FFDQバトルロワイアル PART3

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アリーナの声に応じて、剣を構えるクラウド
だが、彼は傍らのアリーナを征するように片手を広げるのであった。
「さっきからずっと話は聞いていたし、戦いも見ていた、何はともあれ傷を治してくれたのは事実だ」
話しながらもクラウドは構えを解かず、じっとデスピサロを睨みつける。
(武神覇斬が決まればおそらくは倒せる、だけどしくじれば2人とも死ぬ)
「出来れば、俺たちをこのまま見逃してくれないか?」

「何をたわごとを」
一笑に付せるデスピサロだったが、彼もまた冷静に頭の中で計算をめぐらせる。
(この構えからみて、クラウドとやらかなりの手練、おそらくライアンと同等かそれ以上、
しかもこうなると、アリーナの存在が厄介になるな)
だが、あのような子供騙しに引っ掛かった挙句、見逃すのでは腹の虫が納まらないし、
何より責任を感じているであろうサマンサに申し訳が立たない。
たとえこの場限りの、かりそめの縁だとしても、王族として自分を慕う者が掻された恥は、
ぬぐってやらねばならぬ。

膠着状態が続く中、そのサマンサだが、
「・・・・」
先ほどから暗い目でうつむき、何やら呪文を口ずさんでいる。
その言葉を聞いたデスピサロの顔色が変わる。

「バカな、こんな場所でドラゴラムなどと!」
ドラゴラム、という言葉を聞いてアリーナもまた血相を変える。
「クラウド!逃げるわよ、あの魔法使い、ドラゴンに変身しようとしてるわ!」
地下道に大声が響き渡る、しかしサマンサは怒りで完全に頭に血が上ってしまっているのか、
詠唱を止めはしない。

アリーナとクラウドは一目散で壁を蹴り地下道の彼方へと消えていく。
そのがら空きの背中に一撃を加えることもせず、デスピサロはサマンサの襟首を掴む。
「やめぬか!お前らしくもない」
3482/2:03/02/13 21:32 ID:ujHCVcNr
「はい」
その明快な回答にデスピサロは拍子抜けし、思わずサマンサを掴んだまま転びそうになってしまった。
「ドラゴラム、ではなかったのだな」
「はい、膠着状態から抜け出せぬようでしたので、あえて一芝居を・・・それにしても先ほどの失態はなんと詫びれば
しかも、あのような小娘に」

「いや、あれは余の責任でもある、またお前に助けられたな、あの状況が続いていればどうなっていたか」
ねぎらいの笑顔をサマンサに向けると、そのままデスピサロは壁にもたれ座りこむ。
「流石に疲れた、しばらく休むか」
そんなデスピサロの顔色をうかがいながらサマンサは意を決し、先刻からの疑問を思いきって口にする。

「あの、休むついでにお願いがあります・・・ロザリーという方のことをお聞かせ下さいませんか?」
ロザリー、という言葉を聞いてデスピサロの表情が一瞬、険わしい物へと変わる。
が、サマンサがそれに気がつく前にその表情は消えていた。

「ロザリーの事か・・・・いいだろう、憎しみも恨みも消えることは無いが
それでも振り帰る事が出来るだけの時間は流れた、その代わり少し長くなるぞ」
3493/2:03/02/13 21:32 ID:ujHCVcNr
【アリーナ 所持武器:イオの書×4 リフレクトリング ピンクのレオタード
 現在位置:地下通路(大陸中央付近) 】
第一行動方針:ソロを止める(倒してでも)
第二行動方針:クラウドをティファに会わせる
最終行動方針:ゲームを抜ける

【クラウド:所持武器:ガンブレード 現在位置:地下通路(大陸中央付近)】
第一行動方針:エアリスorティファを探す。
第二行動方針:不明
最終行動方針:不明

【デスピサロ/サマンサ:所持アイテム:正義のそろばん・『光の玉』について書かれた本・
勲章(重装備可能)現在位置:地下通路(大陸中央付近)】
第一行動方針:休息
第二行動方針:腕輪を探す
第三行動方針:勝利者となる(ピサロ)生き残る(サマンサ)