FFDQバトルロワイアル PART3

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「…ん?」
リノアが目を覚める。鼻を突くのは腐敗臭。
生物の死骸が腐った臭い。
ここはロンダルキアの台地からある意味一番遠い箇所。
ロンダルキア、地下部。綺羅星の如きの勇者がこの洞窟に果敢にも乗り込んでいって敗れた者。
未練を残した英傑はこの洞窟にて、また一人仲間を増やさんと永久に彷徨うことになる…
いま、ここにいるのは二人。スコールとリノア。
ここを彷徨っているはずの腐った死体の姿は見えない。…当然ではあるが。
その代わり、すでに動くことを許されず終焉を迎えた死体はあるわけだが。
「スコール?」
沈黙を保ちつつ、振り返る。
──あれから、何も話してくれない。
何があったのか。何を問いかけてもその答えは首を振るだけ。
わかるのは今、ここに彼はいて、気を失っていた間守っていてくれたということ。
…それだけでも十分なのかもしれないけど。
「行こう。どこかへ…ね。」
スコールは頷く。
ふと、部屋の隅にある宝箱に目が行く。
それはかつて命の紋章というアイテムが眠っていた宝箱。
何か、ひきつける、ものがある。スコールは感じていた。
「…」
「これって、宝玉、だよね。」
かつての魔王が幾多の術を用いて、勇者たちを惑わした。
だけど、そのまやかしの術は必ずや破られることになる。
…真実のオーブ。まやかしの術を打ち破る術であるそれはエビルマージが恐れて自室に封印していた…はずのもの。
無言を保ちながら階段へと歩き出した。リノアがあわててそれを追う。

【スコール(負傷)/リノア 所持武器:真実のオーブ/妖精のロッド・月の扇/アルテマ×1 現在位置:ロンダルキアの洞窟地下一階 行動方針:?/スコールに着いていく 洞窟を抜ける方針で】
(流出アイテムは以上で全てです。)