堀井雄二の思想

このエントリーをはてなブックマークに追加
勇者とは勇気ある者。
誰でもその素質はある
>>43
それも初めて聞いたぞ?
46名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/09 01:09 ID:7pRF6W2E
>41 40ですが、自分的には3、4らへんについての事しか考えてなくて、軽率な発言してしまいました。あなたの言う通り6、7では、私の意見は間違ってるというか、41さんの言う通りだと思います。すみませんでした。
>>43
でも結局、そのタブーにしたはずの恋愛から生まれた勇者に
世界を託すマスドラ。
実は、というかかなり頭が悪いに違いない。(それともそれらを全て
見越した上での恋愛禁止令だったのだろうか?)
万能じゃない、気まぐれな神様はドラクエの特徴。

>>46さん
41ですが、そんなんにいちいち謝らなくても……
律儀なお人だ。こちらこそ知ったような物言いをしてしまいしたが、
真実を知るのはもちろん堀井雄二さんのみでしょうから、
あまりお気になさらないで下さい。
>>47
×万能じゃない、気まぐれな神様→人間と変わらんギリシア神話の神
○万能かつ、気まぐれな神様→気まぐれに預言者を定めるキリスト教の神
ドラクエの神々は後者じゃない?
力封印して人間になってる間もミルドラースを魔界に閉じ込めていたマスドラは
万能だと思うよ。4のEDなんか一瞬で魔界に飛んできたし。
トロッコで20年回り続けていたのも計算のうち・・・?
あそこで主人公達に拾われるのを20年間待ち続けていたという事?
それならもっとまともな待ち方してくれよ・・・。

「じゃじゃーん!! 私が天空人プサン様だよ〜ん、はっはー」
なんて言われても引くけどね。
う、、、適当に書いたけど言ってもおかしくなさそうなセリフだ。
マスドラは神様の使い(代理人)であって神ではなかったはず。
ルビスも精霊神でちゃんとした神ではなかったはず。
そう思ってたので、7で神が出て来てぶったまげたのは自分だけですか。
神龍も龍の女王も神ではなかったような…。

4の人間と天空人の恋愛禁止について。
単純に人間世界と天空人の世界を分けていたからだと思う。
天空人は人間界を知って見てはいるものの限られた干渉しか許されず(もしくはしない)、
人間の世界の発展は人間に任されてた。
そこへ、能力と知識を持った天空人が降りて、
人間の世界に交わってはいけないと。
4の人間界を見守っていたマスタードラゴンの役目からいって
そういう意味なのでは?
511:02/07/10 22:28 ID:???
今晩は。1です。

>>23
確かにドラクエの世界には全体に暖かさが漂ってますよね。
でも私は日本の田舎の雰囲気とは違うように感ぜられます。
むしろ、時代劇に出てくる江戸の下町的人情というか…
ドラクエの田舎の描写(カボチ村とか)はあまりリアルではない、
どちらかと言えば戯画調なんですよね。

余談ながら、ド田舎で生まれた私は小学生の頃、
夜の村で、家の戸に鍵が掛かっているのに違和感を覚えました。
田舎じゃあまり鍵掛けないんですよね。
521:02/07/10 22:30 ID:EkiH7aP6
>>33
理系の方ですね?
科学に基礎と応用の明確な区別が出来たのは今世紀に入ってからだと思います。
それにドラクエで描かれるような時代には
科学と魔術や錬金術などの間にも明確な差は無かったでしょう。
ニュートンがオカルトマニアだったのは有名な話ですよね。

私が言いたかったことは
学問は出世の手蔓であるとして研究する、江戸時代の儒者のような学者、
意味が分からない古代の詩の研究、神学問答にうつつを抜かす学者などが
作中に全く出てこないことです。
ドラクエ7では、何度か学者が危機に当たって具体的な打開策を探り出します。
(風の神殿、コスタールなど)
「私の学問が机上のものとして終わらなくて良かった」
「わしは議論のためでなく問題解決のために研究している!」(うろ覚え)
「パパス王が無くなった今、私の研究は何の役に立つのでしょう」(DQ5)
上記の台詞からは、極めて実学的な態度の学者像が垣間見えます。

研究者の端くれを目指している私も、見習わねばならないといえるでしょう。
良スレだけど、決めつけはやめてね。
皆のゲームなんだから、皆それぞれの解釈があっていいよね?
それを踏まえた上で、このスレは楽しいな。
天空人と地上人のハーフであったり、勇者の血を引いているというのは
勇者である条件の一つではあるけど、実際に世界を救う勇者となるには
それ以外の要因(神に選ばれる?)も必要になってくるのではないかと思う。
6や7では単なる職業の一つといった感じになっているが、
それでも6の主人公は普通の人間より少ない経験で勇者になれるし、
アルスは水の精霊の加護を受けていたりと特別な存在である事に変わりはない。
>>54
「勇者」の意味が5までと6、7で変わってるんじゃないかな。
5までの勇者は、特別な力と運命を持った者だけど、6と7では「発見者」に近いと思う。
夢と現実の分裂とか、世界の封印とか、それまで誰もあえて触れようとしなかった世界の真実
に足を踏み入れて、皆に知らしめる者。
勇者が職業の一つになったのもその事が原因かと。
6主人公が速く勇者になれるのは4,5への複線だろうけどね。
賢者が神に選ばれた者のみなれるって言うのは
なにも考えてないような・・・
571:02/07/11 20:09 ID:???
>>53
・・・ひょっとして私のことですか?
うう、気を付けます。
581:02/07/11 20:21 ID:PllF324o
そう言えば、先日山本七平の『聖書の旅』を読みましたが、
砂漠に生きる民族にとって、自然は敵なんですね。
7の砂漠の人達のように、大地に感謝したりはしない。

