バトル
DQ: シンプルなシステム、練り込まれた適切なバランス。基本的には地味
で「ゲーマー」には飽きられがち。
FF: 凝ったシステム、バランスは破綻しがち。爽快感と自己満足感優先。
キャラ
DQ: 記号的。関係性、セリフ、プレイヤーの想像力による脳内補完重視。
むしろ何気ない街の住人などに堀井の色が濃く現れている。
FF: 具体的。対称年齢層(中高生ぐらい?)への「ウケ」を十分に配慮。
最近のFFの開発者の多くが旧FFのファンであることもあり、しばしば
近親相姦的というか自己反復的。
世界観
DQ: 神話・寓話的フレームワークに乗っ取っており本質的に
重視されない。強いて言えば鳥山とすぎやまこういちが世界観。
FF: ヒゲの趣味によりガイア理論やスチームパンク、サイバーパンクなどが
援用される。IIIで一旦完成形を得た後は、自己反復または迷走
を繰り返しているとも云える。
ドラマ性
DQ: しばしば神話的というか巨視的。村人の何気ない一言といったテキストを
練り上げる一面もある一方で、背後に「人のいとなみ」のような大きなもの、
単純なテキストに還元できないものを淡々と描いていく。
FF: 具体的かつエピソード・インパクト重視。キャラ立て、お涙頂戴もの多し。
方法論としてはハリウッド映画的(褒めすぎ?)で、如何にプレイヤーを
飽きさせずに目を引き続けるか、がポイント。演出は押し、押し、押しの
一手で引きが無い。