FFDQバトルロワイアル PART3

このエントリーをはてなブックマークに追加
401 
山道を歩いているだけでこうも楽しいものだとは。
子連れの親になった気分だった。傍から見れば本当に親子に見えるかもしれない。
テリーは遠慮なく聞いてくる。
「ねえ、おじさん」
「お・に・い・さ・ん・っ」
エドガーがおどけながらテリーを丸め込んだ。 
えへらと笑っている顔を見ると怒る気もなくなってしまう。
「今度言ったらこうだぞっ」
拳をこつんとテリーの額に当てた。テリーの頬が赤く染まり膨れっ面になる。
だがすぐ元の笑顔に戻ると、腕の中から抜け出てはしゃぎながら坂道を駆け下りだした。
エドガーと出会ってテリーの強張っていた心はほぐれてきたようだ。
(まったく可愛いもんだな)
エドガーは足を止めた。
約束はしたが本当に良いのだろうか。
小さな体に溜め込まれた憎しみをこのまま残らずすくい取ってやりたいと思う。
戦い方を教えることは、それに反するのではあるまいか。

……だが約束は約束だ。
力を制御する術を教えてやらなければなるまい

【テリー/エドガー 所持武器:チキンナイフ/ボウガン&天空の鎧(装備不可)
 現在位置:ロンダルキア中央西よりの山地 行動方針:謎の剣士の敵(ティナ)を取る 
 強くなりたい/魔法使い、デッシュを探し首輪を解除する、ティナを探してテリーのお守】