ヤマダ家 門前
マナ「<きっとカブト村のどこかで迷子になってるんだわ、早く探さないと日が暮れてしまうわ…。>」
ミナ「<ママ、落ち着いてよ。スラリンそんなに子供じゃないわのよ。>」
マナ「<のん気なこと言ってる場合ですか。もう…ママあんたに頼んだのが間違いだったわ。>」
オロオロしているママさんの前に、郵便配達のキムラが空から降りて来た。
バサッ!バサッ!バサッ!
キムラ「キィー!」
マナ「<あ、郵便配達さん。あなた確か人間の言葉しゃべれますよね。助けてくださいまし。>」
キムラ「<どうかしましたかい、奥さん。>」
マナ「<うちのスラリンを見かけませんでしたか?お使いに行ってしまったようなのです。>」
キムラ「<おや?奥さんがあの子に頼んだんじゃなかったのかい。>」
マナ「<えぇ?どういうことですの?>」
キムラ「<スラリンならとっくにクワガタ町へ向かいましたぜ、俺がホタルバス停まで
送ってやったんでさ。>」
マナ「<えぇ?!>」
キムラ「<今ごろクワガタ町で買い物してるんじゃないですかい?まぁアイツも子供じゃないし
ほっといても平気でしょう。>」
マナ「<とんでもありませんわ、スライムがお買い物なんて無理です。あぁどうしましょう…!>」
ミナ「<もー、ママったら心配性ね。だいじょうぶよ、スラリンってもともと野生で育ったのよ。>」
キムラ「<奥さん、お嬢ちゃんの言うとおりですぜ。あいつはイッパシの仕事をきちんと片付けて
ちゃんと買い物して帰ってきますよ。>」
マナ「<そ、そうかしら…。>」
ママさんの心配をよそに、郵便配達のキムラはスラリンを信じていた。
いや、そもそも村の全てのモンスターたちは、スラリンがきちんと仕事を終えてくることを
当たり前のように信じていた。
この村のモンスターたちが、スラリンが買い物に行くのを止めなかったのがそれを証明している。
さてさて、そのころクワガタ町では、スラリンとスラミがスライム格闘場のポスターを見ているときだ。
お金がなくなったとはいえ、果たして彼は賞金を稼ぐために、大会に出場する気なのだろうか。
では場所を移してクワガタ町の場面へ戻ろう。……なんと、我らがスラリンの取った行動は…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はじめてのおつかい PAGE14
クワガタ町 市場 野菜売り場センターにて
ホイミン「いらっしゃいませ〜。おいしい野菜がいっぱいですよ〜。」
スラリン「らっしゃいらっしゃいー。とっても熟れた果物もありますよー。」
主婦「あら、このブドウおいしそうね。」
スラリン「おっと奥さん、目のつけどころが違いますね。そいつぁ南のコオロギ島で取れた
とってもジューシーなブドウらしいですよ。」
主婦「そう?じゃこれいただこうかしら。」
スラリン「まいどー。」
ホイミン「おやお客さん、今夜のメニューは何ですか?」
客「そうだな、今日はカレーにしようと思うんだけど、てごろな野菜あるかい。」
ホイミン「はいはい〜。ジャガイモにニンジン、タマネギと…。おっと、タマネギがもう終わりか。
スラリンくん〜、奥の二番倉庫からタマネギ出してきておくれ〜。」
スラリン「はーい親方、今いきまーす!」
なんとスラリンは、野菜を買うためにアルバイトをすることにしたのだ。
店長のホイミンに頭を下げ、何とか今日だけ臨時で雇ってもらったそうだ。
スラリンは大会に出ることよりも、働くことに興味を持ったようだ。
やがてスラミが、働くスラリンの様子を見にきた。
スラミ「おにーさん、トマトくださいな。」
スラリン「あいよー、ちょっと待っ…あれ?なんだスラミか。」
スラミ「なんだじゃないわよ。はぁー…。まったくあんたってひとは…。」
スラリン「そう言うなよ、このほうがオイラらしいだろ?」
スラミ「そうね、まったくバカのあんたらしいわ。大会に出れば優勝間違いなしなのに…。」
スラリン「ところでスラミ、オマエご主人どうしたんだよ。」
スラミ「うん、さっきようやくお買い物終わったみたいだから、そろそろ帰るみたい。」
スラリン「そっか、じゃあ気をつけてな。オイラまだ仕事があるから先に帰ってなよ。」
スラミ「あーそれがね、うちのママさん車でもう先に帰ったの。」
スラリン「は?」
