壮大な駆け引きなんだよ!! これは!!」
「はいっ」
・
・
「上手くいくかどうか分からないことなどしてはいけないんだ。やるからにはある水準以上の勝算と高い
成功確率を予め用意しておくことが重要なんだ。当たって砕けるんじゃない! 当たって相手を砕くんだ!
そう! 奪うんだ! 相手の心を奪うんだよっ! 告白の極意とは…告白とは…ううっ」
「せ、先生…? どうしたんですか? 泣いたりして…」
「私のことなどどうでもいい! 特訓を続けるぞ!」
「は、はいっ!」
・
・
「このフレーズはここに挿入しよう。そうしたほうが文章の整合性がとれる。ここは…カットだな。
あいまいで誤解を招きかねない表現だ。よし…この言葉は使えるぞ。ここにこうして代入して…」
「先生、ここはこうした方がいいと思います」
・
・
「先生…私、こんな恥ずかしいことできません…」
「何を言うんだ!? 見返してやるんだろう? 君を無視し続けた男達を!!」
「で、でも…」
・
・
・
・
特訓は一日十時間、四日にも及ぶ大変なものになった。
――特訓終了。朝日をラス邸の前で受けるアグリアスとラス。
「よく頑張った。よく耐えた。やはり私の目は曇っていなかった。
君は原石の研磨工程を経て、光輝く宝石に生まれ変わったのだ」
今まで厳しかったラスの労いの言葉に、思わず目頭が熱くなるアグリアス。
「私の理想とする演技の型を忠実に体得し、ここにこうして立つ君を、私は誇りに思う」
「あっ、ありがとうございます…」辛かった四日間の思い出とラスの言葉がアグリアスの
心に染み渡り、涙となって頬を伝う。
「自信を持て! 今の君なら勝てる!!」「はいっ」熱い握手を交わした後、アグリアスはラス邸を後にする。
・
・
・
何度も何度もラスに教わった事を頭の中で復習する。
完璧に上手くいった光景を想像し、士気を高めるとともに演技の型を確認し直す。
何も特別なことではない。幼少の頃よりずっと続けてきた剣のイメージトレーニングの要領である。
目の前には男の剣士。――決戦の時、来たる――。
男剣士に運は無かった。今眼前に立つのはその名も知れた聖騎士アグリアス。
王家直属騎士団に属する彼女の顔と名は、剣の世界ではかなりの知名度を誇る。
曰く、戦の達人。曰く、百戦錬磨。曰く、神の遣わす処刑人。曰く、聖なる死神。
野盗に身を堕としているとはいえ、彼も剣士の端くれ。アグリアスの評判はかねがね聞いていた。
そんなとんでもない女騎士が、今剣を携えて自分を見据えている。
ただの噂だと自分を誤魔化すには、あまりに現実は非情だ。
女の剣の型、闘気、そして眼。全てが恐ろしい威圧感を放っている。
次の瞬間、瞬きする間に首が胴から飛んでいても何の不思議も無い。男は自分の不幸を呪い、死を覚悟した。
――次の瞬間、彼女は剣を捨てた――。
「!?」予想もしていなかった事態に戸惑う男剣士。しかも顔を赤らめて何やらもじもじとしている。
「(一体何だ!? これも剣の型の一つなのか…!?)」うかつに動けば何をされるか分からない。じっと様子をうかがう男剣士。
アグリアスと男剣士の様子を見ていたラムザ達は、アグリアスの異変に気がついた。
「(おい…アグリアスの様子がおかしくないか…?)」ラムザに耳打ちする侍・モトベ。
「(確かに…。何をするつもりだろう…?)」返すラムザ。傍でアグリアス達の様子を見るムスタディオとオルランドゥ。
「あの…その…大切なお話があるんです…」
顔を俯け、とぎれとぎれ話すアグリアス。両手の指をももの前で組み、指をせわしなく動かす。
「あなたに…わたしの仲間になって欲しいんです…。いくらわたしが騎士だといっても
所詮わたしは女なんです…。男の人の力には敵いません。でも…あなたがいてくれれば
わたし、もっと頑張れると思うんです!」懸命に赤い顔で声を張り上げるアグリアス。
「わたし…わたし…剣しか知らない馬鹿な女ですから…。お料理もできません。
お掃除も下手なんです。女の子らしいことなんてほとんどできません…」
ふるふると小刻みに震えて目じりに涙を浮かべるアグリアス。
「でも…あなたが傍にいてくれれば…わたし、そういうこと頑張って覚えられると思うんです!
剣だって…今まで以上に頑張ります! あなたを守ってあげたいから…」
まっすぐな瞳で男を見つめるアグリアス。自分の発言が恥ずかしくて顔を背けたい。
背けたくても懸命に目と目を合わせる。
「剣に生きる女が…こんなことを言うなんて…何てはしたなくて愚かなことだとは分かってます…!
でも…わたし、もう自分の気持ちに嘘つけません…」ぼろぼろと涙をこぼすアグリアス。
「お願いします…! あなたを死なせたくありません…! 仲間になってくださいっ…」
精一杯言葉を搾り出すアグリアス。真っ赤な顔を俯けてただじっと応えを待つ。
「(再現度…89%といったところか。チッ、やはりリハーサルをあと30回ほど余分にしておくべきだった…。
しかし…まぁ概ね成功と言って良いだろう)」顔には出さず、ほくそ笑むアグリアス。
ただぽかんとした顔で眺めることしかできない男剣士。一方、ラムザ達は各々が驚愕と衝撃の渦の中にいた。
ラム 「(あれが…あれがアグリアスさん…!? 普段とは全くの別物じゃないか!? 一体何が起こった? 僕は
夢でも見ているのか…!? しかしこれは…)」
ムス 「(あの騎士道精神の塊みたいだったがさつで堅いアグリアスが…。一体何がどうなってんだ!?
頭でも打ったのか? …何なんだこの直接心を揺さぶられるような強烈な魅力は…)」
オル 「(見たところ…シーフの魅惑の術を使った様だが…。あの体勢、あの表情、あの台詞!
全てが計算されつくしている。 安易に素肌を晒す性的で低俗な誘惑とは全く違う。
あたかも初恋をした内気な少女が抑えきれなくなった恋心を懸命に告白するような
愛の告白の一種の理想的な型を忠実に再現している。剣に生きる者が恋などできない…。
分かる、分かるぞ! その考え、その気持ち! なんと甘美で胸がくすぐられる光景か…)」
モト 「(あの型、あの表情、あの台詞…決して一朝一夕で身に付くものではない。ましてや即興でなど
不可能。一体何が…。…そうか! アグリアスめ、かの有名なルザリアの演出家ラス・デルセルトの元に
通っていたな! あの動きと一連の台詞はラスの流儀に通じるものがある。そもそも彼のモットーは
『予想は裏切り期待は裏切らない』。意外性を重視し、意外性の使い方、生かし方の上手さにおいて、
古今東西彼の右に出るものはいないだろう。アグリアスのがさつさを逆手に取った戦法か。実に上手い。
そもそもラスは師であったキース・グレイマンの思考・流儀を独自に改良、進化させ意外性を主軸とした…)」
アグリアスはただ黙って男の返事を待つ。しかしいくら待っても男は喋らない。
業を煮やして「あ、あの…?」と返事を促すアグリアス。男も何か言わなくてはならないと思ったのだろう。
当然のことを口にする。「いや…俺達、初対面でしょ…?」ボソッとつぶやく男剣士。
「(――しまった――)」そうなのである。ラスのアグリアスに伝授した「色仕掛け」とは、相手がアグリアスの言動・行動・性質を
予め知っていることを前提にし、彼女の意外な一面を垣間見せることによって落とす、というものであった。
アグリアス自身もラスに戦いで使う色仕掛けを教えて欲しい、などとは一言も伝えていない。
ただ色仕掛けが通じないからコツを教えて欲しい、と言っただけである。となれば、こういう結果になるのは
必然であった。何しろ相手の男剣士はアグリアスと初対面なのだ。噂で間接的に彼女のことを知っていたとしても、
女らしさを演じたところで効果は期待できない。
懸命に身に付けた演技が不発だったことに対して、アグリアスは猛烈な悔恨と羞恥心に襲われる。
今度は演技ではなく、地で顔が赤くなり、涙が勝手に流れ出てしまう。
「……いけ」ボソッとつぶやくアグリアス。アグリアスの態度の豹変に、またしても混乱する男剣士。
「いけと言ってるのが聞こえんのか…!」顔を俯けて怒声を張り上げるアグリアス。わけがわからない男剣士。
「見逃してやると言っているんだ…! この場に留まるようならば、刀の錆にしてくれるぞ!!」
アグリアスの目に見まごうことなき殺気が宿っていることを確認した男剣士は、恐怖のあまり一目散に逃げ出した。
なんていうことだ…あれほど特訓したというのにこんな初歩的なミスで…。
もう私は女として終わった…。そんな思いに囚われてその場を動けないアグリアス。
うなだれてただ立ち尽くすアグリアスの肩にポンと手が乗せられる。ラムザだった。「…?」
「僕…感動しちゃいました。アグリアスさんの女性らしい一面に、思わずクラッと来ちゃいましたよ」ラムザの目は真剣である。
「アグリアスにあんなカワイイ事が言えるなんてなぁ。驚いたよ。一体どうしちまったんだい?」ほくほくした笑顔で話すムスタディオ。
「いやいや…感服したよ。アグリアス。この老いぼれの心にもじんと温かみが伝わってきたのを感じたよ」そういって軽く拍手するオルランドゥ。
「ふふ…。ラス流の神髄…しかとこの目で拝ませて貰ったよ」笑いかけるモトベ。
ラムザ達はアグリアスの事を十分知っている。男剣士には伝わらなくても、色仕掛けを見ていた
ラムザ達は、すっかりアグリアスに魅了されてしまっていたのだ。これはアグリアスにも予想だにしなかったことだった。
嬉しさと驚きで、つい慌てて弁解してしまうアグリアス。
「たっ、ただの演技なんだ! わ、私は騎士なのだ。あのようなことを本心からできようはずがなかろうっ…」
赤面して声を上げるアグリアスだった。
以上です。長々と長文を失礼しました。
読んで下さった方、ありがとうございました。
禿乙。イイヨイイヨー。
まあ、俺にはアグリアスを誘わない酔いどれ共の心境は生涯理解できまいが。
ウフフいいよモトベさんいいよ
全くだ。俺ならアグたんに
「戦況が悪いのだ。ぜひ貴公に味方になって貰いたい!」
なんて言われたら、親でも裏切っちゃうよ。
乙。
>「オルランドゥ伯はこの間ドーターの裏路地でっ」
いったい何をしたんですか、伯w
うむ、成功率180%(約二回仲間になる計算)
>>722 それに対して「不忠義者」呼ばわりだからな。
別にアグたんはシド伯に敬意はともかく忠誠払う必要はないというのにw
頑固ジジイはいつの世も理不尽な怒りかたをするもんです。
最近モトベはヴォルマルフの目的を知ってるんじゃないかとか思えてきた
アグリアスとドルマゲスって似てるよね。
タンサラスもなんとなく似てる。
ラムザとガルマとか
>>727 名前の響きだけでなく外見イメージもそんな感じだな。クルクル巻き毛のボンボン。
そうなるとシャア:ディリータ
デギン公王:シド
ギレン総帥:ベイオ
ドズル:牛鬼
キシリア:アグたん、でFFTガンダム劇場をどうか一つ。
ガンダムネタはどうかと思うが、なぜデギンやギレンがバルバネスやザルバッグにならんのか。
レーゼたん(;´Д`)ハァハァ
というわけでアグたんとレーゼたん両方に萌えられるSSキボン。
2章のまだやや頼りない頃のラムザを見かねて隊を仕切るようになるアグリアスを妄想していたはずが
考えてみればそっち方面はアグリアス自身も詳しくないので、
実はしっかりしていたラムザに影からフォローが入るもまったく気付かず大将気取りなアグたんに変わった。
俺の脳はまだいけるか?もう駄目か?
