今更!! ギガスラッシュを偲ぶスレ

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ドラクエ7でコケたのはゲームだけではなかった。
モンスターフィギュアコレクションも7でコケた。

モンスターフィギュアコレクション「ギガスラッシュ」を語ることで
ドラクエ近作の低迷の謎を解き明かすスレ。
ぷいぷいぷ〜
こりゃあ100逝かないな
ギガスラッシュよかったのになんでこけ??
5不可止たん、(;´Д`)ハァハァ:02/05/27 23:54 ID:???
ヽ(´ー`)ノ東不可止ワショーイ!!
6◆MAHOTORU:02/05/27 23:54 ID:yt4YaXxo
これ以上>>2を取られてたまるかァ!!
7名前が無い@ただの名無しのようだ:02/05/27 23:58 ID:VhhlZpLw
ネオファイヤー!!!!
うおおおお
7のモンスターが出た辺りからコケたように思われる。
それ以前のは懐かしさと予想外の出来のよさに買ってしまった人わりと多しと見るが如何?
ドラクエモンスターズのスマッシュヒットの影響もあるだろうね。
ハーゴン、シドー、ドラゴンゾンビ、死霊の騎士やベビーサタンなんかも出して欲しかった。
単純に7のドラクエモンスターに魅力がなかったのか?
それとも購買層が懐かしさからつい買ってしまった成人層が中心だったため
現役ドラクエ世代の子供たちを引き込めなかったから7モンスターの辺りでコケたのか?
ボトルキャップとカブったからか?
それとも7のゲームそれ自体に波及力がなかったゆえか?

しかし惜しい。出来は良かった。
10ホイミソ ◆1Lr6Li4Y:02/05/28 00:15 ID:???
なんか次々と新しいのがでて萎えた。
でもフィギぁのできは(・∀・)イイ!!
11イヒ粧師 ◆QXXXXYcY:02/05/28 00:18 ID:???
ぞー馬様ある?
ギガストラッシュ!
なんか全身金ピカのバージョンのあるけどあれはいったい・・・
>11
ないです。
竜王と変身後竜王はある。
キングレオとかデュランとか。
15イヒ粧師 ◆QXXXXYcY:02/05/28 00:29 ID:???
>14
そうですかあ・・・ありがd!!!
16 :02/05/28 00:31 ID:VssRlQf.
>13
コスト削減。。
>>16
どーもっす、てことはレアものじゃないってことか〜
混入率的にはレアかもしれないけど、
みんな彩色版を欲しがるという罠。
19 :02/05/28 00:45 ID:???
各弾のラインナップわかる人いねえ?
20名前が無い@ただの名無しのようだ:02/05/28 20:58 ID:LiIQw9Lk
俺的に7のモンスター結構いいと思うんだけどなぁ

6が1番いくない
ギルガメッシュかとオモタ
22名無しさん:02/05/28 23:48 ID:R88PrvVg
http://homepage2.nifty.com/tocchii-homepage/figure/figure_top.html

ラインナップがここに。
ボトルキャップとカブったからこのへんでコケたのかも。
もうちょっと続いて欲しかった。
ドラクエ4出たしドラゴンライダーとエスターク出してほすい。
>21
俺も
ねこまどうはスキにゃん
25オッパ ◆oppA1GB2:02/06/09 18:35 ID:???
準備保全〜
26オッパ ◆oppA1GB2:02/06/09 18:45 ID:???
ただいまよりこのスレはトーナメントの支援CG・SS・AAアップ用スレになります。
これ以降のトーナメント関連意外の書きこみはご遠慮下さい。

〜〜FFDQ板最燃男トーナメント!! Round1〜〜
http://game.2ch.net/test/read.cgi/ff/1023615728/
保守しまSYO!
ほっしゅほっしゅ
ゲームぜんぜんこけてないやん
よう、そこの君。辛気くさい顔してないで酒でも一杯どうだ?
ん?お前誰か、だって?
ああ、すまない。紹介が遅れたな。今日試合に参加している『カシム』という者だ
何?そんなやつは知らないってか?
そうか・・・まあなぁ、私もマイナーな役回りなんでね。

じゃあ改めて。私はカシム。転職を司るダーマの大神官を護衛する親衛隊長さ
大神官様は、ひょっとしたら君も名前くらいは知ってるかもな。フォズって子だ
前のトーナメントに出てて、その後もマリベルと会場で何か色々話をしておられた
にしてもあの子、あんな性格だったっけか?・・・ま、いいんだけどさ
まあ神殿ってのは娯楽の少ない所だからな。普段にはない経験が出来て楽しかったんだろう
あの場に参加できて本当に嬉しそうな顔をしていたな
ありがとう。彼女に仕える者としてここの人たちには礼を言わせてもらうよ

さて、私のことだが・・・どうもな、も一つ評判がよいのかよくないのか
『戦闘中に様子見なんかしてんじゃねえぞコラ』などと
画面の向こう(?)から愚痴られた覚えがある。
別に怠けてるわけじゃないぞ?相手の隙をうかがって攻めるのが戦士の鉄則というもの
・・・なんだけどなぁ。どうも無駄な動きと思われてしまうらしい。・・・チッ
それから妙に悪人扱いされることもあるんだな、私は。胡散臭いだの何だのと
性格もあって、まあそれはわかるんだが、たまに名前がいけないなんて言われたりする
・・・確か、おとぎ話に出てくる盗賊絡みのヤツとおんなじ名前だっていうんだが
んなこと知らないぞ。私が自分でつけたんじゃないんだからさ。この名前

