DQアドベンチャー

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1A.I. ◆CXostpSKZ.
基本的にはゲームブック形式(選択制)なのですが、特徴としてステータス
(HP、攻撃力、守備力、素早さ)があります。また覚醒度という独自の
システムがあり、それが重要な鍵を握ります。
ここまで書いておいて何なのですが、いつでも誰でも参加できるようにする
つもりですので、お気軽に書き込みを下さい。
最初の主人公はアリーナの予定です。
2名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/29 00:23 ID:3ogDaESj
3名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/29 00:23 ID:ps8hFu6P
ドラクソ
4名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/29 00:27 ID:w39HY/Et
アリーナ「あんあん、きもちいい。」
トルネコ「ずいぶんとすきなおひめさまだな。そらそら。」
アリーナ「いっちゃう。」


クリフト「あ、あのしょうにん!アリーナ様になんてことを!しこしこしこ。」
5名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/29 00:27 ID:AwDYsWIJ
>>1
なんだかわかりませんががんがってください!
6名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/29 00:42 ID:HRnqjh3+
sageだな
7A.I. ◆CXostpSKZ. :03/11/29 00:46 ID:yi95+Yzy
〜簡単なあらすじ〜
総てが終えた後、導かれし者たちはそれぞれの帰途につきました。
しかし近頃、大陸極西の島国――スタンシアラで強力な魔物が発生する
事件が起こりました。しかもその背後には列島独立派の動きがあります。
武闘家としての血が騒ぐアリーナは、再び騒動に巻き込まれるのでした。
8A.I. ◆CXostpSKZ. :03/11/29 01:07 ID:yi95+Yzy
〜登場人物〜(仮です)
・アリーナ……黄金の腕輪と静寂の玉を装備し、進化の秘法で力を得た者と
       戦うことができる。
・ライアン……HP教官。
・マーニャ……攻撃教官。
・ミネア……守備教官。
・ブライ……素早さ、必殺技教官。
・クリフト……世界樹とパデキアの効用で進化の暴走(覚醒度)を押さえようと
       研究している。
・トルネコ……世界情勢に詳しく、アイテムを揃えてくれる。
9A.I. ◆CXostpSKZ. :03/11/29 21:25 ID:tFSAZpJc
〜国家及び組織設定〜(仮です)
・スタンシアラ……極西の島国。
・事業団(医療開発事業団)……アリーナ達が所属する財団法人。

・独立派……スタンシアラからの独立を要求する、列島独立党や過激派
      IRA(独立共和国軍)の総称。

・普遍教会……世界に信徒と抱え、影響力の大きい宗教団体。
10A.I. ◆CXostpSKZ. :03/11/29 22:49 ID:tFSAZpJc
 この国は曇りが多い。ただそんな日でも小鳥のさえずりと新鮮な空気は、
いま朝を迎えていることを教えてくれる。
 公園のベンチにたたずむ少女に、下腹に貫禄のある男が包み紙を手にやってきた。
「いやぁ、待たせたねアリーナ」
「それよりトルネコさん、この国で一番美味しいものを食べさせてくれるって……」
 男が広げたものがアリーナの鼻をそそり、それがフィッシュ&チップスだと知った。
「ローストビーフは祝いの日だけで充分だが、これなら毎日いけるからね」
「食べ過ぎるとネネさんに叱られますよ……あっ、実はこの服ネネブランドなんです」
 アリーナはブラウンのコートを一回転して見せた。それと同時にオレンジの髪がふわりと舞う。
 口髭の生えた中年の大商人は、その様子を喜ばしい半面、複雑な気持ちで眺めていた。

「……進化の秘法を使い、その力を押さえるために黄金の腕輪と静寂の玉を体内に埋め込んだという
のは本当のことなのかい?」
 答えは少女の頷きで表された。
「でもわたしがやるしかないんです。それに城を抜け出した時から気持ちは変わっていません。
誰よりも強くなりたい!困っているひとを助けたい!」
 トルネコは目を閉じたまま、何度か頷いていた。そしてゆっくりと立ち上がった。
「サントハイムの国王から伝言を預かっていてね。『自分に素直に生きなさい』との
ことだったよ」
「……お父様には手紙を送ります」
「その時はトルネコ商会をよろしく」
 中年の男が笑いながら去っていくのを見送りつつ、アリーナは武闘家と王女という
二つの運命の天秤を計らずにはいられなかった。
11A.I. ◆CXostpSKZ. :03/11/29 23:15 ID:tFSAZpJc
これで後は選択肢に移れると思いますので、お気軽に数字を書き込んでみて下さい。
アリーナは事業団の施設の中で訓練を受けます。現在の状況は以下の通りです。
HP15 功5 守5 速10 覚醒度5%
何故ピサロも倒せたはずのアリーナのステータスがここまで下がってしまっているかは、
会話によって明らかになっていきます。
それでは数字を選んでください。もし複数の場合は、多数決→書き込みの早さで
決めていきたいと思います。

1ライアンとHP訓練 2マーニャと攻撃訓練 3ミネアと守備訓練
4ブライと素早さ訓練 5クリフトの研究観察

書き込みが無かった場合は自分でコツコツ書いていくつもりですが、
ぜひ参加されてみてください。一応∩(゚∀゚∩)ageてみます。
12名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/29 23:23 ID:Yhvy7Dat
>>10
アンタ文才無いや。やめとけ。
132-5:03/11/30 00:19 ID:lng51T2W
じゃあ1で
14名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/30 00:54 ID:VxdR7YUa
15名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/30 01:14 ID:ZfmQrxw9
>>14
マルチうざぁ・・・。
16A.I. ◆CXostpSKZ. :03/11/30 10:41 ID:jtiI2R7m
ありがとうございます!>13さんの意見で1に決まりました!

 医療開発事業団――表向きは薬や医療器具を研究する目的で国や企業の出資を受けて
建てられた。しかし実態は禁じられた秘法――属に言う錬金術の実験を行っている。
 アリーナはその広大な施設の一角、噴水を中心に緑に囲まれた広場をランニングウェアに
ハーフパンツという薄手の格好で走っていた。
 傍らのベンチにはコートを羽織った筋肉質の男がその様子を見守っている。アリーナは
息を切らせながら、中年の男に近づいた。
「はぁ、はぁ……あとどれくらい走りば……」
「昔のようにはいかんのだし、このくらいで止めておいても良いと思うが……」
「いやです。ライアンさんと張り合えるくらいになりたいですから!……あと10マイル行ってきます」
「5マイルにしておきなさい」
 聞くな否や少女は駆け出してしまった。ライアンは曇った空を見上げ『自分がここに
いるべきなのか』といつもの自問を繰り返すのだった。

アリーナはHPが3上がった。HP18 功5 守5 速10 覚醒度7%

1ライアンとHP訓練 2マーニャと攻撃訓練 3ミネアと守備訓練
4ブライと素早さ訓練 5クリフトの研究観察

数字の選択をよろしくお願いします。>12さんのおっしゃる通りつたない文章ですが、
もし楽しんで頂ければこれに越したことはありませんm(_ _)m
17A.I. ◆CXostpSKZ. :03/11/30 10:44 ID:jtiI2R7m
一応∩(゚∀゚∩)ageておきます。
楽しんでるのは>>1だけのような気がしてならんのだが
読みにくい・・・
19チームH:03/11/30 13:31 ID:FgzS9d5/
AIがとまらない
20ドーミネーター ◆WkDN/W0HOE :03/11/30 13:37 ID:GuQ8Sugj
>19
絵柄変わりすぎだよ、あの人。

>>1
がんばてください。
21ドーミネーター ◆WkDN/W0HOE :03/11/30 14:00 ID:GuQ8Sugj
一応、
>>16 3.で。
222-5:03/11/30 19:27 ID:Y7qYQBVD
5で
23A.I. ◆CXostpSKZ. :03/11/30 20:04 ID:15iisNR2
ありがとうございます!>21さんの意見で3に決まりました! 

 中庭を覗ける施設内の通路をスーツ姿の女性と共にアリーナは歩いていた。
スーツの肩にかかる赤紫の髪の色は珍しいが、すれ違う職員はその美貌にも目を
向けているようだった。
「どこへ向かうんですか?」
「えぇ、まず訓練の前に所長に会わせておきたいと思って……ここよ。ミネアです、
入ってもよろしいですか?」
「はい、どうぞ」
 ミネアは立ち止まったドアにノックをして、返事を確認するとアリーナを部屋へ招き入れた。
 中には何の変哲も無い白衣の男がデスクに座っており、アリーナの姿を確認すると
握手を求めてきた。
「君の姿を見るのは手術の時以来だよ。あぁ紹介を忘れたね、私はオーリン。
一応ここの所長を任されている、と言ってもたいした地位ではないがね」
 オーリンは軽く笑うと、アリーナの顔を覗き込むようにして二の腕を掴んだ。
「君には実験のようなことをさせてすまないと思っている。だが必要なことなんだ」
「分かってます。わたしは昔のようにまた皆と一緒にいれて嬉しいんです」
「……所長、訓練がありますから」
 ミネアの声にオーリンは手を放した。アリーナとミネアは一礼して部屋を後にする。
本音を隠さない男にアリーナは好感を持った。ふとミネアの顔を見るとクスクスと笑っている。
「あの人はダメよ。姉さんが狙っているもの」
 アリーナは否定しようと思ったが、ミネアには何を言っても心を読まれてしまう。
占い師の怖さを知ったアリーナだった。

特に変化なし。HP18 功5 守5 速10 覚醒度8%

1ライアンとHP訓練 2マーニャと攻撃訓練 3ミネアと守備訓練
4ブライと素早さ訓練 5クリフトの研究観察

それでは数字の選択をお願いします。
242-5:03/11/30 20:09 ID:Y7qYQBVD
選択ってゆうか話の流れからして3じゃないの?
25A.I. ◆CXostpSKZ. :03/11/30 20:32 ID:15iisNR2
>2−5さん
あなたのおかげでスレが始まりました。参加ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

>12さん>18さん
これからも文章やルール等のご指摘をお寄せ下さい。そしてよろしければ
参加されてみてください。

>ドーミネーターさん
面白いお名前ですね。参加ありがとうございます。コツコツと頑張っていきます。

>スザクさん
もしいらしたら書き込みをください。前スレはdat落ちしてしまい申し訳ありませんでした。
ルールも変わっていますが、ぜひ参加されてみてください。
26A.I. ◆CXostpSKZ. :03/11/30 20:38 ID:15iisNR2
>24の2−5さん
うっ、そうかもしれませんね(^^;まぁ、時間制で交代が来るということで……
これからもツッコミをよろしくお願いしますm(_ _)m
27A.I. ◆CXostpSKZ. :03/11/30 21:54 ID:NCJajlVg
一応∩(゚∀゚∩)ageておきます。
また覚醒度はどんな行動でも徐々に上がっていきます。
戦闘に大きく関わってきますし、100%になってしまうと……
((;゚Д゚)ガクガクブルブル←実はまだ決まっていません。
28名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/30 22:09 ID:ZfmQrxw9
>>16
ちょっと待てよ。
辞めとけって言う自分に都合の悪い意見は無視か?
    /  /  /    /    }     |\        |
   /  /  /    /     __/      }  \     |
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/ / /__,‐-''´ ̄     /   }        }     \|
/ / ̄ ヽ  //    /  o  /  /____|
/   _  ( /   /   / /   \
______  ̄~ゝ‐-''´ゝ、、/_/        \     なんじゃ
\`ヽ_  ̄o〕 |彡     ̄  _/~~\      \   
.//\ ``''''''´ |//      /  )   \    /   このスレはぁああああああああ!!!
/// //ヽ   |   / / /V /~ ̄ }  /   
./ /// ///}  |_// _//  /~|     } ./ 
./// /// /\ <~....ゝ <_ /  i    <.    
// /// /// /\ \   {_ {   i   <  \
. /// /// /////\ \ <_ {     / /  \
30A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/01 09:19 ID:jBpxCOpO
>28さん
自分のわがままだと分かっていますが、続けてみたいのです。
読み苦しい点は私の力量不足です。どうかご了承ください。

ありがとうございます!>24の2−5さんの意見で3に決まりました!

 ミネアの後を黙々と付いて行き、辿りついた場所は図書館だった。事業団の所蔵する冊数は
国立のものにも引けを取らない。
 アリーナを席に座らせ、早足で本棚の間を抜けていくと、ミネアは数冊の本を抱えて戻ってきた。
そして、きょとんとした表情で待つオレンジ髪の少女の前に本を置く。
「これが守備の訓練です。本を読んで集中力を養いましょう」
「えぇぇぇ!」
「何か不満ですか?大事なことです」
「……だってブライにも同じことされた記憶が……しかもシェークスピア」
「演劇調で面白いでしょう?さぁ読みましょう」

アリーナは守備力が1上がった。HP18 功5 守6 速10 覚醒度9%

1ライアンとHP訓練 2マーニャと攻撃訓練 3ミネアと守備訓練
4ブライと素早さ訓練 5クリフトの研究観察

それでは数字の選択をお願いします。
              _____
             /-―――‐-\
           /、--――――‐--ヽ
          |   |--―――‐‐-l´ |     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          |,  |.--―――--|  ,|     |
         / ヾ  |---――--/ i´ \   |  
        ┌、     ゝ二二二ノ    /┐   | サボらずちゃんと学校行けよ
        |l| l\__   ヽ | /   __/| ||| <  
        └-i、 \ ̄\⊥∠ ̄/ _,i-┘   \_____________
 ̄| ̄`7⌒/―' ̄ヘ i´三、__,.三`i へ ̄ー-ヽ⌒ヾ ̄| ̄ ̄| ̄
 |  /  /   /  `、 〈^⌒⌒^〉 /   ヽ   |  |  |   |
 |  |  |        `ヽ`^=^´/ /       |  |  |   |
 |  \ \      ヽ `ー‐'´ /       / /  |   |
 |  / \ \     ヽ    /       / / \  |   |
32 ◆WkDN/W0HOE :03/12/01 14:21 ID:0kwAnKYo
>>30
2.

>>28
辞めろばかり言うのではなく、どこがどう読みにくいのか指摘してあげることの方が必要です。
っつーか、単なる煽りですか。そうですか。


文章というのは書けば書く程上手くなります。
他の作家さんの真似でもいいから、とりあえずどんどん文章を書いていくようにしたら良いと思います。
もちろん、"他人に読んでもらう"という意識を持つことは必要ですが。
順調にいけば、一スレ埋まる頃には、かなり上手くなっているはず。

けど、実際それ程悪くないとは思います。もうちょっと短文形式でやると読みやすいかな。
自分が上手いと思う、作家さんの文章を研究してみては?
頑張って下さい。まぁ、僕が言えた義理じゃないんですけどね(汗
33A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/01 18:51 ID:I44+tWA1
>32さん
ありがとうございます。ご意見はとても参考になりましたし、参加して頂けるだけで嬉しく思います。
指導の面でも参加の面でも、どうぞよろしくお願いします。

>32さんの2に決まりました。参加ありがとうございます。

 コンコンと戸を叩き、中の反応を待った。ミネアには『姉さんの部屋には勝手に入ってよい』
と許可をもらっている。それでも不安な気持ちは隠せなかった。ゆっくりとドアノブに手を掛ける。
「何してるの?早く入りなさい!」
 マーニャの声だった。部屋には酒臭が漂い、テーブルには幾つもの空瓶が散らばっていた。
顔もスーツ姿もミネアと瓜二つだったが、性格の違いは一目で分かった。すでに小麦色の肌は
赤みを帯びている。
「ボジョレヌーボーはスッキリし過ぎてるわ。やっぱりスタンシアラに来たらスコッチよね」
 アリーナは恐る恐る向かいの席に座る。かつての冒険の中でマーニャの酒癖の悪さは心得ていた。
「突然質問ターイム!戦闘におけるダメージ計算は?」
「えぇ!……えーと、(攻撃力−(敵の守備力÷2))÷2±aでしたよね」
「……正解!!これで今日の訓練は終了でーす。さぁ飲もう」
「まだ訓練がありますし、今回はこのへんで……」
 アリーナは逃げるように部屋をあとにした。壁に空瓶がぶつけられる音を聞きながら……。

アリーナは攻撃力が2上がった。HP18 功7 守6 速10 覚醒度11%

1ライアンとHP訓練 2マーニャと攻撃訓練 3ミネアと守備訓練
4ブライと素早さ訓練 5クリフトの研究観察

それでは数字の選択をお願いします。
34あぼーん:あぼーん
あぼーん
うわっ
36あぼーん:あぼーん
あぼーん
37あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>33
ブライと素早さって何をやるんだ?ということで4

>性格の違いは一目で分かった
この文、主語は誰っすか?ナレーター?
しかたのないこととはいえ、主語が目まぐるしく変わるのが読みにくさなのかなあ・・・
漏れも人のこと言えないけど
39あぼーん:あぼーん
あぼーん
40あぼーん:あぼーん
あぼーん
41あぼーん:あぼーん
あぼーん
荒らしてるやつ楽しいか?
43A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/02 06:47 ID:2Ncn6InA
>38さん
なるほど、主語をアリーナ本人の視点(一人称的な『わたし』)にするのか、
第三者視点にするのか、明確に決めていませんでした。
基本的にはアリーナの気持ちを重視して『わたし』文章でいきたいのですが、
このあと敵のシーンも出てきますので、文章を統一させたいとも考えていますし……
うーん、悩みどころです。ご指摘ありがとうございます。

ブライに素早さですが……以外にお爺さんの素早さが高かった気がします(^^;
44あぼーん:あぼーん
あぼーん
45あぼーん:あぼーん
あぼーん
46あぼーん:あぼーん
あぼーん
47あぼーん:あぼーん
あぼーん
48あぼーん:あぼーん
あぼーん
49A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/02 17:56 ID:/81+GhDM
>38さんの4に決まりました。参加ありがとうございます。

 近代的な建物の中でブライの部屋は、まさに魔法使いの居城と言えた。アリーナがドアを開けると
魔術書に読みふける老人の姿があった。他の職員とは違い、宮廷時代の緑の服装を貫いている。
「そのあたりに掛けてくだされ」
 アリーナが席に付くとブライは用意してあったかのように紅茶を振舞った。
「それでどんな訓練をするの?読書はミネアさんので、もうこりごり」
「ははっ、それは良いことですな。ここには山ほど本がありますぞ?」
「もうっ、からかわないでよ。……でもブライといるとお城にいたころを思い出すなぁ……」
「ワシには今でも姫様はあの時のままに思えますじゃ」
 アリーナを頬を膨らませて抗議したが、やがてそれは笑いに変わり始めた。しばらくの談笑の後、
ブライは立ち上がると一冊の書物を持ち出した。それには『戦闘格闘術』と書かれていた。
「素早さを鍛えれば、敵より早く行動することができます。しかし、自身も高めれば必殺技も扱えるようになるのです」
「すごいっ!早く教えて!」
「……しかしここが問題なのです。必殺技はHPを消費します。しかも姫様の現在のお体では負担も
大きいでしょう。ここはゆっくりと……」
 そこへ突然扉が開き、緑のコートに身を包んだ二人の戦友――クリフトが飛び込んできた。
「姫様!敵のアジトを襲撃するとのことです。至急準備を整えてください」
 アリーナとブライは顔を見合わせた。老人が頷き、一人残るのを確認すると、オレンジ髪の少女は
先を駆ける若い神官の後を追った。

アリーナは素早さが2上がった。HP18 功7 守6 速12 覚醒度13%

今回は選択肢がありません。これから戦闘が始まるのですが、戦闘は次回から
プレーヤーに選択をお任せしようと考えています。今回はどんな感じかを
掴んでみてください。
50あぼーん:あぼーん
あぼーん
51あぼーん:あぼーん
あぼーん
52あぼーん:あぼーん
あぼーん
53あぼーん:あぼーん
あぼーん
54あぼーん:あぼーん
あぼーん
55あぼーん:あぼーん
あぼーん
56あぼーん:あぼーん
あぼーん
一文一文の表現力はそう悪くはないと思いますが、
展開が早すぎるような気がします。
もうちょっと、状況を連想できる文章の量を増やした方が良いかと。
58A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/03 16:24 ID:8bvcAnFv
>57さん
的確なアドバイスをありがとうございます!なるほど、状況を把握できるような文章で、
且つ短文形式にもっていけたらベストなのですね。頑張ってみますのでこれからもよろしくお願いします。

>どなたが存じませんがあぼーんしていただいて助かりました。ありがとうございます。

 深い森に佇む一軒の小屋がある。独立派と呼ばれるアジトの一つだ。辺りは闇夜に包まれ、
月の灯火が唯一の道しるべだった。暗い茂みに身を潜め、その小屋をじっと見詰める二つの影――アリーナとミニモンだ。
 茶色のコートに黒いニット帽でオレンジ髪を隠すアリーナに対して、小さき悪魔と呼ばれる魔物のミニモンは、
子供用のフード付きコートにすっぽりと身を包んでいた。ただし、ミニモンの場合は自身が同じ緑色なので
保護色となっているかは、疑問の余地がある。
「見て、巨人がいるよ。やっぱり敵は強そうだね」
 ミニモンの指を差す周りをうかがうと、草色の肌を持つ巨人が棍棒を手に、辺りを巡回している。
「うん、でもやるしかないね」
 アリーナは拳に力を込めた。
「ちょっと待って。世界樹の雫と世界樹の葉は持ったよね。予備はあるから、もし危なくなったら駆けつけるよ!」
 アリーナはその返事にニコッと笑ってみせた。そして敵を目指して猛然と向かって行った。
59A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/03 16:29 ID:8bvcAnFv
 独立派のアジトになっている小屋は幾つかの部屋に分かれており、その中でも一番広い部屋には
赤紫色の髪をした美女と赤髪の大男がいた。美女はその白い美脚をソファで交差させ、
大男は部屋の中央で呆然と立ち尽くしている。
「独立派ももうダメね」
「……敵、もう来てる……バズズどうする」
「知らないわよ。アトラス、あんたが倒してくれば?進化の秘法を使った小娘でも、あんたの怪力なら
良い線いけるんじゃないの?……それにしても折角モシャスしたんだから、もっと良い男になればいいのに」
「姿変える意味無い。中身大事。敵の様子見てくる」
 そう言うとアトラスはドアから出ていった。
「最近の若い奴らに聞かせてあげたいわ……まったく、あたしも出るか」
 バズズは傍に掛けてあった黒いロングコートを身にまとい、外へと繰り出した。
60A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/03 23:57 ID:nI6LG/IH
ここで戦闘の説明をします。

現在アリーナのステータスは、HP18 功7 守6 速12 覚醒度13% ですが、
これでは話しになりません。そこで覚醒発動を行います。これは戦闘時にのみ有効で、
例えば覚醒発動を10%と設定するとすべてのステータスが10倍になります。
HPなら18→180になるわけです。しかし覚醒度も10%UPしてしまいます。
覚醒度は100%になるとゲームオーバーになってしまうので(今のところです)、
それを押さえるために世界樹の葉を使います。
・世界樹の葉……使用時の覚醒度を半分に下げる。
・世界樹の雫……最大HPの半分を回復する。
今のところアイテムはこの二つですが、通常時でも戦闘中でも使うことができます。

今回はアリーナの覚醒発動を40%で行いたいと思います。
HP720 功280 守240 速480 覚醒度53% となりました。
これで戦闘を始めたいと思います。
61A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/04 00:33 ID:UTCLxj6V
そして今回は分かりやすく敵のステータスも書き込みます。

ギガンテス HP150 功150 守40 速50
アトラス HP??? 功??? 守??? 速???

アリーナは戦う敵は基本的にボス級なので、とても強く設定されています。
プレーヤーには、攻撃、特技、防御、道具、逃げる、から選択していただく予定ですが、
今回は自動戦闘を行います。

ギガンテスAがあらわれた。ギガンテスBがあらわれた。アトラスがあらわれた。
アリーナの攻撃!ギガンテスAに132のダメージ!
アトラスは様子をうかがっている。
ギガンテスAの攻撃!アリーナに7のダメージ!
ギガンテスBの攻撃!アリーナに5のダメージ!

1ターン目終了時のアリーナのステータスは、HP708 功280 守240 速480 覚醒度55%
となりました。続いて2ターン目です。

アリーナの攻撃!ギガンテスAに135のダメージ!ギガンテスAを倒した。
アトラスは様子をうかがっている。
ギガンテスBの攻撃!アリーナに4のダメージ!

2ターン目終了時のアリーナのステータスは、HP704 功280 守240 速480 覚醒度56%
となりました。続いて3ターン目です。

アリーナの攻撃!会心の一撃!ギガンテスBに272のダメージ!ギガンテスBを倒した。
アトラスは逃げ出した。

戦闘終了時のアリーナのステータスは、HP704 功280 守240 速480 覚醒度58%
となり、元に覚醒発動が無くなると、HP18 功7 守6 速12 覚醒度58% 戻ります。
これで戦闘終了です。 
62A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/04 00:49 ID:UTCLxj6V
LVUPは経験値制ではなく、ポイント制にしたいと思います。
今回の戦闘でアリーナは、2ポイント手に入れたのでこの数値2を
HP、功、守、速、のいずれかに振り分けてください。
HPを2上げることもできますし、功に1、守に1と上げることもできます。
たった2ポイントですが、選択をお願いします。

一応∩(゚∀゚∩)ageておきます。荒らされないとよいのですが、sage進行の方が
よろしいのでしょうか?
守1、速1
覚醒度は戦闘終わってもそのままなんですか?
65A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/04 20:30 ID:p9xNhWV2
>63さん
ありがとうございます。では守1速1を上げて、現在のアリーナのステータスは
HP18 功7 守7 速13 覚醒度58% となります。

>64さん
その通りです。もし連続で戦闘が始まってしまうとピンチになってしまいます。
世界樹の葉の使いどころが重要になります。

ストーリーは、いま少しお待ち下さい。その他、世界観等、システムについての
ご質問もお受けしています。
武器とか防具とかも選択可能なん?
68A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/05 20:21 ID:Ya4HyzU9
>67さん
武器や防具については検討中ですが、仮に作るとしたら攻守を上げるものではなく、
2回攻撃や敵を毒にするといった追加効果としての装備になると思います。

でも覚醒発動中のアリーナが爪を装備したら、その爪折れちゃいそうですね(^^;

DQ4でのストーリーネタが中々浮かばないので、「DQ3――現代の世界に連れて行けないかな」
と模索中です。女子高生風のブレザーにスカートを着せたアリーナがヤマタノオロチと
戦うシーンをぜひやってみたいです。妄想爆発ですみませんm(_ _)m
69A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/05 21:18 ID:Azj5MSWf
ストーリーはまだなのですがここで今後の展開の選択肢を選んでいただこうと思います。
簡単なストーリーを書き込むと、この後アリーナは普遍教会の一員となることになります。
彼らの目的は『竜』の撲滅です。また強力な竜に立ち向かう派閥としてイブール派と
ハーゴン派があります。イブール派はアリーナのように進化の秘法を使いますが、
ハーゴン派は擬人(アンドロイド)の少女――ジョゼットを使って戦せています。

まだ仮ですが選択を用意します。
1ジョゼットと訓練。
2ヤマタノオロチを倒しに行く。

それでは数字の選択をお願いします。


  なんつーか、 末 期 だ な
>女子高生風のブレザーにスカートを着せた
>ヤマタノオロチ

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>女子高生風のブレザーにスカートを着せた
>ヤマタノオロチ

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>ヤマタノオロチ

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1で。
何事も基礎が大事、1.

まー、またーり頑張って下さいー
78A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/06 22:53 ID:gN3wSZsy
>76さん>77さん
ご参加ありがとうございます。上げると荒らされてしまうようなので、下げで頑張ります。
マターリですが、よろしくお願いします。 

 開けた森の中で二体の巨人が倒れている。赤い巨人アトラスは人間の姿に戻り、『化け物』
と呼ぶべき少女に恐怖を感じていた。確かに彼女は息が乱れ、疲労を読み取ることができる。
しかし、どちらにしても今の自分では勝てる見込みは難しいだろう。
 そこへ茂みから小動物かと思える緑色の者が飛び出し、少女に何かを与えた。おそらく、
回復薬に違いない。

アリーナは世界樹の葉を使った。覚醒度が半分になった。覚醒度58→29%

「さすがね、こんなに簡単にやってしまうなんて」
 ブーツの音を響かせロングコートに身を包んだ美女――バズズはアトラスに歩みよった。
「例のと戦わせるわ。まだ完全じゃないけど、何とかなるでしょ……ジョゼット!」
「はい」
 音も無く、気配も無く、赤いコートに赤い髪留めをしたお下げの少女が現われた。
「一応味方にする予定なんだけど、話も長くなるし……とりあえず伸しちゃってくれる?」
「はいっ」
 一つ返事で少女はアリーナに襲いかかってきた。

今回は覚醒発動の%をどれくらいにするか選んでください。ちなみにジョゼットは
ワンダープロジェクトJ2をやった方ならお分かりになると思いますが、強いです。
しかも今回は世界樹の葉を切らしてしまいましたので、途中で覚醒度を下げることが
できません。その辺りを参考に選んでください。

1覚醒発動20% 2覚醒発動30% 3覚醒発動40% 4プレーヤーがお好きな%を書き込んでください。

それでは選択をお願いします。
29%+X%ってことかな?
じゃぁ、2の30%で。
80A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/08 07:52 ID:tazpIeV+
>79さん
その通りです。ご参加ありがとうございます。2の30%に決定しました。
またギガンテスとの戦闘ではそれほど覚醒度は上昇しませんでしたが、今回は強敵なので
30%程度がもっとも適していると思います。

アリーナ(覚醒発動中) HP540 功210 守210 速390 覚醒度59%

ジョゼットがあらわれた。
ジョゼットの攻撃!アリーナに148のダメージ!
アリーナの攻撃!ジョゼットに55のダメージ!

