FFDQバトルロワイアル PART3

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「クエ?」
主を待つチョコボの耳に笛の音が聞こえる。
どこか遠くから聞こえるそれは、なんとなく自分を呼んでいるような気がしたのだ。
知らず知らずの間にチョコボは主を置いて、すいよせられるようにフラフラとその方向へと
進み出す。

そこでようやく、オルテガがそのことに気がつく。

「おい、どうした何処へ行く」
オルテガは手綱を操ろうと手を伸ばすが、間に合わずチョコボは橋を渡り西の方向へと、
向かっていく、チョコボにすれば鈍重なその歩みも、人間にしてみればなかなか追いつけない速度だ。
「どうした!オルテガ」
「チョコボが急に言う事を聞かなくなって、とにかく何とかしないと」
ともかくオルテガとリバストも慌ててチョコボの後を追いかけていった。


そして遠く離れた神殿。
「あれ、この笛鳴らなくなっちゃった、さっきは音が少しだけ出たのに」
ジタンは手に持ったギザールの笛をセーラに見せる。
「笛の吹き方って分かる?」
「私、笛については嗜んでおりませんでしたの」
「あ、そう」
それを聞いてもジタンはなお色々とギザールの笛を調べまわしていた。


さらにそれから遅れて
「この辺じゃのう、なにやら変な感じがしおったのは」
湖を渡って小島へと戻った、エリアの姿のエビルプリーストはあちらこちらを手探りで調べる。
何も無い空間に手の平をかざすその姿はまるで前衛演劇の様だ。
3662/3:03/02/18 13:07 ID:x/Yrau7b
と、いきなり自分の目の前の空間が開く。
「グッ!」
ドアの一撃を受けそうになり、慌てて身体をのけぞらせるエビルプリースト
「す、すいません人がいるとは思わなかったので」
人のよさそうな兵士、ピピンが現れて、へこへこと頭を下げる。

「どうしたの?ピピン、おや?あなたは」
物音を聞きつけたか、その後ろからさらに2人、とんぬらとアニーが姿を現す。
まさか建物が隠れているとは思わなかった、やや予想外の展開に戸惑いながらもエビルプリーストは
自分の中で何度も繰り返したリハーサル通りに事を進めようとする。

「私、私は……誰?」
(名前を聞いてから埋めるんじゃったわ)
後で気がついたことだが、たしかに名前すら知らないままでその人物に成りすます事は不可能だ、
そこで記憶喪失を装うことにしたのだ。だが、どうやらここにこの女の知人はいないようだ。
なら、便宜上名前くらいは必要だろう。

「わ、私の名前は、ああ思い出せない、何だったかしら?ええとビ、ビアンカ?」
その名前を口にしたのはあくまでも思い付きだ、だがその名前は、
目の前の男、とんぬらにとっては特別な意味を持つ名前だったのだ。
そして事実、その名前を聞かされたとんぬらは、まるで凍りついたように驚きを隠すことが出来なかった。
「?」
今のはNGワードだったか?一瞬そう思ったエビルプリーストだったが。
次の瞬間、とんぬらは快く彼を祠の中に招き入れるのだった。
「とにかく中に、奥にまだ2人眠っていますから起こさないようにしてくださいね」
3673/3:03/02/18 13:08 ID:x/Yrau7b
【オルテガ 所持武器:水鉄砲 グレートソード 覆面 現在位置:橋を渡りロンダルキア南東平原へ 
行動方針:チョコボを追いかける】
【リバスト 所持武器:まどろみの剣 現在位置:同上 行動方針:同上】

【セーラ 所持武器:ブレイズガン(柱の陰に隠してある) 現在位置:神殿
行動方針:騎士様を探す&皆殺し】

【ジタン:所持アイテム:仕込み杖、グロック17、ギザールの笛 現在位置:神殿
 第1行動方針:とりあえず部屋の番
 第2行動方針:サマンサとピサロの殺害
 第3行動方針:仲間と合流、ゲームから脱出】

【エビルプリースト 所持武器:危ない水着 変化の杖 小型のミスリルシールド・ミスリルナイフ
・加速装置・食料2ヶ月20日強分&毒薬 水1,5リットル×2 フィアーの書×7 小型のミスリルシールド 
現在位置:ロンタルギア湖の祠 行動方針:とりあえずとんぬらたちの所に潜りこむ 】
  
(現在はエリアの姿です)