1 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:
このスレの趣旨はドラクエの物語から堀井雄二の
世界観・価値観・人間観を探って行こうとするものです。
お話の作り方と、本人の価値観は違うかもしれませんが・・・
まずは、私から。
勧善懲悪主義
・言わずもがな。
性善説
・人間の悪意を煽り立てる魔物こそが悪の元凶である。
子供観
・常に無邪気で元気に走り回っている。
・厳しい躾を好まない。(これはペット観にも同様のことが言える)
大人観
・地に足を付け、堅実に日々の暮らしをおくるのが真の大人である。
・賭博性・放蕩を好まない。何事も程々に。
女性観
・おしとやかな女性よりも、いわゆる「姉御肌」の女性の方が
タイプに近いと思われる。
・描かれる女性像は総じて現実的で賢く、行動的かつ倫理的。
いわゆる「母性的」な雰囲気は薄い。
・アホな男は多数登場するのに引き換え、女は皆常識人で頭も良い。
今後も「不思議ちゃん」が登場することはまずないだろう。
皆さんの考えを聞かせて下さい。
神話を取り入れてるようでもある
3 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/05 22:55 ID:Y2Wex/vk
たしかに女性は強くて聡明なのが多いね
子供層とユーザーをなによりも大事にしているクリエイターだと思っている。
だがゲーム作りを自分だけで何でもしようとするきらいが強い。
あと、自分の才能に多少うぬぼれているところもある(ジャンプの事件でそう思った)
昔気質の職人タイプ。
._____.
|\ ̄∨ ̄/|
|≡>◎<≡|XTALSOFTやJVCに対するノンリスペクトは、
|/_∧_\|古今東西発祥を自国のものとせんとする韓国イズムを思わせる。
' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'
エロい。
小学生レベルのシモネタののほほんとした扱いが、
鳥山明並みにうまい。
11 :
1:02/07/07 01:44 ID:KfkgL5Hs
>>10 確かに。
えーと、なるべくなら業界関係の話題はハード板でお願いします。
あくまでゲームに投影された堀井の世界観を語るスレッドです。
もうひとつ私の感じた例を。
学問観
・極めて実学志向である。
ゲーム中の学者は、一人残らず実践的な研究を行っている。
(気球・古代魔法・進化の秘法etc)
こういうスレ好きだなぁ。
自分は全編を通してキリスト教的世界観、
というか土着的な運命論信仰を感じる。
「世界が必要とした時に勇者があらわれる」
「すべては神のお導き」といった感じの。
ファンタジー世界にはよくある設定なのかな?
13 :
1:02/07/08 22:56 ID:Jr8bc5gs
>>12 どうでしょうね?
私は堀井氏自身にはあまり宗教的なところはないように思います。
ドラクエの世界で神様の導きがどうこう言ってる人は
皆聖職者か老人、つまり枯れた人ですよね。
荒くれやバーテン、商人は神様などあまり意識していないように見えます。
私が思うに、どちらかといえば、
ドラクエの世界に出てくる人は醤油臭いと言うか・・・
ドラクエの話が日本古来の貴種流離を元にしているとは良く言われます。
平和が犯された時、伝説の英雄の血を引く勇者が
どこからともなく現れ、問題を解決するとまたどこへともなく旅立って行く。
残された人々は彼を神の使いとして祭り、語り継ぐ、と。
この構造は折口信夫の言う「マレビト」そのものですね。
私は民俗学は素人なので、これ以上は良く分かりませんが
こういう分析も結構面白いですね。
僕は一貫してキリスト教の影響が強いと思います。7の神父様以外に例があげられないが・・プレイしてて「あーヤパーリ」という事多かった
キリスト教的世界観はゲーム内で用いているだけで氏自身への影響は
あまりないのでは?
