**アラシサイコウ(゚д゚)フローラ鬼女の糞スレですわ・24**
流れを無視して違うネタの書き込みをするテ(ry
リュカは迷っていた。
神を信じ、神に定められた運命の出会いを受け入れるべきか、
自然を信じ、幼馴染みとの絆を受け入れるべきかを。
そこにはクイズのように決まった正解があるわけではない。
ただ、どちらを選ぶかによって、神を中心とする世界を作るのか、
自然を中心とする世界を作るのかが決まりそうな気がした。
そんな重大な局面に立たされたリュカはもう一度、自分の人生を振り返る事にした。
物心ついたときには、すでに父親と世界中を冒険していた。
そこで出会ったのが幼馴染みのビアンカである。
今回、彼女は魔物と人が共存できる世界を作ろうとリュカを誘いかけている。
ベビーパンサーを助けるために一緒にお化け退治に出かけたりと、
魔物と共存しようという考えを持つのは自然な事かなと思うし、
魔物を使っているリュカもその考えには一定の理解を持っている。
だけど、古代の遺跡で父親は通りすがりの魔物に殺された上、
リュカとヘンリーがあの世で彷徨わされた事も忘れてはいない。
>>142 おそらく、あの世を彷徨ってから10年ぐらい経過したと思う。
ある時、ヘンリーが脱出口のような穴を偶然発見し、2人で思い切ってその穴に飛び込んだ。
穴に飛び込んだ先には何となくではあるが、懐かしい風景が広がっていた。
「もしかして、俺たち、生きて帰れたのか?」
「どうも、そうかもしれない。でも、親父が…」
「パパスは俺たちとは違うところで生きているかもしれない」
「本当に生きていたらな」
「とりあえず、近くの街に行ってみようか」
そう言って、2人はオラクルベリーという街に到着した。
街の中を探索していると、ヘンリーが怪しい地下施設を発見し、そのまま中に入っていった。
リュカは仕方なくヘンリーについて行くが、やはり、中にはかなり怪しいおじさんがいた。
リュカは怖くなったが、おじさんがそんなリュカを見て、話しかけてきた。
「君には魔物使いの素質がある。夜、オクラル屋で車椅子の男からコンピュータを受け取り、
また、こちらに来なさい。詳しい話は車椅子の男から聞いてくれ」
突然のアドバイスに戸惑うリュカだったが、ヘンリーがおもしろそうだと言ってくるので、
そのまま夜になるのを待って、オクラル屋に、向かうことになった。
>>143 オクラル屋には怪しいおじさんが言ったとおり、車椅子の男がいた。
すると、その車椅子の男はリュカの姿を見て、話しかけてきた。
「話はヴィクトルから聞いてるよ。魔物使いの素質があると言われたのは君だね」
「ええ」あのおじさん、ヴィクトルって名前だったんだ。
「私はスティーブン。魔物使いの素質のある人にコンピュータを配布している。ところで、君の名は?」
「俺はリュカ。隣にいる彼はヘンリー。でも、なんでこんな事を」
「残念ながら、すでに神と魔物の争いが始まってしまった。
この状況を打開するため、魔物使いの素質のある人にコンピュータを配布した。
君はいずれ、神か自然の選択を迫られるだろうが、自分の信じる道を進みなさい」
リュカにはスティーブンの言っている意味が理解できなかった。
「まだ、今は何の事か理解できていないと思う。
だが、いずれその意味が分かる日が来るので、その日に備えて欲しい」
スティーブンはコンピュータを使用方法をリュカに説明していった。
とりあえず、魔物に出会ったら話して交渉して仲魔にできるという事は理解した。
コンピュータを受け取ったリュカとヘンリーは夜も遅かったので、宿で休む事にした。
>>144 翌朝、言われたとおりにヴィクトルのところに向かった。
「スティーブンからコンピュータを受け取ったみたいだね。
私は仲魔同士を融合させ、新しい魔物を作る事を研究している。
是非、仲悪ができたら私のところに来てくれ」
「おもしろそうじゃないか。リュカやってみようぜ」ヘンリーが囃し立ててくるので、
リュカも外に出て魔物が来るのを待つ事にした。
