1 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:
2 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/04 13:40 ID:nIANyXMw
おつ
お疲れー。
しかし前スレもそう簡単には埋まりそうにないな。
... -‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
>>1乙!
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ついでお前らそこに並べ!
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l 不動無明剣をお見舞いしてやる!
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
1さん乙。
ついでだ、前スレで点呼でも取るか?
俺が極悪アグに頼んどくよ。
血溜まりの中でムスタディオが死んでいた。
顔を床にめり込ませてマラークが死んでいた。
空き樽の中で逆さまになってラファが死んでいた。
天井に突き刺さってオルランドゥが死んでいた。
扉の外でメリアドールが死んでいた。
頭部をへこませて労働八号が壊れていた。
アグリアスは……泣いていた。
「ぜんぶわたしが……私がやってしまったんだ……」
あまりの惨状に、ラムザは呆然としていた。
「なんてことだ……」
ザランダは賑やかだった。
路銀を稼ぐための儲け話も無事に片付けて、ラムザ達一行は久々に全員顔をあわせた。
誰の顔も懐かしく、そして変わらない。
それが嬉しくて、杯を重ねるのが止まらなかった。
だから油断した。
ラムザはついつい言ってしまった。
「僕も一杯……貰おうかな」
それが全ての始まりだった。
「よしよし、ぐぃーっといけぐぃーっと。なんだお前、イケル口じゃんかよ〜」
べろんべろんに酔っ払ったムスタディオが囃し立てた。
珍しく酒を注文したラムザに、男性陣も女性陣ともに嬉しげだ。
杯が乾く暇も無く、つぎつぎにおかわりが注がれてゆく。
全員酔っ払っていた。
誰も止める者はいなかった。
気が付いた時には、酷く気分が悪くなっていた。これはヤバいかも……。
ラムザはラファを手招いて頼んだ。
「悪いんだけど、ちょっと水を一杯……」
にこやかに駆け寄ったラファは、ラムザの顔を見るなりびくりと跳びすさった。
「れ、れ、霊がいるわ〜〜〜〜〜〜っ」
「なんだとーーーーーーっ!!!」
残りのメンバーが唱和する。
「もももっ、モンスターなのかっ」
一番ビビっているのはマラークだった。実家が陰気な職業を営んでいたため、怖い話に
はひときわ過敏なのである。何かトラウマでもありそうなうろたえぶりであった。
「違うわ、ゴーストじゃない……でもなんか、すんごく性格悪そうなのが、未練たらたら
でラムザにとり憑いてる」
妹の方は、逆にあまりにも膨大な具体例を目撃して耐性が出来ているらしい。
「まったまたァ。いるんだよなー、酒飲んでると『出た!』とか言って騒ぐ奴。盛り下が
るんだよネー……あー、やだやだ」
冷淡な反応を示したのはムスタディオである。彼はもともと、曖昧な存在が気に食わな
い性質なのだった。特に、観測不可能な事象に対し、敵愾心のようなものを持っているら
しい。
「なんだと貴様……妹の霊視を虚言とぬかすか」
マラークが気色ばみ、ムスタディオと火花を散らす。
それには構わず、女性陣が心配してラムザの周囲を取り囲んだ。
「気分が悪いのか、ラムザ? 少し風に当たったほうが良いのではないか?」
「わたし、お水持ってくるわ」
「ちょっとメリーもアグもあっちいってよ! これはあたしの専門なんだから!」
レーゼだけは、面白そうに事態を静観している。
顔を伏せていたラムザが、険しい面を上げた。
なんとなく剣呑な雰囲気に、皆の頭上にはてなマークが浮かんだ。
そして一瞬の後、ラムザの信じられない一言に驚愕して言葉を失った。
「ごちゃごちゃ五月蝿いンだよ、このあまっこどもがッ!!」
酒場の一角が静まり返った。
全員の体が凍りついた。。
ラムザの口に出した言葉とは到底思えない。
「ったく、静かに呑めねえのかよてめぇらは。あきれンぜ」
思い切りぶんむくれた顔をしたラムザが、口を捻じ曲げて吐き捨てた。
「ななななな……」
あまりのことに言葉も出ないアグリアス。
「どういうこと? どういうことよ?」
混乱するメリアドール。
「霊よーーーーーッ!!!!」
絶叫するラファ。
興味深げに、ベイオウーフが尋ねた。
「つまりこれは、誰かの霊がラムザに憑依した言うことかい? 今喋っているのはラムザ
とは別の人格だと?」
「その通りよ! 誰だか知らないけど、そうとうひねくれてるわね!」
ラファは断言した。納得のいかないのはムスタディオである。
「ありえねェ!! なんでこんな酒場の片隅で酒盛りしてる時に、どうして霊だのなんだ
のが出てこれるんだ? どんな無神経なヤツだよそいつぁ!」
ムスタディオは酒が回り、すっかり出来上がっていた。
ラムザの胸元を絞り上げてがっくんがっくん頭を揺らす。
「てんメェ〜〜〜〜〜〜ラムザぁ〜〜〜〜〜〜〜〜、そんな田舎芝居で女の気を惹くなん
てなァ邪道だぜぇ〜〜〜〜〜〜。いいかげんに諦めやがれぇ〜〜〜〜〜〜!!!!」
「グォ、苦しいンだよこのクソガ……うぷっ」
ラムザの顔色がみるみる悪くなった。
「この馬鹿ちんがぁーーーーー!!!」
手加減なしでアグリアスが拳を振るう。
ムスタディオは血反吐を吐いて仰向けに倒れ、黄泉路へ旅立った。
「アグリアスがムスタディオを殺した!!!」
混乱した(もちろん彼もべろんべろんに酔っ払っていた)マラークが、恐怖にぶるぶる
と震えながらアグリアスを指差した。
「なんだと、人聞きの悪い! あれはわたしが殺したんじゃない、ヤツが勝手に死んだん
だ!」
「次は俺が殺される! 殺されるんだ!! 頼む、殺さないでくれーー!!」
マラークは土下座して許しを請うた。よほど怖かったのであろう。
しかしそれは、誰がどう考えても火に油を注いでいるようにしか見えなかった。
「黙らんか、このスカポンタンがぁーーーーーーーッ!!!」
アグリアスは思い切りブーツを振り下ろした。板が割れる嫌な音が響き、マラークの顔
が床にめり込んだ。
土下座の姿勢で……マラークも、死んだ。
その頃、兄のことなど露ほども気にかけず、ラファはラムザの対応にかかりきりだった。
「ちょっとあんた、何者なのよ」
「うるせぇンだよくそちび。ぎゃんぎゃん吼えるな。おいねえちゃん、酒頼む」
「あ、はい……」
ラムザは、ラファのことなど歯牙にもかけず酒を要求する。
メリアドールはひとつ返事で走り去った。
「くそちびって……、あんた何様のつもり!? 成仏もしないでふらふらしてる低級霊の
分際で生意気よ!!」
「わけわかんねえこと言ってンじゃねェよ。糞して寝ろ、しょんべん臭ェガキは」
ちょうど戻ってきたメリアドールから杯を貰い、一息に飲み干す。
ラファはあまりの怒りに言葉に詰まり、ぶるぶる震えている。
「ねえちゃん、おかわりだ」
「あったまきた!!! アグリアス、あたしにもお酒っ」
「あ、あぁ……」
アグリアスは慌てて杯を取ると、オルランドゥとベイオウーフが注文した火酒の壷を傾
けた。
「ガキじゃないのよあたしはッ!!!」
アグリアスの手から酒盃をひったくり、勢いのまま一息に杯を干すラファ。
「……ヒック」
一瞬後、白目を剥いてひっくりかえり、そばにあった空き樽の中にころげ落ちて逆さま
になった。
ラファも死んでしまった。
「騒がしいことだな」
一人静かに呑んでいたオルランドゥが、ゆらりと立ち上がった。批判的な目つきでラム
ザをねめつける。
「おぬしはもう少し、酒の呑み方を覚えるべきだな」
ラムザの眉がぴくりと跳ね上がる。
殺気立った表情で、オルランドゥを睨みつけた。
「じじぃ、てめーに酒の呑み方を指図されるいわれはねえンだよ」
「じじぃとな!?」
オルランドゥの顔が、瞬時に修羅へと変貌した!
日頃穏やかな剣聖の変貌に驚愕するアグリアス。オルランドゥは憤怒の闘気をまといつ
つ、靴音高くラムザに歩み寄る。
むろん、オルランドゥも顔には出ないが、べろんべろんに酔っ払っていたのであった。
「こわっぱがーーーーッ!! わしをじじぃ呼ばわりするのかーーーーーーっ!!!!」
電光石火で右手を繰り出し、ラムザの股間を握り上げる。
「〜〜〜〜っっっ!!!」
思わず、情けない悲鳴を漏らしそうになって必死に飲み込むラムザ。
「くっくっくっく。『子供』のくせに、おいたをするでない」
皮肉げに、ニヤリと笑うオルランドゥ。普段の行動からは考えられない姿に、眩暈をお
ぼえるアグリアス。
が、ラムザも負けてはいなかった。
こちらも右手を繰り出すと、オルランドゥの股間を握り締める。
剣聖も思わず歯を食いしばり、必死に悲鳴を堪えた。
「吠えンなじじぃ。現役引退のくせによ」
オルランドゥのこめかみに、めりめりとぶっとい青筋が浮かぶ。
見習い剣士と剣聖は、同時に飛びすさると、腰の剣を抜いて構えた。
「愚弄は許さぬッ!!! わしはまだまだ現役だぁーーーーーーッッ!!!!」
「ふざけろ、くそじじぃ!! 年寄りは年寄りらしく、犬の散歩でもしてやがれッ!!!」
椅子とテーブルを蹴倒しつつ、狭い空間で器用に剣を操って、二人は斬撃を打ち込みあ
った。
「小僧、食らえ!! 北斗骨砕打ぁッ!!!!!」
「なンのこれしきっ! 闇の剣ッッ!!!!!」
双方ともに、本気であった。このままではどちらかが死ぬ!
不吉な予感に駆られたアグリアスは、あわてて隙を見つけて二人の間に飛び込んだ。
「ま、まてまて待てーー! ラムザ、オルランドゥ伯、剣を引いてくださいっ」
「俺はラムザなンかじゃねぇぞっ」
「口出し無用っ。そこを退けアグリアスッ」
どちらも一歩も引かぬ構え。アグリアスとしては、血を見る前になんとしても二人を止
めるしかなかった。こうなったらぶん殴ってでも黙らせるほかはない。
どちらのほうが楽に眠らせられるか。考えるまでもなく、アグリアスはラムザに向き直
って拳を握りこむ。……しかしやはり、少年の顔に拳骨を打ち込むのは気が引けた。
「えぇい、邪魔だアグリアス! どかぬと言うなら乳を揉むぞ!!!!」
「下品ですよオルランドゥ伯!!!!」
血相を変えて振り返ったアグリアスは、なんのためらいも無くタイガーアッパーカット
を雷神のアゴに打ち込んだ!
オルランドゥの体は垂直に飛び上がり、酒場の天井を突き破って動きを止めた。
下半身だけを天井から垂らし、ぴくりともしない雷神シド。
やがてぽたぽたと赤い雫が垂れはじめ、床に血溜まりを作った。
オルランドゥ伯もまた、死んでしまった。
ラムザは鼻を鳴らすと椅子に座り直し、ガンガンと杯でテーブルを叩いた。
「酒!! おせぇぞ!!!」
「はいはい、ただいま」
物陰に身をひそめて様子を窺っていたメリアドールが、酒壷をかかえて戻ってきた。
手近な椅子を引き寄せてラムザの隣に座ると、彼の酒盃に酒を注ぐ。
「どうぞ」
「ふン、すまねえな」
ラムザはぐぃぐぃと酒をあおり、メリアドールはそのたびに注ぎ足した。
なんとなくアグリアスは、居場所を失ったようで、いたたまれない雰囲気を感じてしま
う。
「ふう〜……。いい酒に……いい女。悪かねえな」
ラムザの漏らした言葉に、アグリアスの心が波立った。
メリアドールは顔を輝かせる。
「まあ、ラムザ……。いい女って、わたしのこと?」
「ねえちゃん以外に誰がいる?」
「もう、ねえちゃんだなんて、乱暴ねえ……」
今さら言うまでも無いことかもしれないが、もちろんメリアドールもべろんべろんに酔
っ払っているのである。
神殿騎士は、ラムザの左腕を抱え込んでしなだれかかった。
「メリー……って呼んで……」
「……メリー、か。いい名だな」
アグリアスは危険な兆候を感じた。
この雰囲気はやばい。なんだか分からないがとってもやばい。
「ラムザの方こそ、今夜はワイルドで……素敵よ」
「俺はいつでもこうだぜ」
きゃっ、とか何とか言って、メリアドールの顔がほころんだ。
頬を染めてラムザから視線を逸らしつつ、
「なんだか今夜は、……抱かれてもい・い・か・も」
「不許可不許可不許可不許可ーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!」
アグリアスの鉄拳が炸裂した。
目をつむって前なんか見えてないのに、野生の勘でその拳はメリアドールにクリーンヒ
ットし、致命傷を与える。
「ひーーーーーーどーーーーーーいーーーーーっっっっ!!」
叫びながら店の入り口に向かって吹き飛び、盛大に扉を(人型に)ぶち破った。
こうして、メリアドールは絶命した。
「アグリアス、邪魔すンじゃねえよっ!!」
なんだかアグリアスは泣きたくなった。
「黙れ! 子供のくせに女なんか口説くな!! 馬鹿!」
不毛な罵り合いになりそうなところを、割って入るものがある。
「ゴシュジンサマ……コレイジョウ オサケヲ ノンデハ イケマセン」
「何だよこの鉄クズは!? ど、ど、どうして喋ってンだ、おい!」
どうやら、ラムザは労働八号の記憶を無くしているようだった。いや、ラムザに別人格
が憑依しているというのが正しければ、そいつは機械人形の知識を持たぬ者なのだ。
「忘れたのか? これは労働八号という名の、お前の召使いのようなものだ」
「俺は知らねえよ、こんなもん。誰か中に入って脅かそうとしてンじゃねぇのか?」
ラムザは少々怯えているようにも見えた。無理も無い。
機械も魔法も、イヴァリースの一般人にとっては脅威でしかないのだ。
「とにかく、お前の指図なんか受けねえぜ。俺ぁ食いたい時に食って、呑みたいように呑
むンだよ」
「オカラダニ サワリマス ラムザサマ」
さっきからなんなんだよ、とラムザは声を荒げた。
「俺はラムザじゃねェって言ってンだろが! どうやったらあいつと俺様を見間違えられ
るってンだ!?」
「セイモン ガンモン コッカク スベテ カコノ ラムザサマノ データト イッチシマス」
「わけわかんねえこと言うンじゃねえ!」
ラムザは乱暴に、労働八号のボディを蹴り上げた。
「こ、こらラムザ! 乱暴するな!」
乱暴なのはお前だろ、と言うかわりにラムザは労働八号を問い詰めはじめた。
「だいたいだなあ、ラムザみてえなお子様に、こンな酒が呑めるかよ」
手酌で酒を注ぎ、一気に飲み干す。
「アナタハ ラムザサマ デス」
「ケッ。いけすかねえ機械だぜ。どっか壊れてンじゃねえのか、このポンコツが!!」
労働八号は、悲しそうに双眼を明滅させた。
「ラムザサマハ ランボウナ コトバヅカイハ サレマセン」
「その通りだよ、分かってンじゃねえか、ウスノロ」
「……」
労働八号は沈黙している。なんだかアグリアスは胸がいっぱいになった。
「ラムザ、そんな言い方はいけない」
しかしラムザは彼女を無視して言った。
「おいポンコツ、俺を御主人様と呼ぶなら俺様の言うことを聞きな。人形は人形らしく、
黙って壁でも飾ってろ」
「リョウカイ シマシタ」
労働八号は、言われた通り壁際に近づくと、手足を畳んで丸くなった。
それがとても寂しそうで、アグリアスはどうしてもラムザの言うことに反発したくなっ
た。
「おいハチ! あいつは確かにいつものラムザじゃない。言うことなんかきかなくていい
んだ、起きろ!」
叩いてもゆすっても、労働八号は無反応だった。
ラムザはゲラゲラと笑った。
「ポンコツだからな、壊れちまったンじゃねーのか」
「そんな、まさか。本当に……!?」
狼狽するアグリアスの脳裏に、オヴェリアの言葉が回想される。
『いいことアグリアス、調子の悪い機械はこうすれば直るのよ』
それだ! ナイス姫様、ありがとう!
心の中で礼を言うと、アグリアスは右手を振りかぶった。
「斜め45度でチョーーーーーーップ!!!!!」
鈍い音がして、アグリアスの右平手が労働八号の頭部にべっこりめり込んだ。
ビーーーーーーッとやばめのエラー音がして、労働八号の身体各部から蒸気が噴き出す。
「え……あ……ひ、姫様ーーーっ!?」
こうして労働八号も壊れてしまった。
店の中は酷い有様だった。
仲間たちは全員倒れ、いつの間にか他の客や店員は姿を消していた。
「ラムザ……どうしてしまったんだ。いくらなんでも、これは酷い」
「酷いって何がだ? 全部おめーがやったンじゃねーかよ」
アグリアスは言葉に詰まった。
言い返せない。確かにその通りなのだから。
「だいたいおめーは、いちいち言うことが硬い。つまらねえ。うっとおしーンだよ。酒が
まずくならぁ」
アグリアスは傷ついた。
いつものラムザではない……そう思っても、彼の声でそんな言葉を聞かされるなど、あ
ってはならないことだった。
「そうか……そうだったか」
唇を噛み締める。
心の底では、そんな風に思われていたのか。
騎士として年長者として、認められていると自惚れていた。
……堪えようとしたが、堪えきれない。
止めようもなくあふれ出るもの。
「おい……アグリアス? おめえ……まさか、泣いてんのか?」
とたんにラムザの声が動揺した。
「やめろよ。嫌いなンだよそういうのは」
ラムザの言葉は空しく宙へ消えてゆく。
「その……悪かったよ。俺ぁ、おめえさんのことは好きじゃねえが……悪いヤツじゃぁね
えと思ってる。悪い女でもねぇ。それっくらいは、認めてるンだ」
好きじゃない。
その言葉だけが、刃物のようにアグリアスの心に突き刺さる。
「いいんだ……無理して取り繕わなくても。わたしは確かに、つまらない女なんだ」
アグリアスから顔を背けて、むすっとしながらラムザは言った。
「ありゃあ言葉の綾だよ。失言だった、忘れてくれ」
アグリアスは黙ってかぶりを振っている。
ラムザはため息をついて、ついでに盛大なあくびをした。
「まぁ……よ、美味ぇ酒呑んで、馬鹿みたいに騒いでよ。たまにゃあいいな、こういうの
も」
しおらしく顔を覆うアグリアスを見て、楽しそうな寂しそうな、微妙な笑みを浮かべる。
「……本当にいい夜だ」
もう一つ大きなあくびをして、組んだ腕にゆっくりと顔をうずめる。
「また呑もうぜ、アグリアス」
涙を拭うアグリアスの背後で、ラムザが静かな寝息をたて始めた……。
ベイオウーフとレーゼが物陰で隠れて書き綴った記録を読み、ラムザは卒倒しそうにな
った。この傍若無人な言動が、自分のものとは信じられない……。
メモでは死亡したと描写された仲間ももちろん気絶しているだけで、全員を部屋に上げ
て介抱するのがまたひと苦労だった。
しかし、本当の問題はその後だった。
なにせアグリアスが、部屋に引きこもったまま出てこない。
一部始終を知っているベイオウーフとレーゼに相談したが、的確なアドバイスは得られ
なかった。
「若者よ、大いに悩め」
無責任極まりない言い草である。また、こうも言われた。
「誠心誠意、それしかないわね」
いったい何を言えば、どう行動すれば、いかなる贈り物を捧げれば許してもらえるのだ
ろう。だいたい、自分に加害者としての記憶が無いというのが、ラムザにとっては理不尽
このうえないことなのである。
しかし、アグリアスに『あれは自分が言ったんじゃないから気にするな』とはとても言
えなかった。それこそ一生許してもらえなくなってしまう。
無い知恵となけなしの経験を振り絞り、とりあえずラムザは街へ出て花束を買ってきた。
正直、自分が手にしている花がどんな種類かも分からない。
アグリアスの居室の前に立ち、緊張に強張った手で、控えめにノックする。
いらえは無い。
「あの……ラムザです。少しお話したいのですが……」
言いつつ、もう一度ノック。
数瞬が経過し、ラムザが諦めて引き返そうとした時、返事があった。
「……入れ……」
少年は深呼吸して、扉を開けた。
『ザランダ連続殺人事件』 END
新スレ記念。第4作目をお届けします。
すいません、全然ミステリーじゃありません。
『全員死んだ』って書いてみたかっただけなんです(藁
いろんな意味で……ごめんなさい。(特にアグ姐さん)
なんかワロタよw
陰でいちいちメモを取ってる
レーゼとベイオウーフ(・∀・)イイ!
感想かぶるが、
>ベイオウーフとレーゼが物陰で隠れて書き綴った記録
何やってんだお前ら(w
もみもみ士さん最高です。このまま神になっていただきたい。
さて、あと十日たらずで、自分が作ったチョコよりはるかにレベルの高い
手作りクッキーをラムザから贈られて嬉しくもちょっと落ち込む
アグたんが見られるわけだが。
あの御方の亡霊か……
ラムザからもらうクッキーか。
そのレベルの高いクッキーを見て、アグはどう反応するのか?
今から妄想してみる。むふ、無布布布…
>もみもみ士
SSキターーーーーーー
面白かたーよ!!イイ!
またよろしく!!
>もみもみ士乙!
ラムザのすごい一面を見れて面白かった。
メリの甘えッぷりにも萌えましたぞ。
アグリアスさん、「ン」の発音等からアイツの霊だって気づいてくださいよ〜
あなたの中であの人の存在はそんなに小さくなかったはずだ・・・
違えた道はついに交わることはなかったけれど、
彼はあなたに現実の厳しさや姫を救うにはもっと力が必要だということ、
そして・・・ちょっとの優しさ(脳内妄想?)を教えてくれたではないか。
・・・な〜んてね
誰だっけ?
(ハヾヽヽ
,゛く(゚ー゚;||ミ
サヨナラ・・・g
おぉ、SS乙です!
レーゼ&ベイオイイ!
前スレ埋め立て終了報告。
1000ゲットできず・・・
1000でアグリアスに抱かれたかった・・・ショボーン
それはそうと、戦闘におけるアグリアスの最も大切な役割は、
瀕死の敵に100%トドメをさせる『トドメ要員』。
どんなにマップの隅に逃げても、聖剣技の広い間合いからは逃れられないし、
盾を持とうとマントをつけようと、たとえ見切ろうと、聖剣技はかわせない。
アグリアス「マップの隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」
>>33 残念だったね(w
このスレでもお互いアグたんに萌え尽きよう!
そしてあわよくば1000げと………!
>>33 すいません、犯人俺です。
初カキコでもたもたしてたら1000ゲットしてしまった・・・。
もっかい萌え氏んできます。
36 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/06 02:18 ID:3pNa7dqz
35>>アグ様で心逝くまで萌えよ!
37 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/06 03:20 ID:kpnRJ+QM
キャラネタ板にアグ様を発見しました。
良スレっぽいでつ。
38 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/06 04:07 ID:tHrJbsuE
お、こんなスレがあったのですか。今初めて知った・・・はじめまして。
えーと、過去ログが多すぎてちょっと読めないんですが。
漏れは「アグリアスさん綺麗だなあ・・・俺の好きなタイプだなぁハァハァ」
と思いながらFタクをやってて。
あまりにもキャラが歳を取りすぎていくのが嫌で嫌で、
そんで特にアグリアスさんが歳を取っていくのが見てらんなくて、彼女が三十になる前で
プレイを止めました。それっきり進めてません。
えーと、俺みたいな奴 い る よ ね ?
>>38 アグリアス
「私が年増だと・・・?
マップの隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」
40 :
38:03/03/06 04:56 ID:tHrJbsuE
>>39 ;y=ー( ゚д゚)・∵.
\/| |)
>>38 過去ログが多すぎるなら教えよう。
パート1:アグ誕生スレ。エロが多く後半にはSS初登場
パート2:SS第1次ブーム到来。エロは今後薄れていく。
パート3:アグ萌えに対する意見対立!スレ消滅?の危機
パート4:SS多かった?と思う。
パート5:見てないので分からない。
パート6:SS第2次ブーム到来。小ネタも面白い。
こんな感じだったと思う。参考になればいいが。
part3〜4でガッと人減ったもんな…
Part4が第2次SSブームで、前スレは第3次だと思うが……
主に一人が書いてただけだからブームに数えないということか?
Part3は最萌え選手権の時期だったので、支援や連絡が多く
SSは少ない。皆ヒートアップしていたので対立や叩きも出た。
アグが負けたので一気に人が減り、まったりしていたところへ
Part4で昼寝士が現れ、Part6でカエルともみもみ士が現れ、
かくて職人に恵まれ続けてこのスレは続く。マジで狙えそうだPart10。
>>43 そこに名前が出てない職人さんも多かったぞ、と、一応追記。
千一夜の目次ページで「FFT書いてるコテ持ち職人って多いなあ」と思ったんだが、
よく考えたら書かれたのはアグスレなんだよね、ほとんど。
ひとりの人が多作なのは嬉しいけど、いろんな人が書いてるのは楽しいと思う。
ともかく、いろんなアグ愛が見られて幸せっす。
45 :
極悪アグ:03/03/06 10:12 ID:cHxr4iNg
アリシア「前スレでの点呼の結果を発表いたします。ではアグリアス様、どうぞ」
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ うむ、私が絶世の美女アグリアスだ。
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 現時点で私に萌えている者は20人だ。
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l 500人ぐらいはいると思ったが…
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) まあいい。part3のあのさびれようからすれば
|::l ○ ○ |:::|6))) かなりの好結果であり、私は素直に嬉しい。
|::l`ー- -‐|:::| )) では今後の発展を祈って…一言。
|::! l:::l このスレの人々が、
l/. l;/ あとほんの少しずつ幸せになれますように…
このスレに神のご加護があらんことを…
オヴェリア「…アグリアス、堂々と台詞パクらないでくれる?」
>>43 >Part4で昼寝士が現れ、Part6でカエルともみもみ士が現れ、
>かくて職人に恵まれ続けてこのスレは続く。マジで狙えそうだPart10。
確かにpart10狙えそうだ。
HCさんやはちまるいちさん、それにアグ絵を書いてくれてる
612さん達のみんなのお陰だね。
もちろん感想を述べる側の俺達も彼らの励みになってるはず。
>>41 補足。
パート4:SS多し。ただし大部分が昼寝士氏による。
パート5:スクリプト嵐が吹き荒れたのでややさびれている。
「うたかた」「からくりアグ」「あなたの鼓動に」など名無し単発による
良作SSが多い。コテではギュスタヴ氏がデビュー。今いずこ。
スレの空気をつかむなら6→2→4あたり読んでおけば充分か?
あと5→1→3て感じで。
それとPart10という数字にこだわってるのは確かPart2あたりで
誰かが「むしろ今どきアグ萌えで10スレとか行ったら痛快」とか何とか
発言したことによる。と思うが。
SS・・・
サンデーサイレンス?
「こちらが下手に出ていれば調子に乗りやがる
近 衛
「お前たちのクソ雑巾共が2人死のうが2兆人死のうが何人死のうが知ったことか
ダイスダーグ卿直々のご依頼でなければうす汚い貴様らなどと話などするか
グ ダ グ ダ ぬ か さ ず に 話 を 聞 け
アトカーシャ
王 家 の メ ス 豚 共 」
『 メ ス 豚 !?』
「!!」
『さすがは泣く子も黙る傭兵団 言う事が違う
四方の戦場を跋扈して 恐怖を与え村を焼き
貢ぐ者には寛容を 逆らう者は打ち倒す
何も変わらんね 五十年戦争の前からお前ら傭兵は何も変わらん』
ホーリーナイト
「聖騎士アグリアス ジョーカー
近衛騎士団のゴミ処理屋!!護りの鬼札!!
生で見るのは初めてだ
はじめまして「アグリアス君」」
『はじめまして「ガフガリオン」
そして さ よ う な ら だ
貴様は 私 の 主 をメス豚と呼んだ
こ こ
おまえ 生きてオーボンヌから帰れると思うなよ
ヒューマン
ぶ ち 殺 す ぞ 人 間 !!』
ずれたなーやっぱ
ま、つまらんネタでスマソということで。
ちょっといつもと違うSS作ってみました。
切ない、シリアスな展開ですが・・・。
読み進めるうちに、
「アグは何処行ったゴルァ!!」みたいに思うでしょうが、
ちゃんとアグは役割果たしてますので
スレ違いとか言わんといてね。
今日は長い旅路だった。
苦労してドルボダル湿原を越え、久しぶりにランベリー城下町に到着したのは
日も落ち暗くなった頃だった。
「久しぶりに帰ってきたな・・・ここに」
食事も終え、宿の自分の部屋にあるバルコニーでラムザはそう言って、
家の明かりがあちこちに灯り始める美しい町並みを眺めていた。
少しあの事を思い出してしまった。楽しくて、そして悲しかった思い出。
ラムザは自分の荷物に目をやり、思い出したかのようにその荷物の中から
綺麗な布でくるんだあるものを取り出した。
「いつ見ても綺麗だな」
彼はそれを見て、少し寂しそうにつぶやく。
しばらくずっとそれを眺めていたい、そんな気分だった。
どこからともなく吹く風が彼の髪を優しく撫でる。
時間の流れを緩やかに感じさせる、そんな風だった。
コンコンコン・・・ドアをノックする音がした。
「はい?あいてますよ」
「私だ、アグリアスだ。入っていいか」
「ええ、どうぞ」
そう言った後、アグリアスが少し頬を赤らめた顔で部屋に入ってきた。
「飲んでたんですか?」
「ああ、ちょっとだけな。いつもならホットミルクを飲んでるお前がいなかったから
どうしたのかと思って・・・様子を見にきた。」
そう言ってラムザの隣りに座る。自然と彼が持っているものに目が行く。
「・・・」
それを見て、アグリアスは一瞬表情を曇らせはしたが、
すぐにそれを打ち消すように笑顔でラムザに言った。
「大切に・・・とってあるんだな。いつ見ても綺麗だ」
「・・・ええ」
その後2人は無言になる。
その雰囲気に少し慌てたのか、アグリアスが尋ねる。
「そ、そういえば、お互いよく知っているような感じだったが、
きっかけは何処だったんだ?」
「・・・・・・ちょっと言いにくいけど、アグリアスさんだったらいいかな?」
「気になるな、聞かせてくれ」
ラムザはうん、と頷くとあの頃の事をゆっくりと語り始めた。
――――
あれはラファと、聖石の力によって生き返ったマラークが隊に加わった時、
いや、正確にはその前のリオファネス城の屋上にて人ならぬ者と戦ったあの時から。
僕達は激闘の末、ようやく静かな時間を取り戻していた。
(彼らは本気を出してはいない、次に戦ったら勝てるだろうか?)
「ランベリー城へ来るがいい!待ってるぞ・・・!」
死んだはずのエルムドア侯爵は確かにそう言った。
彼の隣りに美しい女性が一人、そして僕の前にももう一人いる。
彼はそう言い残して姿を消した。そして目の前の彼女も。少し僕を見て笑いながら。
その後、ランベリーへ向かうという目的もあったが、
他にもやらなければならない事がたくさんあった。
自治都市ベルベニアではメリアドールに命を狙われるし、
町外れの教会ではディリータと再会した。
そして本当の意味での出会いは、戦いを終えた後の少し安らげるそんな時だった。
野営の準備も終わり各自食事をとり、明日に向けて剣の手入れをする者、
疲れを癒すため早々と眠り込む者、
楽しそうに世間話に花を咲かせる者など様々だった。
僕はなぜかその時だけは一人になりたくて、横に流れる小川に沿って
月の明かりを頼りに散歩していたのだった。
それはすでにいたのだが、正直いって全く気づかなかった。
なぜなら僕はすでに背後を取られていたからだ。
ぽんぽんっ
不意に僕の肩を叩くので誰かと思い後ろを振り向いた。
ラヴィアン「そんなこんなでこのスレもとうとうPart7まで来てしまいました。
伝説となるPart10まであと3スレです。どう?アリシア」
アリシア「どのスレも隊長萌え〜とか隊長ハァハァとかばかりですね。
それ以外だとSSや小ネタばかりで真性の隊長萌えな輩以外は辟易しているのでしょう。
猛省しないと戦闘不能になります。マジで」
ラヴィアン「あと昼寝士さんのラムアグSSがどんどん甘ったるくなっているのですが。
ええ、もうどんどん」
アリシア「甘々はステッキーですね」
ラヴィアン「素敵ですよね」
アリシア「素敵です。
ところで・・・不動無明剣って、不動様って感じみたいで良くないですよね」
ラヴィアン「良くない・・・良くないね」
アリシア「良くない・・・良くないね」
ラヴィ&アリ「ばんざーい!不動無明剣ばんざーい!バンザーイ!バンジャーイ!」
ラヴィアン「上からは戦えても・・・」
アリシア「下からは戦えない・・・」
ちゃるら〜〜〜・・・・
ちゃるら〜・・
フェイドアウト
ぷにっ
それを理解するのに少し時間がいった。
振り向いたお陰で人差し指が僕の頬に刺さっている。
こんな古典的な事をするなんて、と少しおかしかったが
そんな気分はすぐに吹っ飛んだ。
そのおかしな事をしたそれは、
あのリオファネス城の屋上で戦った3人のうちの一人、
姿を消す前に少し笑っていたあの女性だった。
「・・・ほんとにあっさり引っかかったわね」
彼女は小ばかにするような目でそう言った。
「うわっ!!」
僕は驚いて彼女から距離を取り思わず剣に手が行った。
「僕を殺しにきたのか!?」
大きな声で怒鳴るも、なんとか冷静さを取り戻すよう努める。
「そんなことしないわよ、今日は用があって来たのよ」
「・・・」
警戒心は解くわけにはいかない。彼女は強い、それを知っているから。
「そんなぴりぴりしないでよ、殺すつもりならさっきのであなた死んでたわよ」
「・・・うっ」
確かにそうだ。彼女がその気ならもう僕は地面にはいつくばっているはずだ。
殺すつもりがない事をとりあえず理解し、剣から手を離した。
「それで?」
「ランベリー城へ来なさい」
彼女はあっさりと用件を述べる。
「ランベリー城へ来いって、この前エルムドアがそう言ってたじゃないか?」
「・・・あれ?そうだったっけ?」
そう言って頬に手を添えて首をかしげている。
本当にそれだけのようである。何しにきたのだろう?ちょっと抜けてるのかな?
けど、彼女の姿は本当に美しかった。吸い込まれるような瞳も印象に強く残った。
綺麗な髪飾りやさりげなく付けている口紅もすごく似合っている。
(アグリアスさんも綺麗だけど、なんていうか・・・まったく異質の・・・
言葉では形容しがたい美しさだ。まるで非の打ち所が無い・・・
こんな人も・・・いるんだな)
「なにぼーっとしてるのよ」
「・・・あ、いや、なんでも。・・・けどそれだけのためにわざわざ来たの?」
「う・・・ど、どうだっていいでしょ!と・に・か・く!!
あなたが全然来ないからあたし達は退屈してんのよ!」
そう言ってぷいっと拗ねるようにそっぽを向く。
そのしぐさは美しさから来る想像とはまるでかけ離れている。
「ま、まぁそれだけよ。じゃーね」
「あ・・・」
なにか言う前に彼女はすでに姿を消していた。
(まあいいか、そういや、名前聞いてなかったな)
そんな事を考えながら僕は野営地へと引き返した。
これが敵ではない彼女との最初の出会いだった。
2回目の出会いは、空も赤くなりかけた貿易都市ザーギドスの街中だった。
僕はその時、自分用のアクセサリを買うつもりで店を探したんだけど、
いつものように道に迷ってしまい気づいたら人気の無いスラム街に来ていた。
(この街広すぎる・・・、いや、僕が方向音痴なだけかな?)
引き返そうと後ろを振り向いた時、
ぷにっ
「・・・」
また彼女がいた。そしてまたやられた。
「けっこう思いっきり刺さったんじゃない?」
そう言って微笑む。果てしなく広がる夕焼けのオレンジが彼女を照らす。
「・・・そう思うんだったら、指、引っ込めてくれる?」
彼女はわかったという風に指を引っ込めたがまだ笑っている。
「で、今日はなに?」
「・・・遅いから、からかいついでに様子見に来てあげたのよ」
「つまり用はないと、そういうことだよね」
僕はまたか、とあきれたようにそう答えた。
「つれない返事ねぇ。心配してあげてるのにぃ。」
「心配?君が?」
「そうよ、あなたはあたし達が倒すんだから、それが運命なんだから。
その辺のザコにやられたらって思うと心配で心配で・・・うるうる」
くっなんて心配の仕方だ。しかも目を潤ませて笑顔で言うなんて・・・。
「あ、それはいいとして・・・えっと・・・はいっこれあげる!」
そう言って彼女が差し出したのは見たことも無い果物のようなものだった。
「・・・」
「遠慮しないで。差し入れよ。飢え死にしてもらっても困るからね」
遠慮じゃない。どうみてもあやしいと思う。敵なのに。けど・・・
「ね!一緒に食べよ」
いつもの僕なら絶対に食べなかった。けどその時の僕は違った。
彼女の屈託の無い笑顔がそうさせたのか、僕はそれを手にとり口に入れた。
・
・
「!おいしい、おいしいよこれ」
「でしょっ気に入ってくれると思ってたよぅ」
そう言って彼女はあはっと笑う。
「こんなおいしい果物があるなんて知らなかった・・・」
「・・・?知らないって食べた事無かったの?こっちの世界にいるのに
知らないなんて、あなた意外と世間知らずなのね」
(・・・本当に彼女、一言多いよな。まぁ悪気はないんだろうけど。
・・・けど、こっちの世界って変な言い方するな・・・)
「もぐもぐ・・・うんっおいひいね・・・もぐもぐ・んぐっ!の、喉が・・・っ」
口に食べ物を入れたまま気にせずしゃべる彼女の姿は、
その美しい容姿からは本当に想像できない。可愛いと言う方が似合う。
敵であるはずの彼女と一緒に果物を食べている・・・
そんな非現実的なひとときが何故か楽しく感じた。
「あーっおいしかった。・・・じゃ、そろそろ帰らなきゃ」
僕に向かってそう言うと彼女は口元をぬぐって僕に背を向ける。
「あっ待ってよ」
「・・・なに?」
「君の、君の名前聞いてない」
「・・・あれ?言ってなかったっけ?」
「うん、聞いてないよ」
「・・・聞きたいの?」
「あ、うん・・・まあ」
「あはっ・・・ラムザ、気になるんだ・・・やったね」
彼女がすごく嬉しそうにしている。そんな彼女がすごく可愛く見えた。
「・・・セリアよ、あたしの名前はセリア。そんでもう一人がレディよ」
「セリア・・・か。ありがとう、さっきのおいしかった。ごちそうになったよ」
「気にしないで。気まぐれだから。
・・・それより・・・もっと強くなってよ。今のままじゃ・・・ダメ・・・」
少し聞き取りにくい声でそう言った後、彼女は僕の前から姿を消した・・・。
(強く、か。けど、また会えるかな?あ・・・こんな事皆には言えないな、絶対)
そう思いながらもと来た道を引き返した。
そして3度目の出会いが、ランベリー城までわずか一日という距離にある、
神秘的な美しさを見せる湖のほとりで、野営をしていた時だった。
僕たちはずいぶんと強くなった。けど、明日には戦うであろう強大な敵の前に、
皆緊張しているのか早くに床につく者が多かった。
全てが闇に覆われる中、僕はテントからは離れた所に一人でいた。
月をまるで鏡のように映す、きらきらと光る水面をじっと眺めていた。
そして月の光が映える空を見上げて、ただじっと待つ。
こうしていれば彼女に会える、そんな気がしたから。
静かだった空気が震え、冷たい風が僕の背中を通り過ぎる。
(彼女だ・・・)
僕は不思議にもそう確信して後ろを振り向いた。
ぷにっ
そこにはいつものあれをして微笑んでいるセリアが立っていた。
「また・・・会えたね」
そう言って、彼女はぷにぷにと僕の頬を突っつく。
「うん、待ってたよ」
僕の返事を聞いて、彼女は嬉しそうな、けど少し悲しそうな表情も交互に見せた。
「・・・」
僕は彼女がいつものように喋らないので、とりあえず座ろうと促した。
座って2人で月が浮かんでいる水面を眺める。
彼女は少し間を置いてから、いつもとは違って静かにつぶやいた。
「明日だね・・・」
「うん・・・明日なんだね」
彼女はそう言ったきり、膝に置いた両手の指を絡めているだけで黙っている。
僕は尋ねた。聞きたくなかったけど、どうしても知りたかったから。
「・・・僕と・・・戦うの?」
「・・・」
彼女が答えないのでもう一度聞こうとした時、・・・彼女は言った。
「戦うわ。エルムドア様の為に・・・あなたを殺すわ」
「避けられないんだよね?」
「そうよ、これは・・・あたしもあなたも、避けられない運命なんだから」
彼女は言い切った。
そう、これは運命なんだ。
彼女とはこうして2人で座るほど打ち解ける仲になっていたけど、
こうなる事は会った時から分かっていたんだ。
けど、心の奥には儚い期待にすがっている自分がいる。
・・・
僕は目をつむってそんな弱い気持ちを振り払おうとする。
「明日は、遠慮しないでね。あたしも遠慮しないから」
彼女は笑顔で僕をまっすぐに見据えそう言った。
僕の返事を待っているのか、その綺麗な瞳でずっと僕を見つめる。
その瞳に、その無邪気な笑顔に、僕は思わず引き込まれた。
身を乗り出して、返事をする事も忘れて。
「え・・・」
・
・
・
それはすこし唇に触れただけのキスだった。
彼女は少し頬を赤く染めて、何も言わずに指を唇に添えている。
僕も思わずしてしまった事にドキドキして何も言えない。
「・・・」
彼女は何も言わなかったけど、
自分の手を、僕の手に重ね合わせる事で応えてくれた。
会話は無かったけど、僕たちは体を寄せ合って光が揺れる水面を眺め続けた。
彼女の髪飾りも月明かりに照らされてより綺麗に見える。
やがて、握る手に力をこめ、彼女がぽつりとつぶやいた。
「あたしも・・・ラムザと同じ・・・・・・・・・だったら・・・」
水面を見つめながらの、少し震えたとても小さな声だった。
最後が聞こえなかったので聞きなおしたけど、彼女はそれには応えなかった。
明日の事は今は忘れよう。僕はそう思った。
「夜明けまでこうしていよう」
「うん・・・」
明日という抗えない運命を前に、
僕たちはかけがえのないひとときを共に過ごしたのだった。
あまり長いと悪いから休憩。
話は6割すぎたぐらいです。
アグ主役じゃないけど、アグマンセーの方々怒らないでね。
すごく(・∀・)イイ!!…けどセリアの正体ってあれだよな(;´Д`)
まぁ萌えれれば無問題だな(゚∀。)
感動しますた!
>はなまるいち
イイーーーーーーーーーー(゚∀゚)!
切ねーーーーーーーーーー!!!!!
期待sage
長くても全然悪くないから早く続き!
74 :
57:03/03/06 22:43 ID:q9msQKYG
>はちまるいちさん
割り込んでスマソm(_ _)m 気づかなかった・・・鬱氏
セリアたんハァハァハァ!!
そして―――夜が明けた―――
彼女とは無言で別れた。
僕は野営地に戻って、そして気を引き締める。
剣を持つ手に力を込め、僕は戦いに身を投じていくのだった。
そして今、その運命に対峙していた。
妹アルマが幽閉されているというランベリー城内に
彼ら、エルムドアとレディ、そして彼女がいた。
彼女達とは城門前でも戦ったが僕たちの強さの前に一度身を引いたのだ。
その時セリアと目が合ったが、彼女の表情は険しいまま変わらない。
僕も覚悟を決めた。
「アルマは・・・、僕の妹はどこだ!どこにいる!!」
「知りたいのならこの私を倒してからにするのだな!」
そして戦いが始まる。
エルムドアさえ倒せば僕たちの勝ちだ。
戦いは長かったが、僕たちは確実に強くなっていた。
しかしエルムドアを庇うように2人の美女が立ちはだかる。
彼女達は傷ついても傷ついても立ち上がってくる。
そして初めて僕とセリアは刃を交えた。お互いに武器に力を込めたまま動かない。
満身創痍の彼女は、僕の顔をまじかに見て一瞬表情を緩めたが、
またすぐに険しい顔に戻る。
その時、もう一人の美女がオルランドゥ伯の剣の前に倒れ付した。
「レディ!!!」
セリアが思わず叫ぶ。
ようやく一人を倒した。そう思ったのもつかの間・・・
倒れた彼女を白い光が包み込み、まるで地の底から聞こえるような叫び声がした。
やがて光が消えたそこには、異形の、大きく醜い、まさに化け物が立っていた。
僕も仲間たちも驚きを隠せない。
ふと、僕の剣を押し返す力が抜ける。
遂に力尽きたセリアが僕の胸に倒れこむ。
「セリア・・・っ」
僕は思わず叫んで彼女の体に手を添える。
しかし、彼女はそれを振り払った。
「セリア?」
「・・・み、見ないで・・・ラムザ・・・」
「え?」
彼女の震える声とほぼ同時に先程と同じ光が彼女を包み込む。
(まさか?・・・そんな・・・セリアが?)
「いや・・・いやなのにぃ・・・ラムザ・・・ラムザぁ・・・」
涙ながらの小さい声で僕の名前を呼び続ける。
そして―――
「ラムザ見ちゃだめ!!見ないでーーーっ!!!」
僕は思わず目をつむった!
彼女の叫びが城内にこだましたその次の瞬間には、
僕にとって、到底受け入れる事ができない現実が目の前に突きつけられた。
レディの時と同じ、あの醜悪な化け物が佇んでいたのである。
「・・・」
僕は立ちすくむのみで・・・動けない。
「ばかっ何をしているラムザ!!離れろ!!」
アグリアスさんが僕の腕を力一杯に引っ張って化け物から引き剥がす。
その衝撃で僕は我に帰る。
―― 明日は、遠慮しないでね ――
彼女の言葉が脳裏に浮かぶ。
そう・・・そうだった・・・分かってたはずだ。戦うのは運命なんだ。
例え彼女の姿が変わってもそれは変わらない。
僕は・・・戦わなければ・・・っ
そして自分に言い聞かせるようにみんなに向かって叫んだ。
「こんな化け物にひるむな!敵は、エルムドアただ一人だ!!!」
それを聞くとみんなが頷き、そしてエルムドアに向かって突き進む!
そして激しい戦いの末、仲間の何人かが深手を負ったものの、
僕たちの前に血を吐いて片膝をつくエルムドアがいた。
「やはりこの肉体では無理なのか・・・地下だ・・・地下へ来い・・・
妹はそこにいるぞ・・・」
「逃がすものか!!」
しかし僕が止めを刺す前に、エルムドアは姿を消した。
ギャォォォォォン!!
突然後ろで苦しむような叫び声がした。
振り向くと、レディだったはずの化け物が白い光に包まれもがき苦しんでいる。
そして光が消えた後には、
化け物と同じような形の、石の彫像だけが佇んでいた。
僕はそれを見て、はっとして彼女だったはずの化け物へと振り返る!
レディの時と同じ白い光が彼女を包む。
ギャォォォォォン!!
化け物の断末魔が彼女の苦しむ声に聞こえて、
僕は駆けずにはいられなかった。
(いやだ・・・こんなのいやだ!こんな別れ方はイヤだ!!)
そう思った時には声に出して叫んでいた。
「セリア!セリアーーーっ!!」
僕の突然の叫びに仲間たちは驚いている。
「いやだ・・・セリア死ぬな!君の笑顔をもう一度・・・見せてくれ・・・っ」
ほとんど涙声になる。けど心からもう一度会いたいと、強く願った。
その時―――!
