FFDQバトルロワイアル PART3

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南西の森──

ティファは2人にクラウドとエアリスを見なかったか聞いてみたが導師とデッシュは見ていなかったし、
また、ティファはエドガーは見ていないかった。

「……そっかあ。」
ティファはため息をついた。
「まあ、しかたねえな。それはそれとして、あいつのボディ面白そうだな。」
デッシュはティファの方に視線を向ける。
「へ?」
「い、いや、あんたじゃない。後ろにあるさっきの変な機械だ。」
デッシュはキラーマシーンの残骸が気になるようだ。彼は残骸の方に行き、なにやらいじくりはじめた。

「ふんふん。なるほどなー。こいつはどうやら元素の力を必要とする呪文が効きにくいようだな。
 道具があればもっとよくわかるんだが。ちょっと調べてみるか……。」
「さっすが、デッシュ!!」
導師は感心する。
「おだてても何もでんぞ。少年。」
「少年ってのやめてよ。僕にはちゃんとした名前があるんだから」
「ああ、わかったわかった。少年。」
「……。」
ティファはクスクスと笑っていた。そして笑ったのはこのゲーム始まって初めてなことにも気が付いた。
『回復もしてもらったし、この人たち、悪い人ではないわね。』

導師は真剣な顔に戻すとティファに向かいこう言った。
「ところで、ティファさんに相談があるんです。」
というと、導師は首輪についての説明をティファに始めた。

「お、おい待てよ!」
デッシュは慌てると、導師の耳元で囁く。
「彼女を巻き込むわけにはいかないって。」
212192-の修正版 2/3:02/12/07 12:25 ID:???
導師は2人に向かっていう。
「とりあえず、僕の話を聞いて」
そしてまた、導師は一通り首輪のことや、研究の成果をティファに話した。

「僕とデッシュでこれからも首輪の研究をするんだけど、さっきのように魔法が効かない相手とか出てくるかもしれない、
 だから僕とデッシュだとこの先、研究できるかどうか不安があるんだ。
 だから、僕達に女性としての知恵を貸して欲しい。そして時には……その、ぼく達を守って欲しいんだ。
 そしてもちろん首輪の解除ができたら一緒に逃げよう。」

デッシュが口を挟む。
「ちょっとまて、その時はお前が戦士系にジョブチェンジしとけばいいじゃないか。」
「それはそうなんだけれど…。実はジョブチェンジできないんだよ。」
「な、なんで?」
「理由はわからないんだけど。」
「ちっ、ゾーマのやつめ!!」
デッシュは舌打ちをして、ゾーマへの不快感をあらわにした。

導師は続ける。
「あと、魔法なんだけど、首輪の研究をするにあたり、僕の魔法の力が必要になるかもしれない。
 だから、これからは魔法をセーブしなければいけないと思う。」
「なるほどな……。主催者側からも狙われるかも知れないが、俺からもお願いする。」
「お願いします。」

2人は頭を下げ、ティファの反応を窺う。

「……事情はわかりました。そういうことなら是非協力します。」
『そしたら、クラウドやエアリスと脱出できるし、ね。』

「「ありがとう!」」
2人は声を合わせて喜んだ。