アグリアス様に萌えるスレ Part5

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1名前が無い@ただの名無しのようだ
彼女は最高です。


前スレ
アグリアス様に萌えるスレ Part4
http://game.2ch.net/test/read.cgi/ff/1020517774
アグリアス様に萌えるスレ
http://game.2ch.net/ff/kako/1002/10028/1002801992.html
アグリアス様に萌えるスレ Part2
http://game.2ch.net/ff/kako/1013/10136/1013606373.html
アグリアス様に萌えるスレ Part3
http://game.2ch.net/test/read.cgi/ff/1019266739/
アグリアス様に萌えるサイト
http://ramza_beoulve.tripod.co.jp/agrias/
アグリアス様に萌える作品群(最萌トーナメント支援作)
http://isweb42.infoseek.co.jp/play/ramza_b/agrias/sien/
FFT萌燃絵うp板
http://isweb43.infoseek.co.jp/play/fft_up/index.html
FFタクティクス専用うぷろだ
http://fftonly.s1.x-beat.com/cgi-bin/joyful/joyful.cgi
えろ可?
FFタクティクス専用お絵描き掲示板
http://fftonly.s1.x-beat.com/cgi-bin/paintbbs/oekaki.cgi
えろ可?
新スレです。
マターリ逝きましょう。
>>1 乙鰈
>1
Good job
>>3
マターリや ぃうとるやんけ。

>>1
乙女。
>>1
乙カレー
7昼寝士 ◆dtzyaiEw:02/07/24 02:40 ID:???
>>1
お疲れさまー。
>>1
お疲れー
乙鹿嶺
アグがオッパイ重そうだったんで、
チュウチュウ吸って軽くしてあげました
>>10
母乳ってマズイよ

>>1
おつかれ〜
何人も言ってるけど

やっぱり人、多いな
前スレまでで萌え尽きたかな。

>>10
誰に孕まされたのですか?
ラムザたん、ラムザたんかッ?
…それならいいや。
処女懐胎だッ!
14トルネコ:02/07/25 03:03 ID:???
>>12
わたしです。すいません。
磨羯の月6日
 風邪を引いた。
「アグリアスさん、お加減はいかがですか」
「うん……」
 あの晩、雪の中へ飛び出したのが、まだ尾を引いているらしい。我ながらヤワになったものだと
思うが、いつにもまして熱心にラムザが看病してくれるのを見れば、そう悪い気分でもない。
「ラムザ……あまりそばにいると、うつるぞ。ほどほどでいい」言いはするが、
「そんなわけにはいきません。僕の体よりアグリアスさんの体の方が大事です」
 なんてことを言われると嬉しくなってしまうのであった。
 すっかりぬるくなった氷嚢をとりのけ、そっと上体を支えて起こしてもらう。窓から吹き込む冷たい
風が、ほてった頬に心地いい。
「今日は果物をもらったんですよ。召し上がれそうなら、あとで持ってきますね」
 ベッドに座ったまま、氷嚢の水を雪につめかえているラムザの背中を、見るともなくぼーっと見つめる。

《好きですよ、アグリアスさん》
《僕はあなたが大好きです》
《大好きです》
《大好き…》

「………」
 あれから一週間もたつというのに、まだこれである。ちょっと落ち着いてラムザを見る機会があると、
すぐにあの時の言葉のリフレインが始まり、アグリアスの頭の中はいっぱいになってしまうのだった。
「………」
「アグリアスさん?」
 ハッと我に返ると、心配げなラムザの顔が目の前にあった。
「顔が赤いですね。熱がまた出ましたか?」
 むろん違う。だが抗弁する間もなく、ラムザの顔はすいっと近づいてきて、アグリアスの額にこつん、
と当たった。
 軽く目をとじたラムザの顔が鼻の先にある。ラムザの前髪が額をくすぐる。息のあたたかみが唇をなぶる。
「……!」
「…それほどでもないですね。よかった」
 それは一瞬のことで、ラムザの顔はすぐ安堵の表情を浮かべて遠ざかり、額の一点の感触だけが
残された。そこから熱が全身にまわっていくのがわかる。ごまかすように何度も咳払いをし、額を
ごしごしこすりながら、
「ば、ば、ばか、なに、何を、そんな。ね、熱をみたいならこんな、そんなの、そんなやり方はこ、
子供にでもすることだろう」
「えー? そんなことないですよ。僕は士官学校の頃によくやってもらってましたよ」

 ぴた。
「…………いま何と言った?」
「僕は体が弱かったんで、寮でもよく風邪を引いてたんです。そういう時熱をはかるのは、大抵
このやり方でしたよ」
「……誰にだ」
「は?」
「誰に計ってもらったのだ」
「誰にと言われても、友達に……あ、一番多かったのはディリータかな。ほらあいつ、おでこ広いから」
「…………」
「…アグリアスさん?」
 ばふっ、と音高くふとんをひるがえし、ラムザに背を向けて寝てしまうアグリアス。突然の豹変に
当惑しながらも、せめて氷嚢だけでも乗せようとするラムザだが、
「なんでもない。自分でできる。出てけ」
 とりつく島もない。
 しばし立ちつくし、やがて首を傾げながらとぼとぼ部屋を出ていくラムザの気配を背中で感じつつ、
アグリアスはちょっと後悔する。
 まさかディリータにやきもちを焼いたなんて、間違っても言うわけにはいかない。
(次ラムザが来たら、また熱をはかってもらうぞ)
 ささやかな決意を一人ふとんの中で固める、冬の午後のアグリアスであった。

End
18昼寝士 ◆dtzyaiEw:02/07/25 11:52 ID:???
いいネタだったので拝借。若干シチュエーションが違うが、勘弁して下さい。
19961:02/07/25 12:05 ID:???
あ、ありがとうございますッ。
感激です。
しかし、アグ様とラムザのどっちに萌えればいいか悩むなあ。
アグ萌えはここで
ラムザ萌えは…あっちで
21名前が名無しのような気が:02/07/25 20:33 ID:???
ここは二人に同時に萌えれて幸せです。
22私は名無しを信じるッ:02/07/26 19:03 ID:???
と言われたい。
今さら疑うものかっ!

覗 き は お 前 だ ム ス タ デ ィ オ ッ !!!
なんだかあの容姿のせいかチャラっとしたキャラに思われてしまうムスタディオ。

でも本当は古風で頑固な男なんですよ・・・・<FFTカードブックVol.2参照>
そういったキャラ、ムスタくらいしかできないもんね。
シドとベイオはどっちかっつーとカタいキャラだし、
かといってマラークは論外だし。
キャラがいろいろでてくるSSが読みたいです。。。
チャプター4の
>>26
よめば?
「あ、ラムザいいところにいてくれたな・・実はちょっと聞きたいことがあるんだが・・」

「なんです?アグリアスさん」

「フェラチオってなんだ?」

「な・・?どこでおぼえてきたんですそんな言葉!?」

「さっきレーゼとメリアドールが話していたんだ・・ん?なにかおかしいか?」

「え・・えーっと・・フェラチオっていうのは・・う〜ん・・」

「ん?」

「う〜ん・・夫婦のいとなみ・・みたいなものです・・あまり人前で公言しないほうが・・」

「ああ・・そうなのか?しかし夫婦のいとなみは恥ずかしいことでもあるまい」

「えっ・・?ええ・・まあ・・」

「わたしにもいつかフェラチオするときが訪れるのだろうな」

「はぅっ・・」
オヴェリアに生えたナニをフェラするアグリアスをキボン
「アグリアス・・・はぁはぁ・・・そう・・・上手よ、とっても・・・」

「こうでございますか・・・あむ・・・んぐっ・・・なごっ・・・」

「あ、あ、あ、んん・・・あの、あのねアグリアス、私もう・・・」

「ん、いいですよ・・・あぐっ、おいきください・・・心の・・はむっ・・ままに・・・」

「あ、いく、いっちゃう、アグリアス、アグリアス、おくちで受けて、ね、ね?」

「オヴェリアさまのなら・・・・もごご・・・どうぞ・・・もががっ!?」

ピュッピュッピュ

「はぁはぁ・・・」

「んんっ・・・」

「あの、アグリアス、大丈夫・・・?」

「んん・・・平気です。一杯出ましたね」

「・・・(赤面)」

「クスッ」
31アグリアス中尉:02/07/28 12:09 ID:???
           ...-‐――--.. 、
           /::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
        /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  ふぅ、やっぱりこれがないと我がスレとして落ち着かないな(マターリ
        l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l
        l/l/   \l\l\:::::::ノ))
        |::l ○   ○   |:::|6)))
         |::l`ー-    -‐ |:::|  ))
        |::!         l:::l
        l/.         ;/
32997:02/07/28 12:53 ID:???
前スレ>>999-1000
おー。おめでとう。ホントはこのスレの住人だよね?(w
>>28
イイ! スゴク!
34名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/28 19:05 ID:k2UxSaJM
…ふと、アグたんには白のガーターベルトが似合いそうだなんて思った俺。
(俺の趣味)
下着は質素、あるいは貴族生活を引きずりバリバリ(?)、どちらがアグたんに合ってると思いますか?
(メリアドールは黒や紫)
なお、運動に支障の無い範囲の下着って事でヨロシク
>>25
大いに同感。他にいないせいでそういうキャラを振られてるというのはあるよね。
レーゼが妙に恋愛に長けてたりすることがあるのもその一例かと。
ちなみに>>28>>30は別人が書いてます。
そこんとこよろすく
>>34
禿げ同
>>35
男がいるってだけで男好きのイメージだよなぁ・・
37名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/29 04:00 ID:o9jIJLMw
レーゼの下着は賢覧豪華(でも白)なのは、俺的脳内確定。
大変だね、ベイオ(謎)
38名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/29 04:36 ID:o9jIJLMw
絢爛…間違えた…鬱だ
>>25
ラムザは可愛いしね。
>>39
久々にFFTやってみたら、以外に女々しくなくてびっくりしたよ。
>>40
それがラムザの「本来の」姿なのに……(w
>>24
第四章の鉄巨人起動のイベントでプレイヤー側に「ムスタ=ギャグキャラ」が刷り込まれてしまったような気が…。
あのイベントのラムザは怖かった。
可愛いと言えば可愛いけど。
>>42
鉄巨人の股座をまさぐり、玉をはめ込むラムザ。
あの位置は間違い無いです。もう一度見てみてください。
スレ違いスマソ。
>>34
前スレで「イヴァリースが中世なら、そもそも下着なんかないんじゃないのか」
という話が出ていたが……。その辺の考証を無視した上でなら、清楚な白に
ガーターベルトというの希望。
>>44
天王寺きつねのオルフィーナな世界観持ってれば全然OK。
アグたんのあの鎧は腰がコルセットになってるように見えるが…。
さすがに騎士はコルセットつけないよなあ。
お前らフタナリアグたんは嫌いですか?
知れたこと。アグ様である限り何であろうと萌えるのみ。
>>47
流石にソレは…
「女の私に、こんな、こんなモノがついてるなんてヘンだろう…?」(涙声で)
大いに結構ッ!
つい寝てるラムザのを触って自分のと比べてしまうふたなりアグたん萌え
ラムザの絶妙な舌技で悶え狂わされてしまうふたなりアグたん萌え
おおぉフタナリも悪くないではないか。
…アグたんは怒るだろうけど。
女性だけで温泉(あるのかどーか知らんが)に入ったらアグ様についてるのが発覚、
慰みモノになってしまうでも萌え。

 「アグリアス様の、おっきい…」
 女性陣がアグリアスから視線をそらした時、アリシアがぽつりと呟いた。
 見ると、未だアリシアだけがとろんとした表情でアグリアス(の股間)を見つめている。
 「バ、バカなことを言うなッ。
 大きいもナニも、女の私にこんなモノがついているなんて変だろうッ」
 照れたのではなく本気で怒っているのだろう。
 うりぼうくらいなら逃げ出しそうな程の怒気をはらんだ声を上げる。
 普段のアリシアならばそれを感じとれないはずはないのだが、
湯当りでもしたのか熱に浮かされたような表情を浮かべたままアグリアスにずずいっと近づく。
「変じゃありません。素敵です」
そう言うとアグリアスの股間のモノに手を伸ばし…

へタレですいません。
流石にこれ以上のエロは私の知識と想像力じゃ無理です。
ここまでのシーンだとラムザでも良かったと少し後悔。
いや、アリシアでヨカタヨ
そしてその続きはオヴェリアさまがっ!

「アグリアス、命令よ」
萌えないしキモい
どっちかというと、一緒にお風呂に入るまで、ついてない女性が普通だと
知らなかった、という方が……。

「どうしてそんなにさっきから私をジロジロと見ているのだ?」
「ア、アグリアス様、その股間の鞘は一体……」
「??? 生まれた時からこうだが……。おかしいか?」

……これ以上は書けません。
フタナリ好きはアブノーマルなんですからやめてちょ。。。
「オヴェリア様、苦しかったら言ってくださいね」
「ええ、優しくしてね、アグリアス」
「これでは?」
「アグリアス、そこよ、そこをもっと強く」
「ここですか? こ、こうがいいのですね?」
「ええそう、あっ はうっ」
「オヴェリア様、痛いですか、苦しいですか」
「だ、大丈夫よ。あとちょっと我慢すればじきによくなるわ……あっ」
「オヴェリア様、無理なさらず……今日はやめますか?」
「いいえ、もう少しなんですもの。続けて。何が何でもあのドレスを着るの!」
………。

オチが思いつかなくてスマソ。もっと上手な人に書いていただけばもっと
ハアハアな会話になると思うんですが…
時代考証無視、オヴェリアのコルセット装着を手伝うアグたんでした
>>51でラムザにご奉仕された後だと思って下せえ。

  「それも、ディリータにやってもらっていたのか?」
  気恥ずかしさもあるのだろう、赤い顔で拗ねたような口調で尋ねる。
  「やだな、そんなことありませんよ」
  ラムザは微笑と共に否定した。
  「そうか。
   …すまん、変なことを訊いてしまったな」
  自らの言葉を恥じたのか顔を伏せて呟く。
  そんなアグリアスを見て、からかうように続ける。
  「見様見真似でできるほど簡単じゃないんですよ」
  その言葉でアグリアスの心中に疑問符が浮かぶ。
  「そ、そういうものか」
  怪訝そうな顔で返答するアグリアスを尻目にラムザは何かを懐かしむかのように続ける。
  「士官学校時代には僕がディリータにしてあげてたんです。
   アイツ、士官学校に入ってから、ティータと一緒にいられなくて溜まってましたから。
   アグリアスさんもガマンできなくなったら何時でも言ってくださいね」
  衝撃の過去と、もの凄く恥ずかしい提案をさらりと言ったラムザを怒るべきか恥ずかしがるべきか、
 はたまたディリータとの仲を問うべきか分からなくなったアグリアスは
  「あ、ああ、よろしく頼む」
 と放心したように答えるしかなかった。

ホントにヘタレですいません。
御話云々以前に文章が書けないよう…。
6059:02/07/30 12:11 ID:???
流れを読まないカキコですいません…。
きっと士官学校には「ラムたんを犯し隊」があったに違いない……
6259:02/07/30 18:35 ID:???
>>61
確かに犯スレ向きですね…。
激しく後悔したので首吊ってきまつ…。
63昼寝士 ◆dtzyaiEw:02/07/30 18:35 ID:???
今、触発されてアグふたなりショートエロを書いてるんですが。
ふたなりはキモい、不快だから読みたくない、ていう人
結構います?
モノによるかも。
本気で書かれるとちょっと萎えな可能性あり。

