1 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:
若様とリディアたんの恋をみんなで応援するスレです。
エッジ×リディアな小説、イラスト等を若様&リディアたんに献上しましょう。
∧∧∧∧
(*゚ー゚)゚Д゚,) 俺たちを応援しろ
sageでマターリとね | つと |
〜、__つ |〜
.U^U
前スレ
エッジ×リディアを応援するスレ 5
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1043675368/l50 ●重要●
SSをうpする場合の注意点
・エロ描写がある場合は、事前に告知して下さい。
・その際、名前欄に「18↑」といった感じの表示を入れて下さい。
過去ログ&関連サイトは
>>2
AAずれてなくてよかった〜>自分マカ-なんで。
ところで、千夜一夜スレでこんな発言が。
>スレたてから一定期間のうちにある程度のレスが付かないと
>dat落ちするようになったらしいとは聞いてましたが、それでしょうか
全スレが速攻落ちたのはこのせい?
というわけで皆の衆、ガンガン書き込み汁!!
>3
人はそれを即死判定と呼ぶ
とりあえず乙。
1さん、乙&サンクスです。
新スレ乙です。
ところで、ハマチたんが元祖5を保存してくれているわけですが
そっちに乗せた分もうpしたほうがいいですか?
返答が・・・無いか。
即死防止のためにも、載せることにします
「麒麟」続き
***
「…姉上、父上、ずるうございます」
大地に突いた両腕にも感覚がなくなってきて、草むらの中にその身を投げ出すと、吐息だけでそう呟いた。
姉は一つだけしか違わないのに、自分ばかり大人の顔をして、戦場に消えてしまった。父も、戦場へ残った。
「私は、何もできないのですか…?」
そうして、ここで息絶えていくだけの存在なのですか…?
頬に、温かいものを感じる。いつの間にか、泣いていた。まだ、泣けたのか…
心の隅で感慨にふけりながらも、胸にわき出してくる無力感を止めることができずにいた。
…私を必要とはしてくれないのですか…?
ざわり、と音を立てたような気がした。その呟きに、エッジはなぜか総毛立っていた。
恨めしさのようなものさえ感じられるその声音は、本当に聖獣の記憶なのかと思わずにいられなかった。
何か、声をかけなければ。喉の奥がひりついたように苦しい。それでも、
何でもいいから言わなければ。…しかし、まるで壁一枚隔てているかのように、
伸ばす手は少年に触れることができない。
…そして、少年はまた、自嘲気味に唇を引きつらせる。
「…もっと、力があれば…」
エッジの記憶のなかにある想いが、ふと同調した。
「私も、必要としてもらえたでしょうか…こんな日を…迎えずに済んだでしょうか…何より…」
…あとからいくら悔やんでも…、何かを欲しても…詮無いことだと、戦いを終えたエッジには思うことが出来る。
しかし…。
「…私は…」
いまその命の灯火を失おうとしている少年にそんな言葉は届きはしない、
それも、やはりわかっていた。
「………」
そしてなお、何か喋ろうとする彼の側に、ふと今まで感じられなかった気配が立つのを感じた。
「…この…気配は」
いくらかの違いはあるが、覚えのあるものだ。…そう、海中で自分の前に立ち、
幻界でリディアと自分の前に現れた…。
(…麒麟)
うっすらと目を開けた少年もまた、その姿を捉えたらしい。そして、うつろな目は驚きに見開かれた。
「……あ…ね…うえ……」
麒麟がその口にくわえていたのは、弟と同じく深手を負った姉であった。
そこから、急に視界が閉ざされる。気がつくと、自分がその足で立っていた。
足下は、無限の闇。そして、天井もまた。
「…何だ…?」
ふと、視線を戻すと、ぼんやりと青白い光に包まれた人影があった。
(こいつだな…)
雰囲気でわかる。今までずっと体の中にいた幻獣だったから…。
白く長い髪を後ろで束ねた青年の姿をとっているのは、主人格が麒麟の弟の方だからだろう。
「…まだ、続きがあるんだろう」
青年は、寂しそうに微笑んだまま泣いていた。足下に落ちた涙が、
闇の深淵に吸い込まれて消えていく。
