548 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:04/12/30 21:06:49 ID:L73QrPHx
ほしゅ
>>547 本スレで何の議論もされないまま勝手に無効にしてしまっていいのか?
あっちじゃ黒歴史にしたい香具師もいるようだしこっちで議論って手もあるな。
>>546は通しでいいんじゃねーの?
あの辺にハッサンを助けそうな香具師いねーし、一応自然な展開だし。
ほしゅ
552 :
1/5:05/01/07 13:05:44 ID:B21Yh+nj
/ ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
./ / | このままでは逃げられてしまう!
/ / \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ /  ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄| ここはいっそ手を組むか!
./ /__∧ , -つ \
/ / ´Д`) ./__ノ  ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ \ / / ⊂_ヽ、 | 十..| ピピン
.| へ/ / .\\ | |
|アーバインレ' /、二つ \ ( ´Д`)
| /. . > ⌒ヽ
/ / / へ \
/ / / / \\
/ / レ ノ ヽ_つ
/ ノ / /
_/ / / /|
ノ / ( ( 、
⊂ -' | |、 \
. | / \ ⌒l
| | ) /
ノ ) し'
(_/
553 :
2/5:05/01/07 13:07:37 ID:B21Yh+nj
_____
/
/ よし!こうなれば探しにいくぞ
∠ 探しに逝ってこい!
∧_∧ \_____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´Д`) ,-っ | わかった!
/⌒ヽ/ / _) \
/ \\//  ̄ ̄| ̄ ̄| ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/バイソ /.\/ ‐=≡ | |
/ ∧_二つ ‐=≡ ( ´Д`) ハァハァ 待ってろよ〜
/ / ‐=≡_____/ /_
/ \ ‐=≡ / .__ ゛ \ .∩
/ /~\ \ ‐=≡ / / /ピピソ /\ \//
/ / > ) ‐=≡ ⊂_/ / / .\_/
/ ノ / / ‐=≡ / /
/ / . / ./ ‐=≡ | _|__
/ ./ ( ヽ、 ‐=≡ \__ \
( _) \__つ ‐=≡ / / /
. ̄ ``) ‐=≡ // /
554 :
3/5:05/01/07 13:08:14 ID:B21Yh+nj
って俺が逝くのかよ
| ∧ ∧
| ピピソ / ヽ_ / .∧
|______/ `、⌒ヾ⌒ヽ/ ∧
/ / (.....ノ(....ノ / ヽ
.l::::ノ( | ι ι::(....ノノ ゴメンナサイ
|:::::⌒ -=・=- / ̄ ̄ヽ アーバイン::::::::::/`ヽ ボクガイキマス
.|::::::::::::::::: \_(___..ノ :::::::::::::::::::(....ノノ
ヽ::::::::::::::::::: \/ヽ ι ::::::::::::::::::::::::::ノ
555 :
4/5:05/01/07 13:09:03 ID:B21Yh+nj
< テメェが逝け!! >
∨∨∨∨∨∨\ /∨∨∨ ∨∨∨∨∨∨∨∨
| 十 | ∨ _,-'' ) 。゚・ 。 。
|_______| , -' (.__,-'' , , , 。゜
, -#´Д`)_ .,-'~ ,- ' / / i〜i /, 。
/ )ヽ(w i .,-'~ ,-'~ // , /// 〜 //,
.,/ / ヽヽヽ ,-/'~ ,ノ / ////@ @// '/
/ ^)' _ l ゝ _)-'~ ,-'~ //, ' ⌒/∨ ̄∨ ⌒ヽ
/ /' ヽ ピピソ^ ̄ ,-'~ / / ヽ ゚ ・
(iiiiリ∫ ヽ ./ (⌒`〜〜' /i ノ ノ\ ヽ
ヽ─|〜' ノ/ ゙〜〜〜〜 | アーバイン./ `- '
|| ||l、_ / ,,, | / ゚ 。
|.| _|.|_,,,| | __-'',,-~ / /
.|.| ニ─、─''''| | =-''' / 、 ヽ
.|.| |.| .| | | l l
|.| |.| .| '、 _ _.| / ノ
.|.| ,,== ==.| l .|.| ,_,,-'',,,-| / | /
|.| ||_ノノ | | i、`''',,-'''' | / .| .|
.|.レ `-- ' | |  ̄ | .ノ | )
,- | | ..... | .| ||
`ヽ );;;::::::::''''' | | | .|
゙ - ''''''' ,- 、| | ,,,,,;;;;;;;;と__)''
\__);;;;;;;''''''
556 :
5/5:05/01/07 13:09:39 ID:B21Yh+nj
こうなりゃ自力で探しに逝くぞ
__ 待っててよメイドさーんハァハァ
| |
( , -─-、 | |
`メ、 ., `ヽ-、|_____|
l l ヽ`、 ,,)
| | 丿, -、_ ヽ、__
.( //⌒/~ ヽヽ`ヽ、_づ
/ / (m)' ~
/⌒/ .......:::::..
(m)' ,,,,,,;;;;;;;'''''''
''''''''
( ,;;);;)
`( ;( /⌒ヽ ,、 ,、
プス )) / ∧ ヽ /丿/丿
(( ./ ヽ\\. | l. |(.
プス r-─< 丿 ( .( .)) __)) ←アーバイソ
..,,<_< (_──〜─⌒)--',,...
【ピピン(気絶) 現在位置:アリアハン城下町 所持品:? 目的:チェリ追いかけ 願い:?】
【アーヴァイン 現在位置:アリアハン城下町 所持品:なし 行動方針:気絶中 願い:?】
'''''''''''''''''''''  ̄ ̄ ̄ ̄''''''
気絶してるの逆だろ?
558 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/07 17:40:38 ID:Fne3uCPB
手を組んだんじゃなかったのか・・・・・
【ピピン 現在位置:アリアハン城下町 所持品:? 目的:チェリ追いかけ 願い:?】
【アーヴァイン(気絶) 現在位置:アリアハン城下町 所持品:なし 行動方針:気絶中 願い:?】
間違いに気づかせてくれてありがとさん
560 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/08 21:47:47 ID:a3fNWJqQ
【ピピン 現在位置:アリアハン城下町 所持品:? 目的:チェリ追いかけ 願い:?】
【アーヴァイン(気絶) 現在位置:アリアハン城下町 所持品:なし 行動方針:気絶中 願い:?】
↑ この二人はなんだったんだろう・・・?