2章前半の実務はガフガリオンだろうしな。
中盤はラムザとムスタの別行動でアグたんは関係ないし。
終盤に再登場のアグたんは「エサ」だからな。隊の足引っ張ってる。
そして3章以降フェードアウト。
ちょっと有能とは言い難い人材だな。
個人技は優秀なんだが。
Fa(ry の剣士の姿を思い浮かべてしまう俺に聖光爆裂波を。
>>732 シドを除名すればアグたんがエースに昇格する。俺はやりました。
……豚の養殖に邪魔だったから。
ゲーム序盤での編成画面では、アグたんの周りはチョコボ厩舎。
後半になると養豚場になります…
伯の加入で二軍落ちしてブタの飼育係に回され、半泣きでそれでもがんばる
アグたんのSSきぼん
>>733 目の前には聖騎士アグリアス。腰には剣が携えられている。一体何人を斬り殺してきたのか。
鞘の内側に納められた白刃からは数え切れないほどの怨嗟の声が滲み出すような錯覚を覚える。
>>733は迂闊であった。アグリアスが絶対神であるこのスレにおいて、彼女に似た他の女騎士
への妄執の心境を吐露してしまったのだから。もはや今この場において「仕置き」という題目の元に、
アグリアスに八つ裂きにされても何の不思議も無かった。今まで彼女に萌えていた
>>733であるが、
今こうして剣を持ったアグリアスと対峙した感想は、感動でも歓喜でもない。恐怖のみである。
整った貌。しかしその眼は虚ろでまるで生気を感じさせない。まるで目の前の自分が岩か木であるかのように、
自分を生き物と認識していない、そんな無機質な視線。居合いの練習用の角材のように。問答無用で
刹那の内に一刀両断される物のように。次の瞬間、
>>733は胴斬りにされるのだろうか。
「
>>733…」不意に呟くアグリアス。ビクッと総身を震わせて反応する
>>733。憧れだったアグリアスの自分に対する
声がけも、今や何も感じない。まるで人の声でないような、黄泉へと誘う死人の呻きか何かのように聞こえる。
「貴様は私のみならず、セ○バーにも萌えていると聞いたが…」怒気や悲哀は込めず、平坦な声のアグリアス。
いつ殺されてもおかしくないこの状況で。
>>733の頭にあるものは生への執着と死への恐怖のみ。
必死にアグリアスの問いかけに対する事実を否定し、総身から汗を滝のように流して弁明する。
眉一つ動かさずに
>>733の言葉を聴き、ピクリとも動かないアグリアス。自分の弁解が全くの無駄骨であった
事を悟り、恐慌に陥る
>>733。「…そうか」ただ一言の彼女の応答。その目には幾ばくかの感情らしきものが
窺える。「そう畏まる必要もあるまい」声は抑揚を抑え、悲しんでいるとも怒っているとも知れぬもの。
「確かに私と彼奴との共通点は多い。髪型、服装、言動、気質…列挙すれば限りが無い」
ただじっと涙交りの目でアグリアスの様子を窺う
>>733。
「私の作中での台詞は微々たるものだ。大して奴の活躍は私のそれと段違い。貴様の心が
奴に傾くのも…まぁ詮無き事であろう」アグリアスの口元に浮かぶ微笑は…自虐によるものか、はたまた憫笑か。
「風の噂で耳にしたのみだが、彼奴の騎士道…私とて見習う所が多々あるのだ。
騎士として…主を護る女として…天晴れな女よ…」その貌にはかすかな憂いが窺える。
「だから別に貴様がセ○バーを好こうが咎めはせん。私は既に過去の遺物なのだ。
あれほどの数の信者を有する型月のゲームのメインヒロインに、打ち勝てる道理などもとよりあるとは思えんしな」
堅かった表情を緩め、そして微かな笑顔を見せるアグリアス。その表情は哀しくも美しい。
「貴様は貴様の選んだ萌え道を進むがいい。私はここで剣に励むとともに、私を支持する
者達と共に別の道を進む」
>>733の目を直視するアグリアス。決意と信念で満たされたその瞳の輝きたるや――。
「いままで私に萌えてくれた貴様に、この場で礼をしよう。私のことはもう構うな。
――ただ、時々思い出してくれれば…私はそれで構わない――」
そう言って身を翻し、立ち去っていくアグリアス。呆然と彼女の背を見守る
>>733――。
彼女の去った後、733は己の手を見た。
汗で濡れている。アグリアスと対峙した恐怖と畏怖とで、手は濡れていた。
そう。これは汗だ。ぽつ、ぽつ、と手に落ちる雫は眼からではなく、額から
流れる汗に違いないのだ。もしかしたら雨なのかもしれないが、顔を伏せてい
る733には判らない。だが背に雫の落ちる感覚は無く、733はこれが汗だと確信する。
そう。これは汗だ。間違っても涙ではない。
結論付け、733は顔を拭った。
もはや二度と会う事はないであろう――誇り高き聖騎士。
彼女の幸運を祈りながら、733は踵を返した。歩の進む先はアグリアスとは別の道。
もはや二人の道が交わる事は、二度とない。
ちょいとおまいらに質問。
前、スクウェアの廉価版のFFTで、ラムザ達のトランプがあったが、アグリアスはなんの数字だった??
ハートのクイーンに決まっている!
このスレではあんまり見ないけど、
ラムザの誕生日にいきなりほっぺにキスして
「プレゼントだ」っていってクールに去ってちゃうようなアグたんも好き、おれは。
磨褐の月十日、早朝
ラム「おはようございます、アグリアスさん」
アグ「ああ、おはようラムザ……ちょっとこっちに来てくれ」
ラム「なんですか……。……!!」
------いきなりラムザの頬に唇を触れるアグリアス------
ラム「あ、アグリアスさん、何を……」
アグ「なにって、今日はお前の誕生日だろう。プレゼントだ。
……おっと、朝食に遅れる。では、あとでな」
……こんな感じか。
それってクールか……?
要するに大人の女アグリアスってことか。確かにあんまないね。
白鳥は優雅に水面を滑っていても、水面下では必死に足をバタバタとかいているもの…
アグたんがクールな仕草をとることができるのも、
陰で地道な努力・鍛錬・修練を続けていればこそ。
>>743のケースだと一晩中「ほっぺにチュー」のイメージトレーニングを重ねていたと見るね。
>>732 >ちょっと有能とは言い難い人材だな。
お前はアグ萌え失格。アグリアスは全ての点において完璧なんだ!
>>747 いやいや欠点も愛してこそ真のアグ萌えですよ。
最近読んだプラネテスのフィーがちょっとアグっぽい性格だなぁ、と思ったり。
ユーリがベイオ、ハチマキはムスタ。アレ?ラムザが居ない・・・・
>746
創作だが。
ディリータ アルマ
↓ ↓
オヴェリア ─→ ←─ラムザ
ラヴィアン ─→ ←─ガフガリオン
アリシア ─→ ←─ラッド
アグリアス
シモン ─→ ←─ムスタディオ
ラファ ─→ ←─マラーク
メリアドール ─→ ←─シド
↑ ↑
イズルード ヴォルマルフ
ベイオウーフ ⇔ レーゼ
オーラン ⇔ バルマウフラ
まあこれしかありえないんだけども。
>>750 あぁ、そう。いやなんか、ネタっぽく見えて。
手作りなのか、難しい漢字いっぱい。頑張ったね。
〜 うららかな春の昼下がり 〜
鉄巨人・労働八号
「ゴシュジンサマ、ゴメイレイヲ ドウゾ!
剣士ラムザ
「あっちのゴブリン達をやっつけられるかな?
鉄巨人・労働八号
「ワタシハ トテモ ツヨイ デス!
剣士ラムザ
「じゃあ、頼んだからね v
鉄巨人・労働八号
「リョウカイ シマシタ!
剣士ラムザ
「( …うーん、やっぱりおっかないなぁ… )
・ ・ ・
〜〜〜
鉄巨人・労働八号
「ナニカ ゴヨウメイハ?
機工士ムスタディオ
「お、丁度いいところに!
「馬車が脱輪してるんだけど、お前なら持ち上げられるよな?
鉄巨人・労働八号
「ワタシハ トテモ ツヨイ デス!
機工士ムスタディオ
「だよな!! 頼むぜ!
鉄巨人・労働八号
「リョウカイ シマシタ!
・ ・ ・
〜〜〜
鉄巨人・労働八号
「オテツダイ イタシマス!
女騎士アグリアス
「うむ、今はこれと言って特に…
鉄巨人・労働八号
「ワタシハ トテモ ツヨイ デス!
女騎士アグリアス
「む、そうか? では、稽古相手になってもらおうかな
鉄巨人・労働八号
「リョウカイ シマシタ!
― ジャキーン ―
鉄巨人・労働八号
「 …エネルギーチャージ デキマセン! システ…
― ジャキーン ―
鉄巨人・労働八号
「 …予備回路ニ 接…
― ジャキーン ―
鉄巨人・労働八号
「 …自バ…
― ジャキーン ―
女騎士アグリアス
「準備運動はこれでよし、と… ここからが本番だぞッ
「………って おい? あれ?
・ ・ ・
機工士ムスタディオ
「うわ、八兵衛!! ひどい有り様じゃないか!
「一体誰にやられたんだ?
女騎士アグリアス
「さ、さあ… なんかひとりでに… 機械は苦手だし…
機工士ムスタディオ
「ボディのへこみ具合からみて、敵はルカヴィ級だ!!
「魔法じゃ修理できないしな… よし、工具をとってくるから待ってろ!
全てを知る異国風の男
「… 要 は “ 使 う 側 ” の 問 題 と い う こ と か … 。
― ジャキーン ―
異国風の男
「ぎゃぁぁー――ッ
鉄巨人・労働八号
「 …私、 次はがんばるからね …
女騎士アグリアス
「!!!!
―― つづく ――
さて、新年最初の書き込みは誰かな。
俺の今年の漢字一文字、「儚」
今年も彼女が最高でありますように。
今年もアグ様のSSを書けますように。
あぐおめ。
>>760 いや、そろそろ貴方のSS読みたいすよ?
うぉ、久々にみかけたな>もみもみさん
あけましておめでとー。みんな今年もよろしく。
今日がデフォルト誕生日の人を忘れちゃいませんか?
アグたんがもし関西弁だったら……
あの台詞
「今更疑うたりせぇへん! 私はお前をを信じる!」
あの台詞
「人の夢ぇ書いて「儚い」……なんや物悲しいな……」
あの台詞
「好み貴公に預ける言うたやん! ほんまそれ貴公の望みか?」
……駄目だ、しまらねぇ。
間違えた、「好み」じゃなくて「この身」だorz
黒い空からとめどなく降り注ぐ雪。あたり一面は銀世界。耳を澄ませば雪の降り積もる音が
聞こえてきそうだ。誰もいない広場に立つ一人の人影。このような寒空の下、剣を持って立つ
馬鹿者…アグリアスである。抜き身の剣を構え、ピクリとも動かない。目を閉じ、心を無にしている。
剣に触れた雪が、ジュッと音を立てて融解する。練気を剣に伝わせているのだ。剣は蒼白く光輝き、
わずかな唸りを上げている。心は波紋の一切が無いみなものように。剣の力は猛々しく。
他の連中は室内で正月パーティを催しているが、彼女は一人こうして剣の訓練に励む。
新年だからこそ。年の始まりだからこそ。ここにこうして立つ意味がある。火のように火照った
この身には寧ろ降り継ぐ雪は心地よい。剣の切っ先にまで気が充填し、我ながら見事な功。
「アグリアスさーん!」突然の呼びかけにハッと我に返り、剣の光が失われる。
「何やってるんですかーー? 貴女はこのスレの主役なんだから挨拶がないと始まりませんよーー!?」
声の主であるラムザを筆頭に次々と仲間達が飛び出してくる。
「なっ…!? おっおいこら! 私は修行中っ…」踏みとどまろうとする彼女を強引に引っ張ってこのスレに召喚する。
「うっ…ううう…」上がってしまって紅い顔を俯けるだけのアグリアス。もじもじとするだけで動きが取れない。
皆がアグリアスコールを手拍子とともに繰り返す。もはやこの熱気の前で、逃げ出すことなど許されまい。
意を決してキッと目を鋭くするアグリアス(それでも顔は紅いのだが…)
「…スッ、スレの皆の者っ…こ、今年も…わ、私をよろしく…」末尾に進むに従って小さくなる彼女の声。
歓声を上げる仲間達。「(また今年も抗えなかった…)」自己嫌悪に陥るものの、実は少し楽しんでいることは
彼女の胸の内に秘められた彼女だけの秘密である。
アグリアス様になら全てを捧げてもいい。
アグ様との相性
>>769 その場合、金額は何を意味してるんだろな。
アグたんからのお年玉?