>>15 いやーでも7のストーリー見ると、結構堀井氏自身キリスト教への造詣は深そうだぞ。
神様が復活→みんな浮かれる→実は魔王だった という展開はまんま旧約聖書だと思ったし。
本物の神様の気まぐれっぷりもキリスト教っぽい。
確かに堀井氏にはあまり宗教くささを感じさせない。
あの世界観なのに不思議だ。
>13
”醤油臭い”=日本的、という解釈は正しいと思います。
完全なキリスト教や何かの宗教、というよりはより原始的な土着信仰を
感じさせるという意味で、自分は土着的な運命論信仰という言い方をしました。
6のゲントの村とか、ルビスのお告げとかが特にそういう感じがしたの
ですが。
6、特に7はそれまでの「血の伝統」や「王族」からぐっと離れて
庶民的な漁師の息子が主人公に選ばれたというのは
なにか革命的なものを感じさせました。
(まぁ、後に主人公の出生の秘密が分かるのですが、エンディングでは
フィッシュベルに安住するようなので)
そういえば1のラスボスの竜王が
「世界の半分を〜」という問いかけをするのは、
聖書でも似たような記述があるんじゃなかったかな。誰か詳しい人〜、、、
「マレビト」にはよそから来た人、の意味で幸いをもたらす人も
災いをもたらす人もいるそうですね。(ネットで調べた)
ドラクエ4の5章のオープニングで、勇者の村に迷い込んできた旅人
(ピサロですか?リメイクをやっていないのでわかりませんが)は、
典型的なマレビトですね。
19 :
15:02/07/08 23:54 ID:???
>>16 なるほど。でも造詣は深くてもキリスト教徒ってわけではない気がする。
俺が気になったのはDQ4のデスパレスの牢屋の神父の台詞。
「おお神よ!他のものはどうなっても構いませんから私だけはお救いください」
というやつね。結局極限状況では聖職者でも「隣人への愛」を切り捨てて
しまうというある種の皮肉の意味がこめられているのだと思った。
そういえば海外でのDQは宗教上の問題から教会の十字架が星型になっていると
聞いたことがあるけど、それに対する堀井の見解とかあるのかな。
20 :
1:02/07/08 23:56 ID:Jr8bc5gs
>>14 アルミラージ様、いつも執筆ご苦労様です(笑
レブレサックのエピソードはドラクエの中でも異質のエピソードですね。
基本的にドラクエの人々は魔物に見入られて悪事を働いても
全て魔物の責任にして反省しないのが常なのですが。
(御神木の町など)
あの神父様の話は、人間の原罪を取り扱ってますね。
ただし、神父さんがあそこで村を出るのは日本的感覚かと思います。
断じてプロテスタント的ではない。
このエピソードに限ったことではないですが、作中の神父や尼さんの考え方は
一神教のドグマ的なそれではありません。
むしろ、嘘も方便的な柔軟性を持っています。
私の場合、どうしても神父は坊さんに、黄金の女神像は観音像に見えてしまいます。
まあ、日本のキリスト教は中身は別物と良く言われますし、
日本的なキリスト教が堀井氏の宗教観に近いのでしょうね。
皆さん、できれば下げないで書き込んで下さい。
21 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/09 00:08 ID:dlgJW732
とっつきやすいけど、深いストーリーを作る
数少ないセリフで感動を呼ばせる
あげたくないけど、言われたのであげてみる。
神様の気まぐれさはギリシャ神話的だと思った。
宗教には詳しくないけど、
ドラクエは宗教は手段、と割り切っているところがある。
やっぱり、田舎の信仰みたいな、土着的な温かさ、薄情さ、愚かさ、
それゆえの人間への愛しさ。。。ナンテナ!
ドラクエは日本の田舎の雰囲気に似ていてそこが温かくて愛しいっす。
変なところに名言がある。
>>23 ギリシア神話の神は、気まぐれっつうより人間的。
一番気まぐれじゃないのはイスラム教の神様。善行を積めば緑園に行かせてもらえる。
キリスト教のは本当に気まぐれ。いくら善行を積もうが、助ける奴は助けるし助けない奴は助けない。
26 :
ファンク:02/07/09 00:22 ID:???
ちょっと聞きたいんだけど、しんりゅうとかは魔王のゾーマやミルドラースより断然強いのになぜわざわざ勇者に倒しに行かせるの?これって宗教的な問題?宗教とかあんま詳しくないんでよろしくお願いします。
>>26 神が地上に降りてきてドンパチやらかしたら、そこら中がソドムとゴモラになっちまうから。
28 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/09 00:27 ID:dXxGW1j.
>27 ワラタ(w なんて簡潔な回答なんだ!(w
主人公の血縁の縛り(?)が最も強かったのがロトシリーズで、
天空編、具体的に5を境に、
主人公は割と「祖先の勇者の血」からフリーになった気がする。
特に5の主人公はターニングポイントだったと思う。まぁ、母方の特殊な
能力はひいていたようだが。
神と魔王は一心同体だから
30 :
ファンク:02/07/09 00:30 ID:???