561 :
1/3:05/01/09 04:39:23 ID:Bi8fY5x2
「おいおい、お前なんでこっちに逃げてくるんだよ!こういうときは、二人バラバラの方向に逃げるのが当然だろうが!」
「私は…あれから一人で逃げるのはコワイであります!」
堂々と白状する神羅上等兵。
バッツは、どうもトラブルメーカーっぽいこの男と別れたかったのだが、この男はそうはしてくれないらしい。
「と、とにかく、そこの地下室に隠れるであります!」
「地下室?そんなところに行ったら、追いつめられたとき逃げ場がなくなるじゃ…」
そこまで言ったところで気付いた。今進んでいるこの廊下、窓に鉄格子がハメられている。
まるで逃げ道を遮断するかのごとく。そして、後ろの壁にはあの緑の髪の男の影が映っている。
そして、進行方向にあるのは地下室のみ。
「おい…やばいんじゃないか…?」
とにかく、地下室に入ってみる。
案の定、牢獄だ。
一部、爆発か何かで鉄格子が吹き飛んでいるものの、それだけだ。
牢獄からどこかにつながっているようで、これは予想外のことだが、カギがかかって開かないなら行き止まりと同じこと。
ほぼ入り口から奥までほぼ一本道で、身を隠せそうな物陰すらない。
「追いついたぞ…」
しかも、考えをまとめる暇もなく、このイカれた男が追いついてきた。
だが、戦おうにも、自分は利き腕の方の肩をやられ、剣など振れない。動きも遅くなっている。しかもアイテムもない。
その上、治療をしようとしたため、ジョブが薬師のままだ。一方、付いてきたこの男は明らかに素人。
どうする、バッツ?
562 :
2/3:05/01/09 04:41:26 ID:Bi8fY5x2
「おい、もう一度頼む、時間を稼いでくれないか。三十秒、いや、二十秒でいい」
「私が、で、ありますか!?無理であります!」
「無理を言ってるのは分かってる、でももう他に方法は思いつかないんだ、時間を稼ぐだけでいい、頼む!」
「…分かったでありますぅ」
意を決した表情で、だが泣きそうな顔をしながら神羅上等兵は剣を構える。
バッツは集中、ジョブチェンジの段階に入った。
時魔法のへイストとスロウ、ストップ、グラビデ、とにかくこれらが成功すれば相手を死に至らしめることなく、
確実に逃げるだけの時間が稼げるはず。
「今度こそ、覚悟しろ…」
ソロが剣を大きく振りかぶって飛びかかってきた。
「もう、ヤケであります!」
最初の一撃を何とか防いだ神羅上等兵。火事場の馬鹿力といったところか、次から次へと放たれる斬撃をすべて受け止めている。
しかし、一撃ごとに剣にヒビが入っているのには気付かなかった。
キン、キン、カン、ガギン、がちゃん。
まるでガラスが割れた音のように、さきぼそりの剣は音を立てて消失した。
ジョブチェンジにはまだ時間がかかる。神羅上等兵とバッツを斬る方が早く済むことだろう。
(万事…休す、か…)
バッツは観念し、静かに目を閉じた。
563 :
3/3:05/01/09 04:44:28 ID:Bi8fY5x2
「ぬおおおおおお!!!」
ある意味、勇ましい、ちょっと雰囲気から外れたかけ声が聞こえる。
バキッ!ゴン!
そして、破壊音。…?どうも剣の音とはかけ離れている?
おそるおそる目を開けるバッツ。
そこには、無惨に破壊された、というかそのまま投げ出された後ろの扉と、その下敷きになったソロの姿が映っていた。
そして、かつて扉があった場所には、二人の屈強な男が立っていた。
【バッツ(薬師){肩を負傷} 現在位置:アリアハン城地下 所持品:無し 行動方針:ソロから逃げる 願い:今の所無し】
【神羅上等兵 現在位置:同上 所持品:無し 行動方針:ソロから逃げる 願い:スペシャルポーズを決める】
【ソロ 現在位置:同上 所持品:アルテマウェポン 行動方針:バッツ、キマリ、神羅上等兵を殺す 願い:ピサロの完全抹殺】
【パパス 現在位置:同上 所持品:はかぶさの剣 行動方針:目の前の事態に対処、サトチー、サンチョに会う 願い:?】
【ブラスト 現在位置:同上 所持品:? 行動方針:目の前の事態に対処、二人分の武器(同じ武器)の調達→エニクスを探す
願い:エニクスと戦い、勝つ(息子へのプレゼント)】
564 :
FOX:05/01/09 11:05:41 ID:QzBofR/P
一応こっちも進んでるんだ。まあ、いいけど。
とりあえずこの後の展開が楽しみ、とにかく楽しみ。
そして本当は俺が言える事じゃないけどお疲れ様です。
話変わってゴール寸前の三人の行方。
エクスデスは南に逃げたが、彼らのいる座標とはわずかに違う方向だったため、何とか難を逃れる
ことができた。
「危なかったな。今南に下っていったのは間違いなく奴だ」
茂みに隠れて様子をうかがうロックたち。
「ええ、もしかして私たちに真っ直ぐ向かってくるのかと思ったけど……本当に危なかった」
二人の間でサンチはまだ怯えている。
「あんなやつ……戦いたくもないし仲間にもしたくない」
サンチは独り言を言った。
彼女はモンスターマスターを多数抱えるタイジュの国の住人である。
さてさて、あれから強敵に出会うこともなく、彼らは無事アリアハン最終地点に到達した。
いざないの洞窟で待ち伏せしている者がいないのは幸いだった。
「お主ら、よう来れたな。合格じゃ」
旅の扉の前に突然神様が現れて三人を祝福した。
「まさか神様自らが出てきてくれるとはね」
神様は満足そうにうなずいた。
「うむ。ただ物見の場で見物しているだけというのもアレじゃからのう。さて、見事トップ通過と
いうことで賞品が出るわけじゃが、受け取ってもらおうかの」
「俺たちがトップ?それ意外だな……」
「うん、かなり遅い方じゃないかと思ってた」
神様は三人にそれぞれアイテムを手渡した。
「これってどういうものなの?」
セリスが受け取ったのはタンバリンだった。
「それは使うとテンションが上がる不思議なタンバリンじゃよ」
「じいさん、俺のもよくわからないんだけど……」
ロックは手にしたいくつものガラス玉を見て不思議そうな顔をする。
「そいつは使うと罠が出来上がるトラップボールじゃ、そして……」
神様はサンチの方を見る。
「そしてそちらのお嬢ちゃんにやったのはデスノートじゃ。そのノートに名前を書かれたものは
