**アラシサイコウ(゚д゚)フローラ鬼女の糞スレですわ・24**
1 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:
糞スレ。
2
たてるな
4 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/19 11:17:20 ID:wEKY26Zl
終了
5 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/19 18:51:34 ID:PO3odenI
再開
6 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/19 19:04:15 ID:UswS1RTK
終了
7 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/19 19:59:09 ID:PO3odenI
更に再開
再終開
そして終了
10 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/19 21:40:10 ID:PO3odenI
このスレはいかにフローラが鬼女なのか語るスレです。
11 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/19 21:42:30 ID:ezDOoFRp
あのリリアンという犬をけしかけて、強引に主人公と仲良くなろうとした根性はたしかにすごいね
12 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/19 21:46:28 ID:q7GT1oCz
しかし終了
13 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/19 23:27:38 ID:PO3odenI
しつこく再開
強制終了
15 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/20 00:00:06 ID:M0FUyeV6
再開
終了と再開で1000目指すスレになりました
17 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/20 13:49:53 ID:M0FUyeV6
フローラはあふぉ
鬼の住処
深田恭子が終了
20 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/21 16:53:20 ID:vTXHW9PS
再開で1000目指そう!
22 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/22 02:54:39 ID:/sjBV9zw
よっしゃあ!がんばろうぜみんな!
というわけで終了
23 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/22 12:24:22 ID:2gKCnBnM
24 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/22 12:36:22 ID:yDfq2qFK
終わりがあれば 始まりもあります(藤崎詩織)
輪廻転生(哲学)
終わりが来るというのは、また次に何かが始まるということなんだ!(お約束のセリフ)
したがって、終了→再開 なんて至極当然な馬鹿なレスしてる香具師は少しは内容のあるレスを書け
リリアンの散歩ちゃんとしてやれyo
>>24 1が糞スレ発言してるのに(スレ自体もふざけて立てたとしか思えない)
内容がなんとかいってageてるおまえが一番馬鹿。さっさとdat落ちさせるか削除依頼出せ
27 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/22 19:29:49 ID:QI7a6fOi
はいっはいっもう〜終了!
28 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/22 20:18:09 ID:FLm8wu9f
こんなところに
>>1のステータスが!
┏━━┳━━┳━━┳━━┳━━┳━━┳━━┳━━┳━━┓
HPMP ┃攻撃┃防御┃速さ┃魔力┃格好┃知力┃LV┃
┣━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━┫
┃ 1 ┃ 1 ┃ 1 ┃ 1 ┃ 1 ┃ 1 ┃ 1 ┃ 1 ┃ 1 ┃
┗━━┻━━┻━━┻━━┻━━┻━━┻━━┻━━┻━━┛
ミチャダメー
(´フ`) (゚Д゚) ──
□ー =│ ──
ハ ┌┴┘<1
29 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/22 21:35:45 ID:2gKCnBnM
魔力が1も有るのか(笑)
30 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/22 23:03:06 ID:FOh+INXb
31 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/23 01:23:24 ID:maiTWS9g
このスレを大事にしたいと思うの何故だろう?
なんか好きだこのスレタイ
33 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/23 23:16:35 ID:Df/Tgwri
このスレ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
鬼畜奥様に犯られたいと言う人が
集まるスレですかここは?
一日一保守&テスト
回避
38 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/09/27 09:59:24 ID:pFCJMjf5
アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
テスト
良い感じで下がっている。
このままの状態が続けば…
〜ここから1000ゲット合戦開始〜
他に誰かおらんの?
います
二人だけ?
4人はいるとみた
47 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/10/06 05:24:14 ID:ijsLwoYZ
荒らし最高!!
48 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/10/06 14:58:12 ID:PCvuPfHt
49 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/10/06 15:41:06 ID:3J+Aldfj
いや、10人は絶対にいるな
荒らせ━━━━━
50 :
可愛い奥様:04/10/08 01:31:28 ID:T7/jHIZW
ん?
51 :
809:04/10/08 16:17:16 ID:Jyv1YCuW
あらせ、こらせ
髑髏の騎士は?
記念カキコ
さて……
そろそろフローラが鬼女な所を議論しようぜ。
55 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/10/21 08:25:49 ID:1abK5l9/
てすと
てすと
てすと
てす
てすと
てすと
あ、あー…皆さん聞こえますか?
てすと
64 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/01 15:01:57 ID:mrPatVzG
サブキャラだから嫌われる。
てすと
ビアンカオタとフローラオタの醜い争いって、紀子オタと雅子オタの醜い争いにそっくりだな
どちらかを選ばなければ行けないから、醜い争いが起こるのだ。
こんなのは一夫多妻にしてしまえば解決さ。何せ、主人公は王様なのだから。
伝説の盾を入手するため、フローラの花婿に立候補したサトチー。
ルドマンから求められた2つのリングを入手し、サラボナへと戻ることになった。
ビアンカも一緒について来ちゃったけど、こういう場に女を連れて行きたくないのが本音だ。
だけど、色々と世話になったので追い出すわけにはいかず、
ルドマンやフローラに誤解されない事を祈りながら、ルドマンへ報告に向かった。
それでも誤解されてしまったときは、水のリングを取りに行くときに
通路を開けてくれただけだと言っておけば大丈夫だろう。
早速、ルドマンに2つのリングを渡し、フローラとの婚約を果たす事になると思った矢先、
フローラが「あれ、この方は?」とビアンカを指してきた。
質問キタ──(・∀・)──!!
だけど、サトチーは慌てる事もなく、ビアンカの事を落ち着いて話した。
「今晩ゆっくり考えて、私かビアンカさんのどちらと結婚するか決めて下さい」
結局、フローラの誤解は解けなかった。
「ちっ、違うんだってば。なっ、なっ」サトチーはビアンカに同意を求めようとした。
しかし、そんな心の叫びとは裏腹にビアンカは何の反応も見せず、サトチー追いつめた。
ビアンカ、誤解だって言ってくれよヽ(`Д')ノ ウワァァン
しかも、ルドマンまでが明日結論を出すように求めてきてしまい、
サトチーの誤解は解ける事もなく、教会に祈りを捧げる事しかできなかった。
>>68 サトチーとしては、明日を待つまでもなく、結論は決まっている。
最初は伝説の盾のためだったが、今はもうそれだけではない。
気になるのはあの時に助けてくれなかったビアンカの態度だが、
もし、何かしら気があるのであれば、これを裏切るのも忍びない。
だけど、今更ルドマンやフローラの顔に泥を塗るわけにはいかないのだ。
ビアンカ、許してくれ。お前は漏れからすれば、女じゃなくてただの幼なじみだ。
その代わり、出来る限りのフォローはしてやるからと自分に言い聞かせた。
翌朝、サトチーは最初の結論通り、フローラにプロポーズを決めた。
>>69 その後、フローラとの結婚式も済ませ、最初の目的であった伝説の盾も入手した。
そして、一緒にグランバニアへ旅立つ事になった。
彼女は戦力にはならないけど、仲間になった護衛がしっかりしているので問題はない。
チゾットで倒れたときは少し焦ってしまったが、身体的な事は回復魔法があるので心配ない。
それよりも、フローラがやたらとビアンカを気に掛けているのが気になって仕方ない。
自分のために見捨てられたのを気にしているのか、それとも、まさかだとは思うが、
フローラがビアンカに気があr(ry…いや、それは考えないようにしよう。
とにかく、悩みが増えないよう、あまり深く考えずにグランバニアに向かう事にした。
小説キター!
保守するぞゴルァ!!
DQ8スレが量産されているので保守。
75 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/27 12:08:15 ID:98+Sxoa9
hosyu
こっちは落書きスレなんだからageずに保守しような。
>>68-70が放置されているので、保守がてらに落書きでもするか。
グランバニアに到着したら、フローラに子供が出来ている事が分かった。
どうやら、チゾットで体調を崩したのはこれが原因らしい。
今思えば、妊婦に無理をさせてしまったと反省している。
ただ、グランバニアにワープポイントが記録され、
これからはキメラの翼で帰省してもらう事が出来るので安心だ。
子供が生まれたら、一度サラボナのルドマンのところに返してあげようと思う。
その時、オジロン王に試練の洞窟から王家の証を取りに行って欲しいと頼まれてしまった。
帰ってきたばかりなのに、お使いに行くのは非常に面倒だが、王直々の命令には逆らえず、
ひとしこのみで勧誘し、モンスター爺さんのところをひたすら往復させて、
限界まで鍛えたスラリン・スラぼう・アキーラに取りに行かせる事にした。
そして、彼らは王家の証を難なくゲットしてくれた。彼らの優秀さには頭が下がる思いだ。
王家の証を持って帰ってきたら、フローラに子供が生まれていた。しかも双子。
と、その横に見慣れた女性の姿が…ビアンカだ。どうやら、跡をつけてきたらしい。
「おめでとう」と言った直後、恐怖の一言が待っていた。「名前考えてきたんだけど」
とんでもない。小さい頃、ベビーパンサーにゲレゲレと名付けたのを忘れはしない。
「もう決まっているから」何としても自分の子供の名前をビアンカから守らなければならない。
「な〜んだ、残念」ビアンカはそう言ったが、ビアンカに名付けられた子供こそ残念!斬りである。
無事に出産も終わり名前が決まったので、予定通りフローラにキメラの翼2枚を渡し、
子供と3人でサラボナにいるルドマンに返してあげた。孫と水入らずのルドマンも喜んでいる事だろう。
>>77 「奥さんに優しいサトチー大好き」サトチーの気を引くように妙に色目使いをするビアンカ。
「どうしたんだ?」いつもと様子が違うビアンカにサトチーは少し不安になる。
「だって、サトチーって王様になるんでしょ。だったら、奥さん2人いたって大丈夫だよね」
「えぇ、まぁ」曖昧な返事しかできないサトチーにビアンカはさらにたたみかける。
「フローラさんはサラボナに帰ったんだし、寂しくなるサトチーのもう1人の妻になる事に決ーめた」
「グランバニアの発展のためには、もう1人ぐらい奥さんをもらった方がいいですよ」と、
あのオジロンまでが加勢し、半ばビアンカに押し切られた形で即位式と結婚式を同時に行う事になってしまった。
しかし、宴の後の恐怖が忍び寄ってくるのをまだ誰も知らないのであった。
79 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/11/30 10:44:57 ID:ACd8MPqe
落書き文章をageて見せるほどじゃないので、sageでお願いします。
>>77-78 勢いでビアンカとも結ばれてしまったサトチー。
サラボナにいるフローラの事が気になるが、ビアンカがそれを許してくれない。
しかも、少し酒が入っているので、ビアンカの勢いはさらに増してきた。
「ねぇ、サトチー。今晩はあの時のフローラさんと同じようにして愛してくれるよねぇ」
でも、サトチーにとって、幼なじみであるビアンカにはフローラと同じ感情が湧かない。
「なんで、フローラさんのように愛してくれないのよ。私の事が嫌いなの?」
「そんな事ないよ」サトチーは必死に否定する。
「サトチー、恥ずかしがっているんでしょ〜。じゃあ、私からしちゃおっと」
と、サトチーは積極的なビアンカの勢いに身を任せるしかなかった。