スラミ「心配しないで、ご主人には先に帰ってって言っておいたから。」
スラリン「おいスラミ…。」
スラミ「あんたがお仕事終わるまで待っててあげる、がんばりなさいよ。」
スラリン「……」
ホイミン「お〜いスラリンく〜ん、タマネギどうしたんだよ、早く持ってきておくれ〜。」
スラリン「あ、そうだ。はーい!ただいまー!」
スラミ「うふふ、がんばってね。」
スラリン「う、うん…。」
夕方近い時刻、市場は美しい夕日が差し込め、波の音が静かに満ちていくのを感じる。
それでもまだ活気あふれている市場は、働くスラリンをさらに活気付けていた。
―――――そして二時間後――――――
ホイミン「おつかれさま、今日はよくがんばったね。」
スラリン「ありがとうございました親方。でもオイラ、ヘマばっかりして…。」
ホイミン「ははは、大変だったでしょ。市場っていつもこんな感じだよ。」
スラリン「うん…でも少しだったけど、なんだかいろいろ勉強になりました。オイラ働くのって
初めての経験だったので…。」
ホイミン「よかったらまた来なよ、キミはけっこうがんばり屋さんだ。…はい、約束のもの。」
スラリン「うわー!こんなにもらっていいんですか?」
スラリンは初めて「給料」というものをもらった。
ホイミン「それはキミががんばったものが形になったのさ、遠慮なく受け取りなよ。」
スラリン「ありがとうございます!」
ホイミン「さぁさぁ、今度はキミがお客さんになる番だろ。好きなもの買っておいきよ。」
スラリン「うん!」
そしてスラリンはお使い任務の最終段階として、野菜をたくさん買っていった。
予定ではゴボウ、トマト、ジャガイモ、レタスだったが、ホイミン店長のはからいで
思わぬ高い報酬を受け取ったスラリン。
彼は追加してオレンジやブドウ、パイナップルまで買っていった。
それは自分で働いて稼ぎ、稼いだお金で果物を買ったのだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はじめてのおつかい PAGE15
クワガタ町 港 ヒグラシバス停前にて
ブロロロロ…
*「カブト村いき〜カブト村いき〜。お乗りの方はお急ぎください〜。」
ヒグラシバス停の前に停まるポンコツバス。それを追いかける二匹のスライムが来た。
スラリン「待って待って待ってーーー!」
スラミ「きゃーーーー!乗り遅れちゃうーーー!」
オーキ「おーい、早くしろ。出発するぞ〜。」
何とか帰りのバスに間に合ったスラリンとスラミ。
錆びた手動のレバーを下げてドアを閉めた。
シュゥゥーーーガタン!
オーキ「よーし、カブト村へ向けて出発ー!」
スラリン「しゅっぱーつ!」
スラミ「おー!」
ブスブスと音を立て、よろよろと走り出すネコバス。
彼の任務は完了し、これよりカブト村へ帰還しようとしていた。
バスの窓から見えるクワガタ町が、徐々に遠くなっていく。
それを見たスラリンはまた少し寂しくなり、夕日を反射している海の美しさに別れを告げた。
<第五章 働かざる者 食うべからず>
完
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はじめてのおつかい PAGE16
<最終章 任務完了>
ブロロロ……
ポンコツバスに揺られながら山道を走る、ネコバスに乗っているスラリンとスラミ。
相変わらず他に乗客はいない。
スラリン「……」
スラミ「……」
二匹はなぜかしばらく黙っていた。たぶん想いがありすぎて言葉が出ないのだろう。
みかねた運転手のオークが、そっと声をかけてやった。
オーキ「坊や、お使いご苦労さんだったな。」
スラリン「うん…。」
オーキ「どうした?何か元気ないな。」
スラリン「そんなことないよ、オイラこの一日で、なんだかいろんなことを勉強したよ…。」
オーキ「そうか…。いい一日だったようだな。」
スラリン「……」
やがてスラミもようやく口を開き始めた。
スラミ「スラリン、おつかれさま。働いてるあんたって、ちょっとかっこよかったわよ。」
スラリン「えへへ…。」
スラミ「はー、それにしてもノドかわいたわねー。早く帰ってアモールのお水のみたいわ。」
スラリン「あ、そうだスラミ。よかったらオレンジ食べる?」
スラミ「いいわねー、じゃいただくわ。」
スラリン「運転手のおじさんもどうぞ、たくさんあるからさ。」
