FFDQバトルロワイアル PART3

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…………。」
「何だとっ?」
「どうしたんだ?」
最悪だ……まさかこんなに簡単にサマンサと接触する破目になろうとは。
これでは『マゴット懐柔計画』が完全に潰れてしまうではないかッ!
わしが後どれだけ生きられるかさっぱり判らんのだぞッ!
その後のお前のガードはこの若僧に託すしか無いのだぞッ!
だからこそあんな策を吹き込んだというのに……。

「何て言ってるんだ、おっさん?」
「あ〜その、な、」
「……サマンサだな。」
「なっ……」
「おっさんが俺相手に口篭る事なんてそれしかねーだろ?」
ジャキッ
「…!!!」
「何のつもりだ?」
「こうでもしねーと教えてくれねーだろ?あいつ等は何処にいる?」
銃を渡すのがちと早過ぎたか…。
「……マゴット。」
「………」
「悪いなおっさん、俺が戻らなくてもエーコ達の事頼むぜ。」
「判った。」
ふん、誰がそんな真似をするか。
「じゃあな。」
「………。」
駆け出すジタン、追おうとするマゴット。
「行くな!」
「行くな!」
「………?」
「貴様は疲れている、授業も中途半端だ、そ」
「………!」
「別に問題は無い、ジタンはサマンサ達と戦って敗れている、銃があった所で勝敗が変化するとは思えん。」
これがわしの結論だ、早急に新しい仲間を探す必要があるが、新しい魂が手に入るだけ良しとしよう、銃は高い授業料ではあるが仕方があるまい。
「………!」
は?あの小僧を助ける?
「一寸待て、奴はサマンサを殺す気だぞ?」
「…………………」
「聞いていたのか。」
「……!」
「あ、あれはだな、その。」
「………………………」
「本気か?それはつまり、仲間を殺す事になるのだぞ?」
「…………」
「それは奴がそう言っているだけの話だ、証拠はまだ無い。」
「…………」
信じる、か。確かに相手を信じずに信頼関係を築こうなどと虫の良い話ではあるな。
いや違う、利害で絡め取るのがわしのやり方だった筈だ。
「ふむ、ならばとっとと小僧に追い着かねばならんな、その間に何か考えてみる事にしよう。」
ここでお前を失っては元も子も無い、とはいえわしは何を答えておるのだ?こんな場合は眠らせてでも阻止するのが常道だろ?
奇妙な違和感を抱いたまま、わしはマゴットと共に走りはじめた。
【ジタン: 所持アイテム:仕込み杖、グロック17、ギザールの笛 現在位置:神殿
 第1行動方針:サマンサとピサロの殺害
 第2行動方針:不明
 第3行動方針:仲間と合流、ゲームから脱出】
【ハーゴン(あと二日で呪文使用不能、左手喪失) 
 武器:グレネード複数、裁きの杖、ムーンの首、グレーテの首、首輪×3現在位置:神殿 
 第1行動方針:マゴットとジタン止める
 第2行動方針:授業 
 第3行動方針:ゲームの破壊】
【マゴット(MP減少) 武器:死神の鎌 現在位置:神殿
 第1行動方針:ジタンを助ける
 第2行動方針:ハーゴンに呪法について習う
 第3行動方針:ゲームから脱出、仲間と合流】