デスピサロの曲を聴きながら会話するスレ

このエントリーをはてなブックマークに追加
2だろ。
208 ◆Sj469/wPAw :03/03/17 21:38 ID:CUML4EbN
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
初参加の方もいらしたりして大変嬉しかったり。
ルールは>>75をご覧ください。
2番3票、1番1票で2番に決定いたしました!

 少し迷って、僕は剣を収めた。
 進化の秘法の効力がきれたこいつには、たいして力はないだろう。いろいろ聞きたいこともあるし、
まあ、命だけは助けておいてやるか。
 ――とはいえ用心はしとかないとな。
 僕は道具袋から縄を取り出して、ぎゅうぎゅうに王子を縛りあげた。
 ちょうど作業がおわったところで、うめき声を上げていた王子が薄目を開けた。
「気がついたな」
「え……お前は……」
 ぼんやりした瞳が僕を見上げる。イヤーな予感が背筋を走り抜けた。なんか……事態がサッパリ理解
できてませんってな顔してるんだがコイツ。
「思い出せん……。私は一体今まで何をしていたのだ……」
 僕は前のめりに倒れそうになるのを必死に堪えた。
 覚えてないだとぉ〜〜〜!?
「むっ、こ、この格好は何だ!? お前たちがやったのか? 無礼も……ひっ」
 縛りあげられた自分の姿にようやく気づいて、キングレオ王子が喚きだす。僕は一度収めた剣を抜き、
その鼻先に突きだした。
「わっ、私を殺すのか!? 私が何をしたというのだ!」
「何をしたかだって? 本当に覚えてないのか!? 自分が何をやったのか」
209 ◆Sj469/wPAw :03/03/17 21:38 ID:CUML4EbN
 僕の怒声に、キングレオ王子は身を縮めた。
「し、知らぬっ! 私は何も……ひぇっ」
 僕は、ヤツの目の前の石畳に剣を突き刺した。パラリ、と王子の前髪が幾筋か床に落ちた。
 本当に殺してやりゃよかった。
「バルザックという名前に聞き覚えは?」
 僕は低い声で問いかけた。落ち着かずに揺れていた王子の瞳が止まる。
「バルザック……」
 しばらくして、王子の全身がカタカタと震えだした。
「し、知らぬ! 知らぬ知らぬ知らぬ!!」
「嘘吐いてんじゃないわよ」
 マーニャが王子の頭を殴りつけた。
「知ってますって、全身で言ってんじゃないの」
 そうだ、コイツが覚えてないはずはないんだよ。
 化け物になっていたときにも、王子としての自我はしっかりと残っていたんだから。秘法の効果がきれ
て、一時的に記憶が混乱したとしても、根性入れて思い出せば思い出せるハズなんだ。
「知らぬ!」
 王子が絶叫する。
 ち、どうあってもシラを切るつもりみたいだな。

1力づくで思い出させる
2マーニャ&ミネアで攻めてみる
3クリフトで穏やかに諭す
210名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/17 21:44 ID:x+JOaAIo