FFTで申し訳ないが、まもなく上げます。
嵐の中、素晴らしくカコイイ薫りのする
13さんがいらしていたとは!期待に(;´Д`)ハァハァ
ミルウーダの部隊はついに北天騎士団を包囲した。
ザルバックが事態の深刻さに気づいた時には、もはや状況は挽回が不可能なまでに悪化していた。
北天騎士団は恐慌に陥り、逃亡者が相次いだため陣形は完全に崩れ去っていた。
逃げようとする者は一人残らず骸騎士団の弓矢部隊によって射殺され、
その惨状を目の当たりにした他の兵達も更に恐怖の色を濃くしていた。
自軍がもはや軍隊の体をなさない状況に陥っていることは
本陣で指揮をとるザルバックにもはっきりと見て取れた。
多くの瀕死の伝令が次々に彼のもとに参じ、絶望的な戦況を伝えては事切れた。
一般兵と全く同じ恐怖の表情を浮かべた参謀達はザルバックに降伏するようすすめた。
しかしザルバックは動こうとしない。
彼の、イグーロスを守る北天騎士団の司令官としての責任感、
そしてそれ以上に名門貴族の一人としてのプライドが、目の前でバタバタと倒れていく
部下達を見ながらも、彼に平民の集まりである骸騎士団に降伏するということを拒否させたのだ。
彼は断固として徹底抗戦を主張した。
だが、参謀達は既にザルバックを見限り始めていた。
ある者は、ひっそりと陣を去って何とか包囲からの脱出を試み(殆どが失敗し捉えられた)
そして他の騎士団幹部は、ザルバックの命令を無視して骸騎士団とに降伏の申し出を行った。
ミルウーダは降伏の申し出のうち、半分は受け入れ、
残りの半分には気づかない不利をして降伏してきた騎士団員を皆殺しにした。
こうして、10日に満たない期間で骸騎士団と北天騎士団の苛烈を極めた戦闘は終わった。
そしてミルウーダは焼き払われた敵司令部が置かれていた跡にやってきたとき、
そこで自害したザルバックの遺体を見つけた。
それは、この戦いにおける完全な骸騎士団の勝利を物語っていた。
骸騎士団の包囲を破ることが全く不可能であったため、
敵は司令官の遺体すら運び出すことができなかったのである。
ではつづきです
59
「はあーっっ!はぁーっ・・!!」
私の声が、さらに一段階高くなる。
ドクドクと心臓の音が、私を急かすように耳に響き、鳴り止まない。
今はもう、他の感覚が入り込む余地などほとんど無くなっていた。快感だけが、私の全身を覆っている。
「スコールッ・・!はあっ!あ・・私・・気持ち良くて・・・!」
私の口から出たのは、もはや言葉というより、ただ今の切迫した意思を伝えるだけの鳴き声だった。
「エルオーネ・・!俺ももう・・・!」
ハアハアと、荒い息。赤い頬。私を見つめながらも、憂いを帯びて時折快楽に歪む瞳。
今、この瞬間。確かに私はスコールと繋がり、快楽を分ち合っているのを実感する。
そして共にこのまま、頂上へと上り詰めてゆける事も。
「あっ!んっ!はふぁっ!ああっ!」
「ハァ、ハア・・・エルオーネ」
声が止まらない。
快楽の世界が私の目の前に現われ、とてつもない速さで私をその奥へと誘(いざな)ってゆく。
そして遂に、真白い頂上が現われる。
【ダイスダーグの駆け引き】
北天騎士団が壊滅したということは、
同時にラーグ公の命運が尽きたということを物語っていた。
いかにダイスダーグ・ベオルブが名軍師であろうとも、
僅かな守備隊では、怒濤のような骸騎士団の進撃にあらがう術はなかった。
ダイスダーグはラーグに降伏を促した。
ラーグはやむを得ずそれを受け入れたものの、
月が出ない晩を見計らって僅かな守りの者とともに砦を抜け出し、
フォボハムに落ち延びようとした。
しかし、彼は逃げる途上で骸騎士団の斥候に捕らえられてしまった。
それから一週間のうちに、主を失ったダイスダーグから骸旅団に降伏の申し出があり、
ミルウーダはそれを受け入れてここにイグーロスの総ての貴族勢力は殲滅された。
しかし、ダイスダーグは今なお、ミルウーダとの取引に最後の望みをかけていた。
彼は、降伏を申し出る際に、ミルウーダに、
ラーグ公とベオルブ家の身分を保証させる代わりに
骸騎士団所領とそれに関わる莫大な権益を譲渡するという条件を出していた。
つまり戦争の成果として、フォルズをラーグ家に次ぐ新たな大貴族とするという提案である。
平民が大貴族をさせるというのだから、これは相当の譲歩には違いなかったが、
ダイスダーグは現状を鑑みれば決して過大な代償ではないと考えていた。
