ふたりの世界へ〜DQ5の王子と王女SSスレ3〜

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1名前が無い@ただの名無しのようだ
DQ5の王子と王女カプに切なく萌える紳士淑女のスレです。

前スレ  ふたりはらぶらぶ〜DQ5の王子と王女SSスレ2〜
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1082691544/
前々スレ  近親相姦〜DQ5の王子と王女
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1081474477/ 
小説まとめサイト
http://smcf.xrea.jp/dq5/
避難所
http://2chevent.net/BBS/test/read.cgi/ff/1082554457/
関連スレ DQの双子萌えスレpart6 
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1081482223/

えちいのはエロパロ板に【ドラゴンクエスト官能小説7】があるのでそちら に。
子供も見てるので大人は自分で探しましょう。

要sage進行、荒らし・煽りは無視して進むように。
2杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/02 00:08 ID:FDaAV8vk
>>1
乙!やっと立った!
3名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/02 00:09 ID:jSMuTOgW
2・・・じゃない。
4名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/02 00:10 ID:NGNh+kwE
4ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
5某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/02 00:11 ID:qU7vd+r4
乙カレー!!
6ペコ:04/05/02 00:11 ID:awXGO+rb
>>1さん
乙ー!
7名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/02 00:11 ID:EG6AXBrK
あのさ、こういうのって誰かとダブらないかハラハラするよね
8名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/02 00:11 ID:NGNh+kwE
8ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
9名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/02 00:12 ID:NGNh+kwE
9ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
10ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
11ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
1000ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
13名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/02 00:16 ID:c8YQLOde
13ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
1ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
15名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/02 00:17 ID:ke9x4a9a
15ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
15ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3

ってスレの無駄使い(・A ・)イクナイ!

>12
白鳥!早いんだよ、お前は!
このネタわかる人いないか_| ̄|○
16ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
19アタリゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
19ペコ:04/05/02 00:18 ID:Wtdi120U
18ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
20名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/02 00:19 ID:nMI3Ui67
>>18-19ワロタズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
21杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/02 00:19 ID:FDaAV8vk
>>18,19
ワロタ
なんだこの流れはー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
23名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/02 00:21 ID:6D7xBRe2
このまま1000
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
 私は王子
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
 私は王おんな
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
26某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/02 00:28 ID:qU7vd+r4
この奇妙な流れを誰かとめてズザー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
27杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/02 00:30 ID:FDaAV8vk
じゃあSS投下でこの流れを…
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3

ここはオラクルベリーの町。恐らくはこの世界最大級の規模を誇る町である。本来なら聞
き込みをして、すぐに新たな目的地に向かうつもりだったが、思った以上の長居をしてし
まった。全ては「彼」の責任だ。

「ねぇ、サンチョ。カジノは〜?」

この一言が全ての始まりだった。
サンチョもカジノに寄る約束をしてしまった以上、寄らずには、いられなかった。
しぶしぶレックスとタバサをカジノに連れて行く。(タバサはそんなに乗り気ではなかったが)

「わぁ、遊ぶとこがいっぱいある。コインは?」

そう言われてサンチョは50枚のコインをレックスに買ってあげた。

「これだけですよ。」
「うん。」

今思えば50枚で済むわけが無かった。一度カジノに熱中しだしたレックスは次々とコイン
を使っていく。スロット、格闘場、スライムレース、遊ぶ物は本当にたくさんあり、最初の
50枚がなくなると次々にサンチョにコインを買わせていた。特に彼のお気に入りはスラ
イムレースで、色とりどりのスライムのレースを見て楽しんでいた。
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /             \
   /                  ヽ 
    l:::::::::.     ,,_   _,     |  
    |::::::::::      "゚'` {"゚`     | <毎日、このスレを見るのが楽しみだぜ   
   |:::::::::::::::::      ,__''_       | + ところで この流れを止めないか?
    ヽ:::::::::::::::::::.    ー      ノ

かわいいアイツは腕の中、スラリン様が>>27ゲットだッ!!!
29杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/02 00:31 ID:FDaAV8vk
「サンチョ、もうコイン無いよ。」
「レックス様、もうお金も無いよ。」
「えっ?」

そう、もう遅すぎた。サンチョの手元には、しめて17ゴールド。宿すらとれない。
こうなるまで気づかなかったサンチョも相当な者だ。

「ばか…。サンチョもお兄ちゃんも…。」

その光景を横から見ていたタバサ。うっかり者二人と一緒で本当に大変なのは彼女だろう…。
宿もとれない三人はとりあえず金を稼ぐ方法を話し合った。

「…。どうするの?」
「すみません、タバサ様…。」
「みんなで働こうよ!」
「…それしかないようですね。そうしますか?」
「…うん。働きます…。」

ということで三人は今宿屋に泊まり込みで働いている。これからの旅に必要な資金も稼が
なければならない。しかし、ここでも聞き込みは忘れなかった。宿屋に泊まりに来た客一人一人に
ストロスの杖について聞いていく。
この聞き込みが、三人の杖探しの旅を大きく進展させることとなった―――。

「―――で、知りませんかね?」
「その杖についてなら、聞いたことがあります。」
30杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/02 00:33 ID:FDaAV8vk
思いもよらなかった返事にサンチョは驚いた。いや、後ろでその話を聞いていたレックス
とタバサの方が驚いていた。

「え?詳しく教えてくれませんか?」

サンチョは冷静さを保ちながら聞いた。

「私も詳しく知っているわけではないんですがね、この大陸の西の大陸にルラフェンとい
う町があるんですよ。そこに住むベネットさんという方がそれについて詳しく知ってい
ると聞きました。すみません、私が知っているのはここまでです。」
「あ、ありがとうございました。レックス様、タバサ様、聞きましたね?」
「うん。聞いた!次はルラフェンだね。」
「そうです、行きましょう。杖はもう目前です。」


「あ、サンチョ。お金は…?」


一応ここまでということで。続きはまた今度…
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!

やっとまともな・゚・(ノД`)・゚・。
32ペコ:04/05/02 00:37 ID:awXGO+rb
>>30
乙!!タバサが一瞬ルリルリに見えました!
33マリア ◆MARIAaCqp. :04/05/02 00:38 ID:JBS3B9jq
みなさんお久です。ここが新スレですね。
今後もよろしくー。

>>杖探しさん
面白いですねー。今までの作者の方はカジノネタ使ってなかったんで面白かったですよ。
>>30
乙、いつも楽しく読ませていただいてます

ってかごめんよ…割込んじゃったorz
35某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/02 00:51 ID:qU7vd+r4
おつかれー!!
そういやカジノネタ出てなかったねえ・・・おもしろかたです

あと、27ワラタ
36ネジ工場:04/05/02 01:03 ID:y298FZGk
遅ればせながら……
>>1さん乙!
杖探しさんに続くぞ!
今日もねちっと投下だ!
37二人の王子・4:04/05/02 01:04 ID:y298FZGk
「……まぁいいわ。皆と一緒に行けるのは楽しいしねっ!…………あっ!タバサちゃん、あの鳥は何て言うか知ってる!?」「わぁ!?こ、こわいからあんまり押さないで………」
気分を切り替えてはしゃぐベラがグイッと自分の方に身を乗り出してきて、タバサは思わず兄の腕にしがみついた。

チャンスだ!レックスは思った。
「魔法の絨毯が苦手なのは相変わらずだね。………そんなにひっつかれると動きにくいな〜」
心にも無い事を口に出してみる。
そんな兄の言葉に、ビクっと下を向きタバサは言う。
「だ、だってこわいんだもん……そんないじわるな事言わないで…?」
おそるおそる小さく震える手を兄の腕から外す。
いい!『いじわる』………いいっ!
心の中でグッとガッツポーズする。
今まで考えもしなかったけど……。ちょっとだけ苛めてみるのもいいかもしれない……もちろん僕だけが。

新たに踏み入れた世界を悟られないように、細いタバサの肩を自分の方にそっと寄せる。

「あっ……」
やっぱりお兄ちゃん優しいんだ……。
口元を緩ませ、レックスの腕に身体をまかせる何も知らないタバサ。
38二人の王子・4:04/05/02 01:05 ID:y298FZGk
気まずそうにベラは二人の方を窺う。
「ごめんね?タバサちゃんが高い所苦手って知らなかったから……」
ちょっと嬉しそうな顔のレックスが首を振る。

「ベラさんはそんなに気にしないで!タバサには僕がついてるから…ね」そう言って、更にタバサの肩を抱き寄せる。
「う、うん…お兄ちゃんが居てくれれば平気…」長い睫を伏せて、自分もレックスの方に少し身体を寄せる。

そんな二人の様子をこっそり見て、父親はニヤリと笑う。
(ふっふっふ……。期待しているぞレックス!)この父さん、まだ双子の結婚を企んでいるらしいよ。
(可愛いタバサと離れるなんて……そんな悲劇、僕に耐えられるはず無いのだから!)
壮絶な半生を生きて来たアルスも、平和な今は娘を溺愛する少しおバカな父親だった。

そんな夫の内心を見透かして、ビアンカはやれやれ…と溜め息をつく。
(男手一つで育ててきた一人娘を、突然連れ去って行ったのは誰だったのかしらね?………まぁ、嬉しかったけど…)
今はグランバニアで、サンチョの茶飲み友達としてのんびり暮らしているダンカンの事を思い浮かべる。
39二人の王子・4:04/05/02 01:06 ID:y298FZGk
そうこうしている内に、どこか不思議な、紫色の薄暗さに包まれた森への入口が目前に迫って来た……

「思ったより早く着いたね……さて」
海の上を通ってふんわりと潮の香りをまとった魔法の絨毯を、くるくると丸終えて、アルスは皆の方を向く。
「ベラと一緒なんだから迷う事は無いだろう。
宜しく頼むね、ベラ」
にこやかに微笑む。


「お父さん……ベラさんもう森の中に入っちゃったよ?」
本当に何も無い場所に向かって白い歯をキラリとさせている父に、とても申し訳無さそうにタバサは言った。

「そ、そうか……。ベラは相変わらず落ち着きが無いなあ。
よし、ビアンカ!レックス!僕達も行こう!」
「お母さんとお兄ちゃんも……ベラさんを追いかけて行っちゃった……」更に申し訳無さそうに、タバサはか細い声で言う。

「そ、そう……。タバサだけは待っててくれたんだね?」
「うん…。お父さん1人じゃ可哀想だと思ったの……」

ああ父さん母さん!あなた達の孫娘は………僕の可愛いタバサは……、
こんなに優しい女の子に育ちました!!!
本日二度目の抱擁。

「うぅ…タバサ…お父さんは、お父さんは…君さえいればそれでいいっ!!」
40二人の王子・4:04/05/02 01:08 ID:y298FZGk
「う、嬉しいけど…早く行かないと森の中で迷っちゃうの。行こっ、お父さん!」
今にもおいおい泣きそうなアルスの手を引き、タバサは森へ向かって駆け出した。


入口からすぐの所で、早くもビアンカ、レックスの二人と合流出来た。
しかし……
「あ、あれ?ベラさんはどうしたの…?」

少し焦った様子のレックスが答える。
「見えにくいのにあっと言う間に先へ行っちゃうから……」
どうやらはぐれてしまったらしい。

タバサは少し気になった。
お兄ちゃんもそうなんだ……ベラさんの姿が見えにくくなってるのね…。なんでかな?初めてここに来た時は、妖精さんの姿はハッキリと見えていたのに……。


「とにかく先に進みましょう!まだそれ程離れてないはずよ。
……ところでなんで泣いてるの?」
そこで初めてアルスに目を向け、その頬を濡らす涙をビアンカは指で拭ってあげる。
「うん……。この世界は悲しい事が沢山あるけれど、美しい事も……」

『キャーーッ!!!!』

アルスとビアンカにも、それは聞こえた。
ベラの悲鳴だ。

「急ごう!あっちだ!」
レックスが先頭を切り、4人は走り出した。
41ネジ工場:04/05/02 01:10 ID:y298FZGk
ここまでです。
さあ、3スレ目もマターリと参りましょう!
>>ネジ工場氏
GJでつ!
妖精さんの姿が見えにくく・・・、成長しましたねぇ(しみじみ)
続きが楽しみです!
>>杖探し氏
乙カレー。
うっかり者二人、(・∀・)イイ!
どうでもイイけど、ストーリー上ルラフェンには行ってなかったような気が・・・
え?そんなの気にするなって?解りまつた(w
こちらも続き待ってまーす!(何
>>16
隊長!危機センサーは常に働かせてます!
44某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/03 04:22 ID:HNpTNWwC
あれえ?鯖が直ってる!わーいわーい!!

・・・・避難所で書いたアレはなんなんだ・・・_| ̄|○
45Scherzo:04/05/03 05:40 ID:T5RmTF2Z
>44
何を言いますか! 素晴らしかったですよ(・∀・)
46名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 06:59 ID://IUUF6d
記念パピコ
47ペコ:04/05/03 08:02 ID:43fxxpJh
う、復活してる・・。
コソッと短編
「タバサー、何読んでるの?」
「んーと、レックスクエストって某SS作者さんのご本だよー。
「へー、僕の名前がタイトルになってるんだ?で、おもしろいの?」
「すっごくおもしろいよー!うちのお兄ちゃんもこれだけかっこよかったらなーって思っちゃう♪」
「・・・ど、どうせ僕は作者の煩悩のままに書かれてるエチィ勇者だよ・・・。」
「あーん、怒らないで!私だっていつもあの作者に思い出すだけで恥ずかしくなることバカリさせられてるんだから!!」
「ご、ごめんな・・・。」
『!?!??!?!?!?!?!?!?!?』

おわり
48杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/03 10:12 ID:bajHmkXr
ふ、復活してるではないか… _| ̄|○
ミラーサイトで続き書いちゃったからどうやって話の続きをここに持ってこよう_| ̄|○
49杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/03 10:35 ID:bajHmkXr
「お兄ちゃん。さっきまでここの鯖が落ちてたよね。」
「うん。今回も長くて大変だったね。どうかしかの?」
「なんかね、杖を探すSSを書いてる作者が、続きをミラーサイトのBBSにうpしちゃったらしいの。
 それで、ここに続きをうpしにくいんだって。ここだけしか読んでいない人は話がdじゃってるから。」
「え、う〜ん。大変だね。↑でもなんか作者が挫折しちゃってるし。タバサはどうしたらいいと思う?」
「私、わかんないの。誰か私たちにこのあとどうしたらいいか教えてくださいです…。」

_| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○

ttp://smcf.xrea.jp/dq5/のBBSに「オラクルベリー出発〜ルラフェンに向かって」のSSはうpしてますから。

え、こんなに早く復活するとは思ってなかったんだもん ○| ̄|_ OTL orz ...
そのうちまた落ちるから問題ないと思われ
>>>><>50 (>つけすぎ&間違い1つ) 妙に納得させられました。
すいませんがここで一発装備ネタを・・・_| ̄|○
これを最後まで読めたら忍耐力は十分です。
誘惑の剣と吹雪の剣
あらすじ・親バカの主人公が子供を危険な目に合わせられなぁい!ということで
子供たちはルイーダ行きにされた!
子供たちは旅に連れってってもらうために修行を始めた・・・

タバサ「レックスッ〜!練習試合しましょう。天空装備はナシだからね。」
レックス「うん。(ちっ、やっぱだめか・・・)」
タバサ「じゃあ、私は誘惑の剣でv」
そういってタバサは鞘からピンク色の剣を抜いた。
タバサ(ふふふ、これでレックスのロンリーなハートを私がきゃっちすれば
    この国は私のモノ・・・・)
タバサの怪しい思考のことなどレックスはいっさい気づかず、
燃えるゴミの箱の中から一本の青い刀身の剣を抜き出した。
レックス「僕は吹雪の剣で!」
グランバニアの王族の中で唯一吹雪の剣を装備できる彼。
レックス(ふふ、僕が凍りつかせた君のハートを優しく溶かしてあげるよ…)
勢いだけでまったくイミの無い考え!
タバサ「さあ、勝負・・・」 しかしその言葉は何者かによって遮られる。
サンチョ「そろそろご飯ですよ!」
レックス&タバサ「勝負はまた次にしようね・・・」
         完





52ペコ:04/05/03 13:28 ID:RY0hOMxC
まとめサイトに貼ってあったけど、こちらにも一応うpしまふー

翌日、暖かい春の木漏れ日差しの中、勇者レックスは大いなる災いの火を紡ぐため、天空城に訪れる。

「また、よろしくね・・・。」
そう言ってレックスは天空城の一室に保管されてある天空の武具に触れる。
それまでかすかな光に包まれていた天空の武具は、一瞬だが強い光を放ち、レックスの身体に装着されていく。
「レックスさま、用意のほうが出来ましたら、マスタードラゴンさまの元へ・・・。」
一人の天空人がレックスにそう話しかけると、レックスは部屋をあとにし玉座の間へと足を運ぶ。
「勇者レックスよ、準備はよいかな?」
マスタードラゴンの問いかけにレックスは軽くうなづき、目を閉じる。
「(タバサ・・・。やっぱり怒ってるかな・・・。)」
53ペコ:04/05/03 13:35 ID:RY0hOMxC
それは昨日、アルスとレックスがグランバニアに戻ってからの出来事。
「私も行く!!」
「駄目だよ!」
二人の口論はだんだんとその声を大きくしていく。
「どうして?なんでついて行っちゃいけないの?」
さっきから同じ質問がレックスに繰り返される。レックスも答え続ける。
「だ・か・ら、タバサは天空の剣装備出来ないでしょ?」
プーッと頬を膨らませ、真っ赤な顔をするタバサ。まるでトマトの様だ。
その顔を見て噴出しそうになるレックスだが、断固としてタバサの同行を認めようとはしなかった。

しならく言い争いが続くと、レックスはタバサを後ろから抱きしめこう話す。
「わかってよ・・・タバサ・・・。絶対、絶対帰ってきて・・またこうしてギュッてしてあげるから・・・ね?」
タバサは肩を震わせながらこう答える。
「ずるいよ・・・そんなこと言われたら・・・待ってるしかないじゃない・・・!なんで、なんで・・・お兄ちゃんがそんな危ない事しなきゃいけないのよ・・・勇者だから?」
声を殺して泣くタバサに、レックスは抱きしめたその手に力をいれて
「タバサ・・泣かないで・・・。僕だって・・本当は怖いんだ・・行きたくないんだ・・。でもね、・・僕は勇者だから・・・、行かないと・・・!!」
「痛いよ・・・お兄ちゃん・・・。」
その言葉を聞いてすぐさま手を離すレックス。
「ご、ごめん・・。」
流した涙を拭いタバサはレックスに一言ポツリと呟いて部屋をあとにする。
「もう・・・いい・・・。」

あれから一睡も出来なかったレックス。体調は万全とは言い難いが、そんな事を言ってる猶予があるわけでもなく、マスタードラゴンの詠唱が始まる。
54ペコ:04/05/03 13:36 ID:RY0hOMxC
「時の流れよ、我の命に従い、その者を時空の渦へと誘(いざな)いたまえ・・・。」
そう唱えると、レックスの周りに金色の渦が現れ、足元から頭の先までを多い尽くすかのようにレックスを取り込んでいく。

「よいか・・勇者レックスよ・・・これより主は今から20年前のエスタークの元へ送り届ける。主が背負う天空の剣を彼奴の眉間に突き立てるのだ・・・!」
マスタードラゴンの言葉がレックスの頭の中に直接問いかけてくる。しかし、その瞬間、遠く、遥か遠く魔界の地下より、エスタークの波動が天空城を突き抜ける・・!!

「グオオオオオ!!マスタードラゴンよ、貴様の思い通りにはさせぬぞ!!!」
その波動にひるむ天空の民、マスタードラゴンの時の砂の呪法の一瞬のスキをついてエスタークが力を解放する。
「い、いかん、ック・・。勇者よ、主に全てを託す・・!」
力を振り絞るかのようなマスタードラゴンの咆哮。時の流れを行くレックスにもその声は届く。
だが、エスタークの恐ろしい程までの力が時の流れに歪みを作り、あろうことかレックスはその歪みに吸い込まれてしまった。
「う、ウワワワァァァァァアア!!」
55ペコ:04/05/03 13:37 ID:RY0hOMxC
どれくらい眠っていたのだろう。レックスはあまりの暑さに目を覚まし辺りを見回す。
そこには、異様な臭気と魔物の気配が入り乱れ、目の前にはとてつもなく大きな何かの黒い塊が静かに呼吸をしていた。
「これが・・エスターク?」
その姿は、あまりにも大きく、巨大で、レックスの足は一瞬すくんでしまい、その場を動く事が出来なくなってしまった。
「と、とにかく・・奴の眉間に天空の剣を・・・。」
ゆっくり、一歩ずつエスタークに近寄ったレックスだが、後ろから思い出したくも無いアイツの声が聞こえてきて振り返った。
「ホホホホ、人の子がなんでこんな所にいるんでしょうねぇ・・・。」
「お前は・・・ゲマ!」
その答えに驚いた表情を見せるゲマ。
「おやおや、なんで人の子ごときが、私の名前を知っているのか・・・。」
混乱するレックスだが、自分が今は過去に来ている事を思い出し、今目の前にいるゲマはかつてレックス達が倒したゲマとは違いこの時代のゲマだということに気づく。
「(まさか・・・来る時代がずれてる?あの歪みか・・・。)」
「ホホホホ、そんなことはどうでもいいですね・・・とにかく人の子よ、そこを退きなさい!そこにおられる方こそ、我ら魔族の英雄、エスターク様なるぞ!」
そう言って右手に巨大な火球を作り上げるゲマ。そのままレックスに向かって投げつける。
しかし、レックスはその火球を間一髪で避け、その流れ弾はあろうことかエスタークの顔面に当たり、レックスは慌てるゲマに向かって剣を抜き斬りかかる!

激しい攻防が続く中、勇者と魔族の力のぶつかり合いに刺激され、深い眠りについていたエスタークが目を覚ます・・。

ゆっくりと目を開け、右腕を振り上げるエスターク、二人はその気配に気づき、エスタークの方に目を向ける。

一瞬の風がレックスの横を通り抜けた瞬間、ゲマの身体は二つに切り裂かれ、レックスはその一撃に恐怖を覚える。
56ペコ:04/05/03 13:38 ID:RY0hOMxC
「ギャアアアアア!エ、エスタークさまぁぁっぁあぁあああ!!」
ゲマは真っ二つに割れた自分の身体を両手で支えながら、レックスとの距離を置き、こう叫ぶ。
「わ、私目は・・同じ・・・魔族ではありませんかぁぁぁああ・・!!」
しかし、エスタークには二人が自分の眠りを妨げる害虫にしか見えておらず、ゲマはレックスにこう叫びその場を逃れる。
「お、おのれぇぇぇぇえ!エスタークごときが・・・!チクショウ・・チクショーー!!覚えておけよ!人の子!!この、この私にこんな侮辱をさせおってぇぇぇぇええ!!貴様の血を引くものは・・この・・この傷が癒えたら必ず・・切り刻んでみせますからねぇぇぇぇええ!!」

広い空間にはエスタークに対峙するレックスがただ一人。レックスはその敵から発せられる波動に身動きがとれず、それは確実な『死』を予感するかのように冷や汗がとめどなく背中を伝わり落ちた。
「しまった・・・起きちゃった・・・。」

DQ外伝〜再び〜 後編・完
57Scherzo:04/05/03 13:40 ID:T5RmTF2Z
( ・∀・)乙カレー

しかしゲマ大人気ですね! 憎たらしさ倍増!!
ウワーン!
BBSの方見終わった直後にキタorz
けどコッチの方が見やすい・・・(まとめ管理人さんごめんなちぃ)
まぁ、乙です。
>52-56 >57-58さまと同意見(笑

 
まだ鯖は爆弾かかえてるらしいけど一時復活万歳
キモイんだよ ロリショタ軍団w
>>61
使う単語が微妙に間違ってるぞ
うむ、ロリショタ軍団と名乗ると我々がぴっちぴちの十代前半集団になってしまう・・
残念ながら私は23歳、とてもショタ軍団とは・・・
64名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 15:07 ID:6o8us8VA
BBS、レス番じゃなくてコテハンのほうがわかりやすくないでしょうか?
ああああageてしまった・・・ごまんなさい_| ̄|○
>>64
同意
>>66
ですよね。403氏と言われても「あれ?誰だったっけ?」みたいな。
文句ばっかりでスマソ。
あ・・・いつの間にか鯖が復活してる・・・
遅ればせながら>>1さん乙
>>67
俺の場合も「あれ?誰だったっけ?」となって、いちいち確認する事もしばしば。
みんなそんな事考えてたのねw
みんな、ここはage進行でつよ。
sage進行ですよ・・・・
また今夜落ちるのかな
74名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 16:55 ID:4GXFGTiq
↑半角の重複のとこにまで投下してあったがそこまで普及させんでも…
って見てる俺も同罪か
>74
上のやつのタバサかわいすぎだ…
新人ですがSS投下してもよろしいでしょうか?
щ(゚Д゚щ)カモーン!!
ありがとうございます。
それでは投下します。
タイトルは「Dual Story(二重の物語)」です。
80Dual Story(1−1):04/05/03 18:06 ID:2uYQzVQ0
ここはグランバニア国のお城、王妃様のお部屋です。
そこに只今おわしますのは、グランバニア王アベルが第一王女、タバサ姫であらせられます。
今日は、ご両親はラインハット国にお出かけになられて、留守の隙に母上の化粧台を拝借し、鏡とにらめっこしています。
かつて、勇者である兄レックスと両親とともに魔界の王と戦った姫も今年で12歳、おしゃれが気になりだすお年頃です。

「う〜ん、うまくいかないなぁ。
 自分が思った通りにかわいくなれる呪文とかあったら便利なのになぁ…。」
彼女がそう言って、鏡に映った自分の顔をじっと見た、そのときであった。
鏡が虹色に輝きだし、光がタバサを包み始めた。
「えっ何?きゃぁっ!!」
81Dual Story(1−2):04/05/03 18:09 ID:2uYQzVQ0
光が消えて、タバサは我に返った。
「なんだったんだろう、今の。
 まさか、本当にかわいくなる魔法がかかったのかしら? 
 ・・・うゎーん。さっきと変わってないですよぅ。」
タバサが少し凹んでいたとき、廊下の方から声が聞こえてきた。
「おーいタバサ、なんだ今の叫び声は?」
「(やばい!お兄ちゃんにお母さんの部屋にいるの見つかったら、後でお母さんに怒られちゃう!)」
タバサは動揺している。そうこうしているうちにレックスは部屋に入ってきた。
「タバサ、お母さんの部屋で何やってるの?…ん!?」
そのとき、タバサとレックスは互いに自分の目を疑った。
『だ、誰!?』
82名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 18:10 ID:4GXFGTiq
失礼、エクスプローラをバージョンアップしたら
AA(ぎこ猫)の口が変になってしまいましてこまっています
かいけつさくをおしえていただけませんか
83Dual Story(1−3):04/05/03 18:11 ID:2uYQzVQ0
タバサは驚き立ちすくんでいる!
「(ちょっと待って、いつの間にお兄ちゃん、髪の毛真っ黄色にしちゃったの?
  お兄ちゃん、あんまりそういうことには興味無さそうだったのに…。)」
レックスは驚き立ちすくんでいる!
「(何をやっているのかと思ったら、あんなに真っ青に髪を染めちゃったのか。
  そりゃあ、叫ぶくらいびっくりしちゃうわな。)」

先にタバサが切り出した。
「レ…レックスお兄ちゃん、だよね…?」
「え…?何を言ってるんだよ、タバサ。
 というより、そんな真っ青に髪染めちゃって、さすがにお母さん怒ると思うよ、お父さんも。」
「へ…?私、もともと髪の色、青だけど?
 お兄ちゃんもそんな真っ黄色にしちゃったら…。」
「は…?僕も元から髪、黄色いんだけど。
 本当に、君タバサ?」
「何を言っているの、私はタバサよ。そっちこそ、本当にレックスお兄ちゃん?」
「…ちょっと、このままじゃ埒あかないから、サンチョ呼んでくるね。
 そこ動かないでいてね。」
そう言って、レックスはサンチョを呼びに部屋を出て行った。

「(え〜っ!?ちょっと何がどうなっているの〜!?」
84Dual Story(1−4):04/05/03 18:12 ID:2uYQzVQ0

しばらくして、サンチョがレックスに連れられて部屋に入ってきた。
「(あー良かった、サンチョさんは私の知っているサンチョさんだ)」
と、タバサが安心したのも束の間、サンチョもまたタバサにとって衝撃的な発言をした。
「タバサ様、お母様の部屋で何をしておられたのですか?
 そのように髪を染めてしまっては、もともとの美しい髪が痛んでしまいますよ。」
「え…?だから、私の髪はもともと青なんですけど…。」
タバサはさすがに自信なさげに小声で答えた。
「だから、サンチョ、この子、タバサのようでタバサじゃないみたいなんだ。
 名前はタバサで、僕の名前もなぜか知っているみたいなんだけど。」
「うーん。それではちょっと幾つか質問してよろしいでしょうか?」
「は…はい…。」
「あなたのお父様のお名前は?」
「ち…父の名前はア…アベルといいます…。」
「えーっ。お父さんの名前も同じなの〜!?」
「レックス様、お静かに。それではお母様のお名前は?」
「は…母はフ…フローラといいます…。」
『!?!?』
85名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 18:13 ID:4GXFGTiq
失礼、エクスプローラをバージョンアップしたら
AA(ぎこ猫)の口が変になってしまいましてこまっています
かいけつさくをおしえていただけませんか


86Dual Story(1−5):04/05/03 18:13 ID:2uYQzVQ0
「ねぇ、サンチョ、フローラさんって確かサラボナのルドマンさんのところの人でしょ?」
「むぅ、これは一体…」
「え…、違うんですか…。」
タバサはもう涙目になっていた。
「タバサ様、あなたが本当にタバサ様であるなら、お母様はビアンカちゃ…ビアンカ様であるはずなのですが…」
「ビアンカさんって、山奥の村の方ですよね…?」
「確かに、ビアンカ様のご出身はそちらですが…。
 …ちょっと、これは、坊ちゃ…アベル王に問いたださないといけないようです。」
「どういうこと、サンチョ?」
レックスが興味津々に聞く。
「これは大人の事情というかなんといいますか…。お母様には内緒にしたほうが良さそうです。
 もし、お母様がこのことを知ってしまったら卒倒してしまうかもしれません。
 (むしろ、坊ちゃんの生命が危ういような…。)
 ところで、レックス様?
 この子が私たちの知るタバサ様でないとしたら、私たちの知るタバサ様はどちらへ…?」
「あっそうだ、じゃあ僕は本物のタバサ探してくる!サンチョはここで待ってて!」
レックスは部屋を勢いよく出て行った。

「(うーむ、坊ちゃんに限ってそんなことは…)」
「(もう、何がどうなっているのか良く分かんないよぅ!
  というより、私の知るお兄ちゃんはどこにいるのよぅ!)」
87Dual Story作者:04/05/03 18:15 ID:2uYQzVQ0
以上です。
とりあえず感想よろしくお願いしますです。
88名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 18:18 ID:4GXFGTiq
つづきがきになるね。
こんや銃につづきよろしく!

ところで、おれの質問にもこたえてほしいのだが。
>>87
パラレルワールドクロスキター
もちろん続きありますよね?凄い気になります
話も新しい切り口で興味をそそられました
>Dual Story作者
乙! パラレルワールドもの? 続きが気になるね。
91名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 18:23 ID:Y3mG8iyG
>>88
どんどん荒らしちゃってくださいね。
>>89>>90
感想ありがとうございます。
パラレルワールドものなら近親もありかな?と、思って書いてみました。
実際にヤっちゃうようなエグいことを書くつもりはないのですが、皆様に萌えられるよう頑張りたいと思います。
>>92
>実際にヤっちゃうようなエグいことを書くつもりはないのですが
当たり前だ。ここは21禁板ではない。
94杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/03 18:52 ID:bajHmkXr
新しい職人さんキター!!!
続きがすっごい気になる今日この頃。
まぁマターリ頑張って続きをヨロシク!
95ペコ:04/05/03 18:53 ID:rUCEDEF7
>Dual Storyさま
乙乙!!
続き気になりますね!
がんばってくださーいー!
96名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 18:54 ID:4GXFGTiq
いや、ネタではなくリアルでこまっているのですが・・・。
回答キボン
>>93
マジレスして神に立てつく香具師ハケーソ。
このスレでは神(SS作家)を大切にしましょう。
98名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 18:55 ID:Zp5hy6dA
>>96
さあもっと荒らすのだ
99夢見 ◆hpyis3NadU :04/05/03 19:21 ID:6lkx26iz
やぁ久々。ちょっくら地元へ帰国しておりました。
あとでまたSS投下させていただきます。
100名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 19:22 ID:3H3KzQAW
1000
>>96
激しく板違いなわけだが・・・・
これ以上荒らされたら困るからいっておくけど
2chブラウザいれたか?
http://www.monazilla.org/
どれがいいかは自分でいろいろ試した方がいい
これならIEの設定が変わってもいじくらなければ大丈夫
どうしてもIEでっていうなら
http://aa3.2ch.net/mona/ みてきな
あとここに書き込むときはメール欄に半角でsageといれましょう

スレ汚しスマソ 
>>96
俺もつい先週バージョンうpしたらそうなった。
たぶん解決策は無い。
つーか板違いだし、次カキコする時はsage覚えてから来い。
103102:04/05/03 19:39 ID:hJl3+KYK
>>101
被っちまった・・・
しかも詳しいし。
正直スマンかった_| ̄|○
104Scherzo:04/05/03 20:01 ID:T5RmTF2Z
>Dual Story作者さん
新作キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
すごく興味をそそられる話… 続きが気になる…!
頑張ってください!!
LIVE2chをつかっていますが・・・。
やはりギコの口がおかしいです。どうすればいいのでしょう?
いたちがいす万
ギコのДが変なんだろ!?
だから解決策は無い!
諦めろ。
107夢見 ◆hpyis3NadU :04/05/03 20:29 ID:6lkx26iz
腕が固く動こうとしない。鉄で覆われたようだ。
サンチョ、温かい心。いつもそばに居てくれた。
共に冒険に出たあの日、シチューを作ってくれたあの時。
思い出に潰されそうになる。僕はサンチョに剣を向けなけらばいけないのか?
剣に込める力も薄らぐ。
「なぜ向かってこない?そのままでいれば私はあなたの命、・・・奪いますよ」
鉄槌を振り下ろす。動かぬ標的の頭蓋を捉えるなど造作も無い。
金属が弾け合う音が響く。振り下ろされた鉄槌は間一髪で止められた。
「兵士長サンチョ、貴公には借りがあったな。返していただくぞ!」
倒された兵士の剣を手にしたパパス王がサンチョに向かい合う。レックスはうろたえる、あまりにも酷な光景だった。
「ではパパス王!あなたにお手合わせいただきましょうか」
激しくぶつかる武器と闘志。パパス王の放つ一線には死がなぞらえる。加減は一切無い。
サンチョも同じく殺意が感じされる。二人が殺しあうなどと・・・。
「なぜ私を謀った?貴公だけは誠の士と信じていた!」
「主君がため!汚れるのもまた臣の務め。」
二人の因縁。パパス王の剣に込める力が強まる。
決着の時が訪れた。パパス王の一撃がサンチョの鉄槌を潜り、喉元を深く切り裂く。
サンチョは血を吐き膝をつく。
「私としては恥じぬ死に様だ・・・。礼を言いますぞ、パパス王・・・」
「次の世ではあなたに忠義を・・・」
サンチョをそこで事切れた。
「忠義の士サンチョよ。貴公は純朴すぎたのだ。」
剣の血を払い、タバサの元へ急ぐ。謁見の間に集うまでに起きた出来事だった。
108名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 20:31 ID:4GXFGTiq
>106

貴様このうそ吐きが!
PC版で聞いた方法つかったらなおったわ。氏ね

109名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 20:33 ID:Pll72PUJ
>>108
さあこのスレを上げ続けるのだがががg
>>107
夢見キター
パパスサンチョ(´Д⊂
続きも期待
>>107
これって何の続きですか?
112名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 21:00 ID:/GuV9T5L
前スレ梅記念パピコ
>>86
別双子の絡み(・∀・)イイ!

天空物語でちょこっと描かれていたフローラ嫁双子はビアンカ嫁双子と性格反転してたけど
やっぱり嫁によって性格少し変わるのかな。
114ネジ工場:04/05/03 21:34 ID:alS17MG8
>>86
乙!今までに無い試みですねー!続きを楽しみにしております。
115ペコ:04/05/03 22:03 ID:rUCEDEF7
書き書きできたのではっつけます。
またなんかシリアスなの続きますが

DQ外伝〜恐怖〜

あまりに巨大な力に、レックスは何度も逃げたくなるのをこらえ、エスタークに呪文を唱え続ける。
「ベギラマー!!」

しかし、先ほどからもう一歩の所で、何か見えない壁がエスタークを包んでおり魔法によるダメージは期待されなかった。
ならば剣でと斬りかかるレックス。幾分かのダメージは与えられるものの、致命傷には及ばずにいた。
それもそのはず、エスタークの自己治癒能力はあまりにも高く、みるみるうちに傷が回復していくのである。

「ハァハァ、このままだと埒があかないや・・・。でもおかしいな・・何で向こうは攻撃してこないんだ・・?」
息を荒々しくさせながら呟くレックス。その質問に答えるかのようにエスタークが初めて口を開いた。
「人間よ・・・。無駄なことだ・・・。主では予を再び封印することはできないのだ・・・。」
何故か悲しそうな目をするエスターク。しかし次の瞬間、両手に持つ剣を縦横無尽に振り回す。が、その全てを紙一重でかわすレックス。
116ペコ:04/05/03 22:05 ID:rUCEDEF7
「まだ、まだやってみなくちゃ・・・わからない!!」
それは自分に言い聞かせるかのような叫び声だった。それでも力の差は歴然とされており、エスタークの攻撃をギリギリの間合いで避けながらレックスはたいしてダメージを与えられない攻撃をしかけ続ける。
「ダメだ・・・このままじゃ・・・ハッ!天空の剣があった!!これをアイツの眉間に・・・。」
エスタークの力の波動により少なからずパニック状態に陥っていたレックスだが、やがて冷静さを取り戻し、自分のやるべき事を思い出す。

それからのレックスの動きは『蝶のように舞、蜂のように刺す』という言葉通り、エスタークに地味ではあるが確実にダメージを与えていく。

「グヌゥゥ、まさかここまで人間がやりおるとは・・・。」
「もう少し・・もう少し・・・。」
レックスがエスタークの膝が折れる一瞬をうかがっている。それから何度かの攻撃を仕掛けた後でついにエスタークの膝が地面に着く。
その一瞬を見逃さない勇者レックス。瓦礫を足場に軽やかに飛び、エスタークの眉間に向けて天空の剣を突き立てる・・・!
「もらったあああぁぁぁぁぁ!!」
117ペコ:04/05/03 22:07 ID:rUCEDEF7
レックスは気がつくと天井を見ていた。全身に痛みが走るのを覚えると、上半身を起し、まっすぐエスタークの方を見つめる。
そこには眉間に天空の剣が刺さったままのエスタークが深い、深い眠りについてるように見えた。

レックスはゆっくりと立ち上がり、外に出ようと出口を探す。それはエスタークに背を向けた瞬間だった。
一瞬の風がレックスの左肩を掠めると、その左肩から鮮やかなほどの赤い血が吹き出てくる。
「そんな・・・まさか・・・。」
恐る恐る後ろを振り返るレックス。すると、眉間の天空の剣は刺さったままのエスタークが一歩、また一歩とレックスに向かって歩み寄る。

その姿に恐怖し逃げ惑うレックス。だが、エスタークの剣閃がじわじわとレックスを確実に追い詰めて行く。
「ハァハァ、・・怖い・・・父さん・・・母さん・・・・助けて・・・!助けて・・・タバサ!!」
追い詰められ、腰を抜かすレックス。震える身体、目からは涙さえ流している。
それはレックスが生まれて初めて感じ取る確実な『死』・・・。
エスタークが両手を振り上げ、
「なかなか楽しめたぞ、人間よ。しかし予ももういかんせん飽きてしまった・・・。さらばだ・・!」
そう言って両手に持つ剣をレックスに向かって勢いよく振り落とす。

DQ外伝〜恐怖〜 完
118杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/03 22:08 ID:bajHmkXr
>>ペコ氏
乙!シリアスな場面の連続イイ!!
119名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 22:23 ID:Exz/pxRO
アキーラいないのー?
120夢見 ◆hpyis3NadU :04/05/03 22:26 ID:6lkx26iz
もうなんの続きかさっぱりだねえ。
前スレの方に合ったはずだけど
そろそろ片すのでしばしお待ちを
>42
5/1 _| ̄|○

5/2 _| ̄|●|||

5/3 _|\●_

5/4 __●_

5/5 __.......................●



>>121
どうした、何があった!?
123名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 22:43 ID://IUUF6d
なにもねーよバカ
ゴールデンウィークだったな。
>>124
OK、了解しますた!
126ペコ:04/05/03 22:51 ID:rUCEDEF7
>>107
乙です!
戦いの場面がすごく勉強になります!!
127夢見 ◆hpyis3NadU :04/05/03 23:04 ID:6lkx26iz
さっきの続きね

「ラインフェルトの王子よ、観念するがいい」
剣を構えるパパス王。怒りに満ちていた。
「サンチョめ!まったくあの男は役に立たぬ・・・」
その発言により一層怒りを強める。腕が震えた。
「衛兵よ!こいつらを殺せ!」
ラインフェルト兵士は反応を見せない。
「悪いけど王子、今あんたの周りを囲んでる兵士は全部うちらのスパイさ。」
砂漠の雌狐ドリスが現る。城門を突破し、ここまで攻めあがってきた。
「正規兵さん達は城門で伸びてるよ。それかまだ戦ってるか。」
「どちらにせよあんたの近くにいるもんは全部敵だ。」
王子を取り囲む。鋭い刃の群れ。
「ククク、雌狐めにしてやられたか。だがこんな手勢では私を倒すことはできん」
王子の体が怪しく輝きだす。やがて城内すべてを覆った。
夢見しの作品だけなにかこのスレと異質な感じがしますね。
129赤穂浪士:04/05/03 23:23 ID:T1zbS8s4
「タバサ?どうしたの?」
シーツの上にぐったり倒れ込んだ私を見て、おにいちゃんは少し心配そうでした。
「はぁ…はぁ…おにいちゃん…へーき…かも」
気持ちいいのがまだ残っていて、起き上がれませんでした。
「へーきって…はぁはぁ言ってるよ!?大丈夫!?」
おにいちゃんは近寄って私の手を握ろうとしました。
「だめ!今タバサにさわらないで!」
おにいちゃんは驚いて後ずさりしました。
「タバサ、僕のこと嫌いになっちゃった?」
おにいちゃんは少し悲しそうでした。
「ちがうの、おにいちゃんの事嫌いじゃないの…ただ…おにいちゃんにくすぐられると…その…すごく恥ずかしいの…え…えっちな気持ちになっちゃうの…」
「えっ…」
おにいちゃんは顔を真っ赤にして立ちすくんでしまいました。
「だから、だからね…あんまりおにいちゃんに…」
これ以上は恥ずかしいくて言えません…
ほっぺがすごく熱いの…
130赤穂浪士:04/05/03 23:24 ID:T1zbS8s4
「ぼ、僕その…あの…ゴメン!」
「え…おにいちゃん!?」
突然おにいちゃんに謝られてびっくりしちゃいました。
「僕も…タバサがくすぐられてるときの…その…声とか…顔が…すごくかわいくて…わざとやってた…ホントにゴメン…僕…エッチだった…ゴメン…」
おにいちゃんの言葉を聞いているうちに涙が出てきちゃいました…
「うぇっ…おにいちゃんの…いぢわる…ふぇ〜ん…」
くすぐったいので変になっちゃったのに…
おにいちゃんわざとなんて…ひどいよぉ〜
「わっ、タバサ!痛い痛い!」
私はおにいちゃんに抱きついて背中をポカポカ叩き続けました…
「うぇ〜ん…いぢわる、いぢわる〜!」
おにいちゃんは大好きです…でもえっちなおにいちゃんは嫌いです…
「ゴメンねタバサ…」
おにいちゃんは優しく抱きしめてくれました…
あったかくてお日様のにおいがします…スンスン…
「グスン…おにいちゃん…」
さっきまでの変な気持ちが消えていきます…
やっぱり私はおにいちゃんが大好きです…
「タバサ、仲直りのチューしよっか」
「うん…おにいちゃん…んっ…」
おにいちゃんのチューは優しくって大好きです…
少し息ができなくて苦しいけど…大好き…
「タバサ、お外に遊びに行こっか!」
「うん!」
おにいちゃんに手を握られて、私たちは外に駆け出しました。

―おにいちゃん―
―ん?―
―だーいすきっ!―
131杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/03 23:28 ID:bajHmkXr
>>赤穂浪士さま
乙です。マタールほのぼの系はすっごい好きなのでこの話、よかった。

自分も早く続きうpしなければ…
132某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/03 23:29 ID:HNpTNWwC
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
微エロ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
素敵━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

いやーマジでヤッテる話も書いてほしいなあ。
大人のスレのほうにふたご専用のエロssスレつくったらだれか這ってくれますか?
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083594682/

先走って勃ててしまいました。よろしければ、こちらにエロ前回なss這ってください。
保守、ミラーサイトとかがんばりますので。

プチターク「ねえ?」
プオーン「なんじゃ?」
プチターク「やっぱいいや・・」
プチドラース「( ゚Д゚)ハァ?」
プチゲマ「ホホホ」
プオーン「きもい」
プチドラース「もちつけ」
プチゲマ「ホホホ」
プチターク「プチドラース君てさぁ・・太ってるよね」
プチドラース「!」
プチゲマ「ホホホ」
プオーン「プ」
プチドラース「おまえら!ヽ(`Д´)ノ」
プチゲマ「ホホホ」
プチターク「つか臭えしw」
プチドラース「もう許さん!」

レックス「タバサがおやつの用意したってよー」

一同「うーい」

-完-
>>134
凄まじいスレタイですねw
>>135
シンプルで笑えたw
138ペコ:04/05/03 23:49 ID:rUCEDEF7
>>130
イイ!僕の心を潤してくれる!!
139赤穂浪士:04/05/03 23:58 ID:T1zbS8s4
杖探し様、某SS作者様、ペコ様感想ありがとうございます!
やっとこさ2作目できましたよ…ペース遅くてすみません!
ところでSS書いてるときに175Rを聴いたんですよ。
そしたらこんな詩が…
ぽかぽかに晴れた春の日
君と二人で行った公園で
綿菓子を食べながら見た桜の花
なんか楽しそうな王子と王女が浮かんできました…
(´∀`)カワエー

141杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 00:18 ID:uD0kGFkx
どうも。まとまったんで杖探し投下します。少々テンポが速いですが気にせず…
では、いきます。
142杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 00:20 ID:uD0kGFkx
「あ、あれがルラフェンですね。もうすぐ着きますよ。」

目の前にあったのは変わった構造の町だった。町の周りは壁に囲まれ、旅人を拒んでいる
ように見えた。

「なんだぁ、あの町は?サンチョ、あれが本当にルラフェンなの?」
「はい、そうですよ。レックス様。変わった町でしょう?」
「変わったも何も、あれって何のためにあるの?」
「『あれ』とはあの壁のことですね?確か魔物の襲撃を防ぐためだとか…。」
「でもお兄ちゃん、サンチョ、この辺の魔物さんには町を襲うような魔物はいないよ。私
にはなんとなく分かるの。多分ここを襲うのは別の何か…。」

タバサは勘がいい。しかも魔物と心を通い合わせることが出来る。恐らくこのときも何か
感じていたのであろう。ただの魔物ではない、別の気を。

そして三人は「壁」の内側へ入っていった。

「うわ〜。この壁の中ってこうなってたんだね。中も迷路みたいになってるよ。その、誰
だっけ?杖のこと知ってるの。」
「ベネットさんよ…。お兄ちゃん、大丈夫?でもサンチョ、その人の家ってどこ?」
「それを今から探すのが私たちの仕事です!」
「えっ、この迷路を???」
「はい、頑張りましょう。三人で探せばすぐに見つかりますよ。」


町の中はかなり複雑で、町の住民でさえ迷ってしまうことがしばしばあった。
三人も苦労したが、大方の場所は人に聞いて分かっていたのでそんなに時間をかけずにそ
の家にたどり着くことが出来た。
「ここね、お兄ちゃん。」
「うん、きっとそうだね。サンチョから中に入って。」
「えっ、私ですか?こういうときにはいつもレックス様は率先して入っていくのに…。」
「なんか緊張してさ…。」

結局サンチョから家に入ることになった。

「すみませ〜ん。誰かいますか?」

三人が家に入ってまず最初に目に付いた物は、大きな壷だった。壷は怪しげな煙を出して
おり、家の中は全体的に煙かった。
二階から声が聞こえる。

「わしはここじゃ。用があるなら上がってこい。」

「ゴホゴホ、じゃ、上りましょうか。」

三人は階段を上っていく。二階には老人が一人、なにやら難しそうな本を読んでいるとこ
ろだった。

「お前さんたちが来たのはズバリ、これじゃろ。」

そう言って老人はある本をサンチョに手渡した。
『古より伝わりし杖、女神によって力―――』
と長々綴ってあったが、その内容はまさに彼らが今探している、ストロスの杖に関するも
のだった。

144杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 00:22 ID:uD0kGFkx
いったん休憩&焦らし。
もうちょっと待っててください。
145Scherzo:04/05/04 00:22 ID:WJFZMqki
支援いる?
只今、第二話書きあがりました。
杖探しさんの投下が落ち着いたようなので僕も投下します。
147ペコ:04/05/04 00:26 ID:7QZEiYEy
SS投下ラッシュキターーー!!
148DS(2−1) ◆yhpD2sgNx. :04/05/04 00:26 ID:rJFSfksS
「サンチョ、タバサどこにもいないよぅ…。」
レックスが部屋に戻ってきた。状況が理解し始めたせいか、やや半泣き状態である。
「と、すると、うちのタバサ様はこちらの子と入れ替わってしまったということでしょうか?
 …青髪のタバサ様、先程、レックス様がこちらに来られる前は何をしておられましたか?」
「えっ、はい…。…そこの化粧台の鏡で自分の顔を見ながら、『かわいくなれる呪文とかあったら便利なのになぁ』って思っていたら、突然鏡が光り始めて…。光が消えたらもう今の状態で…。」
タバサはちょっと恥ずかしげに答えた。
「(こちらのタバサ様もお年頃なんですなぁ。)
 ふーむ…。わたくしめはあまり呪法とかには詳しくないのですが、こういったことがあったとき、そうなる前と同じことをすれば元に戻れるという話を聞いたことがあります。
 試しに同じように鏡の前で念じてみてはいかがでしょうか?」
「分かりました…。やってみます。」
そう言うと、タバサは鏡に向かって、自分の顔をじっと見た。
レックスとサンチョは部屋の外に出てその様子をうかがっていた。
149DS(2−2) ◆yhpD2sgNx. :04/05/04 00:27 ID:rJFSfksS
「あれ、うまくいかない…。なんで…。」
タバサは何度も鏡に向かって魔法力をぶつけてみた。しかし、鏡は一向に光る気配はなかった。
様子をうかがっていた二人も部屋に戻ってきた。
「むぅ、何か他にも条件があるのかもしれないですな。もしかしたら、もう元には戻れないのかもしれません…。」
「そ、そんな…。」
タバサはがっくりとうなだれる。両目からは涙が溢れている。
「え、ということは本当のタバサにはもう会えないってこと?…そんなの、いやだぁっ!!」
レックスはそう叫ぶと、大声で泣き出してしまった。
「あなたは妹がいなくなっただけだからいいじゃないっ!!
 …私なんかもう二度と自分を知っている人に会えないかもしれないのに…。」
タバサもそう言うと、大声で泣き始めてしまった。
二人がここまで泣くのは、それぞれ自分の母親に会えたとき以来、いやそれ以上だろうか?


150DS(2−3) ◆yhpD2sgNx. :04/05/04 00:28 ID:rJFSfksS
「まぁまぁ、落ち着いてください、二人とも。まだ、元に戻れないと決まったわけではありませんし…。
 明日になったらお父様もお母様もお帰りになられます。
 お父様はこのような呪法にも詳しいはずですので、そのときにいろいろ聞いてみてはいかがでしょうか?
 ただ、タバサ様にお願いがあるのですが、あなた様のお母様がフローラ様であること等はビアンカ様や他の人には内密にお願いできますか?
 こういうことはあまり公にすることではありませんし、ビアンカ様の耳に入られましたらパニックを起こされて(坊ちゃんの命がなくなって)しまうかもしれません。
 あくまで髪を青く染めてしまったということでお願いします。」
「グスッ、…はい、分かりました、グスッ。」
タバサも子どもとはいえ王族の人間である。こういったことは心得ている。
「もう、夜も遅くなりました。今日はもうお休みになられて、明日これからどうするか考えましょう。
 タバサ様は私どものタバサ様の部屋でお休みください。」
と、言ってサンチョはタバサを部屋に案内した。
151DS(2−4) ◆yhpD2sgNx. :04/05/04 00:29 ID:rJFSfksS
青髪のタバサは金髪のタバサの部屋で寝ることになった。
とはいえ、こんなことがあった夜だ。寝付けるわけがない。
「なんで、こうなってしまったんだろう…。やっぱり、お母さんがいない隙にあんなことしていたのがいけなかったのかな?
 …それにしても、何から何まで同じ。部屋の場所も部屋の内装も自分の知っている人の名前も…。
 違うのは、お母さんの名前とお兄ちゃんの髪の色だけ…。」
タバサはベッドに潜りながら考えていると、コンコンッとドアをノックする音が聞こえた。
「…誰?」
「レックスだけども、入ってもいいかな?」
レックスとタバサは12才の誕生日をきっかけに別々の部屋になったがそこまで同じだった。
「ん…いいよ。鍵は開いているよ。」
タバサはそう言うと、レックスは少しうつむいた感じで部屋に入ってきた。

152DS(2−5) ◆yhpD2sgNx. :04/05/04 00:31 ID:rJFSfksS

「タバサ…さん。さっきはごめん…。君の気持ちを考えていなかった。
 僕の妹も今の君と同じ理由で苦しんでるかもしれないのに…。」
「いいのよ、レックス…君。もともとを考えると私がいけなかったんです。
 私が勝手にお母さんの部屋に入って勝手なことしていたから…。
 私も私のお兄ちゃんに心配かけてしまっているかもしれないのに…。」
「…でさ、お詫びというか、なんというかさ、…その、…こちらにいる間だけでいいからさ、
 ………僕を実の兄のように思って欲しいんだ。
 今の君には頼れる人がいないと思う。…だから、僕だけでも君の頼りになりたいんだ。」
「…ありがとう、…すごくうれしいです。
 それじゃあ、早速一つお願いをしようかな…。」
「ん?なんだい?」
「その、えー…と、………今晩、一緒に寝てくれないかな…。」
「え…!?」
「…実は本当はすごく怖いし寂しいの…。このまま一人ぼっちになってしまうことを考えると…。だから…。」
「…いいよ。(本当は僕も一人じゃ眠れなくて部屋を訪ねてきたわけだし…)」
「…本当?ありがとう」

レックスはタバサのベッドに入った。そして、ベッドの中で手を握り合いながら眠りについた。
…そして夜が明けた。
以上、第二話です。
次回、感動(?)の両親とご対面です。
Zかれです。新鮮な感じで楽しめますた。
155Scherzo:04/05/04 00:34 ID:WJFZMqki
(*´Д`*)グランバニアの鏡にはどのような謎が…!?
ととととにかく、続きが楽しみです!!
タバサさん… レックス君… ('A`)あーもどかしい…
156ペコ:04/05/04 00:38 ID:7QZEiYEy
イイ!新鮮だー!
タバサさん・・・レックス君ですってよ・・ ヒソ(´д`(゜д゜)´∀`)ヒソ
157杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 00:56 ID:uD0kGFkx
じゃあ続き投下します。


「え、どうして分かるんです?」
「それを説明する前にわしのことをちいっと教えてやろう。わしはベネット。呪文研究家
にして杖守りじゃ。」
「杖守り?そ、それって…。」
「まぁ聞け。わしはある者にある杖を守るよう命じられたんじゃ。」
「ある者って…?それにある杖ってもしや…?」
「だから聞いておれ。ある者の正体は教えられん。ただ、ある杖とはお前さんが探してい
るストロスの杖じゃ。しかし厄介でな、その杖は魔物達の物でもあるんじゃ。」

初めはいちいち聞き返していたサンチョも真剣にベネットの話を聞き始めた。
ベネットは続ける。

「わしに杖を守るよう命じた方がな、ある魔物にも同じことを命じた。なぜならその方は
人間ではなく、魔物でもなかったからじゃ。そして二人で杖を守っていければよかった
のじゃがな、魔物のほうもそれが不満らしくての。最近わしの命を狙ってきよる。それ
でこの町も何度か奴らに襲われてな、この壁が出来た訳じゃ。」

黙って聞いていたレックスが口を開いた。

「ベネットさん、僕たちにその杖をください。お願いします。」

「…やりたい気持ちは山々じゃ。魔物なんかに悪用されるくらいじゃお前さんたちに使っ
てもらったほうがよっぽどましじゃ。ただ、問題が二つある。一つはわしがあのお方に
背いてしまうことじゃ。ま、これはわし一人の問題だからいいのじゃが…。しかし二つ
目じゃ。お前さんたち、その魔物を倒せるか?あのお方が杖守りを命じるくらいじゃか
らその強さは相当な物じゃ。ひょっとしたらお前さんたち、死ぬかもしれんぞ。それで
もその杖がほしいのか?」
158杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 00:57 ID:uD0kGFkx
三人は口をそろえて言った。

「はい。もちろんです。」

「そうか。だったら止めはせん。わしはあのお方に背いてしまうことになるが…。」

サンチョが聞いた。
「その杖はどこにあるんです?そしてその魔物とは誰です?」

部屋の地球儀を見せながらベネットは言う。

「じゃあ言うぞ。よく聞いてろ。この辺、カボチ村の北西だ。この地球儀を見ても何にも
無いな。でもここに本当に小さな島がある。地図にも載らないくらい小さい島がな。
そしてその島には穴が開いている。その穴から入っていくんじゃ。その穴の奥にストロ
スの杖はある。ただし魔物もその杖を守っていることを忘れるな。お前さんたちではか
なわないかもしれん。それくらいの力を持っているはずじゃ。」
「で、その魔物は誰なんです?」
「魔物か…。大神官ハーゴンといえば分かるだろうか。」
「ハーゴン!?」

一番驚いていたのはタバサだった。

「ハーゴンって、本で読んだことある。本での中の話だと思っていた。本当に、いるの?」

「そうじゃ。おちびさんたち、ちょっと来てごらん。」

ベネットはレックスとタバサを呼び、二人の頭に手を置いた。
159杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 00:58 ID:uD0kGFkx
「いいか、じっとしてるんじゃ。すぐ終わるから。」

そういってベネットは何かを念じ始めた。
レックスとタバサは不思議な顔をしている。

「終わったぞ。」
「え、何をしたの?」
「呪文じゃ。わしは呪文研究家でもあるからな。レックス、お前はマホトーンの呪文が、
タバサ、お前はルーラとマヌーサの呪文が使えるようになったはずじゃ。これで少しは
楽になるかの。」
「ありがとう、ベネットさん。本当に助かりました。」
「だったら早く行くんじゃ。なんとしてでも杖を手に入れるんじゃ。」
「はい、分かりました。」

三人は気づいていなかった。自己紹介もしていないのに彼らの名前をベネットが知ってい
たことに、この戦いの結果をベネットがもう知っていたことに。

「いよいよ杖探しも佳境です。頑張りましょう!」

三人はベネットの家を出て行った。



「ああ、マスタードラゴン様、申し訳ありません。私は、ベネットはあなたに背いてしま
った。しかし、彼らなら大丈夫です。全ては予言のままに―――。」


   杖を探しに 第二部 完

以上です。今度は第三部、最終章ですね。
160杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 01:03 ID:uD0kGFkx
ぐあっ、すみません。
>>158
カボチ村の「北西」ではなく「南」です。
…ありえん間違いだ
161Scherzo:04/05/04 01:05 ID:WJFZMqki
(;゚Д゚)いきなり来たか…!! 大神官ハーゴンさまとは…
とにかく、第2部乙かれです!! 最終章も楽しみにしてます!!
162ペコ:04/05/04 01:29 ID:7QZEiYEy
乙です!!ハーゴン・・・懐かしい名前だ・・・。
最終章期待してます!!