>>49-51,>>54,>>56辺りの程度でやめておいた方が良い。
昼寝士さん!キボーン!キボーン!
俺にとってはかなり萎え萎えなシチュですが
やるのは別にいいんじゃないのとも思う

ただ、なるべく見たくないので
このスレに近寄らないようにするから
いつごろ終わるのか教えてもらえれば嬉しい
67昼寝士 ◆dtzyaiEw:02/07/30 21:54 ID:???
オーケイ、やめときます。そのうちどっかで機会があれば。

話題を止めちゃってごめんなさい。かわりに最近気になったこと。

メリアはセイブザクィーン、オルランドゥはエクスカリバー、ガフでさえブラッドソードを
持ってるのに、近衛騎士団出身王女付きのアグの装備がなんであんなに貧しいのか?
ライオネル城から逃げてきた時はありあわせの装備だったということもできるが、
これからオヴェリアを護衛して大事な旅に赴こうという時になんでロングソード
(だったよな確か)なんか持ってんのか。

ゲームバランスの問題とかはおいといて、どういう事情があったのかな、と。
68名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/30 22:45 ID:aI55GeaA
>ゲームバランスの問題とかはおいといて、どういう事情があったのかな、と。
くそう…つっこもうとおもたのに…。

とりあえずオヴェさんは後々死んでも別にどうってことないってのが
発覚するので、別にアグたんに守られなくてもいい気がしたんじゃないでしょうか?
もちろんアグ姐がそれを許すかどうかは別として。
おそらくは騎士団から配布された武器ではないかと
なのでただの数打ちの剣。

メリは神殿騎士首魁の娘
シド伯爵は騎士団の長
ガフは傭兵
なのでかれらは自由に武器を持てたんではないのか

アグリアスさんは一応ただの騎士隊長なので
当時、自前の剣を持ちこむことが出来なかった。
とまじめに考えてみた
 そもそも王家の人間を護衛するのに3人というのが少な過ぎる気がします。
 これもゲーム上そうなっただけで、設定ではもっといたのかもしれんけど。
 北天騎士団はオヴェ姫殺してやれと考えてたし、南天騎士団は攫ってやれと考えてたから、
両者から元老院に圧力がかかってたんじゃないですかね。
 特にラーグ公は「うちで別に護衛を雇うから騎士団は護衛に大部隊を割く必要はない」とか言ってそうです。
 こういうヤな仕事にアグ様が選ばれたのも王家への忠誠心と任務を疑わない愚直さが
あったからなのではと邪推しているのですが…。
 元老院の偉いさん達に呼び出され、隊長としての初任務(と妄想)にオヴェ姫護衛を命じられて緊張するアグ様。
 萌えです。
特に元老院は
彼女が本物の王女でないことを当然知っているわけだから
アグリアス達を犠牲にするつもりで送ってた可能性もあるな
装備が貧相なのもその所為ですかね。
貴重な剣を死に行く者にくれてやっても仕方ないし、それが奪われたら大損害だと。
そうとも知らずに「ならば私が守るッ」など健気に働くアグ様。
アグ様が自分用の剣を手に入れるイベントでもあったら良かったなあ…。
二章の初め、シモン先生がオヴェ奪還に燃えるアグを止めるような言動をしたのも、
替え玉だということを知っていたからだろうね。知らぬはアグばかりなり…。
おいちょっと聞いてくれ。
もしもオヴェリアが本物の王女様でないことをアグリアスが何らかの機会で知ったとしよう。
本編中ではアグリアスとラムザの主観では最後までオヴェリア=偽王女は知らない。
もしアグリアスがその事実を知ったらどうするんだろう。
「ならば私が護ってみせる!」って言ってまでオヴェリアを救いたいと思うだろうか。
・・・個人的には「それでも私はあなたを護りたい」という個人的欲求に従うアグリアスを希望。

オヴェリア「どうしい私に構うの?私は王女でもなんでもなかったのよ。あなたに護られる価値なんて・・・」
アグリアス「さあ、どうしてかわかりません。でも・・・こうするのが一番自然な気がするんです」
と、オヴェリアの肩を引き寄せるアグリアス。

・・・ごめん妄想しすぎでした。
アグリス大好きだぁ
ぐはぁっ
私もオヴェ姫が贋物でもアグ様は助けた、と思いますけど、
王家への忠誠心があったからこそアグ様は無茶をしたんであって、
王家の人間でなければあそこまで健気にならなかった可能性もありますね。
ムスタ助ける時もドライな言い方だったし…。
ラムザを信じると言ったのも、あの状況ではラムザの協力を仰ぐ他は
オヴェ姫を救う手立てがなかったからなのでは無いかと。
こんなアグ様やだ…。
>>77
まあそんな可能性も結構あるな・・・
もしかしたら後半会話がなかったのはいい事だったのかもしれん・・・
昼寝士さん!キボーン!キボーン!
80名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/31 10:31 ID:eNXyJG36
>>77
>ラムザを信じると言ったのも、あの状況ではラムザの協力を仰ぐ他は
>オヴェ姫を救う手立てがなかったからなのでは無いかと。
そこまで打算的だったとはちょっと思いたくないが、前後の文脈を考えると
「(オヴェリアを助けるために)ここまでラムザについてきてしまったのだから、
今さら後へは引けない」
というような含意なんじゃないかなと。少なくとも方々でアグの名セリフとして
コメントされてるような、「ラムザを全面的に信頼する」という意味ではないよね。
81RAGE ◆HqcvRAGE:02/07/31 10:36 ID:???
突き付けられた現実に胸を痛めますたw

でもね、アルマ奪取に向かったラムザ一行から抜けるでもなく
食い込み天使を倒しに行ったあたりはどーなんだろう。信頼つーか礼つーか。
ラムザに対する負い目なの…?w
>>81
正義感は強そうだから、結果的に国を守る事になる食い込み天使と愉快なケダモノたちとの戦いには抵抗は無かったのではないですかね。
Part3くらいでベアトリクスと被ると言われてたけど、キャラ的にはスタイナーよりという気がします。
>>81
愛、
とか言ってみる

実際、考えてみるとオベェリアは教会を頼ることを選択した(そう伝えられた)わけだから
護衛を解雇されたような立場かもしれない
8477、82:02/07/31 11:39 ID:???
>>77
オヴェ姫が贋者でも→オヴェ姫が贋者だと知ってても
と訂正しやす。
で、>>82も撤回。
負い目も感じずにお国の為だーなどと言ってたら萌えません。
むしろ引きます。
家を捨ててまで自分が正しいと思うことを行うラムザを見て、
騎士として杓子定規に生きてきた自分を恥じたからついて行ったんではないでしょうか。
ところで、アグは何でラムザと同行し続けたんだろうな
3章辺りからアグの「オヴェリア救出」から
大分外れてるような。

ラムザらといっしょに傭兵家業?
つか、シドも傭兵家業?
ブレイブストーリーのアグたんを読み直すがよい。
ラムザは腹違いとはいえ「あの」ダイスダーグの弟だぜ
優秀な駒は恐喝してでも自分の手下に置いとくだろ








と、心にもないことを言ってみるテスト
>>86
ブレイブストーリーのアグたんには
「辺境の地で暮らさねばならないオヴェリアに同情している。」
くらいしか書かれていなかったです

イベントも参戦以前のしか無いっス
「今更疑うものか!」も戦闘中の台詞なので当然無いです

何にもわかんなかったです
89名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/31 16:06 ID:TGFUL2mU
アグは当然、仲間になったシドからオヴェリアの消息を聞いていただろう。
で、その話から、曲がりなりにも王女として遇されていること、
それどころか女王候補として推戴されていると聞いて、
もはや自分のような一介の騎士の出る幕ではないと考えたのではないだろうか?
ラムザに対して色に狂って同行するアグアグ。
91名無し異端者@LV2002 ◆3ELRAMZA:02/07/31 16:12 ID:???
ラムザがアグリアスに、
「ディリータがついているから大丈夫。急に殺されたりする気遣いは無いよ」
とでも言えば、首を縦に振るしかなさそうな気がする。

あと「護衛」という立場からいえば、
女王として推戴されれば、暗殺者から狙われる確率は極端に下がるわけだし、
南天騎士団からオヴェリアを奪還したとしても、二人揃って、身の置き所に激しく困ることになる……

もう少しうがった考え方をしてしまうと、
南天騎士団からオヴェリアをとりあげてしまえば、
戦いの大義名分がなくなって、ダイスダーグが天下取っちゃいますがな。
オヴェリアの愚痴を城砦都市ザランダで聞いたとき(草笛の話ね)、
アグリアスはオヴェリアを「王女」としてだけではなく、
運命に翻弄される一個のか弱い「女の子」として見始めたのではないだろうかと言ってみる。
オヴェリア奪還でライオネル城に行くときも、「王女の護衛騎士」だから行くのではなく、
「あの愚痴愚痴言う頼りない女の子、でも根はいい子」があんな風に利用され、ひどい思いをするのは
私がイヤなんだ、だから絶対助けたい、っていう気持ちがあったんではないだろうか。
だからもしアグリアスがオヴェリアが贋物だと知っても、確かに衝撃かもしれないが、
きっとオヴェリアをほっときはしないだろう、と言ってみる。
アグリアスにとってはオヴェリアは「手のかかる妹、でも一応目上」って感じかな。
93名無し異端者@LV2002 ◆3ELRAMZA:02/07/31 16:18 ID:???
贋物疑惑の方も、よくよく考えてみると、
ヴォルマルフがオヴェリアを籠絡するために
作り話した、という線もあるかな。
9486:02/07/31 16:27 ID:???
>>88
すまん。>>85へのレスではなかったんだ。
アグ→オヴェへの認識はどうなのかっていう会話が続いてたんで。

「同情している。」 ってフレーズから立場や気持ち、ほか色々想像できたらなって思ったわけです。
違うだろ、ブレイブストーリーを縦読みするんだよ。













で、どこを縦読みすればいいんでつか?
オヴェリア、もしも平民としてアグリアスに会ってたら、多分仲のいい姉妹みたいになってたんだろうなあって
思うのは漏れだけ? ちょうど昔のディリータとティータみたいにさ。
もうアグたんは俺のものになりました。
だから俺から奪わないで!
98ショムニ見てて思った:02/07/31 21:49 ID:???
やはり江角マキコはアグリアスに似てる気がする。。。。
「騎士の価値は主君への忠誠心で決まるんだよ!」

……すいません、聖光爆烈破かけられて逝ってきます。
>>99
ソレダ!!
騎士の価値は主君への忠誠心ッ!!
よってアグリアスは騎士としての価値はディモールト(非常に)高いッ!!
そしてきっとアッチのほうの価値も。。。。ハアハア(´Д`;)
もしかしたらアグ様も枢機卿殺害の容疑をかけられていたんじゃないですかね。
「私に後ろ暗い所など無いッ」と言って報告に戻ろうとするアグ様を、
ラムザが「今戻っても危険なだけです。決して悪いようにはしませんから僕を信じてください」とか言って引き止めたのかも。
こう言われたらアグ様も一度「信じる」って言ってしまった手前ラムザについて行くしかなかったんじゃないでしょうか。
で、ザルモゥが出てきて異端者扱いされたのでもうどこにも逃げられなくなった、と。
異端者扱いなのがラムザだけでも、アグ様は真実を知っているから放っておけなくなったのでしょう。

>>96
何か花売りして生計を立ててる偽オヴェを不憫に思ったアグ様が自分の家の小間使いにしてそう…。
>>101
それ以前に南天騎士団の厄介になるわけにもいかんだろうて。
>>101
処刑場に出撃しないと「信じる」と言われない罠。
オヴェリア様とラムザとアグリアスの三角関係ハァハァ・・・
105名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/01 01:51 ID:S9aGPF8w
>>103
こらこら…。アグたんの最後にして最強の名ゼリフを聞かずとしてなんとする。
即処刑場で処されるがよい。

で、結局処刑所以降のアグ姐さんは
「もうとことん惰ちるところまで惰ちてしまおう」な考えだったのでは?
もうオヴェ様が踏んだり蹴ったりな境遇だものね(最後も)。
 もちろんそれには アグ→ラム の関係が有。それなら
「ラムザと一緒ならとことん惰ちるところまで惰ちてしまおう」
になるかもねん(w
脳内で着せ替えさせるとしたら、アグ様に一番似合うジョブって何ですかね。
アイテム士なんか見てみたいですけど。
侍。
きりりん。
108名無し異端者@LV2002 ◆3ELRAMZA:02/08/02 02:34 ID:???
>107
ドットでよろしければ。
http://isweb42.infoseek.co.jp/play/ramza_b/img3/ag_samurai.gif


そのうち暇な時にでも、アイテム士の方もやってみようかと思います。
>>108
似合うです

次はダイスダーグ(顔はアグ)キボンヌ
110名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/02 15:07 ID:exCZ6L36
>>108
いいですね。

踊り子もキボンヌ。
踊り子のラムザも見たかったりする
>>111
(・∀・)イイ!
FFTキャラ全員のオフィシャルイラストが欲しいんですが、どこかにないですかね?
>>133
オヴェリアスレへ。
タイトルはオヴェリアだけどキャラ総合はあっちだから。
ミス。
>>113
オヴェリアスレへ。
タイトルはオヴェリアだけどキャラ総合はあっちだから。
すまんがスレ違いだし、
あまりageて物事を聞くのは感心されない場合が多いよ
>>108
イイです。
アイテム士、待ってます。
118名無し異端者@LV2002 ◆3ELRAMZA:02/08/02 23:20 ID:???
>>108のは汎用侍の色そのままだったので、
これをアグカラーに置き換えてみましたです。
http://isweb42.infoseek.co.jp/play/ramza_b/img3/ag_samurai2.gif

昔作ったやつを再掲。
風水士 http://isweb42.infoseek.co.jp/play/ramza_b/img3/ag_fusui.gif
踊り子 http://isweb42.infoseek.co.jp/play/ramza_b/img3/ag_odoriko.gif

アイテム士やダイスダーグは
元になるドットキャラをまた作ってないので、少し時間かかるかも。
119うたかた 1/6  ◆Frog2vjY:02/08/02 23:47 ID:???
イヴァリースの夏は短い。
しかし夏が涼しいかというとそうでもなく、厳しい陽光を避けながらアグリアスは一人とぼ
とぼと懐かしい街角を歩いていた。
路上、花売りの娘をみつけ花を一束買おうとしたとき、ふと人の気配を感じて顔を上げた。
そこにラムザがいた。
「……どうした」
アグリアスの質問にラムザは少しだけ困ったような顔をした。
「今日はみんな自由行動だから僕も街に出ようと思っていたんですけど、何だか……、アグ
リアスさんが朝から元気がなかったから心配で」
ついてきた、と言うことらしい。
アグリアスは昨日からの自分の行動を思い返した。
この街についてからいろいろと考えすぎていたことで、どうやらラムザに心配をかけてし
まっていたらしい。そう言われてみれば今日も殆ど口も聞かずに出てきてしまった。
「心配をかけてしまったようだな。すまない」
アグリアスが頭を下げたことでラムザは慌てて両手を振った。
「いや、僕こそ勝手についてきたりしてすみません」
いつも通りの生真面目なラムザにアグリアスは思わず表情を緩めた。
「何も心配することなどない。ここは私の育った街だからな」
「え?、ここが」
ラムザは意外そうに辺りの町並みを見回した。
オークス家が代々ルザリアに居を構えていて、しかも余所に領地を持つ余裕などないことく
らいラムザは知っているはずである。こういう事に関してラムザはそつがない。そしてそれ
以上にこの小さな街は貴族の子女が育つには不自然なほどに小さい。
「そうですか……、それじゃあ今日はお知り合いに会いに行くんですね」
120うたかた 2/6  ◆Frog2vjY:02/08/02 23:47 ID:???
ラムザの言葉にアグリアスは正直に答えた。
「…………いや、墓参りだ」


