そういや千一夜のサイト、他スレの過去ログが増えてないね。
などと重圧をかけてみる。
>>355 意味はないよ。多分。
保守のときに一文字だけレスするようになったのがはじまり。
そろそろ保守
ほ
あ
し
か
か?
か…か…、かみのけ!
け……けれんみ!
み…、み…、みかん!
ん…んー…ンジャメナ
367 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/10 17:45:56 ID:xHeKUGlo
なまこage
げえーーっ!?
千一夜の更新止まりっぱなし!?
ほ
ぼ
372 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/03/17 22:19:05 ID:SmKQAj8g
3
ま
保母秋刀魚?
ワロタ
ノシ
明日の夕飯は鮭に決定。
ほぼ秋刀魚だから、秋刀魚ではいけないのだろうと。
わけのわからぬ管理人のPCは、やっぱりわけがわからない状態になっており
買い換え検討に入っていますが、急いで買えるわけでもなくて
もうしばらくは本格的に更新できないです。
だましだまし使っている今のPC環境がいつまで保つか。
>昼寝士さん
ファイル受け取っています。あちらに書けていなくてすみません。
千一夜に関するファイルやり取り等でupろだ使っていただくのは一向に構いませんので
これからもよろしくお願いします。
モツカレーです。PCガンガレ。
4日に1レス。これ応用。
ラトームさんもそろそろ買い替えモードですか。
自分も先日MACのG4を買いましたが
コーラぶっかけてしまい40万が飛びましたよ。
更新頑張ってください。
>>379 そりゃ酷え・・・つωT`)ヾ (゚Д゚ )…イキロ
みんなのPCの健康を祈りつつほっしゅ
しがつついたち記念かきこ
ほ
385 :
孤島の姫君:2005/04/08(金) 14:40:00 ID:zHLXwjNF
戦う男の人は素敵。剣の刃より鋭い、その生命のきらめきが。
戦士たちが死んでゆく、その悲壮な姿が好き。
夕陽にじっと映し出されて、まるで闘技場の砂の上に残った影のよう。
切り裂かれた心臓から溢れる、
燃えるように赤い血は、どんなにか熱いのでしょうね。
古い歌。
孤島のデルコンダル国に、ローレシア国の王子が海を越えてやってきたとき、
王女の瞳に情熱の火が灯った。
国王が若い客人をもてなす間、王女は気づかれぬように姿を消した。
王城の地下、恐るべき獣の檻へと。
剣の牙の殺人虎は、鉄格子の間から差し出された手を舐めた。
その精悍なあごを撫で、たてがみを指で梳くと、
殺人虎は軽く喉を鳴らし、王女に身を任せた。
この猛獣は、ひとり王女にしか懐かない。そして、王女もまた。
「あの方を殺して。あの方の血を私に見せて」
西日が闘技場に差し、戦いの時は満ちた。
猛獣の檻は開かれ、王女自身が鎖を解いた。
ローレシア国の王子は剣に拠って、その儀式を静かに見ていた。
合図の声がかかり、猛獣が王子に躍りかかる。
戦士と獣の黒い影が、赤光の中に交差して走った。
猛獣の牙が空を裂き、王子の剣が鋭く突き返す。
剣は心臓を貫き、殺人虎を殺した。
国王は驚嘆し、異国の戦士を称える盛大な宴を開いた。
詩人たちは、新しい勇者の頌歌を歌い、
酒語り、思い出は、古い戦友たちの物語を語った。
やがて年かさの詩人たちが、古代の英雄の伝説を歌い始めた。
宴の輪からひとり離れて、もの思う様子の王女に王は気づいた。
座を離れ、王は娘の傍に立った。黙ったまま、しばらくそうしていた。
「また新しい虎を買ってやろう。新しい戦士を招こう」
王女は目を伏せ、首を振った。いいえ、と小さく呟いた。
いつか日は過ぎて、ローレシア国の王子は去った。
王女は海辺で、去ってゆく船を見送った。
いつまでも、遠く見ていた。