しばらくして、事が終わって疲れ切ったサトチーの近くに何かの気配を感じた。
>>81 「ふふふ。ビアンカさん、随分と積極的ですわね」
サトチーとビアンカは声がする方向を振り返ると、サラボナにいるはずのフローラがそこにいた。
「フッ…フローラさん」血の気が引いたビアンカの酔いは一瞬にして冷めてしまった。
「驚いたかしら」当然、こんな状況で現れたら驚くに決まっている。
「いやっ…これは…サトチーが…王様だから、…奥さんがもう1人いてもいいかな〜っと…思って」
ビアンカは必死に言い訳をしている。一方のサトチーは呆然としたままである。
「いいんですよ。サトチーは王様ですから、何人奥さんが何人いてもおかしくないでしょうし」
フローラの理解したような発言にビアンカは多少救われた思いである。
「ところで、ビアンカさん。私たちの出生の秘密って聞かされました?」
「何それ?全然聞いてないわよ。それに私たちってどういう事?」
「落ち着いて聞いて下さいね」フローラは淡々と話し始めた。
>>81-82 「ビアンカさん、この話を知ってますか?」
遙かな太古、この世界には天と地の境はなく、ただ混沌としていた。
時が流れ、清く澄んだ気がまとまり天となり、重く濁った気が地となった。
こうして天と地が誕生した。
天と地の中心に、まず最初に誕生したのは3人の神。
次に水に浮く脂のような地から葦の芽のように誕生した神が、
そして、天を支えるようにもう1人の神が誕生した。
「聞いたことないわね。で、それと私の出生の秘密とどう関係があるの?」
「その話の続きではその神々の子孫が天空人となったという伝説なんだけど、
どうやら、私たちに受け継がれているみたいなの」フローラは真面目に答えた。
「でも、なんでそんなことがわかったの?しかも、私のことまで」
ビアンカはフローラのあまりにも突拍子もない話を信じる事は出来なかった。
「修道院にいるときにこの話を聞かされて、自分の出生の秘密を知ったの。
そして、私には姉がいたって事。さらに、その姉が…」
「まさか、私って訳じゃないでしょ?」そう言いながら、ビアンカは何かを察知した。
「勘が鋭いですわねビアンカさん。いや、お姉様とお呼びした方がいいですかね」
言われてみれば、ビアンカはフローラに対してサトチーを巡る嫉妬心を持ちながらも、
何か特別な存在に感じていたような気がしていたのに気づいた。
また、ビアンカがサトチーと結ばれても、フローラに余裕があったことも説明がつく。
「お姉様、子供の面倒を見なければいけないので、サラボナに帰りますわね」
と、キメラの翼を何枚も持ってフローラはサラボナへと帰っていった。
「サトチー、今の話全て聞いた?」「聞いた…」
「探していた伝説の勇者は意外に近いところにいるのかも知れないね」
「つまり、フローラが産んだ子が伝説の勇者である可能性が」
「それだけじゃないわよ。ねっ、サトチー。わかっているでしょ」
「相変わらずだな〜、ビアンカは。同じ姉妹なのに、フローラとは大違いだよ」
「何か言った?」「いえいえ、何も…」
>>84 つまり、ビアンカとフローラは姉妹というわけか。
落書帳の保守
87 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/12/15 11:47:46 ID:M6B169Ji
are
リレーSSか。
>>84の天空人が誰なのかがわかったので、続きに挑戦してみようかな。
>>85 姉妹設定といえば、FF5のレナとファリスを思い出す。
>>84 翌朝、ビアンカは昨日の出来事の真相が知りたくて、サトチーにそのことを話した。
「ねぇ、サトチー。昨日、フローラさんが言った私の出生の秘密、どうしても確かめたいの」
「そうだな。まず、サラボナに寄って、フローラとルドマンの話を聞かないとな」
「それが済んだら、私の故郷にも寄ってくれない?父のダンカンとも話をしたいの」
「いいよ。あそこはルーラで直接行けないけど、用心棒がいるから大丈夫だよ」
「じゃ、早速サトチーのルーラでサラボナに行きましょ」
サトチーとビアンカはサラボナのルドマンの所に向かった。
「ルドマンさん、こんにちは〜」ビアンカは恐る恐るルドマン邸に入った。
「やあ、ビアンカさんようこそ。サトチーの第2夫人になったそうですね」
「えぇ、まぁ。王になったサトチーがどうしてもと言うから…」
ビアンカの言葉に「おいおい」と突っ込みを入れたくなったサトチー。
「フローラから聞きましたよ。ビアンカさんの方がかなり惚れ込んでいたそうですね」
「はぃ…」図星を突かれて反論できないビアンカを横目に、にんまりするサトチー。
「いいんですよ。あの時、サトチー君が私に気遣ってフローラを選んでくれたけど、
後でビアンカさんの事がどうしても気になってね。こんな形で幸せになってくれて安心したよ」
「ところで、ルドマンさん。ちょっと聞きたいことがあるんですけど…」
「ビアンカさん、そんな真剣な顔つきでどうしたんだ?」
「昨日、フローラさんが話してくれたんですけど、フローラさんと私は姉妹だったって本当ですか?」
「フローラが言ったのか。フローラの言うとおり、それは本当のことだ」
「それについてもっと詳しい話を聞かせて欲しいのですが…」
「フローラからも聞いたとは思うけど、私からも話した方が良さそうだな」
ルドマンはビアンカとフローラの出生の秘密を話し始めた。
>>90 遙かな太古、〜(中略)〜神が誕生した。
この話はフローラから聞いたかな?
実は、この話は遠く東の果ての国に伝わる神話なんだけど、
この神話の最終章にビアンカとフローラの母親となる人が出てくる。
神話の天空人は人の姿となって長い間この国を治めていたが、
外敵の攻撃によって天空人は呪われ、子供が生まれにくくなってしまった。
そのため、純粋な天空人の血統は次々と断絶してしまい、
ついに、純粋な天空の血を引く最後の女王として即位したのがあなた達の母。
もう、純粋な天空人はなく、その女王は天空人でない人と結ばれ、あなた達が産まれたが、
やはり、純粋な天空人でないものに王位は譲れず、あなた達は養子に出された。
私に預けられたのがフローラで、ダンカンに預けられたのがビアンカだ。
その時に、あの伝説の盾も譲り受けたため、
フローラと結婚してくれた人にあの盾を渡すことに決めたわけだ。
ところが、サトチー君と一緒に来たのが姉のビアンカだったので、
サトチー君がどちらを選んでも、伝説の盾を渡すつもりでいたが、
やはり、サトチー君は私を気遣ってフローラを選んだ。
だからこそ、ビアンカさんの事が気になって仕方なかった。
だけど、積極的なビアンカさんはサトチーを追って、今ここにいる。
>>91 「お姉様、わかって頂けましたか?」フローラが問いかける。
「フローラさん…私たちの母を一緒に捜したくはありませんか?」
「お姉様、ごめんなさい。まだ、小さい子供がいるのでしばらく冒険は出来そうにありません」
「そうよね。でも、いつか母を捜しに一緒に冒険に出ましょう」
「その時は子供達も一緒に連れて行っていいですか、お姉様」
「フローラさんと私は天空の血を、そして、サトチーを分け合った姉妹じゃないですか。
その子供達は私の子供のようなものですよ。フローラさん」
「ありがとう。また、お姉様にも子供ができるといいですね」
「でも、サトチーがあまり乗り気じゃないのよね。ねっ、サトチー」
「えっ…」いきなり話を振られたサトチーは動揺している。
「サトチーさん。こんな姉さんだけど、私と同じように愛してやって下さい」
「大丈夫。ビアンカとは幼なじみだから長いつきあいだし」
「そうじゃなくて。もう少し、ビアンカさんを女性として見てあげて欲しいって事ですよ」
「フローラさん、何もそこまで言わなくていいのに…」
「お姉様、これからお互いに仲良くやっていかなければいけないのですから、
サトチーさんにもその点をわかって頂けないと、うまくいかなくなりますからね」
その時、ずっと寝ていた子供の泣き声がしてきた。
「フローラさん、子供が呼んでいるみたいですので、私たちは一旦引き上げます」
「子供が落ち着いたらグランバニアに戻りますので、それまでサトチーをお願いします」
そして、サトチーとビアンカは山奥の村へと向かっていった。
>>92 山奥の村はサラボナの近くなのですぐに到着し、そのままダンカンのところに向かった。
「ただいま〜」
「あれ?サトチー君はサラボナのフローラさんと一緒になったのでは?」
ビアンカの隣にいるサトチーをみてダンカンは不審に思った。
「サトチー君は優しいから、私を見捨てられないって2回目の結婚をしてくれたの」
サトチーもビアンカの調子の良さには慣れてきた。
「でも、そんなに何人とも結婚できるものなのか?」
「なんと、サトチー君は王様なんだよ。だから、何人も奥さんが貰えるの」
「そうなると、益々安心だね。サトチー君、これからもビアンカをよろしくな」
「はい、こちらこそ」サトチーも義父の前ではしっかりしたところを見せようとしている。
「ルドマンさんから聞いたかも知れないけど、ビアンカは養子なんだ」
「元々、フローラとは姉妹だったと聞いたのですけど、なんで別々に?」
「天空の女王と名乗る女性がビアンカとフローラを連れて
娘を養子に引き取ってくれる人を探しながらここに来たのを
たまたま温泉に来ていたルドマンが2人とも引き取ることになったのだけど、
ビアンカがどうしても私から離れるのを拒否したので、
ルドマンにはフローラだけを引き取ってもらった結果なんだ。
それがサトチーを通じて一緒になったって事は、何かの縁なんだろうな」
「ところで、その天空の女王の国ってどのあたりにあるのですか?」
「遙か東の果てとか言っていたようだけど、よくわからないや」
「他に何か手がかりになりそうなものってありますか?」
「多分、そういうことはルドマンさんに聞いた方がいいかもな。
それより、ここは温泉ぐらいしかないけど、今日はゆっくり休んでいきなよ」
「では、お言葉に甘えて」
>>93 そして、その夜…
「サトチーさん、一緒に入りましょ」ビアンカはサトチーを温泉に誘った。
「そうしよっか」サラボナでのフローラのアドバイス通り、
サトチーはビアンカの誘いにはできるだけ乗るように心がけた。
「今日のサトチーさんは素直ね」ビアンカはうれしそうに話した。
「まぁな。でも、ここではあまり情報が得られなかったな」
「とりあえず、サラボナでは色々わかったので、収穫は得られたよね」
「でも、あれだけわかれば十分か」
「ところで、今晩どう?」ビアンカは誘いを掛けるが、今までのような強引さはない。
「やっぱり、子供はかわいいもんな。今度はビアンカの番だな」
フローラの一言のおかげで素直になったサトチーに顔をほころばせるビアンカ。
一方のサトチーもそんなビアンカを女性として段々とかわいく思えるようになってきた。
もしかしたら、「ビアンカにはフローラとは違う魅力がある」これに気づいたのが
2人の出生の秘密を超えるサトチーの最大の収穫だったのかも知れない。
>>90-94 GJ!で、漏れも続きを書かなきゃいけないのかな。
あれから数ヶ月後、
ルドマン邸に帰省していたフローラが子供と一緒にグランバニアに帰ってきた。
城の人々もそうだが、この日を最も待ちわびていたのはサトチーだろう。
近くのビアンカには目もくれず、フローラのところに向かって抱きしめようとするサトチー。
「落ち着いて、サトチー。私ばっかりだと、お姉様が寂しがるわよ」
「フローラさん、お帰りなさい」そして、ビアンカは双子の赤ちゃんを見ると、
「うわぁ、かわぃぃ。抱っこさせて」と、子供を抱き上げた。
「とうとう、ビアンカもおば…」
「サトチーさん、私が何なの?」
「子供を抱いている姿が母親みたいだな〜って」
サトチーは思わず口を滑らせそうになったところを何とかごまかした。
「お姉様も、そう言っている間に母親になりますよ」
「そうなのかな〜?」
「サトチーさん、あまりお勤めしてくれないのですか?」
「フローラさんのおかげで、サトチーもかなり素直になってくれたんだけど」
「幼馴染みだと、身近すぎて照れがあるんですよ。また、私から言っておきますよ」
「フローラさん、いつもごめんね。とはいえ、こればかりは成り行きだから」
「これから、お姉様にも子供が世話になると思うので、お互い様ですよ」
そして、サトチーと姉妹の夫人、2人の子供という生活が始まるのであった。
良くできたフローラが家族を上手にコントロールしているおかげで、家庭は順調に保たれた。
>>95 またそれから2年を過ぎた頃、ついにビアンカにも待ちわびた子供が出来た。
その際、ビアンカにサラボナか山奥の村に行く事を勧めていたが、ビアンカはそれを断っていた。
「お姉様、ダンカンさんのところに行かなくていいんですか?」
「帰っても男だけだから、むしろ迷惑を掛けてしまいそうだし」
「お姉様、そういう事ね。じゃあ、サトチーさんに連れてきてもらいましょうか」
フローラはビアンカが自分だけサトチーと離されるのが不安なのを悟った。
「なら、お願いするわ。ねぇ、サトチー。ルドマンさんとダンカンをここに連れてきて」
早速、サトチーはルドマンに報告を済ませた後、ダンカンのところに向かった。
「お世話になります」
「おお、サトチー君とルドマンさん。それで、ビアンカはどうしたんだ?」
「子供が出来ましたので、グランバニアに来てもらおうかと」
「そっか。ついに、ビアンカも母親か」
「で、グランバニアまで何日かかるんだ?」
「すぐですよ。サトチー君は素晴らしい能力を持ってるからね」
と言った瞬間、ルーラでグランバニアの目の前に来ていた。
「ここがサトチー君の城か」
王になったとは予め耳にはしていたが、それを実感するには十分すぎるほどであった。
「こんなところで、ビアンカは大丈夫なんかな?」
「ご心配は要らないですよ。ビアンカさんはフローラより積極的ですから」
「でも、噂ではフローラさんに世話になりっぱなしみたいで」
「フローラもビアンカさんを姉としてかなり慕ってますよ。ずっと1人でしたからね」
「それならいいのですが…」
そして、ビアンカのところに3人が現れた。
>>96 「生まれたのは男の子よ。フローラさんのところみたいに双子じゃなかったけど」
「まだ、名前は考えてないよな」サトチーは少し不安になる。
「僕達がママと一緒に考えたんだよ。だって、ビアンカさんは変な名前をつけようとするんだもん」
サトチーの不安は的中したが、フローラと子供達が諭してくれたので安心した。
また、フローラの子供達が兄や姉になった事を自覚してくれたのを感じた。
これで、家族が1人増えた生活が始まるのであるが、
ここでも母親の先輩になるフローラがビアンカを手助けする風景がよく見られた。
それから、約10年後。子供達が大きくなってきた頃である。
そのある日、サラボナから緊急連絡が入ったのであった。
これがビアンカとフローラの母親探しと伝説の勇者探しの冒険の幕開けとなった。
こんな駄文につきあってくれる
>>95-97に乙!