約一時間不幸に見舞われる素晴らしいアイテムじゃよ」
神様は訝しげに賞品を見る三人の顔を見渡した。
「まあ、ようやった。この調子で次ステージもトップを狙うといいぞい。では、さらば…
ん、ああそうだった、おまえさんたちが優勝した場合、叶えられる願いが一つ増えたことも
報告しとくぞ。これもコース間トップ賞品の一つじゃ。……ではまたな」
「あ、ちょっと!」
セリスが呼び止めたが神様は煙のように消えてしまった。
しんと静まり返った洞窟内で三人は顔を見合わせた。
「なんか説明が曖昧だったよな」
「使うと、ってどう使うのかを教えてくれないことにはね……」
タンバリンとガラス玉、一見すると役に立ちそうも無いアイテムたち。効果を教えてくれはしたが。
「サンチちゃんのノートは比較的わかりやすいけどね」
サンチは口を噤んでいた。
神に渡されたいわくありげなボーナス品。
デスノートは静かにサンチの腕のなかで出番を待っている。
【ロック・セリス・サンチ アリアハンステージクリア】
いったいイズルードはなにをしていたのか。
最初にやってくるキーアイテム所持者から種を奪う待ち伏せ戦法はどうなったのか。
みんなが知りたいのはたぶんそれです。
私も知りたい。
・・・・・・・で、神殿騎士イズルードですが
彼は旅の扉のある部屋の物陰で泣いていました。
今こそセリスたちに襲い掛からんとしたその鼻っ面を押さえられるかのように現れた
神様の存在。
その真近で見た神のあまりのみすぼらしさ故に、神を信仰する彼の心は砕け散ったのです。
ああ。こんなただの爺さんだったとは……これでも神か。
遠くから見ると絶景でも、近くでみるとゴミが浮いていて汚れが目立つ富士山のようなものでした。
イズルードは膝をつき、頭を垂れて、黒い床一面にひろがる無情の波紋を見たのでした。
彼はしばらく立ち直れないでしょう。
【イズルード(茫然自失) 現在位置:いざないの洞窟最深部 所持品:ストレイトソード
行動方針:いざないの洞窟で待ち伏せ 願い1:ルカヴィの殲滅 願い2:父を蘇らせる】
(しばらくすれば立ち直ります)
あまりに難しいゲームだったので、途中で諦めがついたガーネット。
「ああ、私なにやってたんだろ」
自分のバカさ加減が嫌になる。
待ち合わせのときの暇つぶしならともなく、なんで今こんなことしてたんだろう・・・
一国の王女ともあろう自分が。
とにかく急いでジタンを見つけよう。
そう心に誓い、塔を降りていく。
ゲームのことは完全に忘れたガーネットだった。
【ガーネット 現在位置:ナジミの塔 所持品:ス○2一式 行動方針:ジタンを探す】
「俺は生粋の戦士だぜ、奪い取るしかねえ、そうだろギルガメッシュ!!」
ギルガメッシュは自らを鼓舞し、構えをつくり体内に巡る気を高める。
疲れた体のことなど今は関係ない。
誰が相手であろうと関係ない、襲って奪い取る、これしか頭にない。
「チェンジ!」
ギルガメッシュは構えを解き完全戦闘モードとなった。
四本の腕に筋骨隆々たる武の体。それぞれの手に武器を持つ。
金色の兜の下には感情のすべてを怒りに変えた化身の面貌が。
それは修羅を思わす姿だった。
ギルガメッシュは跳躍した。
「うおおおおおおお!種を寄越せえええええええ!!!」
セージは自分の胸の高まる鼓動に疲れていた。
脈が早いと、熟考するなんてまず無理だ。
襲い掛かってくるギルガメッシュを認めて息が上がりそうになるセージ。
「超ヤバイ……」
どうするかな、あいつが飛びかかってきたら僕死ぬよ
セージはちらと横をうかがう。
民家の桶の陰にもょもととピサロがいた。
あれから別れて反対の方へ行ったはずが、結局同じ場所にたどり着いていたわけだ。
「君たち、いたんだ、はは……」
もょもとは軽く目線で応えた。
彼も走ってくるギルガメッシュには気づいている。
「…………」
ピサロは目覚めていた。
もょもとの脇で自分の体のことだけを考えていた。
回復魔法を唱えれば済むことなのだが、声が上手く出ない。
舌がもつれて言うことをきかないのだ。
それさえなければすぐにでも動けるというのに……。
疲労しているもょもととセージ。ピサロは重傷で動けない。
果たしてこの三人が一体となったところで、修羅となったギルガメッシュに抗すること
などできるのであろうか……。
【セージ{かなりの疲労感} 現在位置:レーベの村入り口 所持品:扇子 ラックの種
行動方針:休憩 願い:この世界(DQ)と異世界(FF)に存在する全ての呪文を習得する】
【ギルガメッシュ(疲労&ヘイスト) 現在位置:レーベの村入り口 所持品:虹、エクスカリバー2、
雷神の剣(DQ2仕様)、陸奥守
第一行動方針:セージから種を奪う
第二行動方針:バッツを探すための情報収集
最終行動方針:バッツと正々堂々戦う。
願い:バッツと正々堂々戦いたい(出来ればゲーム中) 】
【もょもと{疲労} 現在位置:同上 所持品:鋼の○金術師 7巻まで コンドーム50個
行動方針:小休止の後、 道具屋へ行き薬草入手。 願い:?】
タバサは震えがとまらない。
セフィロスの仮面が長身に似合いすぎで恐ろしい。
「くっくっく、先ほどの勢いはどうした。なにをそんなに怯える……?」
そのチェーンソーが、そのマスクが、その銀髪が、その低い声が、
悪漢としか言いようがないので、タバサは怯えている。
ダイヤモンドの輝きは永遠の輝き。
忘れてはならない、誓いの言葉。
数十の年月をともにしなければならない、この世の別れ、あの世のはじまり、
結婚は、本来出会ってはならない二人にとって、墓場となる。
「少女にしては上出来だ、その度胸」
一歩も退かないタバサにセフィロスは強いものを見た。
少女に宿る魂というべきものを、その切れ長の目の内で見た。
「もらおうか、その愛の証を」
セフィロスは仮面を外した。
氷の眼差しに美しい旋律を奏でる微笑。
夕に赤く輝く太陽のそばで広がる雲は赤く燃え上がった。
タバサの顔がにやける。
「ぁあ、かっこいいお兄さん」
「タバサ!?」
レックスが怒鳴る。タバサには通じない。
「私の兄は子どもっぽいんです。もう10歳なのに、わたしと一緒に寝ようとか夜トイレ行けないとか
うるさいんです」
「それはいけないな」