遠い昔の物語。
>>385-386 なんだか新しい視点ですね。ゾクリとしました。
王女が国を治める時代になったら、どんな国になったのでしょうか。
しばし更新止まっていますが、またしばらくとまります。
更新できてもちょっとだけ更新をちょっとだけかと。
申し訳ありません。
ほ
れ
391 :
正体:2005/04/14(木) 15:03:29 ID:GIjxgSBu
ローレシア国の王子は怪しんだ。先ほどから後をついてくる、この子犬は何物であるか。
そろそろ日も傾こうというのに、どこまでも後を慕ってくる。奇怪な、これは何物か。
ムーンブルク国の王城が邪教徒の軍勢に囲まれたとき、国王はこれまでと観念なさり、
王家に仕える魔法使いを身近に呼んだ。いまだ幼い王女の身だけが心残りであった。
参上した魔法使いが、王女のもみじのような御手を開いて『犬』という字を三つ書き、
御口にあてて飲ませたところ、たちまち姿は変じて一匹の白い子犬になった。
この魔術によって王女は兵難を逃れさせ給い、無事に落ち延びることができたものである。
これこそ精霊のご加護であるよ、と世間に噂せぬ人もなかった。古書に伝うところ。
ラーの鏡は古代の秘宝で、真実の姿を映し出す。
ローレシア国の王子はトンヌラと相談し、この秘宝を試してみることにした。
目に映るのは子犬、しかして鏡に映るのは少女の姿。王子はわが目を疑い、ぱちくりと瞬く。
瞬間、虚実は逆転し、子犬は少女の姿になった。鏡には子犬が映っている。
奇跡に王子とトンヌラは仰天し、王女は人間に戻ったことを喜んだ。
もとの姿に戻ることができるなんて、夢のよう。人間の感覚のなんと懐かしいことか。
ああ、二本の足で歩くとは、このようなものだったのだなあ。
毛皮のなくなった肌は、今となっては寒々しくも思える。へくちっ。
392 :
トンヌラリ:2005/04/14(木) 15:06:57 ID:GIjxgSBu
サマルトリア国の王子・トンヌラの名は、これは愛称なのだが、
いまでは誰も本名を覚えていない。
どことなく、とんぬりしているところが、その由来なのだとは思うが。
いつの間に、そんなことになったのだろう。
最近では父王でさえ、
「あれはトンヌラだからなあ」
などと言う。妹などは、
「兄はトンヌラですから、仕方ないのです」
といった調子だ。どうにもやり切れない。
王家の公式文書にまで、『王子トンヌラ』と記されているのを知ったときは
さすがに少々驚いた。
史官が記録を遡り、本名の記述を誤りとして、ことごとく訂正したらしい。
自分の名を確かめる方法はどこにもない。
じわじわと焦燥が込み上げてくる。
おれはおれを叫びたい。だが、いったい何と叫べばいい?
「おれは○○だ」と叫んだところで、いまさら誰が気づくだろう?
愚痴っぽくなるのは、おれじゃない。トンヌラ。結構じゃないか。
「おれはトンヌラさ」
「王子は国民に愛されていますよ。本当ですとも」
一両日暇でしたので、こう1レスに圧縮したものを20ばかり書いたのですが、
荒らさない程度にスレを見て、小出しにしてみようかと思います。
394 :
宝石屋:2005/04/15(金) 13:34:44 ID:1qUOgOps
ホビットのピエタといえば妖精の間では名の知れた宝石屋だ。
なにしろ『夢見るルビー』の夢を覗いたのはピエタの仕事だったし、
それに『星降る腕輪』の星を増やしたとも言われている。凄腕というわけだ。
そのピエタが最近また、今度は北エジプトの砂漠地帯で、
インディも真っ青な冒険をした。その話をしよう。
ラムセスの大ピラミッドの地下に広がる逆ピラミッド、そこに安置された古代の秘宝が、
ピエタが今度狙う『黄金の爪』。
広く行われている説は武器というものだが、ピエタの解釈は違う。
あれは純然たる美術品、黄金のネイルアートなんだ。つまり、宝石屋の領分だ。