しばらくすると、魔物が襲ってきたので、剣を抜き取り構えようとすると、
「コンピュータ、コンピュータ」とヘンリーの声が。
その声で思い出したリュカはコンピュータを作動させ、魔物との交渉に入った。
次々とゴールドを要求する魔物に苛立ちを見せながらも、何とか仲魔にすることができた。
「リュカやるじゃねーか。金を使いすぎだけど」一言が余計だが、リュカはちょっと自信がついた。
「今度はさっきの魔物を戦闘に参加させてみようぜ」
ヘンリーの興味は尽きないみたいなので、仲魔を呼び出し、戦闘にも参加させてみた。
満足するほどではなかったが、使えないレベルではない。育てれば、おそらく使えるようになるだろう。
「ヴィクトルで融合してもらうためにも、もう1種類仲魔を作らないとな」
「いや、今日は疲れたから休もうや」リュカはヘンリーに提案した。
「しょうがないな。明日はヴィクトルで融合してもらうぞ」
また、2人は宿で休む事になった。
>>145 「おい、リュカ起きろ。今日こそは融合するところを見たいからな」
ヘンリーは朝から張り切っている。
リュカはもう少し休みたかったが、そんな状況ではなさそうだ。
眠気がある程度冷めたところで、魔物を勧誘するために外に出た。
すると、この前勧誘したのと同じ種類の魔物が現れた。
とりあえず会話に持ち込むと、なんと少額ではあるがゴールドをくれた。
「魔物って悪い奴ばかりと思っていたけど、中にはいい奴もいるんだな」
「このコンピュータを入手してから、魔物に対する見方が変わったよ」
ヘンリーの一言に、魔物使いとなったリュカも同意した。
「この調子で別の魔物もスカウトしようぜ」「ああ、そうだな」
リュカとヘンリーは街からもう少し遠くに向かう事にした。
すると、違う種類の魔物が現れた。早速、交渉へと持ち込もうとする。
しかし、交渉は決裂し、魔物が襲いかかってきた。
「こいつ、話が通じないぞ」「おい、マジかよ」
リュカとヘンリーは慌てて剣を抜き、やっとの思いで魔物を退治した。
「調べてみたらこいつDarkだ。通りで話が通じなないはずだよ」
「話が通じない奴もいるのか?」「所詮は魔物だからな」
結局、この日は新しい仲魔を作る事は出来ず、宿に戻る事になった。
>>146 「昨日は痛い目にあったから、交渉中も油断するなよ」
リュカは交渉決裂に備えるよう、予めヘンリーに釘を刺した。
今日は昨日とは違う場所で魔物を待つ事にした。
そして、ようやく違う種類の仲魔を作ることに成功した。
「早く、ヴィクトルのところに行こうぜ」ヘンリーは嬉しそうに言ってきた。
ヴィクトルのところに着くと、リュカを待っていたかのような様子だった。
「仲魔を連れてきてくれたようだね。では、これらを融合していいか?」
「待ちに待ってたから、早くやってくれ」ヘンリーが言うと、
「これは魔物使いが決める事ですから」と注意された。
リュカの「お願いします」で、融合の儀式が始まった。
魔法陣の中で魔物同士が融合される状況はとても神秘的だった。
そして、融合で作られた新しい仲魔は以前よりたくましく見えた。
「おお、すげぇ。こいつがどれぐらい強くなったか試してみようぜ」
リュカも新しい仲魔がどれぐらい強くなったか気になっていたので、
ヘンリーの言うとおりに戦闘に参加させてみると、やはり強くなっていた。
「これが融合の力か…」リュカはその不思議な力に感動していた。
すると、ヘンリーはリュカにラインハットに来てくれと頼んできた。
どうやら、ヘンリーは故郷で大変な事が起きている予感がしていると言うのだ。
「今日はもう遅いから、明日にしようか」リュカはそう言って、その日は宿に戻る事にした。
>>147 「さっき、お袋が魔物になって襲ってきた夢を見た。急いでラインハットに行かないと」
リュカは単なる悪夢としか思えなかったが、ヘンリーが切羽詰まった様子だったので、
ラインハットへ急行する事に同意せざるを得なかった。
ラインハットに着いたヘンリーはなぜか洞窟の中に入っていくので、
そのままついて行ったら、ヘンリーの母親らしき人に会い、