セフィロスはタバサからダイヤを奪った。
「これは頂くぞ」
「ええ、そのつもりでしたから」
タバサは艶やかに笑った。
セフィロスが声を大にする。
「行くか、少女。私とともに」
タバサは頷き、自らを肯定する。
「そう、これは私とあなたの歩み」
「タバ……」
レックスが追いすがる、しかし二人の錯綜についていけない。
「私が大きくなってからでいい、結婚してね」
「ああ、今はまだダメということだ」
セフィロスとタバサがレックスの前から遠くに消えていく。
複雑な感情のもつれが砂漠の劇をつくりあげた。
おびただしい砂粒のざわめきに邪魔されて、演出もろくに無くまったく不慣れな場であったろう。
だから演劇は二人で行われ二人で観た。
そこに他の誰も入り込む余地はない。
レックスは夜が来ても朝になっても、今日明日と、眠れない。
【セフィロス 現在位置:アリアハン砂漠 所持品:チェーンソー(残り50回) ホッケーマスク 悪運ダイヤ
行動方針:とりあえずライバルを減らす 願い:星と一つになり神のごとき存在になる】
【レックス(DQ5王子) 現在位置:レーベの村 所持品:マサムネ(SaGa2仕様)
行動方針:セフィロスが邪魔。願い:興味ない。レースに優勝する】
【タバサ(DQ5王女) 現在位置:レーベの村 所持品:なし
行動方針:セフィロスと行動を共に 願い:セフィロスと結婚する】
573 :
1/3:05/01/10 04:30:58 ID:dZhUjOkw
バッツ達のところへ現れた二人の屈強な男。パパスとブラストだ。
「さすがですな、パパス殿。が、いささかやりすぎですぞ…」
「うむ、参ったな…。君たち、大丈夫かな?特にそこの扉の下敷きになっている君、立てるか?」
ソロはのびてしまっているのか、答えない。バッツ達も突然の出来事に呆然としている。
ブラストがバッツの怪我に気付いたようだ。
「その怪我…斬撃の跡のようだが、どうした?」
バッツ達も、ようやく落ち着きを取り戻したようだ。状況を説明する。
「そうか、この男が…」
未だ扉の下でのびているソロを見つめるパパス。
「悪いことは言わない、あんたたちも早くここから離れた方がいい。こいつは本気で殺しにかかってくるぞ」
ブラストと目配せをするパパス。
「…お前たち、ここから離れておけ。地下からは村にも塔にも行ける」
「我々はこの男が二度と悪さをできぬよう、懲らしめておこう。さあ、この男が目覚めて、厄介なことになる前に、行け」
「か、感謝であります!!」「礼を言うよ…」
ビシッと敬礼をする神羅上等兵。
その時、ゆらりとソロが立ち上がる。
「お前らも、俺の邪魔をするのか…」
その目には、狂気の色がありありと浮かんでいた。
「む、意外と立ち上がるのが早かったな。もう少しのびているものと思っていたが」
「まあよいではないか、パパス殿。私も貴公の実力が気になっていたところだ。
なに、相手もかなりの実力者のようだが、恐れることはありますまい、二人で存分に懲らしめてやりましょうぞ」
574 :
2/3:05/01/10 04:32:46 ID:dZhUjOkw
「強そうな人達だったよな。もうあいつも追ってこられないだろ。
…安心したらなんかこの怪我が痛んできたな」
「自分も安心したらトイレに行きたくなったであります!」
「…どっちだ?」
「…大、で、あります」
「ここでやるな。我慢しろ」
「でも、もう我慢できそうにないであります!」
「参ったな…。お」
すぐ前の階段から女性が降りてきた。
「なあ、あんた、こいつがトイレ行きたいそうだ。どこかで見てないか?」
「さあ、見てないけど、この先の塔の中に宿屋があったから、行ってみたら?」
神羅上等兵はそれを聞くや、一目散に駆けていった。
「ひどい怪我ね。どうしたの?」
「この先で男にやられた。そうとう危険なやつだ。行かない方がいい」
「ねえ、その怪我の痛み、とってあげましょうか?これでも私、クレリックなの」
「クレリック?聞き慣れないジョブだが…できるのか?じゃあ、せっかくだから、頼むわ」
「そう?いいわ。ちょっと目をつぶっててね。空の下なる我が手に…」
575 :
3/3:05/01/10 04:35:05 ID:dZhUjOkw
あっという間に用を足した神羅上等兵。
キレはいいらしい。手を洗う水を探している。
「それにしても、古い塔であります…」
壁は様々な汚れがしみこみ、柱は古代の形状だと一目で分かる。
床には竜の紋様、そして目の前にはまるで生きているかのような石像。何故か壁の方を向いているが。
思わずさわってみる。暖かい。まるで本当に今まで生きていたかのような…
「呪われそうであります…。早く相方のところへ戻るであります」
「こんなにもうまくいくなんて思わなかった」
薄ら笑いを浮かべるアルマ。目の前には、何も知らぬまま、石となったバッツがたたずんでいる。
「でも、痛みを取るっていう約束を破ったわけじゃないんだし、いいわよね。どうせ石になっちゃったら痛くもかゆくもないんだし。
さて、次はあの汚らしい男の番ね。どんな石像にしてあげようかな」
【ソロ 現在位置:アリアハン地下牢 所持品:アルテマウェポン 行動方針:邪魔するやつを殺す 願い:ピサロの完全抹殺】
【パパス 現在位置:同上 所持品:はかぶさの剣 行動方針:目の前の事態に対処、サトチー、サンチョに会う 願い:?】
【ブラスト 現在位置:同上 所持品:? 行動方針:目の前の事態に対処、二人分の武器(同じ武器)の調達→エニクスを探す
願い:エニクスと戦い、勝つ(息子へのプレゼント)】
【バッツ(石化) 現在位置:ナジミの塔地下 所持品:無し 行動方針:石 願い:今の所無し】
【神羅上等兵 現在位置:ナジミの塔1F 所持品:無し 行動方針:手を洗ってバッツのところへ 願い:スペシャルポーズを決める】
【アルマ 現在位置:ナジミの塔地下 所持品:すべての棒、ガイアの剣、40G、キメラのつばさ、皮の帽子
行動方針:参加者を石にしながらキーアイテム探し(アグリアスの排除優先) 願い:ラムザとの禁断の恋】
576 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/12 11:59:56 ID:aOqGStzn
保守?