街の外れ、粗末な墓標が立ち並ぶ共同墓地の中の何の変哲もない墓標の前に跪くとアグリア
スは買った花を供えた。
別れるタイミングを逸したのかここまでついてきたラムザは、これまたどうすることも出来
ず隣に立っている。
「私は妾腹の生まれでな。この墓は私の母の物だ」
ラムザにそれだけ説明するとアグリアスは墓前に頭を垂れた。
ラムザが隣に座る気配を感じた。どうやら祈りを捧げてくれているらしい。
ふと吹いた強い風が一瞬だけ暑さをさらっていった。


オークス家がアグリアスを引き取りたいと申し出てきたのはアグリアスが6歳になったとき
のことだった。
アグリアスの母は奉公中にオークス家当主のお手つきになり娘を身ごもった。しかし弱小貴
族であるオークス家には妾をおく余裕も妾腹の娘を引き取るだけの余裕もなかった、らし
い。それを理由に母は嫉妬深い正妻からまるで野良猫のように追い出された。
生家からも誰とも知れぬ男の子どもを身ごもったふしだらな娘と追い出され、それでも母は
オークス家から渡された僅かな手切れ金を元手にどうにかこの小さな街でアグリアスを育て
てくれた。
それがいきなり、「娘を引き取りたい」だ。
「どうして今さら私を引き取りたいなんて言うの?。私は母さんとこの家に残るからね」
121うたかた 3/6  ◆Frog2vjY:02/08/02 23:48 ID:???
アグリアスは幼い身ながらオークス家のその身勝手さに頭に血が上る思いだった。
頑として首を横に振らないアグリアスの説得のために、とうとうオークス家の当主、実の
“父親”がこの小さな借り部屋にやってきた。
初めて見る“父親”はいかにも神経質そうな男だった。母は心底人がいいのか、それともか
つての主人に対する習慣なのか突然の来訪におどおどと茶の準備を始めた。母親の用意した
茶葉がとっておきの物だったのを確認してアグリアスは意を決した。
このままでは母は押し切られて私を手放してしまう。
「お父様」
アグリアスは初めてその名を呼んだ。
「少しお外へ行きませんか。私見せたい物があるの」
アグリアスの一見無邪気な様子に“父”は何の疑いもなくついてきた。
アグリアスは人目の届かない裏路地に“父”を呼び入れると単刀直入に聞いた。
「今さら私を引き取りたいなんて何があったんですか?」
“父”はアグリアスの質問に眉をひそめた。どうやら扱いにくい子供だと思ったらしい。
それこそがアグリアスの狙いだった。
「オークス家には私を引き取る余裕なんてないんでしょう?、どういう下心があるか聞きた
いんですけど」
こうやって自分に対する悪印象を植え付けて最後にはとうてい手に負えないと認識させる。
そのためには精一杯頭を使って扱いにくいところを見せないといけない。
しかし、“父”はそんなアグリアスの企みを見通してか呆気なく本音を語りだした。
「オークス家再興のためにお前が必要なんだ」
“父”の語ったことはこうだった。
先頃国王デナムンダ4世に初めての子供が産まれた。産まれた子供は娘であったため近い将
来彼女を警備するための女性の近衛騎士が募集されるだろう。まだ幼いアグリアスにはすぐ
の入隊は無理だが、貴族の子弟だけで構成される近衛騎士は女性のなり手は少なく入れ替わ
りも激しい。アグリアスが近衛騎士隊に入隊できる可能性は高い。
122うたかた 4/6  ◆Frog2vjY:02/08/02 23:49 ID:???
オークス家当主の“父”は体も弱く今さら出世の道はない。正妻の産んだ“兄”もまた愚鈍
で父以上にその未来は暗い。
オークス家が再び日の目を見るためにはこれはまたとないチャンスなのだそうだ。
「お断りします」
アグリアスの言葉に“父”はにやりと笑った。
「アグリアス、お前にとっても悪い話ではないはずだ」
そして“父”はアグリアスの説得にかかった。
オークス家に引き取られればルザリアで今よりも豊かな暮らしが出来ること。近衛騎士とし
て王女の傍に仕えることが出来ること。もしかしたらさらなる出世の道が開けるかも知れな
いこと。アグリアスにとってはどうでもいいことばかりだった。
しかし、アグリアスの存在がまだ若い母の重石になっている、アグリアスさえその気になれ
ば母の生活の面倒はオークス家で見てやるという言葉にはさすがにぐらついた。
しばらく考えさせて欲しいという言葉に“父”はにやりと笑うと母の待つ部屋へと帰って
いった。
しばらく心を落ち着けてから戻ると“父”はもういなかった。
母は真面目な顔でアグリアスに座るように告げた。
「アグリアス……、母さん考えたんだけど、お前はやっぱりオークス家にお世話になったほ
うがいいと思うの」
アグリアスは返事をすることが出来なかった。改めて見る母はアグリアスを女手一つで育て
る苦労のためか手も荒れて肌も艶がない。本当だったらまだ若いはずなのに十歳は老けて見
えた。
「母さんがいくら頑張ってもね、アグリアスにこれ以上豊かな思いをさせてあげることが出
来そうにないの。お前も女の子なのに綺麗な服も買ってあげられない」
123うたかた 5/6  ◆Frog2vjY:02/08/02 23:50 ID:???
アグリアスは辛い気持ちで母親の言葉を聞いていた。
そんなことはアグリアスにとってはなんてことない話だった。
しかし母がそんな貧乏な生活を心の底から申し訳ないと思っているのも判っていた。貧しい
生活を謝る母に「大丈夫よ」と答えるやりとりはもう数え切れないほど交わしてきたから
だ。
「……母さん、私、オークス家に行く」
アグリアスは心を決めた。この家に自分がいることによって母の負担は嫌でも増す。それな
らばオークス家に行き近衛隊に入りいつか自分の力で母を引き取ろうと思ったのだ。
オークス家に引き取られてからアグリアスは懸命に剣の稽古に励んだ。意地悪な正妻の仕打
ちにも嫉妬混じりの“兄”のやっかみにも黙って耐えた。
甘い自分に別れを告げるため女言葉も捨てた。
母が流行病で死んだという便りを受けたのは、アグリアスの近衛隊入隊が決まった年のこと
だった。


アグリアスは母の墓標に指をそわせた。
オークス家は母に生活費の補助を申し出たと行っていたが、この墓標の粗末さから察するに
それが充分だったとは思えない。しかし母はそれでもこの町でアグリアスの出す便りを待っ
ていた。
母を引き取りたいというアグリアスの夢は、母の死により消えた。
124うたかた 6/6  ◆Frog2vjY:02/08/02 23:51 ID:???
主君と仰いだオヴェリアから離れラムザと行動することに決めたのはオヴェリアを利用し暗
躍する者達を追いかけるためだった。
しかし自分たちの行動はグレバドス教会の謀略を突き止めることに他ならず、悪事の露見を
恐れた教会によりラムザは異端者の烙印を押された。彼と行動を共にするアグリアスもまた
追われる身となった。教会と敵対してしまった今となってはもう平穏な生活などは望めない。
アグリアスの貴族の娘としての幸せを望んでいた母の夢もまた潰えた。
オークス家もまた、再び転落の道をたどっていることだろう。
オークス家再興という“父”の夢も終わった。
母の夢
父の夢
アグリアスの夢
「人の夢と書いて儚(はかない)…………。何か物悲しいわね……」
「なにか言いました?」
アグリアスの呟きにラムザが聞き返した。
「いや、何でもない」
アグリアスは立ち上がると膝の泥を払った。
「待たせたな、行こうか」
いつかこの男には全てを話したくなる日が来るかも知れない。
ラムザの優しげな顔を見ると胸に浮かんでくるそんな予感を感じながら、アグリアスはラムザ
と二人、街への道を辿っていった。
涙、出ますた。
汁、出ますた。
127昼寝士 ◆dtzyaiEw:02/08/03 02:25 ID:???
上手い。こういうアグもあったか……ヘルプメッセージに繋げたあたりは
思わず膝を打ちました。
しかし、オークス家って領地ないんですかね。やはり小さい?
いや小姓編で「領民に慕われ」とか書いちゃったから……

>>108>>118
ありがとです。107は実は俺です。
 
>>119
面白かったす
最後しみじみとしました。

>>127
うーん自分的にはあの時代にはまだ帯剣貴族ですか?
いわゆる官僚系と言うか領地の無い貴族はまだいないと思うので
領地はあるかと

まあ俺設定の話では
アグリアスの祖父か父かが入り婿で身分は低いんだけど商才とかを買われて
由緒はあるけど傾いていた当時のオークス家を立て直した。
領地は小さかったが生産価値の高いワインなどを作って儲けたりしたのだ
オークス家は元々女系の一族なので女性が強い傾向がある
アグリアスは騎士ではない父に対する反発が会ったが
ラムザを見て強さと言う物をもう一度見詰め直す
そんなおりまちでオークス家産のワインをみつけ…
とか考えてみたり
129山崎渉:02/08/03 08:02 ID:???
(^^)
>>119-124
感動しますた。
でも、>>126で不覚にもワラっちまいました。。。。
131◆Frog2vjY:02/08/03 13:56 ID:???
\感想ありがとうぉーーーーーーーッ!!!           /    
 \でも中世の貴族制度とかあんまり考えてなかったぁーーー!!/
  \オヴェリアの設定も間違えてる気がするぅーーーー!!!/
                      ⌒/二つ_つ
   | |             //  /二つ./ ) /⌒)_ ._
   | |            //  /二つ (ノ / / (__)(_)、
   | |            // /   i     / /   Y (_)()
   | |            //  i  ノ _ノ / _ _ノ ノ
   | |            //  /   /  .i (  /
   | |           //  /  /    /i   ゙-、(
   | |          //  / /∧  ./ i    i   n
   | |         //  / / ´Д`) /  .ヽ___ノ _ノ/-っ
   | |         //  /.    ⌒/   /二二_づー'
   | |        //  /       /  ./
   | |        //  /     /  /   //
   | |       //  /    /  /   //
   | |       //  /      /   //
   | |      //  /    __/   //
   | |      //  /   /     //       ,,,-''
   | |     //  /   /     .//      ,,,-''
   | |     /  /  ./   //     ,,,-''
   | |    ./  /  /   //    ,,,-''
     !     _ノ ノ  .//   ,,,-''
         / / //  ,,,-'''
        ./ / // ,,,-'''         _,,,,―'''' ̄
       // // -'''    _,,,,―'''' ̄
    _ノ⌒/ /   _,,,,―'''' ̄
  ⊂_/      '''' _____________ 修行してくるぜ
132128:02/08/03 15:52 ID:???
             |  設定的な部分は必要以上に気にしないでくれ!
:・*  ☆・。:*・:: …|  ファンタジーなんだから!
             \  あなたには期待大だ!
☆         ・。::・::: \ ___________
                ∨    
  ⊂二 ̄⌒\               ノ)
 ☆   )\   ( ∧_∧         / \  宗男jSS
・。  /__   ) ´Д`)    _ / /^\)
  //// /       ⌒ ̄_/   :*☆
 / / / // ̄\      | ̄      ☆ ・。:*
/ / / (/     \    \___
((/         (       _  ) ・。・。:
            /  / ̄ ̄/ /
 ☆:*。・。:   /  /   / /   ☆
         / /   (  /
        / /     ) /   ☆・。・・
      / /      し′
 ☆  (  /
     ) /
     し′
133名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/03 16:00 ID:TNhgDszQ
ほかのスレでは剣聖マンセーカキコ多いけど仲間になるの遅いじゃん
そこまでくるのにひたすら使い続けたのはアグリ
アグリいなけりゃ苦戦しまくりだぜ
「アグ」と言ってくれお願いだから。
いやなんとなく気分的に。
アグたん・・・ (;´Д`)…ハァハァ
136名無しさん:02/08/03 22:50 ID:???
このアグリアスかわいい・・・
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Tone/2313/oppai059.jpg
137名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/03 22:58 ID:A7p2fE3Y
FFTキャラ、顔が全体的にのっぺりしてて好きじゃない
>>136

 萌えますた
139名無しさん@136:02/08/03 23:45 ID:???
>>138
やっぱりそうですか?
この恥ずかしがってるアグリアスが超萌え!
かわいすぎる・・・
140名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/03 23:47 ID:bL8pOTac
>>136
どっかであの絵の描き方見た気がする…。
エロ同人誌だったような…(w
◆Frog2vjYさん、感動しますた。
ええ、それはもう下衆な勘繰りをしていた事を恥じて首吊ろうかと思うくらい。

>>140
平成おっぱい奉行やね。
1番最初のスレで貼られてた。
今も見れるんで無いかな。
つーか私は凌辱モノより照れアグ様の続きが見たいわ。
142141:02/08/04 01:17 ID:???
59を60に変えたらオチが見れたよ。
やっぱりエロか…。
143名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/04 09:35 ID:DTQSzkrY
>>136のアグリアスに萌えた・・・
乱れるアグもまた萌え
今更こんな話題蒸し返すのも何だと思いますが、「私はお前を信じる」の台詞、
アグ様視点なら割と含むものがあったり勢いに任せて言っちまったという所があるかもしれんけど、
ラムザの立場だと思わずアグ様に惚れる位嬉しかったのでは無いかと思います。
兄貴は良からぬ事をたくらんでるし、親友はナニやるつもりか不明、同僚(上司か)はダ兄の命令でラムザと敵対しているって状況だったし。
いや、要はラムザ君がアグ様に色々アプローチをかけるけど鈍感アグ様は気付いてくれないという少女漫画でよく有る設定を逆転させた妄想をしただけなんですがね。
>>145
文の内容はどうでもいいが、「少女漫画でよく有る設定」ってのを
理解するほど少女漫画を読んでるお前が怖い。
そりゃぁラムザはうれしかったろうよ。
自分だったらうれし泣きだな。
148名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/05 11:07 ID:wU9DL81E
アグたんの踊る「ラストダンス」がどーゆー感じにラストなのか、気になって昼間眠れません
…みんな一斉に「違う事に行動力使って0」なんだろーか?
アグは2部の最初からパーティーにいるから
付き合いはムスタディオより長いんだよね〜
ラムザ的には、ムスタディオとアグリアスは
とても大事な仲間だと思うんだけど
その割にはゲーム中でもイベントが少ないけどね。
4章ではすでに倦怠期に突入していると思われ
               i    ,. へ-、 __  i
               !i _,..::'"li.∧.l!  ゙_」ト、
              , j<.ー-i!  l!-―'"/\
             /゙.,へ、  ┐  i、 /   ヽ.
             .i i   >/\/)゙"‐ 、.   i
             l lレ''"  \jl!レ゙   _,...、ヽ. l
             l! rヲ――--_」Lii--――ヾ. l
キタ━━━━━━━l! // <二》 _ 《二>゙ ヾ、!、━━━━━━━━━ !!
            .j.,.ィ゙     ./ ! \_    l!\\
           /'' l!   ,.. '´ ヽ    ゙̄ーr-ノ  ゙ー-、_
         _/'´  トt-イ  ,−---    ,!/      >
        <.      ゙t'ヽ  ヽ ─ /   /,」      /
          \     `-iヽ  ヽ /  ,.r 「    _/
      .     ゙"ー―┬;L ヽ __ / ,.!┬―''"
                  !レー゙==┬==‐゙┐l
                l   テ、 ]l.l ,r= ゙.l
>>150
そうキタか
処刑場が蜜月だったんだね。
>>150
加えて、終盤になるとラファやらメリアドールやらが仲間になるからねぇ。
妹を攫われてそれどころじゃないかもしれんが。
アグ様としては倦怠期を打破するために>>136みたく踊り子になるのでしょう。
>>153
>加えて、終盤になるとラファやらメリアドールやらが仲間になるからねぇ。