>>97 ルドマンから子供達も一緒に至急来てくれという連絡があったため、
あれこれ不安が脳内を駆けめぐりながら、サラボナに向かった。
そこには見慣れない人とルドマンが真剣な顔つきで話し合っていた。
「みんな来てくれたか。突然呼び出して申し訳ない」
「一体、何が起きたんですか?」
「今、天空人が治める国が大変な事になっている」
「まさか、フローラとビアンカの母親が治めていると言われる」
「そのまさかだ」
「…で、状況はどうなんですか?」
「その昔、謎の失踪事件がよく起こっていて、犯人が全く分からなかったんだ」
「それで?」
「ところが、これが北の教団が仕組んだものとわかってきた」
「それって、拉致したものを奴隷にして働かせているあれか?」
「よく知っているね。何で知っているんだ?」
「いや…かつて自分も奴隷にさせられた経験があって」
「そうか。と言う事は、運良く脱出できたって訳か。是非とも、詳しい話を聞かせて欲しい」
サトチーは奴隷時代の状況を出来る限り詳しく話した。
「ありがとう。ここにまで北の連中が来ていたか。やはり、こちらの国に来て頂きたい」
「でも、どうやって?」
「この世界のどこかに天空城というのがあるそうだ。そこからワープできると聞いた事がある」
「じゃあ、あなた達はどうやってここに?」
「私たちはヴァーチャルなので、姿形は見えているけど実際はここにいないんだよ」
「それって、幻って事か」
「そう言われればそうとも言えるが、私たちの実体は君たちに来てもらう国にあるんだ」
「つまり、天空城を見つけ出し、そっちに来て欲しいという事だね」
「分かってくれたようだね。辛い旅になるだろうが、君たちの健闘を祈るよ」
そう言った後、彼らの姿は消えてしまった。
>>98 「また、長い旅が始まりそうだな」サトチーが呟く。
「そうですね。でも、お姉様は大丈夫かしら」
「フローラさんより体力には自信あるわよ。それに、私たちのルーツを知りたいし」
「お前らは大丈夫か?」サトチーは子供達にも問いかけた。
「僕達は大丈夫。本当のおばあちゃんにも会えるみたいだし」
全会一致で旅に出る事が決まったサトチーは
オジロンを国王代理として内政を任せ、再び旅に出た。
101 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/12/23 02:37:12 ID:b/AD0/+d
。
↑ちょっと〜ここはageないでよね。地下でひっそりとリレーSSやっているだから。
次は漏れの番で。もしかして、サンチョの言葉遣いが間違っているかも試練。
>>99 みんなで旅の準備をしていると、サンチョがサトチーに話しかけてきた。
「天空城に向かわれるのですか?」
「フローラとビアンカの母親がピンチとあっては放っておく訳にはいかないしな」
「そうでしたか。かつて、わたくしは北の教団から逃れるために、天空城を通じてこの世界に亡命してきました。
北の教団は楽園とアピールしてしていましたが、実際は独裁者の支配する地獄で御座いました」
「ということは、サンチョ、天空城の場所を知ってるのか?」
「もちろんですとも。サトチーさんこそご存じなかったのでしょうか?」
サンチョは地図を広げ、サトチーに天空城の場所を示した。
「ここに向かえばいいんだな、サンチョ」
「はい。それから、天空城からワープした世界からは船で奥様の国に着くと聞いております」
そう言いながら、サンチョは別の地図を広げてきた。そこには見た事もない別世界の地図であった。
「これが、母が治めている国なの?」「お姉様、どうも、そうみたいですね」
「やあ、助かったよサンチョ。じゃあ、お前達も準備はいいな」「うん」
子供達を確認して見ると、ビアンカの息子が天空の剣と盾を装備している姿があった。
「…あれ?お前、それ装備できるんか?」「格好いいでしょ」
その時、サトチーは確信した。彼こそが探し求めていた伝説の勇者だったって事を。
そして、サトチーが振り向くと、ビアンカは勝ち誇ったような顔をしていた。
「とりあえず、テルパドールに寄り道だ。あいつなら、あの兜も装備できるかもしれない」
急遽、目的地をテルパドールに変更して一行はグランバニアを旅だった。
>>104 外に出るときはいつものように用心棒に警護を任せているので安心だ。
彼らのおかげで今回も何事もなくテルパドールに到着した。
あまり大勢で詰めかけるのも失礼だから、子供達だけ連れて行った。
「ねぇ、フローラさん。聞いてくれる?」「何でしょうかお姉様」
「サトチーったら、私がもう1人子供が欲しいって言っているのに、
なかなか応じてくれないのよ。フローラさんに対してはどうなの?」
「確かに、子供が生まれてからは一気に回数は減りました」
「でしょ。でも、フローラさんのところは2人ですよね」
「ええ、双子でしたから」
「ああ、私も女の子が欲しいな。母娘で色々するのが夢なのよ。
でも、旅に出ちゃったから、当分はお預けね」
「でしたら、旅の途中は私がお姉様の息子さんと一緒に寝ますから、
サトチーさんと一緒に励まれてはどうでしょうか」
「ありがとう。でも、サトチーが…」
「でしたら、私から言っておきますよ」
「ただいま〜。ママ、フローラさん、格好いいでしょ」
ビアンカの息子があの兜を装備して帰ってきた。
「気を取り直して、今度こそ天空城に向かうぞ」
そして、天空城があると言われた場所に向かっていったのである。
>>104 天空城の近くに来たのはいいのだが、目の前の洞窟を抜けなければ行けなさそうだ。
中に入ってみると、使われなくなったトロッコがあったので、かつては鉱山だったのかもしれない。
しばらく中を進んでみると、トロッコに男が乗っていてぐるぐる回っており、
見た感じから危なそうだったので、レバーをさわって停めてしまった。
「大丈夫ですか?」
「ははは、わしはここで常温超伝導物質の実験を数十年もやっていて、これも実験なんだ」
「常温超伝導物質?何ですかそれ」
「まず、超伝導というのは電気抵抗が0になっる事で、
普通は物凄く冷やさなければならないのだが、
常温でも超伝導になる物質を常温超伝導物質って言うんだよ」
「よくわかんないや。ところで、天空城はここからどう行けばいいのですか」
「それなら俺についてくればいいよ」
彼の後をついていくと、天空城らしき建造物の中に案内された。
「この部屋は別の世界とつながっており、ワープすれば別の世界へ行く事が出来ます」
「ついに、ビアンカとフローラの国に着くのか…」
サトチーが別の世界の事について考えている最中も男はワープの原理を説明し始めた。
「すいません。そんな難しい理屈を説明されても理解できないので」
「悪ぃ、悪ぃ。みんな、別世界にワープしたいのか?」
「お願いします。妻達の故郷が危機的状況なんです」
>>105 「そっか。じゃあ、これを持っていった方がいいな」
そう言われて、スイッチがいっぱい付いた見慣れない物を渡してくれた。
「元の世界に戻りたくなったら、これで連絡してくれ。あと、これは別世界にある食べ物だ」
そして、赤くなった野菜のようなものを渡された。振り返ると、みんな不安そうな表情をしている。
蓋を開けてみるとニオイが結構強い。とはいえ、折角なので、用心棒に試食させてみる事にした。
すると、スライムが徐々にスライムベスのように赤くなり、用心棒は灼熱の炎を吐いてしまった。
「おい、危ないじゃないか!」用心棒の思わぬ行動に驚く。
「どうだ、辛いか?」用心棒の色がまだ赤いので、結構辛かったと想像できる。
「準備が出来たのなら、いよいよ別世界にワープさせるぞ」
「ところで、お名前を聞いてなかったのですが」
「ワープした都市の名前がわしの名前じゃ」
そう言い残して、サトチー達は別世界へとワープした。
>>105-106 もしてして、釜山にワープ?
スライムに食べさせた「赤くなった野菜のようなもの」ってキムチだろ。
よく考えてみれば、サンチョって名前も韓国っぽい。
ということは、ビアフロは韓国王朝の子孫って設定か。何か嫌だな。
>>107 ああ、ネタバレしちゃったよ。これで、続きが書きづらくなってしまったじゃないか。
ネタの振り方が悪すぎ。いくら韓流ブームだからって、朝鮮王朝なんて殆ど知らないよ。
ちょっとググってみたけど、三国時代をモチーフに書いたのかな?