なんかシリアスシーン連続してたのでたまにはこんなのも投下ー
163DQ外伝〜タバサ2〜@ペコ:04/05/04 01:30 ID:7QZEiYEy
「みなさん今晩は、タバサです!えっと、なんか作者のペコさんが『シリアスなのばっか書いてて疲れたから違う話書きたいぃー!』って言ってるんですよー!
どう思います?勝手ですよね?私のお兄ちゃんをあんなエッチなキャラにした張本人なんですよ!
もう・・・なんであんなに口が上手くなったのかな・・・でも、今のお兄ちゃんも・・・ポッ。」
タバサは頬をピンク色に染めている。
「え?『早く話を進めろ?』もう・・・焦らせないで!でもどんなお話なんですか?ペコさん。」
タバサは渡されたノートに目を通した。
「ええぇーー!このお話ですか?うにゅぅ・・また恥ずかしい思いするのね・・・私・・・。」

あれは、私たち兄妹が15歳の時に起きた出来事です・・・。

その日、お父さんが急に私のお部屋に入ってくるなり、こんなこと聞いてきたんです!
「タバサ、お前ももう15歳になったんだが、好きな人とかお付き合いしてる人はいないのかな?」
もう、急にそんな話するんだもん!私、飲みかけてたダージリンティ吹いちゃいそうになっちゃったんです!
「ちょ、な、なに言ってるの?お父さん!い、いるわけ・・・ないじゃない・・!」
って言ったんだけど、嘘です。私は・・・お兄ちゃんが・・・って言えるわけないよね・・・。
「そうか・・・実はね、タバサをお嫁さんにしたいって人がいるんだが・・・どうだい?会ってみるだけ会ってみては?」
まさかコリンズくんじゃないわよね・・・去年プロポーズされたけどちゃんとお断りしたし・・・。
164DQ外伝〜タバサ2〜@ペコ:04/05/04 01:32 ID:7QZEiYEy
「え、えっと・・・どんな方なんですか・・?」
ちょ、何言ってるの?私は!で、でも下手に好きな人はいますって言っちゃったらお父さんの事だから絶対『会わせて』って言うのよね・・・。会うだけなら・・・いっか・・・。
「うん、実は今日お城に来てるんだ。おーい、入ってきてー!」
そうお父さんが言うと、私のお部屋に一人の男の子が入ってきたんです。
身長はお兄ちゃんと同じくらいかな・・?髪の毛は真っ黒で瞳も黒。
細いわけでもなく、太ってるわけでもないし、なんか頭もよさそうな顔立ち・・・
それに、なかなかカッコイイ・・・。ハッ!ダメよ!私ったら・・・私にはお兄ちゃんがいるじゃない・・!!
ってこんな事言ったらお兄ちゃんに『変な妹だ』って思われちゃうんだよね・・・。
「はじめまして、タバサ姫。僕の名前は『カイト』といいます。えっと、ルドマンさんのいとこにあたります。」
そう言ってにっこり私に微笑むんだもん・・ちょっと恥ずかしかった・・・。
「は、はぁ・・。こんにちは。私はタバサといいます・・。
(ちゃ、ちゃんと挨拶もしたし。あ、あとは何すればいいの?お父さん?)」
「うん、じゃあ僕は公務で会議室に行くから。タバサ、カイトくんを連れてお城の中を見せてあげなさい。」
「はい・・。じゃあカイトくん、行きましょうか。」
昔お世話になったルドマンさんのいとこだし、変に断って気分悪くされちゃったら困るもんね・・お父さん・・。
165DQ外伝〜タバサ2〜@ペコ:04/05/04 01:33 ID:7QZEiYEy
そうして、私とカイトくんはお部屋を出てお城の中を案内しました。
「・・・・・で、ここがサンチョのお家です。サンチョは私が小さい時からお世話になった人で、とっても優しいんです。」
「へー、じゃあ、今タバサちゃんがこんなにかわいいのも、そのサンチョさんが小さい頃からかわいくなるようにお世話したからなのかな?」
「あ、あはは・・。」
カイトくんって、おもしろいこと言ったり、ちょっとキザなこと平気で女の子の前で言うのよね・・・。でも、そういうキャラなのかな?
(あ〜・・早くお兄ちゃん帰ってこないかな〜・・。)

そうです。お兄ちゃんは今このお城にいません。たしか、『もっと広い世界を見てきたい!』ってワガママ言って3ヶ月くらい前から旅に出ちゃったんです。
私も連れてって欲しかったな・・・お兄ちゃん・・・。

「・・サちゃん。タバサちゃん!」
「え?なに?ごめんなさい、ボーッとしてて・・。」
「はは、タバサちゃん。初めて会ってなんだけど、僕と結婚を前提にお付き合いしていただけませんか?」
あうぅ・・告白されちゃった・・・。どうしよう・・・なんて言って断ろう・・・。
「えっと・・・その・・・・。」
そう悩んでいると、後ろから大好きなお兄ちゃんの声が聞こえてきたんです。
「タバサ!ただいまー!なにやってるの?」
すっごい久しぶりに会ったお兄ちゃん。少し日に焼けてて、なんか背もちょっと伸びてて・・。
あーなんか物凄く恥ずかしいよー!顔見れない・・アーツーイー!
「タバサ?どうしたの?」
「タバサちゃん?」
二人が私を心配そうにして見てます・・。でもお願い・・見ないで・・・。
「だ、大丈夫だよ!お兄ちゃん帰りなさい!あ、カイトくん、私ちょっと用事思い出したから・・・行くね!」
そう言って私は駆け足で自分のお部屋まで飛んで行きました。その日は夕食に呼ばれるまで、お兄ちゃんの事で頭の中がいっぱいでした。
166DQ外伝〜タバサ2〜@ペコ:04/05/04 01:35 ID:7QZEiYEy
あの後、お兄ちゃんは何か機嫌が悪そうです。そうだよね・・久しぶりに帰ってきたのにちゃんと顔見て「おかえりなさい」できなかったもんね・・・。

「タバサ・・。」
「え、なに?お兄ちゃん?」
お城の通路にバッタリお兄ちゃんに会っちゃって、急に話しかけられました。
「うん、さっきの男の子・・・だれ?」
「え?あ、うん・・ルドマンさんのいとこで、カイトくんって言うの・・。」
「ふーん・・仲良さそうだね・・付き合ってるの?」
「えーーー!?ち、違うよーーー!!私も今日会ったばかりだもん・・!!」
「あータバサ、顔赤いぞー!」
「もう!お兄ちゃんのいぢわる!!」
お兄ちゃんは自分のお部屋まで走って行っちゃいました。もう、絶対誤解してるよ・・!

「(よかった・・・今まで通りにタバサとうまくやっていけそうだ・・・。)」

それから何日かたって、カイトくんがお返事を聞きにお城にやってきました。
「えっと・・。カイトくんは・・かっこいいし、私じゃなくても・・その・・・。」
「僕はタバサちゃんがいいんだよ?」
あ〜う〜、なんかこのままズルズルカイトくんに引き込まれていきそうだよ・・・。それになんか顔近くなってきてるし・・・。お兄ちゃ〜ん!助けてー!!

そしたら、本当にお兄ちゃんが来てくれました。でも、お兄ちゃんやっぱりなんか怒ってる・・・。
「えっと、カイトくん。」
「君は?たしか・・・タバサちゃんのお兄様だね?」
「うん。レックスって言うんだ。ウチのタバサに・・その・・あまり変な事しないでもらえるかな?」
お、お兄ちゃん・・・イイ!かっこよかった!!感動しちゃった!!!
167DQ外伝〜タバサ2〜@ペコ:04/05/04 01:39 ID:7QZEiYEy

それからカイトくんから連絡はありません。あの時お兄ちゃんどんな顔で話したんだろ・・・
私からは背中しか見えなかったんだよね・・・。なんかカイトくんの顔青くなってたし・・・。
でも、お兄ちゃんの背中かっこよかったなぁ・・。ハァ・・・。
いつになったらあの背中の隣を独り占め出来るんだろう・・・。
兄妹だから・・出来ないのかな・・・。

おわり

「みなさんどうでしたか?私はこんな昔話されてすっごく恥ずかしかったです!え?
『書いてる僕のが恥ずかしかった?』んもー!じゃあ最初から書かないでくださいよ!!
それより、どうなるんですか?お兄ちゃん?やっぱりあのまま・・・。」
タバサはポロポロ涙をこぼした。

「えと、それじゃあ本編はペコさんが血反吐吐きながら書いてますので、もうしばらくお待ちください♪
それより、私のお兄ちゃんにもうエッチなことさせないでくださいよ!わかってますか?おーい!」
168Scherzo:04/05/04 01:46 ID:WJFZMqki
(;´Д`)伝説の勇者に本気で睨まれたらそりゃ青くもなりますわね…
ちょっとだけカイト氏に同情…('A`)
3作同時にキテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
Dual Story作者氏
こういう感じのSS・・・、ツボだ。
期待。マジ期待!
杖探し氏
(・∀・)イイ!
ベネットじーさん、マスドラと繋がりが・・・
しかもハーゴン・・・
続きが楽しみでつ!
ペコ氏
なんというか、切ないお話しですね(お前の思考回路どうなってる)
思春期のおにゃのこ・・・、う〜ん、いいお話し。(何
どうでもイイがカイトタン、ガムバって生きて行けよw
本編も期待してます!

職人さん達、乙ですた〜
杖探しさん&ペコさん乙です。
あと、感想書いていただいた方どうもありがとうございます。

それでは頑張って続き書きますです。
171夢見 ◆hpyis3NadU :04/05/04 02:25 ID:0dqvCYVX
続きだす

巨大な竜が現れた。
「この姿を見たものは生かしておかぬ!覚悟いたせ!」
輝く息とその掌から伸びる触手、取り囲む者たち蹴散らしていく。
「ぬぅ、化け物め・・・」
パパス王は勇ましく斬りかかる。剣が砕け散る。
「並みの武具では傷つけることもできぬ。それを知った上でなおもまだ戦うか?」
次々と飛び掛るものをなぎ倒すこの魔物、狙いをレックスに定めた。
「勇者とやら・・・怖気付いて手も出せぬか?貴様はもはや勇者では無い」
輝く息と触手がレックスを襲う。レックスは動こうとしない。
「どうしてかな?とてもじゃないけど強いと思えない。」
淡色のオーラがレックスに飛び掛る攻撃をすべて弾く。
「なんだ!?なぜ攻撃が弾かれる?」
「僕が勇者だからさ」
レックスは魔物に向け斬撃を放つ。
時が止まった。止まった時から妖精が割り込むように現れる。
「どうやら君は気づきつつあるみたいだね」
172夢見 ◆hpyis3NadU :04/05/04 02:58 ID:0dqvCYVX
風景も人物もすべて止まっている。なのになぜか自分は意識があり動ける。
レックスは不思議な状態にあった。
「この世界、君の願望が元になった世界だよ。多少ボクがスパイス加えてるけどね」
声が聞こえる。頭上に浮かぶ妖精。一体何者だろうか。
「ボクは知っているよ。君がどうしても自分の物にしたい人。」
すらすらと読み上げるように話しかける妖精、心を見透かされているようだ。
「ここならそれが叶う。だけど君はそれをしない」
「この怪物、ただ単なる障害だったんだよ。君が愛しい人を受け入れるため用意した。」
「怪物を倒してお姫様と結ばれる、ボクの書いた絵はそんなに不服かい?」
「なぜそんなにここから出たがる?戻ったとしても君には良いことは一つとしてない。」
「タバサや父母、サンチョにグランバニアのみんなに会える。」
語る妖精を遮るレックス。
「よくわかった。君には仮初でも幸福になって欲しかったけれど。」
「勇者レックス、君をあるべき場所に戻そう。」
白い光が眩しく覆う。すべてが真っ白に消えていく。

>171
乙です。めっちゃ続き気になる…
と思ってたら夢の真相キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
もうそろそろ夢見終了かな?
175苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/04 03:26 ID:0dqvCYVX
レックスは目を覚ます。長く熱病に魘されていたのだろうか、酷く体が思い。
目を覚ましたこの場所、場所jはグランバニアではなかった。
「この場所は・・・天空城!?」
天空城、なぜここに居るのか。まったく見当もつかない。
先ほどまで戦っていた気がした。しかし誰と?頭が痛む。
「やっとお目覚めになられたのですね殿下!」
駆け寄ってきた男はサンチョだった。
サンチョ、その顔を見た瞬間涙がこぼれる。もう二度と会えないのではと思っていたからだ。
なぜか?そこでまた頭が痛む。いったい僕はどうしたのだろうか?
「ああ殿下!泣かないでください気を強く・・・」
「今から私は話す事はすべて事実です。落ち着いて聞いてください。」
「殿下は半年間、お眠りになられていたのです。」
半年!?愕然とする。
「この半年の間に起きた出来事、それが今天空城にいる理由です。」
「窓から下界をごらんください。」
サンチョに催促されて窓から覗く下界。
一面に樹木が覆うまるで原始の世界だった。
「今見たところはグランバニアです。」
レックスは目を大きく見開いた。
176夢見 ◆hpyis3NadU :04/05/04 03:27 ID:0dqvCYVX
ご指摘どおり、夢見は終了し、おおもとの苗木に戻ります。
177夢見 ◆hpyis3NadU :04/05/04 03:35 ID:0dqvCYVX
誤字発見、体が重いね。

早々に・・・
178そして天空へ ◆Pdi7T.x7Zg :04/05/04 04:02 ID:VxqHUWKm
ひとつSS投下してみます・・
初めてだから緊張・・

第一話 双子


もうすぐ日が落ちようとしている刻。
窓から日の光が届かなくなり薄暗くなり始めている、とある書庫。
一人の娘が古い文献を調べている。

娘は分厚い辞書を片手に何やら独り言を言っている。
「はるか昔、邪悪な意志により復活を遂げた大魔王は、自らを究極の生物に進化させようとしていた。
しかし根絶やしにしたはずの勇者の子孫は生きていた。大魔王の野望は彼らにより打ち砕かれ・・・・
あれ?この先のページがない・・これじゃ訳せないじゃない!」
辞書を閉じながら軽くため息をつく。

「タバサーーー!もうおいでよ!夕食の時間だよーーー!」
部屋の外から聞きなれた声が聞こえる。
声の主はグランバニア王子で世界で唯一天空装備を扱える伝説の勇者レックスである。
その武は天空に届くほど。少年の時から天空の雷を操り、その剣は舞う様に美しかった。
「わかったーお兄ちゃんちょっと待ってて!」
タバサと呼ばれた娘はグランバニア王女、そしてその美しさは他国にまで響き渡っている。
また彼女はとても頭が良い。趣味で始めた読書だが、
それが発展してこれまでも数々の文献を解読してきた。また彼女は生粋の魔法使いだ。

ちなみにこの二人の天才は双子である。もうすぐ14歳になる。大きな祝賀会も予定されている。
ここはグランバニア。既に歴史に名を残している王家の国である。
179そして天空へ ◆Pdi7T.x7Zg :04/05/04 04:03 ID:VxqHUWKm
続き

双子は並んで道を歩く。それも幼い頃からの決まりのようなものだ。
「どう?珍しい文献は見つかった?」
「ん・・なかなかないの。あっても古すぎるのかしら、ぼろぼろで見えないものもばかり・・
一つ気になる所があったけど、そこも駄目、過去の魔王と勇者のお話らしいんだけど・・」
「ふーん・・だけどタバサって凄いね!王宮の学者さん達でもわからない
文献をどんどん解読してくんだもの!この間もさぁ・・」
揚々と喋るレックス。どこか腑に落ちない感じでうわの空のタバサ。
「ねえ聞いてるー?」
レックスがタバサの顔を覗き込む。
「!・・ごめんお兄ちゃん。考え事してた・・」
少しレックスが考える。
「そうだ!明日天空城行こうよ!あそこなら絶対タバサの気になる文献の続きが見れるって!」
「けど・・今の天空城ってとても高い所にあってルーラじゃ行けないでしょ。
そうすると天空への塔に登らないと行けないから・・
私高いところ苦手だから・・ポワン様の所にしない・・?」
「大丈夫だって!僕がついてるから安心して。絶対タバサには怖い思いさせないよ。
ナイトレックスが貴女の旅の安全を保障します。ご安心下さい。」
ニコリと満面の笑みを浮かべ、慣れない会釈をするレックス。その様子を見て安心したタバサが
「ありがとうお兄ちゃん、大好きよ・・」
軽くほっぺたにキスをする。真っ赤になるレックス。
タバサはクスクス笑いながら、レックスのおでこを軽くつつく。
キョトンとしたレックス。いつもの雰囲気に戻る。

双子は笑いながら両親のもとへと歩いていった。
いつも見慣れた光景だ・・

第一話 双子 完
180そして天空へ ◆Pdi7T.x7Zg :04/05/04 04:24 ID:VxqHUWKm
>>苗木さん
乙です。いつも楽しみにしています。
いよいよストーリーも山場(?)ですね
期待してます( ´ー`)
また鯖落ちしてるかなと思って覗いたらSS大漁ですな
やっぱり前スレまたぐ続編物より新規作品の方が読みやすいね
まとめサイト氏のお帰りが待ち遠しい
182ネジ工場:04/05/04 06:46 ID:Jvx6KU/U
ふおおっ!!
こんなにGJだらけで、本当に目覚めのいい朝。職人の皆さん、乙!
どの作品も、続きを楽しみに待ってます。
苗木さん、そして天空へ作者さん乙です。
苗木さんの方はそろそろクライマックスになってくるのでしょうか?
そして天空へさんの方はこれから面白そうな展開になりそうで期待大です。

それでは僕も続きを投下したいと思います。
前回は>>148-152、前々回は>>80-81>>83-84>>86です。
184DS(3−1) ◆yhpD2sgNx. :04/05/04 07:31 ID:xgwkYlGj
そして翌朝になり、アベルとビアンカ、そして護衛でついて行ったピピンがルーラで戻ってきた。
しかし、アベルはビアンカとピピンに肩を担がれている。
「うーん、まだ頭が痛い。さすがに飲みすぎた…。」
「調子に乗ってヘンリーさんと飲み比べするからよ。あなたは人一倍お酒が弱いんだから。
 ひいてたわよ、マリアさん。」
「しっかりしてくださいよ、アベル様。ほら、城門でお子様方とサンチョさんがお出迎えしていますよ。…ん?あれ?」
三人は自分の目を疑った。そりゃそうだ。サンチョの陰に隠れるようして立っているタバサの髪の色が真っ青になっているからだ。
「どどどうしちゃったの?タバサ?」
「ただいま」の挨拶より前にアベルとビアンカは口を揃えて言った。
「お帰りなさいませ、お父様、お母様。実は、その…。」
口篭もるタバサに替わって、サンチョが答える。
「実は、タバサ様は自分の髪の色をちょっと変えてみようとしたら、失敗してこのような色になってしまったのでございます。
 タバサ様も反省しておられますのでどうかご容赦を…。」

185DS(3−2) ◆yhpD2sgNx. :04/05/04 07:33 ID:xgwkYlGj

「ふーむ、そうか…。」そう、アベルが言った後、ビアンカは続けた。
「タバサ、あなたも年頃だからそういうことに興味が出てくる気持ちも分からないでもないけど…。
 あなたは元のままでも充分にかわいいと思うわ。もっと元の自分を大切にしなさい。」
「それにお前の元の髪の色は母さん譲りの綺麗なものだ。それを変えるというのは母さんに対して申し訳ないと思わなかったのかい?
 まあ、やってしまったことはしょうがないから、今後気をつけなさい、タバサ。」
「ごめんなさい、これからは気をつけます。」
なんとか、うまくごまかせたようだ。両親はタバサが違うタバサであることに気づいていない。
そう、両親にすら気づかないくらい同じなのだ。違うのは、髪の色だけ…。
「それじゃ、サンチョ、今日は公務とかは入っていないから、もう休ませて欲しい。
 風呂は沸いているかな?」
「かしこまりました。ですが、一つだけお伝えしたいことが…。
 実は…。」
サンチョは周りの人には聞こえないようにしてアベルに真相を話した。
186DS(3−2) ◆yhpD2sgNx. :04/05/04 07:34 ID:xgwkYlGj

「!?…そういうことだったのか、にわかには信じがたい話だが…。」
「それで、坊ちゃ…アベル王はそういった呪法についてはご存知で…。」
「いや、僕にもちょっと良く分からない。ただ、そういった時空に関する話は妖精の国の人たちが詳しかったと思う。
 サンチョ、あの子を妖精の城へ連れて行ってくれないかな。空飛ぶ絨毯と妖精のホルンは宝物庫にあるから。
 僕も行きたいところだが、ちょっと体調がつらすぎる。情けないことだ。」
「分かりました。くれぐれもこのことはご内密に…。」
「ああ、わかっている。ビアンカにこのことを伝えたら本当に誤解されそうだ。
 それじゃ、よろしく頼んだぞ。」
「それではお風呂を沸かしに行ってきます。お疲れ様でした、アベル王」
と言って、サンチョは風呂場の方へ向かった。
「ねぇ、アベル?サンチョさんと何を話していたの?」
「えっ?うーん…、まあ、今後のあの二人の教育方針についてってとこかな?
 そうだ、ビアンカ、今日は一緒に風呂に入ろう!そうしよう!」
「んまあ、アベルったら!うふふふふっ!」
アベルはなんとか自分の生命の危機を乗り切ったようだ、とりあえずは。

187DS(3−4) ◆yhpD2sgNx. :04/05/04 07:50 ID:xgwkYlGj

場面は変わって、タバサの部屋へ。
タバサは複雑な気分だった。
お父さんは、結婚するとき相手をお母さんかビアンカさんかにするかどうかで真剣に悩んでいた、という話を周囲の人から聞いてしまったことがある。
その話を聞いてからビアンカさんに会ってみると、ビアンカさんの表情はどこか寂しげに見えた。
でも、こちらの世界では逆になっていて、こちらのビアンカさんはすごく幸せそうに見えた。
そんなことをタバサは思い浮かべていた。そのとき、ドアをノックする音が聞こえた。
「タバサ様、サンチョでございます。ちょっと、お話したいことがあります。」
「あ…はい、大丈夫です。鍵は開いています。」
タバサは返事をすると、サンチョは部屋に入り話を始めた。
「タバサ様、先程、お父様…アベル王に伺ってみたところ、妖精の国の人たちならそういった呪法に詳しい、と聞きました。そこでこれから妖精の城へ行きますので準備の程、よろしくお願いします。
「あ、はい、分かりました。今から準備します。」
タバサはそう言うと準備を始めようとした、そのとき部屋の入り口の方から声がした。
「サンチョ、僕も妖精の城へ行くっ!」
188DS(3−5) ◆yhpD2sgNx. :04/05/04 07:53 ID:xgwkYlGj
二人が入り口の方を見るとレックスが立っていた。
「僕、決めたんだ。今、僕の妹の方のタバサも同じようにつらい思いをしていると思うんだ。
 でも、僕はあいつに何をしてやることもできないっ!だから、僕は…、
 ………この子がこちらの世界にいる間、僕が手助けしてあげたいんだっ!」
「レックス様…よくぞ言いました。サンチョは感動いたしました。あとで、お父様に伺ってレックス様もご同行できるようお許しをもらってきます。」
「ありがとう…、本当にありがとう…。」
タバサはそう言うと思わず涙を流してしまった。
これは昨日までの悲しみの涙とは違う…違うんだ。
「それでは、サンチョはまたお父様に伺ってきますので、お二人はその間に準備を終えてください。」
「分かりましたー!」
二人は声を揃えて言った。
以上、第3話、完です。
三レス目の名前欄かえるの忘れていた…_| ̄|○
しかも、連投規制に引っかかりまくるし…、支援の重要性を実感しますた。
190ペコ:04/05/04 08:22 ID:R3V6Bvrh
苗木様、天空様、Dual様、乙乙乙!!

>>181さん
そうですね、前スレから続いてるのだと多少読みにくい所あるかもですね・・。
まあ、もう2,3話で終わりますので、よろしく読んでやってください!
191杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 09:50 ID:uD0kGFkx
SSラッシュキテタ!!!!
みんな乙です。リアルタイムで見れなかったのが悔しい…。

>>181
あと少しで杖探し終わりますから…。思ったより長くなりすぎちゃったんで。
もうすこしまとめられるように頑張ります。
レックスとタバサは12才の誕生日をきっかけに別々の部屋になったがそこまで同じだった。


うーん。。エロい。エロかいてよ
193ネジ工場:04/05/04 10:18 ID:Jvx6KU/U
>>181
僕のももうすぐ終わるんで……。
さて、SSラッシュの陰に潜み、今日も緩やかに投下だ!
194Scherzo:04/05/04 10:19 ID:WJFZMqki
SSラッシュキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

>夢見&苗木さん
(;´Д`)むぅ… 半年間夢を見続けていたのか…
半年の間に世界に何が!? 気になる…

>そして天空へ作者さん
新作キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
(*´Д`*)双子14歳かぁ…
こんな平和な日常こそ何よりの幸せですよね。
しかしこの後一体何が!?

>DS作者さん
レックスのタバサへの気遣いが泣ける・゚・(ノД`)・゚・
つ、続きを〜…
195二人の王子・4:04/05/04 10:20 ID:Jvx6KU/U
暗い森の中を声がした方へ真っ直ぐに進んでゆく。4人の顔は一様に険しい。

『魔物なのか!?もう世界を覆う邪悪な気配は完全に消えた筈なのに……』
先頭を駆けるレックスが木々の無い開けた場所に出た。……周りを見渡すと、深そうな穴を見つけた。
「はぁはぁ……何だろうこの穴は?……ん!?」

覗き込んでみて驚いた。危機に瀕していると思っていたベラが、中で頬を膨らませ、こちらを見上げていたのだ。
「べ、ベラさん?そんな所で何してるの?」
「あっ、レックスくん!良かったぁ〜」

そこへ、少し遅れて後の3人がやって来た。
「はぁはぁ…ベラちゃんは見つかったの、レックス?」
「お兄ちゃん?その穴はいったい……あ」
タバサも、呆気にとられた顔をする。

いったい何を見ているのかと、アルスが双子に近づく。
「何だ?二人とも何を………ああっ!!」
「アルス!?あなた……私の姿が見えるの!?」
大人になってしまったアルスが自分の方を見て驚いてるので、ベラは嬉しそうに叫んだ。
196二人の王子・4:04/05/04 10:21 ID:Jvx6KU/U
「この穴は…この穴は…タバサが落ちる危険性を秘めているっ!
すぐに埋めなければ!」マントに隠したスコップを取り出し鬼の形相で穴を埋めようとする父を、二人は必死に止めた。


「アルスのバカっ!口の中に、土が入っちゃったじゃない!ぺっぺっ!」「あ…本当だ。ベラの声がする。ご、ごめんね?ベラ」
声だけは聞こえる小さな友達に、アルスは平謝りした。
そこでやっと気付いた様に、タバサは穴の中のベラに聞く。
「でも………。いったい誰がこんな落とし穴作ったのかしら?」

うんざり、とでもいった様子で、ベラは答える。「誰って………。こんな穴を迷いの森で掘っちゃうのは、アイツしかいないわよ」
アイツ?4人の頭の中に疑問符が浮かんだ。
その時、森の奥から小走りしてくる人影が……

「わっはっは!この魔王が支配する森に、間抜けにも迷い込んだ人間どもよ…ってお前はアルス!?それに嫁とチビ二人!
何しに来たんだよう」
197二人の王子・4:04/05/04 10:22 ID:Jvx6KU/U
4人とも、魔王を名乗る意外な人物に驚いた。
世界が平和になり、自分達と別れ故郷に帰ったその人物とは……

『ザイル!?』
「な、なんでここにいるんだよう?」

どうやらザイルは、この森で「魔王ごっこ」と称して迷い込む旅人にイタズラをしていたらしい。
昔と同じ小さな子供の姿のままだ。妖精の国の住人は、年を取らないのだろうか?

「まぁいいや。それよりもアルス!!氷の館でのリベンジ、今こそがそのチャンス!!でかくなったからって調子に乗るなよ!行くぞ!新たに編み出したオイラの必殺技!
ずおおっ!
ザイルの周りを得体の知れないオーラが包み込む……
そのハートに刻め!
ザイルスーパーローリングスタンダード……」
「メラゾーマ」



3分後、一同はやっと穴の底からベラを救い出す事が出来た。
「ふう!みんなありがとう!ザイルのイタズラには、私達も手を焼いてるのよね〜」
「そうみたいね…。さっ、じゃあ先に進みましょうか」
「お、お母さん?あの……大丈夫かなぁ?」
「平気よタバサ!ザイル君は結構頑丈なんだから。それよりも『しゃしんの箱』が私達を待ってるわよっ」

198Scherzo:04/05/04 10:27 ID:WJFZMqki
('A`)支援
199二人の王子・4:04/05/04 10:29 ID:Jvx6KU/U
プスプスと黒い煙を上げるザイルを横目に、5人は妖精の国へ向かって再び進み出した。


お父さん…

なんだ、レックス…

怖いね…

ああ。女はみんな魔物さ…


妖精の国へ繋がる旅の扉に辿り着くまで、そんなに時間は掛からなかった。
「すごいすごい!この先に妖精の国があるのね」ビアンカはまるで子供のようにはしゃいでいる。
「ははは、そう言えばビアンカは行くのは初めてだったね」
「そうなのよ!なんだかドキドキしちゃうわ…。早く行きましょ、あなたっ」
「お、おいおい…」

ビアンカに腕を組まれて顔を赤くしているアルスを見て、タバサは少し恥ずかしそうに自分の腕をレックスの腕に絡ませる。
「タバサ?」
「お、お父さんとお母さんの真似……なの」
「そ、そう……」
レックスの顔もアルスの様に赤くなったので、タバサは嬉しくなった。
にこっと微笑んで、兄に言う。

「さっ、行きましょ?」「う、うん…」
肘に感じる、まだ固さの残るタバサの小振りな胸に戸惑いつつ、レックスは妹と一緒に旅の扉に近付く。

「いいなぁ。なんだか良く分からないけど、人間て楽しそう…」
イチャイチャな4人に続き、ベラが旅の扉へ。
200二人の王子・4:04/05/04 10:30 ID:Jvx6KU/U
渦巻く不思議な光の中を抜けてゆく。

サー……

突然目の前が真っ白になり、仄かな甘い花の香りに包まれる……。
目を開けるとそこは、いつまでも変わらない妖精の国だった。心躍るような、淡い光に満ちた場所。

「ようこそ!私達の国へ!」
「ベラ!」
彼女本来の世界に入り、アルスにもやっとベラの姿を見る事ができた。腰に手を当てて、ちょっと口を尖らせてベラは言う。
「アルスったら、ようやく私が見えるようになったのねっ。まったく……小さい頃はお鍋の中身を空っぽにしちゃうとこまで見ちゃったくせにっ」「はは…。そんな事もあったね。でもとにかく会えて嬉しいよ」

久しぶりの再開を喜ぶアルスとベラを、くすくす笑いながらビアンカは見ている。
この世界に満ちる暖かい空気は、皆の気持ちを楽しくしてくれる。

しかし……
201二人の王子・4:04/05/04 10:31 ID:Jvx6KU/U
大好きな妖精の世界に来れて嬉しいはずのタバサが、不安そうに小さな声でレックスに言う。
「ねえ、お兄ちゃん?………私達もお父さんみたいに、いつかはベラさんが見えなくなっちゃうのかなぁ……?」

どうやら、妖精の姿が昔と比べてぼんやりとしか見えないことを心配しているらしい。
「大人になっちゃったら……妖精さんは見えなくなるの……?」
既に泣きそうな声になっているタバサの頭にポンと手を置き、レックスは優しく言う。
「そうかも知れないね…僕もそれは寂しいよ………だけど」

タバサと一緒になら……僕は大人になってもいいと思うよ

「おーい、二人とも〜!妖精の村まで行くよ〜!早くおいで」
歩き出したアルスが、双子を呼んでいる。
「………さぁ、行こうよタバサ。折角大好きな妖精の国に来たんだ!楽しまなくちゃ!」
「……うん」
こぼれかけた涙を拭き、タバサは兄と手を繋いで前を進む両親を追いかける。

そんな二人を、ベラは少し陰った顔で見ていた。
202ネジ工場:04/05/04 10:34 ID:Jvx6KU/U
次々と良作が生まれている中、あと少しでラストなのでもうしばらくよろしくお願いします。
支援いたします。なんか(・∀・)イイ!!
204Scherzo:04/05/04 10:36 ID:WJFZMqki
>ネジ工場さん
(・∀・)乙!
ビアンカさん… きっと急いでいたんでしょう… コワイ…
ありゃ、微妙にタイミングがずれてもうた。
今晩までには第4話仕上げますのでよろすこ
SSラッシュキテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
多過ぎて感想が・・・

職人さん達、GJ&乙ですた!
207某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/04 15:12 ID:zKYIR3es
えー、張ります、ダメポの予感を感じたら支援お願いします
208某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/04 15:13 ID:zKYIR3es

レックスクエスト
第七章 再始動(後編)

「・・・・ここは・・・・!?」
旅の扉を潜り抜けたレックスは、到着地点に着き旋律した。
死者が蠢いている様な荒山、毒々しい紫色の霧・・・ここは・・・間違いない、魔界だ・・・・・
なんで魔界に・・・?タバサを隠すだけのお遊び企画で何でこんな手間を・・・・?
そして、なんでヘンリーさんやコリンズはまだ来ないんだ・・・?
いや、そんな事は後でタークに聞けば良いことだ、今はタバサを見つけないと・・・
「おーい、タバサー?どこだー?」
レックスは妹の名を呼んだ、しかしその声は禍々しく唸る風の音によりむなしく響きわたるだけであった・・・・
「タバサー!!どこだー!!おーい!!僕だよー!!」
レックスは焦りだした。
嫌な予感がする・・・早く見つけないと・・・・
そこに、男の声が聞こえた、禍々しく、懐かしく、二度と聞きたくない男の声が・・・
「おや?これは勇者殿・・・だけですか?貴方様のお父上が見当たりませんが・・・?」
「お、お前は・・・・!」
この声・・・・間違いない、数年前、お父さんが倒したはずの・・・・
おじいちゃんを殺した・・・そして、おばあちゃんを僕達の目の前で殺した・・・・・・!!
「ゲマッ!?!?」
「おや、覚えていてくれましたか?伝説の勇者さまに覚えていただけるなんで光栄の極みでございますよ・・・ほっほっほ・・・」
「何故お前が生きているんだ!タバサはどうした!!出て来い!!」
警戒する、剣を構える、油断してはいけない・・・・どこだ・・・・どこに居る・・・
「ほっほっほ・・・出てきますよ・・・タバサ様ならここに居ますし・・・・まずはその剣の構えを解いてくださいませ・・・」
「そう言われて構えを解く奴がいるか!!姿を見せろ!!」
「ご安心を・・・いまそちらに向かいますよ・・・」
人影が見える・・・しかし紫の霧が邪魔をしてよく見えない・・・
何故ゲマが・・・・そして何故タバサと一緒に・・・?
そう考えている内に人影がはっきり見えてくる
「・・・お、おにいちゃん・・・助けて・・・・」
「・・・・・!!た、タバサ!!!!」
そこに居たのはゲマと・・・そのゲマの鎌が首に突きつけられているタバサだった・・・
「ほっほっほ・・・もう一度言いますよ?その剣の構えを解いてくださいませ・・・そうしないと・・・貴方の妹様の首から上が無くなってしまいますよ・・・?」
剣を離せといわれてハイそうですかと離せるものではない、レックスは剣を構えた・・・
大丈夫だ、僕は回復魔法が使える・・・・もしもの事があっても・・・
「ほっほっほ・・・勇者様?貴方、今もしもの事があっても回復魔法を使えばこの姫様は助かる・・・と思っていませんか?」
ドキッとした、今正に考えている事だった、無論、それは最終手段だが・・・
「残念ながらそれは不可能ですよ・・・貴方や貴方のお父上様は回復魔法が使えるのは知っております・・・ですので・・・彼女にはちょっとした呪いを掛けさせてもらいました・・・」
「の・・・呪い・・?」
「そうです、魔法を一切受け付けない・・という呪いを掛けさせてもらいました。なあに、簡単に解ける呪いなのですが・・・死者の呪いは・・・解けませんよねえ・・・?」
レックスはゲマが何を言いたいかを理解した、呪いを受けたまま死を迎えてしまっては呪いを解除することは出来ない・・・つまり、ザオリクが聞かない状態で死んでしまうという事だ・・・
生きている内にシャナク等で呪いを解かないといけない・・・と、言っているのだ。
「理解できましたか王子様、ならば、剣の構えを解いて頂きたいのですが・・・?」
笑いながらレックスに言い放つゲマ、レックスはそれに従うしかなく、剣を離した
「・・・これで良いだろ?何が目的なんだよ!タバサを離せ!!」
「まだ離す訳にいけませんよ王子様・・・何しろ私の目的は・・・」
ゲマの左手から炎が飛んできた、いきなりの事でその炎の直撃を食らうことになってしまった。
「ぐっ・・・ぐぁぁぁぁあぁっ!!」
「お、お兄ちゃん!!!!!!」
炎の威力自体は大した物ではない、しかしその炎はレックスの体に長時間まとわりつく!!
「ああっ・・・くっ・・・・」
「あなた方から受けた屈辱を、貴方達を弄り殺すと言う手段でお返しする、ということですからねぇ・・・くっくっく・・・」
「ぐっ・・・・な、なんて・・・・なんて腐った奴・・・・!!」
「ほっほっほ・・・何とでも言いなさい!さあ、次も避けてはいけませんよ?避けたらこの子に当てられた鎌が動くだけですよぉぉぉっ・・・」
ゲマの左手から再度炎が飛ぶ・・・・
「お、お兄ちゃん!私はいいから!!もう逃げてぇぇぇっ!!」
タバサが叫ぶ、しかし避けるわけにはいけない・・・自分が避けたら・・・タバサが・・・・
「アグッァ!!ぼ、僕は・・だ、大丈夫だよ・・ぐぁぁ・・・っ!!」
「ほっほっほ・・・これが美しき兄弟愛と言うものですかぁ・・・?すばらしいですねぇ!見ててあきませんよ!」
ゲマは笑う、恍惚の表情を浮かべながら、炎の熱さに耐えるレックスを見て、歓喜の声を上げる・・・
「お・・・お兄ちゃぁぁん!!」
その耐える兄を見てタバサは涙した、私なんかの為に・・・私の愛する人が・・・・
「大丈夫だタバサ・・・・もうすぐ・・・お父さんが来る・・・から・・・!」
気休めだった。父が来るか、それすらも分からない、来たところでこの状況が変わるかどうかも分からない・・・・しかし・・・・
しかし・・・この八方ふさがり状況で、頼れるものはもう父アベルだけであった・・・
211名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/04 15:18 ID:w38cQ4Uw

───────
「くそっ・・・どっちに行ったんだ!?」
タークからサーラとバトラーが洗脳されているという事を聞いたアベルとビアンカは、彼等を探していた。
「ごめんなさいアベル王・・・はぐリンを付けていたら大丈夫かと思ってたおいらのミスだ・・・・」
タークの心はとても沈んでいた、その姿はとても地獄の帝王の息子とは思えない、むしろ少年のようであった。
「タークは悪くないわ、一番悪いのはそのローブを来た男ね・・・」
ビアンカがタークをなぐさめる、流石は2児の母といった所か
「ああ、タークは悪くない、誰も悪くない・・・・悪いのは・・・・」
そのローブの男だ・・・・しかし・・・嫌な予感がする・・・アイツは確か倒したはずだ・・・倒したはずなのに・・・・
アベルは考え込んだ、しかし、タークが話したその男の風貌は、自分の父を殺し、母を殺したあの男以外ありえないのだ・・・
「考えてもしかたがない!!とりあえず皆を探さないと!!」
二人に言うというよりも自分の頭を切り替える為にアベルはそう言った。
「ええ・・・あ、あれ?アレ、コリンズ君じゃない?」
そう言いながらビアンカは指を刺した、その方向には確かにコリンズと思われる人影がいた。
「あ、アベル王!!ビアンカ王妃!!!!!た、大変だ!!」
「ど、どうしたコリンズ君!落ち着くんだ!!」
「はぁ・・・はぁ・・・あ、あの魔物達・・・洗脳されてて・・・・レックスが先にいって・・・今は親父が・・・と、とにかく早く!!!」
コリンズはそう言いながら、強引にアベルの手を取り、父ヘンリーの元へと連れて行った。

レックスクエスト
第七章 再始動(後編)終
213某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/04 15:20 ID:zKYIR3es
何か最近SS書くのが遅くてすまんですたい!!
レックスクエストも残るところあと2、3話となってまいりました!!
さあ、気合を入れて!風呂行ってきます
214Scherzo:04/05/04 15:29 ID:WJFZMqki
(;゚Д゚)へ、ヘンリーは… ヘンリーは無事なのかぁ〜〜!?
おのれゲマ…('A`)
215杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 15:31 ID:uD0kGFkx
おお、乙!
風呂いってらっさーい!
>>213
こんな時間に風呂かw
>>レックエ作者氏
ヘンリーの事が物凄く心配な今日この頃。
しかもゲマ、相変わらずだな・・・
続きにメッチャ期待。
乙ですた〜
218赤穂浪士:04/05/04 16:43 ID:swqOf916
レックエ作者さん乙です!
早くも次回が気になる展開です!

僕も一応新作できたんでうpします!
219赤穂浪士:04/05/04 16:47 ID:swqOf916
世界が平和になってから2年…
レックスとタバサはエルヘブンにいた。
大聖母マーサの血を引いているからか、タバサにその不思議な力の兆候が見られ始めてきていた。
そこで両親はタバサをエルヘブンに巫女見習いとして少しの間預けることにしていた。
まぁ早い話が修行なのだが、レックスはそのお供として来ていた。
「ふぁ…こんなのどかだと剣の修行もする気にならないや…」
今日も町をブラブラと歩きながらレックスはついつい愚痴をこぼす。
タバサは毎日頂上の部屋でお祈りやらをしているけど、こっちは何もない…
ホント、退屈だ…
「おや?レックス王子、この町は退屈ですかな?」
呼び止められて振り向くと、いつか宝石を加工してくれた老人がいた。
「あ、宝石のおじいちゃん!退屈で死んじゃうよ〜」
「ホッホ、ならば面白い物を見せてあげましょうか!」
そう言うとレックスを自分の工房へと招き入れた。
220赤穂浪士:04/05/04 16:48 ID:swqOf916
「うわぁ…」
そこには宝石を加工する工具以外に、見事な剣や槍が飾られていた。
「スゴいスゴい!おじいちゃん剣も造れるんだ!かっこいい〜!」
レックスは目を輝かせながら工房を走り回る。
「さぁレックス王子、これを見てくだされ」
そう言うと奥から一本の長剣を持ってきた。
優雅に湾曲した珍しい片刃造りのそれは、太古に存在した東洋の刀に似た造り…
いや、それ以上にグランバニアにあるあの剣にそっくりだった。
「これ…僕のおじいちゃんの剣にそっくり…!」
「そのとうり、これはパパス殿の剣ですじゃ」
「何でおじいちゃんの剣がここにあるの?」
レックスは不思議そうに剣を見つめる。
「正確にはパパス殿に差し上げた剣は影打、こっちは真打…」
「影打と真打?」
聞いたこともない言葉にレックスは目を白黒させる。
221赤穂浪士:04/05/04 16:49 ID:swqOf916
「昔の剣はのぅ、二本造って出来のいい方を神に捧げ、もう一本を譲ったりしたのですじゃ…」
「じゃあおじいちゃんの剣は出来がよくない影打なんだ!」
ストレートすぎるレックスの意見に老人は苦笑いする。
「ホッホ、そのとうりですな…しかし儂は真打をパパス殿に譲りたかったんじゃ…」
「なんで?じゃあ譲ればよかったのに…」
老人は過去を思い出すように遠い目をして話しはじめた。
「真打にはめ込んだ宝石には特殊な力があってな、斬りつけた魔物を完全に封印する力が備わっておったんじゃ…しかし大量の魔力を必要としたのじゃ」
レックスが改めて見直すと、鍔元の青い宝石が聖なる光を発している。
「しかしパパス殿は魔力はそんなに持ち合わせておらんかった…そこで儂は力を増幅させる宝石をはめ込み、パパス殿に譲ったのじゃ…」
「ふーん…おじいちゃん、そんなスゴい剣見せてくれてありがとう!」
「いやいや…この剣を使うことのない時代が来て嬉しい限りですじゃ…」
老人は工房の窓を開けた。
青い空が一面に広がり、眼下の緑も輝いていた。
「じゃあおじいちゃん、僕そろそろタバサの所に行かなきゃ!」
レックスは駆け足で出口に向かった。
「ホッホ、気をつけて…」
老人はレックスの小さな背中を見つめながら微笑んでいた。
酒場等真打でござるよ。
223赤穂浪士:04/05/04 17:15 ID:swqOf916
>>222さんゴメンナサイ…
12 名無しさん@明日があるさ New! 03/07/26 14:00
包茎のティムポを見せたときの女の反応ってどうなの?


13 名無しさん@明日があるさ New! 03/07/26 14:03
>>12
ムンクの叫び
>>赤穂浪士
新作キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
乙です!
でも、あれを思い出s(ry
>>222
それは言ってはならぬ約束ぞ
キター
SSラッシュだー
どれも楽しく読ませていただきました
GJです
鯖落ち直ってタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
一時的なものだったのか。

パパスの剣はたとえ弱くてもその刀風なデザインが格好良さからつい装備させてしまう
228そして天空へ ◆Pdi7T.x7Zg :04/05/04 20:30 ID:J+gCBYOz
第二話 旅立ち・前編

 王家の夕食の席。そこには改まった雰囲気はなく、どこにでもある平和な家族の
団らんそのものだ。やがて食事も終わり、居間での会話。

 グランバニア国王アベル。紆余曲折を経たが、現在は古今並び称される事の無いほどの真の王者
の風格を漂わせている。現在は王としての仕事に追われているが、
家族にはその優しい笑顔と父としての威厳を忘れない。
「しかしこの間のルドマンさんには参ったよ、まさかあんな事になるなんてね・・ハハ」
苦笑いをするアベル。
「そうね、まさか仮想大会でアンディさんを魔物役に抜擢するなんて・・
それであんな事が起きるものだからアンディさんをなだめるのに苦労したわね、あなた」
グランバニア国王の麗しき妃ビアンカ。とても13歳の双子の母親には見えないほどの若さを
今も保ち続けている。しかも特に若作りはしていない。当然理由は他にあるわけだが・・
「けど僕はアンディさんの事見直したなー。あんな一面を持っていたなんてさ。」
アンディ事件については、双子も思い出し笑いをして話題に乗ってくる。
特に楽しいことが大好きなレックスは以来、アンディの事を気に入っているようだ。
しばらく談笑が続く。


 区切りがついたところでレックスが口を開く。
「ねえ父さん?明日からしばらくタバサと一緒に天空城へ行きたいんだけどいいよね?」
続けてタバサが説明をする。
「あのね、ここの文献の訳の部分なんだけどね・・」
229そして天空へ ◆Pdi7T.x7Zg :04/05/04 20:30 ID:J+gCBYOz


「なるほど。確かに過去の勇者の話、レックスやタバサ、ビアンカの祖先たちの話だよね。
その文献の続きは普通なら、めでたしめでたしで終る所だけど、続きが無いとなると
何やら意味深だね。その手の文献は確かに天空城に行けば、確実にありそうだよね。」
「そうね〜私達の祖先のお話か・・気になるわね、そういえば天空城か〜最近行ってないわね。
プサンさんは下界の方に遊びによく来ているみたいだけど、他の方とは4年前に会ってそれっきりだわ。
天空への塔にも登るのね。面白そうね・・私も」
いまだに少女の頃の思い出がよみがえるのか、ビアンカの冒険心は相変わらずのようだ。
「(駄目だよビアンカ・・明日からはこの子達の祝賀会の下準備やサンチョ達が帰ってくるまで
僕の仕事手伝ってくれるって約束したろ?それにこの子達のみで冒険させてみるのも教育の一環かと・・)」
やや変な理屈だが少し必死そうに小声でアベルが囁く、少し残念そうなビアンカ。
ちなみにサンチョはグランバニアに越してきたダンカンと、アベルの叔父オジロン
と共に山奥の村へ温泉に行っている。なので最近のアベルは忙殺されそうである。
「とにかく二人とも仲良くいっておいで。だけど二人ともケンカしちゃ駄目だよ。
あと10日以内には絶対帰ってくるように。」
すかさずビアンカがフォロー、
「あと明日は朝早いでしょうから、早く寝るようにね!」
「は〜い!!」
双子はそれって元気な返事を返す。

双子の両親も、この子達の実力は承知、平和な今となっては二人きりの冒険もさしたる問題はないと判断した。
しかし二人きりの冒険はこれが始めてとなる。
当の双子達は、久しぶりの冒険か、はたまた男らしく女らしくなってきた
お互いを意識してか何故か胸がドキドキと高鳴るのを感じていた。


第二話 旅立ち・前編 完
230そして天空へ ◆Pdi7T.x7Zg :04/05/04 20:35 ID:J+gCBYOz
少しダラダラな展開になってしまったかも・・

も少しテンポよく話が進むようにしてみます。

あと誤字訂正です。
229の下から5行目の
双子はそれって>双子はそろって
です(´ヘ`;)
>>230
アンディワラタ

まとめサイト氏も戻ったし以前の作品を読み返すかな
232ペコ:04/05/04 20:52 ID:Nl9qQJSd
職人さま方乙!!
ネジ工場さま、大人になりつつある二人が切なげでイイ!

某SS作者さま、エースキターーー!!ゲマが最速なやられ役だった
僕のとは違っていろんな意味で期待してます!

赤穂浪士さま、続き楽しみにしてます!武器とかのお話好きだからw

天空さま、二人っきりの冒険・・このシチュエーションでもう・・・ハァハァ・・。
がんばってください!

え?僕?か、書いてますよ・・・orz
レックスの必殺技

天空の剣を頭上にかかげ、ギガデインの落雷を剣で受け、その威力を持って
突進。敵を真っ向両断すると同時に電撃で敵を焼き尽くす。ギガデインを使えるものに
だけ可能な切り札。●ガブレイク
234苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/04 21:30 ID:0dqvCYVX
>>233
ギガスラッシュとかギガソードってご存知?
235杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 21:57 ID:uD0kGFkx
杖を探しに 第三部(前編)
今回の話は前編・中編・後編に分けて投下します。ちなみに後編=最終話ですので…。


「サンチョ、この辺だよね?」

三人はもうベネットに言われた島のすぐ近くまで来ていた。しかし地図に無く、それに小
さいとくるとその島を見つけるのは至難の業だった。

「この辺で船をいったん止めます。皆さんはこれで島を探してください。おそらくこの近
くでしょうから。」

そう言ってサンチョは二人にどこから持って来たのか分からない双眼鏡を手渡した。

「へぇ、サンチョ用意がいいね。これどうしたの?」
「こ、これは、必要になるだろうと思ってオラクルベリーの宿屋からちょっくら拝借して
きました…。」
「…。まぁ、とにかく探そうよ。タバサも一緒に。」

三人は双眼鏡で辺りを覗き始めた。すると、本当に小さな島が見えた。

「ねぇ、お兄ちゃん、サンチョ、あれじゃない?」
「ちょっと見せてください。あっ、多分あれですね。近くに行ってみましょう。」

サンチョは船をその島の近くに寄せた。その島は半径10メートルほどの島だったが、その
中央には穴が開いていて、島の中に下りられるようだった。

「いよいよですね…。心していきましょう。」
236杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 21:59 ID:uD0kGFkx
穴、いや洞窟の中は思ったより広く、あんなちっぽけな島の地下にあるにしては大きすぎ
るほどだった。しかし、迷路のようになっているわけではなく、ただ広い空間が広がって
いるだけだった。
奥のほうに光が見える。

「あっ、あっちに光があるよ。タバサ、サンチョ、行ってみよう。」

レックスが先頭を切ってその光のほうに向かう。しかし、その時後ろから声が聞こえた。

「ちょっと待ちな。おめぇら、そっちに何があるかは知ってるよなぁ。どうせベネットに
頼まれて来たんだろう。だがハーゴン様の杖はわたさねぇぜ。」

三人が後ろを振り向くとそこにいたのも三匹の魔物だった。
三匹の中でも特別強い気を持った魔物が喋りだした。

「三対三だ。よし、そこのガキ、お前はこのベリアル様が相手をしてやる。そこのデブはバズズ、お前だ。そこの小娘はアトラスに行かせる。思う存分暴れて来い。」

「レックス様、タバサ様、落ち着いて。勝負を長引かせないように。一瞬で決めましょう。」


そして戦いが今、始まった。



これで前編は終わりです。続きは今日中にうpできるかな?
237ペコ:04/05/04 22:05 ID:Nl9qQJSd
>>236
おお!懐かしい名前さらにキターーー!!
最終回間近ですか・・・がんがって!
王子にギガ系の必殺剣
王女にマダンテが追加呪文として欲しかったなぁ
239DQ外伝〜ヒカリ〜@ペコ:04/05/04 22:24 ID:Nl9qQJSd
ひと段落ついたので、UPします。

暗い、暗い闇の中。レックスはまるで無重力の中を漂うに身体を浮かしている。
目の前から暖かな光が一筋、レックスを照らす。
それは、とても懐かしく、とても心が安らぎ、とても幸せな気持ちになる光。
レックスは気づく。その光の正体を。そして自らに言う。『目を覚ませ!』と・・・。

重たい目蓋を開くレックス。すぐ頭上にはエスタークの剣が。
そして、エスタークは身体を小刻みに震わし、こう叫ぶ。
「ガァァッァ!な、何者だーー!!予の・・・予の邪魔をする奴はーーッッ!!!」
その姿を見たレックスはすぐさま立ち上がり、エスタークと距離を置く。
まだ身体の震えが止まらないレックスではあったが、エスタークの身動きを封じられている隙に回復呪文を唱える。
「なんでだろ・・・急にタバサを抱きしめたくなったよ・・・。」
涙を拭うレックス。エスタークがこちらを振り返る。どうやら身動きがとれるようになった様だ。

240DQ外伝〜ヒカリ〜@ペコ:04/05/04 22:26 ID:Nl9qQJSd
不思議とレックスの身体から恐怖は消えてきた。あの暖かい光のおかげなのだろう。
エスタークの攻撃を避けながら反撃のチャンスを窺うレックス。
「まずは・・・剣を取り戻さないと・・・。」
エスタークの眉間をギッと睨んだ後、レックスの頭の中に二つの魔法が浮かんだ。
「フバーハ!!」
レックスが魔法を唱えた瞬間、エスタークが口から灼熱の炎を噴出した!
その魔法の効果でダメージを最低限に抑えられたレックス。しかし、もう1つの魔法を唱えるにはあまりにも今の場所では不利であった。
「空が・・・空が見えれば・・・!」
「ハハハハハ!人間よ!先ほどまでの恐怖はなくなったようだな!!しかし、予には勝てん!!」
エスタークはまだ全力でないことはレックスもすぐにわかった。向こうが全力でない以上、こちらにまだ勝機はある・・・だが、それはほんのかすかな勝機。

またもや危機が訪れる。エスタークのイオナズンで上空へ逃げざるをえなかったレックス。それに追い討ちをかける様にエスタークが右手で斬りかかる!
だが、次の瞬間、エスタークの背中で大きな爆発が起きた。イオナズンだ。
エスタークの後ろの人影がレックスに向かってこう叫ぶ。
「大丈夫?お兄ちゃん!」

それは紛れも無く正真正銘のタバサであった。
241DQ外伝〜ヒカリ〜@ペコ:04/05/04 22:28 ID:Nl9qQJSd
「何故ここにタバサが?それに・・・髪が・・短い・・・。」
そんな考えをしているレックスにタバサは駆け寄ってくる。
「よかった、間に合ったみたい!・・・それにしても、エスタークってこんなに強いのね・・・。
私のイオナズンでも足止めすらならないなんて・・・。」
レックスはタバサに問いただす。
「なんで?なんでタバサがここにいるの?どうやって過去に?」
頭が混乱しているレックスであったが、エスタークがこちらに向けて輝く息を噴出す。
「あとで説明するから!」
そう答えてタバサはレックスの腕を掴みルーラを唱える。

突然ではあるが、タバサのルーラは今まで立ち寄ったことのある場所だけではなく、
今居る空間の中を自在に移動できる瞬間移動のような性能も持っているとここに記しておく。

タバサに腕を掴まれたレックスは、なんともいえない安堵感に包まれる。
それは、嬉しさにも似た安らぎ。タバサが側にいるだけで、レックスは力がみなぎってくるのを感じる。
242DQ外伝〜ヒカリ〜@ペコ:04/05/04 22:29 ID:Nl9qQJSd
「あのね、お兄ちゃん。」
エスタークに気づかれないようにタバサが口を開く。レックスはにやけてしまっている口を戻し、タバサの声に耳を傾ける。
「私ね、お兄ちゃんが『一緒に来てくれ』って言ってくれたら、ついて行くつもりだったの。でもお兄ちゃんは『危ないからダメだ』って言った。
私はお兄ちゃんの側にいたかったのに。お兄ちゃんの力になりたかったのに。
お兄ちゃんと一緒ならどんな困難だって絶対乗り越えられるって信じてた・・!なのにお兄ちゃんは・・・。」
涙ぐむタバサ。レックスは心を打たれた一言だった。そして気づく。何故タバサが怒っていたのかを・・。
「ごめん・・・タバサ・・・。」
その言葉しか口からは出なかった。そんなレックスにタバサは平手打ちをする。
「これで・・・許してあげる・・・。」
「ありがとう・・・。」
殴られた右頬は痛かった。しかし、レックスは思う
「(タバサの受けた心の痛みはこれ以上だったのかもしれない・・。いや、痛かった違いない!
もう怖がらない!僕はタバサを守る!タバサとずっと一緒だ!だからエスターク!!お前をここで・・・倒す!!!)」
243DQ外伝〜ヒカリ〜@ペコ:04/05/04 22:31 ID:Nl9qQJSd
レックスはタバサの右手をギュッと握る。
「タバサ・・あいつの注意は僕が引く。だから、天井を壊してもらえないか?時間はかかってもいいから・・・。」
タバサもレックスの左手をギュッと握り返す。
「まかせて!とっておきのがあるわ・・・!!」
二人はうなずき、レックスはタバサから離れ、エスタークに石を投げつける。
「こっちだ!エスターク!!」
レックスの方を振り向くエスターク。少しだが口元が緩んだかのように見えた。
244DQ外伝〜ヒカリ〜@ペコ:04/05/04 22:32 ID:Nl9qQJSd
DQ外伝〜ヒカリ〜 完

つけ忘れたー!!orzorzorzorzorz
245杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 22:38 ID:uD0kGFkx
おお、ペコ氏、乙!
口もとユルンダー!!
策略カー!!!!
246ネジ工場:04/05/04 22:49 ID:Jvx6KU/U
ペコさん乙乙!
う〜んすりりんぐ!
……こそっと投下してみようかな……
247二人の王子・4:04/05/04 22:51 ID:Jvx6KU/U
妖精の村は4年前とも、そしてアルスが子供の頃来た時とも、何ら変化は無かった。
春風のフルートの優しい音色によって、穏やかな陽気に満ちたこの村では、時間が流れる雲の様に緩やかに過ぎていくのだろうか。

アルス達はベラと共に、ポワンの元へ向かう。

「まあ。良く来てくれましたね、アルス」
「こんにちは、ポワンさま」
挨拶を交わしたアルスが顔を上げたのを見て、ポワンは少しはにかんだ。「ますます素敵な男性になりましたね……。
あなたがまだほんの子供だった時から、大人になったらきっとこの子は格好良くなると思っていたものです。ウフフ」

ポワンにそう言われ、アルスの顔はだらしなく弛む。
「ポワン様こそ、昔とちっとも変わらず美人なままですね。小さい頃、僕は将来こんな優しくて、綺麗な人と結婚したいな〜と思ってましたよ」

「まあ、この子ったら……」
ポワンは赤くなって俯いてしまった。
昔から変わらずうぶなままだ。
ビアンカも、ポワン相手なら夫がそういう事を言っても気にならないようだ。
248二人の王子・4:04/05/04 22:52 ID:Jvx6KU/U
白い頬を赤くしたままのポワンは、レックスの方へ目を向けた。

「あなたは、あの小さな勇者様ですね?すっかり立派になって………。
アルスに似て…本当にいい男になるでしょうね」たまに行く人間界で、変な言葉を覚えて帰ってくるポワン。
自分が褒められると照れてしまうくせに、お気に入りのアルスとレックスには、恥ずかしがりながらそんな事を言ってのける。

レックスは考えた。こんな綺麗なポワン様にそう言われたのだから、お父さんみたいに気の効いた事言わなきゃ……
「君みたいな美人にそんな事言われて、とても嬉しいよ。えっと……でもそんなに見つめないでくれないか。その瞳が可愛すぎて…うーん…あっ!狼になって………丸ごと食べちゃうぞぉ〜!」

雪のように白い顔が真っ赤になる。わ、わたし食べられちゃう……と呻きながら、目がぐるぐる回っているようだ。

どうやら、ピピンに教えてもらった『あの娘も君にメロメロさ!ドキッとさせる10の言葉』では、ポワンには刺激が強すぎたらしい。
249二人の王子・4:04/05/04 22:52 ID:Jvx6KU/U
レックスの隣で、タバサは少し羨ましそうな視線をポワンに送っていた。
いいなぁ。私もお兄ちゃんにあんなこと言われてみたい……。
も、もし食べちゃうぞ〜なんて言われたら………わたし、わたし……

タバサの目もぐるぐる回りだした。顔はリンゴのような朱さ。
この娘もポワンに負けないくらいのうぶ子さんなのだ。
想像力は人一倍。


ビアンカとアルスにぱたぱたと扇がれて、ポワンはやっと正気に戻った。「はっ……。ごめんなさい、頭の中がボ〜っとなってしまいました…。
もうっ…レックス君のお・ま・せ・さん!きゃ」
自分で言ってまた恥ずかしくなったのか、ポワンはぶんぶんと両手を振っている。

暴走気味のポワンの勢いに押されながら、ビアンカは本題を切り出した。「あ、あの……。私達、ここにいるベラさんから『しゃしんの箱』が治ったって聞いたんですが……」
「はっ!そうでしたそうでした…。ぱ、パルル?あれを持って来てください」
「は〜い!」
パルルと呼ばれた元気な妖精が、小さな木箱を持って来た。
最近新たに誕生したばかりの妖精なのだろう、その体はベラよりも小柄で、珍しそうにアルス達の顔をキョロキョロ見ている。
250二人の王子・4:04/05/04 22:53 ID:Jvx6KU/U
「ありがとう、パルル。さあ、使い方を教えてあげます。アルス、もう少し近くに……」
「はい」
「ああ……あんなにかわいかった男の子が、今こんなに凛々しく成長して再び私のもとへ!」
「……ポワン様?早く教えて下さいよ」
「は、はいビアンカさん………そんなに怖い目をしないで〜……。ええとですね…」
ポワンがアルスとビアンカに道具の使い方を説明し始めて、パルルは双子とベラの所にテクテク歩いて来た。
「あ、紹介するわね。この子はパルル。まぁ…私の妹みたいなものね。パルル、この二人はレックス君とタバサちゃんよ」「こんにちは、パルルちゃん」
「うふふ、初めまして。かわい〜」
二人は微笑んで、小さな妖精に挨拶した。

パルルは二人の顔を交互に見て、それからレックスの顔をジ〜っと見た。「ぼ、僕の顔がどうかしたのかい?」
余りに真っ直ぐ見つめてくるパルルに、レックスは少し怯んでいる。

251二人の王子・4:04/05/04 22:55 ID:Jvx6KU/U
ずっと黙っていたパルルが、突然喋り出した。
「は、初めまして!私はパルル、スミレの花から生まれたの!まだちっちゃいけど頑張るの!
ねえねえあなた勇者様でしょっ!?私知ってるよ!ず〜っっと昔世界を治してくれたんだよね!」
パルルにとっては3年前の出来事も『ず〜っっと昔』の事らしい。

「どんな食べ物が好き?晴れの日と曇りの日と雨の日だったらどれが一番好きなの?
ポワン様を丸ごと食べたら、次は私やベラを食べちゃう?
勇者様は妖精が大好物なの?ねえねえ!」
「え、え〜と……」
初めて見る勇者に興味津々なパルルに、レックスはたじたじだ。

レックスが答える前に、パルルはくすくす笑ってるタバサを指差した。
「この女の子、勇者様の恋人?」
『ええっ!?』
二人の顔面に、同時に火がついた。
真っ赤になって、お互いの顔を見る。

「勇者様、この女の子のこと好き?」
「う…、うん。大好きだよ」
ガチガチになりながら、しかしレックスはしっかり答えた。
252二人の王子・4:04/05/04 22:57 ID:Jvx6KU/U
それを聞いてタバサの頭の中が熱くなる。少し混乱しながら思う。

お、お兄ちゃんが私の事大好きって……。
きっと、きっと『妹として』って意味なんだろうけど……
でも、もし万が一『女の子として』だったら……私、わたし……
ダメだよ、双子だし…
だ、だけど!お父さんは私がお兄ちゃんのお嫁さんになったら嬉しいらしいし……ああっ!

