ドラクエの小説スレッドパート1

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続きキター!暇な時に書いてくれたらいいよ〜
245北風:02/11/04 08:32 ID:???
 他の者たちもそれぞれにあったアイテムを得た。アーサーはドラゴンゾンビにへこみをつけられた盾のかわりに水鏡の盾を、城の兵士のマクベスは一撃必殺のデーモンスピアを、盗賊のトビーは星降る腕輪を、といった具合だ。
「……このまま持ち逃げしたくなる気分だねえ」
 トビーなどはため息をついた。そこを「竜王の孫」がギロっとにらむ。
「はっ、はは、冗談だってば」
「城の宝物庫にあったものにしろ、いずれも我が竜神一族の秘宝であることに変わりはない。必ず返すのじゃぞ!」

 「竜王の孫」を加えた『探索隊』一行は竜王の島へと向かう。一週間ほどかかって虹の橋の付近にたどり着いたのだが、その間にベホックは(「竜王の孫」の指導もあって)悟りの書の解読を終えていた──野営地で賢者への転職の儀式が行われた。
「おめでとう!」
「すごいぞベホック!」
 みなが浴びせる賞賛の嵐に当のベホックは顔を赤らめるばかりだ。
「これでそなたは賢者の称号を得た──魔法使いと僧侶、両系統の魔法の使い手となったのだ。この世界の知識の守護者の一人として精進するのじゃぞ」
 「竜王の孫」がおごそかに宣言した。
「は、はい!がんばります!」
「……これで戦力が増強されたな」
 ゴーリキ隊長はベホックの賢者姿に目を細めた。
「ああ、蘇生魔法も使えるようになったそうだしな。これでいつでも死ねるってわけだ」
 下手なジョークをトルファは飛ばした。無論、ザオラルが成功する確率は半々だということは承知している。
 彼らはいよいよ竜王の島へと足を踏み入れようとしている。「竜王の孫」の話では、「竜王二世」の登場を知った数多くの魔物が結集しているはずだという。
 それらを振り切って竜王の城へ入り、そしてその地下宮殿に潜む「竜王二世」を打ち倒さなければならないのだ。死者を出さずにはすませられないだろう。
246北風:02/11/04 08:35 ID:???
 虹の橋。ここにある橋はアレフガルドの歴史上、幾度か破壊されている。アレフガルドを侵略した者はこの先にあるイシュタル島を本拠にすることが多い。そして守りを固めるために大陸と唯一陸路でつながっている橋を落としたからだ。
 大魔王、初代竜王ともにその魔力によって海流を激変させて橋を破壊した。しかし現在、確かに海流は速くなっているものの橋を落とすまでには至っていない。
「これが我が父──竜王二世がかつての大魔王や初代竜王に遠く及ばぬゆえんじゃ。彼らは自らの強大な魔力に加えて光の玉や魔界の力やらを操っていたが、それが父にはない。客観的に見て、アレフガルド征服なぞ無理な話なのだ」
「そういえば、初代竜王が侵略をした時には王城にある光の玉を強奪したってな。だけど今回は……」
「そう、せいぜいが島の周辺の海流を早くしたり、各地の魔物を凶暴化させたり。その程度が関の山なのじゃ」
「じゃあ、なんでその程度の力でアレフガルド征服を目指してるんだい?」
「それでも十分な脅威だ。現に我ら『探索隊』も襲われたのだからな……そうら橋の終わりが見えてきたぞ!」
「まあ待て、一歩島に渡ったところを待ち伏せされてはかなわない。偵察を出そう。さいわい、わしは消え去り草を持っておる」
 しばし話し合った末、盗賊のトビーが偵察役になった。持ち前の素早さに加え星降る腕輪のおかげでさらに上昇しているので、万一気づかれてもすぐに逃げられるだろうという判断だった。
 トビーは半刻もかからずに帰ってきた。
「やべえやべえ……囲まれていやしたぜ。橋の出口の近くにわんさと集まってるんでさあ。
 一歩橋からでたら三方向から同時に攻撃を受けちまう。かといって橋の上に留まっていたら、キメラたち後ろに回りこんで島へと追いやるだろうし……」
「……確かに数は脅威だが、敵の強さにもよる。どんな魔物たちがいたんだ?」
「たくさんいるのはリカントや魔法使い、鎧の騎士、それに死霊の騎士といったある程度知恵のあるやつら……そしてドラゴンが四匹」
「………四匹も?!」
「しかも、そのうち一匹は色違い……ひときわ凶暴なキースドラゴンに違いありやせん」
「ふむ、我が父は竜王軍の残党を完全に掌握しているようだな」
「ドラゴンが相手なら俺のドラゴンキラーが役立つ。それにアーサー」
247名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/04 18:54 ID:zJNWdnPW
お、再開ですか。
お疲れ様です〜。
ふっ誤爆したくせに
249偽北風:02/11/04 19:18 ID:???
>248
ハッハッハ、それはいわナイ約束ですヨ、お兄さん。
250華龍光臨:02/11/05 01:15 ID:???
「それは妖精の剣じゃ。苦労したんじゃぞ。手に入れるのは。」
孫尚香に手渡した細身の剣は不思議な輝きを灯していた。
パミラの占い小屋に通された二人。助手らしき女性が紅茶を差し出す。
薄暗い部屋に壁に不思議な紋様、地面にも紋様がある。
助手曰く占いと薬の調合をしている部屋だという。
「おばあちゃん。なぜ、こんな剣をくれるのかしら?」
「なかなかの剣のようですな。…これほどの剣をくれるとは何か事情があること。…お話いただけませんか。」
「エルマ。説明をしてやってくれ。」
「…あ、ハイ。」
エルマは水晶玉を取り出した。占いの心得があるらしい。
「これを見てくださいませ。」
水晶玉に移るのはあの山。人が集まっている。
楽しむ人々の様子が一変。異変が起こる。
大地が震え…山が火を噴く。人々は絶望のあまりに火に飲まれて行く…
「これは今夜行われるほむら祭の光景です。…このまま明日になればこのような惨事を引き起こしてしまいます。」
それだけを写すと水晶玉に写っていた光景は消えてしまった。
「…ふう。…パミラ様は何かと無理をさせるのだから。…色々と対策を講じていたのですがうまくいかなくて…」
「何か対策はないかと占ってみたらおぬしたちの姿が見えたわけじゃ。」
かっかっかっとパミラが笑う。
「なら、最初からそういえばいいじゃない。人が悪いわね。」
「うむ、…決まったな。皆を呼んでくる。」
龍。ここに参上す。
251華龍光臨:02/11/05 01:16 ID:???
「今夜か。どうする?兄者?」
パミラの小屋の前。あれから一通り話を聞いた。
行動の拠点を得たわけである。
「…とりあえず夜まではやることはないな。」
空を見上げる。まだ。日は高い。
「宿はあらかじめ取っておきました。これからどうします?」
「おお。それは助かる。一旦宿へと行こうか。」
村の唯一の宿へと向かう。
村はにぎやかだ。
元々の人口の数倍の人数がいることだろう。
数多くの行商がいる。
中には馬車があふれんほどの商品を持ってきたものもいる。
「これほど活気のあるとはこのほむら祭、なかなかに知れているようですな。」
「ああ。」
「とりあえず、宿屋に向かって、それから自由行動でいいんじゃないですか。」
「そうだな。…ハメをはずさん程度になら楽しんでもいいだろう。」
「そっしゃ!」
「翼徳よ。…酒は飲むなよ。」
張飛はがっくりと肩を落とした。とぼとぼと歩く。
その様子を見て笑いが巻き起こる一行であった。
嵐にもまけない小説をよみたい。
253999 ◆999get6Oxw :02/11/08 03:30 ID:???
なんだよこれ・・・
http://akasaka.cool.ne.jp/kickback/
254華龍光臨:02/11/08 04:32 ID:???
宿屋は人々で溢れ返っていた。
このほむら祭を楽しみにしていた観光客。
一世一代の勝負時とばかりに大量の商品を山のように抱えてきた商人。
宿屋の女将の話によるとこの時ばかりはこの宿屋だけでは全員の客を泊めることはとても叶わず村総出で観光客の宿を提供するとのこと。