階段の踊り場でアルマと神羅上等兵はばったり出会った。
「あら、もう来たの。トイレはあった?」
「はい、すっきりしたであります。」
「手は洗った?」
「はい、天然水で綺麗にさっぱりと。トイレの場所教えてくださってどうもありがとうござい……」
からんからん。
アルマの手から杖がころがり落ちて階段を下っていく。
「あー、滑っちゃって」
アルマは舌を出しながら階段を降りようとする。
「あ、いいであります。自分が拾ってくるであります」
わざとらしい振りのアルマに疑問を全く抱かない神羅上等兵は、まっすぐ杖に駆け寄った。
拾った杖を笑顔でさしだし一人で照れながらヘルメットのずれを直した。
「さあどうぞ」
アルマは杖を受け取った。
「ありがとう」
神羅上等兵は嬉しそうなアルマの顔をみて心底幸せになった。
「か、感謝していただき光栄であります」
アルマはくすっと笑う。
「じゃあ……もっと感謝しようか?」
「へっ?であります……」
ぽこぽこ。2ヒット。
神羅上等兵のヘルメットが石になった。
「な、なんと素晴らしい!このメットはずいぶん古びてもうすぐ処分品だったであります。
ところどころ亀裂が入っていて防具としてももうダメだったのですが、石にすることで
それを塞いで直してしまうとは!まるで魔法のよう、映画のようであります。
いやー、映画って本当にすばらしいものですね、ではまたお会いしましょう。であります」
彼はそのままバッツのもとへ向かう。
神羅上等兵上機嫌、アルマはぽかーん。
【神羅上等兵 現在位置:ナジミの塔地下 所持品:無し 行動方針:バッツのところへ
願い:スペシャルポーズを決める】
【アルマ 現在位置:ナジミの塔地下 所持品:すべての棒、ガイアの剣、40G、キメラのつばさ、皮の帽子
行動方針:参加者を石にしながらキーアイテム探し(アグリアスの排除優先) 願い:ラムザとの禁断の恋】
579 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:05/01/17 04:00:56 ID:HnxN4c7s
ほしゅ
「うおおおお!」
ギルガメッシュのハンマーパンチが振り下ろされた。
迫り来る死の拳圧に冷めた顔で迎えるセージ。
――僕はどうする?
何も考えずにイオを放った。
ギルガメッシュと自分の間の空間に。
ばんっ!
爆発が二人を遠くにはじき飛ばした。
ギルガメッシュは後方数十mに、セージはピサロともょもとの間に。
この場では仲間になるかもしれない二人にあらためて顔合わせするセージ。
「……どう?これを計算して呪文を唱えたんだ」
爆発の衝撃で君たちのもとへ飛ぶ、これを計算して唱えたんだと言うせージ。
露骨に嘘だった。
「で、仲間になるのかよ、そうなんだな」
もょもとはセージの計算云々はどうでもよかったのですぐにでもギルガメッシュに対抗するための
同盟を持ち出した。
「ああ、前にすれ違ったときはごめん。余裕がなかったから残念だったけど、今はさ」
呼吸が苦しいのを懸命にこらえるセージ。軽度の呪文を唱えるのも楽じゃない。
軽く余裕を見せてやるつもりだがなかなかそうもいかない。
もょもとはイライラした、
「仲間になるのかならねえのかどっちだよ!」
もょもとが怒鳴るのも無理はない。ギルガメッシュが起き上がり再び動こうとするのを見たからだ。
581 :
2/3:05/01/19 14:37:07 ID:+xq7vcIS
セージは黙った。黙って、今の自分でもこれなら唱えられるだろうと判断した。
「これが、返事さ」
セージは荒い息をしながらベホイミを唱えた。
これが限界だった。
ピサロの傷口が塞がっていく。
完治とはいかないが、充分動けるだけの処置だった。
「こ……れで、いいだろ。あとは何とかして……くれ」
セージは気絶した。
ピサロは立ち上がった。
「どうやら世話になったようだ」
前方をしっかり見据え、声も確かなものが出せるようだ。
「よかったな、でもどうせなら俺にも呪文をかけてほしかったけど」
もょもとは倒れたセージを横目に小さく笑う。
そして膝を叩き、気力を振りしぼった。
「よし、俺たちのために力になってくれた仲間のためだ、あいつには負けられないぜ」
もょもとの横でピサロは口早に呪文を唱えた。
ベホマラーの輝きが三人を包み込む。
「これで万全だな、ではやるか」
582 :
3/3:05/01/19 14:38:25 ID:+xq7vcIS
【セージ(気絶) 現在位置:レーベの村入り口 所持品:扇子 ラックの種
行動方針:気絶中 願い:この世界(DQ)と異世界(FF)に存在する全ての呪文を習得する】
【ギルガメッシュ(疲労&ヘイスト) 現在位置:レーベの村入り口 所持品:虹、エクスカリバー2、
雷神の剣(DQ2仕様)、陸奥守
第一行動方針:セージから種を奪う
第二行動方針:バッツを探すための情報収集
最終行動方針:バッツと正々堂々戦う。
願い:バッツと正々堂々戦いたい(出来ればゲーム中) 】
【もょもと 現在位置:同上 所持品:鋼の○金術師 7巻まで コンドーム50個
行動方針:ギルガメッシュを退ける 願い:?】
【ピサロ 現在位置:同上 所持品:なし 行動方針:ギルガメッシュを退ける
願い:?】
まだブラスカが一度も登場していないのに気づき、とうとうアリアハンを舞台に活躍することとなった。
その手には力の種、すなわちキーアイテムがにぎられている。