なぜなら何も譲歩をしないのであれば、
最左翼のミルウーダは必ずや貴族をこの世から消し去ってしまうと考えるはずだからである。
だが、ミルウーダはダイスダーグの提案を歯牙にもかけなかった。
すでにイグーロスを完全に制圧している彼女の立場から考えれば、
ここでわずかでも譲歩するなどということは愚の骨頂であったのだ。
彼女は、オリナス王子、ラーグ公、ダイスダーグ、その他のあらゆる貴族を逮捕した。
イグーロス城に臨時骸騎士団司令部を設置し、
彼女自身はそこを本拠として、いよいよイグーロスの戦後処理に手をつけ始めた。
直接戦後処理を担当する管轄は司令部付の軍事委員会であり、
ミルウーダ自らがその委員長に就任した。
イヴァリース史上でも最も過酷なものの一つであったといわれる、人民委員会の前身である。
被った・・!(W すみませぬ。
17、18の続き
その瞬間―――――――――――――――
「あああっ!あっ、はああああああああああああっっ!!!」
「・・・・・・・・あああっっ!!」
私の全身はがくがくと激しく震え・・・
そして視界は暗闇となり、消えた。
【イグーロス軍事委員会】
前述の通り、軍事委員会の目的とはイグーロスの戦後処理、
混乱した世情を収拾することであったが、
第一の職務は元貴族の戦犯の処置を決定することであった。
委員会はミルウーダを中心とする他数名の骸騎士団幹部で構成されていたが、
大物戦犯の処置はすべからくミルウーダの意向に沿って行われた。
委員会は七日間にわたって戦犯処理の方針を定め、それぞれについて処置を決定した。
決定は軍事法廷の前に引き出された貴族250余名に一人一人、委員の口から口頭で告げられた。
貴族達には一切の弁明の機会は与えられることはなくただ決定を聞かされるのみだった。
主立った者の処置は次の通り。
畏国第三王子 オリナス・アトカーシャ 保留
ガリオンヌ領主 ベストラルダ・ラーグ 死罪
ガリオンヌ重臣 ダイスダーグ・ベオルブ 死罪
北天騎士団団長 ザルバック・ベオルブ 死罪(本人自害の為不処置)
ベオルブ家第三子 ラムザ・ベオルブ 流刑(当法廷再三の召還にも応じず
不届き千万であるため、捜索・逮捕後、改めて判決)
王族の処置は行わないようにという、
ウィーグラフからの指令があったため、オリナスは保留とされ、幽閉された。
しかしラーグをはじめとするそれ以外の重要人物にはあっさりと死罪が下されたため、
当然のように貴族達の間からは不満の声があがり、
また余りにも過激な決定に骸騎士団を支持するはずの世論もざわつきはじめた。
軍事委員会は彼らに与える厳罰の妥当な理由として、
『民衆からの不当な収奪』や
『政を私物化し、無意味な戦争を起こして多くの血を流させたこと』をあげ、
その証拠としてラーグやダイスダーグが保持していた多くの機密文書を発表した。
ミルウーダとその軍事法廷は反対意見に対しては厳しい態度で臨み、
同時にかつての支配者の権益を「持たざる者」へ分配することを約束したので
不安がちだった世論も次第に沈静化し、刑は静かに、速やかに執行された。
ここに名門ラーグ家、ベオルブ家、そして数多くの貴族の歴史は終わりを告げたのだった。
FFTで誠に申し訳ない。しかも頭痛のしそうな内容だし。
あの時ウィーグラフの骸旅団が勝利していたら歴史はどう変わっていたかという
異常にマニアックな小説みたいなものです。
FFT知らない人が見たら嵐と変わりませんね・・・
またぼちぼち進めていきます。
>>22 一応、前スレでもこのスレでも、最初に7、8、10となっていますが、絶対ダメってことはないので。
FFTやったことないので、イマイチ分かりませんが、途中辺りで、「これはifストーリーかな」ってことぐらいは分かりました。
まあでも、元の設定はよく分かりませんでしたが、話自体は面白いです。つーか、すごいよく出来てますね。
一緒に並んでしまった俺の文章が恥ずかしいほど・・(w
あとついでに、現状確認。
・前スレでは存在したランキング制が(といっても、実際に機能することは無かった)この新スレでは無い。
・ジャンルは、官能系が主流でしたが、このスレではどうなるだろう(W。
まあ基本的にはなんでもありということで
前々から気になってたんだが、場違い小説は何でこんなに小出し?
出来あがったらすぐに載せてくれるからじゃ?