言葉を発することはなかった。が、思いは形をなさずにエッジに直接届く。
9 :
麒麟:03/02/04 02:39 ID:ym8OumQQ
あかん・・・またやってもた。
***
「…迷っている時間、ねぇんだろ。何となくわかるよ。…あんたがあの時なにを思っていようと、
誰も責められやしねーんだ…」
止めどなく流れる涙を拭うこともせず、青年はそっと右手を挙げ、エッジにかざした。
…そしてゆっくりと、その手を戻した。
「…そうか…」
その一瞬、脳裏をよぎった光景にエッジはすべてを理解した。
「…あんたは…優しい弟だよ…。でもな……もう少し……」
その言葉を遮るように、特徴のある言葉が耳に届く。
「…これは…」
繰り返されるその長い言葉を聞くうちに、それが呪文の詠唱であることに気づく。
『……………』
これは…まさか…。そう考えて目の前の青年に向き直る。依然として
寂しそうな微笑みを浮かべてはいるが、視線はしっかりこちらを向いている。
そのまっすぐに、もの言いたげに自分を見つめる目に、エッジはそれが何であるかを確信したのだった。
「…ありがとよ…そうか…この言葉と、真実……」
そして、エッジは聞こえる言葉を復唱し始める。どうか、リディアに届くようにと祈りながら…。
10 :
麒麟:03/02/04 02:46 ID:ym8OumQQ
「え…何?」
意識のないままのエッジの唇が、かすかに動いた。それは、
リディアが見守る中やむことはなく、次第に声を発するようになっていった。
「エッジ…お願い、聞こえるのならもう一度聞かせて…何を伝えようとしているのか…」
リディアの言葉に応えるように、エッジの唇が再び動く。
聞き漏らすまいと聴覚を研ぎ澄まして、無意識にエッジが紡ぐ言葉を必死に記憶していく。
伝え終わると、安堵したかのようにエッジの唇が閉じられる。
(……これは…まさか……)
反芻するうちに、その言葉が何物かは理解できた…しかし、伝えられた理由までは判じかね、
口元に笑みすら浮かべて眠るエッジの顔を覗き込んでため息をつく。
「まだ…目覚めない…」
手を握ると、なにかざわめきの中にいるような錯覚に陥る。
二人にしかわからない、やりとりなのだろうか。
「エッジ…」
その手をそっと下ろすと、開きっぱなしの扉を振り返る。
…そこにいたものをみて、リディアは我が目を疑った。
「…麒…麟…?」
磨かれた玉のような鱗を持つ幻獣が、そこにいた。
自らの力を抑えていたために、リディアに気づかれなかったのだろう。
急いで外に出てあたりを見回すと、先ほどまで様子を見に来ていた幻獣たちは何処へか姿を消し、
アスラのみが、どこか寂しげな表情で、ことの成り行きを見守っていたのだった。
11 :
麒麟:03/02/04 02:47 ID:ym8OumQQ
「…何を、…ね、何をするの!?」
結界をでると同時に一気に覆いかかってくる威圧感に言い得ぬ危機感を感じ取り、
リディアは本来の姿を現した麒麟の首にすがって問い質した。
『リディア…止めないでくださいね』
「何を…?何をなの…?」
『もう…あまり時間がないようなのです。弟が私を拒んだ以上、
お互いに命を削りあい…死を待つ道しかもう…』
「…そんな…」
『大丈夫、あなたの大事な人は傷つけはしない。…私…いえ、私たちは、
幻獣としての誇りを持って自らを葬りたいのです…』
語り終えた麒麟の体内にかつてない力が宿るのを感じる。
死を決めた者にかける言葉が浮かばないリディアは、麒麟の後方のアスラに駆け寄ろうとするが、
見えない力に阻まれてしまう。
「アスラ様…!」
「…誰にも手出しさせないつもりのようです…。もともと
幻獣王の支配下にない者の生き死にに口を出すことなどできないのに…」
『それでも…あなたは止めるかもしれない。…そうでしょう?』
その言葉から、アスラが足止めされていることをリディアは理解した。
泣きそうな顔の彼女を目で制し、アスラは静かに麒麟の言葉にうなずく。
「…そうですね…。それで、結界は正面だけ開きますよ。町に被害が出ては困りますから」
その言葉にゆっくりうなずくと、体内の力がいっそう強く感じられるようになる。
(……どうして…?二人の言ってることは…本当に、正しいの?)