31 :
1:02/07/09 00:32 ID:pUNMvRWE
>>17 世界を救い、英雄の魂を受け継いでいた主人公が最後
従来の希望通りの漁師になってしまったのは良くも悪くも衝撃的でした。
結構批判もされていますが
私は主人公が社会構成員、つまり大人として認められたことを象徴していると解釈しています。
要するに漂泊の旅はユバールのような社会の埒外の存在だけが許されるものなのですね。
子供も社会的責任を持たないため、自由に旅して回ることができると。
で、旅をやめて主人公は大人になったと。
一種の子供である英雄には破滅が付き物ですからね。
ん〜、極めて古風な日本的感覚!
>>18 確かにピサロは典型的なマレビトですね!
>>19 あれは笑いました。
思うに、堀井氏は教典に書いてあるお題目よりも
日々の生活や、とっさの行動の中にこそ人間の真実があると考えているようですね
血縁的な縛りは4が最強じゃない?
ロトは後世で神格化されたけど、ロト自体は普通の人間の出自であるわけだし。
4勇者は天空人の血を引いていて、それが他の仲間との決定的な違い。
33 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/09 00:35 ID:Y3c7rHIE
>>11 実学志向っていうか
基礎的な研究をゲームのストーリーに取り込むのが難しいだけだと思う。
>>29 DQ4において天界と地獄(魔界?)が通じているというのも両者の近さを
表しているんだろうね。また勇者とピサロの境遇が非常に似ているのもそうかも。
>>32 でも天空人は大勢いるのに、なぜ勇者だけが勇者になったんだろう。
人間とのハーフだから?
それならハーフを量産すれば良かっただけのような気もするし…。
てなわけで4勇者はちょっと特殊な天空の血を引いている
努力家勇者、に一票。
>>34 君の言ってる事自体は正しいが、
29は単なるドラゴンボールネタだと思われ。
天空人と人間の恋愛は禁止されてたわけでしょ。
だから4勇者の父親は雷に打たれて死んでしまったし、母親は天空城に
連れ戻されるハメになったんだから。
勇者の両親の出会いと結婚は、偶発的なものだからこそ成立したわけで、
ハーフ量産は無理と思われ。
DQ4のマスタードラゴンって頭堅いね。けど、なんで5から人間的になったの?
>>37 なるへそ〜 そうだったね。ありがとん
でもそしたら他の天空人と4勇者との違いって何??
やっぱり当人が相当の努力家なんじゃないかと思うのだが……。
血縁うんぬんだけじゃなくてね。
他にも何かあるのかな。子供の頃からの英才教育とか?
そもそもマスドラ様はなぜ天空人と人間の恋愛を禁じてたんだ?
でもって何故4勇者は罰せられなかったんだろう?
40 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/09 00:49 ID:SVIdm6.Q
勇者って世界にたった一人しかなれないはず。(ダーマ神殿で転職すればできるけど)何人もいるほうがへんですよね?
>>40 ”たった一人しかなれない”という思想の根拠を述べよ。
6や7はそういう前提をとっぱらったという点で、堀井氏は
新たな世界観を生み出したかったのでは?
>>39 きっと天空人と人間のハーフは恐るべき力を持って生まれるからだろう。
いつか自分の存在が脅かされるのでは・・・と考えて
>>42 だからドラゴンボールネタやめろって。激しくつまらん。
ハーフ禁止にしたのは、生態系が乱れるからだろ。
勇者とは勇気ある者。
誰でもその素質はある
46 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/09 01:09 ID:7pRF6W2E
>41 40ですが、自分的には3、4らへんについての事しか考えてなくて、軽率な発言してしまいました。あなたの言う通り6、7では、私の意見は間違ってるというか、41さんの言う通りだと思います。すみませんでした。
>>43 でも結局、そのタブーにしたはずの恋愛から生まれた勇者に
世界を託すマスドラ。
実は、というかかなり頭が悪いに違いない。(それともそれらを全て
見越した上での恋愛禁止令だったのだろうか?)
万能じゃない、気まぐれな神様はドラクエの特徴。
>>46さん
41ですが、そんなんにいちいち謝らなくても……
律儀なお人だ。こちらこそ知ったような物言いをしてしまいしたが、
真実を知るのはもちろん堀井雄二さんのみでしょうから、
あまりお気になさらないで下さい。
>>47 ×万能じゃない、気まぐれな神様→人間と変わらんギリシア神話の神
○万能かつ、気まぐれな神様→気まぐれに預言者を定めるキリスト教の神
ドラクエの神々は後者じゃない?