1ターン目終了時のアリーナのステータス HP392 功210 守210 速390 覚醒度66%

ジョゼットは正拳突きを放った!アリーナに217のダメージ!
アリーナは世界樹の雫を使った!HPが210回復した。

2ターン目終了時のアリーナのステータス HP385 功210 守210 速390 覚醒度78%

ジョゼットの攻撃!痛恨の一撃!アリーナに302のダメージ!
アリーナの攻撃!会心の一撃!ジョゼットに110のダメージ!ジョゼットを倒した。

戦闘終了時のアリーナのステータス HP18 功7 守7 速13 覚醒度94%

ストーリーは少しお待ち下さい。ちなみにジョゼットのステータスは
ジョゼット HP200 功400 守200 速400 でした。
また正拳突きは使用すると、最大HP20%分のHPを消費して、通常攻撃の1.5倍の
ダメージを与えます。
81A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/08 08:00 ID:tazpIeV+
>80
世界樹の雫の効果を間違えました(´Д`;)
最大HPの半分を回復するので、270回復が正しいです。
ジョゼットはHPが少ないので何とか勝利することができました。
ただ、アリーナの覚醒度はヤバイです((;゚Д゚)ガクガクブルブル
82A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/08 09:07 ID:HrCOKuIU
ジョゼットに勝利しましたので、アリーナは3ポイント獲得することができました。
>>62を参考に、HP、功、守、速、の中から、3ポイントを振り分けてください。
振り分けはプレーヤー(皆さん)のご自由ですので、よろしくお願いします。
83影君:03/12/08 20:16 ID:pD/F6K6Z
攻に1で、速に2。

ちょっと覚醒度について質問。
覚醒度の特徴について、少し推察してみました。
1.戦闘開始時に覚醒発動を行うと、現在のステータスが、上げた覚醒度のパーセンテージ倍になる。
2.戦闘中は、覚醒度が徐々に上がっていく。
3.覚醒度が100%になったらゲームオーバー。 
4.覚醒度は世界樹の葉を使うことによって、下げることができる。
※戦闘のダメージ量は、攻撃力−(敵の守備力÷2))÷2±a。
とりあえずは、以上のとこだと思います。間違ってら御免。

2については説明が無かったようですが、
この数値の変化については、何か法則性というか条件があるんでしょうか?
84A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/10 00:10 ID:wpbdgIdK
>>83影君さん
ご参加ありがとうございます!1、3、4については全くその通りです。
2については、こちらが勝手にやっているのですが、ある程度の法則として、
訓練でステータスが1上がると覚醒度も1上がるようにしました。
また戦闘ではダメージを100受けると、5ポイント程度上がりようにしました。

それでは、現在のアリーナのステータスは、HP18 功8 守7 速15 覚醒度94%
となりました。ストーリーはお待ち下さい。
それと戦闘ダメージ(攻撃力ー(敵の守備力÷2))÷2±aですが、
実際のDQでも、これを使用しているらしいですよ。
85A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/10 20:07 ID:74ct86kb
保守も兼ねて書き込みますが、主人公をピサロにしてみたいなぁ……と思い始めたりしてます(^^;
今まで読んでいただいた方々からすると( ゚д゚)y \_ ポロッですよね。

でもピサロなら現在と同じく覚醒度システムが使えますし、ストーリーとして
ロザリーのためにDQ3の世界における世界樹の花を求めて旅立つ……そこに待ちうける
普遍教団ハ―ゴン派。というのを生み出し?ました。
なぜDQ3かというとDQ4〜6が夢の世界だからです。ですから実体として生きるのならば
DQ3に関わらなければならない、というのが、あくまで、勝手な、どうしようもない、私の持論です。
物語の舞台は主にギガアの大穴から世界樹までのヨーロッパを想定しています。

どうなるか分かりませんが、よろしかったら参加されてみてください。
86 ◆WkDN/W0HOE :03/12/11 19:57 ID:8vJ4REfM
DQ3は世界観も設定もしっかりしてるからね。
これからも、またーり拝読させて頂きますー
87A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/11 21:35 ID:wyUGZbp9
>86さん
ありがとうございます(゜ーÅ)ホロリ

例えば覚醒度にしても、疲労度などに置き換えてしまえば、どんなキャラでも
ストーリーを作れると思います。

何かオススメのキャラがありましたら、ぜひ書き込みを下さい!
DQのキャラならば一応すべて網羅しております。あくまでも一応ですが……(^^;
88A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/12 20:42 ID:iJd6U6er
仮にピサロのストーリーにするならば、こんなものを考えてみました。

それはロザリーの一言から始まった。
「シンシアを蘇らせることはできますか?……わたしと同じように」

世界樹の花を求めてDQ3の世界に来たピサロ。しかし、そこには世界樹を管理し、
世界での揺ぎ無い地位を手に入れたい普遍教会ハーゴン派の陰謀が渦巻いていた。

こんな感じで、やってみたいと思います。
別にアリーナのままでいいんじゃね?
他の話も書きたいのなら、DQ4みたく章仕立てにしたらいいし。
90A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/14 10:23 ID:LtTq/5L7
>89さん
アリーナがシンシアを蘇らせるという旅に出ても良いのですが、ストーリーは暗めなので……。
まぁ、アリーナの明るさでぶっ飛ばすという手もありますけれど(^^;

ご意見ありがとうございます。充分検討させていただきますm(_ _)m
91A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/15 22:23 ID:4tmulcjA
>>83さんのまとめていただいたルールを少し訂正して書き込んでおきます。
1.戦闘開始時に覚醒発動を行うと、現在のステータスが、上げた覚醒度のパーセンテージ倍になる。
2.戦闘中、移動中は、覚醒度が徐々に上がっていく。
3.覚醒度が100%になったらゲームオーバー。 
4.覚醒度は宿屋で休んだり、休憩することによって、下げることができる。
※戦闘のダメージ量は、(攻撃力−(敵の守備力÷2))÷2±a。

主人公に関してはまだ迷ってます(^^;
92A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/17 20:20 ID:tRUPY8ow
保守します!(`・ω・´)
93 ◆WkDN/W0HOE :03/12/17 20:26 ID:uWA1aBwZ
構想をじっくり練ることも必要ですが、
とりあえずは、実験と題して色々やってみてはどうでしょうか。
学問なき経験は、経験なき学問に勝ると言いますし。
短気は損気とも言うけどさ。
95A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/19 21:55 ID:Aoiks5QB
>93さん
m(_ _)m いつも的確なご指摘ありがとうございます。勉強になります(゚д゚)ゝ

>94さん
すみません、こちらが単に遅いだけなのです(ノД`)

う〜ん、悩んだ結果、アリーナとピサロのザッピングでいこうかなと思います。
うまくつじつまを合わせられるかが、問題です(^^;
何とかうまくいくようにやってみます。少々お待ちください。
96 ◆WkDN/W0HOE :03/12/20 21:08 ID:QQgESYAl
なんか指摘ばっかりですみません(汗
では、気長にまってますー
97猛将軍v義文:03/12/21 23:35 ID:HO4GTgTa
>87さん
98猛将軍v義文:03/12/21 23:36 ID:HO4GTgTa
>>97
上の文間違いです、すいません。
99A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/22 21:33 ID:46lFMIMw
>96さん
そんなことありません、とても参考になってます!これからもよろしくお願いします。

>97さん
保守になってますので、助かりました(^^;

ではまずアリーナとピサロのステータスを書き込みます。

アリーナ HP18 功8 守7 速15 覚醒度10%

ピサロ HP20 功7 守7 速10 覚醒度20%

そして世界はDQ3となりますが、かなりオリジナル要素が強いです。
どうぞご了承くださいm(_ _)m

それでは、アリーナ編とピサロ編のどちらから始めるかを選択してください。

1、アリーナ編
2、ピサロ編
100 ◆WkDN/W0HOE :03/12/23 14:05 ID:LNksO4XX
100GET!
>99
1でお願いします。
1
なんか過疎化気味だな。
103A.I. ◆CXostpSKZ. :03/12/27 13:47 ID:0EHtXlgt
>100さん>101さん
ご参加ありがとうございます。年末で忙しく、中々書き込めませんでしたm(__)m
いま世界観を見直しを行っています。いまのままだと宗教対立のようなストーリーで
展開が難しいのです。そのため分かりやすく戦争が起こったというものにしました。

>102
過疎化しないように頑張ります!

 勇者が魔王を倒せば、平和が訪れる。誰もがそう信じていた……。

【カルロスの日記】
 僕は兵隊に志願した。国家のためにだとか、そんな崇高な理由があるわけじゃない。
ただ職がなかっただけだ。恋人のサブリナは反対したけれど、彼女のためにも稼ぎが欲しかった。
 ポルトガ政府軍が反政府を鎮圧する。僕の周りは、ほんの数ヶ月のことだと笑って話していた。
だがこれにエジンベアとロマリアが介入し始めると、あとは地獄の日々が待っていた。
 かつて魔物を倒すために使われた魔法は、いま人間に向けられている。彼女の前を行進した
ポルトガの大通りで、誇らしげに担いだ槍は糞の役にも立たなかった。
 塹壕を掘り、頭を下げ、当たりもしないボウガンを放ち続ける。そして正面から降り注ぐ、
魔法の矢の中をひたすらに前進するのだ。
 あぁ、主よ。もしこの惨状を見ておいでならば、どうかもう一度あの頃に戻してください。
魔王がいても彼女と一緒にいることのできた、あの日々に。

【サブリナの日記】
 引きとめておけば、状況は変わったでしょうか?いいえ、いま街からは男の姿が消えて
しまいました。どうにもならないことが、この世界にはあるのです。
 私は矢を作る工場で働いています。空からは時々、飛竜に乗った兵士が魔法の塊を
落としていきます。それに当たるどんな建物も玩具のように壊れてしまうのです。
 確かに魔王のいた時代は恐怖でした。でもあの兵士にもきっと家族がいるはずです。
温かいスープを口に運んでくれた人がいるはずです。
 でもいまは魔物よりも憎いのです。あの兵士が、魔法が、そしてそれを生み出した人間が。
 この街を捨てようとは思いません。あの人が帰ってくるまで私は待ち続けます。
一応保守。
105 ◆WkDN/W0HOE :03/12/31 21:22 ID:LVD4EUo6
年越しほっしゅ。
来年もがんばてください。
106A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/01 03:31 ID:nfSi3uFr
>104さん
ありがとうございます。いつもながら遅いペースですみません。

>105さん
明けましておめでとうございますm(__)m こんなにマターリな状況(過疎化?)ですが、
よろしければ参加されてみてください。

 世界が変わっても、人間のやることは変わらない。
 悲鳴が聞こえた街の裏通りに向けて、アリーナは走っていた。そして、壁に背を向けて座り込む女性の
姿が目に映った。その周りを三人の男が囲んでいる。
 すでに日は落ちて、人通りは無いにも等しい。もはやアリーナの正義感を遮るものはなかった。
「ちょっとあんた達!」
 人差し指を真ん中の男に向け、相手を威嚇した。もちろん小娘に指摘されて引き返す相手ではないことは
分かっている。ただ戦うにしても、女性が人質に取られると厄介だった。
 ここは先に女性を逃がすべきか……。そうこうしているうちに、三人が距離を縮めてきている。
その足取りから、ただのゴロツキではないことも分かった。
 どうする!?アリーナの鼓動が速まる。

1、戦う。
2、女性を連れて逃げる。

それでは選択をお願いします。
107 ◆WkDN/W0HOE :04/01/01 15:56 ID:w8M+eX0J
2.
未知の敵に正面からぶつかっていくのは得策ではない。

あけおめでd。
最初はマターリな状況でも、別に良いと思いますよー。
面白くなってくれば自然と人が集まってきますからねw
今年一年も、A.I.さんの更なるご活躍を期待してますー。
1.
109A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/01 23:20 ID:LrRma1qC
>107さん
はい、面白いものが書けるように頑張ります!

>108さん
参加ありがとうございます。今回は2に一票、1に一票で、2の選択肢が早かったので2が選ばれました。
また参加されてみてください。

 服装はどこの街にもいそうなものだった。しかしそれを纏う身体はたくましく、顔は精悍で……。
王宮に長いアリーナは直感した、兵士だ。
 アリーナは自らの左腕を見た。その部分だけ皮のドレスに膨らみがある。かつて魔王が力の制御のために
使用した黄金の腕輪がそこにはあった。
 力を少し解放する、そしてすぐに逃げる。作戦は決まった。アリーナは傍にあった小石を数個握ると、男達に
向かって投げつけた。ひるんだ男達が目を開けると、そこに少女の姿はなく、振り返ると女の手を引いて逃げようとしていた。
「何っ!?」「速い!」
 それが男達がもらした感想だった。アリーナは振り向くことなく、駆け出した。心配ごとは女性の体力がもつかということと、
見知らぬ街の裏通りを逃げ切れるかということだった。耳は追手の足音を捉えている。
「ねぇ、こっちよ」
 裏路地から顔を覗かせる少女が手招きしていた。アリーナと同じオレンジ色の髪を後ろで束ねている。
年も同じくらいだろうか。

アリーナは覚醒度が10%上昇した。

1、少女の手招きに従う。
2、いまは逃げることに集中する。

それでは選択をお願いします。
あけおめ。

>109
少女の体が心配。1
111A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/02 18:57 ID:3btOKHe7
>110さん
おめでとうございます!それでは1に一票で1が選ばれました。

 突然ことだったが、驚いている暇はなかった。女性の手を引きつつ、少女がいた角を曲がる。
「ラリホー」
 次の瞬間、アリーナはその場に倒れた。聞き慣れた催眠呪文だった。唱えたのは少女だ。
「これはバーバラ様!」
 追手の男達は、少女に対してまるで上官に出くわしたかのように接した。
「男三人そろって、だらしないわね。いいわ、はやく研究所に連れていって」
 バーバラはそう言うとアリーナに近づき、左腕を捲り上げた。
「面白い素材を見つけたわ」
 アリーナの意識がもったのはそこまでだった。

 気が付くと牢屋の中だった。石で囲まれた部屋に簡易ベットとトイレが申し訳程度に備えられている。
手を引いていた女性はどうなってしまったのか、ベットに横になり考えを巡らしていると、あの少女がやってきた。
「取り引きをしましょう。あたしがこの世界のことを教えるかわりに、あなたは協力する。どう?どうせ、右も左も
分からないんでしょう、夢の世界の住人さん」
 この人は何を言っているのだろう、それがアリーナの素直な気持ちだった。ベットから起き上がり、鉄格子置きに
バーバラを見る。彼女は自信ありげにこちらを見ていた。
「バーバラ、さっきのはどういう意味なの?」
 自分の名前を呼ばれてバーバラは少し驚いたが、すぐに口を開いた。
「質問はいいの。協力するの、しないの?」

1、バーバラに従う。
2、バーバラに従わない。

それでは選択をお願いします。
112 ◆WkDN/W0HOE :04/01/03 17:53 ID:uBTuoC+I
1.
とりあえず様子見。
113A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/03 22:35 ID:fC+cUQ52
>112さん
参加ありがとうございます。1に一票で1が選ばれました。

 アリーナが『YES』の意向を伝えると、バーバラは口元をにんまりと歪ませて握手を求めてきた。
牢屋越しの握手に不快感を覚えつつも、アリーナは手を差し出した。

 ポルトガ王の居城では将軍と大臣が集まり会議が開かれていた。ヨーロッパ周辺地図が中央に置かれ、
敵に対抗するための途方もない議論が交わされていたのである。
「北部戦線はいまだに膠着状態で動きなし。さらにジブラルタル海峡を抜けた一部のロマリア艦隊がゲリラ的な行動を……」
「ゲリラ?海賊の間違いであろう。エジンベアとの連合艦隊が海峡を封鎖した。時機に補給が切れる。東部はどうか?」
「すでにバレアレス守備隊との連絡は途切れ、上陸は目前かと……」
 その時会議室の扉が開かれ、一人の兵士が飛び込んできた。そして片膝を立ててしゃがみ込む。
「会議中に申し訳ありません。ただいま入った情報によりますと、エジンベア王が討たれたと……」
 会議室にかつてない動揺と驚嘆の声が広がった。
「まさか共和国派か!」
「いいえ、序列第三位フォード公爵によって……」
 会議は中断された。ポルトガにも互いに対する猜疑心が渦巻いていたのである。

ここから主人公が移ります。
114A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/03 23:01 ID:fC+cUQ52
 波の音が聞こえるの同時に自らの身体が何か引きずられるのを感じた。
「ばぁや?」
 思わず口に出してマーゴットは目を見開いた。ばぁやは、もういない。そう、船から海に飛び込んだのは
マーゴット一人だった。では今引きずっているのは……。
「きゃぁぁぁ」
 それはキノコの魔物だった。人の背丈の半分ほどのキノコに短い手足が生えている。
「いやぁ、放して!」
 魔物はマーゴットのドレスの襟首を掴んでいたので、放すと砂に後頭部をぶつけることになった。
マーゴットは金髪の頭を抱えてうずくまる。
「何よ、痛いじゃない!」
 そう言ってマーゴットは口元を手で押さえた。魔物は話しが通じる相手ではない。
逃げなければ、そう思って立ち上がろうとした瞬間、腰に激痛が走った。
おそらくここに流されるまでにどこかに打ち付けたのだろう。

1、砂を投げ付ける。
2、大声で助けを呼ぶ。

それでは選択をお願いします。
2
116A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/04 22:38 ID:gEAyuOfY
>115さん
参加ありがとうございます。2に一票で2が選ばれました。

 このままではいけない、そう思ったマーゴットは大きく息を吸い込み助けを呼ぼうとした。
「悪いけど、ここらにゃ人は通らない。まぁ、偶然にも前に双子の姉妹が迷い込んで、おいらの小屋に
泊まらせたことはあったけど……」
 それはマーゴットの声ではなかった。あまりの驚きに息が詰まり、むせ返ってしまう。
「おいおい、大丈夫か?どっか怪我してるのか?待ってろ、いま小屋まで運んでやるからな」
 キノコはそう言うと、砂の丘を登り、前に広がる森の中へと消えてしまった。
 マーゴットはその様子を呆然と眺めていたが、やがて思い出したかのように手を叩いた。
「そうだ、わたしホイミ使えたんだ」
 マーゴットは砂に寝転んだ状態で腰に手を当て、回復呪文をささやいた。両手が静かな光を帯び、痛みが徐々に
ひいていく。マーゴットはゆっくりと立ち上がった。
 髪には砂が纏わり付き、服はずぶ濡れで肌に引っ付き、靴は無くなっていた。

マーゴットの疲労度が5%上昇した。

1、キノコを待つ。
2、キノコの後を追って、森に入る。
3、とにかく、この場から離れる。

それでは選択をお願いします。今回は選択によってルートがだいぶ変わる予定です(^^;
むむむ、迷うな・・・
探りを入れよれてみようか。2
118A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/05 22:37 ID:d1KyWYl6
>117さん
参加ありがとうございます。2に一票で2が選ばれました。
ちなみに3だった場合、キノコを無視するしてストーリーが進む予定でした(^^;

 マーゴットは晴れ渡った空をゆっくりと見上げた。そこに広がったのは宮廷内での日々だった。
そして『おじさま』と呼び、淡い恋心を抱いていたフォード公爵が浮かび上がる。
 この世に信じられる者などいない――それがマーゴットが宮廷内で最後に学んだことだった。
 全ては信じない、だけど利用できるものは利用する……。マーゴットは覚悟を決めるとドレスの裾を上げ、砂の丘を登り、
目の前に広がる森へと足を踏み入れた。そこは未開とも言うべき場所で、わずかに獣道が走っているだけだった。
一歩一歩進むごとに緑の大地がミシミシと音を立て、マーゴットの素足を傷つけていく。
「痛いっ!」
 マーゴットは右足に激痛を感じ、そのままバランスを崩して倒れた。見ると足の裏に木の枝が突き刺さっている。
流れ出す血を眺めながら、マーゴットには諦めの気持ちが溢れ、自然と涙がこぼれていた。
 このまま死んじゃうんだ……。
「何やってんだぁ?素足でこんなとこまで来るからだよ、まったく」
 現われたのは、あのキノコだった。正面からまじまじと見ると、タレ目に口からは太い舌が覗かせており、とても
透き通った青年の声を発するとは思えない。
 キノコはマーゴットに近づくと、すぐさま木の枝を引っこ抜いた。声も出せずにいるマーゴットを
尻目に、キノコは樽のようなものを持ち出した。
「これは樽の上蓋を取って、底を残して半分に切ったものさ。いつもは焚き木を集めるのに使っているんだけど、
人間も運べると思って。さぁ、腰掛けてみてくれ」
 マーゴットは足の痛みも然る事ながら、早く休みたかったので、一つ返事で実行した。うまく座れたのを
確認すると、キノコは『はっ』という掛け声と共に樽の紐を背負う。しかしすぐに戻してしまった。
「人間ってけっこう重いのな」
「失礼ね、これでも軽いほうよ!」
 何度か休憩を入れつつも、一人と一匹はレンガ作りの小屋に辿りついた。
「すぐに傷の手当てをしよう」

1、キノコに手当てを任せる。
2、なけなしのホイミを使い、自分で回復。

それでは選択をお願いします。
よろぴくきのこん。1
120A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/06 23:03 ID:7AWVBqVb
>119さん
参加ありがとうございます。1に一票で1が選ばれました。
DQ5リメイク版ではお化けキノコが仲間になって欲しいです!

「えぇ、お願い」
傷の手当ては任せることにした。しかし本当のところは火炎呪文『ギラ』の余力を残しておきたいからでもあった。
マーゴットは樽から降りると、キノコの案内で小屋の中に入っていった。まず最初にキッチンが目に入り、
中央にはテーブルと椅子が置かれ、右には窓、左には暖炉があり、奥には二段ベットが配置してあった。
キノコはマーゴットを下段のベットに座らせると、キッチンの棚から子瓶を持って現われた。
「前に双子の姉妹を泊まらせた時にお礼にって貰ったんだ。まぁ、姉貴のほうに上等なワインを取られちまったが。
何でもこの子瓶の水を振り掛けると大概の傷は治っちまうんだと」
そう言うとキノコはマーゴットの右足に液体を垂らしていった。すると見る見るうちに傷が塞がっていく。
「やったな」
「うん、ありがとう。ところであなたのことを何て呼べばいいの?わたしはマーゴット」
「そうか、自己紹介がまだだったな。オイラはマッシュさ。人間はお化けキノコって呼ぶ」
「分かった、わたしはマッシュと呼ぶわ。それと……わがままついでに身体を洗える場所はない?」
「うーん、難しいなぁ。ただの水でよかったら外の樽に汲んであるけど、それでいいか?」
「身体を洗えるなら、何でもいいわ」

小屋のすぐ隣りに樽は置かれ、蓋がしてあった。マーゴットが蓋をどけると綺麗な水をたっぷり確認することができた。
マッシュには覗かないでね、と念を押してある。マーゴットはドレスと下着を蓋の上で脱ぐと、ゆっくりと
身を沈めていった。水は冷たかったが、砂が取れるのであれば、これに越したことはない。
髪に付いた砂も取れ、マーゴットが樽から出ようとしたその時、辺りの森から見られている感じを受けた。
「誰かいるの!」

1、すぐに着替えて逃げる。
2、裸のまま、ギラを唱える。

それでは選択をお願いします。
ぶっとべマグナーーーーーム!!!
ってやりたいところだが、1.
122A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/08 05:37 ID:cFjcNSpI
>121さん
参加ありがとうございます。1に一票で1が選ばれました。
ところで『ぶっとべ……』はどこかで聞いたことのあるフレーズなのですが、思い出せません。
よろしかったら元ネタを教えてくださいm(_ _)m

返事はなかった。それでも気味の悪さ感じたマーゴットは、急いでドレスとショーツを水に浸ける。汚れを落とすには充分では
なかったが、今はここから離れるのが先決だ。ドレスだけを身に着けるとマッシュに知らせるために小屋の入り口を目指して駆け出した。
「えっ!」「うわっ」
ちょうど角を曲がったところで、マーゴットは何かを下敷きにしていた。いや何かは分かっていたが、下半身に伝わる妙な感覚に
状況が把握できずにいた。マッシュはいつも舌を出していた。ドレスの下にはマッシュの顔がある。ショーツは右手に握っている。
マーゴットの中で宮廷の頃からの記憶が走馬灯のように走りぬけた。そこから頭が真っ白になるのにさほど時間はかからなかった。
123A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/08 05:39 ID:cFjcNSpI
マーゴットは上半身を起こした。そこは下段ベットの上で、毛布一枚以外に身体を覆っているものはなかった。
「よぉ、目が覚めたか?今スープができたからテーブルに置いとくな。ん?服を探してるのか?びしょ濡れだったから
暖炉で乾かしておいたぞ」
マッシュは皿を置くと、ベットまで服を運んできた。マーゴットは毛布に包まりながら、何とか着替えることに成功する。
いまさら隠しても、と感じながらではあったが。ようやく落ち着きを取り戻すと、ベットの下にサンダルが置いてあるのが目に入った。
「マーゴットには靴がなかっただろ。木と紐だけの簡単なものだけど、よかったら履いてみてくれ」
サンダルはマーゴットにぴったりなサイズでとても心地が良かった。また浜辺から何も口にしておらず、スープの匂いは
それだけでマーゴットを席に引き寄せた。素朴な野菜スープだったが、いまは何よりも美味しく感じた。
「何から何までありがとう。いまわたしが生きていられるのはマッシュのおかげだと思う」
「そんな大げさだなぁ、困った時はお互い様さ」
「ううん、本当に感謝してる」
マーゴットはマッシュが純粋な気持ちで助けてくれたと信じることにした。たとえそれが一方的なものであっても。
「ところでマッシュはスープを飲まないの?とっても美味しいのに」
「おいら達は基本的に水だけで生きられるんだ。だからさっきも水を飲んだんだけど、どうも
マーゴットとぶつかってから、しょっぱく感じるんだよなぁ」
マーゴットはスプーンを落とした。そして顔が充血し耳まで赤くなるのが分かった。

1、ビンタをくらわす。2、話題をそらす。3、お好きな行動を書き込んでください。
それでは選択をお願いします。
マーゴットは急に、きのこシチューが食べたくなった。

………と行きたいところだが、2.


