【FF7「興味無いね(´ _ `*」で2000目指すスレ】

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■今迄の粗筋■
村立神羅保育園のメンバーが、マウンドに上がる。
「行くぞ!せふぃろす!」
「ふっ…」
────チューリップ組ともも組。
その永劫とも思える対決に、今決着がつこうとしている。
鋭い金属音が、打球を振り上げた。
「!」
深い叢に、白球、もといピンクのゴムボールが吸い込まれる。
「……せんせい、ボールがみつかんないですー…」
「はいはーい。じゃ、皆お八つ、ね?」
今日も勝負はつきませんですた。
ヴィンセント先生は保育園勤務40年。もうすぐ定年です。

前話は>>231-234 にありますでつ。
243【ウエポン大決戦!】(7) :03/05/26 23:31 ID:YputMOMx
 ジュノンの軍港に照り付ける太陽。
ルーファウスが、関係者達を拘束する。
「さて、裏切り者諸君。神羅に身を置きながら
 反逆者に手を貸すとは…愚かしい事だ。
 もう少し賢ければ、クラウド達の情報と交換に、解放してやったものを」
「何だとてめぇ!そっちこそ、技術者を最前線に送り込みやがって!
 ……それだけじゃねぇ。
 ヴィンセントの躯は、もう…元に戻らねぇんだぞ!」
「…シド」
ヴィンセントが、解けた手錠を艇長の背に当てる。

「その身体は、何年もかけて丹念に改造した逸品。
 そちらのタークスには、感謝してもらいたいものだ」
宝条博士が、誇らし気に胸を張る。
「お陰で、ロケット村の連中は、勲章と地位を得たのだろう?」
ルーファウスの伶俐な瞳が、裏切り者達を見据えた。
艇長の眼が、若き神羅の最高責任者を睨める。
「…くだらねぇ。大空と宇宙以外に、興味なんかねぇぞ」
「君達には、見せしめとして銃殺刑を用意した。楽しみだよ」
ドアが閉じ、室内が暗闇に戻る。

 艇長の手錠が外れた。 
「こっちだ」
通風口から、シドが行き先を示す。
「レッドが、研究室で解剖されていないと良いが…」
「大丈夫だ。あいつにゃ、セトの守護がついてる。居た!」

 ケット・シーの目前に、小さな蛙が転がり落ちる。
「か、カエル?」
『私達だ、ケット・シー』
244【ウエポン大決戦!】(8) :03/05/26 23:32 ID:YputMOMx
 ホロリと、ケット・シーが三匹の蛙に話掛ける。
「あんさん…もう、神羅には戻れませんなぁ」
『へっ。その点についちゃ、ちくっと考えてる事があんのさ。それより…』

「トード!」
パムッ、と緊張感の無い音がして、三匹の蛙は元に戻った。
「さて…此処からが勝負だな…」
「ねぇ、ココってどこなの?」
「最短距離で、空港に行ける場所でぃ」

 火災警報機の凄まじい音が鳴り渡る。
「────何だ?」
混乱の最中、煙玉が放り込まれ、狼と二人の親父…もとい男が降り立つ。
ソルジャー達の待機室に。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!」
愕然とするレッドXIIIを横に、ヴィンセントの腕が機関銃を掴んだ。
「どわぁ━━━━━━━━(>◇<)━━━━━━━━!!」
阿鼻叫喚の狭い室内を、シドの槍が旋回する。
「よっしゃ!こっからは、狭い通路だけでぃ!」
「って、これ作戦じゃ無いよう、シド!ヾ(>д<。)シ」
老練な狙撃手は、通路の敵を正確に打ち抜く。
その狙撃手の足下を、電流が走った。
「ヴィンセント!」

 ティファの豊潤な肢体が、処刑椅子に拘禁される。
微かな音と共に、毒ガスが吹き出す。
「あ…っく!ゲホゲホッ!」
ティファは苦し気に息を吐き、吸い込む事が出来ない。
「ティファ…!」
隣室のバレットが、吠えた。
245白 ◆SIRO/4.i8M :03/05/26 23:35 ID:YputMOMx
■次号予告■
ミッドガル八百屋「暴乱治」の店主、バレット。
向いの魚屋「盃茴ン努」の店主、シド。
両雄並び立ち────安売り合戦が始まる!
次回「もっと値引きしてよ」「燃え尽きたぜ…」の2本です。

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