僕の懐に入れておいた聖石が輝きだした―――
そのまぶしい光が城内全てを包み込む。
光が弱まったその先には、
会いたいと強く願った彼女、セリアが光に包まれて微笑んでいた。
「ラムザ・・・強くなったね・・・すごいよ・・・」
光に包まれた彼女は、そう言って笑顔を見せてくれた。
「でも・・・もっと強くなって。・・・強くなって・・・死なないで・・・」
「うん・・・うん・・・」
僕は頷く以外に言葉が出ない。
「あたしにキスしてくれて・・・嬉しかった・・・だって・・・
・・・大好きだったから・・・」
彼女は言った。溢れた涙が頬を伝い落ちる。
僕は無意識に・・・答えた。
「僕も・・・僕も好きだよ・・・セリアの事が・・・好きだ・・・」
「ラムザぁ・・・嬉しい・・・あぁ・・・」
「あたし・・・こんなのでも・・・生まれてきて良かった・・・」
そう言って、今までで最高の笑顔を見せてくれた。
僕の頬に熱いものが流れる。
徐々に涙を流している彼女の姿が見えなくなる―――
「ラムザ・・・ありがとう・・・さようなら・・・あたしの・・・大好きな人」
聞こえにくくなる彼女の声を聞いて・・・僕も応えた。
「うん・・・さようなら・・・僕の大好きな・・・セリア」
さようなら ――――
そして光と共に、彼女、セリアは消えた―――石の彫像だけを残して。
彼女は涙を流していたけど、最後まで笑顔だった。
彼女はもうこの世にいない、僕の名前を呼んではくれない。
それを理解すると、もう溢れる涙を止めることができなかった。
「ぅ・・・うぐっ・・・ぅぅ・・・」
そんな僕の頭を、オルランドゥ伯が優しく撫でてくれた。
次にはもう我慢できずに大声で泣いていた。
「うわぁぁぁーーーーっ!!!!!」
僕の泣き叫ぶ声だけが、城内に何度も何度も木霊のように響いていた・・・
・
・
・
しばらくして・・・
僕がようやく落ち着いた頃、アグリアスさんが何かを見つけた。
それは、石の彫像の頭に引っかかるようにして乗っかっていた。
僕にとってそれは見慣れていたもの・・・
そう、彼女がいつもつけていた綺麗な髪飾り、カチューシャだった。
アグリアスさんはそれを手にとり、僕に差し出した。
両手で受け取ってしばしそれを眺める。
あの時の他愛ないけど楽しかった、かけがえのない瞬間や彼女の笑顔を思い出す。
そうだ、彼女はいないけど、いたという証拠はある。それがこのカチューシャだ。
彼女が残してくれたこれが、僕にとって大切な、大切な思い出なのだ。
僕は勇気をもらったような気がした。
そして立ち上がると、みんなに言った。
「ごめん、ちょっと取り乱した。けどもう大丈夫。さあ行こう!」
みんなも頷き、そしてエルムドアのいる地下へと向かったのだった・・・。
―――
「そうか、そんな事があったのか・・・」
話を聞き終えたアグリアスは静かにつぶやいた。
泣いているのかと思ってラムザの方を見ると涙はない。
それよりも、まるで子供の頃の楽しかった思い出を語るような顔をしている。
「もう・・・吹っ切れたのか・・・?」
「・・・ええ、大丈夫ですよ。最初は・・・一人でいると、
彼女に会えるんじゃないかって思った事もあったけど、今は大丈夫です」
彼は少し間を置いた後、そう答える。
「彼女の事、今でも・・・好きなのか?」
「・・・」
その沈黙に、アグリアスは少し胸が痛くなる。
そしてラムザが答える。
「・・・あれは、たぶん・・・チャームの魔法にでもかかってたんですよ」
「はぐらかすな・・・・・・けど、お前らしい答えだ」
アグリアスはそう言って笑った。
そしてラムザの気持ちも考えないでこんな質問をした自分を恥じる。
(もうこの世にいない、いや、存在すらしなかったかも知れない女にまで
嫉妬するなんて・・・だめだな、私は・・・)
アグリアスはそんな自分を情けなく思った。
そして、そんな後ろめたさを振り払うように、努めて明るく言った。
「彼女は・・・最後は幸せだったと思う」
そう言ってラムザの持つカチューシャにそっと手を添える。
それを見ていたラムザが何かを思いついたように言った。
「・・・そうだ、アグリアスさん。このカチューシャ、受け取ってよ」
「え?・・・けど、これはお前の大切なものじゃ・・・」
「大切なものだけど、これは僕じゃなくて・・・
やっぱりアグリアスさんのような、綺麗な人が持つ方が似合ってるから」
アグリアスはどきっとした。顔が熱くなるのを感じる。
「ばっばか・・・そんな事真顔で言うな・・・」
そう言うアグリアスの手にラムザは黙ってカチューシャを握らせた。
「きっと似合いますよ」
アグリアスは恥ずかしそうにそれを見つめる。
「・・・ありがとう」
頬を赤らめてぽつりと言った。
「それをつけたアグリアスさんを見れるなんて、明日が楽しみだなー」
「わっあ、明日ってそんな・・・」
「僕はそれをつけたアグリアスさんが見たいです」
それを聞いてさらに頬を赤く染め、照れて俯くアグリアスだった・・・。
翌朝―――
青い空、仲間に囲まれて、
髪につけたカチューシャを恥ずかしそうに手で隠すアグリアスがいた。
それを見て茶化す者、誉めたてる者様々だ。
ラムザは少し離れたところでそれを見つめていた。
ふと、風が吹いて何か甘い香りが彼の鼻をくすぐった。
その香りの方に意識が行く。
その視界の先にあった木が見慣れない花を咲かせて、
何かをたくさんぶらさげて立っているのが目に入った。
「こんな所にあったんだ・・・」
それはあの時の、
おいしいと言い合いながら彼女と一緒にほおばった、あの果物がなっていた。
ラムザはそれに向かって笑顔で話し掛ける。
「ほら、見てよ。あの人にも似合ってるだろ?」
それに応えるかのように、風に揺られた葉がさわさわと音をたてる。
ほのかに甘い香りを含んださわやかな風がラムザを通り抜け・・・
まるで悲しい思い出を洗い流すように・・・
優しく暖かい風が、彼に春の訪れを告げているのだった・・・・・・
「彼女が残した大切なもの」 完
終わりです。
実際にゲームをしている時、あの美女2人のうち1人は
味方になるのでは?とかなり期待してた。まじで。
まっその期待はほどなく木っ端微塵に打ち砕かれるわけですが。
セリアが装備しているカチューシャを盗むのに執念を
燃やしたのも今ではいい思い出。
「風」の描写が多いけど、風=セリアのつもりです。あしからず。
感動シタ*゚:・。.。・:゚(ノД`)( ノД)( ノ)( )(` )(Д` )(ノД`)*゚:・。.。・:゚
セリア……………。
なんか最近アグたん以外に萌えてしまうSSが多いのは気のせい?
しかもそれがまた良作なので複雑な気分(゚∀゚)アヒャア
それはそうと前スレ
>>988の612氏、グッジョブ!
アルテマ修得に物語をつけようとしてるのに違いない!
と予想してたんだけど、違ったか・・・。
でも楽しかったよ。セリア可愛かったし。
今回はセリア+アグですか…今まで思い入れが無かったけど
こういうSSを持ってこられると(´д`)なんともいえない気分に。う〜ん表現しずらい…が
良かった。
それにしてもラムザ、モテモテだな(w
正直アグリアスにもアルテマを習得させたかった。
敵である美女との心の交流か、ベタ過ぎて…
(・∀・)イイ
素直に感動しました!
セリアには思い入れなかったけどなんかこう、引き込まれた感じ。
今度アグリアスにカチューシャ装備させてみるか…
>>88 はちまるいちさん乙!朝から涙ほろりだよ。
>髪につけたカチューシャを恥ずかしそうに手で隠すアグリアスがいた。
アグたんはそういうしぐさするだろうね!
カチューシャつけて恥ずかしそうなアグたん…萌えかも。
セリアは仲間になるとオモタヨ。
speed高いし、誘惑(チャーム)影縫い(ストップ)息即止(即死)が
反則的に成功率高いし…。
うう、なんで化け物なんだよ!!ウワァァァァァン!!!(ノД`)
今度はラムアグの甘いやつお願いしてみるテスト
96 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/07 12:41 ID:lRiSoCms
はちまるいちさん、乙です!
はぁ・・・。セリアに萌え尽きますた。切なすぎ。
乙です。セリアに萌えました。
いつも瞬殺してたが次プレイする時はもっとよく見ておこう…
セリアとレディがごちゃごちゃになる。侍仕様がセリアでOK?
99 :
mi:03/03/07 20:23 ID:0LGOYxCt
雨が降っている
音もたてず降りつづける雨
僕は宿の窓から、それをただ眺めている
心地よい雨の匂いが僕を包んだ
「もう雪は降らないな、春になる」
一年前のあの日も雨が降っていた、春を呼ぶような線の細い雨が
「あれから、もう一年もたつのか」
そう呟くと、そっと目を閉じた
100 :
mi:03/03/07 20:24 ID:0LGOYxCt
一年前、僕達はツィゴリス湿原で敵の追っ手から奇襲を受けた
雨と沼、それから突然の事態だと言う事もあってかなりの苦戦を強いられる事になる
その時の事だった
僕は敵の剣士に切りかかられた、それを捌いた時に足を滑らせて沼に足が落ちた
身動きの取れない僕を見たとき、剣士の兜の中の口が禍禍しくゆがんだ
「チィッ!」
「ラムザッ!」
アグリアスさんの声が聞こえた、一瞬視界が影に覆われた後、赤く、染まった
剣士の剣が彼女の胸を貫いたと言う事に気づくの
アグリアスさんは一瞬だけ振り返って僕を見た
泣き笑いのような、そんな顔で、僕を見た
そして、剣士の首を薙いで倒れた
101 :
mi:03/03/07 20:24 ID:0LGOYxCt
僕は雨の中で彼女を抱きかかええいた
彼女の手が僕の頬にふれた
少し微笑んで、鮮血のしたたる口がほんの少しだけ動いた
「すきだよ、 ラムザ」
雨の音にかき消されてしまいそうな、そんなか細い声のあと
彼女は静かに目を閉じた
僕は彼女をずっと、抱きしめていた
僕の涙と彼女の血が雨に洗い流されていく
空を見上げると雲間から光が射している
その光はまるで僕達を皮肉っているかのように美しかった
102 :
mi:03/03/07 20:25 ID:0LGOYxCt
目を開けて窓の外を見るとういつのまにか雨は上がり雲間から光が射している
一筋の涙が頬をつたっていた
それを手の平でぬぐい立ち上がった
雨の匂いと一緒にアグリアスさんの香りがしたような気がした
一年前一緒に戦ってきた人は殆どいなくなってしまったけど
それでも僕は、まだ戦場にいる
「見ててください、アグリアスさん
僕はあなたの魂と一緒に戦います」
そう呟いてセイブザクイーン(女王を護る)を握り締めた
103 :
mi:03/03/07 20:36 ID:0LGOYxCt
とりあえず終わりです
今日の雨見てたらこういうのを書きたくなってしまいました
思いつきだけで書いたんでツッコミどこ一杯有ると思います
ホントにこのスレにSSくさいの書いたのは久しぶりです。
やっぱ楽しいですね〜
駄文に長々と付き合わせちゃうのはかなり悪いと思うんでかなり短めですが・・・
miさん乙!
アグが死んだSSって初めてじゃないですか?極悪アグに殺されますよ。
けど文章表現うまいっすね。参考になります。
俺も次SS書くときは今度こそラムアグにしなければ・・・
ただでさえスレ違いと言われそうだから。
けどエロに走ってしまいかねない。気をつけねば。このスレにエロは似合わん。
自分が育て上げたラムザやアグたんを使って
ネット対戦なんかできたら面白いだろうな…
自分のベストな装備、アビリティなど組み合わせていろいろ工夫して…
面白いと思わんか?まぁ実現するわけないがな。
キャラネタのFFTスレにレスつけてきた。
1のアグリアスがかなり頑張ってる。でも1人じゃ大変だろうから
暇ならなんか書いてやってくれ。
それから、エロパロにFFTAのエロ小説スレを発見。
FFTAに興味はない。けどなぜFFTはないんだと小一時間(以下略
107 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/07 22:33 ID:JQ4yv9o2
>>104 アグリアスに犯され隊の隊員なのですが病院はあちらですかどうもありがとうございます
109 :
前612:03/03/08 01:44 ID:zFsuUcGZ
>>104 >このスレにエロは似合わん。
デナオシテキマツ・゜・(ノДT)・゜・
エロが好きならそれでいい、ただ俺はアグリアス様のエロはいやだ。
ただ、それはみんなの自由だ。俺の思想を他人に押し付けたりはせん。
俺の中のアグリアス様は俺だけのだから…
アグリアスVSオヴェリア、または
アグリアスVSラムザ、または
アグリアスVSメリアドール、または
アグリアスVSラヴィアン・アリシア、または
アグリアスVSラファ、または
アグリアスVSムスタディオ、または、
アグリアスVSハチゴウ、
の、平和なエロなら大歓迎だ。
VSじゃなくて×って書こうな。
ガチンコ勝負じゃないんだから…
>>112 vsだと「エロアグでも、強いアグであってほしい」みたいな、そんな感じがして
面白いと思ったのは、漏れだけでつか?
労働八号とのガチンコ勝負エロってどんなんかな。楽しみだ(w
>>109(前612)
>デナオシテキマツ・゜・(ノДT)・゜・
いやーーーーーっっっっ!!!!!出直さないでーーーーーっっっっ!!!!!
エロが似合わんというのは程度による。
あんたのは全然OK。だから帰ってきてーーーーーっっっっ!!!!!
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ まあまあお主ら。
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ そんなに私が見たいのか?
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l 私に相手にされたければ
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) ラムザのようにいい男になることね。
|::l へ へ |:::|6)))
|::l`ー- -‐|:::| )) ま、レスを要約するとだな…
|::! l:::l エロは人それぞれ。純愛で軽いエロなら
l/. l;/ OKということか?あまり気にするな。
メリアドールのような綺麗な人になってアグたんに迫りたいです。
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l へ へ |:::|6))) ←これ非常にウザイキモイ
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
ガリオンヌ産ワインを勧めてみたところ、すっかり出来上がってしまったアグリアス。
アグリアス
「なんですかー男がー! 独りでもいいでしょー!」
「こちらはもう大人(24歳)ですよー!」
ムスタディオ
「はいっ! 聖騎士殿!」(びしぃっ)
「大人の付き合いといったらやっぱりエロエロですか?」
アグリアス
「えろえろよーっ!
おおっ! たとえば!!」
「・・・たとえばぁ」
にじり寄る一同。
アグリアス
「〜〜オヴェ〜〜。〜〜アリ〜〜。〜〜ラヴィ〜〜。〜〜3〜〜〜。〜〜P〜〜〜」
「〜〜接〜〜〜。〜〜戯〜〜〜。〜〜松〜〜〜。〜〜攻〜〜〜。〜〜受〜〜〜」
ラムザ
「あの・・・どういう意味? ・・・?」
メリアドール
「しっ! 大人になれば分かります!」
翌朝。
アグリアス
「ん・・・頭が痛い・・・なんで?」
ラムザ
「あ、アグリアスさんおはようございます。大丈夫ですか?」
アグリアス
「うむ、おはようラムザ。大丈夫って・・・?」
ラムザ
「・・・」
「!」
「そうだ、
○○○
ってどういう意味ですか?」
アグリアス
「はっ! ラムザ、どこでそのような言葉を覚えたのだ!?」
レーゼ
「あなたですよ、あなた」
ラファ
「おおお、お姉さまおはようございます(はぁと)」
若者を新たな道に目覚めさせてしまうアグリアスであった。
戦闘開始。
アグリアス@聖騎士 「さあ、戦うぞ!」
ムスタディオ@機工士「そうだ、がんばれ、がんばるがいいー!」
アグリアス@聖騎士 「ムカッ。なんだその言い草は(怒」
ムスタディオ@機工士「お前ががんばればがんばるほど、オレにもおこぼれジョブポイントが入ってくるのだー!」
アグリアス@聖騎士 「くそぅ」
ラムザ「アグリアスさんのおこぼれポイントか・・・・ごくっ」
122 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/11 10:57 ID:Oe8jCFhK
なんか急に寂れたような…age
もみもみ士はようすをうかがっている。
124 :
極悪アグ:03/03/11 14:04 ID:/9O3yNpD
アリシア「ちょっとネタが尽きましたね。
いつもいつも職人さんに頼るのも悪いですし…」
ラヴィアン「アグリアス様、ここはひとつ…」
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ うむ、少しレスが鈍いようなので…
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l 今から『2番目に好きな奴は誰!?コンテスト』
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) を開催する!!!
|::l ○ ○ |:::|6))) …
|::l`ー- -‐|:::| )) うん?一番は誰?だと…
|::! l:::l それを愚問と言うのだ!!この、愚か者!!!
l/. l;/ ビシィッッ!!!バシィッッ!!!ビシィッッッ!!!!!
アリシア「…決してアグリアス様を2番と言わないようにお願いします」
ラヴィアン「SS職人さんや絵描きさんの参考になればいいわね」
アリシア「そうね。では…開始です」
すまぬ、あげてしまった…
オヴェリア・・・・かな?>2番
2番はガフちんかな〜。
マイ弟はガフが1番でアグが2番と言ってやがりました。
もちろんフレアで焼いてやりました。
アルガスが大好きです。ていうかもう1ばn(殺されるって
彼にはあのままのし上がって、念願の家の再興をして欲しかったな。チクショ〜ラムちんの奴めー。
彼とアグさんが会うことは無いですよね。
それはそれでよかったと思います(彼は確実にオヴェ姫を殺す側になっていたでしょうし。
>128
アルガスが好き…冗談ですよね。
やっぱ2番はラムザかな…けど最近メリアドールも捨てがたい。
ガフは5位ぐらいっす。
>129
いやマジですw
でも「冗談ですよね」と言いたい気持ちも分かります・・・。
2番はメリアドールだな。
緑の僧衣がよく似合うイイ女。髪型が謎だがそれはいい風に解釈してる。
実際のゲームでは2軍だったが。
二番はラムザです。主人公だし。
萌えキャラという意味なら、アルマかラファですが。
当初はセリアとレディ萌えだったけど正体があれじゃーね・・・。
つーことで一番がもちろんアグで二番がメリアドールかな。
中間結果
1位:もちアグ様
2位:ラムザ、メリアドール
3位:オヴェリア、ガフガリオン、なぜかアルガス
他候補:ムスタディオ、マラーク、ラファ、ベイオウーフ、レーゼ
アリシア、ラヴィアン、ディリータ、ラッド、セリア、レディ
オルランドゥ、ティータ…こんなものかいな?
この結果いかんによっては、今後のSSに影響するかも?
うーむ悩むなあ
一番はアグリアス
二番」は眼鏡をかけたアグリアス
三番は14才のアグリアス
四番は似合わないかわいい格好をして、怒った表情のアグリアス
五番は血まみれのアグリアス
うわっ!
眼鏡アグは次回のネタだったのにw
やっぱりみんなアグの商売敵、オルランドゥをナンバー2に持っていきにくいのかなぁ
あんなじいさんになりたいよ
じいさんは完璧すぎるから人気ないのかもね。
ラムザは力はそこそこだけど、意志が強いとかで共感できるし。
>>128 実は俺もアルガスは好き。奴のあのいつもハイテンションなのがイイw
でもアグリアスとアルガスが出会っていたら即衝突だろうなあ・・
141 :
128:03/03/12 00:07 ID:iYJ5Y8vA
>>134 おいっ!アルガスに「なぜか」と付けんなや(;´Д`)ノシ
>>135 め、眼鏡アグリアス・・・(;´Д`)ハァハァ 眼鏡フェチの僕にはたまらんですたい
>>139 急にキミのことが好きになってきたよ (*´д`*)
>140
君、君たらずば、臣、臣たらず
アルガス「俺だったら平民の娘を助けるなんて事はしないな」
アグリアス「ならば、私が助けてみせる!」
・・・・激しく衝突のヨカーンだなぁ(w
→チョコボ助ける
騎士アグリアス
「オヴェリア様をお救いするのに役立つかもしれないが……。
→チョコボ助けない
騎士アグリアス
「可哀想だが、今はオヴェリア様をお救いするのが先決だ。すまない。
アグたんはオヴェリア様以外はどうでも良いらしいぞ。
アグたんです。
一番はガフガリオン。
ガフガリオンだ!
ラムザ!アルテマなんてどうでもいいから彼の暗黒剣を継承しとけ!
暗黒剣を使いこなすラム座たん・・・
「叫ぶ」がやたら強い事を考えると、レーゼやシド級かも。
一番はラムザの隣で幸せそうなアグリアス
二番はオヴェリアの隣できりっとしたアグリアス
三番はガフガリオンの隣で怒ってるアグリアス
四番はメリアドールの隣でライバル心を燃やしてるアグリアス
五番はオルランドゥの隣で所在なさげなアグリアス
異端審問会の異端者リストに
>>145さんを追加するよう
女騎士Aから依頼があった事をここにご報告いたします。
現在の順位(ていうか終わり?)
1位:やっぱりアグたん(シドの強さに所在なさげなアグ。萌えかも?)
2位:ガフガリオン(悪ながら自分を貫き通した所が共感呼んだか?)
次点:なんとアルガス!!(あの高慢な態度がいいのか?)
ラムザ、メリアドール、オヴェリアは人気あるようです。
オルランドゥはいまいち?
アルガスとアグが出会うSS、見たいようで見たくないような…
※注1:アルガスファンの方々に不愉快な発言があった事を
ここにお詫びいたします。
151 :
128:03/03/12 21:02 ID:/iAgqD7r
>>148 全部。ファイナルアンサーで。(;´Д`)ハァハァ・・・
>>149 (((( ;゚Д゚)))ヒィー
→剣士アルガスを助ける
騎士アグリアス
「オヴェリア様をお救いするのに役立つかもしれないが……。
→剣士アルガスを助けない
騎士アグリアス
「可哀想だが、今はオヴェリア様をお救いするのが先決だ。すまない。
ラムザ
「・・・。
アグたんはオヴェリア様以外はどうでも良いらしいぞ。(w
一番 凄く恥ずかしいけど我慢してポルカポルカを踊ってるアグたん
二番 怪物辞典を読むためにオペラグラスを使うアグたん
三番 ラムザとの星座相性が最高と知って少し嬉しいアグたん
四番 滝等で水に飛び込み、体のラインが出る事に気付き出るに出られなくなるアグたん
>>153 そのシチュエーション、全てサイコー!!!
ムスタディオを仲間にしますか?
→YES
騎士アグリアス
「道化としてオヴェリア様の気もまぎれるやもしれぬ・・・」
→NO
騎士アグリアス
「どうでもいいからその銃を寄こせ。以後は私が装備する。カコ(ry」
ラムザ
「・・・。
アグたんは色々考えているぞ。(w
・・・・・そもそもあの場にアグリアスはいないわけだが。(ウトゥ
>>119 亀レスだが、
メリアドールの「しっ! 大人になれば分かります!」ってラムたんはち○ちゃんと違ってもう大人だぞw
何気に失礼なこと言ってるメリアさん萌えw
>>156 アグ姉さんやメリさんにくらべりゃラムザなどまだまだヒヨっ子。
かわいいもんよ。
しかしラムザは絶倫
159 :
HC:03/03/13 17:35 ID:uuf7/4G2
どっちかっつーと底無し?w
俺はラムザはまだ女の子の手を握ったこともないうぶな少年だと信じている!
だからこそ男の子の手を握ったこともないアグリアスとのぎこちない交歓に萌える。
ガフと行動を共にしてたんだから、うぶな少年ってことはないと思うんだが。
162 :
160:03/03/13 21:07 ID:L4+8S8d7
>161
うっ、冷静につっこまれてしまった・・・・
実際どうかじゃなくて、どう思いたいかだよ。俺はラムザがうぶだと信じたい。
俺的にはそっちのほうがアグとの交歓が萌える。だからラムザはうぶ。
互いに初めてだと知られたくなくてあたふたしながらませたフリをしてみるも
中々上手くいかなくて焦るアグラムとかイイと思わんか?思わんか? ・・・思わんかそうか鬱だし脳
ガフとラムザの出会いってどうだろう?
たぶん、自分を鍛える為にガフに弟子入りしたのかな。
スレ違いだがそんなSSもたまにはいいかも。
ほな、昔書いたSSを投下してみましょうか。
>163のお気に召したら幸いです。
どっかで読んだと思っても、黙っててくださいね。
武士の情けでおながいします(;´Д`)
僕がその事件に遭遇したのは、まったくの偶然だった。
ジークデン砦の惨劇より十日ほどたったある日。僕はレナリア台地からガリラントへと
至る山道を、人目を避けるように歩いていた。想像したくはないが、僕は公然と北天騎士
団へ反旗を翻したのだ。兄達とて、追手を差し向けないわけにはいか
ないだろう。
もしも捕まったとして、ダイスダーグは、ザルバッグはどうするつもりなんだろう?
罪人として処罰するのだろうか。それともベオルブの名を剥奪した上で放逐するだろう
か。アルマの泣き顔が浮かんできてしまったので、それ以上考えるのを止めた。
僕は道を見失っていた。もう騎士団には戻れない。兄達の考えを理解できないし、もは
や彼らを信用することも信頼することも出来なかった。僕は、裏切られたのだから。
しかし、行くあてもなくさすらうのも、眼界がある。目的地も無いままに歩いてきたが、
路銀ももうすぐ底を尽く。今まで、貴族として何の苦労も無く暮らしてきた。仕官アカデ
ミーではそこそこの(兄達には比べるべくも無いが)成績を修めていた。まもなく騎士の
叙勲を授かる予定でもあり、自分のことをもう一人前だと思っていたが、実際に一人にな
ってみれば何も出来なかった。正直、どうやって金を稼げば良いのかも分からなかった。
いっそ、あの時ディリータやティータと一緒に死んでいれば良かった。自分一人生き残
った不運を恨んだりもした。アルマを悲しませたくはなかったが、こんな山の中で野垂れ
死ぬよりは、楽だったのにと思った。しかしそれが甘えであることも十二分に承知してい
た。
生き延びなければ。そしてあの事件の是非を兄達に問わなければ。それは僕に課せられ
た義務なのだ。
街道を避けてわざわざけもの道を歩いていたのは、追手を避けるためだった。その緊張
感があったからこそ、僕は彼らに悟られる前に身を隠すことができた。
そろそろ日も暮れようという時刻。おそらく、盗賊だろう。5人の男が、けもの道を歩
いてくる。そろって皮鎧、小剣、短剣、弓矢などの軽装備だ。骸旅団の残党かも知れなか
った。男の一人が一頭のチョコボを引いている。戦利品らしき血塗られた皮袋がいくつも
括り付けられていた。そして馬上には、一人の女。
いや、正しくは少女と呼ぶべきか。遠目にも幼く小さなその姿は、アルマと同じくらい
の年齢に思えた。14〜5歳くらいだろうか。憔悴しきった表情で、うなだれている。両
手は麻縄で縛られていた。彼女も、戦利品の一部であろうか。どことなく品の良い、美し
い娘だった。顔立ちも、どこかアルマに似ていると思った。
少女の行く末は明らかだった。男達の慰み者にされた挙げ句、実家が金持ちであれば身
の代金と交換される、そうでなければ娼館にでも売り飛ばされるのだろう。今は、乱世な
のだ。力無き者は、強者に虐げられるほか道ない。それがこの乱れきった世の、ただ一つ
の理なのだ。
そして、自分もまた力無き者だとうことを、僕は自覚していた。自分自身を鍛えるため
の旅は、始まったばかりだ。男達の姿は遠ざかりつつある。近くにアジトであるのか……。
誰かの「もう少しだ」と言う声が聞こえた。
5対1では勝ち目は無い。追ったところで、何もできない。
幼い日、喧嘩に負けて、悔し涙を滲ませながら帰ってきた僕とディリータに、ザルバッ
グはこう言った。勝ち目の無い喧嘩などするものではない。勝てるまで己を鍛え、それか
ら勝負を申し込め、と。それは真理なんだろうけど……。
僕の脳裏に、大嫌いなあの男の言葉が甦る。
───たかが平民の女一人に命を賭けるなど、愚かなことだ……。
僕はその声を否定した。
僕は、お前とは違う。違うんだ!
そして、盗賊たちの後をつけはじめた。
たどり着いたのは、小さな山小屋だった。
男達は、乱暴に戦利品の荷物を引き降ろすと(あの少女共々だ)、山小屋の中へ運び込
んだ。一人はチョコボを引いて、裏手に回る。たぶん厩があるのだろう。僕は、自分が何をしよ
うとしているか理解できないままに、チョコボを引いた男についていった。
男は、全くの無防備だった。
優しくチョコボをなだめながら、くつわを解いて水桶や飼葉を用意する。僕には、この
男が盗賊だとは信じられなかった。彼は、ごく普通の農夫に見えた。腰に指した小剣さえ
無ければ。
僕は足音を殺して、男の背後に忍び寄った。鎧止めの金具がかちゃかちゃと鳴るのが気
になったが、幸い男はチョコボの世話に気を取られているようだ。僕は短剣を抜きざま、
男を背後から突き倒した。背中に馬乗りになって、首筋に刃を立てる。
「声を出すな」
僕の口から、とても自分の声とは信じられないような、しわがれた声が出た。男は、刃
に触れないように気を付けながら、ゆっくりと首を振った。
「大声を、出すなよ」
もう一度言って、交差させた男の腕を左手一本で押さえつける。チョコボが、不安そう
に鳴いた。
「お前達は、何者だ」
低く抑えた声で聞く。男も、囁くような声で答えた。
「こ、殺さないでくれ。頼む」
「答えろ」
「骸……旅団のものだ」
やはり、盗賊なのか。
「今は、『仕事』の帰りか?」
「そうだ。昨日の夜、麓の村を襲った。しょ、食料を奪っただけだ」
男の言葉が嘘だと言うのはすぐに分かった。運ばれていた荷物の中に、食料らしき物は
無かった。全て、金かすぐに換金可能な貴金属や調度品のはずだ。
「……女は。何者だ」
「村長の娘だ。その村の村長は……悪どい高利貸で……俺達は制裁のために……」
「お前は、何人殺した?」
「俺達は、ぎ、義賊だ。殺しはしねぇ」
「荷物に血がついていたぞ。お前は昨夜、何人殺した?」
「3人……」
僕は、男の首に刃を滑らせた。男は喉を抑え、声も出せずに昏倒した。辺りには、むせ
返るような血の匂いが立ち込めた。
チョコボは不安気に土を蹴っている。血の匂いを嗅いでもパニックを起こしていない。
戦馬としての訓練を受けているのか。盗賊が持つには良いチョコボのようだ。
あと、4人。
厩を出て、山小屋へ移動する。
馬鹿なことをしている、と思った。
僕は名前も知らない誰かのために、犬死にしようとしている。
その少女が妹に似ているという、ただそれだけの理由で。
月の無い闇夜。
星明かりの中、山小屋はまるで幻のように見える。
扉も窓も、すべて閉め切られている。
しかし、中に人がいるのは確かだった。
僕はドアに耳を押し付け、中の様子を窺った。
「……チュコボがうるせぇな。あいつ何やってんだ?」
「女の扱いが下手な奴は、チョコボの扱いも下手なんだぜ」
げらげらと笑う声。
僕は声から彼らの配置を読み取ろうと、集中する。ドアのすぐ隣に一人いるのは確実だ。
上手く行けば、突入するときに不意をついて、一人仕留めることができるかもしれない。
それから、中央に一人。声の大きさからして、この盗賊団の頭領かも知れない。残り二人
の位置は分からない。もどかしい。
そして、もう一人、囚われている少女もいるはずなのだ。彼女を助け出すことができな
ければ意味はない。彼女の位置が一番重要だ。頼む、声を出してくれ。位置を教えてくれ。
そう、僕は彼女を助ける気になっていた。『たかが平民の女一人』に命を賭けるのだ。
勝てない喧嘩をしようとしているのだ。
「お頭、この女どうするんですかい?」
「ああ、身の代金をふんだくって、あとはどこかに売っぱらっちまおうぜ」
「どうせ返す気はねぇのに、身の代金まで取ろうてぇんですか?」
「うわははは、大悪党だなぁ、お頭!」
「黙れ! てめぇらみてぇなクズに言われたくねぇぜ」
もう一人わかった。中央の頭領の隣にいる。
「ねぇ、お頭。どうせ傷モンになるんだ。いま俺達が頂いちまっても、誰も困りませんよ
ねぇ?」
「おめぇ、それしか考えてねぇな」
「だってこんなに上玉なんですよ」
「売り物に手ぇ出すんじゃねぇよ。金が入りゃ、女なんかいくらでも抱けるだろ」
「この女を見つけたのは、私ですよ。分け前は等分、ていうお頭の考えに異を唱えるつも
りはありませんがね。でも、少しは役得ってモンがあったって……」
「チッ、うるせぇ男だな。わかったよ、好きにしな。だが、ぶっ壊すんじゃぁねぇぜ。売
り物だってことを忘れるな!」
「ひっ」と息を呑む音。僕は緊張して、抜き身の剣を握り締める。
「ほら、お嬢さん。奥へ行こうぜ」
「嫌っ! 嫌っ! 離してっ!」
正面奥だ!
僕はドアのノブを回す。開かない! 鍵がかかっている!
「くそッ!」
ドアへ体当たりする。2回目で鍵が吹き飛び、扉が開かれた。
僕は、正面奥に全力で突進した。
痩せた男が目を剥いていた。男は慌てて少女を突き飛ばすと、腰の短剣を抜こうとする。
僕はかまわず、剣を構えたまま、スピードを落とすこと無く突っ込む。
衝撃!
男は壁に激突して床に倒れた。抑えた腹から血が滴る。もう戦力にはなるまい。
僕は、座り込んで震えている少女を庇うように立ち、両手で剣を構える。
前を向いたまま、小声で少女に語り掛ける。
「立て。チョコボには乗れるか?」
「……はい……」
震える声。よろめきながらも、立ち上がる気配。
「あ、あ……ありがとうございます」
「礼は助かってからだ。なんとかして道をあけるから、裏手の厩にまわってチョコボに乗
れ。僕には構わず逃げるんだ。いいな?」
「はい。……あの」
少女は一瞬躊躇った。
「あの。助からない時は、その剣で私を殺してください。お願いします」
「分かった」
しかし少女の言葉を了承したわけではない。反射的に答えてしまっただけだ。
いざという時、僕はこの少女に引導を渡すことができるだろうか?
アルマに似ているこの少女に?
動ける敵は、残り3人 。頭領らしき大男。立派な両手剣を持っている。そのそばの背
の低い男。今小剣を抜いたところだ。入り口近くに立っていた、背の高い男。短剣を構え
ているが、近くのクロスボウに目をやっている。おそらくそれが、男の本来の得物なのだ
ろう。しかし、狭い屋内で使える武器ではない。「明かりが漏れる」という頭領の言葉に、
慌てて扉を閉める。
「まだガキじゃねぇか。お前、何者だ?」
頭領が口を開く。
「剣士ラムザ」
「賞金稼ぎか?」
「違う」
「5対1だ。勝ち目はねぇぜ。大人しく降参しな」
「3対1だ。外にいた男は、もう死んでいる」
「チッ! あの間抜けが……」
次に、頭領の側の背の低い男が話し掛けてきた。
「あんた、賞金稼ぎじゃないんだな?」
「ああ」
「目的は、その女か? 村長に依頼されたんだな?」
「……そんなところだ」
「それなら、仕方ねぇ。女共々、見逃してやるから剣を収めな」
「見逃す気があるのなら、その剣をおいて壁まで下がってくれ。そうしてくれたら、これ
以上争う気はない」
「それはできねぇ。あんたのその立派な剣で、ぶすりとやられねぇ保証はねぇからな」
もちろんこの男達が、僕らを本気で逃そうとは思っていないはずだ。
ならば、何のためにこんな無駄な会話を……。
時間稼ぎか?
入り口の男がいない!
「あっ!」
少女が叫ぶ。
僕は右に振り向きざま、牽制のために剣を振るう。
背の高い男の短剣が、右腕を掠めた。
男はにやりと笑うと、
「……勘がいいな」
呟きながら、再び入り口近くまで後退した。
中央の二人は動かない。おかしい。チャンスのはずだ。
なぜ、全員で僕を仕留めようとしなかったのか……。
突然、右足が力を失い、僕は膝をついた。
体から力が抜ける。
───毒か!
自分の迂闊さを呪う。さっき右腕を掠った短剣に、麻痺性の毒が塗られていたに違いな
い。相手は盗賊だ! 注意すべきだった!
万事休す。床に崩れ落ちながら、覚悟を決めた。
これでは、少女をとどめてやることさえできない。
やはり、犬死にだ。
背後から、泣き叫びながら少女がすがり付く。
ごめん、アルマ。ごめん、ディリータ……。
その時。
ドアと窓が同時に蹴破られ、何人かの人影がなだれ込んだ。
「いと気高き存在よ、我今願い奉る……」
窓から飛び込んだ、がっちりした体格の白いローブ姿の男が呪文を唱えていた。
「……天駆ける風、力の根元へと我を導きそを与えたまえ! エスナ!」
声が響くと同時に、体の痺れが瞬時に消えて行く。
白魔法だ!
「坊主! まだ終わっちゃいねぇよ! 剣を取って戦いな!」
顔を上げれば、褐色の甲冑の戦士が、戸口の長身の男と争っているところだ。長剣と短
剣ではいかにも分が悪い。男はクロスボウを拾い、距離を取って後退した。
僕は剣を拾い、少女の手を取って白いローブの男の方へ送り出す。
ローブの男と同じく、窓から乗り込んできた細身で軽装の男が、
「危ないところだったな」
すれ違いざまに声をかけていった。
「我が言葉は、見えざる力を現世に導く道標なり……」
戸口を塞ぐように、長いブロンドの女性が立っている。低い声で、不思議な抑揚の言葉
を紡ぎ、手に持ったワンドをゆらゆらと揺らめかせる。青いマントと、目深に被った特徴
的なとんがり帽子を確認し、頭領が泡を食って怒鳴り散らす。
「やべぇ、黒魔法だ! あの女を先に仕留めろ!」
「てめぇの相手は、この俺なンだよッ!」
甲冑の戦士と頭領は、互いに長剣を振りかぶって、がっちりと組み合った。
背の低い男が、ダーツを振りかぶる。先ほどの短剣と同じように、毒が塗られているか
も知れない。
「波動拳!」
突然、男が顎を仰け反らせて、ダーツをばらまきながら仰向けに転がった。軽装の男が、
構えを解いた。どうやら彼の仕業らしい。
もう一人いたはずだ。見れば、長身の男がクロスボウの巻き上げを終えて、かつぎあげ
るところだった。
「……!」
僕は射線を塞ぐようにして走り込み、渾身の力でクロスボウを叩き上げた。クロスボウ
は壊れて分解し、矢が天井に突き刺さる。
「上出来だ、坊主!」
突然背後から首筋を捕まれて、僕は壁に向かって放り投げられた。
頭をぶつけないように首を曲げながら、衝撃に耐える。
抗議の声を上げようとする僕の前で、甲冑の戦士と軽装の男が後退するのが見えた。
「……暗雲に迷える光よ、我に集いその力解き放て! サンダラ!」
女性の声と共に、まばゆい閃光が走る!
思わず目を閉じた瞼の裏を透かし、青い光が踊っていた。
衝撃音とともに突如湧き起こった自然ならざる光は、出現時と同様、何の前触れも無く
消え去る。
目を開けば、酷い火傷を負った盗賊たちの姿があった。
頭領を残して、二人の男は崩れ落ちる。
「ちくしょうがぁぁぁっ!!!!」
頭領は吠えながら、褐色の甲冑の戦士に向かって突進する。
戦士は剣を構えると、裂迫の気合を込めて大声を張り上げる。
「神に背きし剣の極意……その目で見るがいい! 闇の剣!」
目の前のなにかをなぎ払うように、、ぶんっと長剣を振り下ろす!
頭領は、戦士の5歩も手前にいるのに、目を見開いて立ち止まる。
「が……はァ……」
そして、ゆっくりと息を吐くと、その場で倒れこんでしまった。
何が起きたのか分からずに戦士を見ていると、彼は兜を脱いで僕に向き直り、笑う形に
唇を捻じ曲げた。
戦士の瞳が、赤く、凶々しく輝くのを、僕は呆然と見守った。
山小屋の中は散々な有り様だったので、僕たちは近くの空き地に野営の用意をして、夜
を明かすことにした。
「坊主、おめぇ名前は?」
「僕はラムザ・ルグリア」
「ふン?」
男は眉をひそめて、いぶかしんだ。
「聞いたことがあるような気がするンだが……」
「あなたこそ、名前を聞かせて欲しい。助けてくれてありがとう」
「聞くンじゃ無かったと後悔するぜ。俺の名はガフ・ガフガリオンだ」
その名前は聞き覚えがあった。
五十年戦争の生き残り。あまりに残忍な振る舞いに騎士資格を剥奪された、神に背きし
男。
暗黒剣を振るう、『闇騎士』ガフガリオン。
「ダークナイト? あの?」
「そうよ、『あの』ガフガリオンよ」
僕の隣でお茶をすすっていた少女が、そっと手を回して僕の袖を掴んだ。怯えている。
彼女も『闇騎士』の噂は知っているらしい。
「僕らを助けたのは偶然なのか?」
「まぁ……偶然と言えば、偶然だな。もともと俺達は、あの骸旅団の残党に賭けられた賞
金目当てで来ただけだからな」
「そうか……」
僕はもう一つ聞きたいことがあった。
「ガフガリオン。あなたの、あの剣は何なんだ?」
「あぁン? 俺の剣だぁ?」
「離れていた相手を、斬ったように見えた……。あの剣だ」
鍋の中身をマグカップに移しながら、あの魔道士の女性が代わりに答えた。
「ああ、あれは一種の魔法さね」
ハスキーな声の持ち主のその女性は、とんがり帽子を脱いでみれば、なかなかの美人だ
った。彼女はカップを僕に渡して、隣に座って艶然と微笑んだ。
「飲みな。あったまるよ」
「ありがとう。……魔法、だって?」
ガフガリオンは不機嫌そうに黙ったままだ。
「そうさ。あたしらの使うやつみたいにに洗練されたのじゃ無いけどね。原始的ではある
けれど……確かにあれは魔法だよ。剣士なら誰にでもできるってものじゃない。ガフガリ
オンの執念の賜物さ」
「悪かったな、洗練されてなくてよ。自己流なんだ、仕方ねぇだろ」
ガフガリオンは吐き捨てる。
「あんまりいいもンじゃねぇぞ。神なんざくそッ食らえ! そう言いつづけて身に付けた
力だ。おかげでついた二つ名が『闇騎士』さ。もっとも後悔なンかしちゃァいないが」
「あんたも、力が欲しいのかい?」
「……そうだ……」
「そうかい」
その女魔道士の目は、ガフガリオンのようになっちゃあいけないよ、と言っているよう
に見えた。袖を握る力が強くなる。反対側に座った少女が、心配そうに僕を見つめていた。
言いたいことは同じだろう。僕は、彼女に故郷の妹を重ねていた。
大丈夫だよ。僕はきっと、ガフガリオンのようにはなれないよ……。
皆が寝静まり、僕とガフガリオンは二人で夜番に就いていた。
「おめぇ、ラムザと言ったか」
「ああ」
「何故、誇りあるベオルブ家の名を名乗らない?」
僕は驚いてガフガリオンに向き直った。
「あなたは、知って……」
「安心しろ。他の奴等に聞かせる気はねぇよ。だからわざわざ気を使って、今まで待って
やったンだろうが」
「……感謝する」
「名門貴族の師弟が、なんであんなことをやらかしたんだ?」
彼が言っているのは、先ほどの盗賊のアジトでの事件のことだけではないような気がし
た。おそらく彼は知っているのだ。ジークデン砦のことを……。
「……僕には、兄達の考えが理解できなかったんだ」
「ダイスダーグや、ザルバッグの考えを?」
「知っているのか!?」
「面識はある。おめぇの名も、ダイスダーグから聞いたンだよ」
彼、『闇騎士』と兄達が知り合いだとは驚きだった。噂で聞いたガフガリオンの行いは、
兄達の信奉する『騎士の規範』とはかけ離れたものだったからだ。やはり、兄達には僕の
知らない面がまだたくさんあるのだ……。
「僕は……僕自身の誇りを守るために、ベオルブの名を捨てたんだ」
「ほぉ……」
ガフガリオンは意地悪く微笑んだ。
「おめぇの誇りってのは、無謀な戦いを挑んで犬死にすることか」
「それは……!」
「否定はできないはずだぜ」
そうだ。否定できない。
僕は自分の信じる正義に従って、兄達と決別した。
それは勝てもしない相手と戦い、死んで行くための決意ではない。
しかし、しかし。
今日の自分の行動は、正しかったと言えないまでも、間違っていたとは思いたくないの
だ。助けを求めるものを見過ごすのを肯定したら、僕の誇りはどこへ行くというのだろ
う……。
「まぁ、いい。若い時ってのはそういうもンさ。恥ずかしながら、このガフガリオンにも
苦い青春時代はあったんだ」
「あなたに? ……想像できないな」
「笑うンじゃねぇよ! 失礼なガキだぜ、まったく……」
この時不思議と、世間では悪鬼のように伝えられるこの男が、はそれほど悪い男ではな
いような気がしていた。
「まぁ、貴族のボンボンが、自ら辛い世間の風に当たろうてぇのは、悪いことじゃねぇと
思うぜ」
「ああ、ありがとう」
「なんなら、このガフガリオン様の傭兵隊に入ってみねぇか? おめぇ、どうせ当てなん
かねぇんだろ」
「いいのか?」
「ああ。ただし、自分の食い扶持くらいは稼げよ。働かねぇ奴に食わせる飯はないからな」
「分かっている。僕を一介の剣士ラムザとして、あなたのもとで使ってくれ……」
こうして僕は、当座の自分の居場所を確保した。
獅子戦争勃発より一年ほど前の、ある一夜の出来事。
いずれ敵味方に別れて戦うことになる『闇騎士』ガフガリオンとの、それが出会い
だった。
『闇夜』 END
というわけで、ちょっとビターな感じのラムガフ出会い編でした。
アグ姐さん、スレ違いだけど許してね。
次はべたべたに甘いの逝きますから……(笑
たまにはこういうのもありですね。
ガフたちはてっきり村長に雇われたと思ったが…
けど…イイ!