劉備たちの前にも多数の商人がやってくる。
買うものは張飛の自腹で買った酒くらいだったが。
「…結局飲むんだな。翼徳よ。」
「許してくれよ、兄者。肝心のときに士気が上がらないんじゃどうしようもないぜ。」
「この事件の後にしてくれ。翼徳よ。そしたら好きなだけ飲んでいいぞ。」
「くぅ〜。仕方ねぇ。じゃあ、とっととそのときが来るのを待つか。」
張飛の目は宿屋の女将が持ってきた料理に向けられていた。どうやら食事がやってきたことで酒への欲求は抑えられたらしい。
祭のため大量に盛られてあるのも抑えることができた要因であろう。
豚一匹丸々と使った丸焼きに目がいっている。
それだけではない。まだまだ海の幸、山の幸をふんだんに取り入れた料理が運び込まれてくる。
「これはすごい!」
見た目は豪華ではないが量が尋常ではない。
「すごいな。城でもこんなにたくさんの料理がでては来ないぜ…」
「た、食べきれるかなぁ。」
「やだ、太りそう…」
アルスたちも思わず声を上げる。
「何、大丈夫だ。三人とも。某も先ほどから腹の虫がなっていてな。おそらく翼徳と某で半分はなくなるだろう。」
張飛ほ既に食事にがっついていた。ものすごい勢いで食事を平らげていく。
「私たちも食べよう。…でないと、私たちの食べる分がなくなってしまう。」
食事を平らげたころには日は落ち、祭のメインイベントが近づいてきているのであった。
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