そのまま開けっ放しだったドアからでる。
ちなみに、クラブは軽音学部といって、他学校にも負けないビッグバンドを作ろうとした顧問が3年ほど前に設立したものらしかった。
しかし、あまりに勘違いした入部者だらけで、本人にもそのやる気がなくなってしまって今の廃部寸前の現状に至っているらしい。
だいたいオレもビッグバンドの意味を未だに理解していない。
とりあえず、軽音楽というものがジャズであるということを知った時点で、オレにはお手上げだったからだ。
今日もいってみるのか…?
1000まだ〜?
どうせ誰もいやしないだろうけど…
オレは別校舎へと向かう。
他の部室からは、雑談でもしているような賑やかな声が聞こえてきたりもしたが、相変わらず我らが軽音部の部室からは物音ひとつ聞こえてこない。
案の定、誰の姿もない。
まあ、誰かが居たほうが驚くような現状だ。無理もない。
浩平「………」
遊び道具があるわけでもなく、オレは部室を後にした。
下駄箱で靴に履きかえると、そのまま昇降口を抜け、放課後の閑散とした中庭を通り、帰宅の途についた。
カシャアッ!
いつものようにカーテンの引かれる音と、そして目の奥を貫く陽光。
長森「ほら、起きなさいよーっ!」
浩平「……ばか、今日から冬休みだろがっ…」
>>1 江ラオJギTW3亜OIJGARWPEO:TIWOPRらゑオピギWらOPEIPISJGLKFSGDFJ]
WRE@KTPWJGSKLRMWRGSLK;KJGSKJKLJ死LGPRJ下尾WR歩WオWペフォポPを江ふぃ
絵WP@井ウェイRRゐ炉いRをエイPWR歩尾WPリイオRゐFG歩位Rフォプジェ;
長森「ばかは浩平だよっ! 冬休みは明日からっ!」
浩平「…なにぃ…すると、今日も授業がてんこもりなのかぁ…」
長森「てんこもりじゃないよ! 終業式だけだよっ」
浩平「…なに…? そうか…そうだったな…」
オレは上体だけを起こして、ぼりぼりとへその下を掻く。
浩平「それぐらいなら、出てやってもいいな」
958 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 18:05 ID:sEBjW3+E
| \
|Д`) ダレモイナイ・・センデンスルナラ イマノウチ
|⊂
|
長森「なに大学生みたいなこと言ってるんだよっ…みんな出るの!」
浩平「そういえば、おまえさ…」
長森「なに?」
浩平「昔あだ名で、『だよだよ星人』って呼ばれてたことあったよな」
長森「それって浩平だけだよっ!」
浩平「ほら、おまえって必要以上に語尾に『だよ』つけるからな。思いだしたから、しばらくそう呼んでやろう」
長森「はぁっ…ばかなこと言ってないで、早く用意してよ」
浩平「鞄と制服をとってくれ、だよだよ星人」
長森「とってやんないもん」
浩平「ばかっ、それぐらいで拗ねるなっ」
仕方なくベッドから抜けだし、自分で鞄と制服を椅子から取りあげる。
長森「だったら、浩平は『ばかばか星人』だよ。いっつも、人のことばかばか言うもん」
浩平「ばかっ、それじゃまるでオレがバカみたいじゃないか。おまえがバカだから、オレはバカバカ言ってるんだぞっ!?」
長森「ほら、連発」
浩平「美男子っ、うー、美男子、美男子、美男子、はぁーっ美男子っ、まったく美男子だ」
浩平「これでオレは『美男子星人』だっ」
長森「でも美男子星出身ってだけで、浩平自身は美男子じゃないかもしれないよ」
浩平「ばかっ、美男子星出身だったら、誰もが美男子なんだよっ」
962 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 18:05 ID:sEBjW3+E
♪ Å
♪ / \ ランタ ランタ
ヽ(;´Д`)ノ ランタ タン
(へ ) ランタ タンタ
> タン
♪ Å
♪ / \ ランタ タン
ヽ(´Д`;)ノ ランタ タン
( へ) ランタ ランタ
く タン
長森「そんなことないもん。長寿村って言って、みんなが長寿なわけじゃないもん」
浩平「今度は『もんもん星人』に変身しやがったなっ」
長森「『もん』だって、そんなに使わないもん。たまたま浩平がよく聞いてるだけだよっ」
浩平「両方とも今、使ってるじゃないか。ふたつ合わせて『だよもん星人』と命名してやる」
長森「ばかばか星人の言うことなんて誰も聞かないもん」
浩平「うっさいぞ、だよもん星人! 黙れ、ばかっ」
長森「そんなことないもん。長寿村って言って、みんなが長寿なわけじゃないもん」
浩平「今度は『もんもん星人』に変身しやがったなっ」
長森「『もん』だって、そんなに使わないもん。たまたま浩平がよく聞いてるだけだよっ」
浩平「両方とも今、使ってるじゃないか。ふたつ合わせて『だよもん星人』と命名してやる」
長森「ばかばか星人の言うことなんて誰も聞かないもん」
浩平「うっさいぞ、だよもん星人! 黙れ、ばかっ」
長森「うーっ」
浩平「ふかーっ!」
長森「うーーっ」
長森「…って、時間!!」
浩平「おっと、威嚇し合っている場合じゃなかった!」
長森「ほらっ、もう、急がないと遅刻だよっ!」
結局何をやってんだか、いつも通りに慌ただしい朝になってしまう。
浩平「うーっ、さみぃっ」
2学期最後の登校日は風が少し強く、冬の辛さを痛感させられるような日よりだった。
浩平「ラーメン食いたい…」
長森「えっ…?」
浩平「ラーメンだよ、ラーメン。無性に食いたくなった」
長森「そ、そう…」
浩平「『小吉ラーメン』のキムチラーメンが食いたい」
長森「前に一度、いったとこだねっ…」