>>162 「互いに初めてだと知られたくなくてあたふたしながらませたフリをしてみるも
中々上手くいかなくて焦るアグラムとかイイと思わんか?」
↑
初めての夜、入れる穴が分からなくて焦るラムザと、彼も初めてなのだと気づきちょっと嬉しくなって恥ずかしがりながらも指でそっと開いてラムザのモノを導くアグリアスさんを想像してしまいました。(*´д`*)ハァハァ エロエロで申し訳ない・・・
>182
>(*´д`*)ハァハァ エロエロで申し訳ない・・・
いやいや、それでこそ健全だよ。でもそれ以上は嫌な人もいるから
お互い気をつけよう。
ガフガリオンかっこいいなあ……
向こうを張れるわけではないですが、私もSSを。
引っ越し先に暖房が無くて朝晩えらい寒い記念。
目の高さよりすこし低いあたりに、ゆるやかに起伏する一本の境界線がある。そこより
上は一面の暗黒、そこより下はこれまた一面の、ほの白く光る暗い青。そして絶え間なく
吹きすさぶ風。
“帰らずの雪原”――アルゴスト山脈の魔所といわれる峠に与えられた、その名を
甘くみていた。風水士の歩法を身につけ、山だろうと沼だろうと野原のごとく闊歩できる
自分であってみれば、雪原など何ほどのことはない。そう思っていたから、
「この峠を抜けられれば三日は稼げる。先行して様子を見てきてほしい」
ラムザもそんなことを頼めたし、快諾もしたのだ。
雪の斜面をすいすい進み、見晴らしのいい高台へ出て、一行の通れそうな道筋に
目星をつけ、さあ戻るかと下ってみると、見覚えのない窪地へ出た。さてはどこかで
目印を間違えたか、と元の高台へ引き返すと、さらに見たこともない木立のただ中へ
出ていた。
折しもびょう、と切れるような寒風が吹きつけ、ゾッと身ぬちの冷えるのを覚えた
アグリアスが身震いするまで、出立よりわずかに一刻たらず。正しく魔所であった。
雪山で迷った時はむやみに動かないのが常道。とはいえ、遊びで山登りをしている
わけではない。帰らねばならぬ場所、せねばならぬ報告がある。それに激しい風が、
じっとしていてもどんどん体温を奪っていく。マントの裾をきつくかき寄せ、アグリアスは
一歩を踏み出した。
次々と方角を変えつつも、一時も休まず吹き続ける烈風が足跡を消し、雪の起伏を
変え、木々の枝ぶりを変え、岩くれの位置さえも変えて目を惑わせているのだと、
気づいたときには遅かった。
すでに陽は落ちかかり、眼前にも背後にも、ただただ茫漠たる雪原が拡がっている
ばかり。空には重苦しい雲がみっしりとのしかかり、星も月も見えない。雪が降らない
のだけが幸いだったが、動くものの何もない夜と雪原だけがのっぺりと拡がる光景は、
吹雪以上に心を侵す陰鬱さがある。
勢いをつけようと、用意の火酒をあおったのが、また失敗だった。酒を呑むと温まるのは
血行がよくなり、体の内部にあった熱が全身にまわるからである。今の場合それは、体の
芯にたくわえていた熱が流出し、どんどん寒風に持っていかれるということを意味している。
胸の奥から何かを引き抜かれるような、ものすごい寒気がわきおこり、アグリアスは
何度目かの身震いをした。自分の命がまた一段、階段を下ったのを感じる。このまま
倒れてしまいたい、と一瞬思うのを気力で吹き飛ばし、無理矢理に足を進めた。
少なくとも、この風をしのげる物陰でも見つけなければならない。たたきつける風は
すでに冷たいなどという次元を通り越し、ほとんど嘔吐感をもよおさせる。
寒さは人を絶望させる。己の選択が間違っていたのかどうか。悔やむことさえアグリアスは
もう億劫になりつつあった。この雪原を抜けてどこかへたどり着こうという目的意識は
すでに消えかけている。ただ止まったら二度と歩き出せないとわかっているから、
歩みを止めないだけだ。
どれだけの時間がたったのか、朦朧と足を進めるアグリアスの耳に、風とはちがう
音が舞い込んできた。
「……! …………! …………スさん!」
聞いたことがあるような声だ。頭までこごえていて、記憶がうまくたどれない。
「…………アグリアスさんッ!」
急にはっきりと声が聞こえ、同時に誰かがアグリアスの肩を強く抱いた。
「……ラ…」
その手が、あまりに温かいので。ようやく思い出せたその名を最後まで呼ぶこともなく、
アグリアスの視界は闇にとぎれた。
再び目を開けたとき、アグリアスはひとりだった。
視界が白い。皮膚の感覚はとうに麻痺していたので、アグリアスはほとんど三半規管
だけで、自分が横向きに寝かされていることを知った。
「アグリアスさん?」
背後からの声に微動だにしなかったのは、その力さえなかったからである。実際は
飛び上がるほど驚いた。
「……ラムザ」
「よかった」さく、さくと雪を踏む音がして、やがてラムザの足が、続いて顔と手が視界に
現れた。手には湯気の立つコップを持っている。「ただのお湯ですけど、飲めますか」
うなずいて頭を上げようとしたが、うまくいかない。ラムザが頭の下に手を入れて、
持ち上げてくれた。凍えきった唇に熱い湯があてがわれる。赤子のように、夢中で
飲み干した。こくこくと、一度喉を動かすたびに命が流れ込んでくるようだった。
コップが空になった頃、アグリアスはようやく人心地を取り戻した。
「ここは?」頼りなくふるえる腕でどうにか身を起こし、周囲を見回す。雪に囲まれた
穴蔵のような場所だった。すぐ背後に小さなたき火があり、その向こうに斜め上方へ
穴があいて、夜空が見えている。アグリアスは穴蔵の一番奥に、乾いたマントに
包まれて寝かされていた。
「アグリアスさんと会った場所のすぐそばです。雪を掘って、氷室みたいにしたんですよ」
「もしかして、私を捜しに来たのか?」
「もしかして、はひどいなあ」雪をけずってコップに落とし、火にかけながらラムザは苦笑
する。「偵察に行かせたのは僕ですから。これくらいは」
「馬鹿な」徐々にまともに動くようになってきた顔の筋肉を使って、アグリアスはあきれた
表情を作った。「一軍の長たる者が、そんなことで本隊を空けるなどとは」
つ、続きがきになる…
>>180 乙! いいねぇ。
・・・しかしどこかで見たような気が。気のせいか。
てゆうかこれ、むか〜しどこかで読んで俺の脳内公式設定になってたヤツな気が。
気のせいかなぁ。うん、気のせいだろう。決めた。
「そんなこととは何です」少しだけ真剣な顔になって、ラムザが言い返す。「他でもない、
あなたのことなんです。大事じゃないなんて言わせませんよ」
「……う」気圧されて黙る。もとより、探しに来てくれたことが嬉しくないわけではない。
「…すまない。感謝している」
ラムザが照れたように笑う。もう一つ気になっていたことを、アグリアスは訊いてみた。
「他の皆はどうしたんだ? まさか一人で来たわけではないだろう」
「……う」
今度は、ラムザが黙り込んでしまった。
「何か?」
「いやその……もちろん、ラッド達と来たんですが……」決まり悪げに鼻の頭をかいて、
「……途中ではぐれて迷っちゃったんです」
「な……」今度こそ、アグリアスは本気で呆れた。
「でもまあ、おかげでアグリアスさんを見つけられたわけだし」
「そういうのは見つけたとは言わない、二重遭難と言うのだっ!」
怒気も露わに叩き返せば、ラムザはぐうの音も出ない。アグリアスはしばらく拳を
ふるわせていたが、やがてストンと肩を落とした。
「畏国全土を騒がす異端者が、用もないのに帰らずの雪原に踏み込んで迷って
死んだなど……笑い話にもならないぞ」
「まだ死んでませんよ、失礼な。それに言ったでしょう、これは大事なことです。僕の
指示であなたが死にかけたのなら、僕には命をかける責任がある」
「お前の命は、もっとほかに使うべき所があるだろう……」
息が乱れてきた。気力はようよう戻っても、怒ったり議論したりする体力はまだない
のだ。それを見取って、ラムザが話題を変えた。
「とにかく、夜明けを待ちましょう。明るくなれば、下山もしやすくなる」
「……そうだな」
ふう、と長い息をつく。壁によりかかろうとしたが冷たいので我慢していると、ラムザが
背後にまわって手を添えてくれた。すこし逡巡したあと、力をぬいて身をもたせかける。
ラムザの腕は力強く、心地よかった。
目の前で燃える火を、見るともなく見つめる。炎の中をよく見れば、燃えているものが
何もない。
「魔法の炎か?」
「ファイラの威力を絞って、小出しにしてるんです。長くはもちませんから、今のうちによく
暖まっておいてください」
器用なことをする、と感心しつつ、同時に不安も覚える。黒魔法の炎は本来、一瞬で
燃え尽きるものだ。こんな無理をして、長くもつわけがない。アグリアスが気を失っている
間も燃やし続けていたのなら、ラムザの魔力はほとんど残っていないはずだ。
果たして、アグリアスが見ている間にその炎は頼りなげにゆらめき始めた。ラムザが
小声で呪文を唱えると、少し回復する。
「すまない。私がチャクラか何か、使えればよかったのにな」
「いえ」答える声にも、あまり力はない。
やがて炎はまたゆらめき始めたが、今度はラムザの呪文は聞こえなかった。しだいに
小さくなってゆくその火は最後にひとつ断末魔のように燃え上がると、消えた。
魔法の炎だから、あとには消し炭一つ残らない。あずかに氷の溶けた跡があるだけで、
今までどうにか押しのけていた闇と冷気が一瞬にして戻ってきて、アグリアスは身を縮めた。
外の闇はまだ深い。夜明けまであとどれだけあるのだろう。
体のふるえが治まってきたことに、アグリアスは気づいて戦慄した。寒くなくなったの
ではない。筋肉をふるえさせるほどの力さえ、なくなってきているのだ。
隣にうずくまるラムザからはカチカチと歯の鳴る音が聞こえているから、アグリアス
よりはましな状態らしい。だがどちらにせよこのままでは、夜が明ける前に二人とも
凍死してしまう。
ラムザがふと目を上げて、こちらを見た。何か言いたげにして、また目を伏せる。
しばらくしてもう一度顔を上げて、
「アグリアスさん」
「何だ?」
「あの、とてもお願いしにくいんですが……」ラムザはそこでちょっと口ごもり、唇を
なめようとして、止めた。唇が凍るだけである。
「二人とも暖をとる方法が、一つだけあると思います」
「……!」
ラムザが何を言いたいか、即座にアグリアスは察した。もう少し血行がよければ、
きっと彼の顔は真っ赤だったに違いない。そして、自分の顔も。
「その、決しておかしな気持ちで言ってるんじゃなく。ホーリーナイトは純潔を旨とすって
ことも知っています。でも」
「ラムザ」
名を呼んだのを拒否ととったのだろう、ラムザがぴたりと黙る。アグリアスはこくり、と
ひとつ唾を呑んだ。
「……もっと、近くへきてくれ。…………服を脱いだら、その、すぐに被わなくては
いけないから」
かすかな雪明かりの中でも、ラムザが身をこわばらせるのがわかった。
鎧は最初に意識を失った時すでに外されていたので、服の留め具に手をかける。
やがて、ラムザがおそるおそる距離をつめてきて、互いのマントのすそを重ね合わせる。
相手がすでに服を脱ぎ終えているのを確かめたアグリアスはぐっと息を詰め、一息に
上着とシャツを脱ぎ捨てた。
冷気が直接素肌にあたり、突き刺すような寒気が襲う。だがそれは一瞬のことで、
すぐにアグリアスの肌は、温かく力強いラムザの腕に覆われた。
「失礼します……」
「ん……」
凍えきった体へ急に温かいものが触れたため、反射的に身がすくむ。ラムザはそのまま
腰をずらして位置を入れかえ、背後からアグリアスを抱きしめる形になった。ズボンも脱ぎ、
下履きだけの腰をラムザの組んだ脚の上へのせる。それから二枚のマントと脱いだ服を、
きつく二人の体へ巻き付けた。
「ふ………ぅ」
熱すぎる風呂につかった時のように、細くぎごちない息を吐く。手のひら以外の場所で、
男性のむき出しの肌に触れたことなど初めてだった。
下着ごしに感じるラムザの肌は思いのほか熱い。自分の体が、それだけ冷えているのだ。
「すまないな。なんだか私ばかり熱を奪ってしまってるようだ」
「いえ、そんな」
ラムザが口を開くと、あたたかい息がうなじをくすぐる。総毛立ったアグリアスが思わず
身悶えると、まだ寒いと思ったのか、ラムザがいっそうきつく抱きしめてきた。
「らっ、ラムザ。その、すこし、きつい」
「す、すみません」
寒さで血の気が引いているのが、少しだけありがたい。血行がまともだったら、うなじまで
赤くなっているのがこの薄闇でも見えてしまうだろう。
腕の力が抜け、アグリアスはもぞ、と身動きして姿勢をととのえる。体をできるだけ小さく
丸めると、アグリアスはラムザの脚と腕の中にすっぽりと収まる体勢に落ち着いた。背中に
当たるラムザの胸が、ゆっくりと上下している。大きくはないが弾力があって、たくましい
筋肉の層を感じさせる。腕は――肝心なところには触れないように注意しながら――
アグリアスの胸を覆い、鎖骨の前で組み合わされていた。すぐ目の下にある、傷だらけの
手をじっと見る。
(雪を掘って、氷室みたいにしたんですよ)
言うほど簡単だったはずはない。アグリアスも雪を掘って避難所を作ることは考えたが、
下の方に積もった根雪の固さに歯が立たなくて諦めたのだ。
凍傷と切り傷で真っ赤に腫れ上がった手に、そっと手をそえる。
「……恥ずかしいな」
「悪いと思っています」
「そのことではないよ」しずかに微笑む。ラムザからは見えないのだろうが。「今の、これの
ことじゃない。さっき、目覚めた時、私はお前に助けられたのを夢だと思った。願望が
見せた夢だと。それが、恥ずかしい」
「?」ラムザが小首をかしげた気配が伝わってくる。「それは、あんな状態でいれば頭も
鈍るでしょう。誰かに助けてほしいと思うのは当たり前だし、それで夢だと思うのも無理は」
「誰かに、ではない」ラムザの手をにぎる指に力が入る。声がかすれるのは、寒さのせい
ではないだろう。
「お前にだ、ラムザ。私はお前に会いたかった。お前に、助けてほしかったんだ」
目をあけて、真っ白い壁しかなかった時の、あの喪失感。“彼”がただの幻だったと
思った時、自分がどれだけ“彼”を望んでいたのか気づかされた。
騎士は誰かを守って生きるものだ。オヴェリア様、父母兄弟、ラヴィアンにアリシア、
ラムザ、仲間達、アグリアスが守りたい者は沢山いる。だが、「守られたい者」は。
この人になら守られてもいい、できるなら守ってほしい、と思うのは、たった一人。
そのことに、気づかされてしまった。
「……だから、恥ずかしい」
きゅ……。
ラムザの腕に、いくらかの力が込められた。
「恥ずかしいですか?」髪の中に鼻先を差し込まれた感触。耳元で、静かにつぶやく
声。「僕は嬉しいです。とても」
振り返るほど大胆にはなれない。でも、ラムザもきっと微笑んでいるのだろうと思う。
そして、アグリアスと同じくらい、恥ずかしいのだろうと。それは、背中をたたく鼓動が
教えてくれる。
「それに、だったら僕はアグリアスさんの望み通りにできたわけですね」
「望み通りなものか。助けてほしい、と願ったんだ、私は。一緒に遭難したかった
わけではないぞ」
「助かりますって、きっと」
「根拠は」
「ありませんが」
ここがこんなに寒くなければいいのに、と、理不尽とわかっていても考える。こんな、
命にかかわるほど寒いのでなければ、このままラムザの腕の中で眠ることができるのに。
(柄にもない……)
寒さのせいで、弱気になっているのだ。自分自身の思考に苦笑して、
「結局、この峠は通れん。別の道を行かなくてはな」
とってつけたようにそんなことを言うと、ラムザがくつくつと含み笑いをする振動を
感じた。アグリアスの考えを読まれていたのかもしれない。
それも悪くない、などとぼんやり思いながら、アグリアスはかすかに明るくなって
きたような気がする夜空を、しばらく黙って見つめていた。
End
>>もみもみ士たん
ラムたんがカコヨカタよ!グッジョブ
ガフはあんま好きじゃないんだが、でも楽しめますた。
次はアグたんのSSきぼんぬ〜。
>>昼寝士たん
雪山遭難キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!!
ももももももももももも萌え〜〜〜
萌 え 氏 に そ う で つ
>>164もみもみ士氏
ガフがいいとこで出てくるな〜。
しかしラムたんもすっぱり首かっ切るとは
結構残酷(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
>>184昼寝士氏
いやー、SS読んで死にかけたのはこれが初めてっす。
アグたんのうなじ〜(;´Д`)ハァハァ
〜ジークデン砦〜
「こちらアルガスだ。敵の奇襲により伝令が阻まれた。
ザルバック将軍に代わり臨時に俺が指揮をとる。
ゴラグラスは少女を人質にジークデン砦に立てこもっている。
全身が現れた瞬間を仕留めろ。矢に毒を。絶対に撃ちもらすな!」
「貴族の支配する世こそ、俺たちの望むべき世界だからだ。
ひざまずけ! 命乞いをしろ! 家畜に神はいない!」
「目が・・・目が・・・お、お前たち、軟弱者に、や、やられ・・・・あああぁぁぁ」
アグリアス「お前にラムザは渡さない」
うかつ…Part6見逃しますた…激しく鬱だ
三ヶ月も待ってらんにぇ〜
ビューワ使ってる人には申し訳無いのは判ってるんですが
出来れば…、出来ればうpキボンです……スレ汚し発言スマソ
>201
正直ありがとう。俺はPart5を保存し忘れてしまってたので助かった。
パーティーの為に割烹着を着て腕を振るうアグリアス。
一同「………(・∀・)イイ」
ムスタディオ「な、なにか手伝う事ないかなーって。あは、あはははは」
アグリアス「助かる。ではその皿を洗ってくれ」
ムスタディオ「お安い御用だぜ! ・・・っ!!!」
シュパッ、シュパッ。じゃがいもを向くマラーク。
ムスタディオ「お前・・・さっき腹痛だって・・・」
>>202 そ、それは…… タイガーモス号内のラピュタネタでつか?(昨日やってたから…)
FFT-Aをやっていたら、マーベルリップという朱色の宝石がでてきますた。
解説によると『真紅の美しい宝石。「戦女神の口紅」という別名を持つ』とのことなので
勝手にアグリアス石だということにしました。ティンカーリップの例もあることだしっ
妄想激しすぎ?
でもアグたんは戦女神だと思うっす。ギリシャ神話だと女神アテナっぽいって事かな??
>>201 おおおッ!! サ、サンクスコです ワーイ逝ってキマース
>>203 「口紅」の所で妄想しちゃいますた。
口紅ひいてるアグリアスさん。それを見かけて思わず見とれるラムたん。
見つめられてるのに気が付いて心拍数上がっちゃうアグたん…(;´Д`)ハァハァハァハァ
アグリアスに犯されたい!!
激同
乗ってもらってリードされたい。
アグリアス様の馬になりたい。
行け!! ラムザたん
アグリアスたんをプニプニするんだ!!
(*´∀`)σ)´Д`) プニュプニュプニュプニュプニュプニュ
(;´Д`)σ);´Д`) ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
いえ、プニプニするのは私です。
209 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/16 15:45 ID:mU1ktGp+
保守
>>206 子供の頃はアグたんも、それはそれはやんちゃで元気な娘さんで、
乳母をチョコボ代わりにハイヨーハイヨー。でも大きくなると分別ついて、
修業とか修業とか色々してるうちに、いつのまにか今みたいな口の
きき方になってしまった。というのはどうよ?
おおっSSが二つも!乙っす!!!
最近、某三国の争いに参加してたのでここ忘れてました。アグたんごめんね。
SSじゃないけど少し趣向を変えて、
ラムザが可愛い女の子の店員と楽しそうに話し込んでいる時に、
アグリアスやメリアドールが偶然その場に出くわしたらどう反応するのか?
というシュミレーション。
以下、アグリアスから。
アグリアスの場合
ラムザと可愛い女の子の店員がなにやら楽しそうに話している。
そこへアグリアス登場。
アグ「・・・楽しそうだな、ラムザ」
アグリアスはいつもと違う少し低めの声で言い、冷たい視線を投げかけてくる。
彼女の無言のプレッシャーに少し驚くラムザ。
店員も彼女のただならぬ雰囲気に押され、黙り込んでしまう。
・
・
その後、彼らの邪魔は悪いと思ったか、目の前の商品を手に取るアグリアス。
ラムザと店員もそれを見て安心したか、また会話の続きを始める。
楽しそうに話し込むラムザ達。
アグリアスは関心がないとでもいうように手に持つ商品を眺めているようだが、
実は、耳は彼らの話に全神経を集中させ、
目は商品ではなく、ラムザを横目でちらちら伺うように見ている。
ラムザが自分を見ると、途端に目を逸らしわざとらしく商品を物色するアグリアス。
ラムザの楽しそうな姿を横目で見ては、ちょっと落ち込んでしまうアグリアスだった。
・
・
その後、ラムザは店員と別れ、アグリアスと宿へ戻る。
ラムザが話し掛けるが、不機嫌そうに何も答えないアグリアス。
アグリアスはどうしても彼女との関係が気になって聞いてしまう。
「な、仲がいいんだな。お・・・お似合いじゃないか」
変な事を聞いてしまったと、言ってから後悔するアグリアス。
だがラムザは彼女の気持ちを知ってか知らずか、
アグリアスにとっては嬉しくなる返事を返す。
途端に表情を明るくし、機嫌が良くなる彼女。どうやら根は単純なようだ。
そしてアグリアスは今度は自分の買い物に付き合えとラムザの手を取り、
ぐいぐいと彼を引っ張って嬉しそうに店に入っていくのだった・・・。
アグの場合 完
メリアドールの場合
ラムザと可愛い女の子の店員がなにやら楽しそうに話している。
そこへメリアドール登場。
メリア「あ、ラムザ、なにやら楽しそうね」
いつもと同じように気さくに話し掛けるメリアドール。
うん、と頷きまた会話を続けるラムザと店員。
・
・
楽しそうに話し込むラムザ達。
メリアドールは一歩引いた所で彼らのやり取りを笑顔で聞いていた。
彼らの邪魔はいけないと思い、笑顔で話が終わるのを待っていたが、
ラムザの楽しそうな姿を見ると、その笑顔が少しずつ薄れていく。
話についていけないし、かといって話に割って入る勇気も無い。
なんとか空笑顔を作っていたが、ラムザの店員への笑顔がちくりと胸を刺す。
一人ぽつんと置いていかれた感じで、
徐々に俯き加減に、寂しそうな表情になるメリアドールだった・・・。
・
・
その後、ラムザは店員と別れ、メリアドールと宿へ戻る。
ラムザの後ろ、2・3歩離れて歩くメリアドール。
ラムザが話し掛けるが、うん、うんと生返事をするだけで
どこかうわの空の彼女。
メリアドールは先程の彼女の事が気になって仕方が無い。
が、それを詮索するのは悪いし、聞く勇気も無い。
胸を締め付けるような思いに対して、彼女は黙り込む事しかできない。
だがラムザは彼女の気持ちを知ってか知らずか、
メリアドールにとっては嬉しくなる返事を返す。
ラムザの返事に、しばしとまどうメリアドール。
ようやく言葉の意味を理解し、照れてしまう彼女。
どうやら彼からその話を切り出してくれるのを待っていたようだ。
そしてようやくラムザの横に並んで歩く。
ラムザの顔をちらちら見ては、
先程のラムザの言葉を思い出して頬を赤く染め、嬉しそうなメリアドールだった・・・。
メリアの場合 完
終わりっす。速攻で考えたので単純すぎるかも?
しまったっ。
メリアドールは何も聞いてないのに
ラムザが返事してる。
ううっ・・・まあ彼女の気持ちを察して返事した、という事にしといてね。
もしもラムザ達が「ファイナルファンタジー」の本を開いたら。
小ラム「あぐたーん」
小ラム「あぐりあすさーん」
ムス「な、なんだこりゃ!?」
ベイオ「小さなラムザがたくさん!?」
クイーン「我は人の望みをあらわす者。望む者がいるかぎり、この世界は消えない……」
ラム「馬鹿な!! こんな世界を、誰が望んでいるっていうんだッ!?」
アグ「…………」
ラヴィアン、アリシア等汎用ユニットの儲け話の報告を聞くたびに面白そうだなと思ってたアグリアス。
ある時思い切ってラムザに今度は私も儲け話に行かせてくれとお願いするお話というのはどうだろうか。
細かい事忘れたけどFFTって儲け話の成功率にジョブ関係してたっけ?
だとしたら露出高いジョブの衣装着て男性陣にハァハァされるオチで。
特にラムザに肌見せを指摘されて赤面、女を意識してしまうアグたん…
…いかん、俺もハァハァしてきた(;´Д`)しかしエロだな俺も、回線切っ(略)
>>219は性騎士( ´ー`)y─┛~~
だが、その話俺も一口乗らせてもらおうか!
アグリアス・オークスは今日という日が来るのを恐れていた。怯えていた、といっても
過言ではない。
理由のないことではない。ことの始まりは、ちょうど一ヶ月前に遡る。
「ん」
所はラムザの部屋、時は昼下がり。一片たりともこの世界を目に入れたくない、と
いうようにかたく目をつぶり。首すじから耳たぶまで真っ赤にして、唇の先に小さな
ハート形のチョコレートをくわえ、
「ん!」
と顔を突き出すアグリアスを、ラムザは呆然と見つめた。
元はといえば、あんなことを言い出したラヴィアンがいけないのだ、とアグリアスは
思っている。
「本命はやっぱり手作りでなくっちゃ、ねえ」
「そうよね」
そんな会話を小耳に挟んでしまえば、そこらへんで買ってきたチョコレートを彼にあげる
ことなど、できようはずがない。
しかし、ずぶの素人が手作りチョコなどに手を出してもろくなことになるはずがない
のも、また当然である。当のラヴィアンとアリシアが悠々と「本命」を仕上げて厨房を
去ってゆく中で、ひとり最後まで鍋やボウルや型紙と格闘し続け、結局残ったのは
焦げくさい煙だけで、ほとんど泣きそうになっていたところへ、
「出来合いだって、思いを十分に伝えられるわよ」
図ったようなタイミングで、オヴェリアが現れたのだ。
「いい? とっておきを教えてあげる。用意するのはほんの小さなチョコ一つでいいの」
もしかすると本当に謀られていたのかもしれない。アリシアもラヴィアンも、みんな
ぐるになって自分をからかっていたのかもしれないと、今なら冷静に疑えるが、Xデイを
ほんの数時間後に控え焦りに焦っていた当時の自分にそんな考えが巡るべくもなく、
渡りに舟とばかりに飛びついて、飛びついたことをちょっと後悔しつつ、顔から火が
出る思いでこの「口移しチョコ渡し」を決行しているわけであるが。
効果は絶大だった。
ラムザが呆然としていたのはほんの数瞬のことで、すぐに彼はにんまりと満面の
笑みを浮かべ(注:目をつぶっていたので想像)、そして予想を大きく裏切る行動に
出た。アグリアスは、ちょうど燕が雛に餌をやるように、ラムザも自分同様口の先で
チョコをつまんでさっと持っていってくれるものとばかり思っていた。だが実際には
彼は、口をこころもち大きめに開けると、チョコごとアグリアスの唇を情熱的に塞いだ
のである。
「!? んんっ!?」
仰天するアグリアスのあごを押さえて固定し、舌をのばしてチョコとアグリアスの
舌を一緒にからめとる。
「んっ、んっ、らうあ!? あふ、んっ、んーっ、んー……」
「んーんー、んんー♪」
「んっ、ん……ふ、んっ……んんっ、んっふ、は、やめ………ふぁ、んは、あ……」
そのまま、器用にチョコを間に挟んでアグリアスの舌を愛撫する。唇に、口の中に、
まんべんなく唾液に溶けたチョコを塗りこめては、ていねいに舐めとる。
「ん……んー、ん……ふぁ…………ぁむ………」
最初のうちこそ抵抗していたアグリアスも、ラムザの舌技とカカオのねっとりとした
甘さに口中がとろけたようになり、しだいに何も考えられなくなっていく。
「……………ん…れ……る」
一口大のチョコとはいえ、舐めるだけで溶かしきろうと思えばそれなりの時間が
かかる。たっぷり数分間、舌と唇と口腔内をねぶり尽くされ、朦朧となったアグリアスを
解放すると、ぺろりと唇をなめ、
「ごちそうさま。甘くて美味しかったです」
まだヒクヒクと突き出されたまま震える舌をそっと口内へ押し戻してやると、最後に
軽く、頬にキス。半死半生の体でフラフラと部屋を出てゆくアグリアスの背中へ、
「ホワイトデーにはちゃんとお返しします。待っててくださいね」
心底楽しそうな声がかぶさってきた。
それが一月前のこと。今日がその3月14日、ホワイトデーである。
こちらからアプローチしてさえ、あれだけのことをされたのだ。ラムザがイニシアチブを
とって行動するとなれば、一体どういうことになってしまうのか。
そこに惚気が入っていなかったといえば嘘になる。本当に嫌なら儲け話にかこつけて
秘境へでも逃げていればいいので、逃げるどころか朝から入浴して体を清め、下着を
かえて香水までつけて待ちかまえているくせに何を言う権利があるものかと、ラファ
あたりなら言うであろう。だが、アグリアスがラムザに心底恐怖しているのも、また
本当なのである。
自分の知らない自分への扉を、開かれてしまう恐怖。
その恐怖は時まさに、階段を上って戸口へと近づきつつあった。
「アグリアスさん?」
ノックの音がむき出しの神経を叩いたようで、アグリアスは飛び上がる。
「なっ、何かッ!?」
「入ってもいいですか」
ゆっくりと、ドアが開く。その向こうに立つラムザは銀盆を手に、ニコニコ微笑んでいた。
盆の上にはティーセット、簡素なリボンで飾られた小箱、それに一輪の野薔薇。
「よかったら、お茶をご一緒したいんですが。時間、あるでしょうか?」
「あ、ああ……構わないとも」時間も何も、もとより今日一日は何一つ予定など入れて
いない。アタックチームからも当然のごとく外れている。ラムザは嬉しそうに部屋に入って
くると、すみのテーブルを引き出して手際よくお茶の準備を始めた。
「ファルガバードへこないだ行ったでしょう? 独特のハーブティがあったんですよ」
ラムザはお茶を淹れるのが上手である。年中ミルクばかり飲んでいるわけでは
ないのだ。たちまちのうちにこぢんまりと茶席がととのえられ、促されるままに卓に
ついたアグリアスに、先程の小箱が差し出される。
「バレンタインのお返しです。どうぞ」
「……ありがとう」
ほとんど呆然と、それを受け取るアグリアス。何だろう、予想とはあまりに違う。箱に
何か仕掛けでもしてあるのかと、ためつすがめつしていると、ラムザがおかしそうに
見ている。決まりが悪くなって箱を開けると、ふわ、とバターの香りが立ち上っただけで
何も起きなかった。
中にはかわいらしい丸いクッキーが一ダースばかり、小綺麗に詰められている。
「ラムザが焼いたのか?」
「ええ」
彼我の技量の差に、少し落ち込む。
(しかし)
すぐに立ち直り、再び猜疑の眼差しを向ける。このクッキーに、何か仕込まれて
いるのだろうか。以前手作りケーキをふるまわれた時、ブランデーにラミアの秘薬を
混ぜられてすごい目に遭わされたことを忘れてはいない。
しかし、またしてもラムザはくすくす笑い、
「別に、おかしなものは入ってませんよ。どうぞ」
「う………いただく」
さく、と一枚口に入れる。バターをたっぷり使って、砂糖は控えめ。香りづけにレモン。
おいしい。アグリアス好みの味である。
カップに注がれた、いくらか黄味のかったハーブティに口をつけてみる。
「ほう? 面白い味だな」
「でしょう? 菊の花が入ってるんだそうです。疲れをとるのにいいんですって」
「ふうん」
さくさく、と二枚目。つい手が伸びてしまう味だ。
「そうだ、これ、最近刊行されたばかりだそうですが、ご存じですか?」
どうやって収めていたのか、ラムザが懐からずいぶん立派な本を引っ張り出した。
「レヴァリエの『聖堂物語』の美装本なんですけど」
「何、そんなものがあったのか。原書か?」
「ええ。この間、ドーターの書店で見つけました」
「懐かしいな、レヴァリエか。父上の書斎にあって、よく読んでもらった」
「僕も父に読み聞かせてもらいました。正直、子供の僕には退屈で……」
「いかんな、そんなことでは」
くすくすと、今度はアグリアスが笑う。
おだやかな談笑の時間がすぎてゆく。
それは落ち着いて、知的で、少しだけロマンティックな時間。理想的な、できすぎな
くらいにアグリアスの理想通りの、ラムザとの時間。
それは落ち着いて、知的で、少しだけロマンティックな時間。理想的な、できすぎな
くらいにアグリアスの理想通りの、ラムザとの時間。
実際、それはあまりにもできすぎていて、心地よさの中で少しずつ積もり続ける
違和感に耐えかねたアグリアスはとうとう疑問を口に出してしまった。
「…ラムザ。その、これは一体、どういうことなんだ」
訊かれたラムザはきょとんとしている。
「どう、とは?」
「だ、だから」すこし口ごもり、「その、この前みたいには、されないのか。どうして、
こんな風なんだ。何か、謀りごとがあるのか」
ラムザはなおしばらくポカンとしていたが、やがてその顔に理解の色が広がっていく。
「ああ……だって、それは」
カップを脇へ置いて椅子に腰掛けなおし、両手を組み合わせてテーブルの上に置いた。
「この前の、あれは、アグリアスさんの好みでやったわけじゃないでしょう」
「え?」
「僕が喜ぶと思って、ああしてくれたんでしょう? 口移し」
「それは、まあ……そうだが」
「僕は、それが嬉しかったんです」ラムザが、にっこり笑う。
「とても。だから、今日はそのお返しをしようと。できるだけアグリアスさんの好みに合う
ようにしようと」ふと言葉を切って、「……したんですが。あまり、成功しなかったですか」
「…いやッ、そんなことはない!」アグリアスは急いで首を振る。「その、とてもいい。
……こういうのは、好きだ。ありがとう、ラムザ」
「よかった」
ラムザが笑う。つられて、アグリアスも笑う。
ラムザの笑いはすぐに、にんまりとした笑みにかわる。
「でも、少し意外だなあ。アグリアスさんが、そういうのを期待してくれてたなんて」
「え!? な……わた、私は別に」
「それじゃせっかくだから、ここからはちょっと僕流にいこうかなあ」
おそろしく素早い動きでラムザが立ち上がり、距離をつめてくる。椅子ごと後ずさる
アグリアス。しかし、すぐにベッドに突き当たる。ラムザはそのまま椅子の脚を払い、
騎士服の長身をベッドに押し流すだけでよかった。
「待て、ちょっと待て、ラム、……んっ! ん…………」
ゴトン、と椅子か何かの倒れる音がして、一階の食堂で本を読んでいたレーゼは
目を上げた。この真上が誰の部屋だったか少し考え、次に今日の日付を思いやり、
ほどなく再び本に目を落とす。
ムスタディオはたぶん夕食まで、部屋を一人で使えるだろう。ラムザと同室の彼に
あとで伝えてやらなければ、と思いつつページを繰る。竜族の鋭敏な聴覚をもって
すれば、天井からほんのかすかに漏れる甘く湿った音たちを聴き取ることもできたかも
しれないが、彼女には無論、そんな無粋なことをするつもりはなかった。
End
>>昼寝士
最高。マジ萌えた。
読んでてすんげえこっぱずかしくなる。
SSキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
開幕でAアビリティ舌技発動は反則なんじゃないかと(w
勿論萌えたので次回もよろすこでつ。
昼寝士さん _n
_、_ グッジョブ!! ( l _、_
( ,_ノ` ) n \ \ ( <_,` )レーゼも
 ̄ \ ( E) ヽ___ ̄ ̄ ノ グッジョブ!!
フ /ヽ ヽ_// / /
・・・読んでて気づいたのだが、
真っ昼間からエッチですかい。
だが、ラムザ軍団の真のNo.1とも謳われているレーゼさんは、1つミスを犯している!
勘のいいムスタディオはレーゼの言ったことの意味を理解して、邪魔しに行くか聞き耳を立てに行きそうな気がしないでもない。
結ばれたアグリアスさんはとりあえずおいといて、アリシアとラヴィアンの本命は誰なのか激しく気になる漏れは逝ってよしですか?
密かに頑張り屋(脳内妄想)のラッドが彼女達からもらえていたらいいなぁ。
とにかく三度目のグッジョブ!!
アグリアス、ラヴィアン、アリシアが派遣先から帰還してきている。
仕事の報告を聞きますか? YES/NO
→YES
アグリアス「私達は依頼を受け・・・
>>235 「私達は、依頼を受けてラムザの部屋に行ってきた。
依頼内容はラムザを満足させることだった。
それは、非常に恥ずかしい任務で、その…私も初めてだった。
だけど、とにかくがんばって仕事したことで、その結果ラムザを満足させることができた。
帰り支度をしていると、ラムザが「泊まっていったら?」と声をかけてきたので、
私がこちらの代表として……その、なんだ……えっと、一晩中可愛がってもらった。
だっ、だから!今回の仕事は大成功といえる!」
1vs3かよ! 羨まし過ぎるぞラムザ!
獲得ジョブポイント
アグリアス 白魔法/298jp
ラヴィアン 白魔法/167jp
アリシア 白魔法/175jp
獲得ギル
0ギル
依頼人ラムザ
腰に支障をきたし半月間リタイア。→to be continued
>>238 踊り子じゃなくて?
それにしても、段々ネタの主流が「どきどきor空回りアグたん」から
「ラブラブアグたん」になってきてるな。7スレかけて進展したと
いうことなんだろうか。
じゃあこの調子で進展しまくれば、そのうち
「H大好きエロエロアグたん」
「結婚or駆け落ち願望アグたん」
とか何とかやっちゃったりしてな…
ま、これはこれで激しく萌え(w
>>238 「白魔法」ってのに妄想膨らんで激しく興奮した。
>>239 そこは白魔法の「エステ」やー言うてほしかった
... -‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
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|::l`ー- -‐|:::| ))
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l/. l;/
〜アグリアス・オークス〜
ラムザ・ベオルブ率いる傭兵軍団通称"異端者の部屋"に所属する騎士。
聖大天使アルテマの消滅後、畏国王ディリータと王女オヴェリアとの間の緊張が高まるにつれて
王女の身も危険になってきたため、ラムザが護衛としてゼルテニアに派遣した。
王家に対する忠誠心はとても高く、また頭蓋骨が硬い。
辺境の地で暮らさねばならないオヴェリアにいぢられている。
さりげなくエロアグ…
いいかもな。もうラブラブも少しあきた。
ラヴィアン「私に任せておけばいいのよ」
アリシア「神がこの仕事をお与えになったのです」
アグリアス「ラヴィアンとアリシアがいてくれたおかげで
どうにかラムザを満足させることができた」
以前はエロは抑える方向で来てましたが、
スレ的にエロに移行して来ている…?
まあラブでもエロでもハァハァできれば 全 く 問題無いと思います。
でも某萌えスレみたいに激しく凌辱やら、
残酷なのは(・A・)イクナイ
と思うんだけどどう?
>でも某萌えスレみたいに激しく凌辱
それFFTスレか?そんなのあったっけ?どっちにしろ陵辱はイカンよチミー。
けどエロは薄い感じがいいな。アグたんのエロでも笑って済ませるぐらいの。
どきどき、空回り、ラブラブ、そしてエロ。
引き出しは多いほどよい。
俺的にはメリア姉さんやベイオウーフなどもどんどん出てきてほしい。
メリアドール・・・最近パーティーに入ってきた神殿騎士。
弟をラムザに殺されたと勘違していた早とちりな娘だ。
彼女の振るう『剛剣』・・・士官学校で一応理論だけは教本で学んだが、
聖騎士になるためのコースでは必修ではなかったので実際にマスターする事は無かった。
しかし装備を必ず破壊できるあの技は非常に実戦的だ。私があの技を習得しておけば、
難なく潜り抜けられた場面が何度あったろうか。正直複雑だ。
初めはとっつきにくい娘だと思っていたが、誤解も解けてみるとマントの中の人もなかなかに気さくな一面も見せる。
パーティーでは既にメリアドールは昔からの旧知のように扱われている。・・・。
そのメリアドールが悩み・・・? 悩みとは・・・。うーむ。
アグ「マスター・・・緑色のマントの騎士さんの悩みを頼む」
店主「はいよ!」
アグ「・・・」(ドキドキ)
店主「・・・」
アグ「マスター・・・?」
店主「お代が先だぜアグリアスさんよ」
アグ「・・・とっておけ。釣りはいらぬ」
@チャリーン
店主「・・・っ!! 1万gp金貨かよ・・・!」
アグ「先日倒したヘビーモスが角の中に隠し持っていたのだ。
さて、約定は守ってもらうぞ店主」
店主「酒場のマスターに二言はねえ。じゃあ、いくぜ」
アグ「むふぅ」(ドキドキ)
店主「騎士さんはこんな風に言ってたよ。
『そのような事より聞いてもらえませんかマスター。
最近の獅子戦争によるワインの値段の高騰にはなんの関係もないのですが・・・
なんかドキドキしてきマスタ(・∀・) !!
早く続き続き!!むふぅ!!!
>>245-246 > >でも某萌えスレみたいに激しく凌辱
> それFFTスレか?そんなのあったっけ?どっちにしろ陵辱はイカンよチミー。
これ、FFTスレじゃないよね。ちょっと前まで2種類の萌えスレがあったキャラでしょ。
あそこまでいってしまえるのは、萌えの形として驚嘆するばかりっす、自分は。
ま、それはそれとして(スレ違いの話になっちゃうし)
アグ陵辱は自分も嫌だなあ。潔癖なイメージがあるから、痛すぎる気が。
ラムザの人生も相当ひどいけど、アグもかなり可哀想なんで、幸せになって欲しいという
希望もあるのかも。
むしろぐちゃぐちゃにされるアグが見たい。
>>251 陵辱されたアグが幸せになる話なら千一夜にあるぞ。
陵辱ネタは個人的に苦手。昔は良かったんだがね。
そのキャラが好きになるにつれてある時期を境に駄目になる。
ショックなオヴェリアたんがアグリアスを求めて戸惑いながらも受け入れるアグリアス
というのなら可>エロ
俺は最初はアグたんのエロを求めてここに来た。
だが今は違う。
陵辱だけは勘弁してくれ。もう感情移入しまくってるから。
アグが幸せになるならエロもありだ。
258 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/24 22:41 ID:k660LaNa
age
俺的には萌えがメインであってエロは表現の手段と見た。
もちろんエロオケですけど。でも陵辱とか内容がキビスィと確かに萌えない。
>>253の昼寝士たんの話は(・∀・)イイ!!
数々の偉大なるSS&CGでスレは育ってきたわけなので
職人さん達はどう考えておられるのかにゃー
とりあえずむふぅの続き期待
なんだか「鬼畜エロゲを買ったはいいがヒロインの女の子に感情移入して一所懸命に
鬼畜じゃないルートやらハッピーエンドやらに進もうとしてる香具師が集うスレ」みたい。
元々は陵辱上等だったんだけど、ラブラブエチーなシチュエーション
ばかり書いてるうちに頭の中がそれ一色になってしまいました。
読む分には全然OKなんですが。
むふぅの続き期待。甘々士さんの新作絵にも期待。「次はベタ甘」と
宣言した(はずの)もみもみ士さんにも期待期待。
>260
例えがよー分からん。
そもそもアグリアスやFFTは鬼畜エロゲではないのだが…
>>262 アグリアスがエロゲーを密漁店でひそかに購入してプレイするのを思い浮かべた。
アグリアスならいいとこギャルゲーかな。はっ! エノビア記・・・・
ナ
「裏エナビア記」という名家の令嬢達の肉欲の日々を生々しく記録した書物を
手に入れてしまい、独りでこっそりと読むアグタン(;´Д`)ハァハァ゚
そしてすっかり耳年増になってしまうアグたんハァハァ
「裏エノビア記」はイヴァリースの青少年育成条例に反しているので中々手に入らない。
だか貿易都市なら異国経由で闇市に「そういうもの」も流れてくる。
ディープダンジョン島にアグリアス一行がよくとどまっているのにはそういうわけがあるのだ。
ナ
つぼみは固く閉じたまま、だもんなぁ…
股座がいきり立つ
270 :
HC:03/03/27 13:36 ID:NMD3Xi/A
>265
挿絵が無くてどうしてもわからない部分があって、ふと他の仲間に聞いてみるけど教えてくれない
さらりとシドあたりが答えて周囲がビビルとかw
エナビア記とかなんだったかほとんど忘れた。
エロ本みたいなものです。聖騎士殿にはそれが分からんのです>エノビア記
ナ
>>274 それはラムザの仕事です。
ねっちりと教えてくれます。
人を殺す事が騎士としてのオレの最初の任務だったンだ。
そして騎士を廃業してなお、オレがこの闇剣技という技から得られたものは死という事に限られていた。
オレはオレに刃向かう連中を全て殺してきた。
だが、あの女は護る為に剣をふるう。
オヴェリアとかいう娘……本当は王家の血筋でもなく貴族ですら無い娘……の為に剣技を使う。
あの小娘はこのオレにヌかした。
「ならば、私が護ってみせる!」
だから……
だから、オレはヤツと戦わねばならない。オレが傭兵隊長ガフ・ガフガリオンであるために。
1:男言葉で話し、芯の強い所があるがウブなアグたん。
2:意外と弱く、ラムザに助けられる事が多いアグたん。
3:やきもち妬きで、なのに要領が悪く気持ちを打ち明けれないアグたん。
4:女性言葉で話し、ラムザを弟のように可愛がるアグたん。
5:意外と積極的でラムザといつも2人きり。周りも認める仲なアグたん。
5以外はSSで表現されてるかな?
みんなはどんなアグをイメージしてるんだろうか?
俺は1と3をイメージしてるが…。
6:オヴェリアさまを心から支えたくて、オヴェの国を守る為のみに剣を振るうアグたん
7:にゃもアグAAに代表される壊れ系アグたん。
も加えてくれ(w
俺は1と6をよくイメージするな。
6の変化形として
8:オヴェリアを妹のように感じつつ絶対の忠誠心で仕える心優しき騎士アグたん
もアリで。
壊れ系アグってあったっけ?
普段は3で、何かのきっかけで恋仲になったら5になるってのはどう?
恋仲になるまではそんなそぶりなかったのに、
付き合い始めたらもうラブラブというのが萌え。
>>276 そんな妙な気負いがないのがガフの燃える所じゃないのかと言ってみる。
7:実は小悪魔系なラムザにいじられまくって赤面しっぱなしのアグたん
>>281 これのことかと>壊れ系アグ
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐|:::| )) デストローイ!!
|::! l:::l
284 :
282:03/03/29 13:05 ID:1N3NHzVH
ごめん、7:じゃなくて9:ですた……
ゲームから想像したらやっぱ1なんだろうね。
でもみんないろいろだな。アグ受けが多いのはもはや定説か。
俺もアグは受けだと思う。
壊れ系アグは面白いな。ネタを提供してくれるし。
10に
高潔な騎士であるアグリアス、で
なんと言うか…背中を追いたくなるタイプ
んでこう言うアグで1や7なのがとてつもなく萌(ry
287 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/29 23:48 ID:MtQ5lX9i
あげ
小ネタでは6や8が多いけどSSでは圧倒的に123なんだよな。
5のアグってのは需要あるのか?
愛する人の盾になる・・・という○○○の傭兵のごとく8のアグたんが好きッス。
>>288 5のアグたんは漏れ的にはあまりイメージできない。そっち方面はやっぱりうぶがいいなぁ。
1:男言葉で話し、芯の強い所があるがウブなアグたん。
2:意外と弱く、ラムザに助けられる事が多いアグたん。
3:やきもち妬きで、なのに要領が悪く気持ちを打ち明けれないアグたん。
4:女性言葉で話し、ラムザを弟のように可愛がるアグたん。
5:意外と積極的でラムザといつも2人きり。周りも認める仲なアグたん。
6:オヴェリアさまを心から支えたくて、オヴェの国を守る為のみに剣を振るうアグたん
7:にゃもアグAAに代表される壊れ系アグたん。
8:オヴェリアを妹のように感じつつ絶対の忠誠心で仕える心優しき騎士アグたん
9:実は小悪魔系なラムザにいじられまくって赤面しっぱなしのアグたん
10:高潔な騎士であるアグリアス、で、なんと言うか…背中を追いたくなるタイプ
これだけ出ましたな。
アグリアス名セリフといえば、
「ならば、私が護ってみせる!!!!」
「今さら疑うものか! 私はお前を信じる!!!!」
の2つだと思うが如何に。2つともアグリアスらしくて超ハァハァ・・・
護られたぃ・・・信じられたぃ・・・
10個も出たか。6は言われてみるとそうだと思うな。
「だからおまえが追われている理由はなんだと聞いている!」
みたいな事をムスタディオに言ってなかったっけ?
俺、この台詞でアグ気強え〜、と思いつつかっこいいとも思ったアルよ。
なんだ、その、状況説明以外のセリフ少ないなあ…
293 :
極悪アグ:03/03/31 21:20 ID:kHBRC0Vx
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l だからおまえが私に萌えている
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) 理由はなんだと聞いている!!!
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
ムスタディオ「…」
7や9のSSキボン。勇者求む!!
7なんて不可能か?けど新境地を開拓するかも?
>>293 くそぅ、ワラタw
>>294 酒場むふぅアグは7っぽいアグをイメージして書いたがどうでしょうか。
神サイトのひみつ日記のアグたんに超萌えなんで多分そのイメージも入ってるかも。
調子ぶっこいてるアグたんハァハァ・・・
>>295 >酒場むふぅアグは7っぽいアグをイメージして書いたがどうでしょうか。
どうもこうも、早く続きを書いてくれ!
……9のSSはこないだ昼寝士が書いたやつが近くないか?
だぅ
298 :
字余り:03/04/01 15:12 ID:CbdLdItU
アグリアス パジャマとネグリジュ どちらが似合う
派手で無いなら どちらでもいい
太股までの長めのキャミソールに御パンティですが何か?
アグリアスは鎧だけ外して、剣を抱えて座りながら寝ます。
安心できる場所では、裸で寝るのが一番好きです。
大きな宿屋の個室とか。ラムザの隣とか。
>>295 むふぅアグはそういや7だよね。壊れアグも好きだ。新鮮でいい。
アグたんの他サイトは見たことはないけど、たくさんSSあるんだろうな。
…ていうか、続編まだ〜?注文した料理を待ちつづける気分です。
>>296 9は昼寝士さんが書いたよね。さらにキボン。萌え殺されたい気分です。
303 :
恋の囁き プロローグ / ばるばろ:03/04/02 01:08 ID:dd3z47W3
いつの頃からだろう、彼女のことを意識するようになったのは。
共に闘う仲間、大切な友、かけがえのない朋輩。
しかし、彼女に対するこの感情は、時に他の何ものよりも強い力で、
僕の心を揺さぶり続ける。
いつの頃だろう、彼女の瞳の中に、僕の姿を見たような気がしたのは。
美しく気高い気位をたたえた眦、強い意志を感じさせられるその瞳。
でも、その瞳が僕を捉えたときにみせる、熱を含んだような、時折かいま見せる
脆さは、まるで僕を求めているようにも感じられ、他の何ものよりも強い力で、
僕の心に衝動を奔らせ続ける。
獅子戦争における一大局面、ベスラ要塞を巡る攻防において、北天騎士団と南天騎士団は共に
その指揮官を失い、大規模な水害によって戦場の喪失を強いられた両軍は、いつ終わるともしれない
膠着状態となった。その膠着の背景には、両軍の決戦による犠牲を食い止めようとする一人の
青年の意志と、膠着が生み出す政治的機会を利用しようとするグレバドス教会の策謀があった・・・。
青年はランベリーに向かう。自分にとって、たった一人の妹を救うために。
304 :
ばるばろ:03/04/02 01:11 ID:dd3z47W3
お初にお目に掛かります。ばるばろと申します。
この板、このスレに投稿するのは初めてです。
普段は軍事板の住人で、小説と言ったら戦記物とかを書く人間なので、
稚拙な文章かとおもいますが、いつも見るだけだったこの板に足跡を
残したいと思い、投稿した次第です。
長ったらしいかもしれませんが、よろしくお願いします。
貿易都市ザーギドス
獅子戦争以前、イヴァリース東部における貿易経済の最大拠点であったザーギドス。
しかし戦火による混乱は、このにぎやかな都市においても街灯の明るさに翳りを落としているようだった。
ラムザ達一行は、ベスラからランベリーに向かう中継地であるこの都市で、一時の休息と物資の補給を
行うべく、しばしの逗留することにしたのだった。
「ああ〜!このフカフカのベッド!夜の街のにぎやかさ!やっぱり久しぶりの貿易都市ってはいいねぇ〜」
ベスラからこっち、ろくな休息を取っていなかったラムザ達は、久しぶりに味わう人々のにぎわいと、
暖かいベットに心を落ち着かせていた。なかでも何十日もの行軍の間、野営と移動の合間に労働8号のメンテナンスを
し続けねばならなかったムスタディオは、端から見ても心底うれしそうだった。
「おいラムザ、これで何日かぶりに風呂に入れるなぁ。それに酒!ああ、生きててよかったぁ」
まるで女の子のようなことをしゃべり続けるムスタディオを尻目に、同部屋のラムザはオルランドゥと、今は亡き
天騎士バルバネスの思い出を語りつつ、酒を酌み交わしていた。
普段はあまり口数が多いとは言えないオルランドゥも、やはり久しぶりの街と宿に安心を感じているのか、
いつもより饒舌であった。
「貴公は本当にバルバネスに似ている。いや、容姿や技量が特に似ているというのではない。貴公と話しているとな、
若き日の自分を思い出すような気がするのだ。」
時折会話に組み入れるオルランドゥのこの言葉に、こそばゆさを感じつつも、ラムザは自分の気が引き締まる
ような気がするのだった。雷神シドと呼ばれ、生きながらにしてすでに伝説であったこの老騎士の言葉ほど、
ラムザにとって心に響く物はないであろう。
むろん一人の例外を除いて、だが。
彼女には、最近常に心に思うことがあった。
この戦争が起こる発端、王女オヴェリアがゴルターナ公の手によってさらわれた時から行動を共にし、今では
自らの剣を預けている主、ベオルブの精神を受け継いだ青年を、今ではかつて自分が仕えたオヴェリアと同じ
くらい、時にはそれ以上に護りたいと思っている。
ラムザがこの戦乱の世で行おうとする事は、常に弱者のために為そうとする事であり、アグリアスはそのために
自分が剣を振るうということに、強い意義を感じていた。そして、この戦乱を陰で動かそうとしている者たちとの
戦いの中で、自分のかつてのよりどころであった信仰心以上の、精神の強さを持てた気がするのだった。
だが、最近アグリアスはそのラムザと接するときに、今までとはなにか異種の、違った感情が湧くのを感じていた。
普段は柔和そうな、いかにも温厚そうな雰囲気を漂わせたラムザが、今回のベスラ要塞攻防戦のような場面でみせる
一面は、強さと決意を思わせる顔であり、まさしく”男”の顔であった。普段から、ラムザの優しさや穏やかさに対して
好意をもっていたアグリアスは、じつは自分以上の強さも持ち合わせているラムザに、期せずして、鼓動が速くなるのを
覚えるようになっていた。
いつからなのか・・・。ラムザに戦いの掟をたたき込んだ、ガフガリオンとの戦い。
かつての仇敵であり、リオファネス城において一騎打ちの末ルカヴィとなったウィーグラフとの一戦。
気が付けばアグリアスは、自分以上に成長したラムザに、仲間以上の、剣の主という意味以上の感情を感じていたのだった。
だがそれは、騎士として生きてきたアグリアスには正体が掴めず、彼女を苦しめる物でもあった。
否、彼女には理解出来ているのかも知れない。自分自身を焼き焦がそうとするこの感情の正体を。
ただ、咲きほこる華の喜びをあえてその半生に望もうとしなかった彼女にとって、その蕾をひらかしめる方法も、
ひらくことの意味も、なにかしらの躊躇と怯懦を覚えさせずにはいなかったのだ。
「ラムザ・・・」
無意識から出たその名の主は、彼女を強くし、同時に弱くもしていた。
307 :
ばるばろ:03/04/02 01:18 ID:dd3z47W3
エロがある小説になると思いますので、あまり好きじゃなければやめます。
更新に時間が掛かるかもしれませんが、すこしずつ書いていきたいと思います。
「あまり夜風にあたると、風邪をひきますよ。」
いつの間にか来たのか、背後からかけられたラムザの声に、アグリアスは急に現実に引き戻された。
「べつに・・・ちょっと夜風にあたりたかっただけだ・・・。」
「1時間以上もですか?体に悪いですよ。」
「・・・いつのまに来てたんだ?気づかなかったぞ。」
「そうですか?べつに普通に出て来たつもりでしたが。」
微笑をたたえながら話しかけるラムザだったが、妙にフワフワしている様子が、彼が
少し酔っていることを示していた。
「飲んでたのか、めずらしいな。お前が酒を飲むなんて。」
「オルランドゥ伯に勧められましたので、といってもほろ酔い程度にしか飲んでませんけど。」
「伯は?」
「もう部屋に帰られました。みんな疲れてるんですね。」
「お前も疲れているのだろう。あまり無理をしないでやすめ。」
「アグリアスさんがまだここにいたので、僕もすこし酔いを醒まそうと思いましてね。」
酒による快活だろう、ラムザは終始にこやかに話していたが、対するアグリアスは軽い動悸を
を覚えていた。最近はあまり差し向かいで会話するような機会もなかった二人だったが、
それとて、お互いがどこかで互いを意識していたからこそ、はにかみがあったのだろう。
普段ならば無意識の遠慮が働いたかも知れないが、酔っているためか、今夜のラムザは
すこし話たがる様子だった。
(背後から人が来るのに気づかないとは・・・私も弱くなったものだな・・・)
ひそかに心の中で自嘲したアグリアスではあったが、胸の鼓動は依然速いものであった。
暗いところでなければ、彼女の頬が薄く朱色に染まっているのがわかったであろう。
新SSキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!