>ぶっとべ……
不確かな記憶だけど、
爆走兄弟レッツエンドゴーっつーミニ四駆のマンガで出てくる台詞。
主人公のゴウが、頻繁に彼の愛機に向かっていう台詞です。「かっとべ」だったかもしれん。
125まあくん@どうやら管­理人:04/01/08 20:16 ID:S8olYL6N
ttp://jbbs.shitaraba.com/study/2270/
↑の掲示板から逮捕者が
だんだん面白くなってきますたね。
127A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/09 23:23 ID:Kd9cd0d5
>124さん
参加ありがとうございます!あの兄弟は人気ありましたねぇ。胸の痞えがとれました。
選択は2が選ばれました。

>126さん
面白くなるようにやってみますので、何かありましたらぜひアドバイスをお願いします。

「ん?どうかしたのか?」
「……何でもない。お腹いっはいだから、もう寝るね」
そう言うとマーゴットはベットに戻り、毛布を頭から被った。
「……何があったのかは分かんねぇけど、一人で背負いこむことはねぇと思うぞ」
「うん、ありがとう」
いまこうしていることが正しいのか。それともいままでが異常だったのか。目を閉じるまでの間、
マーゴットが答えを出すことはなかった。

「ばかな、この艦をそれだけの人数で落としたと……」
「能書きは良い。この前襲った船の中に金髪碧眼の女性がいたはずだ、どうした」
「……若い女は全員牢にぶち込んである」
「ゲスが!」
銀髪の若者が握る剣の刃が、男の胸に突き刺さった。声を上げる間もなく男は倒れる。
若者が振り返ると、彼を囲むように男達が集まった。皆彼と同じくロイヤルブルーのロングコートにベレー帽を着用している。
その中から口髭を生やした、筋肉質の男が前に出た。
「テリー殿、牢屋の中には姫の姿はありませぬ」
「……では大陸に向かう。ライアン、上陸の準備だ」
若者の言葉に一同は敬礼し、颯爽と散っていった。残された船室で若者が剣の血を拭う。
「……国民は若く美しい女王を望んでいる。その血筋など気にする輩ではない」
128A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/09 23:27 ID:Kd9cd0d5
砂漠の中を黒い外套に身を包んだ、アリーナとバーバラが歩いている。いや、正確にはバーバラは動けなくなっていた。
「ぜぇ、ぜぇ。何でこんなことに……これもそれもあんたと手を組んでからだわ」
「わたしあれから何も聞かされてないんだけど」
「筋肉バカのあんたに何から話せばいいのか、検討もつきません!」
言われたアリーナは頬を膨らませると一人でスタスタを歩き出した。
「待って、こんな砂漠のなかで天才魔法使いが生き絶えるなんて人類にとって大損失だと思わない?」
これはマーニャ以上のつわものだ、アリーナはふと昔を思いだし、結局バーバラのもとに向かった。

1、ライアン&テリー編を始める。(ひたすら美女を探し、そのためならば戦闘も辞さないストーリーです)
2、アリーナ&バーバラ編を始める。(一応目的がありますが、二人のギャグが多くなりそうです)
3、マーゴット&マッシュ編を始める。(マターリとしたストーリーになる予定ですが、テリー達に見付かると大変です)

それでは選択をお願いします。
3で良いんじゃないかな?
マターリって書いてるけど、別にそれに縛られなくてもいいと思うし。
22222
132A.I. ◆CXostpSKZ. :04/01/14 22:39 ID:WIUJ34vV
>129さん>130さん>131さん
すみませんm(__)mなかなか時間が取れず、何とか週末にはと思っているのですが……
書き手がマターリではどうしようもありませんね(ノД`)
一度すべてを見直して、他の書き手さんと共にリレー形式にした方が
良いのかもしれません。ご意見がありましたら、ぜひお願いします。
またーりやっていけばいいと思うよ。うん。
別に急く必要はナッシン。
リレー形式にするよりも、
各編をまるごと一個誰かに任すという風にした方が面白いと思う
それぞれ同時進行で。
書き手が集まるかどうかが問題だが。
135 ◆WkDN/W0HOE :04/01/19 19:23 ID:3CJL9kiw
むむむ、停滞気味ですかー。
別に遅くてもいいから、A.Iさんに頑張って欲しいなぁ。
影ながら応援してますので。

あと、
リレー形式はちょっと時間の都合で無理ですが、
>>134氏の方式でいくなら、一編ぐらいなら受けもってみてもいいですよー。
足でまといになったら身も蓋もないけど(汗
136A.I. ◆fX8wgtjTtc :04/01/19 19:26 ID:aiG0mXfw
>133さん
本当にマターリですが、よろしくお願いしますm(__)m

>134さん
カンシャ━━━━━━(T∀T)━━━━━━ !!!!!とても参考になります。134さんのご意見をもとにルールを考えてみました。
うまくいけばザッピングのようになるのではないか、と一人で思っています(^^;

@世界はDQ3です。バラモスは存在しています(ゲームの初期段階と同じです)
A書き手はルイーダの酒場でキャラを決め、アリアハンから旅立ちます。
B重要アイテムは一人の書き手しか持てません。

@はDQ3をやった方なら大丈夫だと思います。Aに関してはDQに存在したキャラならば、誰を使ってもかまいません。
例えばこの世界に迷い込んでしまったという設定でテリー&ミレーユのパーティーもありえますし、
書き手のオリジナルキャラに戦士等の名前を付けてパーティーを組むのもOKです。

Bがザッピング要素になります。例えばロマリアに行くにはナジミの塔で盗賊の鍵を貰い、
レーベのおじいさんから魔法の玉を貰い、最後に壁にぶつけなければなりません。
しかし同じ世界でのストーリーを書き込んでいきますから、重要アイテムは一人の書き手のパーティーしか
持つことができません。盗賊の鍵を取れなかったパーティーは壁が壊れるまで
どこかで暇をつぶしをしたり、レベル上げをあげているシーンを書き込んでください。
盗賊の鍵を持っているパーティーをストーカーのごとく、付いていくのもありだと思います。

勢いで書き込んでしまいましたが、いかがでしょうか?ぜひご意見をお聞かせください。
保守のために上げておきます。
137A.I. ◆0hDKYGFZm. :04/01/19 19:34 ID:aiG0mXfw
>135さん
136にルールを書いてみたのですが、もしよろしければ書き手さんになって
下さい!
実は週末から何故かアク禁になっていたので書き込めませんでした(´Д`;)
トリップが(゚A゚)イクナイのかと思い、色々変えてみたのですが、関係ないみたいです。
マターリですが、少しずつでもやれたらいいなと思います。
138ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/01/21 20:15 ID:euPJJvn8
>136
大体了解した。
つまりは、打倒バラモス!を目指して話を進めるということかな。
ただ、DQ3の設定をそのまま利用するのは、少し無理があるのではないかなと。
アイテムを何処でもらって、何処で使うのかとかあんまり覚えてないし俺(汗、すみません。。。
まーそこら辺はある程度適当で可、ということでお願いしたい。
あと、ザッピングも少し難しいと思います。同時進行になると、どうしても食い違いが出てくるので。
だから、全員がアリアハンから始めるよりも、DQ4みたく別地域でそれぞれ始めるのが打倒ではないかと。

と思いつくままに意見してみました。とりあえずは、明後日ぐらいから始めれるように話を考えておきます。
139A.I. ◆0hDKYGFZm. :04/01/22 21:58 ID:JlIMfRuf
>ドーミさん
ありがとうございます!もともと思いつきのルールだったので、参加していただけるだけで大感謝です。
(DQ3が一番記憶にあるのですが、よくよく考えるとそれでもうろ覚えでした(ノД`))
こちらもマターリと頑張りますのでよろしくお願いします。

書き手さんはいつでも参加できますので、お気軽に書き込みをください。
140ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/01/23 14:14 ID:yKXu4py2
>139
はい、こちらこそ。
なんとかマターリやっていきたいですねー
141ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/01/24 20:01 ID:v4RP4ba1
1.斜陽


時は夕刻。
陽は傾き、空には赤銅色で塗られた雲々が浮かぶ。
通りに並ぶ家々の壁は、夕日によって黄金色に照らし出され
この町の美しさをいっそう際だたせていた。
ここは旅立ちの町、アリアハン。
後に勇者の故郷となる町―――――――。
142 ◆WkDN/W0HOE :04/01/24 20:08 ID:v4RP4ba1

その酒場は、町の一角にあった。



「頃合いか。」
呟いて、どん、と酒杯をおく。
壁に掛かった時計を見上げると、針はちょうど六時を指していた。

この酒場に入ったのは、昼前。
昼食をとるだけのつもりが、いつの間にやら深酒になってしまったようだ。
いつもなら、このまま日が変わる頃まで酒を嗜んでいるのだが、
今日は、これ以上だらだらしているわけにはいかない。
やらねばならない仕事がある。

約束の時刻までは、後一刻ばかり。
遅れるわけにはいかない。
全ては、そう――――――今日決まるのだから。

残りの酒を一気に煽り、席を立った。
143 ◆WkDN/W0HOE :04/01/24 20:15 ID:v4RP4ba1
卓の上にあった勘定書を手に取り、
仲の良い飲み仲間達に二三言葉をかけながら、
そのままカウンターへと向かう。

「あら、今日はもうお帰りかな?」

そう声をかけたのは、この酒場の女主人。
名をルイーダと言う。
まだ三十路手前だというのに、この酒場を切り盛りしている手腕家だ。
彼女を慕ってここにくる輩も多い。

ああそうだ、と返答すると、
じゃぁ今日もツケねと、いつもと変わらない笑顔を返してくれた。
相変わらずの笑顔に苦笑する。
自分の不甲斐なさに呆れたからだ。
いつもツケておいてくれとは言っているが、返したことなどまだ一度もない。
彼女の好意を報いるようなことは何一つしとこなかった。
しかし、それも今日で終わり。
明日になれば全てが変わる――――。
144 ◆WkDN/W0HOE :04/01/24 20:28 ID:v4RP4ba1
扉の方へと足を運ぶ。
店内と外界とをつなぐ唯一の扉だ。
扉を開ければ、そこには夕暮れのアリアハンの街が広がる。
そして、その扉に手を掛けようかと言うとき、

扉は独りでに開いた。


扉より射し込む斜陽。
それまで薄暗かった店内に、光の波が押し寄せる。
突然の閃光に自然と目が細まる。
黄昏時とは言え、太陽の光はまだまだ頑強だ。
暗さになれた目には荷が重い。
明るさに耐え得るようになるまでは今少し時間がかかる。
145 ◆WkDN/W0HOE :04/01/24 20:40 ID:v4RP4ba1
そして、その存在に気付いた。
扉から流れ込んでくる光を遮るように、
そこには、一つの影が立っていた。

影。
そう形容したのは、それがただ単に夕日を背にしていたからだけではない。
その気配は今まで出会ったどの生物とも違っていた。
姿ばかりか、その存在ですら、頭で理解することはできなかった。
未知なるものとしての、影。

影は問うた。

「ルイーダの酒場とは、ここか?」

と。
緊張と混乱の中で
わけも分からぬまま、そうだと答えると、
その影は、礼の言葉だけを残して、そのまま脇をすり抜けて店内に入っていった。

唯一、己の頭で解し得たのは
すれ違いざまに見た、その黒いシルエットの中で爛々と輝く独眼だけであった。
146 ◆WkDN/W0HOE :04/01/24 20:54 ID:v4RP4ba1
ふっと、自分の体を縛っていた見えない鎖から解き放たれる。
蛇に睨まれたとは、こういうことを言うのだろうか。
気が遠くなる程長い時間そこに縛られていたような気がした。

はっ、と思い返す。
約束の時までは、もうそんなに時間がなかったはずだ。
急がなければならない。
今すべき事を最優先させるべきだ。
それにアレは今関わるべきではない。
そう、全ては今日が終わってからだ―――。

そうして、振り返る事すらせずに、その酒場を後にした。
147 ◆WkDN/W0HOE :04/01/24 20:57 ID:v4RP4ba1
一応気の赴くままに書いてみました。今日は一応エピローグ的な感じです。
ちょっと文に荒が目立ちますが、そこら辺は勘弁して下さい。スミマセン。
続きは明日にでも。選択肢はもう少し先。
148A.I. ◆0hDKYGFZm. :04/01/24 23:16 ID:GlI7ud+r
>ドーミさん
何と表現すればよいのでしょうか。重厚な雰囲気といいますか……とにかくすごいの一言です。
文の表現法を始め、行の区切り方など色々と勉強になります(゚д゚)ゝ
もう続きが楽しみですヽ(´▽`)ノその上選択肢まであったら、本当に悩んじゃいます。
149ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/01/25 20:01 ID:OgEs+xc0
2.邂逅

「ルイーダの酒場とは、ここか?」

目の前にいた男に、そう尋ねてみた。
外に掛けられた看板が、ここが間違いなくルイーダの酒場であることを示していたのだが、
一応念には念を押して聞いてみたのだ。
そうだ、という返事が返ってくる。
やはり――と思うと同時に、言いしれようのない達成感が訪れた。
ここまで来るのに約一年。
やっと辿り着いた、というのが正直な感想だ。
これまでの旅の出来事が走馬燈のように頭をよぎり始めるが、
いつまでもここで立ちつくしているわけにもいかない。
その男に礼を言って、酒の臭いが香る店内に入った。

店内は薄暗い。
まだ日没前ということもあってか、人影はまばらだった。
とりあえず、開いている席に座ることにする。
適当な席に腰を下ろすと、どっと疲れが押し寄せてきた。
思った以上に、体は消耗している。
まずは腹ごしらえをして、体力を回復しよう。

しばらくして一人の女給が走ってきた。
「はいー、いらっしゃいませー。ご注文の方伺いに参りましたー。」
いきいきとした歯切れの良い声が店内に響く。快活な女の子だ。

喉が渇いていたので、とりあえず水を頼む。
「それと―――

1.妥当に焼きめし。
2.肉料理か何か。
3.ミステリーワンダフルスペシャル。
150 ◆WkDN/W0HOE :04/01/25 20:10 ID:OgEs+xc0
>148
重厚というより、読みづらいだけかも(汗
まだまだ勉強不足です。はい。その時の気分で文体も変わるし(滝汗
しかもかなりの遅筆なんで、またーり読んでいってくれるとうれしいです。
A.I.さんも頑張って下さいねー
151A.I. ◆0hDKYGFZm. :04/01/25 23:16 ID:btGSJM/s
>ドーミさん
まさか主人公が入れ替わるなんて予期してませんでしたΣ(゚Д゚)
文体も統一されてますし、とても読みやすいです。
そしてついに選択肢ですね……う〜ん、悩みますが、舞台がヨーロッパを彷彿とさせるので
2の肉料理でお願いします。

マターリと楽しませていただきます!私の場合、遅筆に加えて乱筆になるとは思いますが、
よろしくお願いします。
152名前が無い@ただの名無しのようだ:04/01/26 11:26 ID:SE0QsKBU
3だ。3がいい。なんとなく期待。
153ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/01/26 21:05 ID:FnJY2fAQ
基本的に、選択肢に対する解答は、
一番最初にレスした人のが反映されます。ごりょーしょーください。
レスが多くなってきたら、多数決とかも考えますが。
続きは明日にでも。
154A.I. ◆0hDKYGFZm. :04/01/27 23:09 ID:508+VPIv
>ドーミさん
最初レス制度だと152さんには申し訳ないのですが、楽しみにしていますヽ(´▽`)ノ

まだ決定ではないのですが、一応マーニャとミネアがテドンに迷い込んだストーリーを
書こうかなと思っています。ストーリーの背後にあるものは暗いのですが、この姉妹の会話を
考えるとギャグしか浮かんできません。スナック感覚で楽しんでいただければと思います。
155ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/01/28 19:57 ID:FuMwSj0Q
>>149の続きから
2を選択。


当然、このような一介の酒場に豪勢なフレンチ肉料理があるはずもなく、
メニューに並んでいるのは簡素なものばかりだった。
悩んだ末、当店お勧め!と書かれたモノを選ぶことにする。

「それと―――このカモの丸焼きのやつで。」
「はい。カモの丸焼きすぺしゃる-タイプD(レーベ産高級鴨肉使用)ですねー。」
ネーミングセンスの悪さは仕様だろうか。
「お酒の方はどうなさいますか?」
「いや、いい。」
酒は飲めない。いや、全く飲めないというわけではないのだが、
特別に酒を美味しいと感じたことがないのだ。
人に言わせれば、人生の三分の二を損しているらしい。
「かしこまりましたー。少々お待ち下さいー。」
そう言って、その元気な女給は軽快な足取りで厨房の方へと去っていった。
156 ◆WkDN/W0HOE :04/01/28 20:03 ID:FuMwSj0Q

さて、料理が来るまでにやっておくべきことがある。
何と言う事はない。
ただの店内観察だ。

改めて店内を見渡すと、意外にも奥行きがあることが分かる。
先程はあまり薄暗さに目がなれてなかったせいだろうか、全く気付かなかったのだが、
奥の方に何か、受付所らしきモノがあるのが見える。
あれが、聞いていた冒険者達の登録所――だろうか。
食後に行ってみることにしよう。

そうこうしているうちに、料理が来た。
見た目の方は―――名前負けしてはいないだろう。
まさにスペシャルだった。
問題は味の方だが、これがまた意外に美味しい。
一口、二口と自然と食が進む。
その後、随分長い間、暖かい料理を食べていなかったことも手伝ってか、ひたすら黙々と貪り続けた。
157 ◆WkDN/W0HOE :04/01/28 20:08 ID:FuMwSj0Q
食後。
先程確認しておいた、冒険者の登録所のところまで来ていた。

「登録希望の方ですか?」
じっとつったっていると、そう尋ねられた。
「いや――」
すぐさま否定する。
そんなことをする為にここに来たんじゃない――。
そして、続ける。
「すまいないが、登録されている者達のリストを見せては頂けないだろうか?」
登録者達のリスト。
その中に彼の名があるはず――。
「あっ、はい。現在登録されている方達のリストはこちらに。」
目の前に、何人もの名前が列記された紙が出される。
「現在―――?いや、言い方が悪かったか。
 過去の登録者達のリストを見せて頂きたいのだが。」
過去のですか・・・と呟いて、その女給は少し黙考する。
「そういうことでしたら、ルイーダさんに尋ねて頂かないことには・・・。」
「では、そのルイーダさんは何処に?」
「ああ、はい。少しの間お待ち下さい。今呼んできます。」
158 ◆WkDN/W0HOE :04/01/28 20:23 ID:FuMwSj0Q
程なくしてルイーダさんがやって来た。
「はいはいっと、お待たせしましたね。
 用件は一応お聞きしました。
 それで―――過去ってどれくらい昔のことなんでしょうか?」
少し考えてみるが、答えは変わらない。
「それは……分からない。
 だが、彼がこの酒場に登録していたのは間違いない。本人から直接聞いた。」
彼?と繰り返した後、ああ、なる程、とルイーダさんは手を叩く。
「彼、つまりお探しの方がいらっしゃるんですね。
 それは分かりましたが、何故過去のリストなんですか?」
現在ではなく、過去の理由。それはただ一つ。
「今はもう――他界の身と聞いた。」
即ち彼は死人。
もうこの世界には存在しないのだ。
「そうですか……。お悔やみ申し上げます。」
と言って、ルイーダさんは深く頭を下げた。そして続ける。
「――ということは、お墓参りか何かでいらしたんですね。」
「ああ、そんなところだ。」
実際は少し違うが、ややこしくなるので黙っておく。
「分かりました。名前さえ分かれば、住所なども何とか割り出せますので。
 それで、肝心のその方の名前は―――?」
考えるまでもない。
何千、何万回も繰り返し呟いた名。
深く息を吸い込み、私はその名を口にする。


「名は――――――オルテガ。」
159ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/01/28 20:33 ID:FuMwSj0Q
今回は以上。選択肢はなしです。
>>A.I.さん
少し設定について打ち合わせとかをしておくと、
今僕が書いているのは、勇者がアリアハンを旅立つ前の話です。
この話では勇者は主人公として登場しません。
一応オリジナルキャラを主人公として考えてます。
ま、後の細かい設定とかは追々記載していきます。まだ全然話の筋道とか考えてないので(汗
共に頑張っていきましょうー。
160 ◆AfmxfPFl7Y :04/01/29 05:48 ID:K+6vZGMB
スラムダンク32巻発売決定キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ttp://unyuu.yoll.net/dq.html
↑ ブラクラ
注意汁。
162ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/01 20:03 ID:XiWc0ckg
>>158続き。

その名を聞くと、ルイーダさんは少し意外そうな顔をした。
「オルテガ……?」
重ねてその名を呟く。
「オルテガって、あのオルテガさん?この町の英雄の――?」
「―――英雄?」
彼が英雄であったかどうかは、無論私のあずかり知る所ではない。
だがしかし、私の記憶する限り、
彼は英雄と呼ばれるに値する風格を持ち合わせていた。
強い覇気がみなぎり、眩しいほどの威厳をその身に纏っていた。
彼がこのような(割と)小さな町の英雄であっても何もおかしくない。
「ああ、おそらくその英雄だと思う。」
そう答えると、ルイーダさんは満面の笑顔を返してくれた。
「それなら話は簡単です!オルテガさんの家の場所なら、
 この辺りに住んでる人なら誰でも知っていますからねー。」
常識ですよーと笑いながら、ルイーダさんは簡単な地図を書いてくれた。
その後、大まかな道順と注意事項を聞いて、礼を言って、店を出た。
163ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/01 20:33 ID:XiWc0ckg
それから数刻後。
私はルイーダさんに教えてもらった道を歩いていた。
日は既にくれ、夕食時もとうに過ぎ、辺りは完全なる闇に染まっている。
酒場を出た頃には、まだ日が暮れて間も無かったのだが、
ここに来る途中で、服などの装備も整え直して来た為大きく時間がかかってしまったのだ。

そして、今、その目的地にたどり着いた――。
「ここか。」
目の前にあったのは、なんと言う事はない普通の民家。
だが、ここが英雄の家であることは間違いない。
なぜならば、門前には武勲を成し遂げた者に送られる勲章旗が掲げられているからだ。

その時、
ふと視界に、頭上を飛び行く黒い影が見えた。
今宵は新月。よって月明かりはなく、闇は完全なる闇。
家々の窓から漏れるかすかな光があるだけだ。
だから、隠し通せると思ったのだろうか。
いくら闇夜に遁甲しようとも、私の前では意味をなさないのだ。

そして、その黒い影は目の前の屋根の上に舞い降りた。
と同時に、黒い影から発せられる、殺気の気配。
それは私に向けられてのものではない。
とすれば、それの矛先は、眼前の家の中に居る者の誰かということになる。
つまりそれは、オルテガの家族の誰かに他ならない。

そう分かれば私がやるべき事はただ一つ。

1.すぐにオルテガの家に入る。
2.まずはヤツをやる。
3.影に身を潜めて、とりあえずは成り行きを見守る。
164ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/01 20:35 ID:XiWc0ckg
多忙につき、誤字脱字、文法のミスなどはお許し下さい。
すみません。来週は更新できるかどうか微妙。
覚醒度の内容とかは次回辺り明らかに。
ちょっち展開が早いような気がする。もうちっと文章練るとよろし
2で
166A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/02 21:05 ID:ciTO/SAG
>ドーミさん
書き込みが遅れてすみません。なかなか来れなかったものでm(_ _)m
すでに>165さんがすでに選択されていますが、一応自分のなかでは3で様子見かなと。
ドーミさんの文章で展開が早いなんて、こちらはどうすれば_| ̄|○
とにかく楽しみにしています。

少し書いてみたのでよろしかったら選択をお願いします。

【プロローグ】
目を閉じると浮かんでくる、懐かしい日々。そしてあの日の出来事。
「オデ、うれしかった。だからみんな、守りたい」
それは大きい友達の残した言葉。
「オイラ達のことは気にすんな。だからもう泣き虫は直すんだぞ」
それは小さい友達の残した言葉。

そして幼なじみは何も語らずにハンカチを差し出した。

もう振り返らないと決めた。空を見上げ、一面に広がる星々に向かって、
ただひたすらに飛び続けた。
167A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/02 21:06 ID:ciTO/SAG
【迷える姉妹】
空間が歪み、一人が、続いてもう一人が落ちてきた。
一人からげふっという嗚咽が漏れた。先に落ちた者の上に後の者が落ちたので、
前者は直撃を受け、お腹を抱えてうずくまっていた。後者はうまく着地すると、
手を合わせ、空を仰いだ。日頃の行いを見ておいでなのですね、神に感謝いたします……と。
そこへ、祈りをさえぎるチョップが頭上に見舞われた。
「何をするの、姉さん」
「あんたが何を考えてるかはお見通しよ」
それは姉妹だった。紫色の長い髪に額を覆う宝石の付いた髪飾り、肌は小麦色で、
身体は理想的なラインを保っていた。二人はそっくりだった。
ただ姉がワインカラーのアイシャドウを入れ、胸から下腹部にかけて
大きくスリットの入った服を着ているのに対し、妹は申し訳程度の化粧に
全身を包むローブを身にまとっていた。二人の性格は一目瞭然だった。
姉は名をマーニャといい、妹はミネアといった。

マーニャは腰に手を当てると、もう片方の手で日差しを避けるように額に当てた。
そして左右に腰をひねり、辺りを確認していく。
姉妹が立っている場所は、岬だった。断崖の下には彼方へと広がる海が覗けた。
また陸地は所々に雑木林が見えるだけで、あとは平地が続いている。
少し先には道があり、右に向かうとかすかに見える建物に続いているようだ。
反対に左の道を辿ると砂地まで下りることができるようで、船着場のような場所には
比較的大きな船を確認することができた。

1、右に向かう。
2、左に向かう。

それでは選択をお願いします。
一般論から逸脱して、1で
169A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/04 20:34 ID:zttr6Sak
>168さん
選択ありがとうございます。それでは右に向かってみます。
これからもお気軽にどうぞ。お待ちしております。

一通り見回して満足したのか、マーニャは腕を組んだまま左右を行ったり来たりする。
――どちらに行こうか迷っている、誰の目にも明らかだった。
そんな姉を横目に、ミネアは腰に提げた皮袋からこぶしほどの水晶玉を取り出した。
敵討ちに旅立つ以前、マーニャは踊り子を、ミネアは占い師を生業としていた。
神から啓示を受けるほどの力は持ち合わせてはいなかったが、厚き信仰によって
導き出される運命――奇跡のような力をミネアは信じていた。
さっそく両手で水晶玉を包み込み、その奥に何かを見出そうとする。しだいにぼんやりとした
人影のようなものが目に映った。それが善なのか悪なのかは分からない。
ややすると人影は見えなくなってしまった。
「姉さん、いま占ってみたのだけれど……」
言葉はそこで失われた。すでにマーニャが右に向かって歩き出していたからだ。
「なにぼさっとしてるの!まったくトロいんだから」
道の少し先でマーニャが声を上げる。
「……いつも……わたしだけ……苦労……そのうち……死ん……」
ミネアにはいつも発作が出始めていた。他人には聞き取れない言葉を発しながら、
マーニャの後を付いて行く。姉妹の旅には欠かせない光景だった。
170A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/04 20:37 ID:zttr6Sak
道のりは長かった。しかもこの道は何年も人に使われた形跡がなく、雑草や石が
そこら中に見受けられた。もともとレンガや石で舗装された様子がなく、
人が使用することによって踏み均されたものであろう。
日差しは優しく、また魔物に遭遇することもなかったが、姉妹――特に姉の足には
限界がおとずれていた。マーニャは適当な石を見つけると、すぐに腰掛け代わりにする。
「もう歩けない。馬車乗りたい、気球で飛びたい」
またその話か、とミネアは溜め息をつく。そして次のパターンに対し、
反論の準備を始めた。
「あっ!あたし魔法で飛べるんだ。ミネア、先に行っててもいい?」
「……それすごく魔力を使うのでしょう。前みたいに途中で倒れてる姉さんを
担ぎたくないのだけれど」
「だったら今度は二人で飛べばいいじゃない。手をつないでさ」
途中で魔力が尽きた場合、どのような落下経緯をたどるのだろう。そして、姉が手を
放さない保証があるのだろうか。二つの重大な疑問、むしろ確信のようなものが
ミネアの頭をよぎった。

1、飛ぶ!
2、歩く。

それでは選択をお願いします。
飛べ!イサ○!

………何はともあれ1
172A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/06 21:57 ID:KMWtaT56
>171さん
どうなるか分かりませんが、これからもよろしくお願いします。
それでは飛んでみます!

「姉さん、やっぱり歩かない?……ええっ!」
ミネアにとってそれは確信を大きく上回るものだった。妹の腕を強引に掴んだマーニャは
突然空に飛び上がったのだ。そもそも他人の話しを聞く性格ではなかった、とミネアの後悔は上空で行われた。
地上のあらゆるものが小さく見えている。空の旅は快適そのものだった。
魔力がどのように作用しているのか、互いをつなぐ手に重さは感じない。
瞬間移動呪文ともまた違う感覚だった。
姉妹はうつぶせの状態で顔だけを前方に向けている。しかし平行ではなかった。
あくまでも呪文使用者の勢いで飛んでいるからだ。
ミネアの瞳が前を行く姉の顔の輪郭を映し出した。ふと昔の記憶が蘇っていく。
それは小さい頃、いじめにあったミネアを助けてくれた姉の姿だった。
強く握られた手の先には、いじめっ子を睨む姉の輪郭があった。

そこへ何の前振りもなくマーニャが振り返る。そして笑みを浮かべ、ウインクして見せた。
ミネアの鼓動が尋常ではない高鳴りをあげる。心を読まれた、と直感したからだ。
そこには何の根拠もなかったが、いまのミネアには冷静という言葉は存在しなかった。
恥ずかしい、その一言に尽きた。しかし、次の一言でミネアの鼓動は別の高鳴りをみせることになる。
「ごめん、魔力なくなりそう」

1、バギクロスを地面に放つ。2、上空でどちらから落ちるか格闘。
それでは選択をお願いします。
くらえ、テ○ルカッターーッ!