魔物が自分に化けて城を支配しようとしているなんて物騒な話が出てきた。
「俺の嫌な予感が的中だ」「で、どうするつもりだ?」
「ここは偽物を倒すしかないだろ」「でも、どうやって見分けるんだよ」
「リュカのコンピュータにそういう機能はないのか?」「すまん、わからん」
「わからないものをアテにするわけにはいかないな。
書物を当たってみれば手がかりがあるかもしれない」
色々と書物を当たっているうち、ついに手がかりになりそうな文面を発見した。
神の塔にて真実を映し出す鏡あり。但し、神の加護のないものは立ち入る事を得ず。
「これってどういう事だ?俺らは入れないのか?」
「おそらく、ロウ属性の者しか入れない事を意味しているのだろう」
「ロウ属性?リュカまで訳分からない事を言って」
「最初にスティーブンが言っていた『神か自然の選択』の意味が何となくわかってきたんだ。
ロウとは神を信じ、魔物を排除し、秩序ある世界を作ろうという考え。
逆のカオスはありのままの自然を受け入れ、人と魔物が共存する世界を作ろうとする考え。
ちなみに、どちらでもない今の俺らはニュートラルだ。
つまり、神の塔に入るためには誰かロウ属性の者を探し出す必要があるというわけ」
「そんな奴って………修道院にいる奴らならロウ属性を持ってるんじゃないか」
「でも、修道院なんてどこにあるんだ?」「まあ、ついて来なって」
ヘンリーはリュカを書物庫の奥へと連れて行ったのである。
>>148 「この中に入れば、すぐに修道院があるんだ」
ヘンリーの言うとおり、すぐに修道院に到着した。
その修道院にはどこかで見た事あるような女性の姿があった。
リュカの記憶を辿ってみると、あの世で彷徨っていたときに出会ったマリアにそっくりだ。
もしかして、マリアも俺たちのようにあの世から脱出できたのかと思い、尋ねてみた。
すると、マリアはあっさりと神の力によって復活したと認めたのである。
そこで、マリアに事情を話すと、神の塔へと連れて行ってくれる事になった。
塔の中で真実を映す鏡を見つけたので、その鏡をリュカのコンピュータに装着した。
それから、修道院でマリアに礼を言い、その足でラインハットへ戻っていった。
ラインハットに着くと、なんと皇后が2人もいる。つまり、どちらかが偽物だ。
「リュカのコンピュータはどっちが偽物と判断したんだ?」「あっちだ」
鏡を装着したコンピュータは魔物と人間を性格に区別していたので、
リュカ・ヘンリー・仲魔達は魔物と判断された方を倒す事に成功した。
「リュカ、これからどうするんだ?」
「とりあえず、西の方に行ってみようと思う。でも、ヘンリーは?」
「俺はここでやらなきゃいけない事がある。悪いが、ここでお別れだな」
「残念だが、やる事があるのなら仕方ない。俺と仲魔だけで行ってみるよ」
「リュカがこれからロウになろうがカオスになろうが俺の戦友には変わりない。
暇が出来たら、ラインハットに遊びに来いよ」
こうして、リュカとヘンリーは別々の道を進む事になったのである。
>>149 ヘンリーと別れたリュカはビスタ港からポートセルミに、
そこの酒場で山賊にけんかを売って仲魔の能力テストをしたら、
カボチ村に来て、農作物を荒らす害獣を駆除してくれと頼まれてしまった。
謝礼もあるし、新たな仲魔を作りたかったので引き受けたら、
あのゲレゲレと再会したのだが、リュカの事は忘れているらしく、交渉しても仲魔になってくれない。
ところが、ビアンカのリボンを差し出すと、あっさり仲魔になってくれた。
どうも、リュカの事は忘れても、ビアンカのことは覚えていたようだ。
カボチ村長から成功報酬をもらい、今度はルラフェンに向かっていった。
そこには呪文を研究している人がいて、成り行きでその手伝いをする羽目になってしまった。
研究しているのが瞬間移動できる便利な呪文だったので、リュカも快く引き受けたのである。
おかげで、今まで行った場所に瞬間移動できる呪文を習得することが出来た。
ただ、一度も行っていない場所には瞬間移動できないので、その場所を広げようと今度は南へ向かった。