浩平「そう」
浩平「どうして今まで忘れてたんだ? 冬になったら、あそこのキムチラーメンだろう」
長森「うん…そうだね…」
浩平「あぁ?」
長森の反応が芳しくない。
…そうか。忘れてた。こいつはニンニクがダメなんだったな。
前に行ったときも、往生してたの思いだした。店に入るなり、立ちこめる臭いだけで、顔色悪くしてたっけ…。
長森「浩平が行きたいんだったら、ついてくけど…」
うーん…。
968get
■じゃ、付き合え
■いや、いいよ
浩平「じゃ、付き合え」
長森「うん、付き合うよ」
浩平「言っとくけど、今日だからな」
長森「えっ? 今日?」
浩平「そう。今日の夜」
長森「急すぎるよっ…だって、わたし、佐織たちとパーティーあるもん」
浩平「オレだって、住井たちとある」
長森「じゃ、何も無理することないよ」
浩平「でも今日食いたいんだよ。明日だと、もう食う気が失せてるかもしれない」
長森「うーん…でもぉ…」
浩平「なんとか時間作ってくれ。こっちも作るから。なんとか折り合いつけよう」
長森「じゃあ、六時から七時までの間…」
浩平「わかった。なら六時に集合だな。校門前でいいか?」
長森「うん、いいよ」
浩平「無理言って悪かったな」
長森「我々は一人の英雄を失った。しかし、これは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ!」
長森「ううん、まあ、なんとかなるよ…」
浩平「うぃす、七瀬」
七瀬「あ、おはよ…」
住井「おい、折原。すぐ体育館に移動だぞ。いこうぜ」
浩平「おっと、そうなのか」
見ると、確かにぞろぞろと、教室の生徒たちが逆流するかのように減り始めていた。
浩平「いくかっ」
校長が話し、生活指導部の教師が話し、学年主任が話し、そしてまた誰かが壇上に立つと一斉に生徒たちが溜め息をつく。そんなふうな退屈な終業式。
しかし誰もが今年最後の我慢だと考えながら、耐えている。
それに話を真剣に聞いている奴など、誰ひとりとしていなかっただろう。明日からの休みにみんな思いを馳せていたのだ。
………。
……。
………。
教室に戻ってくると、最後のHRを待つまでの時間がしばらく空く。
七瀬「折原…今日、予定入った?」
浩平「そうだなぁ…退屈しない程度には」
七瀬「えっ? 夜も…?」
浩平「ああ。長森が付き合ってくれるって」
七瀬「そ…瑞佳と…」
浩平「どうした」
七瀬「ううん…」
顔を上げると、髭がたくさんのプリントを抱えて教室に現れたところだった。
浩平「おい、長森ーっ、ちゃんと来いよーっ」
長森「うん、なんとかいくよ」
978 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 18:10 ID:nexDg2ro
浩平「どうした雷電?顔色が悪いぞ?」
雷電「むぅ!あれは!」
浩平「知っているのか?」
雷電「聞いたことがある・・・」
爆挺殺(ばくていさつ)
戦国時代一一五七年、濃越の国主 農善長友の守定兼と習野の国主
黒羽行康の松ヶ原合戦に折、一進一退の膠着状態を打ち破らんと
黒羽軍侍大将 江藤新兵衛が単身火薬を背に敵の本陣に突入し、
身を挺し自爆。見事敵将長友の首級をあげたという
必殺必死の奇襲戦法である。
----- 民明書房刊「戦国異聞記」より
979 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 18:10 ID:raa5MyJT
979
部活に出かけてゆく長森。終業式の後だと言うのに、よくもまあ、やってられるもんだと感心する。
住井「なんだ、長森さんとどっかいくの?」
浩平「夜の話しだよ」
住井「お、今年こそ恋へと発展か…?」
浩平「ばか、ラーメンを食うだけだ」
住井「はぁ? ほんとにそれだけのことなのか?」
浩平「ああ、それだけだよ」
住井「なにをわざわざこんな日に…紛らわしすぎるぞ、おまえたち」
HRが終了し、住井たちとの打ち上げに向かおうとしたところで、オレはふと思い出す。
「特別な日に探して欲しい…」
あの氷上とかいう奴の言葉だ。
長い間、会っていなかったのに、どうしてか、その日になって思い出すとは不思議なものだ。
■探してみる
■やめておく
ばからしい。無視しておこう。
少しヘンや奴だったからな。このまま会わないほうがいい。
住井たちとの打ち上げは正午から始まり、辺りが真っ暗となる7時過ぎまで続いた。
友達が友達を呼んで集まったもんだから、やたら人数だけは多い打ち上げだった。
たまの冗談でサックスを吹かされたりしたが、まったく音が出なくて恥じをかいたりした。
それでも有意義に過ごせた。人数が人数だし、なにより明日からの休みに、皆心が踊っていたからだ。
皆、たがを外して、バカ騒ぎに興じたかったのだ。
どこまでも続きそうな勢いだったが、オレはふと長森との約束を思いだし、抜け出すことにした。
ちょうど、お腹が空いていたこともある。
いるかな…。30分も過ぎてるけど…。
校門前まで出ると、ぼぉーっと突っ立った人影がそこにあった。
長森「もーっ、遅いよぉっ」
浩平「悪い、悪い。抜け出すのに苦労したんだ」
長森「でも、浩平の30分ならマシなほうかぁ」
浩平「だろ?」
985 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 18:11 ID:fXzY9izH
ぬらりひょんってさぁ、なんか井筒監督に似てるっていうかさぁ、その、何だ?