力封印して人間になってる間もミルドラースを魔界に閉じ込めていたマスドラは
万能だと思うよ。4のEDなんか一瞬で魔界に飛んできたし。
トロッコで20年回り続けていたのも計算のうち・・・?
あそこで主人公達に拾われるのを20年間待ち続けていたという事?
それならもっとまともな待ち方してくれよ・・・。
「じゃじゃーん!! 私が天空人プサン様だよ〜ん、はっはー」
なんて言われても引くけどね。
う、、、適当に書いたけど言ってもおかしくなさそうなセリフだ。
マスドラは神様の使い(代理人)であって神ではなかったはず。
ルビスも精霊神でちゃんとした神ではなかったはず。
そう思ってたので、7で神が出て来てぶったまげたのは自分だけですか。
神龍も龍の女王も神ではなかったような…。
4の人間と天空人の恋愛禁止について。
単純に人間世界と天空人の世界を分けていたからだと思う。
天空人は人間界を知って見てはいるものの限られた干渉しか許されず(もしくはしない)、
人間の世界の発展は人間に任されてた。
そこへ、能力と知識を持った天空人が降りて、
人間の世界に交わってはいけないと。
4の人間界を見守っていたマスタードラゴンの役目からいって
そういう意味なのでは?
51 :
1:02/07/10 22:28 ID:???
今晩は。1です。
>>23 確かにドラクエの世界には全体に暖かさが漂ってますよね。
でも私は日本の田舎の雰囲気とは違うように感ぜられます。
むしろ、時代劇に出てくる江戸の下町的人情というか…
ドラクエの田舎の描写(カボチ村とか)はあまりリアルではない、
どちらかと言えば戯画調なんですよね。
余談ながら、ド田舎で生まれた私は小学生の頃、
夜の村で、家の戸に鍵が掛かっているのに違和感を覚えました。
田舎じゃあまり鍵掛けないんですよね。
52 :
1:02/07/10 22:30 ID:EkiH7aP6
>>33 理系の方ですね?
科学に基礎と応用の明確な区別が出来たのは今世紀に入ってからだと思います。
それにドラクエで描かれるような時代には
科学と魔術や錬金術などの間にも明確な差は無かったでしょう。
ニュートンがオカルトマニアだったのは有名な話ですよね。
私が言いたかったことは
学問は出世の手蔓であるとして研究する、江戸時代の儒者のような学者、
意味が分からない古代の詩の研究、神学問答にうつつを抜かす学者などが
作中に全く出てこないことです。
ドラクエ7では、何度か学者が危機に当たって具体的な打開策を探り出します。
(風の神殿、コスタールなど)
「私の学問が机上のものとして終わらなくて良かった」
「わしは議論のためでなく問題解決のために研究している!」(うろ覚え)
「パパス王が無くなった今、私の研究は何の役に立つのでしょう」(DQ5)
上記の台詞からは、極めて実学的な態度の学者像が垣間見えます。
研究者の端くれを目指している私も、見習わねばならないといえるでしょう。
良スレだけど、決めつけはやめてね。
皆のゲームなんだから、皆それぞれの解釈があっていいよね?
それを踏まえた上で、このスレは楽しいな。
天空人と地上人のハーフであったり、勇者の血を引いているというのは
勇者である条件の一つではあるけど、実際に世界を救う勇者となるには
それ以外の要因(神に選ばれる?)も必要になってくるのではないかと思う。
6や7では単なる職業の一つといった感じになっているが、
それでも6の主人公は普通の人間より少ない経験で勇者になれるし、
アルスは水の精霊の加護を受けていたりと特別な存在である事に変わりはない。
>>54 「勇者」の意味が5までと6、7で変わってるんじゃないかな。
5までの勇者は、特別な力と運命を持った者だけど、6と7では「発見者」に近いと思う。
夢と現実の分裂とか、世界の封印とか、それまで誰もあえて触れようとしなかった世界の真実
に足を踏み入れて、皆に知らしめる者。
勇者が職業の一つになったのもその事が原因かと。
6主人公が速く勇者になれるのは4,5への複線だろうけどね。
賢者が神に選ばれた者のみなれるって言うのは
なにも考えてないような・・・
57 :
1:02/07/11 20:09 ID:???
>>53 ・・・ひょっとして私のことですか?