軍事板住人というのがとても納得できる硬派な文章が素敵でつ。
正統派ラムアグの予感。
つーかここからどうエロに行くのか興味津々
しばらくの間、星空のもと、とりとめない日常の会話や、ランベリーまでの道程についての
話をしていた二人だったが、話がこの戦争について触れたとき、急に、アグリアスはオヴェリアの
ことを思い出していた。
(私は本当なら・・・オヴェリア様をお守りしなければならない人間なのだ・・・、しかし、
ラムザと共に闘うことが自分にとって正しいと思っていることも事実だ・・・私は?)
「どうしました・・・?アグリアスさん。」
急に表情を暗くしたアグリアスが怪訝に思われたラムザだったが、なんとなく、彼女の
考えていることもわかるような気がした。
「・・・私は・・・ラムザ、私は本当なら、オヴェリア様の傍らで剣を振るわなければならない
人間なんだ。・・・むろん貴公と共に闘う事にも意義を感じてはいるんだ、だけれど、私は
本当は、ここにいるべきではないのではないのか・・・?」
「・・・。」
「ここにこうして立っている私は、もしかしたら・・・自分の義務を放棄しているのではないか・・・。」
「・・・アグリアスさん。」
常に心の奥で感じていた矛盾ではあったが、今ラムザに対して打ち明けるのには、ラムザに対する
感情が自分を弱くしているように感じる事への、苛立ちが多分にあったからだった。
もうひとついうならば、ラムザに対して甘えたいという欲求が無意識のうちに働きかけているのかも
しれないだろう。
「貴女が僕と共に闘うことが、オヴェリア様を護る貴女の責務と矛盾しているかもしれない、と考えるのは
わかります・・・。でも、今のオヴェリア様にはディリータがいます。彼がついている限り、オヴェリア様
は大丈夫なんだと思います・・・。」
「・・・そうかも・・しれないな、でも」
アグリアスの言葉を遮って、ラムザは続ける。
「この戦争は、背後で操って利を得ようとする者たちがいます。いや、この戦争自体が、そいつらの都合
で起こったものと言えるでしょう。・・・彼らを止めることこそが、本当の意味でオヴェリア様を護る
事になるのではないでしょうか?」
「・・・。」
言いつつもラムザは、自分自身がなにかむきになっているのを感じていた。
「だから、貴女が剣を振るうことで、直接的にではなくとも結果として”誰か”を救うことになれば
それで良いのではないのでしょうか・・・。そしてそれが、僕たちがしなければならないことでも
あります。」
・・・ラムザの言葉を聞きつつも、アグリアスは心中でなぜか満足を感じていた。実際のところ、アグリアスにも
わかっているのだ。自分がラムザと共に闘うことが、結果としてこの国の安定を為すということを。
ただなんとなく、今夜はラムザにいじわるがしてみたかった。ラムザが困るのを見たい気がしたのだ。
自分の存在意義をラムザに語らせることで、自分自身の満足としたかったのだ。
むろん、意識してのことではなく、無意識の事ではあったが・・・。
ただ、アグリアスはどうしても聞いてみたかった。自分の動悸が鎮まらないことに焦るかのように。
「私がここにいることが・・・ラムザにとっても必要なことなのか?」
無関心を装うように、極力平素通りを意識して、アグリアスは訊ねた。
ただ、それでも彼女の声は、気のせいか、震えているようでもあった。
ラムザの酔いなどは、とうの昔に醒めていた。けれども、なぜか口の中が先ほどからやけに渇き、
頭にはなにか靄が掛かっているようで、どこか現実感が感じられなかった。
それでもラムザは、自分がアグリアスに対して感じている気持ちを、吐露すべきか
迷っていた。そしてようやく、
「貴女がここにいること自体が、僕にとって必要な、大切なことです。」
と、これも平素通りを装って、言葉を紡いだのだった。
(・・・ )
それはひそかに期待した答えではなかったが、彼女には十分うれしい言葉だった。自分が必要とされている
ということが。自分の存在意義が立証されたようで、アグリアスはうれしかったのだ。
急に元気を取り戻したように、アグリアスは答えた。
「ならば、私はお前のために剣を振るおう。これからも。お前の信頼に応えるために。」
言葉の意味合いをはき違われている事に気づいたが、さりとて無理からぬ事ともラムザには思えた。
恋愛の機微など、アグリアスにはわからないであろうし、自分とて想いを告げる方法に長けているわけ
ではないのだから。
「僕は貴女に共に闘って欲しいというのではないんです。一緒にいて欲しいんです。」
こう言えば意味も通じるのだろうが、とてもラムザには言い得ないことだった。
(好きです・・・貴女が。僕は貴女が好きなんです。アグリアスさん・・・)
心の内で繰り返す言葉。想いを告げたいという欲求と、拒絶される事への恐れ。
胸のふさがりが取れた気がして、表情が柔らかになったアグリアスは、自分が無意識に
都合のいい方にと解釈のすり替えをしたことになど、気づいてはいないだろう。
気が少し晴れたように、アグリアスは星空を見上げた。
二人の周りには、ただ夜の静寂と、心地よい風があるだけだった。
そのときふいに、テラスに風が吹いた 涼しくも、柔らかな一陣の風が
星空の下、流れた風は、彼女の長い髪の毛を自らになびかせていた・・・
アグリアスは三つ編みをほどいていた。自室から出る前に、久方ぶりの湯殿からあがった後からずっと。
いつもの蒼いダブレットと胸当てをつけた普段通りの格好だったが、とにかく今、彼女は三つ編みをほどいていた。
そしてその髪の毛を、一陣の風がさらっていた・・・。
「・・・好きです・・・。」
彼女の髪が風になびくのがあまりに美しかったから・・・彼女自身がとても美しかったから。
ラムザは自らが発した言葉を認知していないかのように、無意識に、なめらかに言霊に想いを乗せていた。
「・・・え・・・。」
「アグリアスさん・・・、僕は貴女が好きです。ほかの・・・誰よりも・・・。」
「あ、か・・・からかうなラムザ。」
「からかってなんか、いません。ずっと、好きでした。貴女のことが。・・・好きだったんです。」
花それ自体は自らの美しさを認識しない、そして自らの発する香りも知り得ない。しかしアグリアスの
香りは常にラムザを蠱惑し続けていた物であり、彼女の美しさは何度となくラムザの情念を慄わせていた。
このときも、ラムザの想いをおもわず吐露せしめたのも、また、花が気づかぬ自らの美しさだった。
そして今、花は羞恥にその頬を染め、先ほどからのその樹液の鼓動は、一層激しさを増していた。
「ば・・!からかうなラムザ!・・・な、なにを。」
「僕の本心、です。アグリアスさん。」
「こ、今宵の貴公は少しおかしいっ。 ・・・わ、私はこれで失礼する!」
突然の出来事に対する驚きと狼狽から、思わずアグリアスはその場から立ち去ってしまった、
怯える小動物の如く、彼女は突然の出来事に驚愕したのだ。
さりとて自室に戻ってからも、心の臓の鼓動は依然高く、動悸はますますひどくなっていった。
すでに床についていたレーゼやアリシアに、怪訝そうな眼を向けられ、あわててベットに潜り込んだが、
顔の火照りと身を焦がす羞恥は、今にも火が出るばかりの勢いだった。
うち捨てられた形のラムザは、まだ一人テラスにいたが、半ば呆然としつつも、自分の
想いが告げられたことに、どこか満足もしていた。そして、相変わらずの現実感の喪失の中、
先ほどの、彼女のたなびく髪を胸に繰り返し見ていた・・・。
「あれアグリアス様ぁ、ダブレットのまま寝ちゃうんですかぁ?」
眠たそうな表情で、ベットからかけるアリシアの声は、ただ、のんきだった。
315 :
ばるばろ :03/04/02 11:57 ID:Pw70TEZp
だいだいこれで3分の1(?)というところです。
長くて更新が遅くて(最悪)すみませんw。
どうもスレの流れと逆走しているようで、はなはだ恐縮です。
つまんなかったら言ってやってくださいね
316 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/02 13:09 ID:pBAPbgCl
ばるばろさん、最高っす!早く続き書いてくれー!エチいなの、全然おっけいですから!
ゲルミナス山岳、鋭峰がつらなるイヴァリース有数の山岳地帯である。
人の侵入を容易に許さないその過酷な自然環境と、古来のまま整備されていない
山間道の険しさのため、いまもなお人の手が加わらない豊かな自然が残されている土地でもある。
ランベリーまでの道程は、ここゲルミナス山岳地帯をもって、その4合目の要害と為すのだった。
今、この山々からすればまことに小さな存在である人間たちが、ここを通過しようとしていた。
交通がほとんど途絶する冬場を乗り越えて、新しく命の芽を咲かせる動物達も、あるいはどこかで
この珍しい客達を見ているのかもしれない。
いや、動物達だけではないだろう。いくつもの、欲に渇ききった目が、すでに彼らを捉えているのだから。
「ラムザ、なんか山登りしているみたいで楽しいね。」
隊列の最後尾を歩くラムザに、ラファが気さくに声をかける。
4,50メートルほど離れた隊の最前でも、
「アグリアスさん、チョコボ車が使えないってのは結構きついものですねぇ。」
と、辛い道程を紛らわそうと、マラークが珍しくアグリアスに話しかけていた。
(・・・本当に山登りしてるんだけどね)
(・・・だまれ小僧 )
しかし話しかけられているほうの二人は共に会話を楽しんでいる様子はなく、気乗り薄といったように
ただ微笑し、あるいは黙殺していた。
・・・あれから数日、二人はほとんど口を聞かなかった。
食事の時に顔を合わせた時も、行軍の準備のための打ち合わせの時も、アグリアスは
ラムザと目が合うと、すぐさま視線を別なところにそらせ、ラムザの方を見ないように
するのだった。
そういったとき、決まって顔には羞恥の色が染まっており、あの夜の言葉を意識している
事は明白だったが、ラムザもまた、あの夜のような勇気、いや、蛮勇だったかもしれないが、
とにかく話をする機会も、それを作るだけの勢いもなかった。
周囲は二人の様子に気づくこともなく、ただランベリーまでの道程の準備をしていた。
あるいは何人かは違和感を覚えていたかもしれないが、それをあえて問おうとする者もいなかった。
ザーギドスを出立する朝になっても、アグリアスはラムザと会うと、顔を真っ赤にしてそそくさと
どこかにいってしまうのだった。
そんなアグリアスをみていると、自分もなんとなく気恥ずかしくなってしまい、つい声をかけるのも
憚られてしまっていた。
ただ、彼女のその挙動から、少なからずの好意がくみ取られ、ラムザとしても多少の嗜虐とともに、
嬉しくも思っていた。と同時に、ランベリーまでの長い道程、このまま行けば道中が思いやられると、
人知れずため息も出るのであった・・・。
読みごたえ有って良い感じでつ!!
続きをドキドキハァハァしつつ期待させて頂きます!!
季節はもう春を終えようとするだけあって、山間には野草や花が咲いていた。
今のラムザには高い標高に咲く花の、力強くも麗しいその姿にも、アグリアスが
連想されるようで、明日までには、この山を踏破してしまおうとする意志に反して、足取りは
重く感じられるのだった。
と、そのとき、
「ラムザ・・・油断するでない。囲まれているぞ・・・。」
上り坂を越えてしばらくした、崖沿いの狭い道に差しかかった頃である。
隊列の中程にいたオルランドゥが、周囲に気配を感じ、後方のラムザに警戒を呼びかけた。
オルランドゥの声とほぼ同時に、正面と両側面から、数十人の男達がのっそりと、岩肌の
間から現れた。
手に手に獲物を携え、恐らくは戦利品であろう、だいぶ損耗している甲冑を身につけた男達は、
誰の目にも山賊、盗賊、匪賊といった類の無法者の集団と知れた。
「ここを通りたいんなら、有り金を全部置いていきな。おっと、剣から手を離すんだ。
でないと命まで失うことになるぞ! 」
斜面の小高くなっている位置から、恐らくは山賊の頭目と思われる男がよばわった。
この山に巣喰う山賊にしては、どことなくあか抜けているようにも見えるその男の様子から、
この無法者たちが、恐らくこの戦乱の混乱に乗じてあらたに山賊家業に手を染め出した輩で
あることが窺い知れた。
・・・チッ
素早く隊列をまとめ、円陣を組んだラムザは、舌打ちしたい気持ちだった。
どのような盗賊であろうと、その子孫まで盗賊を続けていこうと考えている者は一人もいないだろう。
戦乱の世を渡っていくための手段として、凶賊家業に身を転ずる者がほとんどだった。
しかしこういった者たちは、いざ戦乱が拡大し、手柄を立てる機会が多くなってくると途端に
傭兵として戦に参加し始め、、真人間に立ち戻るのだ。
いや、真人間とも言えないだろう。なぜならば、一度、自らの武力によって簒奪し、奪うということを
覚えた者たちは、その武力の魅力に取り憑かれ、従軍する戦場でも略奪や強姦などに奔るからだ。
そのため、こういった人々にとって、武器さえ手放さなければ何でも手に入る状況は、
理想的ともいえる。
きつい労働に従事することなく、連日仲間と飲み喰いし、勝手気ままに生きていけるのである。
武器こそ食糧確保の手段であり、自分自身の法律であり、必要なものはなんでも手に入れる事が
できる魔法の杖でもある。
どうしても手に入れるのが不可能なものと言ったら、平穏な将来と、幸福な家庭くらいであろう。
それに、例え武器を捨てたところで、それらがかなえられるとは限らない。
そうなると現在の状況こそ、ある意味で理想的な生活なのであった。
今、50年戦争の混乱と、新たに起こったこの戦争によって、イヴァリースには
こういった者たちがあふれているのだった。
それを思うと、ラムザにはこの無法者たちもまた、この戦争の犠牲者であるようにも思えた。
しかし、犠牲者で甘んじる者が山賊になるわけもなく、複雑な目で自分たちを見る青年にも、
欲望の眼を向けるのだった。
「かしらっ!そいつは”異端者”ですぜっ!しかもえらく高額なギルのかけられた
賞金首だっ! 有り金を巻き上げるよりも殺して、首だけ異端審問官に持っていった
方がいいんじゃないんですかっ! 」
「そういや、手配書で見たツラだなっ。俺たちが賞金稼ぎみてぇマネをするのも気が引けるが、
ギルのためだ、やっちまえ!! 」
322 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/02 19:37 ID:pBAPbgCl
ひゃあん!つ・づ・きぃ☆ハァハァしながら見ますw
この投稿速度、全然遅くないって……期待期待。
>>322 ハァハァするのはいいが、上げんな。
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ばるばろ!!きっ貴様…
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ わ、私にあんな(ピーッ)な事や
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l (ピーッ)で(ピーッ)する気じゃ…
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) …ゆ、許せん!!このっ破廉恥セクハラ野郎!!!
|::l ○ ○ |:::|6))) くらえッ必殺!アルテマ!!!!!
|::l`ー- -‐|:::| )) …(シーン…)
|::! l:::l
l/. l;/
・
・
セリア「あの人ってアルテマ使えたの?」
ラムザ「使えるはずないんだけど…」
・
・
セリア「…春ね」
ラムザ「春だね…」
・
・
(注)♪♪ピ〜ンポ〜ンパ〜ンポ〜ン♪♪
アリシア「女騎士Aに不適切な発言があった事をここにお詫びいたします」
ラヴィアン「ばるばろ氏は気にせず続けて下さい」
頭目のかけ声を合図に、無法者たちは襲いかかってきた。
手に携えた雑多な武器、山刀や手槍、鳥撃ち用の弓は、決して手練れの腕前では
なかったが、しかし自らの狩りの獲物たるラムザたちの一行の、ゆうに4倍はいるのだ。
それらが自らの数を頼んで、勢い盛んに打ち掛かってくる。
「くたばりやがれ!」
「死ねぇ!!」
地の利のわからぬ山岳地帯で、三方からの襲撃を許してしまったラムザたちは、初めのうちは
円陣を崩す事がまったくできず、防戦一方だった。いかにこれまで幾度となく死線を越えてきたら彼らに
とっても、ほとんど包囲されている状況の中では、まったく気の許す事のできない戦闘となっていた。
うっかり戦闘中に弱い呼吸をしようものなら、途端に岩陰から地の利に長けた無法者達の矢が、喉首めがけて
飛んでくるだろう。
しかし、闘っているうちに次第にラムザには敵の力量、山賊集団全体としての力がわかってきた。
山賊たちが、自分たちの力を過信しきって、敵が自分たちより少ないことに自信をもって
いるうちは、ラムザ達にも苦戦だった。
だが、オルランドゥやアグリアス、ベイオウーフなどの手練れた剣が、一人、また一人と
仲間達を切り捨てていく様をみて、徐々に山賊達にも恐れが表れ始めた。
(こんなはずはない)
のである。しかし現実に目の前で一方的に死骸を山肌に晒していくのが、多勢であったはずの
自分たちであるのを目にし、にわかに彼らにも恐怖が湧いてきたのだった。
「だ・・・駄目だぁ!退け、ひけぇ!みんな逃げろぉ!」
「に、逃げるなっ闘えぇ!こんな奴ら・・・。」
すでにその半数までが死骸となってしまった山賊達は、ようやく勝てぬものと悟り、ほうぼうに
逃げ散り始めた。山賊のなかで気骨があり闘おうする者は、果敢にも踏みとどまろうとするのだが、
そういう者はみな、ラムザ達によって斬られた。
あらかた片づき、まわりが山賊の骸だけとなると、ようやくラムザ達は息を継ぐことが出来た。
誰も彼もが顔に安堵の表情を浮かべつつも、依然殺気を孕んでいた。特に、円陣の外周で闘った者たちは、
みな賊達の返り血を多かれ少なかれ浴びていた。
しかし、戦闘の勝利を確信すると、彼らもやっと、力をぬくことが出来た。
そこに、一瞬の油断が生じた。
そうして剣の血の拭いをかけようとラムザが懐紙に手をかけた次の瞬間、ガアァン!という激しい音が、
ゲルミナスの山中に木霊した・・・
油断である。
すでに動かなくなっていると思っていた屍が、突然ラムザに向け拳銃を発砲したのだ。
完全に止めを刺し切れていなかった者が数人いたらしく、そのなかでまだ動ける者が、ラムザ達が
安堵の息を継ぐ、その隙を窺っていたのだった。
幸いにも、弾はラムザの頭数寸をかすめ、遙か彼方に飛んでいったが、発砲と同時に、落ちていた戦棍を
掴み決死に打ち掛かってきた、男を、ラムザは防ぐことが出来なかった。
バキャァン!
激しい衝撃音が二つ同時に起こったが、ラムザには痛みを感じなかった。なぜならば、その男の戦棍が捉えたのは、
咄嗟に身を挺してラムザを庇った、アグリアスの兜だったからだ。
「てめぇ!この!」
抜き手も見せない抜き撃ちで、ムスタディオの拳銃がその男の眉間を後方から貫いた。
しかし突進した勢いが消せるはずもなく、もはや死体となった男は、肩口からアグリアスの体にぶち当たり、
そのまま彼女を後方に跳ねとばした。
すでに男は重傷を負っていたため。アグリアスの兜に当たった一撃はほとんど力のない物だったが、板金甲冑や
鎖帷子の上から内部の骨を打ち砕くための武器である戦棍の一撃は、彼女を瞬間に脳震盪の状態にし、意識を
失わせるには十分だった。
跳ねとばされたアグリアスは、そのまま受け身を取ることも出来ず、後方の急な斜面、いや崖を滑り落ちていった。
「アグリアスさん!!」
ラムザの発した叫びは、アグリアスに届くことはなく、彼女は崖下の林にその姿を消した・・・。
一瞬の出来事に、声を出す間もなかった仲間達は、彼女が落ちていった崖を呆然として見守っていた。
だが、その一部始終を見ていたのは、彼らだけではなかった。さきほどの一戦に退いた、
山賊達の何人かとその頭目が、その様を見ていたのだった・・・
ほぼ半分経過です。
まったくもって長ったらしくて申し訳ないです。
戦記物ばかり書いているとどうも・・・ね?(苦笑
「・・・僕の責任です。」
「いや、貴公のせいでもあるまい。あの時はみなが油断していたのだ。」
アグリアスが崖下に消えてすぐ、ラムザ達は斜面の下に降りて、アグリアスを捜した。
しかし、確実にこのあたりに落ちたはずとおぼしき場所にも、アグリアスの姿はなかった。
夜がすでに間近であったため、彼らはしかたなく、そこで野営をすることにした。
誰もが気鬱な顔をしており、誰もが会話をすることすら憚られた。
なぜならば、アグリアスが滑り落ちたと見られる場所には、いくつもの足跡が残っており、
それらは昼間に襲ってきた山賊共の残党のものに違いなく、アグリアスは彼らによって
連れて行かれたことが明らかだったからだ。
「アグリアスさんを、探しにいきましょう。」
「だがラムザ、この不慣れな土地では、昼間のように思わぬ襲撃を受けぬともかぎらんぞ。
大人数での捜索は敵に気取られる恐れもあるであろうし。」
「じゃあ、どうすればいいんですか!」
苛立ちを隠せないラムザは、思わずオルランドゥに対し、怒鳴っていた。
「・・・、隊を二つに分けるべきではないかな?
どのみちこのままここにいても、進展はないだろう。少人数の捜索隊を編成して、
他の者はこの山岳をぬけて、ポエスカス湖の畔で待機するが良かろう。」
「・・・僕も、ここに残って捜します。」
「いや、貴公の気持ちもわかるが、ここは・・・」
いいさして、だがオルランドゥは次の句がつげなかった。
「ぐっ・・・」
ラムザはうめいた。
「ラムザ?」
心配そうにラファがラムザに声をかけたが、まるでそれが聞こえないように、
「僕らは、襲ってきた奴らの仲間の多くを返り討ちにしました。・・・当然彼らは復讐を考えるでしょうし、
アグリアスさんを捕らえた以上、僕らがこのまま現れなければ、報復は彼女に向けられる
でしょう。僕は、それが、それが・・・」
しぼり出した言葉は、ラムザの腑が掻きむしられているかのような苦悶に満ち、周囲のほとんどは、
その様子に驚いていた。
(ラムザは・・・アグリアスのことが・・・)
ラムザがここに残るということに、反対する者は、もう誰もいなかった。
同じ頃、アグリアスは山賊・爆裂団の根城となっている、山小屋の納屋にいた。
かつては牧場であったこの家は、納屋も母屋も相当大きく、無法者達が雑居するには、
十分な大きさだった。
(ここは・・・?)
すでに意識を回復していたアグリアスだったが、吐き気をともなう酷い頭痛と、
全身のけだるさから、いまだ朦朧としていた。崖から滑り落ちたにしては、身体に
痛みはなかった、恐らくは身につけていた甲冑が衝撃から護ってくれたのだろう。
しかし、今はその甲冑も、剣も、アグリアスは身につけていなかった。寸鉄一つ身に帯びていない
アグリアスは、自分がブーツもソックスも脱がされ、裸足になっていることに気づいた。
逃亡を防ぐための処置と思われるが、すでにアグリアスは両手を後ろ手に縛られてもいた。
混濁する意識では、今の状況を冷静に把握するのも難しかったが、どうやら自分が敵に捕まった
らしいということは、ようやく理解出来ていた。
「よぉ、お目覚めかい?」
納屋にいたのは、アグリアスだけではなかった。下卑た笑いを浮かべながら、アグリアスの
体を睨め回す、男が一人いたのだ。
アグリアスはその男を見たような気がするのだったが、朦朧とする記憶に、彼女を捕らえた
山賊の頭目の顔を、思い出すことは出来なかった。
「お前の仲間の異端者野郎には、ずいぶん世話になっちまった、おかげで俺たちの仲間も30人ばかし
殺されちまった。あの野郎は絶対に生かしちゃおかねぇが、どうせあいつはお前を捜しにくる、
そんときにはぶち殺してやるよ。」
無言のまま男を睨むアグリアスを、あいかわらず冷笑をたたえながら、男は眺めている。
「そう、睨むなよ。もしあの野郎が来なくたって、お前は殺しゃしねぇよ。
お前がバラした俺の子分の仇を、てめぇに償ってもらうだけさ。べっぴんさん。」
ひひ、と笑う男を見て、アグリアスは強い侮蔑と屈辱を覚えていた。
ダブレットだけの姿にされたとき、こいつ達は自分の全身に触れたに違いない。
こんな下衆に・・・と思うと、羞恥以上の怒りが湧いてきた。
今、唯一希望にできることは、捕らわれている自分をラムザ達が助けに来ることだったが、
それとて、やがてこの男の言っている、”償い”の時がくれば、間に合わないのだ。
その時には、舌を噛みきってしまうしかない・・・
アグリアスは再び、真っ暗な深淵に、その意識を沈めていった。その刹那よぎっていたのは、
ここ数日間とらわれていた、ザーギドスの夜の、ラムザの姿だった・・・
Σ(゚д゚lll) リョジョーク!?
ムリヤリアグタンを……(;´Д`)ハァハァ
まさかリョージョクじゃねえよな?
それはないよな?
もしそうだったらアグたんに抹殺されるぞ
(・・・アグリアスさん)
まだ夜も明けていない時刻に目を覚ましたラムザは、自分が全身汗まみれであることに気づいた。
昨夜は鎧姿のまま寝ていたので、汗が冷えると急に不快になり、ラムザは一度肌着を換えた。
だが、再び甲冑をつけると、なにかもう、いても立っても居られなくなり、まだムスタディオらが
寝ている野営陣地を抜け出していた。
(早く・・・探し出さなきゃ)
アグリアスが、今どういう状態にされているのかはわからなかったが、ラムザには、彼女の
魅力を誰よりも知っているだけに、彼女が山賊達の欲望を沸き立たせないわけがないことも、わかっていた。
すでに汚されているのでは、という感情がどんどん強く湧いてくる。
そう思うともはや、ラムザはどうしようもない不安に襲われずにはいられなかった。
「あ、あの馬鹿野郎!!」
朝、目覚めるとラムザがいなくなっている。
昨夜、オルランドゥの提案により隊を2つに分けたラムザ達は、オルランドゥ率いる
本隊をポエスカス湖に向かわせ、ラムザ、ムスタディオ、マラークの3人からなる捜索隊を
もって、アグリアスの救助にあたることにした。
本来ならば、もっと大人数の捜索をしたいのだが、地の利に長けた山賊達に気取られ、
アグリアスごと逃亡されることを恐れたのだ。また、レーゼやラファといった女性陣を
連れて行かなかったのは、いざ山賊に襲われたときに、アグリアスの二の舞になるのを
防ぐためであった。
オルランドゥ達は、昨夜の内に野営陣地を立ち、夜行軍で急ぎポエスカス湖を目指すこと
にした。そのため、今野営陣地にいたのはラムザ達だけだったのだが、そのラムザ本人が、
夜の内にそこを抜け出していたようなのだ。
「馬鹿・・・、焦ってもどうしようもないだろう・・・。」
ムスタディオが舌打ちする横で、マラークはできるだけ落ち着くように心がけていた。
「・・・とにかく、俺たちもすぐ出発しよう。今ならまだラムザも、アグリアスをさらった連中
も近くにいるかもしれない。」
「・・・ああ。」
ラムザを見つけたら殴りたい気がするムスタディオだったが、ラムザの気持ちもわからないわけでは
ないので、ただ頷くだけだった。
・・・
・・・
ムスタディオ達が野営陣地を出発した頃、ラムザは山賊の斥候を捕らえていた。
昨夜からラムザ達を見張っていたこの男は、ラムザ達が二手に分かれたことに気づき、
一人陣地を離れたラムザを追いながら、自分の根城に報告に行こうとしていた。
だが、すでにギラギラと感覚が六感まで研ぎ澄まされていたラムザによって気取られ、
投げつけられたダガーを、腕に深々と突き立てられてしまった。
ラムザは、悶絶するその男を捕らえ、アグリアスの消息を聞き出していた。
「・・・お前達がさらった女騎士をどこに隠した・・・言え!」
「・・・」
普段ならば考えられないような、激情をあらわにした眼をして、ラムザは尋ねる。
捕らえられた少し面長な顔立ちをした斥候は、内心恐ろしかったが、
それでも感心に仲間の居所をしゃべろうとはしなかった。
「言え・・・言わないか!」
「・・・」
自分を捕らえた男が、まだ幼さがのこる青年だったため侮っているのか、目でせせら
笑っていた。
その瞬間、ラムザの剣が鞘から走り出た。
ばさり。 生々しい音を立てて、男の左腕が地面に落ちた。
「あがぁぁあ!」
「言え!言うんだ!」
男にはもはや、抵抗する気力も意志もすでになくなっていた。
337 :
字余り:03/04/03 15:52 ID:WkWo5iDm
極悪アグたんではなく、極悪ラムたん・・・(w
それからほどなく、ラムザはその男の案内によって、彼らが根城としている
山小屋のすぐそばまで来ていた。アグリアスが落ちた林とは、まったく逆方向ともいえる、山陰に
隠れたそこは、おそらく普通に捜索していたならば、すぐには見つけられないものだったろう。
周囲には多少の灌木が生えているが、ちょうど山小屋の周りだけは開けた地形にになっているため、
ラムザは廻り込んで近づくことにした。
母屋と納屋からなるその山小屋は、本来ならばもっと人影があるのだろうが、仲間の半ばまでを
ラムザ達に斬られた山賊達は、その姿を屋外にみせているものもなかった。
ラムザをここまで案内した斥候は、自分達の根城に近づくにつれ、逃げ出すようなそぶりを見せ始めた。
だが、すでに片腕だけになっている男は、自力では逃げ出せず、蒼い顔をしながら肩で息をして喘いでいた。
だがついに、山小屋がもう目の前と言うところになって、俄然勇気がでてきたのか、隙をみて走り
だした。無論、それを逃がすラムザではないが、男が駆けだしたと同時に吐いた捨て台詞は、
瞬間にして、ラムザの逆鱗に触れるものだった。
「あきらめな!あの女はもうお頭達に犯されちまってるころだろうよ!」
・・・走り出した男は、仲間達に助けを求めるつもりだったのだろう。だが、その声が発せられることはなかった。
なぜならば走り出した体の上に付いてあるはずの頭部が、すでに地に落ちているのだから。
・・・
山賊達がたむろする山小屋の納屋では、アグリアスの見張りをする山賊達が
その頭目と共に車座になって酒を飲んでいた。
「やつら、どうも現れねぇな、子分を何人か斥候に出したってのによ。
ひょっとしておめぇ、見捨てられちまったんじゃねぇのか? 」
木製のコップになみなみと注いだラム酒を煽りつつ、頭目は見張りの数人とともに
アグリアスを睨め付けながら、クチャクチャと干し肉にかじりついていた。
おそらくは旅人や民家から奪ったものだろう。壊れたテーブルの上の食物を、食器もろくに
使わずに手づかみで喰べる男達の姿は、文字通り”山賊”だった。
報復を考えている割には無計画な山賊達には、結局のところ復讐にこだわっているようにも
見えなかった。だが、少なくとも頭目だけは、昨日の屈辱、子分達の手前での見栄から、
やはりラムザに対する報復に燃えているようであった。
・・・あれからどれくらいたっただろうか、薄暗い納屋のなかでは時間の感覚がわからなかった。
ただ、昨夜からのアグリアスを苦しめていた、吐き気と頭の奥の方からの鈍痛は、だいぶ治まっていた。
後ろ手に縛られている両手首にまかれている縄は、ほどこうと藻掻いたのか、少し乾いた血が
にじんでいた。
「腹がすいたかい?残念だがおめぇにやる分は無ぇぜ。あの野郎が現れたら、お前さんが
暴れるかもしれねぇからな、縛りつけてはいるが、元気があるとやっかいそうだ。 」
そう言いつつも、ふと、思い出したかように、自分たちが食べていた猪肉のスープをつかむと、
その中に痰を吐きいれ、
「こいつなら喰ってもかまわねぇぜ?」
と、完全に見下した笑みを浮かべながら足下に置いた。
アグリアスは激しい侮辱感に涙が出そうになったが、辛うじて自由の効く足でその皿を蹴散らした
伊達にガフガリオンの所で傭兵やってない…と。
「あ〜あ、もったいねぇ・・・。」
言葉ほどには惜しそうにしていない山賊達だったが、そいつ達のなかでも、復讐に目をぎらつかせている
山賊の頭目は、酒の勢いもあってさらにその下品さを増しているように見えた。
しかし、それとは別に、さきほどからこちらの方ばかりチラチラ見ている、薄はげの小男が、アグリアスには
気になっていた。頭目がここを去らないので行動に出していないのだろうが、あきらかに小男は
アグリアスの容姿の美しさに、そのむき出しの肉欲を刺激されていた。
終始落ち着かずといった様子に、頭目がここからいなくなるのを、小男が待っているのが、アグリアスにはわかった。
だがその小男も、そろそろしびれを切らせ始めたのか、
「へ、へへ・・頭ぁ、ねぇちょいと頼みがあるんですがねぇ。」
と、頭目に向かって哀願し始めた。
「どうしたロンド?」
「いえね、ほら、その小僧っ子てのが来なかったら、この女ぁみんなでやっちまって
売っぱらうんでしょう?」
「野郎が探しに来ようと来まいとどのみちやっちまうがな。」
「で・・・でしたらですね、へへ、あっしに、この女好きにさせてもらえませんかね・・?」
アグリアスは全身に、冷たい汗が噴き出すのを感じていた。
恐れていたことが現実になりつつあるように思えた。いや、実際現実になろうとしているのだ。
「馬鹿言えロンド、こんな上玉、そうそうお目にかかれるわけねぇんだから、てめぇみてぇな
奴に好きにさせるわけねぇだろ。それにおめぇには、こないだかっさらってきた旅芸人の女を
やったじゃねぇか。」
「あんな、みんながさんざん楽しんだ後のおこぼれなんかもらってもぜんぜん嬉しくねぇや。それに、
あの女はもうとっくに死んじまったじゃねぇか。」
「おめぇがぶっ壊しちまったんだろ。」
「でもようお頭ぁ・・・。」
「ああ・・・、わかったよ、てめぇの好きにしてもいいぜ。たがな、手荒なまねして傷付けんじゃねぇぜ。
俺たちが楽しんだら、そいつは奴隷商にでも売っぱらうんだからな。」
「へへ・・・、そうこなくっちゃ、お頭ありがてぇや。」
自分達の頭目の了承をまってましたとばかりに受けとると、小男は納屋のすみに倒れているアグリアスに
にじりよった。
「なんだロンド、ここですぐおっ始めるのか?」
「好きだねぇ、こいつ。」
他の仲間達のあざけりなど聞く耳持たずといった様子で、ロンドとよばれた小男は
アグリアスの裸足の足を掴んだ。
「ず、ずっと我慢してんたんだよぅ、アマっ子ぉ・・・」
アグリアスは必死で男を蹴ろうとしたが、両手を縛られている状態では、すぐに
男に押さえつけられてしまう。小男は、そのアグリアスの抵抗の様子を楽しでいるようだった。
「へへ・・・そうあばれんなよぉ、オイラお前を楽しませてやるんだからなぁ。」
ラムザを怒らすと怖い、という事を学びますた。
そう言うと小男は、自らの腰に差した短刀で、アグリアスのダブレットの胸元を軽く割いた。
そうしておいて、短刀を打ち捨てると、小男は一気にアグリアスのダブレットを力任せに
引き裂いた。
ビリィィィィ!
自らの胸元があらわになって、ついにアグリアスは戦慄した。舌を噛みきるつもりだったのが、
それすら忘れて、ただ自らの操の危機に恐怖した。そしてただの娘のように声をあげて叫びそうになった。
だが、その口は男の手によって押さえつけられ、手慣れている男は破った服ですばやく猿ぐつわ
を噛ませた。
「ヘヘェ、舌でもかまれちゃ損だからなぁ・・・」
言われて、アグリアスはなかば絶望した、これではもう自ら命を絶つことすら出来ない。
(・・・だめだ・・・ラムザ・・・!)
アグリアスが思わず両目を閉じたその時、断末魔のすさまじい叫び声が、外に響いた。
「な、なんだ!!?」
「と・・捕り手か!?」
楽しい見せ物に完全に気を取られていた男達は、外に響いた声に驚愕した。
ヘヴィな方向に向かってますね。
いや、面白いんですけど悲劇的な展開なら正直勘弁。
斥候の男を切り捨てると同時に、ラムザは山小屋に駆け出し、その戸口を蹴破っていた。
山小屋の中にたむろしていた山賊達は、当然、突如の出来事に驚いていた。
だが、そのまま屋内に踏み込むのをラムザは警戒し、山賊達が飛び出してくるのを待った。
その証拠に、いまラムザが蹴破った瞬間に、戸口のすぐ脇から白刃が飛び出してきたのだ。。
無法者のなかでも手練れの部類にはいる男が、扉が内側に蹴倒された瞬間に、そこにいるはずの
侵入者に抜き打ちをかけたのだ。
しかしそれをすでに警戒していたラムザは、男がのばした腕を、真下から切り飛ばしていた。
「ギャァアアアアアア!」
納屋の中の男達が聞いた叫びは、この男の声であった。
そうして間髪を空けず、小屋の中からは各々の獲物をもった無頼漢達が、侵入してきた命知らずを
殺すべく、飛び出していた。だがもうすでに、この小屋の敷地内に入った瞬間から、ラムザには
それを迎え撃つ用意ができていた。
「くそぁぁ!」
怒号と絶叫が木霊すなか、ラムザの振るう剣は、次々と山賊達を死体に変えていった。
すでにラムザの右手には最初に切り捨てた敵から奪った剣が握られ、自らの剣は鞘に収めていた。
屋内から槍を突いてあらわれた賊の一撃をかわし、そのまま手元につけいったかと思えば、
同時にその男の顔面を打ち割り、その返す剣で側面から打ち掛かる別の男の胸を貫いた。
剣を引き抜かれた男は、そのままラムザに突き飛ばされ、苦悶の面相で地面をもがいている。
ラムザが打ち振った剣の先には血しぶきが上がり、迫り来る山賊達を確実に冥府に送り込んだ
羅刹のごとく屍を築くラムザに、建物のそこかしこから打ち掛かってくる山賊達も、もはや完全に
呑まれていた。
恐らくこのときほど、ラムザの剣が怒りに震えたことはなかったであろう。父バルバネスを
失ったときの悲しみも、親友の妹ティータを自らの兄の命で殺されたときのやり場のない怒りも、
このときのラムザの激した感情には及ばなかった。
賊を斬り殺しつつ、ラムザはアグリアスの名を叫んでいた。
小屋の中をくまなく捜し、アグリアスがいないことを確かめると、ラムザは
暖炉にもえている火のついた薪を数本家の中に放り投げた。そうしてすぐさま、
小屋の外に出、納屋の方に向かって走り出した。
山賊達が雑居していて寝藁がそこかしこにあった山小屋は、瞬く間に燃え始め、
修羅の巷の混乱を、ますます激しいものとしていた。
納屋のなかに入ろうとしたラムザに、最後に残っていた数人が斬りかかった。
アグリアスを嬲ろうとした小男が、ラムザに斬られたのもこのときである。
戸口からラムザを窺っていた小男は、ラムザが背を向けた瞬間、狙いを定めて引き金を引いた。
ピュッン!、と小男のもつボーガンから放たれた矢が、ラムザの胸を捉えたかに見えたが、
直前に狙いが逸れた矢は、ラムザの体に突き立つことはなかった。
発射する直前、身を翻したラムザの右手から放たれた剣が、小男の頸部に突き刺さっていた。
「貴様あぁ!」
武器を手放したのを好機と思ったか、最後の一人が肉薄してきた。だが、全く臆することなく、
ラムザはその男に自ら歩み寄っていった。この男が、今の今までアグリアスを縛り付けていた、
山賊・爆裂団の頭目だった。
気負って斬りかかろうとしたのだが、素手のまま、ずかずかと無防備に近づいてくるラムザに
彼は圧倒され、ろくに向かい撃つことも出来なかった。転瞬、腰間の鞘から走り出た、ラムザの
剣は、一瞬間に男の首の急所を切り裂き、すさまじい音を立てて男は地に倒れ伏した。
すでに死骸となった頭目の首は、ほとんど皮一枚を残して切断されていた。
屍となったその頭目にはもう目もくれず、ラムザはアグリアスを捜し続けた。
ゲルミナスの山中に、黒煙が舞っていた・・・・
349 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/03 16:39 ID:rCg9rCIV
ラムザ極悪・・ガタガタ。
それでも「ラムザ、がんがれ!」と思ってしまふ。
SS保管の千一夜サイト、更新しました。アグスレ4とFF官能小説スレ6から
昼寝士さんの作品が一気に保管となりました。小姓ラムザが個人的にツボです。
http://www3.to/ffdqss(ブックマークはこのページにお願いします)
FFTの作品だけでなく、沢山の作品が読めますので、まだご覧になった事の
ない方も是非おいでください。 あ、でも21禁の板からも集めている都合上、
21禁サイトなんですけどw
コレを読んでて思ったのだが、
ティータをさらわれたディリータもこのラムザと同じ様な気持ちだったんだろうなぁ。
現実的に考えるとティータも犯されてしまっているかも知れないわけで、
その上ティータを目の前で殺されてしまって・・・(アルガス好きな僕としては何と言ってよいのやら汗)。
ディリータがブチ切れるのも凄く分かる気がする。
極悪ラムザ強えぇ〜
>>352 うむ、ひそかに同意。漏れはそれもあってディリータ好きなんだが(アルガスも好きよ?w)。
だからディリータにはオヴェリアたんがあれから生きててほしいと思う派だったりする。
はっ、ここはアグスレじゃん・・・・ スレ違いスマソ
リョジョークされないのか。ガカーリ。
アグが凌辱されなくてホッとしたりしなかったり。
アグたんがラムたんと激しくセクースすれば結局ハァハァ
話はそれからだw とりあえずラトームさん乙です。
358 :
てんぷるなゐと:03/04/04 02:47 ID:vlo1MHfP
ばるばろさんの文章力に脱帽です。応援してます。
ラムザが身動きできない状況にされて、
その目の前で犯されるアグタソを期待。
アグリアスが身動きできない状況にされて
その目の前でメリアドール以下神殿女騎士団(ラヴィアン、アリシア転職済み)に犯されるラムザを期待。
>>360 ...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ きっ貴様ら…
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 私のラムザに触るなーっ!
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
・・・
焚き火の明かりに照らされる彼女の肢体は、ただ美しかった
その照らしだされた白い肌に、影を落とすのは青年の腕
そ・・、と男の指がその首筋に触れる
すでに全身が刃物のように鋭敏になっている毛肌は、
ただそれだけのことでその身をうち震わせるのだ
女は男の名を声に出す
震えるその声が耳に入ったのかどうか、ただ、男の指は首から鎖骨へ、
鎖骨からその下の柔らかな丘へと、その指先をなぞらせていく
自らの手の動きが奏でる、彼女の喘ぎをさらに高めるように、
男はその愛撫の深度を深めていく・・・
ゲルミナス山岳の山裾に広がる丘陵地帯は、水によって造られた地形である。
山々に降り積もった雪が、春先から夏にかけて、雪解け水となって山を下る。それらは毎年
大量の土砂を下流に運び、大地を削ることによって地形を徐々に変えていくのである。そして
上流から運ばれた土砂は、その肥沃な栄養分に富む土によって、山の麓に針葉樹の森を育てていた。
それゆえにゲルミナス山岳は、自らは厳しい環境と高い標高を持ちつつも、その麓に豊かな自然と、
多くの渓流を有しているのだ。
今、その大自然からすれば誠にちっぽけな存在の人間が、上流から流れる雪解けの水を汲むその沢も、
いずれは大きな流れとなって、下流のポエスカス湖に注ぐのであろう。
―――――あの後、激情に震えるその剣で、山賊の最後の一人を斬り倒した直後、アグリアスの名を叫ぶ
ラムザは、ついに燃えさかる山小屋の納屋の中に、両手を縛られ、猿ぐつわを噛まされたアグリアスを発見
していた。
身につけているダブレットが胸から肩口にかけて切り裂かれ、その素肌を露わにしている彼女の姿は、
ラムザの直感にある犯行を連想させるに十分なものであった。
自らの足が震えているのを感じつつも、急ぎラムザはアグリアスのもとに駆け寄り、その縛られた両腕を解放した。
擦り傷と青黒く痣が出来ている両手首に、斥候の最後の言葉と、現実の一致を見た気がしたラムザは、強い戦慄と
恐怖を覚えていた。
だが、猿ぐつわをはずした直後にアグリアスが発したその声は、少し弱ってはいたが、まったくいつも通りの、
気丈さを感じさせるものであったので、ようやくラムザは自らの激した感情が、和らいでいくのを感じていた。
すでに火災は納屋にまで及んでいたため、すぐに二人は奪われていたアグリアスの装備を探そうとしたが、
すでに黒煙と火炎が勢いづく山小屋の中での探索は、もう不可能であった。
恐らくはアグリアスから剥ぎ取った甲冑や武器を、山賊達は各自が欲しい部位だけ選び取っていったのだろう、
アグリアスの剣や楯、甲冑の首から下は見当たらなかったが、寸法が合わなかったのであろう少しへしゃげた兜と、
彼女が鎧姿の時に身につける白いマントが、幸いにも納屋の隅に打ち捨ててあった。
すでに着衣の上のほとんどが露わになり、それを腕で隠しているアグリアスを見て、とりあえずラムザは
そのマントだけをアグリアスに羽織らせ、燃えさかる山小屋から急いで脱出した。
もはや手のつけようのない火災となったその山小屋の周囲には、ラムザに斬られた、十数人の山賊の死体が転がっていた。
しばらくして二人は、山小屋があった位置から六百メートルほど山を下った位置にある、
林になっている場所で足を止めた。すぐ近くに沢があるらしく、かすかな水の音が、二人の
耳に聞こえていた。
アグリアスは履いている物を脱がされた裸足の状態だったため、ここに来るまでの間、ずっと
ラムザの背中に負ぶわれていた。
少し脱水症状が現れていたアグリアスは、ラムザの背中に力無くもたれかかっていたが、
その両腕は心なしか、ラムザの首を軽く巻きしめているようにも見えた。
手頃な大きさの木を見つけると、その根っこにアグリアスを座らせ、ラムザは一人、彼女のために
水を探しに行った。
助けに来てくれたのに、先程からなぜか口を開こうとしないラムザの後ろ姿を、呆けた視線で不思議そうに
見送ったアグリアスだったが、彼女自身も、なにか口を聞くのが憚られていた。
納屋を出るときに視界に映った山賊達の屍を見てから、アグリアスは内心舌を巻いていた。
手負いの者もいたであろうが、あれだけの人数の賊を斬り殺したラムザの腕もさることながら、むしろ、
それにもかかわらずほとんど返り血を浴びていないラムザの姿に、
(この人は、こんなに強かったのか・・・)
と、あらためてラムザに対する認識を改めていたのだ。
しかしなによりも、自分が危なかった時におもわず心に叫んでいたそのラムザ本人が、
自分の窮地を救ってくれたことが、彼女の気持ちを嬉しくしていた。
体の底から湧き上がった戦慄に、未だに彼女は弱い震えを憶えるのだったが、あの時ラムザが現れなかったら・・・
と想像すると、今更ながら背筋が凍り付く思いがするのだった。
・・・やがて、沢から小さな椀に水を汲んできたラムザから、それを受け取ると、乾いた木が水を吸い込むように
アグリアスはそれを一息に飲みほしていた。
むろん一杯だけではでは足りず、再びラムザが汲んできたもらった二杯目を飲んでようやく、ふぅ、と安堵の息を
つくことができた。
そうしてすこしの間、息を整えてから、アグリアスは空になった椀をラムザに渡した。
「・・・ありがとう、もう大丈夫だ。」
もうだいぶ落ち着いたといった感じのアグリアスだが、その様子をみつめるラムザの表情は、どこか複雑であった。
山賊達を斬り捨てた時の血の高ぶりが、未だ鎮まっていないラムザだったが、あれからすでに半日が経ち、
そろそろ夕闇が垂れ込めてきた空を仰ぎみると、ラムザは無言のまま、急ぎ野営の準備を始めていた・・・。
それは嫉妬か悔恨か…楽しみです。
う〜ん。読みごたえがあるなぁ...
正直、ラムザの怒りが伝わってくるようなきが....