はあはあ・・・;´Д`)
>>151
少佐殿もアグたんハァハァですか?
つーかそこは誤爆だろ。
157名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/05 21:16 ID:CTVCOuiw
アグ、メリ、ラファ、レーゼの女の子4人連れて
ハーレム状態なラムザで出撃した私て終わってる?
>>157
むしろ正常かと思われ。
>>157
意外とバランス取れてるんだよね。
>>157
むしろそれをさせるために味方コテユニットに女性が4人いるッ!!
ラムザを守りながら(;´Д`)ハァハァする4人(;´Д`)ハァハァ

全員仲間になるまでは汎用女性ユニットで補うってことで・・・・・・
161名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/05 22:24 ID:SY/QPbhA
アグたんとラムザとオルで3P (;´Д`)…ハァハァ
>>160
レーゼは男付きなのでむしろChapter1からいる女性汎用を一人コツコツ育てて
おいて「密かにラムザに惚れてる勝ち気なアカデミー同期生」とか脳内設定して
(;´Д`)ハァハァするのはどうよ。
オル?
164名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/05 22:30 ID:SY/QPbhA
オルランドゥだす
>>162
「勝気な」という微妙に細かい設定に愛を感じますた(w
脳内設定マンセー!


     オルランドゥ
   ラムザ
アグリアス
アグ様に適当な女性キャラ3人で囲んだラムザ目掛けて石を投げつけさせて、
でれでれしてるラムザとジェラシーアグ様ってシチュエーションはどうか。
>>166
おい、どこを縦読みするんですか?(いや煽りじゃないけど・・・
>>168
わかっちまった俺ももう病気だな…。
縦読みじゃないよ。
えっとつまりこういうことだよ・・・

オルランドゥ(;´д`)ハァハァ
          つ ラムザ(;´д`)ハァハァ
                   つ アグリアス(;´д`)ハァハァ
生生しいな(;゚Д゚)オイ…
壁を背にして背後から襲(ry
>>172
美しいオチだな。(w
174名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/06 22:50 ID:ieLA89as
ラムザに支援系魔法かけようとして失敗するアグ
他の女汎用が簡単に成功して「…何故私のだけ失敗する」と一人で悶々と考え込むアグ
で、戦闘後ラムザに優しい言葉をかけられて気が晴れそうになった所で、先ほどの女汎用にラムザをとられて棄てられた子犬の目でうるうるするアグ
ぽつんと一人のアグに、(余計な?)アドバイスをするメリアドール
「さりげなく取り返しなさいな」「わ、私はそういう意味で考えている訳では…」
「…取られてもいいの?」「う…」
なんだか騙された気分でれっつアタック。
…さりげないというよりも「バレバレ」状態で火花を散らす女汎用とアグ。
小競り合いの後、傍らに控えるのがどちらが相応しいかラムザに聞く。
言葉を濁すラムザ。
「はっきりして!」「はっきりしろ!」
『どっちが良いんだ!』
…言った後、凍るアグ。

何書いてんだ俺(w
れっつアタック!アグたん(´∀`)
176名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/07 10:59 ID:T4C/b3ks
 
177名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/07 23:10 ID:fzV3fNPA
アグリアスの「意外な」苦手生物とかって何だろう?
カエルは大丈夫そうだ…ゴキかな?
>>177
可愛いものであろ。
子犬に見つめられると顔を真っ赤にして目をそらしてしまうのです。
苦手なものじゃないな。
ねずみぐらいなら引っ掴んで
ムシャムシャ食べそうだがな。
>>179
やめれ。
話術師や陰陽士にBrave下げられて女っぽくなってしまったアグ様とかどうか。
いや、勇気が無い=女っぽいではないと言うのは重々承知しているのですが…。
>>181
ん?勇気(+根性+誇り+体力+知性)が無い=女っぽいですが?
183名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/08 01:12 ID:L.ynbyKM
>>182
いやいやいや。

 勇気がない=ちょっとしたことに過敏に反応する=
「キャァ」とかなんか声上げたりする=そしてラムザにすりよって泣くアグちゃん
∴ブレイブの低い女性(アグ) は女っぽい

こんなんでよろしですか>>181さん?
182はフェミニストを敵にまわしますた(ノД`)
アグのブレイブが大幅に下がって、シドの指導(げ、ダジャレ)でディープダンジョンB1にて、見習戦士(+算術)ラムザと二人だけでGO。
真っ暗だから、敵の動きに悲鳴をあげたくなるも健気に頑張るアグ、敵全員をカエルにして必死にブレイブ上げを続けるラムザ。
チキン寸前から元の勇ましさを取り戻すまで、
「あ、あっちで何か動いた!」
「か、カエルが跳んできた!」
「へ、へんな鳴き声が(反射したカエルの声)」
等と、目をうるうるさせて悲鳴を我慢しつつも時折ラムザに抱きついちゃったりするアグ。
当然、ラムザは「大丈夫ですよ」と優しく声をかけるもんだから、ハートばっきゅんのアグ。

…だめだ、久しぶりにここくると、SSに触発されて脳内萌えを垂れ流したくなってくる…
目汚しスマソ
儲け話で『縁結びの紐』とか言う秘宝を見つけたラムザ一行、
紐と言うよりもロープと言っていい物だったが、使い方が分らない
合流後、酒の席の勢いで酔ったメリアがラムザとアグリアスをそのロープで結んでしまう。
二人とも苦笑しながら(アグリアスさんは少し怒気を見せながら)もまんざらではなさそうな二人
しかし…その秘宝の恐ろしさを誰も知らなかったのだ。
夜もふけ、みなが酔いつぶれてしまた頃ラムザ達は紐を外そうとするが、これが外れない
いや、むしろ外そうとすると余計にこんがらがってどんどん体に絡み付いてくる。
終いには二人の体は密着するまでになっていた。
実はこの紐は一度男女の体を結ぶと二人が結ばれるまで解けないと言う、
恐ろしい祝いのアイテムだったのだ!
さらにもがく内になぜか手が服のなかに突っ込んだり、服がはだけたり
思わぬとこにキスしてしまったりと、そりゃあもう何かあるたんびに暴れてしまうので、
どんどんと凄いことに…そしてこれ以上いったらやばいだろうというところまで行ったとき
救いの手が…レーゼがベイオウーフの部屋から(何をしてたんだか知らないが)出てきたのだ。
しどろもどろになりながら助けを求める二人。
レーゼはにこりと笑って明かりを消して自分の部屋に戻っていった。
翌朝、剣でずたずたに切断されたその紐が発見されたが、二人がどうやって抜け出たのか
誰かが助ける者がいたのか、真相は闇の中で葬られた。
187186:02/08/08 05:36 ID:???
話しがあまりにもアホすぎたりとご都合アイテムに頼って安易だったり
萌えじゃなくエロかなとか思うんだがこういうSSキボンヌ
こーゆーシーンがあるとなお嬉しいです。

ラムザは真っ赤な顔をしながらアグリアスの顔を横目で確認した
この事態に至ってもアグリアスは少なくとも表面上は冷静さを保っているように見える
ふとアグリアスがラムザに話しかけた。

「ラムザ」
「はっはい」ラムザは慌ててアグリアスの方を向く
灯かりの炎のせいだろうか、アグリアスの頬が少し赤らんでるようにも見えた。
「ラムザ、その…私の太ももにだな」
「なっなんでしょう」
「お前の…その…こっ」
「はい」
「…・・・があたっていてだな」

いつものアグリアスからは考えられないような小声がその口から漏れる。
少し会話をして落ち着いたとはいえまだろくに思考する余裕の無いラムザは率直に相手に聞き返した
「すいません、何がですか?」
「だから コカン がだな」
「すいません、聞こえないんです、アグリアスさん。もう少しはっきり」
「…」
とうとうアグリアスは黙り込んでしまう
「なんですって?」

アグリアスは目をそらしてしばらく黙っていたが、ラムザの問いが三回目を数えた時
ラムザを睨み付けて叫んだ。
「だからお前の『モノ』が私の太ももに当たっていて気持ち悪いんだ!!!!」
「…」
一拍遅れてその言葉の意味を理解したラムザは顔から首までを真っ赤にして慌てふためいた
「すすすすすすすすいません!!」

慌てたラムザはそのまま体をアグリアスから引き剥がそうとするが、
その際にロープに腕を引っ張られて思いっきりアグリアスの胸をつかんでしまう
「バッばか者!!不用意に動くなあ!」
とうとうアグリアスは顔を真っ赤にしながら叫んだ。
>>187
自分で書けやー
>>183
フォローサンクス。

敵に下げられるより、ベイオのチキン誤爆で下がっちまったの方がありですな。
さらにアグ様のBrave戻そうとすると男性隊員から「このままでいいじゃないか」
という声があがって皆でアグ様のBraveを戻す事に反発するのです。
結局ラムザが「今のアグリアスさんも素敵です。でも、僕はいつもの、本当のアグリアスさんが好きなんです」みたいな感じで
「はげます」とBraveが100を振り切る勢いで復活してsage進行の男性諸氏をぶちのめしていきました、な感じを妄想。
190山崎渉:02/08/08 10:23 ID:???
(^^;
>>185
イイ! しかもブレイブ上げる時のアビリティが『はげます』だもんね(w
ある意味■は狙ったなと(何

>>189
しかしベイオのチキンは単体攻撃だったりする罠。
更に一気に50下がっても戦闘終了後には四分の1で小数点切り捨てなので
12しか元のブレイブからは下がらない二重の罠だったり。
192除名メッセージ:02/08/08 12:40 ID:???
除名したくないのはどっち?


A:Brave90ぐらいのアグ「この身貴公に預けたはず。貴公はそれを必要としないのか?」
B:Brave20ぐらいのアグ「そんなこと言わないで涙が出ちゃう。だって女の子なんだもん…」


変なのでsageます。
Aは胸キュンだがBもかなり捨てがたいね。

C:Brave40くらいのアグ「私を捨てるのか…?そんなにあの女がいいのか?」
D:Brave100のアグ「…わかった。貴公はもう、私を必要としないのだな…」

「私を〜」くらいから涙声。
>>188
すまんバレバレだったろうがキボンヌと言うのは嘘です(ノД`)
萌えのおもむくまま考えたんだけどアホすぎ都合よすぎエロすぎ(このスレには)かなー
と思って露骨に様子見をしました。スマソ…
196変C:02/08/08 17:17 ID:???
微エロといえば…
ジョブチェンジしたの忘れて、装備がリボンだけのアグが出撃したことがありました。
…リボンだけを身体に巻いた、プレゼント包装なアグを想像する俺…あああ、脳が融けてる(w
装備的には重複してて無理だが、
それにプラスしてさらにシャンタージュ(シェルシェでも可)装備で
いいにおいのアグもよし!
>>197
それ無理じゃない。
リボンは頭装備
香水系はアクセサリー装備

いい匂いで裸ぐるぐる巻きのアグたん
200除名メッセージ:02/08/08 18:14 ID:???
200げと
201除名メッセージ:02/08/08 18:18 ID:???
私的には
E:Brave300のアグ「私を除名しようとするとはいい度胸をしているな(カオスブレード所持)」

でファイナルアンサー(w


>>199
>いい匂いで裸ぐるぐる巻きのアグたん
それはローププレイならぬリボンプレイと命名してよろしでつか?(w
1:ラムザを彼の誕生日にでも人気の無い所に呼び出す。
2:「何の用ですか?」というラムザの前で鎧(脱ぎ難そうだからローブとかでもいいや)をはらりと脱ぐ。
3:服の下はリボンのみで、かすかに香水の匂いがする。
4:顔を赤く染めて目線をラムザから逸らし「こんな私だが、貰ってくれるか?」

こんな感じでつか。
性転換して男になってBrave100のアグリアス。
「わいを除名するやと?しばくぞこら。」
Brave30くらいのアグ
「あぅ、その、えっと……も、もっと頑張っても、ダメだろうか?」
>>203
やめれ
206名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/08 20:00 ID:L.ynbyKM
>>202
イイ! それがラムザの個室(もちドアのカギ&ベット付き) なら超OK!
207除名 -1- by:アグ様親衛隊:02/08/08 20:02 ID:L.ynbyKM
  1

「ラムザ…。この身貴公に預けたはず。貴公はそれを必要としないのか…?」
 ふいに告げられた。「アグリアスさん。貴女を除名したいんです」と…。
ラムザはその場を静かに去っていった。
「ら、ラムザ。待て、どこへ行く……」
 必死にアグリアスも追いつこうとする。が、なぜか彼に置いていかれるばかりだ。
辺りは闇。光さえもなく、いつの間にか彼の後姿さえ見えなくなっていた。
「ここは… どこだ…?」
 今自分がいる空間さえ、彼女には理解できない。何故自分がここにいるのかさえ…。
「う… うぅ……」
 ふと、後ろからすすり泣く声がしたのに、彼女は気づく。
「ん? どうした? 何故泣いている…?」
 そこには少女が目に涙を浮かべてすすり泣いていた。
「う…、お母さんとお父さんに捨てられちゃった…。だから私、ずっと修道院で
 くらしてたの…。でも… お母さんやお父さんに… 会いたいよぉ……」
 より一層、その声は大きくなった。
「そうか…。私の知っている人にもいる。ずっと修道院で暮らしていて、とても
 孤独そうだった人を…」
 あまりあやすのが得意ではなかったが、とりあえず何か話そうと試みた。
「その人って…。オヴェリア・アトカーシャってひと?」
「!!? な、なぜその名前を…!?」
 衝撃だった。その少女は彼女の心を読むかのようにずばり言い当てたのだから。
さすがの彼女も驚きを隠せなかった。
「だって…、私が、オヴェリア・アトカーシャだもの」
「な、えッ。お、オヴェリア様…!?」
 正直彼女の頭は混乱状態で、よく状況を理解しきれていない。
「助けてよ… アグリアス……」
 必死に助けを求めても、アグリアスには追いつけない。彼女は離れてゆき、
アグリアスは動こうにもオヴェリアに追いつけなかった。
「お、オヴェリア様…」
「まったく、騎士失格だな。アグリアス」
「!!? だ、誰!?」
「これではオークス家の恥晒し。やはり騎士などのするんではなかった…」
「お、お父様!?」
 次から次へと聞き覚えのある声が、彼女の頭に共鳴してやまない。
ついに頭を抱えて倒れこんでしまった。
「や、やめてくれ…! 頼むから…!!」
208除名 -1- by:アグ様親衛隊:02/08/08 20:04 ID:L.ynbyKM
「うあぁぁぁぁ!! はぁはぁはぁ……」
 朝。久しぶりに悪夢と共に彼女は目覚めた。
「大丈夫? アグリアスうなされてたよ…」
「ああ…。なんとか…(夜明けの夢は正夢になるというが…)」
「それより早くしないと、今日の集合6時半だから急がないと、
 時間に遅れるのは騎士の恥なんでしょ」
「ああ……」
209除名 -2- by:アグ様親衛隊:02/08/08 20:05 ID:L.ynbyKM
  2