あと、私のことで言うことってあったかなぁ・・・
なにぃ?『一番肝心な自分の体型のことが抜けてるぜ』だとぅ?
・・・ああそうさ。見ての通り私は短足だ。ああ短足さ!
余計なお世話だっての。ほっといてくれ
ははは、ロクなのないな。まあな。人に色々言われるのもしょうがないってところか
わかっちゃいるさ。何しろ私は一度はダーマを、あの子を守ってやれなかったんだからな
それで偉そうに親衛隊だってか?笑ってしまうよな

あの時はショックだったな。これでも神殿の親衛隊に選ばれるってのは結構大変でね
それに選任されたときは喜びに打ち震えたもんだ。私もエリートの一員だ!・・・てな
だからそれなりに力量にも自信があったのさ。一応、その時は
だけどそんなもの、魔物の前では所詮『井の中の蛙』『単なる自信過剰の馬鹿野郎』
それが身にしみるほどにわかった。恥ずかしいことに逃げることしか出来なかった
おまけに情けないのはその後立ち直るのにもちょいと時間がかかってな
殺伐とした吹き溜まりの町の酒場で酒をかっくらっていたりしたものだ
心が荒んでいく、っていうのはああいう時のことをいうのだろうか?
不味い酒だったな・・・あれは。あの不愉快な味は忘れられん

ま、そんなわけで人にとやかく言われる節なんて山ほどある
今さら正義の味方にはなれんさ。
ちょいと前は気取って色々カッコつけてみたりもしたが・・・どうもサマにはならん
それは、ま、あれの長さもあるしな・・・うるさい。そこ、人の足見て笑うんじゃない
結局私は私だ。どう考えてもヒーローって柄じゃあるまい
賞賛はいらない。そんなものを受けるに値するような男でもないことはとうに承知だ
私は勇者には、英雄にはなれん。・・・だから、私は戦士になる
この目に映るモノを守る戦士に・・・今度こそ、私はなってみせる
幸いなことだよな。私にはまだ守れるものがある
あの少年達が、フォズ大神官を救い、ダーマを奪還に協力してくれたおかげだ
私には再びチャンスが与えられたんだ。
一度悔しい思いをしたんだ・・・あの苦痛は忘れない
辛いのなら、苦しいのなら、同じ手は二度とくわんさ。
今度こそ私は神殿を守る。それがあの戦いで死んだ人々への、せめてもの償い
嘆いたって、過ぎ去った時も死んだ命も還ってはこない。なら私にできるのはそれだけだ
私には戦うことしかできない。ならば、精一杯戦ってやる。この身を粉にしてでも、だ

それに、もう一人・・・私には守る者が出来た。
ネリスという名の、あの吹き溜まりの町で出会った女がいてね
のろけかもしれんが、正直惚れたよ。
あいつに出会えたお陰で私は私を取り戻せた・・・少なくとも
酒場やスラムをふらつく嫌な自分から離れることが出来たんじゃないかと思ってる。
でもダーマの戦いで色々あってな。あいつ、体が弱いってのに魂まで酷使してしまって
今もベッドで寝たままになってる時の方が多い
だが、せっかく生き残れたんだ。まだ暗い顔をしているが
いつか笑わせてやるさ。いつになるかわからんが。いつか、必ずな
酒と女は泣きながら愛でるものじゃない。晴れやかな笑顔こそ似合いってものだろ。

今さら恥も外聞も気にしちゃいない。己の仕事に手段は問わない
精一杯やるだけやって・・・私は私のすべき務めを果たすだけさ
それで上手い酒でも飲めたら、それでいいさ。あの神殿で、あいつのそばでな

それが、プロってものだろう?
33ブロリー ◆AhoNiShI:02/06/15 18:11 ID:oAvjXldA
ho
34バッツ特別仕様車 ◆wButzZkI:02/06/15 19:12 ID:???
僕はバッツたんが好きだ
20歳とは思えないような言動と行動のバッツたんが好きだ
かなり好きだ。すげぇ好きだ。
いつか、バッツたんと亀を突ついて遊びたいと思う。
川原で、二人だけで。
無防備な笑顔を僕に見せ、無邪気に笑うバッツたん。
こうしているだけで、僕はこのまま死んだってイイって思うんだ。

僕はバッツたんが好きだ。
故郷の村を壊され…飛空挺を暴走させるバッツたんが好きだ。
常に旅に出ていた君、そんな君が唯一体を、心を休ませることが
できたのが、あのリックスの故郷だったんだろう。
そんな故郷を壊された君の心は、どんなに痛かったのだろう。
どんなに苦しかっただろう。
はるかなる故郷…Home Sweet Home。君の故郷でかかる曲は、
なんだか昔の懐かしさを思い出させるような、どこかさみしげで
暖かい音楽だね。いつか、君と二人でリックスの村に行きたいと思う。