………そんな感じで1
174ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/08 19:54 ID:UsxVLRsv
マーニャさんの弾けっぷりに期待しつつ保守。

多忙につき、続きかけてなくてすみませぬ。
明日辺りには書きたい。
ところで前のアリーナ編の話はどうなったんだろう。
176ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/09 19:59 ID:DHlmklDA
>>163の続き。2を選択。

その黒い影から発せられる殺気はとてつもなく強大で、そして普通ではなかった。
それは、感情を内包しない純粋な殺意。
人間が作り出せる代物ではない。
つまり、アレは人智を越えた魔物――――しかも、私より遙かに強い。

私の中で何かが警鐘を鳴らしている。
ヤツが動き出すことは、既に手遅れを意味する。
ヤツに時間を与えてはならない。
ヤツが動き出す前に、私が動く。
私の存在が気付かれる前に、先手を打つのだ。

だが、地の利は明らかに向こうに分がある。
敵は屋根の上。対して、私は地上。
生憎、私は飛翔に関する能力は持ち合わせていない。
となると、普通に考えれば先手を打つどころか、攻撃すら届かない。
だが、全く攻撃をする手だてがないのかというと、そうではない。

私には「目」がある。
177ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/09 20:01 ID:DHlmklDA
右目として在するそれは、魔眼。
そしてその能力は、視覚領域の拡大。
簡単に説明するならば、普通なら見えないものが見えるようになるということ。
捉えられる波長が常人と比べ、圧倒的に多いのだ。

だから、私は空間の歪みも見つけられる。
歪みとは即ち「世界の隙間」、そこは普通の人間では知覚できない領域。
その領域に潜伏すれば、見るどころか感覚的に認識されなくなる。

その「世界の隙間」に沿って、この我が愛具「ブーメラン」を投げれば
敵に気付かれることなく、確実に敵を攻撃できる。
魔力を込めたブーメランの攻撃は、一撃必殺の技。
これでしとめられなければ、後はないと言って良い。


そうして、私は魔眼を解放した。
178ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/09 20:10 ID:DHlmklDA
今日のトコロは以上。
んで、ここで、魔眼の覚醒度を設定してもらいます。
魔眼力の解放率の設定のことですね。

今回の場合は普通の戦闘ではなく、単なる狙撃行動になってきます。
よって、「射程距離」と「命中率」だけが重要。一撃必殺の為、相手に当たれば確実に仕留められます。

ここで、魔眼の能力を解放、つまり覚醒度を上げます。
魔眼の覚醒度が上がれば、空間の歪みを確実に捉えられるようになるので、
射程距離や、攻撃命中率がアップします。
ちなみに魔眼覚醒率が100%になったら、ゲームオーバー。


んで、魔眼解放前のステータスは、「射程4 命中率20% 覚醒度0%」
敵の回避率はこの技において「0%」で、敵までの距離は約「6」。
覚醒度を10%上げるゴトに、射程は「1」,命中率は「20%」あっぷします。

当たり判定の計算とかは、こっちでやります。
計算方法は、(自分の射程距離―敵までの距離)×10%+命中率。

それでは、何%上げるかを決めて下さい。
目安として、今回の場合は35%解放すれば、100%命中っつーことになるかな。
わかりにくくて、すまん。
179A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/09 20:46 ID:FjCYlZlL
>ドーミさん
魔眼の設定すごいです。以前命中率をどうすれば組み込めるのか考えたこともあったのですが、
無理でした(ノД`)しかも射程もあるなんて……でもますます迷います。
ヒントとかおねだりしてもダメですか(^^;
35%も使ってしまうと危険な感じがします……う〜ん、30%はどうでしょう。
あまい変わっていない悪寒(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

>175さん
逃げました_| ̄|○ ただ、アリーナをいつでも組み込むこともできます。
お許しを( ´Д⊂ヽ
180A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/09 20:54 ID:FjCYlZlL
>173さん
参加ありがとうございます。それとテイルカッターの元ネタをぜひ教えてください。
かっとべ……と同じでしょうか。イサミは分かりました。新撰組ブームですし←関係ないですね。

一瞬がこれほど長く感じられたことはなかった。姉は薄ら笑いを浮かべ、妹は呆然と口を開き、
時の流れを拒んでいた。しばらくして沈黙を破ったのは張本人だった。
「そうだ!ミネア、地上に風の呪文を唱えて」
言うや否や、マーニャは妹を引き寄せ、自らはその腰を抱く形となった。始めは何が行われて
いるのか、不安に思っていたいたミネアも、ようやく姉の意図を理解した。
「……やっぱり上級呪文かしら」
「当たり前よ。まぁ、あたしが唱えたら地形が変わっちゃうけどね」
先にその性格を変えて、とミネアは感じつつも時間がないことを悟った。
高度は見る見ると下がっていった。目指していた建物――街の外郭も目にすることができた。
しかし、そこに到達する前に落ちてしまうだろう。ミネアは風の精霊に呼びかけた。
両手を胸の前で球を持つように保つ。詠唱が続くにつれ、そこに半透明の翼のようなものが
現われた。それがゆっくりとミネアの手に同化していく。準備は整った。
「いけ、ミネア!」「バギクロス!」
さも自分が唱えたかのように叫んだ姉の後に続いて、ミネアは手を交差させた。
目前に迫る着陸地点に向かって風の刃が襲いかかる。大地には粉塵が舞い、交差した刃は
爪痕のようにも見えた。
二人は無事助かった。風圧は姉妹をゆっくりと導いてくれた。しかし浮かない顔をしている。
「うわっ!」
姉妹にはそう聞こえた。放った地点に人影が見えた時には、もはや手遅れだった。
二人の場所からかなりの距離をおいて、人が倒れていた。

1、様子を見に行く。 2、逃げる!
それでは選択をお願いします。
181A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/12 01:52 ID:Cz6kVnya
ペソ版というお絵描き版にミネアとマーニャを描いてみました。
下手ですし、ギャグは寒いですが、よろしかったら息抜きにどうぞ。
ペソ板かよ!いや、もう主は描いてないようだがな・・・。
>>180
何も言わずにダーッシュッッッッッッ!!!2

ちなみにテイルカッターじゃなくてデビルカッターです
これなら元ネタいうまでもないかな
>182
というより
どういう経緯でペソ板にたどり着いたのか?の方が気になるが。
185A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/12 20:51 ID:ri4qR3o2
>183さん
デビル○ンだったんですか!でも173のレスをみると「テ」になっていたので……
細かいことでした( ̄ー ̄) しかし、まさか『逃げる』を選択されるとは思ってもいなかったので、
マターリとお待ちください。

>182さん >184さん
ぺそ版はこの板の【ドラゴンクエストやファイナルファンタジーの絵】というスレから
たどり着きました。何故通常のお絵描き版ではなく、ぺそ版にしたかと言うと、
何を描いても怒られないと思ったからです。初めてだったので他の方の絵を参考に
描いてみましたが……怒られないことを祈ります†λ...<ザンゲシマス…
186名前が無い@ただの名無しのようだ:04/02/14 06:41 ID:w5eTEiCI

ドラクエはバカチョンアドベンチャー。
187A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/15 21:33 ID:Utk83YJ5
判断は一瞬だった。そして姉妹はお互いの視線を合わせ、軽く頷いた。二人は歩き出す――それぞれ
の方向に。彼女達はそれに気付くのに、五歩の時間を要した。
「……信じられない!人を見捨てるなんて」
「あたし達が冒険始めてどのくらい経ってると思うの?あれはきっと魔物よ。間違いない、うん」
一人で納得している姉を尻目に、ミネアは自らの被害者へと向かって歩き出した。
「上等じゃない。何があっても知らないから」
マーニャは声を張り上げたが、妹が戻って来る気配はなかった。しばらく迷ったマーニャ
だったが、やがて街を目指すことに決めた。行く当てもなく二人が分かれることは、
今回が初めてだった。

それは廃墟だった。腐りかけた板にテドンという文字が読み取れた。おそらく街の名前なのだろう。
一歩進むごとにマーニャを臭気が襲った。口に手を当てながら、ゆっくりと中を巡る。
家は崩れ、道は消えかけ、池は毒の沼と化していた。当然、人がいるはずもない。
何かないか、とマーニャは数軒の家――瓦礫の山をあさった。しかし、何も見つからない。
半分諦めかけて、適当な棒でまさぐっていると何かに当たる感触を得た。
宝か、とマーニャは棒を使って石やレンガを取り除いた。そして出てきたのは板で覆われていた
地下への階段だった。

1、階段を下りる 2、ミネアを呼びに行く

それでは選択をお願いします。
何者をも恐れず進め!
189ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/16 20:19 ID:C1GhnfDp
僕的にはまぁ2かな。

うぃー、更新遅れ気味ですみません。。。
別に風邪のせいにするわけじゃないけど、まぁそんなとこ(何
またーりでいいよ。うん。
191ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/19 20:02 ID:3CJL9kiw
前回までの簡単なあらすじ。
 → 敵の強さにビビッタ私は、思わず魔眼を解放してもた。

>>177の続きから。

「――――――――ぐっ」
右目を縛る戒めの鎖は解き放たれた。
私の右目は、今、"魔眼"として覚醒する――――。

一度覚醒してしまえば、それはもう既に私の体の一部ではない。
覚醒した魔眼は、それ自体が一つの生物として活動を開始するのだ。
つまり、私から切り離された全く別個の生命体となるのである。
そして魂が宿った魔眼は、その身から作り出す膨大な魔力と、
視覚領域の拡大という人外の能力を私に与えてくれる。
あの化け物を造作もなく殺す程の能力を。
だが、強大すぎる力には、常に身を削る代償が付きまとうものだ。
それはこの眼においても同じ。
無敵の力を与えてくれるこの魔眼は、同時に私の体への浸食を開始する。
それを制御しこなし得ることが、魔眼を使用することの最低条件と言えよう。
それが出来ない者は、魔眼に食われるか、
その以前に魔眼から流れ出した無限の魔力に耐えきれずに自ら爆砕しかねない。

また、
魔眼から流れ出す魔力は、無尽蔵にして限りなく純粋である。
敵の感覚領域では、そう簡単には察知できまい。
たとえ気付いたとしても、時は既に遅し。
予期しない方向からの攻撃に後は沈むのみとなるだけだ。
192 ◆WkDN/W0HOE :04/02/19 20:04 ID:3CJL9kiw
流れ出した魔力を練り上げ変質させ、右手に持つブーメランに流し込む。
極限まで魔力を注ぎこんだ後、ずぶりと世界の隙間にブーメランをのめり込ませる。
世界の隙間とは、即ち空間の歪み。
世界の隙間は、まるで割れ目のようにこの空間に広がっている。
地上のような重力負荷がかかる場所では、空間が歪みやすいのだ。
そして、敵に通ずる最短距離の隙間を探知する。
寸秒の後に見つけた隙間は、ほぼ確実に敵へと伸びる必中の道。
十中八九着弾すると確信した私は、右手にもつ巨大な魔力の塊を敵へと打ち放った。
193A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/19 20:05 ID:nTiYNMCS
>188さん
参加ありがとうございます!同票の場合、どちらを書くかはお楽しみということで
お願いします。

>ドーミさん
風邪はツライですね。こちらは花粉症に怯えています((;゚Д゚)ガクガクブルブル

スレ違いなのですが、『ドラクエのギャルゲーを本気で作る会』というサイトを見つけました。
テキスト・グラフィックを始め、システムや音楽まで作られていて、すごいの一言です。
……DQアドベンチャーも作っていただきたいです。ファンタジーの中でサスペンス?なども
やってみたいなぁと思います。

性懲りもなく、またぺそ版に絵を描きました。制服姿のアリーナを絡ませたギャグです。
本当はギャルゲーを求めているのでは……と思う今日この頃です_| ̄|○
194 ◆WkDN/W0HOE :04/02/19 20:06 ID:3CJL9kiw
当たり判定結果。

攻撃時ステータス
 魔眼覚醒度 30%
 射程距離 4→7
 命中率 20%→80%
状況ステータス
 敵までの距離 6
攻撃判定
 命中精度 80%→(7−6)×10+80=90%

攻撃判定結果
 「当たり」
195 ◆WkDN/W0HOE :04/02/19 20:22 ID:3CJL9kiw
>>192の続き。攻撃は相手に命中しましたぜ、兄貴!
 
渾身の力で投げたブーメランは、魔力の力によって更なる加速がなされ、
すさまじいスピードで世界の隙間を滑り駆けていく。
目指すは黒い影。
そして、予期しない方向からの、究極の一撃は敵を捉えた―――――。

敵の懐で魔力が炸裂する。
しかし、これは敵を打ち抜くには至らない。
当然である。この"一度目"の爆発は、遮蔽物のない空間へと敵を運ぶ為のモノ。
このような地上で真の魔力の解放が起これば、周りへの被害が図りしれない。
だから、四囲が無である遙か天空へと敵を打ち上げるのだ。

敵の体にめり込んだブーメランは、遙か上空へと敵を押し上げていく。
沖天の勢いで差し上ったいったそれは、一寸後には、既に米粒程度の大きさ。
頃合いだ。
魔力を解放する引き金となる一小節の呪文を唱えた。

「―――――――――――」

猛り狂う魔力の塊が弾けた。
想像を絶する究極の爆裂。
衝撃波が、地上を襲う。
大気は波打ち、地は激震し、光は地平線までを覆う。
その様は、まるで魔神の咆哮。
魔物を越える魔神の一撃によって、敵は見事に討ち滅ぼされた。

――戦闘終了。レベルが1上がった。
196ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/19 20:27 ID:3CJL9kiw
今日のところは以上。
ステータス変化とか続きとかは後日。

>>193
>ドラクエのギャルゲーを本気で作る会
まぁ、あそこはかなり本格的ですからねー。
クオリティーもかなり高いはずです。さすがは大先生。
ぺそ板は、機会があれば何か書いてみたいですが・・・。どうも絵心がなくて(汗
197A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/19 21:02 ID:nTiYNMCS
>ドーミさん
すみません!被ってしまいましたm(_ _)m
でも偶然が起こるものなんですね.。.:*・゜゚・(´ー`).。*・゜゚・*:.。.
とにかく攻撃がうまくいって良かったです。
しかし、ここまで凄まじい威力とは……魔眼覚醒度も30%使っちゃいましたから、
今度は慎重に選択します。他の方とも意見交換したいです。

ぺそ板はシュールなものが過去に多かったので、ギャグ路線がよいものなのか、
気にかけてます(^^;
ぺそ板も元々はギャグ路線だった罠。
199A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/22 03:52 ID:/5fp56eV
>198さん
えっ!では描き込んでも大丈夫、と理解してよろしいですか。

……また学園ネタを描いてしまいました。今度は女装ローレとサマルです。
分かる人には分かるパクリネタです。

ところでぺそ板って誰もレスしませんよね。
まあ、それでもどなたかがクスッとなっていただければ……
それともカスリもしていないのでしょうか_| ̄|○
200ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/22 19:47 ID:121B/PL5
>ぺそ板
あそこはかなり殺伐とした所だからなぁ。
人も多いのか少ないのかよくわかんないです。
まぁ、それだけ自由なとこなんで、何書いても大丈夫かと思います。

んで、レベルが上がったんで、ステータスへの取得ポイントの割り振りを決めてもらいます。
現在のステータスは↓。
201ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/22 20:08 ID:121B/PL5
現在の「私」のステータス

Lv.25→26
職業 魔法剣士

1.攻撃力 100
2.防御力 40
3.速さ  40
4.魔力  50
5.攻撃命中率 100%
6.攻撃回避率  40%

以上が主なステータスです。これは全てのキャラに適用されるステータスです。(という方向で良いですか?>A.I.さん)
んで、付加ステータスが以下。これはキャラによって色々と違う。

7.魔眼覚醒度 3% ←戦闘が終了すると、魔眼は再び眠りにつきます。
            つまり魔眼の覚醒度は0に戻るわけですが、この時、それまでの覚醒度の10分の1が、そのまま残ります。
            今回の場合は30%だったので、3%が残るわけです。
            ※この場合、3%覚醒している状態であるが、ステータス変化は起こらないので注意が必要。
             つまり次回戦闘時は、許容量が97%の状態で勝負しなきゃならんわけです。はい。難しくて御免。
8.奇襲時攻撃射程距離 4 ←5以上ならば、戦闘時以外の時に、相手に奇襲攻撃を掛けられます。今回の場合がそうです。
9.奇襲時攻撃命中率 20% 

ついで、保有能力。これもキャラによって違う。

10.魔眼覚醒能力 自分の意志で魔眼を覚醒させることが出来ます。
          魔眼の能力は「視覚領域の拡大+各種ステータスの上昇」
10.奇襲回避能力 いかなる状況においても、奇襲攻撃を回避する。魔眼のおかげです。
12,魔法耐性   魔法剣士という職業柄、魔法に対する耐性あります。魔法攻撃を30%オフ。呪い系の呪文は発動確率を30%下げる。
202ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/22 20:16 ID:121B/PL5
ステータスは以上。
んで、どのステータスを上げるかを決めてもらいます。

今回は、15ポイント分を割り振ってもらいます。
割り振り可能なステータスは、1〜6と8,9です。
単位は全て一緒です。(1%も1ポイント分に値します)
ただし、8の奇襲時攻撃射程は、5ポイントで1に値します。

以上で説明終わり。非常にややこしくて御免。分からなかったら、適当でいいです。
しかし、かなり大がかりな設定になってしまったな・・・(汗
203ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/22 20:26 ID:121B/PL5
んーと、>>20について、少し補足。

>10行目 適用されるステータス
1〜6のステータスの種類が、全てのキャラに適用されるということです。
ステータスの値は、個人差があります。当然。

>11行目 キャラによって色々違う。
7〜9のステータスの種類が、キャラによって違うということです。
例えば、魔物使いならば、「使役できる魔物の数」という風なステータスが加わる。といった感じです。

>16行目 許容量が97%の状態で勝負
今回の場合は、上げる事が可能な覚醒度が100%だったのに対し、
次回の戦闘時からは、元から3%が既に覚醒していて、最大97%しか上げることが出来ないということです。
もちろん、ステータス上昇には、初めの3%の分は関係しません。
204A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/22 22:17 ID:AjL7xJV4
>ドーミさん
最初、奇襲時攻撃射程距離を上げておけば楽勝!と安易に考えてしまって
命中率が低いのにやられました( ̄ー ̄)ニヤリ
よく考えられているシステムだと思います。上げることのできるステータスも
多くて、シミュレーションゲームのようで楽しいです。

う〜ん、やはり5ポイントを使って奇襲時攻撃射程を上げておきたいな、と思います。
あとの10ポイントは考えさせてくださいm(__)m

このシステムをこちらが使わせていただいてもよろしいのですか?
だとしたら願ってもないことですヽ(´▽`)ノ
迷ってるのなら俺が決めてやろう。
よく分からないけど、とりあえず
速さ +5
攻撃回避率 +5
奇襲時攻撃射程距離 +1
でよろ。
初心者には少しわかりにくい設定かもな
206A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/23 22:09 ID:KxA1IrTl
>205さん
素早さ重視でカッコイイ選択だと思いますъ( ゚ー^)
まず奇襲をかけて、失敗しても速さがあればもう一度攻撃になりますし、
敵の攻撃もかわせます。賛成です!
207ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/23 22:21 ID:NcPtkQYj
>>201
さっき気付いたんですが、HPのステータスが入ってませんでした。。。。_| ̄|○
とりあえず、新たに設定し直すのもアレなので、
HP=攻撃力+防御力+速さ+魔力の合計値。ということにします。何か意見があればドゾ。
MPは無しの方向でいくつもりです。(魔法攻撃とかは魔力のステータスに関連させる予定)

>205
>>初心者には少しわかりにくい
すまん。本当にすまん。このままでは益々人が離れていきそうな気がするな。。。
ややこしい設定は後回しにすべきだったか。話も分かりづらいし(滝汗
・・・まま、それは置いとくとしまして、ポイント割り振りさんks!
208ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/23 22:27 ID:NcPtkQYj
現在の私のステータス

Lv.26
職業 魔法剣士

 HP 235
 1.攻撃力 100
 2.防御力 40
 3.速さ  40+5=45
 4.魔力  50
 5.攻撃命中率 100%
 6.攻撃回避率  40+5=45%
 7.魔眼覚醒度 3%
 8.奇襲時攻撃射程距離 4+1=5
 9.奇襲時攻撃命中率 20%
保持能力
 10.魔眼覚醒能力
 11.奇襲回避能力
 12.魔法耐性

>>204
>このシステムをこちらが使わせていただいてもよろしいのですか?
はい、そりゃもう。色々見直す必要がありそうですが。
210A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/25 23:05 ID:M0F0hISq
>ドーミさん
ありがとうございます!では組み入れさせていただきます。
だた現在の状態を考えると、マーニャとミネアは高レベルという設定なので
一度記憶喪失にでもした方がいいのかも知れません(^^;
もしくは魔力のなさそうなアリーナあたりを育てるとか……
いろいろ楽しめそうです。
211ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/27 23:25 ID:8JuCxyUj
うーむ、今考えたら、確かに楽しめそうだが、ちょっと無駄に多い設定だったかもしれません。。。
掲示板という媒体でこれらの設定を活用するには、ちょっと無理があるんじゃないかと。
まあそれはこれから考えていくとして、
魔法攻撃のダメージについての設定を少し(ぇ

(自分の魔力−相手の魔力)×各魔法のレベル=相手に与えるダメージ
  └ここの部分がマイナスになる場合は1とする。

というのが基本的な計算方法。魔法のレベルというのは、メラがレベル1.メラミがレベル2.メラゾーマがレベル3.
といった風な設定になります。以上。
試験でチョト忙しいので、話の続きは来週辺りになります。少し練り直す期間も必要なんで(汗
212A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/28 13:10 ID:IZ9nTsAh
>ド―ミさん
気張らず、リラックスして、試験頑張ってください!
設定もマターリで良いと思います。

ミネアが歩いていると後ろから肩を叩かれた。
「姉さん!どうして、台本と違……」
振り返ると、マーニャが人差し指を立て、それを左右に振っていた。
さらにその背後からひょっこりと顔をだすものがあった。青いトンガリ帽子にオレンジ色の癖毛、
格闘好きのおてんば姫、忘れもしないアリーナの姿だった。
再会の言葉を交わす間もなく、マーニャが腕を上げる。
「三姉妹、会議ぃ〜」
姉妹じゃない、とミネアは自分も含めてそう思いたかった。
「まぁ、何と言うか、換金所のないところにカジノは建たないというか……システムの
ないアドベンチャーはありえないのであって……とりあえず候補を出してみました」

@マーニャとミネアが戦士系として冒険。
Aアリーナが魔法使い系として冒険。
Bその他。(ぜひアドバイスをお願いします)
213ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/28 16:02 ID:YnYiula+
2でいくd

難しい話よりも分かりやすい話の方がいいとおもう
214ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/02/28 16:05 ID:YnYiula+
まぁ、そういうわけで俺も少し路線変更するかな。。。ふーむ。
色々スレを見てると、やはりとっつきやすい方が断然いいらしい。
215A.I. ◆FURH7vTTi. :04/02/28 23:52 ID:lAfYROyp
なるほど〜、読んでいただいているという意識が大事なんですね。
そして、分かりやすく面白いものを心掛けようと思います。

選択ありがとうございます。アリーナでいきます!
姉妹にはシステムやストーリーの説明係でもやってもらおうかなと。
ていうかA.I.氏はそのままの文体で十分良いと思うが。
217A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/01 23:51 ID:0TnxDsBl
>216さん
う〜ん、ギャグネタで誤魔化しているだけで状況説明はなってませんし、
物語が進んでいる感?とでも言うべきものが欠けている気がします。
あらかじめゴールのようなものを設定しておくと、もっと分かりやすいかもしれません。
やりやすいのは敵(ボス)を作ることですが、魅力的な敵って難しい( ´Д⊂ヽ
hosyu
219A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/03 23:15 ID:Hys9YBJZ
>218さん
ありがとうございます!助かります。

唐突ですがシミュレーションのシステムを考えてみました……と言うよりは
某スレの超絶劣化コピーも甚だしいという感じなんですが(^^;
ドーミさんが戻られるまで、お遊び感覚で書き込んでみます。

サントハイムの王女アリーナは、国王である父親との些細な喧嘩から城を飛び出した。
しかし何となく辿り着いたソレッタで、突然王位を継承してしまう。
かつて武術大会で競ったビビアン・ミスターハン・ラゴス・サイモンが結集し、
田舎王国の暴走が始まるのだった。

適当なストーリーです。システムは次回にします。
220A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/04 22:42 ID:wF3QjHWP
首相に任命された。とりあえずスーツを着込んでみる。タイトのスリットに兵士が
ちらちらと振り返った。しかし、元々バニー姿だったビビアンに恥じらいなどない。
とにかく玉座へ急いだ。そこではトンガリ帽子の国家元首が雑誌を読みふけていた。
ビビアン「何をお読みになっているのです?」
アリーナ「バトル・ノンノ」
ビビアン「そんなものがこの世に存在するなんて……。そんなことより戦闘方法を覚えられ……」
突然、謁見の間に光が現われた。兵士に動揺が走り、ビビアンが玉座の前に立ち塞がる。
ビビアン「何者っ!」
ルーシア「久しぶりね、アリーナ」
それは翼の生えた天空人の女性だった。アリーナが気さくに手を振る。
ルーシア「実は我らが主――マスタードラゴンはお怒りです。今日は言付けを伝えに参りました。
     一つ、導かれし者はその力をもって私心をはかるべからず。一つ、償いは獄、あるいは死」
聞いてアリーナは首を傾げた。
ビビアン「言う事をきかなければ容赦しない、と言っているのです」
そこでビビアンに考えが浮かんだ。首相の座を簡単に手放すほどビビアンはお人好しではなかった。
ビビアン「アリーナ様、彼女を倒してください。そうすればミルコ選手のサインを差し上げます」
アリーナは聞くや否やルーシアに飛び掛った。

以外に文章?に時間がかかりました。システムを説明できるか不安(´Д`;)
221A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/04 23:23 ID:wF3QjHWP
アリーナ 戦85 気100% VS ルーシア 戦55 気100%

まず戦(戦闘力)から説明します。一言でいえばドラゴン○ールの戦闘能力と同じです。
経験値は存在しないので、戦う度に少しずつ上昇します。

次に気(気力)を説明します。気は戦をどのくらい引き出せるのか、という数値です。
アリーナを例に挙げると、100%であれば戦85で戦えますが、50%の場合は戦42(小数点以下切り捨て)
で戦うことになります。この数値は攻撃したり、ダメージを受けたり、またはイベントなどで
上下します。回復はターンの始めに行われますが、イベントで回復することもあります。

次にアイテムです。主に武器です。アリーナは戦85となっていますが、実際にはアリーナ自身の戦は50です。
残りの35は鉄の爪(+戦35)で高めています。アイテムは買ったり、見付けたりして増やしていきます。

最後に戦闘計算についてです。素早さは存在しませんので、複数戦でも同時攻撃です。
計算は、(戦闘力−(敵の戦闘力÷2))÷2 です。ここで出た数字がダメージとなります。
そしてその数値が相手の戦闘力を上回っていれば撃破できます。しかし攻撃は1ターンに
一回のみなので、たとえ戦闘力に差があっても、相手が気100%の場合は撃破は難しいです。
ダメージによって少しずつ敵の気力を削いでいくのが、このゲームの醍醐味です。

次回はアリーナとルーシアを例に実際に戦闘をみていきます。
ふむ
223A.I. ◆kHtdi/LYqw :04/03/06 00:53 ID:3svDIETq
戦闘には進撃戦闘と防衛戦闘があり、進撃の場合は戦闘で表示された敵をそのターンで
撃破しなければ、どんなに瀕死に追い込んでも負けです。逆に防衛は本拠地(ソレッタ城)
以外で負けてしまっても、占領されるだけですみます。言いかえれば、ソレッタ城を
失ってしまうとゲームオーバーです。

アリーナ 戦85 気100% VS ルーシア 戦55 気100%

本来ならいちいち計算は表示しないのですが、今回は分かりやすく表示します。

アリーナ「↓/←キック 回し蹴りぃぃ!」
(85−(55÷2))÷2≒29 ルーシアに29のダメージ!
ルーシア「それ格ゲーの入力ですか?」
(55−(85÷2))÷2≒6 アリーナに6のダメージ!