 アルマの居場所も分かり、彼にとっての最終決戦を迎えることとなった。
危険なことは十分知っている。もしかしたら二度とこの世界に戻れないかも
しれないということも…。
「みんな、聞いて欲しい。おそらくこの戦いが最後となる。
 もしかしたらもう戻れないかもしれない。だから強制はしない、
 本当にこんな僕についてきてもいい人だけ、明日またここに集合してほしいんだ」
 集会の最後に、ラムザはそう挨拶をしてその場を去っていった。

「ふぅ…」
 部屋に戻った彼は疲れたようにベッドに寝そべった。
「しっかしなぁ、ラムザ。いいのか? 明日だれも残ってなかったら」
 同室のムスタディオ。前からかなり仲のよい友人の一人だ。そのラムザを
気遣うように、また同時におちょくるように声を掛けた。
「君を含む全員がいなくなっても、僕は行くよ」
「おいおい…。オレも含むのかよ…。友達だろう、俺らって」
 簡単に友達と言われて、ラムザは少しうれしく思った。

「さてと…。ちょっと出かけてくるね」
 夜の10時、ラムザは何か決意したように部屋を出て行こうとする。
「ああ。くれぐれもアグリアスを泣かすんじゃないぞ」
「うん、分かってる」
 からかいのつもりで言ったが、普段とは違ってあっさりとかわされてしまった。
いつもなら強力に否定するはずなのに…。少しムスタディオは不思議に思った。
210 :02/08/08 20:05 ID:L.ynbyKM
 ドンドン。
「すいません。アグリアスさん、まだ起きてますか?」
 アグリアスの部屋の戸がノックされ、しばらくと経たないうちに彼女が出て来た。
「どうした? ラムザ」
「あれ〜 こんな夜にラムザどうしたの? やっぱりアグリアスさん奪いにきた――」
 言うが早いか手が早いか、からかおうとしたライヴァンは彼女に頭を叩かれていた。
「バカ。しかし、こんな夜にどうした?」
「えっと…。ここじゃ話しづらいんで、外いいですか? ほら、ちょうど月も綺麗ですし」
「ああ」
 簡潔にそれだけを答え、彼女はラムザの後ろについて行った。



「ずっと前から聞きたかったんですけど…。どうして今アグリアスさんは
 ここにいるんですか?」
 月の見える宿屋の外。植えてあった木にもたれかかるように二人は座っている。
その質問は彼女にとって意外なものであった。
「私は…。ラムザについていけばきっとオヴェリア様に会えると思って付いてきた。
 だがそんな甘い考えで、今の私は異端者だ。教会に認められた騎士が
 教会に見放されては聖騎士どころか、騎士失格だろう…」
 今、彼女は月のようだ。明るく、美しい面を持ちつつも一部はあの影のように
薄暗い。場所によってはまったく見えないところがある、とても神秘的で不思議な
存在にように、ラムザは思えた。
「そうですか…。ならアグリアスさん。今僕は貴女を除名したいんです」
 夜明けの夢は正夢になる。
211除名 -3- by:アグ様親衛隊:02/08/08 20:06 ID:L.ynbyKM
  3

「ら、ラムザ… 今何と言った……」
 まさかとは思ったが、やはり身が震える。突然の宣告に驚くというよりは
間違いではないかともう一度聞きたがっている。
「もう一度言います。貴女を除名したいんです。
 やはり、間違いではなかったようだ。
「ラムザ…。この身貴公に預けたはず。貴公はそれを必要としないのか…?」
 少し、声が震えているのは気のせいでないようだ。
「アグリアスさんは、オヴェリア様を探して僕たちに付いてきたんでしょう?
 これから僕たちが行くのは、もう戻ってこれない場所かもしれないんです。
 そうしたら、もう二度とオヴェリア様に会えないかもしれないんですよ」
 そう、要は彼女までもが自分に付いてくる必要はない。そう言いたいようだった。
「そうだ…私はオヴェリア様さえそばにさえいてくれればそれでよかった。
 だが… だが今は違う。散々教会に追い立てられ、もう私は騎士として機能していない。
 確かにオヴェリア様を見つけ出し、お護りしなければならない…。だが…。
 異端者となった私をオヴェリア様が見たらなんと言われるか…。それが恐くて恐くて
 しかたないんだ…」
 その"月"の瞳は騎士の目をしていなかった。ただ一人の女性でしかない、そんな
弱い瞳であった。
212 :02/08/08 20:07 ID:L.ynbyKM
「でも… 貴女は来てはいけないんです。だってそうしたら… そうしたらオヴェリア様は
 絶対に悲しみます。例えアグリアスさんが異端者だとしても、絶対に受け入れてくれる
 はずです。だから… アグリアスさんと僕らとは一緒にいてはいけないんですよ!」
 本当のところ、彼にはもう一つ言いたかったことがある。この戦い――自分の肉親
の為――に彼女は参加させたくない。そんな思いもあった。
「……ラムザ…。この前言ってくれたな…」
 その反応は意外だった。怒鳴られる、そう思っていたのに、帰ってきた返事はとても
やわらかなものだった。何をですか? とはあえて聞かずに、彼女の言葉を待つ。
「こんな私のことを好きだと言ってくれただろう… あれは… 本当に嬉しかったんだぞ……」
「アグリアスさん…」
 少し、その頬が紅潮しているように暗い中でもラムザには見えた。
「何故… だから私はなぜこそまで言ってくれたお前と分かれなくてはいけないのだ!
 こんな… こんな私を唯一好きになってくれたお前と…。ウソだろう…。除名なんて…。
 ……それとも私の他に心を許せる者ができたとでもいうのか?」
 最後の方は、もう半分涙声だった。
「ち、違います! 僕は決してそんな心ではなく、真剣にアグリアスさんのことを思って――」
「ならばそのことを証明してみろ!!」
 ばっと座っているラムザの前に仁王立ちし、大量に涙を浮かべた目で彼を見ていた。
ラムザは少し考えた後、告げた。
「分かりました…。ちょっと座って目閉じてください」
 言われたとおりに座り、頬に涙が伝わるほど目を閉じた。
ふっと、彼女の両肩に自分の物ではない腕が触れている。そして、その口を紡がれた。
「ん……」
 長いキス。唇を離されたのはそれからしばらく経ってからだった。
「これで… 分かったでしょう。僕は貴女を愛してるって」
「ラムザ……」
 まるで張り詰められた線が切れたかのように、アグリアスは彼を優しく抱いていた。
同時に、また涙が溢れてくる。
213 :02/08/08 20:09 ID:L.ynbyKM
「ラムザ…。大切な人の為に誰かを犠牲にするのは罪なのか?」
「……多分、違いますよ。それが自分にとって幸せなら、いいじゃないですか」
「そうか……」
  スー… スー…
    寝たのか…。
    私は除名された身。もうラムザの側にはいられない。
    世話になったなラムザ。
 そっと頬にキスをして、アグリアスはその場を去っていった。


「ここは…? どこだろう…?」
 何故かラムザは、見知らぬ闇に包まれている空間に立っていた。
何故ここにいるかは自分でも分からない。
「ラムザ…」
 気配もなく、後ろから名前を呼ばれて少し驚いたようだ。その声はどこか
温かみを帯びていた。
「あ、アグリアスさん。どうしてこんなところに…?」
「世話になったな…」
 それだけを言うと、アグリアスはその場を去っていった。
「え? ちょ、ちょっと待ってください! アグリアスさん!」
 必死に彼女を追いかけようとするが、走れど走れど歩いている彼女に追いつくことができない。
距離は広がるばかりだ。
「ま、待ってください! アグリアスさ〜ん!!」
214 :02/08/08 20:10 ID:L.ynbyKM
「あ…。夢…? 夜明けの夢は正夢になる、か…。まさかね…。あれ? アグリアスさん…?」
 朝。ラムザはようやくあのまま眠ってしまったことまでは理解できたが、
なぜ隣に彼女がいないのかは理解できなかった。
    部屋に帰ったのかな…?


「ねぇ、ムスタディオ。アグリアスさん、今日見た?」
 自室に戻ったラムザは寝起きのムスタディオに尋ねた。
「いや…、オレ今日部屋から出てないし…。あ、それより手紙が来てたぞ、お前宛に」
「え? 僕に?」
 別に手紙を出される覚えの無い彼は、まだ何も知らずにいた…。
    親愛なるラムザへ。
    除名の通告。確かに受け取った。これから私はラムザの元を離れ、
    王都ルザリアでオヴェリア様を探そうと思う。長い間本当に世話になった。
    お前のことは一生忘れない。いままで本当にありがとう。そしてさようなら。
                                     アグリアス.O
「え…。あ、アグリアスさん…!?」
「ねぇ〜! ちょっとぉ〜!!」
 ライヴァンがものすごい勢いで部屋に飛び込んできた。
「ど、どうしたの!? あ、アグリアスの荷物が… ない……」
「じゃ、じゃあこの手紙は…」











「久しぶりだな、王都は…」
夢オチは食傷気味…。
>>216
キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
素晴らしいです。
「本当はすごく恥ずかしくてイヤなんだけどラムザの前だからちょっとだけ満更でもない」
みたいな表情が特に。
218アグ様親衛隊:02/08/09 01:12 ID:???
>>215
2chで実力だめしのつもりで書きますたけども…。
とりあえず全部夢オチじゃなかっただけマシと思ってください(w

>>昼寝士様
僕も将来昼寝士さんみたいな小説が書ければ本当に幸せです。
やっぱり上手くなるには小説を読みまくることですか?
219昼寝士 ◆dtzyaiEw:02/08/10 16:05 ID:???
『からくりサーカス』回想・長崎編の髪ほどいたアンジェリーナがアグに見えて
仕方ないのは私だけですか。最後の洞窟にこもってるシーンとか特に。

>>218
私ですか!? 光栄です。上手くなる方法なんてこっちが知りたいくらいですが。

ところでよくわからないんですが、ラムザが最後にアグの手紙を読んで驚いてるのは
何故ですか? 除名したのは夢じゃないんですよね?
220アグ様親衛隊:02/08/10 19:18 ID:???
>>219昼寝士さん
んっと。とりあえずラムザにとっては除名する理由がなくなって、
あとはアグリアスに任せようと思ったんですよ。
そいでキスして抱きしめたんじゃ絶対に残ってくれる、そう思ったのに
アグリアスは出て行っちゃった。ってな感じですかね。
やっぱりわかりにくかったですか(w
>>220
がんばれ
222名無し異端者@LV2002 ◆3ELRAMZA:02/08/11 08:49 ID:???
遅くなりましたが〜。

>109
ダイスダアグ作ってきましタ。
http://isweb42.infoseek.co.jp/play/ramza_b/img3/diceag.gif

さて次は何作ろう。
の前に、アイテム士のドット打ちやらなくちゃ。。。
223山崎渉:02/08/11 09:11 ID:???
ホーリーナイト(誤)
isweb10.infoseek.co.jp/computer/pcbegin/flash/boc-k-8.swf
225アグ様親衛隊:02/08/11 13:50 ID:YqB.j.5.
>>224
をぉ〜 感動しますた。
NIGHT と KNIGHT を掛けてるわけですな、うむ。
確かに聖騎士だ、これは(w
アグタン アグタン
227FF7クラウド≒FFTクラウド:02/08/11 20:03 ID:???
どうしたらアグリアスと結婚できますか?
228からくりアグ:02/08/11 20:31 ID:PjvWoyc6
昼寝士さまに触発されて作ってみましたが、長くなりすぎました・・・。



ひゃ〜見ろよラムザ、ごのご時世に豪気なことだねえ全くよ。」
「あんまり乗り出すなよ、見つかるぞムスタディオ。」
ラムザ達は中庭の大樹から張り出した枝に腰掛け、ライオネル城大広間で
繰り広げられる華やかな宴会を天窓越しに見下ろしていた。『オヴェリア王女の
御幸を祝して』一大パーティを開くことを提案したのはドラクロワ枢機卿である。
『王女もお疲れであるし、御身の安全の為にもあまり派手派手しいことは慎んで
いただきたい』というアグリアスの強硬な主張も、枢機卿に『ライオネルの庇護の
下オヴェリア有りということを示した方が王女の為にもなる』と一蹴されてしまった。
『ドラクロワ枢機卿は信仰と正義に生きる清廉潔白な人物である』という巷の人物評に
対して一抹の不安を抱いたのはラムザもアグリアスも一緒だったが、今のところは
枢機卿の厚意に縋るより他に道は無い。
 次々と馬車が停まっては、極彩色のドレスに包まれた貴婦人達、遠目に見ても最高級の
生地で仕立て上げられた礼服に煌く星の様に勲章を光らせた紳士達を吐き出して再び音も
なく夜の闇に溶け込んで行く。ラムザはイグーロス時代に嗅いだ甘い毒のような香水と脂粉の
匂いをふと間近に思い出して、軽い眩暈を覚えた。
229からくりアグ:02/08/11 20:34 ID:PjvWoyc6
「・・・っおいラムザ!見ろよあれ!あれあれ!!」ムスタディオが枝から落ちんばかりに
身を乗り出して指差す先に、アグリアスがいた。彼女が目立つのは常に付き従う相手の
オヴェリアよりほぼ頭一つ分背が高いせいだけではなく、彼女の美しさは豪奢な装いを
凝らした貴婦人方の中でもとりわけ際立っていた。普段軍装の高い襟に覆われている
せいでいっそう白い首筋と耳元には彼女の瞳に合わせた深いブルーのサファイアを輝かせ、
その肢体は全体に銀糸の刺繍を散りばめた水色の薄絹のドレスに慎ましやかに包まれている。
 ドレス一着の代金で城が建つのではないか、というような、中にはダイヤモンドをドレスの
生地に散りばめた格好の令嬢方が次々とオヴェリアに挨拶の為近寄ってきては、値踏みする
ような眼でチラリとアグリアスを見る。そしてその大概は自分に比べてはるかにみすぼらしい
格好をしたアグリアスに奇妙な敗北感と嫉妬と羨望とを覚えた顔で慌てて視線を逸らせるの
だった。そして当のアグリアスはそうした視線に気付かぬ風に、また、ドレスの谷間から零れ
落ちそうな自分の豊かな胸と、高く結い上げてちぢらせた房を数房落とした金髪の間から見え
隠れする白いうなじに食い込む紳士達の視線にも気付かぬように、奇妙に物慣れた微笑で
周囲に受け答えしてみせるのだった。
230からくりアグ:02/08/11 20:36 ID:PjvWoyc6
パーティも終盤に差し掛かり、ちらほらと城を辞する貴族も現れ出した頃、
ラムザとムスタディオは大樹のもう一方から張り出した枝伝いに自分達に
あてがわれた部屋の窓へ飛び移った。寝台に腰掛けたムスタディオが、
ポケットから冷肉を挟んだ黒パンを引っ張り出して一つをラムザに放り投げる。
「それにしてもすげえご馳走だったよなぁ。赤チョコボの焼き肉だろ、
 大人のパン風白パンだろ、年代物の葡萄酒に異国の果物に・・・」黒パンを
もそもそと齧りながら溜息混じりにムスタディオが先ほど並んでいた料理
を数え立てる。ムスタディオは今口にした料理のどれ一つも口にしたことはないのだろう。
「1度食べてみてえよなあ、な、ラムザ。」
「え?あ、うん、そうだね・・・。」
「それにしてもさあ、アグリアスってちゃんと笑えるんじゃんなあ。」
今考えていた相手のことを唐突に口にされて、ラムザが寝台から飛び上がる。
ムスタディオはその様子を面白そうに眺めながらお前もそう思うだろ?と背中
をバンバン叩いた。
「ああやって日頃から化粧の一つでもしてニコニコしてればいい女なのにな!
 今夜だって大人気だったじゃん。」
「あ、うん・・・そうだね、でもアグリアスさんはあんな風に笑う人じゃ無い気がする。」
「何だよ?お前オネエサマに冷たくあしらわれる方が好みか?」
ムスタディオの混ぜっ返しに顔を赤くしながらも、ラムザは俯き加減に言葉を続けた。
「今日のアグリアスさんは綺麗だったけど、何て言えば良いんだろう、微笑みも妙に
綺麗過ぎて、何て言うか・・・人形みたいだ。」