俺は
>>89がヒントに気づいている点からして、最大のヒントが
>>84にあると思っている。
それを基に
>>90-40が書かれているので、ここにもヒントがあると思う。
ただ、その後の人がそれに気づいているかどうかはわからない。
彼らがDQとは別世界に来たので、ここからは本線外しちゃいます。
>>106 「ん?ここは…」サトチーは辺りを見回した。
「どうやら、本当に別世界に来ちゃったようね」
「サンチョさんがここから船で島に渡るって言っていましたので、港を探しましょう」
「その前に、お腹空かない?」「そうですね、お姉様」
ビアンカの提案で近くの屋台で食事をする事にした。
ここはトッポキという食べ物で人気があるらしいので、頼んでみた。
「何これ、真っ赤っかじゃないの。サトチー、先に食べてよ」
「先に食べろってか?(ビアンカ冗談だろ)」
「パパの代わりに僕が食べるよ」ビアンカの息子が挑戦しようとしている。
「おお、さすが伝説の勇者だ。その勇気ぶりをパパに見せてよ(ほっ)」
「もう、サトチーったら子供に負けてるじゃん」
「うわっ…でも、かなり辛いけど美味しいよ。みんなも食べてみてよ」
「じゃあ、パパも(ちょっと怖いな)」サトチーは恐る恐るその食べ物を口に運んだ。
「ん゛…あ…でも、結構ウマいな」「辛いけど、美味しいですわね」
最初はなんだかんだ言いながらも、平らげてしまったサトチー一行。
サトチーが代金を払おうとしていたら、後ろから声を掛けられた。
「あなたがサトチーさんですね」サラボナで見た男の姿がそこにあった。
「はい」「大変、お待ちしておりました。食事の代金はこちらが払っておきますので」
「ありがとうございます」「ところで、これからの予定なのだが…」
その男はサトチー達の案内役で、これからの予定を説明した。
>>112 まず、男はサトチー達にバスで港まで行き、船で島に渡ると説明した。
島に着いたら、ヘリでビアンカとフローラの両親がいるところまで送り届けるとの事だ。
そこで、色々と話があるそうだ。だが、詳しい内容までは知らない。
サトチーはバスやヘリが何なのか知らなかったが、乗り物である事は何となく想像できた。
説明が終わると、大きな箱に乗るように言われた。これがバスというものらしい。
「サトチーの馬車よりずっと人が乗りそうだね。フローラさんなら見た事あるんじゃないの?」
「私もありませんわ」「サトチーさんのいる世界とは違いますから、当然ですよ」
子供達は珍しい世界を見てはしゃいでいる。3人仲良くやってくれているのが何よりだ。
バスが港について、今度は船に乗り換える。まあ、船旅は慣れているので問題ない。
だが、ビアンカとフローラは翌日合う予定の両親のことが気になって寝付けず、外の空気を浴びていた。
「ねぇ、フローラさん。私たちの両親ってどんな人なのだろう?」
「お姉様、きっと素敵な人だと思いますわ」
「でも…なんで、私たちは養子に出されたんだろう?しかも、全く別の世界に」
「何か、深い事情があったんでしょう。明日、聞いてみたらどうでしょうか」
「フローラさんは気にならないの?私はずっと気になって仕方なかった」
「私も気にはなっていますけど、焦っても仕方ないので」
「にしても、サトチーが熟睡って、可愛い妻達が眠れないというのに」
「ふふふ。サトチーさんも旅でお疲れなんでしょう」
翌日、船は予定通り、島に到着したようだ。
>>113 「ここが私がちの両親が治めている国の島なの?」
ビアンカの問いかけに応じる間もなく、バスに乗せられてしまい、
しかも、外が見えないように全体に幕を張られてしまった。
「申し訳ありません。ここからは皆さんの姿を見られては困りますので、
ヘリポートに到着したら、急いでヘリに搭乗して下さい」
島に着くまで穏やかだった案内人が、島に着いてからは表情が厳しい。
ヘリというものを見せられても、感動する暇もなく、乗り換えさせられた。
その物々しさが、この国の危機的状況をサトチー達に感じさせていた。
それは子供達も例外ではなく、あんなにはしゃいでいた3人も今はじっとしている。
そして、ヘリはある建物の屋上に到着し、そこから中に案内された。
「この部屋にお2人のご両親がお待ちになっています」案内人が説明した。
「いよいよだね」ビアンカを初め、みんなに緊張が走る。
「心の準備はいいか?」サトチーがみんなの表情を確かめた。
「よし!」サトチーはドアをゆっくりと押していったのである。
>>114 その重いドアが開いた先にはサトチー達を待っている中年夫婦がいた。
待ちに待った、ビアンカとフローラの両親との出合いである。
だけど、ビアンカもフローラも実の両親との記憶がほとんどないため、
2人とも何も実感できておらず、戸惑っている様子だった。
そこに夫人が2人の元に歩み寄り、それぞれを脇に抱えて抱きしめてきた。
それは失われた十数年の時間を取り戻そうとするかのようであった。
サトチーと子供達はその感動の再会を外側からじっと眺めていた。
その時、一方の男性が声を掛けられた。
「サトチーさんですか?初めまして、私ジョージと言います」
「こちらこそ。ビアンカとフローラの夫であるサトチーです」
「あちらが妻のジャクリーンですが、詳しい紹介は後で」
ビアンカもフローラも見た目は天空人と言われる母親の遺伝子は殆ど受け継がれず、
父親である彼の遺伝子は若干受け継がれているように感じた。
もしかしたら、受け継がれにくい性質を持つ天空人の遺伝子が
ビアンカとフローラを養子に出さざるを得ない理由だったのかも知れない。
「娘との再会に感動のあまり取り乱して失礼しました。ジャクリーンです」
「あっ、どうもサトチーです。初めまして」
挨拶も一通り終わり、お互いに落ち着いてきたところで、話は本題に入っていった。
>>115 話をするのはジャクリーンである。
「話を始める前に、この国に伝わる神話はご存じですか?」
「修道院で聞いたことがあります」とフローラは知っているところまで言った。
「その神話には続きがあって、」と神話の続きを話していった。
その中で重要なのが、この国に巣くっていた悪魔を封じ込めた神が初代国王として君臨し、
それから100代以上も続いたのだが、約100年前に外敵に襲われたために天空人は呪われ、
天空人の血統は次々と途絶え、残された最後の天空人ジャクリーンが最後の女王となった事。
ジャクリーンは天空人ではないジョージと結ばれ、ビアンカとフローラを産んだが、
純粋な天空人ではない娘に王位継承させることは出来ないだけではなく、
国の混乱を避けるために、子が生まれたことは内密にしなければならなかったので、
ジャクリーンは心を痛めながらも、別の世界へ養子へ出すしかなかった。
しかも、封じ込めていた悪魔も復活を遂げ、仮の人の姿となって北の教団を立ち上げ、
この国だけではなく、ビアンカとフローラを養子に出した世界にまで魔の手が伸びてしまった。
ここまで魔の手が及んでしまった上、ついに北の教団がこの国に対して宣戦布告してきた。
そこで、北の教団の動きを止めてもらうため、手を尽くしてサトチー達をここに呼び出したわけだ。
「で、宣戦布告までの期限はいつになるのでしょうか?」
「あと1ヶ月を切ってしまった。もう、残された時間はわずかよ」
「そうか…恐らく北の教団の大神殿本堂に奴はいると思う。だが、どうやって進入すればいいのだ?」
「でしたら、これをお使い下さい」と手渡されたのは小さな瓶に入った液体だった。
「これは消え去り草の成分を抽出したもので、これを振りかければ相手からは見えなくなります」
「つまり、これを使えば相手に発覚せずに進入できるという訳ですか」
「そういう事です。しかし、ある程度時間が経過すると効果がなくなりますので、注意して下さい」
「わかりました。ありがとうございます」
「それから、これが北の教団の大神殿本堂の進入経路です」とマップを渡された。
「これから、俺と仲間モンスターで北の教団の奴を殺ってくる。
ビアンカ・フローラ・子供達はここで待ってくれ」
>>117 「何言ってるの?私たちの故郷が危険だというのに、じっとしていられないわよ」
「お姉様の言うとおりですわ。私もサトチーさんについて行きます」
「だったら、僕たちもついて行く。折角、伝説の勇者になったのだし」
「サトチーさん、みんなに慕われていますわね。娘をよろしくお願いします」
「これを担ぐと空中を高速で移動できるようになりますので、是非お使い下さい」
とジョージから手渡されたので、ありがたく使わせてもらうことにした。
と、結局は妻達と子供達も一緒に出陣することになり、
一気に北の教団の大神殿本堂の近くまで飛び立った。
まず、先行部隊として仲間にしたはぐりん・スタスタ・ゆうぼうに内部調査を任せた。
彼らは逃げ足が速いので、敵に見つかっても攻撃せずに逃げるように指示しておいた。
しばらく待っていると、彼らの調査が終わって帰ってきた。
大神殿の内部が判明したので、次は用心棒で結成された突撃部隊に切り替えた。
今度は周囲に見つからないようにあの液体を振りかけた。
突撃部隊は灼熱の炎で内部を攪乱するように指示しておいた。
しばらくしてから、サトチー達はあの液体を身体に振りまいた。
すると、お互いの姿が見えなくなってしまい、集団で行動するのは困難となってしまった。
やむを得ず、サトチー達はバラバラで行動し、奴を殺る作戦に切り替えた。
「みんな、これからは好きなように行動してくれ。
だが、お互いが確認できないので、くれぐれも慎重にな」
そう言った後、それぞれに分かれて大神殿の中にいる奴を探した。
リレーだから続きを書こうと思ったけど、文字だけでの戦闘シーンの描写って難しそうだな。
駄文覚悟で挑戦してみた。だから、余計な突っ込みは入れないでくれ。
>>117 先行部隊が内部調査してくれたおかげで奴の居場所は大体分かっていたので、
その場所へ直行しようとしたがパニックになった人が駆け回っているせいで
なかなかその場所に行く事が出来ず、サトチーは足止めを食らわされた。
「チッ!これじゃ、奴までが脱出してしまうぜ」
しばらくすると、人の流れが終わり、それを狙ってサトチーが行こうとすると、
見えなかったはずの突撃部隊の姿が見えた。
「あいつらの液体の効果が消えたか。俺らの液体の効果ももうすぐ終わりだな」
サトチーは焦った。もし、敵に見つかれば集中攻撃を受けてしまい、計画は失敗する。
しかも、妻達や子供達が敵の人質にされたものなら…こういう事は考えたくない。
とりあえず、サトチーは誰もいなさそうな部屋に隠れる事にした。
ここでサトチーはこれからの作戦を考えていた。すると、部屋のどこからか人の気配が…
「やばい」サトチーは思った。すると、姿を現したのはビアンカとフローラの2人。