頭を抱えこむタバサに、パルルの質問が飛ぶ。
「あなたは勇者様の事、好きなの?」
少しためらったが、決心して、言う。
「私も…だ、大好きよ」そして、チラッと兄の方を見る。
レックスは切ない表情でこちらを見つめている。潤んだ瞳で、タバサも見つめ返す。

二人だけの世界……をパルルの声が壊す。
「そっか、じゃあやっぱり恋人なんだねっ。
私知ってるよ!恋人ってぎゅってして、キスとかして、それから○○○を●●で○○○って、お互いの○○を●●●、そして●●●を○○○ちゃうんだよね?」
『う、えぇっ!?』
「こ、こらパルル!」
幼い顔からは想像も出来ない生々しい内容を自慢気に話すパルルと、石のようになる二人。
そして、妹分を慌てて止める、パルルの知識の源ベラ。
253二人の王子・4:04/05/04 22:58 ID:Jvx6KU/U
しかし止まらない、パルルの好奇心。
「あなた達も恋人だし、そういう事してるんでしょっ?『高い所から一気に落ちちゃう感じ』なんでしょ?ねえねえ、どんななの?」
タバサに疑問を浴びせかける。
あたふたしながら、細い声で答える。
「わ、私達はそんな事してないわよ……?」
「えーっ、変なの〜!
大好きなのに?恋人なのに?我慢させてるの?
勇者様、かわいそう〜」そう言って憐れみを浮かべた目でレックスをじっと見る。
オロオロと狼狽える、伝説の勇者。

あっ!いいこと思いついた!と言って、さらにパルルは続ける。
「私が代わりに、恋人になってあげよっか!
心配ないわ、勇者様の事好きだし、それに恋人らしい事も沢山してあげるねっ!だって私も興味あるしやってみたいもん」無邪気な笑顔でさらっと言い放つ。
254二人の王子・4:04/05/04 22:59 ID:Jvx6KU/U
「そ、それはだめっ!」レックスの腕に抱き付き、タバサはむきになって小さなパルルに言った。
「お兄ちゃんは……私のお兄ちゃんだもん!」
『兄弟』という概念をまだうまく理解出来ないパルルは、不思議そうにタバサを見る。
「え〜?でもあんなことやこんなことしないんでしょ〜?」
「そ、それは……」
うっ、と言葉に詰まるタバサにとどめの一言を突き刺す。
「本当はそんなに好きじゃないんじゃないの〜?好きだったらすると思うけどな〜」

心がパチンと音をたて、キュッと目を閉じてタバサは叫んだ。

「いつかはするもん!!」

「た、タバサ……」
「タバサちゃん……?」はっと我に返り、真っ赤になって下を向く。
自分が抱き付いたレックスの腕が、ひどく熱い物に感じた。

「(な、なんて事を言っちゃったんだろう………あう〜、お兄ちゃんが唾をゴクって飲んだ〜…)」
「ふ〜ん、そう。つまんないの〜」
あっさりとパルルは言った。

「おーい!『しゃしんの箱』を使うぞーー!!」
アルスが呼んでいる。
準備が出来たようだ。
「さ、さぁ行こうよ…」「うん……」
ぎこちない動きのレックスと落ち込むタバサは、なんとなく離れるタイミングを逃して、腕を組んだまま静かに歩く。

また何か思いついたのだろうか、パルルはぱんと手を叩く。
「そうだ!あの紫色の帽子の人の恋人に……」
「こらこら!」
まだまだ教育が必要ね…溜め息をつきながベラはパルルと共にアルス達の元へ向かった。
255ネジ工場:04/05/04 23:01 ID:Jvx6KU/U
うう………なかなか話が進まなくて申し訳ない……。あとちょっとで終わるのに…。
256DQ外伝〜ヒカリ〜@ペコ:04/05/04 23:04 ID:Nl9qQJSd
ネジ工場さま、乙乙!
いつかする・・・か・・・ハァハァ
257杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/04 23:04 ID:uD0kGFkx
>>ネジ工場氏
相変わらず乙です。
「狼になって………丸ごと食べちゃうぞぉ〜!」ワロタ

えっ、こんなとこで宿題しながらROMってないで早く続き書け?
ぐわっ、スミマセンでした orz
鯖復活キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!

みなさま本当に乙です。
パルルのキャラが壷だ(*´Д`*)、てか、昔飼ってたハムスターと同じ名前…。

それでは僕も投下します。第4話です
前回は>>183-188です。
259てすと:04/05/05 01:36 ID:Ym7jWNkb
ふかつ?
まだかな・・・
もしかして寝ちゃった?
>254
>「いつかはするもん!!」

も、萌え(*´д`*)
>それから○○○を●●で○○○って、お互いの○○を●●●、そして●●●を○○○ちゃうんだよね?
(;´Д`)ハァハァ

263苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/05 06:01 ID:CEi/xPtU
「これが・・・グランバニア」
大樹の都、堅固な城壁も溢れる活気も見る影も無い。
「サンチョ、何があったんだ?」
「殿下がお眠りになられている間、グランバニアは激しい魔物の猛攻にさらされました。」
「我々もなんとか応戦していたのですが・・・、頭と思しき者が使う邪悪な木々に城は飲み込まれてしまい・・・・・・」
「お許しください。私は殿下を連れて逃げることしか出来ませんでした。」
サンチョは震える、自らの不甲斐なさに。
「父上は?母上・・・、タバサは!?」
「生死すらわかりません・・・、本当に申し訳ございません。」
レックスは駆け出した。天空城の城壁を抜け、下界を直に見下ろした。
樹木。樹木しかない。そんな馬鹿なことがあるか。
唇を強くかみ締めた。まだ信じることが出来なかった。
こんな朝早くからキタ━━━━━━(≧∀≦)ノ━━━━━━ !!!!!
すんません、寝てしまいました。
そいでは投下します。
266DS(4−1) ◆yhpD2sgNx. :04/05/05 09:33 ID:H9scVzIA
「お二人様お目覚めください。着きましたよ。」
サンチョが二人を起こす。ここは妖精の城手前の平野。
タバサは高いところが苦手なので到着するまでは眠っていた。
レックスは話し相手がサンチョしかいなくなってしまったのでいつの間にか眠っていた。

ところで、先程サンチョはアベルにレックスの同行を許可してもらうために王の寝室に行ったのだが、アベルはその時お楽しみ中…ではなく、完全にグロッキーになっていた。
しょうがないので、ビアンカにタバサの髪を元に戻すために二人を妖精の城に連れて行くといったら、ビアンカは自分も妖精の城に行きたいと言い出した。
ビアンカがついていってしまうと、事情がばれてしまって、アベルがそのまま永遠の眠りに就く可能性があるので、ビアンカにはアベルの介抱をお願いするということで、なんとか二人だけを連れ出すことができた。

「ここからは歩いて行きます。もう少しご辛抱を」
「何言ってるんだよ、サンチョ。それが楽しいんじゃないか。」
「んもぅ。あなた、本当に私を助けるためについてきたの?」
タバサがほっぺたをプーっと膨らます。それでも、こちらの世界に来てしまった頃と比べると大分元気が戻ってきているようなので、レックスとサンチョは安心してタバサの様子を見ていた。


267DS(4−2) ◆yhpD2sgNx. :04/05/05 09:34 ID:H9scVzIA
妖精の城手前の森に入る前のことであった。
「何か怪しげな気配を感じる…。」
「気をつけてっ!既に囲まれている!」
レックスがそう叫ぶと、周囲から一気に無数のマドハンドが飛び出してきた。
「魔界の王は倒されたのに、なぜ!?」サンチョはおどおどしている。
「くそー、こいつらそんなに強くないけど仲間を呼ばれるとキリがない。一気に叩くぞ!」
レックスが剣を構えたそのときであった。
「二人とも伏せてっ!!
 イ オ ナ ズ ン ! !」
轟音とともに大爆発が巻き起こる。その爆発が終わったときには既にマドハンドは全滅していた。
「あーびっくりしたー。最初っからそんな強力な呪文使うんかいな。
 魔法力がすぐに尽きちゃうぞ。」
「えへへぇ。大丈夫、魔法力には自信がありますから。」
「あっ!君、笑った!笑ったの、あの時以来初めてじゃないの?」
「あ、そういえば…。ずっと、気分が張り詰めていたから…。」
「んー…、じゃあ、別にもう自分の世界に戻れなくてもいいんじゃない?」
「…バカ。」タバサは苦笑いしながら答えた。
「(あぁ、これはもしかしたら、魔界の王の復活の前触れなのかもしれない…。)」
二人がそういうやり取りしている間も、サンチョはそうガクガクブルブルしていた。
魔界の王がいなくても、人間を襲う凶暴な怪物の類はいるのだが。
268DS(4−3) ◆yhpD2sgNx. :04/05/05 09:34 ID:H9scVzIA
その後は怪物との遭遇もなく、無事に妖精の城にたどり着いた。
妖精のホルンで城を具現化させ、城に向かった。
そして、妖精の女王との謁見となった。
「あら、勇者様、久しぶりですね。妹さんは随分お変わりになられたようですね。」
この女王も姿形そのままタバサの知っている妖精の女王そのものであった。
しかし、やはり青髪の自分は知らないようだった。
「女王様、私は二人の従者のサンチョといいます。今日はとあることをお聞きしたくてお伺いに参りました。」
と言うと、サンチョは事情を説明した。
「なるほど、そうですか。タバサさん、あなたはアベルさんがフローラさんと結婚した世界から来た、ということですね。
「はい、そうです。私はどうすれば元の世界に戻れるのでしょうか?」
「あと、女王様、僕の妹の方のタバサも行方不明になっているんです。どうすれば、こっちの世界に戻って来れるのですか?」
「はい、そうですね…。それには、なぜこういうことになってしまったかという原因について話さないといけません。
 ちょっと話が長くなりますがいいですか?」
「はい、お願いします。」


支援必要?
270DS(4−4) ◆yhpD2sgNx. :04/05/05 09:42 ID:H9scVzIA

「それでは…。まず勇者様、あなたはあなたの母、ビアンカさんが天空の血を引いていることはご存知ですよね。
 それと同様にタバサさん、あなたの母、フローラさんも天空の血を引いていますよね。
 そうです。ビアンカさんもフローラさんも天空の血を引いているんです。
 つまり、お二人の形質は非常に近いということです。
 ということは、アベルさんが父親ならその子どもの形質も非常に近いということです。
 次に、アベルさんについて説明します。
 もう知っていると思いますが、あなた方の父、アベルさんはビアンカさんとフローラさんとでどちらと結婚するか、ということでものすごく悩んだそうです。
 それはそうですよね。どちらもとても魅力的な女性ですから。
 普通、人生のどのような選択の場面においても、結果は一つなので未来は一つしか生まれないのですが、その選択の可能性が完全に等しいとき、ごく稀に複数の平行未来が誕生することがあるようです。
 アベルさんがビアンカさんと結婚した世界とフローラさんと結婚した世界とがあるのは、それが原因であるようです。
 最後にどうして、タバサさんがこちらの世界に来てしまったか、ということについて説明します。
 あなたが自分の顔を見ていた鏡、ありますよね。あれはもともとは人間界のものではありません。
 あれは「天空の鏡」といい、本来天空界のものです。
 天空の鏡には強力な魔力が込められていて、その鏡を用いて時間や空間を越える事ができるそうです。
 しかし、相当の魔法力を持つ者でないと、その鏡を扱いきることはできないそうです。
 今回の場合、近い形質を持ち、人間界随一の魔法力を持つそれぞれのタバサさんが互いの魔法力に共鳴しあって、魔法力が増幅されることによって、互いのいる世界をスイッチさせてしまったようです。」
271DS(4−4) ◆yhpD2sgNx. :04/05/05 09:43 ID:H9scVzIA

「ということは…。」レックスとタバサが一緒に聞き返した。
「そうです。同じようにタバサさんが鏡の前で魔法力をお互いに共鳴させれば、自分の世界に戻ること

ができると思います。
 ただ、タバサさんがいくら魔法力が大きいとしても、それでも鏡を扱いきるのに充分な魔法力ではな

いので、必ず成功するとは限らないのですが…。
 こちらに来た直後、試してみてうまくいかなかったのも、その時点で魔法力の大半を消耗していたか

らだと思います。
 また、相手が鏡の前にいないときもうまくはいきません。ただ、向こうの人たちもその辺は分かって

いるでしょうし、向こうの世界の私に話を聞いていると思うので、その辺りは大丈夫だと思いますが…

。」
「どうもありがとうございました、グランバニアに帰ったら早速試してみます。」
二人は、深々と頭を下げて、お礼の言葉を述べた。
帰ろうとする三人に対し、女王はちょっとだけ声をかけた。
「そういえば、アベルさんはどうなされました?国王としての仕事で忙しいのでしょうか?
 久しぶりに会いたかったのですが…」
三人はとても答えらなかった。伝説の勇者の父が二日酔いで倒れているなんて。
272DS(4−4) ◆yhpD2sgNx. :04/05/05 09:44 ID:H9scVzIA
以上です。
>>269さん支援Thanksでした。
ぎゃあ、また名前変え忘れた…_| ̄|○
274杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/05 10:32 ID:nzAZ+jAm
復活キター!!
乙です。天空の鏡キター!!

じゃあ、どさくさに紛れて張りますか。


「レックス様、タバサ様、自分の相手と戦うことだけに集中してください。」

サンチョの声が響き渡る。

「おっと、よそ見しててもいいのかな?」

バズズはベギラゴンを唱えた。サンチョに火炎が襲い掛かる。
火炎が当たる寸前に横によけたが、左の手はもう火傷を負っていた。

「ぐっ、油断しました…。」
「ケッ、馬鹿め。戦いにおいて―――」

バズズが言い切らないうちにサンチョは動き出していた。大金槌でバズズを殴る。不意を
つかれたバズズは大きく吹き飛ばされた。

「油断したのはどっちですか。」
「く、くそ…。人間ごときに…。」

どうやら今の一撃でバズズの足は折れたらしい。サンチョはつかつかとバズズのもとへ歩
み寄った。とどめの一撃を刺すためである。サンチョには聞こえないようにバズズはある
呪文を唱え始めた。

「メ、メ…ガン……」
「危ない!」
275杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/05 10:32 ID:nzAZ+jAm
その時である。バズズが唱えようとした呪文を聞き取ったレックスがバズズに斬りかかっ
た。

「ぐぁぁ…。そ、そんな…。」

バズズは絶命した。


一方こっちはタバサ。巨人アトラスが相手である。

「私にとって初めての戦いだ…。お兄ちゃん。私、絶対に勝つね!」

ベネットに教わったマヌーサの呪文をアトラスにかけてみる。
―――効いた!

深呼吸をするとタバサは魔封じの杖を床に置き、グリンガムの鞭を手に取った。
この鞭、出発前に両親の寝室で見つけたものだ。タバサは鞭には慣れていなかった。でも
やるしかない。

アトラスを鞭で打ちつける。

「ダメ、効いてない…。」

タバサには腕力が足りなかった。グリンガムの鞭を使ってもほとんどダメージを与えられ
ない。
困惑するタバサ。このマヌーサがとけたら確実にアトラスに負けてしまうだろう。

「タバサ様、手伝いましょう。」

サンチョが駆けつけた。目が見えていないアトラスを殴る、殴る、殴る。
あっという間にアトラスは崩れ落ちた。
276杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/05 10:33 ID:nzAZ+jAm
「サ、サンチョ。強い…。」
「最後はあいつですよ。あいつは強いです。分かりますよ…。」


レックスとベリアルは互角の勝負を繰り広げていた。いや、レックスは疲れてきている。
若干相手のほうが優勢だ。
タバサとサンチョが助太刀してもその状況は変わらなかった。
サンチョがいくら殴っても、タバサがマヌーサの呪文をかけても、ベリアルはびくともし
ないのである。
ふと、レックスはタバサが持っているものを見てあることを思い出した。

「そういえば、お父さんとお母さんの寝室に使える物はないかっていろいろ調べたっけ。
タバサは鞭を持ってきたんだけど、僕は―――。」

レックスはある物を取りだした。そう、『ファイトいっぱつ』だ。果たして七年も前の物が
まだ飲めるのだろうか?しかし躊躇っている時間は無い。レックスは蓋を開けると一気に
それを体の中へ流し込んだ。

「なんだ、この力は…。力がどんどん湧いてくる。」

レックスはベリアルを斬りつける。ベリアルは短い悲鳴を上げた。いい、確かに効いてい
る。それだけではない、レックスの傷も癒えてきている。
この勝負、もらった…。
突然だが支援
もはやサンチョとタバサは見ていることしか出来なかった。
「お兄ちゃん、凄い、強いよ!」

とどめの一撃、ベリアルの首を斬りつけた。

「あぁぁぁ、貴様、何故そんなに力を…。勝てると思ったのに…。ハ、ハーゴン様…。」

ベリアルもその場に崩れ落ちた。

「か、勝った…。サンチョ、タバサ、僕勝ったよ。」
「お兄ちゃん凄いよ!凄い!」
「レックス様。よくやりました。あと、さっきはありがとうございました。あの時助けて
頂かなければ…。」
「大丈夫だよ。サンチョが危なかったから助けてあげただけだから。」
「はい。ありがとうございます、そしてよく頑張りました。それじゃあ、最後のひと頑張
りです。さぁ、ハーゴンのもとへ向かいましょう。」



以上、中編でした。次回は最終話になる予定ですので…。
支援
280杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/05 10:37 ID:nzAZ+jAm
名無しで投稿しちまった… orz
>>278も俺です
復活キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
復活直後にキタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
すごく(・∀・)イイ!!
7年前のファイト一発ってw
職人さん達まだかなぁ??━キョロ━(゚∀゚≡゚∀゚)━キョロ━マダ━?
284DQ外伝〜願い〜@ペコ:04/05/05 18:55 ID:2ka2Hp+a
鯖復活したのでUPしまふ

薄っすらと目を開け、レックスとエスタークの戦闘を目で追うタバサ。
「お兄ちゃん・・・・・・無事でいてね・・・・・・。」
そう言ってタバサは両手に自らの魔力を集中させていく。
それを、エスタークにタバサの詠唱が気づかれないようレックスが注意を引く。
「(すごい・・・これがタバサの魔力・・・。でも、これだけ強いとエスタークにバレちゃうよ・・・!)」

「ここが地下何階なのかとかよくわかんないけど・・・この魔法なら・・・!」
タバサの身体が紫色の光を放ち、自らの全魔力を解放させ呪文を唱える。
「マダンテー!!」
その瞬間、エスタークの足元の地面が割れ、光が天井を突き破り、魔力の渦はエスタークの全身を包み込み、エスタークからは苦痛の表情が窺える
「ガ、ガアッァァァァァ!!」
あっけにとられた顔をするレックス。その爆風で髪をなびかせながら
「す、すごいや・・・。・・・空が!これなら!!」
そしてレックスはその場に両膝を地面につけるエスタークの頭上めがけてジャンプし、
呪文を唱える。
「ギ ガ デ イ ー ン ! !」
勇者のみが使える呪文ギガデイン。そのいかづちはエスタークに向けられたものではなく、
レックスの身体に直撃する。
「うおおぉぉぉぉ!」
レックスは叫びと共にエスタークに突撃する。その姿を目に焼き付けるタバサ
「お・・・兄ちゃん・・・あとは・・・よろ・・・し・・・・く・・・。」
そう呟きその場に倒れるタバサ。どうやら魔力を使い切ったための反動らしい。
285DQ外伝〜願い〜@ペコ:04/05/05 18:57 ID:2ka2Hp+a
レックスの身体は光に包まれ、今までの動きとはあきらかに違う。エスタークはその速さに翻弄されつつも、剣、呪文、息で応戦する。
レックスも眉間の天空の剣には今一歩及ばず、エスタークは笑い叫ぶ。
「いいぞ!いいぞ!人間!予をここまで楽しませてくれるのはそなたが初めてだ!!」
エスタークは心底嬉しがる。彼は今まで自分と対等に戦える存在に出くわしたことが無かったため、レックスとの戦いで自らの宿敵を見つけたように笑い狂う。

そしてついに、レックスはエスタークの息を眉間の剣を握りさらに呪文を唱える。
「ギガデイン!!」
2度目のギガデインを身体に受けるレックス。想像を絶する痛みのはずなのだが、今のレックスは疲れを知らない。それはタバサが側に居てくれるから。
剣を抜き取りさらに上空へ飛び上がるレックス。そのまま急降下しつつエスタークに斬りかかる。
それをエスタークは両手の剣を頭上で交差させレックスの攻撃に備えるが、
レックスの身体を纏うギガデインが天空の剣に伝わり、エスタークの剣を粉砕する!
「ヌ、ヌグゥ・・・!!」
レックスは着地してすぐさま戸惑うエスタークの眉間めがけて天空の剣を投げつける。
見事に突き刺さり、レックスは全気力を使って追い討ちをかけるかのごとく天空の剣の柄に拳を撃ち付ける。
286DQ外伝〜願い〜@ペコ:04/05/05 18:58 ID:2ka2Hp+a
「グワァァッァァァァアアア!!」
エスタークの断末魔が聞こえると、レックスは身体中に脱力感を覚え、その場にしゃがみこむ。
「や、やっと倒した・・・。」
エスタークの身体はどんどんドス黒くなっていく。最後の力を振り絞るかのように
エスタークはレックスに向かってこう話す
「人間よ・・・よくぞ予を倒してくれた・・・。予が深い眠りについたのは、いつの時代か予を倒してくれる人間が現れるのを待っていたからなのだ・・・。
地獄の帝王と呼ばれている予が自らの滅びを願い、今その願いが果たされた・・・。礼を言うぞ・・・、勇者・・・レックスよ・・・。」

そうしてエスタークの身体は灰となり、広い部屋いっぱいに散っていく。
もう立ち上がる力さえ残っていなかったレックスは、その場に倒れ、薄れていく意識の中で、こう呟く。
「タバサ・・・勝ったよ・・・一緒に・・・帰ろうね・・・。」
胸元から落ちた天空の鈴が先ほどまで激しい死闘を繰り広げられていたのが嘘のように静まり返った空間にその音色を鳴らした。

DQ外伝〜願い〜 完
287DQ外伝〜願い〜@ペコ:04/05/05 19:00 ID:2ka2Hp+a
む、誤字がありました。

×そしてついに、レックスはエスタークの息を眉間の剣を握りさらに呪文を唱える。

○そしてついに、レックスはエスタークの息をかわし、眉間の剣を握りさらに呪文を唱える。
今度こそちゃんとした復活かな?

>>266
王子は燃え尽きちゃったか…
289ネジ工場:04/05/05 19:58 ID:x7AP2YIb
>>278
杖探しさん乙!
とうとう最終回なんですね。頑張って下さい!
>>286
ペコさん乙!
エスタ〜クを倒したって事は……次回は萌………なんでもない!黙って期待しております。
鯖が不安定なせいか、今一人がいませんね(´・ω・`)
荒れてなくていいんだけどね。
杖探しさん、ペコさん乙です。
それでは第五話投下でーす。
「あ、レックス様、タバサ様、サンチョさん、お帰りなさい。」
城門ではピピンが出迎えていた。三人はタバサの魔法力節約のためキメラの翼で戻ってきた。
「おお、ピピン、出迎えご苦労であった。して、アベル王の状況は…。」
「今は大分落ち着いてお休みになっております。ビアンカ様も介抱にお疲れになって、アベル様のそば

でお休みになられています。」
と、なると、今が下の世界に戻るチャンスだ。サンチョは続けた。
「そうか。それではこれから、妖精の女王からもらってきた薬を使ってタバサ様の髪を直す作業を始め

る。
 ビアンカ様の部屋を借りるが、その間他の者を近づけぬよう頼むぞ。」
「分かりました、それでは。」
と、言ってピピンは去った。
「それではビアンカ様の部屋に行きましょう。」
と言って、ビアンカの部屋へ向かった。
「いよいよ、元の世界に戻れるね…。」
「うん…。君も妹が戻って来れるよね…。」
やっと、目的が果たせるというのに二人の言葉はなぜか寂しげだった。
293DS(5−2) ◆yhpD2sgNx. :04/05/05 20:20 ID:PefjU+Sg
そうこうしているうちにビアンカの部屋の前についた。
「それではタバサ様、ご準備の方お願いします。レックス様、我々は巻き込まれないように離れていま

しょう。」
「………」レックスはうつむいたまま黙っている。
「どうなされました、レックス様?何かお別れの言葉でも言われたらいかがでしょうか?」
サンチョがそう言うと、レックスは突然タバサに抱きついて泣き始めた。
「うゎーん…。せっかく出会えたのに、もうお別れなの…。うぅ…。」
「私だって、まだお別れしたくないよぅ…。でも…。」
タバサはそう言って、レックスを強く抱きしめた。
二人はしばらくそのまま抱き合って泣いていた。
「(坊ちゃんは、昔、あの二人は兄妹でなかったらお似合いのカップルなのになぁ、と冗談で言ってお

られてましたけども、違う世界の二人なら…、私ももらい泣きしてしまいそうです。)」
と、サンチョは二人を見守っていた。
294DS(5−3) ◆yhpD2sgNx. :04/05/05 20:20 ID:PefjU+Sg
「お二人様、落ち着かれましたか?それでは、そろそろ…。
 タバサ様が元の世界にお帰りにならないと、こちらのタバサ様も戻ってこられませんし、向こうのレ

ックス様もご心配していることと思われます。
 お辛いことと思われますが、時間がたてば今回のことはきっといい思い出になることでしょう。」
サンチョは二人に声をかけた。二人はもう泣き止み、抱き合うのをやめた。
「さようなら、元の世界に戻っても元気でね、タバサ…さん。」
「大変お世話になりました。妹さんが戻ってきたら大切にしてあげてね、レックス…君。」
そう言うと、タバサは鏡に向かった。すると、鏡が再び虹色に輝き始めた。
「本当に、さようなら。皆さん、お元気で…。」
タバサがそう言うと同時にタバサは光に包まれた…。

295DS(5−4) ◆yhpD2sgNx. :04/05/05 20:24 ID:PefjU+Sg
「ん…、元の世界に戻って来れたのかな…。」
光が消えて、タバサは我に返った。
見覚えのある風景、とはいっても向こうの世界でもこちらの世界でも部屋の作りが同じだったりするのだが。
タバサは念のため辺りを見回したが、そこでタバサは愕然とした。
「な、なんで、あなたが…。」
タバサの隣には金髪のレックスが気を失って倒れていた。
ひょっとしてワープに失敗したのだろうか?それとも…。

そうこうしているうちにサンチョが部屋に入ってきた。
「お帰りなさいませ、タバサ様。…あぁ、やはり…。」
サンチョの反応を見て、タバサはすぐに今の状況を理解したようだ。
「ただいま、サンチョさん。…この子、私についてきちゃったみたいね。」


296DS(5−5) ◆yhpD2sgNx. :04/05/05 20:25 ID:PefjU+Sg

「向こうの世界のタバサ様が不思議な光に包まれたとき、レックス様も巻き込まれて光に包まれてしま

ったのです。
 私はレックス様をお助けしようとしたのですが、私は部屋の外に弾かれて、レックス様はそのまま…

。」
「…まあ、私がこうやって戻ってこれたのですから、この子もすぐに元の世界に帰れるでしょう。」
そう、二人が話をしているとレックスも目を覚ました。
「…あれ、君がなんでここに?…あ、サンチョ、おはよう。」
レックスはまだ状況を把握していないようだ。二人はレックスに状況を説明した。
レックスもさすがに慣れてしまっていて冷静だった。
「今日は既に一回ワープしてしまっているので魔法力も消耗していることと思います。
 今夜はお休みになられて明日レックス様はお帰りになりましょう。
「分かりました。」レックスは答えた。
「ところで、サンチョさん、お父さんとお母さんにはどんな風に説明するの?
 二日連続でこんなことが起こったら、さすがに不審に思うような…。」
「あ、そうか。どうしましょう。」サンチョは悩んでいた。

結局、翌日レックスは自分の世界に帰り、こちらの世界のレックスも無事に戻ってきた。
二人(四人?)はときどきこっそり母親の部屋に入り、また向こうの世界にワープしようと試みるのだ

が、二度と鏡が輝くことはなかった。
やはり、あの出来事は偶然が偶然を呼んだ産物であったのだろうか?
そして、二人のレックスとタバサはあのときの出来事を胸の奥底に秘めながら今日も生きていくのであ

った。
                              Dual Story Fin.
297杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/05 20:27 ID:nzAZ+jAm
おお、乙です。
もう終わってしまって寂しい…。
斬新な発想でとても面白い作品でした。
本当に乙です。
以上で終わりです。オチが定番過ぎてスマソ。
本当は天空の鏡の謎とかにもっと突っ込む予定だったのですが、収拾がつかなくなりそうだったので、あえてコンパクトにまとめてみました。
その辺のネタは次回作で使おうかなと思っています。
みなさま、今まで読んでいただきましてありがとうございました。
299DQ外伝〜願い〜@ペコ:04/05/05 20:32 ID:2ka2Hp+a
>>杖探しさま、DSさま乙乙!
そして最終回乙!!

そだね、シリアスシーン終わりましたし、萌えたいですね・・・w

レスを読み返して気づいたのだが…。分かっているけどあえて…。

>>288
うちのレックスは燃えてはいないのですが…。
301赤穂浪士:04/05/05 21:55 ID:vO/p2EXg
「おにいちゃ〜ん、どこ行ってたの?」
頂上に着くと今日の修練を終えたタバサが待っていた。
「ゴメンゴメン、ちょっと町をブラブラしてたんだ」
「ふーん…いいなぁ〜、タバサはずっと座ってお祈りばっかしてるのに〜」
退屈してるのはこっちだけではなみたいだな…
「じゃ、宿屋に戻ろっか」
レックスはタバサと手を繋いでふもとに降りていく。
タバサは高所恐怖症なので手を繋がないとどうも落ち着かないらしい。
「と、ところで…そ、その服装…どうにかならないの?」
レックスはタバサの服装を見て頬を赤くする。
「タバサも恥ずかしいもん…おにいちゃんのえっち…」
身を清めるという名目で、タバサは薄い白のローブ一枚しか身に纏っていない。
思春期を迎えた二人にとっては少し刺激が強いようだ…
302赤穂浪士:04/05/05 21:58 ID:vO/p2EXg
そんなこんなで二人はふもとの宿屋にたどり着いた。
急な階段を上り下りするだけで一苦労…「はぁ、今日も一日終わりだぁ〜」
宿屋に着いて食事を済ませると、レックスはベットに寝転がりった。
タバサはイソイソとバスルームに行き、問題のローブから着替えているようだった。
「それにしてもおじいちゃんの剣、真打だとどれくらい強いのかな?」
グランバニアで手に取った影打は大して強力ではなかったはずだ。
だったら真打ちは…
「おに〜いちゃん、どうしたの?」
普段の格好に着替え終わったタバサが同じベットに寝転ぶ。
「ん?今日おじいちゃんの剣の二本目を見せてもらったんだ」
「あっ、あの紅い宝石の付いたやつのこと?」
「うん」
レックスはタバサの頭を撫でながら続けた。
「とても綺麗な剣でさ、そっちの紅い宝石の剣より強いらしいんだ…魔物を封印できる力があるんだって…どれくらい強いのかな?」
「ううん、どれだけ強くても今は必要ないよ、魔物さんはみんないい子だもん!」
タバサはレックスの腕に抱きつきながらにっこりと笑ってみせる。
303赤穂浪士:04/05/05 22:00 ID:vO/p2EXg
「そうだよね、今は平和だからね!さ、今日はもう寝よっか!」
レックスが布団の中に入ろうとすると、タバサもモゾモゾ入ってきた。
「お、おにいちゃん…き、今日は一緒に…寝ない?」
「い、いっしょにって…もう僕たち12だよ?」
「む、昔は一緒に寝たもん…いい…よね?」
タバサの少し潤んだ目がレックスの心を締め付ける。
いつもこの甘えかたにやられちゃうんだよね…
「わかったよ…おやすみ…」
「おやすみ…おにいちゃん…」
ランプを消すと天窓からの淡い月光が二人の寝顔を包んでいた。
304ペコ:04/05/05 22:12 ID:2ka2Hp+a
>>303
乙!どんなローブなんだ・・・ドキドキ
305赤穂浪士:04/05/05 22:20 ID:vO/p2EXg
どれくらいたったのだろうか…
何気なくベットから起きると、隣から聞こえるはずの寝息が聞こえなかった。
「…タバサ…?トイレか…」
もう一度寝ようと寝返りをうった時だった。
「ほっほっほ…そんなものではありませんよ?」
忌々しい声が辺りに響いた。
この声の主は…
「ゲマ!?」
ベットから跳び起き、天空の剣を手に取る。
「伝説の勇者は寝起きがよろしいようですね…くっくっく…」
「ゲマ…!あのときたしかに倒したはず…!」
「おっと、剣を納めてください…大事なお姫様がどうなってもいいんですか?」「!?タバサに何をした!?」
ゲマが指で合図をすると、影から黒い触手の塊が現れた。
それに体を絡め取られているのは…
306赤穂浪士:04/05/05 22:20 ID:vO/p2EXg
「タバサ!」
「おにいちゃん…助けて…!」
「ほっほっほ…そういうことですので剣を納めてくれますね?」
「くっ…!何が狙いだ!?」
仕方なくレックスは剣を納める。
「簡単に言えば取引です…明日の夜零時に海の神殿の祠に一人で来てください…そうすればお姫様は返しましょう…」
「それだけで…いいんだな!?」
「どうです?あなたが来てくださるだけでいいんです…ただし…!」
ゲマが再び指で合図を送る。
すると触手が激しく蠢き、タバサの細い肢体を締め付け、暴れまわる。
「あっ…おにい…っん…ちゃぁん…!」
「タバサ!やめろ!タバサを放せ!」
「こちらにはお姫様がいることを忘れないでくださいね?では…」
ドス黒い霧に包まれ、ゲマは闇に溶け込むように消えていった。
タバサをとらえた触手もゲマと共に消えてしまった…
「タバサ…!」
拳を握って悔しがるレックスの頭に、ゲマの声が聞こえてくる。
―いいですか?必ず一人で来るんですよ…ほっほっほ!―
「タバサ…必ず助けるから…!」
307杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/05 22:27 ID:nzAZ+jAm
支援要るかな?
308DQ外伝〜思ひ出〜@ペコ:04/05/05 22:35 ID:2ka2Hp+a
>>306
乙乙!ゲマキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

短いけどUPしまふ〜
多分この次最終回かな。
309赤穂浪士:04/05/05 22:35 ID:vO/p2EXg
ごめんなさい、今日はもう終わりっす…
310DQ外伝〜思ひ出〜@ペコ:04/05/05 22:36 ID:2ka2Hp+a
微かに人の声が聞こえる。
「フゥ、やっと見つけました。・・・それにしても、未来の私も物凄い考えを思いつくものですね・・・。」
男達はレックス、タバサを抱きかかえ天空城に連れて行く。その男とは、プサンであった。

それから何日か経ったとある昼下がり。レックスは暖かい日差しを浴び目を覚ます。
「ここは・・・?」
辺りをキョロキョロと見回すレックス。身体を起そうとすると、激しく痛みがレックスを襲う。
「アイテテテ・・・。」
「どうやらお目覚めになりましたかな?」
部屋の扉が開き、プサンが顔を覗かせる。
「プサンさん・・・!じゃあやっぱりここは天空城?・・・あ、タバサは?タバサはどこに?」
「まぁまぁ、落ち着きなさい。ゴホン、えー勇者レックス。よくぞエスタークを倒してくれました。お礼を言います。ありがとう!」
プサンはレックスに歩み寄り、レックスの右手を両手でギュッと握る。
311DQ外伝〜思ひ出〜@ペコ:04/05/05 22:38 ID:2ka2Hp+a
少し照れくさそうにレックスが笑うと、先ほどの質問に答えるプサン。
「それでですね、妹君のタバサさんは、まだ目を覚ましておりません。」
「え?どういう・・・意味ですか・・・?」
レックスの笑顔が曇り、プサンの目をじっと見つめてそう問いかける。
「ハイ、どうやら彼女は禁呪を使ったようですね。えーっと、マダンテでしたかな?
あの呪文は自らの魔力を全て解放するという恐ろしい呪文なのでして・・・」
「プサンさん!そんなことより、タバサは?タバサは無事なんですか?」
プサンの長々とした禁呪の説明に口を挟むレックス。その必死の形相に少し慌てるプサンは、タバサの容態を説明しだす。
「タバサさん、彼女は物凄い魔力を持っております。その回復がまだ間に合ってないのでしょう・・・。
今は、ただただ眠っておられるのです。」
「そうですか・・・。」
ホッとするレックス。まずは、傷を癒し、タバサが目覚めてから元の世界に戻してもらうと納得し、プサンは部屋を後にする。
312DQ外伝〜思ひ出〜@ペコ:04/05/05 22:41 ID:2ka2Hp+a
翌日、まだ身体の傷は完全に癒えてはいないのだが、窓を開け、透明な空気を胸いっぱい吸い込むレックス。
1秒でも早くタバサの顔が見たかったのだろう、こっそり部屋を抜け出す。
「たしか・・・ここにいるはずなんだよね・・・。」
静かに扉を開けるレックス。ベッドの上では、タバサがスースーとかわいい寝息を立てていた。
レックスは歩み寄り、ベッドの側の椅子に座り、タバサの前髪を優しく触れる。
「タバサ・・・早く目を覚まして二人で元の世界に帰ろう。
そして、僕たちの事を父さんや母さんに教えるんだ。フフッ、ビックリするだろうね・・・。」
そう微笑みながらタバサの寝顔をじっと見つめるレックス。そして静かにレックスの唇がタバサの唇に触れようとしたその時・・・!

白くて綺麗な手の平がレックスの口を押さえる。目を開けるレックス。
「ダメよ、お兄ちゃん。」
そこには目をパチリと開けたタバサが優しくレックスに微笑みかけていた。
「タ、タバサ・・・起きて・・・たの?」
フルフルと首を振るタバサ。
「お兄ちゃんとキスする夢見たから・・・今度はちゃんと起きなきゃ・・・って・・・。」
そういって二人は唇を重ねる。何度も・・・何度も・・・。

「ねぇ・・・タバサ・・・?」
「なに?・・・お兄ちゃん・・・。」
「どうやって・・・過去に・・・来たの?」
「・・・わからない・・・。お兄ちゃんの心が私の心に入ってきて・・・助けたい!って・・・思ったら・・・
光に包まれて・・・。」
「・・・じゃあ・・・その髪は?」
「これは・・・き、気分転換?」
「フフ・・・。」
「・・・エヘヘ・・・。」

DQ外伝〜思ひ出〜  完
313元作家 ◆yhpD2sgNx. :04/05/05 22:47 ID:Uj9/VQkW
終わりっすか?支援要りますか?
DS氏の作品を見て少し落書きしてみたり、次回作も期待してます
ttp://smcf.xrea.jp/dq5/cgi-bin/ibbs/img-box/img20040505230520.jpg
↑↑

気をつけろよ。グロ。
>>314
萌えますた(;´∀`)ハァハァ
>>314
GJ!
>>315
どこがやねん!

いいなあ挿絵描いてもらえて・・・
>>315
んなこたーない
スレ専用お絵描き掲示板とうpろだがあるのはいいね
神々に乙の最敬礼(・∀・ヽ)
京ポン出たら、挿絵も見れるぞ〜。ワクワク
321君らへ問う:04/05/06 00:01 ID:2YlBue7I
>>412

> 会社や同僚に対してすまないと思いませんでしたか?
> 会社が被った被害を弁済したいと思いませんか?
> 心配してくれるのがうざかったですか?
> 退職するくらいなら就職しなければよかったと思いませんか?
> 退職した後職場のせいにしていませんか?
> 鬱になった理由ははっきりわかりますか?
> 社会人として甘えはありませんでしたか?
> 会社の中での自分の位置づけと役割に責任を持っていましたか?
> 人より苦しい思いをしていると勘違いしていませんか?
> すべて自分に原因があったと思いませんか?
> 会社の人にどう接してほしかったですか?
> 自殺企図や自傷行為を他人に話しませんでしたか?
> すべての面で心配してほしかったですか?
> メンタルなことを相談された側にも私的な生活があることを知っていますか?

こんなの並べられてもねぇ。ここは鬱で休職&退職した人のくるスレ。
誤爆?(・∀・)
ただの荒らしでしょ。
test
復帰したみたい・・
寝るか。
326苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 03:22 ID:CHamrhGx
レックスはその後、マスタードラゴンの元へ呼ばれた。
「勇者レックス、長き眠りから覚めたようだな。」
レックスは返答する余裕がなかった。
「お前達二人を助け出したのは私だ。なぜ助け出したのか、そして今まで待っていたのか」
「世界樹の苗木を用いて、あるものが再び世界を闇に陥れようとしている、おまえの力が必要なのだ」
レックスは俯いたまま・・・・・・。
「・・・もはや、その力も失せたという訳か・・・・・・」
「この世界に僕が守る物はあるのでしょうか?僕はもう・・・・・・」
「私から言える言葉は一つ、立ち上げれ、だ」
「奪われた苗木を元の聖なる木々に戻さねばまた人が住まう世界は来ることない」
「お前を除いてこれを成し遂げれるものは他に居ないのだ」
レックスは黙ってその場を後にした。
327苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 03:49 ID:CHamrhGx
変わり行く下界を見つめるレックス。この下界にはもう父母、タバサがいないという。
すべてを奪った者、ローブの男か。
あの時、男を倒せる力があったならこの惨状を見にすることもなかった。
ただ生きるに辛く何の意味も持たない日々がこれから流れ行く。
ぞっとした。
「サンチョ、僕はやはり行くよ」
「もうこんな僕じゃあ何ができるということも無い、でも僕は行く」
「殿下・・・・・・」
レックスは武具を身につけ支度を整える。
「サンチョ、僕を見守っていてくれ」
決意を感じ取ったマスタードラゴンが姿を現す。
「私がお前を誘おう、勇者にしてやれる事はこんなことぐらいだ」
レックスはマスタードラゴンの背に乗り飛び去った。向かう場所はラインハットの西に位置する洞窟。
祖父が命を絶たれたその場所が今、悪しきの巣窟となっていた。
Fight!! NA-E-GI-san!!
苗木さんキター
激しくGJです!
続き頑張ってください
330苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 04:18 ID:CHamrhGx
洞窟は植物が生い茂る、過去の面影は微塵も無い。
レックスは氷のように冷めた目で魔物を斬り捨て進む。
道中、幾つかの躯を見かけた。志半ばで朽ち果てた勇士の躯。
迷わず前へ進む。感傷に浸る余裕も無かった。
レックスの心に在るのは憎しみとも悲しみともつかぬ虚無感。
進む続けた果てに立ち尽くす影一つ。
「久しぶりだな」
影はラインハットの公子コリンズだった。
「おまえ、ここまで一人で来るなんてさすが勇者だな」
「さあ、ここから先は俺もお供するぜ」
心強い仲間が一人増えた。レックスの心は今だ癒されることはなかった。
331苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 04:55 ID:CHamrhGx
進み続ける中、二人に一切の会話は無かった。
ただ向かい来る魔物を斬り崩すのみ。
ついに洞窟の中腹にやってきた。
「どうやらここが世界樹の心臓部らしい。まだ草木が若々しい」
コリンズは外壁に張り付く植物に触れなぞった。
「レックス、お前がいない間に出来あったのこの世界はどう思う?」
答えない、この世界に感慨など無い。できれば消えてなくなって欲しいのが本心。
「人は自然を破壊し、生きながらえてきた。この世界が本来の世界なんじゃないかとも俺は思う」
答えは求めずただ語らうコリンズ。その意図は掴めない。
「僕はただ失ってしまった物の上にこの世界があるのが納得がいかない」、そう思うだけだ」
初めてそこでコリンズに口を聞いた。コリンズはニヤリと笑った。
「おまえには悪いが俺はもっと納得がいかない光景を用意してやった」
「さあ、この木々の中心をみろ」
コリンズが指差す方向、そこにあるものは・・・・・・・
「タバサ、俺の妃だ。」
レックスの妹タバサ。殉教者のように木々に張り付けられる。だが生きている。
「おまえがいない間、俺の望みは叶ったというわけだ。」
レックスに枯れたはずの感情が芽生えつつあった。
332苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 05:13 ID:CHamrhGx
「タバサはもはやお前のことなど覚えてはいない、魔力によって記憶を消しておいた」
コリンズはふわっと浮き上がりタバサの元へ添う。そしてその体に触れた。
「邪魔な貴様を記憶が消え。今は俺の従順な僕、こいつがどのような甘美な声で鳴くか貴様は知るまい」
「お前・・・・・・・」
沸々と込み上げる怒り、コリンズが憎くて仕方が無い。
「俺が憎いか?そうだろうな・・・ だが俺は闇と世界樹の力を手にした。」
「レックス、怒りと絶望の中でのたまい、死ね!!」
コリンズはベギラゴンを放った。レックスはただそれを受け止める。
「コリンズ!」
レックスは斬撃を繰り出す。激情が稲妻の剣を燃え上がらせた。
333苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 06:08 ID:CHamrhGx
「貴様は知っているか?なぜ世界が滅びようとしているか」
「すべては俺の手引きによるものだ、邪神復活に手を貸した俺のな」
「だが邪神はもはや必要ない、この俺が邪神に取って代わりすべてを統治する」
「俺はそれだけの力を得た、タバサに相応しき男として」
「貴様を生かしておいたのもすべてはこの余興のためよ」
憎悪の戦いが続く。故郷も愛するものを奪われ、憎しみの塊と化した勇者レックス。
剣が耐え切れぬほどの激情がコリンズを襲う。
「くぅ・・・ 燃え尽きろ!」
コリンズはメラゾーマを浴びせる。
レックスは炎に包まれながらも、剣を振る。
ついに稲妻の剣は砕け散った。
「勝負あったな、勇者」
334苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 06:42 ID:CHamrhGx
視界が戻ろうとしていた。長い悪夢に魘されていた気がする。
私はあの日、コリンズの妃になった。抵抗は出来なかった。
兄がいない、悲しかったが涙は出なかった。
そして今、記憶も視界も戻ろうとしている。目に浮かぶのは兄レックス。
「お兄ちゃん!!」
喉を潰してもいい、タバサは叫んだ。
「記憶を消したはずだぞ!?なぜだ!」
コリンズは狼狽する、すべてが崩れようとしていた。
「この一撃で決めてやる!!」
コリンズはイオナズンを唱えた。その時レックスの手元に天空の剣が現る。
「コリンず、僕はまだ終わっちゃいない!!」
魔法と白刃が交差した。
335苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 07:11 ID:CHamrhGx
「こんな・・・ こんなことが・・・・・・・」
コリンズは膝をつき血を吐く。剣が身を貫いていた。
「俺が築きあげた物がこんなに簡単に崩れてしまうのか・・・・・・」
「レックス、おまえが本当に憎い・・・・・・・・」
「タバサ、愛しているぞ・・・・・・」
コリンズは倒れた。
レックスは重い体を引きずりながらタバサの元へ向かう。
たった一つ残った彼の守りたいもの。
「また会うことになろうとはいやいや因縁を感じますね」
その前をローブの男が遮る。
「やはり人間は人間ですか、少しは役に立ってくれましたが出来損ないには違いありません」
倒れ伏せるコリンズに卑下の目線を送る。
「魔道に引きずり込んだ時はそれはもう痛快でしたが」
「さあ新しい世界を創られる創造神様にご登場願いましょうか」
地盤がゆれ始め、木々が揺さぶられる。
邪神が姿を現そうとしていた。
336Scherzo:04/05/06 07:13 ID:JfxSgYTG
邪神キタ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━!!!!!!
337苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 07:49 ID:CHamrhGx
植物で模られた竜。邪神の全容はまだ掴みきれない。
強烈な威圧感と底知れぬ力が畏怖させるには十分だった。
邪神はレックスを見るなりその大きな手で殴りつけた。
内臓が抉り出されるかのような衝撃。口元を血が伝う。
「神はあなたを嬲り殺しにすると決めたようです、さあその身で苦痛を受けなさい。」
邪神の攻撃はなお苛烈さを増す。体が壊れていくのがわかった。
このままでは確実に殺されるだろう。ようやく大切なものを手につかめそうなのに・・・・・・・。
視界が血に染まり真っ赤になった。腕は動かない、砕け散ったのか?足はどうだ?
邪神が甚振り飽きたのかレックスを押しつぶそうと飛び上がった。
「ギ・・・ガ・・・デイン」
一矢報いた。だが呪文は弾かれた。
「この世には神様を傷つける呪文も武器も存在しませんよ」
邪神がレックスを覆いかぶさった。
338苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 08:05 ID:CHamrhGx
世界樹の蔦がレックスの下へ走る。
蔦はレックスに絡みつき覆う。
ベホマの光がレックスを包み込んだ。
体が動く。砕け散ろうとしていた勇者の体が復調していく。
蔦は天空の武具に纏わり、一体化していく。
剣は一回り大きくなり、鎧には翼が張り付いた。
「戦える」
レックスは確信した。
「世界樹の木々が造反だと!?小娘め!世界樹と一体化したのか!?」
世界樹の刃と世界樹の翼、タバサが与えた力。
レックスは軽やかに舞い、邪神を翻弄する。
刃は邪神の腕を吹き飛ばした。
「馬鹿な!神を傷つけることなどと!?」
レックスは大きく構える。その構えは古より伝わる技。
「ギガソード!!!」
一線が邪神に食い込んだ。
339苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 08:15 ID:CHamrhGx
邪神は綻び形を崩していく。
レックスが放った一撃がその形成を解ききった。
「まさか!まさかこんなことが・・・・・・・」
ローブの男は慌てふためく、野望の崩壊が止まろうとしない。
「私は違う!ミルドラースやゲマとは違うのだぁ!!」
レックスの刃が男の野望を完全に断つ。男は禍々しい血を吐き燃え尽きていく・・・・・・・。
名さえ定かではない魔族の大いなる野望はここに費えた。
レックスは愛しき者へと急ぐ。ようやく取り戻せた最愛。
歩む道が長く感じた。
340苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 08:24 ID:CHamrhGx
「迎えに来たよ、タバサ」
レックスは先ほど取り戻した笑顔という表情をタバサに精一杯ぶつける。
しかし、タバサの表情は少し曇って見える。
「お兄ちゃん、でもだめなの」
その言葉に心が凍りつく。
「私は世界樹といっしょにいなくてはいけないの」
世界樹は邪悪な力に浸り続け、その聖なる力を失いかけた。
今はタバサと共存することでその力を保っていられる。
「私がここを離れれば世界樹は・・・・・・・」
暴走し世界をまた闇に覆うだろう。兄を救うために使った力の代償だった。
「ごめんなさい。でもわたしは・・・・・・・・」
悲しい別れがレックスに訪れた。
341苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 08:35 ID:CHamrhGx
世界樹が花を咲かせる頃、勇者は一人その花をいとおしげに見つめる。
妖精が語りかける。
「君は僕の恩人だ、昔、僕を助けてくれた大切な恩人」
「また夢の世界に来たければいつでも呼んでおくれ、みんな君の帰りを待っている。」
「ありがとう」
勇者レックスは世界樹を見つめ続ける。世界樹は答えるかのように震える。
長い冒険は終わった。レックスはいつまでも世界樹を見守り続けた。



fin
342苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 08:36 ID:CHamrhGx
以上!!撤収!!
>苗木さん
お疲れ様でした!なんか、ホロリときますね…( ´Д⊂ヽ
344苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 08:50 ID:CHamrhGx
はい、燃え尽きました。今後は名無しに戻ります。どひー疲れた。
345苗木 ◆hpyis3NadU :04/05/06 08:52 ID:CHamrhGx
すまん、遅れながら

みなさん今まで読んでくれてありがとうね!
346名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/06 08:54 ID:2YlBue7I
廃墟とかしたようだ。
あげんなよ
sage
349ペコ:04/05/06 09:51 ID:DqvJZSjK
>>苗木さまお疲れ様!
いつか二人がまた出会える日を信じて・・・
350DQ外伝〜ふたり〜@ペコ:04/05/06 10:18 ID:DqvJZSjK
最終回UPします。

天空城を朝日が照らす。二人はプサンに呼ばれ、玉座の間に訪れる。
そこにはプサンが大きな玉座にチョコンと腰を掛けている。
「おはようございます。そろそろ元の世界に戻りましょうか・・・。」
二人は頷き、プサンは胸元からドラゴンオーブを取り出し静かに瞑想を始める。
途端にマスタードラゴンへと姿を変え、時の砂の呪法を唱え始める。
「二人とも、改めて礼を言う。・・・本当にご苦労であった。」
金色の渦が二人を包み、彼らのいた世界に戻って行く・・・。

元の世界では、二人の帰りを待っていた両親が笑顔で迎えてくれた。
「おかえり、レックス、タバサ。本当にお疲れ様・・・。」
レックスとタバサは走り寄り、両親の胸に飛び込む。
「ただいま・・・父さん・・・母さん・・・。」
「ただいま戻りました・・・お母さん・・・お父さん・・・。」
351DQ外伝〜ふたり〜@ペコ:04/05/06 10:20 ID:DqvJZSjK
それから何日か経ったグランバニアの朝、窓際の小鳥のさえずりでレックスはフッと目を覚ます。
「ふわぁ〜あ・・・そろそろ起きなくっちゃ・・・。」
身体を起そうとすると、自分の隣に誰かが寝ているのに気づく。
「タ、タバサ?な、なんでベッドの中に???」
その声で目を覚ますタバサ。にっこり笑ってこう答える。
「ん〜?あ、おはよう・・・お兄ちゃん。な、なんとなく・・・ね?」
「も、もう!父さんや母さんにバレたらどうするんだよ!」
「え〜?大丈夫だよ・・・。それより、お兄ちゃん。歯軋りするクセ直ってないのね・・・ふぁ・・・。」
レックスは慌てて口を押さえる。
「あ、ごめん・・・。もしかして寝れなかった?」
タバサは目をこすりながらフルフルと首を振る。
「ん〜ん。あ、あのね、お兄ちゃんが歯軋りしてる時にチュ〜すると歯軋り止まるの!すごいね!」
「バ、バカ!そんなことは発見しなくていいんだよ・・・。」
レックスは顔を真っ赤にしてベッドから降りようとする。それをタバサは袖を掴んで引き止める。
「あ、待って!お兄ちゃん!」
振り返るレックス。少し寝癖のついたタバサの頭を見て噴出しそうになるのをこらえていると、タバサが口を開く。
「おはようのチュ〜は?」
レックスはクスッと笑ってタバサと口付けをする。
「(今日もお兄ちゃんと一緒にいられますように・・・。)」
そう心の中でお願いをするタバサ。
352DQ外伝〜ふたり〜@ペコ:04/05/06 10:21 ID:DqvJZSjK
昼時、バルコニーで一人物思いにふけるレックス。
「父さんや母さんになんて説明しようかな・・・。」
すると、向こうの方からタバサが走り寄ってレックスに飛びつく。
「お 兄 ち ゃ ん!何黄昏てるの?」
まるで尻尾を喜んで振っている仔犬のようなタバサ。その頭をグシグシと撫でレックスは答える。
「ん?ああ、父さんや母さんに僕らの事をどうやって説明しようかなぁって思っててね。」

あのエスタークとの戦いの後でタバサは今まで以上にレックスへの愛情表現が露骨になっていた。
いつかバレてしまうとハラハラドキドキするレックスをよそ目に、タバサは抱きついたり、物陰でキスを求めてきたり・・・。嬉しくないわけではないレックスなのだが、
タバサの積極的ぶりにはどうも調子が狂ってしまう。
「(この前までは僕の方が主導権握ってたのにな・・・。)」
まったく嬉しい悩みだ。

このままタバサにズルズル引き込まれちゃしゃくに触ると考え、
タバサの小さな額にデコピンをして愛情表現をするレックス。目をパチクリとさせてタバサが答える。
「はにゃ、痛いじゃないお兄ちゃん!」
「誰かに見られたらどうするのさ?ホラ、行くよ・・・。」
そう言って歩き出すレックス。タバサはそれを早足で追いかける。
「待って〜お兄ちゃ〜ん!」
353DQ外伝〜ふたり〜@ペコ:04/05/06 10:23 ID:DqvJZSjK
やがて夜になり、レックスは部屋で本を読んでいる。珍しい事もあるものだ。
本の題名は『両親への恋人の紹介の仕方』。それを読んでレックスはため息ばかりが出る。
「ハァ〜、やっぱり『兄妹の場合』なんてのは載ってないか・・・。」
ブスーッとした顔で椅子に背もたれるレックス。するとノックの音が聞こえ、タバサが顔を覗かせる。
「あ、お兄ちゃん起きてる?」
突然の訪問に驚き、本を急いで隠すレックス。その行動を見ながらタバサは
「あー、今エッチな本読んでたでしょー?」
レックスは笑って誤魔化しながら
「あはは、違うよ〜。それより、どうしたの?」
そう言うと、モジモジしながらタバサが部屋に入ってくる。
「えへへー、見て見て!これ、今度の親睦会で着ようと思ってる服なの!どう・・・かな?」
いつもの大人しめのドレスとは違い、少し肌が露出されていて、スカートも短目だ。
「カワイイよ。」
レックスに誉められたタバサは顔を真っ赤にさせて喜ぶ。
「本当?、ありがとう!でも、ちょっとスカートが短いのよね・・・。」
そう言ってスカートの辺りを気にするタバサ。
そして、おもむろにタバサはレックスに近づきコアラの様にレックスの膝の上に座る。
レックスはその大胆なタバサにドギマギしつつ
「ど、どうしたの・・・タバサ?」
「うん、ちょっと・・・甘えたい気分・・・なの・・・。」
甘えたいのはいつもだと言いたかったレックスだが、二人は真っ赤な顔をして微笑みあう。
354名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/06 10:33 ID:2YlBue7I
sらし
355DQ外伝〜ふたり〜@ペコ:04/05/06 10:34 ID:DqvJZSjK
こうして夜は更けていく。
月明かりが二人の影を窓辺に写す。
それを見上げる男女が二人。
「あなた、あの子たちバレてないつもりなのかしらね・・・。」
男はにっこり微笑みながらこう答える。
「まあ、そのうち自分たちから言うんじゃないかな?それまで僕らは何も言わないでいてあげよう・・・。」
「そうね・・・。」
そう言って女は男に肩を抱き寄せられ、身をゆだねる。

DQ外伝〜ふたり〜 終
356ペコ:04/05/06 10:49 ID:DqvJZSjK
第二部(?)以上で終わりです。
読んでいただいた方ありがとうございました。
357元DS作者@携帯:04/05/06 11:46 ID:kE1+FMnK
ペコさん、乙でした。
IDがドラクエVっすよ。
>>苗木氏
せ、切ない。・゚・(ノ∀`)・゚・。コリンズ〜〜〜〜
乙です。

>>ペコ氏
マターリなやり取りがいいっすね〜〜。乙です。
久々に萌え死ぬ
ウホッ、いいラスト2つ…

コリンズは俺は人間をやめるぞぉぉ!!になってしまったか
ジョジョヲタ久々にハケーソ
どいつもこいつもどっかで見たようなラストだw
なんか前よりおもんないんじゃないの?職人方?
前は前でおもろかったつーか萌えたんやけど今はありきたりどころか萌え目当てで書いてるヤシ多くない?
ちょっと自分が神だと勘違いしてる職人方、そろそろ目ぇ覚ましたら?
>>362-363
できれば、批判スレでヲチしてくれないか?
           (  ´Д`)  ,-っ <おい!今>>362-363がここの全職人を全否定したぞ!
          /⌒ヽ/   / _) 
          /   \\//  
          /    /.\/           ‐=≡   ∧ ∧
         /   ∧_二つ          ‐=≡   ( ´Д`) <そうか!よし!殺す!
         /   /             ‐=≡_____/ /_
        /    \          ‐=≡  / .__   ゛ \   .∩ ハアハア
       /  /~\ \        ‐=≡  / /  /    /\ \//   待ってろよー
ご都合展開とか、お約束展開は、DQらしくて無問題だと思うが。
レックスにインタビューしました。
Q1「あなたの名前はなんですか?」
A1「レックス」
Q2「お仕事は?」
A2「主に魔物に襲われて困ってる人を助ける事」
Q3「殴られる時、痛くはないのですか?」
A3「正直、めちゃくちゃ痛い。100回は泣いた」
Q4「嫌いな人は誰ですか?」
A4「ミルドラース」
Q5「本当ですか?」
A5「はい」
Q6「本当の事を言って下さい」
A6「タバサ」
Q7「それはどうしてですか?」
A7「オナニーしていて、イきそうになったとき、部屋に入ってきてニヤニヤしてるから」
Q8「それはどうしてですか?」
A8「たぶん嫌がらせ」
Q9「ベラさんをどう思いますか?」
A9「声は可愛い」
Q10「一番嫌いな味方は?」
A10「サンチョ」
Q11「それはどうしてですか?」
A11「いや・・・誰でもあれはヒク」
Q12「ピピンに一言」
A12「(人間キャラで)お前だけ特技が無いぞ」
Q13「いやな思いでとかありますか?」
A13「前に一度魔物に襲われてる子がいて、メラゾーマくらって服が燃えてステテコパンツだけで帰ったら警察呼ばれた」
Q14「誰にですか?」
A14「タバサ」
Q17「それはどうしてですか?」
A17「たぶん嫌がらせ」
なんかそれのアンパンマンバージョン聞いたことあるなw
俺も元ネタ聞いた事があるな・・・

パクリイクナイヽ(`Д´)ノ
成長した王子はステテコか( ´∀`)
黒い王女たんは少し萌える
>苗木・DQ外伝
(・∀・)イイヨー
ペコ氏のようなこれから先の二人の関係が明るい終わりもいいし
苗木氏の少し切なくなる終わりもよかった。
パクリとか引用とかは面白いから別にいいと思うが
どこから引用したかくらいは書いておいた方がいいかも
知らないほうが いいこともある
ここの住人は皆若いのか、それとも唯の無知なのか
若そうだよねえ・・・皆幾つ位?
>321を見た人は>412を踏まないように気をつけてください。
感想のほうですがローブの男はネクロマンサーということでいいですね?
あと、今後はゲマの呼び方を作者様ごとに分けてくれると楽でいいです。
暇ならチャレンジしてください。
例・ゲマさん、ゲマりん、ゲマゲマ、ゲマゴン、ゲマ君、ゲマもどき
次はミルドラース復活のパターンのSSも考慮に入れてください。
書きたいこと書きすぎました・・・スイマセン!
ゲマを便利に使いすぎなのと、
話の展開に都合が良すぎるところは気にはなるかも。
ま・・・ゲマはキャラ立ってて使いやすいだろうとは思うが
ゲマってリメイクだとどういう最期だったか少しうろ覚え
>>365を通報しますた◆
>>381
やっとそのレス来たかwなんかこのスレの場合だと誰も素で何とも思わなかったっぽいな
苗木さんのSSが・・・終わったのか。
描写や話し方が一番好きだったんだけどな・・・
また気が向いたら書いてくださいね。
最終回ラッシュですね(´・ω・`)
もうすぐレックエも終わるってゆうし…。チョボン…。
職人さんたちはまたいずれ書くつもりはあるんでしょうか?
ここもさびしくなったなぁ
386ペコ:04/05/07 00:37 ID:GkgXjixU
GW終わるとしんどいですねぇ・・・。
>384さん
本編とあんまり関係ない話もいくつか出来たりするんですよね。
それがうまく文になれば皆様に読んでいただきたいと思ってますので、
その時はお願いします^^
>>382
それはどうかな(^ω^)?
388名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/07 09:03 ID:4hHBHL6W
正直みんな飽きたんでしょ。つまんねーし
確かにage荒らしに飽きたな。つまんねーし。
>>376
そういえばミルドラースネタは見ないね。エスタークやゲマと違ってゲーム内で
完全決着してるから話に使いにくいのかな
391名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/07 16:30 ID:4hHBHL6W
タバサは、ギガンテスに回り囲まれてしまった!
ギガンテスはまず小手調べに、素手でタバサに張り手を食らわした!
タバサの小さな身体は激しく洞窟の壁に叩きつけられた!
タバサの幼い身体に、とてつもない激痛が走った!