オーキ「ほぅ、こりゃ悪いな。ありがとよ。」
オレンジをほおばる三匹のモンスター。スラミは食べながら、少しうつむき加減でスラリンに話しかけた。
スラミ「…ねぇスラリン、ちょっと聞きたいんだけど…。」
スラリン「なんだい。もぐもぐ…。」
スラミ「あのさ…あんたどうして働きたくなったの?」
スラリン「うん…なんでだろうな。オイラもよくわかんないや…。」
スラミ「……」
スラリンはまたしばらく黙ったが、再びスラミのほうを振り返って言った。
スラリン「あのさスラミ…。」
スラミ「な、なに?」
いつもらしくないスラリンの表情、スラミは少し不安になった。
スラリン「オイラこの村が好きだし、村のみんなが大好きだよ。クワガタ町も好きになりそうだ…。」
スラミ「なによなによ、あんたらしくもなく真剣ね。」
スラリン「スラミ…。オイラたちの住むカブト村のモンスターたちってさ、みんなそれぞれ
自分の仕事に誇りを持っていないかい?」
スラミ「……」
スラリン「郵便配達のキムラさん、大工のゴレムスさん、そしてこのポンコツバスを運転する
オークのおじさんだってさ…。」
スラミ「そうね…。」
スラリン「カブト村だけじゃないさ、クワガタ町の市場を見ただろ?みんな一生懸命がんばって
自分の仕事に誇りを持ってるよなぁ。」
スラミ「……」
スラミの不安は消えたが、どうもいつものスラリンとは違う。まるで一年分ほど成長したように。
スラリン「八百屋さん、魚屋さん、アイス屋さん、肉屋さん…。なんだかオイラあれを見てたら、
無性に自分の買い物がむなしくなってきてさ…。」
スラミ「そんなことないじゃないの、あんたはお買い物するためにクワガタ町へ来たんでしょ?
お使いだってりっぱなお仕事よ。…まぁ大会のことはちょっと残念だったけど。」
スラリン「うん…確かに大会に出場すれば、優勝できたかもしれないよ。けどさ、なんだか
そんなことよりも、もっと大事なものを見つけたような気がしてさ…。
うまくいえないけど、誇りを持った職業ってのかなぁ。」
スラミ「……」
スラリン「たったの二〜三時間ほどの仕事だったけどさ、オイラあんなに目が回るほど働いたのって
初めてだったよ…。今までどんなスライムと戦ってきたよりも、はるかにきつかった。」
スラミ「そう…。」
スラリン「でもさ、終わってからの充実感っていうか、給料っていうものをもらったときの感動が
忘れられないよ…。やり遂げたんだなぁってさ。」
スラミ「……」
スラリン「オイラ確かに、お使いという仕事のためにクワガタ町へ行ったよ。…けど
あの市場の仕事ぶりを見てたら…任務だなんて大げさなことを言ってた
自分が恥ずかしいや…。」
スラミ「スラリン…。あんただってきちんとお仕事したのよ…。もっと自信を持って。」
二匹のスライムが会話をしているところへ、運転手のオークが話しかけてきた。
オーキ「坊や、おじょうちゃんの言うとおりさ。きみはお使いというれっきとした仕事をした。
もっと自分に自信を持っていいと思うよ。」
スラリン「おじさん…。」
オーキ「昼間きみがこのバスに乗ったとき、あのときのきみの目が今でも焼きついているよ。
なんていうか誇りと自信にあふれた目をしていたなぁ。はっはっは。」
スラリン「そ、そうかな…。」
オーキ「無事に任務とやらを完了させたのだろう?きみはリッパに仕事をやり遂げたんだ。
もう一人前のスライムだよ。」
スラリン「ありがとう、おじさん…。」
運転手のオークは、今度は少し寂しそうな表情でつぶやいた。
オーキ「…私もいつまでこのバスを運転できるか分からん…。だが私は一度たりと決して辞めようと
思ったことはない。このポンコツバスの息が続くかぎり、私も一緒に走っていたいのだ…。」
スラリン「……」
スラミ「……」
オーキ「たとえ乗客が一人でもかまわん…。たとえ一日に三本しか走らないバスでもかまわん…。
それでも私は、こいつと一緒に走っていたい…。私の誇りは、このポンコツバスだよ…。」
スラリン「おじさん…。」
オーキ「人やモンスターには、それぞれ自分に見合った職がある。坊やはこれから大人に向けて
きっとすばらしい職業が見つかるさ。今日はいい経験をさせてもらったな。」
スラリン「うん…。」
ゴトゴトと揺れるバスの中、夕日はすでにバスの車内全体を紅く染めていた。