彼の支給品がそれだったのだ。
そして彼はさらに運が良かった。
初期地点がいざないの洞窟だったのだ。
旅の扉の傍で茫然と地に見入っているイズルードを横目に、彼は旅の扉に悠々と入っていく。
ステージクリアです。
【ブラスカ 所持品:力の種 アリアハンステージクリア 第四位】
全身に打ち身の痕、特に顔がひどい。そんな囚人の名をソロという。
「くそっ、こんなことして只で済むと思うなーーっ」
ソロは声を張り上げるがパパスとブラストには聞こえない。
今の彼は牢の中で虚しい叫び声を出し続ける哀れな囚人だ。
両腕両足には鎖を巻きつけられ、重量のある重りで繋がれている。
自力で脱出することは困難だ。
パパスとブラストはアリアハン城内を歩いていた。
「ああしておけば少しは自分の行いを反省するであろうな」
「いや、そうであれば良いがまず無理……といった感じの少年かと、あれは。全身から放つ気が
邪悪すぎる。いったいどこで道を誤ったのか……」
「ふむ、ではまだ懲らしめ方が甘かったか」
そんな会話をしながら城を出た。
今後は種を探すことが目的となる。
しばらく行くとやや不思議な光景に出会い、二人は目を細めた。
「また不恰好な……」
体が半分地面にめり込んでいるアーヴァインを発見したのだ。
【ソロ 現在位置:アリアハン地下牢 所持品:なし 行動方針:邪魔するやつを殺す 願い:ピサロの完全抹殺】
【パパス 現在位置:アリアハン城下町 所持品:はかぶさの剣 行動方針:サトチー、サンチョに会う願い:?】
【ブラスト 現在位置:同上 所持品:アルテマウェポン(ソロからルート)、もうひとつは不明
行動方針:種探し、二人分の武器(同じ武器)の調達→エニクスを探す
願い:エニクスと戦い、勝つ(息子へのプレゼント)】
【アーヴァイン 現在位置:アリアハン城下町 所持品:なし 行動方針:気絶中 願い:?】
※現在、ソロの殺害リストに載っている人物は、ピサロ・Tシド・キマリ・ギルバート・もょもと
バッツ・神羅上等兵・パパス・ブラストの9人
585 :
1/3:05/01/23 02:00:37 ID:+H8trAYc
「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」
『ふじこ』しか聞き取れない悲鳴を上げ、リヴァイアサンに頃された奴はふらふらと床に突っ伏する。
フリオニールの懇親のサンダーが直撃し、それでも気を失わないのは流石といったところだろうか。
この隙にフリオニールは立ち上がり、逃げ出す――
…はずだったのだが。
「…い、痛…い……」
フリオニールも同じように全身に痺れを感じ、倒れたまま呻き声を上げた。
先ほどのサンダーを至近距離に遠慮なく放ったため、術者である彼自身までダメージを受けてしまったのだ。
いやはや、実に彼らしい。…というのも、彼のステータスを紹介するのが一番手っ取り早いであろう。
フリオニール HP???? MP89
ちから90 せいしん62 ちせい1 たいりょく80 すばやさ49 まりょく22
熟練度 すで16 ナイフ1 剣16 杖1 斧16 槍16 弓1 盾1
魔法 ケアル16 サンダー16 アルテマ16 (他熟練度1のゴミ魔法数種類)
見ればわかるように、知性が1である。物理攻撃ばかりしているとこうなる。
勝手に上がっていく精神に合わせてホーリーでも覚えればいいだろうに、なぜかサンダーの熟練度が16だ。
ちなみにアルテマの熟練度が16になっているが、これはFC版仕様なので全くもって意味がない。
HP????はパーティーアタックのしすぎでバグになっていて読み取れない。ここは未知数である。
…まあそれは置いておいて、
要するに彼は、あまり知能が高くなかったのだ。(ちなみに、そこに付け込まれて少なくとも2度は騙されている模様)
しかしそれはリヴァイアサンに頃された奴も大して変わらない。
何しろ、敵を踏みつけて悦に浸っている隙をつかれて魔法を喰らうような人間(?)で、
そのためこのような相打ち状態になってしまっているのだから。
これは余談だが、この2人は本気で戦ったとしても互角かもしれない。少なくとも知能の点では。
586 :
2/3:05/01/23 02:04:13 ID:+H8trAYc
「…で、どうすんのさ?」
どうやら動けない様子の2人を見下ろしながら、やれやれといった表情のニセコくん。
真っ赤な忍者服はやや個性的、悪く言えばダs(最強ジョブなんだから仕方ないだろ。:ニセコくん)
「くっ…遅かったぜ…!」
「いや、遅かったとか…どっちにしても、これじゃ何があったかもよくわからないな」
「うーーん。…やっぱ、どっちも助けるか?」
「いや、そういうことじゃなくて…」
なんだか的外れなやりとりを続けるエッジとニセコくんを見上げてから、
フリオニールとリヴァイアサンに頃された奴はなんとなく顔を見合わせた、が。
「これじゃ、どっちが悪いかわかんねぇな?」
「いや、そっちが悪い!」
リヴァイアサンに頃された奴に向かって指を差しながら、フリオニールはエッジの言葉に反応する。
叫んだだけで身体が痛むようで、少し咳き込んだ。
「…いきなり襲ってきたんだ。俺は友好的に挨拶したんだけど」
そうなのか? と、エッジはリヴァイアサンに頃された奴を見やる。
それを見たリヴァイアサンに頃された奴は少々焦ったように返答した。
「いや、待て! 最初に攻撃を仕掛けてきたのは貴様だろうが!