ダメージがそのまま気力の低下になるわけではありません。また戦闘力の高い者ほど、
その分気力の低下が激しくなります。

戦闘結果 ここで気力がどのくらい下がり、また戦闘力が上がったのか、などが書き込まれます。
今回はルーシアが進撃し、アリーナが防衛を行いました。ルーシアは撃破することができなかったので
撤退することになります。
ルーシア「どうなっても知りませんよぉ〜」
ビビアン「(これで天空城を敵にまわしてしまった……)」
224A.I. ◆kHtdi/LYqw :04/03/06 00:59 ID:3svDIETq
第1ターン・通常ターン
ソレッタ城、謁見の間
ビビアン「我が国の予算は現在1000Gです。ソレッタの収入は毎ターン100Gですが、ゴッドサイドの
     予言教会に毎ターン200G支払わなければなりません。つまりこのままいくと破産です。
     早急なミントス攻略を提案いたします」

1、会話(誰と会話するか一人選択してください)
・ビビアン ・サイモン ・ミスターハン ・ラゴス
※ただしラゴスは戦闘に参加せず、街や敵の情報を仕入れてくる係です。ここでのみ教えてくれます。

2、買物(トルネコからアイテムや傭兵を求めます)
※現在買えるアイテムはありません。傭兵は一度に何人でも雇えます。
傭兵 ・ロレンス 戦60 気100% 3ターン 500G
   ・スコット 戦80 気100% 2ターン 600G
※ターンは契約ターンの意味です。雇ってからそのターンを過ぎると帰ってしまいます。
 ちなみに今の財力で雇うのはオススメしません。もちろん何も買わなくともOKです。

3、探索(アリーナが領土内の街や洞窟を調べに行きます)
・ソレッタ ・パデキアの洞窟

それでは選択をお願いします。このあと戦闘ターンに移行します。
いろいろと欠陥がありますが、気軽にサクサク選んじゃってください。
225A.I. ◆kHtdi/LYqw :04/03/06 10:15 ID:5xQdRv6M
少し補足説明をします。
通常ターンの選択は1、2、3の中から一つを選ぶわけではなく、
1、○○ 2、買わない 3、○○
と以上のようにそれぞれから選ぶことができます。

またマップはDQ4のものです。地図は作れませんのでどこぞのサイト様で
地図を見てきてください。ソレッタから上に向かって進撃し、最終的には
サントハイムを目指します。船があればキングレオ方面からの攻略も可能になります。

何度も言いますが、某スレのパクリです。お気を悪くされた方もいらっしゃるかと
思いますが、比べものにもならないスレだと見逃してくださいm(__)m
226ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/06 16:01 ID:NfdHg2s0
やっと試験終わった。うん。色んな意味で終わった。(何

>>224
んじゃあ、とりあえず打倒に
1,ビビアン 2,買わない 3,ソレッタ
227 ◆WkDN/W0HOE :04/03/06 16:02 ID:NfdHg2s0
参考までに。

DQ4の世界地図を載せているサイト(地名は乗ってないです。
http://xb_lim.at.infoseek.co.jp/dq/
228A.I. ◆kHtdi/LYqw :04/03/06 18:48 ID:UCsMCdp1
>ドーミさん
「色んな意味で」ってところで笑ってしま……すみません。
地図のサイト表示ありがとうございます。地図からみる各シリーズの考察も面白いです。
このシミュレーションもどきに選択もしていただいて(ノД`)
これはあくまでもパクリ遊びですので、何とかドーミさんの考えで複数の書き手さんが
生きるシステムを作れないものでしょうか。本当に身勝手なのですが、ぜひお願いします。

会話(ビビアンを選択)
アリーナがビビアンに連れてこられた場所は、暗く薄気味の悪い部屋だった。
ソレッタ城の地下に作られた特別室は、ろうそくや拘束具が散らばり、拷問部屋を思わせた。
そこに目隠しをされ、四つん這いになっている肥えた男がいた。ビビアンはアリーナに鞭を手渡した。
ビビアン「この男を鞭で打ってください。世の中には色々な嗜好をもつ者がおりまして……」
アリーナ「そりゃぁぁぁ!」
その一撃に容赦はなかった。男の断末魔が響き渡る。太い体は痙攣し、口からは泡が出ていた。
ビビアン「……ある意味合ってるの?」

100Gの臨時収入を得た。
229A.I. ◆kHtdi/LYqw :04/03/06 18:51 ID:UCsMCdp1
買物(買わないを選択)
商人トルネコがソレッタ城にやってきた。
トルネコ「何かお求めでしょうか?」
アリーナ「トルネコさん、何か面白いこと言って」
トルネコ「では……鶏肉は危ないなぁ。でもコンドルは大丈夫だぞ。なんたってドルだけに安定!」
ビビアンは『まぁまぁかな』と思ったが、アリーナには許せなかったらしい。
玉座から瞬間移動のごとくトルネコに近づくと、突き出た腹に一撃を加えた。トルネコは星になった。
ビビアン「何もそこまで……」
アリーナ「大丈夫だよ、いつものことだし」
ビビアン「最強の商人と呼ばれるゆえんが分かった気がする……」

探索(ソレッタを選択)
アリーナが田舎道を歩いていると、二人の老人と出くわした。農作業にいそしむ彼らだが、
実は国王と大臣である。アリーナは国王の養女となり、王太女となることで元首となったのだ。
彼らは肩書きをそのままに自ら引退したのである。理由は農作業がしたいからというものらしい。
アリーナ「何をしてるの……何をしてらっしゃ……んべっ」
なれない言葉にアリーナは舌をかんだ。
国王「はははっ、いつもの言葉使いで良い。この国はそちに任せたのだから、気にすることはない」
アリーナ「農作業って楽しい?」
国王「楽しくはない。ただ体を動かしてると安心できるのでな」
アリーナ「じゃあ、運動すればいいのに」
国王「アリーナ、若いうちに……いや、どうも説教臭くていかん。役に立つかは分からんが、
   パデキアの洞窟に強力な武器があるらしい。探してみると良い」
230A.I. ◆kHtdi/LYqw :04/03/06 19:16 ID:UCsMCdp1
第1ターン・戦闘ターン
ビビアン「今回は強制的にミントスに進撃していただきます」

アリーナ 戦85 気100% (鉄の爪、戦+35)
ビビアン 戦60 気100% (ベギラマの書、戦+30)
ミスターハン 戦70 気100% (鉄の爪、戦+35)
サイモン 戦80 気100% (鋼鉄の剣、戦+40)

この中から進撃させる部隊を選んでください。
※オススメは2部隊ほどです。防衛戦闘も考えるとこのくらいが適当です。
また複数部隊の場合の書き込みは縦でお願いします。
例アリーナ
 ミスターハン
これによって敵のどの部隊を攻撃するのかが、変わってきます。
231A.I. ◆kHtdi/LYqw :04/03/06 23:54 ID:MYYpo7uU
>>230の追加です。さくさく進めるためにあらかじめ進撃部隊と防衛部隊を
選んでしまってください。
例 進撃部隊 ・アリーナ ・ミスターハン
  防衛部隊 ・サイモン ・ビビアン
順番も特に気にしないでください。もっとも良い隊列をこちらで判断します。
つまり縦書きは必要ありません。

>ドーミさん
某スレ(鬼○王ア○ス)をご存知ですか?あそこのシステムを研究?して、なんとか
活用できないものでしょうか。複数の書き手が一つのマップを争って……
う〜ん、難しいですかね。
232ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/07 13:45 ID:yERwjjSe
>>230
進撃 アリーナ、サイモン
防衛 ビビアン、ミスターハン
まぁこんな感じで。序盤は防衛が手薄でもいいだろう。

>システムとか
複数の書き手がそれぞれ一国の王となり、自国の領土を広げていくという方針でしょうか。
時には書き手同士が互いに戦ったり、同盟結んだりしたりという風なこともできそうなんで
確かに面白そうですが、問題点として
1.基本となるMAPの作成&それを何処にうpするか。
2.掲示板という媒体でするには、非常に複雑かつ進行状況が分かりにくい。
などが上げられます。まあ要するに、かなりの暇人じゃないと無理かなぁーって感じです(何
某スレは、書き手も参加者もかなりその手のゲームを熟知しているので、ああいう風に上手くいってるんではないかと思います。
233A.I. ◆kHtdi/LYqw :04/03/08 00:13 ID:kUkTbxuS
大商人ヒルタンが作り上げた街――ミントス。そこに最大の危機が迫っていた。
ヒルタンは自らの弟子の中でも探求心が人一倍ある女商人を呼び寄せた。
ヒルタン「この剣は王者の剣と言って真の勇者のみが装備できるものじゃ。
     すさんだ世界を救えるのは勇者しかおらん。お前に勇者探索を命じる」
そう言ってヒルタンは剣を女商人に手渡した。女商人は後ろ髪を引かれる思いで旅だった。

ソレッタの部隊がミントスに進撃した。
アリーナVSヒルタン 戦45 気100% (聖なるナイフ、戦+15)
サイモン

アリーナ「←ため→パンチ 正拳突きぃぃ!」 ヒルタンに31のダメージ!
サイモン「切る斬るキル!」 ヒルタンに29のダメージ!
ヒルタン「この街も終わりか」 アリーナに1のダメージ!
戦闘結果
・アリーナ 戦+1 気−10% ・サイモン 戦+1 気−10%
・ヒルタン 気−65%

ソレッタの部隊は撤退した。
234A.I. ◆kHtdi/LYqw :04/03/08 00:17 ID:kUkTbxuS
ソレッタ城に襲い来る者達がいた。翼を持つ人――天空人である。

天空人の部隊がソレッタに進撃した。
ミスターハンVSルーシア 戦95 気100% (理力の杖、戦+55)
ビビアン

ミスターハン「アッチョ〜!」 ルーシアに12のダメージ!
ビビアン「ベギラマ!」 ルーシアに6のダメージ!
ルーシア「早く済ませて天空テレビが見たい」 ミスターハンに30のダメージ!
戦闘結果
・ミスターハン 戦+2 気−35% ・ビビアン 戦+1 気−5%
・ルーシア 気−25%

天空人の部隊は撤退した。

物語を思いついたのはこの辺りまでだったりします_| ̄|○
235A.I. ◆kHtdi/LYqw :04/03/08 00:19 ID:kUkTbxuS
>ドーミさん
分かりやすさの克服がポイントですね。う〜ん、やっぱり個人(一人のキャラ)を
掘り下げたほうがまとまる感じがします。DQのレベル上げや新しい街に踏み入れる
感覚を掲示板で少しでも表現できたら……と思うのですが。

ステータスをどうしましょうか?ほのぼのストーリーを書きたい方、以外には
やはり必要だと思いますので。それと、もしよろしければドーミさんが好きな世界観を
教えてください。例えばDQだとこのシリーズに燃(萌?)える!とか(´∀` )
236ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/08 20:33 ID:mWZl5DgB
>ステータス
今すぐにはちょっとまとまってないんで、方針とかだけ。
・キャラの数はできるだけ少な目に。(主要キャラは三人もあれば充分だと思います。サブキャラも程程に。)
・ステータスの要素は多くとも4つまでに絞りましょう。(攻・守・運・覚醒度とか)
・ややこしい計算とかなし。暗算でできる程度。

とりあえず、こんな感じでまとめていきたいと思います。
僕としては、2〜3人程度でパーティを組んで、それで冒険するっていう話にしたいです。スタンダードですが。
世界観としては3を根底に。知名度も一番高いと思います。
まあしばらくは色々と模索してみる方向で良いかと。

>DQシリーズ
燃えるのは3ですが、萌えるのは4?途中で燃え尽きたのは7でした(神様倒せません(゚∇゚ ;)
237A.I. ◆kHtdi/LYqw :04/03/09 06:44 ID:Is4+DE2Q
>ドーミさん
やっぱり3ですね!7については同感です!!攻略サイトでは『アルテマ何とか』を
4人で使えば、とか載っていましたが…その名称はスクエニ効果かと小一時間…。

ステータスについても了解です。少し気が早いですが、今までが若いキャラを
扱ってきたので濃厚なオジさんを書いてみたい気分です。しかも3人パーティーで…。
さすがにむさ過ぎます?( ´Д⊂ヽ
238ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/10 18:12 ID:CrFfLKap
>アルテマソード
使う前に瞬殺されました。(;゚ロ゚)

>濃厚なオジさん
・・・ライアンとか??

ステータスの要素は、戦力、運、覚醒度、と後もう一つ何か、という方向でいければと思います。
詳細はまた後日。
239A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/12 23:15 ID:Fx/1Dt2q
アクセス規制が激しすぎます(ノД`)

>ドーミさん
神様よりもエスタークやゾーマを出せ〜、と小一時間…。

ステータスの名称についてですが、前に『DQらしく』というご意見がありましたので
戦力は、ちからや攻撃力の方が良いかなと思います。
(シミュレーションもどきでは思いっきり使っていましたが_| ̄|○)
運はそのまま使えますが、覚醒度は……これは逆に置きかえると意味が
通じなくなるかもしれません。

オジさんの候補……ライアン、スコット(DQ4でトルネコに雇われる戦士)
このくらいしか浮かびませんでした。これは書くなという暗示でしょうか…(´Д`;)
240ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/13 20:47 ID:wIKBFf2m
色々考えてみたんですが、結局どれも複雑で分かりづらい設定になってしまいました・・・
まぁなんというか、行き詰まってます・・・_| ̄|○

ということでここは、A.I.さんに任せる方向でお願いします(汗
申し訳ない。
241A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/13 22:17 ID:YuubIatq
>ドーミさん
申し訳ないなんて、とんでもないです。こちらがお願いしているのですから(ノД`)
ただ、もしよろしければ設定の書き込みだけでもお願いしたいです。
たとえ複雑でも、そこから生まれるものがあると思います。
……本来なら複雑な設定を考えられることの方がスゴイのですが(´ー` )

3人パーティーということからDQ2のステータスを調べてみました。
・HP ・MP ・ちから(攻撃力) ・すばやさ ・みのまもり(防御力)
ここから何が削れるかを考えて……MPとすばやさにしました。
そして代わりに疲労度(%)を加えます。疲労度が上がると他のステータスが
その分下がります。また呪文を唱えても疲労度は上がります。
疲労度を回復するには宿屋で休むしかありません。
すばやさは無く、DQ1のように主人公側が先に攻撃するか、
1ターンはお互いに一斉攻撃となります。

まとめるとステータスは以下のようになります。
・HP ・攻撃力 ・防御力 ・疲労度

参考にと書き込んでみました。
242ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/15 20:08 ID:JPwxYM0Q
割と使えそうなヤツを一例をあげると、

例えば、・HP ・攻撃力 ・防御力 ・疲労度 をステータスとする場合で
戦闘になったとします。
ここで、相手から攻撃を受けた場合、
「相手の攻撃力」−「自分の防御力」の数値分だけ、ランダムに各ステータスの値を削ります。
まぁつまり、相手の攻撃力を10として、自分の防御力を5とした場合、攻撃を受けると
HPが1 攻撃力が3 防御力が2 減る。と言った風な具合です。(最大値が減るわけではない。宿屋に泊まったりすれば回復可能。)

面倒くさい・・・・ですな_| ̄|○
243ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/15 20:18 ID:JPwxYM0Q
上の下から二行目、
HPが1 攻撃力が2 防御力が2 減る。の間違いでした;;
244A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/15 23:32 ID:eIpTNDHa
なるほど〜、ダメージがHPだけではなく他のステータスまでも減らしてしまう……
思いもしなかった戦闘システムです!シンプルで分かりやすいと思います。
やはり他の方の考えを知ると「はっ」させられることが、よくあります。
しかもインターネットという環境で…すごい時代です.。.:*・゜゚・(´ー`).。*・゜゚・*:.。.

では疲労度によってステータスが下がるのは止めて、呪文や特技、イベントなどで
上がってしまい、100%になると危険というのはどうでしょう?
またドーミさんの戦闘システムならば、疲労度ではなく、覚醒度も使うことができると思います。
ドーミさんはどちらがお好みですか?また新しいシステムがあれば書き込みをください。

もうすぐ完成ですねヽ(´▽`)ノ
245ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/17 20:34 ID:hbuT47Jz
えー、A.I.氏の意見を参考に、暫定的にまとめてみました。

・HP ・攻撃力 ・防御力 ・精神力

精神力は疲労度と大体同じです。呪文を唱えたり特技を発動させたりすると減ります。
ただ疲労度と違うところは、単位がパーセンテージではなく、攻撃力や防御力と同じ単位。(わかりづれぇ・・・)

戦闘計算の決まり。
1.ダメージ量の計算方法は「攻撃力−防御力=ダメージ量」になります。ただし、ダメージ量が0以下の場合は全て1となる。
2.喰らったダメージは、各ステータスからランダムに差し引かれる。
3.魔法や特技を発動する際には、精神力が消費されます。また、魔法の強さは攻撃力で表されます。
  例えば、メラの攻撃力を10とするなら、相手に与えられるダメージ量は「10−敵の防御力」となる。
4.HPが0になると死亡。
5.精神力が0にな自動的に戦線離脱。(死亡ではない。)
6.精神力の値が一桁になると、攻撃力が10倍になる。(いわゆる火事場の馬鹿力とゆーやつ)

また、精神力はイベントなどによっても左右されたりもします。
以上。少しややこしいですが、ご意見お願いしますです。
246ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/17 20:44 ID:hbuT47Jz
戦闘の例。

戦士A [HP・20 攻撃力・20 防御力・10 精神力・20]
魔法使いB [HP・10 攻撃力・5 防御力・15 精神力・40]

*1ターン目*
・戦士Aの通常攻撃! [20−15=5]
 魔法使いBに5のダメージ。
・魔法使いBの魔法攻撃!
 「メラミ!」    [30−10=20]    ※メラミの攻撃力を30とする。
 戦士Aに20のダメージ。
*ターン終了*
1ターン目終わってのスタータス。
戦士A [HP・20−10=10 攻撃力・20−5=15 防御力・10 精神力・20−5=15]
魔法使いB [HP・10−2=8 攻撃力・5−1=4 防御力・15−7=8 精神力・40]

といった感じです。以上。
247ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/17 20:45 ID:hbuT47Jz
メラミの消費精神力を忘れてました・・・(汗;;
ステータス変化はその分を考慮しといて下さい。
248A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/18 20:32 ID:jnnG5od0
『精神力』の名称が(≧∀≦)/イイ!!
攻撃力10倍も戦闘を盛り上げると思います。敵が使うと怖そうですが。
魔法の消費精神力は、おいおい決まっていくと思うので……
完成キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!という感じです!

ドーミさんの物語がはやく読みたかったりします。
249ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/18 22:09 ID:lIP9dDZs
>完成
A.I.さんがいいのなら、これでいきましょうか。
問題は各ステータスからランダムに数値を差し引く場合の、
ランダムの数値をどうやって決めるかですが・・・。
まあサイコロとかを使えば出来ないこともないんですけど、どうしましょう?

>物語
魔眼使いの話の続きのことでしょーか?
250A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/19 21:07 ID:aiG0mXfw
ランダムの数値は書き手に依存――最初のうちは易しい減り方?で進み、
ボス戦などはキツく、という形でどうでしょうか。
もちろんサイコロもありだと思います。

魔眼の物語も含めて、DQの物語が読んでみたいです。しかも、その書き手さんの
感想などを聴くことができるのも、ネットならではと思うので。

オリジナルのキャラは浮かんできそうにもないので、DQのキャラを使うことに
なりそうです。ドーミさんはいかがですか?
もしできましたら、ガンガン書き込んでくださいm(__)m
251ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/20 21:06 ID:iCGJ+haM
>数値の減り方
了解しました。

で、戦闘の設定は良いとして話しの設定の方はどうしましょぅ。

あと、今年はちょっとあまり時間がとれないんで、
書いたとしてもかなり遅筆になりそうです……_| ̄|○
252A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/21 19:13 ID:nUHY61Xu
お忙しい中で無理に設定や物語をお願いしてしまったようで申し訳ないです。
本当に時間がとれた時で構いませんので、あくまでも気軽に楽しめるスレと思って
書き込みをください。

物語の設定ですが、今までのような選択制でどうでしょうか?
ステータスも決まったので、戦闘以外でもステータスの変化が楽しめると思います。
253 ◆WkDN/W0HOE :04/03/21 20:45 ID:4zO066uX
了解しましたー。
では、何か良い話が思いついたら書き込んでみたいと思います。
まぁその前に文章の質も上げなきゃならんわけですが。
かっこ良くて、それでいて分かりやすい という文章を書くのが僕の目標だったりします。
254名前が無い@ただの名無しのようだ:04/03/23 23:30 ID:+7Z/YKU6
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
 (・∀・∩)(∩・∀・)    age
 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J
255A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/24 21:48 ID:Fy5rcNOD
>254さん
ひぇ〜、落ちたかと思いました。極悪非道とは言いつつも本当は保守してくださった
と勝手に想像します(・∀・)ニヤニヤ

>ドーミさん
どんなキャラが、どんなストーリーで、そしてドーミさんの文章でどのように
加工されるのか、今から楽しみです。

今までにないくらいネタ切れです(ノД`) どなたか、『このキャラのこんな行動が
みてみたい』というものがありましたら、書き込みをいただきたいです。
もちろんうまく書ける保証はありませんが(^^;
256A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/26 22:07 ID:RtdnRN1A
スレ違いも甚だしいですが……おばけきのこが仲間になるみたいです!(PS2版DQ5)
しかも、名前がマッシュなんて!
安易な名前なんですが、このスレで書いていたおばけきのこもマッシュだったので、
興奮して書き込んでしまいました(*゚∀゚)=3ハァハァ

もう一度マッシュを登場させようかと思っていたりします。
257A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/28 22:12 ID:I0lvXbdq
さまようよろいも仲間に……名前はサイモンらしいです!
「おばけきのこ」と「さまようよろい」は、DQ3から登場したので
感慨深いです。ニ匹とも物語に組み込んでみたい!と思っています。

ただDQ3には、オルテガの戦友としてサイモンという名の戦士が
出てきます。う〜ん、難しいかもしれません。

あとさまようよろいと言えば、セットで出てくるホイミスライムは欠かせません。
マッシュ、サイモン、ホイミン……物語になりそうにないです_| ̄|○
258ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/03/29 19:36 ID:9Gs8IceS
まぁギャグっぽい話ならかけそうですが。>お化けきのこ達

時間がとれなくて苦戦中につき保守。

259A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/30 21:42 ID:KiU1yOzn
この際ギャグでも一向にかまいませ……≡(  ̄ー ̄)ニ○)'A`) ←>>AI

DQ5のベラを主人公にしたものを書いてみました。

大陸の北西の果てに見えてくる洞窟。その奥は魔物の巣窟となっており、
周辺は暗く深い森によって隔絶されていた。
エルフの女戦士ベラは、近くの茂みに身を隠し、洞窟の入口を注視した。
かなりの数、種族の魔物が頻繁に出入りしている。
ベラは毛皮のコートを整えながら、ふと上を見上げる。覆い被さる木々は
まだ昼間だというのに、太陽の侵入を許さない。また季節も春を迎え、
新たな生命の息吹きを感じても良いはずなものだが、この森はそれを
拒んでいるかのようにみえた。
(マッシュ、本当にうまくいくの?)
ベラは相棒に話しかけた。いや、正確には魔力を用いて口を動かさずに
会話を行う――心話を使ったのだ。
ベラから少し距離を置いて、相棒も入口をみつめていた。
しかしその姿は人間の背丈半分ほどのキノコだった。
マッシュはその大きく垂れた目を、ベラに向けた。
(大丈夫だ。オイラの薬師としての腕を信頼してくれ)
返された心話の声は、澄んだ青年のものだった。ベラにはそれが可笑しくてたまらない。
『おばけきのこ』と呼ばれる魔物からは想像のつかない神の悪戯。
ベラは息を殺してクックッと笑った。
(いいか、エルフの里の命運がかかっているんだぞ。真面目にやれ!)
(ごめん。で、どういう手筈だったっけ?)

1、潜入の手順をマッシュに聞く。
2、いきなり突入!

それでは選択をお願いします。
260A.I. ◆FURH7vTTi. :04/03/30 21:51 ID:KiU1yOzn
現在のステータスです。

ベラ〔HP・50 攻撃力・25 防御力20 精神力40〕

呪文による攻撃が主になると思いますが、呪文の選択は
戦闘が始まってからにしたいと思います。
(実際は呪文の選別に迷っているだけです(^^;)
何事も準備が大事。1
262A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/01 23:07 ID:J3jYVZRq
選択ありがとうございます!1だとマッシュの会話が増えるので(゚д゚)ウマーでした。
2だったらどうしよう(´Д`;)と思ってました。

エルフの里を魔物が襲うこと自体は、珍しくも何ともない。しかし、彼らが叫んだ
「女王陛下万歳!」という言葉は、エルフ達にとって思考を働かせるには、
やや情報が足りないという結論に達した。そこで、普段から非エルフ族と親しいベラを
筆頭に、魔物を組み込んだ偵察隊を作り上げた。
いつ、どこで、だれが、どうなろうと、エルフ達には何ら不利益はなく、
また微塵にも気にならないであろう、特攻隊。その隊長であるベラ――
彼女もまた他のエルフから異端者扱いを受けていた。
(……おい、聞いているのか?)
(あっ、うん……)
(もう簡単に言うからな。まずオイラが爆弾石を使って入口の魔物を引き寄せる。
ベラは特製の消え去り草を使って中に潜入。あらかじめ中に入ったサイモンとホイミンに
接触するんだ。その情報をもとに魔物の女王をどうするかを判断する。頼むよ隊長さん)
ベラは黙って頷いた。そして大きく跳躍し、洞窟を見下ろす枝に飛び移った。
(ごめん、私のせいで)
(それは言いっこなしだろ。世の中すべてに満足している奴なんて、いやしないんだし。
あっ、でも、お酒と煙草を渡したサイモンは例外かな)
二人の距離は離れていたが、笑う瞬間は一緒だった。やがて背負い袋を担いだマッシュが
森の中に消えていく。爆発はすぐに起きた。多くの鳥が方向を定めずに、一目散に
飛び立っていく。当然、魔物達は音と煙を頼りに爆発の原因を確かめに動いた。
洞窟前は見張りの数匹となった。
263A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/01 23:12 ID:J3jYVZRq
ベラは毛皮のコートを脱ぎ捨て、青色に染めた皮のドレスの姿となった。そしてベルトから
袋を取り出し、中の粉を全身にふりかけていく。すると、みるみるうちにベラの姿は
見えなくなってしまった。
ベラは深呼吸をする。そして高い木の枝から入口を目掛けて身を落とした。まるで水に
飛び込むかのように。それはエルフの驚異的な身の軽さが為せる技だった。
身体を一度ひねり、片膝を立てて着地する。魔物を無視し、すぐさま洞窟の中へと
駆け込んだ。
洞窟というものは、さほど大差のないようにように思える。空気の流れが限定され、
独特の匂いが立ち込める。視覚はもちろん効かない。敵を恐れて声も立てられない。
一体五感のうち、どのくらいが削られてしまうのだろう。
しかし、洞窟の中は明るかった。風の流れが良く、息苦しさもさほど感じられない。
ベラの姿は誰にも感付かれるはずはなかったが、それでも用心して進んだ。
これほどの生活空間を維持できるのならば、罠も高いレベルのものに違いなかった。
しばらく進むと丸くくりぬいたような開けた場所にたどり着いた。

1、岩に寄りかかり、休んでいるさまようよろい。
2、湖の近くでしゃがんでいるさまようよろい。

どちらに心話で話しかけるか、選択をお願いします。
流れが読めんが・・・1
265A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/02 22:33 ID:IqyjCWEe
>264さん
あらかじめゴールを設定したので、うまくいくかと思ったら、状況説明が
まるでなっていませんでした_| ̄|○ 本来の小説では(゚A゚)イクナイことですが、
なにか分からない点がありましたら、どのような些細なことでもかまいませんので
書き込みをいただければと思います。

ドラゴンクエスト外伝 〜崇拝の代償〜(3)