その言葉を吐き終わったのと同時に、部屋の粗末な木の扉がギィィと耳障りな音を
立てて開く。そこには、両手に大皿を抱えたドレス姿のアグリアスが立っていた。
231からくりアグ:02/08/11 20:37 ID:PjvWoyc6
「オヴェリア様からの気持ちだ。両手がふさがっていたのでノックもせずに
 すまない。」
淡々とそう言ったアグリアスはラムザの辛辣な批評を気にした風もなく、
大広間から持ってきたらしい料理の満載された皿と小脇に抱えていた葡萄酒の
瓶を無造作に側のテーブルに置く。
「うおお、赤チョコボにベヒーモスの煮込みに白パンに果物に・・・有り難うアグリアス!
 あんたはライオネル一のイイ女だぜ!!」
ムスタディオがアグリアスに飛びついたが、日頃の鎧越しの感触と違って
彼女のしなやかな肢体を直接腕の下に感じてしまうことに気付き、珍しく顔を真っ赤
にして腕を放した。
「他の皆も呼んで食べさせてやってくれ、それでは私は広間に戻る。」
そうとだけ言って踵を返したアグリアスをラムザが慌てて追いかける。
232からくりアグ:02/08/11 20:38 ID:PjvWoyc6
「あの・・・待って下さいアグリアスさん!!」
階段を降りかけたアグリアスに呼びかけるラムザに、アグリアスはその深い蒼の
瞳をチラリと上げて答えた。
「あのっさっきはすみません、別にアグリアスさんの事を悪く言ったつもりは
 ないんです、ただ・・・。」
「いちいち気にしていない、ラムザ。」
素っ気無く答えて階段を降りかかるアグリアスを必死に引き留めてラムザは
言葉を続けた。
「ただ・・・アグリアスさんはもっと素敵に笑える人じゃないかと思うんです。
 なのに、せっかく綺麗な格好をしているのにまるで作り物みたいな微笑しか
 浮かべないアグリアスさんが勿体ないと思って・・・。あの、でもやっぱり
 すみません。アグリアスさんのことをろくに知りもしないのにこんなこと言ったりして・・」
無表情にラムザを眺めていたアグリアスの瞳が一瞬柔らいだ。
「・・・いや、お前は実は私のことを良く分かっているのかもしれない、ラムザ。」
「・・・え?」
「私は『人形の娘』だからな。」
そう言ってラムザに見せた微笑は、大広間で見せていたものとはまた違った、
凄惨ささえ感じさせるものだった。
233からくりアグ:02/08/11 20:44 ID:PjvWoyc6

『女の子は綺麗でいなくてはね、アグリアス。そうしたら素敵な殿方が
 迎えに来てくれるわ、きっと。』
 それがアグリアスの母親の口癖だった。アグリアスの父親である夫をまだ
アグリアスがお腹にいる時に戦で失ったアグリアスの母親は、その頃貧窮の
極みにいた。400年続いたオークス家は名声こそ高いものの、今は領地を
切り売りしていかなければとても立ち行かない始末。夫亡き後一家の長たる
べきアグリアスの母親は、気位だけ異常に高いアグリアスの祖父母に蝶よ花よと
育てられたせいで、経済的な才覚はゼロに等しかった。

 当時7歳のアグリアスよりも人形遊びが余程似合う母親は、それでも夜毎煌びやかに
着飾っては様々な社交場に顔を出した。又、時には家宝を売り払ってでも費用を工面しては
オークス家において盛大な舞踏会を催した。全ては、一族の黒い期待を担って、オークス家を
経済的に支えてくれる入り婿を探す為。また、自分を迎えに来てくれる殿方を探す為。自分の
持つ美しさ以外に自分自身に価値を見出せない母親にとっては、社交界でチヤホヤされながら
殿方を待つ以外の生き方は無かった。
 
 アグリアスにというよりは自分に言い聞かせる為のようなその口癖を呟いては社交の場に出て
いく母親の側で、アグリアスは自然に貴族の間での社交術を覚えた。相手を1度軽くやりこめて
から必ず持ち上げること、大嫌いな相手にも微笑みを絶やさないこと、好き嫌いよりも敵か味方か
で付き合う相手を選ぶこと。それらはどれもアグリアスの生来の性質には相容れないものだった
が、母親の為に、母親が早く平穏な毎日を送れるようになるように、その一心からアグリアスは
時折連れていかれた社交場で『子供らしい』媚びさえ振り撒いてみせた。

『お嬢さんは大きくなったら何になりたいの?』アグリアスの綺麗な金髪を撫でながら口々に尋ねて
くる年嵩の貴婦人達に、アグリアスはにっこり笑って答えてみせた。
『死んだ父様みたいなきしさまにもなりたいけど、やっぱり母様みたいなおひめさまが良いわ!』
234からくりアグ:02/08/11 20:50 ID:PjvWoyc6

その言葉は半分だけは本当だった。アグリアス・オークスは7歳にして既に
すえた砂糖菓子の匂いのする社交場に背を向け、騎士を目指すべく士官
アカデミーに入る決心をしていた。

 やがて裕福な下級貴族が母親の再婚相手として名乗りを上げてきた。
アグリアスからするとおぞましさすら感じるとろんと濁った眼と脂ぎった指の
持ち主が送ってくる花に、贈り物に、甘い言葉にアグリアスの母親は有頂天に
なった。オークス家の一族も、オークス家の名家としての体面を保つのに充分な
持参金付きの入り婿に全く異存は無かった。

アグリアスと養父の関係は、決して親密なものでは無かったけれども常に
礼儀正しいものではあった。好きになれそうも無い相手ではあっても、自分の
今の暮らしも将来の夢である士官アカデミー入学もこの男無しには実現
できない物である事をアグリアスは良く分かっていた。
 
 そして、アグリアスが14歳の時に事件は起きた。
235からくりアグ:02/08/11 21:26 ID:PjvWoyc6
明日は士官アカデミー入学という夜、自室で眠っていたアグリアスがいつもと
違う気配に眼を開けると、月明かりだけの部屋に養父が立っていた。
「・・・養父上?何かあったのでしょうか?」半ば本能的な背筋をざわりとくすぐる
危険を感じ、アグリアスはベッドの上に身を起こした。
「可愛い娘に最後のお別れをゆっくり言う時間が無かったのでね、アグリアス。」
酒の匂いをいつになく漂わせながら養父がゆっくりと近づいてくる。そのまま
アグリアスのベッドに腰を下ろすと、背中に長く垂らしたアグリアスの金髪を
ゆっくりと撫で、一房を指に絡めて匂いを嗅いだ。

「・・・お前は最後まで私を『父様』とは呼んでくれなかったねえ。」髪の毛を
振りほどくことも出来ず、背中を伝う冷たい汗を感じながらアグリアスは必死に言葉を探した。
「養父上、あの・・・。」
そんなアグリアスの言葉を聞いているのかいないのか、養父はなおもアグリアスの
髪を撫でさすりながら言葉を続けた。
「戦局は長引きそうだと言うよ、アグリアス。お前も士官アカデミーを出たらすぐに戦場に
 送られることになるかもしれない。死ぬかもしれないね・・・勿体無い事だ。こんなに
 綺麗なのにねえ、アグリアスは。・・・最近ますます母様に似てきたね。」

「ち・・・養父上!!明日には出立ですので今夜はもう・・・。」堪り兼ねたアグリアスが
半ば悲鳴のような声でそう叫ぶ途中で、養父がアグリアスにのしかかってきた。
君は!
237アグ様親衛隊:02/08/12 03:09 ID:???
>>228-235
イイ! すごいものを拝見させていただきました!
前半の社交界でドレス姿のアグたんに萌えた後は
彼女の過去…。おバカな私ではついてけません(w
 激しく続きキボーンでっす!
あげるよ
239からくりアグ:02/08/12 23:04 ID:vyRGzWUT
養父の脂ぎった匂いと、酒くさい息とで半ば気を失いそうになりながらアグリアスは必死に抵抗を続けた。
「養父上!オークス家の一員として余りに恥かしい振る舞いとはお思いになりませんか!」
「オークス家の一員・・・!?」
ぴたりと一瞬動きを止めた養父は、次の瞬間凄い勢いでアグリアスの頬を打った。
「私がオークス家の一員なものか!お前だってそう思っているんだろう、アグリアス?この家も誰も彼も、
 召使までが朝から晩まで私を蔑んだ目で見下している、『所詮金で名家の名前を手に入れた成り
 上がりが』と。畜生、私がいなければとうにこの家屋敷も売り払われてもおかしくないんだぞ・・・!?」
養父にガクガクと肩を揺さぶられながらアグリアスは頬の焼け付くような痛みも忘れ、目の前の狂気を
宿したような養父の顔に吸い付けられたように目が離せなくなっていた。
「最初から地位と権力さえこの手にあれば堂々とこの家の人間を従わせてやれるだろうに!私に
 与えられたのはあのミルク飲み人形みたいなお前の母親だけじゃないか。・・・お前の母親だけ
 じゃない、この家の人間は1人残らず、お前も含めて『オークス家』の人形なんだよ、アグリアス。
 そうだろう?お前達から『オークス家』を取ったら何が残る?ゼロだよ、何も出来やしないさ。
 私は自由だ。もしこの家から放り出されても私には十分生きていける才覚があるさ。お前達と私は
 違うんだよ、違うんだ・・・。」

240からくりアグ:02/08/12 23:07 ID:vyRGzWUT



 翌朝、アグリアスの短く切り揃えられた髪はオークス家の面々を仰天させた。「騎士としての修行を
するのに長い髪は必要ないから」とだけ短く答えたアグリアスをかき抱き、彼女の母親はハンカチを
片手に涙をこぼした。
「何て勿体無い事をしたの、アグリアス!昔からあなたの髪は皆さんの賞賛の的だったのよ!
 アカデミーに入ったって、素敵な殿方に目を付けられる機会は幾らでもあるだろうに・・・。」
 
 この人の発想はいつもこうだ。アグリアスが『士官アカデミーに入りたい』という希望を告げた時にも
「まあ素敵ね!あのベオルブ家の方々もお入りになるところだもの、きっと素敵な方が見つかってよ!」
と刺繍を片手ににっこり笑った人である。士官アカデミーと花嫁学校の区別が完全についていないこの
人には、戦場という死地の最前線に赴いてでもオークス家の名に恥じぬ騎士になってみせる、という
アグリアスの決意は一生理解できないだろう。『ミルク飲み人形』という養父の評もあながち間違っては
いない。そしてこの人は常に人形のような美しさを保ち続けられなければ生きていけない類の人なのだ。
 
 アグリアスは悲しみと愛情をこめて母親を抱き締めた。
「母様。・・・母上、お元気で。今度お会いする時は騎士となって帰ってまいります。」
「そうね、そうねアグリアス・・・ああ、こんな大事な別れの時なのにお父様ったら具合が悪いんですって!」
 昨夜、アグリアスの肩を掴んで口角から泡を飛ばしながら喋り続けていた養父は終いにはひぃひぃと
泣き出し、そのまま酔いに負けて眠り込んでしまった。召使を呼んで運び出させたが、二日酔でなくても
今朝はアグリアスの前に顔を出せないだろう。
「・・・よろしくお伝えください。それでは、出発致します。」
241からくりアグ:02/08/12 23:10 ID:vyRGzWUT


 それが、アグリアスと母親の最後の別れとなった。黒死病にかかったアグリアスの母親は、自分の死や
夫、娘との別れよりも自分の美しい顔が崩れていくことに恐慌をきたし、部屋中の鏡を叩き割らせた末に
最後まで「嘘よ、嘘でしょう!?」と叫びながら死んでいったと言う。母親の葬儀以来、アグリアスは養父
とも会っていない。母親の棺の傍で自分も一緒に墓穴に入りたい、と泣きじゃくる養父に対して怒りや恨みの
感情はもう起きなかったが、養父の言葉だけはそれからのアグリアスの人生に常に影を落としていた。
 
「お前は『オークス家の人形』なんだよ、アグリアス。」

 
 今騎士として生きている自分は本当に自分の意志で騎士となっているのだろうか?母親のように
社交界の名花となって生きることには背を向けたものの、自分の本質は幼少時から祖父母に吹き込まれ
つづけた『オークス家の名に恥じぬように、オークス家の名を汚さぬように』という教えに盲目的に従う母親
と何ら変わってはいない。今こうしてオヴェリア王女を護っているのはそれが本当に自分の意志だから
なのか?『王女を護る』方がオークス家としてふさわしいからではないのか?では「自分自身」はどこに
ある?幼少時から、自分が本当の自分の意志で何かを選びとったこと等一度もないのではないのか?