すかさずもう一体が、激しい張り手を食らわす!
タバサは、顔面から反対側の壁に叩きつけられた!
タバサは力弱く床に倒れた。
グラグラしていたタバサの乳歯が抜け落ちた……

さらにギガンテスは、棍棒を手に取り、タバサの顔面を思いっきり力任せに殴りつけた!
今度はタバサの乳歯どころか、全顔面の骨がバラバラに砕けた!

ギガンテスはさらに、タバサを片手でわしづかみにし、1トンも超える握力でタバサを握りつぶした!
その様相は、まるでレモンを絞り潰すかのごとく、タバサの幼い身体から赤い血が吹き出し、鈍い音をたてて体中の骨が折れた!
ギガンテスはタバサを、恐るべき力で床に投げ叩きつけた!
床の上にはもうタバサの可愛い姿は無く、赤い血痕・肉片、バラバラに砕けた宝石のカケラのような骨や歯、黄色の綺麗な髪の毛、ぼろぼろになった可愛い桃色の服などが散乱していた…

5主人公が、もう無言でもう可愛い姿はなく、こんな無残な娘の姿を見て一言「8歳という可愛い盛りの我が娘を、血なまぐさい戦場に出した俺オレは父親失格・・・いや人間失格だ…」

タバサ「おとおさん、あそぼー
タバサ「ばかじゃないよお!ばかっていうほうがばかだよー!!
タバサ「ねえ、これかわいー!!おとおさんかってー!!

5主人公の心の中で、愛娘の声がこだましながら、タバサのかけらを棺に納めながら、涙した。


>388 >391
それで7時間考えた結果がそれか…
>>391
わざわざageてその程度か
言わずと知れた糞スレになりやしたね、ここ。

ほんっとつまらん。おまえらそれしかやることないんかい?
誰か息子だけ戦闘に参加させて娘はルイーダお留守番なSS書いてくれないかな
ネタはいろいろ思いつくけど、文章かけないな…。
鯖落ちかと思うほど見事なとまりっぷりだ。
>>391
レックスはザオリクをとなえた
タバサはいきかえった

糸冬
自分でちょこっとSSを書こうとしたけどなかなか難しいね
会話のようなセリフだけや、○○はメラを唱えた〜のような説明文は浮かぶけど
状況や心情を文にしようとすると詰まってしまう。
402某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/07 23:32 ID:IY48wxRQ
お、フカーツしてる
張ります。
403名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/07 23:32 ID:4hHBHL6W
ティミ・・・5主人公の娘。10歳。
ティミのレベルは52でそこそこつよい幼女である。
母親はフローラなので髪は青い。
イオナズン、ドラゴラムは彼女の十八番だ。
しかし、相手が弱いと思い、油断していた。


〜ティミvsワイトキング&ガルバ×3&ゴルバ×3〜


ティミはワイトキングのマホトーンの杖で呪文を封じ込められた。
ティミ「しまった!う〜・・・どおしよぉ・・・」
半泣きになってこまっているティミにゴルバが猛毒の霧を吐きかける。
ティミ「うっ・・・ぐ・・ぐるしっ・・・・・ごふっ」
ティミはがっくりと膝をつき、血を吐いた。
ティミ「うぇ・・・・気持ち悪い・・・よぉ・・・お父さん…助けてー」
今度はガルバがティミに飛び掛り、彼女の喉を噛み切った。
ティミ「あぅっ・・・痛いっ痛いよやめてよー」
次のガルバの噛み付き攻撃を避けようとするティミ
だが、再び猛毒のせいで苦しくなってしまった。
ティミ「うう・・…痛いよぉ…苦しいよぉ・・・お父さん・・お母さん・・」
うつぶせに倒れこんで痛さと寂しさでティミはないた。

モンスターの群は一斉にティミに襲い掛かった。


404某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/07 23:37 ID:IY48wxRQ
っと、割り込みかな?
405某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/07 23:39 ID:IY48wxRQ
割り込むのもアレなので後ではりますねw
>402
(`・ω・´) シャキーン  

>403
(´・ω・`)チョボーン
人の嫌がることしちゃダメだよ。
407名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/07 23:41 ID:4hHBHL6W
レックスvsブルーイーター
完全版

エビルマスターは次々と仲間を呼ぶ。
レックスの攻撃がおいつかない・・・
なんとかエビルマスターを倒したものの、ブルーイーターがまだ残っている
しかし、もうレックスの体力は尽きていた
仲間達は棺おけの中…彼が最後の1人だった



奴らはまず、レックスの胸元を切り裂いた。
そして、腕や腹など、あちこちを切り刻んだ。
レックス(ここまで来たんだ・・・死ぬわけにはいかない)
レックスは逃げ出すものの、回り込まれてしまった。
ブルーイーター「そろそろトドメをさしてやろうか」
一匹がとびかかり、彼の喉元へとそのキバを突き立て、食いちぎった。
レックス「う・・・わああああ」
喉元から鮮血がふきだし、彼は倒れこんだ。
レックス(血・・・?ぼくの・・・・いやだ・・死にたくない・・・・)
彼は、少しずつ意識が遠のいていった。


レックス達は全滅した。



暇な奴だ
で、やっぱ7時間かけて作ったモノがソレなワケね
14時間ご苦労さん
411モンスター虐待シリーズ3:04/05/07 23:50 ID:4hHBHL6W
レックスは気がつくと教会にいた。体には生々しいキズが残っていたが
致命傷になったのどもとのキズだけはきれいに消えていた。
レックスはのどを噛み切られた瞬間の快感がわすれられなかった。
「もういちど、あの洞窟へいこう・・・」

あえて仲間を生き返らせずに単身封印の洞窟にのりこむのだった。

途中、雑魚モンスターのエビルプラントが襲い掛かってきた。レックスは容赦なく
エビルプラントを切り刻んだ。「ギャハっ。飛び散る地しぶきがサラダドレッシングってなもんだ!!!」

レックスはもはやブルーイーターにのどを噛み千切ってもらうことのみを願っているのだった。

第3部 艦
412某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/07 23:50 ID:IY48wxRQ
えっと、俺張ってもいいかな?
あとsageようよw
>412
無視して貼ってください。お願いします。

レックスクエスト
第八章 起きない奇跡(前編)

「・・・ヘンリー様、我々が思った以上の強さだったが・・・もう、終りです」
ヘンリーはもう立つ事すらも出なかった。
けっ・・・マヌーサが上手いこと二人に掛けれたまでは良かったが・・・奴等、魔法も使えるんだよな・・・
悪いなコリンズ・・・やっぱメガンテの腕輪に頼る事になりそうだ…
「…我々にできることはせめて…苦しまずにとどめを刺すことしか…」
悲しい瞳をしながらサーラが魔法を詠唱する、彼の頭上に巨大な炎の塊ができてくる。火炎系最強魔法、メラゾーマだ。
確かにそんなすげえ魔法なら、痛みすら感じずあの世にいけるだろうさ…が、悪りいな…お前等も道連れだ…
そうヘンリーは思いながら目を閉じた。
しかし、その炎の塊はヘンリーの元へ行くことは無かった。
「凍てつく波動ぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
後ろから何者かの声が聞こえる、それと同時に凍てつく波動が今まで戦っていた二人の魔物を包む。
その波動により、二人の魔物たちの洗脳が解ける。二人の魔物たちは安堵の表情をしながらその場で膝を突いた。
「た、助かったぜタークの坊ちゃん・・・・このままじゃあへンリーの旦那を殺してしまう所だったぜ・・・・」
「アベル様、ターク様、申し訳ございません!!我々が油断したばかりに貴方様の友人を殺してしまうところでした・・・・」
「いや、お前達は悪くないよ・・・悪いのは・・・」
アベルの声が聞こえる、どうやら俺は助かったらしい・・・そう思うヘンリーの横で、彼を呼ぶ声が聞こえた。
「お、親父、大丈夫かよ!!ぼろぼろじゃねえか!!」
「コリンズ…か…どうやら俺は一命を取り留めたらしいなあ・・・・」
「馬鹿親父!何が秘策があるだ!ボロボロじゃねえか!!!!」
コリンズはヘンリーに対して言い放つ。
「・・・秘策はあったんだぜ・・・?」
そう言いながらコリンズにメガンテの腕輪を見せる。
「・・・・!!!お、親父!!自爆する気だったのかよ!?」
「まあな・・・・言っただろ?勝てはしねえが時間稼ぎはできるって・・・」
「ば、馬鹿!!し、死んじまったらどうする気だったんだよ!!」
「・・・・まあ、お前が生きてりゃあ・・・な?」
ヘンリーは笑顔を作りながらコリンズにそう言った。
「ば・・・馬鹿親父!!死んだら駄目だろ!!死んだら・・・・・う・・・えぐっ・・・」
コリンズは涙を堪えている。
ヘンリーは泣いているコリンズの頭をそっと撫でてやった。
「馬鹿野郎・・・お前もう14歳だろ・・・泣くんじゃねえよ・・・・」
「うっさい馬鹿親父!!・・ヒッグ・・・生きてて・・・良かったよ・・・馬鹿野郎・・・」
涙を堪えている息子の頭を、ヘンリーは撫で続けてやった。

───────

「───なるほど・・・・やはりゲマ・・・だったんだな・・・?」
アベル達はサーラとバトラーに洗脳された経緯、そして洗脳後の話を聞いた。
「はい・・・そしてレックス様とタバサ王女が此方の旅の扉の先に・・・・」
「・・・この旅の扉の先に、ゲマと俺の子供達が居るんだな・・・?」
アベルは旅の扉の方を見ながら確認する。この先に・・・アイツが・・・
「よし!早く行こうぜアベル王!おいら達が行けばあんなヒョロヒョロした野郎なんて瞬殺さぁ!!」
「・・・気持ちは嬉しいが、タークやお前達はここに残っててくれ・・・・」
「な、何でだよアベル王!おいら達はアベル王並に強いよ?足手まといにはならないよ!!」
タークはアベルに食って掛かる、納得が行かないらしい。
「・・・・俺等魔物は・・・再度洗脳されるかも知れないって事かい・・・アベル王」
バトラーが答える。それに対してアベルは首を縦に振った。正にその通りであった。
「・・・そういうことだ・・・だから、お前達はここで待っていてくれ・・・・」
その問いに対して、ターク達は何も言わず、ただ黙って頷いた。
「・・・大丈夫よ!私も行くし!貴方達が心配することは無いって!!」
「・・・いや、俺一人で行く・・・ビアンカもターク達と一緒に待っていてくれ・・・」
アベルはそう言ってビアンカの肩をつかんだ。
「な、何でよ!!私だってあの子達のことが心配なのよ!?」
支援

「・・・頼む!!・・・・もしビアンカにももしもの事があったら・・・俺は・・・」
「そんな!私だっ・・・」
『私だって同じ気持ちなの!!』と続くはずだった、が、その言葉はアベルの抱擁によって止められた・・・
「頼む・・・・分かってくれ・・・・大丈夫だから・・・」
もしビアンカがついてきてくれたらどんなに心強いだろうか、幼い頃から彼女は自分の前を進んで、そして自分に勇気をくれた。
だが・・・今回の相手はあのゲマだ、アイツの事だ、双子達を人質に取って・・・・
そんな状態の所にビアンカが居たら、俺よりも先走って、俺の目の前で・・・・

そんな事、俺には耐えられないから・・・


もしもの事があるのは、自分一人だけで良いから・・・・


「大丈夫、心配しないでくれ・・・子供達も、俺も、無事に帰ってくるから・・・」
アベルはビアンカの体から離れ、ビアンカの額に口づけをした。
「あなた・・・・絶対だからね!アベルも無事に帰ってきてね!!死んじゃだめだからね!!」
アベルは返事をする代わりに右手をビアンカに掲げ、旅の扉へと向かっていった・・・
────
「親父・・・・・」
その様子を父の隣で見ていたコリンズが父ヘンリーに声を掛ける。
「ん?何だコリンズ・・・?」
「俺・・・もっと強くなるよ・・・・こんな・・・大変な時に役に立てる位さ・・・」
「ん、そうか・・・がんばれよ、コリンズ・・・・」
予定とは微妙に違うが・・・コリンズの精神修行って面だけだったら、この企画は大成功だったな・・・後は、生きて帰ってこいよ・・・
ヘンリーは旅の扉へと向かう友人の後姿を見ながら、そう思いにふけていた。

──────

「ほっほっほ・・・本当にすばらしい兄弟愛ですね・・・・その兄弟愛はこの炎何発分でしょうか・・・?」
ゲマが笑いながらレックスに対してメラミを唱え続ける。何発食らっただろうか、もう覚えていない・・・
「お、お兄ちゃん・・・・もういいから・・・私のことはいいから・・・逃げてぇ・・・」
タバサが泣いている、大丈夫、お前のことは僕が守るから・・・・
だから、お前は心配しないで良いから・・・・泣かなくても良いから・・・・
「おやぁ?もうダウンですか?面白みの無い・・・・」
ダウン・・・・?僕は・・・・もう・・・倒れているのか・・・・?もう・・・それすらも・・・判らない・・・・
「まあ、十分楽しませてもらいましたし・・・そろそろ消えて貰いましょうか・・・・」
ゲマの左手に炎が集まる。これを食らったらもう僕は・・・・
「では、さよならですよ勇者様!!!」
今までよりも巨大な炎がレックスの元へ飛ぶ。それを受ける為に構える力すら、レックスには残っては居なかった。
ごめんタバサ・・・・僕は・・・・お前の事を最後まで・・・守れない・・・・
だけど・・・僕が居なくても・・・きっと父さんが・・・タバサの事・・・助けてくれるさ・・・・
大好きだったよ・・・タバサ・・・・・
レックスは、死を覚悟し、目を閉じた・・・


レックスクエスト
第八章 起きない奇跡(前編)終
421某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/08 00:00 ID:tQnSslqN
いやあ・・・後2話(予定)
とりあえず執筆してきます。
・・・・明日休みでヒャッはー
422名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/08 00:00 ID:hS6NfOet
おつかれさん
レックエおつかれさまでした!
リアルタイムでよめて幸せです(*´▽`*)

いつか私もSSを投下できればいいんですが・・・。
424ペコ:04/05/08 00:05 ID:SWbfKGY9
レックエ乙ー!!
やばい・・・続きが気になりまくり・・・。
レックエの後にこんなの貼るのも何かと思いますが、UPしまふ。

DQ外伝〜初恋〜

ある日のラインハット、天気の良い昼下がりのバルコニー。
空を見ながらため息をつく少女が一人。その名はカリン。

「どうしたの?元気ないわね、カリンちゃん。」
その姿を見つけたタバサがカリンに声を掛ける。すると、カリンはタバサの方を向き
「こんにちは、タバサしゃま。・・・やっぱり・・・そう見えますか?」
にっこり微笑んでそう答える。タバサはカリンに近づき、一緒になって空を眺める。
「うん、さっきからため息ばかり出てたわよ?」
「タバサしゃま・・・よかったら・・・お話聞いていただけますか?」
突然の申し出に戸惑うタバサ。カリンはそんなタバサを見てこう続ける。
「・・・あ、やっぱり・・・いいです・・・。」
そんな寂しそうな目をしたカリンにタバサは慌てて
「あ、うん。お話・・・聞くわよ!」
その言葉を聞いて笑顔を取り戻すカリン。そして二人はカリンの部屋へと足を向ける。

「お紅茶、お入れしますわね。」
「あ、ありがとう・・・(この子・・・本当に7歳なのかしら・・・)。」
425ペコ:04/05/08 00:07 ID:SWbfKGY9
そんじょそこらの7歳児とは違い、考え方も行動も立派な大人顔負けのカリン。
かくいうタバサも同じ歳の頃には、行方不明の両親を探す旅に出ており、やはり少し違う7歳児だったわけだが・・・。
「お待たせいたしました。冷めないうちにどうぞ。」
「うん、ありがとう。・・・・・・あ〜おいしい・・・!カリンちゃんの紅茶おいしいよ!」
「えへへ。」
ふと7歳児の顔に戻るカリン。愛くるしいその眼差しは兄コリンズを危ない道へと誘う誘惑の瞳。しかし、このお話ではそのような展開にならないのであしからず。

「で、お話ってのは何かな?カリンちゃん。」
少しお茶を飲んだ後、タバサがカリンに問いかける。
「実は・・・タバサしゃまは・・・その・・・好いてる殿方はいらっしゃるのでしょうか・・・?」
「ええ・・・うん。いるわよ・・・とっても大切な人が・・・。」
「本当ですか?よかったです・・・。あの、よろしければ・・・タバサしゃまの初恋の時のお話を・・・聞きたいのですが・・・。」
もじもじ恥ずかしそうに答えるカリン。タバサも急な申し出に少し考えながら、口を開く。
「わたしの・・・初恋はね・・・・・・・・・。
426ペコ:04/05/08 00:08 ID:SWbfKGY9
あれは、たしか6歳の時だったかな・・・。
すごく大好きな人がいて、すごく一緒にいたくて、その人が笑うだけで、すごく幸せになれて・・・。
その人に触れたら、まだ小さかったわたしの身体が真っ赤に熱くなって・・・。
・・・でもね、ある日気づいたの。
その人を好きになればなるほど、すごく・・・心が切なるって。・・・毎晩声を殺してお部屋で泣いてたっけな・・・。
それでね、よく頭の中で「そんなに疲れたなら好きになるのやめたら?」って、
もう一人のわたしが言うの・・・。
でも・・・その人にはわたししかいないの!なんて言えなかったけど・・・
あの時のわたしにはその人しかいらなかったから・・・。あきらめれなかったなぁ・・・。

それでね、その人にもわたしにもやらなくちゃいけないことがあってね、二人である日に
「一緒にがんばろうね!」って約束したの・・・。
だから今までがんばってこれたのかな・・・。」
カップにはいった紅茶も熱を冷ます頃、コリンがタバサの話にうっとりしていた自分から戻り
「素敵ですわね・・・。そのお方がレックスしゃまですわね?」
ズバッと真相をついたカリンの一言。
「ええ?あ・・・う、うん・・・。で、でもカリンちゃんなんで・・・その・・・知ってるの?」
しどろもどろに聞くタバサをクスクス笑いながらカリンは答える。
「ウフフ、見ていればわかりますわ!レックスしゃまのタバサしゃまを見る目はとてもお優しいですもの・・・。」
「そ、そうかな〜・・・アハハ・・・。」
427ペコ:04/05/08 00:10 ID:SWbfKGY9
そう言って冷めたカップに手を伸ばすと、カリンが
「あ、お紅茶冷めてますわ!今新しくお入れしますから・・・。」
と言ってタバサのカップを持って立ち上がる。
「あ、ありがとう・・・。」
すると突然部屋の扉が開き、コリンズが顔を覗かせる。
「おーい、カリンー!タバサちゃん知らないか?」
カリンはパタパタとコリンズの元へ走り寄り
「お兄しゃま!レディーのお部屋にノックもせずに入らないで下さいっていつも言ってますでしょ!?タバサしゃまは今カリンのお話し相手をしてくれてるんですわ!」
部屋を追い出そうとするカリン。コリンズは無理やり押されながらも
「あー悪かった!悪かったって!タバサちゃん、レックスの奴が探してたぜ!もうそろそろ帰るんだとさー。んじゃ、伝えたからなー!」
「うん、ありがとう!ごめんね・・・カリンちゃん。おいしい紅茶はまた今度ごちそうしてね!」
少し残念な顔をするカリン。部屋を出ようとするタバサを引きとめ
「あ、あの・・・もしよろしければ・・・これから『お姉しゃま』とお呼びしてもよろしいでしょうか・・・?」
タバサはニッコリ笑ってカリンの頭を撫でる。
「うん、もちろん!わたしもカリンちゃんみたいな妹欲しかったの〜!」
お互い喜びながら別れの挨拶を済ませる。
タバサの背中を見送ったあと、カリンは一人部屋に戻り、窓を開け空を見上げる。
「お父しゃま・・・カリンは・・・カリンはお父しゃまのことが・・・。」

青く澄み渡る空を飛び立つ二つの光。その光を見つめながら、カリンは大きく、大きく手を振り続けた・・・。

おわり
428杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/08 00:15 ID:k3+Aof9q
お二人さん、乙です。
レックエもう終わっちゃうのか・・・

杖探しはまだ待っててください・・・・・・
DQ外伝もおつかれさまでした!
SS投下ラッシュですね(*´ー`*)ホクホク

杖探しも待ってますけど、お体壊さないでくださいね。
430ペコ:04/05/08 00:28 ID:SWbfKGY9
短編用のネタだったらそこそこあるんですよねw
杖探しさま、マターリお待ちしてます^^
>>430
いや、短編でもいい。吐け〜吐くのだ!!w
432ネジ工場:04/05/08 04:36 ID:hrFC7+7X
レックスクエスト作者さん、ペコさん、お二方ともGJ!!
あ、もう夜明けだ……
>>414
ヘンリー、リメイク会話で見直したけどさらに株あがったよ


カリンたむ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
王女たんとお姉さま関係に
434Scherzo:04/05/08 07:43 ID:u2wBy6DT
>レックスクエスト作者さん&ペコさん
(*´Д`*)おお、乙かれさま!
双子のピンチに駆けつける父上、なんと頼もしく見えることだろうか…
あと、マセたカリンちゃんワロタ…

>ネジ工場さん>あ、もう夜明けだ……
なんかワラタ
435Intermezzo:04/05/08 07:48 ID:u2wBy6DT
「なぁ、リュカ…
 お前んとこのタバサちゃん、ウチのコリンズと付き合わせてみないか?」
「ええっ!? ヘンリー、いきなり何を言い出すんだよ!?」
「ほら! 2人とももう年頃だしさ!! 結婚を前提に、と思ってな」
「と、年頃ったって… まだ12歳だよ!? それに、当人達がどう思ってるか…」
「ははは… だから最初はお友達からってことでさ!!
 今まで1年に数回しか会ってなかっただろ? 極力会う回数を増やしていこうぜ!!」
「う〜ん… まぁヘンリーの息子とだったら僕も安心は安心なんだけど…」
「よしッ! 決まりだ!! じゃあ近いうちにタバサちゃんを連れてきてくれよ!!」


──こんな会話がラインハットでされていたらしい…

お父さんはヘンリーさんのところによくお酒を飲みに行くんだけど
ボクとタバサは大抵グランバニアでお留守番していた。
最近ボクはそうでもないんだけど、タバサはどうしてもコリンズくんと仲良く出来そうにないみたい。
まぁ、彼のあの性格では仕方ないって気もするんだけど…
436Intermezzo:04/05/08 07:56 ID:u2wBy6DT

ある日、お父さんはタバサに一緒にラインハットに来るように言った。
ボクはお留守番なんだって… つまんないの…

「私、おにいちゃんと一緒じゃなきゃラインハットには行きません。
 どーしてもラインハットに行くのなら絶対におにいちゃんも一緒が良いです」
「タバサ… お願いだよ。僕を困らせないでおくれよ…
 これはキミの将来のことも考えてのことなんだ… 解ってね…」
「むぅ〜…っ」

タバサは、ほっぺたを膨らませてボクの手を引きながら部屋に戻った。

「もう… 絶対コリンズくんともっと仲良くするために行くんだわ。
 仲良くしたくたって、あの性格を直さない限り私はもう一緒に遊びたくないの…」
「う〜ん… それにしたって、何でボクはお留守番なんだろ? つまんないの〜…」
「あ〜あ、ホントにユウウツ…
 私1人で行ってもコリンズくんとマトモにおしゃべりも出来ないのに…
 おにいちゃんが私なら良かったのにね…」
「あははははは!! ワケわかんないけど、面白いねソレ!!」
437Intermezzo:04/05/08 07:59 ID:u2wBy6DT

「……ちょっと待って。ソレだわ…」
「えっ?」
「おにいちゃんが私になれば良いの!!」
「は、はぁ!? 何言ってるのタバサ…!?」
「だからッ! おにいちゃんが私に変装すれば良いんだわ!!
 ほら、私達ってカオもソックリだし、身体の大きさもそんなに変わらないし!!」
「え━━━━(゚Д゚;)━━━━!? ぼ、ボクが女装するってこと!?」


──そんなワケで、タバサはお父さんに、一緒にラインハットに行くけれども
オメカシをするためちょっと時間をください、と伝えに行った…

ボクとタバサはノリノリで準備を始めた。
タバサの髪は肩より下くらいまで伸びていたので、ボクの髪の毛をあまり切る必要はなかったけれど
ストレートにするのにちょっと苦労した。
そして…

「うん… 髪はこれで良し、と… あとはドレスね。待ってて! 可愛いの持ってくるから!!」
「あっははははは!! ボクがストレート!! おっかしぃ〜〜!!」
「もう、おにいちゃん! 鏡見て笑ってないで、今着てる服脱いで…」
438Intermezzo:04/05/08 08:02 ID:u2wBy6DT

ボクは白ブリーフ一枚の姿になると、タバサが持ってきてくれたものを見た。
タバサが持ってきたのは、薄いピンク色の可愛らしいドレス、銀の髪飾り、セットのイヤリング
肘まであるくらいの白い手袋、ネックレス、ドレスに合った靴、それと…
お、女の子用の… 下着だった…

「た、タバサ… 他のは分かるんだけど、コレは… 必要ないんじゃ…?」
「もうっ! おにいちゃん、私がまだ… その… む、胸がないとでも思ってるの!?」
「えッ!! あ、あるの…??」
タバサはショックを受けているようだ…
「き、昨日だって一緒にお風呂入ったのに…」
「だってそんなの気にして見てないよぅ」
タバサはショックを受けている…
「と、とにかく! 早くコレ着けてよ!! 胸に綿を詰めないといけないんだからッ!!」
「うん… でもパ、パンツはこのままで良いだろ? さすがにコレはちょっと…」
「…仕方ないわね。じゃあ綿詰めるから動かないでね…」

タバサは、おそらく自分の胸と同じと思われる大きさにまで、ボクの胸に綿を詰めた。
詰め終わってから、ボクはタバサの胸とボクの胸を見比べてみた…
なるほど、ミエを張らずに同じ大きさにしたみたいだ…
ボクは綿を詰められた自分の胸に手を当ててみた… タバサの… このくらいなんだぁ…
439Intermezzo:04/05/08 08:06 ID:u2wBy6DT

「何してるのおにいちゃん…?」
「いや… な、何でもないよッ!! それよりさ!! 早くドレス着せてよッ!!」

ボクは白ブリーフの形が変わってしまう前にドレスを着ることに成功した…
そして、タバサが持ってきたモノを全て付け終わると、そこには恥じらいを隠し切れていない
しかしそれが却って気品さえ漂わせている、可憐な美少女が出来上がっていた…
こ、これがボク…?

「すっごぉ〜い!! おにいちゃん、私より可愛いんじゃない!?」
「そ、そんなことぉ… ボク、恥ずかしい…」
「ダメダメ! 『ボク』じゃなくって『わ・た・し』よ。ちょっと言ってみて?」
「わ… わた…し…」
「うん。じゃあ次は歩き方と、ちょっとした仕草の練習よ。
 歩くときはこうやって、一直線上にね。手はチカラを抜いて、軽く握る程度なのよ」
「こ、こう…?」
「うん… じゃあ次は……」
「こ、これで良いの…?」
「うん! そうそう!! おにいちゃん可愛い!!」

鏡の中のボクはカオを真っ赤にしながらタバサに言われるままに
普段タバサがやっていないことまでさせられていた… タバサ、楽しそう……
440Intermezzo:04/05/08 08:08 ID:u2wBy6DT
('A`)続く… と良いなぁ。
>>440
がんばってください。
>>440
ワラタ
王子とコリンズがやらないか、な関係になるのか
>>440
ウホッ!!
444レックスとタバサ:04/05/08 12:04 ID:nYQqDUO6
わたしは今、お兄ちゃんと古代の剣技を練習しています。
その技とは、魔法剣です。
ギガデインを天空の剣に落とし、その威力で敵を切るというものです。
でもギガデインを剣に落とすというのは凄く難しいのです。
すでにお兄ちゃんは23回失敗しています。
「お兄ちゃん・・・もう休憩したら?」
「ハァハァ・・・うん・・じゃあこれで最後にするよ・・・。」
お兄ちゃんはすごく疲れています。もうフラフラです。
「ギガデイ〜ン!」ドカーーーーーーン「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
なんとギガデインはレックスを直撃した。レックスはそのまま気を失った。
「きゃぁぁーーーーお兄ちゃん大丈夫?」
わたしはすぐにお兄ちゃんのそばに走りました。
お兄ちゃんは完全に気を失っていました。
「お兄ちゃんちょっとまっててね、いまサンチョ呼んでくるから」
「レックス様、レックス様・・・」サンチョが一生懸命話し掛けます。でも反応はありません。
「と・とりあえず、ベットに運びましょう。あとアベル王とビアンカ様に連絡しましょう。」

「お〜いレックス〜」「お兄ちゃ〜ん」「レックス様〜」
みんなで一生懸命呼んでみます。
「う・う〜ん」 なんとお兄ちゃんが目をさましました。
「お兄ちゃ〜ん」わたしはお兄ちゃんに抱きつきました。しかし
「うわっ!う〜ん・えと、君は誰なの?ここはどこなの?」
「えっ?」 一気に部屋の空気が変わりました。

(続く?かな)
なかなかおもしろいシチュの新作続くね!
期待!
446Scherzo:04/05/08 12:23 ID:u2wBy6DT
>444
おお! 新作!! 続いてくれ!! 頼むから!!!

つーワケで
>439の続きをちょっとだけ…
↓  ↓  ↓  ↓
447Intermezzo:04/05/08 12:26 ID:u2wBy6DT

「あれ? タバサちょっと待って。
 ボクがタバサになっちゃったら、どこにもボクがいなくなっちゃうよ?」
「あ… そうか… じゃあ私がおにいちゃんに変装する!! それなら問題ないわ!!」

コンコンコン…
「おーい、タバサ! まだオメカシ中かい? そろそろ行くよー!」

「あ、お父さん来ちゃった!! おにいちゃん早く行って!!
 私は上手くおにいちゃんに変装するから!! 良い? 可愛く振舞うのよ?」
「う、うん… わかったよタバサ… 行って来るね」

部屋を出るとお父さんが待っていて、ボクを見て目をパチクリさせていた…
変装がバレたんじゃないか、と思ってビクビクしたけど、お父さんはこう言った…

「(*´Д`*)タバサ… 可愛い。今日はホントに可愛いねぇ…
 着てるドレスのせいじゃないなコレは… いや、ビックリしたよ。
 こんな可愛らしい女の子に成長していたなんて… お父さん鼻が高いよ」
「(;´Д`)は、はぁ…」

良かった… どうやらバレてないみたい…
あとはタバサが上手くボクに変装できれば良いんだけど…
448Intermezzo:04/05/08 12:32 ID:u2wBy6DT

──ラインハット城

「やぁヘンリー。タバサを連れてきたよ」
「おお! サンキューリュカ!! タバサちゃん久しぶり… だ…ね……」
「お久しぶりです、ヘンリーおじさま… ご機嫌いかがですか?」

ボクはタバサに教わったように、ドレスのスカートを少し摘んで
精いっぱい可愛らしく振舞ってヘンリーさんにご挨拶した。

「た、タバサちゃん… しばらく見ない間に… すっごく可愛くなったなぁ…」
「そんな… おじさまったら… お世辞でも嬉しいです…」

今度は右手をほっぺたに軽く当てて、首を少しだけ傾けて
目は斜め下を見ながら恥ずかしそうに言ってみた。ホントに恥ずかしい… 何とかしてくれ…

と、ボクはヘンリーさんの後ろに隠れるようにしてボクを見ているコリンズくんに気が付いた。
口は半開き、目は必要以上に瞬きし、カオは真っ赤なコリンズくん… そんなカオでボクを見るな…

「ほらっ、コリンズ! タバサちゃんに何か飲み物でも出してあげなさい!!」
「タバサ、お父さんはヘンリーとお話しているから、コリンズ君に遊んでもらいなさい。良いね?」

「うわったッッ!! 痛ってーな、何すんだよクソ親父!!」
「はい、分かりましたお父さん… コリンズくん、行こう?」
「あ、あぁ…」

こうして、ボクとコリンズくんのデートが始まった…
449Intermezzo:04/05/08 12:33 ID:u2wBy6DT
('A`)続く…かも
(・∀・)イイ!!
続けてください。 
451レとタ:04/05/08 13:59 ID:nYQqDUO6
二人で部屋でマッタリしていると、ヒマすぎてしりとりが始まる。
数十回続き、レックスの番のお題が「け」で回ってくる。

レックス「け・・・け・・・」
タバサ「お兄ちゃん早く〜『け』だったら沢山あるよ」
レックス「け・・・け・・・結婚しよう・・・」
   しばらくの沈黙
タバサ「・・・・・・・・・・・・・・・うん・・・」
   しばらくの沈黙
レックス「『ん』がついたからタバサの負けだよー」
タバサ「負けちゃったけど、すっごくうれしい事あったからいいもん!」
452レとタ:04/05/08 14:02 ID:nYQqDUO6
それじゃあレックスとタバサの本編書いてきます。
>>451
プラネテスネタですな
>499さんの名前ってどういう意味ですか?とりあえず3つほど予想しました。
1、間奏曲
2、インターナショナル版
3、やや間
>452さんの名前の由来も予測しました。予測というほどでもありませんが・・・
1、レックスとタバサの略
2、バトルレックスとエスタークの略
3、レモンティーとクッキーを混ぜ、タイコが壊れるまで煮込みます。
両方とも1が本命です。  
test
456ペコ:04/05/08 18:10 ID:ZZ7Khdqe
いろいろ投下されてますね!
どれも続きが気になって気になって・・・

作者の皆様がんばってください!
457レとタ 作者:04/05/08 19:52 ID:nYQqDUO6
>>454さん
予想どうり1番が正解です。

今やっと「レックスとタバサ 第1章」書き終わりました。
>>454
レモンとタンクトップに一票
双子、というか男女入れ替わりネタはラヴコメの伝統ですな。
まさに王道。とりかえ話。
とりかえばや物語
パクリ多いね
そういうのはパクリと言わないデショ。
王道には王道たる所以がある。
おれはそういうの好き。

王道とかお約束とか演出しだいでどうにでも
オリジナリティを出せる。
面白ければイイ!

こういうシチュエーション大好きよ。>入れ替わり

あと記憶喪失の方も面白そう・・・

どっちも頑張ってくれい!
芥川龍之介の『鼻』や『羅生門』はパクリとは言わないし、
洋楽のカバーなんかもしかり

要はアレンジしていいものにできる腕があるかどうかってこと
まあ読書量や視聴量の薄さのために、自分じゃオリジナルでも実は「ありがち」って場合もあるが
466ペコ:04/05/08 22:04 ID:sFcd0vNc
短編投下ー。

DQ外伝の外伝

王と王妃の行方不明事件から早6年。これは、双子のレックス・タバサもすっかり大きくなり、
召使いのサンチョと一緒に、両親を探す旅に出る少し前のお話・・・。

部屋から一人の少女が出てくる。少し元気がないようだ・・・。
少女の兄、レックスがそんなタバサを見つけて声を掛ける。
「おはよー!タバサー!元気ないね、どうしたの?」
「あ、おはよう・・・ヒック・・・お兄ちゃん・・・ヒック。」
タバサの喋り方が気になったレックス。心配そうに問い詰めてみる。
「ど、どうしたの?タバサ・・・?」
「うん・・・ヒック。なんか・・・ヒック、シャックリが止まらないみたいなの・・・ヒック。」
「た、大変だね・・・。シャックリって確か、驚いたりすると止まるんだよね?」
「うん・・・ヒック。そう聞いたこと・・・ヒック・・・あります・・・・ヒック。」
そう言ってレックスはタバサに背を向けて、バッと振り返り叫びだす。
「ワー!ワー!ワー!・・・・・・どう?」
あっけに取られる顔をするタバサ。
「・・・ど、どうって・・・ヒック。そ、それじゃあ・・・ヒック、驚けないです・・・ヒック。」
二人で知恵を振り絞るが良いアイディアを出せないまま、サンチョの家に足を運ぶ。
467ペコ:04/05/08 22:05 ID:sFcd0vNc
「サンチョー!いるー?」
レックスがドンドンと扉を叩くと、中から割烹着を着たサンチョが出てくる。
「これはこれは、レックスさまにタバサさま。どうされました?」
「うん、タバサのシャックリが止まらないんだ!何かいい方法知ってるかと思って・・・。」
レックスの後ろではタバサがシャックリを何度も何度も繰り返している。
サンチョはそれを見て、少し考えた後、何か閃いた様に話し出す。
「それはお困りでしょう・・・。それでは、ちょっと待っててくださいよ・・・。」
そう言ってサンチョは部屋の扉を閉め、次の瞬間勢いよく扉を開ける。
「ワー!アー!ダー!・・・ハァハァ、どうです?止まりましたでしょ?」
あっけに取られた顔をするレックスとタバサ。
「サンチョ・・・ヒック。それさっきお兄ちゃんが・・・ヒック・・・やりました・・・けど
全然・・・ヒック・・・驚かないから・・・。」
「おお、そうなのですか!?レックスさまとネタが被ってしまうとはこのサンチョ、一生の不覚であります・・・。」
悲しい顔をするサンチョにレックスは
「えっと、サンチョ何気にぼくのこと嫌い・・・?」
「め、滅相もございません!ただ、その何と言いますか・・・おお!そうだ!塩水です!
塩水を飲めば治ると聞いたことがありますぞ!少々お待ちください・・・。」
468ペコ:04/05/08 22:07 ID:sFcd0vNc
急いで部屋の中へと行き、台所で用意をするサンチョ。その後ろ姿を見て二人はホッと
息を撫で下ろす。
「ささ、これをググッっと!さあ!!」
「う、うん・・・ヒック。(ゴクゴクゴク)・・・あうー、しょっぱいです・・・。」
グニーと顔の表情を歪めるタバサの顔を見てレックスは笑いそうになるのを必死で堪える。
「どうですか・・・?」
「・・・・・・・・・止まった!止まったよ!サンチョ!ありがとうです!」
3人がワイワイ騒ぎ出す。
「・・・・・・ヒック。あれ・・・?」
喜んだのもつかの間、タバサのシャックリは止まったどころか、先ほどより酷くなっていた。
「なんか・・ヒック。さっきより・・ヒック・・・ひどいよう・・ヒックな・・・ヒック。」
その声に表の兵士がスタスタとやってくる。
「どうされました?タバサさま。おや、レックスさまにサンチョさまもご一緒で・・・。」
「あ!ピピン!んとね、タバサのシャックリが止まらないんだ!あんまり期待してないけど、
いいアイディアないかなぁ?」
「サラッと酷いこと言いますな・・・シャックリですか〜・・・。では、我が家に伝わるとっておきのを・・・。」
『と、とっておき・・・「・・・ヒック」?』
3人が息を飲んでピピンを凝視する。
「ワー!ワー!アヒャー!ウヒョー!」
「ねぇ・・・サンチョ・・・。」
「なんです?レックスさま・・・。」
「ピピンに聞いた僕がバカだったんだよね・・・。」
「ご自分を責めないで下さい・・・。」

           終
469ペコ:04/05/08 22:08 ID:sFcd0vNc
────────
「って勝手に・・・ヒック・・・終わらせないで下さい・・・ヒック!」
「どうですか?タバサさま・・・治りましたか?」
三人が冷え切った目でピピンを見つめている。ピピンは耐えられず、その場を逃げ出した。

「困りましたね・・・。シャックリは長い間止まらないと呼吸困難で死んでしまうと言いますし・・・。」
「え?・・・ヒック。そういえば・・・ヒック・・・なんか・・・ヒック・・・息苦しくなってきたような・・・ヒック。」
「そ、それは大変でございます!レックスさま!!何か考えましょう・・・!」
「うーん・・・。ああ!あんな所でバニーガールが水着脱ごうとしてる!!!」
突然指をさし大声を出すレックス。サンチョは慌てて後ろを振り返りバニーガールを探す。
「え?どこでございますか??」
レックスはサンチョが後ろを向いた瞬間、タバサの唇に少し触れるようなキスをする。
支援
471ペコ:04/05/08 22:10 ID:sFcd0vNc
「レックスさま・・・どこにもいないではないですか・・・。おや?どうされました?
タバサさま・・・お顔が真っ赤でございますよ・・・?」
「な、なんでもないです・・・。」
「ターバサ!シャックリ、止まったね?」
「え?あ・・・本当だ・・・やったよ!お兄ちゃん!!」
3人は大喜びではしゃぎまわる。その後、レックスとタバサが自分たちの部屋に戻ろうとした時、タバサがレックスに問いかける。
「ねえ、お兄ちゃん・・・さっきのは・・・?」
「えー?気にしないで!タバサが死んじゃったら困るし!」
「う、うん・・・。」
「じゃあタバサ、また後で遊ぼうね!・・・ヒック。あれ?」
「お、お兄ちゃん・・・シャックリ・・・。」
「・・・ヒック。タバサのが・・・ヒック・・・うつっちゃったのかな・・・ヒック。」
「と、とりあえず・・・塩水飲んでみる・・・?」
「うん・・・ヒック。そうする・・・ヒック。」

こうして、タバサのファーストキスは見事レックスに奪われ(?)たのでありました。
その後、レックスのシャックリはピピンへとうつり、ピピンは危うく呼吸困難で
この世を去ってしまいそうになったとかならないとか・・・。

今度こそ、おわり
>レックスのシャックリはピピンへとうつり

ええええー…?

乙でした。
可愛らしいです(*´∀`)モ・エ!
実はシャックリは自作自演だったり
ぜんぶ漏れの自演さ
475杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/09 01:20 ID:zRtBLjKg
こんな時間に投下します。長めなので支援をお願いします…
>>278より


広間に声が響いた。
「向かう必要は無い。愚か者め。この大神官ハーゴンから杖を奪おうとするのか?」
「その杖はあなたの物じゃない。私たちにも必要なの」
珍しくタバサが言った。

「残念だが、私にも必要なのだ。私はかの昔から、邪神の復活のために様々なことを行っ
てきた。今、まさに邪神が蘇ろうとしているのだ。全てはこの杖のおかげ。この杖は封じ
られた物を蘇らせる力を持つ。しばし待つのだ。もう、邪神が復活する―――」
そう言ってハーゴンはストロスの杖を高くかざした。

「そんなことはさせないっ!」
レックスがハーゴンに飛びかかった。しかし、見えない『何か』がハーゴンの体を包んで
いた。レックスの攻撃はハーゴンに全くダメージを与えていない。

「レックス様、天空の剣をあいつに向かって思いきり振りかざしてください!」
サンチョはこの剣について調べ尽くしていた。敵に向かって振りかざせば凍てつく波動が
放たれることを知っていたのだ。
レックスは言われたように剣を振りかざす。
凍てつく波動がほとばしる!

「な、その剣はさては……、天空の剣。その剣を使えるとは、お前は……。」
476杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/09 01:21 ID:zRtBLjKg
驚くハーゴンを尻目にレックスはハーゴンに切りつけた。いや、レックスだけではない。
タバサとサンチョも一緒になって攻撃している。

「天空の勇者か。許せん……。」
ハーゴンはなにやら呪文を唱え始めた。

「お兄ちゃん、サンチョ。離れて! 危ない!」
魔法の気配をいち早く察知したタバサが言う。その瞬間、辺りにすさまじい爆発が起こっ
た。
―――イオナズンだ。
間一髪のところで逃れた三人は体勢を立て直す。しかし、何より驚くべきことは、あれだ
け攻撃されてもハーゴンは平気な顔をしているということだ。

「お兄ちゃん。効いてないよ。どうしよう……」
「どうするってったって。やるしかないさ」

そう言ってレックスは攻撃を続けた。ファイトいっぱつの効果も切れてきたのか、レック
スの攻撃の威力が落ちてきているのが分かった。

「―――勝てない」

しかし、ハーゴンの攻撃は止まらない。強力な打撃、呪文、その攻撃は止まることなく三
人を襲う。
477杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/09 01:22 ID:zRtBLjKg
「きゃぁ」
ハーゴンの打撃が直撃したタバサはその場に倒れた。
―――麻痺攻撃。ハーゴンは微笑む。

その時、レックスの体に一筋の光が宿った。
妹を目の前で傷つけられたこと、強すぎる敵に手も足も出ないこと、レックスにとっての
いろいろな負のエネルギーが、彼にこのような変化を起こさせたのだろう。

レックスは呪文を唱え始めた。レックス自身も知らない呪文だ。しかし彼は唱え続ける。

「ギ ガ デ イ ン」

凄まじい電撃がハーゴンを打ち付けた。相当なダメージだ。だが、まだ致命傷には至っていない……。
レックスの攻撃の手は休むことなく続く。ギガデインを唱え続け、魔力がなくなると天空の剣で
何回も、何回も斬りつけた。

「や、やめてくれ……。杖は渡す。そうだ、お前の―――」

ハーゴンはもうこれ以上喋ることはなかった。レックスが、ハーゴンの息の根を完全に止めたのだった。

横ではサンチョが何も出来ずに、ただじっと文字通り指をくわえてその光景を見ていた。
支援
479杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/09 01:23 ID:zRtBLjKg
「サ、サンチョ。僕、やった…よ……」

そう言ってレックスも意識をなくした。


「レックス様、タバサ様、しっかりしてください!」
サンチョは倒れている二人を揺り動かす。しかし、返事は無かった。
「そうか、ストロスの杖。これを使えば―――」

サンチョはハーゴンの亡骸からストロスの杖を取り上げ、倒れている二人にかざした。
柔らかい光が当たりを包み込む。

「ん? あれ、どしたのサンチョ? ハーゴンは? 」
タバサは目を覚ました。いまいち状況が飲み込めていないようだったが。
しかし、レックスは目を覚まさなかった。

ゴゴゴゴゴゴ……

洞窟が震える。度重なるギガデインに洞窟が耐えられなかったのだ。

「詳しい話は後です。さあ、ここから逃げましょう」

サンチョは未だ意識がないレックスを抱きかかえ、走り出した。
タバサもそれに続く。
480杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/09 01:25 ID:zRtBLjKg
サンチョとタバサが洞窟を脱出したのと、洞窟が完全に崩れ落ちたのはほぼ同時だった。
間一髪で脱出できたサンチョとタバサは船に乗り込む。
サンチョは意識が無いレックスをベッドに寝かせ、今あった出来事をこと細かくタバサに話した。

「そう、お兄ちゃんがそんな…」
「はい、しばらくはこの船の上でレックス様の様子を見ていましょう。」

それから数日がたった。未だに目を覚まさないレックスを見ていたタバサがうとうとしかけた時、
レックスの手がぴくりと動いた。
タバサはそれを見逃さなかった。眠気も一気に吹き飛んだ。

「お兄ちゃん……?」

「う…ん……。あれ、僕、どうして?」
「お兄ちゃん!」

まだ意識がはっきりしていないレックスにタバサは抱きついた。―――タバサの頬は濡れていた。

「本当に、心配したんだからね。ほ、本当だ…よ……。うっ、うっ、うわ〜ん」
その泣き声を聞いてサンチョも駆けつけた。
「どうしたんですか?タバサ様。あ、レックス様! 目を覚まされたのですね?よかった……。
 心配してたんですよ……」

支援
支援必要?
483杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/09 01:27 ID:zRtBLjKg
レックスは完全に回復はしていなかったのだが、三人は夜遅くまで勝利の喜びと、杖が
見つかった喜びを分かち合った。


そう、こうして僕らはストロスの杖を見つけることが出来た。しかし、僕たちの旅はまだ
終わっていない。お父さんとお母さんを見つけ出し、この杖で元に戻してあげるんだ。
それまでは気を抜いちゃいけない。絶対にみんなでグランバニアへ戻るんだから。


「ねぇ、サンチョ。次の目的他はどこ?」
「次の目的地はですね―――」


僕たちの冒険は続く。お父さんとお母さんが見つかる日まで―――



                          杖を探しに 完


以上です。今まで読んでくださった皆さん。ありがとうございました。
今後は主に短編を書いていこうと思っています。
乙でした

ストロスの杖、リメイク版だとすぐ壊れてしまうのが悲しい。
485ペコ:04/05/09 07:49 ID:u6e+8ttb
>483
杖探しさまお疲れー!
マターリ次回作期待してます!!
このままいくとDQシリーズ全ボスを撃破しそうだ双子
ドレアムクル━━━━(゚д゚;)━━━━?
488名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/09 10:47 ID:u7AXnHRP
とんでもなくダサく
489名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/09 11:05 ID:u7AXnHRP
>>639
〜〜腐女子の特徴〜〜
・ 語尾に「でつ」「まつ」は必至。
・ 一人称に「漏れ」を使う。
・ 「。・゚・(ノД`)・゚・。 」泣きAA多用。
・ 「(´・ω・`)」「_| ̄|○」などの同情を誘うようなAA多用。
・ 「○○ドゾー」など差し入れAAを用いて馴れ合う
・ ○○なのは私(漏れ)だけ?なんて感じの同意の求め方をする。
・ 「スマソ〜で逝ってくる」「LANケーブルで吊ってくる」などを良く使う。
  しかし「逝ってくる」と言いつつも、すぐに戻ってくる。
・ 女キャラの話題になると狂ったように不機嫌になる
・ 「〜につきsage」などはsageればいいってもんではないことを理解できない。


642 続き sage New! 04/05/09 04:07 ID:sQ62xO3I
・ 荒らしを無視できない。
  例)「あらあらまたですか。暇な人ですねえ。」
    「みんな、わかってると思うけど、>>○○はスルーですよ!(`・ω・´) 」
・語尾に「〜なんでしょ?」「〜ば?」などの威圧的な言葉を良く使う
・構うから荒らされるんだぞと、10回注意しても直らない。
・「〜だが。」「〜知らんぞ」「〜じゃね?」と漫画のような男言葉(男キャラ言葉)を使う
・でも内容は女くささでいっぱい
・もう廃れ気味の2ちゃん用語を嬉々として使う。
>475様 ハーゴンの
「な、その剣はさては……、天空の剣。その剣を使えるとは、お前は……。」
というセリフに突っ込んでは駄目でしょうか。_| ̄|○
内容はすーぱーぐれいと(何故か平仮名&無駄に外来語使用)です。
>367のかた QアンドAの番号飛びすぎです。


レックスvsブルーイーター
完全版

エビルマスターは次々と仲間を呼ぶ。
レックスの攻撃がおいつかない・・・
なんとかエビルマスターを倒したものの、ブルーイーターがまだ残っている
しかし、もうレックスの体力は尽きていた
仲間達は棺おけの中…彼が最後の1人だった



奴らはまず、レックスの胸元を切り裂いた。
そして、腕や腹など、あちこちを切り刻んだ。
レックス(ここまで来たんだ・・・死ぬわけにはいかない)
レックスは逃げ出すものの、回り込まれてしまった。
ブルーイーター「そろそろトドメをさしてやろうか」
一匹がとびかかり、彼の喉元へとそのキバを突き立て、食いちぎった。
レックス「う・・・わああああ」
喉元から鮮血がふきだし、彼は倒れこんだ。
レックス(血・・・?ぼくの・・・・いやだ・・死にたくない・・・・)
彼は、少しずつ意識が遠のいていった。


レックス達は全滅した。






>>490
コピペにマジレス?
493レックスとタバサ:04/05/09 13:22 ID:gudXrH5L
じゃあ続きうpしときます

第1話 >>444

第2話  

なんとお兄ちゃんは記憶を失っていたのです。
「レックスお兄ちゃん、わたしがわからないの?」
「みんなボクのことレックスって呼んでるけど、それがボクの名前なの?」
「そうよ、あなたはレックス、伝説の勇者で、大魔王を倒した、それでわたしのお兄ちゃんなのよ・・・。」

やっとお医者さんが到着しました。お医者さんはすぐに検査し、こう言いました。
「レックス王子の記憶は、酷くdでいるようです。家族の名前も自分の名前さえも憶えていません。
いまの技術では、治療法はありません、自然に治るのを待つのみです。」
その言葉にお母さんは気を失ってしまいました。
「それじゃあ・・お兄ちゃんは・・」(フラッ)バタッ
わたしはそのまま眠ってしまいました。
「タッ、タバサ様ッ!」サンチョは慌てました。
「大丈夫です、ただ疲れて眠っているだけでしょう。それじゃあサンチョさん、
この娘をベッドへお願いします。あと王妃様も。」
「ハッハイお任せ下さいませ。」

その夜の3時、わたしは急に目が醒めました。そしてお兄ちゃんのことを考えていました。
そしたらなんだか涙が溢れてきました。「お兄ちゃん・・・・。」
そしてわたしは決心しました。『これからは、わたしがお兄ちゃんを守っていこう。』と
ちなみに、現在レックスの護衛にはピピンがついている。
494レックスとタバサ:04/05/09 13:23 ID:gudXrH5L
第3話  

次の日
タバサはいつもより少し早く起きてレックスの様子を見に行く。
「スースー」レックスはぐっすり眠っている。
「お兄ちゃん、安心して、これからはわたしがお兄ちゃんを守るから。」
と寝ているレックスに言い、アベルの元へ、向かった。
タバサ「お父さん、わたしにお父さんの呪文を教えてください。」
アベル「どうしたんだ急に?魔法ならタバサの方がスゴイだろ?」
タ「うん・・・でも、わたしこれからお兄ちゃんを守るって決めたから、
少しでも魔法の数を増やしておきたいの、だからバギ係の魔法を教えて。」
ア「そうか、そこまで考えていたんだね、分かったよ、それじゃあ朝食の後に練習しよう、
じゃあご飯だからレックスを起こしてきなさい。」
タ「うん・ありがとうお父さん」

「お兄ちゃ〜んご飯ですよ〜。起きて〜」
「スースー」レックスはまだ寝てる。
「お兄ちゃんったら、記憶が無いのに寝ぼすけさんなのは変わらないのね。」

「う〜ん・あっ、おはようございますタバサさん。」 「うん、おはよう。もうご飯だって。」
「あっハイわかりました。」 「それじゃあ、わたしについて来てね。」

そして朝食が終わった。
495レックスとタバサ:04/05/09 13:24 ID:gudXrH5L
4話  

朝食から30分後
「さて、魔法の練習するよタバサ」アベルがタバサに声をかける。
「うん、ちょっと待ってお兄ちゃん呼んでくるの」とタバサはレックスの部屋に向かった。
「レックス様なら先ほど散歩に出かけられましたよ」とサンチョが教えてくれた。
タバサ「そうなの、じゃあ魔法の練習行ってきます。」
サンチョ「行ってらっしゃいませ。」

そのころレックスは城の外の一番大きな木に登って辺りを見ていた。

そしてアベルとタバサは
「いいかいタバサ?バギと言う呪文は風を操るんだ。魔法力を・・・・・」とバギについて説明していた。
それを真剣に聞くタバサ。
「それじゃあまずはボクが見本を見せるから、よーく観てるんだよ。」
アベルはバギを唱えた!小さな風が辺りを舞う。
「と、このように空気中に魔法力を発散させて、その魔法力を操るんだ。じゃあ次タバサがやってみなさい。」
「ハイ・それじゃあ、いきます。」 タバサはバギを唱えた。そよ風が舞い起こる。
「そうそう、その調子だよタバサ。そこでもう少し魔法力を増やすんだ。」
「う〜ん・難しいよお父さん。」タバサは魔法力を増やした。
その瞬間突風が起こる。
「うわっと、少し増やし過ぎだよタバサ、少し抑えて。」タバサは魔法力を抑える。
「こ・こんな感じ?」
「うんうんそうだよ、タバサは呑み込みがはやいなぁ」
「ハァ・・ハァ初めて使う魔法って凄く体力つかうよぅ。少し休憩しよぅ。」
「そうだね、少し休憩しよう。」


それじゃあ今回はここまでにしときます。
なにがいいたいのかわからん話だな。
理解にこまるのだが・・。
497レックスとタバサ:04/05/09 13:37 ID:gudXrH5L
5話    


「休憩終了っと、お父さん、次教えて。」
「いや、タバサ才能はすごいよ、あとは自分の力で完成させるんだ!
あとは魔法力の調節だけだからがんばるんだよ!」
「ハ〜イ、タバサがんばります。」

アベルが城に戻るとビアンカが出迎えてくれた。
「お疲れさま、あなた。」
「うん、もう大丈夫かい?」 ビアンカは昨日のことで気を失ってからやっと今目覚めたのだった。
「ええおかげさまで、もう大丈夫よ、それよりタバサはどうだったの?」
「あの娘の才能は素晴らしいよ、もう教えることが無くなったよ。」
「へぇ〜・じゃあ部屋に戻りましょ。」
アベルとビアンカは部屋に戻っていった。