路地裏で体を鬻ぐアグリアス・オークスさん(35歳)の一回の値段。
元ホーリーナイトもこうなっちまったらおしまいさ。
今日、数年ぶりにザルバッグを倒した。
ザル×アグの武人カポーを想像して萌えた俺は逝くべきだろうか?
アグたんに萌えられるSSもいいが、最近アグたんに燃えられるリアルバトルものの
SSが読みたくなってきたよ…。職人さん、誰かお頼み申す。
アグ「私は・・・私は昔の私に戻りたかったんだ!
出世欲の強い自分に戻って、何も気にせずに徹底的に出世街道を邁進したかったんだ!
気に入らなかった・・・いつのまにか影響を受けて王女を大切に思うようになっていく自分が・・・
私ともあろうものが『護ってみせる!』などと叫んだりして・・・しかも悪くない気分だった。
危険だったはずの王女護衛の任務も、いつのまにか楽しくなってしまっていたんだ。
許せない・・・許せるものか!
だから聖石に支配され、元の欲深な私に戻る必要があったんだ!!
おかげで・・・今はいい気分だよ」
ラム「・・・本当にそうですか?」
こういうバトルが見たいとつまりそういうことだな?
ベジータ?
>>774 いや、むしろこういう展開を望む。
アグ「ラムザ… 凄い奴だよ おまえは…
…あの魔人べリアスは私にはとてもかなう相手じゃなかった…
あいつと戦えるのはおまえだけだ…
…なんとなくわかった気がする…
なぜ天才であるはずの私がおまえにかなわないのか…
守りたいものがあるからだと思っていた…
守りたいという強い心が得体の知れない力を生み出しているのだと…
・・・・・。
確かにそれもあるかもしれないがそれは今の私とて同じことだ…
…私は私の思い通りにするために…楽しみのために…敵を殺すために…そしてプライドのために戦ってきた…
だが…あいつは違う…
勝つために戦うんじゃない 絶対負けないために限界を極めつづけ戦うんだ…!
…だから相手の命を絶つことにこだわりはしない…
…あいつはついにこの私を除名しはしなかった
…まるで今の私がほんのすこしだけ人の心を持つようになるのがわかっていたかのように…
…アタマにくるぜ…!
人助けが大好きで優しい貴族なんてよ…!!
・・・・・・・・・。
がんばれラムザ… おまえがナンバー1だ!!」
アグリアスさんの聖剣技で、魔導師系二人をいっぺんに倒して
こちらに不利だった戦況が逆転したりすると、お〜…カッコイイなぁ。と思うよ
またーとーらーれーたー
>773
今まで隊の中での主戦力ぶりにブイブイいわせてたアグたんが
伯の剣技を目の当たりにしてノックダウン。
以来、周りが心配するほど狂気と呼べる域の執念で剣の稽古をするようになる…
とか浮かんできちゃったぞ。
あぐましておめでとうございます。
ムスアグに感想くれた方、どうもでした。ラムアグではあまりやらない
ようなアグの言動が書けて面白かったです。本命がラムアグ鉄板なのは
変わりませんが、他カプネタもいいもんだと思い始めました。
そんな感じで、より多様なアグ萌えを開拓していくのが今年の抱負です。
昼寝士さんまだ痛んだ
>>783 天野みどりという者を思い出しました
髪型はほぼ同じだよね
>>783 「ふん…また根も葉もない戯言を抜かしおって…。まぁ私を馬鹿にした愚か者を
地獄に叩き込んでやったのは事実だがな…」今日も今日とてアグ萌えスレのカキコをチェックする
アグリアス。傍らにはミルクティー、BGMはお気に入りのクラッシック。至高の時間だ。
「…? 『くれぐれも「ツインテール」だけで検索しないように』? 一体何だというのだ…」
興味本位で「怪獣」を消して検索ボタンをクリックするアグリアス。
「……!!!! お、おのれ…!! 謀ったな
>>783!!? ヒロユキ! 私だ、アグリアスだ! すぐに
>>783の
IPから住所を割り出せ! 今から彼奴を誅殺しに向かう!」愛剣を左手に。受話器を右手に。顔は赤いアグリアス。
ここんとこネタ系が多いなぁ
787 :
689本人:05/01/02 02:44:07 ID:tYuOC6lD
でも面白くて好きな自分が居る。
>>786 というかSSがないときはそれが当然の流れだろう
あけましておめでとうです。
今年も何卒よろしくお願いいたします。
二日酔いで死んでいるクリスタルになりかけて復活したら
SSとネタ満載になっていて今年もいい調子でスレが伸びそうで安心しました( ´∀`)
「…こんな不公平な話が赦されると思う? あなたの全てを凌駕するこの私を差し置いて
スレの女神になり続けて。…もう我慢できない。あなたを殺して私が主役を担ってあげる」
眼前に立ち阻むはレーゼ。その目にはアグリアスを灼き尽くさんばかりの憤怒がはっきりと受け取れる。
「…たわけ。人は貴様を捨てて私を選んだ。それだけの話であろう。嫉妬に狂うとは名高き竜の血を
受け継ぎし者も地に堕ちたものだな」嘲笑と憫笑の入り混じった含み笑いをレーゼに見せ付ける。
「…人間風情が大きくでたものね。私の力、よもや知らない訳ではないでしょう?」目の前の白痴を嘲るレーゼ。
「迅さ重さばかりで武が成ったと思い込む浅はかな女の戯言だな。片腹痛い」肩をすくめるアグリアス。
「決めた。あなたはもう原型を留めておかないわ。バラして魚の餌にでもしてあげましょう」レーゼの両腕がうっすらと光り始める。
「ふん。貴様こそ我が剣術の極意、しかとその目で見届けるがいい。死出の手向けには過ぎた土産であろう」
アグリアスの剣も同様に蒼い光を放ち始める。―――もはやこの場から立ち去れるのはどちらか一闘士のみ。
残りはここで己の墓守を自らするしか道は無い。
…このレーゼ。見た目麗しき淑女ではあるが、その実人間ではない。竜の血族の一員である。
その力、文字通り人間のそれではない。徒手空拳で彼女の何倍もある男戦士やモンスターを瞬く間に血祭りに上げる。
拳を闘気で強化し、己の腕を衝撃から保護すると共にパンチを強化する。その威力ときたら岩盤を軽々と粉砕するほどである。
彼女に捕捉されてしまった者は、今生の最後に地獄を覗き見ることになる。鎧など、何の意味もなさない。貫き手は
鎧ごと胸板を貫通し、顔面への一撃は対象のそれを四散させる。全身を凶器と化して戦場を地獄に変える戦鬼である。
対するアグリアス。女でありながらその剣から繰り出される絶技は数々の名だたる剣豪達を刀の錆に変えてきた。
剣の技もさることながら、特筆すべきは聖気を衝撃波として放つ聖剣技であろう。美しいその閃光を浴びたものは、
その体を塵と帰す。神の力を引き出しつつ、余すところ無く見返りとしてあまたの命を死神に引き渡す処刑人である。
殺戮の戦鬼と全てを死塵にする処刑人。錬気を十分に得物に託したところで両雄が(ry
元ネタ何? なんだか芝村っぽい文体だけど。
792 :
790:05/01/02 20:44:44 ID:hP0A+B2p
>>791 俺の創作だけど…。前提も元々ネタだし、この後どんどん内容が黒くなるから
もう書くの諦めた。
アグ「…聖剣技の話でもしてやろう。 聞くか?」
(うん、聞かせて。)
→ (貴女はそんな話しかしないんですね。)
アグ「…そうだな。私はそういう人間だ。
聞きたくなければ、聞かねばよかろう。」
「……グスッ」下を向いて鼻をすすっている。
オーボンヌ修道院にてアグリアスと初対面時
話しかけ1回目
アグ「何の用だ。用がないなら、話しかけるな」
話しかけ2回目
アグ「しつこい者は嫌いだ。あっちに行け」
話しかけ3回目
アグ「…しつこいのだな…本当に。私と話しても…何もいいこと、ないぞ。
…あー、アグリアス・オークスだ。剣は、得意なほうだ。他は、何もない。
…」
アグリアスは、こちらを見た。
アグ「挨拶を、したいのではないのか」
(選択肢1)ラムザ「よ、よろしくお願いします」
アグ「うむ。
…。
…。
…ほら、もう話題がないではないか…」
アグリアスは、そう独り言を言うと、顔をそむけた。
(選択肢2)ラムザ「やっとまともにしゃべってくれましたね」
アグ「そういう言い方する者、軽薄そうで嫌いだ」
アグ「私はアグリアスだ。オークスをやっておる」
ラム「(オークス……? 競馬が趣味なのか?)」
険悪な空気の下、ラムザが肩を怒らせて歩いてきた。目が、恐い。
近づいてきて、なぜかムスタディオに顔を近づけた。
「…僕は、この件に関して平和的じゃなさそうだ。手を引いてくれないか。」
「…何が?」
二人は、にらみあっている。突然、こっちを見た。
二人「どっち。」
とりあえずアグたんはフワフワしたモノが好き路線でいってみると、
・チョコボの首の部分
・ラムザのアホ毛
・ラファたんのほっぺ
・シド爺のアゴ髭
・アーリマン
あたりが好みなんではないかと。
ラムザのアホ毛には神経が通っている。
799 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/03 19:25:53 ID:HW/cRHbv
アホ毛ハンターアグリアス、人呼んでアホ毛パピ☆ヨン!
ageてしまったのでオークスのお姫様に頃サレテキマス
>>やおい
絵の方もなかなかいいぞ。GJ。
アグの燃えバトルシチェ考案
・「互いに譲れぬ騎士道! 武器破壊vs聖剣技! 神殿騎士メリアドールvs聖騎士アグリアス!」
・「互いに手の内を知り尽くした同剣技対決! ホワイトナイト・ウィーグラフvs聖騎士アグリアス!」
・「剣の頂点に君臨する男! 果たして勝利はあり得るのか!? 剣聖オルランドゥvs聖騎士アグリアス!」
・「異国の殺し屋! 暗殺術が闇夜で黄泉へと誘う! アサシン・セリアvs聖騎士アグリアス!」
・「伝説の悪魔! その凶悪な力に打ち勝つのは…!? 魔神ルカヴィvs聖騎士アグリアス!」
・「運命の皮肉! カップル転じて本気の勝負! パーティーリーダー・ラムザvs聖騎士アグリアス!」
・「拳術対剣術! どちらが上か今証明される! 竜族の淑女レーゼvs聖騎士アグリアス!」
・「互いに相容れぬ者同士! 闇と光が今ぶつかりあう! 暗黒の剣士ガフガリオンvs聖騎士アグリアス!」
・「相手は異邦人! 次元の違う世界の技への対抗手段は…!? ソルジャー・クラウドvs聖騎士アグリアス!」
・「果たして剣は銃撃に勝てるのか!? 今その答えが紡がれる!! 遠距離攻撃の雄・ムスタディオvs聖騎士アグリアス!」
・「実力未知数! その深遠なる知識に隠された実力とは…!? 侍・モトベvs聖騎士アグリアス!」
番外編
「この命、ここでついえても悔いはなし!! 主君オヴェリアを救出するために単身で聖騎士アグリアスが敵のアジトに殴りこみだぁ!!」
おまいらが見てみたいのはどれよ?