僕はバッツたんが好きだ。
大切な故郷を壊されても、仲間を…殺されても…それでも。
それでも負けずに前を見て進んでいく君が好きだ。

誰よりも自由を愛し、故郷を愛し…そして世界を愛している君が、大好きだ。
35アーロンさん支援吉牛!!:02/06/18 00:06 ID:???
霊峰ガガゼトよ、キマリの話を聞け。ロンゾとは関係ないが。
今日、ベベルの手前に着いた。真夜中。
そしたら男が倒れていた。めちゃくちゃ怪我してて動けない。
で、よく見たら包帯が巻いてある。だが、傷が開いてる。
もう、アホかと。馬鹿かと。
お前、そんな大怪我で太刀引きずりながら歩くな。死ぬぞ。
安静だ。安静。
なんか右目もやられている。そんな身体で長い道を来たのか。何故そこまで。
二人に約束したんだ、とか言っている。もう見てられん。
お前、ポーションやるから手当てを受けろと。
だが、約束ってのはな、死んでも果たすべきなんだ、と男は言う。
ベベルにいる友の娘はいつ寺院に利用されてもおかしくない、
ビサイドかキーリカか、のどかな雰囲気の所へ連れて行かねば。手当てなど、すっこんでろ。
虫の息でそこまで言うと、男は、また立ち上がろうとして、倒れこむ。
そこでキマリはぶち切れた。
キマリは、ツノなしの自分はもう死んでいいと思っていた。愚かだ。
得意げな顔して何が、ロンゾの誇り、だ。
この男に、何故ここまで命を賭けられるのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
一言、友との約束だからと言うだけだろうが。
ツノを失くしたキマリだが、わかる。今、キマリがやるべきこと。この男の代りを務める。これだ。
娘を連れて行く。守る。これがキマリの運命。
人を守るというのは責任が多大に課せられる。代わりの見返りなどない。いいのか。
と、男はキマリを試す。眼光が最強。
そして、俺には構わず早くベベルへ行けと男は言う。果たされるなら、自分の命はどうでもいいと。
約束は、諸刃の剣。
並の男にはお薦め出来ない。
霊峰ガガゼトよ。キマリは、娘を守る。キマリは、この男、アーロンに誓った。
「覚悟を決めろ。ほかの誰でもない。これはお前の物語だ!」
「真実を見せてやる。怒るのも泣くのもそれからにしろ。俺についてこい」
「不満、だろうな。それとも不安か?・・・・・それでいい」
「今この時よりおまえのガードをつとめたい」(中略)「ブラスカとの約束だ」
「それから・・・こいつを連れていく」(中略)「こっちはジェクトとの約束だ」
「認められたいのなら、まず、与えられた任務を黙ってこなしてみろ」
「友との約束を果たしていた。・・・まだ終わっていない」
「幾つもの物語が終わった。・・・・だが、お前の物語は続くようだ」
「スピラは10年たっても何も変わらない。もっとも・・ここは変わることを拒否している世界、そう簡単には変わらんだろうがな」
「顔を見せろ」(中略)「目を開けろ」(中略)「覚悟はいいのか?」
「スピラは劇場ではない。ひとときの夢で観客を酔わせても現実は変わらん」
「ジェクトは、いつでもザナルカンドの家に帰ることを口にしていた。風景をスフィアに収め続けたのは、
帰ってからおまえに見せるためだ。しかし旅を続け、スピラを知り、ブラスカの覚悟を知り・・・。
そう、前に進み続ける内にジェクトの気持ちは変わった・・・・
ジェクトは、ブラスカとともに『シン』と戦うことに決めた」
「ジェクトはお前を愛していた」(中略)「しかし愛し方がわからなかったと言っていた」(中略)「これだけは伝えたかった」
「ガードはいつでも召喚士の味方だ。好きなようにやってみろ」
「相手の出方次第では・・・・・・・・・・・・やる」
「他人に頼るなとまでは言わんが・・・頼って当然、守られて当然とは思うな。そんな人間にはなるなよ」
「死を撒き散らす『シン』に挑んで召喚士たちは死んでゆく。
召喚士を守るためにガードは命を投げ出して死ぬ。祈り子の正体は死せる魂。エボンの老師は死人。スピラには死が満ちている・・・・・
『シン』だけが復活を繰り返し死を積み重ねてゆく。永遠にめぐりつづける死の螺旋だ」
37アーロンさん支援名台詞集2/3:02/06/18 07:40 ID:???
上の名前、間違えたっす・・・正しくは、アーロンさん支援名台詞集1/3です。

「おまえが虫ケラのように殺したキノックは、あれでも昔の友でな。仇はとらせてもらう」
「あの時・・・ザナルカンドに近づくほど俺も揺れた。
たどりついたらブラスカは究極召喚を得て・・・『シン』と戦い、死ぬ。
旅の始めから覚悟していたはずだったが・・いざその時がせまると怖くなってな」(中略)「何が伝説なものか。あのころの俺はただの若造だ。
ちょうどお前ぐらいの歳だったな。なにかを変えたいとは願ってはいたが・・結局は何もできなかった・・・・・・それが・・俺の物語だ」」
「さぁ、どうする!今こそ決断の時だ!死んで楽になるか、生きて悲しみと戦うか!自分の心で感じたままに、物語を動かす時だ!」
38アーロンさん支援名台詞集3/3:02/06/18 07:43 ID:???
「お前の物語が完結すれば、俺の物語にも決着がつくさ・・・ジェクトを待たせるなよ、あいつ、待つのは苦手だった」
「異界で眠れ・・スピラは、死人のものではない・・・」
「10年前、ジェクトの最後の言葉に従い俺はザナルカンドに渡った。
ずっとあの街でお前を見守るつもりでいたが、
『シン』がザナルカンドを襲った時、俺の考えは変わった。
ぬるま湯のような夢の世界ではなく厳しくても生きてそこにある世界・・
そんな世界を感じさせて欲しい、『シン』の目がそういっていたので
お前をここに連れてきた。このスピラにな」
「なんとも無謀だが…痛快な作戦だ」 
「続けろ」(中略)「これでいいさ・・・10年、待たせたからな」(中略)
「もう、お前たちの時代だ」
39◆.T27pR/Y:02/06/18 12:20 ID:/asZSIrc
7ノギガスラッシュは・・・
40キーファ離脱前セリフ1/3:02/06/20 07:55 ID:???
 おい アルス…。
 もう 寝ちゃったのか?
 アルス…。
 起きてるのか? アルス。
 …まあ 寝てるんでもいいや。
 これは オレの ひとりごとだ。
 こんなこと あまり
 話さなかったけど お前のウデにある
 そのアザ。じつは 気になってた。
 ライラさんとは ちがうけど
 たぶん お前も なにか 運命を
 せおったヤツ なんだろう。
 それにひきかえ オレは
 ただ 王子って身分に
 生まれついただけの男だ。
 オレ ほんとは お前が
 うらやましかったんだぜ。
 こんなこと いっても
 お前は 笑うかも しれないけどな。
 けど オレは ずっと
 さがしてたんだ。オレにしか
 できない 何かが あるはずだって。
 こんなふうに 思ったのも
 お前のおかげかも しれないな。
 ありがとよ アルス。
 ひとりごとは これで
 終わりだ。おやすみ…。
41キーファ離脱前セリフ2/3:02/06/20 08:00 ID:???
(ユバールの民・ダーツと手合わせ中のセリフ)