オーキ「はっはっは、私もトシかなぁ。こんな説教くさいことを言うようになってはな。
まるで私もこのバスと一緒にトシをくっているようだ。」
スラリン「あっはっは。」
スラミ「うふふ、バスもステキだけど、おじさんもステキよ。」
オーキ「そうかい、ありがとよ。」
ようやく三匹のモンスターたちに笑顔が戻ってきた。
夕日は彼らを激励するかのように、さらにまぶしく照らしている。
スラリン「ねぇオークのおじさん。オイラたち、またこのバスに乗りにくるよ。だからこれからも
ずっとずっと運転し続けてね!」
スラミ「そうよそうよ、あたしもまた乗りたいわ!」
オーキ「はっはっは。いつでも乗りにおいで。私は毎日バス停で待っているよ。」
スラリン「ねぇおじさん、もっとスピード出ないの?」
オーキ「ほほぅ、よーし。じゃ久しぶりに飛ばしてみるか。」
スラリン「ぃやっほーーい!」
スラミ「ちょ、ちょっと大丈夫?ムチャしないでよね…。」
オーキ「行くぞ、しっかりつかまってろ。」
スラリン「うわわっ…!」
よろよろと走るネコバスは、カブト村へ向け、明日へ向け、まだまだ走り続ける…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はじめてのおつかい PAGE17
カブト村 ヤマダ家 夕方5時30分
スラリン「ただいまー!」
ミナ「<あー!ママー!スラリン帰ってきたよー!>」
マナ「<ス、スラリン!あなた無事だったのね!よかった…!>」
おっす、物語りもぼちぼち終わりなので、再びスラリンのオイラがナレーションを務めよう。
あ〜あ、お使いから帰ってきただけなのに、ママさんったらいいトシして泣きじゃくって…。
そんなにオイラがいなくて寂しかったのかぁ。
ミナ「<あれ?買い物カゴにくだものがいっぱーい!わーい!>」
マナ「<えぇ?ママそんなにお金入れてなかったと思うけど…。>」
スラリン「ピキー!」
ははは、いいおみやげになったかもね。ママさんたちは知らないだろうけど、これはオイラが
働いて稼いだおカネで買ったくだものさ。ちなみにスラミにもオレンジをたくさん分けてやったよ。
彼女にはいろいろ助けてもらったし。
ミナ「<ママー、おなかすいたよ〜。早くゴハンにしてー。>」
マナ「<はいはい、そうね。すぐに支度するわ。…スラリン、あなたも今日はよく頑張ったから
ごほうびにバジルのお水を出してあげましょうね。>」
スラリン「ピキー!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ヤマダ家 リビングルーム 夜9時
マナ「<あなた、今日はスラリンったらお使いに行ったのよ。>」
ヤマダ「<ほー、あいつお使いなんて行けるようになったのか。>」
マナ「<えぇ、一時はどうなるかと思ったけど、あの子もけっこうやるものね。>」
ヤマダ「<ははは、将来あいつどんな職に就くんだろうな。>」
マナ「<あら?そういえばスラリンの姿が見えないわね、どこ行ったのかしら…。>」
ミナ「<ママー、スラリンもうとっくに寝ちゃってるわのよ。>」
マナ「<そう、よっぽど疲れたのね。うふふ。>」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ミナの部屋にて
スラリン「ぐがぁぁぁぁ…。」
ふぁ〜。今日はホント疲れたよ。オイラお疲れ。
明日のためにゆっくり寝るか。
スラリン「ぐごごご…。」
ねぇねぇ、人間の仕事っておもしろいね。オイラでもできるかなぁ。
人間とモンスターが共存して、それぞれがみんな、自分の仕事に誇りを持ってるのっていいね。
少なくともオイラは、今日のお使い任務に誇りを持っていたよ。
スラリン「ぴゅるるる…。」
人間のキミたちの中に、もしまだオイラのような子供がいたとしても、
いつかは職に就いて仕事するんでしょ?夢を持ってその職業に就けるといいね。
もしすでに職に就いている人がいれば、誇りを持ってやれる仕事だといいね。
オイラもいつかは、自分に誇れる職業に就くよ。
スラリン「ぐぐぅぅ…。」
もしオイラがまた次の任務を命じられたら、またこの村へ遊びにきておくれ。
友達のみんなも快く迎えてくれるはずさ。
スラリン「がぁぁぁ…。」
じゃあまたそのときまでサラバだ!おやすみなさい!