俺ぁ対ルカヴィか喃
あと個人的にデーモン系を聖剣技でまとめてぶっ飛ばしているアグリアスさんが好きだなー
ベリアスの時とか吸血ザルの時とか。
ラムザとザルの戦いの邪魔にならないように、捨て身でデーモンの群れに斬り込んでいって
爆裂破で二対同時に撃破、とか。素敵。
俺的にはアグとメリアたんが禁断の愛に走るSSがよいかと…
アッグリーアス!アッグリーアス!
PRIDE風にコールするなら
アッグリィィィィアスッ・オォォォォォクスゥゥゥゥ!!!
だろうな
やっぱり
VSメリア セリア レーゼ
だな
ここで敢えてvsモトベ編をキボンヌしてみる。
ラムザとアグたんが「本気で」模擬戦をやってから
>>801の展開へなだれ込むのがよかとですたい。
輝く汗って素晴らしい。
ラムザと一緒にこたつに入って、ミカンとお茶を前にしててれーっとなごんでる
アグたんが見たい。
813 :
803:05/01/05 01:08:36 ID:dflFv7m1
やったぞ! レスをしてくれたお礼に冬厨がSSの冒頭部分を公開だ!
おまえら! 読んでやって下さい(´・ω・`)
>>804 「私に構うな! お前は兄君を救い出すことだけを考えろ!」次々と対象を爪の垢にせんと飛び掛る
デーモン達の猛襲を掻い潜り、アグリアスがラムザを叱責する。既に死相も露なザルバックを前にして
「で、でもそれじゃアグリアスさんがっ…」と呟くようにか細い声を上げるラムザ。
「…この聖騎士の力。お前も知らぬわけではあるまい! いいから自分のことだけに集中するんだ!!」
背を向けたまま怒鳴りつけるアグリアス。彼女の力強い声に自分を取り戻し、兄との対峙だけに心を澄ませるラムザ。
「ミクビラレタモノダナ…。アンシンシロ。オマエノクビハ、アノラムザトカイウオトコノクビノトナリニ、カザッテヤロウデハナイカ…」
嘲笑とも呻きともつかない声を上げてじりじりと距離を詰めるデーモンたち。
――馬鹿な奴らだ。その化け物そのものの顔から紡がれる愚言を冷然とした面持ちで眺め、アグリアスは剣に聖気を充填させる。
「私がなぜ聖騎士などと呼ばれているか教えてやろうか?」瞬時に距離を詰め、次の瞬間一体のデーモンの右腕を
斬りおとすアグリアス。悲鳴らしきものを上げてのた打ち回るデーモン。その切り口は、まるで焼けた火箸を押し付けられたが如く
ブスブスと煙を上げている。唖然とした面持ちで片腕の同胞を眺め、どうにも動けないデーモン達。
「…魔の対極に在るは聖。闇に対するは光。私は神の御力を引き出し、それを用いて敵を滅ぼす騎士だ。
貴様ら魔族にとって、この私は死神も同然だがな…」アグリアスの剣が今まで以上に煌々と蒼白い光を放ち始める。
異変に気付いてとっさに飛び掛る二体のデーモン。しかし、もう遅すぎた。蒼白いその閃光を浴びた悪魔達は、
次の瞬間この世から消えてなくなっていた。――たかが人間に。絶対の搾取者である我々悪魔が滅ぼされる――!?
「貴様らが間抜けなお陰で大分楽になったよ。貴様らの世界では、いちいち相手の戯言に耳を貸してやるのが流儀なのか?」
アグリアスは、デーモン達が彼女の話を聞いている最中に練気を聖気に変換、増幅させ、着々と聖剣技を放つ準備を整えていたのだ。
「キサマ……!」一体のデーモンが憤怒の声を上げる。さも退屈そうに眠たげな目を遣るアグリアス。
「茶番は終わりだ。さっさと消えてもらおうか。生憎、遊んでいる暇は持ち合わせていないものでね」再び剣を構えるアグリアス。
「音に聞く聖騎士様の力…とくとご教授願いたいものね」剣を構えて殺気に満ちた目で
アグリアスを睨むのは神殿騎士メリアドール。仲間達は彼女の護衛団の掃討の為に周囲に散在し、
結果としてこのメリアドールの相手をするのはアグリアスとなったわけである。…アグリアスとて、彼女の
顔と名、知らないはずはない。「剛剣」の使い手、メリアドール。その名も高き「騎士殺し」と称される女剣士である。
騎士にとって、剣は命の次に大切なものである。武器が失われれば、すなわち得意の剣術はふるえなくなり、
剣士との立ち合いの勝算は限りなくゼロにまで落ち込む。そういう意味で、この武器を破壊するメリアドールは、
最も立ち合いたくない相手の一人であった。剣が失われれば、すなわちこちらの命運は尽きる。
決して剛剣を放つ隙を与えてはいけない。接近戦で仕留める。こちらも聖剣技は使えなくなるが、武器を
破壊されるよりは余程ましだ。余計な会話をする暇などない。そんな時間があるのなら、剣技を放つ為に
相手が準備を会話の裏で整えるというのは定石である。抜剣と同時に疾風の如く斬り掛かるアグリアス。
メリアドールもこれを難なく打ち弾く。もとより計算内のことだ。モーションの大きな初弾はかわされる可能性が大きい。
秒間数手に渡る猛烈な剣の応酬。数々の虚手と騙し手に隠された殺し技を巧妙に打ち弾くメリアドールの剣の腕は
流石と評価するべきか。実力が伯仲すればするほどに勝負は膠着状態に移っていくのは何も剣での立ち合いに
限ったことではない。互いに決定打を放てない接近戦において、勝負は持久戦にもつれ込む。
こうなれば剣の腕のみならず、精神力と体力の多寡に勝負の趨勢は委ねられていく。
メリアドールの袈裟斬り、返すアグリアスはそれを寸前で食い止める。
「…大したものね。ここまでできるとは正直思っていなかったわ。素直に心からあなたを剣士として尊敬できる」
刃を交えたまま力比べの形となった状態でメリアドールが賞賛を与える。
「お前の剣も見事だよ。メリアドール。ここで潰すには惜しいくらいだ」両者の剣が再び弾かれ合う。
…いつかの悪夢がまざまざと脳裏に蘇る。リオファネス城の屋上で受けた屈辱と戦慄。
未だに忘れ得ない。そのか細い腕から紡がれる殺戮の絶技は対象の悉くを黄泉へと導く。
脅威の殺し屋、セリア。私はこうして命を預けてきた愛剣を右手に。セリアは忍刀を両手に。今この場で殺しあう。
もはや言葉は不要。必要なのは相手を速やかに亡き者とする鍛え上げた技のみ。
会話は無く、一切の動作もない。その静謐な空気は冷気を帯び始め、まるで近寄れば何の意味も無く
殺されるかのような抜き身の妖刀のような雰囲気である。互いに最初の手を打ちにくい膠着した状態。
それもそのはずである。達人同士の勝負は最初の一撃で相手を殺しうる。知らず知らずのうちにアグリアスの頬を
冷や汗が伝う。業を煮やしたのか、セリアが先に斬りかかる。相当の距離があったはずだが、まるでそんなものは
無意味と言わんばかりの驚異の接近速度。極限にまで高められたアグリアスの集中力が、相手を捕獲し、
喰いつくさんばかりのかまきりの鎌にも似た二本の刀の軌道を見取り、それを打ち弾く。
…刃を交えてみて初めて分かった。このセリアの刀は軽い。打ち弾けないことはない…。
――しかし。その剣速、もはや人の繰り出すそれではない。加えて操る刀は二本。相手はこちらの倍の手数で
剣撃を、それこそ雨のように間断なく降り注ぐ。こちらも受けるばかりが能ではない。驟雨の如き斬撃を防ぎつつ、
相手の命を奪おうと仕掛ける。しかし、斬撃、刺突、騙し手、殺し技。そのいずれもあるいは避けられ、あるいは
防がれ、悉くが無駄に終わる。この女、暗殺術だけではなく剣術も超一流の腕である。
アグリアスが防戦に回らざるを得ない理由、何もセリアの神速の剣撃ばかりによるものではない。
刀はむしろまやかしだ。この女の殺しの技術の神髄は、瞬時に相手を無力化、もしくは死体へと変える
暗殺の技にある。ある時は影を縫いつけられて動きを封じられ、またある時は一瞬で意識を失わされる。
それらを受けてしまった後の運命は言わずもがな、逃れようの無い死である。アグリアスはセリアの刀の攻撃に
何か不審な点は無いか、騙し手の裏に暗殺術の行使の意を孕んでいないかを絶えず考え、予測しながら
立ち会わなくてはならない。そういったいわゆる「思考のロス」が尚更アグリアスを不利な状況に追い詰める。
>>790の続き
殺戮の戦鬼と全てを死塵にする処刑人。錬気を十分に得物に託したところで両雄が激突する。
アグリアスの袈裟斬りを素手で難なく受け止めるレーゼ。その接触音は刃同士のそれと何ら代わらない。
闘気を高めて肉体に通わせば、肉体の強度は飛躍的に上昇する。しかし、それで斬撃を防げるかと問われれば
答えは否、できるわけがない。にもかかわらずこうしてレーゼが刃を素手で受けられるのは、ひとえに彼女が
人間でないからだ。人外の闘気量。これをもってして今の神業は初めて成される。加えてレーゼの指。
手のひらで受けた刀身を握ろうとしたのを見受けて、慌ててアグリアスは剣を引く。鋼鉄をも貫通するレーゼの
指の力に掛かれば、細身の剣などひとたまりも無い。剣が砕かれれば、一巻の終わりである。
もはや、あの腕は紛れも無い凶器である。指がある分、ただの剣よりたちが余計に悪い。意思を持った二本の
利剣が相手、と考えたほうが適切だ。鋼鉄の塊と化した腕から繰り広げられる多彩な打撃。それを
アグリアスは剣で悉く打ち払う。アグリアスの剣も闘気が通っているから、こうした熾烈な衝突の応酬にも剣は耐えられる。
このレーゼ、力も人間のそれでなければ動きの迅さも人間とは段違いである。四方八方からの打撃を
懸命に打ち払うものの、とても聖剣技を繰り出すだけの時間は作れない。今の状況では、一瞬の硬直が即命取りとなる。
限界を超えた肉体と精神の行使は着実に疲労を蓄積させ、技の切れを鈍らせていく。アグリアスの体力が
もはや限界に近いことを見取り、レーゼが勝負をかける。レーゼのアグリアスの胸板への全力の正拳突き。
アグリアス、これを剣の刃で食い止める。しかしいかんせん腕を酷使した上でレーゼの全力の衝撃である。
状況が悪すぎた。ある程度の威力は殺したものの、刃からずれたレーゼの拳がアグリアスの胸を鎧越しに襲う。
その出鱈目な力に体は宙を吹き飛び、全身を壁に強打するアグリアス。
「(…い、いかん! 次の攻撃に備えねば…!)」混濁する意識と景色の中で、懸命に頭を持ち上げるアグリアス。
既にアグリアスのすぐ傍まで迫っていたレーゼには、彼女の回復を待つ義理も優しさも持ち合わせていない。
素早く首を掴んで宙吊りにするレーゼ。「ようやく捕まえたわ。随分手こずらせてくれたわね。お楽しみはこれからよ」
>>810 …このモトベという男。知識の量が莫大なのは認めるが、剣の腕はどうなのか。今日は初めての
立ち合い稽古なのだが…。様子見のアグリアスの剣撃を難なく刀で受け止めるモトベ。侍をしている
だけあって、剣の腕は確かなようだ。数手を交わした後に、アグリアスはモトベの刀を弾こうとする。
…しかし弾けない。むきになったアグリアスは力任せに刀を力でねじ伏せようとする。
「…力ばかりに頼った悪手の極みだな。アグリアス」そう言ってモトベはまるで引かない。
「力、技ばかりが戦いの全てではないんだ。例えば…」「!?」今まで膠着状態だった二本の剣だが、ジリジリと押されている。
「某国で発見された物理法則を理解し、活用できれば、こうして普段以上の力を刀に込めることができる」
とっさに剣を引いて距離をとる。口ばかり達者で、ただの頭でっかちとしか見ていなかった男に、ここまで
虚仮にされては剣に生きてきたアグリアスは我慢が成らない。――速やかに、この出しゃばりを倒す。
怒りに駆られて突進するアグリアス。その様子を冷淡な面持ちで一瞥するモトベ。
「怒りで我を失った剣士に見られる典型的な動きだな」アグリアスの剣を受け、注意が行き届かないアグリアスの足を
サッと足払いするモトベ。突然足をすくわれ、体が揺らぐアグリアス。倒れこむ顔に迫るモトベの手のひら。
モトベは倒れこむアグリアスの顔に手を乗せ、倒れるスピードに自分の力を上乗せしてアグリアスの後頭部を地面に激突させる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」思いも寄らなかった頭への衝撃に堪らずアグリアスは声にならない叫びを上げて悶絶する。
「柔術、という技だ。この国にはほとんど浸透していないがな。単なる護身用の術に過ぎないが、
剣術と組み合わせれば…この通り、実戦で使えん事も無い」そう言って刀を鞘に収めるモトベ。
「確かに知識のみではどうにも役に立たん。しかし、それを十分に研究し、吟味する。その知識の使い道を自分で
見つけるんだ。そうすれば、知識は力にも技にも劣らない立派な武器となってくれるのさ」そう言って立ち去るモトベ。
呆然とした様子でモトベを見送るアグリアス。
いったん終わりかな?