そもそもこれはレースだ。キーアイテムを持ってるんだったら奪い取るのは普通…だッ!(多分)」
「何だって!? お前、キーアイテム持ってんのか?」
「……いえ、持っておりません」
「何でそこでいきなり敬語になる!」
「持ってないって言ってるじゃないか」
「だったらその袋を見せてみろ!」
「いやいや……ちょっと落ち着くといいぜ!」
587 :
3/4:05/01/23 02:05:33 ID:+H8trAYc
(子供の喧嘩かよ…)
幼稚なやりとりを見ながら、ニセコくんは目眩をこらえていた。
(…もうそんなに時間もないってのに…はあ)
そうだ、もしかしたらもう、ゴールしている奴もいるかもしれない。
(…俺…こんなことしてる場合か…? 俺が勝たないとエリアが…)
――そうなんだ。 俺はそんなにお気楽な気持ちでこのレースに参加したんじゃないはずだ。
俺が勝てば、エリアは本当に生き返るかもしれないんだ。もっと早く、本気になるべきだった。
…もう時間が無い。 無理にエッジに付き合うことないさ。今すぐにでもキーアイテムを探しに――
「あーーっ!! やっぱ持ってんじゃねえか!!!」
怒鳴り声に反応して顔を上げて、ニセコくんは目を見開いた。
588 :
4/4:05/01/23 02:07:03 ID:+H8trAYc
「ふざけるな!渡せる訳ないだろう!」
フリオニールはエッジから自分の袋を奪い返すと、ふらふらと立ち上がる。
リヴァイアサンに頃された奴も舌打ちするとよろめきながら立ち上がり、
向き直りながら最後の手段である盗賊の壺を取り出そうとする。
けれども、それよりも早くフリオニールの目がすっと細まった。
「…悪いが、俺には優勝して叶えなてはならないこともあるから――」
そうして、彼はまたその手から素早く魔法を放つ――はずだったのだが。
「ごめん、実は俺もそうなんだ!」
「!? な…」
あまりにも突然だった。
フリオニールは鞘に収められたままのラグナロクで、後頭部を強く殴られ気絶した。
エッジもリヴァイアサンに頃された奴も、驚きで目を見張った。
「…エッジ、ごめんな!」
ニセコくんはそれだけ言い残すと、忍者の速さで部屋を出て行った。
フリオニールの袋をしっかりと手に握って。
行き先はもう決まっていた。
このまま外に出て、場所を確認したらゴールまで走る。それで俺はステージクリアだ。
(――待っててくれ、エリア!)
【ニセコくん 現在位置:ナジミの塔地下一階から逃走中 所持品:ラグナロク、素早さの種、薬草
行動方針:ゴールへ 願い:エリアを生き返らせる】
【エッジ 現在位置:ナジミの塔地下一階宝箱の部屋 所持品:? 行動方針:? 願い:?】
【フリオニール(負傷、気絶) 現在位置:ナジミの塔地下一階宝箱の部屋 所持品:鉄の槍
行動方針:気絶中 願い:両親と仲間を生き返らせる】
【リヴァイアサンに頃された奴(負傷) 現在位置:ナジミの塔地下一階宝箱の部屋
所持品:旅人の服・薬草・49G・盗賊の壷(容量4) 行動方針:? 願い:名前を取り戻す】
ギャグとシリアスがめちゃくちゃになってんのもありかなーとか思ってやってみたけど、ダメだね。
つーかもうすぐ容量いっぱいになるけど、やっぱ次スレ立てんのかい?
これだけやったんだし、立てた方が良かろうと言ってみる。
エクスデスを退けたジタンとロザリー。
果敢にも暗黒魔道士相手に勇気をふりしぼったロザリーは、力を使い果たして線が切れたように
その場にへたりこんだ。
「おい、ロザリーさん!」
ジタンが駆け寄りロザリーの額に手をあてる。
微熱がじわりと冷たい掌に伝わってくる。
「大丈夫かよ」
ロザリーはうなずいた。
「平気です。ちょっと心臓が早うちしすぎて……それで発生した一過性の熱です」
「そういうもんなのか」
「人間種と比べると体力がないものですから……」
ジタンはここに来る前のおしゃべりでロザリーがエルフであることを聞いていた。
「すぐ良くなりますよ」
ロザリーは突き放すように言った。自分の体に触れているジタンから離れたがっているように。
「ま、大丈夫ならいいけどさ」
ジタンはロザリーから手を放す。
さて、と一息ついたジタンはよくよく考えてみる。
エクスデスのあの動揺ぶりを。
「あいつ何で急に逃げ出したのかねぇ」
それがわかるはずもないジタンであった。
【ジタン 現在位置:祠の中 所持品:? 行動方針:城下町に行き、キーアイテム入手 願い:?】
【ロザリー 現在位置:祠の中 所持品:オメガの勲章 行動方針:城下町に行き、キーアイテム入手
願い:?(ピサロ関連?)】
ピサロがもょもとを制して前に出る。
身体が確かなものに戻ったか確認するために。
それには丁度いい相手であるとうかがえた。
「おまえら三人が力をあわせてももう遅いぜっ」
ギルガメッシュが迫る。
「まずはこいつで勝負ッ」
四本腕の一本が伸びる。右フック、一閃。
空を斬りさく剛拳がピサロの顔面をかすめる。
わずかに身をそらせてかわすピサロ、そこへ、第二波。
「おりゃあ!」
一度通り過ぎた拳が裏拳で再度襲いかかる。
ギルガメッシュの二段構え、それを避けるにはピサロの体勢が悪い――
ガッ。
ピサロがギルガメッシュの手を掴む。
「なにっ」
驚愕、ありえない力。
ピサロの繊細な細顔に冷酷な笑みが浮かぶ。
「力比べしてみるか?」
軋む音、ギルガメッシュの右拳が悲鳴をあげる。
思わず第二の右手を振るう、しかし届かない。
「むんっ」