 とめてくれるなよっ!
 アルス!
 ダーツさんに 勝てば
 オレが ユバールの守り手として
 みとめられるんだっ!!

 そこだっ!
 とりゃーっ!

 (手合わせ終了)

 いえ ダーツさん
 あなたも さすがでした。

 さて 族長さま。
 これで オレを 守り手として
 みとめてもらえますね。

 悪く思うなよ アルス。
 オレが お前と旅をするのは
 ここまでだ。
 オレは この一族とともに
 この時代に 残る。
 ほら この剣を見てくれ。
 刃先に紋章がきざまれてるだろ。
 これは 神の守り手だけが
 持つことを許された 伝説の剣だ。
 これを オレにって……。
 オレは このまま
 ユバールの皆とともに
 神の祭壇を まもってゆくよ。
 このオレも いっぱしの
 伝説を 背負う男に なるわけだ。
 わかってくれるよな アルス?
42キーファ離脱前セリフ3/3:02/06/20 08:01 ID:???
 (旅の扉の前、キーファとの別れ)

 さあ ついたぜ アルス!
 ここから オレと お前たちは
 別の道だ。
 今まで 一緒に 旅ができて
 本当に 楽しかったよ。
 もとの世界にもどって
 オレの親父に 会ったら
 伝えておいてくれないか。
 あんたの息子は やっと
 自分の進む道を みつけたって。
 あ… でもよ。 アルス。
 オレが ライラさんに ホレたって
 ことは ナイショにしてくれな。
 さあ 行け! アルス!
43キーファ離脱前セリフ:02/06/20 08:01 ID:???
以上>>40-42をお借りします。
44Dearアルス(1/2):02/06/20 19:44 ID:???
俺はアルスと別れるとき、あいつを突き飛ばして元の時代に往かせた。
脅えたような驚いたような、悲しげな顔が、今でも忘れられない。
アルスを悲しませるつもりは無かった。
でも、ああやって勢いをつけて突き放さなければ、俺たちは進めなかったんじゃないかと思う。
俺は、ユバールの守り手としての道に、アルスは、あいつの掴むべき未来へ。
あの時無理に別れて進んだのは、正解だったと思ってる。
神を蘇らせる為の旅を続けるこの一族を守ること、それが俺の選んだ人生だ。
アルスはわかってくれてるよな?昔、火山の町エンゴウでこう言っただろ?
「俺は炎のように熱く生きたいと思ってる。どうせ燃えつきるならせいいっぱい熱く生きるんだ。そうだろ!アルス」
って。その通り、俺はこの時代を熱く生きてる。
王子だった時は、ただただ「生きている」という感じだったが、今は「生き抜いている」と思うんだ。
日々の充実感が全然違う。後悔なんてしてないぜ。
………親父やリーサには悪い事をしたな、と、ちょっとだけ思っているけどな。

実はあの後、石版が呼び出した「旅のとびら」のところまで行ってみた事がある。
でも、俺1人では台座さえ見つからなかった。
あれは、あの神殿からやってきた者が戻る、それだけの期間しか存在しないらしいな。
石版の導く先で、お前がどんな経験をするのか、どんな未来が待っていたのか、
話を聞いてみたい気もする。
だけど、その時にはライラも一緒にいて欲しいからなあ。
俺は、ライラのいない人生なんて、もう考えられないんだよ。
熱く生きるって事は、守るものを守り切ってこそだ、って、最近思うんだ。
ひとりで勝手に生きてゆくって事じゃなくてな。
へへ、俺も大人になったもんだろ? なんたって……
45Dearアルス(2/2):02/06/20 19:47 ID:???
「ここにいたのね。起きたら隣にいないから探したわ」
声に振り向くと、ライラが薄手の毛布を持って来てくれていた。
「今日は見張りを交代すると言っておかなかったか?」
毛布を受け取りながら尋ねた。本来、今日はライラの父が見張りの日だったが、
特別に俺の番になったのだった。
「聞いてないわよ?それに、見張りと言っても、ぼ〜っとしてたでしょう。
また、アルスさんたちを思い出していたのね?」
「お見通しだな、ライラには」
ふふふ、と笑ったライラは、ちいさく咳をした。お腹が大きくなってから、
咳をするのも苦しそうだ。
「ライラ、ダメだよ。身体を大事にしてくれないと。子供に何かあったら大変だろ」
「大丈夫よ、あなたの子供ですもの。強い子に決まってる。そうだわ、
男の子が生まれたら、名前はアルスにする?」
「そうだな……いや、アルスって名前はやめておくよ。俺のアルスは、
あいつひとりだからな。一生会えなくても、アルスは俺の友達だから」
「そう。あなたの大切な人だものね……。じゃあ、女の子だったら
マリベルにする?」
「えっっ、いや、それもちょっと……」
娘の口からマリベルのように辛らつな言葉が次々と出て来たらどうしよう、と
一瞬青ざめた。
マリベルの事は嫌いじゃないが、しかし……。
「ふふふふふ」
どこか嬉しそうなライラを、ちょっと睨んだ。舌を出す顔が可愛いぜっ。くそぅ。
「寒くなるから、先に寝ててくれ。暖かくしてくれよ」
「ええ、じゃあおやすみなさい」
「おやすみ」
大きなお腹を大事そうになぜながら、ライラは俺たちのテントへと戻って行った。

