FFカップルのエロ小説が読みたい

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249R@no-name
 その日は酷く気が立っていた。原因は実技試験での凡ミスが七割を占めていたが、残りの三割
にこそ本当のストレス元が隠れていることを、サイファーは、薄々ながら感じていた。
 自室に戻ると、コートとブーツを投げ捨てて、ベッドに容赦ないボディプレスを見舞った。
 胸糞悪い。ひたすらにそれだけだ。
 ベッドサイドに備え付けられている有線ラジオのスイッチを弾き、自分からの雑音が聞こえない
ように、大きくボリュームを捻った。
 運悪く、ハードコアバンドの演奏は終わりを迎え、遠吠えを思わせるギターの余韻が引いていく
ところだった。
「……けっ」
 サイファーは、気の利かないDJのしゃべりに気分を毛羽立たされる前にベッドを離れ、ダイニング
に向かった。
 台所は狭く、電熱コンロに流しと小型冷蔵庫があるだけだが、毎朝トーストを三枚焼き、出来合い
の惣菜を温め直す分には贅沢すぎる設備だ。
 冷蔵庫の扉を引き、ミネラルウォーターの小瓶を引き出す。
 背後に気配を感じて振り返った。
「またお前か?」
 気配は空を滑りながら、部屋へ戻っていった。
 心霊の類ではない。それは、サイファーの最も側にいる存在であり、唯一のルームメイトだった
からだ。
 サイファーは、ミネラルウォーターの瓶を手に、ベッドに腰を下ろした。
 ラジオからは次の楽曲が流れていた。重厚なドラム、ベースの絡みが心地良い。
 封を切った瓶を口に当て、一息に半分手前まで飲み干した。
 すぅ、と風が過ぎていった。
「今日はどうしたんだ?」
 微かに冷気をまとった存在は、音もなくサイファーの前に下りてきた。
250R@no-name:03/04/26 03:18 ID:g0jyzk/S
「貴方の方こそ、随分と荒れているみたいだけど?」
 そう言いながら床につま先を当てると、風に巻き上げられたスカーフさながらに空を泳いでいく。
 静かに舞い降り、サイファーの横に並んだ。
 青く透き通る肌の魔人。氷の女神、シヴァだ。
「どうしたの? また彼と喧嘩した?」
「……そんなんじゃねえよ」
 サイファーは、瓶を傾ける合間に短く答えた。
「全部わかってるくせに、余計なこと言うな」
 シヴァは日常的にジャンクションしているガーディアン・フォースだ。
 使用者の心の片隅を住処として、文字通り一心同体となって行動を共にしている。サイファーの
生活の約半分は、シヴァと共有しているといっても構わないだろう。
 心に住まうものに嘘はつけない。
 ただ、サイファーの考えることが完全に把握されているというわけではなかった。
 幻獣と人間では、思考形態や物事の捉え方が異なるために、思い違いや擦れ違いは少なくな
かった。
「お前に話すようなことじゃねえって」
「彼女のこと?」
 サイファーは、何も言わなかった。
「……図星だね」
 正解だ。
 冷気を司る精霊でありながら、シヴァの性格はガーデンの中でも陽気な部類に入る方だった。
「リノアちゃん、ていったっけ。この間電話してくれた子」

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何気に性格大破してる気もしないではないですがご勘弁を(倒)