Midi職人Mさんに素敵なメドレーを支援物資としていただきました。
しかし、曲名だけでは、それがどんな場面の音楽なのかわからないので、
音楽にあわせて、クリフトの旅(2章編)を書きました。
DQ4をやった事のない方がこれからやってみる時につまらなくなってしまわないように、書いたつもりです。
「」内の台詞は、すべてPS版でのクリフトの台詞です。
多少漢字変換やてにをはが違うかもしれませんが、大意は同じはずです。
台詞紹介を主にしたら、流れるように読める文章になりませんでした。読みにくくてすみません。
曲のメドレー順はこの通りです。
序曲→王宮のメヌエット(2章の始まり)→おてんば姫の行進→生か死か
→立ちはだかる難敵(カメレオンマン戦)→恐怖の洞窟(フレノール南の
洞窟~黄金の腕輪)→呪われし塔(さえずりの塔)→コロシアム→
王宮のメヌエット(マイナー?バージョン)→序曲
http://members13.tsukaeru.net/saimoe/upload/img/55.mid
2章のスタートは、サントハイム城から。
世継ぎ姫であるアリーナはたいそうおてんばで、城を抜け出したくて仕方ありません。
「じいやの ブライさまから うかがったのですが アリーナ姫は 一人旅に出る おつもりとか。
どうか そのような ムチャを なさらぬように!」
「姫に もしものことがあっては このクリフト……いや 王様が どんなに なげかれることかっ!」
と、最初はアリーナを諌めていたクリフトですが、どうしてもアリーナが城を抜け出そうとするので、
ブライと共に供を申し出ます。
(アリーナは嫌がっていますが、強引について来ます)
「姫と いっしょに 旅をすることに なるとは……。
なんだか 私ドキドキしてきました。 い いえ その 変な意味ではなく!」
というのが、旅立ちにあたっての彼の感想ですが、以降、
「アリーナ姫。おケガは ありませんか? 何かありましたら
いつでも このクリフトが 手当てさせて いただきます!」
こうして張り切ってホイミをかけまくってくれるのでした。
さて、出くわす敵をなぎ倒しつつ到着したテンペの村では、魔物にいけにえを要求されていました。
すでに何人もが犠牲となっており、今回犠牲者として選ばれたニーナは婚約中の身。
「たとえ 何者であろうと 恋人たちの仲を 引き裂くとは ゆるせません!」
ということで、身替わりに魔物に立ち向かいます。
ここでクリフトは
「もしもの時には 私が 命にかえても アリーナ姫を お守りしなくては……ぶつぶつ」
こうつぶやいています。この「命にかえて守る」という台詞は随所で登場します。
「クリフトは実は燃えキャラではないか?」と言われるゆえんです。
結局、彼らは魔物(カメレオンマン等)を撃破、テンペに平和をもたらすのでした。
次にやってきたフレノールでは、アリーナ姫の偽者一行が滞在中。
偽姫が美人では無い、という町のおばさんの言葉に
「にせの姫がアリーナ姫にかなうはずはありません!当然ですよね」
と、ちょっと得意げなクリフトですが、いざその御本人に会いにゆくと、目の前で誘拐されてしまいます。
「若い娘さんをさらうとは何たるひきょう者! ゆるせません!」
「町の皆さんもさぞや心を痛めていらっしゃるでしょうね。なんとかして早くあの娘さんを助けねば」
正義感に燃える彼らは、身代金として要求された黄金の腕輪を求め、洞窟に向かいました。
苦難の末(ちなみにここで三回全滅しました……)腕輪を手に入れた後で
「この黄金の腕輪、売ればたしかにかなりのお金になるでしょう。
やつらのねらいはお金なのか それとも 腕輪のもつ わざわいのチカラなのか……」
と、クリフトは気にしています。
気にしてはいますが、結局、偽姫と引き換えに黙って腕輪を渡す事になるのでした。
「娘さんは助かったし、アリーナ姫の身も無事でした。神よ感謝いたします」
と、いつも通りの神への感謝(省きましたが、あらゆる場面で神への祈りや感謝を口にしています)と共に、
迷惑をかけられた偽者を気遣ってもいます。
「あのにせのご一行、無事に旅を続けていればいいのですが。もちろん人をだますのは感心しませんが」
こうした、自分たち以外の町の人々等への気遣いぶりが、個人的にはツボです。
さて、町の人々から南の砂漠でバザーが出ている事を知ったアリーナは、当然砂漠のバザー見物へ行くと主張します。
「砂漠は気温も高く体調を崩しがちです。姫さまは大丈夫だろうか」
と気遣いつつも、アリーナにひきずられてすすむのがサントハイムご一行。
しかし、そのバザーには、サントハイムからの急使が来ていました。
サントハイム王の様子がおかしいとのことで、急ぎ城に戻る事になります。
「王さまは国のかなめ。王に一大事あらば 国もまたゆるぐのです。……いやな予感がします」
クリフトには時々こういう「予感」系の台詞が見られるようです。
神官だけに聖邪の気配に鋭い、というのもあるかもしれません。
城に戻った後で、今度は塔を目指す事になるのですが、どうしてそうなったのかは
是非実際にゲームをやって欲しいと思いますので、ここでは割愛します。
問題は、この塔でのクリフトです。
PS版のクリフトは高所恐怖症ですので、ここでは情けない台詞が登場します。
「…………。ああ、地上がどんどん遠ざかってゆく。ブルブル」
「下を見なければ……ぶつぶつ 下を見なければ こわくない こわくない……」
「あ あまり早足で歩かないでください。落ちたらどうするんです!」
などなど。PS版クリフトはへたれだ、と言われるゆえんのひとつです(涙)
でも、こんなに高い所が嫌いなのに、世界樹の木に登ったり、天空の塔に登ったりした時には、
ちゃんと戦力として戦ってくれるのでした。燃え、ませんか……??