洞窟を越え、その先にあったのがサラボナ。つまり、ここである。
>>150 サラボナをうろついていると、犬がリュカになついてくる。
強そうな犬ではないので、仲魔にするには力不足だなと思っていたら、
飼い主らしき女性が現れ、リュカに話しかけてきた。
「あなたは神を信じますか。神が定めた運命に従いますか」
「えっ?」女性の突然の質問にリュカは答えられなかった。
「あなたはまだ迷っています。ただ、もうすぐ決断しなければなりません。
もし、神を信じ、運命に従うのであれば、私についてきて下さい。
その時は神の祝福が約束されます。逆はあえて言うことではないですね」
その言葉で、リュカはこの女性が自分をロウに誘っているのだと理解した。
後に、その女性の名がフローラで、花婿候補者を募集していることがわかった。
リュカは候補者にならなければいけないものを感じ、花婿候補者となる。
「もし、これで自分が選ばれればロウの道に進もう。これが運命なのだから」
リュカは自分の運命を託すつもりで、炎のリングを取りに行った。
炎のリングを持ってきたら、次は水のリングを取りに行くように言われた。
「どうやら、俺の進むべき道はロウのようだな」リュカはそう思っていた。
ところが、幼馴染みとの再会がリュカの選択を惑わせることとなるのである。
>>151 水のリングを取りに行くためには水門を開けなければならないのだが、
その水門を管理していたのがあのビアンカだったのである。
リュカは事情を話すと、ビアンカから意外な言葉が飛び出した。
「リュカ、本当にそれでいいの?自分の運命を神に頼っていいの?
まだ迷っているようだから、水のリングは一緒に取りに行ってあげるけど、
神に選ばれた人だけが救われるという考えには同意できないわ。
もし、リュカが自然をありのままに受け入れ、人と魔物が共存できる世界を望むなら、
結婚を断ってでも、子供の頃のように私と一緒に冒険しましょう」
まさか、ビアンカが自分をカオスに誘うとは思わなかった。
だけど、ビアンカの言葉で、そう思わざるを得なかった。
一度はロウに傾いたリュカも幼馴染みの誘いにその意思は振り出しに戻ってしまった。
フローラかビアンカか。それは自動的にロウかカオスかを意味する。
つまり、リュカの決断がこれからの世界を作るということだ。
ところが何も決断できないまま、水のリングを持ってサラボナに着いてしまった。
それを見透かしかたのように、フローラはリュカに問いかけてきた。
「残念ながら、意志が固まっていない今のあなたは私とは結婚できません。
最後の決断の時間を1晩あげます。神が定めた運命に従い私を選ぶか、
それとも、神が定めた運命に逆らい、近くにいる女性を選ぶか決めて下さい」
ついに、リュカは決断の時を迫られた。そんな自分が現在ここにいる。
>>152 リュカは人生を振り返っても結論は出てこなかった。
時間は刻々と迫られている。翌朝には結論を出さなければならない。
「そうだ、ヘンリーに相談してみよう。夜遅いが、そうも言ってられない」
リュカはルーラでラインハットへと移動し、ヘンリーに会いに行った。
「リュカ久しぶりだな。でも、こんな時間にどうしたんだ?」
リュカは翌朝までに決断を迫られている事情を話した。
「そうか…ついに、決めなければいけなくなったんだな。
突然来たからついでに報告するけど、俺マリアと結婚したんだ。
つまり、俺は若干ロウ寄りになったのかもしれん。
だけど、リュカがビアンカさんを選んでカオスになっても、
戦友としてリュカの考えを尊重するぞ」
「………ヘンリーありがとう。話すと少し楽になったよ」
「いいアドバイスが出来なくて悪いな。だけど、これはリュカ自身で決めなきゃ」
「そうだな。サラボナに戻って時間ぎりぎりまで考える事にした」
「どちらを選んでも、後悔することだけはないようにしろよ」
結局、リュカはヘンリーに相談しても、結論は出なかった。
そして、サラボナに戻ったリュカはずっと悩んだ末、ついに最終結論を出した。