サトチーは妻達を見て少し安心した。だが、それは液体の効果がなくなってしまっている事を意味した。
「子供達はどうした」「わからない」残念ながら、子供達はここにいないようだ。
「でも、この部屋でいい武器を見つけた」ビアンカが見せたのはマシンガン。
「とりあえず、これからは3人で行動だ。まず、奴のいたところに向おう」
「サトチーさん、子供達の捜索を先にしましょ」フローラの提案にサトチーははっとした。
「子供が優先だな。先行部隊、子供達を探してくれ」と、先行部隊に子供を見つけるように指示した。
それまでの間、サトチーと妻達は部屋の中でじっと隠れていると、突撃部隊が帰ってきた。
「何?奴が逃げたって?」突撃部隊の報告にサトチーは苦虫をかみつぶすほかになかった。
>>119 「くそーっ!奴はどこに逃げたんだ!」
「サトチーさん、落ち着いて。一旦外に出ましょ」
サトチー達が外に出ようとすると外から大きな音が近づいてきた。
ヘリだ。よく見てみると、子供達全員が乗っており、ビアンカの息子が操縦していた。
「パパ、ママ、急いで」子供達の言われるがまま、サトチー達はヘリに乗り込んだ。
「上の方に向かっていったらヘリがあったので、この前見たのと同じようにしたら空を飛んじゃった」
どうやら、ヘリの操縦を見よう見まねで覚えていたようだ。
「もしかして、このヘリ。脱出用じゃないかしら」フローラの言葉でサトチーは勘づいた。
「よし!このヘリを元の場所に戻してくれ」「わかった」
もし、ヘリで脱出しようとしたなら、ヘリのあった場所ににいるはずだ。サトチーはこれに賭けてみた。
すると、予想通り奴と取り巻きの姿がここにあった。
「ビアンカ、フローラ。マシンガンで攻撃するぞ」
サトチー達は奴らに向かってマシンガンをぶっ放した。相手もそれに対して応戦する。
「全員伏せろ!」飛び交う弾丸の中をビアンカの息子は動物的勘でヘリを元の場所に戻した。
取り巻きはマシンガンの攻撃によって倒れていたが、奴だけは生き延びていた。
サトチー達はさらにマシンガンで奴を攻撃し続けたが、ついに弾がなくなってしまった。
「俺がそんなもので死ぬわけないだろ」ついに、奴は親父を殺したゲマの姿に変身した。
明日は正月早々から仕事orzなので、今年はこれで終わります。
>>120 「ついに正体を現したな」サトチー達は全員身構えた。
「おまえら、なかやるな。でも、邪魔する奴は全員消えてもらう」
「突撃部隊、突撃よし!その他全員後方に下がれ」
サトチーの指示により、突撃部隊の攻撃が始まった。
限界まで鍛えた突撃部隊だが、そう簡単には倒れはしない。
しかも、突撃部隊の動きが突然止まってしまった。
「どうした、突撃部隊。先行部隊、応援せよ」
優秀だった突撃部隊の動きが止まるのは初めての経験だ。
原因はわからないが、先行部隊の投入で時間を稼ぐ作戦に出た。
幸い、先行部隊の動きは止まることはなかったが、戦力に不安が残る。
先行部隊のゆうぼうに状況を報告させると、突撃部隊は麻痺しているらしい。
そこで、満月草をゆうぼうに手渡し、突撃部隊の麻痺を治すように指示した。
「私たちは何もしなくていいの?」
「こいつらだけで何とかなりそうだが、どうしようもなくなったら全員で突撃だ」
「わかった」そう言って、みんなの気を引き締めた。
だが、突撃部隊の攻撃力と先行部隊の補助によってゲマを瀕死まで追い込むことができた。
「突撃部隊、先行部隊、突撃やめ!」サトチーは攻撃をやめるように指示した。
「よし、とどめを刺すぞ。その天空の剣でゲマの首を刎ねろ!」
サトチーの指示を受けたビアンカの息子は力一杯天空の剣を振り落とし、
ついに、ゲマにとどめを刺した。胴体から切り離されたゲマの首が地上に転がる。
「よくやったぞ!」サトチーはとどめを刺した息子を褒め称え、ゲマの首を持ち上げた。
もちろん、戦ってくれた突撃部隊や先行部隊へのねぎらいは忘れてはいけない。
「みんな、帰ろう…」サトチーはゲマの首を持って、ジャクリーンの元に帰還した。
>>122 「これが北の教団のボスの首です」サトチーはジャクリーンに首を差し出した。
「ありがとうございました。これで、北の教団に苦しめられたものが救われます」
「では、みんなで帰るべき場所に帰ります」
「その前にビアンカとフローラに話したいことがありますので、ちょっとよろしいでしょうか」
ジャクリーンはビアンカとフローラを別の部屋に呼び、話を始めた。
それは外敵から守るために隠していた純粋な天空人が実際は現在もまだいること、
北の教団の問題が片づいたら王位を譲り、一緒に過ごしたいという考えを伝えたようだ。
別れ際に「また会おうね。今度はグランバニアで」と言ったことからも、それは間違いないだろう。
だが、それ以上のことは妻達は教えてくれなかった。
サトチーはグランバニアに帰還してからも尋ねたが、それについては口を開いてはくれなかった。
母娘間でしか話せないことなのかも知れないと、サトチーはこれ以上深く追求することはしなかった。
長い旅が一区切り付き、サトチー達は再び平穏な日々を過ごすこととなったのである。
終わり…なのかな?
次の構想が出てくるまで保守。
とりあえず、ネタ振りに挑戦。
>>123のその後という設定で。
サトチー達とジャクリーンが別れてから数十年後。
北の教団が滅んでからは世界情勢も安定し、
サトチーはグランバニア王としても板についてきた。
ある日、サトチー達に会いたいと老夫婦がグランバニアを訪れてきた。
どこかで見た事ある夫婦だが、誰なのかが思い出せないまま、
とりあえず自分の部屋に案内する事にした。
「私たちを覚えていますかね?」老女に質問されても、サトチーは思い出す事が出来ない。
必死に記憶を辿ろうとしているが、何も浮かばなくて苦しんでいる。
「数十年前の事ですからね。ところで、ビアンカとフローラは?」
ビアンカとフローラの名前が出てきたとき、薄らいでいた記憶がよみがえった。
「ああ!ジャクリーンさんとジョージさん。ご無沙汰してます」
「思い出して頂けましたか。あれからすぐに王位を譲るつもりだったのですが、
その継承問題が複雑化してしまったため、数十年も継承できずなかったのです。
それが、ようやく継承問題が終結して、この前王位を譲ったばかりです。
数十年も待たせてしまってごめんなさいね」
「それは大変でしたね。そういえば、僕も王位継承の事を考えなければいけませんね」
「それはきっちりしておいた方がいいですよ。複雑化すると戦争の原因にもなりますので」
「実は、皇太子すら決めてないんですよ。子は3人いるけど、優先順位をつけにくいし」
「先に生まれた男子を優先するのが多いようだけど、選挙で決めてもいいんじゃないですか」
「選挙ですか。最も公平な方法かもしれませんね。検討してみます」
サトチーは周囲に相談してみた。もちろん、妻達や子供達にもそのことを話した。
すると、選挙で皇太子を決めるのに大方賛成してくれたので、
サトチーは王位継承順位を決める選挙をする事に決めた。
>>126 折角、ネタ振りしてくれたので、保守がてら続き書いてみます。
そして、サトチーの号令で皇太子選挙が始まった。
候補者はフローラの息子「レックス」と娘「タバサ」、そして、ビアンカの息子「ウォーレン」の計3名。
当然、最も得票数が多い人が皇太子となるが、これで王位継承順第3位までが決定するので、
皇太子の地位だけでなく、2位・3位争いも重要となる。
「タバサちゃんも皇太子選挙に立候補させるつもりなの?」ジャクリーンはサトチーに問いかけてきた。
「当然、タバサも僕の子供ですから」サトチーは最初、ジャクリーンの質問の意図が理解できなかった。
「グランバニアは男系女系を問わないの?」この質問でジャクリーンの質問の意図を理解した。
「グランバニアでは時の王が次の王を指名するのが伝統ですので、男系女系は問わないのです」
「そうなんですか。私たちの国では、純粋な天空の血を守るため、男系が大原則なものですから」
「でも、ジャクリーンさんは女王となられたのでは?」
「1代限りで女王になるのは許されるのだが、その子孫に王位を譲るのは禁止されているの」
「つまり、ビアンカやフローラに王位を譲るのは許されなかったって事?」
「そう。だから、別の世界に養子に出さざるを得なかった。非常に辛かったけど、仕方なかったの」
「ジャクリーンさん、それは大変でしたね。これからはビアンカさんともフローラさんとも一緒ですから」
「グランバニアはそういう伝統がなくて良かった。タバサちゃんにはそういう経験はして欲しくないし」
「これからの皇太子選挙を見守って下さい」「誰が勝っても恨みっこなしでね」
ビアンカとフローラが養子に出された事情を知ったサトチーは
グランバニアに男系女系を問う伝統がなくて本当に良かったと思った。
>>127 皇太子選挙戦の事前予想はレックスが若干有利と言われている。
やはり、サトチーから見て長男である事と、フローラの子であるため、
ルドマンとのつながりが深く、グランバニアに対する恩恵が大きいからであろう。
ただ、一方でレックスにはルドマングループを継いでもらい、
皇太子はタバサかウォーレンにやらせた方がいいという意見も少なくない。
白熱する皇太子選挙戦の中、ついに注目されていたルドマンが口を開いた。
「レックスには私の跡を継いで欲しいと思っている。皇太子にはタバサを推したい」
この発言がきっかけで、皇太子選挙戦はタバサ有利と大きく流れが変わった。
そして、このまま投票日に入ったのである。
129 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/08 15:34:10 ID:fHiMGUER
保守
おいおい、ここはsage進行が基本だぞ。
>>128 そして、注目の開票が始まった。
やはり、ルドマンの発言が大きく影響を受け、レックス票の大半がタバサ票に流れたため、
タバサが逃げ切る形で皇太子に選ばれる結果となった。
なお、2位は僅差でウォーレン、3位がレックスである。
サトチーはこの結果を尊重し、タバサを皇太子に指名した。
それと同時にレックスはルドマンの会社の跡を継ぐこととなった。
「タバサおめでとう。俺はルドマン爺さんの跡を継ぐためにグランバニアを離れるけど、
立派な女王になるよう、しっかり頑張ってくれよ。あと、ウォーレンの事もよろしくな」
「わかった。でも、時々はグランバニアに帰ってきてよ」
「ウォーレンはグランバニアに残ってタバサをサポートしてくれ。頼んだぞ」
「こっちはこっちでやるから、ルドマン爺さんの名に恥じぬようにな」
こうして、レックスはサラボナで経営を学ぶためグランバニアを離れ、
タバサとウォーレンはグランバニアに残る事となった。
落ちそうだったから仕方がないんじゃないか?