文章として特に問題はなさそうなのでどれか一つでも完成させてみたら?
乙とは思うが冒頭部分だけ、というのはどうにも
俺もどれか一つでいいから完成きぼん
>>814 >「私がなぜ聖騎士などと呼ばれているか教えてやろうか?」
呼ばれてませんアグたん
伯「今の攻防の意味が分かるか、ラムザ」
ラム「いずれにせよ、ホーリーナイト相手にST防御無しは感心しませんね」
とか想像してたのにィイイ!
話は硬派路線で面白いんだけど、
そろそろ文章を整理してみることに手を付けてみません?
改行の仕方もそうなんだけど、台詞のカギかっこにすぐ地の文が続くと
読者としてはパッと見てギュウ詰めで読みづらいですな。
あと、〜〜する誰それ、という言い回しがすンごく多いですよね。
>>818でのアクションシーンのように連続する動作のスピード感を描写するのには効果的だと思うけど
台詞のカギかっこのすぐ後に〜〜する誰それ、を続けるのを連発されると
やっぱり読んでて(悪いクセだな)と感じちゃう。
俺は文章書ける人間じゃないんで「体言止め」の是非に関してはあんまりどうこう言えないんだけど。
長々とゴメンね。
>>760 うわあ、偉い久々にもみもみ士ハッケソ。世界を滅ぼすもの懐かしい。
思えば昔に比べて職人増えたなあ。
824 :
803:05/01/05 03:41:46 ID:dflFv7m1
>>822 アドバイスありがとう。今度から気をつけて書いてみるよ。
825 :
822:05/01/05 04:20:55 ID:dUluzWU4
一介のスレ住人にすぎない俺なんかより
「体言止め」でグーグル検索すれば、作家や国語学者等の物書きのプロの方々が
なんで体言止めが文章表現としてはあんまりよろしくないのか、
逆に、どんな使い方をすれば効果的なのか、
色々述べているので、そちらを参考にしたほうがいいかも。
俺も
>>819-820同様、完成作品を期待してますよ。
個人的にはゲーム本編中で展開しても違和感のないvsアサシン、デーモンあたりが好きかな。
【聖騎士】 アグリアス・ザ・ホーリーナイト・オークス
VS
【神殿騎士団の裏番長】 メリアドール・ティンジェル
この決闘は特別ルール(1Rと3Rは剣技封印、2Rと4Rは全剣技使用可能)
で行なわれた。アグリアスは1Rと3Rでは終始攻勢でメリアドールを圧倒した。
場外際に追いつめられたメリアドールが反撃に転じようと斬りかかってきた時には
ことごとくカウンターを取り、素の剣力での格の違いを見せつけた。
逆に2Rと4Rでは開始早々メリアドールの剛剣が炸裂してアグリアスの剣を破壊、
メリアドールが完全に優位に立つ展開となった。しかしアグリアスはサブアビリティの
拳術で何とか持ちこたえ、ラウンドの終わり際には素手で聖剣技を撃ってみせるなど
観客を沸かせた。消耗の激しかったメリアドールは3R終了後のインターバル時には
「I can`t no more」とセコンドにつく父親のヴォルマルフらにこぼして「You can! you can!!」
とヴォルマルフやイズルードに激励されるシーンもあった。4Rが終了したところで
どちらも戦闘不能にならなかったが、判定では3−0でアグリアスが勝利を収めた。
アグリアスは昨年は左手の怪我に悩まされ、聖剣技の射程距離が全て1短くなるなど
不調だったが、今年は体調も万全で、今度こそ畏国統一トーナメントの制覇が期待される。
歴代FFキャラ全員集合な格闘ゲームがやりたくなった。
アグたん萌え〜
またエアガイツですか
830 :
803:05/01/05 20:06:20 ID:dflFv7m1
レーゼ編が完成したので投稿させて貰います。
よろしければご覧下さい。
>>817の続き
アグリアスは頚動脈と頚静脈を握り締められてろくに頭が回らない。レーゼの力を持ってすれば
首をへし折ることはおろか握力のみで首をちぎって捨てる事も朝飯前なのだが、そんな真似は
レーゼにはとてもできない。出来ようはずが無い。待ちに待った、復讐の時がようやく訪れたのだから。
手足の感覚が遠くなり、無様に剣を床に落としてしまうアグリアス。もはやいつ殺されてもおかしくない状況で、
アグリアスに出来ることは何も無い。手足がまるで動かないのだから。
「…少し苦しめてあげましょうか」
人間の体は脆い。だからうっかり力を込めすぎて首を折らないように、蟻をつまむ様な気持ちで今よりも少しだけ
力を入れる。
「あっ…ううぅ…」
子猫の鳴き声のようなか細い声を出して苦悶を訴えるアグリアス。そんな顔、そんな声がレーゼにとっては
最高の爽快感に変換される。これだ! 私が求めていた光景はまさしくこれなんだ! 長年の恨み辛みが瓦解していく
感覚に、レーゼは小躍りしたい気持ちを必死に抑える。あっさりと声を上げるのを止め、うな垂れてしまったアグリアス。
「(――気絶したのね。どうしてこんな脆弱な女が今まであんなに人気があったのかしら)」
首を掴む指に脈を感じるレーゼはほっと胸をなでおろすと共に、再び私刑を再開せんと、アグリアスの腹部を殴りつける。
鎧越しとはいえ、その威力は気絶者を呼び覚ますには充分すぎてなお余りある。大量の吐血。そして咳き込むアグリアス。
顔に被ったアグリアスの血がより一層レーゼの嗜虐心を掻き立てる。むせ返るような血の匂い。それが仇敵アグリアスのもので
あるのだから堪らない。心を躍らせるなというほうがどだい無理な注文である。
――さて。これからどうしよう。
圧倒的優位にありながら、むしろ困っているのはレーゼ本人である。
「(…一体どういう手順を踏めば、より長く、より愉しく、より残酷にあなたを壊せるのかしらね)」
目は…ダメだ。傷つけられない。自分の体が段々と崩れていく様を見せ付けなければ恐怖は与えられない。
目をくり抜いた後でいたぶるというのも一つの手ではあるが、やはり絶望していく表情を見取ってこそ興である。
口も同様の理由で却下。怨嗟の声を聞けなくなるというのは大失点だ。
あまり大規模な破壊はできない。腕や足をもいでしまうと、それだけで失血死してしまう。
と、なると。やはり破壊対象は身体の末端か。指を一本一本捻り取って二度と剣を持てないように
してやれば、少しは積年の溜飲も下がるだろうか。アグリアスの右手にゆるゆるとレーゼの左手が伸びる。
首を掴まれて今まさに死せんとするアグリアスと、アグリアスを恍惚の表情で苦しめるレーゼ。
そんな惨劇を物陰から総身を震わせて見つめ続ける者達が数十人。スレの住人である。
何とかして我らが女神を救い出したい! しかし、あのアグリアスでさえあの様なのだ。今更一般人の
自分達がしゃしゃり出たところで、殺されに行くようなものである。涙を流しながら歯軋りする。
「冗談じゃねぇ!!」
レーゼの手がアグリアスの人差し指にかかったところを見て、一人の名無しが立ち上がる。
その手には鉄パイプのようなものが握り締められている。激情に駆られて我を忘れているのだ。
「アグたんが…アグたんが…お前みたいな奴に負けてたまるかよぉぉっ!!」
「やっ、やめるんだ名無しーーーっ!!」
仲間達の制止を顧みることなく、レーゼに突進する。その様子をさもつまらなそうな表情で冷ややかに見つめるレーゼ。
名無しの振りかざした鉄パイプがレーゼの右頬を直撃する直前に、名無しはある言葉を聴いた。
「下衆」
ボウン、何かの小爆発のような音と共に、一瞬前まで名無しであったそれが床に飛び散る。
今まで生きて友であった名無しが、今はもう死んでしまったということに。
目の前で何の前触れもなく引き起こされた地獄に。
他のスレ住民たちは震えるのも忘れてただただ呆然と目の前の惨状を放心した様子で見つめるばかりである。
レーゼにとって見れば、打撃に合わせて軽く裏拳を入れただけに過ぎないが、それでも人一人を粉砕するには十分であった。
「あなた達はそこで黙って震えていればいいわ。信奉する姫君が解体される様子を、そこでじっくりと御覧なさい」
レーゼの集中力が名無しに割かれたため、アグリアスの首のかけられる力が弱まり、アグリアスは明確な意識を取り戻した。
眼前の目を覆わんばかりの惨状に恐怖を抱く以上に、今まで自分を慕っていた名無しが虫けらのように殺された
という事実に、失われかけた闘志が怒りを燃料として燃え上がる。
とっさにレーゼの右腕を両手で掴み、レーゼの右腕を支えにしてレーゼの下顎を
蹴り上げるアグリアス。突然の強烈な顎への衝撃に、流石のレーゼも一瞬だけ意識が歪む。
緩んだ右手の拘束を振りほどいて着地し、みぞおちにさらに蹴りを入れる。足元の剣を急いで拾って距離をとる。
格闘家ではないとはいえ、アグリアスの肉体は鍛え上げられている。相手がただの人間ならば
二発目の蹴りで意識を当然失うはずだが…。
「流石…と。とりあえず褒めておこうかしら。蹴り込み自体はまだまだ甘いけどね」
何らダメージを負っている様子は見受けられない。口元は必要以上に歪み、狂気の程を表している。
アグリアスにまんまと逃げられた挙句に蹴りを喰らったとあって、怒りが臨界を突破したようだ。
「…いいわ。次はもったいぶらずに一発で頭を潰してあげるから」
レーゼの両腕が再び光を放ち始める。レーゼが怒りに打ち震えている間に、アグリアスは起死回生の
聖剣技を用意していた。剣は唸りを上げると共に燦然と輝き、聖気に満ち満ちている。
再び剣と拳の打ち合いに持ち込まれては先ほどの二の舞だ。口元に血の泡を覗かせながら
懸命に紡ぐは最高の聖剣技・聖光爆裂破。この技が通用しなければ、すなわち聖剣技による止めの望みは潰える。
乾坤一擲の聖光爆裂破。その紅白い裂光にレーゼは憫笑を催す。
空中で二つのエネルギーが衝突しあう。互いを喰い合うその二つの光は、一瞬で誘爆を引き起こし、爆風が周囲のものを吹き飛ばす。
頼みの綱であった技がかき消され、思わず片膝を突くアグリアス。それを悠然とした面持ちでレーゼが見つめる。
「闘気による遠距離攻撃を使えるのは、何もあなただけの特権じゃないのよ。ブレスで相殺させてもらったわ」
レーゼはブレスを発し、己の身を守ると共に聖剣技の威力を打ち消したのだ。
その事実に見る見る顔色を失うアグリアス。そんな様子がレーゼにとっては可笑しくて堪らない。
「…黙れ。貴様なんかに。…貴様なんかに私の奥義が破られるものかーーーっ!!」
再び剣に聖気を充填させるアグリアス。やれやれといった面持ちで目の前の愚女の狂態を嘲笑う。
――これでいい。全ては私の計画通りだ。
剣が先ほどのように煌々と光を放ち、聖剣技を繰り出す準備が整う。憫笑と嘲笑の入り混じった含み笑いで口元を歪め、
ブレスを発射する準備を整える。今再び、先ほどの光景が繰り広げられようとする。
名高き聖騎士もああなったらおしまいだな、とレーゼは内心嘆息を漏らす。