ドラクエ全体には、人間が大きな存在に取り巻かれて優しく育まれている、
つまり『生かされて生きる』という感覚があるようですね。
この一種の運命論でもある感覚が、ドラクエ世界の宗教・倫理を
根底で支えているように思います。
59名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/11 20:52 ID:lWKACA8.
>>58=1 和辻哲郎『風土』は読んだ?
    自分は未読ですが、環境によって人々のものの考え方が
    違うとかそういう記述がなかったかな。

敵であるはずのモンスターを仲間にしちゃう世界ですから。
本来なら野生動物なんて脅威であり倒すべき存在なのに……。
自然に生かされている・自然と共存という考えはものすごく日本っぽい気がする。
禅宗思想だっけ?
堀井雄二の思想といえば、DQ7には超人思想が隠してありますね。
神を倒すのはオマケですが、実はそこでニーチェ超人思想のテーマが完結します。
死んだとされて実は生きていた神は、ここで本当に無用になります。

もちろん遊び半分の軽い比喩で、大真面目に振りかざさない所が
洒落ています。小さな子供は混乱するから、ゲームクリア後のオマケなのでしょう。
ここまでやり込むのは、物心のついた人達で、何となく印象に残れば十分みたいな。
そう考えると、どえらく幅広い年齢層に対応した作りに、少し驚かされます。
611:02/07/12 21:54 ID:gtsaTXAE
>>59
有名な本ですね。
直接読んだことはありませんが、敬愛する故会田雄次先生が
良く引用しているので、大略では分かります。
豊かな土地に産まれた民族は自然に感謝し、
厳しい土地に育った民族は自然を克服しようとする。
多湿地帯に育った人間はウェットで
乾燥地帯に育った人間はドライに、というように
民族的性格が風土の影響によって形作られる部分があるのですよね。

そういう見方をすると、ドラクエって全体的にさっぱりしてますよね。
ドライというほどではないけど。
そこら辺がドラクエの魅力でしょうか。

何だかドラクエの魔物って可愛過ぎますよね。
FFとかと違って話が通じそうというか・・・

>>60
恐れ入りました。深い読みですね。
私は神様、倒してないです。
神殺しはエディプス・コンプレックスの極地ですよね?
堀井氏にそういう側面があるとは気付きませんでした。

とりあえず、神様倒してみます。
ドラクエはキリスト教の世界観だと言われてますが、3だけは日本の神話の影響が強い感じがします。
最後のアレフガルドは雨の岩戸じゃないのかなと思いますが、皆さんどうでしょうか?
64◆S5vz/1Es:02/07/13 00:21 ID:???
堀井さんは神話好きということですね?1先生
65 :02/07/13 00:23 ID:???
たしか堀井インタビューで「お酒も飲めないし、大人のつきあいをしたこともない。
僕とは縁のないところで、大人の世界が存在してるんだろうなあ」みたいな話してますたね
そうか。やんちゃ坊主か
良スレだな。
このスレ勉強になります。
DQが欧米でヒットしない理由の一端が見えてくる気がする。

>>51
そうそう。田舎像はステレオタイプっぽいところあるよね。「〜だんべ」とか。
そこがよかったりするのだが。
夜に戸締まりしてるのは、よそ者(勇者一行)が来たからではと解釈してみるテスト。

>>64
神話でも、北欧とかケルトの話って見かけないような。あ、ホビットとエルフがあったか。

「わしは ピチピチギャルに なりたいのう」 この言葉の奥は深い。
>>60,61
そうなの? 神様殺しはエディプスさんによるものなの?
確かに5では父親死んでたけど。
5では親離れが隠れテーマなのではないかと思うくらい、
主人公も主人公の子供たちも親との接触が少なかったなぁ。
>>69
ゲームの中では、なかなか楽しい戦いになりますが、パーティーに
よる神殺しには至りません。ただ人間界の一住民になってしまいます。

ニーチェ超人思想の出典は、「神は死んだ!」「我は欲する」が
キャッチフレーズで有名な「ツァラトゥストラはかく語りき」です。
キリスト教文化圏では衝撃的なものだったようで、「我は欲する」の
解釈や「超人思想」の語感から、ナチズムに悪用されたようです。
文学肌の人は一度は目を通す問題らしく、堀井氏がゲーム以前は
原作畑の人である所から、類推しました。
>>70
お馬鹿な自分にも分かるようにもう少し説明してください…
神を倒して(ゲーム中は死なないけど)、
主人公たちが”超人”になったということ?