保守がてらにカキコ
>>130 あの選挙戦から十数年後、ルドマンが高齢のため現役を引退し、
後継者のレックスが経営を完全に引き継いだ。
タバサは女王となるための教育をしっかりと受けているが、
皇太子という立場のためか未だ独身。
一方のウォーレンはすでに結婚し、子供もいる。
そんな中、サトチーはそろそろタバサに王位を継承させようかと考え始めてきた。
グランバニアでは早めの継承が多い傾向があるが、
それよりも、ジャクリーンとジョージにタバサが女王になる姿を見せたかったのが最大の理由だ。
一番下にあっても書き込みがあれば落ちんよ
いまのところこの板では一日レスがなかったくらいじゃ落ちない。
>>132 サトチーはジャクリーンとジョージに王位の譲渡について相談した。
すると、タバサへ譲位すると同時にサトチーが摂政になる事を勧められた。
また、ウォーレンの子が王位を継ぐ事も視野に入れておくべきというアドバイスもあった。
王族の結婚は簡単でなく、特に女王となれば相手が見つかりにくいからである。
タバサが未だに独身である事から、それは実感している。
それから、タバサはグランバニア女王として晴れて即位したのである。
タバサがグランバニア女王になってからまもなく、ジャクリーンとジョージは高齢のため息を引き取った。
また、妻達の育ての親であるルドマン夫妻やダンカンも、それに合わせるかのように息を引き取った。
2人の娘に見守られながら最期を迎えたジャクリーンとジョージは幸せだったのではないかとサトチーは感じた。
そのような気持ちから、実の親と育ての親を立て続けに失い、悲しみに沈む妻達をサトチーは励まし続けた。
また、サトチーとしては、自分の両親が不幸な最期を迎えたことに申し訳ない気持ちがどこかにあった。
それを察してか、妻達もできるだけ気持ちを切り替えようとしたのである。
>>134 さらに、それから数十年後、タバサ女王はそろそろ引退を考えていた。
結局、タバサ女王は結婚する機会に恵まれず、子供がいなかったので、
グランバニアに残ってくれた弟ウォーレンの子に王位を継承させる事になった。
サトチーは自分の孫が即位する姿を見て、当時のジャクリーンとジョージを思い出し、
「タバサが即位したとき、こういう気持ちだったんだな」と投影させていた。
また、自分や妻達に残された時間がわずかであることを悟った。
136 :
フローラ:05/01/14 18:35:59 ID:Ml0XCeJs
アラシサイコウですわ!
137 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/15 14:56:05 ID:ZoEgkyRi
フローラ死ね
>>135 フローラ系のタバサ女王からビアンカ系のウォーレンの子に王位を継承されてから、
グランバニア王はビアンカ系の子孫に受け継がれていった。
一方、フローラ系のレックスの子孫はルドマンの企業を成長させ、
その拠点の地名からサラボナ王国とまで呼ばれるようになった。
サトチーが亡くなってから数百年間は両者の関係は平穏だったが、
テルパドールがある大陸にエネルギーとなる天然資源がある事が分かってから、
その資源を巡って、サラボナとグランバニアの間に緊張関係が生まれた。
そしてサラボナ王国の国王・トンヌラと、グランバニア王国の国王・サトチー(U世)
は戦争を始めることになる…
>>138 まず、最初に行動を起こしたのはサラボナCEOトンヌラであった。
「女王陛下、ご無沙汰してます」「ああ、これはお久しぶり」
「ところで、サラボナが担当したインフラはに問題はありませんか?」
「メンテナンスもしっかりして頂いていますので、今のところ、順調に稼働しています。
サラボナさんのおかげで砂漠ばかりの我が国も豊かになりましたよ」
「いえいえ。人々を豊かにしていくのがサラボナの企業理念ですから」
まず、最初は本題を持ち出さず、既存インフラのアフターサービスから話は始まった。
お互いにうち解けてきた頃、いよいよ本題に入る事になる。
「テルパドールの砂漠に貴重なエネルギー資源がある事が分かりましてですね、
この資源を人々が豊かにするために活かしていきたいと思っているのです。
それで、我がサラボナに、是非その資源の採掘を任せて頂きたいと考えているのですよ。
もちろん、テルパドールにある貴重な資源ですから、それなりの報酬は出すつもりです。
今すぐ返事をと言うわけにはいかないでしょうから、ご検討頂くために話を持ってきました」
「サラボナさんの事だから信用は出来ると思うのですが、資源開発という重要な事ですから、
会議を開くために数ヶ月ほど時間を戴きたいのですが、よろしいですか?」
「全然問題ないですよ。でしたら、1ヶ月後にもう1回伺いますので、途中経過を聞かせて下さい」
「わかりました。1ヶ月では決まらないと思うのですが、またここで再会しましょう」
こうして、サラボナの初回の商談は順調に終わった。
ビアンカ死ね糞ブス女
流れを無視して違うネタの書き込みをするテ(ry
リュカは迷っていた。
神を信じ、神に定められた運命の出会いを受け入れるべきか、
自然を信じ、幼馴染みとの絆を受け入れるべきかを。
そこにはクイズのように決まった正解があるわけではない。
ただ、どちらを選ぶかによって、神を中心とする世界を作るのか、
自然を中心とする世界を作るのかが決まりそうな気がした。
そんな重大な局面に立たされたリュカはもう一度、自分の人生を振り返る事にした。
物心ついたときには、すでに父親と世界中を冒険していた。
そこで出会ったのが幼馴染みのビアンカである。
今回、彼女は魔物と人が共存できる世界を作ろうとリュカを誘いかけている。
ベビーパンサーを助けるために一緒にお化け退治に出かけたりと、
魔物と共存しようという考えを持つのは自然な事かなと思うし、
魔物を使っているリュカもその考えには一定の理解を持っている。
だけど、古代の遺跡で父親は通りすがりの魔物に殺された上、
リュカとヘンリーがあの世で彷徨わされた事も忘れてはいない。
>>142 おそらく、あの世を彷徨ってから10年ぐらい経過したと思う。
ある時、ヘンリーが脱出口のような穴を偶然発見し、2人で思い切ってその穴に飛び込んだ。
穴に飛び込んだ先には何となくではあるが、懐かしい風景が広がっていた。
「もしかして、俺たち、生きて帰れたのか?」
「どうも、そうかもしれない。でも、親父が…」
「パパスは俺たちとは違うところで生きているかもしれない」
「本当に生きていたらな」
「とりあえず、近くの街に行ってみようか」
そう言って、2人はオラクルベリーという街に到着した。
街の中を探索していると、ヘンリーが怪しい地下施設を発見し、そのまま中に入っていった。
リュカは仕方なくヘンリーについて行くが、やはり、中にはかなり怪しいおじさんがいた。
リュカは怖くなったが、おじさんがそんなリュカを見て、話しかけてきた。
「君には魔物使いの素質がある。夜、オクラル屋で車椅子の男からコンピュータを受け取り、
また、こちらに来なさい。詳しい話は車椅子の男から聞いてくれ」
突然のアドバイスに戸惑うリュカだったが、ヘンリーがおもしろそうだと言ってくるので、
そのまま夜になるのを待って、オクラル屋に、向かうことになった。
>>143 オクラル屋には怪しいおじさんが言ったとおり、車椅子の男がいた。
すると、その車椅子の男はリュカの姿を見て、話しかけてきた。
「話はヴィクトルから聞いてるよ。魔物使いの素質があると言われたのは君だね」
「ええ」あのおじさん、ヴィクトルって名前だったんだ。
「私はスティーブン。魔物使いの素質のある人にコンピュータを配布している。ところで、君の名は?」
「俺はリュカ。隣にいる彼はヘンリー。でも、なんでこんな事を」
「残念ながら、すでに神と魔物の争いが始まってしまった。
この状況を打開するため、魔物使いの素質のある人にコンピュータを配布した。
君はいずれ、神か自然の選択を迫られるだろうが、自分の信じる道を進みなさい」
リュカにはスティーブンの言っている意味が理解できなかった。
「まだ、今は何の事か理解できていないと思う。
だが、いずれその意味が分かる日が来るので、その日に備えて欲しい」
スティーブンはコンピュータを使用方法をリュカに説明していった。
とりあえず、魔物に出会ったら話して交渉して仲魔にできるという事は理解した。
コンピュータを受け取ったリュカとヘンリーは夜も遅かったので、宿で休む事にした。
>>144 翌朝、言われたとおりにヴィクトルのところに向かった。
「スティーブンからコンピュータを受け取ったみたいだね。
私は仲魔同士を融合させ、新しい魔物を作る事を研究している。
是非、仲悪ができたら私のところに来てくれ」
「おもしろそうじゃないか。リュカやってみようぜ」ヘンリーが囃し立ててくるので、
リュカも外に出て魔物が来るのを待つ事にした。
しばらくすると、魔物が襲ってきたので、剣を抜き取り構えようとすると、
「コンピュータ、コンピュータ」とヘンリーの声が。
その声で思い出したリュカはコンピュータを作動させ、魔物との交渉に入った。
次々とゴールドを要求する魔物に苛立ちを見せながらも、何とか仲魔にすることができた。
「リュカやるじゃねーか。金を使いすぎだけど」一言が余計だが、リュカはちょっと自信がついた。
「今度はさっきの魔物を戦闘に参加させてみようぜ」
ヘンリーの興味は尽きないみたいなので、仲魔を呼び出し、戦闘にも参加させてみた。
満足するほどではなかったが、使えないレベルではない。育てれば、おそらく使えるようになるだろう。
「ヴィクトルで融合してもらうためにも、もう1種類仲魔を作らないとな」
「いや、今日は疲れたから休もうや」リュカはヘンリーに提案した。
「しょうがないな。明日はヴィクトルで融合してもらうぞ」
また、2人は宿で休む事になった。
>>145 「おい、リュカ起きろ。今日こそは融合するところを見たいからな」
ヘンリーは朝から張り切っている。
リュカはもう少し休みたかったが、そんな状況ではなさそうだ。
眠気がある程度冷めたところで、魔物を勧誘するために外に出た。
すると、この前勧誘したのと同じ種類の魔物が現れた。
とりあえず会話に持ち込むと、なんと少額ではあるがゴールドをくれた。
「魔物って悪い奴ばかりと思っていたけど、中にはいい奴もいるんだな」
「このコンピュータを入手してから、魔物に対する見方が変わったよ」
ヘンリーの一言に、魔物使いとなったリュカも同意した。
「この調子で別の魔物もスカウトしようぜ」「ああ、そうだな」
リュカとヘンリーは街からもう少し遠くに向かう事にした。
すると、違う種類の魔物が現れた。早速、交渉へと持ち込もうとする。
しかし、交渉は決裂し、魔物が襲いかかってきた。
「こいつ、話が通じないぞ」「おい、マジかよ」
リュカとヘンリーは慌てて剣を抜き、やっとの思いで魔物を退治した。
「調べてみたらこいつDarkだ。通りで話が通じなないはずだよ」
「話が通じない奴もいるのか?」「所詮は魔物だからな」
結局、この日は新しい仲魔を作る事は出来ず、宿に戻る事になった。
>>146 「昨日は痛い目にあったから、交渉中も油断するなよ」
リュカは交渉決裂に備えるよう、予めヘンリーに釘を刺した。
今日は昨日とは違う場所で魔物を待つ事にした。
そして、ようやく違う種類の仲魔を作ることに成功した。
「早く、ヴィクトルのところに行こうぜ」ヘンリーは嬉しそうに言ってきた。
ヴィクトルのところに着くと、リュカを待っていたかのような様子だった。
「仲魔を連れてきてくれたようだね。では、これらを融合していいか?」
「待ちに待ってたから、早くやってくれ」ヘンリーが言うと、
「これは魔物使いが決める事ですから」と注意された。
リュカの「お願いします」で、融合の儀式が始まった。