うう、気を付けます。
58 :
1:02/07/11 20:21 ID:PllF324o
そう言えば、先日山本七平の『聖書の旅』を読みましたが、
砂漠に生きる民族にとって、自然は敵なんですね。
7の砂漠の人達のように、大地に感謝したりはしない。
ドラクエ全体には、人間が大きな存在に取り巻かれて優しく育まれている、
つまり『生かされて生きる』という感覚があるようですね。
この一種の運命論でもある感覚が、ドラクエ世界の宗教・倫理を
根底で支えているように思います。
59 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/11 20:52 ID:lWKACA8.
>>58=1 和辻哲郎『風土』は読んだ?
自分は未読ですが、環境によって人々のものの考え方が
違うとかそういう記述がなかったかな。
敵であるはずのモンスターを仲間にしちゃう世界ですから。
本来なら野生動物なんて脅威であり倒すべき存在なのに……。
自然に生かされている・自然と共存という考えはものすごく日本っぽい気がする。
禅宗思想だっけ?
堀井雄二の思想といえば、DQ7には超人思想が隠してありますね。
神を倒すのはオマケですが、実はそこでニーチェ超人思想のテーマが完結します。
死んだとされて実は生きていた神は、ここで本当に無用になります。
もちろん遊び半分の軽い比喩で、大真面目に振りかざさない所が
洒落ています。小さな子供は混乱するから、ゲームクリア後のオマケなのでしょう。
ここまでやり込むのは、物心のついた人達で、何となく印象に残れば十分みたいな。
そう考えると、どえらく幅広い年齢層に対応した作りに、少し驚かされます。
61 :
1:02/07/12 21:54 ID:gtsaTXAE
>>59 有名な本ですね。
直接読んだことはありませんが、敬愛する故会田雄次先生が
良く引用しているので、大略では分かります。
豊かな土地に産まれた民族は自然に感謝し、
厳しい土地に育った民族は自然を克服しようとする。
多湿地帯に育った人間はウェットで
乾燥地帯に育った人間はドライに、というように
民族的性格が風土の影響によって形作られる部分があるのですよね。
そういう見方をすると、ドラクエって全体的にさっぱりしてますよね。
ドライというほどではないけど。
そこら辺がドラクエの魅力でしょうか。
何だかドラクエの魔物って可愛過ぎますよね。
FFとかと違って話が通じそうというか・・・
>>60 恐れ入りました。深い読みですね。
私は神様、倒してないです。
神殺しはエディプス・コンプレックスの極地ですよね?
堀井氏にそういう側面があるとは気付きませんでした。
とりあえず、神様倒してみます。
ドラクエはキリスト教の世界観だと言われてますが、3だけは日本の神話の影響が強い感じがします。
最後のアレフガルドは雨の岩戸じゃないのかなと思いますが、皆さんどうでしょうか?
堀井さんは神話好きということですね?1先生
65 :
:02/07/13 00:23 ID:???
たしか堀井インタビューで「お酒も飲めないし、大人のつきあいをしたこともない。
僕とは縁のないところで、大人の世界が存在してるんだろうなあ」みたいな話してますたね
そうか。やんちゃ坊主か
良スレだな。
このスレ勉強になります。
DQが欧米でヒットしない理由の一端が見えてくる気がする。
>>51 そうそう。田舎像はステレオタイプっぽいところあるよね。「〜だんべ」とか。
そこがよかったりするのだが。
夜に戸締まりしてるのは、よそ者(勇者一行)が来たからではと解釈してみるテスト。
>>64 神話でも、北欧とかケルトの話って見かけないような。あ、ホビットとエルフがあったか。
「わしは ピチピチギャルに なりたいのう」 この言葉の奥は深い。
>>60,61
そうなの? 神様殺しはエディプスさんによるものなの?
確かに5では父親死んでたけど。
5では親離れが隠れテーマなのではないかと思うくらい、
主人公も主人公の子供たちも親との接触が少なかったなぁ。
>>69 ゲームの中では、なかなか楽しい戦いになりますが、パーティーに
よる神殺しには至りません。ただ人間界の一住民になってしまいます。
ニーチェ超人思想の出典は、「神は死んだ!」「我は欲する」が
キャッチフレーズで有名な「ツァラトゥストラはかく語りき」です。
キリスト教文化圏では衝撃的なものだったようで、「我は欲する」の
解釈や「超人思想」の語感から、ナチズムに悪用されたようです。
文学肌の人は一度は目を通す問題らしく、堀井氏がゲーム以前は
原作畑の人である所から、類推しました。
>>70 お馬鹿な自分にも分かるようにもう少し説明してください…
神を倒して(ゲーム中は死なないけど)、
主人公たちが”超人”になったということ?