あと、リョージョクじゃなくて(・∀・)ヨカターヨ
リョージョクじゃなくてよかった〜☆
これからの展開にドキドキしときます
ばるばろさん、頑張って〜
ウィザードリィの小説みたいでカコ(・∀・)イイな
370 :
笊袋:03/04/04 20:20 ID:kM/iDYmk
ベオルブ家での鍛錬は伊達ではないぞ。
おぬしらも見たであろう、この私のジョブステータスを。
無手勝流の拳術から遠く異国のSAMURAIの絶技までマスター済みだ。
我が弟なら盗賊の輩の住人や二十人等物の数では無い。
いつのまにか恐ろしくレスが増えてる…。
SS乙っす。
最初、「えっまさかリョージョク?」て思ったが
そうじゃなくてよかったー。
それにしてもラムザすげえ。キレたら怖い、の典型ですな。
ばるばろさんの続き、期待してます。
ラムザは普段ぽややんな人なの?
どちらかと言うと、甘ちゃんの部類。
山の木々を、夜の闇が暗闇に染めた頃、ラムザとアグリアスは、一つの小さな焚き火の焔の前で、
それぞれの膝を抱いて、隣り合って座っていた。
燃料にするべき枯れ枝が、ほとんど周囲に落ちていなかったため、しかたなく周りの木々の枝を
へし折って投じたその焚き火は、時折思い出したように、バチンと枝の内の水分を弾かせながら、
淡い焔をまとって、赤々と燃え続けていた。
火の付きこそは悪いが、多少の湿った木というのは、燃え尽きた後にも”おき”となって灰の中に残っている。
おそらくは今燃えている木も、明日の朝まではおきとなってくすぶり続けているだろう。
ただ、湿った木から炎と共にあがるその煙は、微風が吹くと顔にかかり、少々煙たかった。
その煙が少し眼に染みたのか、マントにくるまって火にあたるアグリアスは、一瞬かるくその眉をひきしめた。
・・・ザーギドスの夜からすでに数日、お互いのはにかみと、山賊達の襲撃による一連の騒ぎによって、
ろくに会話をする機会も意志もつくれなかった二人だったが、アグリアスには今流れているこの沈黙が、それほど
圧迫感には感じられていなかった。
いま此処にいるこの状況は、真の意味で、二人きりなのである。
数日前には、こうしてラムザと隣り合わせているだけで、心臓が高鳴り、動悸に胸がつまる思いがしていたが、
なぜか、今夜は自分の体の内部から鳴り響く心臓の鼓動の音に、あの時のように醜く狼狽することはなかった。
それどころかむしろ、今こうして隣り合わせていることに、あの夜にはない、居心地の良さと安らぎを覚えていた。
予期せぬ出来事ではあったにせよ、結局今回の山賊騒ぎはアグリアスにとって、ラムザに対する気持ちを自らに
認めさせる結果となった。
山賊達に陵辱されかけた時に感じた恐怖は、依然尾を引いているものの、少なくとも今のアグリアスは
ラムザが隣にいるということに、安心感を感じていた。
傍らのラムザは、今なにを考えているのか、終始炎のゆらめきを見つめながら、なにごとか言い出したい様子だった。
しかし、なにかためらわれるのか、ついに自らそれを声に出すことはしなかった。
アグリアスには、今のラムザの気持ちがなぜか、なんとなくわかるような気がしていた。
ザーギドスでの狼狽は、数日間二人の間に、羞恥の垣根を残すことになってしまったが、ようやく今は、
あの夜に告げられたラムザの気持ちを、落ち着いた気持ちで素直に受け取れるように思えた。
「すみませんでした・・・アグリアスさん・・・、危ない目に、遭わせてしまって・・・。」
ひどく抑揚のない声で、ラムザがアグリアスに声を掛けた。
ようやく二人の間に流れたその第一声は、ラムザの謝罪の言葉だった・・・。
「・・・ラムザ。」
「僕があのとき、油断をしていなかったら・・・、アグリアスさんに身代わりになってもらうこともなかった・・・。」
(そんなことを・・・)
気にしないでほしい、と思ったが、今のラムザの心境もわかるような気がするアグリアスは、出しそうになった
声を呑み込んだ。
自分が庇ったことで、ラムザに負い目を与えてしまったのかと思い、少し罪悪感を覚えた。
「すまない・・・みなに心配をかけてしまったな。」
「・・・いいえ、アグリアスさんが気にすることじゃないです。僕の・・・せいで。」
「そう気に病むなラムザ、貴公を護るのが今の私のすべき事だと言っただろう。」
「ですが・・・。」
後悔を表情に見せるラムザだったが、その胸に渦巻いているのはただ、悔恨だけではなかった。
あの時、納屋でアグリアスを見つけたときの戦慄が、未だに彼の心を締め付けていたのだ。
(一体誰が・・・)
なのである。
ラムザの脳裏には、あの時の、アグリアスの姿が焼き付いていた。
縛られた両腕、猿ぐつわを噛まされた口、そしてなによりも、美しい素肌を、引き裂かれたダブレットから
覗かせたその姿は、あきらかに誰かに犯される間際だったとわかり、アグリアスを連れ去っていった山賊達、
彼女を犯したと斥候がうそぶいたその頭目、そしてなによりも、アグリアスを犯そうとした何者かに対して、
いいしれぬ怒りと、悶えるような嫉妬を再燃させるのだった。
山賊達はアグリアスの体のあちこちに、手をはわせたに違いない。その手は彼女の乳房にも触れたであろうし、
あるいは彼女の唇にも触れたかも知れない。
彼女は彼らの行為をどのくらいまで許してしまったのか・・・
彼らは気を失った彼女の体のいったいどこまでを触れえたのか・・・
「・・・ぐっ。」
微風に乗ってかすかに香るアグリアスの髪の匂いが、ラムザの情念を騒がせるにつれ、その感情は
ますます膨らんでいくのだ。
隣に座るアグリアスは、ダブレットの破れを隠すため、マントで体を包んでいた。
焚き火に照らされて仄かに赤く染まっている頬や、彼女の瞳に映る焔のゆらめきは、
ラムザにとって、蠱惑的にも、幻想的にも見えた。
今、彼女とラムザは、ほんの体一つぶんだけの間を隔てて、隣合っている。
手を伸ばせば、その指は彼女の長い髪の毛に触れられるような気がしていた。
彼女に対する愛しさと情念、山賊達に対する激しい嫉妬と不安は、先刻からラムザの心を
かき乱し続けていた。
焚き火の明かりだけが暗闇に空間を造っている、二人のほかは誰もいない森の中で、ラムザは自らの動悸と
衝動にさいなまれていた。
隣にいるアグリアスの、マントの下に隠れた彼女の白い肌が、ラムザには見えるようだった。
斬り合ったあとの血の猛りは、依然として治まらず、むしろこうしてアグリアスと隣り合わせている
ことに、その高ぶりを強めているようだった。
彼女の柔肌を想像するだけで、狂おしいばかりに高ぶったその血が、すさまじいまでの力でラムザの理性を
打ち消そうとする。
穏和で温厚な青年に潜まれたこの恐るべき血の性能こそが、青年をして世の中の矛盾に憤怒せしめ、
数年に渡る戦いの日々を送らしめるものであり、さらには、攫われたアグリアスを救出するため、
単身賊達の下に向かわせたのであった。
だがしかし、今この血の潮は、ラムザの情念をうち震わせ、彼を愛慾の衝動に走らせようと
するのだ。
そしてその血の高ぶりは、風に香るアグリアスの髪の匂いと彼女自身から漏れる微かな吐息の音に、
その勢いをより激しいものとしていた。
急にまた、険しい表情をうかべて押し黙るラムザに、アグリアスは、怪訝な視線を送る。
いつまでも何もしゃべろうとしないラムザに、たまりかねたようにその顔色をうかがう。
「ラムザ・・・?」
顔を少し近づけて問いかけるその動作は、自らの匂いがラムザに与える深刻な影響に、
ほんの少しも気づいてはいなかった。
「そんなに思い悩まないでくれ、結局は貴公に救われたのだから。
・・・少々不快な思いもしたが、もう何のことはない・・・。」
何のことはない、と言いつつも、彼女の肩は微かに震えていた。
自分の震えが治まらないのに戸惑いと苛立ちを覚えつつも、アグリアスは、どうにかラムザの気を
和ませようと、なにか話題を変えようとした。
「あ・・・、な、なんだろうな、少し寒いようだ・・・ラ、ラムザ、もうすこし燃やそう。」
ラムザが黙っている理由を、ラムザを庇った自分に対する居たたまれない気持ちであると
思っているアグリアスは、その気持ちを解消出来れば、普段通りの彼に戻ると信じていた。
二人の後ろに集められた燃料に、アグリアスが手を伸ばそうとしたとき、彼女の髪の毛が、ふわり
とラムザの横顔に触れた。
むろんアグリアスは気づかないが、それは青年の愛慾の臨界に触れるに十分だった。
「・・・っ!」
アグリアスは一本の薪を選び出し、それを火にくべようとした。
その手を、ラムザが掴んだ。
「ラ・・・っ。」
驚いて、掴んだ腕の先に向けたアグリアスの顔を、焚き火の明かりがちょうど影になっている、ラムザの顔が
じっと見つめていた。
「な・・・どうした、ラムザ。」
「・・・。」
無言のまま、ぐいとアグリアスを手元に引きつけると、ラムザはアグリアスの体を抱きしめた。
「・・・っ!」
信じられない、という表情のアグリアスは、瞬間的にその顔を赤面させた。
何の根拠もなく、ラムザの気持ちがわかる気がすると思えたことが、誤りであったことに気づいた。
「や・・・どうしたんだラムザ・・・は・・・はなせっ。」
ラムザの腕の中で必死にもがくアグリアスだったが、彼女がもがけばもがくほど、彼女を抱きしめる
腕の力は強まり、彼女がくるまっているマントがはだけるのだった。
「・・・僕は・・・貴女が・・・・・・っ!」
抑揚のない声でつぶやいたラムザは、自らの血の赴くまま、アグリアスの体を押し倒していた。
「ア、アグリアスさん・・・!」
仰向けに倒されたアグリアスからは、すでにマントが完全にはだけ、彼女の破れたダブレットから、
彼女の白い肌と、豊かな膨らみをもった、一双の美しい乳房が露わになっていた。
彼女の両腕は、ラムザによって押さえつけられ、どんなにもがこうとも彼女にはその腕をもちあげる事が
できそうになかった。
「や、やめ・・・はな・・せ・・・っ」
自分を見下ろすラムザの顔は、焚き火の焔の影となってよく見えなかったが、彼女への視線の先、
ラムザのその目だけが、激しい情念にギラギラと光っていた。
380 :
笊袋:03/04/05 15:57 ID:yU8aJAfa
さすがは我が弟よ。ベオルブ家の男児はは女子の命乞いなど気にしない!!
リョジョーク……(;´Д`)ハァハァ
ああ、最近アグたん萌えからメリア萌えになりつつある…
たぶん、アグは脳内が満腹状態だからと思う。
俺の脳内でメリアは、
ゲームのようなのっぺらした顔ではなく、めちゃくちゃ可愛くなっている。
俺もコーフンしてきた(;`Д´)=3=3
>>382 俺は初めから
1位:ガフガリオン
2位:メリアドール
3位:アグリアス
ですが何か?
>>385 なぜガフとメリが1位2位ですかウワァァン!
もしメリアドールがアグリアスの立場だったらゼイレキレの滝では・・・
ガフガリオン「そんなお姫様に付き従うのはお前のような頭の固い何も考えないヤツらくらいだな!」
メリアドール「冥(略!!」
ガシャーン!
ガフガリオン「・・・」
メリアドール「・・・」
ガフガリオン「・・・・・・」
メリアドール「・・・・・・」
ガフガリオン「・・・・アヒャ」(テレポ!)
で一瞬で片がついた。アグたんがメリたんの悩みを知りたがるわけだ(藁
>>382-385は氏んだな…。(383.384は除く)
アグリアス様!造反者を発見しましたぞ!
いかがいたしましょう?
実は俺も…。メリア好きだった。ごめんなアグたん。
もしゴルゴラルダ処刑場で、メリアがアグの立場だったら…
ラムザに
「いまさら怒るものか!」
「私はおまえを許す!!」
と、弟の件を蒸し返すだろう。勘違い女、本領発揮!!
アグ好きとメリ好きは「露出の少ない強気のカコイイ女騎士(でも優しい所もあるぞ!)たん萌え!!」
という共通項があるのでキニシナイ!! むしろアグ&メリで・・・ハァハァ・・・
390 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/06 13:25 ID:fxc7gXyF
ふーん
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ほ、ほほぉ〜…382、385、388…
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 私の前でよく言えたものだな…
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l よし、いいことを教えてやろう。
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) メリアはな、実は中の人はつるっぱげなのだぞ。
|::l ○ ○ |:::|6))) 私は見た!髪だけでなく、す、全てが…
|::l`ー- -‐|:::| )) きゃっ…こっこれ以上恥ずかしくて言えない!!
|::! l:::l
l/. l;/
メリアドール「私はあなたの方が恥ずかしいと思うけど…」
ムスタディオ「ハゲ同」
「ラ・・・ラムザ!・・は、はなせ・・・はなして・・・っ」
アグリアスは必死に身をよじり、なんとかラムザの体をはねのけようと、しばらくの間
もがいていたが、やがて、次第にその抵抗力は弱まっていき、無駄だということを悟ったのか、
彼女はその腕に押さえつけられるままとなった。
「アグリアスさん・・・。」
荒々しい吐息を吐きながら、再びラムザはアグリアスの名を呼んだ。
「・・・。」
アグリアスは答えなかった。
自らが組み敷いているアグリアスの白いうなじが、さらにその熱情を刺激する。
視線を下にずらせば、彼女の豊かな乳房がみえた。
羞恥に頬を真っ赤に染めたアグリアスは、ラムザの目を直視出来ずに、顔を横にそらせ、
その体を小刻みに震わせていた。
はがゆさに下唇を噛みしめ、眉をひそめている彼女の目には羞恥からか、涙が滲んでいた。
もう、アグリアスは一言も発しようとはしなかった。
ただ、羞恥と恐怖にその体は硬く強張り、怯える小鳥のように、その心臓は激しく
脈打っていた。
すでに、アグリアスの事を思いやってやる余裕など、今のラムザにはなかった。
ただ彼女の長い髪の香りと、むせかえるように甘い処女特有のその匂いだけが、さらに彼の心を
貪欲にしていた。
「アグリアスさん・・・。」
三度、ラムザは彼女の名を呼んだ。
すでにラムザには、見境などといったものは付いていなかった。
ただ自分の情欲が赴くままに、狂おしいまでに高ぶった血の赴くままに、アグリアスの体を
求めようとした。
ラムザが抵抗の止んだ彼女の腕からその手を離すと、アグリアスの手首に残った青黒い痣の上に、
新たにまた、押さえつけていたラムザの手の跡がくっきりと、赤く浮かび上がってきた。
そうしてラムザは、アグリアスの乳房の上に、ゆっくりとその空いた掌を運んでいた。
だが、その乳房にラムザの手がかけられることはなかった。
「・・・ラムザ・・・どうして・・・・。」
その柔らかな丘にその指が触れようとしたとき、アグリアスの唇から零れたその微かな声に、
びくり、とその腕の動きは止まっていた。
その視線の先、アグリアスの瞳からは、一筋の涙が、彼女の耳元に噴きこぼれていた。
しゅくしゅくと、嗚咽をあげるでもなく、アグリアスはただ涙がこぼれた。
気丈を感じさせる思わせるその眉は、まだひきしめられ、唇はきつく結ばれていた。
彼女の鼓動は依然、早鐘を打っていたが、いま湧き上がってくるのは、羞恥心以上の悲しみだった。
彼女の脳裏に、小男に嬲られかけた時の記憶が、蘇っていた。
ただ肉欲のまま自分を犯そうとした小男、その小男と同様の行為を、他でもないラムザが
自分にしようとしたことが、アグリアスには悲しかった。
その温厚を愛し、柔和な性格を愛おしく想っていた相手に、他の男達と同じ性質を発見して
しまったことが、彼女には悲しかったのだ。
ラムザは、アグリアスが一方的に信じていたような青年ではなかった。
穏和な性格の下には、自分に対する生な欲情が隠されている、若い男だったのだ。
ゆっくりと体を離したラムザは、呆けてしまったように、アグリアスを見つめていた。
「僕は・・・。」
ようやく口から漏れた声は、彼の胸の動悸とは裏腹に、ひどく弱々しかった。
ラムザには、落ち着きを取り戻してみるにしたがって、自分の行ったことを客観的に見ることが
出来た。そしてその行いの浅ましさに、身悶えした。
ラムザが彼女にしたこと、それは衝動的だったとはいえ、彼が殺した山賊達と
同じ事ではないか。どんなに自分がアグリアスを思いあまっての行為だったとしても、結果的に彼は、
アグリアスを傷つけ、大切な者を裏切ったことになるのだ。
「あ・・・あ・・・。」
恥ずかしさとやるせなさにうなだれるラムザを尻目に、アグリアスは無言のまま、身を起こし、
袂を押さえたままラムザから少し後ずさって、わずかに距離をとった。
彼女の瞳から、おもわず流れてしまった涙は、もうすでに止まっていた。
「ラムザ・・・どうしてだ。」
再びアグリアスはつぶやいた。
その声が耳に届いているのか居ないのか、ラムザはうなだれたまま。足下の地面に視線を
落としていた。
「・・・。」
闇に照らされた花の美しさが、その花を慕う青年の胸を騒がせ、その心をかき乱したのだ。
花を他者に奪われた錯覚に陥った青年は、気づけばその想いの純真さから、自ら花を蕾のまま、
無下につみ取ろうとしていた。
自分の行いの浅ましさに、後悔と激しい羞恥に、ラムザはさいなまれた。
だが、ラムザを見つめるアグリアスは、彼が悶え苦しむほど、彼の行為を浅ましく思って
はいなかった・・・。
確かにラムザはアグリアスを衝動的に抱こうとしたが、それがただの肉欲だけだとは、
彼女には思えなかった。
無理矢理自分の自由を奪って果たそうとしたラムザには深い悲しみを覚えたが、
それとてあの小男が自分にした行為とは全然違ったものとして、アグリアスは考えよう
としていた。
彼女の思いを裏付けるように、目の前のラムザはさきほどから苦渋に満ちた表情で、じっと地面に
視線を落とし続けているではないか。
しかし驚きに震える、男を知らない処女の躰は、まだ動悸を鎮めることができず、
硬く強張っていた。
「ラムザ・・・。」
「・・・。」
「どうして・・・こんな・・・。」
「ぼ・・・くは・・・。」
長い沈黙の末、アグリアスの声に、顔を上げずに項垂れたままのラムザは答える。
「あ、貴女が好きだから・・・好きだったから・・・誰かが貴女に触れたことが
我慢、ならなかった・・・。 」
(・・・・・・)
ぽつりぽつりと、言葉を紡ぐラムザの声を、アグリアスはじっと聞いていた。
目の前にいるラムザは、アグリアスの目に、ひどく小さく映った。
「・・・。」
(私は、ラムザをこんなにも苦しめていたのか・・・)
自分がラムザの心を終始かき乱していることを、いまアグリアスは知った。
そう思うともう、彼女にはさきほどの彼の行為が、なぜか愛おしくさえ思えてきた。
処女の、その純潔な心は、愛する者の中に生な獰猛さを見いだし驚愕したが、
今目の前で煩悶する青年に対して、自分自信が青年を苦しめていたことに気づくと、
近寄って、その沈んだ肩を抱きしめてやりたい衝動が起こっていた。
静かに・・・、アグリアスは自分の髪ひもをほどいていた。
焚き火のゆらめきにその三つ編みを解くと、アグリアスはそっと、ラムザにちかづき、
その肩に触れた。
「・・・ラムザ。」
女騎士としての気高さや、彼女のもつ高潔さに隠された、アグリアスの本性は、愛しいものを
慈しむ、女の母性だった・・・。いや、アグリアスでなくとも、この時のラムザの姿は、強い庇護心
をみるものに与えるものだっただろう。
姉のように、母のようにアグリアスはラムザを見つめていた。
「え・・・。」
自分の肩に触れられたるアグリアスの手に、ラムザはおずおずと顔をあげた。
「嫌・・・じゃない・・・私は・・・ラムザだったら・・・・・・。」
先ほどまでとは違う羞恥に、再びその顔を染め、アグリアスは俯きながらラムザに
そう告げていた。
「ア・・・グリアスさん・・・。」
自らの言葉に恥じらうアグリアスの、その囁きに魅了されるように、ラムザが再び、
アグリアスを抱き寄せると、アグリアスもゆっくりと、ラムザのぼさぼさしている髪に
手をはわせ、その顔を埋めた。
アグリアスの指からは、彼女自身の思いが流れてくるようで、沈み込んだラムザの
心を、少しずつ癒していく・・・。
「・・・すみませんでした・・・。」
紡がれた穏やかな声は、もう、いつものラムザの声だった。
(この人を僕の色に染めてみたい・・・)
一時の血の昂ぶりからでも、単なる熱情からでもなく、純粋に、ラムザはアグリアスを
抱きたいとおもった・・・。
397 :
ばるばろ:03/04/06 13:54 ID:iJq157Ia
長いですね・・・ごめんなさい。
もうちょっとですから・・・
398 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/06 13:57 ID:t2lpd5pm
はじめてモルボルをみたときの印象は、
「マンコみたいだな」と思いました。
臭い息をはくという攻撃も、臭マンコのニオイを想像しました。
中学生のときだったかな。
FF3を家族のいるリビングでやっていたときに、モルボルがでてきました。
なんだか恥ずかしかったです。赤面しちゃいました。
例えるなら、家族とドラマをみているときにセックスシーンが映ったときの気まずさが漂っていました。
早くモルボルを倒して戦闘を終了しようとしても、武器攻撃すると分裂するんですよね。モルボル。
もう、慌てちゃって!また赤面!
手堅くファイガで倒しました。
リョジョークではないのでつね…(´・ω・`)ショボーソ。
ラムザはゆっくりと、アグリアスの肩に手をかけると、彼女を覆っている衣服を脱がせていった。
その行為はまるで、二人の間を阻むものを取り除くかのように。
破れた上衣を脱がせていく間、ラムザの眼は、アグリアスによって隠された一対の、美しい
蕾を頂いた乳房を追っていた。一瞬、その姿をみせた白い雪のような肌をした丘は、しかしその
羞恥のため、すぐさま彼女の腕の下に隠された。
「むこうを・・・むいていてくれ。」
背を向けたラムザのうしろからは、残された最後の布を脱ぐ、衣擦れの音が聞こえた。
「もう、いい・・・ぞ。」
了承の言葉をもらい振り返ったラムザが目にしたのは、真っ白な肌をした、覆う物とて
もはや無い、美しい、乙女の裸体であった。アグリアスの頬は羞恥心から仄かに桃色に染まり、
その瞳は、涙をたたえて潤んでいた。
そうしてラムザも、ゆっくり自らの衣服を脱いでいった。
赤々と燃える焚き火に照らし出されて、二人の姿がシルエットとなって闇に浮かびあがる。
その影の周りには、二人の着衣が無造作に脱ぎ捨てられていた。
地にぺたんと腰を下ろして向かい合った二人は、ゆっくりと互いの腕を相手に差し伸ばした。
差し伸べられるお互いの指先を、そっと触れ合わせ、一瞬の躊躇の後、その指を絡め合う。
気持ちを確かめ合うかのように、しばらく二人はそのままお互いの掌からの熱を感じていた。
そうしてゆっくりとその指をほどくと、ラムザはアグリアスを抱き寄せた。
さきほどのような、力づくの抱擁ではなく、お互いを求め合う抱擁。
触れ合った素肌に、ラムザは柔らかい感触をその胸に感じていた。
くっ、とアグリアスがわずかに顔をあげると、ラムザはその唇を吸った。
(・・・)
ただ重ねるだけのものから、徐々に徐々にその深度を深めていく口づけに、
アグリアスは恥じらいの涙をうかべつつも、ラムザを自らの口中に迎えるのを
許していた。そのときにふと、ラムザは彼女の唇が甘いような気がした・・・。
(この人の唇は、自然に甘いのだろうか。)
そう心に思いながら、なおラムザはその深度を深めていった。
「・・・は・・ぁ・・・・・・・んん・・・。」
息を継ぐ間も惜しむかのように絡み合うその口づけに、アグリアスは自らの思考に薄い膜がかかる
ような錯覚を覚えていた。
絡み合う舌・・・。
夜の静寂に響く生々しい唾液の音・・・。
引き寄せ合うお互いの躯・・・。
「ふ・・・はぁ・・・。」
アグリアスの背中に廻されたラムザの腕は、彼女を引き寄せ、自らの与える口づけをより深めていく。
彼女の口内の唾液をその舌で絡め取ると、ラムザはようやく唇を離した。
そうしてラムザの手は、ゆっくりと彼女の頬に触れた。
「はぁ・・・っ。」
すでに全身の毛肌が、ラムザのあたえる感覚に鋭敏になっているアグリアスは、
ただそれだけの事で全身をうち震わせた。
「ラムザ・・・。」
アグリアスはラムザの名を呼ぶ。
そのかすれた声が耳に届いたのかどうか、ラムザの手のひらはその下のアグリアスの鎖骨に
移る。
そうしてその指をなぞらせながら、その下の脹らみにたどり着くと、包み込むように、
その柔らかな乳房に指をあてた。
「ふぁっ・・。」
ひときわ大きなアグリアスのそのあえぎは、この少女の歓喜の声にも聞こえ、ラムザは
アグリアスにあたえる愛撫をいっそう強めていった。
未だ女を知らないラムザは、ともかくもただ無我夢中だった。アグリアスを傷つけないように、
苦痛を与えないようにとする意識とは裏腹に、己の武骨な掌は、彼女の乳房をまさぐり、肌を
なぞるのだった。そしてアグリアスもまた、精一杯にラムザを受け入れようと、彼が与える愛撫
にその反応の度合いを深めていくのだった。
いつしかラムザは、アグリアスの身体を自らの唇でなぞっていた。
絡め合う口づけから、唇をアグリアスの首筋に移すにしたがい、アグリアスの双椀はラムザの
首にゆっくり巻かれるようになった。ラムザはその左の腕を取ると、徐々にその腕の鎖骨を通って、
左の蕾に針路を移していった。
アグリアスの息はラムザの所作にしたがいその速度を速め、ときおり漏らす艶っぽいあえぎ
がそれに色彩をくわえた。
今まさにその蕾を口中に含まんとしたとき、アグリアスの自由な右手はラムザの髪を後から
掻き上げた。
「ああ・・・。」
大きな身震いをして、アグリアスは自分の乳首にふれるラムザの唇の感触に酔いしれていた。
情けないラムザもまた良し。
不意にラムザはアグリアスから体を離し、体の体勢を変えた。アグリアスも、その意味がわかって
いるらしく、霞がかかってきた瞳に羞恥をうかべ、ゆっくりと、その戒めを開いていった。
彼女の秘部は、既にこんこんと溢れる雫によって濡れそぼっており、いまからラムザを向かい入
れようするアグリアス自身を連想させた。もはやなりふり構わず奪いたくなるほど、その姿はラムザの
胸を 掻き立て、貪欲とも言える愛情を強く奮わせた。
暴発しそうな想いをなんとか抑えつつ、ラムザは彼自身をアグリアス自身にあてがった。
ゆっくりゆっくり、ラムザはアグリアスの中に入ろうとしたが、しかしなかなかうまくいかず、まるで
彼女の最後の羞恥心がそうさせるかのように、アグリアスの秘部はラムザの侵入を容易にさせない。
半ば焦るラムザにアグリアスは、
「わたしも・・・手伝うから・・・。」
そう言って、自分でその抵抗を解くべく、ラムザの行為に協力してくれた。
ようやく入り始めたアグリアスの内はとても狭くきつかったが、それがラムザにとっては快感であった。
しだいに侵入する深さを進め、もう少しで完全に入るという所でラムザは彼女の処女たる証にたどり
着いた。
ここを超えれば彼女の中の何かが変わる。女性の体に対しての知識が不足しているラムザでも、
感覚としてそれがわかった。
そしてアグリアスに対するラムザの思いが、その一線を越えさせた。
エロがはっきりしたのは板違いちゃう?
エロパロとかで書くべきでは???
ここは女も見てるという事を少しは考えたら?
SS自体は否定しないけどね。
私は女だけど、楽しく読ませてもらっているので
続けて欲しい。大体、エロがあることは最初から
みんな了承済みで、それについて批判的な書き込みが
なかったのだから、いざそういう描写が出てきたと
いうときに突然
>>406みたいな書き込みがあると、
SS書く人だって混乱してしまうと思う。
>>406 だからといって某格闘技漫画のように、
>>400以降を半角板で「アグリアス 〜SAGA〜」とか銘打って書いていき、
こっちの本編ではオルランドゥかムスタディオ主役の探索SSを書くわけにもいかんでしょ。
「うぁ、あぁ・・うう、・・・ああ!」
痛みに歪むアグリアスに罪悪感を抱きつつも、ラムザはそれでもやめなかった。
破瓜の血が彼女の内股をつたわり、彼女がまさしく純潔だったことを示す。
必死にラムザの背中を抱きしめることでその痛みに耐える姿が、愛おしくて、ラムザはゆっくりと
動き出した。
「うう・・・あぁ・・・いっ・・・あうう・・。」
悲痛とも言えるようなアグリアスのあえぎは、時折ラムザの背中に傷を付けることで
彼自身にも感じられる物であったが、少しでも痛みを和らげれればと与える口づけや
愛撫によって、徐々にその性質を変えつつあった。
アグリアスも少しずつ反応し始め、痛みと同時にそれとは別な反応を示すようになっていった。
アグリアスの長い金髪を指に絡めつつ、ラムザはアグリアスと一つになれたことに歓喜していた。
「アグリアスさん・・・愛してます・・・。」
ラムザの言葉に再び涙を浮かべるアグリアスを見つつ、彼は自分の限界が近いことを悟った。
より速度を増すラムザの腰使いに、アグリアスはそのあえぎを早め、ついにはラムザの背中に回した双腕で、
ひときわ強く抱きしめた。
その瞬間彼女の内部は劇的にその収縮を強め、ラムザ自身の限界を促すかのようにきつくし
まった。
そしてまた、アグリアスの変化にラムザも限界を迎え、ラムザはアグリアスの中で、果てた。
荒い息を整えながら二人はそのまま口づけをかわし、お互いのつながりの余韻を味わっ
ていた。二人の心には結ばれた事に対しての後悔はなかった。愛している彼女だから、大切な彼だから。
深め合った互いの絆を確かめ合うように、二人はいつまでも抱き合っていた。
やがて、マントにくるまってお互いの体温を感じ合っていた二人は、いつしか
まどろみの中に沈み込んでいった・・・
>>406 関係ないけど、エロパロ板にも女はいるぞ。
翌朝、アグリアスが目を覚ますと、傍らにはラムザがいた。
自分に腕枕をしてくれながら、すやすやと寝息をたてるラムザの姿に、
昨夜の事が夢ではないことがわかった。
戯れにラムザの髪の毛を弄びながら、アグリアスはラムザの寝顔をじっと見ていた。
・・・
ザーギドスの夜の、微風と共に自分に想いを告げたラムザ。
山賊達から、自分を助けに来てくれたときの、鬼気迫る顔のラムザ。
熱情のまま、自分を力づくで抱こうとした荒々しいラムザ。
そしてそのあと、やさしく抱いてくれた、ラムザ・・・。
それらはみな、こうして寝息を立てている青年とはどこか別人のようで、
アグリアスはラムザの頬に触れてみる。彼女の指先に触れたそれは、すべすべした、
まるで女性のような肌であった。
その感触が心地よい眠りを覚ましたのか、ラムザはその眼を薄く開いた。
「・・・おはよう。」
なんとなく恥ずかしくて、桃色に染まっている頬をしたアグリアスは言った。
「・・・おはようございます、アグリアスさん。」
返事を返し、身を起こそうとしたラムザを、アグリアスは制した。
「もうすこし、こうしていよう・・・。」
手を握り合い、しばらくそうしていた二人だったが、
そのうちにふと、思いたったようにアグリアスが、
「私はお前のことが好きだ・・・ラムザ。もう、離したりしないでくれ。
一人にしたりしないでくれ・・・私は、お前のものだ・・・。」
とラムザに囁いた。心なしか彼女の頬が、その色彩を増したような気がする。
そういえばラムザは昨夜、アグリアスから「好き」という言葉を聞いていなかったことに気づいた。
「・・・そういう言葉はもうちょっと前に聞きたかったですね・・・。」
「ふふ・・・すまんな・・・。」
二人の顔には微笑みがうかんでいた。
「・・・じゃあ、ぜひその証拠をみせてくれます?」
「・・・馬鹿。」
小鳥たちがようやく起きだし、木漏れ日が東の空からもれる静かな森の朝、
白い布にくるまった新しい恋人達が、睦まじそうに口づけを交わしていた・・・。
413 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/06 17:52 ID:M2W0FdvY
なんちゅーか、ばるばろ氏の文章にはエロ以上に愛を感じる・・・
414 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/06 18:01 ID:5vkXtKbL
渡辺淳一スレはここですか?
416 :
406:03/04/06 18:59 ID:abYacNqL
うーん、そうか。意外とエロ肯定派多いのな。
俺はスルーするから、ばるばろ、気にせず続けて。
騎士の名にかけて誓います。
この命の限りメリ好きを語る愚か者と戦い、アグリアス様に美しき勝利を―。
アグ好き VS メリア好きの仁義なきバトル勃発か!?
ていうか、むふぅアグはいつ現れるんだ?
壊れ系アグ、見てみたい。待ってるぞー。
まぁまぁ、メリ単発ネタで盛り上がってる程スレ違いでもないし、
マターリすましょうよ。
争うのが一番(・А・)イクナイ!
ま、でもPart7まで続いてきた今、
まさにアグ好きの真価が問われるな。とかいってみるテスト
「恋の囁き」は完結?
大傑作だと思うんだがいきなりメリ話が始まってスルーされてるのは何故だ(w
というわけで萌え狂いましたよばるばろさーん!!
>>416 このスレの初期ではエロネタが普通にあったし、「エロ見たい」というリクも
定期的にある。「見たくない」という人も常にいたので遠慮していた職人さんが
多かったようだが、そういうわけで必ずしもスレ違いではない。まして、板違い
なんかではないぞ。
ゲルミナスの森の中、お互いの心を深く結びつけたラムザとアグリアスは、
数日後、ポエスカス湖に待機していた、彼らの仲間達と再会の喜びを分かち合っていた。
無事に戻ってきた二人を取り巻く仲間達は、誰しもが、歓喜にその顔をほころばせ、
二人に喜びの声をかけていた。
真っ先にアグリアスに駆け寄り、泣きながらその無事を喜ぶラヴィアンとアリシア。
その顔に微笑をたたえながら、アグリアスを助け出したラムザを誉めるオルランドゥ
そしてその様子を、少し離れたところからうれしそうに眺めているレーゼとベイオウーフ。
数日後には、彼らはランベリーに着くだろう。
そこで何が待ち受けているかは、彼らにはわからない。
だが、信じられる、この仲間達とならどんな困難でも切り抜けられると。
ラムザは強くそう心に思う。
そしてその彼の傍らには、いつでも、美しい一人の騎士がいるのだろう・・・。
いつの頃からか、私のなかでその存在を大きくしていた青年。
自らが預けた剣の主、護るべき対象、大切な仲間・・・。
しかし私は気付いてしまった。出会った頃は、まだ幼さを感じさせていた彼の顔が、
もうすっかり大人のそれになっていることに。
いつの頃なのだろうか、彼への想いが、私の心を満たすようになったのは。
柔らかな髪の毛、女性のようなその肌、誰にでも穏和な、その性格。
だが、彼のしなやかなその腕は、ひとたび剣を握れば、すべてを切り払う強さを持っていた。
そして彼が伸ばすその腕は、いつしか私をその胸に引き寄せるようになっていた。
幼い頃から、騎士として育てられた私には、自分の中のこの感情を、押さえつけることしかできなかった。
王女を護る使命。騎士として世のために振るう剣。剣の預けた彼と共に闘う、大儀・・・。
それらにしがりついてしか、私は自分を保つ事が出来なかったのだ。
風に乗せて想いを告げられた、ザーギドスのあの夜から、自分の心に向き合えるようになった。
そして、私の危急を救ってくれた、彼の腕の中の暖かさを知ったゲルミナスの森の夜。
私は私の心に素直になれた・・・。
彼の腕に抱きしめらる事の喜びは、今も、私の心に穏やかな温もりを与え続けている・・・。、
私は弱くなったのだろうか?
それとも強くなったのだろうか?
それは、今の私にはわからない。
ただ、私はこれからも剣を振るうのだろう。
大切な、この人と生きるために・・・
―――――― fin ――――――
5日間もの間、このような稚拙文章につきあって頂き、感謝いたします。
いま、あらためて読み返してみると、誤字脱字、改善の余地のある表現などが
多々ありましたが、楽しんで頂けたのならば、幸いです。
長々と投稿をしてしまいましたが、応援下さった方々に励まされて、書き終えることが
できました。ただ、何人かの方には、不快感を与えてしまったようなので、この場を
借りて謝罪したいとおもいます。
「うっかりクマさん、アグたんとられてご乱心」
というテーマで書いた小説でしたが、構成力の無さに、いまは涙がでそうです。
すっかり忘れられていますが、途中で別れたムスタディオとマラークは、いったい
その後どうしたんでしょうか?
1、ポエスカス湖でみんなと再会
2、通りがかりのネクロマンサーによってゾンビ化したロンドにリョジョークされた
3,道に迷い餓死、その後1300年後に万年雪の下から発見され、「アイスマン」
と名付けられ、遺伝子研究の大切な資料になる
まぁ、お荷物の一人や二人、どうでも良いですけどね。w
これより後は、軍事板に帰り、一人の名無しに戻りますが、このスレに投稿出来た
ことを光栄におもいます。
それでは最後に、もう一度、応援してくださった方にお礼を申し上げて、挨拶とします。
この板と2ちゃんねる、そして、アグリアス様に栄光あれ・・・
う〜 乙カレィ!
久々にアグでイイモノ見たYO!
来る度に萌え殺されてしまうな… このスレは。
426 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/06 21:23 ID:sl03bo3X
言うべきことは、ただ一つ。
ばるばろさん、よかったです!
全体に張り詰めた緊張感が。
またいつか、いらしてください。乙でしたー。
ばるばろ氏モツカレー!!!
素晴らしい物を拝ませてもらいますた!
マイアグたんフォルダに保存せねばっ!
428 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/06 21:30 ID:mkR/10m3
ばるばろ氏最高!萌えますた!!
激萌え〜ですっ!
ばるばろさん、お疲れさまでした!
こういうSS読んでみたかったんだよ〜(><)
__
../_☆|
∠√´Д`) n
 ̄ \ ( E) グッジョーブ!
フ /ヽ ヽ_//
SS乙っす。
萌えました。また書いてね。戻ってきてね。
________∧_∧
/ ノ ヽ ( ノ ´∀`) マジで凄いや!
/|ヽ (_ノ  ̄ / このスレの職人さんは
/ |ノ .) (_) ,イ
∋ノ | /――、__ ./ /
/ /| ♂__ノ | / /
| ( | ( ’’’ | ( i セクレトもあまりの感動に★勃起★しますた
.|__ヽL_ヽ Lヽ_ヽ
>>432 おお、こんなところに牛が迷い込んで来るとは・・・。
ちょうどいい。隊長の好きなミルクを搾り取っておこう・・・。シコシコ
ばるばろ閣下に敬礼!(ノ∀´)
>>433オゲフィン。まぁワラタけどな
朝になってイチャイチャしてる所へムスタとマラークが現れて
大騒ぎ……とか想像してたのは俺だけですかそうですか。
まさか忘れられてたとは思わなかった。
何にせよ久々の骨太SSよかったです。乙でした。また書いて
いただきたいです。
>ばるばろさん
すんごい読みごたえありました!
最高です、是非また来て下さいね!
ばるばろ卿
乙カレ〜。ウマかったどす!
ところで皆さんどうしてアグたんと呼ぶの??
俺はアグりんと呼んでいるのだが。
「アグりんって呼ばないでください」
>>437 キャラ萌えの基本敬称が「たん」だからじゃないの?
俺はアグリアス様とよんでいるが
アグさん推奨
ムスタディオがアグたんというとラムザが怒るから
アグりんよりもアグたんの方がほんのちょっと言いやすいから
アグやんは?
アグ姉だろ
パーティー一行の中で「アグリアスさん」と呼んでいるのはラムザだけとみた。
あとは「アグリアス」と呼び捨てな気がする。ラファは「お姉さん」とか言って慕いそうだ。
どっちかっていうと「お姉さま」ねw
お姉さまというと違う意味になります。でもそれはそれで・・・ハァハァ
>>447 少なくともアリシアとラヴィアンが呼び捨てってことはないだろ。
個人的にはムスタディオとかラッドとかアカデミー仲間とか、ラムザと
目線が同じ連中はさん付けで呼んでるイメージなんだが、ムスタディオが
呼び捨てにしてるパターンはSSとかでも多いよな。
451 :
前612:03/04/08 02:55 ID:RMbtwp+E
オルランドゥはオークス卿とか呼んでそうだ
>>451 久々に612さんの絵キターーーー!
次は
>>412あたりの挿絵希望。
しかし貴方は甘々士というハンドルがついたんじゃと言ってみる
メリアドールあたりは「アグ」と呼んでそう。
・・・星座相性サイアクなのに??
まあきっとお互い認め合ってるってことで・・アグ。
>>451 「アイスマン」ってどっかで聞いたような・・・って思ったんだが、うたわれか(ダチにリーフ狂信者がいるので笑)。
ちなみに僕は、アーセナルの飛行機嫌いベルカンプを思い浮かべていました。
オーボンヌの地下書庫で、ヴォルマルフから足止めを頼まれてラムザと戦い
結局倒されるローファルは、ラムザ達をわざわざデジョンで死都ミュロンドに招待してあげる必要は在ったのだろうか、と気になるこの頃。
ローファルみたいな頭脳派は難しい呪文を唱えられるのが嬉しいので
機会があれば何度でも唱えてしまうのです。
呪文といえば、アグリアスたちって好きな呪文、嫌いな呪文、とかの嗜好もあったんじゃないかなあと妄想してみる。
モーグリを唱えさせられるアグリアスとかも前あったしなw
個人的にすごく好きなのはプリザド。57577でちゃんと短歌みたいになってる。
初めの5にあたる部分はないが・・・
(5)
(7)闇に生まれし
(5)精霊の
(7)吐息凍てつく
(7)風の刃に散れ
アグリアス「・・・と唱えてプリザド。なにか短歌みたいね」
「引き出す」はどれも七五調で、さらに韻を踏んでたりもするぞ。
458 :
456:03/04/08 19:20 ID:kes5lJT0
>>457 そうだったんだ。いいねえ、韻>引き出す
プリザドは序盤からよく唱えてた魔法なんで思い出深いんだな。
ゴブリンの上に落としたり。第2章でもよくアグリアスの不動無明剣と並んで使ってたし。
>>456 頭の五がないから短歌というよりどどいつに近いと言ってみる。
モーグリ召喚の呪文が恥ずかしくてなかなか詠唱できないアグ萌え
むしろ恥ずかしくて呼べない召喚士に向かって叱咤し、手本を見せるアグたんマンセー。
正しくはヴリザド。下唇を噛んで発音するんだ!
464 :
甘々士:03/04/09 18:28 ID:GrporL7m
というわけでハンドルに変更。前612です。
>>453 お。反応がひとつでもあると描いた甲斐がありますな。
ちなみに
>>412のイメージの挿絵は以前描いたことがあるので今回はスルーで。
>>455 …このスレでアンフライングダッチマンの名を目にするとは思わなかった。
>>464 そういやそうか>以前描いたことがあるので
しかし諦めずにだったら
>>396あたり希望と言ってみる。
「嫌・・・じゃない・・・私は・・・ラムザだったら・・・・・・。」
のアグたんが見たい。
466 :
455:03/04/09 21:49 ID:OhE3iJBF
>>甘々士さん
あ、451の絵グッジョブです!
アグリアスさんの髪を押さえる仕草(コレに弱いw)とアングルがたまらなく好き!
僕でもそこにいたら、つい「好きです・・・」と言ってしまいそう。
ホーリーナイトって信仰の騎士だよね。
オーボンヌの地下深くでアジョラのあの姿を観た彼女はどう思ったのだろう・・・。
つーか、甘々士さんの絵だったら千一夜に入ってる過去のSSの挿絵も
是非描いて欲しいわけだが。
ラムザに着替え手伝われてのぼせ上がってる「flower of mine」のアグとか、
ちっちゃくなってラムザの手に乗ってる「ティンカー・リップ」のアグとか、
ラムザに見守られつつ藁山の上でくーくー眠ってる「秋の午睡」のアグとか、
カエルラムザが服の中で暴れてる「乙女にキッス」のアグとか、
踊り子の格好して照れてる「踊る聖騎士」のアグとか、
露天風呂のすみっこに二人して隠れてる「ベルベニア・エクスペリメント」のアグとか、
お風呂で右腕洗われて悶えてる「小姓ほど素敵な商売はない」のアグとか、
ドレスの胸元からこぼれ落ちそうな「からくりアグ」のアグとか……
ハァハァ
絵師さんからすれば、過去のSSの挿絵を描くというのはさして面白みが
ないのかもしれないけども。
SSに加えて更に挿絵まで付いてとなると激ウマーですな。
職人さん達には負担をおかけする話で申し訳ないですが。
華麗にアグリアスでオナニィー
俺はアグリアス原理主義者として、SSや絵で萌えてはならぬ、あろうことか勃ってはならんのだ!
嗚呼アグリアス様、俺のこれを試練となさるのかっ・・・
>>468 > ちっちゃくなってラムザの手に乗ってる「ティンカー・リップ」のアグとか、
自分も見たい! 見たいが、ティンカーリップは保管除外になってしまったのだ……
今はもう、過去ログでしか読めないのだ(しょぼーん)
>>471 アグリアス原理主義者たるもの、1ターンで3歩より多くは歩いてはならんのだ・・・!
>>473 ...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l ムスタディオ!
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) 私がMove+2を得る為に
|::l ○ ○ |:::|6))) 忍者JP補正を献上しろッ!
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
アグリアス原理主義者たるもの、メリアドールの初期装備である
セイブザクイーンをかっぱいでアグにあげたりしては駄目ですか?
>>475 メリアドール原理主義者はシドからエクスカリバーかっぱいでメリアたんにあげてるので、
余り物をあげたところで問題ありません。
かっぱぐとか言うな!
後にディープダンジョンで忍者が親切に投げてくるんだから!
喧嘩しちゃだめだ!
もうメリアドール関連の話はやめようよ
メリアドールもアグリアスも好きだ。
この展開で文句無し。
アグたん以外興味無し。
アグたんが絡まないならいなくていい。
グア!
ラムザにはディリータという幼馴染みの友がいるわけだけど、アグたんには
どんな友達がいたんだろう。近衛に配属される位だからたぶん高位の貴族出身
なんだと思うんだけど、貴族の幼馴染みとかいたのかなあ。
(当然のことながら)作品中に全く描かれていない過去だから、きっと皆、
いろんな妄想ができるのではないかなあと言ってみるテスト。
ま、もちろん、あまりに妄想な話題なんで、そういうのが嫌いな人もいると
思うのでつが。
初めて剣を手にした日に父親にこてんぱんにやられて、その日以来、毎日
素振りや型のチェックをかかさないチビアグたんとか、考えたら可愛いなと…。
初めての友達は、きっと、初めて練習試合で剣を交えた相手なんじゃないか
とか思ったら萌えてしまった自分は ロリ属性でつか………。
ちびアグたんにぼっこぼこにやられてしまったちび少年との心暖まる交流とかあったと妄想している。
あの容姿だから、騎士団時代に憧れてた同僚とかは絶対いるだろう。
恋愛のレの字にも興味ない(ラムザに会うまで)アグは完全スルー。
アグのことが忘れられないその同僚は北天騎士団にまざって追っ手に
加わり、戦場で対面して
「きっと悪いようにはしない! 俺と一緒に騎士団へ戻ろう!」
「すまないが断る。私は私の信念によってここにいる!」
言いつつラムザの隣へすすすと位置を占めるアグを見て同僚しょぼーん
というようなエピソードが浮かびますた。
幼馴染みってのは……騎士として育てられる女の子の暮らしってのが
あまり想像がつかないからな。とりあえず、家族と下男以外の男性と
接触する機会はあまりなかったんではと言ってみる。
下男ハァハァ
カートとか?>下男
/ \ __ / \
/ u | | ヽ. カートって
| / | u |
ヽu τ──t u / マジ誰だよ…
\ /
>>487 エナビア記に登場。主人公ルーシアの想い人。
ニルヴァーナとは何の関連も無い(わかる人にしかわからんネタ)
>>488 正直知らんかった・゚・(ノД`)・゚・
FFTやり直して出直してくる
アグ様が学生時に実は後輩の恋人がいて
そいつがラムザに似てて・・・みたいなことを考えちゃ駄目でつか?
むしろアグ様〜と慕ううら若き少女が居たとみた。
つまり話を総合するとアグたんは学生時後輩のラムザ似のうら若き少女と恋仲にあったということだな(;´Д`)ハァハァ
>>492 その話に一口乗せてもらおうか・・・
@チャリーン
( ゚∀゚)つ@
495 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/12 10:03 ID:NTgTIR//
( ゚∀゚)つ1000
IDがアグなのでここに書き込ませて頂くが、1000取ってもムナスィな…
もう1000取り合戦やんねえよ あと988タンその他スマソ
うちの近くにアグって地名がある
「阿宮」って書いて「アグ」って読む
連続テレビ小説 アグリ
伝説の葦毛アグリキャップ
そんなチョコボはいません>伝説の葦毛アグリキャップ
FFTキャラネタ版にもカキコしてね〜。
今の所、
ベイオウーフ、レーゼ、ラファ、アルガス、ディリータ
マラーク、鉄巨人、ラヴィアン、エルムドア、ヴォルマルフ以外の敵
が空きキャラです。(たぶん、見た限りでは…)
逆に常連が、アグたん、メリアさん、アルマ、王妃様などです。
良スレじゃ!FFT好き、アグ好きとして記念パピコ
さて、久しぶりに言っておこうか。
アグリアスの胸に顔を埋めて頭をなでなでされたい。
アグリアスに悩みを打ち明けてなぐさめられたひ。
それよりも、恥じらいを浮かべたアグたんに悩みを打ち明けられたい・・・ぞな、もし。
むしろアグリアスに悩みを打ち明けられたい。
ケコーン記念ネタ
アグリアスの密かな悩み事って何だと思う?
