【FF7「興味無いね(´ _ `*」で2000目指すスレ】
■今迄の粗筋■
村立神羅保育園のメンバーが、マウンドに上がる。
「行くぞ!せふぃろす!」
「ふっ…」
────チューリップ組ともも組。
その永劫とも思える対決に、今決着がつこうとしている。
鋭い金属音が、打球を振り上げた。
「!」
深い叢に、白球、もといピンクのゴムボールが吸い込まれる。
「……せんせい、ボールがみつかんないですー…」
「はいはーい。じゃ、皆お八つ、ね?」
今日も勝負はつきませんですた。
ヴィンセント先生は保育園勤務40年。もうすぐ定年です。
前話は
>>231-234 にありますでつ。
ジュノンの軍港に照り付ける太陽。
ルーファウスが、関係者達を拘束する。
「さて、裏切り者諸君。神羅に身を置きながら
反逆者に手を貸すとは…愚かしい事だ。
もう少し賢ければ、クラウド達の情報と交換に、解放してやったものを」
「何だとてめぇ!そっちこそ、技術者を最前線に送り込みやがって!
……それだけじゃねぇ。
ヴィンセントの躯は、もう…元に戻らねぇんだぞ!」
「…シド」
ヴィンセントが、解けた手錠を艇長の背に当てる。
「その身体は、何年もかけて丹念に改造した逸品。
そちらのタークスには、感謝してもらいたいものだ」
宝条博士が、誇らし気に胸を張る。
「お陰で、ロケット村の連中は、勲章と地位を得たのだろう?」
ルーファウスの伶俐な瞳が、裏切り者達を見据えた。
艇長の眼が、若き神羅の最高責任者を睨める。
「…くだらねぇ。大空と宇宙以外に、興味なんかねぇぞ」
「君達には、見せしめとして銃殺刑を用意した。楽しみだよ」
ドアが閉じ、室内が暗闇に戻る。
艇長の手錠が外れた。
「こっちだ」
通風口から、シドが行き先を示す。
「レッドが、研究室で解剖されていないと良いが…」
「大丈夫だ。あいつにゃ、セトの守護がついてる。居た!」
ケット・シーの目前に、小さな蛙が転がり落ちる。
「か、カエル?」
『私達だ、ケット・シー』
ホロリと、ケット・シーが三匹の蛙に話掛ける。
「あんさん…もう、神羅には戻れませんなぁ」
『へっ。その点についちゃ、ちくっと考えてる事があんのさ。それより…』
「トード!」
パムッ、と緊張感の無い音がして、三匹の蛙は元に戻った。
「さて…此処からが勝負だな…」
「ねぇ、ココってどこなの?」
「最短距離で、空港に行ける場所でぃ」
火災警報機の凄まじい音が鳴り渡る。
「────何だ?」
混乱の最中、煙玉が放り込まれ、狼と二人の親父…もとい男が降り立つ。
ソルジャー達の待機室に。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!」
愕然とするレッドXIIIを横に、ヴィンセントの腕が機関銃を掴んだ。
「どわぁ━━━━━━━━(>◇<)━━━━━━━━!!」
阿鼻叫喚の狭い室内を、シドの槍が旋回する。
「よっしゃ!こっからは、狭い通路だけでぃ!」
「って、これ作戦じゃ無いよう、シド!ヾ(>д<。)シ」
老練な狙撃手は、通路の敵を正確に打ち抜く。
その狙撃手の足下を、電流が走った。
「ヴィンセント!」
ティファの豊潤な肢体が、処刑椅子に拘禁される。
微かな音と共に、毒ガスが吹き出す。
「あ…っく!ゲホゲホッ!」
ティファは苦し気に息を吐き、吸い込む事が出来ない。
「ティファ…!」
隣室のバレットが、吠えた。