まぁそれも無理からぬ。頼みの綱であった聖剣技はあっさりと破られ、死刑宣告を受けたも同然なのだ。
とち狂って今のように狂態を演じても不思議はない。もう一度聖剣技をかき消してから、今度こそ
決定的に絶望たらしめる。それはそれで趣きがあっていいか、とレーゼは歪んだ遊び心にとらわれる。
アグリアスの剣が最大限に輝き、剣技を放つ姿勢を造る。それを見取ってレーゼもブレスを形成する。
次の瞬間、突然アグリアスが疾走して来た――。
「(えっ―――!?)」
予想だにしなかった事態に、状況を飲み込めずレーゼは狼狽する。集中力は失われ、ブレスの闘気塊は失われる。
アグリアスとて、その動きの迅さは常人のそれではない。それこそレーゼがあっと驚いている間に懐にまで飛び込む。
そう、全て計算ずくの上での行動だった。一発目の聖光爆裂破はレーゼを釣る為の布石であった。
防がれることを前提で放ったものだ。敢えて防がせ、狂態を演じることでレーゼを更なる優位な立場に担ぎ上げ、
慢心を生じさせるのが目的であった。全ては、今のこの攻撃を成功させる為の布石。
聖気が充填されきった剣がレーゼの胸元を襲う。レーゼ、これを右手のひらでガード。アグリアス、レーゼの手のひらと
剣が接触したインパクトの瞬間に聖光爆裂破を発動――。至近距離で早くも破壊対象に接触した衝撃波は
それこそガードさせる暇も与えずにレーゼの懐で大爆発を引き起こす。レーゼにとって見れば、抱きかかえていた大型の
爆弾が、そのまま爆発したようなものである。全身を衝撃波と熱波に打ちのめされ、堪らずレーゼは吹き飛んで壁に叩きつけられる。
一方アグリアスは剣を構えたまま無傷である。
一発目の聖剣技発動時に敢えてこの戦法を取らなかったのは、突進の最中に警戒心を持たれてブレスで
迎撃される可能性があったからだ。相手の虚を突いてこそ、今の攻撃は成功する。アグリアス自身は
同属性の障壁を聖剣技を作り出すときの応用で形成することで、至近距離での爆発の衝撃にも影響を受けない。
間髪入れずにアグリアスは全身打撲で苦しみ悶えているレーゼの元へ剣を片手に走り寄る。
かつては共に戦った仲間だろうと。かつては同じ瓶の酒を飲み比べた仲であろうと。
もはや今、このレーゼは完全な敵だ。殺さなければ、次に殺されるのはアグリアスだ。
戦場で、相手を不憫に思って殺すべき相手を殺せない戦士など、下の下である。
剣を納めて立ち去る途中に、赦した相手に背後から胸を射抜かれる、という間抜けが一体何人いるのだろう。
アグリアスも、幾多の修羅場を掻い潜るうちに、いつしか人を殺すことにためらいを持つことをやめた。
普段の生活を営むアグリアスと、戦場で殺しを続けるアグリアスは全くの別物である。
あくまで、人格をきっちりと切り替える。戦場では事務的に、私情を挟まずにただ殺すべき相手を殺す。
そうしなければ、彼女は自分の心を保てなかったし、何よりも戦場で生き残れなかったから。
何のためらいも無く、完璧な速度と箇所捕捉で。アグリアスはレーゼの心臓部分に剣を突き立てる。
「あっ……」
小さな声を上げてレーゼという女がこの世から消えてなくなった。
レーゼの死相に窺えるのは苦悶でも嫉妬でも憤怒でもない。何の表情も窺えない。
見開かれた目はただぼんやりとアグリアスを見つめ続けるのみ。その人形然とした顔を一瞥した後、
アグリアスは剣を納めて軽く黙祷する。殺した相手に許しを乞おうなどとは思わないし、乞えるとも
思わないが、アグリアスが出来ることは、彼女の冥福を祈ることのみだったのだから。
すみません、実はモトベでした。騙ってすみませんでした…orz
いやいや、わかってたってw
838 :
822:05/01/05 22:19:44 ID:dUluzWU4
>>836 うん、俺の>822での指摘は、これまでの君のSS中の文章にちょっと気になってた部分を
そろそろ突っ込んどいたほうがいいかなー、と思って書いたわけだし。
他のクセとしては「!」や「?」を半角変換するとことかw
今年の俺の初夢は振袖アグたんオトソでほろ酔い乱れ酒。
ポイントはアップ髪&うなじ、太もも、白足袋。
アグたん「私の酒が飲めんのか、ラムザ…」
840 :
算盤:05/01/06 04:33:09 ID:ekEqlliL
アルマ「アグリアスさん、はかどってます?」
アグ 「うむ、なかなか順調だ、アルマ殿。……便利なものだな、この『ソロバン』とやらは」
アルマ「でしょう。シモン先生が使ってらした東洋の計算機ですけどね。
慣れるととても早く計算ができますよ」
アグ 「まったくその通りだな……いや、恥を話すようだが、わが隊には計算に強いものがいなくてな。
オヴェリア様を護衛すべく本体と離れてからは、食料だの軍資だのの計算を
本来輔弼を任務としない素人がやらねばならなくなったから、最初のうちは大変だったよ。
アルマ殿にこの計算機を紹介していただいたのはまったく僥倖だった」
アルマ「(相変わらず話の堅い人ね)……ところで、アグリアスさん、
どうして私が貴女にソロバンを渡したか分かってます?」
アグ 「…? どうして…って、アカデミーで一番数学が優秀だったのが私だからだろう?
ラムザはあのとおり忙しいしな。せめて経理くらいは他の者が……」
アルマ「ほんっと〜に……それだけだと思ってるんですか?」
アグ 「勿論だ」
アルマ「あー、もう、分かってない分かってない!! あのねぇ、アグリスさん、兄さんは異端者にされちゃったんですよ?
もう名門ベオルブの三男坊でござい、貴族の若様でございって言ってられないんですよ? この戦乱をうまく乗り切ったとしたって、
一生日陰者の庶民として生きていかなくちゃならないんですよ! そのときに兄さんの妻たるアグリアスさんが家計ひとつ
切り盛りできなくてどうするんです!!」
841 :
算盤:05/01/06 04:34:32 ID:ekEqlliL
アグ 「あ、……あの、アルマ殿?……なにか、その誤解をされているのでは……
別に、私はラムザとは何も……」
アルマ「そうでしょうね、失礼ながら兄さんとアグリアスさんの性格じゃあね。でも、お互い憎からず
思っているのは事実でしょう? ていうか、気づいてないの本人同士だけなんじゃないですか?
ムスタディオさんも言ってましたよ。あれで隠してるつもりなんだから二人ともずうずうしいって」
第一、私の目が誤魔化せると思ってらっしゃるんですか?」
アグ 「あ、うう……」
アルマ「好きですよね、兄さんのこと?」
アグ 「…………はい…………」
アルマ「素直でよろしい。でもね、さっき言ったように、よほどのことがない限り、兄さんは一生日陰者、
その兄さんと添い遂げようと思うなら、それなりも覚悟を持っていただかないと」
アグ 「……」
アルマ「ソロバンはそのための、まあデモンストレーションみたいなものです。早く庶民的な経済感覚を
身に付けていただかないと困りますからね……それから私の見たところ、アグリアスさんは料理や裁縫も
まるでなっていませんね。そのほうも遠慮なくしごかせて頂きますから、覚悟なさっていて下さい。
分かりましたね」
アグ 「…………」
……しかしながら、アルマの鬼のような「花嫁修業」がアグリアスに課されることはなかった。
当のアルマ本人が、それからいくらもたたずに拉致されてしまったからである。
もっとも、そのことにほんの少しだけアグリアスがほっとしたことは、誰も知らない事実であった。
実際アルマには敬語なのにラムザにはタメ口だったら萌えるなぁ。
ま、残念ながらそのような描写は劇中に存在しないが。
>>842 アグ「ベオルブ家の令嬢、アルマ様ですね」(オヴェリアとの会話)
アグ「今更疑うものか!私はおまえを信じる!!」(ラムザとの会話)
どの出自であれ、オヴェリア様のお友達を呼び捨てにするわけにはいかないだろう。
845 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/06 15:19:26 ID:BTtBq0At
>>836 vsモトベ編かっこよかった。
負けたあとのアグリアスの描写激しくキボン!
846 :
845:05/01/06 15:20:27 ID:BTtBq0At
sage忘れました。いってきます・・・。
たま〜に見かけるけど、なんかのきっかけで
ラムザがアグたんに対してタメ口になるというのも良いな。
>>847 俺もラムザがタメ口してるSSをいくつか見たけど
だいたいが生真面目系でなくやや斜に構えたキャラになってる気がする。
それはそれで興味深かった。
「おいアグリアス、風呂」
「裏の川へ行け」
「おいアグリアス、メシ」
「これから狩りに行く」
ラム「やっぱり僕にタメ口似合いませんね♪」
アグ「私の返答例に偏見がはなはなしくないか…」
>>845 ありがとうございます。今少々多忙ですので暇が出来次第
投稿させてもらいます。
ラムザとメリアドールはタメ口だな。
年齢差2歳なら許容範囲なのか。
黒本ならメリアドールもアグリアスも同じ年なのに・・・
世の中意地悪だとアグたんが嘆いております。
メリは元敵だからタメ口なんじゃないのか
あれだ、アグリアスはまだラムザが隊長として未熟な頃から支えてくれた間柄だから
頭が上がらないんだよ。メリア?シラネ、みたいな
>>853 呼称はこんな感じ。
ラムザとアグは会話が少ないので、アグ個人の二人称はない。
ラムザ→メリア 「メリアドール」「きみ」
メリア→ラムザ 「ラムザ」「おまえ」「あなた」
ラムザ→アグリアス 「アグリアスさん」「あなた(たち)」
アグリアス→ラムザ 「ラムザ」「おまえ」「貴公」
そうなると一番馴れ馴れしいのはムスタだな。
「おー、メリアドール、今日もぴりぴりしてんなぁ」
「なあ、アグ姐、踊り子やってくれよ〜」
「よお、アルマちゃん、機工士の嫁になる気ない?」
庶民なのにな
確かにラムザとタメ口だが、ムスタはかなり生真面目な男だぞ。
根は真面目、じゃ駄目か?
普段は
>>856な感じだけど戦闘だったり命がかかってたりだと真面目になる、とか
しかし悲しいかな、ムスタディオはこのスレではピエロになることが多いな。
どうしてもアグリアスを茶化す役としては、誰よりも適任というか。
俺はムスタディオは案外硬派というか、仕事が楽しくてしょうがない
職人タイプなんじゃないかと思ったりしてるんだが。
2章はベスロディオ助けるために必死だからバリバリ硬派。
サブイベントでは、鉄巨人、クラウド相手にオーバーリアクション。
まあ、ふざけている時は無いな。
ムスタディオマッドサイエンティスト説。
夜な夜な皆の装備や八ちゃんを(勝手に)改造してます。
騎士アグリアス
「安心しろ。二度と銃は使わない。
お前が得意げに改造銃を見せびらかすものだから付き合ってやったまでのこと。
命は無情にして惜しむべからず・・・葬る!不動無明剣!!