ピサロの気合とともに、ギルガメッシュの第一右手は砕けた。
「ぐぎゃぁぁぁあ」
ピサロが手を放すとギルガメッシュは青白い顔で後退していった。
593 :
2/3:05/01/23 17:59:22 ID:UYUfNJo0
「ふむ、確かに体は癒えたようだな」
もょもとは目を見張っていた。
「おいおいすげえな、とてもさっきまで重傷患者だった男には見えないぜ」
もょもとは倒れているセージに目をやる。
「それもこいつのお陰だな」
ピサロはフンと鼻を鳴らす。前方でギルガメッシュが燻っているのをじっと見つめながら。
「く、くそっ、あいつ人間じゃねぇ……」
ギルガメッシュは砕けた右手に視線を注ぎこんだ。
壊れた手には力のかけらも残っていない。
あと三つの腕が残っているが、どれも利き腕ではない。
激しい痛みとあやふやな思考に戸惑い、頭を振って身悶えた。
あんな相手だとわかっていれば、もっと早く剣を使えばよかった、
相手を殺しちゃまずいから、だから素手で……
しかしあのままでは、、殺されるのはギルガメッシュの方だったのだ。
自分自身に怒りが湧いた。
これは慎重になりすぎた故の失敗であり、いわば臆病なのだ。
「ちくしょーーーー!今さら遅いが、使わせてもらうぜ、俺の剣!」
涙で目が霞むが、それを気にしてはいられない。
あの「映像」はこんな所で朽ち果てる自分なんぞを望みはしない、
そう信じてギルガメッシュは立ちあがった。
「気合だああぁぁぁっ!行くぞこのヤローーーッ」
ギルガメッシュのテンションがみるみる高まっていく。
カン、カン、ズシャン!
左の地に聖剣、天に雷神の剣。右に構える太刀は光輝く虹の剣。
遠い時代、姉が弟に残した陸奥守が、静かに背中で見守っている。
594 :
3/3:05/01/23 18:00:28 ID:UYUfNJo0
「うおおおおおおお!」
気力全開、ギルガメッシュのテンションが100、あがった!
スーパーハイテンション・ギルガメッシュの怒号が全方位に響きわたった。
【セージ(気絶) 現在位置:レーベの村入り口 所持品:扇子 ラックの種
行動方針:気絶中 願い:この世界(DQ)と異世界(FF)に存在する全ての呪文を習得する】
【ギルガメッシュ(疲労&ヘイスト) 現在位置:レーベの村入り口 所持品:虹、エクスカリバー2、
雷神の剣(DQ2仕様)、陸奥守
第一行動方針:セージから種を奪う
第二行動方針:バッツを探すための情報収集
最終行動方針:バッツと正々堂々戦う。
願い:バッツと正々堂々戦いたい(出来ればゲーム中) 】
【もょもと 現在位置:同上 所持品:鋼の○金術師 7巻まで コンドーム50個
行動方針:ギルガメッシュを退ける 願い:?】
【ピサロ 現在位置:同上 所持品:なし 行動方針:ギルガメッシュを退ける
願い:?】
>>589>>590 よろしければ立てますよ
595 :
1:05/01/23 21:30:11 ID:hf4UzQ7q
合流地点に戻った神羅上等兵のうろたえぶりは相当なものだった。
何しろさっきまで元気に歩いていたはずのバッツがもの言わぬ石像になっているから当然だ。
「な、何故でありますか。なぜバッツ殿が石に……」
考えてみた。
先ほどここにバッツ似の石像なんてものはなかった。
触ってみると温かい、あの中年の石像と同じく。
そうあの時も感じたこと……まるで生きているよう。
相手を石化させる魔法というのは聞いたことがあった。
では、それを使った参加者がいるのでありますな、というところに落ち着きそうだ。
「……で、誰が」
真っ先に思い浮かんだのはソロの顔だったが、どうも違うような気がする。
こういう殺しもせずに相手を無力化するというスマートなやり方ができる人間ではないと思うからだ。
「では、考えられるのは……あの少女殿?」
考えるまでもなかった。
自分のヘルメットは石になったのだ。
「他にはありえないであります!」
なんという大ボケぶり。
自分のメットが石になったことを忘れているとは……
「す、すぐ元に戻さないと。金の針、金の針は……」
そういうものがすぐ出てくればこの大会は苦労しないものだ。
「金の針はないであります。どうするであります〜」
神羅上等兵は頭を抱えた。
このレースには強敵が多すぎて、最終的には競うことになるにしても、
途中までは絶対誰かの助けがいる。
バッツはとても気のいい男でかなりの腕前、こんな参加者はまずめったにいそうもないから
是非とも助けたい。
596 :
2:05/01/23 21:31:37 ID:hf4UzQ7q
何とかして石化を解きたいのだが……。
どうしようか困っているときに救いの手がさしのべられるのは、彼の運がいいからか。
「あ、あの」
そこに現れたのは、白魔法を習得しているガーネットだった。
神羅上等兵はガーネットにわけを説明した。
「かくかくしかじか、どうかお願いします」
「わかりました。じゃあエスナ……」
ガーネットも一人では心細かった。
それにレース優勝よりジタンを探す方が本命に近いので、他の参加者を助けることも
特に厭う理由がなかった。
彼女はバッツの石化を解いた瞬間、彼らと行動をともにしようと決めたのである。
【ガーネット 現在位置:ナジミの塔地下1階 所持品:ス○2一式 行動方針:ジタンを探す】
【神羅上等兵 現在位置:同上 所持品:無し 行動方針:バッツと考える
願い:スペシャルポーズを決める】
【バッツ 現在位置:同上 所持品:無し 行動方針:これから考える 願い:今の所無し】