・・・ワタシハニンギョウノママカワッテイナイ・・・。

242からくりアグ:02/08/12 23:11 ID:vyRGzWUT
「・・・アグリアスさん?」ハッと気付くと、ラムザが心配そうな顔で自分を見下ろしている。
「ああ、何でもない。・・・忘れてくれ、只の戯言だ。」
再び階段を降りかけたアグリアスは、ふとラムザに問い掛けた。
「ラムザ、もし『聖石』が本当にあったらどうする?」
「え?」
「『聖石』の強大な力とゾディアックブレイブの名声がお前のものになるとしたら?」
「それは・・・分かりません。でも・・・。」
ラムザはあの一種独特な人を惹き付ける笑顔を浮かべた。
「少なくともムスタディオが見つけた聖石が今のところ何の奇跡も起こしていないのだとしたら、
 今の世界はゾディアックブレイブを必要とするほど悲惨な状態にはまだなっていないのだと・・・。
 人の力で努力して、正しい方向へ導くべきものなんだと、そう思います。」
243からくりアグ:02/08/12 23:13 ID:vyRGzWUT


  雷雨をついて走りながら、アグリアスはラムザの笑顔と言葉を思い浮かべていた。オヴェリアを「正しい
方向へ導き」たかった自分は今こうしてオヴェリアと引き離され、救い出す術も無い。アリシアとラヴィアン
の2人は無事だろうか。ラムザ一行について行かせた自分の判断が正しかったのか間違っていたのか、
それすらも今では分からない。すぐ側の樹に雷が落ち、激しく転倒した弾みで髪留めが壊れてアグリアスの
金髪がパッと散った。養父に撫でさすられた金髪を切り落として以来、自分の髪の毛をただ垂らしたことはなかった。

「14歳に逆戻り・・・か。」
 自嘲気味に呟いて、なおも立ち上がって走り出そうとするアグリアスの背後から叫び声が聞こえる。
「いたぞ!こっちだ!」
振り返ると、雷に反射して禍禍しく光る鎧の群。矢をつがえてこちらを正確に狙う弓使いも見える。死にたくない。
生まれて初めて心の底からそう思った。こんなところで、オヴェリア王女を救い出すことも出来ず、只一人
『人形』のままで人生を終わるのは嫌だ・・・。


「ア グ リ ア ス さ ん!!」


最初は幻聴かと思った。
「アグリアスさんを助けるんだ!!行くぞ!」
アグリアスが走る真正面から、見覚えのある亜麻色の髪の少年が走ってくる。その背後にはロマンダ銃を
振り回すムスタディオ、そしてアリシアとラヴィアンの姿も。
アグリアスの顔がくしゃくしゃと歪んだ。

「ラムザぁ!!」

 雷を逆光にしてラムザには見えなかったが、それはアグリアスが感情を剥き出しにした初めての場面
だった。


ラムザは知らない。ゴルゴラルダ処刑場でアグリアスの叫んだ『私はお前を信じる!!』に篭められた
意味がどれ程深いものであったのか。それはアグリアスが『オークス家の騎士』としてではなく、『アグリアス』
として信じたいものを選び取った初めての瞬間だったのだ。

244からくりアグ:02/08/12 23:17 ID:vyRGzWUT
 ラムザはオーボンヌ修道院への突入を前に、皆に一つの決意を告げた。
「ここから先は半分は世界の為ではあるけれども半分は僕の家族という身勝手な理由の為でもある。
 今までの戦いとは違って戦闘に勝ったとしても生きて帰れる保証はどこにも無い。だから・・・。」
 幾分心苦しげにアグリアスの方を見ながら言葉を続けるラムザ。
「だから、家族の待つ人は家族の元へ帰って欲しい。」

「お前さぁ、あれはひどいんでないのラムザ。」
一同の重苦しい雰囲気など意に介さぬ様子で、ムスタディオがライオネル城と変わらぬ調子でラムザの
背中をバンバンと叩いた。
「え、・・・な、何が?」
「アグリアスだよ。あれじゃお前、名指しでアグリアスに『除名だ』って言ってるようなものじゃん。あ、俺もか?」
からからと笑うこの青年には毛頭ラムザの元を離れて平和な工房都市に戻る気はないようだったが、確かに
帰るべき家庭を持つメンバーはアグリアスとムスタディオくらいなものだろう。
「ラムザ・・・ちょっといいだろうか?」
相変わらず淡々とした口調でアグリアスがラムザに呼びかける。そのまま、先に立って戸口から出て行った。
「ほら行けよ!」ムスタディオがうろたえるラムザの背中をまたバン!と叩く。

245からくりアグ:02/08/12 23:18 ID:vyRGzWUT
「あ、あの・・・なんでしょうかアグリアスさん?」
宿屋の中庭で、アグリアスは急に振り返ると真正面からラムザと向かい合った。
「この身、貴公に預けると言った筈・・・先程のあれが貴公の本心からの望みなのか?」
深い蒼の瞳に貫かれて、ラムザは何も言えなくなる。
「貴公が私を必要としていないのならば、出て行かざるを得ないだろうが・・・。」
「ち、違います!」顔を真っ赤にしてラムザは叫んだ。
「必要とか必要じゃないとか、そんなことじゃないんです。ただ、ただ・・・僕のわがままでアグリアスさんや
 ムスタディオから、一番大切な人を奪う権利は僕には無いと・・・。例えそれが家族であってもオヴェリア様であっても。」

「一番大切・・・・か。」
アグリアスはふっと微笑んだ。ライオネル城で見た作り物めいた微笑とは違う春のような微笑で。
「それは私の自由に、ということか?」
「え・・・あの・・・。」
「ならば、私の心の赴くまま決めさせて貰う。」
246からくりアグ:02/08/12 23:26 ID:vyRGzWUT
『もっと・・・もっと力を・・・』
アルテマから邪悪なオーラが嵐となって吹き荒れ、ラムザ一行の足元を掬う。ただでさえ足場の悪い
幽霊船の上で、まともに立っていることは難しかった。
『震えろ!命つなぎ止める光・・・』アルテマの体内に強大な魔力が集約していくのが分かる。瀕死状態に
近い者もいるパーティがこれを喰らってはひとたまりも無い。(ここまでか・・・?)ラムザが半ば死を意識
した時に、ラムザの真横を掠めるようにして一条の光が走った。
「聖光爆裂波!!」
チャージ状態に入っていたアルテマをアグリアスの会心の一撃が襲う。
『グアァァ!』
自分自身の溜め込んだ魔力とアグリアスの一撃を同時に喰らったアルテマは美少女の姿を崩壊させ、
醜悪な髑髏のような姿を露わにした。しかし、聖剣技を決め終わった受身の全く取れない状態で魔力の
爆発の余波をまともに受けたアグリアスの体は後ろにはじき飛ばされ、幽霊船のマストに叩きつけられた。

「かは・・・。」血を吐いて咳き込むアグリアスに、ラムザが必死に駆け寄った。
「アグリアスさん!大丈夫ですか!?」
「大したことは無い・・・あと一息だ、行くぞ、ラムザ。」カオスブレイドを杖代わりにしてアグリアスはよろよろと
立ち上がる。それはかなりの苦戦の末敵から奪い取ったラムザが、『貴女こそ持つのにふさわしい』と
アグリアスに渡したものだった。
「後は僕達でやります、アグリアスさんは後方で援護を・・・」
「後方支援をする聖騎士がいると思ってか!お前こそ下がっていろラムザ、私があと数撃与えたところを
 止めをさせば良い。」アグリアスの金髪が風に舞い散る。
「まだ貴公には何の借りも返せていない。」
「借りって?いつも助けてもらってるのは僕じゃないですか!」
「お前は私自身を本当に自由にしてくれた、ラムザ。私の心は今私の物だ。」
「・・・え?」
アグリアスは再びアルテマのいる船首に向かって走り出す。そして振り向きざまに言った。


「私はお前が一番好きだ、ラムザ。」


それは何の迷いも無い、アグリアス・オークスとして心からの晴れやかな笑顔だった。

 
あのねえ
長すぎ
もっと簡潔にまとめてくれる?
これじゃあ読む気起きない人もでてくるよ?
読まなけりゃいいじゃんってのは無しね
ここに出す限りわかってるでしょ?
そういうことです
よろしく
赤信号をみんなで渡れば怖くないスレ。

そろそろ妄想のいきすぎ注意報。
249昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/13 01:40 ID:???
>>246
面白い。引き込まれました。藤田和日郎の絵で読みました。からくりサーカスだけでなく、
過去このスレで出た話題も繰り込んであるのは素晴らしい。
ただ確かに「長すぎ」と感じる人もいると思うので(私は全然OKでしたが)、全ストーリーを
一本に収めるよりは、各々の場面に沿った何本かのSSを作って小出しにした方が
よかったかもしれませんね。
250名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/13 02:58 ID:1fhJ7KdB
アグリアス「オヴェリアさま、ご覧になられますか? あの丘の向うに見えるのがライオネル城です」
オヴェリア「見えないわ、肩車して」
アグリアス「・・・」(大人しく肩車する)
アグリアス「ライオネル城の城主の・・・(中略)・・・です」
オヴェリア「その人は私をオカズにしないかしら?」
アグリアス「・・・」
オヴェリア「私はこれまでずっと修道院で暮してきたの・・・(中略)・・・
そんな私に出来たたった一人の舎妹」
アグリアス「ベオルブ家のアルマさまですね?」
オヴェリア「そう、二人でよくお医者さまごっこをしたものだわ・・・」
アグリアス「・・・」

ラムザ「・・・・・・」
ムスタディオ「ラムザ、そんな所でナニをしている!?」
251 ◆3ELRAMZA :02/08/13 02:59 ID:???
ラムザ(人差し指を口にあてて)「しーーーッ!
ムスタディオ(小声で)「なんだ、どうしたんだ?
ラムザ(小声で)「……続きを聞いておきたい。。。
>>249
ここのSSは支持している。
だがあんたいつのまにコメンテーターになったんだ?
あんたのレスはまるで自分が格上だとでもいわんばかりでウザイ
なにが
>藤田和日郎の絵で読みました。
だよコノヤロウ。知るかそんなこと(w


藤田和日郎の絵で読みました。
253252:02/08/13 09:17 ID:???
だー、、、、、、
最後の一行はコピペミスだ
>>253

>>252の最後の一行に
>>249への愛を感じたんだがなぁ…(w
>>254
俺もそうオモタ(w
最後の行でウケタのに……
長文でスマソ。
>>246までのSSが長い長いって文句言ってる人いるけど、
そんだけ「長い」の読んで感じた感想がたったそれだけ?しょっぺえ。
あまつさえ「もっと簡潔にまとめてくれる?」かよ、それこそ各上みたいじゃん。
きっと長時間かけて一生懸命書いたんだろうSSにさあ、
最初の感想が「長い」だけだったらもう書く気なくなっちゃうジャン。
長い=面白いとは限らないけどさ、長さ=その人の力の入れ具合じゃネーノ?
別に短いのが力入ってないわけじゃないけど。
たしかに長かったかもしれないけど、
それはようするに読み応えがあったってことでしょ?
もし長さを指摘するんだったら、せめて最初の一行に、
「一生懸命書いてもらった作品にこんなこと言うのもなんだけど」みたいな
言葉を入れるなりなんなりしようよ。
257アグ様親衛隊:02/08/13 13:52 ID:???
>>239-246さん
完結おめでとうございます!
アグの各シーンごとの気持ちがよ〜く伝わってきました。
 終盤あたりで除名のこと使ったのも私より数段上手くて…。
長い分にはいいですよ。読みごたえありますし。
つかコピー本作れるかもですよ(w

私は当初から遅筆モードなので(w
あんまりうpはできませんので昼寝士さんたちにSSはおまかせします。
俺はアグリアス萌えなんで、
アグに萌えている自分に萌えている連中の文章には
ちっとも萌えません。
アグ×ラムのモエモエ度が低いと、批判意見が出てきてしまうのか。
うえ〜ん処刑場終えたら
アグがしゃべんなくなっちゃったよ〜
アグ姉、ぼくとお話してくださいよ〜
そんなあなたにはユニットヘルプメッセージ。
これでいつでもアグたんとお話できるのね。
262昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/14 02:15 ID:???
リハビリのつもりで。とりあえず、>>174のネタ拝借。

---------------------------------------
《れっつアタック》


 成功率99%というのは、100分の1だけ失敗するという意味ではない。100回のうちの1回に
当たった者にとってみれば、100%の失敗と同じことである。
「……失われゆく魂に、今一度命を与えたまえ! アレイズっ!」
 目に痛いほど清らかな光が天より降り注ぎ、そして、何事もなく去っていった。
 倒れ伏したままのラムザは、ぴくりとも動かない。
「くっ……!?」
 驚愕と悔しさで、アグリアスの顔がゆがむ。磨羯生まれのラムザと巨蟹生まれのアグリアスは
星座上は最高の相性である。二度続けてラムザへの支援魔法が失敗したことなど、今まで
なかったのだ。ラムザの体を乗り越えて、ナイトとリビングボーンが迫ってくる。残された時間は
いくらもない。早くもう一度詠唱に入らないと……
「アレイズ!」
 瞬間、ばね仕掛けのようにラムザが飛び起き、すぐ横を通り過ぎようとしていたリビングボーンの
頭を一撃で斬り落とした。
「ラムザっ!」
 アグリアスより先にその名を呼んだのは、三度目のアレイズの詠唱者……セスだった。
たっ、と駆け寄りざまにクロスボウを構え、ラムザと斬り結んだナイトに一射を浴びせる。
すかさずベイオウーフが追撃し、さらにラムザの一太刀がとどめとなって、さしも屈強な
そのナイトもついに崩れ落ちた。
「一丁上がりっ」
 ぱん、とセスとベイオウーフが手を打ち合わせる。すぐにラムザと合流し、次の敵へ意識を
向ける直前の一瞬、アグリアスは、セスが勝ち誇った笑みをちらりと自分にも向けたように思った。
263昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/14 02:16 ID:???

 結局、敵の主力はその二体だけで、残敵はあっさり片づいた。うりぼうを仕留められたので、
早く毛皮骨肉店に行こうと女達がはしゃいでいる。賑わうキャンプの中心から少し離れて、
剣を手に考え込むアグリアスの姿があった。
「浮かない顔ね。勝ったんでしょう?」
 待機組だったレーゼが、果物を手に話しかけてくる。アグリアスは無愛想な顔のまま
受け取って一口かじり、
「今日の反省をしていただけだ」
「ラムザにアレイズを二度もかけそこなったんですって?」
「どうして知ってる!?」
 言ってから愚問だったと気づく。ベイオウーフから聞いたに決まっている。くそ、
あの男余計なことを。
「そんなに気にすることはないんじゃなくて? たまにはそんなこともあるわよ」
「たまには、などといって済む問題ではない。ラムザを死なせる所だったんだぞ。私が
もっとしっかりしていれば……」
「しっかりしたってどうもならないこともあるでしょう。魔法なんて元々、必ず成功すると
いうものじゃないのよ」
「セスは一回で成功しているんだ!」
264昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/14 02:16 ID:???