大きく広がる周囲を見まわして、ベラは感じ取った。ここは住居なのだと。
岩壁には横穴がいくつも掘られ、その一つ一つに魔物の営みがあった。
この場所の半分は湖というべき大きさの源泉が存在し、彼らの生活の一部となっている。
洞窟すべてに充分な明るさがあり、たいまつが避けることのできないススも
見受けられなかった。魔法による作用なのかもしれない。
ベラは光景に圧倒されながらも、仲間を探すために目を凝らした。
魔物の中にも強固な鎧を付けて戦うもの達がいる。彼らは鎧を肌身離さないことから
『さまようよろい』とも呼ばれていた。サイモンという名のベラの仲間も
その中の一人だった。
洞窟の中に点在する岩、その一つに寄り掛かる青い鎧の戦士を発見した。
早速ベラは近づき、心話で話しかけてみる。
(サイモン、私。分かる?)
ベラは油断していた。充分な距離は取っており、もしもの時にも備えている
つもりだったが、相手の素早い剣さばきに対応できず、右腕を剣先がかすめた。
おそらく血が流れている。しかし姿を消したままでは、ベラ自身にさえ目で確認することは
できなかった。ベラは息を止め、相手を見据えた。どうやら突然のことに驚き、
剣を振りまわしているだけのようだった。
266A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/02 22:37 ID:IqyjCWEe
そこへ、もう一人の戦士がやってきた。同じく、青い鎧を身にまとっている。
「よお兄弟、どうした?」
「それが、いきなり女の声が頭に響いてきて……」
「あっはっはっ、ここまできて女の声かよ。傑作だな!外行って頭冷やしてこい」
笑われたことがしゃくにさわったのか、剣収めた戦士はすぐさま立ち去ってしまった。
(……もう少し用心してもらいたいな。ただでさえこっちは危ない橋を渡っているんだ)
目の前の戦士がサイモンだった。腕の痛みも忘れ、ベラは何と返せば良いのか、
分からなかった。
(とりあえず、姿を消すことはうまくいったらしいな。とにかく、こっちに付いてきてくれ)
言うとサイモンは湖のほとりに向かって歩き出した。しばらく行ったその先に
力なく座り込み、身体を振るわせる、神父の格好をした男がみえた。
(疑問詞は後だ。今は腕の傷を治すことが先じゃないのか。さっきの奴の剣先に血が
付いていたぞ。おい、ホイミン!)
「はーい!何ですか、サイモンさん。この回復の湖での遊泳は最高ですよぉ」
湖から水飛沫をあげて浮上するのは、軟体で水色の一頭身を持ち、黄色の
触手を生やした、『ホイミスライム』という魔物だった。魔力の影響か、たえず浮遊している。
「あれぇ、ベラ隊長も来てたんですか?もう遊べないなぁ」
(心話状態にしろ。それと隊長の傷を癒して差し上げろ)
二人の流れについていけず、ベラは話す頃合を失っていた。

ベラは10のダメージを受けた。残りHP40。
267A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/02 22:39 ID:IqyjCWEe
現在ベラが透明でいられるのは、消え去り草という魔法植物の効用を利用し、
その有効時間をさらに伸ばしたものを使っているからだ。しかし、すべてが万能
というわけにはいかず、いくつかの制約を受けざるを得なかった。
その最大のものが、一切の魔法を受けるとその作用が消えてしまうということだ。
つまり使用者は魔法による攻撃、または回復を受けることができないのである。

(じゃあ、回復の湖にも入れませんねぇ。残念だなぁ)
(薬草は持ってきてないのか?くそっ、こんなことなら準備しておくんだった)
二人の会話はベラを安心させるのに充分なものだった。もう痛みにも
慣れてしまっている。ベラは改めて、疑問をぶつけることにした。
(私のことは大丈夫。それよりいまの状況を説明して)
(わかった。まず女王についてだが、存在はしているらしい。ただ確証がもてないのは
女王と接触できるのが一部の魔物だけだからだ。しかし、それが近衛兵の
ような精鋭ではないと聞いた。あくまで世話係ということだろう。
よって透明の状態ならば、楽に潜入できると思う)
サイモンが続ける。
(次に魔物に関してだが、何故女王に忠誠を尽くすのかは、はっきりしない。
ここに広がる回復の湖を作ったのは女王らしいが、たったそれだけで忠誠という段階
までいくんだろうか。ただここに集まる連中は様々な理由で、群れをはぐれた者達と聞いた。
ちょうど俺達のようにな)
最後の言葉がベラに痛く響いた。
(そしてエルフの里を狙う理由だが、これは完全に女王の意向らしい。エルフに
恨みでもあるのかもしれんな。それを指し示すかのように、そらっ、そこの人間は
見向きもされていないだろう?)
268A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/02 22:45 ID:IqyjCWEe
サイモンが顎を振った先には、うなだれた神父の姿があった。先程と少しも
様子が変わっていない。魔物も置物のようにしか見ていないのだろう。
(しかしその神父、様子もおかしいが、妙なたわ言を繰り返してやがる)
サイモンの言葉を聞くや否や、ベラは神父の近くに身体を寄せた。
神父は痩せこけ、目はやつれ、このままでは危険な状態だった。
「……神よ……彼女に光を……」
神父はただ永遠とその言葉を繰り返していた。
(俺の情報はここまでだ。後はあんたの隊長としての決断を待つとする。
普段と同じ調子じゃ困るぜ。みんな命を張っているんだからな)
ベラは少し間を置いた。しかし、心のうちは決まっていた。後は言葉にするだけ……。
(よし、サイモンはこの神父を連れて入口で待機。ホイミンは私と一緒に
女王を確認する。マッシュがどこまで敵を引きつけられるか分からん。
何かあったらすぐに知らせられるように心話の状態を維持しろ)
サイモンは頷くとすぐに神父を担ぎ上げた。ベラとホイミンも奥に進んで行く。

ベラとホイミンが洞窟を進む。ホイミンは消え去り草と同等の効果を持つ透明魔法を
使用しているが、すぐに効力を失ってしまうので、何回もかけなおす必要があった。
(さっきの隊長かっこ良かったですよぉ。しびれましたぁ!)
ホイミンが言いながら自らの身体を波立たせる。
(そうかな。やっぱり、しっかりした口調の方が周りが安心するのかな)

1、ベラにかっこいい方が良いと言う。
2、ベラにやさしい方が良いと言う。

それでは選択をお願いします。ろくな選択肢がありません(ノД`)
1.
洞窟の様子とかは、もうちょっと簡潔に説明して欲しかったです。
あと、女王ってエルフの女王のことでしょーか?
270A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/03 22:52 ID:Kdq/lvyd
>269さん
コメントありがとうございます。読み返してみると文章量が多くても
分かりづらい点があります。洞窟の描写などは特にそう思います。
簡潔に伝わるように心掛けます。

女王は『魔物の女王』という意味で使いましたが、分かりやすく魔王としておけばと、
いまさらながらに悔やんでいます。>262の15行目のマッシュの会話で魔物の女王という
単語が出てきます。分かりにくいと思います。一応エルフの女王は里にいます。

ドラゴンクエスト外伝 〜崇拝の代償〜(4)

(エルフの里にいたときの隊長はお友達っていう感覚でしたけど、今は命をかけた戦友という
感じがしますよー。僕達を魔法生物と考える認識が薄れたんじゃないかと……隊長?)
ベラは歩みを止めていた。ホイミンの言う通りだった。エルフ達の輪の中で
うまくいかなかったからこそ、魔物達との接触を試みたのではないか、と。
(何でもない)
ベラは弱さを隠した。すべてを受け入れてくれるものなど、この世界には存在しない。
与えられた役割を演じることも必要なのだ。エルフの里にいたときのベラは、
自分を受け入れてくれないものを恨んでいた。だが、それは逃げでしかない。
271A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/03 22:54 ID:Kdq/lvyd
洞窟は階層式になっており、階段が唯一の移動手段だった。おそらく
最下層にて女王に出くわすことになるだろう。しかし、下れば下るほど
魔物はその数を潜めていった。
(もうすぐ女王に会えますねぇ。楽しみ、ワクワク。きっと美人な方ですよー)
(私は女王蜂のような怪物を想像している。期待しない方が良い)
(えー、じゃあ何の為に女王という呼称を使うんですか?だって魔王という方が
相手を威嚇できますし、身体的特徴を相手に知られるリスクを減らすことができます)
(自身がそう呼ばれることを望んでいるのでは?)
(そこです!あえて自分の美点を協調する女性は、極端な人である場合が多いのです。
加えてこの洞窟における様々なセンス――造型、配置などを考慮すると、高貴な
出身であることが予測されます。これに心理解析を行うと約70%の確立で美人です)
(……よく分からないけど、もうすぐ会えることは確かよ)
二人が目にしたのは、再び大きな湖だった。しかし今度は湖の中心まで橋が伸び、
そこには離れ小島が存在した。小島には下り階段が設けてある。
(おかしい、魔物の気配がしないわ。用心して)
(りょーかい!)
ベラが橋に足をかけようとしたその時、突然耳鳴りのようなものが頭を巡った。
(……サ……だ。サイモ……だ。聞こえるか?)
(……サイモンなの?)
頭を押さえながら、ベラは心話を飛ばし続けた。距離が遠いのが感じ取れる。
(ああ、だが俺自身は中継みたいなものだ。俺にそこまでの魔力はないからな。
エルフの里のマーリンとつなぐぞ)
272A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/03 22:56 ID:Kdq/lvyd
ベラには始め、認識することができなかった。元来、心話は遠くの者と
話せるような魔法ではない。ここから洞窟の入口に待つサイモンに心話を
行うことでさえ、かなりの魔力を必要とする。ましてや、エルフの里など想像もつかなかった。
(……魔法研究所のマーリンです。この心話は水晶によって魔力を増幅させ、
行っております)
マーリンは『魔法使い』と呼ばれる魔物で、緑のローブを着込み、しわがれた声をした
老人だった。現在はその魔力を買われ、エルフの里で新たな魔法を研究している。
(なぜあなたが?)
(ワシとて魔物の端くれです。ぜひ協力したいと思っておりました。しかし、事態は
一刻を争うものとなっています。まずはこの画像を……)
マーリンが言い終えないうちに、ベラの視覚に地図が映し出された。北東から南西に
伸びる半島――その南部に洞窟は位置し、北部にはエルフの里があった。
洞窟の周りには何故か赤い矢印が包囲している。
(これは?)
(当初の予定の通りマッシュはエルフの里に向かい、おびき寄せた魔物を
エルフの里に戦士に叩いてもらうため、動いておりました。しかし、エルフ達は
あなた方を信頼していなかったようです。すでに包囲網を完成させ、じわじわと
洞窟に迫っています。マッシュは包囲網を乱した罪を受け、捕えられてしまいました)
(そんな、マッシュが里に向かうのは作戦会議で決められた正当なものだったはず)
声を荒げるベラの目に、違う映像が飛び込んできた。森の木々を疾風のように
飛び急ぐ者。エルフの戦士達だった。森に生きるもの達は、みな怯え、逃げ惑っていた。
その中で魔物だけには容赦なく、閃光が貫き、死骸をさらしていた。
エルフは放った呪文は、正確に魔物の急所を捉えている。おそらくエルフの精鋭。
抵抗のない死。それは虐殺とも言えた。
273A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/03 23:00 ID:Kdq/lvyd
(エルフ達は言います。魔物の女王を差し出さない限り、洞窟ごと破壊すると)
(……それでは繰り返しだ。女王を倒しても魔物との共存は図れない。そのために
私が選ばれたと思っている)
ベラにとってこの潜入劇は、自分の考えを変えるものとなった。洞窟の入る前には
片隅にしかなかった思いが、今は胸を張って言えた。
(作戦は続ける。マーリン、力を貸してほしい)
(この身を尽くして)

心話が途切れると、ベラは橋を一気に駆け抜けた。罠はなかった。
そして小島に辿り着き、下り階段をゆっくりと降りていく。
女王のいる階層。そこは謁見の間だった。最後の段から金の刺繍を施した赤い絨毯が
玉座まで続いていた。玉座には緋色の髪をした女性が腰掛けていた。
そのとなりには侍女らしき銀髪の女性が控えている。そして手前には
茶色の毛に覆われたコウモリのような魔物がおり、女王と何かを話していた。
だが、ベラの視線は当初から女王に釘付けだった。
(ホイミン、階を上がり、女王の画像をマーリンに送れ。それですべてが終わる。行け!)
(ア、アイアイサー!)
ホイミンは目を凝らすと女王を記憶し、階を上がっていった。確認するとベラは
「マジャスティス」を唱えた。姿をもとに戻す呪文だ。ベラが姿をさらすと、
奥の三人は一様に驚きをみせたが、慌てるそぶりはなかった。
ベラは服を整え、青光りする黒髪を後ろに軽く跳ね上げた。普段なら癖のように
いじっていた髪に触れるのは、潜入後初めてだった。
準備を終えると前を見やり、一歩一歩絨毯を踏みしめていく。

今回は選択肢がありません。もう少し短いストーリーだったのですが、だんだん
膨らんできてしまって……マーリンなんて出す予定になかったのに(´∀` )
マーリンってアーサー王物語のアレが元ネタかなぁと思いつつ、保守。
275A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/04 21:30 ID:at2FIiED
>274さん
マーリンはDQ5の魔法使いというモンスターから取りました。
仲間になるので名前が付いています。パーティーの参謀役という感じで、
良い味だしています。

ドラゴンクエスト外伝 〜崇拝の代償〜(5)

近づくにつれ、女王の顔がはっきりと見えるようになった。黄金のティアラを緋色の
髪に乗せ、純白のドレスをまとった美しいエルフ、それが女王だった。
あまりにも整いすぎた顔立ちは、もはや特徴を失っていた。彼女は美、そのものである。
女王に集中していたベラだが、傍らの女性にも驚いた。銀髪だと思っていた髪は
すでに生気を失った白髪だった。何よりすでに生きていない。右目は飛び出し、
左目は陥没し、肌は腐敗し、変色していた。それでも動くことが可能なのは
彼女が魔物だからである。正確には、なったから、かもしれない。
最後にコウモリ姿の魔物を見ると、頭を垂れたまま、後ろに下がった。
ベラはそれを女王と話す許可を得た、と理解した。
玉座の前に来ると、ベラは片膝を立ててしゃがんみこんだ。
「エルフの戦士ベラと申します。無礼を承知でうかがいます。あなた様はアン王女
でしょうか?」
「いかにも。だが、いまは女王を名乗っている」
澄んだ女性の声が返ってきた。ベラは少し興奮していた。アン王女と言えば、
人間と駆け落ちをし、共に命を絶った物語が有名だった。たかが数十年前の
話である。エルフにとっては一時のことでしかない。しかし、それでもうわさが
尽きないのは、この事件がエルフ界を揺るがすものであったからに他ならない。
「では女王……」
「待て、そちは怪我をしているではないか。メアリー、傷の手当てを」
「はい」
消えそうな、か細い声を出し、白髪のメアリーが近づいてきた。そしてベラを立たせると、
自らのローブから白い布を出し、ベラの右腕に巻きつけていった。
その顔はおぞましいという表現しかできない。しかし、手付きは優しく、
ベラは好感を抱いた。魔物としてではなく、一人の心有る者として。
手当てを終えるとメアリーは、再び玉座の傍らに戻っていった。
276A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/04 21:32 ID:at2FIiED
「アン女王、なぜエルフの里を襲わせるのですか?」
「……わらわがエルフの里を抜け出す時、エルフは毒されてしまった。
母上も含めてな。何とか世界に害がおよぶ前に一掃してしまわなければならぬ」
「……毒される。どのような意味ですか」
「確かに定義は難しい。同じエルフでもお前からは、毒気を感じなかった。
またこの洞窟にいる魔物達もだ。しかし、その他の人間、魔物からは
多くの毒気を感じる。いずれ世界をわらわが支配しなければばらぬ!」
最後の言葉を半狂乱的に叫ぶと、女王は息を切らして呼吸を繰り返していた。
狂っている、とベラは確信した。
「……女王様、お身体に障りますので、このあたりで……」
「黙れ!侍女ごときが口出して良い問題ではない」
メアリーの言葉にアンは過剰反応した。口元からは白い泡が噴き出している。
ベラはメアリーを見た。そして彼女に理由を聞こうと思い、心話で話しかけた。
(……あなたは心話を使える?だったら答えてほしい)
ベラが心話で呼びかけるとメアリーはベラに顔を向けた。
(……私に心話で話してはいけませ……)
心話はそこで途切れた。いや、ベラが強制的に打ち切ったのだ。
しかし、それでも間に合わなかった。ベラは頭を抱え込み、両膝から絨毯に倒れた。

絵の具で描かれたような、すべてが淡く彩られた世界。そこに一本の白い道が
走っていた。一人の少女がその上を歩く。緋色の髪をした少女は前傾姿勢で
大きな人形を背負っていた。目も鼻も口もない、木を削って作られたような人形。
少女は進む。ただ、ひたすらに進む。そこへ、道の中から黒い手が現われた。
手はいくつも這い出て、少女の身体に貼り付いていく。その瞬間。
実際の、現実のとでも言うべき、映像が光の点滅のように映し出された。
それが何度も、何度も、何度も続く。そこにあるのは、恐怖、苦痛、絶望……。
やがてそれは死に変わった。
277A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/04 21:34 ID:at2FIiED
ベラは立ちあがった。そしてメアリーを見た。彼女もベラを見ていた。
ベラは涙を流していた。それは長いようでとても短い時間。
涙を拭うと、ベラはアンに向き直った。
「アン様、あなたはエルフの里から駆け落ちし、横にいらっしゃるメアリー様を
産まれたのです。もはやエルフの女王はお怒りではありません。私と一緒に
戻ってはいただけないでしょうか?」
アンは鼻で笑った。
「わらわが駆け落ちだと?これは愉快だ。そなたは夢をみているようだな。
それにわらわに子はおらん。仮におったとしても、わらわなら自分の子に
不自由な思いはさせぬ」
ベラに複雑な思いがよぎった。こうなれば強行手段しかないだろう。
ベラが思いを巡らせていると、メアリーがローブから小さな小瓶を取り出した。
(ベラさん。もしお母様が正気に戻ることがありましたら、お伝え下さい。
お母様と一緒に暮らせた日々を、メアリーは楽しんでいたと)
メアリーは言い終えると、小瓶の中の液体を自らの身体にふりかけた。
それは聖水だった。不死と呼ばれる者達をも消滅させてしまう効力がある。
メアリーの身体は溶け、後には白髪とローブだけが残った。
ベラはただ呆然と眺めているしかなかった。むしろ、メアリーの蒸発が
生み出した白い煙の流れを、美しいとも感じてしまった。
「なぜだ?なぜメアリーは消えてしまった?」
アンの言葉に、ベラは有無を言わさず催眠呪文を放った。アンはそのまま眠りこけてしまう。
「たいちょー!」
ホイミンが慌てた様子で浮遊してくる。もはや透明魔法もかけていない。
「大変です!マーリンさんも逮捕されちゃいました。しかもエルフの女王様は
たとえ自分の娘であろうとも容赦はしないって……どうしましょー」
ベラは拳を振るわせた。だが、やることは決まっている。
278A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/04 21:36 ID:at2FIiED
「ホイミン、そこの女王――アン様をお連れしろ。絶対に放すな。すぐに脱出する」
ホイミンは言われた通りに触手を伸ばし、アンを抱え込んだ。
そこへ、いまの今まで気配を消していたコウモリ姿の魔物が近づいてきた。ベラは警戒する。
「この洞窟は女王の結界により、瞬間脱出呪文は使えません。
ただ女王の姿をみせれば、あなた方を襲うことはないでしょう。我々は忠誠という
美しいものに従ったわけではありません。ただ休める場所が欲しかったのです。
そこへ様々な魔法で我々の生活を豊かにしてくれる女王がきた。それだけのことなのです」
ベラには分かっていた。みな生きようとしていただけなのだ、と。
ベラとホイミンは洞窟を抜け出すため、階段を目指した。一度だけベラが振り返ると、
コウモリ姿の魔物がメアリーの白髪とローブを抱えているのが見えた。

魔物の気配はした。しかし、襲ってくる気配はない。その感触をすべての階層で感じている。
ベラが戦闘で警戒し、アンを抱えたホイミンが恐る恐る付いていった。
「襲ってきませんけど、嫌な感じですね。ずっと見られているみたい」
(……相手を刺激したくない。心話にできないか?)
(すみません。あまり魔力が残ってなくて……)
(そうか、もう少しの辛抱だ)
二人は、あの回復の湖にやってきた。ここでの気配は一段と激しい高まりをみせた。
(ここは魔物の居住区だ。素早く通りぬけるぞ。ここを抜ければ、出口は目の前だ)
ベラがホイミンに伝えるのと同時に、出口方面から傷ついたカニの魔物が
やってきた。そして大声をあげる。
「みんな聞いてくれ。エルフ達が俺達の女王を連れて行こうとしているらしい。
だが、騙されるな。女王がいなくなったら、俺達は皆殺しにされるぞ」
その一言が辺りを殺気立たせた。そして合唱が始まる。
279A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/04 21:37 ID:at2FIiED
「女王陛下万歳!」
「女王陛下万歳!」
「女王陛下万歳!」
その合唱の中に、ベラは異なった意識感じた。
(せっかく手に入れた自由な生活を壊されてたまるか!)
(いまさら群れのなかには戻れない!)
(もう一人はいやだ!)
突然、ベラに向かって石が飛んできた。ベラは反応できずにを身体をすくめる。
しかし、痛みはなかった。ホイミンが防御呪文を唱えていたのだ。
魔物達の攻撃はすぐさまエスカレートしていった。石から矢へ。矢から呪文へ。
冷気系の呪文が生み出す、氷の刃が二人の間をかすめた。
「ひいぃ、呪文怖い!」
ホイミンは岩陰に隠れた。ベラもそれに従う。と、同時にサイモンに向かって
心話による会話を試みた。しかし、魔力の溢れた今の状況では雑音が
響いてくるだけだった。
ベラは意を決し、ベルトの袋から石を握ると、下り階段に向かって投げ付けた。
大きな爆発が起こり、一つの岩の柱がくずれ、階段を封じた。これで
下の階から魔物が来ることはないだろう。
爆発によって一瞬攻撃が緩んだが、スキを作ることはできなかった。
「ホイミン、私は頃合を見計らって敵に突撃する。そのスキに回復の湖を浮遊して
出口を目指すんだ」
「えっ、でも隊長は」
「命令だ。分かったな」
ベラは岩陰を移動し、序々に魔物があつまる居住区に近づいていく。そして応戦を始めた。
手の先に魔力を集中させ、閃光を放っていく。閃光は刃となり、次々と敵に向かって
飛んでいく。閃光の黄と冷気の青がお互いに行き交った。呪文が放たれる
破裂音が洞窟内に響き渡り、辺りは騒然となった。
280A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/04 21:39 ID:at2FIiED
戦いの中で生まれた死体は数知れない。ベラの攻撃か、味方の誤射か、どちらにしても
待ちうけているのは死という現実だった。ホイミンは身体に呪文が貫通し、
体液を散らし、虫の息となっている魔物を見た。
「みんな、死ぬのが怖くないの……」
(ホイミン、だいぶ近づけた。これから突撃する。アン様を頼むぞ)
ベラの心話を聞き取り、ホイミンは身を震わせた。
そしてベラが多くの魔物の前に駆けて行くのを目にした。ホイミンは急いで
湖を大回りし、出口へ向かった。
ベラは絶えず駆けまわり、閃光呪文を連続して放った。一度に十数匹の魔物が
命を落としていく。しかし、数が違いすぎた。敵の呪文が左肩を貫通し、
左腕は使い物にならなくなった。もはや輪郭のラインで傷がない場所はない。
一度岩陰に隠れ、呼吸を整える。しかし、それが仇となった。岩陰に潜む
魔物の姿に気付いた時には、カニの魔物のハサミがベラに向かって振り下ろされていた。
ベラは目を見開いた。そして死を覚悟した。
次の瞬間、ベラは金属音を聞いた。見ると、魔物が真っ二つに割れるところだった。
割れた先にはサイモンが立っていた。
「一人でドンパチ始めやがって、俺もまぜろってんだ」
だが、その言葉が嘘であることは明白だった。サイモンの鎧に血糊が付着していない
場所はなかったからだ。彼もまた戦い続けていた。
「走れるな。呪文で先端を切り開いてくれ。後はまかせろ、しんがりは俺がする」
ベラは頷いた。戦いの最中でなければ、込み上げてくる思いを抑えることは
できなかっただろう。
ベラは魔力を集中させ、渾身の力で閃光呪文を放った。閃光はすべてを
消滅に至らしめ、出口までの道を作り上げた。ベラは激痛の走る左腕を押さえながら、
ひたすらに走った。ふいに後ろで金属音が聞こえ、振り返ろうとすると、サイモンに
怒号を浴びせられた。
281A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/04 21:41 ID:at2FIiED
「大丈夫だ!お前の後ろにいる!」
迫り来る魔物の気配を感じながら、やっとのことで最後の階段を登りきる。
地上には数十人のエルフが待ちうけていた。もはや思考が停止していたベラは、
疑問を抱くことなく、サイモンと共に彼らの横を走り抜けた。
彼らが通り抜けると同時にエルフ達は一斉に閃光呪文を洞窟に放った。
まばゆいばかりの光が魔物を包み込んだ。洞窟は崩れ落ちた。

夕暮れ時。赤い太陽を背にベラとサイモンは洞窟のあった場所を眺めていた。
一刻ほど前、アンと神父が馬車で連れていかれた。ホイミンは治療要員として
同行した。いまは二人が残るのみである。
「あの神父はメアリーと心話でつながったから、ああなっちまったらしいな。
どうだ?お前もつながったんだろ?」
「私は大丈夫」
サイモンの質問にベラは答えた。しかし、実際は思い出したくほど辛いものだった。
「しかし、どれほどの苦労があったって言うんだ。想像もつかねえ」
「ことの始まりは育児ノイローゼよ」
「……はっ?そんなことでか?」
「そう。そう言ったごく当たり前のことで、生物は苦しみ、死を選ぶ者がいるの」
サイモンは腕を組み、納得がいかない、という意思表示をした。
「アンの場合は、愛する人を失い、一人身でメアリーを育てることが辛くなってしまった。
そして、気が狂ってしまった」
サイモンは黙って聞いている。
「そのしわ寄せはメアリーにきた。彼女は母親を支え、その幼い身体で生きていかなければ
ならなかった。その苦労がどのくらいなのかは、計りようがない」
「それが死んでも続いたんだな」
サイモンがぽつりと言った。
282A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/04 21:43 ID:at2FIiED
「ある日アンとメアリーは洞窟を見つけた。アンにとっては自分の理想を世界を築くため。
メアリーにとっては安息の日々のため。そして、魔物のほとんども後者の理由で
集まってきた。魔物は女王と崇拝すれば、回復の湖や結界で守られた環境が整えられた。
こぞって万歳を唱えた。しかし元々連帯を恐れて集まった者達。その人数が増えるに
したがって、彼らにかつての恐怖がよみがえってきた。ここを追い出されれば、後はない」
「俺もベラに会わなきゃ、そのうちの一人だったかもな」
「そのうち女王がエルフの里を襲撃する命令を下した。無駄なことと分かっていても、
彼らには選択肢はなかった。死よりも裏切りと名指しされることの方が恐怖の対象と
なっていたから。今回は女王だったけれど、これが独裁者でも原理主義でも
同じことでしょうね」
「くそっ、やりきれねぇ!」
サイモンは地面を蹴った。ベラも気持ちは一緒だった。群れをはじかれる辛さは、
二人とも理解しているつもりだった。だが、ベラには気になることがある。
アンはたとえ狂っていても、子供を慈しむ気持ちがあった。しかしエルフの里の女王は、
自らの娘と孫を殺そうとしたのである。どっちが狂っているのだろう、と。
そして、生物が誕生して真っ先に崇拝する母親に裏切られる気持ちは、
どんなものなのだろう、と。
ベラは右腕のメアリーが施してくれた白い布に触れた。
「さぁ、マッシュとマーリンの釈放を願いに行くわよ」
「隊長さんよぉ、残業手当はつくんですかね?」

ドラゴンクエスト外伝 〜崇拝の代償〜(完)
283A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/04 21:58 ID:at2FIiED
本当は戦闘を行う予定でしたが、敵が多すぎたのでやめにしました( ´Д⊂ヽ
そして、これには元ネタがあります。功殻機動隊の「テロリスト」という
ストーリーをモデルにしました。だいぶ変えたつもりですが、
お気に障る方もいらっしゃると思いますので、この場を借りて謝罪します。

初めて完成させた作品だったので、書いていて楽しかったです。
次回作は未定ですが、このキャラ達を他のストーリーで動かしてみたいという
願望はあります。最後になりましたが、読んでくださった方に感謝の意を表します。
長々と失礼しました。
284A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/05 22:53 ID:GPbOQqAr
今更ながらに読み返してみると……誤字脱字もさることながら、
なんて読みにくい文章!と思ってしまいます_| ̄|○
ただ書いている時には全く気にしていないというか、
逆にバッチリと舞い上がってしまって……恥ずかしいかぎりです(ノД`)

まだまだこれから、という気持ちで次も書けたらと思います。
なんというか文意が掴みづらかった。
もうちょっとテンポ良く書いて欲しかったです。
一文、一文表現方法は充分これで良いと思います。
内容やキャラクターも割と良かったんじゃないですかねー。
次回作に期待。
毎回批判ばっかりですいません。
286A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/07 22:42 ID:2PGtzm+N
>285さん
感想をいただけるだけでも、うれしいです。
何と言いますか、一定のリズム?を維持できていないのが問題だと思いました。
例えば描写を挙げると、ある場面では文を多用し、次の場面では何事もなかったかのように
描かれていない、という部分があると思います。
さらに、…した。…する。という文章にも読みにくさが出ています。
登場人物の行動を把握できていない(しっかりと考えていない)ことが原因だと思います。