愛用の七つ道具を揃えて、ピエタは墓所に忍び入った。
墓所の地下にはミイラがウロウロしていたし、蛇の穴にはコブラがウヨウヨしていた。
ところがピエタは気にもしない。なぜってピエタは天井を歩いたんだから。
他の誰にもできっこない。ピエタだからできる芸当さ。
祭壇に捧げられたお宝に手をかけたとき、巨大な神像の目が動いてピエタを睨んだ。
砂の上を亡霊が追ってくる。夜が明けるにはまだ遠い。
絶体絶命と思われたとき、とっさにピエタは鶏の鳴き真似をした。
「クワック・クワック・ドゥーユゥドゥ」
亡霊は慌てて逃げていった。いまは星だけが、静かに光を送っていた。
そして見事、ピエタは『黄金の爪』を盗み出した。また名を上げたというわけだ。
ところで、ピエタってのはおいらのことさ。
395 :
ルナティック:2005/04/15(金) 13:39:26 ID:1qUOgOps
夜半、扉を叩く音。返事を待たず、彼女は勝手に入ってきた。
窓から差す月の明かりに、浮かび上がる白い肩。非常識だ。
「なに」
「へんよ」
様子が、あなたの。指差して彼女は言った。僕を。
変なのは僕じゃない。みんなおかしい。僕は言ってやった。
「左遷されたよ」
「知ってる」
「明日から兵隊並みに徒歩行だ。山奥の村を爆破する」
「知ってるわ」
何しに来たんだ。僕は疲れている。ほっといてほしいものだ。
彼女はベッドの端に腰を下ろした。柔らかくマットが沈む。
彼女の体重をベッドが感じる。僕じゃない。
やがて小さなため息をつき、少女はそっと立ち上がった。
彼の顔は見えない。鎧くらい脱いで寝ればいいのに…。
わくわく!
うまいなあ……
ほ
400 :
屈折率:2005/04/22(金) 18:59:35 ID:QjOkY/CT
ゆるい上下の揺れだけが、自走アーマーの動きを伝えてくる。
どこまで進んでも景色は変わらない。対照物のない雪原、無地のキャンパス。
後続の二機、うしろの二人は、先ほどまで「わたし」について喋っていた。
わたしには聞こえない、分からないと思っているらしい。
必要がないので黙っていたが、わたしはその話を理解していた。
いわく、わたしは人間型戦闘マシーンであり、少女の姿は見せかけであると。
わたしは否定しなかった。その必要がない。
だが、わたしにも知覚力があり、状況を把握し、判断し、命令を遂行する能力がある。
オープン・コクピットに雪まじりの風が吹きつける。寒い。
ナルシェ山系の峰々に雪煙がかかる。こっちのひとつは、ひとつだけひどく明るい。
そこだけレンズをあてたようだ…。なのに、
わたしはこの灰色の空の下、凍った固いでこぼこ道を、向こうの灰色の空の下へ
歩いていかなければならないのか、任務だし。
(感情のない、あの目を見ろよ)
(黙ってろ。ここは戦場だ)
401 :
酸性雨:2005/04/22(金) 19:00:07 ID:QjOkY/CT
酸性雨が降る。
「ゾゾッ!」
「早いな、ブタ野郎」
「暇なんでな」
「ドブネズミも、もう来てるぜ」
「今何時だ」
「早いな、ドブネズミ」
「いま何時だよ」
「雨が強くなってきたな」
「じゃ帰るか…」
「ゾゾッ!」
谷間にかかる灰色の雲は、年中晴れることもなく、
スラムに降る酸性の雨は、毎日やむこともない。
踏んで昇るたびに、錆びた階段から濁った雫が落ちる。
今日も鉄の階段を昇る。ゾゾッ!
この街には色がない。ないこともない。最上階の曇った窓。
「おげえ。きたねえ」
「あの寝顔見てると、胸くそ悪くなってくるぜ」
「とっとと、どっか行っちまわねえかな」
酸性雨が降る。
「ゾゾッ!」
微修整
パじゃなくて「バ」でした。細かいこと、すまんせん。
カンバスなら語呂で書いてしまうんだけどなあ。
>>400 OPのうつろな感じが(・∀・)イイ! 乙です。
これって、元はなに?
FF6だね。