「……アグリアスさん?」
 突然その声に呼ばれたアグリアスは一瞬身を固くし、一つ息を吐いてからおもむろに
顔を上げた。その挙措は気品と貫禄によろわれてはいるが、レーゼの見るところその本質は
失敗をして親に叱られる子供のそれと大差ない。
「ラムザか。……今日はすまなかった」
「何を言うんです。助かりましたよ」
「……私はお前を助けられなかったんだぞ?」
「助けられましたよ。二人目の黒魔道士がクリュプスを喚び出せるとは思わなかった。
アグリアスさんのケアルジャがなかったら大変なことになってました」
「あ……」
「その前のエスナもですよ。聖騎士って、白魔法の訓練も受けるんですか?」
「うむ、まあ、基礎だけは……いやそうではなく、その後のアレイズを……」
「そりゃ、全部成功するわけにはいかないでしょう。蘇生なら別の手もあったし、大体
アグリアスさんがいなかったら、もっと戦闘不能者が出ていた筈ですよ」
「…………ありがとう」
 レーゼとほとんど同じことを言っているだけなのだが、そこはそれ。アグリアスの表情が
目に見えて和む。ラムザもほっとした表情で、さらに何か口を開こうとしたところで、
「ラムザ! 戦利品を回収してきたんだけど、ちょっと見てくれない?」
 横から飛んできたのはセスの声だった。
265昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/14 02:17 ID:???
「使えるかわからないのが大分混ざってるんだけど。このエーテルなんか、どう思う?」
「ああ、今行くよ」
 ラムザは小さく一礼し、
「すみません、じゃあまた後で」
「あ、ああ……」
 小走りに駆けていく亜麻色の髪を、黙って見送るアグリアス。ぽつん、と立ちつくすその背中を、
力強く突き飛ばす手があった。
「うわっ!……何を!?」
「何をじゃないわよ。早く追いかけてらっしゃい」
「追いかけるって……何故そんなことを」
「何故ですって?」レーゼの眉がつり上がる。「見ちゃいられないからよ。あなた、今自分が
どんな顔をしてるかわかってて? 捨てられた子犬よ、まるで」
「なっ……」
「取られてもいいの?」
「………」
「取られてもいいの? セスに」
「……べ、別にそんな、私がラムザを所有しているわけではあるまいし、第一そんなことは
ラムザが自分で」
「お黙りなさい」ぴしりと一喝。牛鬼も殴り殺すドラグナーの目が本気である。
「イエスかノーか訊いてるのよ。『ラムザをセスに取られてもいいの?』」
「……ぅ…………」

ツヅク。
>247
長い書き込み見てイライラするのも自由だけど少しは抑えな。
そこまで言うなら自分で書けば〜?
「あのねえ」なんてとこがいかにも知ったか振りタイプだね。
アグリアスを思う気持ち読んでやれよ。
このスレ色んなタイプのイタイ人がいておもしろいな。
268アグ様親衛隊:02/08/14 02:51 ID:???
>>昼寝士さん
『ラムザをセスに取られてもいいの?』
ちょとこのセリフにレーゼのアグを支える気持ち半分と
意地悪さ半分がよく伝わってきましたw
 というか星座相性ばっちしってところでツボでつ。
 

   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< オマエモナー
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)






うわ懐かしい

   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ゜∀゜)< ホァー
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)
271からくりアグ:02/08/14 23:32 ID:???

あの、軽い嵐になってみたいでスイマセン。
ちうか自分でも書く端からアップしていって、後でかちゅリロード書けてからあまりの長っぷりに
呆然としたでつ(汗
 以後しばらく自重しますので、どうもご迷惑おかけいたしました。

話は変わりますが昼寝士様、
>牛鬼も殴り殺すドラグナーの目が本気である。
ここかなりツボです(w
272からくりアグ:02/08/14 23:33 ID:???
あ、あと親衛隊様、勝手に「除名」シチュパクらせて頂いてすいません。
273アグ様親衛隊:02/08/15 01:08 ID:???
>>272 からくりアグさん
いえいえ、私はただ長ったらしく書いただけですので(w
気にしないでくださいな。
274昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/15 22:53 ID:???
ごめん、抜け。>>263>>264の間に以下のパラグラフを挟んで下さい。

---------------------------------------
(……要するに、悩みの本体はそこなのね)
 レーゼは心中溜息をついた。眼前のアグリアスは「まずいことを言った」とでも思っているのか、
ふたたびぶっきらぼうに顔を背けて愛剣に見入ってしまっている。これはもう、レーゼが何か
言ってどうこうなることではない。問題の根本から解決するに限るので、折よくその根本が
こちらへ歩いてくるのを見つけたレーゼはそっと目配せをして呼び寄せた。
275昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/15 22:54 ID:???
んで、続き。
------------------------------------------
「……じゃあ剣類はいいとして、とにかく鎧がかさばりすぎなのよ。ボコも疲れてるし、勿体
ないけどこの際まとめて捨てていって……」
 セス・ベルオムダはアカデミーきっての俊英で、入学以来ほとんどあらゆる科目で常に
トップクラスの成績を収め続けていた。向こうっ気が強く、物事をはっきり口にするため敵も
多かったが、その実力は誰もが認めており、ラムザの同期生の中では最も将来を嘱望
されていた一人だった。
 その彼女が、ラムザと一緒にアカデミーを去ると言い出した時驚かない者はなかったが、
ラムザ以外の全員は驚きつつも皆どこかで納得していた。彼女がどうしていつもラムザと同じ
班を志願するのか、どんなジョブに就いても髪型だけは弓使いの三つ編みのままなのはなぜか、
気づいていないのはラムザだけだったからだ。
「いっそ部隊を分ける? 荷運び用の分隊をムスタディオかアグリアスあたりに指揮して貰って、
ゼルテニアでジーン達と合流して……」
「ラムザ」
 突然天幕に入ってきた人影を、セスは明らかな敵意をもって睨みつけた。
 入ってきたのはアグリアスである。初めて前線に出る新兵のような、覚悟と逡巡の入り交じった
不自然に固い表情をしているのを、ラムザは怪訝に思った。
「あの、少し…時間があるだろうか」
「打ち合わせ中なんですけど」
「わかっている」

 しばしの沈黙。
276昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/15 22:55 ID:???
「人の話の最中に割り込んでくるなんて、失礼じゃないのって言ってるんですけど」睨みつけた
視線を動かさないまま、セスがわずかに腰を浮かせる。一瞬たじろいだアグリアスだが、
一つ息を吸うとまっすぐセスを睨み返す。
「…先に私のところからラムザを連れて行ったのは貴公だろう」
「仕事の話で呼んだんです。お喋りしてたわけじゃないわ」
「私だって、無駄に喋っていたわけではない」
「あらそう? アレイズを二度も失敗したお詫びなら雑談のうちだと思いますけど」
「……!」
 アグリアスの顔色が変わる。
 ここに至ってようやくラムザにも、自分が尋常でない場に居合わせているらしいことが
わかりかけてきた。
 が、それはあまりにも遅すぎた。
「星座の相性なんて肝心な時に当てにならないってことですよね。大体、最重要の蘇生魔法を
前衛が持ってるなんて非合理よ」
「アタックチームの編成を決めているのはラムザだ。貴公はラムザの判断を信頼していないのか」
「アビリティの配分上、仕方なくそうなってるだけです。アグリアスさんがラムザとツートップを
張ってるせいだわ」
「………私が、ラムザのパートナーとしてふさわしくないと?」押し殺した声でアグリアスが言う。
「ラムザは一人でも前衛を張れるわ。隣にはサポートに長けたユニットが付くべきです。私みたいな」
「弓では剣に代えられないこともある。騎士剣を握ったことのない貴公に何がわかる」
「そっちこそ、何がわかるっていうの。貴女よりもラムザとのつきあいは長いのよ!」
「ラムザは私を信頼してくれている!」
「聖騎士だからって威張らないでよ!」
277昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/15 22:56 ID:???
「あの、二人とも……」
 事態を収めようと声をかけたのは我ながら最悪のタイミングだった。燃え上がる二つの眼差しが
同時にラムザに突き刺さる。
「ラムザ! お前はどうなんだ!」
「ラムザ! あなたはどうなの!」
「どうって……」

 どう答えりゃいいのだ。背中をつたう脂汗がくすぐったい。

「セスの案も面白いと思うけど……」
「私ね!」
「前衛が僕一枚ってのはやっぱり少し不安で……」
「私か!」
「いや、だから……」
『どっちなんだ!』

 ……いっそ今、教会からの暗殺者か何かが襲ってきてくれないかな。

「どっちというか……」
「はっきりして!」
「はっきりしろ!」

『私と彼女とどっちが良いの!』

278昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/15 23:15 ID:???
 数瞬の静寂の後、アグリアスは急速に我を取り戻した。

(私は今……何を言った!?)

 これではまるで……

「…………!!」



 目の前ではラムザが奇妙にもの柔らかな表情のまま黙っている。この顔は知っている。心底
困り果てた時の顔だ。

「おい、ラムザ? そろそろ……」
 その時、天幕の入り口が開き、ムスタディオが顔を出した。電光のように反応したのはラムザだった。
「わかった、すぐ行く!」
「ちょっと、ラムザ!? 話はまだ……」
「セス! 編成のことは考えておくよ。でも、それは後の話だ。君の言う通り分隊を作るから、
荷分けを準備しといて」
「ラムザ!」
 逃げ出したラムザを追って、セスも急いで天幕を出る。最後にちらりと視線を向けられたのに
気付いてはいたが、それに反応する余裕は、まだ固まったままのアグリアスには、なかった。
279昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/15 23:15 ID:???
「なあ、何をそんなに急いでんだ? 俺、なんかまずい所に来ちゃった?」
「いや、逆さ。恩に着るよ……」
 まだ止まらない脂汗をしきりに服の袖でぬぐい、恐ろしいほどの早足で歩きながら、ラムザは考えていた。

(それにしても、アグリアスさんのあの台詞、まるで僕を……?)

(……まさかね)

 春はまだ、ひどく遠かった。


End
280昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/15 23:16 ID:???
 改めて>>174さん感謝。
 オリキャラを動かしすぎたかも。ラファあたりを使えばいいのかもしれないけど、ラファvsアグは
顔無し黒魔導師さんの十八番だったからな……ちなみにセスはデフォルト名の一つで、
ヘルプメッセージは「ほっといてよ!」。
281変C:02/08/16 02:15 ID:???
うを、おいらの数行ネタでここまで書けるとは流石(驚)
アグ「ラムザ、これ、白くてドロドロしてる。
     ああ、熱い。ラムザのこれ、熱いぞ・・・
     それに、ちょっとしょっぱいな。でも美味しい」


ラム「ボクの特製おかゆ、美味しいですか。それは良かった」
アグリアス「民から『SS長すぎ』との苦情が出ておりますが如何致しますか?」
オヴェリア「そんな事より聞いてアグリアス。SSの長さとは関係ないけど」
アグリアス「民の声をないがしろにしてはイヴァリースの平和は保てませぬ」
オヴェリア「では私にどうしろと?」
アグリアス「はっ! おそれながら申し上げます。
  ここはアグ×オヴェのエチーな短いSSを投下すべきかと。短くてウマー、えっちでなおウマー」
オヴェリア「・・・オヴェ×アグはどう?」
アグリアス「それだけは御免こうむりたい」
アグ「ん……ふっ……濃くて、飲みにくい……
     ん……んく……こくっ…………ふう…
     ……ふふ、どうだラムザ。今日は全部飲めたぞ」


ラム「よかった。煎じ薬が苦手なんて、アグリアスさんも案外
     子供っぽいところがあるんですね?」
>>283
オチがよいな。
286アグ様親衛隊:02/08/16 19:24 ID:???
>>275-279 昼寝士さん
おいしいものいただきました!
オリキャラってのもいいですね〜。なんというか自由に作れて。
我を忘れてアグたん(・∀・)イイ!
おいお前ら、アグリアス&オヴェリアのカプが激しく好きなおれは
このアグスレでネタを書くべきかオヴェスレでネタを書くべきかどっちがいいんだ?
オヴェリアスレの方が住人が正常。
>>288
面白ぇ事言うじゃねぇかゴルァ。(w

このスレの住人ながら笑っちまった。
ttp://www3.tky.3web.ne.jp/~r4kmt/topics/she.jpg
ttp://www3.tky.3web.ne.jp/~r4kmt/topics/sheup.jpg
 
かなり無理矢理な見方したらアグ姐っぽいと思うがどうか。
>>290
あんま無理しなくてもそれっぽい(・∀・)
……で、これは何だ?
292異・∀・端 ◆3ELRAMZA :02/08/16 23:02 ID:???
>290
何も言わずに「アグフィギュアでつ」って言い切れば、
たぶん信じ込んだです。
>>291
とある雑誌のぎゃざガールという女の子(田中ノスイニ彦絵)のフィギュアでつ。
か な り 萌 え ま す た

アグフィギュア(w
服装がアレなのは、ジョブにあわせて鎧やローブは自作せよということだな。
296アグ様親衛隊:02/08/17 01:35 ID:???
>>295
いや、露出が少ない踊り子ってことで(w
297変C:02/08/17 01:55 ID:???
>295
鎧や「ロープ」って見えてしまった(w
逝ってきまーす。
初めて見たときは、「別にどうでもいいな」って思ったんだよ・・・・・
だが、>>295のせいで か な り 欲 し く な っ て し ま っ た

ノスイニ彦絵のアグたん(;´Д`)ハァハァ
あ、一応>>290の元ネタのオフィシャルページ。
ttp://www.girls-the-gathering.net/
300昼寝士 ◆dtzyaiEw :02/08/17 03:02 ID:???
上半身は間違いなく踊り子の服に一票。
そういや最萌支援絵の中に、こんな感じの服着たアグがいたような……
>>299
>◆ 一言でいうと…本当は寂しがり屋 ◆
ちょっと照らし合わせて…。萌えた。
302変C:02/08/17 17:08 ID:???
アグたん、いっそ今ならドールで(以下略)
303名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/18 13:40 ID:9mEF5AUT
アグたん人形でないかな?
あっ、でもそんなん発売されたらみんなに(;´Д`)…ハァハァされちゃうか…
アグリアスオタとはいえ、
フィギュアに興味が無い人間の方が多いのでは?
アグたんファンって女性の割合かなり多そうだからフィギュア辛いかもね。
女性ですが
例のアグたんフィギュアは結構イイナーと思いました……
女だってアグタンフィギュア欲しい人いると思う!(てか自分)
で、着せ替えしたいよー!
弓使いとか風水士とか踊り子とか!
ポーズつけられたらもっと良い!
正直、人形を愛でるなんてキモイ。変態。氏ね。
>>307
ジョブ着せ替えは面白そう。モンクとか時魔道士とかピッチリ系はちゃんと着せるのが
大変そうだが。
踊り子のラムザキボーン
311変C:02/08/19 00:36 ID:???
フィギアは作る人の腕でかなり左右されるんで、微妙
ドールだと(顔はともかく)かなり簡単にできるらしいんで、あとは服装ですな。
うーんと…やっぱアグたんに踊り子衣装希望ー!

…ってな事言ってるから変態って言われんだな俺(w
>>311
いやむしろ俺敵には仲間ハケーン!ですが?
キモ男ばっかりだな
「私を護ってねアグリアス」
主の震える声が頭にこびりついている。
私は雨降るバリアスの谷を泥まみれになりながらよろよろ歩いていた。
「私にはあなたしかいないの・・・」
「あなただけは私の味方よね・・・」
うんざりだった。弱いのはいい。だが強くなろうとしないのは我慢ならなかった。
いっそのこと主の目の前で思い切り罵倒してやりたかった。
「私を護ってねアグリアス」
暗い部屋の中、主はベッドに腰掛けながら、窓際にいる私に声をかけた。
雷の光で、主の顔が一瞬闇の中から浮かび上がる。なんという顔だ。まるでロウ人形のように強張っている。
次の瞬間、重装の僧兵が部屋にどっと入り込んできた。
「オヴェリア様、お迎えに上がりました」
部屋に展開した兵の中から、薄笑いを浮かべたドラクロワ枢機卿が進み出た。
全力で戦えば、枢機卿も含め部屋にいる奴等くらいは皆殺しに出来たかもしれない。
だか廊下にも兵はぎっしり詰め掛けていた。これが我らの望みへのライオネル城主の答えか。
ベッドから跳ね起きて主は私を窓から突き落とした。下は川だ。

「私を護ってねアグリアス」

私は・・・
。・゚・(ノД`)・゚・。
>308 311
人形好きは俺もまったくわからんけど、アグリアス好きなのは共通してるからいいのでは?

ホントに作るとは思えんが・・・まあここ荒らさん程度にな。
人形まさか部屋に飾る・・・?