まさに285さんのおっしゃる『テンポ良く』が目標です。

次回作ですが、ファンタジーの王道に帰って、ワクワクと冒険を書いてみたいなと
思っています。
287A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/09 22:59 ID:RqzZuK1K
なかなかキャラが浮かびません( ´Д⊂ヽ
もしよろしければ、DQ3のルイーダのように
職業・名前・性別・性格 の書き込みをいただければ、と思います。
例 戦士・オルテガ・♂・いのちしらず

性格はDQにあるものだけではなく、細かいければ細かいほど助かります。
独自の設定でもかまいません。逆におもしろいと思いますヽ(´▽`)ノ

ニュースを見ているとアッサラームでのストーリーを思い浮かべてしまいます。
さすがに不謹慎……_| ̄|○
はげしく個人的な趣味になるが、
賢者・♀・頭脳明晰

あたまでっかちでドジっことかいう設定で(ぉ
289A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/10 21:02 ID:Qh9b6ahf
>288さん
個人的趣味……大歓迎です!よろしかったら賢者の名前もお願いします。
さて、性格の設定を2パターン考えてみました。

1、普段からドジや天然ボケを演じているが、実は頭の中ですべて計算されている。
2、つねに冷静でみんなから信頼されている。が、すぐにつまずいたり、極度の方向音痴。

どうでしょうか?ご意見をお聞かせください。ただ1の性格はちょっとアレですね。
(でも現実には1の方が多……うわ、なにをするやめ)
290A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/11 23:22 ID:FtAYMbs+
   , -, 、、
   //ノ=o=)
   川 ゚.ー゚ノ,┳
  ノノ/jつ~)つ
   んく/_jゝ┃
    ひJ ┃

拾ってきた賢者です(*゚∀゚)=3 保守します。
えーまあ汎用的なドジっこということで、2でおながいします。
名前は、賢者-ワイズマンからとって、「イズ」とかで。

1はちょっと最近増えてきていますね。
あくまで不思議系を演じている女ってのはちょっっておい待てなにす(ry
292A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/13 23:53 ID:Gqmv5MX+
イズだったらあだ名は『be動詞』かなぁと想像しました。
ただ、ちょっと響きが男性っぽいと思ったので調べてみると、
やはり男性の愛称でイズという方がいるみたいです。

細かいことなんですが、女性の名前ということで『リズ』というのはどうでしょう?
たまたまイズを調べる過程で見付かった名前なんですが、なんとなく心に
残ったもので……日本人の名前にも時々見かけます。

『なにをする』の別バージョンを初めて拝見しました( ̄ー ̄)ニヤリ
293291:04/04/14 19:47 ID:fQMkh+Pp
リズ・・・・・・・・・良い響きだ。
この名前で良いんじゃないかと思います。
異議なし!
294A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/14 23:30 ID:PCc2JntE
ありがとうございます!ではリズでやってみようと思います。
これからもご意見をお聞かせ下さいm(_ _)m

ストーリーはまだ完全には決まっていないんですが、今回はりズの視点ではなく、
あくまでもプレーヤー(皆さんです)が意思決定をできるようにしたいと思います。
具体的には、人間になりたい魔物がリズと接することにより、人間社会を学ぶことによって、
最終的には、男になるのか、女になるのか、はたまた魔物のままか、という選択肢を
決定することになります。
当初予定していた冒険物とはいかなそうですが、楽しめるものにしたいです。
スレタイ通りにアドベンチャーらしさを出していけたら……と思いますが、
魔物が悪い選択をするとギャルゲーになりそうな悪寒((;゚Д゚)ガクガクブルブル
まぁ、それもありということで(・∀・)ニヤニヤ
295A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/15 23:37 ID:DqF3fFtd
うーん、魔物は難しい気がしてきました。やっぱり人間のほうがプレーヤーさんも
感情移入しやすいかなと思います。となると、あとは人間の設定ですが……

記憶喪失、基本的にDQの主人公のように喋らない(意思表示は首を縦に振るか、横に振るか)

でいきたいです。あとは性別ですが、
1、男
2、女
3、特異体質(普段は男なのに、水を被ると女になる。普段は女なのに、夜になると男になる)

よろしければ選択をお願いします。3の場合は「こういうのがいい」といのがありましたら
書き込みをお願いします。
暴走ぎみで少し不安です_| ̄|○
296ドーミ ◆WkDN/W0HOE :04/04/16 23:30 ID:pNc7bCV9
1の男で良いんじゃにゃいかと思います。

話を書く時間はとてもないんで、ちょっと助言というか
僕の意見だけ少し。

>魔物は難しい
確かに難しそうですが、主人公が魔物で、リズと接していくことによって
自身がどんどん変わっていくという設定は非常に面白いと思います。
僕としてはこの設定で逝って欲しいです。
リズが、魔物の声を聞くことができる特技を持っている。などとすると便利かもしれません。
297A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/17 13:05 ID:PH8eqlnl
>ドーミさん
。・゚・(ノ∀`)・゚・。お久しぶりです。お忙しい中、ありがとうございます。

本当は魔物を描くの方が好きなんですが、ずーと、魔物がらみだったので、
そろそろ人間に移行しないとダメかな、と思っていました。
しかし、ドーミさんのお言葉で魔物熱が蘇ってきました。

登場人物(仮)
・主人公(魔物?)……無口であまり感情を表に出さない。ただ行動は突発的。

・リズ……シスターを夢見る少女。呪文に才があり、ホイミ、ギラの後に
     ベホマラー、ベギラゴンを習得した。ただしその4つしか使えず、MPも低い。

・イライザ……リズの母親。自称大賢者。リズには「あんたは勇者の子供なの」というのを
       父親がいない理由としている。真相は不明。

魔物といえば……やっぱりホイミン(ホイミスライム)でしょうか?
よろしければ、ご意見をお聞かせください。
ゾーマ。

と言いたいところだがホイミンで別に良いと思う。
299A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/18 12:42 ID:crgkjYK/
>298さん
リメイク版DQ5ではプチタークなるものが出ているようですし……プチゾーマ_| ̄|○
でも悪い方向に成長すると恐ろしい魔物になってしまう、という設定は面白いかもしれません。
これからもご意見をお待ちしております。

ストーリーはDQNな母親(イライザ)がいるので、あまり深刻にはならないと思いますが、
どうすれば賢者という設定を活かせるかで悩んでいます。
多少魔物使いに近い設定になるかもしれないですm(__)m
ほっちゅ
301A.I. ◆FURH7vTTi. :04/04/24 01:20 ID:4qud1E76
>300さん
ありがとうございます!もっと前に書き込もうと思っていたのですが、
板がおかしかったり、時間がとれなかったものですから(ノД`)
それにしても結構あいだが空いてしまったので、dat落ちしなくてよかったです。

あらすじを書いてみました。
(1)
英雄オルテガ――その記述は火山にて終わる。しかし、彼は生きていた。
地下世界でイライザ、リズという母娘に看病受けるオルテガ。
やがてイライザとの間に忘れかけていた恋が芽生える。
リズの誘うような視線に戸惑いながら……。
全てを捨て、この大地に生きるのか。それとも武器を手に、戦いを続けるのか。
そして彼女達は何を求めているのか。

(2)
伝説勇者ロトは消えた。彼は彼女――アルマに戻ったのだ。
アルマは母アマンダと共に、山奥の村に移り住んだ。
――伝説を知らぬ村。それこそ彼女達が求めた静かな生活。
ある日、旅の戦士サイモンが村を訪れた。父オルテガの親友である彼を
母娘は温かく迎え入れた。サイモンとの話に笑顔を見せるアマンダ。
アルマは安堵し、二人を導いた神に感謝した。
サイモンの視線が自分に向けられているとは気付かずに……。

どちらがお好みですか?よろしかったらご意見を参考にさせてください。
それにしてもギャルゲーを飛び越えて、Hゲーの勢いです。・゚・(ノД`)・゚・。
普通に1の方が面白いとおもいます
意見としては、初めの段階ではあまりシリアスな話にしないほうがよいとおもいます
導入部分は軽いノリで入れるようにしないと、とっつきにくいので。これはどの物語にも言えることなんですけどね
ほしゅ。
倦怠期。
A.I.さんもドーミさんもがんがってください!
最近は、人の多いスレと少ないスレの差が激しすぎる傾向にありますね。
どうしたもんでしょうか。
307A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/06 23:57 ID:7MpJ0Rhe
。・゚・(ノ∀`)・゚・。
やっと書き込めました。保守ならびにコメントしてくださった皆さん、
ありがとうございましたm(_ _)m

物語についてですが、DQという素材を使っているのにも関わらず、
あまりにもドロドロしそうで……やはり、もう少し軽いノリでいかせてください。
内容もDQだからこそ描けるもの――例えば「魔法とは何か?」「魔物との共存は?」
などのファンタジーの世界観を書きたいと思います。
>302さんにはコメントいただいたのですが、裏切る形になってしまい、
本当に申し訳ありません。

次回には簡単なあらすじを書き込もうと思います。その時にまたご意見を
参考にさせてください。
まあ好きにやれば良い。
309A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/09 23:32 ID:EWwYclM8
あらすじを書くと大口を叩いて……。・゚・(ノД`)・゚・。

せっかくDQ3を選んだので、ヨーロッパあたりを話の軸にしたいというのと、
『鋼の錬金術師』のような倫理観を問う物語が書けたらという願望があります。

気付くとDQから離れてしまっています_| ̄|○
310A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/12 23:44 ID:pKIE1PmJ
何となくDQ6のキャラで考えてみました。(全部仮です)

主人公サイト……バーバラ・ハッサン・アモス
敵サイト……ミレーユ・テリー

あらすじ
雨露の糸が織り成す、水の羽衣。芸術品としても去ることながら、自らの姿を消すことが
できる軍需品でもあった。羽衣が市場に出回ることを警戒し、バーバラは職人ドン・モハメを
問い詰める。
一方、ミレーユは依頼された爆弾を武装組織に手渡していた。
ポルトガ王太子の結婚パレードが迫っている……

あまりにも時事ネタ過ぎでした_| ̄|○
あとチャモロの使いどころが分かりません。結局、ミレーユ・テリー姉弟の
敵役が書きたかっただけかもしれません(^^;
311A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/15 23:48 ID:vR7tlMpo
>>310とは少し内容を変えました。選択はまだ先になりそうです。

『1』
ミレーユは長く垂れた金髪を耳にかけ、憐れみの表情で大通りに群れる蟻達を見下ろした。
いや、それは王太子の結婚パレードに集まった人々だった。誰もが手に小旗を掲げ、
紙ふぶきを握り締め、隣の者と口が乾くまで会話にいそしみ、祝福の時を待っていた。
「他人と喜びを共有したいのかしら。だったら親しい人達でパーティを開けばいいのに」
「国が安泰するからじゃないかな」
独り言ともとれるミレーユの問いに、弟のテリーが窓際にやってきて答えた。しかし、
姉があまりにも薄着だったために、顔を赤らめ視線をそらす。
一級と呼ばれるホテルのバルコニーからの眺めは、さぞ爽快なものでしょう。
――いいえ、虫が群がるようにおぞましいものでしたわ。
姉ならそう答えるに違いない、とテリーは思った。
「そろそろ、ここを出よう」
すでにいつでも出発できるように準備を整えていたテリーの声に、ミレーユは
後ろ姿のまま、首を横に振るだけだった。テリーはミレーユに優るとも劣らない
美しい顔に苛立ちの色を見せ、銀髪をかき上げた。何が気に入らないんだ、と
言わんばかりに。
「私達の血と汗と涙の結晶なのよ、アレは。だからせめて成長を見届けたいの」
「無理な配合は危険で予測がつかない。僕達も飲まれてしまかもしれない」
それを聞いたミレーユはおもむろに弟の頬に手を添え、覗き込むような瞳を向け、
艶やかな口唇でささやいた。
「あなたと一緒ならそれでもいいわ」
テリーは何も答えずに、踵を返した。あくまでも平常を保ち、部屋から出て行く。
高まる心音にテリーは寒気を感じた。フロントに向かうまでの間に自分は倒れてしまうのでは
ないか、と恐怖した。ミレーユの言葉は誘うものではない。彼女が求めているものは、
最期まで忠誠を尽くすことだ。恐怖がやがて愛情に変わるのか、それとも憎しみに
変わるのか。もっとも今のテリーにとっては、答えを出すことの方が恐怖に思えた。
312A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/17 03:53 ID:w45fPG8z
こんな時間に書き込みます。

『2』
パレードも中盤に差し掛かり、いよいよ緊張の度合いはピークを迎えた。
祝福の歓喜に揺れる人々に、馬車に乗り込む王太子夫妻は笑顔と手を振ることで答えた。
その周りを赤い制服に身を包んだ近衛兵が整然とした態度で、且つ睨みをきかせて行進し、
また大通りは一定の間隔で槍を持った兵士達が並んでいた。もちろん建物からの狙撃にも
備えてある。警備は完全なはずだった。
バーバラは後ろに束ねたオレンジ色の髪を何度もいじり、額を流れる汗を拭った。
春のうららかな陽気とはいかないまでも、まだまだ過ごしやすい日々が続くはずだ。
だが流れ出る汗を止めることはできないだろう。この一日が無事に終わるまでは……。
「こういうのは性に合わないな、俺は」
「仕事怠慢。今日はあなたのおごりに決定ね」
振り向かずにバーバラが返すと、後ろから舌打ちが聞こえ、すごすごと大男は
引き下がった。男はハッサンといい、事実上バーバラの部下だった。
鍛えられた褐色の肌に中央だけに生え揃えた紫色の髪、この男を見ておののかない者は
少ないであろう。しかし、現実は滑稽だ。まだ少女と呼べる年齢のバーバラに
ハッサンは頭が上がらないのである。
ハッサンはもう一人の同僚であるアモスに同情を求めたが、いつもながらに病的な
白い顔は、諦めろ、と言いたげに左右に首を振った。
バーバラ達はそろって青いコートを着込んでいた。彼らはかつて一人の商人が新大陸に降り立ち、
今や世界を動かすとまでに発展した経済都市――ニュー・バーグからやってきた
特務機関の者達だった。
現在は旧大陸に西に位置するポルトガ王国で成婚パレードの護衛を任されている。
313A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/17 03:57 ID:w45fPG8z
『3』
大聖堂からU字型に催されるこのパレードは、ゆるゆると進み、人々の目に焼き付けられ、
今日という日は語り継がれていくことだろう。できれば穏便に済ませたいものだ、という思いは
警備に関わるすべての者の願いだった。
しかし……大通りから脇道に続く排水路の底辺。無造作に置かれた拳ほどの卵。
中から叩かれる度にひびが入り、やがてそれは孵化した。
突然、バーバラは悲鳴を耳にする。見ると前方の脇道から人間の倍の背丈を有する化け物が
その異形の身体をさらしていた。異形の者は牛の頭を持つ巨人――ミノタウロスを連想
させたが、その皮膚は皮を剥いだように筋が見え、空気に触れると痛むのか、独特の高い
奇声を上げるのだった。
人々は口々に叫んだ。悪魔が現われた、と。
ただ近衛兵の動きはよく統率がとれており、民衆を逃すと同時に、自分達はクロスボウで
攻撃、また王太子夫妻の退路の確保に努めていた。
混乱は続いているものの、特に怪我人はでていないようだ。
しかし、バーバラの焦りは頂点に達し、近衛兵を率いる隊長に話しかけた。
「殿下夫妻は大聖堂とは逆に向かったように見えたんだけど……」
隊長はにやりと口を歪ませると、髭に手をやり、得意げに語る。
「敵を騙すにはまず味方から、と言うでしょう。あれは夫妻にそっくりな者を連れてきたのです」
バーバラは目を丸くし、不安の的中を呪った。
「これは陽動よ。あたし達が警戒していたのは水の羽衣を手にした奴らなんだから」
今度は隊長が額に手をやり、後悔の念を表す番だった。
「馬鹿な。それでは護衛の多いパレードの方が安全だったというのか」
「時間がないわ。夫妻はどこ?」
「大聖堂から王国ホテルに移動することになっている。詳しい日程は聞かされていない」
バーバラは一度頷くと、ハッサンとアモスを呼び寄せた。
「近衛兵は民衆の避難をお願い。あの怪物はあたし達に任せて。少しコツがいるの」
314A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/17 04:08 ID:w45fPG8z
今回の選択は誰をどこに向かわせるかを選択してください。

人は、バーバラ・ハッサン・アモスの三人から。
場所は、異形の怪物・大聖堂・王国ホテルの3ヶ所です。

例・異形の怪物……○○←人の名前を入れてください。

※同じ場所に二人を選ぶことはできません。

では選択をお願いします。分かりにくい説明ですので、物語の内容も
含めて、疑問・質問がありましたら、書き込みをください。
315A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/18 21:42 ID:9FNRnlPQ
またいつもの悪いくせが……どうも堅いストーリーを書いていると
おバカなストーリーが浮かんでしまって、実際に書いてしまいます。
しかも、こういう路線の方が合っているのでは、とノリノリ←古い(´Д`;)
だったり。女性化ローレシアのストーリーです。
316A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/18 21:45 ID:9FNRnlPQ
『1』
夜の静けさが嘘のように、胸の鼓動は鳴り止まない。そして、彼の一言が
それを鎮めてくれるのか、はたまた収まりがつかなくなってしまうのか、
予想もつかなかった。
ムーンペタの街の由来は、月の美しさからきているという。さらさらと風になびくリリムの
長い金髪は、太陽のそれとはまた異なり、月の淡い光が作り出す、幻想的な美を生み出していた。
リリムはローブから出した手を胸の前に置いた。そして、ゆっくりと彼を見上げた。
吸い込まれるような黒髪に黒い瞳、聡明な顔立ちの少年――アベルもまた、まるで黄金に
包まれたかのような少女の青い瞳と向き合った。
「リリム、伝えたいことがある」
リリムの鼓動が早くなる。今までも二人きりになれた時に、幾度か同じセリフを聞いていた。
しかし、アベルの躊躇によって、これまで先延ばしになってしまっていた。今夜は……きっと。
「実は……ずっと言えなかったけど……俺は」
リリムは喉を鳴らして、息を飲み込んだ。
「俺は……いや、私は……女なんだ」
聞いたリリムは何かを話そうとして、何もできなかった。そう、言いかえるならば、
時が止まってしまったかのように。アベルが続ける。
「今まで何度も話そうとしたんだけど、うまくいかなくて。それにカインのこともあるし。
今も少し離れた茂みからこっちを見てる――分かる?」
今のリリムとって、目の前の人物が何を話しているか、など気にもならなかった。
ただ彼が――いや、彼女と分かった瞬間から醸し出す、妙な色っぽさが気になって仕方がなかった。
確かに男装の麗人とはよく言ったものだ。
「私、彼に嫌われたくない。でも彼はあなたことが好きみたいだし……それに旅に
支障がでるといけないから……」
アベルは両手で顔を覆うと、わっと泣き出した。
「男して育てられてきたから、今まで不自由はなかった。でもカインと会ってからは
違ったの……もう、どうしたらいいか分からなくて」
リリムは素直に同情した。そして、この場を切り抜ける方法をアベルに話した。
今夜はきっと泣いてしまうだろう。一人きりのベットの中で……。
317A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/18 21:47 ID:9FNRnlPQ
茂みの中、腰を屈めて亜麻色に輝く髪を隠し、緑の瞳で懸命に男女のシルエットを追っている。
この童顔の少年はアベルとリリムの旅仲間で、名をカインと言った。
しかし、その行動は諦めの気持ち、いや、自分を納得させるためから出した結論だった。
おそらく今夜にも全てが決まってしまうだろう。もし、彼らにとって自分の存在が邪魔になる
のなら、カインはすぐにでも彼らと別れるつもりだった。
「あっ!」
しかし、思わず声を出してしまう光景がそこにはあった。リリムがアベルを平手打ちしたのだ。
アベルは一本木の下に取り残され、リリムは去っていった。
カインの頭の中では、あらゆる可能性が吟味されつつあった。そして、急いで宿屋に戻る。
何せ、二人の中では彼は眠っていることになっているのだから。
カインは早寝に関しては自信がある。当分彼が仲間から外れることはなさそうである。

アベルは宿に戻り、カインと同室のベットに腰を掛けた。すでにカインからは、すやすやと
小さな寝息が聞こえてくる。アベルは立ちあがると、二つのベットの間に置かれた鏡に
顔を覗かせた。旅に出てから一度も髪を切っていないため、後ろ髪はすでに首筋に掛かり、
女性に見えなくもなかった。窓から差し込んで来るわずかな月明かりを頼りに、
少しポーズをとってみる。しかし、どれもしっくりくるものではなかった。
ふとカインの寝顔が気に掛かり、悪戯心が芽生えたアベルは、ゆっくりと近づき、
その頬に優しく触れてみた。思わず笑みがこぼれ、それだけでいとおしい気持ちになれた。
これが本当に素直な気持ちなのだろう。そして、いつの日にか、全てを打ち明けられる時が
来て欲しいと願い、アベルは自分のベットに戻るのだった。
318A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/18 21:57 ID:9FNRnlPQ
ご批判がなければ同時進行でいきたいくらいなんですが、
本当にいい加減です。こんなですからドーミさんにも
色々とご迷惑をお掛けして……逝ってきます;y=ー(´Д`;)・∵.
自分のスレなんだからもっと自信をもって、自分のやりたいようにやるべきだ。
作品の善し悪しにかかわらずさ。(いや、かなりレベルアップはしてきてると思う。

外野は批評はするけど、文句いう権利はないんだし、堂々といこう。
.>>314
バーバラ 大聖堂
アモス 王国ホテル
ハッサン 異形の怪物

よくわからないんで、てきとー
321A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/26 00:12 ID:HfXwunLM
>>319さん
とても励まされました。実は選択までにかなり長文になってしまっている現状と
独自の世界観をやってしまい、よくないと思っていました。
もう少し良いものをと考えていますので、目を通していただけたら嬉しいです。

>>320さん
選択ありがとうございます。分かりにくいですよね。
上にも述べたのですが、今回はよくないと感じていまして、完成にはいたりませんでした。
ただ、まとめのあらすじのようなものを書いてみましたので
最後はこうなるのかー、くらいでみてもらえればと思います。
322A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/26 00:16 ID:HfXwunLM
『4』
異形の怪物と対峙する三人。まずバーバラが突撃し、隙をつくると、ハッサンとアモスは怪物の
足首に斬りかかった。激痛に倒れる怪物。続いて二人は両脇に剣を突き刺していく。
怪物は虫の息となった。バーバラはハッサンに後を任せ、大聖堂に、アモスは王国ホテルに向かった。
残ったハッサンは剣を手に、その刃を怪物の首筋にあてがい、ブーツで踏み込むように切断していく。
当初は感嘆の声を上げていた近衛兵も、やがて繰り返される断末魔に目を背け、口々に語った。
「これがユナイテッド・スー人のやり方か」「どっちが悪魔なんだか」

大聖堂は警備の兵士達に囲まれていた。中には暗殺者達がおり、すでに幾人かの強行班が突入したが
逆にやられてしまっていた。また二階の窓から修道女の姿が見え、人質となっている可能性が高かった。
バーバラは警備を厳重にするようにたしなめると同時に、自ら聖堂内に入っていった。
ボウガンの矢。そして刃による殺傷。聖堂内にあるのは血糊の池と死体の山だった。剣を構え慎重に二階へ
上がるバーバラ。修道女がいたという部屋に入り、タンスの中から修道服をまとった少女を発見する。
怯える少女の手を握り戻ろうとすると、殺気を感じ、振りかえりつつ少女から突き出されたナイフを振り払った。
剣を向け、問い詰めるバーバラ。少女は語る。少女は水の羽衣を回収に来た。暗殺者は聖堂にいる者を
皆殺しにした。強行班も彼らがやった。少女はずっと隠れており、ほとぼりが冷めると暗殺者を殺した。
語り終えると、少女は催眠呪文を唱えた。しかしバーバラには効かない。少女は驚き、また口を開いた。
「催眠や幻惑といった精神を操るもので最強の呪文をご存知ですか?……それは電撃呪文です」
少女から放たれたライデインは、精神撹乱をおこさせ、嘔吐を引き起こし、バーバラを苦しめた。
「人間も微量の電で記憶のやりとりをしていて……すでに聞こえる状態ではありませんね。
アサシンナイフは記念に差し上げます」
少女は水の羽衣を羽織ると姿が消え、その場から立ち去っていった。バーバラはナイフを握りしめると
辛うじて立ちあがり、渾身の思いで歩き出した。
323A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/26 00:19 ID:HfXwunLM
『5』
王国ホテルの周辺は封鎖されており、辺りは不気味なほどに静まりかえっていた。
アモスはホテル内で倒れている一人の兵士から話しを聞くと、突然ボウガンの矢が飛んできたのだという。
また王太子夫妻がいる階までの秘密階段の場所を知ることができた。アモスは駆け、夫妻を救出する。
しかし、その階には透明のまま近づく暗殺者達の姿があった。ドアの前で足止めをくらうアモス。
そこへハッサンがやってきて剣で暗殺者達に斬りかかった。暗殺者は驚くほど弱く、あっという間に
半数となってしまい、残りの者は次々と逃げていく。ハッサンは後を追い、アモスは秘密階段で夫妻を
外に連れ出した。暗殺者達はロビーに着くところで突然一人のバックから卵が孵化し、全員がその肉体に
飲み込まれてしまった。それはパレードで倒した異形の怪物ではなかった。聖書にも出てくる悪魔――
アークデーモンだった。ドラゴンのような翼を広げ、生肉色の鱗肌をハッサンに突進させる。
まともにくらったハッサンは大きく跳ね飛ばされた。そして第二撃がせまったその時、バーバラが
デーモンの背中に剣を突き刺した。唸り声を上げたデーモンは、その尾でバーバラを柱に叩きつける。
「ハッサン、そいつの注意をひいて。これを喉元にぶちこんでやるから!」
バーバラがナイフを片手に叫ぶと、ハッサンは剣を手に突進した。デーモンが後ろから近づく何かに
気付いた次の瞬間、喉元にはナイフが深々と突き刺さり、バーバラがその手を放すことはなかった。
バーバラを握りつぶそうとデーモンは足掻いたが、やがてその巨体を地面にさらした。
324A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/26 00:21 ID:HfXwunLM
『6・完』
事件はすべて魔物のせいとされ、暗殺者の存在は伏せられた。
バーバラは上司であるゼニスに報告者を提出する。各国の魔法研究所ではパレードに現われたものと同じ
怪物が実験的に造られており、そのためバーバラ達は素早く対処できた。研究上ではこの怪物は
臆病な性格で人間に敵対しないことになっている。確かにそれはパレードにおいて、一人の負傷者も出な
かったことで証明されている。しかし王国ホテルでは、その凶暴性が露呈された。二体の死骸を比べた結果、
それほど変わらないものであることが分かってきた。また暗殺の協力者の中に配合に詳しいものが
関わっていることも確実だった。
暗殺者のほどんどがアッサラームに関係にある者達で固められていた。アッサラーム戦役の報復が考えられた。
また大聖堂に向かった者が元兵士や傭兵であるのに対して、王国ホテルに向かった者は麻薬中毒者や
少年が多かった。バーバラはホテルも陽動だったとして、大聖堂の出席者のリストを作り、直前に
キャンセルした者もあたった。モハメという男が該当した。アッサラーム出身でありながら普遍教会に
改宗し、今や武器産業のほとんどを握っている。ニュー・バーグを本拠地にロマリアマフィアとの
関係も深く、人は彼をドン・モハメと呼んでいた。今回の目的は彼の暗殺にあったと睨んだ。
大聖堂で出会った修道女に関しては、全く情報が得られなかった。しかし、彼女が持っていたアサシンナイフは
軍のみが携帯を許可された武器であり、水の羽衣も同様だった。そして、それを提供しているのが
ドン・モハメの武器産業であり、また魔法研究所の資金提供しているのも彼だった。
「つながったな」
「ええ。ただ分かっていても何もできないのが現状ですが……」
話はなんとなく分かったけど、ややこしかったです。
もうちょっと気軽に読めるような話にしてみるよう心がけたら良いと思います。
伏線の多いややこしい話は、例えそれがかなり面白い話だとしても
腰を据えてじっくり読まなきゃならないから、媒体が掲示板のようなものだと非常に読みづらいんです・・・
文の書き方はレベルアップしてますね。といっても上手いと呼べるのはもう少し先かなw
326A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/29 16:01 ID:hJPZxM87
>>325さん
ありがとうございます。感想がいただけることは本当に
ありがたく感じています。文の書き方、そして気軽に楽しめるは
モットーですので精進します。

ついに>>301で封印していたオルテガの物語に
着手することにしました。今回の話は伏線や謎解きは
ほぼありません(ちょっとだけ)ので、気軽に読んでいただければ、
と思います。