あー、あれだ。小回りの効く4WD的な。うん。ポイントは的ね。「まと」とか読むなよ。
それでやっぱり個人的にはミルキーはママの味だったら俺の母ちゃん漬け物工場で働いてるからなんとも言えないんだけどさ。
え、何?おぎやはぎ?おぎやはぎって言っても未だにどれがおぎやか知らないしね。うん。
しかもそこに板尾が絡む訳よ。そりゃもう濃厚に。
あぁ、俺も新しい松井秀喜欲しいぜ全く。
ってな訳よ。オーライ?
長森「でも、こんなことしてたら、ほんとの彼女と待ち合わせになったときに、振られちゃうよ?」
浩平「うーん、そうかな…」
長森「ま、わたしだから許しちゃうけど」
浩平「すると、おまえはオレみたくルーズな奴でも振らないわけだ」
長森「浩平だからだよ。慣れてるもん」
長森「それより時間。わたし、あんまり時間空けられないんだよ」
浩平「わかった。急いで、いくか」
長森「でも走るのはヤダよ。少しくらい、クリスマスの夜景、楽しみたいもん」
浩平「なんだ、結局良かったんじゃん。抜け出せて」
長森「まぁね」
浩平「よし、じゃあいこう」
長森「うん」
オレと長森は、肩を並べて賑わう夜の街を歩いた。
それでもオレたちは友達だったし、目指す先は、一軒のラーメン屋でしかなかった。
ふたりはラーメンを食べて、別れるだけだった。
でも、こんな日だって、ふたりきりになってくれるんだ。
もし、本気で告白したら、彼女になってくれるのかな、こいつ…。
………。
989 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 18:12 ID:nexDg2ro
男塾名物 「大鐘音」(だいしょうおん)
その由来は,戦国時代武田信玄が上杉謙信との合戦において
どうしても援軍にいけず苦戦におちいっている味方の兵を
励ますために自陣の上に一千騎の兵をならべ,
いっせいに大声をださせ激を送ったという故事に由来する.
その距離はおよそ二十五里,キロに直すと100キロ離れていたと
いうから驚嘆のほかはない.
余談ではあるが,昭和十五年の全日本大学野球選手権に於いて,
W大学応援団のエールは神宮球場から池袋まで聞こえたという
記録がある.
----- 民明書房刊「戦国武将考察」より
990 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 18:12 ID:raa5MyJT
あっ ああん!!
いや、違うな…。こいつにそんな気があるはずがない。
面倒のかかるオレに、世話好きの幼なじみ。
それは男と女の関係じゃない。永遠になりっこない。
ただ、こんな特別な夜が、オレに勘違いを起こさせているだけだ。
それだけなんだと思う。
浩平「いや…いいよ」
長森「え? どうして? いこうよ」
浩平「おまえ、ダメだったじゃないか」
長森「あ、うん…いいんだよ、我慢するからっ…」
浩平「いや、我慢してまで行くことはないんだよ」
長森「あ、我慢ってほどでもないんだよっ。いこうよ、小吉ラーメン」
浩平「いいって」
993 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 18:13 ID:xt9gOr8+
1000げとー
長森「…いいの?」
浩平「いい」
長森「…ごめんね」
浩平「他の奴といくからさ」
長森「うん…」
…そうだな、七瀬を誘うか。
995 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 18:13 ID:mvCF4rSp
何打この糞スレは!!
996 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 18:13 ID:raa5MyJT
マンコとチンポが華麗に1000デット
997 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 18:13 ID:9apKfXXg
(゚Д゚)なんだここ・・・
(・∀・)でも1000げと
電車だ
1000get
∧⊂ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(゚Д゚)ノ < 1000?
(| | \__________
〜| |
∪∪
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。