……できれば他の人を連れていって欲しい、と口にしていますけれどもね。
しかしながら、地上に戻れば気遣いクリフトの復活です。
「帰り道は気がゆるみ、思わぬケガなどしがちです。どうぞお気をつけて」
等と言ってくれます。
さらに、サントハイム王が元気になり、アリーナが旅に出る事への許可がおりると
「世界中、どこへなりともお伴させていただきます!……はあ、幸せ」
という事で、嬉しそうにお供してくれるのでした。
次にやってきたのは、旅の扉。
小さな竜巻きに身を投じると、一瞬で離れた場所に運んでくれるすばらしいものです。
が、竜巻きに身を投じるわけで、以前から私は「あれって酔うんじゃないのか~?」と思ってました。
案の定、アリーナやブライはゲロゲロに酔ってしまうのですが
「感激です!わがサントハイムの国で旅の扉をつかった神官は私が初めて!
すばらしい神秘!ああ、いかなる技であの扉は動いているのでありましょうか」
と、クリフトひとりはピンピンしていて、知的好奇心に燃えているのでした。
高所恐怖症で旅の扉はへっちゃら。謎な体質ですね。
扉を抜けて辿り着いた隣国エンドールでは、コロシアムにて、武術大会の真っ最中。
当然アリーナが出場し、ひとりで5人勝ち抜いて優勝するのでした。
「姫さま。このクリフト、姫さまの優勝を信じています。がんばってくださいね」
という、クリフトの祈り&応援が、アリーナにどの程度影響したのか、は、わかりませんが。
ともかくも、優勝後にエンドールの人々と話しては
「姫さまの強さはみんなのあこがれなのですね。じーん……」
と、喜ぶクリフト。じーんって、そうそう口にできる台詞じゃないと思うんですが。
時々彼は恥ずかしげもなく言うんですよね……。独り言かもしれませんが……。
ま、まあ、クリフトって素直で純粋な人だからこういう事を言っても恥ずかしくないんでしょう…
…ということにしておいてください。
ところが、その喜びをわかちあうべく急ぎ戻ったサントハイム城はもぬけのカラ。
その謎を解くべく、サントハイム一行の旅は続くのです……。
クリフトがいろいろな面を見せるのが、PS版DQ4の魅力のひとつなのではないかと、
私は思っています。
たしかにへたれだし、姫ラブなんだけど。
姫が良ければ他はどうでもいい、というわけじゃなくて、周囲の人を気遣う優しさが
あるんですよね(偽姫一行が無事かと気遣うように)
もちろん一番大事なのはアリーナなんで、危険な場所から姫だけでも逃げて欲しいと
思ったりもするのだけども。
(最終決戦前あたりかな、そういう台詞があります。でもそんな事言っても姫がするわけない、
と続く台詞でした、たしか)
愛する人に無事でいて欲しいのは当然なわけで……。
でも、自分は逃げようとしてないんですよね。一緒に逃げよう、とは言わない。
命をかけて守ろう、とは言いますが。
そういう『本当にカッコイイクリフト』の台詞が多いのは、たぶん5章なので、
機会があったら、クリフトの台詞を追って、5章での彼の旅路をたどってみたいと思っています。
長文を読んでくださって、ありがとうございました。
しまった、ミス発見。
2章では、オート戦闘ではないので、クリフトがアリーナにホイミをかけまくる、
という事態は発生しません。5章でオートになると
「こらまて、アリーナはまだかすり傷なのになんでベホマだ?」
等という事になったりする……という噂なのでした。はい……。
自分でやってた時もそうだったような、違ったような。はっきりしないんですが。