チ ャ ー ジ なくして力の解放はありえない・・・」
機工士ムスタディオ
「・・・聖剣技もチャージは出来ないはずだが」
騎士アグリアス
「ッッ!!??」
>>861 アグたん用に「ラムたんの日々の言動録画機能」は付けておきたいとこだな。
>八号オプション機能
ラムたんという文字を見ると殺意が芽生えるのは漏れだけか?
なに?それ?ふざけてるの?
魔導アーマーみたいに改造してアグたんを搭乗させよう。
そんで魔導聖剣技で敵兵だろうがルカヴィだろうがばったばったと…
ラム
ラムラ
ラムガ
ラムジャ
ラムザ
漏れとか書いてるやつにそんなこと言われても。
ムスタディオは真面目だろう、離反警告メッセージとか「僕」だし。
まあピエロたる全ての要因は『ムスタディオをやっつけろ(はあと』なわけだ。
>>869 俺はRA2みたいなのが好きなんだが、なかなか見付かんなくてなぁ…
他にも白&黒と忍&召がなかなか良い感じ。 ありがと。
白&黒っていうと最近はマーブルスクリューとか撃つアレしか思い浮かばん
873 :
869:05/01/08 01:40:32 ID:wIRX76BO
RA2と3は以前貼られてた「背広アグと新妻ラムザ」のURLからたどって見つけたような記憶があるんだが
なにぶんにもその絵とURL自体保存してなかったもので。
もう記憶がおぼろげなもんで申し訳ない。
戦場の女神、アグリアス=オークス!
唸る剣技、流れる長髪、たゆまぬ忠誠心に、たゆむ胸。
剣を片手に、突き進むは栄光の騎士道、信ずるは神の道!
彼女は躊躇わない、戸惑わない、迷わない。己の正しさを知っているから!
文句のあるやつはかかってこい、そら、聖光爆裂波。
その独断と偏見によって守られた鋼鉄の信念を、見かねて人はこう呼んだ!
ーーアグリアス・ドクトリンーーと!
「…我ら罪深きイヴァリースの子らが神の御力により救われんことを」
「……姫様、そろそろ出発の時間ですぞ」
「お黙りなさい、シモン殿。オヴェリア様の礼拝を邪魔立てされるおつもりか」
「まだかよ!もう五時間以上にもなるンだぞ」
「失せろ」
全てにおいて主君を優先、それがアグリアスドクトリンッ!
「子供の頃、教会でよく聞かされたあのおとぎ話ですか…?」
「これはこれは。…アグリアス殿は教会が嘘を言っているとでも…?」
「(……ラムザ殿、猊下はあのお年でおとぎ話など信じておられるらしい。笑えるな)」
「………」
だけどサンタは信じてる、それが至高のアグリアスドクトリンッ!
「ラムザ、お前はベオルブの人間なのか」
「確かに僕はベオルブの人間だ!でも兄さん達とは違う!」
「うーん…。そういうことは、もう少し早く言っておいて欲しかったな」
「え………す、すみません」
「まあ、今さら疑うものか。私はおまえを信じる」
「………どうも」
過ぎたるは及ばざるがごとし、それが生粋のアグリアスドクトリンッ!
「アグリアス、私のセイブザクイーンを知らないかしら」
「壊れていたので捨てたぞ」
「!?」
壊しておいて、「壊れていたよ」。それが無敵のアグリアスドクトリンッ!
「全員集まったな、それでは作戦を説明する。敵の戦力は強大だ、結束がものをいうぞ。
まずムスタディオが単身、前線に躍り出る。そこで敵の集中放火を浴びてくれ。
その隙に私率いる一番隊は敵の後方に回りこむ。二番隊は魔法で牽制していてくれ。
ちょうど包囲陣が完成した頃に、ムスタディオのカウントが0になると予想されるので、
すかさずラッドはまたもや単身、蘇生に向ってくれ。恐らくここでも放火を浴びるだろうが構わん。
そこにおいて我々は一斉攻撃に出る。敵の注意が前後に散漫した所を一気に叩く!
以上が作戦のあらましだ。ムスタディオとラッド以外に質問は?ないな。では健闘を祈る!」
時と場合と手段を選ばない、それが究極のアグリアスドクトリンッ!
876 :
牛鬼:05/01/08 02:57:09 ID:sj/wELaA
軽い気持ちで書きはじめたけど案外浮かばない、それがアグリアスドクトリンッ!
...orz
@お尋ね者の上家庭崩壊シスコン気味なんだけどやっぱり惚れてるアホ毛
Aタイプではないがおおむね真面目で生活能力も実家も安泰の機工士
アグたんよ、
ど っ ち を 選 ぶ の だ ?
ラムちゃん。
メリアドールですよ。
オヴェリア様に決まっているだろう。
でも異端者認定されてるから、居場所は知っていてもなかなか会えない。
そこでアグたんはでこっぱちの愛人n(ry
アグリアス=グリフィス
オヴェリア=シャルロット姫
ディリータ=尊厳王
の方向で。失意のオヴェリアの寝室に窓から忍ぶ白馬の女騎士様ですよ。
あれ、この配役前にもやったような・・・
「それでもお前の目に!何よりも王女が眩しいなら!」だっけか。
一番の見所はもちろんキュクレインによるアグリアス拷問フルコース。
い、いかん!この配役だとアグリアスが軍資金を調達するために
ルードヴィッヒと一夜を共に・・・・いかーん!それだけは!!
翌朝川で水浴びするアグリアスをラムザが後ろから抱きしめる
シーンが成立するとはいえ、これでは嬉しくないぞ!!
ヒロインにしてもレイプされるし・・・
うーむ・・・ファルネーゼあたりなら
主人公でいいんじゃね?
ラムザがキャスカで
それだとラムザが物狂いになってしまいますが
何のためにアビリティがガッツになったと思ってるんだ。
ガッツ=ラムザ、グリフィス=ディリータ、シャルロット=オヴェリア
キャスカ=アルマ、ファルネーゼ=メリア、イシドロ=ムスタ。
こんな感じで良いかな。
アグたんは・・・パックで。
いやむしろパックンで。
三章以降のアグはピピンだと思う。
いやむしろアグたんは髑髏の騎士で。
滝そばの青姦シーンのみでもいいから
ガッツ=ラムザ、キャスカ=アグたんでやってくれたら俺はごっつぁんです。
でもたまにはシールケたん路線で。
どうでもいいけど、シールケを汁気って書くとエロイな。
今、俺の中でアドンを誰にするか必死で考え中
というかそろそろスレ違いだな、分からなかった方々すいませんでした。
ガフ「しゃーく!!!が、ふー!!!」
ガフ「ラムザ、お前にあだ名をつけてやろう」
ラムザ「なんで?」
ガフ「俺はあだ名をつける名人なンだ」
ラムザ「そうですか」
ガフ「お前のあだ名は……」
ガフ「 と っ く り セ ェ タ ァ ア ア ア ア ッ ッ !!!!! 」
トゲトゲにはツッコミ無しか
とっくりセーター?
……ああ、2章と3章のラムザの衣装か。一瞬何かと思ったw
いや、青年誌に乗ってる広告のことだよ>とっくり
ああ、あれか
某クリニックの
まだガフガリ傭兵団時代はひ弱なショタだったから、かむっててもしょうがない。
「異端者」宣告受けたあたりからは立派にズルムケ。
「男」は成長するもんだよ。
アグたんもうっかりバッタリ立小便現場に出くわしたらビックリだ。
鯖は落ちましたが、このスレは無問題!
電脳世界の彼方に消え去ってしまうかと・・・
青い魚と書いて鯖か…
アグたんに寿司屋の湯のみ片手に漢字うんちくを語っていただきたい。
>>902 IDがSSですね
あなたをアグたんの親衛隊です
>>902 アグ「鯖という字はな、魚へんにブルーと書くのだ」
アグ「鰯という字はな、魚へんにメリアと書くのだ」
アグ「鱧(はも)という字はな、魚へんに私の胸と書くのだ」
アグ「そして鮃(ひらめ)という字はな、魚へんに……ここだけの話だぞ……オヴェリア様の胸、と書くのだ」
アグ「鮃という字はな、魚へんにアルマ殿の胸と書くのだ」
>>905、908は、聞いてて何だか悲しくなってくる。
魚が喜ぶと書いて…そのなんだ、なんでもない…
Kiss
アグ「魚に毛と書いて『ラムザ』、なにか愛らしいな…」
ラム「ほんとは『とど』と読むらしいですが」
アグ「…」
サメという字はな、魚が…………なっ、なにをニヤニヤしている!
オマイラ、いつまで続けるんだ?
大体、何で魚偏なんだ?
>902のお題。
オヴェリアのテーマとかはあるのになぜアグたんのテーマたるものがないのか?
殺人、強盗、天災、疫病、政権不安、国民一揆…。
今やこのイヴァリースは荒れに荒れていた。もはや国がいつ崩壊したとしてもおかしくない。
「さぁさぁ金目のものは残らず出して貰うぜ」
「だっ誰か助けてーーーっ!!」 罪も無い農民が今まさに盗賊たちの餌食となろうとした時に…「ヤツら」は現れた!!
「やめるんだっ!!」 猛々しくも澄み切った勇ましい静止の言葉! 屋根の上に佇む三つの人影!
「…一つ。道に背いた不義の者」 ブラウンのローブを風になびかせる老剣士。
「…二つ。教えてあげよう裁きの火」 ブルーのローブをなびかせる女剣士。
「…三つ。見事にたたっ斬る!」 金髪の髪をなびかせる女剣士。
「我ら! イヴァリース戦隊イヴァレンジャー!!」 突然の曲者達に盗賊はどうしていいのか分からない。
「ハッ!」 掛け声と共に謎の三人組が屋根から飛び降りる。
「うっ、うわわっ!?」 金髪の女剣士は着地に失敗して尻餅をつく。
『バカ! 何度練習すれば上手くなるのよ!?』 『空気読めホワイト!』 金髪の女剣士を中心に他の二人がひそひそと話す。
そんな様子をぽかんと口を開けて眺める盗賊たち。 「う、うおっほん!」 老剣士が顔を赤らめながら咳払いをする。
「し、紹介が遅れたな!私はイヴァリースブラウン!剣士の頂点に立つ男だ!以後お見知りおきを!」
「イヴァリースブルー!私にかかればどんな戦士だろうと形無しよ!」
「……」 金髪の女はうつむいたまま喋ろうとしない。ポーズをとっていたブラウンとブルーがそそくさと駆け寄る。
『何で台詞言わないのよ!せっかくの登場シーンが台無しじゃない!?』 『ホワイト…お前という奴はいつになったら…』
二人に促されて仕方なく赤い顔で金髪の女は声を張り上げる。
「いっ、イヴァリース…ホ、ホワイトだーーっ!よっよろしくーーーっ」
『何で正義の味方が敵と馴れ合うのよ!?』 『ホワイト…。貴様、イエローに格下げするぞ!?』
もううんざりとした顔をして盗賊たちが去っていく。三人の間に流れる気まずい空気。
「ち、血を流さずして決着とは…!スマートなヒーローよのう?ブルー!?」
「は、はい!ブラウンの言う通り!スマートヒーローイヴァレンジャー!例え敵でも慈愛の精神は忘れない!」
戦え僕らのイヴァレンジャー!平和は君達三人の肩に掛かっている!!