登場人物の設定です(仮)
・オルテガ……アリアハンの勇者。現在はアレフガルドにて、名前以外の
          記憶を失っている。
・リズ……オルテガを父親と呼ぶ少女。知能の発達に遅れがある。
・イライザ……リズの母親。オルテガに父親の役目を求めている。

リズの設定に嫌悪感を抱く方がおられると思いますが、イライザの苦労に
差し替えるかたちで消化しようと思っています。
とにかくあまりにドロドロ、毒電波にならないようにします。
327A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/29 16:06 ID:hJPZxM87
忘却の英雄(1)
悪魔はその鋭い眼光で男を睨み付け、勢いよく斬り付けた。
血飛沫が辺りを赤く染め、生暖かい血糊の絨毯が静々と広がるさまは、
男にとって最期の光景となった。

「……さん、お父さん、お父さん!」
澄んだ少女の声が男の耳を刺激した。男は筋肉質の半身をベットから起こし、
ぼんやりとする視界を馴らしていった。ベットの上の大きな身体。それを包む白いシーツ。
ベットの脇で椅子に座り、男をみつめる黒髪の少女。板張りの床と壁。染みの跡が残る家具。
壁に掛けられた風景画。そして最後に扉に目をやった時、金髪の女性が入ってくるのが分かった。
「お母さん、見て。お父さんが目を覚ましたの!」
「ええ、本当に」
傍の椅子に腰掛けた女性は、少女と一度目を合わすと微笑み、再び男に視線を戻した。
この母娘はよく似ていた。異なるのは髪の色くらいだ。青い瞳に白い肌。背中まで伸ばしたくせ毛。
ただお世辞にも綺麗とはいえないローブを着込んでいるのは、二人にとって勿体無いことだった。
「あなた憶えてる? あたしは妻のイライザで、こっちは娘のリズ。……ああ、もしかして
自分の名前も憶えていないの?」
妻と名乗るイライザの言葉に男は戸惑った。そう、彼は何も憶えていなかった。
突然辺りは闇に覆われ、男は頭を抱えた。そして遥か彼方からゆっくりと光が近づいて……。
「俺は……オルテガだ」
硬く短く黒いくせ毛と、顎まで続く髭を生やし、鍛えられた肉体を持つ男――それがオルテガだった。
しかし、オルテガにそれ以上のことは思い出せなかった。代わりに異常なまでの闘争心が
湧き立ち、自分でも分からずにリズの華奢な首を片手で握り潰そうとした。
328A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/29 16:08 ID:hJPZxM87
忘却の英雄(2)

「いやぁ! あなた止めてぇ」
イライザが半狂乱的に叫び声を上げ、オルテガの腕を掴んだが、彼女の細腕では
全く歯が立たなかった。しだいにリズの顔から生気が薄れていく。
「……お父さん……苦しいよ」
その時だった。オルテガの黒い瞳にセピア色の光景が広がり、彼の前には少年が立っていた。
少年の手には剣が握られ、その刃は血の色で染まっていた。オルテガは勢いよく近づき、
少年の首を締め上げた。少年は虚ろな瞳でオルテガをみつめ、リズと同じ言葉を発した。
「……お父さん……苦しいよ」
オルテガは手を緩めた。両手で頭を押さえ、凄まじい頭痛に耐えようと半身を揺らし、
やがて糸が切れたかのように、ベットに倒れた。
イライザはすぐさまリズに駆け寄り、泣きながら娘の頭を何度も撫でた。
「はあはあ……大丈夫だよ、お母さん。お父さんもきっと大変だったと思うの。
それにお父さんが帰ってきてくれただけでも嬉しいから。ごほっごほっ、ねえ、
お母さんもそうでしょう?」
イライザは何も答えなかった。ただ彼女の視線の先には大男があり、足りない何かを
埋めてくれるという期待感と全てを失ってしまうという恐怖感が入り混じり、
身体の芯が熱く感じるという妙な背徳感も高まりつつあった。
329A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/29 16:13 ID:hJPZxM87
>>302さんのレスには導入は軽いノリでというご意見だったのですが、
少しシリアスになってしまいました_| ̄|○
何とかこの後はうまくいくように頑張ります。
330A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/29 21:23 ID:hnw3It+l
忘却の英雄(3)

オルテガが目を覚ましてから、イライザはこの世界と自分達の実情について一つ一つ
語り掛けた。世界は大魔王によって耐えず夜が続いていること。オルテガは漁師で
十年前に漁に出たきり戻らなかったこと。イライザは北にあるラダトームの街の
道具屋で働かせてもらっていること。リズは16歳になったが、心は子供のままであること。
イライザは毎日一定の時間になるとラダトームに向かってしまう。
家の中では、まだ身体がおぼつかないオルテガを案じて、リズが消化のよい料理を
作ってくれていた。首に残る手の跡は数日に渡って取れず、痛々しく、また恥ずべき気持ちに
さいなまれたが、彼女はいつも笑顔だった。忘れ掛けていた何かがオルテガに芽生え、
身体が癒えるのと同時に、彼は一つの決心を固めた。
「リズ。俺は小船を作りに西の森に向かおうと思うんだが、いつも通りお留守番できるか?」
イザイラが街で買ってきてくれたという服とブーツに着替え、薪割り用の斧を担ぐと、
居間でお菓子を嬉しそうに頬張る娘にオルテガは尋ねた。
「西の森に行くの? わたしも生きたいなぁ。だってあそこには赤いスライムがいて、
クッキーを持っていくと出てきてくれるの」
聞いてオルテガは顎髭をなで、少し意地悪してやろうと考えた。
「おかしいな。リズはお留守番しているはずなのに何でスライムと会えるんだい?」
リズはブルッと身体を震わせ、然もしまった、という顔をした。
反応は素直に可愛いもので、吹き出すのに堪えなければならなかったが、
同時にこの家にじっとしていなければならなかった彼女の境遇にも深く同情した。
イザイラからは、決して目を離さないで、と強く頼まれている。ならば……。
331A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/29 21:28 ID:hnw3It+l
1、リズを連れてラダトームに向かい、イライザと話してみる。
2、リズと共に西の森に向かう。

それでは選択をお願いします。
332A.I. ◆FURH7vTTi. :04/05/30 00:22 ID:7JyWOF0J
読み返してもまだまだ堅いです。
それに誤字も早々に発見してしまい……(´・ω・`)

もっとおバカで痛快なものにしてみます。
DQ5のドリスあたりがいじりやすくて面白そうです。
マイナーキャラ好きなので……パノンとかアモスとか(^^;

しかし一体いくつの物語を途中で投げ出してきたことか_| ̄|○
よろしかったらダメストーリーにお付き合いください。
>>331
1.............................deyorosiku
334A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/01 23:35 ID:oRoNMxen
『封魔演義』(1)

グランバニア城の謁見の間。玉座の若き王リュカ、また傍に立つ大臣オジロン、
共に何故か虚無の表情であった。
「マーリンちゃん、いるのん?」
玉座に寄り掛かるようにして声を上げたのは、オジロンの娘にしてリュカのいとこ、
大きくスリットの入った異国の赤い服をひけらかすドリスである。
いまや国の全権は彼女にあった。呼ばれた緑のローブに身を包んだ魔物は
空間を歪めて現われ、三人の前で会釈した。
「ヘッポコピエールがにげちゃったわん。そこであなたが第六騎士団を仕切ってねん」
マーリンは顔を伏せたまま答えない。
「王子の教育係だったピエールは昇進して、王女の教育係だったあなたは参謀止まり……
ゲマの部下でもあったんでしょおん? いつまで二番煎じを続けるのかしら……」
マーリンはローブをわなわなと震わせた。そして……。
「謹んでお受けいたします」
「良い心掛けよん。早速王子と王女と捕えて、ピエールは極刑だわんっ♪」
一礼するとマーリンは何も言わずに消え去った。
ドリスは不敵な笑みを浮かべると、手を二回叩き、金髪にバニー姿のルイーダを呼び付けた。
「次の出し物は何なのん?」
「世界一の踊り子と名高いクラリスを呼び寄せてあります」
「いいわ、すぐに始めてん。でもつまらなかったらビアンカの二の舞よん。……ウフフッ」

雪山の洞窟を抜け、山間に掛かった橋を渡ればチゾットの村、というその時――王子ティミーと
王女ポピー、スライムナイトのピエールを青い甲冑の魔物が襲った。剣の一撃をかわし、
王子と王女に橋を渡るように指示するピエール。対峙するのは元部下のサイモンだった。
「新しい団長はマーリンだとよ。俺にも下克上のチャンスが巡ってきたってもんだ」
「ドリス様は間違っておられる。サイモン、共に戦……」
「うるせぇぇえ! あんたは完璧過ぎてむかつくんだよ!」
335A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/01 23:55 ID:oRoNMxen
ここで戦闘となります。一応ステータスを書いてみます。

・ピエール HP500 攻255  守112  精110  Eはやぶさの剣(攻+67、二回攻撃)
・サイモン  HP624 攻255  守120  精 110  E諸刃の剣(攻+99、与えたダメージ25%がはね返る)

ステータスや戦闘システムに関してはドーミさん考案による>>245をご覧ください。
ステータスはとあるサイトでPS版DQ5の最高LV時のものを参考にしました。
戦闘は最初のあたりは自動で行います。

まずは戦闘をするか、しないかの選択をお願いします。
1、戦う
2、逃げる

※ストーリー中のドリスは某マンガのキャラを真似ていますが、
  会話(特に語尾)は適当なので、似てないと怒らないでください。
336A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/02 00:02 ID:wddnOsXV
>>333さん
選択ありがとうございます。書き込み途中だったので
すぐに気付きませんでした。実はリズの話が鬱展開に
なりそうだったので新しい話を書き込んでしまいました。
大変勝手なのですが、よろしければ新しい話に選択を
いただけたらと思います。
戦touしたhouが面白souなので1.
338A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/04 23:28 ID:iZWyWBw9
>>337さん
ありがとうございます。戦闘をやってみます。
(韻を踏んだレスを返そうと思いましたが、無理でした_| ̄|○)

・1ターン目
ピエールの攻撃!202のダメージ!202のダメージ!
サイモンの攻撃!142のダメージ!諸刃の剣から自分に35ダメージ!
結果
ピエール HP387 攻241 守105 精103
サイモン HP280 攻212 守99  精89

・2ターン目
ピエールの攻撃!209のダメージ!209のダメージ!
サイモンの攻撃!106のダメージ!諸刃の剣から自分に26ダメージ!
結果
ピエール HP305 攻231 守100 精98
サイモン HP0  攻168 守55 精45

となりました。二回攻撃は強すぎです(´Д`;)
339A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/04 23:35 ID:iZWyWBw9
『封魔演義』(2)

いきり立って剣を振るうサイモンだったが、ピエールの華麗な剣さばきの前に劣勢となり、
やがて雪山に叩き付けられた。力なくうなだれ、座り込むサイモン。
「……やっぱりあんたにはかなわないのか」
ピエールはだまって剣を収め、橋の向こうで手を振る王族の双子に合図した。が、
突然背後で空間が歪み、二匹の魔物に斬り付けられる。牛人型のブルートと馬人型のケンタス
だった。背中に受けた衝撃で谷に落ちるピエール。
「サイモン! 橋を切ってくれ!」
ピエールの最後の言葉にサイモンはせせら笑い、渾身の力で剣を投げ付けた。回転する刃が
橋を支える綱を切断する。しかし、その代償はブルートから振り下ろされたとどめの一撃だった。
「バカな奴め。騎士団に残ればそれなりの地位を得られただろうに」

一部始終を見ていることしかできなかったティミーは、怒りに任せて電撃呪文を放とうとした。
慌ててポピーが腕を掴み、思い留まらせる。
「ここで呪文を使ったら、村の人々まで巻き込んでしまうわ。今は逃げましょう」
二人は悔しさをこらえて駆け出した。村には寄らず、洞窟を抜け、ふもとの洞穴を装飾した
老婆が営む宿屋で夜を過ごすことになった。粗末なベットで二人の会話が始まる。
「瞬間移動呪文では場所が特定されてしまうの。だからラインハットやサラボナには行けないわ」
「攻める理由ができちゃうからな。じゃあ、天空の城か妖精の村かな。あそこなら……」
二人は押し黙ってしまった。たとえ天空を管理するマスタードラゴンであろうと、第六騎士団
の前には無力に過ぎない。それほど双子のかつての仲間達は強大な存在となっていた。
「とにかく二手に分かれましょう。何か良い情報が得られるかもしれないわ」
340A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/04 23:43 ID:iZWyWBw9
双子をそれぞれどちらに向かわせるかを選択してください。

1、天空の城・ティミー 妖精の村・ポピー
2、天空の城・ポピー  妖精の村・ティミー

それでは選択をお願いします。
ちなみに前回の選択では「逃げる」を選択していると、
ピエールとサイモンは一緒に橋から落ちる予定でした。
1.てぃみぃで逝ってみぃよう
342A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/07 01:10 ID:kpUD7w3w
>>341さん
選択ありがとうございます。もうしばらくお待ちください。韻のセンスをください。

さて、実際には選択していただけないのでは……という不安がありましたので、
保守も兼ねておバカ物語を書いてしまいました。完全読みきりですので
気にせずにお願いします。本編よりこっちが主になることはない……と信じます。

『DQNなふたり!』
子供が誘拐されているというイムルの村にやってきた危険なエルフの二人組、シンシアとロザリー。
気まぐれで湖の塔へ向かうことになった。
「児童誘拐かぁ。最近そういうの多いね」
「そうでもありませんわ。人間の歴史を振り返れば児童○○や幼児○○なんてざらですし」
「ふーん、じゃあロザリーは毒舌キャラね? あたしはツッコミってことで。
前々から言いたいことがあったんだけど……あたし達って髪の長さ以外同じドット絵でしょ。
しかも髪の色が同じ緋色ってのが痛いよねぇ。染めちゃおっかな?」
「でしたら金色をオススメします。ギリシャ人には迷惑であろう実在する島の名前を使った戦記物では
金髪のエルフがヒロインですし、とんでもない興行収益を上げた指輪を追いかけるだけの物語でも
エルフの女王が金髪でした。まぁ、単に白人至上主義なだけな気もしますが」
「……この女、ピサロにしか扱えねぇ_| ̄|○」

マップ上ではたった一歩にしか過ぎないという理由で湖を泳いだ二人。皮のドレスはともかく、
下着も濡れたので、適当な場所に腰掛け、太陽にショーツをかざす間抜けなエルフ達だった。
「うーん、やっぱり空を飛んだ方が夢があるね。王宮の戦士様や美少女ヒロインが
公園に住んでる人達と同じことしてたら引くもん」
「いえ、あの方々はあの手この手でそこらの引き篭もりより遥かに良い生活をしていらっしゃいます。
わたし達の現在の状況は下着を頭にかぶって窒息死するのと、さほど変わらない状況にあるといえます」
「他愛もない平凡な人生を送るのは目に見えてるから、そっちの方が良かったりしてね」
「ちょっとシミ付きですが、わたしのでよろしかったらどうぞ」
「じょ、冗談でしょ……うわっ、なにをするやめr」
343A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/07 21:10 ID:0ZMhWGXN
何故かこっちの物語ばかりが浮かんできます。
ありがちなネタなんですが、書いてみると楽しくて……
欲求不満なのか、とか思ってしまいます。
一応上げます。

『DQNなふたり!』
服も乾き、塔の中を歩くシンシアとロザリー。
「そういえば、ロザリーってガーター付けてたよね。何で? めんどくさいでしょ?」
「相手の要求に応じて付けてはみたものの、これといって代わり映えはなく、相手の方が擦れて痛い、などと
言い出す始末。毎回擦られているのはこっちなのですが、ちょっと嫌がらせも含めて常時装着することに
しました。ちなみにショーツは後から履くのですが、一部のマンガ等では間違った付け方をしていますね。
ただ脱がずに聖水プレイから入ることもあり、一概に……」
「わたしが女として修行不足でございましたm(_ _)m」

魔物の姿もなく、ついに子供達を救い出すことに成功した二人組。腕を広げるシンシアに子供達が飛び込んでくる。
しかし何故か、ロザリーは腕組みをしたままだった。
「もう大丈夫よ」
「あーん、お姉ちゃん!」
「……牢に監禁ですか、これは幼心にそうとうの心理ストレスでしょう。いつまでもこの事件が忘れられず、
ふとしたきっかけで凄惨な事件を引き起こすかもしれません。ある子は武器を握ってしまった瞬間に、
またある子は自分の子供できた時に再び誘拐されると幻惑にとらわれ……そうよ、あの人はわたしを
監禁状態に置いたわ。でもそれは愛のためだと信じてきた。わたしを守ってくれるためだって。だけど、
違ったの。あの人はもうわたしを見ていない。世界がどうなったって構わないの。ただあの人が
振りかえってくれさえすれば……そうだわ! わたしがもう一度誰かに襲われてしまえばいいんだわ。
そうすればあの人はきっと迎えに来てくれる。さぁ、誰でもいいわ。わたしをズタズタのボロ雑巾のように
してちょうだい。ウフフッ、アハハッ……あはははははははははは」
ロザリーの笑い声に子供達は身の危険を感じ、自分達の手で再び牢に戻っていくのだった。
それから後、王宮戦士が子供達を救い出したが、彼らはエルフと出会ったことをひたすらに隠して
生きていくことになる。
う、うーん。
そろそろ腰を据えて一つの話に絞ったほうがいいんじゃないかな。
気移りしやすいタイプですねぇ
同意。
自分が一番書きやすいヤツ一つにしぼった方が良いんではないかと。
それにしても、下ネタで来るとは思わなかったなぁ・・・w
346A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/08 23:51 ID:M3apswNE
>>344さん
はい、では腰を据えて笑いの道を――!!
あきらめすい性質ではないと思っていたのですが……
気移りしやすいタイプって占いで出たら結構ショックですよね。
いえ、344さんがどうというわけではなくて……
どうもこの物語を書いてからネジが数本抜けているような気がします。

>>345さん
この物語のジャンルは何なのでしょうか?
ギャグ? シュール? ブラック?
とにかく下ネタであることは異存ありません。


『DQNなふたり!』
サントハイム城の近くにやってきたシンシアとロザリー。突然城の壁を破り、王女アリーナが
飛び出してきた。そんな昼下がりの二人の会話。
「ああいうのって学年に一人はいるよね。顔もよくてスポーツもできて、だけど一番ではないから
皆にひがまれることもなく」
「えぇ、でもこれから戦闘よって筋肉が付き、過度の激しい運動によってストレスが身体を蝕め始めると、
やがて生理がとまってしまい、トイレに駆け込む度におなかがジンジンうずき、ぼろぼろと涙することに
なるのです。病院から渡された薬はそれなりの効果を示すのですが、ちょっとした挫折でも薬の副作用では
ないかと自己嫌悪。……この国はおしまいですね」
「……あの娘の笑顔がすごく切なく感じてしまうのは、あたしだけ?」
347A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/09 21:36 ID:8fDdG+5c
「DQNなふたり」という題名でやっていますが、ロザリーの毒が強すぎて、
シンシアはどーすりゃいいんだ、ちきしょう! となっていましたが、
今回の話で少し方向性が見えてきた気がします。
ただ見えたところで……_| ̄|○

『DQNなふたり!』
テンペの村まであと少しというところでシンシアとロザリーは、テンペ周辺を担当するカメレオンマンという
魔物に話しかけられた。なんでも、村をどう攻略してよいものか、悩んでいるのだという。
「では村の女性を生贄にするのはどうでしょう? でも食べてしまってはいけません。食事は暴れ牛鳥あたりで
済ませてください。そして女性はすべてエンドールあたりに放置してしまうのです。それから十数年後……」
女はエンドールの裏通りで男を引っ掛けていた。昔はよく誘いに乗ってきたものだが、身体のラインも崩れ、
なにより不景気の世の中では、なかなか難しいことだった。それでも今夜は一人の青年を宿に呼び込むことに
成功する。服を脱ぎながら、相手の気持ちをリラックスさせるために、他愛もない会話を続けていると、
ふと出身地の話になった。テンペの村。父との二人暮し。記憶にない母の面影。そして背中の火傷痕。
それは女が目を離したすきに、幼い息子が暖炉に背中から倒れたときにできたものだった。
間違いなく、目の前の青年は自分の息子だった。女は二つの感情に揺れていた。名乗るべきか、名乗らぬべきか。
しかし、どちらの答えにしてもすべての行為が終えた後に――女は青年に近づいていく。
「……ウフフッ、アハハッ……あはははははははははは」
ロザリーの高笑いに怯える魔物。シンシアは気にすることなく、妄想バカの首根っこを掴んでズルズルと歩き出す。
「シンシア様。私はどうすれば?」
「人生の勝ち組ってね、1%でも面白いと感じたことを実行できるかどうかに掛かっている、と思うの」
テンペの村にて生贄事件発生! 急げアリーナ!
もうこうなったらおもいっきり弾けてみてはどうですか?
誰にも真似できないぶっとんだあなただけの物語を・・・

次回・DQNなふたりは笑いとともに過ぎ去りぬ、西へ東へ通り風
349A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/10 23:19 ID:p6Q8xZde
>>348さん
題名に笑ってしまいました。確かにアドベンチャー要素はもはや皆無ですから。
容量の関係もあって、次スレに移行した方がいいのかもしれませんね。
下品な内容ですが、少しでも楽しんでいただければと思います。

『DQNなふたり!』
作者があまり2章を憶えていないという理由で、海を泳ぎ、レイクナバの町にやってきた
シンシアとロザリー。そこにはトルネコという名の武器屋見習いがいた。
「トルネコさんの体型を考えると、奥さんであるネネさんの不倫を心配しちゃうあたしはお節介?」
「……もう手遅れだと思います。そもそもこの世界を成り立たせている営業という仕事が、
たとえ寝てでも契約を、という観念で動いていますから。面白いのは対象が男性の場合は
契約終了後に、女性の場合は求められた時に、と効果的な部分が違うことです」
「……意外に工事現場の人達の方が純真だったりするんだよね」

『シンシアのツッコミ劇場』
映画G.I.ジェーンの最後をちょっとだけ見ての感想。
「ヘリでさっさと任務を行えば、特殊部隊なんていらないなぁ、と思ったのはあたしだけ?」
350A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/11 00:19 ID:M1LcMUcM
しまった、今までは何かを批判する時には表現をぼやかしていたのに……
訴えられた場合に備えて、新シリーズを書いてみました。

『プロジェクト・ギガ』
赤毛の女の姿となった精霊ルビス。アリアハンの実家で草むしりにいそしむ勇者アルス
(16歳、イケメン)に冒険をうながすため、説得を試みるのであった。
「あれっ、あなたって勇者アルスじゃない?」
「そっちこそ精霊ルビスだろ? なんの用だよ」
「……お約束的に鋭いわね。どうしてルイーダで仲間を集めて冒険に出ないの?」
「そんなの俺の勝手だろ。今日だってスライム4匹倒したし、LV2になってるんだ」
「小学生だって初日にLV5にするわよ。とにかく、こちらとしてはギガデインを覚えて
魔王に5、6発かましてもらえれば万万歳なの。だからもし旅に出てくれたら、あなたの
願いを一つだけかなえてあげてもいいわ」
「……本当かよ。……じゃあ、母さんの姿にモシャスして、僧侶のコスプレをしてくれないか」
「あんたマザコン!? しかも核兵器が開発された時代にもかかわらず、無駄な科学力によって
生み出された繊維を使用したような全身オレンジタイツのどこがいいの?」
そこへアルスの家の扉が開き、彼の母親が姿を現わした。
「アルス、ご飯よ。あら、そちらはお友達?」
「うるせぇよ、ババア」
ルビスの予想に反してアルスの母親に対する態度は思春期の少年のようだった。
なるほど、まだそういう段階か。いや、すでに本人はプレイとして楽しんでいるに違いない。
それにしても長男の嫁は大変だ。核家族化が進み、科学技術が発展した現在、嫁・姑問題なんて
過去の遺物だろうと大半の夫は考えている。冗談ではない! こっちは年に2、3度顔を
合わすだけでもビクビクしているというのに。呼んでもいないのに来られた日には、
首を絞めたくなる。でも、そういう系のドラマは見ない。若さを失ってしまう気がするから。

結局、意味も分からず、ルビスはこの親子と同居することになる。
※おじいさんは老人ホームに行かれました。あと、色々とぶっ飛んでいますが仕様です。
351A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/11 01:14 ID:Kxcd7UiQ
>>348さん
シンシア・ロザリーの二人組みだけではなく、
だんだんと使用キャラが増えていくと思いますので、
すべてに適応しつつ、DQNを表していそうなスレタイを
お願いしたいのですが、よろしければ書き込みをください。m(_ _)m

一応お願いするだけではあれなんで考えてみましたが……

〜蘇裸と膿と大血とグロテクスな姫君〜

ほら、センスがないでしょう。ですからどなたかお願いします!
352A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/11 01:24 ID:Kxcd7UiQ
>>351
グロテクス……クスって何だよクスッて……
マンガのキャラの痛いヒロインの笑い方じゃあるまいし。
(正しくはグロテスク)

やっぱり、頭がどうかしてる_| ̄|○
穴があったら入りたいです。
ちきしょう! 誰かドリル持ってこいやっ!!
「あるDQN、DQに始まりDQに死す Nはどこいったという悲劇」

どうですか。
どうですかと言われても困るでしょうが・・・
僕は前よりこっちの方が好きですょ
私もそうですよw
356A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/12 11:24 ID:PEunrflO
>>353さん
ありがとうございます!
さっそく立てようと思ったら、サブジェクト(スレタイ?)が
長すぎるそうです。もう少し短いものでぜひお願いします。

>>354さん
後ろは不衛生なので気をつけてください。

>>355さん
あなたも(略)。

さて、DQアドベンチャーがあったらいいな、という子供じみた発想から
生まれたスレですが、物語をはじめ、計算やシステムを考えているときには
本当に面白かったです。
そしてドーミさんには大変お世話になりました。
しかし、どうお詫びしてよいものか……
次スレにも書き込みをいただければと思います。

では引き続きどなたか短めでスレタイをお願いします。
357A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/13 00:15 ID:oOqZc/gc
うーん、自分で立ててしまおうかな……
センスがなくても怒らないでください。
358A.I. ◆FURH7vTTi. :04/06/13 00:53 ID:oOqZc/gc
立ててきました。スレタイは、

【本当は】この醜くも美しい物語【DQN】

です。CMでやっていたアニメの題名から
パクったんですが、変な歌が……
耳に残る歌が印象的で思わずスレタイに
してしまいました(本物は物語ではなく世界)

では、これで本当に最後だと思います。
このスレを見てくださった皆さん、
ありがとうございました。
次スレでもよろしくお願いします。
ここまでよく頑張ったな、と言いたい。いやはや。
   _/        ヽ
 /      ,.フ^''''ー- j
       /      \
       /  ∪ _/^  、`、
       / ∪ /  _ 、,.;j ヽ|
   .   |     -'''" =-{_ヽ{
  ,-、  |   ,r' / ̄''''‐-..,フ!
 / ハ `l/∪ i' i    _   `ヽ
  .rソ     i' l  r' ,..二''ァ ,ノ           .:l′  .}ミ   .ノ        .゙>′  ./       
 { ' ノ  ∪  l  /''"´ 〈/ /   ,,vv,、      .}    .{ } .ノ′       /′  .,rレ'7
 >-'     ;: |  !    i {   r厂  .゙ーv    ノ     .|ilト:ul゙        /|∨'<7干'′         
 l   l     ;. l |     | !         -,,_ .,「     .r|、.,乂        .゙¨゙'->ヾ゙l! 
     !.    ; |. | ,. -、,...、| :l   .n.‐   ^.i.゙ア「v、_    ア .^彳.y'            ミ 
      l    ; l i   i  | l.   \.<:  .ノ″  ゙アミ'>┘   ∨             }
       l  ∪: l |  { j {     .゙'<‐ .` .、、  ,》 ′,   ゙<]             :| 
  |.      ゝ  ;:i' `''''ー‐-' }       ¨'ーvi,_‐.. ^^冖  ト.  リ             .,ノ
  |   ::.   \ ヽ、__     ノ          .〔.`^'''〜v、, .;゙`  |             r|
  |    ::.     `ー-`ニ''ブ           「   .,r゙ .)〕'゙-   |             ゙l.
 l      :.         |           }   .:(  .┘.,   〕             .ミ 

ここが最果て。次元の狭間に消える定め。
362バァルーム ◆2MKlF9gypY :04/07/18 21:09 ID:GOil0D0N
ん?
次スレ??
363名前が無い@ただの名無しのようだ:04/07/21 15:38 ID:wgmdKbuX
あげちゃる
あげるよ
べつに良スレでもないが、もったいないから取っとくか。