なあ、アルス。俺はこんなに幸せだ。だから心配はいらない。
お前もお前なりの幸せを掴んで、掴んだら離すなよ。
お前お人好しだからな〜、いつまでもマリベルにいいように使われていちゃダメだぞ?
以上、2レスおかりしました
47アルス支援:02/06/21 06:35 ID:???
アルスについて語ったマリベルのセリフ抜粋です。

マリベル
「ねえ アルス。 あんた ゆうべのうち 外に出たの?
>はい                
マリベル
「ふう〜ん おくびょうなあんたが 一人で外に出るなんて
めずらしいことも あったもんね。

マリベル
「めずらしいじゃない。アルスが 役に立つなんて。
たまには ほめてあげるわよ。

マリベル
「アルスも あの子をみならって もうちょっとしっかりしてよね。

マリベル
「ほら アルス! あんたが ポーっとした顔してるから
旅行か何かだと 思われちゃうのよ!
たのむから いつも口はきちっと閉めてなさいよ!

【考察1】
ぼけーっとしてたよりないかんじ。
ちょっと臆病でもあるらしい。
48アルス支援:02/06/21 06:37 ID:???
マリベル
「今なら サイン出来るんじゃない?
でも 字がきたなくて読めないかもね。おほほ!

マリベル
「ペペって あたし好みの美声の もちぬしだわ。
かたや あんたときたらホント ガキっぽい声よね。

マリベル
「う〜ん あたし よわっちい男にはきょうみないんだよね。
いい? アルスもあたしの 気を引きたかったら
もっと 強い男になりなさいよね。

マリベル
「アルスったら胸にあるアザって 聞いて変な想像してんじゃないの?
>いいえ
マリベル
「ホントかしら?
あたし あんたが けっこうむっつりスケベなの 知ってんのよ。

【考察2】
字が汚い、声がガキっぽい、弱っちい…… まだ子供ですから!
……ムッツリ?
49アルス支援:02/06/21 06:42 ID:???
マリベル
「へえ。 ジャンってトゥーラの名人ってだけじゃなくアタマもいいのね。
アルスとは 大ちがいだわ。

マリベル
「ちょっとアルス。 
あんたキーファのことが心配じゃないの?
>いいえ
マリベル
「じゃあ なんで あれを ほっとけるのよ!?

マリベル
「あ〜 もう!王さまに なんて説明すればいいわけ?
アルス たのんだわよ!
こういうときのために あんたが いるんだからね!!

【考察3】
頭が悪い、とか言ってるわりには、
辛い役回りはアルスにおまかせしちゃうんです。
キーファとの別れについての詳細はこのスレ(便乗)>>40-42
50アルス支援:02/06/21 06:45 ID:???
マリベル
「むかむかむか〜っ!
ちょっと 話しかけただけなのに
何で殺されなきゃなんないのよ。
いい?
この やり場のないあたしの怒りを アルスが
しっかり 受けとめなさいよ。
>はい
マリベル
「よく言ったわ。それでこそ あたしのしもべよ。
あんたは しもべのカガミだわ。
                
マリベル
「も もしもの時は あたしはお先に 失礼するからね。
あんたは男の子なんだから あたしが 逃げきるまで
ちゃーんと 戦いなさいよ!

マリベル
「ハディートのやつも ちょっとだけ 大人になったわね。
あいつが お礼を言うなんて!

アルスは……う うーん。
あ! あんた ちょっと 背がのびたんじゃない?

【考察4】
しもべかよっ!!
こんなことを言うマリベルを許してあげられる度量を感じます。(涙
男の子としてちょっとはたよりにされてるかな?
背ものびて、ちょっとたくましくなりました。
51アルス支援:02/06/21 06:51 ID:???
マリベル
「いきなり 村から 出てけって言ったと思ったら 今度は たのみごと?
まったく 調子のいいじいさんね。
アルスも そう思うでしょ?
>はい                 
マリベル
「あら? 半病人相手に……。
アルスって けっこう冷たいヤツなのね。          
>いいえ
マリベル
「……あんたって ホントお人好しね。 
そんなんだから いいように利用されるのよ。

マリベル
「アルス やったじゃない!
魔王を やっつけたうえに 神さままで 呼び出しちゃうなんて。
正直な話 アルスがここまで がんばれるなんて 思ってなかったんだ。
ちょっとだけ 見直したげる。
ちょっとだけね うふふ。