はじめてのおつかい
完
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<スラリンと、お使いの途中で出会った仲間たち>
スラリン
友達のスラミ
友達のスラボン
郵便配達のキムラさん
大工のゴレムスさん
運転手のオーキさん
八百屋のホイミンさん
お魚屋のピエールさん
お肉屋のアンクルさん
アイス屋のルイーダさん
お使いのはぐりんくん
スラッジのチャンプ
チンピラのスラキ
チンピラのスラム
小学生のミナ
ママさんのマナ
ご主人のヤマダ
_____
|___†_| おつかれさまでした、どうもありがとう。
( ・∀・) 幼稚だけど、ようやく明るい物語を書きました。なんか前作は後味が悪かったもので。
(| ╋ |) 「ぼくの夏休み」に続く、ほのぼの第二弾を作ってみました。
よくテレビでやる子供がお使いに行くやつをモチーフにし、モンスターと人間の共存を舞台にしました。
テーマは「仕事」とか「職業」だと思いますけど、最終的には‘誇り’かな…。
映画「魔女の宅急便」のような、人々が自分の仕事に誇りを持っているような街を描こう、という
きっかけから始めました。今回の話、ドラクエ関係ないね、ごめん。
仕事というのは報酬をもらってこそ、初めて仕事になると言われますが、たとえ夕食のお使いでも
れっきとした仕事だと自分は思ってます。
今回は戦いをほとんど抜きにした冒険にしたくて、スライム格闘場へと展開する
ありきたりな戦闘ものにしたくはなかったです。
あくまでお使いを舞台にした冒険と、主人公の心境の変化を描きたかったので。
あと今回は魔法世界ではなく、現代の背景をたくさん取り入れました。
バスが走っているのもその一つで、あえて古くさい機械ものを出しました。
最初は「となりのトトロ」のような、生きたネコバスを出そうかとも思ったけど、
なんとなくファンタジー世界でなく、のどかな海の町を舞台にしたかったもので…。
幼稚すぎたかもしれないな。けど明るいエンディングにしてよかった。
読んでくれた人ありがとうございました。
オワッタ
人
(・∀・)オチカレー
>だが次の瞬間、目にも止まらぬスラリンの回し蹴りが炸裂した。
人
(・∀・)アシドコー?
乙でした〜〜!
ほのぼの系も、いいですね。
もっと、長くてもよかったかも。
おもしろかったです。
730 (;・∀・)
731確かにみじかすぎた・・
SSこないな・・・。このスレももうオワリダネ
オワリオワリ言わないでくれよう。
何か書くにはけっこう時間がかかるんだ。
ごめんよ。容量のことで。
へいきなのかな
734非常におしいIDだだ。あとeが入ってれば
うーむ
とにかくこれから登校するひとは新すらでないと無理っぽいかも
ここはウメタテしないかい
誰かが完成すればそのとき立てたらいいか。
14kbを通常のレスだけで埋めるのはけっこう大変ですよ。
ひとつのレス容量いっぱい使っても7レスかかりますから。
即興で何か書ければいいんですが、あいにく漏れはエロネタしか思いつかない劇場屋なんでw
サッカーはじまりました。
今それ自分も思った。撤回
hosyu
微妙な残量
1: □■FF10総合スレ No.15■□ (820) 2: DQシリーズ今後のリメイクにつ
いて (94) 3: FF]=ギャルゲー FF]-2=エロゲー (316) 4: 【総合】
ドラクエ5〜天空の花嫁〜其之四十一 (459) 5: 負の言葉に「天空の」をつ
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894) 7: 【総合】 ドラゴンクエスト VIII 第90章 (469) 8: 迷ったけ
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850) 10: ドラクエ8、税込6400円前日販売します (788) 11: DQ8の
ラスボスの名前を最初に当てる!10 (916) 12: クリフトとアリーナの想い
は その2 (698) 13: 【DQ】マイナーモンスター語りスレ【FF】 (260) 14
: モンスターの強さをリアルに考察 (73) 15: ドラゴンクエストのお医者
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31 〜それは大きなミステイク〜 (237) 18: DQ8は延期すると断言して
たバカ共を集めて笑うスレ (30) 19: □■FF攻略の総合質問スレッドVol.25
□■ (993) 20: 【エェー】FF・DQ(・3・)質問箱14【アルェー】 (448)
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ルファンタジーS 第4幕だが死ね (360) 23: クラウド×エアリスでカプば