超人ってのは歴代ドラクエの勇者みたいな存在、という解釈でOK?
超人の定義について教えてください。
721:02/07/14 00:53 ID:3kVGktY.
>>64
先生とは畏れ多い。
その通りでしょうね。
>>65
言われてみれば下戸らしさが随所に感ぜられますね。
「大人の付き合い」とは何でしょう?(笑
>>67
皆さんのおかげです。

>>69-71
哲学板:ニーチェ『ツァラトゥストラはかく語りき』
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/philo/1014567051/
超人の定義も作中ではなされていなかったかと記憶しています。
強いて言えば、『神に拠らずに、自分で価値を創造することができる人間』
でしょうか?

ところでこのスレと同様の過去スレをご存知の方はいらっしゃいますか?
>>1>>71
哲学板は気づきませんでした。宗教から解き放たれた超人なので、精神的に
神に依存する必要がなくなった事だと、個人的に解釈してましたが
>>1さんの『神に拠らずに、自分で価値を創造することができる人間』の方が
スマートですね。
超人思想では「我は欲する」の相違が原因となる世界の争いが避けられず、
解決策があるとすれば、それは「信じること」で、この「信じること」は
超人の生き方にも矛盾せず、むしろ「信じること」には超人の持つ力強い
意志の力が必要だと、何かの本で読んだ事があります。
違う過程で同じ結論が得られれば、神様なんか要らないよ
という事でしょうか。ゲーム中の神様は負けちゃったけど元気そうなので
今後の作品でも、健在な姿を見られるのではないでしょうか。
神殺しといえばサガ1もそうだね。
スレ違いスマソ。
>73
最後の一説に笑ってしまったw
ユーモアのセンスありますなぁ
761:02/07/16 08:59 ID:bC6U7./A
>>69
補足として、神殺しがなぜエディプス・コンプレックスの
最も極端な表現であるのかについて説明します。

狭い意味でのエディプスコンプレックスとは
子供が望む母との原初的結合の快楽を
父によって阻害されるために、子は父を邪魔だと感じ、
時には殺意すら抱くことを指しています。
父がなぜ子の快楽を阻害するのか?
それは『父』とは社会の常識や道徳といった
義務的な原則を象徴する存在であるからです。
これを『現実原則』と呼びます。
要するに、「Hばかりしてられれば楽しいけれど
生きて行くためにはそうもいかねーな、あーめんどくせー」
という感覚です。

そして、広い意味でのエディプス・コンプレックスは
この社会の秩序や価値観に対する反感と、さらには
古い秩序を破壊して新たな価値を打ち立てようとする欲求を意味します。
この欲求を最も端的に象徴するのが「神殺し」です。
フロイト的には、全ての文明や文化・芸術作品は
エディプス・コンプレックスから産まれるとされています。

>>74
良く憶えていないのですが
あれは「神が真の悪の元凶だった」というストーリーでは?
ちょっとここで言う『神殺し』とはずれますね。
771:02/07/19 22:41 ID:UENmGhTk
ageてみます。

書き込み長すぎるかな・・・
78名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/31 14:50 ID:MjwB9sqU
age
 
80名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/31 14:51 ID:Mfzo48CQ
 
坂口の思想は?
>>81
人間と文明の否定
>>81
数出しゃ売れる
84山崎渉:02/08/03 09:43 ID:???
(^^)
>>13
一言だけ。
貴種流離は日本古来というよりは、人類古来のと言った方がいいでしょう。
少なくとも神話が形作られた以後の人類の共通認識だと思われます。
基本的にドラクエは「浪花節」で話が形成されてます。
判官びいきでもあり、大岡裁きであり、水戸黄門でもあるのです。
>>1
レブレサックのイベント(特に現代)を見る限り、性善説が堀井氏の絶対的な価値観でもない気がするんだが。
堀井は完璧主義者?
レブレサックのイベントは秀逸だと思う
ここでの評判悪いけど
90名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/08 01:59 ID:SH.QVsOI
神殺し、で思い出したがFC女神転生IIのカオス系展開は凄かった。
ルシファーと組んでヤハウェ(JHVH)を殺してしまうやつ。
別にキリスト教信者でもないが、やっぱリアル神がからむと
臨場感が違う。ヘラクレスの栄光にも、同種の魅力がある。
一方では、ドラクエの神はやっぱり「ユーモラス」だからね。
究極の父性の象徴、という具合には見えない。
ドラクエの基調は「全て世は事もなし」だと思う。それは文字通りの意味で
別に「幸福の恐怖」でも「退屈大好き」でもない。
魔王が進出しても勇者が神話をなぞってみせても、最終的には
日常性の世界に還元されると云うか。
>4
激しく話の腰を折ってすいませんが、
ジャンプ事件ってどんなのだったんですか?
>>91
詳しくは知らんので事情通の人に譲りたいが、
確かハゲとエニ糞のあいだで、ストーリー的な部分の情報は
事前には出さないという約束だったのに、エニ糞がジャンプに
情報流しまくって掲載されてて、ハゲが激怒したって感じだったと思われ。
93山崎渉
(^^;