アグたんに膝枕してもらって頭をなでなでされたい
アグたんと試合いたい。
彼女にコテンパンにのされた後、かぶとを外しさわやかに輝くアグたんを一番近くで見ていたい。
コテンパンにされた場合この世にいるかどうk・・・
アグたんに不動無明剣でストップされてから装備品を順序よく盗まれたい。
512 :
甘々士:03/04/16 02:11 ID:WTq0dcNS
最初のうちはそっけないアグリアスさんが、
好感度が上がるにつれ、ラムザの気をひこうとして
空回りのアグたんに変身していくわけですね?
ライバルはアルマ、メリアドール、セリア、レディ、ムスタディオ、ラファですね?
>>514 ディリータを忘れているぞ(w
攻略一口メモ:
アグたんは女にうつつを抜かすような男は嫌いなので、最初向こうが
そっけないうちはこっちも放っておくくらいの気持ちで仕事や訓練に
励むのがよし。順調にいけば、ゴルゴラルダ処刑場イベント後くらい
から表情グラフィックが微妙に変わる。そのあとは「一緒に出撃」
「儲け話に派遣」など恋愛度より友好度が上がるイベントをこなして
いけば、空回りアグたんモードが見られる。この状態ではそっけなく
するほど恋愛度が上がるので、「何を言いたかったんだろう?」「まさか、
アグリアスさんがそんなことするわけないよね」など、とぼけた選択肢を
選び続けること。
なお、オヴェリア様とは仲良くなっておくこと。アグたんの心証もよくなる
し、何よりオヴェリアとの友好度が低いと彼女にアグを持っていかれる
バッドエンドがある。
>>512 「もちろん行きます」にカーソルを移動させた自分がいるわけだが。
>>512 うぎゃーーーーっ!甘々士さん、うまいなー。
あのアグイイ。前の凛とした美しさもいいし、今回のゲーム感覚もイイ。
前のやつなんて、背景の空、月がまた綺麗に表現されてる。見入ったよ。
>>514さんのアイデアもおもしろい。本当にありそうな展開。
こんなゲームあったら絶対買う。
アグのハッピーエンドもあればバッドもありか。
…と言う事は、俺が萌えてるメリアエンドもあるな。
ひょっとしたら、アグ&メリ両方ゲットエンドがあったりして…
某ときめきと同じシステムなら、やきもち焼きのアグは滅茶苦茶爆弾が
出やすそうだと言ってみる。
タイトルは「みつめてホーリーナイト」で。
>>519 >みつめてホーリーナイト
ということは、最初のオーボンヌ修道院でガフを支持する言動をすれば、
アグの攻略が不可になる、と。
輸血イベントやキャラ死亡イベントもあるわけですな?
輸血イベントは普通にいいなあ。
ラムザが戦闘で倒れると、
「わ、私の血を使ってくれ!」
病院で目覚めたラムザの横に、いっしょに寝て血をあげてるアグ。
>キャラ死亡イベント
ルカヴィとの最初の戦闘でベイオウーフが死亡します。
うまくやると未亡人のレーゼを(ry
>>512 こんなネタ思いついちゃったからにはもう作るしかないね。
甘々士さんにはしばらくこのネタやって欲しいなあ…
てか作らんと暴動が起きかねんぞ( ・∀・)y─┛~~
523 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/17 00:27 ID:Xyr8XbOA
>>512 _, ._
( ゚ Д゚) ガシャ
( つ O. __
と_)_) (__()、;.o:。
_n
_、_ グッジョブ!! ( l _、_
( ,_ノ` ) n \ \ ( <_,` )
 ̄ \ ( E) ヽ___ ̄ ̄ ノ グッジョブ!!
フ /ヽ ヽ_// / /
524 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/17 00:30 ID:Xyr8XbOA
て言うか皆、みつめてナイト知ってたのな。
微妙に親近感わいた。
でもこの絵・・・どっかで見た何かの絵を思い出しそうなんだが・・・思い出せん。
後ろの風景のせいかな。
攻略一口メモ(
>>516氏の意見を参考)
アグリアス
基本的に女にうつつをぬかす男は嫌い。
仕事や訓練に真面目に取り組むタイプを好む傾向がある。
好感度がある程度上昇した後、そっけない対応を取りつづけると、
焼きもち、空回りアグモードに突入。
オヴェリアと友好関係を築く事がアグエンドの条件。
好感度UP条件
一緒に出撃・訓練を行う
戦闘中、アグリアスに対して「回復」や「かばう」を実行する
王家やオヴェリアを助ける行動をとる
好感度が一定以上に達すると、彼女のアプローチに対しそっけない態度を
取ると、逆に好感度が上がる。
好感度ダウン条件
出撃メンバーからはずす期間が長い
反社会的な行動を取る
オヴェリアと敵対する
他の女性と2人きりでいる所を目撃される
526 :
525:03/04/17 10:25 ID:l6TTLCP8
メリアドール
常にかまってもらいたい。
自分だけを見てくれるタイプを好む傾向がある。
好感度がある程度上昇した後、そっけない対応を取りつづけると、
鬱メリアモードが見れる。(その後の関係修復は不可能)
誰とも恋愛モードに入らない事がメリアエンドの条件。
好感度UP条件
メリアドールに優しく接する行動、発言をする
一緒に出撃・訓練を行う
戦闘中、メリアドールに対して「回復」や「かばう」を実行する
イズルードを擁護する発言をする
好感度が一定以上に達した後、積極的に彼女と付き合うと大恋愛モードに突入
好感度ダウン条件
出撃メンバーからはずす期間が長い
イズルードを馬鹿にする
アグリアスと恋愛する(アグリアスとのライバル関係を表現)
そっけない態度を取る
「みつめてR」はどうする?怖いもの見たさというか…
528 :
525:03/04/17 10:47 ID:yWyCPSQw
ラファ
わがままである。一途である。
常に自分に賛同してくれるタイプを好む傾向がある。
反社会的な行動を取っても、好感度は下がらない。(一途な所を表現)
マラークとの友好度を最大にする事がラファエンドの条件。
好感度UP条件
ラファのわがままを容認する
一緒に出撃・訓練を行う
戦闘中、ラファに対して「回復」や「かばう」を実行する
好感度が一定以上に達した後、そっけない態度を取りつづけると
マラークと敵対モードに突入(その後の関係修復は可能)
好感度ダウン条件
出撃メンバーからはずす期間が長い
マラークを馬鹿にする
ラファのわがままを叱る
…以上っす。他、だれかイベントを作ってみて。
529 :
525:03/04/17 11:23 ID:vJOeux5i
一人追加しまーす。
セリア (性格わからんのではちまるいち氏のSSを参考)
神出鬼没である。いたずらをするのが好き。
自分より強い男を好む傾向がある。
反社会的な行動を取っても、好感度は下がらない。
エルムドアを改心させる事がセリアエンドの条件。(かなり難しい)
エルムドアを改心させないでセリアとの恋愛モードに入ると、
彼女が化け物に変化→セリア死亡のバッドエンドになる
好感度UP条件
セリアのいたずらを容認する
セリアとの決闘に勝ちつづける
仲間にした後、一緒に出撃、訓練を行う
敵、仲間の時に関わらず「回復」や「かばう」を実行する
セリアの正体発覚後、「それでも彼女を受け入れる」の選択肢を選ぶと
好感度大幅UP
好感度ダウン条件
仲間にした後、出撃メンバーからはずす期間が長い
エルムドアと敵対する
セリアのいたずらを叱る
彼女の正体を嫌がる発言をする
セリアの正体発覚後、「僕には無理だ…」の選択肢を選ぶと好感度大幅ダウン
530 :
516:03/04/17 13:50 ID:ITwqWTe6
今更だが友好度と恋愛度の二元ベクトル方式はTLSを想定してました。
だから、友好度より恋愛度を上げていくと「どきどきアグたん」モードに
なって、こっちでは積極的にアプローチする(でも寸止め)ほど好感度が
上がるという。
アルマ
隠し攻略対象。オヴェリア、アグリアスとの友好度が一定以上に
なると出現。友好度・恋愛度の初期値が高いので、出現させて
しまえば攻略は難しくない。ただし結婚エンドはない。
必須条件:イズルードを死なせること。
アリシア、ラヴィアン
攻略はできないが、うまく会話すると名前を教えてもらえる。
ギャルゲやったことないからわかんね
労八は攻略対象外でつか?
労八はムスタに改造されて美少女にな(ry
ボコも何かの拍子に美少(ry
ついでにティアマットも(ry
ルカヴィ(ry
ルカヴィの特にキュクレインの美少女姿は想像すらできません。
おまいらミルウーダタソを忘れるでねぇ!
最近のこのスレを見ていると、FFTの女性陣て皆愛されているんだな、と思う。
まるでキャラ萌え総合スレみたいだ。アグスレなのに。
バルマウフラたん攻略は、どうなるんでつかw
538 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/17 20:39 ID:P05Z/mAc
ティータを忘れておるよ。
>>535 韮沢靖の描くような、パンクで不健康でただれてそうな娘と言ってみる。
んで、胸だけたぷんたぷn(ry
>ニラ絵
_, ._
(;´Д`) ・・・
541 :
甘々士:03/04/17 22:48 ID:8GEPF+Xg
じゃあ私がシナリオやりましょうか?w
ラファ……よりもイヤイヤ顔アグたんキターーーーー!
FFDQ板屈指のSS職人度数を誇るこのスレならシナリオも何とかならんことも
ない気が……あとはプログラマがいたら奇跡が起きないかなあ。
いろいろあって、ごぶさたしてます(汗 早く次の書きたいよ〜。
……プログラムなら、今は高機能なフリーの実行エンジンがいろいろありますよ。
僕はNScripter(月姫のエンジンね)使ってみたことあるんですけど、単純なノベルなら
難しいこと考えなくてもそれっぽい出来に仕上がります。今はBGM、効果音、背景画も
フリー素材で何とか集まるので、最低限文字コンテンツと立ちキャラがあれば一本
作れちゃいますよ〜。
☆ チン マチクタビレター
マチクタビレター
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\T∀T)< 奇跡まだー?
\_/⊂ ⊂_)_ \________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄./|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
| 萌えが止まらない |/
まあ、本当に作るとなったら面倒なことや嫌なことも色々あるだろうから、
ネタのままで楽しむのが一番とも思うが。FFギャルゲーって今どうなってるんだろう……
しかし、ネタのままにしてもまだまだ遊べそう。
とりあえず「みつめてホーリーナイトR」はFFTに他ならないと言ってみる。
……ほら、ジョブチェンジと着せ替えって似てるし。
エノビア記ならぬ、アグリア記を執筆する畏国同人界の女王オヴェリア
作画:オヴェリア
原案:オーラン
しばらくはこのネタで楽しめるね。
甘々士さん乙。
ラファが割り込んできてラムザを持って行かれそうなんで、
うろたえちゃうアグ。イイ!
もち「ここに残る」を選びます。
できたら、ラムザの事でアグとメリアがにらみ合ってる絵を書いてほしいな〜。
この2人ってゲームでも相性最悪だったっけ?
みんなのネタを少しまとめると…こんな感じ?
アグリアス:オヴェリアと友好関係を築くのが条件
好感度上昇後、そっけない対応→焼きもち・空回りアグモード
好感度上昇後、積極的に付き合う→どきどきアグモード
バッドエンド:オヴェリアにアグを奪われる
メリアドール:メリアドール以外とは仲良くならない事が条件
好感度上昇後、積極的に付き合う→大恋愛モード
好感度上昇後、そっけない対応→鬱メリアモード(BADか?)
ラファ:マラークと友好度を最大にする事が条件(最後で気づき泣きを見そう)
好感度上昇後、積極的に付き合う→ラファモード
好感度上昇後、そっけない対応→マラークと敵対モード
労八:ムスタディオ親子に改造させる事が条件?
好感度最大→労八がラムザのメイドになるED
アルマ:隠しキャラ。一度クリアすると次から攻略可能
好感度は最初から高いので攻略は簡単
好感度最大→静かな田舎町で、兄妹水入らずED
続き〜。
さっきのアルマは「イズルードが死ぬ事」の条件追加。
ミルウーダ:一度クリア後に可。アルガスを助けない&ミルウーダを説得が条件
好感度最大→ウィーグラフを仲間にできる全く別の展開に。貧乏だけど幸せED
セリア:エルムドアを改心させる事、彼女の正体を受け入れる事が条件
エルムドア改心、好感度上昇→セリア恋愛モード
エルムドア敵対、好感度上昇→セリア化け物に変身、セリア死亡BADED。
バルマウフラ:ディリータと手を組む事が条件
ディリータと和解後、好感度最大→ディリータと共に英雄になり彼女は軍師ED
ディリータと非和解、好感度最大→ディリータに美味しい所を持って行かれる
BADED。
ネタだけど、本当にありえそうなゲーム。あったら買います。
メリアドール×アグリアスとアグ×メリーさんならどっちですか。
もちろん、異世界に連れて行くかどうかの選択肢はありますよね?
聖石を7つ使って
ミルウーダを蘇らせ花売りの借金返しレーゼに調教教えてもらいましょうよ!
>>554 漏れの脳内ではラムにより俗世界に連れて行かれます。
>>512のシチュの好感度が上がるとこんな感じか。
アグ「こんなところにいたのか、ラムザ。その、買いたいものがあってな。
街へ出ようと思うのだが、少しかさばるものなので、も、もし暇なら、一緒にその……」
>「もちろん行きます。ちょっとしたデートですね」
>「あ、ムスタディオが丁度買い出しに行くところですよ。頼んでおきますね」
上がどきどき用
下が空回り用選択肢
>>556 上の選択肢選ぶと、アグは赤面し、しどろもどろになるわけですな。
んで、2人一緒に行くと、結局は全然かさばらなかったと…
アグラムが一緒に行くと…
メリ「あら?ラムザ。ちょうど良かった。この荷物持つの手伝ってくれない?」
アグ「あぐぅ…」(
>>512のアグの表情)
ラム「うーん…」
選択肢
「ごめんメリアドール。ちょっと街へ用事があるんだ」
「重くて大変そうだね。手伝うよ。アグリアスさん、いいよね?」
上を選ぶと、アグは笑顔をほころばせ、メリはうっすら目に涙を浮かべる。
下を選ぶと、喜ぶメリに対し、アグはじろりとラムザを睨みだんまり…。
いいねぇー。やってみたい。
アグももちろんだが、
>>552のミルウーダとバルマウフラを攻略したい!
ウィーグラフ仲間にしたいし、EDでラムザを英雄にしてみたい。
>>554 異世界に連れて行くかどうかの選択肢。連れて行かなかったらどうなのかな?
別れたまま帰ってこないあの人をアグはずっと待ちつづけ、
食事はいつも2人分用意。そんで1人静かに食事…。
そしてラムザをいつまでも待ちつづける少し悲しいED…。
>>559 連れて行かなくても強引についてくると思われ
アグの好感度がMAXだと異世界まで付いてきて、アルテマを倒すとトゥルーEND。
負けるとバッドEND。
MAXじゃなかった場合、ラムザの言うことを聞いて異世界には行かない。
その後アルテマを倒すと、アグの所にラムザが帰ってきてハッピーEND。
アルテマに敗北すると、アグはいつまでも待ち続けるEND。
ちなみにアグの好感度が低いと、異世界に連れてくかどうかの選択肢すら出ない。
異世界に連れて行くかどうかの選択肢は、1番好感度の高いキャラにのみ発生。
・・・て感じでどうかな? マジで面白そうだ。
一番好感度が高いのがアルマだと、ラストでチョコボに乗って
二人で草原を……
ところで異世界に連れてくって何か元ネタが? 葉鍵とか?
正直、ゲームシステムの妄想はもうお腹いっぱい。
>>562 オーボンヌ修道院、地下書庫五階の魔法陣の上で、
デジョンを唱えてワープするのはどこだ?
>>564 そういうくだらんレスをつけるな。いやなら何かネタ出せ。
前から批判するだけのレスつけてレス数をにぶらせる
ウザイ奴いたが、おまえやろ?
ま、これぐらいにしておいて
アグの名ゼリフ、「おまえを信じる!!」は好感度に影響されるのか?
低かったら、ガフに言われても
「…今は関係ない!」とか言って、その件は戦いの後でラムザに聞く展開に。
私はイヴァリースの中世史を研究している
アグネスという者です・・・
貴女は”獅子戦争”をご存じですか?
かつて、
イヴァリースを二分して争われた後継者戦争は
一人の無名の若者、ディリータという名の
若き英雄の登場によって
幕を閉じたとされています・・・
ここで暮らす者ならば
誰もが知っている英雄譚ですね
しかし、私達は知っている
目に見えるものだけが”真実”ではないことを
ここに一人の女性がいます
当時、王家に代々近衛の騎士を輩出していた
オークス家の末妹です
(ここで背を向けた女騎士のシルエットが浮かび上がる)
(心眼で見よう)
彼女が歴史の表舞台で活躍したという記録はありません・・・
しかし、昨年発見された
(長年、旧ベオルブ家の書庫に眠っていた)
”ベオルブ白書”によれば
この名も無き女騎士こそが真の英雄だといいます・・・
いえいえ、王家によれば
この騎士は王家に反逆し
当時の畏国王の妻を乱心させた元凶そのものだとか・・・
どちらが”真実”なのか?
さあ、私と共に
”真実”を探求する旅へと出かけましょう
あ、その前に、
貴女の”名前”を教えて頂けませんか・・・?
名前:アグリアス
誕生日:巨蟹の月1日
ちゃ〜ららららららら〜・・・
ゲームならこういうのもやってみたい。むしろやりてぇ。
>>569 ライオネル城を脱出するマップがきつそうだなあ。
ハメ撮る
エッチなことを言わないでください。
アグ様をハメ撮るだなんて・・・
なんて、うらやますぃw
アグ様はラム君に稽古をつけてたりしたんだろうか
「二人っきりだ」と気付いてドキドキしたり、彼に追い越されそうになって「もう稽古をつける事もなくなるんだな」と思って寂しくなったり
稽古最終日にそのまま床の稽古へ・・・
なんてことがあったりなかったり・・・?
なんだかドキドキね・・・
>床稽古 イイ!(・∀・)
事前に叫びまくっていたラムザに、両方ともメタメタにされてしまうアグたん
そっちの方は普段はラムザ主導なのに、「稽古をつけてくださいね」と言われてどうしたらいいのか分からないアグ様
アグリアスの声優を選ぶとしたら、浅川悠かな?
地声が可愛いので、騎士としてナメられない様に普段は声作ってる
とかいうシチュだったら萌えるな。
>578
榊原良子だと何度言ったら(ry
581 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/20 21:05 ID:+wyS1QjI
>>580 ちょっと声低すぎ・・・。
合いそうだが、濃すぎるかも。
そして浅川悠は、薄すぎかと。
そこで十二国記でも活躍している久川綾の出番というわけだ。
583 :
甘々士:03/04/20 21:27 ID:2RUHD5nG
VPのレナスの声やってた冬馬由美がイイ(・∀・)!!
甘々氏キタ━━━(゚∀゚)━ ゚∀)━( ゚)━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!
アグたん(;´Д`)ハァハァ番外編(;´Д`)ハァハァ
ウラヲカイテオガタメグミアタリガ・・・>(゚∀;|
>>583 ぐっはあああああ!!!!!甘々士きたあーーーーーっ!!!!!
俺のお願いを聞いてくだっすったんですね!サイコーです。
メリア、髪の毛あるんだねやっぱ。俺もある派。つるつるであってほしくない。
アグとメリの胸、差がある気が。
これはあえてそうしてるんですか?だとしたら細かい気配り。
もう一枚は、アグが従順になった絵かな?
いつもは凛としたアグが、恋におぼれてラムザに服従。
男の夢だ。
とにかく!萌えました…。私のMyバイブルに保存クリーーック!!!
変な薬を嗅いでしまったイベントというのでも可ですか?
>>583 甘々士たん、いつもいつも(゚д゚)ウマーな絵をありがd
俺はもう嬉しくて嬉しくて(´Д⊂)あ、涙が…
声優なら俺も冬馬由美にイピョー いや気高い感じがね…
>>583 みつめてホーリーナイトは裏モードもありでつか!?
誇り高いアグにここまで言わせるにはよほどのことを……
怪しいヒゲの商人がアグリアスに薦めた
「殿方の前で素直になれる薬」。
凛として、この怪しい商人を相手にしようとしない彼女に
商人はイヤミを込めながら薦めたまでだったが
ラムザとの関係に多少ながらもどこかでもどかしさを感じていた彼女は
悩みながらも商人から薬を買い取ることにする。
しかしながらその正体は当然アレな薬なわけで。
あとは
>>583へ。
と適当に書いてみた。
>>592 実はアグリアス様を一人にしていると起こる地雷イベント
きっちり自制して手を出さないと、正気に戻った時に友情度が上がりはするものの
「私はそんなに魅力がないのだろうか」と愛情度が少し下がります
手を出した場合は「あれは薬の所為なんだからな、本心じゃないんだからなっ」と顔を赤く染めて暴れます
好感度は言うに及ばず
しかし、どちらを選んでも可愛いアグ様が見れるので非常に悩むところ
地雷・・・か。
アグ「メリアドール、貴公のセイブザクイーンは私が責任を持って預かる」
メリ「・・・守れなかったくせに」
どっかーん!
折れの脳内アグたんはチュンリー並にムキムキマッシヴとか言ったら殴られますか?
596 :
hc:03/04/21 12:50 ID:bPiw3Yed
>>595 だめでつ!
俺の脳内では
「戦闘の為に余計な贅肉も筋肉もついてない、しなやかで弾力があってさわりごこちのいい(あれ?)体つき」です!
ラムザに「アグリアスさんの体ってさわりごこちがいいですね」と誉められて
大赤面するアグ萌え
598 :
hc:03/04/21 14:34 ID:bPiw3Yed
稽古のあとのマッサージ。ラムザ得意そげ。
でも、ペア組みで同性で組むはずが(意図的に)あぶれて、ラムザとアグたん。
アグたんどきどきしながらラムザをマッサージ。
で、ラムザにマッサージされてアグたんかちんこちん。
(押しマッサージメイン<アグたんが女性だから、そのへんを考慮する俺の脳内ラムザ)
(⊃Д⊂)キャッ H!
>>598 「駄目ですよアグリアスさん。そんなに緊張してちゃマッサージになりませんよ」
「そっ、そうは言ってもだなっ、ちょっ、待てっ!?」
「もっとリラックスしてください……。何も痛いコトしようってわけじゃないんですから」
「こっ、こんなに気恥ずかしいなら、痛いコトのほーがなんぼかマシだっ!!」
言った後、ラムザに痛いコトされてる自分を想像してしまい、つい真っ赤になって黙り込むアグたん。
ちょっとぐらい筋肉付いている方が萌え。アグたんは凛々しくなきゃ。
いやむしろょぅι゙ょアグリアス萌え
>>601 筋肉は付いてても良い。が、
それは、しなやかなのが良い。
>>596は「余計な」筋肉がついてないと言ってるので、必要な筋肉は
きっちりついてるのだと思われ。
アグの体のさわりごこちを知っているのはラムザとオヴェリア様だけ、
と言ってみる。
アグリアスの体のさわりごこちについて大いに盛り上がるラム&オヴェと
その横で死ぬほど恥ずかしいアグ
むしろ、ラムザの前でオヴェ姫に触り心地を言われて
「ラムザは気にしないだろうか」とはらはらするアグ様で
後で「どこまで触られたんですか」とじっくりねっとりラムザに尋問されます
606 :
極悪アグ:03/04/21 22:12 ID:OTCmPScc
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 「あ…ラムザ。そう、そこ…
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ううん、もう少し上…あん、すごいラムザ…
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l 私、もうあなたの虜になりそう…」
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) …パタンッ。(アリシア直伝の教材をしまう音)
|::l ○ ○ |:::|6))) …よし、今日はこれでいくか。
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
アリシア「アグリアス様、今日も挑戦なさるみたい」
ラヴィアン「そして、いつものように空振りと…」
そういえば、アリシアとラヴィアンの性格って皆さんどんな風に
妄想してるんだろう。
俺の場合、
ラヴィアン:勝ち気でずけずけと物を言う。恋愛に鈍感な上司のことを
心配していて、ラムザと何とかうまくいかせようとしている。
アリシア:おとなしめでいくらか百合の気あり。アグリアスに憧れていた
ため当初はラムザに否定的だったが、後にはラヴィアン以上の
ラムアグ推進要員となる。ラヴィアンよりも手口が搦め手で容赦ない。
初プレイでナイトの後に転職させたのがラヴィ→モンク、アリ→白魔道士
だったのでこんな性格になったわけだが。
ラヴィアンとアリシアか。
初プレイ時は第2章の初めの時点で二人とも士官学校からの仲間よりも強かったので、
歴戦をアグたんの横で戦い抜いたよ。
ゴルゴラリダ処刑場・・・不浄王キュクレイン・・・仇敵ウィーグラフ・・・魔人べりアス・・・
・・・べスラ水門・・・死の天使ザルエラ・・・憤怒の霊帝アドラメレク・・・聖地ミュロンド・・・
・・・そして死都ミュロンド。
最後の最後までナイトだった。
儲け話にもよく行かせてたんで、初プレイ時にすごく思い入れのあるキャラになったよ。
人によってあの二人の思い入れって違うからね〜。
ウチは第1章で味方のジョブとかレベル稼ぎまくってたから、
ほとんどつかえなかったな…。
あの二人って儲け話に出せるの?
>>609 > あの二人って儲け話に出せるの?
出せるよ。アグは出せないけど。
「事情のない者だけ」しか儲け話には出せないと言われたんで
店の親父が知ってるようなアグの事情ってどんなんだろうと、
ちょっとエロスな妄想をした過去を思い出しますた。
>>610 踊り子アグがあんまり美人なんで、ちょっと店のステージで
踊ってもらおうとしたら照れて大暴れして店が半壊したんです
>>610 風水士アグがあんまり露出度高いんで、ちょっと酒場の人たちが
からかったら照れて大暴れして酒場の人たちが半殺しにされたんです
アリシア のほほんとした性格の、甘えっ子。アグたんに憧れ
ている(女子高のあれ。)
ラビアン 少し気が強く、利発な性格。アリシアとつるんでいて、
自分がお姉さんの気がしているが、じつは自分が寂しがり屋
だったりする。
(携帯だから、ウィに濁点が打てん 泣)
>>605 「ここを触られたんですか?」
「はぁっ……そ……う…だ」
「ここも?」
「ふぁ……そこも……っ」
「ここはどうですか?」
「ひゃっ!?……そ、そんな所、は……っ!」
「ここはどうです? あとここは」
「あ、あ、あ……! も、もう、ゆる、許して、ラムザ……っ」
「駄ー目です。僕はね、やきもちを焼いてるんですよ。オヴェリア様が
アグリアスさんの体をどこからどこまで知ってるのか、ぜんぶ確かめるまで
今日はぜーったい寝かせてあげません」
「そ、そんな、こと……あ、は、ひぁ、ラムザ、…ラムザ……!」
泣かされつつも「やきもち」という言葉がちょっと嬉しいアグ
翌日は出撃不能
なんなんだ、このスレ住人達は!
ラムたんよりオベ姫よりアリラヴィより、そして漏れよりもアグに
萌 え 殺 さ れ て い る ッ !
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
616 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/23 00:20 ID:fWrBtdHc
>614
最高です
>>617 >オヴェリア 153cm
!…ほほぅ、そうか155以下なのか。
パシャッ パシャッ
パシャッ アグ様!こっち向いて!そこのオコンネル邪魔!
∧_∧ パシャッ
パシャッ ( )】Σ
. / /┘ パシャッ
ノ ̄ゝ
>>617 女性にしては背が高い方で、ラムザとほとんど同じくらい、という
印象だな。ラムザより高いとアレだが。
甘々士のバレンタイン絵は結構身長差があるので、あれは
ラムザが背伸びして上からのしかかり気味に主導権を奪ってる
のだと妄想してみる。
アグ様は166〜169ぐらいだと思う。
現実の女で考えて、
160未満→標準より低い。ぱっとみて小柄の可愛らしい子だなと感じる。
160〜165→普通。そこらへんにいる。
166〜169→普通、もしくは少し高く見える程度。
170〜175→標準より高い。印象としてはお姉さんタイプ?
アグは甘えるタイプではないし、元々戦う騎士。だから低くはない。
けど、アグは純情でウブな所があるのがこのスレでは受け入れられているので、
お姉さんタイプでもない。
だから166〜169の普通より少し高く見える程度と勝手に妄想。
以下、メンバーの身長(俺の妄想)
ラムザ:170〜173(強さよりは優しさを感じるので平均か若干低い程度)
メリア:168〜172(アグと比べ、力は強い。だから女性としては高い方)
ムスタ:170〜175(ラムザより低いとは考えられない。)
ラファ:158〜163(戦う女だけど、可愛らしいイメージからこれぐらい)
ベイオ:178〜185(まあこいつは高いでしょう。)
漏れの脳内では、完全にラムザより高かったよ。
>お姉さんタイプでもない。
外見の印象はお姉さんタイプでいいと思うがなあ。実際、ラムザより
四つも年上なんだし。凛とした頼りになりそうなお姉さんで、でも結構
純情でウブ、というのが萌えるのじゃないか?
というわけで、ラム170、アグ169くらいに一票。
本編ではアグと出会ってから最低一年は経過してるので、最初は
ラム168くらいで伸びて追い抜いた、とかだとなお萌え。
折れの脳内ラム座は170逝ってないなぁ。
シドやザル袋、賽ダーグは180越えてそう。
ついでに。
ビブロス→体長2m20ぐらい。(普段はかがんでいるのででかくは無い)
ロボ→2m50ぐらい?
ラムザは若干控えめに168a、アグは少し高めに171〜172a。
面と向かうとどうしてもアホ毛が視界に入る目線、てのがいいな。
シド=ベイオウーフ=アグリアス>メリアドール>>(越えられない壁)>>マラーク>ムスタディオ>ラムザ>オヴェリア=アルマ>ラファ
627 :
hc:03/04/23 19:20 ID:TFJZ9prD
>>625 同意っ!
個人的には、アホ毛を触りたくてウズ2してるアグたんの絵キボンヌ
例・ムスタと歩きながら話してるラムザの後ろを、何か思案してる様子で実はアホ毛に触りたくてずっと後ろを歩いてるアグリアス
目の前で揺れるアホ毛を掴みたいという欲求に駆られるアグ様
「私の方が背が高いと、並んで歩く時にカッコ悪いかな」と思ったところで
「何で私とラムザが並んで歩くのだ」と慌てるアグ様
そして、「背が低いとカッコがつかないよなあ」とミルクを飲んで背を伸ばそうとするラムザ
> そして、「背が低いとカッコがつかないよなあ」とミルクを飲んで背を伸ばそうとするラムザ
そ れ だ !
ミルク好きなのは身長が低いのがコンプレックスとゆーのが
どっかであったような…。
アグ「ラムザ、酒を好かぬというのは分かるが、一軍の長ともあろう者が
ミルクしか飲まぬと言うのでは他の者に示しがつかないぞ」
ラムザ「お心遣いは感謝します。ですが、ミルクしか飲まないのは他にも理由がありますし」
アグ「何だ、言ってみろ」
ラムザ「僕はこの通りあまり背の高い方ではありませんから、
ミルクを飲んで少しでも背を伸ばさないと馬鹿にされてしまいます」
アグ「他人を外見で判断するような輩の事など気にすることはあるまい。
…少なくとも、私は気にしないからな」
ラムザ「ありがとうございます。でも、やっぱり気にしますよ。
好きな人が僕より背が高いとなると尚更ね」
アグ「そ、そうか。そういう理由なら仕方ないな、うむ」
設定イラスト見比べた印象では2章ラム<アグかなあ・・・<身長
まああくまでイラストの視覚的判断だけどね。
そうするとアルマとラムザの身長は大差ないし、
オーランとかアルガスとかなんかアルマより低い感じだし、
他のゲームでもイラスト上と設定身長が明らかに「えーっ?!」っていうのもあるしアテにはならんが。
自分の萌えに忠実になればお互い身長コンプレックスのラムアグ(*´Д`)ハァハァ
過去で既出だが、身長とくれば…次はあれだな。
アグは巨乳だという意見があったが、どうもな…。
アグは、「少し大きめ」ぐらいで、見た目がスレンダーで美しいと妄想。
カップでいえばDぐらい。これでも充分。Eになると巨乳の部類に入るな。
美しさは大きさじゃないのが俺の考え。バランスが大事だと思う。
んで、メンバーでは、
レーゼ>>(決して超えられない壁)>>メリアドール≧アグ=セリア・レディ
>>アルマ>オヴェリア>>ラファ
「何故アグがメリより小さいんだ!!」という意見もあるが、
俺の勝手な脳内妄想だから許して。
アグはその性格、話し方からも一見男か?と思う所と、
普通に女してるメリだから、まあメリの方がわずかだが大きいのでは?と…。
「美しさはバランス」という考え方からアグを一番いいポジションに
置いたつもり。
ハイトが1違うと目線が合うアグリアスとラムザ。
アグリアス「やぁ・・・」
ラムザ「はーぃ・・・」
アグ&ラム「・・・・・・」
Cカップずきは正解に近い、最も限りなく正解に近い
でも、Cに満たない女性も多いという罠。
どうせオイラは「夢見がち」さ・・・
胸のサイズネタは確かPart4あたりでいっぺん出た気もするが。
>>632 俺も脳内妄想で対抗すると、「ゆたかな」という形容が似合う程度。
具体的にどの程度かはあまり考えてないが、序列でいうと
アルテマ>アグ>レーゼ>セリア・レディ>メリアドール>アルマ>
(超えられない壁)>>オヴェリア>ラファ
バランスが取れていて美しいのはレーゼ・メリアあたりで、アグは
それよりさらに少しグラマーな、男好きのするくらいの体。んで、それも
本人のコンプレックスになってるという。
……ああそうか、最初はバランスが取れてたけどラムザに揉まれて大k(ry
636 :
hc:03/04/24 10:50 ID:P01mp8cu
うむ
胸に関しては各人の好みがあるでせう。
おいらの友人の彼女、スタイルのおかげかCカップくらいなのにどーんと大きく見える。
最初は「でかっ」とか思ってたけど「確認した」友人の話によると、スタイルとのバランスでそう見えるだけで、巨にうという訳では無いそうな
やはり、バランス次第で「ばいーん」感が強調されると思うのでアグたんはCぐらいで!
(結局ラムザに「D」にされるのだけど)
キュクレイン>>>>
バルマウフラ>>アルテマ>アグ>レーゼ>セリア・レディ>メリアドール>アルマ>
(超えられない壁)>>オヴェリア>ラファ
638 :
極悪アグ:03/04/24 19:54 ID:XnZijQeJ
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ○ ○ |:::|6)))
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l/. l;/
アグリアス・オークス パーソナルデータ(各自好きに入力)
年齢 :永遠の二十歳。
出自 :代々騎士を輩出した家柄の娘。
身長 :169cm
体重 :ノーコメント
血液型:??? A型?
B:86(D)W:58H:85
性格:正義感が強く義理に厚い。また誰からも頼りにされるしっかり者。
ただし、恋愛に関しては全くの無知であり、とことん要領が悪い。
好きな食べ物:チョコボエッグの目玉焼き、ミルク(ラムザの影響)
好きなタイプ:真面目な人、年下。
将来の夢:ラムザのお嫁さんになる事。
アグの血液型:うーん、O型じゃないとは思う。
出自:騎士の家の娘ってのがデフォかな?農家はイメージちゃう。
意外と孤児で、子供の頃辛い人生過ごしたとか…
と思ったが、そうだと士官学校通えんし、まして位の高い騎士になれんわな。
3サイズはまあそんなもん。B:88は大きすぎるか?
大人っぽくワインも追加希望。
チョコボに乗っている時下半身に突き上げる衝動に快感を感じている。
そんなエロSSあったなw
極悪アグたんも、やっぱりラムザのお嫁さんになるのが夢なのか。
かわええなあ。
アグ様は胸が大きくなって鎧が合わなくなくなった事がラムザにばれると、
「お、お前があんな事ばかりするからッ」と必死で言い返しますか
さらに、「騎士としてこのままでいいのか」真面目に悩みますか
まあ、最終的には「わかりました。もうやめます」と言われて
やめて欲しくないけどやって欲しいとも言えなくて葛藤する訳ですが
そもそも「胸は揉まれて大きくなる」という定説を知らないので、
「最近、なぜだか胸が大きくなったようでな……」などと普通に
アリラヴィあたりに話してニヤニヤされます。
あとで話を聞いて真っ赤になってラムザのところにねじこんで
あとは
>>643
萌え.jpにFFTスレたってるな
子供の頃、私は世界はずっと愉快な所だと思っていた。
でも、皆こんなにも優しく、
せいいっぱい誰かの為に生きているのに、
悲しい事は起こる。
出生の秘密を知り、己の身を呪う者もいる。
騎士とは、何なのだろう。
647 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/25 14:16 ID:o/ZrMxbz
性騎士アグリアスたん…ハァハァ
ところでぢゃっからんたんのアグ本最高でつね。
648 :
端:03/04/25 20:32 ID:pFUAaYKN
その本おせーて
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,' .:l:./ '、'、. ヽ、\ ヽ、; :l l,
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l ..:リ、,--ゥ、 \ ,ィ''''‐ァ、゛、:. /
. l .l ヽー' .`‐-゛ l :.:lノ <・・・
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l ..:リ、,--ェ、 \ ,ィ''‐‐ァ ゛、:. /
. l .l ヽー' .`'‐‐' l :.:lノ
l.: :.l.'、 l; ノ, .:lノ、 <ラムザ
l l. ヽ、 、ー‐ ,イ:.:.l :.l/)
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うまい!!
ていうか、奴隷アグは笑った。嫉妬アグもイイ!!
いい仕事してますね!!
>>649アグは照れアグに見える。かわいい。
後の平常アグ以外はぴったしだ。
作った人にお願いするなら、平常アグは改良の余地有り?
凛とした所を入れてくれたら、あなたは神認定です。
FFT世界には合わないが、
アグとラムザが海水浴に行ったと妄想してみる。そんでアグはカナヅチ。
アグが大胆にビキニ姿で登場。アグのきれーな肌、可愛い水着姿にラムザうっとり。
早速、アグの水泳練習開始。まずはばた足から。
アグは泳げないので、「ラムザ、絶対に離すな!離したらひどいからな!」
と言って、ラムザの手をぎゅーっと握って離さない。
ラムザの言われるまま、今度は顔を水につけ、息継ぎとばた足同時練習。
ぷはぷは、ばしゃばしゃとアグなりに必死に練習。
するとラムザはいたずらしてみたくなり、そっと掴んでた手を離す。
しばらくそれに気づかなかったが、ようやくアグがそれに気づき、
「わああっら、ラムザ!!たったすっゴボゴボっおっ溺れるぅ!」
必死になってラムザに抱きつきかかる。
アグの胸がラムザの腕にぎゅーーっ。アグは自分がそんな事をしてるのに
全く気づかず。ラムザにやにやしながらもカチンコチン。
冷静になってみると、実は足が地面に届いていたというオチ。
ぴったりラムザに抱きついて、胸まで押し付けている事にアグが気づく。
顔を真っ赤にしながらもラムザを睨むアグだった…。
この後、調子にのったラムザに深い所へ無理やり連れて行かされ、
抱きつく事を余儀なくされ、ラムザにいじられまくるアグたんだった…。
カチンコチンてどこが!?
>>655 実は平常アグはだそうかだすまいか悩んだところ。
ここにあわせて小さく作るのは結構苦労します
>>656 >冷静になってみると、実は足が地面に届いていたというオチ。
アレだ、それを浜辺から見ていたムスタ達にからかわれたりとか。
で、無言で陸に上がって無言で近づいて無言で水月に一撃(SA:格闘)。
悶えるムスタディオ。ざまぁねぇと笑い転げるラッドとマラーク。
でもアグのほうは真剣で、海中のラムザに振り返りざまに
「にっ、二度とこんな真似するんじゃないぞラムザ! ほんッとに怖かったんだからなっ!!」
と涙目で言い返してきたりして。
それでも深い所に連れてかれるとしがみつくしかできない事は、ラムザにはお見通しだったのです。
あーダメだ、自分の妄想ではデフォでメンバー揃い踏みの上に、
どっかで一度はムスタがアグにのされてないと気が済まない(笑)なぁ。
ムスタがボケ、アグがツッコミのイメージがあるせいか。
>>656 水着姿のアグたん。可愛いー。
てことは、後ろの長い髪は水に濡らさないよう後ろで結わえてると。
耳元の2本の髪だけが垂れていると。
そんで普段は見えないアグ様のうなじが海水の滴によってきらきら光ってると。
萌えますな。
ムスタディオ「よう、ラムザは?」
メリアドール「実家に挨拶に行ってるわ」
ムスタディオ「けっ、奴も所詮エリートかよ」
アグリアス「アツと書いてナツい・・・」
ムスタ&メリ「・・・・・・」
アグリアス「はずしたわね・・・」
アグリアスのイメージから行くと漏れ的には
ワンピースかセパレートキボン
競泳無水着くらい色気が無いのもあり
その中にあるほのかな色気に (;´Д`)ハァハァ
アリシアとラヴィアンが面白半分で買ってきたビキニを
ラムザの前で着るはめになり(略
そしてポロリ。
ジャジャ丸
ピッコロ
666ゲッツ!
あんまりラムザがいぢめるものだから、拗ねて一人で浜辺に戻ろうとすると足をつって溺れてしまうのですね
気付くと、ラムザに人工呼吸してもらっているのです
心底申し訳なさそうなラムザにやや怒った顔で「今度は、ちゃんと教えるんだぞ」と言うのですな
それだ、それ。お約束だな。怒りながらも少し嬉しい照れた顔ね。
ところで…
緊急ニュース速報!
「えーっ!!たった今入りました情報によりますと、
貿易都市ドーターの酒場街を震撼させていた酒場荒らし、通称極悪アグが
ドーター保安当局によって身柄を拘束された模様です!」
「保安当局の情報によりますと、以前から酒乱による器物破損、営業妨害の
苦情が寄せられ当局にマークされていたA・O容疑者が
酒場店員の通報により、道端で一人突っ伏して爆睡している所を
局員によって拘束、逮捕されたとの事です。」
「A・O容疑者は局員の問いに、『私はおまえを信じる!!』などと
意味不明の発言を繰り返している模様です以下うんぬん……」
・
・
・
メリアドール「いないと思ったらこんな所で…」
ラファ「宇宙人みたく両脇抱えられてるね」
・
ムスタ「おい!なんであいつを一人にしたんだよ!?」
ラムザ「そんな事言ったってまさか、地面に寝てるなんて思わないよ」
・
・
アリ&ラヴィ「可哀想なアグリアス様…」
669 :
hc:03/04/28 13:39 ID:WoIIoq9X
>>663 ふりふりワンピース着て恥ずかしそうにしてるアグタンってのはだめかいね?
むちむちビキニ着て恥ずかしそうにしてるアグたんの方がいい
ついにつかまったのね…。また道端でとはなんとまあ…。
☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 Λ_Λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < ときめきアグまだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| アグファン |/
ときめきアグまだ〜?
ところで、久しぶりにSS書いてみました。
前回のセリアSSと違い普通にアグSSです。メリアも出てますが…。
そんな長くないんで、暇つぶしにどうぞ。
今日も旅を終え、自治都市ベルベニアに来ていた。
旅の疲れを癒すために一行は酒場で一杯やっていたのだった。
みんな思い思いの場所に座り、ひたすら酒を飲む者もいれば
よもやま話に花を咲かせたりと、緊張感から解き放たれる
今を楽しんでいた。
ここベルベニアにくれば必ず上る話題がある。
そう、メリアドールにとっては耳をふさぎたくなる話である。
酔いが回りだした頃、今日もそれが繰り返される。
「あのメリアドールの顔!怖いってもんじゃねえんだ。
『ラムザーーっ!!』とか言って剣を振り回すんだからな」
ムスタディオが酒ぐさい匂いを発しながら身振り手振り交えて言う。
「そうそう、あたしなんか持ってる物全部壊されたんだから!!」
ラファが酷い目にあった割には明るい声で言った。
「うぅ・・・ごめんって言ってるのにぃ・・・」
メリアドールはワインの入ったグラスを両手で持っていじけている。
「ま、みんなその話題はもうよそうよ、ね!」
隣りに座っていたラムザが見かねてフォローを入れた。
「ラムザ・・・やっぱり優しい・・・ありがと」
メリアドールは言った後にみんなの視線を感じ頬を赤く染めてしまう。
「ラムザ優しーいっ。これは・・・愛の力ね!!」
ラファがからかうように言って、みんなもそれに同調する。
ラムザの隣りに座っていたアグリアスだけが
むすっとした顔でグラスにワインのおかわりを注いでいた。
「あーあーラムザまたいいとこ取りだ。ほんっと冷静な奴だ」
マラークがたっぷり嫌味を込めて言う。彼の目は据わっている。
「え?べ、別にそんなつもりじゃないよ」
ラムザはホットミルクを飲みながら応える。
完全に酔いが回ってきたムスタディオがそれに割って入る。
「ラムザ、正直言えよ。お前が一番迷惑を被ったんだからさ」
「・・・」
メリアドールがラムザの沈黙を見て不安そうな顔をしている。
「もうあの事は本当に気にしてないよ」
ラムザはもうこの話題は終わりとばかりにはっきり言った。
メリアドールの顔が思わずほころぶ。
「やっぱ愛の力ね!」
ラファの言葉に関心が無いかのようにアグリアスがワインを飲み干す。
しかし・・・
完全に酔っ払ったマラーク達は納得いかないようだ。
「やっぱ一度吐かすか?」
「そうね。飲んで酔っちゃえば本音言うかも?」
「わっちょ、ちょっと何すんだよ。僕飲めないよ!」
マラーク達がラムザを捕まえ、ワインを強制的に飲ませようとする。
「さぁ観念しろ。いつもかっこよすぎる天罰だ!!」
マラークが根に持っていたかのように言う。
「わわっ、め、メリアドール!助けてよ!」
「・・・うう、ご、ごめんラムザ。
私も・・・ちょっと酔ったラムザ見てみたいかも・・・」
「ええっは、薄情者ーっ!!あ、アグリアスさん何とかしてよ!!」
「ふん・・・自業自得だ・・・」
なぜかアグリアスは怒っている。
「ささっラムザ観念しちゃいなさい!!」
ラファが笑いながらグラスを口に押し付ける。
「うううっ酷い・・・」
誰も助けてくれない事に観念したか、
ラムザは嫌々ながらもようやくワインを飲み始める。
・
・
・
そして飲み干すと
「どうだ?ワインの味は?」
ムスタディオが興味深そうに身を乗り出して聞いた。
「・・・苦いし・・・酸っぱいし・・・美味しくない」
ラムザは本当に嫌そうな顔をしている。
「で・・・それだけか?頭くらくらしたりしないのか?」
「え・・・そ、それはないけど・・・」
ラムザはなんで?という風に聞き返す。
「なーんだ、おまえ飲めるんじゃねえか」
ムスタディオががっかりしながら言った。
マラークもメリアドールも拍子抜けという感じできょとんとしている。
「よーするに、愛の力よ」
ラファが結論を出す。
「わははっ愛の力か。じゃあ酒も飲めるってもんだ」
マラークもラファに続く。
「そ、そんなんじゃないって・・・」
ラムザは顔を赤くしながら否定するが、まるで効果が無い。
メリアドールは指を絡め嬉しそうな顔してずっと照れている。
「ねぇアグリアスもなんか言ってあげなよ。あはは」
ラファが一人静かに飲んでいるアグリアスに話し掛ける。
すると・・・
どんっ!!!
アグリアスは持っていたグラスを叩きつけるようにカウンターに置いた。
一瞬にして場がしーんとなる。
「あ、アグリアスさん?」
アグリアスの表情が硬い。
ラムザがまだ赤い顔して心配そうに話し掛ける。
「・・・私は部屋で飲む。静かに飲みたいから・・・」
そう言って、アグリアスはすっと立ち上がりワインを手に部屋へ戻っていく。
その雰囲気に誰もとめる事ができない。
「ちょ、ちょっとごめん。」
ラムザは思わず立ち上がってアグリアスを追いかける。
「え?ラムザどこ行くの?」
メリアドールが呼び止めるがラムザも行ってしまった。
「ま、いいんじゃね?さ、飲みなおそうぜ」
マラークが固まった場を和ますように言った。
みんなもうなずく。少し寂しそうな顔の、メリアドールだけを除いて。
彼らはこの時、ラムザの顔がまだ赤く足がふらついているのを気づかなかった。
・
・
・
一方、ラムザはアグリアスの部屋の前まで来た。
コンコンコン・・・ドアをノックする。
「アグリアスさん・・・入っていいですか?」
「・・・」
「アグリアスさん?」
「・・・」
もう一度声をかけようとした時、ドアが開いた。
「・・・入れ」
「う、うん・・・」
ラムザは中に入り、ドアを閉める。
彼は先程のアグリアスの表情が気になっていた。
なにか怒っているような、悲しいような、そんな表情だった。
2人はテーブルの椅子に腰掛ける。
沈黙が場を支配する。お互いに話さない。
アグリアスはその雰囲気に困ったのか、ワインをグラスに注ぐ。
気づいたらラムザのグラスにもワインを注いでいた。
「あ・・・飲めなかったな、おまえは・・・」
「え?・・・いいよ、さっき飲めたし」
そう言ってラムザはグラスを手に持ちそれを少し飲んだ。
・
・
ラムザが話し始めた。
「さっきの・・・怒ってたの?」
「え?」
いきなりだったのでアグリアスは聞き返した。
「だって、ラファがあんな事言ってから機嫌が悪くなったみたい・・・」
「なっ!?ななっなんで私が怒る?お、怒る理由なんか無い!」
アグリアスは心の内を見透かされた事に思わず反論する。
ラムザは残りのワインをぐいっと飲み干して、そして言った。
「いや怒ってた。アグリアスさん、なんで怒ったの?」
「うっ・・・」
いつもとは違うラムザの決めて掛かったような問いに思わずつまる。
「べ、別に・・・おまえがメリアドールと仲良くしようが・・・
私には関係ない。」
「あ・・・焼きもち妬いてくれてるの?あははっ・・・うぃっく・・・」
「や、焼きもちなんて妬いてない!!」
アグリアスは真っ赤になりながら否定する。
「あははっ、赤くなったアグリアスさん。かわいーっ」
ぎゅっ
「わぁっ!?こ、こらっ何するんだラムザ!?」
ラムザは嬉しいとばかりにアグリアスに抱きついた。
「焼きもち妬いてくれるなんて嬉しいよ・・・ひっく・・・」
「え・・・?ら、ラムザ、おまえもしかして酔ってるのか?」
「酔ってないよ!酔ってない酔ってなーーーいっ!!」
そうむきになって反論するラムザ。
だがアグリアスに抱きついたままだ。
「こっこら!離せ!・・・わっど、どこ触ってる!?」
カシャーーンッ
2人のもつれ合いにグラスが倒れて割れる。
「好きです!アグリアスさん!」
「えっ・・・」
アグリアスはどきりとして動きを止める。
「あ・・・いきなり・・・そんな事言われても・・・きゃっ」
アグリアスがぼーっとして突っ立っているうちに
ラムザがぐいぐいとアグリアスを引っ張って・・・
そしてベッドに押し倒した。
「あっら、ラムザ!・・・な、なにを!?」
自分をまっすぐ見つめるラムザの視線に耐えられず顔をそむける。
完全に覆い被されたアグリアスはどきどきするだけで何もできない。
そしてラムザは彼女の手を押さえたまま顔をアグリアスの胸にうずめる。
「ふにゃふにゃ・・・柔らかいし・・・大きい・・・」
「わぁっ!!止めろ!ば、ばかぁっ」
あまりの恥ずかしさにアグリアスは涙目になる。
「ふにゅ・・・アグリアスさん・・・」
顔を上げたラムザは、今度はアグリアスの顔に自分の顔を近づける。
「あっあ・・・」
アグリアスはとっさにその行為の意図を掴み、思わず目をつむった。
・
・
・
しかし口には何の変化も無い。変わりに熱い吐息が首筋をくすぐる。
「あっ」
アグリアスは声をあげた。体がぴくりと反応する。
まだ息がかかる。
「う、はぁ・・・や、やぁ・・・」
アグリアスは動けなかった。いや、動かなかったのか。
自分でも分からないこの感覚から逃れるように強く目をつむる。
・
・
・
しばらくアグリアスは抵抗しなかった。
だが、ラムザも全然動かない。首筋に息を吹きかけてくるだけだ。
「・・・ら、ラムザ?」
「・・・すーっ・・・すーっ・・・」
「え?ね、寝てる?」
・・・
ラムザはアグリアスに抱きつくようにして眠っていた。
それを理解してようやくアグリアスは落ち着きを取り戻した。
ラムザの温もりを感じながら今の自分の状況を考えてみる。
(・・・こんなにドキドキさせといて・・・)
アグリアスはやり場の無い気持ちをぶつけるようにラムザの頬をつねる。
(もし寝なかったら・・・私はこのまま許したのだろうか?)
