異端者の部屋

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69ラムザを語る ◆dtzyaiEw
聖騎士アグリアス語る
「柔らかい、というのかな、あれは。弱い、わけではないんだ。ラムザは強い、それは
私がよく知っている。ただ、その強さというのがな、私のように、敵を打ち倒して勝利を
得る、というようなものではない。ゆるやかで、優しく、いつもほほえんでいるようで、
でも激しいこともあって、……うまく言えないが、ラムザのそばにいると、何か、勝てる気が
する。そういう強さだ。
 子供っぽいところもある。頑固なところもあるが、そういう所も含めて、私はあの男を
信頼している。オヴェリア様に捧げた剣だが、あの男になら預けてもいい、と思えるよ。
 ……そ、それと、どうでもいいことだが、いや、ほんとにどうでもいいことなのだがな、
その、くるっと跳ねたくせっ毛がな、あの、なんだ、か、かわいいのだ(赤面)」

#聖騎士アグリアス…王女オヴェリアを守る女騎士。ラムザ達がオヴェリア護衛の任を
請け負ったのをきっかけにラムザと関わりを持ち、紆余曲折を経て仲間となって共に戦う。
年上で堅物の可愛くかっこいいホーリーナイト。最萌えにも出た。
70ラムザを語る ◆dtzyaiEw:02/07/01 23:40 ID:???
暗黒騎士ガフガリオン語る
「誰にでもあるだろ。こう、フッと我に返ッて、歩くのをやめてみてさ、自分の来た道とか、
行く先とかを、とッくり考えるような時ッてのが。そういう時、だいたい人間ッてのは
三種類に分かれる。自分のしてきたのがどンなにくだらない、意味のないことか
わかって愕然として、よそへ行っちまう奴。くだらないとわかっても今更引き返すわけにも
いかず、そのまま惰性でダラダラ歩き続ける奴。最後に、自分のしてきたのがどンなに
くだらない、意味のないことか、それすら気付かない奴だ。
 だが、ラムザはそのどれでもなかッたのさ。あいつは自分のしてることがろくに意味のない、
ガキの反抗期くらいにもくだらないものだとちゃアんとわかってたハズなンだ。だがそれでも、
ダラダラ歩いたり、よそへ行ったりは全然しなかったンだよ。
 わかるかい? 自分のやってることがバカバカしいことだと知っていてなお、それを信じて、
命を懸けて、他人の命まで懸けさせるッてのは、これは並のことじゃないンだぜ。
 正直、癪に障る話だがな。まッたくのところ、あれはちょッと、羨ましかッたなァ」

#暗黒騎士ガフガリオン…ゲーム前半、失意のラムザが傭兵に身を投じていた頃の傭兵団長。
世間の裏面を知り尽くした老獪なプロフェッショナルで、ラムザの兄・ダイスダーグの奸計にも
一枚噛んでいたが、最後には志を違えたラムザとの一騎打ちで命を落とした。
71ラムザを語る ◆dtzyaiEw:02/07/02 00:24 ID:???
神殿騎士ベイオウーフ語る
「酒場でミルクを頼む男だよ。そして、一文の得にもならないドラゴン退治を、誰かが困っている
からという理由だけで引き受けようとする男さ。人の事情に口は出さないが、人のピンチには
命がけで首を突っ込む。からかうとすぐムキになるが、本気で傷ついた時は決して怒らない。
そうして、すべてのゴタゴタが片付いてみたら、根無し草のこの俺が、一文の得にもならない
彼の戦いに最後までつき合う気になっていた。そういう男さ」

#神殿騎士ベイオウーフ…ゲーム終盤、サブイベントで仲間になる漂泊の剣士。ある理由から
一頭のホーリードラゴンを追っており、ドラゴン退治をしようとするラムザと酒場で知り合って以来
同行することになる。