【考察5】
お人好しでもいいんです。冷たくしたら機嫌悪くするマリベル萌え(違

とうとうあの毒舌お嬢様にここまで言わせました。
成長したね、アルス。
52◆IZLD.zag:02/06/21 07:07 ID:???
エネミーにソルトを送る。アルスたん(;´Д`)ハァハァ…
53◆3ELRAMZA:02/06/21 07:08 ID:???
敵に塩おくりに来ました〜
54◆3ELRAMZA:02/06/21 07:09 ID:???
って、イズたんとケコーンかYO!!!!!
55アルス支援:02/06/21 07:20 ID:???
マリベル
「ねえ アルス。
あなた やっぱり お父さんの あとついで 漁師になるの?
>はい                 
マリベル
「ふーん……
まあ いまの アルスなら なんとか漁師も つとまりそうね。
むかしは ぜったい ムリだろうと 思ってたけどね。
かわるものよねー。
>いいえ
マリベル
「あれ そうなの?
いま ご両親に アルスならだいじょうぶって いっちゃった。
あなたが あとをついでくれたら ご両親も安心すると 思うけどな。


【考察まとめ】
平凡で頼りない、弱っちかった少年は成長しました。
魔王を倒し、神を復活させ、世界を救ったのです。
彼ならきっと、ものすごい勢いで世界一の漁師になれることでしょう。
頑張れアルス!行け行けアルス!

                    ……って、漁師かよっ!!
56アルス支援:02/06/21 07:22 ID:???
スレお借りしました。>>47-55

>52-54
助かりました。ありがとうございます〜
57スタイナー紹介 1/3:02/06/24 00:27 ID:???
アデルバート・スタイナー、33歳。
アレクサンドリア王宮騎士にしてプルート隊隊長。
世界の危機を打ち払う際にも大いに尽力し、
その誉れを不朽のものとした彼が歩んで来た道は、決して平坦なものではなかった。

各地で小競り合いが頻発していた不穏な時代。
運命の皮肉は、世に言う飛空艇革命によってその時代が幕を閉じた正にその年に、
幼いスタイナーから家族を奪い取り、彼は5歳にして戦災孤児となった。
辛くも騎士に命を救われた彼は、その体験を契機に自らも騎士への道を歩み始め、
16歳にして念願の騎士という地位を獲得する。
23歳で迎えた御前試合、まぐれながらも、アレクサンドリア随一の剣士と謳われた
ベアトリクスから見事勝利を奪う事に成功した彼は、その褒賞として、
アレクサンドリア史に栄光を刻むプルート隊の名を冠した新たな部隊の結成を希望。
後にアレクサンドリア本国がさる強大な敵の猛威にさらされた大混乱の中、
縦横無尽の活躍で多くの人々を助けたプルート隊の、これが結成であった。
しかし、彼らがその力を示すのは10年も先の事。
平和なアレクサンドリアにおいて、プルート隊は長らく役立たず同然に見なされ、
うだつのあがらぬ己が部隊の不甲斐無さに、スタイナーは長らく不遇をかこつ事となる。
当たり前の男なら、腐り、堕落してしまいかねない10年。
しかし、スタイナーの持つ剛直なまでの騎士道精神と忠誠心、
そしてアレクサンドリアを愛する心は、いささかたりとも鈍りはしなかった。
スタイナーのそうした本質的な強さは、彼の後々の雄飛の原動力ともなったのである。
58スタイナー紹介 2/3:02/06/24 00:28 ID:???
「人の為に生きることは真に自分の為なのか 教えて欲しい 何の為に人は生きるのか…」
スタイナーを生き様を象徴する言葉として、広く世に知られている言葉である。
だが、彼も始めからそんな疑問を感じていた訳ではなかった。

美点というものは、得てして微妙なバランスの上で成立している。
だからバランスを維持できなくなった時、美点は往々にして欠点へと転化してしまうものであり、
スタイナーに取っては過剰なまでの忠誠心がそれだった。
彼のアレクサンドリア王室への忠誠心はほとんど信仰に近いものであった。
王家の判断、行動は常に最善のものであり、それに従う事こそが正しい行いであると
固く信じていたスタイナーは、ひたすら忠誠にすがり、自ら正しさを判断する事すら放棄していた。
そんなスタイナーの転機となったのは、ガーネット王女の誘拐という、アレクサンドリア全史にも
未曾有の大事件であった。この事件に巻き込まれたスタイナーは、後々まで因縁浅からぬ関係となる
一人の男と出会う事になる。それが誘拐グループの一員であり、後にはスタイナーとも協力し、
世界に迫った危機を打破する事になる男、盗賊ジタン・トライバルであった。
厳格なスタイナーと奔放なジタンは、事の始めから激しく対立していたと言う。
法の守り手たる王宮騎士と法の外に生きる盗賊では、対立の激しさもいかんともしがたがった。
しかし、ジタンとの火花の散るような心の触れ合いが、彼と共に戦い抜いた過酷な日々が、
加えて事件が契機となった多くの出会い──ジタンの属する盗賊団タンタラス、黒魔道士ビビ、
竜騎士フライヤ、ドクトル・トット、そしてやはり事件を通じて成長したガーネット王女が、
スタイナーを大きく変えたのである。
59スタイナー紹介 3/3:02/06/24 00:29 ID:???
もはやスタイナーは、盲目的な忠誠にのみ従う頑迷な騎士ではなかった。
自ら最善の道を模索し、場合によっては個人的な反感を抑え、
あれ程嫌っていたジタンにガーネット王女の安全を託すような柔軟な判断力と度量を身につけた。
彼を変えた要因のひとつであったジタンが、自分自身の重い運命に押し潰されそうになった時には、
それまでとは逆にジタンを救う側に立てるような、そんな人間的な厚みも獲得した。
忠誠心と愛国心は変わらず持ち続けたが、ひたすら盲信し、すがるだけの対象としてではなく、
自ら判断した正義の下に選び取った事による健やかな頑健さを加え、遥か高邁なものとなった。
騎士としてだけではなく、一個の漢としてもそれまでより一回り大きく成長したスタイナーは、
さる高潔な女性を愛し、見事にその心を射止めるという快挙をも成し遂げたのである。