そう自問するが、自分は抵抗しなかった。それは分かっていた。
(たぶん・・・自分は許すだろう。この男になら。)
そう思うと、今寝ているラムザが可愛くなった。
アグリアスは自分に覆い被さるように寝ているラムザを横に下ろし、
ぴったりとくっついてお互いに掛かるように毛布をかぶる。
「一緒に寝るぐらいなら・・・いい。おまえとなら・・・」
アグリアスはそう言って、明かりを消し眠りにつくのだった・・・
・
・
翌日―――
早朝・・・
「う・・・うぅ〜ん、あ、頭痛い・・・」
ラムザは頭に来る鉛のような重さと気分の悪さで目を覚ました。
「あれ?ここは・・・えっ!?アグリアスさん!?」
ラムザは自分の目の前で眠っているアグリアスを見て驚く。
「あれ!?な、なんで?」
ラムザは状況が掴めず慌てていると、隣りのアグリアスも目を覚ます。
「う、うん・・・あ、・・・!?」
アグリアスもラムザと目が合った途端、がばっと起き上がる。
2人ともに顔を真っ赤にして固まってしまう。
「ご、ごめん!ぼ、僕なんでここに?」
「・・・あ・・・憶えてないのか昨日の事?」
「え・・・?」
ラムザは考え込むが全く憶えていないようだ。
アグリアスはそれが少し悲しかった。
「ご、ごめんアグリアスさん!!ぼ、僕、何か失礼な事した?」
「・・・ちょっと・・・だけ」
アグリアスはうつむいたままぽつりと言った。
しかし、ラムザはその「ちょっと」がぐさりと心に刺さる。
「ごめんなさい!!ぼ、僕全然覚えてなくて・・・
この部屋でワイン飲んだ所までは憶えてるんだけど・・・」
そう言ってラムザはベッドに擦りつけるぐらいに頭を下げる。
ラムザにとっては、大切に想っている人だけに
そんな事をした自分がなにより情けなかった。
「いい・・・嫌じゃ、なかったから」
「え?」
「ワインを飲ませた私も悪いから・・・それに・・・何もなかったから」
アグリアスがそう言った後、またお互い沈黙する。
「・・・あ、ごめんすぐ出て行くから。」
ラムザはそう言って慌てて部屋を出ようとする。
「ごめんなさい」
最後にそう言いドアに手を掛ける。
「・・・ラムザ」
「え?」
「・・・嫌じゃ・・・なかったから」
・・・
ラムザは思わず唾を飲み込む。
「うん・・・じゃ、また朝食で」
少し震えた声で言い、ラムザは部屋を出て行った。
静かになった部屋のベッドの上で、アグリアス1人が残る。
「は、恥ずかしかった・・・」
アグリアスは熱くなる頬を手で覆う。
そして、さっきまでラムザが使っていた毛布をぎゅっと抱きかかえる。
「私の気持ち・・・ばれちゃったかな?」
ラムザの温もりを感じながらアグリアスはそうつぶやいて、
恥ずかしそうに顔を毛布にうずめる。
窓から入り込む陽光が彼女を照らす。
鳥のさえずりが聞こえる。
そんな、空気の澄んだ清々しい朝、
アグリアスは胸の鼓動をずっと感じていたのだった・・・
「宿屋で大ピンチ!?」 完
キタ━━━━━(´Д`(○≡(゚∀゚)≡○)´Д`)━━━━━!!!!
リアルタイムで見せてもらいました。
終わりです。
久しぶり+思いついたように書いたんで
少し変な所あるかも知れません。
メリアやセリアとスレ違いSS書いてたんでなんとかアグSSをと…。
といっても前半はメリアが前に出てきてしまうんだよね。('A`)トホホ…。
アグと同じぐらいメリア萌えだからこうなってしまうんです。
暇つぶしになれば幸いっす。
>>はちまるいち氏
よござんした。ごっつぁんでふ。
しかし...こんなにドキドキさせといて!!(゚∀゚)!!
>>689 SS乙!
アグたんのやきもちが萌えます。
メリたんも嬉しがったり、ラムザが行った後しょぼんとなったり。
三角関係…イイ!!
692 :
極悪アグ:03/04/30 23:18 ID:9QKb2UNt
...-‐――--.. 、
/:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ あぐぐ…ひ、ひどい目にあった。
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ら、ラムザぁ…な、慰めて。
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) そう、それで。
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
693 :
hc:03/05/01 14:33 ID:liO10L0Y
学園辺みたいなので、キャンプファイアの男女組みダンスで、ラムザと一緒に踊れる! ・・・直前で終了
ショボーンとなるアグたん
でも、あとでラムザはフォロー
はちまるいちさん、
SS投下感謝!
アグたん胸大きかったんだね、やっぱ。
>>693 学園編、アグたんはセーラー服でっか?
>>694 セ、セーラー服……ハァハァ
金髪の三つ編みおさげハァハァ
そ…そして…体操着(上着出し)…ハァハァハァハァ
…(;´Д`)ハァハァハァハァ…ウッ
アグ様に似合う服装、もしくは着てほしい衣装。
スクール水着
体操着
オフィスレディ(眼鏡つき)
セーラー服(ロングスカートスケバンタイプ)
チャイナ服(ロングでガーター装備)
メイド服(白と黒を基調としたシンプルな奴、あと頭に付けるなんか白いのも、当然スカートはロングでガーt(ry)
裸エプロン(スタイルが良くないとあれは映えないんだ)
競泳水着
汎用ナイト♀の格好
まあどれだけ衣装を揃えた所で「ホーリーナイト」の衣装には敵わない訳だが。
前に誰かがラムザの服を着た
アグの話を書いてなかった?
>>702 「ベルベニア・エクスペリメント」のこと? 千一夜に入ってるよ。
ブレザーにメガネで優等生アグたん
眼鏡が似合うな〜。意外と。
インテリアグ。
707 :
hc:03/05/02 14:46 ID:rEtyUYVz
オーバーニーソとタイトスカート
ノースリーブシャツにちっちゃな皮ジャケット、ホットパンツ(じーんず)
昨日、ソウルキャリバー2やってて、シャンファ3Pコス見てさらに
「オーバーニーソとミニチャイナ(黒)」
学園編のアグタンは上級生なのか?委員長なのか?それとも新米教師なのかぁっ?
どれでもいけるなぁ・・・
メリアドールは保険医かなぁ?それか他校の生徒。もちろん理事長がヴォルマルフ。
大学生で、教育実習でラムザの学園に来てるの希望。
大学は女子大で、オヴェリアがそこの学長の娘。
久々にSSを書いてみました。学園編でも着せ替え編でもないですが。
ちょっと壊れアグ風味。
近くにいすぎるせいで見えないことというのは確かにあるのであって、ラムザ・
ベオルブという男性が端正な面立ちとやわらかな声、控えめだが芯の通った立ち居
振る舞いを兼ね備えた、平たく言えば非常に女性にもてる男であるという事実など、
アグリアスは確かに今まで気づきもしなかったのだ。
「本当にきれいな肌。戦争にいらしたなんて信じられませんわ」
「それに、この髪! 一番上等の亜麻の色ですわね。帰ったら早速、この色のスカーフを
作らせることにしましょう」
「お若いのに、なんて博識でらっしゃるのかしら。ガリランドへはよくいらっしゃいますの?
是非、宅にもおいであそばし下さいな」
「まあ、こんなに手を傷だらけにしてしまって……勿体ありませんわ。剣などお持ちに
ならなければよろしいのに」
そして離れてみて、初めてそのことがわかった時には、往々にして手遅れなのである。
バタフライマスクの奥の眼を見開きつつ、しかし今更そちらへ近づくこともできず、
アグリアスは化粧臭い男達のただ中に取り残されていた。
毎年春分の頃、ガリランドのさる豪商の屋敷で仮面舞踏会が開かれると、教えて
くれたのはオルランドゥである。
「新興の商家だけに、節操がなくてな。北天にも南天にも、教会にまで平等に尻尾を
振っている」
だが、それが幸いする。互いに素性を詮索しないことが絶対の原則であるこの
仮面舞踏会には、くだんの豪商が節操なく尻尾を振るあらゆる陣営から、同じくらい
節操のない者たちが群れ集まり、匿名の情報を交換しあう絶好の社交場と化して
いるのだった。
「だけど、今は戦争だぜ? 敵対してる連中同士が、集まってパーティなんかするのかよ」
ムスタディオの疑問は当然ではあるが、政治の世界を知らない者の言葉である。
オルランドゥは珍しくも、皮肉な笑みに口髭の端を持ち上げ、
「戦争だからこそ、利にさとい者たちは集まる。そういう輩の方が、えてして時勢を
見る目は確かであったりするものだ」
かつてオルランドゥの所にも、その招待状が来たことがあったという。彼自身はむろん
断ったがオーランが興味を覚え、以来手の者を遣わせて情報源の一つにしている。
今回、舞踏会のことを知らせ、招待状の手配をしてくれたのも彼であった。
「私は顔を知られすぎているし、ああいう場所は好まん。四人まで入れるそうだから、
息抜きも兼ねて行ってくるといい」
アグリアスだってそんな場所は好きではない。だがともかくも舞踏会のマナーを
知っているということで否応なく選抜され、ラムザ、ベイオウーフ、レーゼと共に、
成金趣味を形にしたような豪壮な邸宅に乗り込んだのが、まだ半刻ほど前のことである。
優雅なファンファーレと簡単な祝辞、乾杯が終わり、夜会が始まると、ほとんど
瞬間的にラムザは黄色い声を上げる貴婦人たちに取り巻かれた。見慣れぬ新顔の
ラムザを、開会前からずっとチェックしていたものであるらしい。
気づけばベイオウーフとレーゼはそれぞれに、さっさと目ぼしいグループへ分け入って
談笑しつつ情報収集にいそしんでいる。またアグリアスのまわりにも、その美しい金色の
髪やマスクごしでもわかる整った顔立ち、薄手のドレスが際立たせる体の曲線などに
惹かれた男たちが続々集まってきているのであるが、当の本人はといえば、
(あああっ! そんな馴れ馴れしく腕をとって……ラムザ、なぜ断らない! ああ頭を、
頭を撫でるな! 子供ではないのだぞ! あんな顔だが立派な……剣を持つなだと!?
戦に出たこともない女が何を言うか! 正宗を構えたラムザの凛々しさも知らないくせに!
物知りなのは当たり前だ! 私と一緒に、イヴァリース中を駆け回っているんだぞ!
ああ、そ、そこの貴様! ゆ、指をそんな風になで回すなど、猥褻だ! 恥を知れ恥をっ!
大体ラムザもあんなにべたべた触られて、怒らないなどどうかしている! あれが教会の
手先の暗殺者だったらどうするのだ!!
あ、あーっ!? 気安くつまむな女あー! その毛は私のだー!!)
情報収集どころではなかった。
嫉妬の勢いというのは恐ろしいもので、普段なら決して思いつかないか、思っても
あわてて自分で打ち消してしまうような言葉が、歯止めもなく脳裏にあふれ出してくる。
まわりの男たちの口説き文句など耳にも入らず、ただただ怒気をみなぎらせて
立ちつくす姿はさながら舞踏会場に一個の戦神が現臨したようであった。
曲の合間に小休止となり、アグリアス達も一度物陰に集まって打ち合わせをする。
ラムザが少し遅れてやってきた。女物の香水の匂いが染みている。
「すみません、お待たせして」
「大もてだったわね、ラムザ」
「よして下さいよ」
「……」
むすー。
「アグリアスさん?」
「……」
くすくすと面白そうに含み笑いをするレーゼを目で制して、ベイオウーフから報告に
入る。教会内部の政争、南天騎士団の動向、物資の流れ。断片的な情報が次々に
つなぎ合わされてゆく中で、アグリアスはむっつりと押し黙っていた。不機嫌だったから、
ばかりではない。ずっとラムザを睨んでいてほとんど誰とも口をきいていないので、
話せることがないのだ。
「アグリアス、君は何か聞かなかったか」
「……む、その……何も」
「アグリアスさんの方は、あまりはかどらなかったんですか?」
そうだ、お前のせいだ。などとはさすがに言えず、かわりにぷい、とそっぽを向くと、
困った顔で黙ってしまったラムザのかわりに、レーゼが横から口を出してきた。
「ラムザが大人気でやきもちを焼くのはわかるけど、ちゃんと仕事もしなきゃ駄目よ」
「な……! だっ、ばっ、誰が馬鹿者! だだ誰がやきもちなど」
「あら違うの?」
違わない。まったく完全にレーゼの言う通りなのだが、それを認めることなど絶対に
できないアグリアスである。
「あう……あ、あ、当たり前だっ」
「そう。それじゃラムザ、この後少し踊らない?」
(何!?)
目をむいたアグリアスにわざとらしく笑いかけて、
「知りたいことはあらかた聞けたし、もともと息抜きも兼ねて来たんだしね。ラムザ、よくて?
ベイオウーフ、あなたも踊ってくるでしょう?」
「ああ、そうさせてもらうかな」
「えと、その、わかりました。レーゼさん、僕と踊っていただけますか?」
「ええ、喜んで」
(ちょっと待て! 何でそうなる!? ら、ラムザもなんだ、そんなにいそいそとっ! こら!
待て! 待って! ラムザを連れて行くなーっ!)
またしても煮詰まってしまい頭の中でだけ言葉がぐるぐる回っているうちに、ラムザと
レーゼは仲良く手を取りあって人並みの向こうへ消え、ベイオウーフもいつのまにか姿を
消していた。ふたたび、ぽつねんと取り残されるアグリアス。
(……)
ラムザを引き留めるつもりだったのか、知らぬ間に上げていた手が、ぱたりと力なく
落ちた。急に自分がひどく場違いな所にいるように思えてくる。
いや、実際場違いなのだ。伯やラムザが勧めるから来てみたが、着慣れぬドレスなど
着て、気の利いた会話ひとつできるでなし、現にこうやって何の収穫もなく突っ立って
いるではないか。今の自分がどんなに滑稽で無様な態か、想像していたたまれなく
なったアグリアスは柱の陰に逃げ込みたくなった。
「レディ、一曲お相手を願えませんか」
本当に逃げ込もうと一歩を踏み出した時、化粧くさい胸に行く手をふさがれた。目を
上げると、貴石を山ほどちりばめた重そうな仮面が、上品に微笑んでいた。
「先ほどもずっと声をおかけしていたのに、気づいていただけなくて寂しい思いをして
いました。今度こそ、私と踊っていただけますね」
「あ、あの……」
「待ちたまえ。その美しいご婦人にダンスを申し込む権利は僕にもある」
戸惑うアグリアスの横から別の男性が現れて、さりげなくアグリアスの腕をとろうとする。
と、さらにもう一人が疾風のように現れてその手とアグリアスとの間に割り込んだ。
「忘れてもらっては困る。最初に声をかけたのは私だ」
「何を言う。私が一番最初だ」
「いや僕だ」
「一番真剣にこの方を見ていたのは僕だ」
「このご婦人の美しさが一番わかるのは俺だ」
「え、えええ」
あとからあとから。
先ほどは瞋恚のあまり視界に入っていなかったが、これだけの人数の男たちがさっき
からアグリアスにアプローチをかけていたのである。黙殺され続けて諦めてしまった者も
含めれば、実に会場内の男性の三分の一ほどがアグリアスの美しさに目を付け、隙あらば
ものにしようと狙ってきていたのだった。
それを自分の値打ちととって喜べるような感性を、アグリアスは持っていない。ただ戸惑い、
目の前で言い争う男達を呆然と眺めるその背中に、
「申し訳ありませんが」
ひどく自然に立ち、するりと手をとった者がいた。
「この方は僕と先約がありますので」
亜麻色の髪のてっぺんに一房揺れるくせっ毛をゆらして、
「ね?」
「え……あ、ああ! も、もちろん!」
笑いかけるラムザに、アグリアスはもうほとんど無我夢中でうなずいていた。
「では、そういうことなので。皆さん、失礼」
居並ぶ伊達男達へ一礼すると、ラムザは完璧なマナーでアグリアスを引きさらい、
二人はそのままダンスの輪の中にすべり込んだ。
一応前の晩に、その昔習ったステップをどうにか思い出しておさらいしてある。若干
おぼつかないながらも曲に乗せて足を運び、いくらか気分も落ち着いてきたところで、
アグリアスはひそっと訊いてみた。
「……レーゼと踊っていたんじゃなかったのか」
「レーゼさんはあっちでベイオウーフさんと踊ってますよ」
ラムザにしては珍しいことに、声にわずかに不機嫌な響きが混じっている。レーゼに
振られて、それで怒っているのだろうか? いや、そんなことで怒るわけがない。戸惑い
つつも、ラムザにエスコートされて踊っている、というこの状況の幸せがだんだんに染み
こんできて、慣れてきたステップに足を任せて軽やかに踊っていると、楽の音が低く
なったところでラムザが顔を寄せ、
「駄目ですよ、あんなに無防備にしてたら」
抑えた声で、そんなことを言ってきた。
「それでなくてもアグリアスさんは美人で、人目を引くんですから……何かの拍子に
正体がばれたりしたら大変ですよ」
「……え……?」
何か、聞き慣れない言葉を聞いた気がする。私が何で、人目を引くと言ったか?
頬が熱くなり、さらにその熱が顔中にまわる。目の前にあるラムザの顔がどんどん
大きくなってくるような錯覚を覚える中で、その少しムッとしたように目をそらした
表情を見てアグリアスは、もう一つの重大な可能性に気づいていた。
(もしかしてラムザは、やきもちを焼いたのだろうか)
大勢の男達に囲まれている自分を見て。さっきの自分と同じように。
(やきもちを焼いてくれたのだろうか?)
「………………のか?」
「え?」
「………何でもない。次が最後の曲のようだな?」
「そうですね。……このまま、僕と踊っていただけますか?」
「ああ、もちろんだ……」
自分の腰にそえられたラムザの手に、本来のマナーよりちょっとだけ力がこもっている
ような気がする。アグリアスも、本来のマナーよりちょっとだけ甘え気味に、ラムザに
体を預けてみた。
「お帰りー。収穫はあった?」
「あったわよー。何しろ、アグリアスがラムザとラスト・ダンスを踊ったのよ!」
ラスト・ダンスを踊るのは、本命の相手である。そんな常識を無論知らなかったわけでは
ないが、何しろあの状況ではたまたま忘れていたのであって、
「れ、れれ、レーゼッ! き、貴公いつ私達を見」
「ずっと見てたわよー。最後の方なんかもうウットリして、ラムザの肩に頭をこう乗せたり
なんかしてね」
「わーーーっ!! それ以上言うなあー!」
笑いながら逃げ出すレーゼと、聞き役のムスタディオ、アリシア、ラヴィアン達。ラムザと
ベイオウーフがオルランドゥ達を相手に本来の収穫報告にかかるのを後目に、アグリアスは
彼らを追いかけてどたばたと階段を駆け上がっていく。
「で、どうだラムザ。アグリアスの人気を見て妬けたかい」
「本題の話じゃなかったんですか。……そりゃまあ、少しは。……いえ、かなり」
自分が去った後、そんな会話があって、ラムザが皆から頭をこづかれていたことなど。
アグリアスは無論、知らないのだった。
End
壊れ具合…(゚∀゚)イイ!!
ラストダンス・・・・・良い・・・・・・(ラピュタの海賊さん風に)
さらっとアグたんを連れ去ってくラムたんがイイ味を
出しておりました! 乙です!
イイ!(・∀・)
萌えますた。
ゲームアグ、壊れ系アグと新たなジャンルが。
次はHになる薬を飲まされたアグがラムザに迫る話ですな。
>>724 ラムザではなく俺にしなだれかかり、上目遣いに俺を見るアグたん。
薬効果で頬が火照り、色っぽい妖艶さで迫ります。
次のSS題名。
「俺725にせまるアグたん」
>>725 ∧_∧ ∧_∧
_( ´∀`) (´∀` )
三(⌒), ノ⊃ ( 725 ) アグたんは・・
 ̄/ /) ) | | |
. 〈_)\_) (__(___)
∧_∧ .∧_∧
( ´∀) (´∀` )
≡≡三 三ニ⌒) 725 .) 俺のだって
/ /) )  ̄.| | |
〈__)__) (__(___)
∧_∧ ,__ ∧_∧
( ´)ノ ):;:;)∀`)
/  ̄,ノ'' 725 ) 言ったろうが
C /~ / / /
/ / 〉 (__(__./
\__)\)
ヽ l //
∧_∧(⌒) ―― ★ ――― ←
>>725 ( ) /|l // | ヽ ヴォケがーー!
(/ ノl|ll / / | ヽ
(O ノ 彡'' / .| キラーン
/ ./ 〉
\__)_)
お化けが苦手なアグタン・・・ってのは?
アグたんは今俺のベッドですやすや寝ている訳ですが、何か?
あの、すみません。
妻のアグリアスがこちらで度々お世話になっていると伺ったのですが。
漏れとアグたんの子供は今年5歳になりまつ。
731 :
極悪アグ:03/05/03 21:54 ID:+yn/jNG/
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 寝言は寝て言え
>>728ッ!!このっ!!!
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ズグッシャアアアッッッ!!!!!
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::: l
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) 妻どころか
>>729なぞ
|::l ○ ○ |:::|6))) 見た事も無いわこの永遠独身野郎っ!!!!
|::l`ー- -‐|:::| )) ドッゴオオオオッッッ!!!!!
|::! l:::l
l/. l;/
戦氏者リストに728.729が追加されました。
732 :
極悪アグ:03/05/03 21:55 ID:+yn/jNG/
しまった…730を見逃した…
極悪アグってなんのためにいんの?
ショウジキウザイ。
昼寝士さん乙です
>その毛は私のだー!!
ワラタ
>その毛は私のだー!!
最高!
733は粘着君。
大切に可愛がっていたチョコボが草原で迷子になってしまい、
探しても探しても見つからず泣きながら家路につく幼アグ。
幼アグ「えーん、えーん」
おばば「アグや、いい事を教えてあげよう。困った時のおなじない」
幼アグ「おまじない・・・?」
おばば「タイキ ミタスチカラフルエ ワガウデヲシテ
センコウトナラン ムソウイナズマヅキ」
幼アグ「タイキ ミ・・・?」
おばば「我を助けよ、光よ蘇れという意味なの」
幼アグ「ふーん」
おばあ「タイキ ミタスチカラフルエ・・・」
アグリアス「・・・・というような事が昔あってな」
ALL(´-`)。oO(それにしては威力が極悪だよな・・・)
738 :
極悪アグ:03/05/03 23:03 ID:AJacfvP8
>>733 ∧ ∧ ∧
/ ヽ / ヽ_ / .∧
/ `、___/ `、⌒ヾ⌒ヽ/ __∧
/ / (.....ノ(....ノ / /ヽ
.l::::ノ( 733 | ι し::(....ノノ すいません
|:::::⌒ -=・=- / ̄ ̄ヽ U 極悪::::::::::::::/`ヽ 調子に乗りました
.|::::::::::::::::: \_(___..ノ :::::::::::::::::::(....ノノ 以後書きません
ヽ::::::::::::::::::: \/ヽ ι ::::::::::::::::::::::::::ノ
極悪アグ大人だな。別に気にする事も無いと思うが。
むしろアグリアスはラムザのでFA。
文句有るならイヴィリアースいけ。
もしくはインド。
文句あるからインダスいってラファ捜してくる!
むしろ極悪アグは733のような輩を切って捨てるためにいます
733はギュスタブ
745 :
742:03/05/04 13:42 ID:pOAGuQkN
ここはインド。僕は741に導かれるままこの国に来た。
ものを食べては腹を下す。探している人は見つからない。
3度目の食事で気を失った。SARSかと思った。
気を失ってる間、僕は女の人の夢を見た。
夢の中のその人の顔は逆光でよく見えなかったが、
鎧を着た金髪の方ということだけがわかった。
顔を見つめるが唇が動いてなにか言っている様であることしか判らない。
そこで目が覚める。辺りは夜になっていた。
持っていたはずの財布がない。時計もない。
OK、問題だらけだがOKOK。僕はある決心をする。
彼女は絶対にこの世界のどこかにいる。僕は一生を賭けてそれを探す。
まずは先立つものが必要だ。世界の賞金首2人(Q33NYの奴とあの戦争の真ボス)を
捕まえれば旅の資金にはなる。自慢の拳を握り締める。
さぁ、ここからクウェートまで何キロだ?
がんばれ742.
ネタレスお疲れ様です!
極悪アグはこのスレの良心です
チェキ
750 :
741:03/05/05 02:35 ID:Y2X73GG3
実は逆光の向こうに居たのは女装したヴォルマルフ
と言ってみる
いつぞや、昼寝士様の「小姓〜」話の二次創作を書こうとしたものでつ・・・
途中でだめぽな気分になり、書くのをやめてしまったのですが、
最近昼寝士様や他の方々のSSを読み、また書きたいと思いました。
しかし、依然書いた分がPC再インストの際に消えてしまいました。
・・・しかし、以前のスレはhtml化されていないので途中まで書いたものを
確認することができねっす・・・(ビューアーつかってもわからん)
どなたか書きかけの駄文ですが、保存されている方はおられるでしょうか?
保存した分のデータなどあげていただければ幸いです。
駄SSだけども、これを書きあげぬうちにはここのSS作家さんたちの輪の
中に入ることはできぬと思っとります・・・
内容は、「小姓」話をラムザ視点から見た感じのお話です。
不躾なお願いですが、よろしくお願いいたします。
>>752 マターリがんがれ。
だがアンタは真面目すぎる。もっと素直に言えばよろしい。ほれ、このように↓
ア グ た ん ハ ァ ハ ァ ・・・・ ウッ ドピュ!
755 :
752:03/05/05 21:56 ID:O7YCGrv4
ラトームさん、ありがとうございます。
続きをがんばって書くであります。
・・・しかし・・・へたれ具合が
死 ぬ ほ ど 恥 ず か し い (;△;)
まあ、
ア グ た ん ハ ァ ハ ァ ・・・・
と
ラ ム た ん ハ ァ ハ ァ
でがんばりまつ〜
保管作業したのがこんな所で役立つとは思わなかった(w
>>752さん
期待してますので、お願いしまつ。しかし本体の小姓話を今このスレに
いる人のどれくらいが覚えているのか
>>752 期待してます。マターリガンガレ。
チャクラってツボを押すことによって回復するんじゃなかったっけ?
今日、ラムとアグが森の隅でチャクラしあってて思った。
>>757 それはレベル上げです。チャクラの間には体当たりなどが組み込まれます。
叫ぶと威力が2倍になります。
遅レスだけど昼寝士さんSS乙。壊れもいいですね。萌えます。
>>752さん、期待してます。気楽にマターリね。
ところで、アグリアス独自の習得アビリティにこんなもの発見!(脳内)
ホーリーナイトで
JPが150必要:「上目遣い」→対象1人。男性キャラの動きを3ターン封じ込める。
300必要:「髪いじりながらモジモジ」→範囲3×3の全て。同上で範囲内の男性キャラ。
アイテム士で
1000必要:「口移し」→ラムザのみ効果有り。ポーションでエリクサー効果。
部隊にメリアドールがいると彼女は大ダメージ。
弓使いで
1000必要:「風のいたずら」→本人の意思に関係なく、ランダムで発動。スカートがぴらっ
後ろから攻撃する男性キャラに大ダメージ!
踊り子で
5000必要:「ぽろり」→本人の意思に関係なく、ランダムで発動。範囲3×3の男性。
敵味方関係なく男性キャラは昇天。
あんまりアグリアスにお色気は似合わねえなあ。
なんかやだよ。
IDがEFG…ッ!!
何故FFTにはアクセサリーに「銀縁眼鏡」がないのだろうか……
本を読む時だけちっさなメガネ着用のアグリアスきぼんぬ。
ミルクチョコより苦めのビターチョコが好きです
それを牛乳と一緒に食べると最高です
>>760氏のと
>>761を見て思いついた。
ホーリーナイト追加アビリティ
「不動明王剣」 →射程3(高低差無視)範囲2ハイト1。
範囲内の全対象に大ダメージ。聖属性。付加効果*石化
必要JP:510
「乱命滅殺打」 →射程4(高低差2)対象1人。
対象に大ダメージ。聖属性。付加効果*死の宣告・ヘイスト
必要JP:680
「北斗剛掌破」 →射程4(高低差1)対象1人。
対象に大ダメージ。聖属性。付加効果*即死・カウント無しでクリスタル化
必要JP:777
「無双稲妻乱れ突き」 →射程4(高低差無視)範囲3ハイト2。
範囲内の全対象に大々ダメージ。雷属性。付加効果*ラバーシューズ装備
必要JP:1080
「聖光爆裂魔破」 →射程10ハイト3。
範囲内の全対象に極大ダメージ。聖属性。付加効果*チャーム
必要JP:5000
アグリアス「・・・・というのはどうでしょうか?」
オヴェリア「駄目」
アグリアス「え、でも」
オヴェリア「駄目」
>>765 ドラクエの「僕の考えた特技」とかスパロボの「僕の考えた
オリジナルユニット」みたいだな。
案外厨入ってるアグたん。壊れの一環だと考えるとそれはそれで萌え。
767 :
めがね:03/05/06 15:20 ID:cdSThFwH
__,,,,、、、,,,,__
,、-'"´ `゙''- 、
/ `ヽ、
/ i \`ヽ、::::.. \
/ | :i::. ヽ::::.. \ \ \:::. ヽ ヽ
// / :∧ ト、::. ヽ::::.. \ \ ヽ::... ヽ:.. ゙、
//| / :/ ゙i | \::. ヽ、::::... \:\:.ヽ:::.. ゙i::... |
l/ |..| :| ゙、 | \:゙i \::::.. ヽ::.ヽ:.ヽ::. |::::......|
! |.:| :|__ ヽ | _ヽl─‐\::...ヽ:.ヽ:ヽ:. |::|:::::|
|:||::::|,、ィニミ、ヽ! '´ ,ィ'''iニ''''‐-、iヾ:、:ヽ:゙i;::::::|:|:::::|
l:!゙i:::゙!r'i::'‐゙!゛r=='゛、. |‐'::::::lゝ )=r‐‐、:l::::::||::::|
゙i:::゙!'゙='''゛ ヽニニ-‐'゛|l:: | r'゙ |:゙i:::::||:::|
|:::| / /// ||:: |ヒ' /::::|:::::|::ノ`i
|::l ヽ ||:: |イ:\::ヾ:/ :|
|:::|ヽ ___ , ||:: | |::ヽ、:‐/ ...:::|
|:::|:::|ヽ `` / ||:: L|__ミ/ ...:::::/ヽ
| :::|i::|ヽ _,、-'´ __|! |:::::::| ...:::::/:/ .|
| :::||::| ` -‐'"r||イ´:::::::::|: |:::::::::|...:://:/ ..::|
ほぅ・・・
これはこれは・・・・
グッジョブ!!
>>767
>>760 アグの色気アビリティでその威力なら、レーゼは最凶と言ってみる。
レーゼは色気アビリティでもパーティ最強だったと。
レーゼの「ぽろり」は最強。
>>761 あんた今までエロ、色気ネタなんてさんざん既出だぞ。
何をいまさらって感じ。
>>765 めちゃ強いアビリティだな。シドにも勝てる。
だが聖属性というより闇属性っぽい。(笑)
>>767 グッジョブ!!
高校教師アグって感じ。
ラムザアビリティ
「ほめる」 味方の攻撃力、魔法攻撃力を1上げる。
アグの場合は、+3でさらにヘイスト効果。(照れ隠しで暴れるアグみたいな)
「告白」 ラムザのアグ専用アビリティ。実行して効き目がある時間内、
>>765の技をアグが使えるようになる。アグはその技を覚えてないと使えない。
弓使いの衣装ってエロいよな。アグの太ももがまぶしいっ……
ハアハア(;´Д`) アグた〜ん
>>771 m9(´Д`)風水士とものまね士も忘れてはナラヌ
どうしたんだい?随分と大胆じゃないか…
エロいっ、エロいヨアグたん…ハァハァ
ときめきアグリアス製作メンバー
シナリオ:昼寝士ほかSS職人
原画:甘々士と
>>767 ゲームシステム:
>>760>>765>>771 他募集中(アイデア提出必須)
営業・広報:募集中
妨害を排除する監査役:極悪アグ(ただいま失踪中)
応募資格:アグに人生を捧げる覚悟がある人。パート10までいる自信がある人。
提出先:このスレが終わるまで。
>>772 ものまねしってそんなエロかったっけ?
手元に資料無いからわからないんです。
チェキ
アグリアスが弓使いの格好をするとチュンリー並に筋肉なふとももが露出します。
それがまたいいんですよアニマル浜口さん
780 :
甘々士:03/05/07 00:42 ID:ZfEzN7Zb
やっぱり…甘々士さんはステキだ…
>>780 甘々士様
∧ ∧
/ ・ / ';,
/ '; / ';
/ ;______/ ;
/ \
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/´ ( ) |____| ( ) |
| ///// ( | :| ) ///// |
| ( ) :| | ( ( |
| ) ( | | ) ) |
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\ ) ( \/ ) ) ../
ヽ ........:::::::
感動した!!!!!
>>780 ビキニアグ……やっぱりラムザのために着たんでしょうな。
素敵だけど結婚アグ(白下着アグ)の頃はもう少しむっちり
してませんでしたかと言ってみる。
時系列的にはあっちのが後のはずだから、幸せ太りしたのだろうか。
アグリアス
「オヴェリア様、私にとって、オヴェリア様はオヴェリア様でなくても良かったのです」
オヴェリア
「やめて・・・・!」
アグリアス
「オヴェリア様護衛の任務を仰せつかった時、私は賭けをしたのです。
この王女が私を信頼してくれたら、私は本物の騎士になれると。
無理やり自分に言い聞かせました。
だから私は忠誠心溢れる騎士らしく振舞いました。
主が誰かなんで関係ありませんでした。
全部、嘘だったのです。
私は自分が騎士になれればそれで良かった、
オヴェリア様が私を信じたのが間違いだった。
分かったら出て行ってください、出ていけっ!!!」
(バタン)
アグリアス
「初めから、騎士になんてなれるわけなかった・・・」
オヴェリア
「嘘よ・・・嘘よ・・・
何も知らなければ良かった。
何も知らなければ、アグリアスの事好きでいられた・・・
私、アグリアスを信じたい、だけど・・・だけど・・・
あ・・・ 日記・・・・」
初めての任務でいきなり王女様の護衛になれた。
嬉しい。嬉しい。
これはきっと特別な事だ。
神様が私に遣わしてくれたんだ。
うんと優しくしてあげよう。
ずっと一緒にいてあげよう。
そしていつか、私はオルランドゥ伯みたいに立派な騎士になるんだ。
オヴェリア
「そうだ、私・・・ 初めてアグリアスに会った晩枕元で・・・」
聞こえますか? 私の名は、アグリアス。
護衛の任務を仰せつかったのは初めてだから、嬉しくてドキドキしています。
今は王女様を利用しようという輩が多いから、
不安になったり、悲しくなったりする事もあると思うけど・・・
私がいつも一緒にいますから。
何があっても、あなたを護りますから。
だから私の予譲を、あなたに託す事を許して・・・
オヴェリア
「・・・私は最初から、アグリアスに護られていたんだ。
アグリアス、私がアグリアスを救う、トンベリプリンセスになるんだ!!!」
タチ悪いなぁw包丁は出刃?
どうでもいいが、ソフィーの世界読みたくなった。
787 :
そいや:03/05/07 19:30 ID:ayzdxfoe
ラムザと結婚となると当然
アグリアス・ベオルブ?
母方姓に戻ったラムザと結婚→アグリアス・ルグリア
アグの家へ婿入り→ラムザ・オークス
の2パターンが既出だが。
test
アレ!?書けるよ!?3ヶ月ぶりに!
アグ様ばんじゃーい!
アク禁だったの?
んーアク禁されるようなことはしてないです。
単にPC側の不調か似たIPがアク禁されててとばっちりかでしょうね
アグ禁に見えたやつ、俺だけではあるまい
>>790は儲け話に派遣されて回収し忘れられたメンバーに500アグ
ここに書き込めなかったからある意味アグ禁なわけで
nnjawatasimotesuto
わ・・・私も書けるよ!!
>>790!!!
テストしてよかった・・・。アグ様ばんじゃい!!
皆さまアグ萌え見習い戦士ですがどうぞよろしくおねがいしまつ。。。
1.アグリアス様は第一に高潔たる騎士である、よってその他にあたる人格を想像してはならぬ
2.アグリアス様は女性であるが女性を意識してはならぬ、よって萌えなどあってはならぬし、ましてエロなどは言語道断
3.アグリアス様はゲーム出てくる姿のみがアグリアス様である。それを超えた妄想はあってはならぬ
以上!!
4.1ターンで4歩以上歩いてはならぬ
5.編成画面を開くたびにアグリアス様のヘルプメッセージを読まねばならぬ
6.大人のパンはおやつには含まれない
中核派とか革マル派とか出てきそうだな。
私はマターリ派で
アグリアス原理主義はあくまで自戒であり、
スレ住民のアグリアス様萌えに関しての意見、介入は行わない。
萌えや(;´Д`)ハァハァモノにも根性で耐えて、アグリアス様への忠誠を試す試練でもあるのだ。
803 :
甘々士:03/05/08 01:38 ID:fQAAkFFg
>>783 …別に体型は意識して描いてたわけではないですよ。
前に話題になってたけど、アグは基本的にはスレンダーな感じだと思うけど。
それでも、漏れの描くアグはことごとくきょ(ry
……さて、長らくスレ汚ししてしまいましたが、そろそろ名無しに戻ることにします。
こういう絵がダメってひとは結構多いようですしね。そいではー。
Σ(゚д゚lll)
>>801 そうだよな。「妄想はあってはならぬ」とわざわざ戒めてるのは、ほっといたら
妄想しちゃうからだもんな(w
というわけで一連の原理主義カキコは甘々士さんへの批判ではない(はず)ので、
これからも気が向いたら絵描いてくれることきぼん。
( ´Д`)ノ自分もアグリアス原理主義者であります!!
( ´Д`)…
( ´Д`)…
(; ´Д`)ハァ…
Σ(; ´Д`)
(; ´Д`)ち、違います!これは…そのう…
(; ´Д`)ハァ-ビバノンノンであります
(; ´Д`)…
(; ´Д`)…
(; ´Д`)…
(* ´Д`).。oO(アグリアスさんのいい湯だな?!…)
>>806 温泉につかって肩に湯をかけながら気持ちよさそうに榊原良子声で
「いい湯だな……」
と歌いかけて、気恥ずかしくなってやめるアグを想像した俺は駄目ですか?
極悪アグ先生! 810にお仕置きを!
812 :
hc:03/05/08 13:49 ID:nspAkDL8
方向性的にはやっぱちがいますな。
・・・ここ半年暇無くて、SSのアイディアも浮かばない・・・
件のスレはどうでもいいが、
>>810の絵がキタ━━━━━!のでとても良しとしたい。
いいんだ俺は原理主義者じゃないから、どんなアグたんを妄想して
萌えたっていいんだ。
うむむ…このスレの流れにはちょっと受け入れられない罠。
ていうか810のフリから大体絵の想像ついた。見てワラタ。
807のスレは知らないけど、こんな内容のだと悪いが手伝えない。
807さん、ゲームのネタほしいならこのスレの
>>512からを見て。
このスレではラムザ主役のFFTの話に沿いつつも、恋愛要素を入れた
ゲームになってる。もちアグ様を最初に攻略するのが当たりまえ。
ちなみに807はどうしたいの?どんなゲームをイメージしているのかな?
ま、とりあえず810は極悪アグに成敗される訳だが。
ま、とりあえず
〜アグリアス城塞ブラ前〜
勝利条件:靴下を死守せよ!
READY?
とかなんだろうな。
>>809 まだ声にこだわってるのか。
確かに通なトコついてるとは思うけど、せめてもう少し一般受けしやすい質の声選ぼうぜ。
メジャー過ぎるのも問題だが。
>>806 ハァービバノンノン(・∀・)イイ!!
>816
榊原良子で通扱いとはコレいかに!?
いや、まあ近年はそうなのかモナー…
ミヤムーとか言ったら俺は泣く。いやマジで。
脳内補完により俺の理想の声で俺に話し掛けてきますが、何か?
810はアグ禁
ミヤムーマンセー!
やっぱミヤムーでしょ!
とかいってイジメてみるテストw
まぁ実際、声優とかはテメェで妄想してな
さいってこった。
虚構だがね。(プ)
眠れん…。
アグリアスに添い寝してもらったら安眠確定なんだが、とかいってみる…
イヤむしろアグたんを寝かさないぞ&heart; 寝かせるものか&heart;
夜明けまで、ゆっくりと二人の謎を解いてゆくんだ…&heart;
とか妄想の極みをほざいてみるテスッ
そしてアグたんを求めた俺に向かって「ラムザとじゃなきゃ嫌なんだ!!」と拒まれ、
力無くうなだれる俺…(寝取られ状態)
とかいってキモいですね俺!!もうしません大人しく寝ますよええ!! ハァー
♥
しかも誤植だコノヤロウ!!以下訂正 sをいつも忘れる俺だ
眠れん…。
アグリアスに添い寝してもらったら安眠確定なんだが、とかいってみる…
イヤむしろアグたんを寝かさないぞ♥ 寝かせるものか♥
夜明けまで、ゆっくりと二人の謎を解いてゆくんだ…♥
とか妄想の極みをほざいてみるテスッ
そしてアグたんを求めた俺に向かって「ラムザとじゃなきゃ嫌なんだ!!」と拒まれ、
力無くうなだれる俺…(寝取られ状態)
とかいってキモいですね俺!!もうしません大人しく寝ますよええ!! ハァー
いいからさっさと寝れ(w
オヴェ「アグリアス、私の事はいいから寝て」
アグ 「オヴェリア様が寝たら寝ます」
オヴェ「もう寝たよ」
アグ 「・・・おやすみなさい」
オヴェ「おやすみ」
ラムザ「アグリアス、僕の事はいいから寝てください」
アグ 「ラムザが寝たら寝るよ」
ラムザ「もう寝ました」
アグ 「まだ起きてろ」
ラムザ「・・・はい」
829 :
810:03/05/09 10:50 ID:bclR9iiZ
ヾヘコヘコ
(´Д`;)、 スイマセンスイマセンカンベンシテクダサイ
ノノZ乙
ア、アグ禁は勘弁、死んでしまいますよ!?