そのころレックスは木の上の方で眠りについていた。

一方タバサは
「バギクロスってどれくらい魔法力つかうのかなぁ?
よ〜し、1回思いっきりやってみよう。」
タバサは残りの魔法力をほとんど使ってやってみた。
「バ ギ ク ロ ス !!!」
するとまるで台風のような強風がおきた。
バキベキ 木の枝が風により折れる。
「ひゃっ ひゃぁぁ〜 やりすぎちゃったよ〜」
ドーン なんとサンチョの家が崩壊してしまった。
「ん?なんだろう?うわぁぁぁスゴイ風だ、落ちる〜」 レックスは最悪の状況で目が覚めた。
ベキッ ミシミシミシバキバキ なんとレックスのいる枝が折れてしまった。
「うわぁぁぁぁぁ・・・・・・」「きゃぁぁ・おっお兄ちゃん!?」 ドシーン
レックスは強風に煽られタバサの上に頭から落ちてしまった。
そして二人は気絶した。
498レックスとタバサ:04/05/09 13:38 ID:gudXrH5L
6話

タバサ「うっう〜ん・ハァハァ・お兄ちゃん・・・大好き〜・・・ってあれ?ここは・・寝室?」
ビアンカ「あら?やっと気がついた?あなた〜タバサが気をとり戻したわよ〜」
タバサ「あれ?お母さん、わたしどうしてここにいるの?」
アベルが近づいてくる
「やあタバサお目覚めかい?2日間も目を覚まさないからビックリしたよ」
タバサ「えっ、わたしそんなに気を失ってたの?」
サンチョ「そうですよタバサ様、いきなり突風が吹いたのでわたくしが外を見に行ったところ
     タバサ様とレックス様が外で倒れていたのですぞ。」
タバサ「えっ、じ・じゃあお兄ちゃんは何処にいるの?」
サンチョ「それが・・・まだ目を覚ましておられないのです。あちらの部屋に居られますので
     会ってきてみてはいかがですかな?」
タバサ「うん、そうする。」タバサはレックスのいる部屋に向かった。

499レックスとタバサ:04/05/09 13:39 ID:gudXrH5L
タバサ「お兄ちゃ〜ん起きてよ〜お兄ちゃ〜ん。」
レックス「・・・・・・」
タバサ「うう・・・ヒック・・グスッ・・お・・お兄ぢゃ〜ん・・起きてよ〜グスん」
タバサは泣き出してしまった。
レックス「う・・うわぁぁぁぁぁ・・・・・・」ガバッ
レックス「ハァハァ・・・ん?あれ?ボクはどうしてここにいるんだ?
たしかタバサと魔法剣の練習を・・・・」
タバサ「お兄ちゃん?目が覚めたの?わたしが誰だかわかる?」
レックス「誰だかわかる?って、タバサはボクのカワイイ妹のタバサでしょ?」
タバサ「うぅぅ・・・ぐすん・・うっ・・ヒック・・お兄ちゃ〜ん良かったよ〜うわ〜ん」タバサはレックスに抱きついて泣いた。
レックス「わっ、ねえタバサ恥かしいよ皆見てるよ。」
レ「ねえお父さん、タバサどうしちゃったの?」
ア「どうした?ってレックスは今まで記憶を失っていたんだよ。」
レ「ええ?僕今まで記憶を失っていたの?」
ビ「そうよレックス、皆心配してたのよ。特にタバサは『これからはわたしがお兄ちゃんを守るの』って言ってたのよ。」
レ「そうだったの? ありがとうタバサ・・って、タバサ寝ちゃってるよ〜」
ビ「あらあら?タバサったら急に緊張が解けたからね」
レ「お母さん、ボク今日はこのままタバサと一緒に寝てもいい?」
ビ「ええ、いいわよ、それじゃあおやすみ。」
レ「おやすみなさ〜い。・・・タバサ本当にありがとう。」
そう言うとレックスは寝ているタバサにそっと口づけした。
ここまでって言ったのに煽りにのってさっさと終わらせてしまうのは良くないな
501名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/09 16:28 ID:59CR/iX9
ID:u7AXnHRP
お前のSSの方がよっぽどわけが分からん。

ID:gudXrH5L氏
楽しく読ませていただきました。
煽りなんぞかまわず自分のペースで進められるといいでしょう。
「ほっほっほ、ではこれならどうでしょうか。」
とある遺跡にて、愛する妹を守るため魔物の集団と戦っていたレックス。はじめは善戦する
劣勢になった魔物の大将ゲマが妹を人質に取られ、状況は一変する。
「あなたの妹がどうなってもかまわないのなら、精一杯戦いなさい。」
ガスッ!ドガッ!!
あと少しで止めをさせたはずの、馬とサイの面をした魔物にいい様になぶられるレックス。
みるみるうちに傷が、痣が増えていく彼に、更なる地獄の仕打ちが加えられる。


503名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/09 17:51 ID:u7AXnHRP
「…ぐあ…アアアアッ…」
魔物はなんとレックスの股間を思い切り蹴り上げた。ただでさえ男にとってこれは耐え難い激痛なのに、
人間などよりはるかに力と体重のある魔物にやられたのだから、その痛みは筆舌に表しがたいものだったろう。
たまらず声を上げ、うずくまろうとするレックス。しかし…
「動いてはいけません。動くとあなたの妹にも同じ仕打ちを与えますよ。」
レックスはただひたすら耐える。何十何百と股間に痛撃を加えられ、数時間にわたってその饗宴は繰り返されても、
金玉がまるで狸の置物のように巨大に腫れ上がり、ちんこも世の男性すべてが羨む様な巨根に腫れ上がっても…
痛みだけでもショック死するほどの苦しみの中、彼は愛する妹の無事を祈り必死に耐え続けた。

レックス、あなたこそ偉大なる、真の勇者の名にふさわしい。




糞スレ駄スレあげんなシネ
505名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/09 19:57 ID:u7AXnHRP
感想くれないと荒らすよ
>>505
存分に荒らすのだ!
507mirror ◆yhpD2sgNx. :04/05/09 21:45 ID:pz1vxJcg
ども皆様、乙です。
Dual Storyのエピローグができましたので、投下します。
508mirror ◆yhpD2sgNx. :04/05/09 21:49 ID:pz1vxJcg
あの不思議な出来事があってから数日、タバサは自分の部屋でひとり考え事をしていた。
「向こうの世界のレックス君、元気でいるかなぁ?
 私が大好きなのはお兄ちゃんだけど、向こうのレックス君もいいかなぁ?
 お兄ちゃんは実のお兄ちゃんだからあれだけど、向こうのレックス君なら…
 あ、でも、向こうのレックス君もお父さんは同じ人、だけど違う?
 それならいいのかなぁ? でへへへへへ…」
と、最近ドリスから仕入れた知識を元に、妄想を膨らませるタバサなのであった。
「…??? はうぅっ! いつの間にかよだれがっ!
 私ったらはしたないです。お父さん、お母さん、タバサがこんな子に育ってしまってごめんなさい…」
いやいや、タバサちゃん、あなたが生まれてくることができたのも、お父さんとお母さんが、あなたがはしたないと思っている行為したからですよ。
でも、お父さんとお母さんが愛し合っているからこそ、あなたは生まれてくることができたのですよ。これは素晴らしいことなのですよ。

そして、タバサは少考してから立ち上がり、部屋を出ようとした。
そう、向かうはあの鏡のある母の部屋!
あの出来事があって以来、タバサは何度か向こうの世界に向かうことを試してみたけれども、あの時以来鏡が光ることはなかった。
魔法力は満タンだったから、恐らくタイミングが合わなかったのだろう。
でも、今日こそはうまくいくかも、と思い、再び母の部屋に向かう。

部屋を出たところ、ちょうどレックスも部屋を出るところだった。
「お兄ちゃん、これからどこに行くの?」
「ん? あぁ、お母さんに用があるから、ちょっとお母さんの部屋に… タバサは?」
「私も。それじゃあ、一緒に行く?」
「じゃあ、一緒に行こう。」
タバサはレックスの顔をちらっと見た。口の下の辺りに何か跡が残っている。
きっと、レックスも、ピピンから仕入れた知識を元に、妄想していたに違いない!
タバサは「ひょっとして、お兄ちゃんも向こうの世界に? まさか、そんな… 私よりも向こうの私の方がいいの? あ、でも、私も人のこといえないか…」と、思ってしまったのであった。
509mirror ◆yhpD2sgNx. :04/05/09 21:52 ID:pz1vxJcg
そうこうしているうちに母の部屋の前についた。母はいないようだ。
「お母さん、いないね。」
「んー、もう夕方だから、夕飯の準備しているのかな?
 じゃあ、タバサ、タバサがキッチンに行ってお母さんいるか見てきて。
 僕はここで待っているから。」
「え、なんで私が…?」
なぜ、自分が行かなきゃいけないのか? とタバサは思ったが、そうか、レックスがうまく向こうの世界に行くことができれば、向こうのレックスはこちらの世界にやってくる。それならば、別にタバサは向こうの世界に行く必要はないのだ。
「わかった。私、お母さんキッチンにいるか見てくる。」
「あ、ちょっと待って、やっぱり僕が行ってくる。」
またまた、タバサは「?」と思ったが、レックスは、もし、自分が元の世界に戻ってこられなくなったらどうしよう、と思ったのだろう。
それならば、タバサは自分が行けばいいというだけの話だ。
「それなら、お兄ちゃんよろしくね。私、ここで待っているから。」
「じゃあ、お母さんのところ行ってくるよ。」
と、レックスが部屋を出ようとしたところ、母が部屋に戻ってきた。
「あなたたち、何をしているの?
 母さんの部屋はあなたたちの遊び場じゃないですよ!」
「お母さん、ごめんなさーい。」
二人は声を合わせて言った。
「そうそう、夕飯の支度できたから、二人とも早くキッチンの方にいらっしゃい。」
「わかりましたー。すぐいきまーす。」
向こうの世界に行くのはまた今度、ということで二人は母の部屋を出ようとした。
ちょうどその時、父が国王の仕事を終えて、部屋の前を通りがかった。
「お前たち、何をしているんだ? そうか、なるほど。
 ああそうそう、その鏡、天空の鏡のレプリカ。本物は天空城にあの後すぐに返してきたから。
 お前たちがまた別な世界に行って、もし帰ってこられなくなったら大変だからな。」
_| ̄|○ _| ̄|○「(それじゃあ、向こうの世界にいけるわけないって…)」
510mirror ◆yhpD2sgNx. :04/05/09 21:57 ID:pz1vxJcg
その頃、天空城の図書館にて。
「う〜ん、あの鏡の使い方、どこに書いてありましたっけ?
 それにしても、なぜグランバニア城にあの鏡があったのでしょう?」
と、悩んでいるプサンがいるのであった。

                                    Dual Story エピローグ おわり
511mirror ◆yhpD2sgNx. :04/05/09 21:58 ID:pz1vxJcg
以上です。
次回作はやくうpできるようがんがりまつ。
512mirror ◆yhpD2sgNx. :04/05/09 22:10 ID:pz1vxJcg
誰もいないっぽい(´・ω・`)
ひょっとして、僕だけですか?
王女が電波妄想娘に…ドリスグッジョブ!
514名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/09 22:15 ID:u7AXnHRP
俺がちゃんと見てますよ。で、わたしのSSも感想書いてください
515ペコ:04/05/09 22:39 ID:BJgRV8DF
あ、復活してるー!
ミラーさん乙!
>514さん
乙です^^ダークだねw
516某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/09 22:44 ID:jCAK9l3s
なんだか凄い勢いで作品がUPされるこの状況!!
いいね!!
で、誤字チェックしたら俺も投下します

レックスクエスト
第八章 起きない奇跡(後編)

「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!お兄ちゃぁぁぁぁぁぁん!!」
瀕死の兄に向かって巨大な炎が向かっていく。
私が・・・・私が捕まってしまったばかりに・・・兄が・・・私の愛している人が・・・・目の前で・・・・
「ほっほっほ・・・すばらしい!!20年前を思い出しますよ!!ほっほっほ・・・ふっひゃっひゃぁぁぁっ!!」
ゲマは炎によりあがった砂煙を見ながら不気味なほどの笑いを上げている。
しかし、砂煙から出てきたのはレックスの焼死体ではなく、一人の男であった。
「くっ!!だ、大丈夫かレックス!!」
「・・・お、お父・・・さ・・・ん・・・」
レックスが目を開ける、そこには父が居た。
父さんが・・・来てくれた・・・・これで・・・・もしかしたら・・・助かるかも知れない・・・
レックスは、自分が生きている内に父が来てくれた奇跡に感謝した・・・
「ご、ごめんお父さん・・・僕じゃ・・・・タバサは・・・・」
「もういい、大丈夫だレックス、少し休んでなさい」
「ほっ!!すばらしいタイミングですなアベル王、お久しぶりです、覚えていらっしゃるでしょうか?」
「・・・忘れるはずは無いだろうが・・・・・父を殺し、母を殺し・・・そして次は俺の子供達を殺す気か・・・ゲマ!!!」
「ほっほっほ・・・それも捨てがたいのですが・・・・そうですねえ・・・貴方が死んでくれると言うのなら・・・・貴方の御子様の命は保障しましょうか?」
「何を馬鹿な事を!!!タバサ!!少し痛いかもしれないが我慢しろよ!!すぐにザオリクとベホマをかけてやるから!!!」
アベルは剣を構えようとした、が、それはレックスによって止められた

「だ・・・駄目だ・・・お父・・・さん・・・今の・・・タバサには・・・・呪いが・・・」
「そうです、魔法を一切受け付けない・・という呪いですよ?無論、王女様の命がいらないというのであれば、貴方達は私を倒してハッピーエンドなのでしょうが・・・・?」
「なっ・・・・・!!くっ・・・・」
アベルは構えを解くしかなった。
「・・・・・判った、俺を殺したら、俺の子供達は解放してくれると言うのだな。」
「お、お父・・・さ・・ん・・・?」
「その通りですよ?んん〜・・・すばらしい、これで完全に二十年前の状況というわけですねぇええ!!」
レックスとタバサは絶望した、希望であった父が来ても、状況は殆ど変わらなかった・・・・
「ほっほっほお!!さあ!!貴方は何発耐えれるでしょうか!!」
ゲマは先程レックスに行っていた様に、左手で炎を作り、それをアベルにぶつけだした。


───────



「ほっほっほ!!パパス王の時もそうでしたが、子供を思う父の心と言うのはすばらしいですねえ!!だが、後何発耐えれるでしょうか!?」
「ぐっ・・・・ま、まだ・・・・」
「と、父さん・・・・・」
もう、何十発食らっただろう、アベルはもう覚えていない。
アベルはゲマの攻撃にただじっと耐えているだけであった。その横では先程の炎の攻撃の為重症を負ったレックスが倒れている・・・


私の為に、父が・・・・そして愛する兄が・・・
私の為に・・・私がつかまらなければ良かったのに・・・
そう・・・私が居なければ良かったのに・・・・
ああ、そうか・・・私が居なければ・・・・・・・

私が、居なければ──────


「お父さん・・・もう・・・もう大丈夫だから!!!」
娘の、そして息子の為に耐えている父に向かってタバサが叫ぶ。
「私、いまどうすればいいか分かったから!!もう、もう大丈夫だから・・・・」
「ほっほっほ・・・この状態で何をするつもりですかお姫様?何かすばらしい案でも思いつきましたか?残念ながら、貴方が命を落とす以外に彼等が助かる方法など内容におもえますがぁ?」
「・・・そう・・・それしか方法はないよね・・・」
そうつぶやき、タバサは首に近づけられた鎌の歯を密着させる。
そう、私が居なくなれば・・・お父さん達は助かる・・・・そして・・・お兄ちゃんだって助かる・・・
「お父さん、ごめんなさい・・・・私の為に・・・・けど・・・もう・・・大丈夫だからね・・・?」
「な、何を言ってるんだ・・・タバサ・・・・」
お父さんが私の事を見ている、きっと悲しむだろうな・・・お父さん・・・・
「そして・・・・お兄ちゃん・・・?」
「タ・・・タバサ・・・・・?」
大ダメージを受けていた兄が、動揺した目で私を見ている。
ああ、ごめんなさいお兄ちゃん・・・私のせいで・・・けど、もう大丈夫だから・・・そして・・・・最後になるから・・聞いて欲しい・・・
「お兄ちゃん?私、前に好きな人が居るって言ったよね・・・・?」
秘密にしよう、私はは今までそう思っていた。許される恋じゃない。禁じられている恋。言う事すらタブーのはずだった。もうあきらめていた、だけど・・・・
これで最後ならば・・・言っても・・・・伝えるだけでも・・・
私が好きだったのは・・・
「私が好きだったのは・・・・」




グランパニアに住んでいる・・・・
「グランバニアに住んでいる・・・」



レックス王子、つまり貴方・・・・
「レックス王子・・・つまり・・・貴方でした・・・・」




「タバ・・・サ・・・?」
兄は動揺したかの様にタバサの名を呼んだ

その兄に対してタバサは笑顔で、そして一筋の涙が頬を伝いながら、レックスにこう伝えた・・・・
「愛してました・・・お兄ちゃん・・・・大好きだったよ・・・・?」
そう伝えた後、タバサは、鎌を首に密着させたまま、首を横に振った。





タバサの首から 噴水のように鮮血が噴出す。




その姿は、薔薇の花弁の様であった。



薔薇が 崩れ落ちた。







「タバサあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
レックスは 愛する者の名を 叫んだ。
522ペコ:04/05/09 22:56 ID:BJgRV8DF
支援

ゲマが動揺したのかタバサから離れている。
父が怒りに任せて涙を流しながら咆哮を上げながらゲマの元へと走っていっている。

だが、今のレックスにはそんなものは見えていない、聞こえていない。

体が痛い、先程くらい続けた炎のせいだ、さっきまで意識が朦朧としてたくらい痛かった・・・
だが、今はもうそんな事は関係ない!!倒れている時じゃない!!
今なら、今ならまだ助けれる、今すぐ、タバサの意識が途絶えない内にシャナクを・・・・
シャナクさえ決まれば!!まだ!!何とかなる!!!!

「ウアァァァァァァァァアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」

レックスは、自分が男として愛する人の元へ、自分を男として愛してくれた人の元へ駆けていった。

レックスクエスト
第八章 起きない奇跡(後編)終
524某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/09 22:59 ID:jCAK9l3s
次で最終話!
しかし長くなったなあ・・・非常に、本当は5章くらいでまとめるつもりだったのに・・・・

とりあえず最終話書くために!!
スーパー銭湯行ってきます_| ̄|○
525ペコ:04/05/09 23:02 ID:BJgRV8DF
>524
お疲れ様です。血・・・血・・・ウアァァァァァァァァアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」

最終回は正座して見させてもらいます。
526杖使い ◆TSUEoyiur2 :04/05/09 23:02 ID:zRtBLjKg
>>某SS作者氏
本当に乙です。タ、タバサが・・・。
最終回が非常に気になります。


えっ?俺の名前がいつもと違うって?
だってもう連載終わったんだもん・・・
>某Ss作者さま
乙です。
最終回楽しみに待ってます。

タバサ…レックス…がんがれ、超がんがれヾ(TдT)ノ゜
528DQ外伝@ペコ:04/05/09 23:20 ID:BJgRV8DF
よーし!こんなことはじめてやる!!

風薫る春の陽気に誘われてバルコニーへ出てみると、小鳥さんが小さな小さな
演奏会をしてました。わたしは耳をたててそっと近くまで寄っていくと、後ろから誰かに背中を押されました。
「タバサ!」
「キャア!!」
わたしの大声に驚いて、小鳥さんたちが大空へ羽ばたいて行っちゃいました・・・。
「もう!お兄ちゃん!驚かさないでよ!あ〜あ・・・小鳥さんたち・・・逃げちゃった・・・。」
「アハハハ、ごめんごめん!それよりサンチョがそろそろ出発しようって探してたよ!」
「あ、はい。今行きます・・・!」
わたしとお兄ちゃんとサンチョはこれからお父さんとお母さんを探す旅に出るんです。
まだお城の外から遠くへ出たことがないわたしたちにとって外の世界は本の中でしか読んだことがありません。
これからわたしたちをどんなドキドキが待ち受けてるんでしょうか・・・。
529DQ外伝@ペコ:04/05/09 23:22 ID:BJgRV8DF
「サンチョ、わたしたちこれからどこに向かうの?」
「ええ、大抵のめぼしはついております。まずは、ここから西のオラクルベリーで・・・・・・・・・。」
「そこってカジノあるんだよね?たーのーしーみーだなー!!」
「お兄ちゃん!わたしたちの目的はお父さんとお母さんを探し出す事なんですからね!」
「わかってるよー・・・(ねぇ、サンチョ。ぼくがんばって遅くまで起きてるから、
タバサが寝たら一緒にカジノ行こうよ!ね?)」
「(ははは、レックスさまもお好きですねぇ・・・わかりました。このサンチョ、カジノで遊ぶことを約束いたしましょう・・・。)」
「コホン、ふーたーりーとーもー?」
『ギクッ』
「わたし、お土産はキラーピアスがいいなー?」
『が、がんばります・・・。』

と、ここまで書きましたが、実際のお話は父アルスを見つけ出したあとの物語となります。
基本的に1話完結のSSとなる予定ですので、よろしくご閲覧ください。

                                      ペコ
キラーピアスを所望してくるタバサがイイ!(笑)

皆さんお疲れ様です。

SSアップしたいが題材を探すのがたいへんだ・・・
いつか投下できる日が来ますように!
ストーリー構成するのが苦手だ。
あ、そういやゲマの持つ「死神の鎌」って、
それで殺されると永遠に蘇らないんじゃなかったっけ?
SS作者様大変GJです!
レックエラストとても気になります
外伝も楽しみです

>>531
最初に大まかにストーリー決めて(例えば展開を箇条書きにしてみたり)
それから徐々に細かく掘り下げていくのが、作りやすいと思います
↑あくまで僕の場合ですが……
534DQ外伝@ペコ:04/05/09 23:56 ID:BJgRV8DF
では、先ほどの続きというか第1話『旅立ち』をUPします。

「ねぇねぇお父さん!これはなに?」
「これはね、トノサマガエルって名前のカエルだよ。」
「スゴーイ!お父さんなんでも知ってるんだね!スゴイよね?タバサ!」
「う、うん・・・。スゴイね・・・お、お兄ちゃん・・・早くそのカエルさん逃がしてあげよ・・・ね?」
「うん。タバサは優しいね!アッ!」
「キャッ!」
レックスの手からカエルはタバサの方へ大きくジャンプした。
タバサは突然の出来事に尻もちをついてしまった。
「コラコラ、レックス。カエルさんはきちんと池に帰してあげないとダメだろ?」
「ハーイ!ごめんなさーい。タバサぁ、大丈夫?」
「お尻がいたいよ〜・・・お兄ちゃん起こして〜。」

念願の父を探し出した二人。それからはどんな些細な事でも父に聞くレックスとタバサ。
二人はそんな時間がとてもとても幸せに感じているのだ。
それは父アルスも同じこと。わが子が生まれてすぐ離れ離れになってしまい、
子供たちには計り知れない寂しい思いをさせてしまったことを悔やみ、今は共に母ビアンカを探す旅へ出発。
アルスは今まさに、本当の意味で父親を実感しているのだった。
>>532
蘇えらないんじゃなくて魂が永遠に
地獄を彷徨うんじゃなかったか?
536DQ外伝@ペコ:04/05/10 00:00 ID:xtEj4lbT
「ねぇ、タバサ。」
「なに?お兄ちゃん。」
「お父さんといると幸せだね!」
「うん!」
「じゃあ、お母さんも見つかったらもっともーーーっと幸せになれるかなぁ?」
「絶対そうだよ!楽しみだね!」
「だね!」
二人はニコニコ笑いながら父アルスのあとをテクテクとついていく。
アルスはそんな二人の会話が聞こえているのか、突然振り向き、二人を抱っこして駆け足をはじめる。
「そらいくぞー!」
「うわーー!はやいはやーーい!!」
「キャー!お父さん早いよー!」
『アハハハハハハー』

「お父さん、これからどこに向かうの?」
レックスが問いかける。するとアルスはこう答える。
「まずは、お父さんのお母さん。つまり、お前たちのおばあちゃんの故郷エルヘブンさ!」
「える・・・ヘブン?」
「ああ!さぁ、目指すは海を越えて北の大陸へ!イクゾーー!!」
『オーー!!』
アルスが右手でコブシを作り空へ掲げると、双子もマネをして空へ掲げた。

          第1話『旅立ち』  おわり
537DQ外伝@ペコ:04/05/10 00:04 ID:xtEj4lbT
次回予告

みなさんこんばんは!レックスです!お父さんを見つけた僕たちは、
休むことなくお母さんを探す旅にでました!
まずは、おばあちゃんの故郷、エルヘブン!
おばあちゃんか〜・・・僕にはおばあちゃんの記憶はないけど寂しくないよ!お父さんやタバサ、サンチョやお城のみんながいるしね!

あっと、そうこう言ってるうちにモンスターに囲まれちゃった!
よーし、お父さんにいいとこ見せちゃうもんね!!
いくよ!タバサ!・・・あれ?タバサ??

次回、DQ外伝! 『眠れない夜』 お楽しみにね!
>>537
お疲れさんです。個人的にはマターリ系より萌えを(笑)。頼みは貴殿だけじゃあ(;´∀`)
>>535
スンマセン。理不尽スレ逝ってきますね。
539新人:04/05/10 00:24 ID:ARR4B5xi
あの自分もSSを投下したいと思っているのですが、
王女オンリーのSSでもOKですか?

後、ドリスって王子や王女のことを何て呼んでいるんですか?
様付け? 呼び捨て?
540ペコ:04/05/10 00:27 ID:xtEj4lbT
>539
蝶期待してます。全然かまわないっす!
541杖使い ◆TSUEoyiur2 :04/05/10 00:28 ID:QPuTxj49
>>ペコ氏
乙でした。これからもマターリ頑張れ!

>>539
王女オンリーでも構わないと思いますよ。
あと、ドリスは・・・、よく覚えてないです。
ゲーム中で触れられていなければ呼び方は自分で考えていいのでは?
あと、ここはsage進行なんで…。
542ペコ:04/05/10 00:29 ID:xtEj4lbT
えと、ドリスの双子の呼び方知らないけど、
性格的に呼び捨てじゃないかな?イトコって設定だし・・・

まあ、それは作者が決めればいいかなとw
タバサ→ドリスお姉ちゃん
これはセリフ内であった。
>>543
王子もそうだった気がする。
545杖使い ◆TSUEoyiur2 :04/05/10 01:21 ID:QPuTxj49
でもドリス→王女or王子ってあったっけ?
546名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/10 01:33 ID:8mwzu3mh
しね
ドリスからは無いね
赤ん坊の頃からの知り合いだし、
立場や性格で考えて、呼び捨てで何ら問題ないだろうけど
できれば君ちゃん付けキボンヌと言っておくw
ある春の日のことです。
夕食を終えて編み物をしている王妃様のところに、レックスくんとタバサちゃんが並んでやってきました。
「「お母さん。毎日ありがとう!」」
「どうしたの?二人とも急に」
声をそろえて言うふたりに、王妃様が驚きます。
「お母さん。あした、母の日なんだよ」
レックスくんが得意そうに説明しました。
「だから、お母さん。なにか私たちにしてほしいことないかなあ?」
タバサちゃんも、じっと王妃様を見つめます。
「お掃除でも肩たたきでも、ぼくたち、何でもしてあげるから」
王妃様は、そんなふたりにニッコリと微笑むと、きれいな手をそっと伸ばして、ふたりの手を握りました。
「そうだったの。ありがとう。あなたたちのその気持ちだけで充分よ。お母さん、なんにもいらないわ」
「えぇー? 何にもいらないの?」 「何かしたいよ、私たち」
困った顔になるレックスくんとタバサちゃんに、王妃様はますます嬉しそうに目を細めて、言いました。
「ううん、いいのよ。あなたたちが仲良しでいてくれて、ぶじに大きくなって、大好きなひとと結婚して、
 お父さんとお母さんに赤ちゃんの顔を見せに来てくれたら、お母さん、もうほかに何もいらないの」
「だけど、そんなのって……」
まだ不平そうなタバサちゃん。しかし。
「わかった、お母さん」
レックスくんは、真剣な様子でうなずきました。
「……じゃあ、お母さん、おやすみなさい」
そして王妃様にお辞儀をすると、タバサちゃんのパジャマをつかみました。
「おやすみなさいお母さん……ちょ、ちょっとおにいちゃん?どうしたの?」
レックスくんは何も答えず、タバサちゃんを引きずって、王様の寝室から出ていきました。

翌日。
朝食のテーブルに、タバサちゃんだけがやってきました。
「あらあら、お寝坊さん。レックスは、まだ寝てるの?」
「うん。寝かせておいてあげて」
「え?」
不思議そうにする王妃様に、タバサちゃんはつやつや光る頬をほころばせて、幸せいっぱいに笑いました。
「お母さん。もうすぐだからねっ!」
以上、2日遅れのネタですた
コピペっぽいけどコピペじゃないすよ
王子たん王女たんで書く必然性がほとんどないけれどw
550〜Retsujoh〜:04/05/10 04:14 ID:ziWLIXXN
〜Retsujoh〜

俺の欲する果実は甘美で死に至る毒がある。手に届く手前でそれはあっさりと消えた。
手に取る二つの刃、小さなナイフと長剣。今までこれでいくつかの獲物の息を止めた。
いつも止めに深く抉った。俺の心もそれに似た深い傷、未だに癒えない。
抉る訳は心の傷をなぞっているつもりなのかもしれない。そんな事をして癒えるはずもない。
故郷を離れてだいぶ経つ。八度目の木の葉が舞う季節がやってきた。
俺が自分を俺と呼び出したのもその時から、名前を変えたのもその時からだ。
カース。呪詛。それが今の俺の名だ。元の名前は捨てた。
俺から奪った者達、すべてを呪うため、自らに名づけた。
いつか俺は取り戻す、奪われたすべてを―――。
その時初めて捨てた名前を拾える時がやってくる。甘美で猛毒な果実を食らい死に絶える日。
それまで俺はカースなのだ。俺は忌わしい子。
呪い、殺し、食らう。
今日もまた獲物を深く抉る、いつものように深く、深く・・・・・・。
>>548
何気に  こ れ は エロ す ぎ る
無邪気さが逆に邪気に感じられます(;´Д`)ハァハァ


リメイクでもうちょっとドリスとの会話が欲しかったところ
王女と姉妹のように仲が良いという設定の説明だけでなく実際二人の会話があったらなぁ
天空物語のドリスと双子の関係は友達的だね、普段は目上の人に敬語使うタイプの
王女たんも呼び捨てあっててこれはこれで(・∀・)イイ!
552〜Retsujoh〜 :04/05/10 06:35 ID:ziWLIXXN
〜Retsujoh〜 2

迂闊だった。俺の慢心、獲物の反撃にあった。
仕留め損なう事はなかったが深手被った。逃げ切れず身を隠す。息も途絶え途絶え、覆面の奥で伝う血。拭き取る余力もない。
このまま息絶えてしまうことも一つの選択肢ともいえた。生きながらえたところで俺には苦難しか待っていないのだから。
そんな時、女が現れた。ハッと長剣を手に取る。
「女!騒ぐな、騒ぐと殺す」
剣を向けても俺にそれを振り下ろす力は残っていない。凄んだところで意識が薄れる。

――意識が戻った時、俺の顔にはハンカチが当てられていた。
血の染みこんだハンカチ、元は純白だったんだろう。体の傷に手当てがされてある。
現れた女がやった。女はまだ俺の傷の世話をしている。動かなかった体が今は動く。
俺の覆面が外されていた。
「お前・・・・ 俺の顔を見たな」
俺は顔を手で被う。見られてはならぬ素顔を晒してしまった。
「殺してやる・・・ 覚悟しておけ」
殺すと予告だけ―――。飛び起き、逃げ去った。
俺はあの女を知っている。忘れもしない、俺の欲する果実。
美しかった、すぐにでも欲しいと思った。
だが、まだ早い。やらなければ行けない事が残っている。
俺は獲物を狩る、深く抉る。
次が最後だ。
こんちわ、いつも萌えています。レックエ筆頭に萌えまくりです。そしてすれ違いコピペ
カプコンVS他メーカー(仮)ってのが2Dカクゲーとしてアーケードで出るらしい。とりあえずアケ板は祭りだ !!ガイシュツならスマソ

スクウェアエニックスから参戦するキャラは今のところ
アリーナ・デスピサロ(DQ4)・ハッサン(DQ6)・ティファ(FF7)んでもって開発画面からトルネコ(DQ4)・ゼル(FF8)が確認。

他のメーカーで参戦するのはナムコからファラ、スタン(テイルズシリーズ)平八(鉄拳)ワルキューレ(ワルキューレの冒険)
日本一ソフトウェアからマローネ&アッシュ(ファントムブレイブ)中ボス(ディスガイア)クッキングファイター好(炎の料理人クッキングファイター好)
アトラスから周防達哉(ペルソナ2罪、罰)レイ・レイホウ(デビルサマナー)アルガード(ガンバード2( 彩京じゃなかったか?))
トライエースからアシュトン、クリフ(スターオーシャンシリーズ)ヴァルキリア・レナス(ヴァルキリープロファイル)
セガ(?)
全メーカー合わせて24人参加、まだ未発表らしい。

関連スレ
【中ボスが】カプコンVS他メーカ-(仮)13【中ボス】
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/arc/1076595789/

後参戦希望キャラとかは此方で語れ
カプコンVS他メーカ-(仮)の残りの4キャラを考えるスレ
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/arc/1083938381/
?
555ネジ工場:04/05/10 14:29 ID:s0CRu5cm
だ、誰もいないな?
大量にたまっちゃったから、隙をついて投下!
556二人の王子・4:04/05/10 14:30 ID:s0CRu5cm
早く使いたくてうずうずしているらしく、アルスは、さあさあ!と皆を急かした。
「早く並んで並んで! あ、ベラとタバサは前でちょっと中腰に」
皆が自分の思った通りに並ぶと、箱の向きを調整し、アルスは満足気な顔で言った。
「さぁ、いくよ!みんな箱の方を見て」



……………。
どれだけ待っても何も起きない。
そっと父の顔に視線を移したレックスがギョッとして大声を出す。
「お父さん!?い……一体どうしたの?」
アルスは頭を抱え、震えているのだ。
「な、なんてことだ…」その表情は、絶望の色を浮かべている。
「な、何があったの?」「アルス……?」
妻と娘が、心配そうに顔を窺っている。


「ぼ………」
「ぼ……?」
「僕が写らないじゃないかーー!!タバサと一緒に絵になるのを楽しみにしてたのにっ!!」

タバサの目が点になる。レックスの目も点になる。ビアンカは呆れて溜め息をつく。

困った子ね〜とでもいう感じにポワンは笑い、アルスに近付き言った。
「あらあら。それなら私がアルスを家族と一緒に写してあげます。折角だから家族だけの方がいいかしら。
ほら、ベラとパルルはこっちにおいでなさい」

557二人の王子・4:04/05/10 14:31 ID:s0CRu5cm
パルルはタバサから離れて、ポワンと『しゃしんの箱』の方へ移動した。
しかし、ベラはアルス達一家から離れようとせず黙ってじっとしている。「ベラ…?あなたもこっちへ来るのです」
ポワンの呼びかけにも応じず、ベラは唇をキュッと結んで俯いたままだ。
その様子から何か察したのか、アルスはにっこり笑う。
「ポワン様、ベラも一緒でいいじゃないですか」「そうですか?アルスがそう言うのなら良いのですが……いいなぁベラ…じ、じゃ並んで下さい」
ベラの方に目を戻すと、彼女もアルスの方を見ていた。その顔には少し明るさが戻っている。
「アルス…ありがと」
「お礼を言われる程でもないさ。だって、僕達昔からの友達じゃないか」
そうよね、私達ずっと友達よね…と少し寂しそうに微笑んで、ベラは木箱の方を向いた。

対照的に、何故か、凄くハイになってるポワンが皆に声を掛ける。
「皆さんいいですか〜?ちゃんとこっちを見るのですよ?いい?どうやらいいみたいですね……!はい…、けんじゃっ!」
筒の先のガラスのような物がキラリと光り、箱はポン!
と薄紫色の煙を吐いた。
558二人の王子・4:04/05/10 14:33 ID:s0CRu5cm
「これで終わりです。
……もう目を閉じても大丈夫ですよ?」
箱から音をたてて出てきた煙にびくっとしつつ、1人だけまだ頑張って目を開け続けているタバサに、ポワンはくすっと微笑んだ。
「だ……大丈夫なんですか?」
ホッと息をつき、長い睫をそっと閉じた。

箱の周りをグルグル歩きながら、レックスは首を傾げる。
「これ…いつ絵が出てくるんですか?」
そうですねぇ…とポワンもその細い首を傾げた。「これを作った方は、運が良ければすぐに出てくると書き残していましたが……」

この『しゃしんの箱』はその昔一人の妖精が魔力を込めて作った道具で、「けんじゃ」という言葉にビックリして、筒の先に映る景色を中に入れた紙に写す。
「―ということが、最近本棚の奥から見付かった文献に書かれていたのです。そのおかげで使い方が判明したというわけですね」
人差し指をピンと立て、ポワンは説明した。

559二人の王子・4:04/05/10 14:38 ID:s0CRu5cm
はあ〜、と感心した様子で、タバサは後ろで手を組んでその不思議な道具に近付いた。
「だけど…けんじゃっ!……でビックリしちゃうのはどうしてですか?」少し期待して言ったが、箱は反応せず、タバサはちょっと残念そうだ。
絵を作っている最中は、他のものは写せないらしい。
「どうやら魔力を込めた妖精は……『けんじゃ』という言葉が弱点だったらしく、だからこの箱も驚いてしまうようです。私達の魔法は、使用した者の性格などが影響しますから……」
少し苦笑いで、ポワンはその疑問に答えた。

指先で箱をつんつんしながら、今度はビアンカが問う。
「運が良ければって……どういうことですか?」「今はその多くが失われた妖精の魔法は…なんていうか…気まぐれなものが多いのです」
ふふ、のんびり待ちましょうね、とポワンは言った。

「仕方無いね、早く見てみたいけど…」
んー……とアルスは背中を伸ばす。
「そ、そうよ!いつ出てくるか分からないし…今お茶とブルーベリーのジャムを持ってくるからゆっくり待ちましょう!」
少し慌ててベラが階下に行こうとしたその時…

560二人の王子・4:04/05/10 14:39 ID:s0CRu5cm
ポフッ!と再び少し煙を吐いた木箱の僅かに開いた隙間から、一枚の紙が飛び出した。

「まあ!もう出来たみたいですね!」
ポワンが頬に手をあてて言った言葉を聞き、皆は箱へと駆け寄る。

床に落ちた紙を拾ったのはタバサだった。
「……すご〜い!まるで本物みたい!」
興奮に頬を染め、驚きに目をパチクリさせる。
あれ……?とタバサは呟いた。
「こんな絵を昔見た気がする…なんでだろ?」
「き、気のせいだよ!
僕にも見せて!」
少し焦った風にレックスはその絵を奪う。
「うわぁ、キレイ…」
「どれどれ……おおっ」「へえ、さすが妖精の魔法って感じね!」
アルスとビアンカも、感嘆の声をあげる。

絵の中には、カチコチに緊張した表情のタバサと優しく微笑むビアンカ、そして少し真剣な眼差しのベラと満面の笑みを浮かべたアルス、レックスが、まるでこの世界の一瞬をスパッと切りとったみたいに、生き生きと写っていた。

「うふふ、あんなに喜んでくれて…私達も本当に嬉しいですね、ベラ」
「そうですね…」
うきうきと話すポワンに、ベラは静かに答えた。
561二人の王子・4:04/05/10 14:40 ID:s0CRu5cm
それからアルス達は初めて見る色のお茶を飲みながら、旅の途中で見た様々な土地の人々や食べ物の話をした。
特に旅が終わってますます太ってしまったサンチョのことを話すと、彼を知らないパルルまでも、鈴のような声で長い間笑い続けた。

しばらくたって、じゃあそろそろ……とアルスが切り出す。
「グランバニアへ帰ろうか。美味しいお茶を3杯も飲んだしね」
うん、そうだね、とレックスが立ち上がった。
「サンチョにもこの絵を早く見せてあげたいし」
「楽しい時間は過ぎるのが早いですね…。いつかまた遊びに来て下さい。……ベラ?」
ポワンのうろたえた声を聞き皆がベラの方を振り返ると、彼女はその黒目がちな瞳から、ポロポロと大粒の涙をこぼしていた。
オロオロとどうしていいか分からないタバサが、胸に手をおいて心配そうにベラに言う。
「あ、あの……どうしたのベラさん?お兄ちゃんが何かした?」
「た、タバサ……」
いつもの行いのせいだろうが、トラブルは大体お兄ちゃん!というタバサの思考にレックスは少しショックを受けた。
562二人の王子・4:04/05/10 14:41 ID:s0CRu5cm
「ち、違うの……」
涙を拭うこともせずに、ベラは首を振る。
「アルス達が帰っちゃったら、何だかもう会えない気がして……」

アルスは息子と顔を見合わせ、にこっと微笑んでベラの肩に手を置く。
「でも…ルーラがあるからいつでも妖精の村には来れるんだよ?」
だけど、だけど……と、ベラは泣き止まない。

「アルスは大人になって、私達が見えなくなっちゃったでしょう……?
ひっく…レックス君とタバサちゃんも…段々見えなくなっちゃうと………ぐすっ…思うの…」

それを聞いて、レックスとタバサの表情が曇る。
確かにまだ子供だった時と比べると人間界で見たベラは、風に半分溶けてしまったのかと錯覚する程に、その体は透けてしまっていた。

大人になってしまったらきっと僕達も……
きっと私達も……

レックスは俯き、タバサの視界はじわっとにじんだ。

「だからね…?今帰ってしまったら、もしかして私達のこと…忘れちゃうんじゃないかって…」
そこまで言うと、ベラは両手で顔を覆い、声をあげて泣き出した。

細い指の間から、たくさんの雫がキラキラとこぼれ落ちた。
563二人の王子・4:04/05/10 14:45 ID:s0CRu5cm
いつも自分に楽しいことを教えてくれるベラの涙を見て、パルルも何だか悲しくなってしまい、シクシク泣き出した。
「ベラ、なんで泣いてるの…?お腹痛いの…?
いぢめられたの…?やだよう……うえ〜ん!」

パルルの頭に手を置き、優しい目をしてアルスは言った。
「僕達人間は、誰もが大人になってしまうんだ。少し寂しいけどね……。レックスとタバサも…、いつかは僕みたいに大人になって、自分の道を歩きだすんだよ…」
でも…と、双子の方を見ながら続ける。
「僕は子供の頃の思い出を、少しも忘れてなんかないよ。ベラとドキドキしながら進んだ洞窟や、怖かった氷の女王や……父さんに内緒で行った、お化け退治をね」

暖かい微笑みを浮かべて見守る幼なじみに、ウインクする。

「レックスとタバサも、きっといつまでも忘れないよ。ここに咲くキレイな花や、僕の大切な友達のことを…」

「うん!私……絶対忘れない。だって、妖精さんの世界大好きだもん!」タバサの瞳にもう涙は無かった。子供と大人の狭間で揺れる少女の、完璧な笑顔だ。

「アルス…タバサちゃん……」
ベラは涙を拭いながら、しかし微笑みを取り戻して、顔を上げた。
564二人の王子・4:04/05/10 14:47 ID:s0CRu5cm
ずっと俯いたままだったレックスが突然決心したようにベラに駆け寄る。「ベラさん!1つ楽しい思い出を増やしてあげるね!」
何が起こるのか見当もつかず、ベラはキョトンとしている。

皆が注目する中レックスは道具袋から綺麗な細工の施された鈴を取り出して、天に向かって鳴らしながら言う。
「一緒に空を飛ぼう!
ベラさんが乗りたいって言ってた、マスタードラゴンの背中に乗って!」
ベラの目から再び涙がこぼれる。
だが、それが悲しみによるものでは無いのは、誰の目にも明らかだった。
どこからかマスタードラゴンの声が聞こえる…

「久しぶり振りだな、勇者レックスよ」
「プサンさん!!今すぐに来て!」
「しかし…今私は道具屋のボブに空豆の塩茹でとジントニックを注文されて……」
「お願い!とっても大切なことなの!」
レックスの肩の上に、タバサがひょこっと顔を出して言った。
「う、うむ…。他ならぬそなた達の頼みだ。しばし待つがよい。
………あっ、すいません店長。少し早いですが、休憩させて下さい…」

565二人の王子・4:04/05/10 14:48 ID:s0CRu5cm
すぐにアルス達の上空に歪みが生じ、そこから、黄金の竜が飛び出し着陸した。
既に皆の心を察したらしく、厳かな声で言う。
「勇者とその一族の者達………そして花の子よ、我が翼をかそう」
5人を乗せて、巨大な竜は淡く輝く空に飛び立った。

涙を何度も拭いながら子供達とはしゃぐベラを見て、アルスは思う。

時が経っても変わらないままだから、年を取って、大人になって、そしていつか死んでしまう僕達人間を見て、寂しくなったのかな…
僕と出逢わなければそんな感情は生まれなかったのかもしれない。
だけど僕達は友達になったんだ。優しい空気に包まれたあの村で。

それはとても、素敵な出来事だったんだ……


…短い空の旅は終わり、マスタードラゴンは慌てた様子で帰っていった。
ベラと握手しながらレックスは約束する。
「大人になったら、僕達の子供を連れて来るよ。お父さんみたいに!」

うん、うんっ!とベラは満面の笑顔で頷く。
何故かタバサは真っ赤になって下を向く。
「私知ってるよ!子供をつくるやり方はねぇ…」「パルル…し〜っ!」
無邪気に笑う小さな妖精の口を、これまた真っ赤なポワンが塞ぐ。

566二人の王子・4:04/05/10 14:51 ID:s0CRu5cm
「レックスとタバサが大人にならない内にも、また遊びに来ると思うけどね」
『しゃしんの箱』を道具袋に入れながら、アルスは笑った。
「でもありがとうございます。こんな大切な物を貸して頂いて……」
お辞儀しながらビアンカがポワンに礼を言う。

気にしないで…とポワンはにこにこしている。
「あなた達の頼みなら、私は喜んで引き受けますよ」

帰りの支度が済み、レックス達はアルスの元に集まった。
「それじゃあ、今度会う時まで元気でね」
「もちろんよ!また美味しいお茶を用意して待ってるわね!」
幼い頃からの友達が、互いに手を振る。

「応援してるから頑張ってね!そして私に感想を教えてね!」
「う、うう…。あんまり大きな声で言わないで……」
パルルの明るい笑顔に、耳まで赤くなったタバサがボソボソと答える。
知らない振りをしているレックスだが、ごくっ!という音が確かにタバサには聞こえた。

「次に会う日を楽しみにしてます。ふふ……更に素敵な男性になってくださいね…ぽっ」
「ポワン様は充分可愛いから、そのままでいてくださいね!…ルーラ!」
恥ずかしがるポワンと、一生懸命に手を振るベラ、パルルを後にして、アルス達は空へ消えた。

567ネジ工場:04/05/10 14:56 ID:s0CRu5cm
やたら長くなっちゃったよね…なんか投下したら横っ腹がスッキリした。もう少し、あと少しで終われるんだ……
568Scherzo:04/05/10 15:37 ID:8ELUxd7D
(・∀・)GJ! マスドラさんワラタ…
子供から大人へ成長していくことの嬉しさと寂しさを感じました。
素晴らしい。ホントに感動…
569名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/10 15:55 ID:uLrYd0hU


安い人生で砂。
そういえば妖精は大人になったら見えなるんだったか…
大人になって初めてなれる妖精もある。
魔法使い→妖精とクラスチェンジできるアレ。
572ペコ:04/05/10 17:58 ID:90CkqFh7
ネジ工場さん乙です。
マスドラいい味出してますねw
最終回までがんがです!
>>ネジ工場さん
ほのぼのしてていいですな〜〜。パルルたん(;´∀`)ハァハァ
574DQ外伝@ペコ:04/05/10 18:30 ID:90CkqFh7
よーし、貼っちゃうぞー!でも前・後編分かれてます。
ちょっと長すぎた・・・orz

DQ外伝 第2話『眠れない夜』

突如襲ってくるモンスターの群れ。アルスとレックスらは剣を抜き、縦横無尽に平地を駆け巡る。
「お父さん!こいつらなんて名前なの?」
「これは、ゴーレムだな・・・。レックス、タバサ!油断しちゃだめだよ!」
『ハイ!』
ゴーレムの攻撃をかわしながら剣で攻撃を仕掛けるレックス。それに追い討ちをかけるかのようにタバサは呪文を唱える。
「・・・ヒャドー!」
小さな氷の矢がゴーレムの動きをひるませると、ここぞといわんばかりにレックスが斬りつける。
ズシーン。
1体のゴーレムが激しい音をたてて崩れ落ちると、二人はアルスの方へ振り返る。
「お、お父さん・・・スゴイや・・・。」
「う、うん・・・ゴーレム2体も相手にしてて全然攻撃をもらってない・・・。」
「タバサ!僕らも加勢するよ!」
「え?あ、うん・・・。」
レックスがアルスと背中合わせに構えると、二人は顔を見合わせ、ニッコリ笑って攻撃をしかける。
575DQ外伝@ペコ:04/05/10 18:31 ID:90CkqFh7
タバサはそんな二人を目で追いながら、仲間のモンスターの加勢に走り出す。
「・・・ハァハァ、プックルちゃん。待っててね・・・!」
しかし、そのプックルはというと、タバサの心配をよそに、ゴーレムをすでに倒していた。
すると、先ほどレックスが倒したはずのゴーレムがゆっくりタバサに近づき、右手を激しく振り下ろす。
「タバサー!うしろ、うしろー!!」
レックスの叫び声にタバサは振り向き驚愕する。
「キャアアアァァ!」
ズバッシュ!
コンマ一秒早くアルスの一撃によりゴーレムが再び地面へとひれ伏す。

戦闘後、アルスがプックルの傷を回復させていると、レックスがタバサに近寄り話掛ける。
「タバサ、大丈夫?いつもならあれくらいすぐ気づくはずなのに・・・。」
「う、うん・・・。ごめんね・・・何か、頭がボーッとしてて・・・。」
「え?」
そう言ってレックスは少しトローンとした目のタバサの額に自分の額を合わせてみる。
「(はわわ・・・、お兄ちゃんの顔が・・・息が・・・。)」
タバサは目の前にあるレックスの顔を見て思わず目をつぶり、少し唇を近づけようとすると・・・。
「あー!やっぱり熱い!あれ・・・、でもどんどん熱くなってく・・・。」
「ほぇ?(わ、わたしったら何勘違いしてたの・・・恥ずかしい・・・。)そ、そう・・・?」
レックスはアルスの元へと大声を出しながら走り出す。
「お父さーん!タバサ、なんか熱があるみたいだよー!」
急いでタバサに走り寄る二人。アルスがタバサの額に手を当て、自分の熱と比べてみる。
「・・・これはいけない!すぐにお城に戻ろう!いくよ?みんな!」
「ご、ごめんなさい・・・。」
アルスはタバサの頭を優しく撫でてルーラを唱える。

こうして、急なタバサの発熱により、一路はグランバニアへと戻って行く。
576DQ外伝@ペコ:04/05/10 18:33 ID:90CkqFh7
夕刻を過ぎた頃、タバサの部屋から姿を現すサンチョとアルス。
レックスは駆け寄りタバサの容態を聞いてみる。
「ねえ、サンチョ。タバサは大丈夫・・・?」
サンチョはにっこり笑ってレックスに答える。
「ええ、ただの風邪でしょう。今はお薬が効いているのでよくお休みになられています・・・。」
「そっか・・・。」
レックスはホッと胸を撫で下ろす。そして、二人と別れたレックスはこっそりタバサの部屋の扉を開ける。
ベッドには、少し息をあげたタバサが横になっている。それを見てレックスは、
「こんな時に・・・僕はタバサに・・・何もしてあげれない・・・。」
悔しさと、もう少し早くタバサの異変に気づかなかった自分に腹が立ちギュッと両手を握り歯を食いしばる・・・。
涙がこぼれ落ちそうなレックス。部屋を出るとアルスが近づき、今日はお城で休んで明日出発しようと伝える。
アルスはそっとレックスを抱きしめると、レックスはこらえていた涙が父に抱きしめられた安堵感で一気に零れ落ちる。
「ウッ・・・グッ・・・。」
声を殺して泣くレックス。アルスは優しく、優しくレックスの頭を撫で続ける・・・。
577DQ外伝@ペコ:04/05/10 18:35 ID:90CkqFh7
↑で前編終わりです。後編はまだ途中です。
今日中にはUPできるかと思いますー。
578Scherzo:04/05/10 18:35 ID:8ELUxd7D
支援
579黒い家族:04/05/10 18:52 ID:fBddJLBZ
アベルはここ数日間ラインハットに出かけていた。
そして今日はヘンリーとオラクルベリーへ行き、占いババの水晶玉で家族の様子を見ることにした。
ヘンリー「アベル、家族の生活を盗み見るってなんかドキドキするな。」
アベル「ああ、なんだか凄くドキドキするよ。」
水晶玉に映るビアンカ。洗濯機の前にいるようだ。なぜか二本の長い棒を持っているようだ。
ヘンリー「ビアンカさんって、王妃様なのに自分で洗濯するのか?」
アベル「ああ、ビアンカはとっても家庭的だからな、だが、あの長い棒はなんだ?」
どうやら菜箸を持っていたようだ。それで何かを掴む。
アベル「そ、それはボクのパンツ・・・ガ━(゚Д゚;)━ ン !!!」
ヘンリー「(゚д゚)・・・・」ヘンリーは言葉を失っている。
水晶玉が子供達の部屋へと切り替わる。
どうやらレックスとタバサがおしゃべりしているようだ。
タバサ「最近さー、アレ家にいないからチョー開放的だよネ」
アベル(タバサ、いつのまにそんな言葉遣いになったんだ。それよりア、アレってなんのことだ・・・まさか)
レックス「タバサ、そんなことをいうもんじゃない。父さんは国のために一生懸命働いてくれてるじゃないか」
アベル(やはり、ボクのことなのか。ガ━(゚Д゚;)━ ン !!!レックス、おまえだけが頼みだ。もっといってやってくれ)
レックス「父さんが国王として働いているからいい暮らしが出来るんだぞ。王位交代するまでせいぜい馬車馬のように頑張ってもらわないとな( ̄ー ̄)ニヤリ
それに僕の将来のためにもっと国を豊してもらわないとな。だいたい今のままじゃ税収もたかが知れてるしね」
タバサ「ぎゃっ。お兄ちゃん、チョー悪じゃん」
レックス「利用できるものはトコトン利用する。それが僕の哲学さ」
タバサ「あ、そうだ。アレ、大魔王に殺されたら今すぐお兄ちゃんに王家の試練受けれるんじゃない?」
レックス「大丈夫だよ、タバサ。僕もお母さんも抜かりはない。すでに王家の証しは偽造してあるよ。」
タバサ「さっすがお兄ちゃん。おみそれしました。大魔王の奴、何グズグズしてるんだろうね」
レックス「大魔王にもきっと都合があるんだよ。遅かれ早かれあの粗大ゴミ片づけてくれるよ」
アベル(・・・・・・・・)
ヘンリー「かける言葉が出ないよ」
>>579
倦怠期・反抗期バージョンってところか・・・

嫁と王子王女に限ってそんなことはな、ないっ!
と思いたいですな。

何はともあれ乙です!
581名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/10 19:55 ID:uLrYd0hU
サンクス

モンスター虐待シリーズは不評でしたが、こういうのならうけるのでつね・・・・。
もっと張りますよ
お前が書いたネタはどんなのネタでも荒らし扱いだけどな。
>581
ブラックネタじゃないのキボン。

それとも581の愛情表現はそうなの?
ちょっと一般受けは難しいなぁ。
>>579
ヘンリー一家バージョンは?
>>579みたいなのはスルーしろよ。レベルの低いスレだなぁ。
王女たんのちょっとえっちな話を読んでみたいです。
587580:04/05/10 21:21 ID:dmiKXyP/
>>581

違った視点からで珍しかったけど・・・
私も基本的にそういうネタは正直あんまりいらない。

反応した私が悪かった ゴメン>>585

微えちならこのスレにもいくつか。
本格的にえちぃのはエロパロ板いって >>586
588名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/10 22:23 ID:uLrYd0hU
次回予告

タバサのマ●子にギガンテスが強引にコンボウをねじこむ。

レックスのチ◎コをゲマが死神のカマできりとる。

アベルのア●ルに・・・
589DQ外伝@ペコ:04/05/10 23:06 ID:20O6JB+5
>576の続きです。 後編

寝付けないレックスは無意識にタバサの部屋へと足を運んでいた。
誰かが部屋から出てくるのを見たレックスは思わず柱の影に身を潜める。
「タバサさまのお着替えも済みましたし、そろそろわたくしたちも休みましょう。
「はい。」
二人のメイドがいなくなるのを見送ると、レックスは静かにタバサの部屋の扉を開ける。
レックスはタバサに近づき、汗で湿ったタバサの前髪を優しく掻き分ける。
「・・・だれ・・・です?」
タバサが目を開けると、レックスは反射的に後ろを振り向く。
「お・・・兄ちゃん・・・?」
そう言って身体を起そうとするタバサ。
「だ、ダメだよ!寝てなきゃ・・・。」
レックスはタバサが起き上がるのを止め、再びベッドへ寝かしつける。
590DQ外伝@ペコ:04/05/10 23:08 ID:20O6JB+5
「あ、ありがと・・・。どう・・・したの?お兄ちゃん・・・。」
「ちょっと・・・寝れなくって・・・。具合・・・どう?」
レックスはタバサのベッドに椅子を持って行き腰掛ける。
「うん・・・心配させちゃってごめんね・・・。頭がウニウニしてるけど・・・明日には・・・良くなってると思う・・・ってさっきメイドさんが言ってた・・・。」
「本当に?よかった・・・。タバサ、僕に何か出来ることない?」
「え?・・・じゃあ・・・眠るまで・・・手・・・握って・・・。そうすると・・・早く治りそうな気がする・・・。」
レックスはニッコリ微笑んでタバサの左手を握る。
「わかった。タバサが眠るまで一緒にいてあげるから・・・。」
「エヘヘ、うれしい・・・な・・・。」
タバサは万遍の笑みを浮かべてレックスの右手を握り返す。しばらくして、タバサは眠りにつくが、
レックスは手を離そうとはせず、自らも椅子にもたれながら眠りにつく・・・。
591DQ外伝@ペコ:04/05/10 23:10 ID:20O6JB+5
翌朝、窓の隙間からこぼれる朝日で目を覚ますタバサ。軽くなた身体を起すと、
自分の膝の上で眠っているレックスをじっと見つめる。
「お兄ちゃん・・・昨日はありがとうね・・・。」
レックスの頭にキスをするタバサ。その時、彼の異変に気づく。
「・・・ちょ、ちょっとお兄ちゃん顔熱いじゃない!まさかわたしの風邪が・・・。
お兄ちゃん!起きて!ねぇ起きて!」
レックスの身体を揺らすタバサ。レックスも目を覚まし、タバサの顔を見上げる。
「あ・・・おはよう・・・タバサ・・・。」
そう言って起き上がろうとするレックスだが、力が入らず、再びベッドに崩れ落ちる。
「あららら・・・何か力は入らんないや・・・。」
「いいから、ここに横になって!わたしタオルと氷水持ってくるから・・・!」
タバサは駆け足で部屋を跳び出て行く。ピンク色をしたフリル付のパジャマのまま。
途中、サンチョに出くわす。
「これはこれはタバサさま。お身体はもうよろしいのですか?それに、そんなに急がれてどちらへ?」
「あ、サンチョ、おはよう!うん、氷水とタオルを取りに・・・。」
その場で駆け足をして答えるタバサ。するとサンチョは困った顔をして
「氷ですが、昨日タバサさまに使ったもので最後なんですよ・・・。」
「エエエエェェェェェ!ど、どうしよう・・・。」
「何かありましたか?」
「え?あ、うーん・・・そうだ!」
タバサはクルリと振り返り自分の部屋へと走り出す。それを見てサンチョは首を傾げる。
「・・・はて?」
592DQ外伝@ペコ:04/05/10 23:11 ID:20O6JB+5
「どう?お兄ちゃん。気持ちいい?」
「うん・・・すっごく気持ちいいよ・・・。でも、大丈夫なの?」
「うん。大丈夫だよ!気にしないで・・・。」
タバサは病み上がりの身体だというのをものともせず、レックスのために小さな小さな氷を魔力で作ったのだ。
「ねぇ、お兄ちゃん。わたしに何かして欲しいことあるかなぁ?」
昨晩のお礼をしようとするタバサ。すると、レックスのお腹の虫が元気よく鳴り響く。
「・・・アハ、じゃあ・・・何かおいしいものが食べたいな・・・!」
「わかったわ!わたし作ってくるね♪」
「え?タバサが作るの??」
「ダメ?」
「ダ、ダメジャナイデス・・・。」
タバサはニッコリ笑って台所へと駆け足で向かっていく。
それを見てレックスは、もう自分はお母さんを探す旅に出れないかもしれないと思ったのでした。

おわり
>>588
てか、おまいのはほとんどどっかのコピペだろ?大体見たことある。
このスレじゃ、張っつけてもどーせスルーされるから、自分でスレ立ててそこに張ったら?
594DQ外伝@ペコ:04/05/10 23:12 ID:20O6JB+5
次回予告

こんばんは!タバサです。もう、お兄ちゃんッたらわたしの風邪移っちゃって・・・。
でも、大好きなお兄ちゃんに一晩中ついてもらってすっごくうれしかったよ♪
早く風邪・・・治してね!!