「人の為に生きることは真に自分の為なのか 教えて欲しい 何の為に人は生きるのか…」
スタイナーのこの言葉を、今一度想起されたい。
何故、人生において輝かしい勝利を手にした漢を象徴する言葉が、かくも疑問に満ちているのかを。
それは、スタイナーの感じた疑問こそは、万人が自らの答えにたどり着くべき普遍的な問いであり、
人の為に生きること、そして自分の為に生きることを同一のものとしたスタイナーの生き様──
彼が疑問を乗り越えて導き出し、そして体現した回答こそが、何時の世にも真なる漢の道として、
そして一個の理想として燦然と輝き続ける、真理への永遠の憧憬だからではないだろうか。
アデルバート・スタイナー。
アレクサンドリア王宮騎士にしてプルート隊隊長。
彼こそは正しく、漢の中の漢と呼ぶべき一人なのである。
60スコール支援:02/06/24 13:09 ID:???
重力発生装置を切り、ラグナロク内は無重力になった。

スコール「あっちの席に座れ。じっとしてろ。
(リノア、スコールの座るシートの上に落っこちてきて抱きつく)
リノア「帰れるかな。
スコール「……たぶんな。
     シートに座ってろ、ベルトをしめろ。
(スコール、隣のシートをリノアに示す)
 リノア「もう少しこうしていたい。
(スコールに身を寄せるリノア)
スコール「なあ、どうしてこんなにくっつきたがるんだ?
 リノア「スコールは、こういうのイヤ?
スコール「慣れてないんだ。
 リノア「子供の頃は?
     両親に触れたり・触れられたり、
     だっこされたり……安心しなかった?
61スコール支援:02/06/24 13:09 ID:???
スコール「両親……知らないんだ。どんなに記憶を辿っても出てこない。
     ああ、でもエルオーネがいてくれた。
     エルオーネが一緒にいてくれて手をつないでてくれた。
 リノア「安心できたでしょ?」
スコール「そうだな。
     でもいなくなった。引き離された。
     それからかもしれない。
     安らぎ……ぬくもり……そういうのが怖いんだ。
 リノア「失うのが怖いから、それなら最初からいらない?
     だから仲間なんていらないっていってたんだね。
スコール「……いやな子供だな。
 リノア「スコールはそうやって……
     そうやって、楽しいことやうれしいこと
     たくさん逃してきたんだね。
     それってきっとすっごく損したと思うな。
スコール「……かもな。
 リノア「絶対だよ。
(リノア、スコールにしがみつく)
62スコール支援:02/06/24 13:23 ID:???
 リノア「わたしは……こうしてるの、好きなの。
     お母さんに抱かれたり、くっついているのが好きだった。
     優しい頃のお父さんにもいつもくっついてた。
スコール「俺はあんたの親じゃない
(リノア、くつくつと笑う)
 リノア「もちろん。
     スコールは、いま、わたしに一番安心をくれるひと。
     安心させてくれたり、喜ばせてくれたり……いろいろくれる人。
     ま、がっかりも、腹立ったりも、
     ジリジリさせられるのも多いんだけどねぇ
(リノア、再び笑う)
スコール&リノア「悪かったな」
63スコール支援:02/06/24 13:24 ID:???
スコール「そろそろ自分のシートに戻れ。
 リノア「もう少しだけ。
     わたしたち無事に帰るんだよね。
スコール「そう信じるしかないだろ?
 リノア「帰ったら……一緒にいられなくなるね。
スコール「……かもな。
     未来のことはわからない。
     保証なんて誰にもできない。 
     そう言ってたのはリノアだろ?
 リノア「そういう意味じゃない
スコール「帰ってからのことは……帰ってから考えるさ。


  この後、魔女の力を受け継いでしまった所為で
  リノアはエスタに連れてゆかれ、二人はまた離ればなれになります。
  スコールはリノアを取り戻すことができるのか。
  それとも、この機に乗じて電波娘を封印しちゃうのか。
  続きはゲーム本編でお楽しみください……。
64スコール支援1:02/06/24 22:01 ID:???
エスタから2キロくらい離れたところに、その草原はあった。
あの未来都市のすぐそばにこんな穏やかな場所があるなんて、俺は知らなかった。
「ラグナおじさんがね、自分のすぐ近くにレインを眠らせてあげたいって。
本当に、あの二人は…愛し合ってたんだよ。」
そう、語るエルオーネの表情に、微かな悲しみが見えたのは、気のせいなのだろうか。
…俺には、よくわからない。

あの戦いから2ヶ月。

ガーデンも、世界も元通りになり、穏やかに時は過ぎていった。
俺も、リノアやサイファー達も相変わらずで、今までと何ら変わりのない生活を送っていた。
…そんなときに、彼女が俺を誘ってきたのだった。

