保守
「大魔王様。手配完了しました。残るは勇者を罠にかけることのみ。それはこのクイーンバニーにお任せを
「よし。では手はず通りに。カガミの塔の轍は踏むなよ。・・・ん?おいバーバラ、君はまだ寝てないと。
「もう平気。それより、大魔王様。ぜんぜんお見舞い来てくれないから、あたし、忘れられちゃったのかと思った。
「まさか。シスタージェネラルに休暇あげたからさ、作戦指揮に忙しかっただけだよ。でも、ごめんな、バーバラ。
「・・・大魔王様(ぎゅっ)。
「お?・・・っと。ど、どうした、バーバラ。こんなとこで。
「あたしやシスタージェネラルのこと気遣ってくれるのは、すごく嬉しい。だけど、大魔王様も、危ないことしないで。
大魔王様にもしものことあったら、あたし、ひとりぼっちになっちゃう・・・。
「は、はは、何言ってんだ。俺が勇者なんかに不覚をとるわけないだろ。安心しろ、バーバラ。
「うん。約束だからね・・・なーんて、きゃははっ!大魔王様のシリアスフェイス、ほんとカッコいいよねっ!
「なっ?こらっバーバラ、この俺をからかったんだな、ようし、お仕置きだ!
「きゃあっ!!もーっ!大魔王様ったらエッチ!みんな見てるじゃないっ!
「構うもんか。なぁにが、ひとりぼっちになる、だ。君がひとりじゃないってこと、身をもって・・・うっ!?
(私、死んじゃうと、ひとりぼっちになっちゃうの?怖い、怖いよぉ、お兄ちゃん!)
(もし私におにいちゃんがいたら・・・ひとりぼっちになることもなかったのに、って・・・)
「な、何だよこれ?この声、確かにどこかで・・・ううっ!?うわあああっ、頭がぁっ!!
「えっ!?だ、大魔王様っ?どうしたのよっ!?しっかりしてぇっ!!
-アモールの宿屋-
「お姉さん。今晩、私、お姉さんと一緒に寝ても、いい?
「はい、構いませんよ。私も、もっとターニアさんと、お話したいですから。
「やったぁ!お姉さん大好き!おにいちゃんの次に大好きになりそう。じゃ、枕持って来るね!
「(この人の前じゃもう何でもありね。でもバーバラさんが知ったら怒るかな。くすっ)