次回、DQ外伝 第3話『優しさ』 お楽しみにね♪
595593:04/05/10 23:15 ID:sMqXv3HQ
ペコさん乙です。
間に変なレス入れてしまってスマソ。
>>593
シスコン路線への第一歩(;´Д`)
あ、間違った。>>592だった。
598「洗濯は自分たちで」@1レスSSS:04/05/11 01:02 ID:1kLdG1ZB
「おはよう。いい天気になりましたね」
「これは陛下ご機嫌うるわしく。はい、これだけ天気がよろしければ、乾くのも早いので助かります」
「そうですね。あ、これ、僕たちのベッドのシーツですよね。毎日洗ってもらっててすみません。こっちは?」
「レックス皇子様とタバサ姫様のお部屋のものです。陛下がお持ちのそれは、レックス皇子様のシーツでございます」
「うわっ?ぐしゃぐしゃじゃないか。それになんかベトベトしてるような……。レックスのって、いつもこんな?」
「は、はい、レックス様は、その……健康的なお坊ちゃんであられますから」
「健康的?……!! ふ、ふうん。そうか、レックスもそんな歳なんですね、あははは。そ、それで、右のシーツは?」
「そちらはタバサ様のシーツでございます」
「へえー。レックスのとぜんぜん違うや。しわもあまりないし、きれいなままだ」
「タバサ様のシーツはいつもおきれいなんです。王妃様に似て、おしとやかなお休み方でいらっしゃるのですわ」
「ははっ、僕の寝相の悪さに似なくて良かった。いつもってことは、毎日、こんな感じなんですか?」
「ええ。ご自分のベッドで毎晩お休みになられてるのか不思議になるほど、整っておられます――」
>>598 (;´Д`)ハァハァ
>>592
もはや世話女房化してる王女萌え

>>598
ワラタ
>>598
スマン。やっと意味が分かった。
602名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/11 12:10 ID:RGmChctI
サンクス。
これならバッシングされずにすむようだね。本当は虐待シリーズも書きたいのですが・・。
>ええ。ご自分のベッドで毎晩お休みになられてるのか不思議になるほど、整っておられます――
この部分にワラタ
毎日
ギシギシ アンアン 壁|  ('A`)←ピピン

してるってこと?
>>604
ピピンが同じフロアで寝ているとは思えんw
>>605
偶然見回りに来てたピピン
毎日「偶然」
(食事の席にて)
「おにいちゃん。これちょうだいっ!」
「わっ、何するんだタバサ。ぼくのだぞ、返せよっ!」
「あんもう、おにいちゃんのけちぃ。1つくらいいいでしょ!」
「おい、やらないって言ったろ。
 じゃあ代わりに、タバサのこれもらうっ!」
「あっ、だめーっ!
 私、いつもおにいちゃんのいうこと聞いてあげてるじゃない。だからいいでしょっ!」
「そ、そんなの関係ないだろ。あっ、おい! それ持ってくなら、こっちのももらうぞっ!」
「タバサ!レックス! いい加減にしなさい、お行儀の悪い。
 それとあなた! なんで黙って食べてるのよ。どうして注意しないの!」
「いやあ、素早さ上げる訓練になるかなって……わわっ、睨まない睨まない。
 あー、えーっと、二人とも。取ったものはちゃんと返しなさい」
「はぁい……あーあ、これ、もっと食べたかったのにぃ」
「そんなにほしかったの?
 しょうがないわね。タバサ、お母さんのあげるわ。そのお皿貸しなさい」
「わあ、いいの? お母さんてやさしいな。おにいちゃんとは大違いだね」
「フン! タバサ、そうやってよくばって人のまで食べてるから、太ってくるんだぞ」
「もう、おにいちゃんそればっか! 私、太ってなんてないもん。ひどいよっ!」
「こらっ、もう喧嘩するんじゃありません。ええ、タバサ、太ってなんてないわよ。
 ほら、お皿貸して。何、食べたい?」
「あ、うん。えっとね。トマトとグレープフルーツと、梅干し。あと、その、もずくっていうの?ほしいなぁ」
「はいはい。でも、タバサ、好き嫌いはダメよ。酸っぱいものばっかりじゃないの――」
609名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/12 13:05 ID:Gsyi+aRP
僕の精液もすっぱいけど、どう?とアベル。
>>608
4コマ漫画劇場でこんな感じのネタをみたような気がする。
4コマの方は「素早さ上げる訓練〜」がオチだったけど。
ニンシーン。
612Scherzo:04/05/12 15:55 ID:EKDk015P
ん、復活しとる…?
613Scherzo:04/05/12 15:56 ID:EKDk015P
>>448の続き…


コリンズくんは部屋を出ると、ボクをテラスまで案内してくれた。
テラスにはオシャレなテーブルとイスがあって、そこからラインハットの城下街が一望できる。
この景色を見ながら、どんなお話をするんだろう…?

「ちょっとそこで待っててくれ。飲み物持ってくるから…」
「うん、ありがと」

コリンズくんは何だか緊張した様子で、足早に去っていった。
さて、やっと誰も居なくなって一息つけると思い、ボクは姿勢を崩した。
ラインハットに着いてから、何人もの人がボクの方を見ては驚いたようなカオをしていたんだけど
変装がバレている様子は全然なかった。
なので、ボクは完璧に変装できたことが少し嬉しかったし、周りの反応を楽しむ余裕さえあったけれど
慣れないことはやっぱりちょっと疲れるかな…
しばらくして、コリンズくんが紅茶と焼き立てのクッキーを持ってきてくれた。

「ま、待たせて悪かったな…」
「ううん、わざわざありがと、コリンズくん。おいしそうなクッキーだね」
「は、はははは… 食いすぎて太ってもオレ様は知らないからな!!」
「……。(またこういうこと言う〜〜〜。女の子に言うセリフかなぁ… ボクは男だけど…)」

ボクは普段のタバサを見習って、自分からはコリンズくんに話し掛けないようにしようと思った。
コリンズくんもさっきのセリフを後悔してるみたいで、何だか引きつった笑い方をしている。
遠くの方から聞こえる城下街の喧騒と、コリンズくんの空しい笑い声だけが辺りを包んでいた…
ボクはニコリともせずに、すましたカオで紅茶をすすり
クッキーをひと口サイズに小さく割りながら口へ運んで、時々鼻で小さく「フッ」とやってみせた。
これもタバサがやっていたことなんだけど、特にマネしようと思ってやったのではなくて
コリンズくんの言葉が、自然とボクにそういう行動をとらせたんだと思う。
そして、とうとうこの空気に耐え切れなくなったのか、コリンズくんは話し掛けてきた…
614Intermezzo:04/05/12 15:56 ID:EKDk015P
('A`)HNマチガエタ…
615Intermezzo:04/05/12 15:59 ID:EKDk015P

「あ、あの… 悪かったな。バカ親父のワガママで急に呼び出しちまって… 全く何考えてんだか…」
「……。(今度は人のせいか… 自分のこと棚に上げて、ホント何考えてるんだろうこの子…)」
「結婚を前提に、だなんてなぁ… 笑わせるぜまったく…」
「えっ? 結婚って… 何のこと?」
「だ、だからさ… オレ様とお前が… その……」
「もしかして… コリンズくんと結婚するってこと!?」
「あ、ああ… そうなるな… あは、あははは… な? 笑えるだろ?」
「ダメッ!! タバサはあげないッ!!」

ボクは驚きのあまり、変装してることを忘れて叫んだ。
すぐに冷静さを取り戻すことはできたけど、コリンズくんは変なカオでこちらを見ている…
バレちゃったかなぁ…?

「あ、あげないって、お前… イキナリいやらしいこと言うんだなぁ…
 こっちが恥ずかしくなっちまったぜ… あげるあげないの話になっちまうなんて…」
「は!? いやらしいって…?
 ってそうじゃなくって、け… 結婚なんてそんな… まだ早すぎるよ…」
「そ、そうだよな… オレ様もそう思うぜ… はぁ、やっぱりそうだよなぁ…」
616Intermezzo:04/05/12 16:04 ID:EKDk015P

コリンズくんに変装がバレた様子はなかったけれど
何故お父さんがタバサだけをラインハットに連れてこようとしたのか
それと、タバサの将来を考えてのことって言った意味を、ボクはやっと理解した。
タバサとコリンズくんが結婚かぁ… こんなことタバサが知ったらどんな反応するかなぁ…
いや… それよりもボクは… ボクはどうしたら良いんだ?
はっきり言って、コリンズくんなんかに大事な大事な妹をあげたくなんかナイッッ!!
でも、お父さんはこの話に賛成なんだよな… だからタバサを連れてきたワケだし…
くそぅ、どうすれば…

「な、なぁ… イヤな話になっちまったな… この話はここまでにして、少し歩かないか?」
「え…? う、うん、そうだね。そうしよう」

コリンズくんは少し笑顔を作って、外を指差しながら言った。
ボクはどうやってこの話を阻止しようか考えていたので
コリンズくんの方から話を打ち切ってきたことがすごく意外なことに思えた。
もしかしてコリンズくん、気を遣ってくれたのかな…? 良いところもあるんだな…
い、いや! これだけで評価ポイントを上げちゃいけないッ!!
これからの言動、すべてチェックしてやる!!

「あのさ… 手、、、つないで良いかな…? あ、イヤなら良いんだぞ!?」
「ん、別に… イヤじゃないけど…」
「そ、そうか… じゃ、じゃあ…」

真っ赤なカオしてドギマギしてるコリンズくんと、冷めた反応を返すボク…
コリンズくんは恐る恐るボクの手を握ると、ホッとしたようなカオをして歩き出した。かわいいヤツだ…
これからどこに連れて行くのかなぁ…?
617Intermezzo:04/05/12 16:09 ID:EKDk015P

「さ、さっきのクッキーさ… 旨かったか?」
「あぁ、太っても知らないって言ったあのクッキーのこと?
 美味しかったよ。アレだったら食べ過ぎて太っても良いくらい」

ボクはちょっとイジワルしてやろうと思ってこんなことを言ってみた…
でもコリンズくんはすごく嬉しそうなカオをした。

「え、本当に…? アレさ、オレ様が焼いたんだぜ!!
 クッキーなんて初めて作ったから上手くいくかどうか心配だったんだけど…」
「アレをコリンズくんが焼いた!? ホント!?」
「ああ。母上に見てもらいながらな。そっか… 旨かったんなら良かったよ」

ちょ、ちょっと待って… このヤサグレ坊やがクッキーを焼く!? うっそだろ…
今日のために… タバサのために焼いたってことだよな… こんなことするヤツだったなんて…
くそぅ、ボクもグランバニアに帰ったら早速作ってやる…
618Intermezzo:04/05/12 16:14 ID:EKDk015P

コリンズくんは本当に気を遣ってくれているようで、街を歩きながらヘンリーさんみたいに
面白いお話をしてくれて、ボクを飽きさせないように努力しているように見えた。
普段のタバサに対する態度とは大違いだ… いったいどうしたっていうんだ…?
ボクもいつまでも冷めた態度を続けるワケにはいかなくなって
いつの間にかコリンズくんと笑いながらしゃべっていた。
話をしながら歩いているうちに、ボク達はラインハットの南側にある小さな湖まで来た。
湖から吹いてくる風が涼しくて、とても心地良かった。
この綺麗な空気を身体いっぱいに吸い込もうと、ボクは深呼吸した。
コリンズくんも深呼吸を1つして、それからボクの方を向いて言った…

「今日のお前… ホントに可愛いよ」
「は、はぁ!? な、なぁにイキナリ…」
「いや、オレ様もさ、バカ親父のワガママで、お前と結婚を前提に付き合わなきゃならないって
 聞かされた時は正直自分の気持ちが分からなかったんだよ。お前のことはキライじゃなかったしな。
 だからクッキーとか焼いちゃったりしたんだけど…
 でも、今日お前と会って話してみて、オレ様は… いや、オレは自分の気持ちがやっと分かったよ」

ちょっと待って… この展開は… マ、マズイんじゃないか!?

「今日のお前、いつもと全然違う。
 これは多分、昨日までのオレの気持ちと、今のオレの気持ちの違いがそう見せるんだと思う。
 今日はホントにお前が可愛く見えるんだよ…
 なぁ、どうだろう? 親父達のための政略結婚とか関係ナシに、オレと付き合ってくれないか…?」
「え、え〜っとコリンズくん…」
「オレ… お前が好きだ!!」
619Scherzo:04/05/12 16:16 ID:EKDk015P
('A`)続く…かな…?
復活キタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!

>>618
ウホッ!
621名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/12 16:43 ID:Gsyi+aRP
セックルしよーぜ
コリンズはボクの股間をまさぐってきた
gunuguni

あれ、なんで・・・怪訝なコリンズ。ボクはつい勃起してしまった。

おおまえ男。。。
っていうかよお、レックエまだか?
早く書けよ、楽しみにしてんだよ
っていうか逃げたのか?ここまで引っ張っておいて
623DQ外伝@ペコ:04/05/12 18:19 ID:AhVmydTO
鯖復活してますね!>618 続きが・・・続きが・・・。

そしてこんなのも投下。

DQ外伝『優しさ』

「・・・それでね、落とし穴に落ちてしまった僕たちは気がつくと大きな大きなお皿の上に
乗っていたんだ・・・。」
レックスは興味津々にうなづいているが、タバサは耳を塞いで目をつぶっている。よほど怖いのだろう。
「・・・そして、ゆっくりゆっくりお皿が上にあがっていくと、周りにはお腹を空かせたガイコツ達がワラワラと集まってきて・・・。
その中の一人が、『うまそうな人間だなー!!』」
「ヒィィィィィィィィィ。」
タバサの声にビックリしたレックスは椅子から落ちてしまった。
「イタタタ、タバサ〜、ビックリするじゃないか〜。」
「ご、ごめんなさい・・・だって・・・お父さんのお話・・・怖くって・・・。」
「アハハハ、ごめんごめん。じゃあここまでにして、もうお前達は寝なさい。
明日も母さんを探す旅があるからね。」
アルスは笑いながら双子の頭を撫でる。レックスとタバサもおやすみのキスをアルスの頬にするとタバサはレックスの服をギュッと摘みながら部屋を後にする。
624DQ外伝@ペコ:04/05/12 18:21 ID:AhVmydTO
「タバサ〜、トイレ終わった?」
しばらくしてお城の廊下でバッタリと出会うレックスとタバサ。タバサはもごもごしながらこう答える。
「う、うん・・・。(い、行けるわけないじゃない・・・夜のトイレってなんでこんなに怖いのよ・・・。)」
「そっか!じゃあ、明日も早いし僕はもう寝るね〜フワァ・・・。」
「あ、待って!お兄ちゃん!」
レックスを呼び止めるタバサ。レックスは目をこすりながらタバサの方を向く。
「なに〜?」
「う、うん・・・。あの・・・、い、一緒に寝よ?」
その言葉に、レックスはニヤニヤしながらタバサに近づく。
「あれ〜?タバサもしかして怖くて寝れないの?」
「う・・・そうよ!こ、怖いもん!別に恥ずかしくないもん!お兄ちゃんのいぢわる〜!」
ポカポカとレックスの胸元を叩くタバサ。レックスはその手を握り
「あはは、いいよ。一緒に寝よ!」
そう言って二人はレックスの部屋へと消えていく。
625DQ外伝@ペコ:04/05/12 18:22 ID:AhVmydTO
「・・・さん・・・。お母さん・・・。どこにいるの・・・?」
その声にふと目を開けるタバサ。すると、横にいるレックスが涙を流しながらそう呟いてる。
「お兄ちゃん・・・?お母さんの夢・・・見てるのね・・・。」
タバサはレックスの涙を拭き頭をヨシヨシと撫でると、レックスは笑顔に戻る。
それを見たタバサもうれしくなり、再び夢の中へと眠りにつく・・・。

・・・誰かに締め付けられる。苦しい。息が続かない・・・。
目覚めるタバサ。すると、レックスが自分の身体をギュッと抱きしめている。
思わず赤くなるタバサ。
「お、お兄ちゃん・・・。」
タバサも反射的にレックスの身体を抱きしめる。レックスの心臓の音がトクントクンと聞こえてくる。
「わたしの心臓の音・・・聞こえちゃうよ・・・。お兄ちゃんはどんな夢を見てるの?
その夢にわたしは出てきてるの?ねぇ・・・お兄ちゃん・・・大好きだよ・・・。」

翌朝、レックスの布団を見て笑いをこらえるアルスとサンチョ。
「それにしても、お二人でご立派な地図をお作りになりましたね・・・。」
「エヘヘヘ・・・。」
レックスはそう言って笑っている。タバサは顔を真っ赤にしながらただ、じっと、下を向いていた。
「お兄ちゃんも・・・トイレ・・・行けなかったのかな・・・?」

おわり
626DQ外伝@ペコ:04/05/12 18:23 ID:AhVmydTO
次回予告

みなさま、こんばんは。サンチョで御座います。
お二人して見事な地図でしたぞ・・・(ププ)。さてさて、それは置いておいて、
エルヘブンにお付になったアルス王ご一行。次に目指すは妖精の村とのこと・・・。
ここで待ち受けるタバサさまに訪れる危機とは・・・!

次回、DQ外伝『潜在』お楽しみにですぞー!
正直レックエのほかはいらんのだが・・・。
実は王女たんはくさったおんなのこ

タバサ「コリンズくんが攻めでお兄ちゃんが受けね♪」
レックス「ええっ!受けって!?というか僕にそんな趣味はない!」
コリンズ「俺はノンケでもかまわず喰っちまう人間なんだぜ、や・ら・な・い・か?」
レックス「Σ(゚д゚lll)」

>>625
お互いの弱いところを支えあってる双子っていいなあ
王子も王女の前だと勇者で兄であるから強気でも実際はまだまだ子供だと再認識
ニフラムキボンヌ
こいつらにニフラムを(ry
631レックエ外伝 ◆CFbBJSZQHE :04/05/12 20:07 ID:XxxiSO71


レックスクエスト外伝中の外伝
場繋ぎ話 悲劇


「あ〜今日もつかれたなあ・・・・っと?あれ?何かあの部屋からタバサの声が聞こえる・・・?」
「・・・くぁぁ・・・たまらんなあ・・・姫様の・・・・は」
「うっ・・・ひっく・・・お兄ちゃ・・・」
「・・だ・・ら・・泣くな・・・お兄ちゃ・・為だろ・・・?」
「な、何をしているんだお前ら!!・・・・うっ!なんだ・・・この臭い!」
「ああっと!見つかっちまったか・・へっへっへ・・・」
「・・・!?お、お兄ちゃん!!い、いやぁぁ!見ちゃ嫌あぁぁぁっ!!」
「た・・タバサ・・・そ、そんな格好で・・・・複数の兵士達と・・・何を・・・してるんだ・・・!?」
「ああん?のん気な王子様だなぁ・・・この姫さんはな?お前さんの為にこんな事してるんだぜぇ?なぁ?」
「そうそう!今までこういう事した事ないからって俺達に言ってきたんだぜぇ?まあ、姫様だしな、当然っていえば当然だなあ?」
「だぁ〜から、説明するより行動って訳で俺達がこうして・・・姫さんの為に体を動かしてるって訳だ!!な?姫様?」
「うっ・・・いやぁ・・・お兄ちゃん・・・見ないでぇ・・・・?」
「しっかし・・・ビッチョビチョだなぁ・・・あらら・・・床にまでこぼしちまってる、けっけっけ!!」
「けどアレだぜ?はじめは無理やりだったけどよぉ?今じゃ姫様の方から俺達を呼ぶようになったんだぜ?王子様?」
「そうそう!けどちっとも上達しねえの!まったく・・・こんなんじゃレックス王子も喜ばないぜ?」
「うっ・・・ううっ・・・そんな事・・・お兄ちゃんに言わないでぇ・・・・?」
「けっけっけ!遅かれ早かれバレる事だったんだぜぇ?」
───
「タ・・タバサ・・・タバサが・・・そんなに・・・料理が下手だったなんて・・・!!」
「ううっ・・だから練習してたの・・・・」
「けど姫さん?カレーくらいまともに作れるようになろうぜ?こんなビチョビチョのカレー、誰もくわねえぜ?」

レックスクエスト外伝中の外伝
場繋ぎ話 悲劇 終('A`)
632某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/12 20:07 ID:XxxiSO71
いや、ふと思いついたモンで・・・・かるーく流してください
口は悪いが結構親身かもw>無名兵士
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /             \
   /                  ヽ 
    l:::::::::.     ,,_   _,     |  
    |::::::::::      "゚'` {"゚`     | <愛してるぜ…このスレ、そして職人方 
   |:::::::::::::::::      ,__''_       | +    これからも自分のペースで頑張っておくれ
    ヽ:::::::::::::::::::.    ー      ノ         

シャイなあの娘は歌舞伎町、スラリン様が>>634ゲットだッ!!!

635DQ外伝@ペコ:04/05/12 20:47 ID:AhVmydTO
3日目でもシャビシャビかなー・・・
レックス「コリンズ!お茶!」

コリンズ「ハイハイ……あ!」

バシャッ

レックス「あっちっちっち!」

コリンズ「ごめんなさい!ごめんなさい!お洋服を拭かないと、ああ……オロオロ」

レックス「もういいよ自分で拭くから!」

コリンズ「ごめんなさい!ごめんなさい!うわーん」

レックス「もういいよ、泣くなよ……コリンズ」

レックスはうずくまるコリンズを抱き起こし、顔を近づける

コリンズ「ああレックス様」

全てを受け入れようとするコリンズ


「ハイ!カット〜〜!!二人とも名演技だったよ!!」

脇で見ていたタバサ

タバサ「(´Д⊂ モウダメポ」
637「装備替え」 ◆SSS1Rus0TY :04/05/13 05:11 ID:6/HbEn/P
「おはよう、レックス、タバサ。ちょっと話がある」
「何ですか、お父さん」
「昨日、お母さんがめでたくメラゾーマを覚えたのは知ってるな。
 それでチカラを試したいってお母さんが言ってるんだ。僕も、お母さんに外に出て戦ってもらいたいと思ってる。
 ただ、レックスとタバサならわかると思うけれど、心配なのは防御面なんだ。
 レックス。何度も言ってるけれど、もし僕に何かあったら、代わりにお母さんを守るんだぞ。
 それからタバサ。今使ってるそのプリンセスローブ、お母さんに貸してあげてくれないか?」
「え、これをお母さんに? いいけど……私、代わりに何を着ればいいの?」
「天使のレオタードを買ってあげるよ。タバサ、ほしがってたろ?」
「ええ、あのレオタード? だ、だめーっ!
 あ……そ、その、お父さん、お金あんまりないんでしょ。だから、わざわざ買わなくても、いいよ」
「そうか? ごめんなタバサ、いつも気を遣わせちゃって
 じゃあ、こないだまで着てた水の羽衣で、我慢してもらえるか」
「水の羽衣?うん、それなら……あっ、やっぱダメ。胸の前開いちゃうし、脚も見えちゃう。
 えっと、お、お父さん。賢者のローブじゃいけないかなあ? 私が、買いに行ってくるから」
「賢者のローブ?いくらだ……12000G!? 駄目駄目。それで呪文防御だけなんて効率悪すぎる。
 タバサ、何がそんなに嫌なんだ? 水の羽衣もレオタードも、あんなに着たがってたじゃないか」
「だ、だって、その……は、恥ずかしいんだもん」
「平気だよ。今日は人のいる街に寄らないから。よし、水の羽衣持ってくるから、それ脱いでおくんだぞ」
「あっ、お父さん、待っ……。
 お、おにいちゃん、どうしようっ!? ほら、ここも、こっちも、まだぜんぜん消えてくれないよ」
「ううん……虫に刺されちゃったって言えば、いいんじゃないかなあ」
「む、むりだよぉ。だってお母さんも、こういうの、虫に刺されたのよって言ってるんだもん」
ロウソクプレイですか
チスマークでつ。
レックス余裕だな







こちとら(;´Д`)ハァハァなのに
グランバニア兵士には多くの王女たん親衛隊がいそうだな
642グランバニア兵:04/05/13 18:46 ID:/HJx6Es7
俺の事だな
両親と双子+ピピンで冒険をしたら・・・

    |                   \
    |  ('A`)           ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄        アンアン/


考えたら主人公と嫁もまだ若いんだから双子に弟か妹ができてもおかしくないかな
644「643さんのネタより」 ◆SSS1Rus0TY :04/05/14 06:16 ID:5uCDA0zx
「おや。おはようピピンどの。だいぶ寝坊ですぞ。朝食の時間は終わりですわい」
「ああやっぱり。この宿きびしいですからね……ふあーあぁ」
「もっとも、坊ちゃんたちもまだお休みです。何度声をかけても起きてくださらなくて」
「当然でしょう。一晩中、あれだけ激しくなされば……」
「? 激しく、とは?」
「い、いや、その……。あのう、サンチョどの。今晩もこの宿ということになったら、部屋、替わっていただけませんか」
「ほう? なぜです」
「あの、それが……私の部屋、陛下のお部屋の隣でしょう。
 ですから、その、ご夫妻が、あまりにも仲むつまじくあらせられて……私はその間、まったく寝付けず」
「ふむ、なるほど。ははは、そういうことでしたか。坊ちゃんたちもまだまだお若いですからなあ」
「それも、朝までですよ。私はどうにもやり場がなくて」
「ほほ。寝所を守るのも兵士たる者の務めですぞ。
 実は私も、先代のパパス王とマーサ様がお若いみぎり、よくお二人の遠出に護衛としてお伴いたしましてな。
 その晩はまさに昨晩のピピンどのと同じ。いささか辛い役目でしたわい。
 しかし血は争えんもの。坊ちゃんもお父上に似て絶倫、お盛んですなあ、はっはっは」
「笑い事じゃないですよ。とほほ、今晩もなのかなあ……」
「ただいまー! おはよう、サンチョ、ピピン。朝食もう終わっちゃったそうだね。もう少し早く戻ってくればよかった」
「ずっと大当たりだったんだもん。はい、サンチョさんピピンさん、お裾分けっ!」
「これはありがたく。陛下、ずいぶんと儲けられて。早起きは三文の得、とはこのことですね」
「早起き? いや、昨日からなんだ。夕食のあと、急にカジノ行きたくなってね。
 それがスロットもレースも賭けるそばから当たって当たって。気がついたら夜通し遊んで、結果はこの通りさ。
 おかげで僕ら寝てないんだ。今日はグランバニアに帰って休みたいんだけど、いいかな」
「は、はい。お心のままに。あの、坊ちゃん。では昨夜はお部屋でお泊まりになっておられないのですか?」
「うん、そうだよ。ところでレックスとタバサは? まだ寝てる? しょうがないな。
 ピピン。起こしてきてもらえるかな。僕らの部屋、荷物とか置いてあるんで、レックスに代わりに泊まらせといたんだ」
645DQ外伝の外伝@ペコ:04/05/14 11:30 ID:JqflG+0Q
「タバサー、あんまりくっつかないでよー・・・。誰かに見られたらどうするのさー?」
「エー、お兄ちゃん恥ずかしがらないでよー。」
「もう・・・、手、繋ぐだけだからね・・・。」
「ウン!」
「よう、お二人さん!あいかわらずラブラブだな!」
「あ、コリンズくん。どうしたの?」
「ああ、暇だったんでな。それよりタバサちゃん、もうお前らにゃんにゃんしたのか?」
「な、ちょ、何言ってるの!お兄ちゃんはそんなことしなくてもイイって言ってくれてるもん!ね?お兄ちゃん!」
「・・・ん?う、うん。」
「ちょ、ちょっと!どっち向いて言ってるの!お、お兄ちゃんまで・・・。」
「だ、大丈夫だよ!タバサの・・・嫌がることは・・・しないつもりだし・・・。ね?」
「うん・・・。ありがとう・・・。(でも、お兄ちゃんなら・・・お兄ちゃんから・・・言ってくれれば・・・。)」

こんなのもいいかなって作ってみました。
時々思う。
その手の行為がなぜ「にゃんにゃん」なのか。
それが言われる所以は?
訳分からん。
そしてそんなことを気にかける自分…キモイ(´・ω・`)
猫ちゃんがじゃれる感じだからじゃないか?
憶測だが。

つーか、娘は息子になんかやりません。
パパのものです。
>>647
それでもある意味、息子にあげるようなものだがな。
セックル
「お父さん、娘を…タバサを僕にください!」
「だめだ、だめだ!第一お前などにお父さんと呼ばれる筋合いは無い!」
「僕はお父さんの息子なんですけど…」
「ハッΣ(゚д゚)」
>>650
ワラた
>>648
パパの息子を挿入れるならいいが、
息子の息子はダメだ。
なんか最近SSが少なくて(  ´・ω・)だな
宣言、私は日曜までにとある話の最終回を上げます!!
と、誰か言ってた!!!
ty
王子のことが好きな女の子を登場させて王女と三角関係…のような話を作ろうと
思ってはみたけど、そんなタイプのキャラはゲーム中にはいないかな
>>656
勇者様と結婚したいといった女の子がいる。
でも、名前が無い。ただの名無しのようだ。
アイシス様、ドリスお姉さま、三十路ビアンカと年上すぎるのは腐るほど
>656 潔くエンプーサ、ルイーダさんなどと言ったゲーム中に一応出ているが
   地味な方を登場させてるのはどうですか?(ォイ)
  勇者様と結婚したいといった女の子の場合の例を書いてみます。
ちなみに名前はデフォルトです。私がつけた名前はもっと変な名前です。
ミルドラースを倒し、世界に平和が訪れた?そして、現在は世界各国で
サイン会が開かれている。6回目の今日はテルパトールに王子達は行った。 
女の子「あなたが勇者さま?だったら将来私がお嫁さんになってあげてもいいわよ。」
タバサ「だめっ!私がレックスのお嫁さんになるんだもん!」
レックス「・・・二人とも、それは陛下がお許しにならないだろう。」
レックスは、グランバニアの王家の者ならば誰もが読む
”GFCREVERYEARTH”を読んでこういった言葉遣いを覚えた。
女の子&タバサ「何故!?」
レックス「まず、そこの女!」
女の子「はいっ!?」

続きは各自でリレー形式で考えてください。(おぃ)
私もいずれは続きを書くかもしれません。え、読みたくないと?

    
    
   
660名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/15 14:54 ID:hus3EwkM
レックエどうした?アク禁か?
テルパドール女の子のお嬢様風喋りに萌え
レックエどうした?アク禁か?
作者はバイト中におなくな(rya
664名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/15 17:08 ID:hus3EwkM
Scherzoもまだ?
うわageちまってる逝ってくる
>>665

まあ、貴様がクソゲーを掴まされたのが気に食わんように、
貴様がここで糞っ垂れな愚痴をわざわざageてぶちかますのが
気にくわねえ人間だっている事も知るべきだって事ですよ
667某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/15 20:45 ID:ojD9cX/H
居ますよー、生きてますよー
・・・・いろいろあるんですよ・・・この2連休でしあげれるかな?
義務でも何でもないし、気楽にやっとくれ
>>598 >>608 >>637 >>644

(;´Д`)微エロハァハァ
671名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/15 22:50 ID:MMGp2idp
そいやシャハルの鏡はメドローア受けたらどうなるんだろ。
フェニックス受けて砕けるくらいだから、メドローアくらっても砕けるのかな。
魔法としてはメドローア>フェニックス感が否めないんだよな。
さんざん作中でメドローア撃つ時は鏡に注意してたのに、実際は一度も跳ね返したことないんだよな


DQ5の会話『…。』の意味を場面ごとに考えるスレ
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1081013022/l50

皆さん暇がありましたら、こちらもよろしくお願いします。
>>671
わざわざ上げて下らないレスするな。確信犯のゴミめ。
674「こどものけんか」 ◆SSS1Rus0TY :04/05/16 07:16 ID:+ucPhw3Z
「おにいちゃん、その線からこっち来ないでよね!」
「タバサこそ入るなよ。そうだ、昨日貸してやった本、返せよ」
「これ、二人にって買ってもらったんでしょ。おにいちゃんのじゃないもん」
「ぼくがお父さんに頼んだんじゃないか。ぼくのだぞ。早く返せ」
「やだよーだ。べーっ!」
「……騒がしいと思えば。レックス、タバサ。また喧嘩か」
「あらあら。仲良くしないといけませんよ」
「お父さんたちには関係ないでしょ。勝手に入ってこないでよ!」
「そうはいかない。城が壊される。本なら明日買ってやるから、仲直りしなさい」
「本なんかじゃないの。おにいちゃんがね、私の日記を盗んで、かってに見たの!」
「まあ。そうなの? レックス」
「ちがうよ。ごみ箱に落ちてたから拾っといてあげて、あとで渡そうと思ってただけだよ。中なんて、見てないよ」
「なるほど。タバサ。レックスはこう言ってるぞ。
 すぐ返さなかったのは悪いけど、もとはタバサのためにしたことなんだから、許してあげたらどうだ」
「ウソ。おにいちゃんて、私のためになんかぜーんぜんだもん。
 おにいちゃん。こないだ私がメラゾーマ2回もかけられて倒れそうになったとき、おにいちゃん何した?
 ベホマしてくれないで、ギガデインしたでしょ。しかも私に、『どうだ』なんてダサいポーズしてみせて」
「あ、あれは……その、タバサだって、戦いのドラム叩いてほしいときに限って、イオナズン使うじゃないか。
 山彦の帽子がいくらいいからってさ。タバサのが勝手だよ。ぼくらのことも考えてほしいね」
「わ、私はいつもおにいちゃんのこと考えてるもん。考えてくれないのはおにいちゃん!
 恥ずかしいって言ってるのに、お庭とかバルコニーとか、だれか来そうなとこでしたがるじゃない!
 それと、入れたままで出しちゃうのも! なんかいダメって言っても、ぜんぜん聞いてくれないんだから」
「う……ぼ、ぼくのせいにするなよ。いつもしてもらいたがるのはタバサじゃないか。タバサが悪いんだろ!」
「ちっ、ちがうもんっ! 私、わたし……。ぐすっ、おにいちゃん、ひどいよぅ……っ」
「わ、わわっ。な、泣くなよタバサ。ごめん、言いすぎた。な、だから……」
「よかった、仲直りできたのね。ささ、あなた。もう行きましょ」
「………?? ま、まあ、いいか」
>>672
娘の「…」は健気にいじけてるようで萌え

>>674
両親はのんきだなぁ
676名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/16 11:57 ID:hgaroYKJ
そういえば、クロコの激烈小はオリハルコンにもきいたあわけだが。
>そうはいかない。城が壊される。

ワラタ
SSを書いてみましたので投下します

『逆襲のビアンカ』


 「あーゴホンゴホン!そのビアンカ…」
父がわざとらしく咳こんで私に呼びかける。
 「あ…お父さん、私これから夕食の材料を仕入れてくるわね」
そんな父の呼びかけを避けるため私は適当な理由を告げて家の外に出た。
話の内容は分っている、どうせいつもの私に結婚を催促するものだろう。
この村で最も女性運が無さげな神父マニアの青年、彼が先月に結婚したものだから
父は以前にも増して私の結婚を望むようになった。
もちろん私も父の気持ちはわかっているつもりであり、私自身そろそろ身を固めても
いい頃だと考えているのだけど…。
今では遠い過去になってしまった『彼』との思い出…それがいまだに私を縛っている。
 「未練たらしい、わね…」
でも仕方ないと今は思っている、それだけ思い出の中の『彼』は魅力的だったから。
彼以上の、いえ『彼』とつり合うほどの男なんているわけが…。
 「あれ、ビアンカさんじゃないですか。お久しぶりです」
道ですれ違った青年、いえ少年に声をかけられる。
 「覚えてないですか?アベルの息子のレックスです」
『彼』…アベルの息子…数年前に会った時はまだ子供だったのに今では『彼』と見間違うように立派に成長して…

 「あ、いた」
 「え?」
 「タバサのやつ遅いな〜、せっかくビアンカさんと会えたっていうのに」
レックス君と私はまだ温泉に入っているタバサちゃんを待つため、宿屋横の木陰で休むことにした。
間近で見るレックス君はアベルの若い頃と見間違うほどに似ている。
 (これはチャンスなのかも。なんとかレックス君と仲良くなって…)
 「ところでレックス君、ずいぶん大きくなったわね」
 「え、はい一応15になりました」
 「じゅ…じゅうご!? そ、そうなの」
まさか私の年齢の半分以下だったなんて、驚きと同時に自分も年をとったのだと改めて実感する。
しかしだからこそ彼、レックス君との出会いは最後のチャンス。なんとしてもモノに…
 「お〜い、タバサこっちこっち」
そうこうしてる間に彼の双子の妹であるタバサちゃんがやってきた。
 「タバサ遅いよー。ほら、こちらビアンカさん」
 「もーお兄ちゃんが早すぎるの! あ、お久しぶりですビアンカさん。アベルの娘のタバサです」
タバサちゃんも以前会った時よりずっと大人っぽくなっていた。レックス君と同じくアベルの面影はあるが、
その立ち振る舞いや言葉遣いから『あの人』をどうしてもイメージしてしまう。
 「こんの泥棒猫ォォォ…ハッ!お久しぶりねタバサちゃん。お元気そうね」
 「? はいビアンカさんもお元気そうですね」
 「そうだ、僕たち今夜はビアンカさんの家で泊めてもらっていいですか?」
 「ええっ!も、もちろんよ。大したもてなしもできない所だけど。どうぞどうぞ!」
いきなりのレックス君の提案、でもこれは願ってもないチャンスだった。
 「お兄ちゃんたら無理言っちゃって…ビアンカさん本当にいいんですか?」
 「あんたはダメ…ううん!全然平気よ、気にしないでね」
頭では『あの人』とタバサちゃんは別人だと理解しても、感情は抑えられそうにない。
 (本当に未練がましいわね、私…)
レックス君とタバサちゃんを招いた今夜の夕食会は久しぶりに騒がしく楽しいものになった。
父はレックス君を見てまるでパパス殿のようだ!と驚き、そして上機嫌である。
祖父であるパパスおじ様の事に興味があるのか、父の昔話を二人は楽しそうに聞いていた。
それはいいのだけれど、おかげで私はレックス君と中々話すことができなく
少しだけ不満を感じていた。
 「おおっ、もうこんな夜更けか!年寄りの昔語りは長くなってしまっていかんな」
 「いえ、ダンカンおじさんの話とっても面白かったよ!」
 「わたしたちの知らないパパスお祖父様の一面、とても新鮮に感じられました」
 「喜んでもらえて光栄じゃよ。さてそろそろ寝る時間だがあいにく客間が一つしかなくての
  それもあまり使ってないから汚いもので…レックス君ならともかくタバサちゃんにはきつかろう
  だからビアンカ、タバサちゃんをお前の部屋で寝かせるということでよいか?」
内心(えっ!?)と思いつつもこの状況で嫌とは言えず、私はその提案に「はい」と答えた。

そして私の部屋でタバサちゃんと二人っきりで寝支度。
部屋に入ってから必要最低限の会話しか交わしてない、本当はもう少し何か話すべきだろうけど
『あの人』を連想させるタバサちゃんとは普通に話せない。
それこそ気をつけないと『あの人』と勘違いして酷いことを言ってしまいそう、いえ
もしかすると手がでてしまうかも…。
 「それではビアンカさん、お休みなさい」
 「ええ、お休みなさい」
明かりを消し、二人ともベッドに横になる。
結局レックス君とはほとんどまともに会話してない、これでいいものかと思い何か会話を探していると
ある事にひらめいた。将を倒すにはまず馬から…そんな諺があることに。
タバサちゃんはレックス君と一番親しい間柄の人間、だから彼のことはなんでも知ってるだろうし
彼女に気に入られれば彼とも接近しやすくなる。
 (よし、これよこれ!なんとかタバサちゃんと…)と考えていると
 「ねえ、ビアンカさん起きてますか?」
不意討ちで向こうから話し掛けてきた。
 「起きているわよ、どうしたのタバサちゃん」
 「その、少し相談があるんです。ビアンカさん美人だから今まで男の人と
  お付き合いしたことが多いと思うので。あのだから…」
 「(それは私がアバズレだと言いたいのかこのクソガキィ!)ええ、まあね、
  長く生きてる分タバサちゃんよりそういう経験は多いと思うわ。もしかして恋の相談?」
 「は、はい…わたしずっと好きだった男の人がいて…でもなかなか好きと言えなくて」
少女らしいその純情さに自分にもそんな時代があったなと懐かしさを感じてしまう。
 「へえ、タバサちゃんもお年頃なのね。相手はどんな人?」
 「えっ…あ、あのお兄ちゃんには絶対に言わないって約束してくれますか?」
 「もちろんよ、ふふレックス君にも秘密だなんて、よっぽどなのね」
 「そ、それじゃ言います…そのわたしの好きな人はお兄ちゃん…レックスなんです…」

……そう間違いじゃなかった私の直感は。
彼女はまぎれもなく『あの人』の、私からアベルを奪ったフローラの娘なのだ。

 「今度という今度はただじゃおかないわよぉぉぉ!!!この泥棒猫ォォォォ!!!!」
 「えええっ!!!?」
ワラタ
こういう展開もありかw
続き希望
論争防止のためいちおう突っ込んでおく

         |  俺のビアンカは、
         |  こんな女じゃねーぞゴラァ!!
         \______  _______/
.                   ∨

   , ' ⌒ ヽ.              :ヽヽ,
   '´/ノ⌒'~) パラレルワールド ニ . (:≦::三::)
  (((;- _-ノ クチ ハサマナイノ   〃(#`Д´ノ
  (y)/(つつ             (≦三三)(6)
  (y)(_(__ |〉 ダイイチ 他スレ ヨ   ./:::::::つ (つ
  ω /__ヽ            /::::::::/÷ | §
   ̄し' ∪            .|::::::/__)___)§


それはそうと、漏れもこういう壊れ系の話かなり好きw
続きか新作きぼんぬ
主人公が結婚した時18、グランバニア王になった時20とすると
双子が15の時ビアンカはうわなにするんd
35〜38歳か。
ずっとアストロンしてたので歳はうわなにをするやmぁsdjflsdjl
>>684
それ言わない約束だろ?
>>678-681
やべぇ。このシチュ結構ツボかもw
スケベツォ氏ね
長寿の天空人の血をひいているから若く見えます
>>119
一発死なんてもったいない・・・
少ダメージで少しずつ・・・・・・・・・・

1ダメージをうけた、1ダメージをうけた、1ダメージをうけた・・・
「あんっ、あん、うんっ・・・いく・・・あ・・・、あ…、キャン・・・、うっ、あっ・・・、・・・

みたいに女の子の喘ぎ声を妄想しながらやさしくダメージを与えてゆく・・・・・


双子も天空の血が少し混じってるのか。
つ、釣られないぞ
レックス「いっ、入れるよ、タバサ・・・・」
タバサ「うん、いいよ、入れて・・・お兄ちゃん」
レックス「ボク、初めてだからうまく出来るかな?」
タバサ「わたしもはじめてなの、やさしくしてください。」

レックス「すこし入ったよタバサもっと入れるよ」
タバサ「きゃあっ痛い、痛いよお兄ちゃん、やっぱり抜いて。」
レックス「大丈夫だよ安心してもっと力をぬいて」
タバサ「あああもうダメ痛い・・抜いて抜いてよ〜」
レックス「わ、分かったよじゃあ抜くよ・・・・・・・あ、あれ?ぬ・抜けないよタバサ」
タバサ「えっ?ウソ、じゃあどうするの?」
レックス「お母さんに相談しようよ」
タバサ「ええ、そんなの恥かしいよぉ」
レックス「恥ずかしがってる場合じゃないよ、あっお母さんだ、ねぇお母さ〜ん」

その後ビアンカの知識と技術でタバサの身体を傷つけることなく事を終えた。

レックス「やっぱりこの指輪小さかったんだね、もう少し大きいものと交換してこよ。」
695名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/17 11:48 ID:l5GZVzBY
なんだこの気持ち悪いスレは。2,3人しかいない割にはやたら上がってるね。
というか必死でageている様が傍からみると失笑ものだが
つ、釣られるもんかpart2
わざわざアゲての失笑レスに脱帽。
すっかりクソスレ化しましたねw雑談スレなんてただの隔離スレにしかなってないしwwww
699名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/17 14:39 ID:l5GZVzBY
もうここでなんか作品?というか駄文かいても誰も見ないと思うのだが。
職人だの神だのとネタでおだてられているのを本気でカン違いして
貴重な自分の時間をさいてSS這ってるクソコテの皆様お疲れ様です。
というか、必死さがにじみでてて噴飯ものだが
まーた変なのが上げてるね。
そんなに面白くないんなら放っておけばいいのに。
>693と>696の方・・・微妙に釣られている気もしますがそれは置いといて。
>674の方、かなり笑えました。山彦の帽子ということはSFC版ですか?

王子王女がケンカをした時、王女が山彦の帽子をかぶって悪口を言ったら
二倍精神的ダメージを受ける
逆にかぶったまま大好きと言われたら二倍の嬉しさ
このスレおもんない。
駄作スレに認定します。
職人さん達はもう書く気ないのかな。
書き手をマターリ待つ、自分が書き手になる、ネタ振りが職人降臨の効率いい方法かな

というか今まで職人さんが日刊とか恐ろしくハイペースすぎたね
自分が書こうとしてみてその早さが実感できた
706 :04/05/17 20:00 ID:VsG61x76
>>705
俺もそう思う、暇である俺でさえいざ書こうとしたらなかなか書けない。
今までが異常な速さだったんだと思う。
またみんな書いて欲しいなあ。

レックエ最終回も待ってる。
レックエは出してくれるだろ。作者さん生きてるみたいだし。
それよか赤穂浪士さんがどうなったのか。誰か知らない?
まぁ、自分のサイトならともかく、2ちゃんのスレでは飽きたら作品途中で去ってしまっても仕方が無いかもしれん
710 ◆SSS1Rus0TY :04/05/17 21:33 ID:SHLzEpZp
>>701
うっ。なぜ同一人物だとバレたんだ?

学校も仕事も本格的に始まって、GWも終わってしまったからな
長編はいちど離れてしまうとモチベーション戻すのが大変だし
まああてにせず気長に待ちましょ
>>710
ID見ろ
それすら釣りですよ
おまいらまとめサイトの画像掲示板に王女たんが来てまつよ

絵師サマもっと増えないかなぁ・・・その前に職人光臨待ちか
714名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/17 23:26 ID:l5GZVzBY
スソスレ晒しage
699 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ 投稿日:04/05/17 14:39 ID:l5GZVzBY
もうここでなんか作品?というか駄文かいても誰も見ないと思うのだが。
職人だの神だのとネタでおだてられているのを本気でカン違いして
貴重な自分の時間をさいてSS這ってるクソコテの皆様お疲れ様です。
というか、必死さがにじみでてて噴飯ものだが
>713 王女タンかわいいな(*´д`)

ああ、絵師さんももっと増えて欲しいな。
つーか同じ人がたくさん描いても構わないしー。
717DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/18 00:55 ID:OaOPF6lI
DQ外伝『潜在』

「さあ、二人とも、今からはこの妖精のホルンを吹ける場所を探す旅だよ。」
アルスが双子に笑顔で次の旅の目的を説明する。
「はーい。タバサ、妖精さん見れてうれしいね!でもお父さん。その場所ってどこにあるの?」
「うん、うれしかったね!そうだよ、お父さん。わたし、どこか見当もつかないよ?」
双子の質問に、アルスは悩みながらこう答える。
「そうだね・・・父さんもよくわからないんだ・・・。だから、一旦お城に戻って細かい地図を探そうと思うんだ。たしか、周りが湖に囲まれた場所って話だからね。」
「うん、わかったよお父さん!タバサ、行こうか!」
レックスがタバサに手を差し出すと、タバサも笑顔でその手を握る。
「うん!・・・クシュン。」
「あれ?どうしたの?タバサ・・・。もしかしてまた風邪引いちゃった?」
突然くしゃみをするタバサ。心配そうにレックスとアルスが近寄る。
「わ、わかんない・・・。クシュン。急にくお鼻がムズムズしてきて・・・目もかゆいです・・・。」
その症状を聞いてアルスはポンッと手を叩きこう答える。
「これは、花粉症だね。妖精の村はお花がいっぱいあるから、タバサは花粉症になっちゃったんだよ。」
「か、花粉症・・・?クシュン。」
「そう、花粉症。でもこのままだと辛いだろうね・・・。よし、一度ルラフェンのおじいさんのところでお薬がないか聞いてみようか。」
「はい、・・・お願いします・・・クシュン。」
718DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/18 00:57 ID:OaOPF6lI
そして一路はアルスのルーラでルラフェンまで進路を定める。
ルラフェンについたアルス達はタバサを馬車の中に残し、おじいさんの元へと向かう。
「・・・馬車でお留守番か・・・クシュン。あ〜、鼻汁と涙が止まらないよぉ・・・。
 お父さんたち早く帰ってきて〜・・・クシュン。」
すると、タバサのいる馬車の周りをいつの間にかモンスターの群れが集まってくる。
「グフフ、人間の匂いだ・・・。」
モンスターの気配を感じたタバサと残ったモンスター達はいっせいに馬車を飛び出し戦闘体勢にはいる。
「グルルルルル・・・!」
プックルが威嚇をするが、モンスターの群れはお構いなしに攻撃をしかけてくる。
「・・・クシュン。よーし、ヒャ・・・クシュン!」
タバサも魔法を唱えようとするが、あと一歩の所でくしゃみが出てしまい思うように唱られない。
「あ〜う〜・・・くしゃみで魔法が・・・クシュン。」
そうこうしている隙に3体のさまようよろいがプックルら仲間モンスターに攻撃を加える。
「ああ・・・プックルちゃん・・・クシュン。もう・・・!許さないんだからね!・・・クシュン。」
しかし、魔法が唱えられないタバサの攻撃はさまようよろいに思ったほどのタメージは与えられず、タバサは一方的に攻撃される。
719DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/18 00:58 ID:OaOPF6lI
その時、レックスに買ってもらったペンダントのチェーンが切れてしまい草むらの中に消えてゆく。
「あー!お兄ちゃんに買ってもらったペンダントがー!・・・クシュン。」
涙と鼻水で顔はグシャグシャなタバサ。そして、タバサの怒りが頂点に達し勢いよく呪文を唱える。
「こうなったら・・・さっき覚えた・・・クシュン。イオラで・・・クシュン。」
目をつぶり、両手に魔力を集中させるタバサ。
それを見たプックルらも力を振り絞りタバサの周りを護る。
「いくわよー!イ オ ラ(ナ) ク シ ュ ン(ズン)!!」
タバサが呪文を唱えると、あたり一面に想像を絶する大爆発が沸き起こり、さまようよろい達はあとかたもなくバラバラに粉砕される。
唱えた自分が一番ビックリしているタバサ。すると、突然脱力感を感じその場に倒れこんでしまう。
街中にいたレックスたちもその大爆発に驚いき、急いで馬車の方へ向かっていく。
「・・・タバサ!タバサー!だいじょうぶ??」
目を開けるタバサ。すると、レックスに抱きかかえられていることに気づき、思わず声をあげる。
「キャッ!」
気がついたタバサにホッとするアルスとレックス。
アルスはおじいさんからもらった薬をタバサに飲ませると、
不思議なことに先ほどまでのくしゃみはあっという間に止まり、目のかゆみもなくなっていた。
「ありがとう・・・お父さん・・・お兄ちゃん・・・。でもわたし・・・なんだか・・・眠くなってきた・・・。」
そう言って再びレックスの腕の中で眠りつくタバサ。
720DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/18 01:01 ID:OaOPF6lI
次にタバサが目を開けた時はグランバニアの自室のベッドの上であった。
「・・・あれ・・・ここは・・・。」
意識がはっきりとしないうちに扉をノックする音が聞こえる。
「はい、どうぞ・・・。」
すると、レックスが一輪の綺麗な花を手に持ち入ってくる。
「タバサ、どう?身体は?」
「う、うん・・・。もうだいじょうぶ!お兄ちゃん・・・それは?」
タバサがレックスの持つ一輪の花を指差すと、レックスは恥ずかしそうにタバサに差し出す。
「うん、実は妖精の村に綺麗な花が咲いてたから、タバサこうゆうの好きでしょ?
ポワンさまにお願いしてもらってきたんだ!」
「ウワァァ、綺麗・・・。ありがとう!お兄ちゃん!・・・いい匂い・・・(もうくしゃみも出ない・・・よかった・・・。)
 ・・・あ・・・お兄ちゃん・・・実はさっきお兄ちゃんにもらったペンダント落としちゃって・・・。」
タバサが言いにくそうに話を切り出すと、レックスはにっこり笑ってポケットからペンダントを取り出す。
「これでしょ?さっきタバサが倒れてたすぐ横に落ちてたんだ。」
ペンダントを受けとったタバサは思わず涙をこぼしレックスに抱きつく。
「ありがとう・・・。お兄ちゃん・・・。」
突然抱きつかれたレックスは赤面し、おたおたしながらタバサにこう話す。
「ど、どうしたの?・・・もう、タバサは本当によく泣くよね・・・。」
「だって・・・うれしいんだもん・・・!それに、わたしを泣かしちゃうのはお兄ちゃんだけでしょ?」
「そ、そうかなぁ・・・?」
レックスは言葉の意味がよくわからないが、今はタバサは悲しくて泣いてるのではないことはわかり、
そっとタバサの頭を優しく撫で続ける。

おわり
ペコタンキターヽ(´▽`)ノ

乙!
可愛らしくて好きー!
722名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/18 01:41 ID:MM2eeZR2
ロイ・ジョーンズが負けてショック!!!
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
と思ったんだけど、どうしても引っかかるところが。
>>718の一行目。「一路」ではなくて「一行」では?
>アルスのルーラで一路ルラフェンまで
なら納得いくんですけど。
揚げ足取りみたいでごめん。
それにしてもペコさんの描くタバサは可愛らしいですな。
>>717
ペコさん乙!
次も期待してます
726ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/18 09:07 ID:bzan9PTK
>723
み、見直しせず貼ってしまって申し訳ないです・・・orz
そうですね、文おかしいね・・・。
>>726
そうですか。これですっきりしました。
では改めて

キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
へーちょ、とくしゃみする王女たんを想像してしまった
>>728
王女たんの弁当の中身はたこ焼きなのか?
くりごはん。
今更だけど、どうしてペコさんのSSの主人公の名前ってアルスなの?
王子と王女はデフォルト名なのに。
732ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/18 17:08 ID:/Is9k7tJ
間違えて、それも途中で気づいて修正できなくなったのです。
イエア!!
ヘックチュン
ヘェッチッ
さりげなく実は爆発に巻き込まれてしまったプックル
>731 いっそDQ4コマ風に名前を使わないで(ぉぃ)書いてみると
王子「王女、何処に行ってたの?」
王女「・・・王子には関係ないでしょ!」
王子「どうしたの?なんで怒ってるの?」
王女「・・・うっさいわね!ルーラ程度の呪文すら使えないような奴が!!
   何でミナデインを使えるのよ!?」
王子「・・・それは開発者の陰謀・・・じゃなくて僕の個性ってやつなんだろ?」
主人公「それは違うぞ、王子!」
王子「お父さん!?」
というような、GFCレ○○リ○○ス2巻25P後ろから3番目のコマ並みのセリフ続出(嘘
という事態になります。>699など同一人物さん、駄文とはこの文のことだ!
ほかの方は悪くない、悪いのはこの私・・・(以下自分で書いていて空しくなってくる書き込み)
>>736
sが大文字
738名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/18 21:24 ID:llz/+mGk
>>737
誤 大文字

正 半角

ちゃんと学校行ってます?
739名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/18 21:25 ID:iHkGKQul
>>738
誤 半角

正 全角

>>737はDQN房でつね。
ひょっとしてこのスレってヲチられてる?
多分ね。
気がつかなかったけど人大杉状態なんだね。
専用ブラウザ使ってまでわざわざ上げてご苦労さん。
隔離スレが機能していないんじゃ、隔離スレの意味無いじゃないか
レックスとタバサという名前もはじめ違和感あったけど今は自然に見れるようになった
744某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/19 01:52 ID:U8bCwTnT
うあ・・・ち、ちと寂れたね・・・・
俺、最終回まだ掛けてないんだけど・・・
前後に分けて、はりつけようか・・・?
745某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/19 02:00 ID:U8bCwTnT


レックスクエスト
最終話 奇跡と現実(前編)



「ウアァァァァァァァァアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」
レックスは崩れ行くタバサを抱きしめた。暖かいタバサの血が、レックスの腕に絡みつく
「シャナックっ!!」
れっくすはシャナクを唱えた、タバサに掛けられた呪いが解けてるかどうかは回復魔法を使わないと分からない!!
今はとにかく早くゲマから離れて、タバサに回復魔法をかけてやらないと!!
神よ!どうか、僕のシャナクが間に合っているように・・・・でないと・・・僕は・・・・

────
ゲマは突然の事で動揺した、まさか自ら命を落とすとは・・・
「くっ・・・ここは引くしかありませんね!」
そういい残し、彼はルーラでこの場を離れようとした、が、ルーラが発動する事は 無かった
「ぐっ・・ぐが・・・・・」
「・・・父の命を奪い・・・母の命を奪い・・・・・!!その上に娘の命すら奪うかぁ!!ゲマあぁぁぁっ!!」
ゲマは自分の置かれている状況を把握するのに時間が掛かった
私の作戦は完璧だったはず・・・まず、アベル王の娘を人質にし、勇者と憎きアベル王を弄り殺しにした後、最後にアベル王の娘を殺し、憎き血筋を亡き者にする
746某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/19 02:01 ID:U8bCwTnT
作戦は完璧だった。抜かりは無いはずだった。最後に笑うのは私のはずだった。

では、何故私の胸に

アベル王が持つ


剣が




刺さっているのだ?


「お前は死ねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
「ば、馬鹿な・・・私は認めない、認め・・・・・ぐギゃぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
ゲマは断末魔と共に崩れ去っていった、今度こそ、完璧に、止めを刺した
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
なぜ・・・俺は・・・・あの時このゲマに、止めを刺さなかったのだろうか・・・・
あの時止めを刺しておけば、娘は死ぬことは無かった・・・・・・・
悔し涙が止まらない・・・ははっ・・・もう三十路近いのにな・・・・
「はぁ・・・はぁ・・・レックス・・・・タバサを・・・弔って・・・」
アベルがレックスに声を掛けようとする、しかし、返事はない。レックスが居ない。
「ま、まさか!レックスまで!!!」
回りを見回す、が、しかしレックスの姿が居ない、ま、まさか・・・・
「そ、そんな・・・俺は・・・二人の子供まで・・・おーい!!レックスー!!返事をしてくれー!!!!」
アベル王は、息子を探す為に、魔界を彷徨いだした。

─────
747某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/19 02:02 ID:U8bCwTnT

「うっ・・・ううっ・・・タバサぁ・・」
父がゲマを倒したその頃、レックスはゲマに見つからないよう、タバサを岩の陰につれて回復魔法をかけていた。
ザオリクもベホマも何度唱えたであろうか、マジックポイントが切れた後も、何度も何度も掛け続けた。
「タバサぁ・・・・起きてくれよ・・・・お願いだよ・・・・」
血は止まっている、と、言う事は回復魔法は効果はあった証拠である。が、しかしタバサは目を覚まさない。
じゃあ原因は・・・・?
昔、父に聞いた事があった、ザオリクで魂を肉体に戻せない例があると。
その例とは、自然死によって魂が往生した場合
そして
自らの意思で魂を肉体からはずした場合
つまり 自殺の場合・・・
「そんなのって・・・そんなのって無いよ・・・酷いよ・・・・自分の気持ちだけ押し付けて・・・僕だって・・・」
僕だって・・・タバサの事・・・・
大好きだったのに・・・・
「僕だって・・・・タバサのこと・・・・大好きだったんだよ・・・?愛してた・・・・」
レックスは、絶望に打ちひしがれ、その場で項垂れた・・・・
「・・・本当だよ・・・・?」
動かなくなったを抱きしめ、タバサの唇に、レックスは自分の唇を重ねた。
初めてのキス、愛してるという事を相手に伝える為のキス、そして



さよならの、キスだった・・・・



レックスクエスト
最終話 奇跡と現実(前編)終
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
でも
・゚・(ノД`)・゚・。
切ねえ
レックエきたよ!!

こりゃまたなんとも・・・続きが気になる終わり方だなあ。

レックエ作者たんがんがってね(TдT)ノ
こんなスレあったのかー
ここのSSおもろいね
職人さん頑張れ、まじで頑張れ( ゚д゚)ノシ
レックエ乙
752某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/19 04:52 ID:U8bCwTnT
うを!寝る前にチェックしたら恥ずかしい誤字以前の問題が・・・・!!
×動かなくなったを抱きしめ、タバサの唇に、レックスは自分の唇を重ねた。
○動かなくなったを彼女を抱きしめ、タバサの唇に、レックスは自分の唇を重ねた。
・・・なんだよ・・・こんな間違いするのは初めてだ・・・・_| ̄|○
>752
気にスンナよー( ´∀`)ノ(つД`)
面白かったよ。
おつ。
もっと見たいよ。がんがって。

他の職人さんたちもみんながんがってくれい!
らぶらぶなやつとか好きだなあ・・・。
754 :04/05/19 09:26 ID:n7RvaeCT
レックエ乙です!
最終回も楽しみにしてます!
755ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/19 10:57 ID:IDwXeGOB
レックエキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!