「ま、マンダリアン遊園地で、私とあくしゅ……」
妹をさらわれ、二人の兄を自分の手で殺し、
ラムザの心身は共に限界に近くなっていた。
自分が何のために戦っているのか見失いかけている中、
ラムザは彼女の叱咤を聞いた。
「お前がそんなことでいいのかッ!?」
みたいなシチュエーションでどうか一つ。
個人的に叱咤って嫌いなんだよね。何様って感じ。
苦しいから苦しいんだろ。それを罵ってどーすんのって。
そういう時はまず相手の気持ちを汲んでやることだわ。
そーそーそーだよねーうんうんてな。飽きるまで慰めてやればまた元気になるさ。
無理はいかん、無理は、な。倒れそうな奴を責め立てるなんてもってのほかだ。
だから・・・
「胸を貸してやろう・・・」
みたいなシチュエーションでどうか一つ。
学生時代体育会系、今ヘナチョコヲタの俺様としては
一発目に叱咤され、一泊もとい一拍おいてから「…そら」でこられると撃墜。
イヤでもやっぱ人間立ち直るには一泊お泊まり中「胸を貸す」ぐらいのことしてくれなきゃダメかも。
こう、お互いの体温で互いに励ましあうみたいな。
ゲーム中のアグは結構ヘタレだし、ラムザが頼ろうとするかな?
ムスタ、メリア、マラークあたりの方が頼りがいありそう。
だいたい終盤のラムザはアッパー系だからなあ…。
>>923 アッパー系というか、躁状態でアヒャアヒャですから。バルグなんか一刀両断です。
中途採用の傭兵を勘定に入れなければ
4章までは一応アグたんがボーズどもの中では最年長だしな。
なんとか頑張ってラムザのアホ毛をいじくりいじくり支えてきたんだよ。
でも4章からは、自分と同年代のいいとこ出の女騎士、自分達より一回り年上の化け物カップル、
いわずと知れた剣聖、ロボ、等々すごいメンツが続々入ってくるのでアグたんも大変だ。
新メンバーの加入によって、
隊の中でのポジションが変化してアグたんはやや落ち込み気味だけど、
以前よりもアグたんの危険が減るのでラムザは一安心さ。
ちょいと質問すまそ。
現実世界でアグリアスのような女にあったことごぜいますけ?そして、もし出会えたらどぅ汁?
年上で金髪で気が強くて、腕っぷしも強くて、おまけに胸と尻のでかいエッチな体つきの
女なんてそうそう見つからんと思っていたがなあ
>>928 足がすくんで動けないね。俺なら。
「あの・・・」すら言えない。
アグリアス「のような」であるなら、正直どうでもいいや。
アグリアスだったら、道でぶつかっただけでボコボコにされても幸せだが。
アグリアスにも妹がいるべきだ。
928です。
一回きりの人生だし本当に理想な人を捜しに行きたいな。
イギリスあたりかな?
行ってこいよ。長い人生挫折を味わっとくのも良いもんだ。
素っ晴ぁ〜ら〜し〜い〜、人生〜だぁ〜か〜らぁ〜
アメリカなら筋肉と乳&尻のエッチな体つきを両立したおネーチャンたちは多いだろうが
化粧はケバそうだし、性格もアクがきつそうだからな。
イギリスは隠れた巨乳王国という噂だし「騎士」のイメージも強いしな。
案外、目の付け所はいいかもしれん。
大学のころデンマークからの留学生の女の子がいて、結構きれいだったな。
ただ、北欧系の顔立ちっていかついんだよなぁ。
美人の宝庫ならスラブ系か白ロシアじゃないの? イギリスはあまり美人のイメージないな。
巨ヌーが多いかどうか知らんけど。
アグリアスはイヴァリースでは
美人・麗人・佳人・並嬢・並々・ブスでいけば
並嬢の辺りだと思う。
平々凡々な顔立ちで次会った時に気づかないくらい。
だが戦場での彼女は女神だった。
南米にアマゾネス探しに行けばいいんじゃないか。
戦場では圧倒的存在感を放つアグリアスも、鎧兜を脱げばただの並嬢。
獅子戦争は終結し、ラムザたちのパーティーも解散した。
アルマと共に旅を続けるラムザは、南の大陸へ渡るべく貿易都市ウォージリスを訪れる。
船着場の露店のカフェから大勢の人の行き交う往来をぼんやりと眺めるラムザ。
今夜の船に乗り込めば、もう二度とイヴァリースに帰ることもないだろう。
そんな感慨に浸っているラムザの目にふと知り合いに似た女が飛び込んできた。
電撃を浴びたように思わず席から立ち上がる。その女は向かいの同じく露店の酒場の
ウェイトレスをしているようだ。柔和でいかにも優しげではあるが覇気は感じられない。
化粧もせず地味な装いのその女は汗を垂らしながらカウンターとテーブルと間を
ジョッキを両手に持ちながら忙しく行き来していた。
しばらくその女を凝視していたラムザだったが、やがて息をついて席に座りなおす。
「兄さんどうしたの?」アルマが訝しげに聞く。「いや、なんでもない・・・」
そう、なんでもない。確かに目鼻顔立ちは似ているが、雰囲気が違いすぎる。
あの人はもっとギラギラしていた。身に纏っているオーラのようなものがあった。
もし戦争なんてものがなくて、生まれてこの方一度だって剣を振るう必要の無い
世界だったら、もし僕たちがそんな時代に生まれていたら、あの人ももしかしたら
あんな感じだったのかな。・・・いや、あの人だったらどんな時代に生まれていたって、
僕らとは違う、きっと光り輝いていただろう。あれから四年も経ったけど、
今でもあの人はどこかで剣を振るっているんだろうな。ラムザはひとりごち、苦笑した。
夕刻、笛の音が港に鳴り響き、船が着いた事を知らせた。ラムザたちは立ち上がり、
勘定を済ませると、荷物を抱えて桟橋に歩き出す。さらばイヴァリース。さらば我が故郷。
酒場でば同じように勘定を済ませようと客たちが次々と手を挙げる。
「アグリアス!お客をお待たせするな!もたもたするンじゃねぇ!」
様子を見ていた顎鬚を伸ばした酒場のマスターが怒鳴りつける。
「黙れ!貴様のような輩に文句を言われる筋合いはない。無礼は許さんぞ」
ウェイトレスが負けじと怒鳴り返す。芝居がかった台詞に酒場はどっと沸いた・・・
fin...
やぱり、この組み合わせが一番しっくりくるよ。
容姿に対する台詞はアグの「綺麗な顔」しか無いんだな。
あとはラムザの「バルバネスに似てる」くらい(容姿のこととも限らんが)
ラムザがアグたんをかっさらってロマンダあたりへ暴れ旅。
二人乗りしてるとアグたんに手綱を独占されそうではあるが。
ゲームの戦闘でも二人乗り可の大型チョコボほしかったな。
見た目イメージ以外にメリットあんま無いけど。
>>944 そこを強引に二人いっしょに乗せちゃうのさ。
このスレの住人ならば鼻血アグに萌えるべきなんだろーけど
ラムザに萌えちまった・・・
フィナス河の絵は一体どんな状況なんだかw
>>944 複座型チョコボ突撃仕様
前席のラムザがチョコボの操縦に専念しながら敵の真ん中に突っ込んで行って、
後席のアグたんが全方位に聖剣技を撃ってまとめて敵をぶっ倒します。
俺はアグリアスにサンダジャをかけて敵陣に単身突っ込ませます。
そして自分中心に無双稲妻突き。一瞬遅れてサンダジャ。最高。
フィナス河ワロタ
たぶんアグたんは、オヴェリア様がいない無聊を、
ラムザにコスプレさせて紛らわしているんだろう。
ベイオ「いいかラムザ、世の中にはいろんな価値観、物の見方ってもんがある」
ラムザ「はぁ」
ベイオ「たとえばだな、うちの女どもをこう表現することもできる」
ラファ……砂漠
ラヴィアン、アリシア……草原
アグリアス……ブッシュ
メリア……ジャングル
レーゼ……小宇宙(コスモ)
ラムザ「あのベイオさん、後ろに怖い顔したレーゼさんが」
レーゼ「何のお話してるのカシラ!?」
砂漠〜ジャングルまでの比喩はなんとなくイメージできるけど
小宇宙(コスモ)は奥が深すぎそうで想像しにくいですな。
とりあえずアグたんのブッシュとラムザのアホ毛を絡ませていただきたい。
ちなみに腋毛の話です。
(えー?)
バカだな。未だに二次元の女に毛が生えてると思ってやがる。
ところで次スレと俺とアグリアスの結婚式はまだ?
重婚じゃないか
>>861 手持ちの銃をリボルバー式に改造。そして
ム「俺のリロードはレボリューションだ!」
それを見ていたアグリアス、
恐る恐る自分の口紅を取り出してみると、
案の定 キ ス オ ブ デ ス 。
アグさまになら足で何を踏みにじられてもいい
ティンカーリップはムスタが作ってくれたの?
そうだよ
アグリアスさんは早寝早起き、早朝訓練が日課。
そんなイラストが見たいこのごろ
ティンカーリップは妖精さんが作ってくれたのを
ラムザがプレゼントしてくれたんだろ。
んでもって死都での対バルク戦で神殿デコの銃弾を胸に喰らうアグたん。
しかし胸ポケに入れてたリップがタマを防いでいたー!
でも口紅で銃弾が防げるかっつーと防げねーなーと思いつつ
魔法銃がエネルギー弾扱いなら、妖精さんの不思議パワァが働いたという超ご都合展開でどうか一つ。
アグ「この紅のケースをぎっしり懐に詰めておけば鎖かたびら代わりに…」
ラム「なりません」
アグ「ラムザ、結婚しよう!」
ラム「嫌です」
確かにティンカーって言われるとムスタを想像するね。
光の妖精から授けられたってよりは自然な感じ。
薬莢に紅をつめるのか?
なんか不格好だな
ティンカーとミミガーって似てるよな。
似てねーよw
ティンカーとティンコって似てるよな。
うりぼうの耳から抜いた血を凝固させて薬莢に詰めてみました。
Tinko lipstick = Agrias's Balm
アグリアスさんの肘当てはエロい。相当エロい。
ルパン三世のオープニングにあったな、口紅が弾丸、てのが。
あのノリでアグたんに狙撃していただきたい。
ルパン三世=ラムザ
次元大介=ムスタディオ
石川五右衛門=アグリアス
峰不二子=ディリータ
銭形警部=ザルモゥ
オヴェ 「私…足手まといですけどきっとついていきます!国を救う方法も頑張って覚えます!だから…置いていかないで…」
ラム 「……バカをいっちゃいけません。また暗闇の中に戻りたいんですか? 僕達のように…薄汚れちゃいけないんですよ…」
ムス 「おい!さっさと労働八号に乗り込め!追っ手がそこまできてるぞ!」
ラム 「何かあったらすぐに僕に知らせるんだよ?ラムちゃんは世界の果てからでもすーぐに飛んでいくからね!」
アグ 「やれやれ…こんなからくり人形に頼らざるを得ないとな…」
労働八号に乗り込んで追っ手を蹴散らしながら逃げていくラムザ一行。オヴェリアの元に息を切らせてザルモゥが走り寄ってくる。
ザル 「ラムザめ!まんまと盗んでいきよったな!」
オヴェ 「いえ、あの方は何も盗んでは行きませんでしたわ。私を護って下さったのです」
ザル 「いえ!あやつはとんでもないものを盗んでいきました!貴女の信仰心です!」
オヴェ 「…はい」
――遠い地平線の果てに見えないはずのラムザの姿が見える。ザルモゥは部下に指示を出す。
ザル 「ラムザを追え!ディープダンジョンの底まで追うんだ!」
BGM:炎の宝物 オヴェリアの傍に立つ老剣士。
ガフ 「なンて気持ちのいい連中なンだろうな…」
白馬に乗ったディリータがラムザ達に追いつく。
ディ 「ラム〜〜♪これ、教会の不正を暴く証拠の機密文書だぜ!?」
ラム 「わ!わ!わ!お友達になりたいな〜〜〜!!」
ディ 「後で俺の部屋に来な!ゆっくり話し合おうじゃねぇか!」
ウホッと笑い声とも息遣いとも知れぬ声を出して走り去るディリータ。
ラムザ達はただ進んでいく。国を救うために、立派で小さな王女を記憶に残して―――。
>>965 巨乳ハンターを思い出した。
夜な夜なアタックチームのパイ拓を狩るアグたん。
>>977 アグたんは盆地胸じゃないやい!
多分……。