二人のやりとりを聴いていたリディアは混乱していた。
今まさに、自らの命を絶とうとする者と、それをあえて止めることをしない者と。
(…違うよ…絶対に、違う…)
かつて同じように自ら命を投げ出していった者たちが胸をよぎる。
…その一番最後に、同じように命を捨てようとした男の笑顔が浮かんで消えた。
(…エッジ…)
12 :
麒麟:03/02/04 02:57 ID:ym8OumQQ
ふと顔を上げれば、目の前に白い光の球体が浮かんでいた。
かつて、ローザが使っていた白魔法唯一の攻撃魔法ホーリーの光と酷似しているそれは、
リディアが戸惑う間にも肥大化を続けている
「………だめよ!」
やっと出てきた声は、半ば掠れていた。しかし、麒麟はその声にゆっくりと振り向いた。
『…なにがですか』
あからさまに不機嫌な声だ。今にも押しつぶされそうなプレッシャーを感じながら、
それでもリディアはもう一度言った。
「ダメなのよ」
その瞳の真摯であるのを見て、麒麟は再び穏やかな口調に戻り、リディアに問う。
『なぜ、そう思うのですか?』
「…あなたの弟は、あなたと同じように消えたいと思っているの?」
『…思っていなくても同じこと。私を拒んだ以上、辿る道は一つなのですよ』
「…それでもだめ!…あたし、理屈とかそういうの苦手だから上手く言えないけど…
だめ。…エッジが助かってもあなた達が助からないなんて、そんなの絶対にだめよ!」
『なぜあなたはそんなに、私たちの命にこだわるのです…。召喚士だから、ですか?』
涙さえ浮かべながら、必死の表情で自分に縋るリディアを瞳だけで見遣って、麒麟は問う。
「…それも、あるかもしれないわ。でも違う…。あたしもう…大切な人たちを見殺しになんてしたくない…」
『………』
「あたしに出来ることがないって、まだ決まった訳じゃない。…エッジだって、
答えは無理でも、道標くらいは見つけてきてくれるわ。…だから、…だから……」
『あなたはいい子…。皆があなたに惹かれるのも無理からぬこと…。でもね……』
「でも、何だってーんだ?」
今度こそは即死しませんように。
ログに残ってたものに、続きをくっつけたところで、
今日は寝ます。
なるべく早く続きあげにこられるといいのですが。
・・・落ちる前に・・・
新スレおめ
先週から登場した黒猫の新キャラ、激しくエッジっぽい…ハァハァ
くそっ、この漫画では萌えるまいと思ってたのに!(w
16 :
ハマチ:03/02/05 12:40 ID:6k5+PAtJ
新スレバンザイ
前にうpした『愛惜』ですが
タイトルを『眷恋』に変更きぼんです。
また即死判定にひっかかりそうだ!
18 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/06 00:48 ID:g8E4GlSn
ハマチタソ、それってなんて読むの?
けんれん?
あげちゃいました………
でも今はあがっていた方がいいのかな……
引っかからないように保守!
何レスついてればいいんだっけ?
よーわからんけど、がんばりましょ。
ハマチ氏のログ保存庫の節分トップえがった〜
節分topみてない〜 残念。
このスレは、もしかして住人が少ないのか?
それとも、IE使いが多くて書き込めないのか?
どっちなんだろう……?
25 :
ハマチ:03/02/06 17:43 ID:nBU16BYN
>18さん
うん、そう。「けんれん」です。
>22さん
あがとう。
>23さん
画像自体はまだ置いてあるのでドゾ-
/members.tripod.co.jp/ERhamachi/203.gif
去年の話ですが、鞄を買おうと物色してたら
そのうちの一つに「EDGE」というタグが…。
迷わず購入ケテ-イ。
微妙に使いにくいが、いいのさ。
26 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/06 20:22 ID:g8E4GlSn
27 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/07 10:16 ID:WkEoAx28
ハマチタソ、ありがとう。
節分いらすとかわええ
28 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/07 20:19 ID:WkEoAx28
そろそろ、即死判定も怖くないのかな? どうなんだろう
即死くらわないように保守!
人が来ないねぇ…。
2chブラウザ使ってる人少なかったのかな。
来たくても来れない人の方が多いんだろうか。
SSスレはどうしても普通の書き込みが少なくなってしまうもの。
見てる人自体は結構いると思う。
sage