待ってました・・・すごく待ってました・・・。
756名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/19 15:50 ID:teaYLuNS
これで生き返ったらゆるさんよ。そこんとこはよろしく。
ちゃんと殺しておわるんだ。安易なよみがえりはウンザリしているので。
>>747
乙です

これがラストかと思ってしまった…
レックスはフラグ立てに失敗してしまったのか
759DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/19 19:53 ID:IDwXeGOB
DQ外伝『休日・タバサ』

「お父さん、ちょっとオラクルベリーに行ってきますね!」
朝食が終わってすぐ、タバサがアルスの元に行き、こう告げると
「ん?カジノかな?それならレックスと一緒に行ったらどうだい?」
そう言って食後に出されたコーヒーを飲みだす。
「ううん。カジノじゃないの。それに、お兄ちゃんまだ起きないし、プックルちゃんと一緒だからだいじょうぶです。」
「そうか、じゃあ気おつけて行っておいで。今日は僕もお城のお仕事を少し手伝わないといけなくてね。」
「はーい!それでは。」
タバサはアルスにペコっとお辞儀をして食卓をあとにする。

しばらくして、レックスもようやく目が覚めたのか、眠い目をこすりながら食卓に顔を出す。
「おはようございます。お父さん・・・。」
「おはよう、レックス。タバサは早起きなのに、お前はいつもねぼすけだなぁ・・・。」
「うーん、今日は旅に出るのはお休みだって聞いてたから・・・ちょっと遅くまで起きてて・・・。」
レックスは椅子に座ると、メイドがちょっと遅い朝食を運んでくる。
「あ、ありがとうございます。そういえばお父さん、タバサは?」
「タバサならさっきオラクルベリーに行ったよ。」
「・・・(モグモグ)・・・オラクルベリー?カジノかな?・・・(ムグムグ)・・・。」
「コラコラ、食べながらしゃべるんじゃない。それに、カジノじゃないみたいだけどね・・・。」
レックスは言われたとおり食事の手を休めてアルスに問いかける。
「カジノじゃない?まっさかー!・・・でも、カジノじゃないってなら何しに行ったんだろ?」
760DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/19 19:55 ID:IDwXeGOB
その頃、ルーラで到着したタバサはこっそり持ってきた闇のランプに火をともす。
すると、あたりは闇に包まれ先ほどまで晴れていたオラクルベリー周辺は一瞬にして夜を迎える。
「おや?もう夜なのかな?」
宿屋の前にいたおじさんがそう言うと、タバサは気づかれないようにペコリとおじぎをして街の奥へと走っていく。
「こんばんはー!おばあさん!」
うつらうつらと眠っていた老婆はその声でフッと目を覚ましタバサの顔を見上げる。
「おやおや、タバサちゃんだったかな?こんばんは・・・。」
「うん!今日も占ってほしいんですけどいいですか?」
「あーいいよいいよ。じゃあ、ここに座って。」
そう、この老婆はオラクルベリーに店を持つ有名な占い師であり、かつては父アルスもお世話になったとの話。
しかし、タバサはもちろんそのことは知るよしもない。
761DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/19 19:56 ID:IDwXeGOB
「・・・今日は何を占うのかね?いつものかい?」
「はい、いつもの・・・でお願いします・・・。」
「はいよ・・・。それじゃあ、想い人を頭に浮かべてごらん。そして、目をつむって・・・。」
「・・・はい・・・(お兄ちゃん・・・)。」
そして老婆がブツブツと呟きだすと、水晶玉がじょじょに光を帯びていく。
その光を目を見開いて老婆がさらにタバサに問いかける。
「・・・ふむ、この前来たときよりも上手くなってるねぇ・・・。最初占ったときは
タバサちゃん、顔真っ赤にさせて大変だったが・・・。」
「お、おばあちゃん・・・。」
「ホッホッホ・・・。ふむ、目を開けていいよ。」
タバサはゆっくり目を開けて老婆に話掛ける。
「ど、どうですか・・・?」
老婆はおもむろに目薬を指し、タバサの問いにゆっくりと答える。
「そだね〜、この前も言ったけど、占いなんてのは本人の気持ちしだいだからねぇ。
いい結果だからといってタバサちゃんががんばらなかったらその結果になるとは限らないし、
逆に悪い結果だったからといって悲観せず、がんばれば・・・もしかするといい結果になるかもしれないんだよ。」
老婆の言葉にコクコクとうなずくタバサ。
762DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/19 19:58 ID:IDwXeGOB
「タバサちゃんが想ってる人も、タバサちゃんのことをすごく大切に想ってるね。
でもそれが、ちょっとモヤがかかってるようでよく見えないんだよ・・・。
家族のようであり、一人の女の子のようであり・・・うーん・・・この前と一緒だね・・・。」
「いえ、ありがとうございました!(家族のようか・・・当たり前よね・・・。)」
タバサが立ち上がりお礼を言うと、老婆はごそごそと袋の中から飴玉をひとつ取り出し
「いーえー、じゃ、これサービス。またね、タバサちゃん。」
と言って飴玉をタバサに手渡す。
「ありがとうござます!じゃあこれ、占ってくれたお代です。」
「はいはい。気をつけて帰るんだよ〜。」
「ハーイ!」
タバサが走り出すのを手を振って見送る老婆。その背中が見えなくなると、タバコに火をつけ夜空を眺めこう呟く。
「・・・フゥー・・・。お兄ちゃんを好き・・・か・・・、どうなんだろうねぇ・・・。
まだお兄ちゃんの方は気づいてないみたいだけどね、自分の気持ちに・・・ホッホッホ。」
763DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/19 20:00 ID:IDwXeGOB
グランバニアに帰ると、タバサは城門の前でしゃがみこんでいるレックスを見つめる。
「あれー?どうしたの?お兄ちゃん?」
そう話掛けるとレックスは立ち上がり
「どうだった?」
と一言。タバサは自分が兄との相性占いのことを聞いていると思い、顔を真っ赤にさせこう答える。
「ど、どうだった・・・て?」
「んもー、だから、カジノ行ったんでしょ?勝った?負けた?」
勘違いと気づいてホッと一息するタバサ。
「カジノじゃないわよー!ほら、行こ?お兄ちゃん。わたしもうお腹ぺっこぺこだよ〜。」
レックスの手をとって城内に走り出すタバサ。

・・・いつか、お兄ちゃんに好きって言えるようにがんばろう!・・・

DQ外伝『休日・タバサ』 おわり
DQ外伝『休日・レックス』 を執筆中
ペコタン乙です。

よくそれだけたくさん書けるもんだ。
あんたすごいよ。
これからも楽しませてくだされ。
ペコさんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
いつ見てもペコさんのタバサは(*´д`*)ハァハァ
コピペ改
これでsageなかったらダメですよ。そこのトコロはよろしくお願いします。
ちゃんとsageておわるんですよ。安易なage,はウンザリしているのですから。
>752某SS作家様へ。間違いの件気付きませんでした・・・
これからは判りやすいところで間違えてください。(ぉぃ
・・・それともしお暇なら訂正後の文をよく見直してください。
各キャラの死に際のセリフでも考えてみました(一部のガンガンの漫画風に)
例 ゲマ「ゲマの鎌という集団秩序を混乱に陥れる心理的な刺激に対して・・・
     ぐふ・・・最後までいえなかった・・・」
レックス「・・・公務のときみたいにキッチリした口調で話せとは言わないよ。
     ケド!主語と述語の対応くらい考えてよね!」
タバサ「そんなに私の顔に見とれないでよ。いくらプリティでチャーミー
    でスウィートだからって!」
パパス「さ、最後は・・・『グフッ』」
   



>>759
占い婆さんさりげなく恋のキューピットに。
王子がカジノで王女が占いだとマーニャミネアみたいだ
やはり家族以上の感情となると王女→王子の一方通行かな

フローラやビアンカにポッとなった王子の後、王女の「…」があると怖い
770赤穂浪士:04/05/20 22:46 ID:udeiRR/g
ごめんなさい、パソコン復旧が大幅に遅れてしまい、来ることができませんでした…
スイマセン…
>>770
マターリと作品待っています
赤穂浪士氏イキテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
また書いてほしいです!
>>770
完結してからうpして。
それまでマターリ待ってます。
できればシリアス展開は勘弁だなぁ
書いてくれればなんでもいい
大塚愛の「さくらんぼ」が微妙にマッチするんだよなぁ(;´Д`)
777レとタ:04/05/21 18:38 ID:ejFQzAo2
>776
何と?
778「おとなの喧嘩」 ◆SSS1Rus0TY :04/05/21 18:43 ID:Aqy5pIl6
「なによそれっ! 私を選んだこと、やっぱり後悔してるんじゃない!」
「違うったら! なんでそういう話になるんだ。そんなこと言ってないじゃないか!」
「もういいわ。実家に帰らせていただきます! じゃあねっ!
 タバサ!レックス! おじいちゃんとこ行くわよ。支度しなさい」
「「お母さんのバカーーーー!!」」
「えっ? あなたたち……?」
「どうしてお母さんて、あんなことくらいでお父さんとケンカしちゃうの?お父さん、なんにも変なこと言ってないじゃない」
「そうだよ。気にしてるの、もうお母さんだけだよ。お父さんが結婚する相手選んだときのことなんて」
「お、親に向かってなんてこと言うの。あ、あなたたちまで、私のこと……」
「ちがうよ! お母さん、いつも相手のことを信じなさいってぼくらに言ってるじゃないか。
 ぼくはタバサのことぜったいに信じてるし、お母さんもお父さんのことも信じてるよ。
 なのに、なんでお母さんはお父さんのこと信じてあげられないの? それって変だよ!」
「うん。お父さんのあの性格、お母さんがいちばん知ってるんじゃないの?
 少しのんびりしてて無神経だけど、私たちにも、お友達とか城の人たち、それにターク君たちにも誰にでもやさしくて。
 でもやっぱり、お母さんのこといちばん大切にしてるでしょ。なのにお母さんが信じてあげられないのって、どういうこと?
 どうしてもおじいちゃんのとこ行くなら、私たち、お母さん送ったあとで、家出しちゃうからね!」
「…………タバサ、レックス……。ん、そうね。私が、どうかしてたみたい。ごめんね」
「あやまる相手がちがうよ! 今すぐお父さんと仲直りしてくんなきゃ、ほんとにぼくら家出するよ!」
「レックス……ありがとう。あなたたちりっぱになったわね。お母さん幸せよ。おやすみ」
「うん。おやすみなさい!
 ふー……よかった。これでおじいちゃんのとこ行かなくて済んだぞ」
「うん。おじいちゃんのとこ、べつにイヤじゃないけど……。
 でも、おじいちゃんたちがそばで寝てるのにするのって、恥ずかしいもんね」
「まあ、タバサが大きい声出さなかったら、ぼくはあんまり気にならないけどさ」
「お、おにいちゃんだって、音しないようにするって言うからさせてあげてるのに、いっしょうけんめい揺らしちゃうでしょっ!」
>>778
実は夫婦喧嘩を理由にして家出したがってそう
>756 つまりゲマは二度と蘇生させるなと。わかりました。
   もし蘇生させた場合 
レックス「ザオリク!」
彼は、ゲマに向かって蘇生呪文を唱えた。
ゲマ「何故私を・・・ぐわぁぁぁっ!」
レックス王子は樫の杖をゲマに突き刺した。
レックス「すぐには死なさん・・・」
いったん杖を抜き、何度も杖で叩きつけた。ゲマの体はかなりひどい有様になっている。
???「そんな・・・ヒドい・・・」
背後から、女性のものらしき声が聞こえる。
レックス「ああ、ヒドいさ!こいつはヒドい!美しい魔界の野原に赤を無駄に混入させた!
     生に固有に彩られた造形をつぶした!」
・・・キャラ違いまっせ。
???「・・・・・・・・・・・・・・・…・・・・」
彼女は何やらつぶやいている!そして次の瞬間には遠くに巨大な爆発が起こった。
その地点にはグランバニア王が。あれだけの爆発、まず無事ではいないだろう。
レックス「…タバサ!?君がやったんだな?何もそこまでしなくても…
     追い払う程度でいいのに!」
タバサ「バーカ。甘いのよ。そんな事しても、
    また私たちのラブシーンを邪魔されるでしょ…」
レックス「…そうだね。」
グランバニアオウ「おーい。生きてるぞー。」
という事態に。(ならねーよ)
781ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/21 21:54 ID:8VBQm4eA
体調悪くて・・・筆が進まない。
途中までのをUPしますか、
完成したらUPしますかどうします?
とちゅうまででも きぼんです
783名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/21 22:03 ID:U9+LHFO0
ペコッとあげしゃうわ
784DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/21 22:11 ID:8VBQm4eA
DQ外伝『休日・レックス』
この物語は、前回の『休日・タバサ』とザッピングです。

「ごちそうさまでした〜。」
レックスは席を立ち、自分の部屋へと戻る途中のバルコニーで空を眺める。
「うーん!いい天気だな〜!」
身体をググッと伸ばすレックス。すると後ろから誰かが忍び寄りレックスの背中を押す。
「ワッ!」
びっくりして後ろを振り向くレックス。
「だ、だれ?・・・あ〜、ドリスー!久しぶりー!」
「よ!久しぶりね、レックス。今日は旅に出ないでお休みっとお父様に聞いたから遊びにきちゃった!」
二人は手に手を取ってはしゃぎまわる。
「そうそう、タバサは?あの子も今日はお城にいるんでしょ?」
ドリスはレックスにそう問いかけると、レックスは
「うーん、オラクルベリーに行ったみたいなんだ〜。お父さんはカジノじゃないって言ってるけど、やっぱりカジノだよね〜?」
と答えると、ドリスは右手の人差し指を頭につけて考え込む。
「ん〜、カジノじゃないのか〜・・・。・・・・・・あ!」
と思いつくドリス。レックスはそれを耳にすると、ドリスに問い詰める。
「え?ドリス知ってる?タバサが何でオラクルベリーに行ったか?」
ドリスは慌てて首を左右に振りながら
「ううん。し、知らないよ。(・・・もしかして、前に私が言ってた『よくあたる占い師』の所かしら・・・?あの子もやるわね〜・・・。)」
と一言。
785DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/21 22:12 ID:8VBQm4eA
レックスはがっかりしてため息をつく。それを見てドリスはにっこり笑い
「あれ?レックスはタバサがいなくて寂しいの?」
と問いかけると、レックスは首を激しく横に振って
「ち、違うよ!ただ・・・いつも、何をするのも一緒だったから・・・あ〜、なんて言うんだろ〜・・・!」
悩み、もだえるレックスを見てドリスはクスクスと笑い、レックスの肩をポンッと叩いてこう告げる。
「レックス。これからタバサをしっっっっっかり守ってあげるのよ?」
真剣な眼差しでレックスを見つめるドリス。レックスはコクリとうなづき
「あ、当たり前だよ!タバサは大事な妹だし、僕がぜっっっっったいに守ってみせるよ!」
「うん、その意気だ!じゃあ、私はアルス王に挨拶してくるから、終わったら遊びましょ?」
「うん!じゃあ、僕はサンチョの家に行ってるね!」
ドリスはレックスの頭をグシグシと撫でると、レックスはにっこり笑ってアルスの元に歩き出すドリスに手を振る。

─────────
786DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/21 22:14 ID:8VBQm4eA
サンチョの部屋に着いたレックスだが、ノックをするが誰も出ないので、しぶしぶ自分の部屋に戻ることにした。
「あー、サンチョもお父さんのお仕事の手伝いかな〜。」
ベッドにダイブして枕に顔を押し付けるレックスに先ほどドリスが言った言葉が何度も頭をよぎる。
「・・・守るよ・・・絶対・・・大事な妹だし・・・妹だから?・・・なんか違うな・・・なんだろう?
 ・・・う〜ん・・・わかんないや・・・。」
一人考え、いつのまにか眠りついてしまったレックス。フッと目を覚まし部屋の外へ出ると、
ドリスがサンチョとおしゃべりしている所に遭遇する。

と、ここまでです。続きは近いうちに完成させます。
ペコタン乙〜!
リアルで読めた〜ヽ(´▽`)ノ

体調大丈夫?
無理しないでね。
>>786
続き期待
占いババといいドリスといい、さりげなく二人の仲を応援してるな
>>786


続き楽しみに待ってます( ゚д゚)ノシ
790名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/21 22:53 ID:hcpTv5IQ
SARASDIAGE
791レとタ:04/05/22 08:30 ID:9g38XMRN
>784-786
乙カレー
あとお大事に
二人の仲について周辺の人の意見予想

・賛成派
主人公 二人がどうしてもそれを望むなら・・・(消極的賛成派)
フローラ それじゃ式はいつがいいかしらね♪(積極的賛成派)
ドリス 二人ならいいんじゃない?(楽観的賛成派)

・反対派
ビアンカ あんた達何言ってるの!(良識的反対派)
サンチョ 絶対にダメです(積極的反対派)
ピピン 王子、抜け駆けは許しません!!!(感情的反対派)
なんかログ消して再取得しても、板一覧更新しても50レス取得できないんだけど、何かあった?
OpenJane Doe α 0.1.11.0
>>793
コピペ荒らしがあったんで削除依頼出した。
>>793
そか、さんくす。
もう一度やったら正常にできるようになった。ヨカター
「まさか…またこれが必要になるとは思わなかったな…」
チラッと自分の手元を見る…
男の手に握られているのは太陽のランプ。
「一番たかい場所は…あの建物か…」
花も見当たらないような淡々とした暗闇の町の中で、一つだけ目立つその場所に男は登る。
「!」
「ケケッ久しぶりに様子を見に来てみれば…まだこの町にお前の様なヤツがいたとはな…
キキキ…魔界のワインほど深みはないが、人間の血もなかなかのモンだそうだ…」
魔物が構える。
「オヤツがわりにいただくとするぜェェ!!かくごしろ!!」
「お前のしわざだったのか……ミニモン…」
「な…なぜその名前を…!?」
「僕の顔を忘れたか?」
「………まっまさか!?お…お前はレックス…生きてたのか…」
「生きてたのかとはごあいさつだな…まぁもっとも一度は死んだようなもんだが…
もう子供だった時の僕じゃない…今なら貴様達にもひけはとらないぞ!」
「フン!ライオウ様に逆らったらどうなるかわかってんのか!?」
「わからないね。試してみるか?」
「チッ!これでもくらえ!!
 イ オ ラ !!」
ドオオォォン!!空気が収束して爆発!!すさまじい衝撃が走る!
バッ!!レックスが間一髪で舞う!ミニモンの背後に着地!
「しまっ…!!」
バシュ!!レックスの攻撃!ミニモンは数メートル吹っ飛んだ!!
「グキィィッ!!
ハァハァ…ゆ…油断した…ぜ
だが…ベホイミ!!」
みるみるうちに傷が回復していく!
「…やはり一筋縄じゃいかないか…」
レックスは再度剣を構える…
スミマセン、ageてしまいました。(遅せぇよ)いや、本当にうっかりなんですよ。
信じられますか?ちなみに私が誰かは想像してみてください.すいません・・・
>796 どこからのコピペですか?(決め付ける)
>>797
お前こそ何処のコピペだ?
「やああああああぁぁぁぁ!!」
レックスの攻撃!ミニモンは手にあるフォーク状の得物で激しく応戦!
ガギィィン!鈍い音が暗闇の中交錯する。
隙をついてミニモンは空高くジャンプ!フォークでレックスの頭へめがけて打ち下ろす!
「ハッ!」
ビリィィィィ!レックスのマントが引き裂かれる。間一髪かわしたようだ!
同時に振り払うように剣を横方向になぐが…
「!」
目の前にミニモンの姿はない。レックスの死角にまわる。
「ケケ!」
ミニモンのあしばらい!レックスはすっころんだ!ミニモンはバックステップで間合いをとる!
「くらえ!イ オ ラ!!」
横たわるレックスの目の前で再び空気の収束が始まる…
体制を整えて必死に避けようとするレックス!
「くそ!間に合わない!」
ドオオオォォォン!!衝撃が再び走る!

しかし、爆発の直撃を受けて黒焦げになっているのはレックスではなくミニモンだった。
「え?」
「なぜ…?グキイィィィィィィイ!」
ミニモンはのたうちまわっている!
両者何が起きたか理解できない。
「ちょっとおにいちゃん!だらしがないわよ!」
ミニモンの背後からはレックスの聞きなれた声が聞こえる。

双子の妹、タバサだ。
「グキィ…くそ…こんなはずは…こうなったら…ルー…!」
かなりのダメージを負っているミニモンだが、かろうじて古代の呪文を唱え始める。
「させないわよ!」
タバサが魔封じの杖をかざす。あやしい光がミニモンを包む…
しかし、間一髪間に合わなかったようだ。瀕死の魔物の姿はそこにはない…
服のほこりをはらったレックスがタバサに歩みよる。
「タバサ!どうしてここに?」
「んもう!お兄ちゃんたら勝手に出発しちゃうんだもの。捜すの苦労したわよ」
「だけどタバサ…君はラインハットの城で大人しくしててくれって…」
「なによお兄ちゃんたら、自分ひとりで問題しょいこんじゃって…
心配して待ってるなんて私にはできないよ……」
「だけどタバサ…この旅は思った以上に危ないってヘンリーさんにも言われただろ?だから…」
「そんなの私には無理よ、危ないならなおさら心配だわ。今だって…」
「あれは、ちょっと余裕をみせただけだよ。貫禄勝ち狙ったっていうかハハ…」
「嘘つき!おもいっきり直撃コースだったじゃない!私がフォローに入ってなかったら
お兄ちゃん今ごろ黒こげパンチパーマだったのよ!
そんなの私みてられないわ!うっうっ」
タバサは手で顔をおおう。
レックスは微妙に論点ずれてないか?と思いながらもタバサを説得する。
「とにかくいいかい?タバサ。僕はこれからも一人で旅をする。
もう誰も傷つけたくないからね。ここサンタローズの解放が成功したら
君は必ずルーラへ帰るんだよ?」
「…………」
「僕が信用できないのか?」
「違うわ。誰よりも信用しているし、おにいちゃんの考えていることもよくわかる…
だけどもう嫌なの!愛している家族が知らないうちに手の届かない所に行ってしまうなんて…」
「僕は…」
「お兄ちゃんが何言ったって私ついていくからね!絶対二人で父さんと母さんをたすけだすの」
言い終わったのと同時にタバサは下の部屋に走っていってしまった。

「………フゥー…困ったな…」
レックスは腕を組んでその場に座り込んでしまった。
>>796>>799-801
これ、何の続きだ?
しかし考えてもここまでついて来てしまったタバサを説得するのは中々困難だ。
そんな事を考えるより、取りあえずサンタローズの解放が先だろうと
レックスは思い、ふくろにしまってあった太陽のランプを取り出した。
「これで何とかなればいいが……」
レックスは太陽のランプをこすって天にかざす――――
するとランプからとてつもない光がふきだす!
「うっ」
レックスはあまりのまぶしさに思わず目をつぶってしまった。
しかし、手にしたランプからは本来自然が持つ太陽の温もりがひしひしと感じられる。
長らく感じてなかったその温もりにレックスは、今は無き祖国の事を思い出して涙した…

その頃タバサは、闇の中トボトボと教会の前まで歩いてきていた。
「不思議よね…建物はこうしてちゃんとあるのに、生き物という生き物が全て消えてしまうなんて…」
闇に包まれた世界について、わずかに生き残っている
人間達の間でも論争が繰り広げられている。
魔物の仕業ならわざわざこんな面倒な事はしないはず。
町を襲うにしても、制圧したら普通はその地を蹂躙(じゅうりん)する所だが
その気配はない。
しかし、一歩町の外にでると、強大な力を持つ魔物たちが襲ってくるのもまた事実だ。
そもそも何か争ったという形跡すらない。こつぜんと町の生き物の姿だけ消えてしまったようなのだ。
そして世界を救うヒントを得た勇者レックスは、単身旅立ったわけだが――
「絶対お兄ちゃんについていくんだから…。それにしてもいつからお兄ちゃんたら
あんなに一人になりたがるようになったのかしら。
やっぱあの時の出来事が原因なのかな……」
その時、先程の建物の方角から光が溢れているのを感じた!
「あっ」

深淵の闇の中にたたずんでいたサンタローズに、徐々に光と暖かさが戻っていく……
>>802
最初ネタで投稿してみたんですが
話の続きが思い浮かんだので
続編を書いていこうと思います。

最近さびれてきてるので残念です。
他の職人さんたちの作品楽しみにしています。
806中山悟:04/05/23 17:53 ID:p1x/H8H0
お前等アホだろ?
特に、くだらんSS載せとる馬鹿の総頭
ロリショタに目覚めすぎて性器イカれたか?w ポゲラ
>>804
あらすじキボン
808DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/23 19:27 ID:wPSbAJ+x
>>784-786 のつづきが出来ました。

「あ、レックスー!サンチョさんの所に行ったけどいなかったもん、探しちゃったよ!
 お部屋にいたの?」
ドリスがレックスに気づき手を振っている。
「うん、ちょっと寝ちゃってた・・・。」
サンチョもレックスにペコリとお辞儀をして
「それでは、私はまだ公務が残っておりますのでこれで・・・。あ、レックスさま。
 今日のおやつは『プディング』ですよ。」
「本当?やったー!ぼく、サンチョの作ってくれるプディング大好きー!!」
レックスは大喜びでサンチョに手を振り見送る。

ドリスとお城の周りを散歩するレックス。
レックスは、今の自分の気持ちがよくわからなくなり、ドリスに聞いてみる。
「ねえ、ドリス。ぼく、おかしいんだ・・・。」
「おかしいって?」
「うん、今日一回もタバサに会ってないから・・・なんか落ち着かなくって・・・。」
「ふふ、レックスはタバサがいなくてやっぱり寂しいのね?」
さっきと同じ質問だが、レックスは頬をプーッと膨らましてコクリとうなづいた。
「あはははは、レックスかわいい〜〜!」
「ちゃ、茶化さないでよ!」
「あははは、ごめんごめん!でも、寂しいってわかったからよかったね?」
「ムー、なんかドリスおもしろがってるでしょー?」
「そう見える?」
「ウン。」
レックスがうなづくと、ドリスはこらえていた笑いをふきだし、
それを見たレックスもゲラゲラと大笑いをはじめる。
809DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/23 19:29 ID:wPSbAJ+x
お城に戻った二人は、サンチョの家でプディングを食べながら会話に華を咲かせる。
「ん〜やっぱりサンチョの作ってくれたプディングは最高だよ!」
「ほんと、おいしいわね〜!でも、これタバサの分じゃなかったの?」
サンチョはドリスの問いにも笑顔で
「いえいえ、タバサさまの分は取ってありますから、だいじょうぶですよ。」
それを聞いて安心したドリス。サンチョが台所で食器を洗っているのを横目でチラリと見つめ、レックスに小声で問いかける。
「ねぇねぇ、レックス。サンチョさんの作ったプディングは好き?」
レックスはもちろんっという顔をして
「うん!大好き!」
「じゃあ、わたしとプディングは?どっちが好き?」
「ええぇぇぇ?・・・ん〜・・・ドリスかな?」
「あら、ありがと〜。ちょっとその間が気になるけどね。じゃあ、タバサとプディングは?」
「・・・タバサ・・・。」
「あら、即答ね?じゃあ、最後ね。タバサとわたしは?どっちが好き?」
最後の質問にビックリしたレックスはパッとサンチョの方を振り返る。聞こえていないようだ。
「な、なんで?・・・ドリス、今日はなんか意地悪だよ・・・?」
「あらそう?さあ、どっち?」
考えに考えるレックス。しばらく考え、プディングも食べ終え、サンチョの家を出るまで考え続けるレックス。
810DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/23 19:31 ID:wPSbAJ+x
扉を開け、外に出たところで、レックスがドリスに振り向いて答えを出す。
「あ、あのね、・・・ドリスが嫌いってわけじゃなくて、もし・・・どっちか選ばなきゃだめって言われちゃったら・・・」
その続きを言おうとした瞬間、ドリスの唇がレックスの唇を塞ぐ。
「!?」
突然の出来事に驚くレックス。唇が離れ、ドリスはレックスの目をまっすぐ見つめながら。
「・・・あはは、ごめんね。質問したのはわたしだけど、なんとなく答え聞きたくなくなっちゃって・・・。」
頬をピンク色に染める二人。静寂の中、ドリスは口を開く
「わたし、そろそろ帰るね。・・・タバサによろしく言っといてもらえるかな?」
レックスはコクリとただうなづき、一言もしゃべることなくドリスの背中を見送る。
ドリスの背中も見えなくなった頃、我に返ったレックスは自分の唇に指を当てる。
「(・・・タバサになんて言おう・・・ドリスとキスしちゃったなんて言えないよ・・・なぁ・・・。)」
そのままフラフラと城門まで歩くレックス。その場にチョコンと座り込み頭を抱えて悩み始める。
「(と、とりあえず・・・タバサには気づかれないようにしないとな・・・。
あれ?でも、なんでタバサに気づかれたらダメなんだろう?う〜ん・・・。)」

この時、レックスの中でタバサはすでに妹以上の存在になっていることは
まだ本人はわかっていないのでありました。

おわり
811レとタ:04/05/23 19:37 ID:lN9xFi8y
その様子を一部始終見ていたピピン・・・・・・・。


スマソ
>>810
続きキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
王子がプリンが一番とか言わなくてよかった(w
父親のように

ドリス=ビアンカ
タバサ=フローラ
サンチョ(プリン)=ルドマン

の中から選ばなくてはいけないのか
814某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/24 00:26 ID:W/ZDyHJE
さて、とりあえず明日バイト休みだから
がんばるとしますか・・・
>814
待ってました!
ヽ(´∀`)ノ
「あれ?いったい俺ら何してたんだ??げっ食べかけのシチューが腐ってる……」
「おかしいな〜さんぽしてたはずなのに、なんかどこか遠い所で
眠ってたような気がする…しかも怖い…」
ざわざわ…ざわざわ…
先程まで無音に等しかったサンタローズから、人々の声が聞こえるようになってきた。
まだ町の上空は厚い雲におおわれて、辺りは相変わらず薄暗かったが
それでも徐々に活気が出てきた。

「あっお兄ちゃん!」
教会の前にいるタバサに、封印を解いたレックスが駆け寄ってきた。
「こんな所にいたのかタバサ。取りあえずサンタローズは安心だな」
「まだ近辺の魔物がどういう動きに出るかわからないから
安心できないけど、よかったね!」
「ああ!」
ひとときの安息を得た二人は満面の笑みを浮かべていた。
先程の問題は棚上げ状態だったが、この場は二人ともあえて
その話題には触れようとはしなかった。意見が平行線なのは見えていたことだからだ。
「さて、ずっと暗いから今が昼なのか夕方なのかすっかり解らなくなっちゃったな……
取りあえず宿をとろうか?」
「そうだね!今日はお兄ちゃんを追いかけてきたからヘトヘトなの。だから早くいこ!」
「オ、オイ」
言うなりタバサはレックスの腕を引っ張って宿へと真っ先に向かっていった。
>>807
唐突に始めたから展開がわかりにくいですね(´ヘ`;)
これから過去話入れるんで、それで何とか補完してみます。

>>808
ペコ氏乙です。
いつも楽しく読んでます。
ネタがよく出来ていてで面白いです。

>>814
キター
楽しみです( ´ー`)
その頃……どこぞとしれぬ闇の神殿
「キイィィキィィィ…ベホイミ!」
ミニモンの傷が回復した!かろうじてルーラで逃げてきたミニモンが眉間にしわを寄せる。
「くそ!こんなはずは……あの時あと少しでヤツを黒焦げに出来たものを!」
「フン、黒焦げにしたくらいで、あの坊やがくたばるとは思わないがな……
まさかまだ生きていたとは……」
柱の影から一体のアンクルホーンが現れる。
「アンクルか…確かにそうだな。勇者というだけある。
しぶといヤツを倒すには数で攻めたほうがよさそうだな…ケケッ」
「そういうことだ。行くぞ、ミニモン!早速兵隊を招集する!」
「ライオウ様からは、なるべく人間の町を破壊するなと言われているが
こういう場合は仕方ないよな!キッキ!炎の海で焼き尽くしてくれるわ!」

そういうと足取り軽く、二体の魔物は闇の中へと消えていった―――
>814
待ってました(゚∀゚)

>817
新たな作者さんでしたか。
最近age荒らしがひどいんで、
新手の荒らしかと警戒していました。御免なさい。
820なきを求めて:04/05/24 01:28 ID:GdxFjrOj
話の繋がりがわかりにくいので、投稿する時だけコテで行くことにします↑
一応今までの話は、
>>796
>>799
>>800
>>801
>>803
>>816
>>818
です。

>>819
いえ、最初はネタ投稿だったんで
一概には言えなかったわけで(;´ー`)
あ、でももうしないです。
なんというか雑誌は購入してるが今まで一度も読んだことなかった
長期連載作品を途中から読んでる、そんな気分になる
822なきを求めて:04/05/24 02:16 ID:GdxFjrOj
宿についた双子。道中いまだに状況が把握できていない人たちの会話を聞いた。
「突然辺りが暗くなって…」
「黒い霧が…」
「長い悪夢の中にいた様な…」
「だけどはっきり思い出せない…」
そのような会話ばかりが聞こえた。


寝室では、早くも双子は布団の準備をしている。
それというのも宿屋の主人が、
食料が全て腐っていて食事を用意することが出来ないというのだ。
それもまあ当然だろう。彼らが封印されてから数年経っている。
仕方なく今日は、簡素な非常食だけを取って明日?に備えて早く寝ることにした。
互いのベッドの上で、向き合いながら話す双子。
「だけどいいのかなぁ、僕たちだけこんなのんびりしてて…
何か手伝ったりすることあるような気がするし…」
「いいのいいの、今日はもう疲れたでしょ!
それにまだ皆少し混乱してるから、町の復興とか手につかないわよ」
「ん〜まぁそうだけどさ、だけどまだ魔物いるかもしれないし…すぐ寝るっていうわけには…」
「大丈夫よ、魔物の気配はなかったわ」
言い切るタバサ。
「ねぇタバサ何あせってるの……まさかまた僕が居なくなるとか思ってない?」
「…………違うわよ」
少し目をそむけるタバサ。
「……よし!もう寝るか!お休みタバサ!」
ランプの火を消し布団にくるまるレックス。
「ちょ…お兄ちゃんてば!」
823なきを求めて:04/05/24 02:30 ID:GdxFjrOj
逃げるようなレックスの態度にちょっとムッっとするタバサであったが
仕方なく自分も寝ることにした。
「お休み…タバサ…」
「ん……」
「……」


タバサの寝息が聞こえてくる頃
レックスはまだ寝付けないでいた……
そしてふと考える。
いつからだろう
双子が違うベッドで寝るようになったのは…
やはり互いに異性として意識しあっているのか
自然とそうなっていた。
まだ二人で一緒に寝ていた頃は楽しかった…
あれから3年も経つ…
周りの環境も随分変わった…
そしてレックスは平和だった昔を思い出す。

そう……双子が12歳の誕生日を迎える数日前だ

あの時、全ての運命が曲がってしまったのだ――――
824某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/24 05:07 ID:W/ZDyHJE
んじゃ、張ります・・・って、もう5時か・・・見てる人いるかな?w
レックスクエスト
最終話 奇跡と現実(後編)
────

ここは・・・・どこ・・・?
・・・・サラボナの町の酒場?
どうしたんだろ・・・?皆とっても嬉しそう・・・・
お兄ちゃん、なんでこんなに背が低くなってるの?
隣に居る女の子は・・・・私・・・?
私が何か言ってる・・・・
ああ、そうか・・・私、死んだんだ・・・
これが走馬燈って物なんだ・・・・

懐かしいな・・・・ミルドラースを倒した後・・・
私、ここでおにいちゃんにプロポーズしたんだったっけ・・・?
確かこの後冗談だろって笑いながら言って・・・
本気だったんだよ?あの時・・・
・・・いいや、もう・・・私・・・死んじゃったんだから・・・
関係ないや・・・もう・・・行こう・・・
『まって、行かないで、タバサ!!』
えっ・・・・?
お、お兄ちゃん?
『僕だって・・・タバサのこと・・・大好きだったんだよ・・・・愛してる・・・』
お、お兄ちゃん・・・本当・・・?
『本当だよ・・・・?』



嬉しい・・・・!!!



─────


タバサに唇をあわせていたレックス
タバサはもう、動かないはずだった。
動かないはずのタバサの腕が、自分の肩に回っていた。
動かないはずのタバサの舌が、自分に答えてくれていた。

レックスの悲しみの涙は、喜びの涙に変わった。
タバサへのお別れのキスは、愛を確かめるキスへと変わった。

そっと唇をはなす、開かないはずのタバサの目が開いている。
「・・・・お兄ちゃん、ただいま・・」
もう開かないはずのタバサの口が、自分を呼んでいる。
「よかった・・・タバサ・・・!!」
レックスは、タバサを抱きしめた。強く、長く抱きしめた
ずっと、ずっと抱きしめた
生きていてくれてありがとう、僕を愛してくれてありがとう。そう思いながら、ずっと、ずっとタバサを抱きしめ続けた・・・・

─────

─────
タバサが目を覚ましてからどれくらい経っただろうか、二人は、長い時間、お互いのぬくもりを感じあっていた。
「・・・・そろそろ、行こうか?皆心配してるだろうし・・・・」
「う、うん・・・行こう、お兄ちゃん・・・ヘンリー君にも結婚の事、ちゃんと断らなくちゃいけないしね?」
「結婚・・・?ぷっ!あっはっは!!アレね?僕達が勝手に勘違いしてただけだったんだよ?」
レックスが笑いながらタバサに伝える。
「えっ!そ、そうだったの!?・・・・わ、私てっきり・・・」
タバサが顔を真っ赤にして答える。
「本当だよ?それにね?もし本当だったとしても・・・・」
レックスが笑いを止め、まじめな顔でタバサの顔に近づく。
「僕が、タバサをさらって行くから・・・・」
そう言いながらレックスは自分の唇をタバサの唇に軽く当てる。
「お、お兄ちゃん・・・うれしいの・・・」
「だから・・・安心して戻ろう?タバサの服、もうボロボロだし!僕もクタクタだぁ!!早く着替えてゆっくり休もうよ!!」
「う、うん!!じゃあ!帰ろうお兄ちゃん!!!!みんなの所へ!!!」
タバサはルーラを唱えた、皆が待っているラインハットへ!!


────

「・・・・皆、まだ帰ってきてないんだ・・・」
ラインハットに戻った二人は、城の中の親睦会が行われていた所へと向かった。
しかし、そこには誰も居なかった。見回りの兵士に話しかけてみたところ、ルドマンご一行以外の人間はまだ戻って来ては居ないらしい。
「きっと僕等の事、地下で待っているんだね・・・・行こうかタバサ!」
「あ、お、お兄ちゃん、そ、その・・・行く前に・・・」
タバサが顔を赤らめる
「ん?どうしたのタバサ?」
「き、着替えてきても・・・いい?」
そういえばタバサの服は先程の戦闘やらでボロボロだ、その上血だらけである。
「あ、うん、僕はここで待ってるから、早く着替えてきなよ、僕はここで待ってるからさ?」
「じ、じゃあ、急いで着替えてくるの、ちょっと待っててね?」
そう言い残し、タバサは自分に割り当てられた部屋へと向かっていった

────

「おっそいなあ・・・タバサ・・・」
タバサが着替えてくるといってから20分は経過していた、流石に少し心配にはなってきた
様子を見に行こうか、そう思っていたところで後ろからタバサの声が聞こえた
「お、お兄ちゃん・・・お、お待たせ・・・」

「ああ、遅いよタバサ、何して・・・・た・・・」
レックスはタバサの姿を見て、レックスは閉口してしまった。
「へ・・・変かな・・・?お、お兄ちゃん・・・・」
そこには、ウエディングドレスを着たタバサが立っていた。
「へ、変じゃないけど・・・・・な、何で・・・・そ、そんな・・・」
「こ、これしか服が・・・無かったの・・・」
嘘である。本当はレックスが自分の事を愛してくれてると分かった時から、これをすぐに着ようと心に決めていたのである。
「そ、そうなんだ・・・そ、そうだ!!タバサ!少しだけ待ってて!!」
そう言い残し、レックスは自分に割り当てられていた部屋へと向かっていった。
と、思ったら何かを手に持ってすぐに帰ってきた。
「はぁ・・・はぁ・・・た、タバサ、少しだけ、目を閉じて・・・・」
「・・エッ・・・う、うん・・・・」
レックスは、タバサの頭の上にシルクのヴェールをかけてやった


綺麗なヴェールだった。
タバサに自分の手でかけてあげたいと言う
レックスの願いは
かなえられた。


「お、お兄ちゃん・・・こ、これ・・・!?」
「・・・綺麗だよ、タバサ、すごくね・・・さあ!!」
そう言いながらレックスはタバサの手を持ち、皆がまっている地下へとタバサを引っ張っていった。

暖かい手だった
ウェディングドレスを着た自分の手を、レックスに引っ張ってもらいたいと言う
タバサの願いは
かなえられた。

「行こう!!きっとみんな心配してる!!」
「う、うん!!」
二人のその姿は、15年前の父達の結婚式そのものの姿だった─────

レックスクエスト
最終話 奇跡と現実(後編)終



エピローグ
あの事件から数ヶ月、俺の双子達も無事、15歳の誕生日の今日を迎えれる事になりそうだ!!
グランバニアでは15になったら王家の紋章を取りに行く儀式をしなくちゃならい、それが今日だ!!
はぁ・・・それにしてもあの事件、思い出しただけでも悲しくなるなあ・・・・
ゲマを倒した後レックスの姿が見えないから、死に物狂いで探して、結局見つからなくて絶望で打ちひしがれながら帰ったら・・・
レックスは先に帰っていた・・・それはいい、しかも死んだと思ってたタバサも元気にしてたんだからなあ・・・
けどさあ・・・俺の事も心配してくれよ・・・ビアンカ・・・あの時の涙は嘘だったのかい・・・?
まあ、そのお陰で瀕死のはぐリンを助けられたんだからまあ良いんだけどさ・・・
ああっ・・・思い出しただけで涙が出てきた・・・
まあいい!!それにしてもレックス、遅いなあ・・・儀式とは言え、次期王としての自覚が足りないな・・・注意しないと・・・
そんな事を思いながら、アベルは王座でレックスを待っていた。
「あ、貴方!!た、大変大変!!!!!」
しかし、その王座に来たのは、レックスではなく、妻のビアンカであった。
「どうしたビアンカ、今日は王の試験の儀式だから、もう少し静かに・・・・」
「そ、それどころじゃないのよ貴方!!あ、あの子達・・・・!!」
「!?あ、あの子達がどうした!!何かあったのか!!」
アベルの顔色が変わる
「か、かかかか・・・・駆け落ちしちゃったの!!!」
「な、なななななななんだってー!?!?!?!?」
「こ、これ・・・!!レックスの部屋においてあった手紙!!」
832レックエエピローグ ◆CFbBJSZQHE :04/05/24 07:07 ID:W/ZDyHJE
そういいながらビアンカはアベルに手紙を渡す。
手紙の内容は簡単に書くとこうだ
『お父さん、お母さん、ごめんなさい、私達二人は愛し合っています。
しかし、私達二人は兄妹です、二人が結ばれることは難しいです、ましてや王という身分になってしまってしまっては確実に無理です。
王という身分には未練など少しもありません、他の誰かに上げてください
ですから、私達はこの城をでて、二人で暮らします、探さないでください。 レックス&タバサ』
「・・・こ、これは・・・ふ、二人はラブラブだな・・・・・・」
「あ、貴方!!ど、どうしよう!!あの子達!二人の世界へ行っちゃったわよ!!」
「どうするもこうするも・・・探しに行くに決まっているじゃないか!!」
「違うわよ!!探すのは当然に決まってるでしょ!!問題はその後よ・・・・二人とも、本気みたいだし・・・
かと行って、近親相姦だし・・・・」
ビアンカが泣きそうな声でアベルに迫る、普段は強気ではきはきした正確だが、こういうときには弱いのは昔から変わらないな・・・
「う〜ん・・・そうだな・・・とりあえず話し合うが・・・もし・・・二人が本気なら・・・」
「ほ、本気なら・・・・?」
「・・・・・レックスを家から追い出す、可哀相だが、ここにはレックス王子なんて居なかった事にする」
それを聞いたビアンカの顔が真っ青になる
「な、何で・・・?」
「・・・ここにも書いてある通り、レックスはこの手紙で、王の資格を破棄している・・・そうするとタバサの結婚相手が王を継ぐ事になるが、そうするとレックスの存在は後々問題になる・・・」
「あ、貴方!!そ、それ本気で言ってるの!!な、なんて冷たい人間だったの!!それに貴方!!レックス以外の人間に王の身分継がす気はないって言ってたじゃない!!!」
ビアンカは泣きながらアベルの首を絞める!!
833レックエエピローグ ◆CFbBJSZQHE :04/05/24 07:08 ID:W/ZDyHJE

「ぐ、ぐるじぃ・・・・お、落ち着けビアンカ!!俺だってレックス以外の人間に王の身分を継がせる気はない!!」
「へっ・・・・?ど、どういうこと・・・・?」
「げほっ・・げほっ・・・だから・・・悲しい事かも知れないが・・・二人が本気だった場合に王を継ぐのは・・・」
アベルは咽ながら続ける
「俺達の息子レックスじゃなくて・・・タバサの恋人レックス君だって事だ・・・・」
「あ、貴方・・・・それじゃあ・・・!!」
最悪、お前達の事認めてやる、だから、戻ってこい!俺の愛している子供達!!
「じゃあ!ビアンカ!!二人を探しに行くぞ!!」
「え、ええ!行きましょう!貴方!!」


────


『疲れた?タバサ』
『ううん?お兄ちゃんと一緒なら大丈夫だよ?』
『そか・・・んじゃあ!いつまでも一緒にがんばろう!!』
『うん・・・いつまでも一緒に!!』




レックスクエスト 終
834某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/24 07:10 ID:W/ZDyHJE
とりあえずこれでレックエは終りです。
また何か思いついたり、小ネタが思いついたりしたら来ますんで
と、とりあえず・・・ね、寝る・・・
レックエキターーー!!!
作者たん乙です。GJです。レックエらしい終わり方で良かった。
また次をマターリ楽しみにしてますんで、とりあえずおやすみなさーい
レックエだー!
某SS作者タン、期待に応えてくれてありがとう!
二人が幸せになれてよかった。

ホント、楽しみにしてるんで絶対また来てくださいね!
>>823
過去編期待してます、三年も前から物語が始まってたのかぁ…

>>833
ラスト乙でした。バッドエンド系のオチかと思ったら
ハッピーエンド(?)で少し安心、王と王妃は不安だろうけどw
838名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/24 11:27 ID:fgBBnmcM
あgへ
>>833
レックエ長い間乙でした!最後とてもよかったです!暇があればまた書いてください!
>>823
新しい作者さん、期待してますよ!
840名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/24 12:00 ID:fgBBnmcM
いぇーい
841名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/24 16:00 ID:fgBBnmcM
なおじろぅ!!!!!!!!!!!!
842レとタ:04/05/24 19:11 ID:wUbOaB3N
ダ、ダレモイナイ、投稿スルナライマノウチ


あの事件から2月後、レヌール城でおかしな事件が起きてるらしい
ボクたちは真相を確かめる為にレヌール城へ向かうことにした。

――――レヌール城――――
一時の静けさもなくなり雷の鳴り響く雰囲気はまるで魔界そのものだった。

「うわぁ、なんだか前に来た時とふんいきがちがうねぇ」
「おにいちゃ〜ん何だかコワイですぅ」
タバサが恐がるのも無理がなかった。ボクもすごく恐かったのだ。
とにかくボクたちは中に入ることにした。
城の中は真っ暗で何も見えなかった。
「う〜ん真っ暗だねぇ、どうしよう?」
「おにいちゃん、来る時にお父さんにたいまつもらったじゃない早く火をつけようよ。」
「でもどうやって火をつけるの?お父さんたちはお母さんのメラを使ったって言ってたよ。
ボクはベギラマしか使えないしそんなので火をつけたらたいまつが燃え尽きちゃうよ・・・・・」
「わたしは火を使う魔法はできないです・・・・・。」
「あはははははは、じゃあボクたちは暗闇を進まなきゃいけないんだね」
「うぅぅ・・暗いとこ怖いよぅ。おにいちゃん、腕組ませて。」
そう言ってタバサはレックスと腕を組んで歩き出した。
843レとタ:04/05/24 19:12 ID:wUbOaB3N
二人は暗闇を進み1階と2階を調べ終え、3階の階段を上った。
3階につくとそこは妙に明るかった。その上重い雰囲気はさらに重くなった。
「うぅぅ、頭がイタイ・・・」
「ボクもこの階に来たときから頭が・・・早く・・調べよう・・・・・」
「コワイよぅ・・・・・・・」
そう言うとタバサは組んだ腕をさらに強くしめた。
「(わっ、腕にタバサの胸があたってる・・・・・ハッ、だめだだめだこんな時にこんな事を考えてたら)」
レックスはニヤけるのを必死に我慢している。
「おにいちゃん、そこの扉の奥に何かいるの。」
レックスは軽くうなずきタバサを待たせて奥に様子を見に行った。
レックスが扉を開けた瞬間ボウガンの矢がレックスの目の前を高速で通過した。
レックスは矢の飛んできた方向へ視線を向ける。そこには見たことのない魔物がいた。
「なんだ?あの機械は?」
「おにいちゃ〜ん大丈夫?」タバサが駆け足で近づいてきた。
「あの機械なんなの?魔物なの?」
「わからないよ、でもとても危険だと思う。とにかく破壊しよう。」
844レとタ:04/05/24 19:12 ID:wUbOaB3N
「ギ ガ デ イ ン」「イ オ ナ ズ ン」
二人は最高の呪文を唱えたが効いた様子は無かった。
「くそっダメか、タバサッボクにバイキルトを」
「うん。」タバサはレックスにバイキルトをかけた。
「うおぉぉぉぉぉ」レックスは激しく切りかかり見事に機械の胴体部分を破壊した。
(ガガガー・ピピー)機械の魔物は胴体部分を破壊されたにもかかわらず反撃してきた。
「うわっ」レックスは避けようとしたが相手の剣が頬をかすめた。
「おにいちゃん、頭の部分を狙って。」
レックスはタバサの言うとおりに頭の部分を切りつけ破壊した。
すると目の赤い光は消えその場で崩れた。
「ハァ・・ハァ・・や、やったよタバサ」
「おにいちゃんだいじょうぶ?」タバサが走ってレックスの方に向かってくる
その時何処からか低い声が響いた
「ラリホーマ」
「ほにゃぁ・・・・・・」タバサはレックスのそばに行く前に眠ってしまい倒れた。
「ほっほっほ、誰かと思えばあなた達でしたか。
それにしてもキラーマシーン2をあっさり倒してしまうとは、流石ですね。」
聞き覚えのある声にレックスはすぐに反応した。
「あっあぁぁ、お・・お前は・・・・ゲマ・・・・」
845レとタ:04/05/24 19:13 ID:wUbOaB3N
「ゲマ・・お前・・生きてたのか?」
「ほっほっほ、何を言うのですか?私はあなた達に殺されましたよ」
「じゃあ、お前はなぜ生きてる?」
「私はあるお方に生き返らせてもらったのですよ。もっとも、そのお方も最近復活したのですがね。
そして、あの方の願いは全ての世界を手中に収めること。その為にはあなた達一族を消さなくてはならない」
「それならなぜお前はこんな所にいる?ボクたちを殺すならグランバニアに来ればいいじゃないか。」
レックスは怒りを殺し冷静に問い掛ける
「なぁに大した事じゃありませんよ、この世界のどこかの城に悪魔が封印されているらしいので
あなた達を殺す前に封印を解きに来たのですよ。
さて、もうあなたと話す事は有りません、大人しく死んで下さい。」
ゲマは右手を上に上げ大きな火の玉を作りあげた。
「さあ、まずは王女様からです。」
ゲマは火の玉をタバサに向かって投げつけた。
「タ、タバサーーーー」
レックスは天空の剣を火の玉に向かって投げた。
火の玉は激しく爆発し、剣の先に炎がまとわりついた。
その光景を見てレックスは2ヶ月前の事を思い出していた。
846レとタ:04/05/24 19:18 ID:wUbOaB3N
――――2ヶ月前――――
「おにいちゃん、魔法剣ってメラやヒャドでもできるみたいよ。」
「でもボクはメラもヒャドも使えないよ。」
「え〜と、この本には
『他人の魔法でも魔法剣を完成させる事ができるが、その難易度は一人でやるのより遥かに難しい。』
だって。それじゃぁ・・・・・・・」

――――現在――――
「そうだ、ボクは結局メラとヒャドでは成功しなかったけど・・これは成功したに違いない。」
レックスはタバサの元へ駆け寄り燃えさかる剣空の剣を拾った。
「す・・すごい炎だ・・。でもこれであいつを攻撃すれば・・・・・」
「なっ、何ですかその剣は・・・・・?」
ゲマは驚きと恐怖に満ちた表情でレックスの剣を見つめる。
「もうゆるさないぞ・・ゲマ・・・・
もう一度ボクの手で殺してやる・・・・・・」
ゲマは驚きすくみあがっている。
レックスは剣を構えゲマへ向かって走り出し、燃えさかる剣を振り下ろした。
「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、そんなばかなぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・
勇者とはいえ、こんな子供に殺されるなんて・・・・
デ・・・・デス・・・・・ア・・・・様・・・・・・・グハッ」
「ハァ・・ハァ・・」レックスは張り詰めていた気が抜け眠ってしまった。
レックエ乙です。最初から今まで、ずっと読ませてもらっていました。
一読者として、そしてかつての一作者として、今までのお礼を言いたいと思いました。
今までありがとうございました。お疲れ様。
やばっ、メール欄が残ってた・・・
849ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/24 21:49 ID:zWZADfS0
いろいろ投下されてますね!
レックエ>>最終回お疲れでした!駆け落ちですか・・・すばらしい最後でした!ウェディングドレスにヴェールもやっと・・・w
レとタ>>魔法剣っていうと、6で出てきましたね!レックスがやると似合いそうだ・・。続き、期待してます!

自分の作品読んでくれてる皆さんへ
ありがとうございます。感想が書かれるとすごくうれしいです。
一応、世界感としては『約束』のままでやってるつもりです。
それにしても、タバサはこんな小さい頃からレックス一筋なのか・・・って自分でも不思議に思いますね。

「なきを求めて」 続き激しく期待してます。なんとか体調も戻りましたし、また書こうk(ry
おおお、いっぱい投下されちょる。職人の皆様、乙です。

ところで、レックエのエピローグ読んでて、レックスとタバサが駆け落ちしたとき、
王位後継者はこれから作ると妄想してしまった私はどうしたらよいでしょうか?
>>850
で、また男女の双子と
職人さん方乙です〜!>>849 ペコさんも元気になられたようでよかった。期待してますよ!
>>834
最後も程よいギャグとシリアスさでよかったよ
個人的にはコリンズとのやり取りが欲しかったところ


>>846
魔法剣話は伏線だったのか。ゲマ・・・やはりかませに(´Д⊂
854なきを求めて3年前:04/05/24 23:13 ID:OSj6lsMr
その日、グランバニアでは祭りの準備が始められていた。
元々毎年双子の誕生日を祝う祭典だが
人々はそれに乗じて楽しい祭りを行おうと、毎年画策している。
城下町に活気が溢れていた。
そんな町をまだ幼さが残る双子が歩いていた…
「ねえタバサ?」
「なーに?」
「僕たちもう少しで12歳だね!もう大人の仲間入りなんじゃないかな!」
「え……ちょっと早いんじゃないかな…ドリスお姉ちゃんが言ってたよ…
大人になるには、まだなんか、えっと…ううんなんでもない!」
何故かほほが少し赤くなったタバサ。
「え〜だって12歳だよ!12歳!なんか大人ってかんじするじゃん!」
「その根拠のない自信はどこからわいてくるの〜」
「だってほら、最近僕タバサより少し背が大きくなってきたよ!」
「そ、そんなの関係ないじゃん!私とお兄ちゃんはいつも一緒なの!
お兄ちゃんだけ違うなんてそんなのいや!」
「え……そんなこといったって…」
「そういえばお兄ちゃんてば、いまだにおねしょとかするよね〜
おねしょする大人なんて聞いたことないわよ?」
「ちょっ…おねしょは関係ないだろ!それにもう半年以上してないよ!」
ムキになったレックスの声が辺りに響き渡る―――
855なきを求めて3年前:04/05/24 23:14 ID:OSj6lsMr
クスクス、これは噂のノートどころの話ではない……
真っ赤になるレックス。
「あ……タ、タバサだってお、おねしょするじゃないかっ」
「!しっしないわよっ」
動揺するタバサ。たとえ真実じゃないとしても、
大勢の前でこんな事言われたら恥ずかしいに決まっている。
「へ〜んだ!僕たち一緒に寝てるから、どっちがベッド濡らしたなんて解らないもんね!」
「ひっど〜い!人のせいにするの!?」
「してないよ〜本当だもんね〜」
「んもぅっ!お兄ちゃんなんて大嫌い!」
半べそをかきながらタバサは、どこかに走っていってしまった。
「あ……」
タバサの背を見て、言いすぎたかなと反省するレックス。
しかし、心のどこかで原因をタバサのせいにするレックスもいた。
いままではこんな風にケンカになることなんて、ほとんど無かった。
妹思いのレックスは、たいていタバサをかばう役だったから…
「あれもうタバサいないや…あとで、あやまろう…僕らしくないや…」
タバサの姿を見失ったレックスは仕方なく
ルイーダとモンスターじいさんの元に気晴らしに行こうと
酒場のほうへ向かっていった……
856Scherzo:04/05/24 23:15 ID:L5cigOQK
>某SS作者さま
乙彼様!! アベル王の強引な手段にワラタ。

>レとタ作者さま
デス・・・・ア・・・・・様・・・・。
ダメだ… 自分にはおもろいネタが浮かびません…
続き期待してます!!


