参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
初参加の方もいらしたりして大変嬉しかったり。
ルールは
>>75をご覧ください。
2番3票、1番1票で2番に決定いたしました!
少し迷って、僕は剣を収めた。
進化の秘法の効力がきれたこいつには、たいして力はないだろう。いろいろ聞きたいこともあるし、
まあ、命だけは助けておいてやるか。
――とはいえ用心はしとかないとな。
僕は道具袋から縄を取り出して、ぎゅうぎゅうに王子を縛りあげた。
ちょうど作業がおわったところで、うめき声を上げていた王子が薄目を開けた。
「気がついたな」
「え……お前は……」
ぼんやりした瞳が僕を見上げる。イヤーな予感が背筋を走り抜けた。なんか……事態がサッパリ理解
できてませんってな顔してるんだがコイツ。
「思い出せん……。私は一体今まで何をしていたのだ……」
僕は前のめりに倒れそうになるのを必死に堪えた。
覚えてないだとぉ~~~!?
「むっ、こ、この格好は何だ!? お前たちがやったのか? 無礼も……ひっ」
縛りあげられた自分の姿にようやく気づいて、キングレオ王子が喚きだす。僕は一度収めた剣を抜き、
その鼻先に突きだした。
「わっ、私を殺すのか!? 私が何をしたというのだ!」
「何をしたかだって? 本当に覚えてないのか!? 自分が何をやったのか」