超人ってのは歴代ドラクエの勇者みたいな存在、という解釈でOK?
超人の定義について教えてください。
72 :
1:02/07/14 00:53 ID:3kVGktY.
>>1
>>71 哲学板は気づきませんでした。宗教から解き放たれた超人なので、精神的に
神に依存する必要がなくなった事だと、個人的に解釈してましたが
>>1さんの『神に拠らずに、自分で価値を創造することができる人間』の方が
スマートですね。
超人思想では「我は欲する」の相違が原因となる世界の争いが避けられず、
解決策があるとすれば、それは「信じること」で、この「信じること」は
超人の生き方にも矛盾せず、むしろ「信じること」には超人の持つ力強い
意志の力が必要だと、何かの本で読んだ事があります。
違う過程で同じ結論が得られれば、神様なんか要らないよ
という事でしょうか。ゲーム中の神様は負けちゃったけど元気そうなので
今後の作品でも、健在な姿を見られるのではないでしょうか。
神殺しといえばサガ1もそうだね。
スレ違いスマソ。
>73
最後の一説に笑ってしまったw
ユーモアのセンスありますなぁ
76 :
1:02/07/16 08:59 ID:bC6U7./A
>>69 補足として、神殺しがなぜエディプス・コンプレックスの
最も極端な表現であるのかについて説明します。
狭い意味でのエディプスコンプレックスとは
子供が望む母との原初的結合の快楽を
父によって阻害されるために、子は父を邪魔だと感じ、
時には殺意すら抱くことを指しています。
父がなぜ子の快楽を阻害するのか?
それは『父』とは社会の常識や道徳といった
義務的な原則を象徴する存在であるからです。
これを『現実原則』と呼びます。
要するに、「Hばかりしてられれば楽しいけれど
生きて行くためにはそうもいかねーな、あーめんどくせー」
という感覚です。
そして、広い意味でのエディプス・コンプレックスは
この社会の秩序や価値観に対する反感と、さらには
古い秩序を破壊して新たな価値を打ち立てようとする欲求を意味します。
この欲求を最も端的に象徴するのが「神殺し」です。
フロイト的には、全ての文明や文化・芸術作品は
エディプス・コンプレックスから産まれるとされています。
>>74 良く憶えていないのですが
あれは「神が真の悪の元凶だった」というストーリーでは?
ちょっとここで言う『神殺し』とはずれますね。
77 :
1:02/07/19 22:41 ID:UENmGhTk
ageてみます。
書き込み長すぎるかな・・・
78 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/31 14:50 ID:MjwB9sqU
age
80 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/31 14:51 ID:Mfzo48CQ
坂口の思想は?
84 :
山崎渉:02/08/03 09:43 ID:???
(^^)
>>13 一言だけ。
貴種流離は日本古来というよりは、人類古来のと言った方がいいでしょう。
少なくとも神話が形作られた以後の人類の共通認識だと思われます。
基本的にドラクエは「浪花節」で話が形成されてます。
判官びいきでもあり、大岡裁きであり、水戸黄門でもあるのです。
>>1 レブレサックのイベント(特に現代)を見る限り、性善説が堀井氏の絶対的な価値観でもない気がするんだが。
堀井は完璧主義者?
レブレサックのイベントは秀逸だと思う
ここでの評判悪いけど
90 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/08/08 01:59 ID:SH.QVsOI
神殺し、で思い出したがFC女神転生IIのカオス系展開は凄かった。
ルシファーと組んでヤハウェ(JHVH)を殺してしまうやつ。
別にキリスト教信者でもないが、やっぱリアル神がからむと
臨場感が違う。ヘラクレスの栄光にも、同種の魅力がある。
一方では、ドラクエの神はやっぱり「ユーモラス」だからね。
究極の父性の象徴、という具合には見えない。
ドラクエの基調は「全て世は事もなし」だと思う。それは文字通りの意味で
別に「幸福の恐怖」でも「退屈大好き」でもない。
魔王が進出しても勇者が神話をなぞってみせても、最終的には
日常性の世界に還元されると云うか。
>4
激しく話の腰を折ってすいませんが、
ジャンプ事件ってどんなのだったんですか?
>>91 詳しくは知らんので事情通の人に譲りたいが、
確かハゲとエニ糞のあいだで、ストーリー的な部分の情報は
事前には出さないという約束だったのに、エニ糞がジャンプに
情報流しまくって掲載されてて、ハゲが激怒したって感じだったと思われ。
93 :
山崎渉:
(^^;