魔法陣の中で魔物同士が融合される状況はとても神秘的だった。
そして、融合で作られた新しい仲魔は以前よりたくましく見えた。
「おお、すげぇ。こいつがどれぐらい強くなったか試してみようぜ」
リュカも新しい仲魔がどれぐらい強くなったか気になっていたので、
ヘンリーの言うとおりに戦闘に参加させてみると、やはり強くなっていた。
「これが融合の力か…」リュカはその不思議な力に感動していた。
すると、ヘンリーはリュカにラインハットに来てくれと頼んできた。
どうやら、ヘンリーは故郷で大変な事が起きている予感がしていると言うのだ。
「今日はもう遅いから、明日にしようか」リュカはそう言って、その日は宿に戻る事にした。
>>147 「さっき、お袋が魔物になって襲ってきた夢を見た。急いでラインハットに行かないと」
リュカは単なる悪夢としか思えなかったが、ヘンリーが切羽詰まった様子だったので、
ラインハットへ急行する事に同意せざるを得なかった。
ラインハットに着いたヘンリーはなぜか洞窟の中に入っていくので、
そのままついて行ったら、ヘンリーの母親らしき人に会い、
魔物が自分に化けて城を支配しようとしているなんて物騒な話が出てきた。
「俺の嫌な予感が的中だ」「で、どうするつもりだ?」
「ここは偽物を倒すしかないだろ」「でも、どうやって見分けるんだよ」
「リュカのコンピュータにそういう機能はないのか?」「すまん、わからん」
「わからないものをアテにするわけにはいかないな。
書物を当たってみれば手がかりがあるかもしれない」
色々と書物を当たっているうち、ついに手がかりになりそうな文面を発見した。
神の塔にて真実を映し出す鏡あり。但し、神の加護のないものは立ち入る事を得ず。
「これってどういう事だ?俺らは入れないのか?」
「おそらく、ロウ属性の者しか入れない事を意味しているのだろう」
「ロウ属性?リュカまで訳分からない事を言って」
「最初にスティーブンが言っていた『神か自然の選択』の意味が何となくわかってきたんだ。
ロウとは神を信じ、魔物を排除し、秩序ある世界を作ろうという考え。
逆のカオスはありのままの自然を受け入れ、人と魔物が共存する世界を作ろうとする考え。
ちなみに、どちらでもない今の俺らはニュートラルだ。
つまり、神の塔に入るためには誰かロウ属性の者を探し出す必要があるというわけ」
「そんな奴って………修道院にいる奴らならロウ属性を持ってるんじゃないか」
「でも、修道院なんてどこにあるんだ?」「まあ、ついて来なって」
ヘンリーはリュカを書物庫の奥へと連れて行ったのである。
>>148 「この中に入れば、すぐに修道院があるんだ」
ヘンリーの言うとおり、すぐに修道院に到着した。
その修道院にはどこかで見た事あるような女性の姿があった。
リュカの記憶を辿ってみると、あの世で彷徨っていたときに出会ったマリアにそっくりだ。
もしかして、マリアも俺たちのようにあの世から脱出できたのかと思い、尋ねてみた。
すると、マリアはあっさりと神の力によって復活したと認めたのである。
そこで、マリアに事情を話すと、神の塔へと連れて行ってくれる事になった。
塔の中で真実を映す鏡を見つけたので、その鏡をリュカのコンピュータに装着した。
それから、修道院でマリアに礼を言い、その足でラインハットへ戻っていった。
ラインハットに着くと、なんと皇后が2人もいる。つまり、どちらかが偽物だ。
「リュカのコンピュータはどっちが偽物と判断したんだ?」「あっちだ」
鏡を装着したコンピュータは魔物と人間を性格に区別していたので、
リュカ・ヘンリー・仲魔達は魔物と判断された方を倒す事に成功した。
「リュカ、これからどうするんだ?」
「とりあえず、西の方に行ってみようと思う。でも、ヘンリーは?」
「俺はここでやらなきゃいけない事がある。悪いが、ここでお別れだな」
「残念だが、やる事があるのなら仕方ない。俺と仲魔だけで行ってみるよ」
「リュカがこれからロウになろうがカオスになろうが俺の戦友には変わりない。
暇が出来たら、ラインハットに遊びに来いよ」
こうして、リュカとヘンリーは別々の道を進む事になったのである。
>>149 ヘンリーと別れたリュカはビスタ港からポートセルミに、
そこの酒場で山賊にけんかを売って仲魔の能力テストをしたら、
カボチ村に来て、農作物を荒らす害獣を駆除してくれと頼まれてしまった。
謝礼もあるし、新たな仲魔を作りたかったので引き受けたら、
あのゲレゲレと再会したのだが、リュカの事は忘れているらしく、交渉しても仲魔になってくれない。
ところが、ビアンカのリボンを差し出すと、あっさり仲魔になってくれた。
どうも、リュカの事は忘れても、ビアンカのことは覚えていたようだ。
カボチ村長から成功報酬をもらい、今度はルラフェンに向かっていった。
そこには呪文を研究している人がいて、成り行きでその手伝いをする羽目になってしまった。
研究しているのが瞬間移動できる便利な呪文だったので、リュカも快く引き受けたのである。
おかげで、今まで行った場所に瞬間移動できる呪文を習得することが出来た。
ただ、一度も行っていない場所には瞬間移動できないので、その場所を広げようと今度は南へ向かった。
洞窟を越え、その先にあったのがサラボナ。つまり、ここである。
>>150 サラボナをうろついていると、犬がリュカになついてくる。
強そうな犬ではないので、仲魔にするには力不足だなと思っていたら、
飼い主らしき女性が現れ、リュカに話しかけてきた。
「あなたは神を信じますか。神が定めた運命に従いますか」
「えっ?」女性の突然の質問にリュカは答えられなかった。
「あなたはまだ迷っています。ただ、もうすぐ決断しなければなりません。
もし、神を信じ、運命に従うのであれば、私についてきて下さい。
その時は神の祝福が約束されます。逆はあえて言うことではないですね」
その言葉で、リュカはこの女性が自分をロウに誘っているのだと理解した。
後に、その女性の名がフローラで、花婿候補者を募集していることがわかった。
リュカは候補者にならなければいけないものを感じ、花婿候補者となる。
「もし、これで自分が選ばれればロウの道に進もう。これが運命なのだから」
リュカは自分の運命を託すつもりで、炎のリングを取りに行った。
炎のリングを持ってきたら、次は水のリングを取りに行くように言われた。
「どうやら、俺の進むべき道はロウのようだな」リュカはそう思っていた。
ところが、幼馴染みとの再会がリュカの選択を惑わせることとなるのである。
>>151 水のリングを取りに行くためには水門を開けなければならないのだが、
その水門を管理していたのがあのビアンカだったのである。
リュカは事情を話すと、ビアンカから意外な言葉が飛び出した。
「リュカ、本当にそれでいいの?自分の運命を神に頼っていいの?
まだ迷っているようだから、水のリングは一緒に取りに行ってあげるけど、
神に選ばれた人だけが救われるという考えには同意できないわ。
もし、リュカが自然をありのままに受け入れ、人と魔物が共存できる世界を望むなら、
結婚を断ってでも、子供の頃のように私と一緒に冒険しましょう」
まさか、ビアンカが自分をカオスに誘うとは思わなかった。
だけど、ビアンカの言葉で、そう思わざるを得なかった。
一度はロウに傾いたリュカも幼馴染みの誘いにその意思は振り出しに戻ってしまった。
フローラかビアンカか。それは自動的にロウかカオスかを意味する。
つまり、リュカの決断がこれからの世界を作るということだ。
ところが何も決断できないまま、水のリングを持ってサラボナに着いてしまった。
それを見透かしかたのように、フローラはリュカに問いかけてきた。
「残念ながら、意志が固まっていない今のあなたは私とは結婚できません。
最後の決断の時間を1晩あげます。神が定めた運命に従い私を選ぶか、
それとも、神が定めた運命に逆らい、近くにいる女性を選ぶか決めて下さい」
ついに、リュカは決断の時を迫られた。そんな自分が現在ここにいる。
>>152 リュカは人生を振り返っても結論は出てこなかった。
時間は刻々と迫られている。翌朝には結論を出さなければならない。
「そうだ、ヘンリーに相談してみよう。夜遅いが、そうも言ってられない」
リュカはルーラでラインハットへと移動し、ヘンリーに会いに行った。
「リュカ久しぶりだな。でも、こんな時間にどうしたんだ?」
リュカは翌朝までに決断を迫られている事情を話した。
「そうか…ついに、決めなければいけなくなったんだな。
突然来たからついでに報告するけど、俺マリアと結婚したんだ。
つまり、俺は若干ロウ寄りになったのかもしれん。
だけど、リュカがビアンカさんを選んでカオスになっても、
戦友としてリュカの考えを尊重するぞ」
「………ヘンリーありがとう。話すと少し楽になったよ」
「いいアドバイスが出来なくて悪いな。だけど、これはリュカ自身で決めなきゃ」
「そうだな。サラボナに戻って時間ぎりぎりまで考える事にした」
「どちらを選んでも、後悔することだけはないようにしろよ」
結局、リュカはヘンリーに相談しても、結論は出なかった。
そして、サラボナに戻ったリュカはずっと悩んだ末、ついに最終結論を出した。
(
>>153からフローラを選択し、ロウルートを進む)
悩んだ末に選んだリュカの最終結論は、ロウの道を進むためにフローラを選択する事であった。
今、必要なのは神の助けであり、そのためには神を信じ、定めに従うのが筋だと思ったからだ。
確かに、現在は魔物使いという立場でもあるが、これは魔物を一掃するための手段に過ぎず、
そもそも魔物がいなければ父親を失う事はなかったし、自分が魔物使いになる必要もなかったのだ。
幼馴染みを裏切る形になるのは辛いが、これも神から与えられた試練として受け入れる覚悟である。
翌朝、ルドマン邸で運命の選択。最終結論で決めたとおり、フローラを選択した。
「本当に私でいいの?」リュカの意志を確かめるかのように、フローラは問い直す。
「宜しくお願いします」決断が揺らぐ前に、リュカは即答した。
「これから一緒にロウの道を歩みましょう」この瞬間、フローラとの結婚が決定した。
もう、これで後戻りは出来ない。これから先は、ロウの道に進むしかないのだ。
「リュカ、今までありがとう。だけど、これからは敵同士。
いつか、リュカを倒さなければならない日が来ると思う。さようなら」
ビアンカの別れの挨拶は冷たいものだった。しかし、これも神の定めだと思うようにした。
(手抜きですが、結婚式〜デモンズタワーはオリジナル通りのままとし、端折らせて頂きます)
>>154 連れ去られたフローラを捜してデモンズタワーの最上階に着いた。
そこにはフローラの姿が。そして、その隣に魔物が現れた。
「カオス勢力だな」そう思ったリュカと仲魔は戦闘態勢に入る。
「リュカ、黙って飛び出してごめんなさい。でも、これは私たちの準備が整ったからなの」
「えっ?」フローラの意外な一言で、リュカは戦闘態勢を解除した。
「光の教団が建設を進めていたカテドラルが完成を迎え、
今は信者全員をカテドラルに避難させているところなの。
信者全員がカテドラルに集まったら、洪水を起こして信者以外を一掃し、
後はそこに神を迎え入れたら、カテドラル計画が完了するのよ」
「ということは、カテドラル以外の場所は?」
「全て水の底よ。でも、これが神を信じず従わなかった者の定めなの」
「………」
「リュカは神を信じ、運命を受け入れ、私についてきてくれたから助かったの。
私たちはここからカテドラルにワープしましょう」
リュカは軽く頷き、フローラと共にカテドラルに繋がっている旅の扉に入った。
>>155 カテドラルには信者らしき人々が集まり、何かが始まるのを待っている様子だった。
「フローラ様、これで我が教団の信者は全員こちらに避難しました。準備をお願いします」
「いよいよ、計画の最終段階に入ったわね。リュカも一緒について来て」
