年齢差1歳だから寝かしつけるほどお姉さんぶりは発揮できない気が。
むしろ普通に一緒の布団かも。といっても7〜8歳くらいまでだろうけど。
「懐かしいわ、よく弟とこういう草原で遊んだっけ…、昔のことだけどね…
二人で遊んで…疲れて、そのまま草むらに横になって…」
そう言ってメリアドールは草の上にゴロンと横になった。
傍らには金髪に青い鎧の男、
かつて弟の仇だと思ってた、いや思い込まされてた男…ラムザがそこにいた。
「メリアドールさん…」
ラムザは、心配するような、すまなそうな顔でメリアドールを見下ろしていた。
「やだな、何しんみりしてるの?
弟のことは仕方なかったのよ…
あんな事件がなかったとしても、こんな時代だもの…いつかこんな事になったかも知れないじゃない?
それに、誰かに責任があるとしても、貴方のせいじゃない…それはもうわかったじゃない…。
もう…いいのよ…。」
「でも……」
「いいんだってば!」
「……」
「…でも私ね、貴方を見てると弟をよく思い出す…
子供の時のこと…
一緒に修練に励んだ時のこと…
騎士団に入団した時のこと…
イズルードが近くにいる時はもうスッカリ忘れてしまっていたことなのに…何故かしら…?
やはり貴方の歳が近いせいなのかな…」
「メリアドールさん……もしかして、泣いてるの?」
「バ、バカなことを…、なんで私が泣いたりなんか…?
そんな…私みたいな、女を捨てて騎士団に入団するようなガサツな…」
そういうメリアドールの頭にラムザはポンっと手を置き…
「…え?」
「泣いてもいいんですよ。」
ラムザはそのままメリアドールの頭をなでる…
「泣きたい時泣けるから人間なんじゃないですか?
それに、誰に気兼ねするっていうんです?
ここには僕と貴女しかいないんですよ。
……。
…ただ、もし、僕に聞かれるのが嫌だと言うのなら、僕は耳を塞ぎますけど…」
「ラムザ、あなた…」
メリアドールはラムザの手をふりほどき、立ち上がると
彼と面と向かって、睨みつけるように言った。
「あなた、生意気なのよ…いつも…いつも!
なによ!人のこと何でもわかったような口聞いて!エラそうに!
そういう所もあのこにそっくりだわ…!
もう!これじゃあ、どっちが年上なんだか、わからないじゃない…アハハ!」
だが、彼女のその目からは、その言葉とは裏腹に光る雫がとめどなく流れていた。
そしてその赤面した顔は妙に色っぽく、その唇は夕日のせいか、紅く煌いていた。
「ん……でも、ありがとう…」
そして、黄昏はゆっくりと草むらに佇む二人を包んでいくのであった。
…という感じの画像きぼんぬ!絵師様!(*´Д`)ハァハァ