馬鹿をやったバッツは城内に侵入してとりあえずまた横になることにした。
「どうせ誰もいないだろ、さっきのも見られなくてよかったよかった」
門を蹴破ろうとしたそのとき、突然天から降ってきた何かがバッツの頭に取り付いた。
「いてっ」
猛禽を思わせる鋭い足爪がバッツの頭をがっしりと捉える。
バッツの上で直立したそれは、ロンギヌスを携えたネズミ族の竜騎士フライヤだった。
「お、おい、なにしてんだこら」
「すまぬ、丁度いい茂みがあったと思ってな。着地してみたら人の頭だった。しかしなんだかとても居心地が
良い、しばらくここに居させてくれ」
十分後。
「大分足の疲れがとれた気がするの。ではさらばじゃ」
フライヤは足の先におもいっきり力を込めた。
「いで、いでででで!」
フライヤはバッツの頭を蹴り飛び去った。
「いてえなちくしょう、二度と来るなよ!」
【バッツ 現在位置:アリアハン城内へ 所持品:安眠枕 目的:レナ、ファリスに合流】
【フライヤ 現在位置:遠くへジャンプ中 所持品:ロンギヌス(七曜第三段階) 行動方針:アイテム探し】