状況を把握し切れていないリュカはフローラに黙ってついて行くしかなかった。
リュカとフローラは信者の前に立ち、フローラが信者に向かって演説を始めた。
それが終わると、全員で神に祈りを捧げるので、リュカもとりあえず一緒に祈った。
すると、近くに滝があるかのような轟音と共に、みるみる世界が水没していった。
その音がやむと、信者全員の大きな拍手が鳴り響いた。
「只今、神の意志により世界は水没し、光の教団の理想がまた1つ実現しました。
もう、神の邪魔をする者はありません」そう言っていた矢先、
兵士から洪水を免れた城を発見したとの報告が入った。
「天空城か。マスタードラゴンめ、計画の邪魔をしやがって。
仕方ない。リュカ、一緒に天空城へと攻め込むぞ」
ジャミ・ゴンズ・ゲマ・ラマダ・イブールが仲魔になり、
カテドラルで用意された船に乗って天空城へと向かっていった。
>>156 天空城に着くと、なんとビアンカが入り口付近で立ちはだかっていた。
「ついに決着の時が来たようだね。リュカがフローラを選んだときから、この日を待っていた。
残念だけど、リュカとフローラには死んで頂くわ。自然界の掟を破って洪水を起こした罰として」
そして、ビアンカはリュカを狙ってメラゾーマで攻撃を仕掛けてきた。
だけど、リュカはじっと耐えて動かない。敵であれ、幼馴染みのビアンカに刃を向けられないのだ。
「リュカ、何やってるのよ!」フローラの言葉にリュカは目を覚まし、ビアンカを倒した。
「本当にこれで良かったのだろうか…」傷ついたビアンカの遺体を目の前にして、
人生をロウに託した意志に対して、初めて自分の選択に後悔の2文字が浮かんだ。
だけど、感傷に浸っている暇はなかった。次はマスタードラゴンを倒さなければならないからだ。
>>157 「ビアンカ…すまない。次の人生で出会ったときは絶対一緒になろうな」
リュカは心の中で、そう呟きながらマスタードラゴンの居所を探していた。
しかし、マスタードラゴンの気配すら感じず、一度撤退しようとしたとき、
王の間らしいところの一カ所でフローラの足が止まった。
「ここが怪しいわ」フローラはその場所に何かを感じたようだ。
「えっ、どこ?」リュカがそう言ったら、突然マスタードラゴンが姿を現した。
「フローラ、天空人の子孫であるおまえがなぜ私に刃向かうのだ?」
「これは伝説の勇者である先祖の復讐よ。伝説の勇者から光の教団を立ち上げ、
ロウの心を持ったメシアと一緒にロウの世界を作るようにお告げを受けたわ。
そして、ようやく見つけ出したメシア。それがリュカよ」
「えっ?俺がメシア…」リュカは自分がメシアだと言われて戸惑っていた。
「リュカ、君はフローラにそそのかされロウの道を選び、世界に洪水を起こした。
しかも、幼馴染みだったビアンカを切り捨て、私に刃向かおうとしている。
今までリュカの力をカオスに向けてくれると思って見守ってきたが、
残念ながら、それも期待できそうにない。ロウの心を持つ者に天罰を!」
マスタードラゴンの天罰で、大幅に体力を消耗した状態で決戦が始まった。
すると、フローラも対抗してカオスに対する天罰でマスタードラゴンにダメージを与え、
お互いに体力を消耗しながらも、フローラはマスタードラゴンへの復讐を果たした。
>>158 「これで終わったわね。さあ、カテドラルに戻って神を迎え入れましょ」
天空城を出ようとしている途中、フローラはビアンカの遺体の前で立ち止まった。
「そうそう。神を迎え入れるにはこれが使えるわね」
そう言って、フローラはビアンカの遺体を背負った。
「俺が運ぶよ」重そうだったので、リュカはフローラに申し出たが、
「絶対駄目」とにべもなく断られてしまった。
マスタードラゴンを倒し、カテドラルに帰還したフローラとリュカは
光の教団の救世主として、信者から大喝采を浴びていた。
「さて、カテドラル計画の最後の仕上げとして、神を迎え入れます。
神が皆さんにお告げできるように、魂が抜けた人を用意しました。
信者の皆さん。神がこのカテドラルに来るよう、お祈りしましょう」
フローラはそう言って、ビアンカの遺体をそっと寝かせた。
信者が祈り続けていると、洪水で浸かっていた世界が元に戻り始めた。
そして、洪水前の状態になったら、ビアンカの遺体がしゃべり始めた。
「カオスの勢力はまだ残っている。3つのリングを持って魔界に行け」
ビアンカの遺体が口を開いた事に驚くリュカの横でフローラは何か考えていた。
「3つのリング…今、3つのうち2つは持っている。残りの1つはどこにあるんだろう?」
すると、リュカのコンピュータが反応し、勝手にイブールが召喚された。
「今、言っていたリングはこれだろ。どうやら、カオス勢力は残っているみたいだな。
フローラ、リュカ、魔界に残ったカオス勢力を倒さなければいけないようだ。
エルヘブン近くの洞窟内に、魔界につながる場所があると聞いた事がある。
まずは、そこに向かってくれ」
これで、お告げ通り3つのリングが揃い、魔界に向かう事となった。
(手抜きになりますが、魔界〜エビルマウンテンも端折らせて頂きます)
ロウルート終了?
カオスルートはまだ?
162 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/02/05 19:11:22 ID:sNUYTBjL
ageといてやるよ
163 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/02/10 15:15:51 ID:mN9+TY5j
あげ
164 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/02/14 07:02:53 ID:Zx3xAKQ2
あげ
(
>>153からビアンカを選択し、カオスルートを進む)
悩んだ末に選んだリュカの最終結論は、カオスの道を進むためにビアンカを選択する事であった。
一度はロウの道を考えた。だが、自分の運命は神に決められるのではなく、
自分で切り開くものだと教えてくれたビアンカに運命を託してみたくなった。
神に逆らうカオスの道は、おそらく厳しく険しいものになるだろう。頼れるのは己の力だけだ。
それでも、リュカにとって信じられるのは見たこともない神ではなく、近くにいるビアンカだった。
ルドマンを裏切ることになってしまうが、我が道を進むのがカオスへの道の第一歩だ。
>>165 翌朝、ルドマン邸で運命の選択。最終結論で決めたとおり、ビアンカを選択した。
「リュカ、私を信じてくれてありがとう」ビアンカの嬉しそうな表情にカオスへの道を選んで良かったとリュカは思った。
「どうやら、あなたが運命の人だと思っていたのは、私の勘違いだったようですね」フローラはそう言って、2階に上がった。
「フローラは修道院でメシアを捜すようにお告げを受けたそうだ。そのメシアを捜し出すために、こういう形で試練を課した。
この試練を見事に乗り越えた君はメシアの素質は十分にあった。だが、君はメシアではなかったみたいだな」
予想に反して、ルドマンの反応はあっさりとしていた。リュカはメシアになれるかどうかを試されていただけだったようだ。
「なあ、ビアンカ。これからどうする?」「一度、父に結婚の報告しないとね」
リュカはサラボナを出ると、近くでダンカンが船に乗ってビアンカを待っていた。
「ビアンカ、サラボナで何していたんだ?帰りが遅いから、心配なので迎えに来たぞ」
「私、リュカと結婚することにしたの」「………リュカ、それ本当なのか?」ダンカンの問いかけにリュカは頷いた。
すると、ダンカンはリュカ達を山奥の村に招待し、食事を出してくれた。
「盛大には祝ってやれずに申し訳ないが、ビアンカを貰ってくれてありがとう」
式も挙げないジミ婚ではあったが、リュカもビアンカも不満はなかった。
「ところで、今後も旅に出るのか?」「自分には、やらなければいけないことがありますので」
「本当は宿を継いで欲しかったんだが、リュカがやらなければならない事があるのなら、
そっちを優先してくれ。ビアンカもリュカと一緒なら安心だろう」
翌日、リュカとビアンカはダンカンに別れを告げ、また旅に出て行った。
(手抜きですが、マスドラ復活まではオリジナル通りのままとし、端折らせて頂きます)
>>166 仲魔に取りに行かせたドラゴンオーブをプサンに渡すと、
プサンがマスタードラゴンに変身し、リュカの仲魔になってくれた。
すると、マスタードラゴンは驚くべき事を話し始めた。
「今、光の教団は洪水を起こして世界を水の中に沈めようとしている。
早くカテドラルに向かって阻止しないと、大変なことになってしまう」
そう言って、マスタードラゴンはリュカ達をカテドラルへ連れて行った。
マスタードラゴンの天罰で世界に洪水を起こそうとしているラマダと
教祖であるイブールを倒し、世界が水に沈むことは阻止された。
しかし、マスタードラゴンによると、ロウの勢力はまだなくなっておらず、
魔界にいるミルドラースの力を借りる必要があると言ってきた。
イブールが所持していた命のリングを回収し、魔界への扉を開いた。
魔界を奥に進み、ようやくミルドラースを仲魔にしたのだが、
「今すぐ、カテドラルに連れて行ってくれ」と頼まれてしまった。
導かれるままカテドラルに入ってみても、イブールが倒された後はもぬけの殻。
もう、誰もいないんじゃないかと思っていたリュカだったが、
イブールがいたはずの場所に見覚えのある姿に気づいてしまった。
>>167 「フローラ………なんで、こんな所に………」
「やっぱり、そうだったのね。メシアになるはずだったあなたがビアンカにそそのかされ、
間違ったカオスの道を歩んでしまった。しかも、ロウの拠点となる光の教団を消してしまった。
だが今、カテドラルに神が舞い降りてきたわ。さあ神よ、カオスの者に制裁を!」
フローラの呼びかけに神はリュカと仲魔に攻撃を始めてきた。
マスタードラゴンの天罰をもってしても、神は仲魔の命を次々を奪っていく。
ついに、主戦力のミルドラースとマスタードラゴンまで力尽き、
一巻の終わりだと覚悟したリュカは最後の力を振り絞って神を斬りつけた。
それが神にとどめを刺す結果となり、リュカは神との戦いに勝利した。
「ようやく、終わったね」「いや、自然のバランスが崩れれば、また同じようなことが起こるだろう」
「その時はリュカと一緒に戦おうね」「その時はな。でも、当分起こらないことを祈るよ」
リュカとビアンカはグランバニアに戻り、共生を認めてくれた魔物達から感謝された。
(カオスルート終わり)
自分で言うのも何だが、SSにしてはひどすぎるので、シミュレートとして読んでください。
>>165-168 乙でした!
ビアンカを選ぶか、フローラを選ぶかでこれだけ展開が変わるというのも、
面白いものですね。
属性を付けるとすればこんな感じか
強Law:フローラ/ジャミ・ゴンズ・ゲマ・ラマダ・イブール
弱Law:マリア・結婚後のヘンリー
Neutral:パパス・結婚前のリュカ・結婚前のヘンリー
弱Chaos:雑魚モンスター
強Chaos:ビアンカ・マスタードラゴン/ミルドラース
ここまで分岐してくれると、両ルートやる価値が高いな。
嫁を選択させるのに、ストーリー分岐をさせなかったのはなんでだろうか。
女神転生のパクリかい!
>>172 というか、そのものじゃないのか。メガテン化したDQ5って事で。
フローラをLAW=光の教団とすると
ミルドラースがビアンカ側にいるのはおかしいだろ。
イブールのバックにいたのがミルドラースだったし。
175 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/06 21:50:18 ID:pRYf8I4b
>>174 本編のままだとミルドの影が薄すぎたから、対立側に回したのではないかと。
何かネタはないのか?