さて、自分はというと…

|彡サッ
857名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/24 23:23 ID:iLRQLPMx
レックエ堪能させていただきますた
858Intermezzo:04/05/24 23:25 ID:L5cigOQK
>>618の続き

どうしよう… ホントに告白されちゃった…
ボクは身体が硬直して動けない。こんなに真剣なコリンズくん、見たことない。
彼の真剣な瞳は、これがホントにあの性格の悪いガキなのだろうかと思わせるほど澄んでいた。
お父さんやヘンリーさんと似ている目…
そんな目に見つめられて、ボクはどうしようもない罪悪感に駆られた。
少しの間沈黙があって、コリンズくんは動かないボクを両腕で優しく抱きしめてきた…
ボクはもう声も出せない。
ドキドキしているコリンズくんの心臓の音が伝わってくる…

「ゴメンな、いきなりこんなこと言って… 返事は今すぐじゃなくても良いから…」
「〜〜〜ッ!!(だったら抱いてくるなよ〜〜ッ!! ああ、どうしよう… どうしたら良い…!?)」

前までの性格の悪いコリンズくんはそこには居なかった。
彼にだったら大切な妹を… タバサを任せても良いんじゃないか…?
そんなことを考えたときだった…

「コリンズくん」

後ろの方で声がした。タバサの声だ。上手くボクに変装出来たのかな?
859Intermezzo:04/05/24 23:28 ID:L5cigOQK

でも振り返ってみると、タバサは普段のタバサの格好のままでそこに居た。
ボクはタバサがそこに居ることと、ボクに変装していないことに驚いたけれど
それ以上に混乱しているコリンズくんが、ボク達2人を交互に見ている…

「タ、タバサが2人…? どうなってんだ!?」
「コリンズくん、私が本物のタバサで、今あなたの傍に居るのはおにいちゃんなのよ」
「んなっ!? おい、ホントなのか!?」
「…うん。ゴメンねコリンズくん… ボクはレックスだよ…」
「( ゚д゚)……。
 ちょ、ちょっと来いッ! いいから来るんだッ!!」

コリンズくんはボクの手を引き、タバサからは見えない木の陰に連れて行った。
そして、ボクの着ているドレスのスカートを捲り上げて、ボクが女の子でないことを確認すると……

「あは、あははは… うわーっはっはっははははははは!!!!
 じゃあアレか!? オレは… オレはレックスに告白したってことか!!?
 ぶっ!! こりゃケッサクだ!!! あっはっははははははは… 腹いてぇ… はははははは」

そう言って、その場から走って立ち去ってしまった…
860Intermezzo:04/05/24 23:32 ID:L5cigOQK

「う〜ん… さすがにちょっと悪いことしちゃったかしら? まさかこんな展開になるなんてねぇ…」
「た、タバサ、いつ来たの? ていうか、どうして変装してないの!?」
「んー、変装しようとしたんだけどね… 変装に取り掛かる前にお母さんが部屋に入ってきちゃって。
 だから忘れ物取りに戻ってきたってことにして、すぐに出発しちゃったのよ」
「そっか… なら仕方ないね」
「それにしても、結婚を前提に付き合えだなんてねぇ… そんなのに私が応じると思ってるのかな?
 ホント、コリンズくんって自分勝手な子なのね」
「で、でもタバサ。それはヘンリーさんがコリンズくんに勧めた事だったんだよ。
 それにコリンズくん、ずいぶん良い子になってたよ。今回の告白、ホントに真剣なんだと思う…」
「……じゃあ、おにいちゃんは私がコリンズくんと付き合っても良いって思ってるの?」

タバサにそう聞かれて、ボクはちょっと答えに詰まった。
前までのコリンズくんだったら、迷うことなくダメだ、許さないって言っただろう。
でも… 今のコリンズくんとだったら……

「タバサ… ボクは今のコリンズくん、前までとはちょっと違うって思ったんだ。
 だから、これからタバサがコリンズくんと話していくうちに仲良くなってくれたら良いなと思う。
 それでタバサがコリンズくんのことを好きになったら…
 その時は… 付き合ったら良いんじゃないかな……」

少しの沈黙の後、無表情のタバサはため息を1つして
「わかったわ、おにいちゃん。おにいちゃんがそう言うのなら、私コリンズくんと話してみるね…」
そう言って、コリンズくんの後を追ってラインハット城の方に走っていった…
861中山悟:04/05/24 23:33 ID:mEEy+wRs
赤面物だな。書いてて恥ずかしくならないの?
あー なるわけねえか 脳に蛆が湧いてんだもんなw プゲラ


ロリショタは 早く死んでね♪
862なきを求めて3年前:04/05/25 00:03 ID:oX76LCa8
コンコン…ガチャ
「お母さん…」
まだ目の周りが赤いタバサが母ビアンカを訪ねる。
「どうしたの、タバサ?あら、レックスとケンカしたのかしら?」
編み物をしていたビアンカは手を止め、タバサの目を軽く拭く。
「どうしてわかったの?まだ私何も言ってないよ…」
「ん〜何となくよ…普段タバサはレックスに守られているからね
逆にタバサを泣かす人なんてレックス位しかいないわよ」
微笑むビアンカ。
「ねぇお母さん…大人の人って幸せ…?」
「……え…面白いこと聞くわねタバサ…」
「お兄ちゃんが早く大人になりたいっていうの…」
「あら結構ませてるのね。
そういう所は私に似たのかしら…
そうね、大人の人が全員幸せかというと、そうでは無いと思うわ。
人にはそれぞれ違う道があるし、その道が幸福とは限らない。
例えばね、タバサ?もし私がアベル、お父さんと一緒になってなかったら
どうなっていたか解らないわ。
もしかしたらずっと独身で居たのかもしれないし、他に嫁いでいたかもしれない。
その道が今より幸せな保障はないわ…」
「お母さんほどの美人がずっと独身はないと思う……」
「あら嬉しいこと言ってくれるじゃない!
まあ、ひとつ言えることは私は今とっても幸せよ?あんな素敵な旦那様と
かわいいあなた達がいるんだから!」
「私も今が一番幸せな気がする…皆いつも笑っていて幸せそう…」
「そう、その気持ちを大切にしなさい。今を精一杯幸せに生きる。
そうすれば、つらい時が訪れてもきっと耐えられるわ…」
863なきを求めて3年前:04/05/25 00:04 ID:oX76LCa8
「…うん」
「って、こんなこれから不幸になるって決まったような話し方するんじゃなかったわね…
とにかく今を大事にしなさい…。そうすれば自ずと大人への道を歩んでいくわよ…
今は準備段階。人間みんな大人になるんだから
あなた達の歳でそんなにあせることはないわよ…」
「うんっありがとうお母さん!お兄ちゃんにも今の話してみるね!」
先程とはうって変わって明るい表情のタバサは元気よく
部屋を飛び出していった…

「フゥーこんな話になるなんて思ってもみなかったな…
あの子達も成長してるのね〜」
気軽に考えていたビアンカは少し考え改め、再び編み物を始めるのであった。
レックエとても楽しんで読みました!
最後のオチが工夫されてて裏をかかれましたよ( ´ー`)
お疲れさまでした、また面白い話を見せてください

レとタ氏 Scherzo氏
話がとても冴えてて、ハラハラしました。
続きがとても気になります。

最近またにぎわってきたので嬉しい限りです。
865Intermezzo:04/05/25 00:21 ID:yIyzVH+7
>>860の続き ていうかラスト。


これで良いんだ…
コリンズくんは本気でタバサのことを好きみたいだし、性格もホントに良くなってる。
お父さんのように、タバサの将来のことを考えたら一番良い選択だよね…
あはは… ボクも早く好きな子ができると良いなぁ…
好きな子が……

ボクはそんなことを思いながらゆっくりとラインハット城に向かって歩いている。
きっと今頃は、タバサとコリンズくんは楽しくお話しているだろう…
本物のタバサがココにいるのに、いつまでもこのカッコは恥ずかしいなぁ。
仕方ない、お父さんに正直に話して、ルーラでグランバニアまで送ってもらおうかな。
2人の邪魔しちゃ悪いし……

……ああ、ダメだ。
どうしてもタバサのことが頭から離れない。
やっぱりボクはタバサを他の誰かに取られたくなんかない…

タバサは… タバサはボクのだッ!! 誰にも渡すもんか!!!!
866Intermezzo:04/05/25 00:28 ID:yIyzVH+7

そう思い、コリンズくんの部屋の前まで来た。
そしてドアを開けようとドアノブに手を掛けた… と思ったらドアは勝手に開いた!!
「あれ? おにいちゃん…」
「あ、ああタバサ… お話はもう良いのかい?」
「うん、これからおにいちゃんを呼びに行くところだったのよ。ちょうど良かったわ」
「えっ? ボクを?」
「うん。おにいちゃんと2人でお話がしたいんだって、コリンズくん…」

ちょうど良かった… まったくその通りだな。
コリンズくんと2人で話せるのなら、やっぱりタバサは諦めてくれるように言おう…
もし受け入れてくれなければ腕ずくでも……

「じゃあ、私はお部屋の外で待ってるからね」
「うん、あとでね、タバサ…」

さて… 闘いの時だ……
867Intermezzo:04/05/25 00:32 ID:yIyzVH+7

コリンズくんはフカフカのソファに座っていたけど、ボクを見るとサッと立ち上がって手招きした。
「ああ、レックスか… よく来てくれた。まぁ座ってくれよ」
どうやら、変装してだましたことを怒っている様子はないみたいだ…
ボクはとりあえず言われたようにソファに座った。

「さっきは突然いなくなっちゃって、悪かったな…」
「えっ? ああ… あれは仕方ないよ… すごくビックリしたでしょ?」
「あ、ああ、ホントにな。ずっとタバサだと思ってたのに、まさかレックスの方だったなんてなぁ…」
「……ホントにゴメンね、コリンズくん。まさかあんな展開になるなんて思わなかったから…」
「あーあー!! もうあのことは良いって!! あはははははは!!!!」

コリンズくんはやけに上機嫌だった…
さっきタバサと少しお話したことが嬉しかったのかなぁ?
でも、ボクは言わなければならない。タバサは渡さないよ、って……
言うなら… 早いほうが良いな…
868Intermezzo:04/05/25 00:37 ID:yIyzVH+7

「ね、ねぇコリンズくん… すごく言いにくいことなんだけど…」
「うん? なんだよ改まって…?」
「あ、あのね… タバサのことなんだけど… 諦めてくれないかな?」

ああ、言っちゃった…
絶対機嫌悪くなるだろうな。あんなに上機嫌だったのに…
でも何としても諦めてもらわないと…

「ああ、タバサね… 諦めるも何も、タバサのことはもう良いよ」
「えぇっ!?」

あまりのあっけなさに拍子抜けして、ボクは思わず大きな声で驚いてしまった…

「も、もう良いよって、どういうこと…?」
「ああ、さっきちょっと話してみたんだけどさ、やっぱ『キライじゃない』っていう程度なんだよな。
 何かが違うんだよ。その『何か』ってのが何なのか解らなかったんだけどさ…
 やっと解ったよ…」
869Intermezzo:04/05/25 00:40 ID:yIyzVH+7

そう言って、コリンズくんは両腕でボクをきつく抱きしめてきた!!!
「ひっ!!? こ、コリンズくん!? 何を!?」
「やっぱタバサとお前、似てるようで全然違う!! お前の方が可愛い!!!」
「え━━━━(゚Д゚;)━━━━!? ちょ、ちょっと待ってコリンズくん!!!」
「いいや!! もう待たねぇ!!! さあ!! さっきの返事を聞かせてもらおうか!!?
 ホントにお前を好きになっちまったんだからさ!!!」
「ま、待って!! ぼ、ボク達はほら!! 男同士だろ!?
 それはさすがに無理があるんじゃないかな!? ご両親だってきっと反対なさるよ!!」
「いや、そんなのオレは気にしない!!」
「気にしてくれーーーーーッ!!!」

ガチャ
「何騒いでるの? おにいちゃんとコリンズくん… もうちょっと静か…に……」

「あ! タバサ!! 助けてタバサ!! コリンズくんがぁ!!!」
「ちょ、コリンズくん!! 私のおにいたんになんてことすんのよぅ!!!」
「うるさいっ!! お前こそオレのレックスたんに向かって私のおにいたんなんて呼ぶな!!!」
「オレのレックスたんって何よ!! おにいたんは私と結婚するのよぅ!!!」
「えっ!? タバサ… 今何て……?」
「ばーか!! 兄妹で結婚なんか出来るわけねーだろ!! 頭を冷やせ!!!」
「男同士でなんて、もっと結婚出来ないわよ!! そっちこそ頭冷やしなさいよぅ!!!」
「うるさいうるさいッ!! 愛さえあればどんな障害だって乗り越えて行けるぜ!!!」
「そんなの私達にだって言えることよぅ!!!」


                         ああ……っ もう勝手にしてくれ…… 完
激ワラ
タバサをめぐるレックスvsコリンズかと思いきや
レックスをめぐるタバサvsコリンズですかw
871Scherzo:04/05/25 00:44 ID:yIyzVH+7
('A`)結局コリンズを普通に書けない俺なのでありました…
>>871
いんじゃないですか?
コリンズを普通に描けばスレの趣旨からいくと
余りにもコリンズが哀れになるしね。
>>854ついに過去話キタ━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━!!!!
王子は一番背伸びしたい時期か。ビアンカは選ばれなかった場合…

>>858
コリンズがウホッ!な趣味で修羅場なのがワラタ。どっちの道も禁断とは王子も大変だ
ワーイワーイ!ヽ(´▽`)ノ

ひさびさのSSラッシュで超うれしい!!

いつもの職人さんも久々の職人さんも新顔さんも超がんがれ!

声が聞こえる……
夢の中、何度も何度も聞こえてくる声
私とお兄ちゃんを呼ぶ声、安心できる、温かい声
その声は夢の中でしか聞いた事が無いと思っていた
でもそれは間違いで、私の中で今にも消えてしまいそうな記憶の片隅に残っていたその人との思い出
思い出と言えるほどその人と同じ時を長い間過ごしてきた訳じゃない
だけど、私とお兄ちゃんはその人を決して忘れる事無く今まで生きてきた
夢の中で私はお兄ちゃんに話し掛ける

……うん……
……わかっているよ……
この声は……お父さんの声だよね……



いつもの夢、いつも同じ所で途切れる夢
目を覚まし辺りを見回すと、自分の兄が横で寝ているだけ
暗闇の中、温もりを求めたどり着いたのは兄の手の平
私は兄の手をぎゅっと握り、再び布団の中に潜り込む
今はお父さんとお母さんを探す旅の途中
サンチョとお兄ちゃんと私の三人での旅
私達はまだお父さんとお母さんに会ったことがありません
お兄ちゃんと私が産まれてすぐにいなくなりました
悪い魔物に連れて行かれたお母さんを助ける為に、お父さんはグランバニアの北にあるデモンズタワーに向かったと聞いています
それからの事は何も分かっていません


>>875

私はいつも寝る前にお兄ちゃんと話をします
お父さんに会ったら、お母さんに会ったら何を話そうか
二人で話してクスクスと笑い、いつもお互いに手を握って寝ます

お父さんは、僕達を見てわかるかな?

もし、お父さんが私達の事が分からなかったらどうしよう……

でもさ、僕達もこんなに大きくなっただろ?
もしかすると、わからないかも知れないよね

……そんなの、いやだよう……

大丈夫だって
お父さんはきっと僕達が自分の子供だってわかるよ

……うん、そうだね


>>876

いつもの夢を見る、だけど今日の夢は少し違った
いつも聞こえてくる温かい声は同じ声
だけど、男の人の声だけじゃない、女の人の声も聞こえてくる
その人はお父さんと楽しそうに話をしている、私を呼んでいる
頭では分かっているけれど言葉にでてこない、だから今は夢の中で思うだけ

……うん、もうすぐ行くから……お兄ちゃんと一緒に……
わかっている……わかっているよ……だから、もう少しだけ待っていてね
……お母さん



辺りに何も無く、ひっそりと建っている邸宅
サンチョが玄関をくぐる、その後に私とお兄ちゃんが続く
とても広い庭の片隅で横倒れになっている石像
人を象った石像はとても凛々しく、どことなく寂しそうな感じがする
だけど、その瞳はとても優しそうで、純粋な黒い瞳
不思議と懐かしいとが混ざり合った複雑な感じ、何故そう感じたのか今はわからなかった
私とお兄ちゃんはサンチョを見上げる
サンチョは何も言わずただ立っているだけ
だけど、その老いた体は震えていました、今にも泣き出しそうに
サンチョのその様子を見て、私達は先の不思議な感じの正体がはっきりとしました


この石像の人が……やっと、会えるんだ

お父さんに……

>>877

ストロスの杖をかざす
杖の先端についている宝石が砕け散り、破片が石像を取り囲んでゆく
石像の灰色が解け、紫のターバンとマントが、黒い髪の毛と瞳が、
人の肌の色が、灰色だけだった石像を本来在るべき姿へと変えてゆく
どくん、どくんと心臓の鼓動が聞こえる
私とお兄ちゃんは少し不安そうに石像であった人を見つめる

何を言おう
あれだけお兄ちゃんと話をしたのに、自分でもいっぱいいっぱい考えていたのに
絶対に泣かないって、笑顔で話し掛けようと思っていたのに、その人を見ると涙が溢れて止まらない
それでも、目に涙を溜めながらその人に話し掛ける
お父さん、と


……サンチョ?
それにその子供達は……レックスとタバサ……なのか?
あの時の赤ん坊なのかい?

はい、そうです
坊ちゃんのご子息のレックス様とタバサ様です

そうか……あの時の赤ん坊が、こんなに大きくなったんだな…
ありがとう、二人とも

規制が…
>>878

そう言って笑顔を見せるお父さん
夢で聞いた声と全く同じ声、お父さんの声
お父さんの手を握った
温かくって大きくって、でも少しも怖くなくて優しい手
少しの間、私とお兄ちゃんはお父さんの手を握って泣いていました
お父さんは何も言わずに私達に頭をなでてくれていました



夢の記憶、現実での大切な人との再開
夢の中では感じる事の出来なかった父親の手の温もりが、ここにある
881某304:04/05/25 06:02 ID:e/TB+LNp
タイトル入れるの忘れてた・・・

『夢と声』です

お目汚しスマネ('A`)

初めまして、新参者ですがヨロシクオネガイシマス

しっかしここの神々は凄いですね
俺なんかにゃぜってぇ無理だわ・・・
それては失礼いたします('A`)ノシ
(・∀・)いいよー、新作者さん達もどんどん投降していいよー。
883名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/25 13:01 ID:VKVLLn+E
>>882
犯人説得かよ!
884レとタ:04/05/25 16:24 ID:xaISDYhs
>846の続きです


数分後――――
「・・・ちゃん、お・・ちゃん・・・・」
「う〜ん、タ・・・タバサ?目が覚めたの?」
「おにいちゃん、これどうしたの?」
タバサはゲマのいた場所を指差した。そこは大きな穴が空いており高熱で溶けた跡があった。
「ゲマが――」とレックスはタバサが寝ている間起きたことを説明した。
「ゲマ言ってた『あの方』って誰だろう?」
「ボクも気になってるんだよ、明日天空城に行ってみようよ」
「うん。・・・あれ?あそこに何か落ちてるよ」
タバサは穴の横を指差した
「あっ本当だ、何だろあれ?」レックスは落ちている者を拾ってみた。
「うげっ何だこれ?うっ、く・・くさい・・・・・。」
「おにいちゃ〜んそれな〜に?」タバサがひょっこり覗き込む。
「きゃあ、何それ?ヘ・・ヘヘヘヘび?そ・・それにか・・かか・・カエルじゃない?
いやぁ〜んくさ〜い、気持ちわるいよ〜」
885レとタ:04/05/25 16:25 ID:xaISDYhs

レックスはそんなタバサを見ながら『ヘビのスープとカエルの干物』を袋に入れた。
「ちょっとおにいちゃん、それ持って帰るの?」気持ち悪そうにタバサが言う。
「もちろんだよ、ゲマの言ってた事と関係ありそうだし、まずはお城に帰ろうよ。」
「うぅぅ・・・分かったです・・・。ルーラ・・・・・・・」しかし何も起こらなかった。
「あれ?どうしたのタバサ?」
「はれ?ほかひいにゃ?るー・・・・・ふにゃぁ・・・・・」
「あっタバサ大丈夫?・・・・・・寝ちゃった?じゃぁボクのキメラの翼でっと」
二人がグランバニアに帰るとサンチョが出迎えてくれた。
「お帰りなさいませレックス様、皆さんもうお休みになられてます
今晩は私の家でお休み下さいませ。
・・・・・おやおや、レックス様もずいぶんお疲れですなぁ」
レックスはサンチョの話の途中、立ったままでタバサを背負いながら寝てしまっていた。
サンチョは二人をベッドに寝かせて自分も眠りについた。
886レとタ:04/05/25 16:28 ID:xaISDYhs
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
「ここは儀式の間だ。王様いがいの者を通すわけにはいかん。
それとも儀式の供え物をもってきたのか?」
見知らぬ兵士がレックスに問い掛ける
「えっ、何のこと?それと、ここはどこ?」
レックスは見知らぬ城にいる事に気づいた。
「何を言っておる?ここはグレイス城だ、んっ?なんだ供え物を持ってるじゃないか、さぁそれを渡しなさい」
「お供え物ってこれ?」レックスは『ヘビのスープとカエルの干物』を兵士に渡した。
「ではさっそくじゅんびのしあげにとりかからなくては…。」
兵士は供え物を持って扉の奥に入って行った。 どこからか声が聞こえる
「悪魔っていうくらいだからやっぱりすごくこわいんだろうなあ。」
「悪魔がまちがって王さまをおそったりしないようにオレが王さまをお守りするつもりだ。」

「(悪魔だって?一体どんなのだろ・・・・?)」レックスがそう考えてると
「まだいたのか、そろそろ儀式が始まるぞ。中に入ってなさい。」
と兵士が言ってきた。レックスはうなずいて儀式の間へ入っていった。
887レとタ:04/05/25 16:30 ID:xaISDYhs
「いよいよじゃ……。ついに大魔王を超えるチカラをわが王が手に入れるのじゃ。」
と大臣の男が言う
「ついに儀式は始められた、さあおぬしもここで黙祷をささげるといい。」
兵士の言うとおりにレックスは黙祷を始めた。
「地の底深くにひそむ悪魔のたましいよ。今ここにそなえ物を ささぐ。
伝説のまほうじんのチカラによりわれわれの前に現われそのチカラをしめすべし。
マハトラーナソテミシアレキダントランヒガンテパラシコロヒーア!」
王様が呪文を唱え始めると雷鳴が鳴り響き邪悪な悪魔が姿を表した。
「わたしを よぶ者は だれだ……。」低く邪悪で威圧感のある声だ・・・。
「私の声が聞こえるか?もし聞こえるならわがねがいを……」
王が全てを話し終える前に悪魔が答えた
「わたしはだれの命令もうけぬ……。私は破壊と殺戮の神。すべてを無に帰すのみ……。」
邪悪な悪魔がそう言うと城中に稲妻が降り注ぎ儀式の間は死体の海になった
最後にレックスにも稲妻が降り注いだ・・・・・・・・・。
888レとタ:04/05/25 16:36 ID:xaISDYhs
「うわぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・」「きゃぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
「ハァ・・ハァ・・ハァ・・あれ?夢?」「うぅ・・ぐすっ・・ヒック・・・あれ・・・ヒック・・・ここは?」
レックスのそばには泣いているタバサがいた。
「ねえタバサどうして泣いてるの?何かあったの?」レックスがタバサに尋ねる。
「すごくコワイ夢を見たの・・ぐすっ・・・それで・・悪魔に・・・・・」
「(ボクと同じ夢・・・・?)。」レックスがそう考えてるとサンチョが部屋に入って来た。
「どっどうかなされましたか?」どうやらさっきの悲鳴を聞いてきたらしい。
「もしかしてお二人共、またおねしょしたのですかな?」サンチョが近づいてくる。
「アハッ、アハハハハハハ・・・・」 「うぅぅ・・・うわーん・・・」
二人は恐怖のあまりおねしょしていた。
「は〜、しょうがないですねぇ、それじゃあお二人は先にお風呂に入って来てください。」
「は〜い、行こっタバサ」 「うん・・・・グスッ・・・」
「(何かいろいろ気になるけどまずはお風呂に入ろう。)」
889レとタ:04/05/25 16:45 ID:xaISDYhs
とりあえずここまでで第二章は終了です。
夢オチ…では終わらなさそうな予感。
王子はともかく王女までおねしょか( ´∀`)


>『夢と声』
おお(・∀・)イイ!!
生まれて初めて会う父親へ感情は喜びと期待だけではなく不安もあるだろうな。

天空物語がちょうどこの場面だから脳内で絵と文がシンクロしてしまった。
お疲れ〜
Yとのリンクですな。
892名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/25 20:03 ID:M9SweqEZ
ちょっつつまらん
893中山悟:04/05/25 20:26 ID:d045/vNr
つまらんどころか 呆れて何もいえねえよw プゲラ
(・∀・)ニヤニヤ
(・∀・)コンニチハ!
>856 ”デス・・・・ア・・・・・様・・・・。”を予測してみます。
デスアリーナ、またはアリーナデスピサロ・ア30R3(バグ)でしょう。
・・・すいません、冗談です。やっぱり素直にデスファレーナ系で。(どこが素直だ)
まあ、皆さんに影響されてなんとなくDQ6ネタのような物を書いてみます。(短い
〜ピピンは見た!王女が王子を呼ぶときの呼び方・ミナデイン使うときの障害〜
二人が五歳前後の頃
レックス「いつも同じ呼び方じゃ飽きるだろーカラ、新しい呼び方を考えてやった。」
タバサ「なに?」
レックス「お兄ちゃん!と、呼ぶんだゼ。わかったな!?」
タバサ「は〜い、お兄ちゃん・・・」
そして2人が12歳前後
レックス「タバサ。僕を呼ぶときいつも”お兄ちゃん”か”レックス”かじゃ…」
タバサ「面白くないから他の呼び方を考えてあげる?あなたの考えはお見通しなのよ。」
レックス「(ヤな性格に育ったナ・・・)うん・・・どう?書いてみたんだけど。」
タバサ「えーと・・・なになに。”レックス様、レックス王子様、レックス王子、王子、
王子様、おーじ様。・・・レックスお兄様。レックスお義兄様(読み方は前と同じ)・・・」
レックス「どう?」
タバサ「…私も考えてみるわ。ゲレゲレっていうのはどうかしら?」
レックス「(間違いなく母親似だな…)だめだよ。ソンナの…」
タバサ「(チョットふざけ過ぎたみたいネ…)じゃ、レックスにいちゃん。」
レックス「…………レックスにいちゃんか、…ターニア…」
タバサ「ん?ターニアって、浮気相手の名前?」
レックス「うん。・・・・って、そんなわけないだろ!つい前世あたりの記憶が…もし誰かに聞かれたらどうするんだヨ」
タバサ「…外でもうピピンが聞いてるワヨ。」
レックス「根性のミナデイン」
レックスは修行によりタバサがいるだけでミナデインを使えるようになった。
ピピーン「ぐは〜〜〜〜〜〜ぁ・」

   
レックス「ねぇタバサボク、新しいオヤツ考えたんだ」
タバサ「えー?どんなの?」
レックス「オムレツにアンコを入れた、新しいオヤツなんだ。」
タバサ「わー!食べたーい!お兄ちゃんあたしにもつくってよ!!」

レックス(ククク・・・はまったなタバサ!あー作ってやるとも!オムレツにアンコを入れた新料理
  その名も「オムァンコ」!! タバサ!お前ってやつはなんて妹だ!
  このボクにまさか「オムァンコ」をねだるとは!!
  言ってごらん!さぁ言ってごらん!『お兄ちゃん、オムァンコちょうだい・・』って!
  甘えた声で言ってごらん!さぁ!さぁ!さぁ!!!ウヒヒヒヒヒヒ!!!!!!!)

タバサ「んー?お兄ちゃんどうしたの?黙りこくって。早く食べたーい」
レックス「ん?ああ、もちろんだよ(ドキドキ)」
タバサ「ありがとう!ところで、そのおやつ、なんて名前なの?」
レックス「え?え?えっと、あの・・・そのー・・・・、・・・・・お、『オムレツアンコ』」
>>897
レックスゥゥゥそれでも男か、軟弱者!!

四コマの「風呂桶の裏です」を思い出した
>>897

タバサ「オムレツアンコ・・・語呂悪いよ、おにいちゃんー」
レックス「そ、そうかな・・ アハハハ・・・」
タバサ「私が考えてあげるね! うーん、うーん・・・」

タバサ「そうだ! オムレツにアンコが入ってるんだから
オムアンコででいいんじゃない?」

レックス (・・・・!!)
レックス「・・・・う・・・うん いいんじゃない?」

タバサ「オムアンコちょーらい!」

アベル(父)「え?今のは・・・タバサ?ええええ?」
ビアンカ(母)「ちょ、ちょっとちょっとちょっと? ええええ?
あ、あ、あのコたちな、な、何やってるのよ!!」


897さんとは別人ですがなんとなく続きが思い浮かんだので。
900ゲット!!!!!!!!!で踊ります。ウェ━━━━━━(0w0)━━━━━━イ!!!!!

     ♪  
   ♪     人   オンドゥルル オンドゥルル
      ヽ(0w0;)ノ   オンドゥルル オンドゥルル
         (  へ)     ラギッタン ディスカー
          く       

   ♪    
     ♪  人   オンドゥルル オンドゥルル
      ヽ(;0w0)ノ  オンドゥルル オンドゥルル
         (へ  )    ラギッタン ディスカー
             >
901897:04/05/27 16:51 ID:jK/c3BDq
>>899
902DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/27 19:05 ID:4dxcCAZs
DQ外伝『涙』

「ねぇ、お兄ちゃん。わたしに何か隠し事してない?」
その一言でレックスは飲みかけのオレンジジュースを吹き出す。
「ちょ、きたないな〜お兄ちゃん・・・。」
レックスは慌ててサンチョに渡されたフキンで口元とテーブルの上のオレンジジュースを拭きながらこう答える。
「ななな、なんだよ急に・・・?」
レックスの慌てっぷりを見てタバサは淡々と話し始める。
「なんでそんなに慌ててるの?なんとなく、お兄ちゃんオドオドしてるように見えて・・・。
隠し事とか・・・してないよね?」
タバサがレックスの顔を覗きこむと、レックスはふいに顔をそらし
「・・・えっと・・・。」
口ごもるレックス。すると、アルスが二人を呼びにサンチョの家に訪れる。
「おーい、お前達。やっと妖精の城の場所がわかったぞー!」
アルスの話に振り向く3人。レックスは正直、助かったという表情をし
「ほ、ほんと?どこどこ?」
と言って席を立ちアルスの下に駆け寄る。
タバサは頬をプーとふくらまし自分とレックスの分のコップを台所に置き、家を出る。

──────────
903DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/27 19:08 ID:4dxcCAZs
ここはグランバニア城の会議室。中にはアルス、オジロン、サンチョ、そして双子が顔をそろえアルスの話に耳を傾ける。
「・・・で、妖精の城はおそらくこの辺りじゃないかと思うんだ。」
そう言って卓上に広げられた地図を指差すアルス。
レックスがいの一番に乗り出し、地図の指をさされた場所をじっと見つめる。
「う〜ん、結構遠いね〜。やっぱり船で行くの?」
レックスがアルスに問いかけると、不適な笑みをこぼしアルスがこう答える。
「ふふふ。いや、今回はエルヘブンで見つけた魔法のじゅうたんを使おうと思うんだ。」
「え?でも魔法のじゅうたんって所々穴が開いてて使えないんじゃ・・・?」
タバサの問いにアルスは右手の人差し指をチッチとならし
「それが、ついさっきエルヘブンに預けていた織物職人から修繕できたと知らせがきたんだ。」
レックスとタバサはそれを聞くと、お互い顔をみてニヤリとする。
「じゃあ、じゃあ、それに乗って行くの?」
「ああ、そうさ。今日中にはエルヘブンに行って取ってくるつもりだよ。」
レックスの問いにうなづきながら答えるアルス。すると、タバサが右手を挙げてこう話す。
「じゃあ、お父さん。そのじゅうたん、わたしとお兄ちゃんで取りに行ってもいいですか?」
突然の申し出。アルスは少し考えたあと、タバサとレックスを見つめ
「う〜ん。そうだね、お父さんもまだ少し公務が残っているし、お前達にまかせてもいいかな。」
アルスがそう答えると、タバサは元気よく返事をし、レックスの腕を引っ張って会議室をあとにする。
904DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/27 19:10 ID:4dxcCAZs
部屋に戻る途中、レックスがタバサに問いかける。
「あ、あのさ、プックル達も連れて行こうよ!ね?」
タバサは間髪いれずに
「だーめ、プックルは連れて行かないよ。わたしとお兄ちゃんの二人で行きます!」
「えー、なんでさー?」
「だって、お兄ちゃんわたしに何か隠し事してるもん!二人なら邪魔が入らないでしょ?」
「うー・・・。」
レックスが支度を終え、ため息交じりで城門にやってくると一足先に待っていたタバサがレックスの腕を掴み
「さ、行きましょ?もう逃げられないからね?」
と小悪魔的な笑顔でそう告げる。
905DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/27 19:12 ID:4dxcCAZs
レックスは観念したのか、ルーラでエルヘブンに着いたあと、恐る恐るタバサに告白する。
「・・・あ、あのね・・・。」
「なぁに?」
「お、怒らないで・・・聞いてほしいんだけど・・・。」
「怒らないよ。」
「ほ、ほんとに怒らない・・・?」
「うん。怒らない〜。」
「こ、この前・・・ドリス来てたでしょ?」
「うん。来てたね。」
「そ、それで・・・その・・・・・・いきなり・・・キ、キスされちゃって・・・。」
「・・・え?」
「い、いや、ほんと突然だったんだ!避けれる状況じゃなかったし、それに、したくてしたわけじゃ・・・。」
「ふ〜〜〜〜〜〜〜〜ん。それで?」
「う・・・(やっぱり怒ってる・・・)。そ、それだけ・・・だったよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
タバサの沈黙がレックスにプレッシャーを与える。時の流れがとてつもなく遅く感じるレックス。
レックスがタバサに話しかけようとするより早く、タバサが口を開く。
「行きましょ。日が暮れちゃう。」
「う、うん。」
タバサはそう言ってレックスの前をスタスタと歩き出す。
レックスはそれを追いかけながらただ下を向き、一人物思いにふける。
「・・・(っていうか、なんでぼくはタバサにこんな態度とられなきゃいけないんだ?
でも、こんなこと言わない方がいい気がする・・・。うん。なんとなくだけどそう思う。)・・・。」

──────────
906DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/27 19:14 ID:4dxcCAZs
無事じゅうたんを受け取ったタバサ達はお礼をつげ、元来た道を再び歩き始める。
「・・・ねえ、タバサ・・・ルーラ使わない・・・?」
「・・・・・・・・・・・・。」
さっきからずっとこんな感じだ。レックスが何度か話掛けるも、まったくもってそれを無視するタバサ。
街の入り口まで来たあたりで、とうとうレックスがプッツンして
「何で無視するのさ!」
そう叫ぶと、タバサはやっと口を開き
「・・・なんでキスしたの?」
と声を震わせ一言。レックスは続けて声を張り上げこう叫ぶ。
「だーかーらー、したんじゃなくてされたの!さっき言ったじゃないか!」
するとタバサは振り返り、大粒の涙をポロポロとこぼしながら
「いいもん!わかってるもん!お兄ちゃんはドリスのことが好きなんだもん!だからキスとかできちゃうんだもん!」
「ちがうって、ドリスのことは・・・好きだけど、そういう好きじゃなくてなんていうか・・・。」
二人の口げんかに普段はもの静かなエルヘブンの人々がゾロゾロと集まってくる。
レックスは慌ててタバサの腕をつかみ、街を出ようとするが
「離して!一人で歩けるもん!」
と叫び、レックスの腕を振りほどく。するとレックスも
「じゃあ、もう勝手にすれば?ぼくはキメラのつばさ使って帰るからね!」
と言ってポケットからキメラのつばさを取り出し空に投げかける。
レックスだけが光に包まれ、天高く舞い上がるとタバサは
「お兄ちゃんのバカーーーーーー!!!」
と叫び、再びその場に泣き崩れる。

前編 おわり
>902
私は>907なのですが書き込みをミスしてしまいましたので続きを書き込みます。
申し訳ございません。
>902->906の作家様 タバサがじゅうたんを持っていたという展開ですか?(おい)
勝手な予想をしながら感想を言わせてもらうと…
ヴェリーナイス(謎の言葉)なSSですね。本当に素敵です・・・レックスが微妙に悪役になってるところなどが(笑

>900のお方様 900とる自信がそんなにあったんですね・・・私は>908を取れるかさえ微妙なのに(笑止)

次のスレッドタイトル案(でいいんですか?)を出してみます。
四の指にはめた指輪〜DQ5の王子と王女SSスレ4〜(…四の指とは何でしょう。)



909杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/27 20:35 ID:F74Jh4J8
>>ペコ氏
乙でした。後編きになる・・・。

>>908
多分それだとタイトルが長すぎて無理かもしれませんよ
>902-906
ああ、やっぱりバレちまったか。
双子による所以か…いや、勘が鋭い子だったらすぐ読み取れるか。
個人的には前者のが萌えだけどな。

そういや勘が鋭いタバサはペコさんの設定?
>>902
ペコさん乙!
そういえばレックスをめぐる三角関係は初?(ウホ!な展開はあったが…)
それにしても続きが気になる展開ですね〜
>>902
ペコさん乙です!
そういえばレックスをめぐる三角関係は初かな?(うほっ!な三角関係があったのは覚えてるが…)
それにしても続きが気になる展開ですね〜
二重カキコすまそ…_| ̄|○
書き込まれてないと思ったのに…
まあ微妙に文違うけどw
914杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/27 21:24 ID:F74Jh4J8
2ちゃんねる全体が今不安定です。このままだと危ないかもしれません。
小説まとめサイトのBBSか
http://smcf.xrea.jp/dq5/
避難所へ
http://2chevent.net/BBS/test/read.cgi/ff/1082554457/
915ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/27 22:08 ID:4dxcCAZs
好きな男の子はいつも目でおってるから
ちょっとしたことにも勘付きそうってイメージです。
916ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/27 22:10 ID:4dxcCAZs
好きな男の子はいつも目でおってるから
ちょっとしたことにも勘付きそうってイメージです。
917ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/27 22:12 ID:4dxcCAZs
2重カキコ・・・orz
書き込みミスが多発するほど今不安定だったのか

>>902
ドリスキス話の続きネタイイよイイよ
王子と王女の関係より王女とドリスの関係の方が気になる罠
ドリス「さあ、どっちのことが好きなの?」
タバサ「早く答えて!」

レックス「ど、どっちって…ボクはその…」
タバサ「ごまかさないで!」
ドリス「答えがでるまで逃がさないわよ」

コリンズ「おいおい、二人ともレックスが困ってるじゃないか」
レックス「コ、コリンズ!(たすかった…)」
コリンズ「レックスが好きなのは俺に決まってるじゃないの、なあ?」
レックス「Σ(;´Д`)」
ペコさんのドリスの年齢っていくつ位?
それは各自任せですかね。
921名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/28 11:52 ID:FCSnQbUh
レックスの精通イベントかいてkぅださい。はつオナでもいいです
>>921
板違い
>>922
そういうのはレスしないほうがいいよ。図にのる。
924「花占い」 ◆SSS1Rus0TY :04/05/28 18:49 ID:flgF6+UJ
「おにいちゃんは、私のこと、スキ(ぶち)。 おにいちゃんは、私のこと、大スキ!(ぶち)。
 おにいちゃんは、私のこと、キライ(ぶち)。 おにいちゃんは、私のこと、大キライ……(ぶち)」
「……なあ。なんでわざわざぼくの目の前でやるんだ?」
925DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/28 23:20 ID:tEyNXfrO
太陽が西の空に傾いた頃、一人グランバニアに帰るタバサ。
「どうしよう・・・あんなこと言って・・・絶対お兄ちゃんに嫌われちゃった・・・。」
そう呟くとタバサは、エルヘブンで枯れるほど泣いたはずなのに涙が両目からまた溢れ出る。
城門で涙を拭き、恐る恐る城の中に入っていくと、そこにはアルスが心配そうな顔をして待ちわびていた。
「お帰り、タバサ。遅かったね・・・心配したよ・・・。」
優しい言葉をかけ、タバサの頭をポンッと叩くと、タバサは魔法のじゅうたんをアルスに手渡しこう問いかける。
「ご、ごめんなさい・・・。あの・・・お兄ちゃんは・・・?」
「レックス?一緒じゃなかったのかな?」
「え・・・?」
タバサは急いでレックスの部屋に駆け込むが、レックスはまだ帰っていなかった。
「お兄ちゃん・・・ごめんなさいしようとしたのに・・・どこに行っちゃったの・・・?」
タバサの頬に涙がつたる。タバサは後悔していた。
その頃城内では、レックスがまだ帰ってこないことを心配した兵士達の数人が探索を命じられ駆け足で外に飛び出していく。
タバサはレックスの部屋で、ただただ兄の帰りを待っていた。
太陽が沈み、辺りを闇がつつむとタバサは部屋の明かりに火を灯す。
すると、しばらくして誰かが勢いよく扉を開ける。タバサは振り返り
926DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/28 23:22 ID:tEyNXfrO
「お兄ちゃん?・・・お父さん・・・。」
「ハァハァ、タバサか・・・。外から部屋の明かりが見えたからてっきりレックスが帰ってきたと思ったけど・・・。」
肩で息をしながら、アルスが部屋に入りタバサに近づく。
「もしかして・・・レックスと・・・喧嘩したのかな?」
アルスがそう問いかけると、タバサは小さな身体をビクッとさせ、
「あ、あの・・・お兄ちゃんに・・・ひどいこと言っちゃって・・・。お兄ちゃんは悪くないのに・・・。
悪いのは・・・わたしなのに・・・う、うう・・・エッグ・・・ヒック・・・。」
涙をポロポロこぼしてアルスに答えると、アルスはタバサを優しく抱きしめ
「そうか・・・タバサはレックスにひどいこと言っちゃったのか・・・。」
タバサはコクっとうなづく。
「じゃあ、レックスが帰ってきたら・・・ごめんなさいってするんだね。」
タバサはコクコクっとうなづく。
アルスがタバサの頭をよしよしと撫でると、我慢していた感情が爆発したかのように
タバサはアルスの腕の中で声をあげて泣き始めた。

──────────
927DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/28 23:25 ID:tEyNXfrO
もう日付が変わった頃だろうか。タバサは泣き疲れてすでに眠り込んでいた。
すると、コツン、コツンと窓を叩く音が聞こえる。
目を覚ましたタバサは恐る恐る窓に近づき、カーテンの隙間からこっそり外を見てみると、
そこには、レックスの姿があった。
「お兄ちゃん!?」
思わず叫び、窓を勢いよく開けるタバサ。
レックスは人差し指を口元にあてシーッとジェスチャーをする。
タバサは両手で口元を押さえ、小声でレックスに話掛ける。
「い、いつ帰ってきたの?それにここ・・・ベランダもないのに・・・どうやって?」
「ぼくの足元、見ててごらん。」
そうレックスが小声で話すと、タバサは窓からレックスの足元を覗き込む。
「・・・これ・・・魔法の・・・じゅうたん・・・?」
「ピンポーン♪」
「で、でもお父さんに渡したよ?わたし・・・。」
「ちょっと借りてきちゃった♪さ、行こうか・・・。」
優しく手を差し伸べるレックス。
「どこに・・・?」
その手を握りながら、タバサはレックスに聞くと
「お空のお散歩さ!」
「キャッ!」
手を引っ張り、タバサをうまく抱きとめるレックス。少し驚いたタバサも、レックスに支えられながらも、自分の足で立ち上がる。
「掴まって。」
「う、うん。」
レックスに身体をあずけるタバサ。すると、じゅうたんは緩やかなスピードで前に進み始める。

──────────
928DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/28 23:28 ID:tEyNXfrO
「わ〜、風が気持ちいい〜。」
「うん、気持ちいいね!」
夜空を舞う魔法のじゅうたん、月明かりが二人を照らし海辺に影が映し出される。
静寂の中、タバサが口を開く。
「あ、あの・・・お兄ちゃん・・・。」
「ん?」
「その・・・さっき・・・ひどいこと言っちゃって・・・ごめんなさい・・・。」
タバサが下をうつむきレックスに謝ると、レックスはタバサの髪を優しく撫でる。
「ぼくの方こそ・・・ごめんね・・・大きな声出しちゃって・・・。」
「お兄ちゃん・・・。仲直り・・・してもらえる?」
そう言って顔をあげるタバサ。レックスはただ笑顔でうなづき
「うん!」
と言ってタバサの頬にキスをする。タバサも少し恥ずかしながらレックスの頬にキスを返す。

──────────
929DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/28 23:30 ID:tEyNXfrO
それから、しばらく空の散歩を楽しんだ二人。お城の近くまで戻ってくると、あるものを発見する。
「あ、お兄ちゃん!見て見て!」
「ん?」
レックスがタバサの指をさした方を見てみると、そこには湖いっぱいに映し出される夜空の月。
「わー、すっごいキレイだね?タバサ。」
「うん、キレイ!・・・・・・あ、あのね・・・お兄ちゃん・・・。聞いてもらえるかな・・・?」
「ど、どうしたの?改まっちゃって・・・?」
「わたし・・・お兄ちゃんとドリスが・・・キ、キスしたって聞いて・・・すごく・・・その・・・やきもち妬いちゃったみたいなの・・・。」
「え?なんでやきもち妬くの・・・?」
「そ、それは・・・その・・・。えっと・・・。」
タバサが膝元でモジモジしながら顔を真っ赤にさせ目をつむると、レックスの頭がタバサの肩に寄りかかる。
レックスの体温が感じたタバサは息も出来なくなるくらいの鼓動を感じ、自分の気持ちをレックスに告げる。
「わたし・・・お兄ちゃんが・・・その・・・好き・・・だから・・・。」
とうとう言ってしまった。それはタバサが幼き頃から秘めていた気持ち。
決して告げることはないだろうと決め、何度も何度も部屋で声を押し殺して泣いたあの気持ち。
タバサは、ただじっとレックスの体温を感じながらそっと目を開け横を向くと・・・
「クークー・・・。」
静かに寝息をたてるレックス。タバサは思わず、ズルリと力が抜けて後ろに両手をつく。
すると、肩に乗っていたレックスの頭がタバサの膝の上に・・・ちょうど膝枕のような体勢になる。
「・・・寝ちゃってる・・・・・・・・・。」
タバサは少しガッカリしながら、自分の膝の上で眠るレックスの頭を優しく撫でながらグランバニアへと帰っていく。

──────────
930DQ外伝@ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/28 23:35 ID:tEyNXfrO
翌日、朝からレックスはアルスに大目玉を喰らっていた。
@午前様で帰宅したこと。
A勝手に魔法のじゅうたんを使ったこと。
こってりしぼられたレックスが部屋に戻ろうとすると、そこには心配そうに帰りを待っていたタバサが立っていた。
「あ、お兄ちゃん・・・やっぱりアレされた・・・?」
コクリとうなづき、額に当てた手をとると、そこには見事に真っ赤になった痕がくっきりと。
「わ〜・・・痛そう〜・・・!お父さんのデコピン・・・すっごい痛いもんね・・・。」
「2発だったからね・・・しかも、当分おやつも抜きだってさ・・・。ショボ〜ンだよ・・・。」
「ふふ、おやつだったらわたしの分を半分わけてあげるから・・・ね?」
「ありがと・・・。」

DQ外伝『涙』 おわり

おまけ

Q.あなたのお名前は?
A.タバサです。
Q.あなたの好きな男性のタイプは?
A.お兄ちゃんです。
Q.あなたのライバルは?
A.・・・ドリスです。
Q.それはなぜですか?
A.ドリスも絶対お兄ちゃんのこと好きだもん!
 でも負けないもん!わたしの方がお兄ちゃんのことすっごくすっごく好きだもん!
>>924
ちょっと電波な娘萌え

>>930
これはもしかして朝帰(ry
ドリスライバル認定キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
実はドリスもDQ5の王女?になるのか
>925-930様 レックスがキメラのつばさの効果でうっかりエルヘブンに
逆戻りしたのかと思ってしまいました。スイマセン。大変すいません。

>909様 親切な>909様がいるスレはここですね?やっぱり長かったか…
これまでのタイトルから予測するとそうなんですが…
それはそうとネタらしきもの?を投稿します。元ネタはttp://www.sun-inet.or.jp/~miura/Inchiki5.html 
ちなみに?マークが大量についてますが気にしないでください。
王様と王妃様が読書をしていると・・・何処からか声が聞こえてきた・・・
王女?「Cに解決したい…」
その声に、王妃様が反応した。
ビアンカ???「…なんですって??…あの子、いつの間にそんな死語(?)を…」
王子??「まだダメだよ。」
ビアンカかも知れないし「まだ…?ということはもしかして…」
王女???「ダメ…よ…これ以上こんな状態が続くのは…終わらせなきゃ…」
王子??「でも、サンチョが…」
80%主人公です「おっ、二人とも思春期真っ盛りだね。」
ビアンカかフローラ「あなた…止めないと…」
だが王妃様は転んで気絶してしまった…そして王様は王妃様の回復を早めるため、回復呪文を唱えた…

王子??「仕方ナイ・ナァ…後で怒られるのは僕なのに…」
王女????「王族たるもの流行の最先端を行きなさいってサンチョは言ってたけど、もう飽きたもん。」
王子「それにしても、ピアノ連弾即興演奏って誰が考えたんだろ。よほど気が合わないとまともにできないよね。」
王女???「もう腕が疲れたわ…でも、にっくきコリンズ君を倒せるなら…」
続かない……? 
私の書いたネタ、かなり苦しい展開です…修行の旅に出ませんので、探さないでください。

次期スレタイ案 最後の戦い〜DQ5の王子と王女SSスレ4〜
        レックスで名前は確定?Dq5双子Ss4


>>930
ペコさん乙です。
次はドリスとの絡みを見てみたいですなあ、
あっあつかましいお願いごめんなさい。
息子だけお留守番だとやたら娘が連れ出そうとするのはドリス絡みと妄想


スレタイ案「ふたりの大冒険」
936レとタ ◆bsDQ5/RxE. :04/05/29 23:24 ID:2bTYriAa
スレタイ案

禁断の愛〜DQ5の王子と王女SSスレ4〜
937杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/29 23:43 ID:0FgnGzGe
神スレ案

エデンの果実〜DQ5の王子と王女SSスレ4〜
938「いい匂い」 ◆SSS1Rus0TY :04/05/30 00:00 ID:U1DWCWjg
「お母さん。お母さんて、お城にいるときとお出かけするとき、ちがう匂いするよね」
「ええ。香水を変えてるのよ。
 そうだタバサ。あなたも香水つけてみる? いつもと気分変わるわよ」
「え……いいの? わあ、つけてみたい!
 これ、ここ持って、シュッって押せばいいんだよね。えっと、どこにつけるといいの?」
「そうね。お母さんがいつもつけてるのは、耳の後ろと手首。あと、ふとももの裏側と、かかとにもつけるわね。
 あらあら。そんなに何回も吹きつけない。ほどほどにしとかないと逆効果なのよ」
「これでいいかなあ? あれ……うぇえっ、お薬みたいな匂いがするぅ。お母さんみたいないい匂いじゃないよぉ」
「最初はそうよ。そのうちにすてきな香りになってくるのよ。
 お母さんはさっきつけておいたの。だから今ちょうどいい匂い……あ。はーいっ、あなた。今すぐ行くわ!
 うふふっ、あの人ったらせっかちなんだから。
 それじゃ、お母さんとお父さんは出かけるけど……ごめんね。いつもタバサたちにお留守番任せちゃって」
「お母さん気にしないで。私たちね、お留守番大好きなんだよ。だから、ゆっくりしてきてっ!」
「まあ。ふふっ、ありがとう、タバサ」

「おかえりー、お母さん」
「ただいまレックス。いい子にしてた? タバサは? まあ、お昼寝してる?
 もうすぐ夕食だそうよ。起こしてきてあげて……あらっ? レックス。ちょっとこっちに来なさい」
「えっ。な、なに、お母さん?」
「…………レックス! いけない子ね。お母さんの香水、勝手に使ったでしょう」
「え? まさか。ぼくそんなの使ってないよ」
「嘘いいなさい。ほらっ、お母さんの香水の匂い、プンプンしてくるじゃない。
 それに香水はね。耳の後ろとか脚につけるものなのよ。肩とか顔じゅうに塗ったって意味ないの。
 お風呂入って落としてきなさい。ちょうどお父さんも入ってるから――」
>>938
あー、こういうのいいなw
>>938
あー、こういうのいいなw
>>938
おまいのこのR指定一発ネタ、結構好きだぞ。
942レとタ ◆bsDQ5/RxE. :04/05/30 09:19 ID:5QnG4tZ1
>>938
(・∀・)イイ!!
この親にしてこの子ありか
風呂場で語りあう父子を想像してしまった
>>938
このぎりぎり路線がなんともいえない!
王子:女の子の事や性の事は興味も知識もないけどしっかりやることはやってるタイプ
王女:耳年増で性の知識や恋愛事に興味深深だけど実際は奥手なタイプ
946「10回クイズ」 ◆SSS1Rus0TY :04/05/30 23:56 ID:U1DWCWjg
「いけない、もうお昼だわ……あら、タバサ。おはよう」
「おはようお母さん。お母さんも今起きたとこ?」
「ええ。これじゃ私、タバサたちに早起きしなさいっていえないわね。うふふ」
「あっ。ねえお母さん。『昨日の夜』って10回いって」
「『昨日の夜』? それ、何かのおまじない?
 10回いうのね。昨日の夜、昨日の夜、昨日の夜…………。
 はい、これで10回」
「お母さん。昨日の夜って、何回いった?」
「えっ? 10回いったわよ、ちゃんと」
「なあんだ。たった10回なの?
 だったら、お父さんより、おにいちゃんのが上手なのかなあ――」
>946

スマン。誰かメール欄で解説キボンヌ
948某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/31 00:14 ID:KYDOtePp
>946
ワラタ、そうきたか・・・
>946
無理矢理杉
950杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/31 00:38 ID:cXge/qox
>>946より、>>938が分からん・・・
>950 
952ペコ ◆14EzyZ87vU :04/05/31 01:02 ID:/BFSF881
「ねぇ、レックスぅ。」
「な、なに?ドリス・・・そんな甘えるような声だして・・・?」
「タバサもお部屋でお勉強中だしぃ、イイ事しよっか?」
「え?イ、イイ事って・・・?」
「ウフフ。ベッドの上でイ・イ・事♪」
「それって楽しい事?」
「とっても楽しいし、気持ちイイ事よ。」
「ふ〜ん。じゃあいいよ〜。」
「そうこなくっちゃ♪じゃあ、そこのベッドに横になって・・・。」
「う、うん・・・。(な、なんかドキドキするなぁ・・・。)」
「(ガチャ)ちょっと待ったーー!!ドリス!お兄ちゃんに何するつもりよぅ?」
「あら、タバサ来ちゃったの・・・『まだ』何もしてないわよ〜?」
「ま、『まだ』って・・・お、お兄ちゃんもお兄ちゃんよ!何ベッドの上で服脱がされてるの!?」
「え?あ、いや・・・ゴ、ゴメンナサイ・・・。」
「・・・ドリスには気をつけてってあれほど言ったでしょ!?」
「ハ、ハイ・・・ごもっともです・・・。」
「ドリス!こうなったらどっちがお兄ちゃんのお嫁さんにふさわしいか勝負よ!」
「あら、望むところよ♪でも、わたしが勝ったらレックスにあんなことやこ〜んなことしても、邪魔しないでね?」
「そ、それはこっちのセリフだもん!!」
>>952
レックスが羨ましいようで哀れな状況だ
取り合いはラブ米の王道ですな
「ドリス、じゃんけんでしょーぶよ」
「のぞむところよ、じゃーんけーん」
「ポン」←グー「ポン」←チョキ「ポン」←チョキ
「オレ様の勝ちだ!!」
「コ、コリンズ君Σ(;´Д`)」
955Scherzo:04/05/31 21:01 ID:0KM3xsVf
>954
('A`)お、俺が悪かったよ…
956「髪」 ◆SSS1Rus0TY :04/05/31 23:24 ID:nH7nO2dn
「わっ!びっくりした。
 レックス、タバサ、なんで泥棒みたいにこっそり歩いてるの!」
「ご、ごめんなさい、お母さん」
「隠れんぼするなら外でやりなさい。
 それと、タバサ。お城の中にいるときは帽子脱ぎなさいって言ってるでしょう。ほらっ」
「あっ、お母さん、これはダメなのっ……あ」
「まあ? タバサ、何なのその髪。変なふうに固まっちゃってるわよ」
「えと……さっきタバサね、ぼくの整髪料、ふざけてつけちゃったんだ。
 そしたらぜんぜん落ちなくなっちゃって。だからお風呂行って落とそうと思って」
「なあんだ、そうだったの。
 そういえば……タバサくらいの歳かしら。私が今の髪型にしたのって。
 タバサもそろそろ、おとなっぽく見えるように髪型かえてみたらどう?」
「う、うん。でも今日はこのままでいい。じゃあねお母さん」
「あら。ふたりで手なんてつないじゃって。あの子たちもまだまだ子供ね、うふふ」

「ふうー。どうにかごまかせたぞ。誰かに見られないうちに早く洗い落とそう」
「ありがとうおにいちゃん。
 次は私、ちゃんとぜんぶ飲めるようにするからね――」
おおっいつもご苦労さまです。たんまりと萌えさせていただきます。
>>956
のんきなビアンカお母さん萌え
959mirror ◆yhpD2sgNx. :04/06/01 02:12 ID:YqG99CyS
次スレ立ててもいいすか?
960mirror ◆yhpD2sgNx. :04/06/01 02:17 ID:M/IGh5U3
立てられませんでした。

テンプレ案1

DQ5の王子と王女カプに切なく萌える紳士淑女のスレです。

前スレ
ふたりの世界へ〜DQ5の王子と王女SSスレ3〜
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1083424080/

過去スレ・まとめサイト・避難所・関連スレ・注意書きは>>2-5辺りを参照。

要sage進行、荒らし・煽りは無視して進むように。

961mirror ◆yhpD2sgNx. :04/06/01 02:17 ID:M/IGh5U3

初代スレ  近親相姦〜DQ5の王子と王女
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1081474477/
二代目スレ  ふたりはらぶらぶ〜DQ5の王子と王女SSスレ2〜
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1082691544/
三代目スレ  ふたりの世界へ〜DQ5の王子と王女SSスレ3〜
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1083424080/
小説まとめサイト
http://smcf.xrea.jp/dq5/
避難所
http://2chevent.net/BBS/test/read.cgi/ff/1082554457/
関連スレ DQの双子萌えスレpart6 
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1081482223/
えちいのはエロパロ板に【ドラゴンクエスト官能小説7】があるのでそちら に。
子供も見ているので大人は自分で探しましょう。


962mirror ◆yhpD2sgNx. :04/06/01 02:20 ID:M/IGh5U3
どなたかよろしくお願いしますです。
ちなみにスレタイは「不思議なふたり〜DQ5の王子と王女SSスレ4〜」をきぼんぬ。

あと、IDが変わっているとこについては気にしないでください。回線の調子が悪いもので…。
おなじく次スレ無理ですた…


王子王女がメインだけどこのスレのSSは脇キャラがいい味でてる。
同じく無理でした・・・_| ̄|○

というレスだけで1000に到達しないことを祈りつつsage
>>956
王子、すごい量だなw
966mirror ◆yhpD2sgNx. :04/06/01 07:47 ID:RH15NNl9
初代スレ  近親相姦〜DQ5の王子と王女
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1081474477/
二代目スレ  ふたりはらぶらぶ〜DQ5の王子と王女SSスレ2〜
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1082691544/
三代目スレ  ふたりの世界へ〜DQ5の王子と王女SSスレ3〜
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1083424080/
小説まとめサイト
http://smcf.xrea.jp/dq5/
避難所
http://2chevent.net/BBS/test/read.cgi/ff/1082554457/
関連スレ DQの双子萌えスレpart6 
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1081482223/
えちいのはエロパロ板に【ドラゴンクエスト官能小説7】があるのでそちら に。
子供も見ているので大人は自分で探しましょう。

967mirror ◆yhpD2sgNx. :04/06/01 07:49 ID:RH15NNl9
うお、前スレに誤爆…。

次スレ立てられました。

不思議なふたり〜DQ5の王子と王女SSスレ4〜
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1086043624/
968レとタ ◆bsDQ5/RxE. :04/06/01 15:57 ID:MmdGfuHB
>>956
タバサは飲もうとしたのになぜ髪にかかるの?
若いから勢い良く飛ぶんだろう。
970「めかくし」 ◆SSS1Rus0TY :04/06/02 00:07 ID:bV91W0Ue
「だーれーだ?」
「えへへ……ええっと、どちらさまですか?」
「ちぇっ。もうわかってるくせに」
「わかるよ。おにいちゃんの足音なら、私、すぐ…………??
 おにいちゃん。ちょっと手、貸して」
「手? ぼくの手どうかした?タバサ」
「くんくん……あーっ!! おにいちゃん、浮気したぁっ!」
「う、浮気いっ? なんのことだよ」
「とぼけないで! おにいちゃんの匂いがするよっ!
 おにいちゃん、ひとりでしたでしょっ! ひどい、私がありながら!!
 私はね、おにいちゃんのこと考えてドキドキしちゃっても、夜までちゃんとガマンしてるんだよっ!」
「だ、だからって、浮気になんかならないだろ。
 それならタバサだって浮気になるんだぞ。こっちの手の指、タバサにも使うんだから」
「ヘリクツっ! 私がひとりでしたら、おにいちゃん怒るくせにっ!」
「こらっ! おまえたち、喧嘩はやめるんだ。
 なんだかよく判らないけれど……とりあえずレックス、夕飯の前にはきちんと手を洗ってきなさい」
「……あなたもよ」
9711レス劇場屋 ◆SSS1Rus0TY :04/06/02 01:02 ID:jrwdGRFq
すまん>970の下3行は除いて読んでくだされ。唐突すぎ。

>>967
乙〜

>548>598>608>637>644>674>778>924>938>946>956
スレの最後に自己アピール。
読み返すとDQ5の双子である必然性がほとんどない話ばかり。
とはいえこういう場でないと投稿できないのがこういうネタ。
エロネタが気に障るようなら遠慮なくどうぞ。双子スレにでも逝きますんで。
972ペコ ◆14EzyZ87vU :04/06/02 01:31 ID:dRhTrdzD
「それでは、王子争奪戦をはじめたいと思います。参加者は、レックスの実の妹タバサ選手とレックス達のいとこにあたるドリス選手です!」
「あ、あのさぁ・・・ピピン・・・。」
「む?どうされました?レックスさま?」
「た、たしかにこれは『DQ外伝』とまったく関係ない話だからってなんでピピンが仕切ってるの?てかウザイんだけど・・・。」
「ウ、ウザイって・・・。そんな・・・わたくしはただ場を盛り上げようとしているわけでして・・・。」
「まあいいから、とりあえず進めよ。あと、ピピン洗ってない犬の匂いするからあんまし近寄らないでね・・・。」
「ハ、ハイ・・・。え〜それでは、気を取り直して第一回戦はお料理対決です!各自、『卵』をテーマに1品ずつ料理していただきます!
 審査員はこちらにおられますレックスさまと料理長もやっておられますサンチョさまとわたくしピピンが審査いたします!
 それでは、両選手意気込みの方を聞いてみましょう。」
「ドリスには負けません!」「わたしだって、タバサには負けないわよ?」

────料理中────
973ペコ ◆14EzyZ87vU :04/06/02 01:40 ID:dRhTrdzD
「それでは審査して参りましょう!まずはタバサ選手の料理からです。・・・・・・・・・えっと・・・これは・・・・・・?」
「た、たまごを目玉焼きにしようとしたんですけど・・・割れちゃって・・・ご、ごめんなさい・・・グスン。」
「と、とりあえず食べてみましょう・・・(モグモグ)・・・ガハッ!な、なんで卵をだた焼くだけでここまですごい味がでるのかは・・・。」
「ピピン、だまって食べなよ・・・(モグモグ)・・・ウッ・・・オ、オイシイヨ、タバサ。」
「ほんと?お兄ちゃん?」
「ウ、ウン。ほら、ピピンは日ごろから質素な食事しかしてないから、タバサの料理にはおいしすぎて舌が合わないんじゃないかな?」
「そ、そうよね!よかった〜・・・。」
「・・・レックスさま、シスターコンプレックスって知ってますか?」
「ピピン・・・しゃべらないで・・・お口くさいから・・・。」
「ウッ・・・えっと。サンチョさまの方はって・・・!なんか泡吹いて倒れてるんですけど!?サンチョさま?サンチョさまーーー!!!???」

────タバサ審査終了────
>>971
密かに毎回楽しみにしています、両親と子供達の対比が良い

>>973
ピピン(´Д⊂・・・あ、サンチョもか