ちっ違うんです!誤解です
自分の固定ジョブにこだわってジョブチェンジしてくれないキャラたちに
麻雀で挑んでジョブチェンジさせていくストーリーだとか
アグリアスさんの不動無明剣は連続四回ツモ…北斗骨砕打は一発ヅモ
アルマのマバリアはこちらの技が一切通用しなくなる
ラファの真言は直接点数棒にダメージとかメリの剛剣はこちらの牌を破壊する技だなとか
アグリアスさんはこちらが一度負けただけで全部着込んでしまう極悪なバランスだろうなとか
こういうのツクール系とかないもんかと検索かけて実際に作るのは無理ぽそうとガッカリしたりなんか
してません!本当です!!そんなことはどうだっていいんです、タマちゃんを助けてぇー!!!!(◎→
…
アーウマ( ゚д゚) 旦~~
まあそれはそれとしてSS書いてみました。
すんげえ昔にライオネル城脱出を書きかけたまま放置しっぱなしだったのを
これまた前スレの話になりますがバリアスの谷の武勇伝キボンヌというのを見て
ちょぼちょぼとではありますがリメイクしてみようかと思ったり。
それでは第一回
『千古の都』
街道を歩いていた男は空を見上げ、風が湿り気を帯びてきた事を感じると
時をおかず雨が降る事を予想して、浮かぬ表情をした。
長い旅をしてる間にそれなりに天候を読む術を身につけた男は、
長いこと聖地ミュロンドを目指して旅してきた巡礼者だった。
故郷を戦火に焼かれ、心にも同じく傷を刻まれた男は、
魂の安息を求めて聖地を目指し、ここまで旅をしてきたのだった。
彼は今夜も野営になる事を当然の事としていたが、
それでも雨が降って火が使えなくなる事は残念に思えた。
(ようやく治安のいい所に来て、夜も気兼ねなく火が焚けると思ったのだが…)
火は、獣の類は遠ざける事は出来ても悪しき者達にとっては格好の目印になる。
ライオネル領に入ってからは、ようやくいくらか安心して旅が出来るようになったのだが
天候ばかりはいかんともし難い。
「今日こそは暖がとれると思ったのだがな…」
男はポツリとあきらめの言葉を漏らしたが、その願いはまもなくにかなう事になった。
街道を少し行った所で巡礼者に幾ばくかの食事と寝床をくれる宿場を見つけたのだ。
巡礼者の為のこのような施設はグレバドス教が絶対的な権威であった昔なら
国中で見つける事が出来ただろうが50年戦争のさなかには
国内をそのように移動する物が取り締まりの対象に成った事もあり、ほとんどが廃虚と化していた。
だがライオネルに限ってはそれは当てはまらないようだ。
巡礼者はそれがここ、ライオネルの領主の尽力による物だと聞き、ここの領主は口では
神への信仰を誓いながら、巡礼者から金品を略奪したりするような領主達と違い
本当に信仰厚きお方なのだなと感動した。
そしてそこにいた僧からライオネル城の場所を聞いた彼は、その方向に向かって
感謝の祈りを捧げた。
かっての神聖ユードラ帝国の本拠地であり、今はライオネル領数十万のグレバドス信徒にとって
信仰の中心でもある千年の古城、ライオネル城。
その礼拝所は領内で最も荘厳で神聖な場所であり、静謐にみたされている場所であった。
しかし今、そこから、千年の静寂を破らんとする怒声があがっていた。
「いったいどういう事です!枢機卿!」
アグリアスが声を荒げる。
聖なる祭壇の前で祈りを捧げていたドラクロワ枢機卿は祈りを中断すると
ゆっくりと振りかえり、静かな声で問い掛けた。
「どうしましたかな、アグリアス殿」
その顔には神の羊達を安堵させる微笑みがいつものように浮かんでいる。
しかし今のアグリアスにはその顔が奇妙に作り物めいて見えた。
委細かまわず枢機卿に不信をぶつける
「なぜオヴェリア様にあわせてもらえぬのです」
それはほんの半刻もたたぬ前の事だった。
ライオネル城に逃げ込んだオベェリアとアグリアス達は違う場所に別々の部屋を与えられたのだが、
当然の事ながらアグリアス達は毎日、彼女の部屋を訪れていた。
それはオヴェリアを守るという意味もあったが、彼女の気鬱がライオネルに入ってからも
ひどくなっていったので、何とか気を紛らわそうと毎日何かと話題を見つけては色々な事を話しかけていたのだった。
城側も彼女達が歩哨に立つ事も、王女の部屋に出入りする事も容認していたのだが、
今日になって急に彼女達が王女の居室に近づく事を拒否されたのである。
アグリアスは強引に押し通ろうとしたが、相手方が剣を抜きかねない態度であったので
考えを改め、彼等の主であるドラクロワ枢機卿を直裁に問いただす事にしたのだった。
いささかの動揺もなく、怒気をそのままくるむような形で返され、
アグリアスは困惑と怒りのないまぜになった状態で
抗議を続ける。
「警備上の問題とは…なにか我々の仕儀に問題が?あるいは我らに疑念でも抱いておられるのか」
「そのようなたいした事ではありませんよ…。単独で殿下を御守りもうしあげた、
あなたがたの技量も、あの方を深く労わるその情愛も…
ましてやルザリア騎士の方々の王家への忠誠にいささかの疑念もあるわけはありません」
枢機卿は答えながら壇上より降りて、直立不動で立つアグリアスの方にゆっくりと近づく。
アグリアスはその答えに満足し、ならばと反感を抱きながらも枢機卿の間違いを正す事を忘れなかった
「単独で為し得た訳ではありません、我々を手助けしてくれる者がいなければ、
我々はここにこうしていなかったでしょう」
「ほほ、さすが騎士殿は謙虚であられる」
「謙遜ではありません」
アグリアスは考える。
実際、あの時ラムザ達が助けてくれなければゼイレキレですべては終わっていただろう。
その後も無事ライオネルまで死者も出さずにたどり着けたのは間違いなくラムザのおかげとアグリアスは思っていた。
助けられた当初は、何の見返りも与えられない、それどころか北天騎士団を敵に回す事になる自分達の逃亡に
恐れずに手を貸してくれる事に強く感謝はしても、いまだに少年の面影をのこす、
言ってみれば線の細い印象を与えるラムザを見て少し頼りなくすら思っていたのだった。
しかし旅を共にする内にだんだんと彼の真価が見えてきた気がした。
確かに彼には図抜けた技量があるわけでも、不利な情勢を一挙に覆すような派手な指揮をする訳でもなかったが、
その指揮は実に繊細で堅実で抜かりが無かった。
傷ついた仲間にはいつのまにか支援が届けられていたし。
弱った敵もいつのまにかいなくなっていた。
これはまずいと思った戦いが、気付かぬ内に相手を全滅させていたという事もあった。
(;´Д`)すいません番号がかなりいい加減に…いままでの1〜3です
彼はよく仲間を励まし、隊の士気の維持に努めた、
北天騎士団を相手に回しているというのに
隊の雰囲気に殺伐としたり焦ったりという風は見られなかった。
彼の雰囲気に英雄然としたものはなく、むしろ手を貸したくなるような頼り無い感があったが、
何故か彼と共に闘う時、漠然とした安心感があった。
ドラクロワ枢機卿の言葉を軽く聞き流そうとはしなかったのも、
彼女の矜持が言わしめたのではなく、純粋にそう思ってのことだった
「事実です」
「なるほど、それほどの勇士があの若き機工士に同行したのであれば、
聖石を悪漢どもの手から無事に守り抜くでしょうね…」
「間違いなく」
ドラクロワの顔にわずかに不快の色が表れる、が、ほんの一瞬の事であり
アグリアスは気付かない、話を本題に戻そうとする。
「我々に問題がないのであればなぜオヴェリア様に会わしてもらえないのですか」
ラムザ達の事に思いをはせ、幾分気持ちが落ち着いたのか静かな口調で訊ねる。
ドラクロワはアグリアスの前に立つと一転、少し困惑した表情を見せた。
「困りましたね…あらかじめ申しておきますが
これは殿下の御意志に従った結果なのですよ」
アグリアスの眉が釣り上がるが。声はあくまでも平静である。
「オヴェリア様が我々を遠ざけよと?」
ドラクロワは苦笑するような表情をしてみせると手をふって答える。
「まさか、オヴェリア様はあなたがたを大変御信頼なさっておられる」
なおも声を上げようとするアグリアスを手を挙げて制する
「説明が必要でしょうね」
アグリアスは一つ息を吐くと気迫を込めた目で卿を見据えた。
「それをこそ私は望んでいるのです」
ドラクロワは肯くと手振りで自分についてくるように促すと礼拝堂から彼の執務室に続く
廊下を歩きはじめた。
静かな廊下にカツンカツンとアグリアスの軍靴の音だけが響き渡る。
「最近のオヴェリア様のご様子は知っておいでですな?」
「…はい」
「殿下はだいぶお気分がすぐれぬ御様子。ただの気鬱であるというのならよいのですが、近頃はろくに食事も召し上がっておられない、夜も満足に寝ておられないと…
このままでは本格的に健康を損ないかねません」
「申しわけございません」
歩きながらアグリアスが頭を下げる
「いや、アグリアス殿の責ではありません」
「は…」
「殿下の身柄を預かるこの私の責でもあります…そこで僭越ながら」
歩哨に立っていた兵士に軽く手を掲げると、両脇に立っていた兵士が扉を開けた。
部屋の中に入るとすぐに扉が閉まり、枢機卿もアグリアスの方に向き直った。
「私にも多少の医術の心得があります。最もそのほとんどは戦場で役に立つ類の事ですが、
その中に気の高ぶりや恐怖からか、心に病を負ったようになるものがおります…
そこで僭越ではありましたが私が力になれないかと申し出たところ、
私が直に殿下のご様子を見させていただくことになりました…やはりオーボンヌでの出来事が
かなりの心痛になっておいでのようです、暗闇になるとその事を思い出してしまうと」
アグリアスがほんの少し眉を歪ませて肯く。
「分を超えているとも思いましたが、まずはともかくもお休みになられる事が肝要かと思い私の一存で眠り薬を差し上げました」
「眠り薬…ですか」
「ええ、かなり強力な物です。直前のご様子からすると二日ほどは眠り込まれておるでしょう、
それゆえ兵士達には殿下の身の安全を考え、誰も通さぬようにと厳命をしていたのです」
「しかし私達の方に連絡がなかったのは…」
「それは私の手落ちになります、実はすぐ後に教皇猊下の使者が参りまして」
「猊下の!?それは…いくらなんでも速すぎはしませんか」
「もちろんミュロンドからの物ではありません、猊下は叡智深きお方、
こたびの動乱をすでに予見し、そのことを深く憂いておられました。
そしてそれに備えるためにその意を預かる者を既に此方にも派遣しておられたのです」
「それでは…」
「明後日には方々がこちらに到着なされるかと」
「ああ…ありがたい…感謝いたします」
アグリアスは喜びの声をあげると、枢機卿の手をおしいただき神への祈りをささげた。
「ですから…アグリアス殿どうしてもが殿下に謁見なさりたいのであれば
もう少し待っていただければ、私が同行して殿下の部屋までご案内致します」
顔を上げるとアグリアスは晴れ晴れとした表情をしながら、少し興奮した面持ちで答えた
「いえ、これ以上、猊下の手を煩わせる事もありません、
それにそれでしたらオヴェリア様が御目覚めになる頃には、安心していただける報せを伝える事が出来ましょう。
お休みの邪魔になるような事は避けたいと思います」
「そうですか…貴方も少し休まれた方がいい、ここ数日、ろくに休まれていないでしょう」
「御気遣いありがとうございます、確かに…報せを聞き、多少気が抜けたかもしれません
よろしければ私も少し休まさせていただきたいのですが」
「もちろんです。オヴェリア様はあなた方をもっとも頼みになさっておられます、
その重責に答える為にも今はゆっくりと休まれる事です。
安心なさい、ここは我が城。
たとえ北天騎士団であろうとも一兵とて立ち入る事は許しません」
「ありがとうございます、それを聞いて私も安心いたしました」
アグリアスは深々と頭を下げ礼を述べる、ぱらりと額にいく筋かの髪がかかった。
「それでは失礼致します」
そういうとアグリアスはきびすを返し早々に自分の部屋に向かった。
アグリアスが去り、執務室に一人になったドラクロワ枢機卿は
だがさらに言葉を続ける
「これだけでよかったのですか?」
だれもいない部屋にドラクロワの独り言だけが響き渡る。
否、独り言ではない、その声に答える者がいた。
「もちろンだよ、あの女は頭は固いがそう馬鹿にしたもンでもない」
今まで何の気配もなかった衝立の影から黒い鎧を纏った男が現れる、
黒衣に身を包み、呪われし暗黒剣をふるう戦士、ガフガリオン。
ドラクロワは声の方に振り向きもせずに話を続ける。
「ふん…その割にはうかない顔をしていますね、あの女を餌に使えばいいといったのは
お前でしょうに、自信がないのなら今からでも王女を囮に使ってもいいのですよ?」
ドラクロワの揶揄にガフガリオンが怒りの声を上げる。
「そンなンじゃねえよ!そンな事を心配なンかしてねえって、俺はあの坊主とは一年、
同じ釜の飯を食ってきたし、あの女の性格なンざ三日も見てりゃあわかるよ、
あの坊主もわかってるはずだ、間違いなくゴルゴラルダまで
ノコノコと雁首そろえて来てくれるだろーよ」
そこまで言うと急に困ったように腕を組んで目を閉じた。
「ただなあ…」
(…あーいう生き方…自分より大事な物を胸ン中にズンっと持ってる奴がそばにいると
あいつをこっち側からますます遠ざけちまいそうなンだよなあ…)
一拍おくとガフガリオンはおどけたように手を広げ、アグリアスが出ていったのと
反対方向の扉に手をかけた。
「あーいう美人に若造は弱えからなあ、説得がめんどくさくなりそうだと思っただけだよ」
「たちの悪い娘に誑かされるのを心配していると言う訳ですか」
「そんなに気になるんなら妾にでもしとけって言い聞かせても、聞きゃあしねえ
くそ真面目に正妻じゃなきゃいやだって言い張りやがる」
その言い様が可笑しかったのか、ドラクロワが初めて男の方を向き
笑い声をあげる。
「ホホ…正しさ、真実などと言うものはそれはそれは悪女なのですがね…
それにしてもずいぶんとまあベオルブの放蕩息子を可愛がっているのですね」
ガフガリオンはその笑い声を背に扉を開け外に出ていく。
しかしふとふりかえるとニヤリと笑い自分の首を二回ほど叩き、
一言。
「この首の次くらいにはそうかもしれンね」
そう言って部屋の扉を閉めた。
『千古の都』
━━━終━━━
次回『アグリアスは足早に』」
840 :
たぬき:03/05/09 12:28 ID:eyndi+Oy
乙です。
続きが気になる…
このSS覚えてるぞ。確かPart4あたりで、2レスくらいで終わってた
やつだな。長くなりそうなので、がんがって下さい。
ぎゃあ
一行コピペしわすれてる!!
>>832 の冒頭
はたしてドラクロワは得心してうなずく
「ああそのような事ですか…もちろん警備上の問題ですよ、アグリアス殿」
が入ります
千古の都、ガフキタ━━━ヽ(´∀`)ノ━━━━!!
アグの描写もすごくアグらしいですが、ガフがイイッス!
この後でどんな思いでアグが「信じる」と言うのか楽しみッス!
その言葉を聞いた時のガフの気持ちも楽しみッス!
844 :
極悪アグ:03/05/09 23:38 ID:OmEup71j
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
>>810にはお仕置きが必要かと
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 思ったが、なかなかいい話を
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l 書くのだな。
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ○ ○ |:::|6))) では褒美として靴下をやろう。
|::l`ー- -‐|:::| )) さっきまで使っていたぬくぬくだぞ。
|::! l:::l
l/. l;/
千古の都SSお疲れ様です。
一気に読ませていただきました。
それにしてもガフって根強い人気ですね。w
>>844 アグリアス様、お帰りなさいませ。
今度パンティー下さい。(*´Д`)ハァハァハァッ……く…くく…ウッ
・
・
・
ふぅ…寝るか。
キモ
チイイ
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ あ、あーっ!? 気安くつまむな女あー!
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ その毛は私のだー!!
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
確かに似合うなあ
810たん、乙です。
>今まで何の気配もなかった衝立の影から黒い鎧を纏った男が現れる、
>黒衣に身を包み、呪われし暗黒剣をふるう戦士、ガフガリオン。
この2行俺的にカコ(゚д゚)イイ
昼寝士たんの舞踏会でラムザが跳び上がってキメてアグ胸キュン話とか、
最近のだとばるばろ氏のSSもそうだが、
盛り上がるバトルがあるかもしれないヨカソ。
>>844 なりませんアグ様っ
靴下を殿方に差し上げるのは、「自分を好きにしていいよ」という意思表明なのですぞ
…SS中で好きにされるならいいか
810さんSS乙です。
850さんのとおり、バトルがはやりそうな予感ですね。
今後とも楽しみにしてます。
それから別件ですが、最近増えてる萎えレスはできる限り辞めてほしい。
少なくともAAよりは見てて面白くない。スレの雰囲気が悪くなる。
イヤなら無視しよう。そうすれば向こうも書かなくなるし。
甘々士さん、気にせずいつか絵を投下希望。アグ絵を期待してる一人ですので。
それに原理主義さんの趣旨はネタですよ。たぶん。
俺はアグネタならなんでもOKですよ。もちろんAAアグもOK。
エロも見る分には問題なし。810画像も笑ったし。まさかSS書く人だったとはw
いつぞやの過去スレの罵り合いはもう勘弁。
たしかパート3だったかな?人気投票の意見衝突で。よく復活したと今でも思う。
昨日の夜、
>>845は…
ふぅ…アグ様のパンティーか。
俺もSS書いてみよかな
__,,,,,,___
(⌒ヽ:::::::::::'''''-,,
<´・\ ::::::::::::::::::ヽ
l 3 ハ::::::::::::::::::::::ヽ, ←845
∫ .<、・_ ( )
旦 (⌒ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⌒)
SS題名「アグのぱんつ」
スレ住人にあるまじき発言かもしれんが、あえて言おう。
アグたんの靴下は臭いと思うゾ。
1、ブーツは蒸れる。
2、行軍と戦闘でさらに蒸れる。
3、行軍中は風呂にはいれん。
いや、これはしかたないことだな。
だが俺は靴下などいらん。
巨大な靴下に入ったアグたんはほしいがなw
>>854 俺やおまえの靴下はもちろん臭い。鼻が曲がる。
だが!
アグ様は違うのだ!!
例え臭くてもすーはーすーはーするのだーーー!!!
それこそアグ様命ってもんよ
>>852 禿同。
お互いまたーりいきましょうぜ。
>>854 昨日アグたんの足をしゃぶりましたが何か?
昨日のアグはかわいかったぜHAHAHA
じゃあこれからソックスハントだ
>>852 パート3の論争はなつかすぃねぇ。最萌トーナメントの時期だったっけ。
みんななんだかんだとアグたんが好きなんだなあと分かって俺的には微笑ましかった。
原理主義はネタですよ、多分。左派の俺が言うのだから間違いない。オパーイ横丁マンセーだしなw
>>856 アグたんの足か・・・
おばば、ベッドで中々寝付けない幼アグの小さな足の指を一本一本手に取りつつ
アグ 「くすぐったいよ」
おばば「こっちの子豚は市場へ、こっちの子豚は牧場へ向かいましたとさ・・・」
アグリアス「・・・・というような事が昔あってな」
ラムザ.。oO(幼アグたんハァハァ・・・)
>>850 戦闘シーン見たさにばるばろ氏のSS読み返したが、やっぱ盛り上がるな。
これからのSSに期待期待。(軍事版からまた来てほしい)
原理主義的視点でいったら恋のささやきも異端かな?めっちゃ18禁あるしね。w
アグスレは非常に職人がそろってていいな。
まぁ、ぶっちゃけ、アグたんが不幸にならなければなんでもよし!
靴下はいただけねぇがなw
千夜一夜にいってSSよみかえそっと。
860 :
859:03/05/10 17:42 ID:Ot864PUN
861 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/05/10 17:52 ID:DTn9/hl+
初めてしった・・・
面白いな、アイスマン。
ああ、アグたんと真夏にアイスくいてぇ・・・
もちろんアイスはキャンディータイプで、アグたんは
それをしゃぶるの
ついでにアゲ
私の妻のアグリアスの下着が最近盗まれます。
このスレの方が犯人だという事はわかっています。
妻は現在妊娠4ヶ月でお腹に子供がおり、精神的にまいっています。
警察に通報される前にやめてください。
すまん、それ俺だ・・・
実はあなたの奥さんの子も・・・
実は俺の子なんだ・・・
本 当 に す ま ん !!
責任取りますので奥さんを私に下さい。
ア グ リ ア ス が ほ し い か ?
な ら ば く れ て や ろ う
865 :
米屋:03/05/10 19:58 ID:C8BST6bL
862、スマソ。
奥さん孕ませたの俺だ。
あんまり良い女だったからついね。
今?もちろんお前が留守の時に会ってるにきまってるだろ?w
866 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/05/10 20:04 ID:oiuLbiKn
コカ・コーラにFFTフィギュアのおまけがついたりしたら
嬉しいんだけどなぁ。無理かな?無理だよなぁ。
あの時は865と一緒だったもんな。w
あと
>>861と
>>866は気軽にageちゃうと俺らやスレ住人が
テレるのでsage進行でよろ。
>>862-863 >>865 めちゃワラタ。みんなアグとHしちゃってたのかははは。
∧∧
/⌒ヽ)
i三 ∪ 俺はまだやってない…
〜三 |
(/~∪
三三
三三
三三
くっ、見るに耐えぬ。
アグリアス様あなたは崇高なる騎士です。
私の中では汚れを知りながらも、穢れはそこには存在せぬお方とくしくも想像しております。
永遠にその美、その穢れなき精神を―。
アグリアス様は永遠なリ
>>869 >私の中では汚れを知りながらも、穢れはそこには存在せぬお方とくしくも想像しております。
まて。それは
>>798の3.に抵触しないのか
今回の「アグの妊娠」はいかがでしたか?
次回は原理主義崩壊の危機か!?
次回、「どうなる原理主義!?」乞うご期待
陣痛で苦しむアグ様は、ついつい行き場の無い怒りをラムザにぶつけてしまいます
「不公平だ」
「は?」
「女だからというだけで、私がこんな目に合うのは不公平だ」
「でも、それがあるからこそ産んだ時の喜びも一入と言うじゃないですか」
「それは痛みを知らない男の勝手な言い分だ!」
「アグリアスさん、僕の子供を産むの、嫌ですか?」
「だ…誰もそんな事は言ってないだろう!!」
「じゃあ、安静にして下さい。大きな声を出すのはお腹の子供に悪いですから」
「う…うむ」
結局手の平で踊らされてしまいました
>>872 陣痛の前につわりで苦しむと思うな。マイナス2点(w
>>870
そう、だから「くしくも」という単語を混ぜたのだ。
くっアグリアス様お許しください、私はこの醜き妄想の一連を
罰を受け当ございます、私には口を聞いてはくれぬアグリアス様。
それとも我が戒めのためアグ禁を課すことが妥当か。
私そのとき14,5歳あなたに初めてゲームの中で拝見いたしたときから
あなたの忠実なる僕でした。あなたが仲間になったときの彷彿たる激情、
その嬉しさ、いまだ5,6年たとうとした今でも続いています。
あなたとゲームで出会えたこと神に感謝いたします。
>>872 つーか陣痛が始まったらそんなのんびり会話してる場合じゃないだろう。
産室に入る途中での会話なのかな。
>>875 私がよく考えてなかったからさっ
あの時代はお湯で消毒もしてなかったんだろうし、結構出産後って危険そう
魔法があるから分からんけど
>>862-868 アグリアスハソンナヒトジャナイヨヽ(`Д´)ノ ウワァァァァーーーーーーン!!!
お前ら原理主義者をいじめようとするのはいいが悪ノリはやめれ
こっちにまでダメージがきたぞ
まさかお前らの中で、アグリアスはほいほい誰にでも股を開くイメージな訳でもあるまい
というよりは868!ボケ、ボケ、ボケと来たんだからそこはツッコミだろうが!!
最後「へーそうなんですか」って、更にボケ倒してどうする!!
そこは聖天が爆裂するようなツッコミのタイミングだろうが!!!
逝ってよし!
って雷神シドが言ってた>(Д゜;|
逝って帰ってきました。
バトルブームの予感から、久しぶりにゲームネタで。
アグリアスと主要キャラが一騎打ちした場合を予想してみる。あくまで脳内予想。
アグと相手は固有アビリティのみ使用。他アビリティは全て解除。装備は全て同じと仮定。
アグの基本HPの高さ、回避率の高さで何処までやれるのか?
一試合目:ダークナイト 暗黒剣 ガフガリオン 勝率:50%
アグの聖剣技は暗黒剣より攻撃力は高い。が、攻撃と同時に回復を行う闇の剣が
かなりつらい。普通にやると僅差で負けそうだが、ストップなどの追加効果があるので
発動すれば俄然有利。 よって互角と見た。
二試合目:ホワイトナイト 聖剣技 ウィーグラフ 勝率:5%
同じアビリティで、能力が彼の方が上となれば勝つのは至難の技。追加効果頼み。
さすがに彼に打ち負かされ、悔し涙にくれるアグの姿が目に浮かんでしまう。
三試合目:ナイトブレード 戦技 イズルード 勝率:60%
戦技+ジャンプなので楽勝だと思われたが、イズルードは常に距離を取って戦い、
アグはそれを追う展開。二人の勝負開始位置が重要になる。よって勝率多少低め予想。
四試合目:スーパー見習戦士 基本技 ラムザ 勝率:99%
ラムザが勝つにはクリティカルヒットのみ。アグは回避率も高いので楽勝。
まあラムザはアグのピンチに駆けつけ、アグはそれでぽーっとなって後は…ゴニョゴニョ
>>878 対剣聖、アサシンだったら勝率0%だな。
イヤ━━(゚Д゚;)━━ッ!!!
知識=魔法、学問 知恵=要領のよさ、機転、剣技以外の攻撃
ラムザ 統率100 剣技72 知識85 知恵90 人望100
アグ 統率90 剣技88 知識75 知恵60 人望88
シド 統率95 剣技100 知識87 知恵89 人望95
メリア 統率68 剣技90 知識65 知恵72 人望70
ムスタ 統率58 剣技65 知識70 知恵95 人望69
ぬるぽ 統率1 剣技1 知識3 知恵2 人望1 社交性0 常識0
「叫ぶ」を駆使する4章ラムザは鬼で無いかい?
飛び剣技を持ってれば能力が上がりきる前にデストロイできると思うが
特に剛剣。
>>882 『叫ぶ』といえば・・・
ラムザ「わ────っ!!」
ムスタ「うーん、いまいち迫力がないな」
ラムザ「がぁ────っ!!」
ムスタ「うーん、どうもひねりがないな。いっそ・・・(ゴニョゴニョ」
ラムザ「・・・ホントにそれでいいの?」
ムスタ「もちろんだよ。それを『叫べ』ば敵も味方もいちころさ」
ラムザ「味方もって・・・いいのかな?」
ムスタ「ぐずぐず言ってないでさっさと『叫べ』よ」
ラムザ「・・・ ア グ リ ア ス さ ー ん、 好(ry
『叫ぶ』
アグリアス先任軍曹「戦争の顔をしろ!」
ラムザ「えっ・・・」
アグ「殺すときの顔だ!」
アグ「これが殺しの顔だ、やってみろ!」
ラムザ「uorrhhh!」
アグ「ふざけるな、それで殺せるか!
気合いを入れろ!」
ラムザ「uorrhhh!」
アグ「迫力なし 練習しとけ」
ラムザ「はぁ・・・」
>>882 ラムザ「叫ぶ」→アグが近づいて無双稲妻突き→ラムザあぼーん
「叫ぶ」が充分な効果を発揮するまでには仲間の援護が必要。
クラウドなんかその典型。
アグ×メリ なんか名勝負になるのでは?特例でアグはメンテナンスセット。
メリもなんかセット、攻撃力UPとか。聖剣技の追加効果が発動しなければメリ有利か?
アグ×ラファ&マラーク 余裕で楽勝。2人がかりでも勝てる気が…
ていうかFFT2まだ〜?食い込み天使との戦い後、鴎国に飛ばされた一行が
イヴァリースに戻る過程で冒険する展開で。
モンクのラムザに、ガッツと重装備可能をつければ、
アグも含めて、大抵の奴は殺せる。
なんか、予想外の方向に進んでるな…。
見習ラムザのほうが移動力はあった筈だから、戦闘開始距離によっては
逃げ回りつつ叫びまくればラムザが勝つだろう。
叫ぶは決め続ければ最強アビリティの一つだからな。
だが、やはりラムザは適当に叫びつつエールでアグを支援するのがイイ(・∀・)!!
アグたんガチンコスレになりました。
「CT無しで破壊魔剣を使える笊袋兄貴」はどうだろ?
そうだ!
どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ!
アグリアスさん!
好きだァー! アグリアスさん! 愛しているんだ! アグリアスさぁん!
べオルブの人間と知られる前から
好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
アグリアスさんの事はもっと知りたいんだ!
アグリアスさんの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
アグリアスさんを抱き締めたいんだァ!
潰しちゃうくらい抱き締めたーい!
敵の声は僕の叫びでかき消してやる! アグリアスさんッ! 好きだ!
アグリアスさーーーんっ! 愛しているんだよ!
ぼくのこの心のうちの叫びを
きいてくれー! アグリアスさーん!
行動が共になってから、アグリアスさんを知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! ぼくに振り向いて!
アグリアスさんが僕に振り向いてくれれば、ぼくはこんなに苦しまなくってすむんです。
優しい君なら、ぼくの心のうちを知ってくれて、ぼくに応えてくれるでしょう
ぼくは君をぼくのものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる!
でもアグリアスさんがぼくの愛に応えてくれれば戦いません
ぼくはアグリアスさんを抱きしめるだけです! 君の心の奥底にまでキスをします!
力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます!
キスだけじゃない! 心から君に尽くします! それが僕の喜びなんだから
喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます!
アグリアスさん! 君が戦場の中に素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる!
894 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/05/12 16:31 ID:joje2lr1
「!」一つが叫ぶ一回とすると、これくらい叫べばラムザ無敵だな。
もちろんその代わり、アグが湯気ふいて戦闘不能になっているわけだが。
>>893 むしろコレのアグリアスが叫んでるヤツをみたい
そうだ!
どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ!
ラムザーッ!
好きだァー! ラムザーッ!(略
ラムザ! お前が戦場の中にリボンとシャンタージュだけで出ろと
いうのなら、やってもみせる!
ラム「本当ですか?」
アグ「あ、あうう」
むしろ。
ラムザ! お前が戦場の中にリボンとシャンタージュだけで出ると
いうのなら、やってもみせる!
ラムザも最初は叫ぶと赤くなっていましたが、戦闘が始まるごとに言ってたらその内慣れてきて
叫び終わると平然として「じゃあ、頑張ろう」とか言うようになります
でも、アグ様は何度聞いても戦闘不能のまま
見かねてアタックチームから外されますが、待機中の馬車まで聞こえてきて
仲間にからかわれてよけい戦闘不能に
|
|
...-‐――--..!、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ラ、ラムザ…
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l |:::|6)))
|::l`ー-, -‐ |:::|ヽ、)) もう…やめてくれ…。
|::! / _ l:::l l
l/./  ̄`Y´ ヾ;/ |
______,| | |´ ハ
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|__ | _| 7'′
( (  ̄ノ `ー-'′\
 ̄  ̄ \
まさかここでフルメタル・ジャケットネタを見れるとは。
ハートマン軍曹がラムザにつけそうなあだ名は・・・やはり「アホ毛」か?
>>893を見てから頭の中でルカヴィが踊りだして止まってくれません
オーバーヒート! 現在萌えSS執筆中。
あ〜〜早く書き上げたいっ。
しかし10スレが夢じゃなくなってきちゃいましたね。
神でも現れない限りすぐに立ち消えになるだろ。
このスレの住民が気まぐれで手を貸すのは勝手だけど、
ここでやるような話題じゃない。
こっちよりも関心が高そうなエロゲスレですらあの状況だからなあ。
FFTでは完成させるの厳しいだろうね。
極悪アグ殿、聖光爆裂破をお願いしたい!
>905のネタに関して向こうのスレに「あんまりアグスレに期待しないでくれろ」と
書き込みに行ったら、あっちをageてしまったのだ。聖光爆裂破で逝ってくると宣言し
て、おめおめと戻ってきた自分を罰してくれぇ。
909 :
905:03/05/14 11:36 ID:gMP0mdYa
スレ違いか。
申し訳ないm(_ _)m
910 :
偽ラムザ:03/05/14 16:35 ID:LFCPXfHZ
『はげます』
>>908 きつい事言うようだが、漏れがあっちに参加できないのは主催ががんがんネタ出ししてないから。
基本的に何も決まってないんじゃまさに動きようもねえ。
主催が自ら上手いご馳走をもりもり出してくれるからこそ、
付いてきてくれたり共振して電波を受信する者も居るってのに。
参加型企画なのは分かるが基本的にクレクレ君ぽくてイヤだ。
911 :
フーガ ◆uZMGuBzJyw :03/05/14 19:24 ID:PkfVqSRm
「最近、剣を持つ手が重い……なぜだろう……?」
アグリアスの呟きが、ラムザの耳にかすかに届いた……。
アグリアスの様子がおかしいのは、皆薄々気づいていた。
原因は、わかっている。
ここ二、三日の間に敵の話術士から『おどす』の集中砲火を受け、
つい先程の戦闘では、混乱したベイオウーフに『チキン』の誤爆をうけたことだ。
自信喪失。
それが、アグリアスの今の状態だった。
あれだけ凛としていたアグリアスが、今は哀れなほどに消沈している。
日がな一日ため息をつき、誰かと話すこともまれになっている。
レーゼやメリアドールがどれだけ励ましても無駄だった。
そしてそれは……ラムザにも影響を及ぼしていた。
912 :
フーガ ◆uZMGuBzJyw :03/05/14 19:24 ID:PkfVqSRm
「アグリアスさん……」
宿の自室で、小さく呟くラムザもどことなく覇気がない。
アグリアスのことを案じるあまり、やや睡眠不足になっているのだ。
そもそも、アグリアスを励ますと言うことが難しいということに彼は最近になって気づいた。
酒はたしなむ程度、これといって趣味があるわけでもない。
強いて言えば読書だが、あまり励ますと言う点においてはいい趣味ではない。
「……どうしよう、ムスタディオ?」
ラムザは対面に座っているムスタディオにすがるように問い掛ける。
「俺に聞くなって……そりゃ俺だってなんとかしたいさ
けどなぁ……レーゼさんやメリアドールでもダメだったんだろ?
俺が何かしても無駄だと思うぜ?」
言ってムスタディオはグラスに入った水を喉に流し込む。
「…………」
ムスタディオの言葉に、ラムザは俯いて真剣に考え込んでしまった。
アグリアスが戦えなくては戦力的にとてもつらい。
しかし、それ以上に一人の人間としてアグリアスに立ち直ってもらいたかった。
そのために……と何度も考えるがどうにも考えはまとまらないのであった。
「……あのさ、なんでそんなに必死になるんだ?」
唐突に、ムスタディオがラムザに問い掛けた。
「何で……って当たり前じゃないか。アグリアスさんは仲間だろ?」
「ふーん……」
あいまいに相槌を打ちながら、ムスタディオは窓の外に目をやった。
913 :
フーガ ◆uZMGuBzJyw :03/05/14 19:25 ID:PkfVqSRm
トン、トン。
不意に、ラムザの部屋のドアがノックされた。
「?」
ラムザはムスタディオと一瞬顔を見合わせてからドアをあけた。
ドアをあけた先に立っていたのは……当のアグリアスだった。
「アグリアスさん?」
「……話が…したいのだが……構わないか?」
「僕はかまいませんけど……」
アグリアスに答えながら、ラムザは部屋の中のムスタディオに視線を向ける。
「俺、部屋に戻るわ」
ガタン、と椅子を鳴らしてムスタディオが立ち上がる。
ムスタディオとすれ違うときも、アグリアスはただ目を伏せただけだった。
「とりあえず……座ってください」
「………」
何も言わずに椅子に座るアグリアスが、ラムザの目にはひどく小さく見えた―――。
実際に小さくなっているというオチキボンヌ
ミニマムか!?
そこ、茶々を入れない!
917 :
極悪アグ:03/05/14 23:11 ID:pjFMiMDP
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
>>908には
>>905のスレに出向を命ずる。
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 以後ゲームが完成するまでアグ禁。
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::::: l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
>>913のSSの続きが気になる。
|::l ○ ○ |:::|6))) ラムザっまさか私に変な事を……
|::l`ー- -‐|:::| )) …
|::! l:::l
l/. l;/
して!
もはや極悪アグではなくて痴女アグですな
痴女アグ…そうか、そういうのもあったか。
パート1には痴女アグばかりだった気が…。
読んでて「よく思いつくなこんなネタw」と楽しんで読む自分がいた。
痴女アグといえば・・・・しごき倒しアグだな!
「しこしこ…とろっ」
こんな描写今ではご法度ネタでもパート1では全盛だった。
パート1の住人はもういなくて新しい住人に入れ替わったのだろうか?
それともアグ様の真の魅力に気づき、自ら変わっていったのか?
俺はパート6からの新参者だがみんなはどうなの?
>>922 1からいるが、最近は肩身が狭いな。
今の雰囲気もイイにはイイんだが・・・ちょい食傷気味かな。
久しぶりにパート1を懐かしんでみますか?
パート1からのコピペ。俺がワラタ所。
名前:アグたんの憂鬱その13[0] 投稿日:01/11/14 17:14 ID:???
|
| …デフォルトで私のMoveは3、
...-‐――--..!、 メリアドールのMoveは4、国家的陰謀を感じるわ…
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l |:::|6)))
|::l`ー-, -‐ |:::|ヽ、))
|::! / _ l:::l l
l/./  ̄`Y´ ヾ;/ |
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| | |-‐'i′l
|__ | _| 7'′
( (  ̄ノ `ー-'′\
 ̄  ̄ \
1からのコピペ
名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:02/01/11 02:29 ID:???
「やだ、アグリアスさん…。もう…もう出ないよ、やめようよ…」
「何を言うかラムザ、まだまだ出そうではないか。もう一回だッ!」
「えぇ…。だって、もう赤くなってるんだよ、ここ…」
「私は少々きつめにするからな…どれ、それでは少し優しく握ってやろう…」
「だ、駄目だよ、刺激が強すぎるよアグリアスさんッ……あぁッ!」
アグリアスの端正な顔に白く温かい液体が飛び散る。
「思いのほか、量が多いな…やはりまだ若いせいかな、ラムザ?」
「もう…アグリアスさんって、強引なんだから…」
「でも、まだ大丈夫だっただろう?」
「やめようよアグリアスさん、もう十分だよ。彼女も今日はこれが限界みたいだし」
「そうだな…それでは朝食の用意をしようか」
今朝も仲良く乳搾りに励む二人でした。
>>925 これを見てよからぬことを想像した私は原理主義者としてまだまだだなと
>>924-925 なつかすぃ・・・(藁
アグたんに犯されるのを妄想して何度ヌいた事か・・・
あれだよな。パート1からの住人なら誰でも分かる、あの言葉。
アグたんを犯したいんじゃない! 犯されたいんだ!!
そう思って過去ログ見たら、ラムザが何気に外道だったな。
「覗かずして何が温泉だ!」とムスタ達を自分で焚きつけておきながら、いざムス太が見つかると
「僕達は彼を止めようとしたんだけどね」とあっさり全ての罪を負わせるところがね〜。
あの長編は千一夜保管除外になってるところを見ると、顔無しさんも黒歴史に
したかったみたいだなあ。
そして巻き添えを食ってティンカー・リップまで保管除外に……
外道というか、かわいい香具師だった。
今や性格が大人になってしまいますた。
ラムザとアグがラブラブってのが基本の空気になってきたからな。
アグが惚れてるなら、それだけの男であってくれなくちゃ困る。
ところで睦月のぞみの漫画読んでて思ったのだが、現代編で
おそろいのパジャマ着てベッドでお話してるラムとアグって
萌えないだろうか。
異界での戦いの後、護る対象を失い騎士を辞めることにした彼女。
目的もなく日雇い警護で生計を立て、炊事などした事もない彼女が、
毎日のように通っていた飯屋の主人(俺様)と次第に信頼しあう仲になり、
やがて生きる目的を見つけていくストーリーキボンヌ。
>>932 飯屋の主人を犯すアグたんか・・・・いいかもなw
What are you fucking talking about ?
FFTリメイク出せ■!!
もちPS2だぞグラフィック向上させろアグをもっと出せそんでイベント増やせ
アグをもっとしゃべらせろさりげなく強くしろアグ専用の武器を出せゴルァ!!!
ハァハァフゥ…アグた〜ん(*´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
/ ノリ))
|||*・ 3・)=3 フンスフンス!!
/ ⊃⊃__ ∧_∧
(((( ( (;,´Д`) <932ヒィーッ
U~Uしし ̄U ̄U
938 :
矢等:03/05/16 20:21 ID:pyC05/Qi
>937
まあそういう自分を交えた厨的妄想は脳内だけに納めておけや。
もしくはインド行け
「ラムザ、起きて。起きなさい」
誰かが肩を揺さぶっている。
少年はまどろみから目覚めた。ぼやけた頭は、まだ状況を認識できない。
「おはよう」
豊かな金髪に一瞬目を奪われた。眼鏡の奥の青い瞳が意味ありげに煌き、細い眉は微妙
なカーブを描いている。ラムザは急速に覚醒した。
「え……わっ、アグリアス先生、すみませんっ」
金髪の女性は、ため息をついて肩をすくめた。
「ようやくお目覚めね」
確認するまでもなくここはラムザの私室であり、今は勉強中であり、アグリアス・オー
クスは家庭教師なのであった。出された数学の問題に頭を悩ませるうちに、つい居眠りを
してしまったようだ。
「面目ない」
ラムザはうな垂れた。わざわざ士官アカデミーの受験準備に付き合ってくれているアグ
リアスに、とんだ失礼をしてしまった。しかも憧れの女性と二人きりだというのに、眠っ
てしまうとはなんと勿体無い……。
「まあいいわ。この問題は宿題にするので、次来る時までにちゃんとやっておくこと」
アグリアスは、広げたペンや書物を片付け始めた。居眠りなんかしてしまったせいで、
今日はちっとも会話が出来なかった。ラムザは慌てた。
「も、もうすぐ夕食ですから、ぜひご一緒に! それまで……そうだ、お茶を淹れますか
らっ」
「嬉しいけど、そうそう何度も……」
「遠慮なんかしないでください。アルマやティータも喜びますから。そうだ、寄宿舎に使
いを出させます」
地方貴族であるアグリアスの起居するのは、士官アカデミー付属の寄宿舎であった。食
事の準備を無駄にさせれば、アグリアスが後でいやみなマリエルに何を言われるか分から
ない。量と栄養バランス以外にはまったく注意を払われていない寄宿舎の食事よりも、ベ
オルブの料理人の作る暖かい食事の方が幸せなはずである。ラムザは勝手にそう結論付け、
やや強引にアグリアスを居間へと誘った。
アグリアスは結局断りきれない。それも、いつものことだった。
少年に付き添われながら、寮へと戻る。ぎりぎり、門限に間に合いそうだった。
年下の、彼女よりも10センチも背の低い少年だったが、彼はアグリアスと言葉を交わ
しながらも周囲に目を配ることを忘れない。勿論少年は、彼女の護衛をしているのだ。
アグリアスはあまり剣が得意ではない。もともと性別によるハンデがあったし、彼女の
嗜好はどちらかというと歴史や地政学に向いていた。教会史も得意な科目だ。士官アカデ
ミーに入ることができたのも、地元教会からの熱烈な推薦があったからこそである。
貧乏貴族であるオークス家の当主である父親は、アグリアスの才能に期待していた。な
ぜか、婿を取ることを差し置いて娘を進学させたのである。この時代の貴族としては異例
な行動であった。
しかし、結局のところ軍隊は男社会であり、アグリアスは異端児だった。彼女の入学に
骨を折った父親に感謝はしていたが、それが報われることは無いだろうと思っていた。ど
んなに戦史や戦術や戦略に才があろうと、所詮は貧乏貴族の小娘である。卒業と同時に騎
士の叙勲を受け騎乗することは許されるだろうが、もし戦が起こっても彼女には指揮すべ
き一兵すら与えられない。剣も馬も上手く使えず、おまけに目も悪いとあっては、的にな
って真っ先に命を落とすだろうことは自明であった。
そんな彼女の生活に変化を与えたのは、ベオルブ家の令嬢との出会いだった。修道院の
書庫整理に駆り出された時に、併設された寄宿学校の女生徒達と一緒に作業を行うことに
なったのである。アグリアスと同じ班に割り当てられたのが、アルマ・ベオルブとティー
タ・ハイラルだった。
名門貴族に対する偏見はすぐに氷解した。二人はどちらも明るく優しい娘であり、貴族
社会の因習に疲れていたアグリアスの心に、涼風を吹き込んでくれた。実を言えばティー
タは平民の娘であり、アカデミーの中にあって立場の弱いアグリアスと共感する部分も大
きかったのだ。3人はすぐに打ち解け、さまざまな秘密を共有する仲になった。
そして、里帰りした彼女達に請われて訪れたベオルブ家で、彼女はアカデミーの受験を
控えた三男坊と出会うことになる。紆余曲折を経て家庭教師と生徒という関係になったそ
の少年が、ラムザ・ベオルブであった。
「今日は居眠りしちゃってすいませんでした」
街の入り口で帰そうとしたのだがラムザは頑として譲らず、結局寮の入り口まで送られ
てきてしまった。かえって、ここから引き返す少年の方が心配になる。大貴族の子弟であ
るからにはこっそり護衛がついている可能性もあったが、ベオルブ家の家風ではあまり考
えにくい。何より武門の家である。当主である『天騎士』バルバネスが、『己の身も守れ
ぬ跡継ぎは必要ない』と言っても、誰も驚かないだろう。
「こちらこそ、送ってくれてありがとう。頼もしかったわ」
礼を言うと、少年の顔が誇らしげに輝いた。
紛れもない好意を向けられ、アグリアスの胸は弾んだ。女としての自分の魅力を意識す
ることはあまりないが、ラムザを見ているとまんざらでも無いと思う。自分のために背伸
びをする少年を見るたびと、えもいわれぬ感慨が沸き起こるのだ。
彼は不思議な少年だった。会ってから間もないのだが、ずっと昔から一緒にいたような
気がする。会った瞬間からどういう気質の持ち主であるか知っていたし、彼の考えること
は手に取るように分かってしまう。彼を守ってやらねばと思う反面、一緒にいるときには
強く安心感を感じることができる。たとえばずっと、背中を守り守られてきたような。
……馬鹿馬鹿しいことだった。ラムザと一緒に戦うどころか、アグリアスはまだ一度も
実戦など経験していないのだ。しかも戦闘になったりすれば、間違いなく今の自分は足手
まといである。背中を守るどころか、味方を切り倒しかねない。
「それじゃあ、また来週」
「さようなら。宿題忘れちゃ駄目よ」
アグリアスは手を振った。ラムザは何度も振り返りながら帰っていった。最近は、家庭
教師に行く日を心待ちにしている自分がいる。週に2回などと言わず、もっと回数を増や
してもいいかも知れない、と考えた。きっと彼は断らないだろう。
いつもいつもご馳走になっているのも悪いし、次は何か手料理を差し入れしよう。絶対
に喜んでくれる確信があった。ラムザは甘いものが好きだから、お茶菓子にしようか。そ
う、確かシナモンパイが好きだったはず──。
──やはり、何かがおかしかった。
ラムザとシナモンパイを食べたことなんか無いはずなのに、どうして私は彼の好物を知
っているのだろう?
『ハートのクイーン』の章 END
ちゅうわけではじまりました。
メインタイトルは、『世界を滅ぼす者』です。
ネタだし段階では萌え萌えだったんですが、あんましそういう雰囲気に
なっていないような……向いてないんですかねえ。
というわけで、次の章は明日か明後日くらいに。
今回はけっこう長くなりそうです。
カテキョ(゚∀゚)キタ――!!
どうでもいいが、カテキョアグたんの専門が、地理学でなく
地政学ってことにウケた。
ってことはつまり、アグも半島は事大主義だと思って
いるんだなw。
>946
アグスレで本筋と関係のない人種・政治・宗教の話はやめませんか。
少なくとも、僕の文章をひきあいに出されるのはとても迷惑です。
この先もこの手の話題を続けるおつもりでしたら、そういう受け取られ方は
本意ではありませんので、以後の投稿を控えるつもりです。
948 :
946:03/05/17 14:57 ID:3aP5gFhN
ス・・・スマソでした。
いや、別に他意があってのことじゃないです。
地政学の知識があったもんで・・・。
ついなんとなく・・・
別に地政学的差別論者でも、地政学信奉者でもないんです。
気を悪くさせてスマソ。消えてなくなりますんで、
進めてください。
スマソ、逝ってキマス・・・
>948
ご理解頂きありがとうございます。
こちらも、攻撃的な書き方をしてしまってすいませんでした。
ここにも嫌韓の人が荒らしにきたのかと思って(しかも僕のアグネタで!)、
かまえてしまいました。
消え去る必要はありません、いっしょに萌えましょうw
>>946の言ってる「事大主義」がなんの事かサパーリ分からないので
もみもみ師のお怒りもまたサパーリ分からなかった無学な漏れは
アグたんにねじり鉢巻を付けるかリボンを付けるか一体どちらにするべきでしょうか?
>>950 両方堪能しる どっちを先にするかで悩め。
続き期待SSが連チャンで次スレ楽しみだね。
住人冥利に尽きる。
3日程前にこのスレの存在を知り
過去ログ読み漁り
久々にFFTをやり直し
アグたんにユニットナンバー2を与えるべく育てもしない汎用キャラを設置
うなだれるアグたんもカワエエ、、、、、(壊
そういやもうすぐ次スレか。
このスレは結構消費早かったなあ。住人が順調に増えてるいい傾向。
>>970踏んだ人にお願いしますか?
ところで、パート1から今までスレタイはあのままで飾りがないが、
それは暗黙の了解なのか?
そういう意見も何度かあったが
アグリアスに余計な飾りは不要
との思いで一致してきたのです
955 :
953:03/05/17 22:37 ID:NtDQPnxV
なるほど。それはいえてる。
>>952 このスレは職人さん(SSも絵師も)の質が良いところでしょ?w
SS読んでるだけでもこのスレは楽しめるからね。w
貴殿もお気に入りのSSができたかな?
住人(アグ信者)が増えていってますなw
順調に・・・(藁)
パート10はもはや夢じゃないかもなw
萌えたよ・・・
まっ白に・・・萌え尽きた・・・
真っ白な灰に・・・。
アグリアス・・・はいるかい。
このスレ・・・もらってくれ。あんたに・・・もらってほしいんだ・・・。
なんか気持ち悪いのが紛れ込んでるな
アグリアスは生まれたチョコボに名前付ける役を買ってでるタイプだ。
>>957 しばらく何のことかさっぱりわかんなかったよw
白いジャングルで闘う人のパロでつか。
で、誰が真っ白になった設定なんで?
ラムザじゃないよな?
まあ元ネタわかっても、結局、訳わからんことに変わりないがw
アグがこのスレもらってどうすんねん……。
アグたんの下着の色はもちろん白だよな?
アグ「白もあるぞ」
ぐらいが萌える。
963 :
蘊蓄アグ:03/05/18 17:19 ID:+ZbVgbZB
>>950 ...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐|:::| ))
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ある国の政治・経済・文化などの諸特性を、その国のおかれた地理的条件から
考察する学問が地政学だ。それによれば、半島にある国家というのは陸側の
大国と海の向こうの国との覇権争いの舞台にされやすく、長い間そうなっているうちに
事大主義(自身の定見を持たず、勢力の大きい方に味方する主義)になる傾向が
あるという。
地政学というのは解釈が恣意的、かつ合目的的になりやすい点で問題のある学問で、
この分析もうかつに丸呑みすると危険なのだが、最近金融方面などで「半島リスク」と
いう言葉が頻繁に現れるようになってきているのは地政学に由来する。
この場合の半島とは朝鮮半島のことで、
>>946はしたがって「地政学」という言葉が
出てきたのをきっかけに「韓国の人間は事大主義だ」と揶揄したい韓国嫌いか、
さもなくばそういうネタで笑いを取りたかったのだろう。どちらにしても、あまり
程度の高いジョークではないな。
>963
アグ様。そんな、死者に鞭打たなくても……。
謝ってくれたんですし。
>>963 ふむふむ、そういう事だったのか。実は俺も
>>946と
>>947が
さっぱり分からんかったが納得。
知らないよりは知ってたほうが得だ罠。
946はギャグのつもりだろう。ただその範疇を超えたしまったと。それだけだ。
以後、不問にするので通常どおり再開。
アグの下着は普段は白。ラムザの希望でその時だけは黒、もしくは紫。
ラムザに脱がしてもらって恥ずかしそうに俯くアグたん萌え。
むしろラムザの方が何かの勢いで女性ユニットたちに身包みはがされかねません。
967 :
957:03/05/18 18:38 ID:UZ3fkgSU
>>960 萌え尽きて真っ白になったのはオレなんだ。
このスレはナイスな職人さん達が頑張ってくれているから、読んで萌える。
それで、「こんなにもアグリアスキーさん達がいっぱいいるんだよ」
ってカンジでアグリアスにこのスレを捧げるみたいな意味でカキコしたんだ。アハハハ。
∧∧
/⌒ヽ)
i三 ∪ 気持ち悪いですか、そうですか・・・。
〜三 |
(/~∪
三三
三三
三三
>>967 ガンガレ!
最近皆余裕がなさすぎではないかと思ふ。
アグ萌え同志、マターリいこうぜ。
華麗に969ゲトゥーしつつ、ここらでリビドーを限定解除しておくか。
アグリアスにキスしてもらいながら、片手で頭をなでなでされて、
もう一方の手でナニを
しこしこ・・・とろっ
とされるのを想像するだけでもう漏れのナニはビンビンです。
ラムザー!
ラムザ、聞こえるか?ラムザ!
返事はしなくてもいい・・・ただ聞いていてくれればいい・・・。
アルマは言っていたよ・・・私に流れる血が、悪しき戦いを呼び起こした、と。
でも、そんな事はもういいんだ!・・・いいのよ。
それとも、その事で私がお前達を責めると思っているのか?
なぁ、私達はこの数年間、一体何をしてきたんだ?
私達のこの数年間は一体何だったんだ・・・?まだ何も答えなんて出てないじゃないか。
憶えてるか?あの時、処刑場で数ヶ月ぶりに会った私達は、
運命という悪戯に無理やり聖石を押し付けられて、何もわからないまま、
ルカヴィとの戦場に放り出された。私達は、無我夢中で戦った!
でも、終わってみれば、周りはそんな事には全く気付かず後のことしか考えちゃいない。
でもそれで、私達の数年間が終わってしまっていい訳がないだろ・・・?
確かに、私達はルカヴィに勝った。
でもそれは全て、お前がいつも戦場で皆を支えてくれたお陰なんだ。
そうだよ・・・お前と私達とで戦ってきた勝利なんだ。
だから、これからも一緒じゃなくちゃ意味が無くなるんだ。
なぁラムザ、決戦前の朝、私は言ったよな?もしも勝てたらお前に聞いて欲しいことがあるって。
私は剣を振るうことしか出来ない不器用な女だ。だから、こんな風にしか言えない。
私は・・お前が・・・・私はお前が・・・お前が好きだぁ!
お前が欲しい!!!!!
今夜は続きをアップできそうになくて申し訳ないのだが……。
次スレよろw>970
Gガンかな....?
人の恋路を邪魔する奴は、チョコボに蹴られてしんじまえ!とかいうのか*´Д`)
幽閉されたオヴェリア様を救い出すために、聖石ファイトに身を投じるのですな。
あんまりアグが無神経なので、一時ラムザがディリータの元へ走っちゃって、
「今の僕は南天騎士団の男……」