な〜18 (264) 24: ドラクエしりとり その27 (353) 25: 【テリールカイル】DQ
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そんな無理矢理埋めんでも
|!____i| `ーっ 厂`ー、
∧ / ̄ ̄ ̄ ̄∧∧ ( ノ⌒ヽ、_二-‐'⌒ >
/=ヘ/=‐::::::::::::::::/ / ハ ∧ (
/‐= ヘ────ト /= ハ / ヘ (⌒⌒ヽ_ノ⌒〃
⌒ゝ 〃⌒⌒ヽ_ /=‐ ヘ ロ ロ ロロ| /-‐=ハ /= ヘ `〜‐-、__二ニ(
`ー' ,-、_ノ⌒) /____ヘ ロ |/__ハ/=‐ ヘ
-‐〜─'´ ‐-、 ⌒ゝ ノ⌒) ]二二ニ[ ]二二ニ[| ̄ ̄ | ∧
-‐〜─'⌒ゝノ⌒ヽ、-〜、ノ ゝ |ロ ロ ロ | |ロロ ロロ|\....::::| /=ヘ
/⌒ヽ、_ ,-‐--、 _ |′″ |=======:|゛,′ | \ :|/=‐ヘ
_,,ノ"´ `゛ー-、\-─''"″ヽ゛` `ヽ| ″ | | | |/__-ヘ __/⌒ヽ∧_,∧_
"´′ "ノ ヽ-‐' ′ `゛ ┌冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖¬¬ ´ `/=∨ハ`ー、_
",-\ ∧ |===============|====l\_/_ハ__ハ '⌒
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彡ゞノソヘ爻乂ヾゞノ从/=-ヘミノ从/:::::::::::""/| ェェ ェェ コ 冖 :i. | | |″'''| ,,'|
爻ノゞヽノノ个ゞゝソミ /=- ヘ彡∠___/::::;|::. r==========ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
^^~" ̄~~゙Fニニニニニニニニニニニi | | :;|:: ェ /=-‐ == ハヘ | ̄∧ | ̄∧=
| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∧| "'''| r=====ョ / ハヘ= | /Aヘ | /Aヘ
从 ノゞ/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∧ /ロヘ :::| ||冂||冂|| /== - ‐-ハヘ レ'イ△ヘ レ'イ△ヘ
ノ爻ゞ /____ -‐ =/ロヘ /ロ ロヘ :| ||iロlliロ|| /- ‐- ハヘ=- ̄ ̄=-‐ ̄ ̄
ノゞヽ/\ \ -=/ロ ロヘ :/┌┐ | :|:: ||iロlliロ|| /________ハヘ_______
ゝ'/ \=- \ /=¬=ヘ/l .| ||: | // ̄ ̄ ̄[INN] ┌┬┐ | ┌┬┐┌┬┐
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| | ∀ | < 新スレにひっこそう
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ヽ∠― ̄ \/
あれ まだ書ける
あと3kbですよ!
なにゆえもがきくるしむのか
さあわがうでのなかでいきたえるがよい
_ _ _..= T ̄| ̄T` = 、.
∧ _ - ― = ̄  ̄`:,ヾヽ ヽ | -┴-、| //\∧
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sibutoi
ある男が、自分を愛している3人の女の中で誰を結婚相手にするか長いこと考えていた。
そこで彼は3人に20000ゴールドずつ渡し、彼女らがその金をどう使うか見ることにした。
一人目の女は、スパンコールドレスとガラスの靴を買い、うつくし草を集め、自分を完璧に
見せるためにゴールドを全て使って こう言った。
「しゃくだけど、あたしは、あんたが好きなの。だから、あんたがこの世界でいちばん可愛くて
優しくて美しい奥さんを持ってるって、他の連中に思わせてあげたいのよ。感謝しなさい」
二人目の女は、夫になるかもしれないその男のために、おしゃれなスーツ、キャプテンハット、
幸せの靴を買って 残らず使いきると、こう言った。
「あなたは、この私にとって一番たいせつな人であります。未熟者の身ではありますが、
お預かりしたお金はすべて、あなたのために使わせていただきました」
最後の女は、20000ゴールドをカジノに投資し、倍にして男に返した。
「ふふ、わらわはそなたをこの上なく愛しておる。 わらわが王女とはいえ、浪費などせぬ
良妻賢母になれるということを、そなたに分かってもらいたかったのじゃ」
男は考え、3人の中で一番おっぱいの小さい女を妻にした。