あなたの、お母さんの所へ行きましょう、と――

「まさか、スコールが誘いに乗るなんて思わなかったな。」
俺の隣を歩きながら、エルオーネがくすくすと笑う。
「…俺だって、自分の母親がどんな人なのか、気になる。」
俺のその発言にエルオーネは少し驚いた表情をする。
「変わったね、スコール。
・・・ううん、変わってしまったのは前までのスコール。私のせいで…私があの日、孤児院にスコールを置いて行ってしまったから…だよね。ごめんね…。」
彼女が、申し訳なさそうに俺を見る。
俺は、なんと言って良いかわからずに、黙って下を向く。
すると、彼女は足を止め、俺に微笑みかけた。
65スコール支援2:02/06/24 22:02 ID:???
「……ここよ。
ここに、あなたのお母さん…レインが眠っているの。」
そこは今までと変わらない草原の風景。
そこにポツリと、墓石が立っていた。
刻まれている文字はレイン・レウァール。
…間違い無く、俺の母親の名前だった。
そしてそこには、まだ新しい花束が添えてあった。
「…ラグナおじさん、どんなに忙しいときでも必ず毎日ここへ来て、花を取り替えてるのよ。
今日も私達より先にここに来たみたいね。」
エルオーネはそう言うと、ずっと持っていた白い花を、その花束の横に添えた。
「…あなたのお母さんはね…」
静かに、優しくエルオーネが語り出す。
「本当に、本当に優しくて…私を、実の子供みたいに育ててくれたの。
ラグナおじさんが来た時だって、誰よりも、ラグナおじさんの心配をしていたのよ。」
そう、レインのことを語る彼女の表情は凄く穏やかで優しい。
しかしその表情の影には、先程のような微かな悲しみがあるのだろうか。
いつも穏やかなエルオーネに、そんな表情をさせる、レイン。
あの能天気なラグナが、本当に愛していたという、レイン。
そして、俺の実の母親である、レイン。
いったいどんな女性だったのだろうか。
彼女に育てられたら俺は、どんな人生を送ることになったのだろうか。
「・・・そんな顔、しないの。」
エルオーネがふわりと、優しく微笑む。
その表情にはもうあの哀しみは無く、いつもの”エルオーネお姉ちゃん”の彼女だった。
「今の貴方には、ラグナおじさん、大切な仲間…そしてリノアさんがいるでしょ?
…ま、私が言えたことじゃないんだけどね。」
エルオーネがはにかみ笑う。
俺は、どんな表情をして良いのかわからなくて、下を向いた。
しかし、確かに彼女に言いたいことがあった。
前までの俺なら、このまま黙ったままだっただろう。
言いたいことを内にためて、自分の殻に閉じこもってしまってただろう。
だけど…
66スコール支援3:02/06/24 22:03 ID:???
「…俺は…正直に言うと、あんたのこと恨んだこともあった。
置いてきぼりにされた時も、結構…恨んだ。…けど…俺は、その倍はあんたに感謝している。
…ありがとう。」
今の俺なら、言える。
自分の本当の気持ちを。
本当に伝えたい言葉を。
自分を出すのは決して怖いことではないと、リノアに教えてもらったから。
エルオーネはそんな俺を、驚きもせずに優しく見つめる。
「……うん。そうだね…スコールにそういってもらえると、私すごく嬉しいよ。ありがとう。」
彼女の言葉に、夏のにおいが纏う。

「ねえ、もっと、お母さんのことについて、聞きたいことない?」
彼女が嬉しそうに俺に質問する。

それから、俺はずっと母親について思っていたことを彼女に話した。

草原で、二人、幼い頃にそうしたように…。

はいおしまい。
67ラグナ支援1/4:02/06/25 21:55 ID:???

古いラジオがせせらぎのような音をたてながら、静かにお昼のニュースを告げた。
内容はいつもどおり、ウィンフィルからは遠く離れた戦火について。
ぴたり、とアスパラをつついていたフォークを止めて、あなたはそれに聞き入ってしまった。

しょうがないわよね、自称ジャーナリスト志望なんだもの。
あと5分は皿は片付かないでしょうね。
じゃあ、私は暖かい紅茶でもいれるとしましょう。

「エルオーネ、トマトを残しちゃダメよ」
小さいエルオーネが、お皿の上の赤色のこ憎たらしいやつと私を交互に恨めしそうに見てる。
いつもなら。そう、いつもなら、大好きなラグナおじちゃんが、
私の隙をみてぱくっと食べてくれるのにね。
今日はダメよ、今日はダメ。おじちゃんはすっかりラジオに夢中だから。
68ラグナ支援2/4:02/06/25 21:56 ID:???

3人分、マグに紅茶を注いで戻ってきても、テーブルの上には相変わらずトマトとアスパラが並んでた。
あなたの視線はどこか遠く……私の知らない場所に向かってる。

一番小さなマグをエルオーネの目の前において、ちょっぴり叱るのが私の役目。
「エルオーネ」
「だって…」
エルオーネがもじもじしてあなたを横目で見てたのよ。気付かなかったでしょうけど。
これは教育を考え直さなきゃね。男親はいつだって子供に甘いのよ。
そう貴方に言ってから、二人で照れてしまった日を思いだしてしまったわ。

思わずほころびそうになる顔をできるかぎりしかめて、もう一度私は呼びかける。
「ちゃんと食べなきゃダメでしょう」
でも、ここで事態は急展開。
ラジオがバカみたいに陽気に、新しい芝刈り機のコマーシャルを流し始めたから。
しっかりキョウイクするチャンスだったのに。……残念。
「お、エル〜、トマト食わないならおじさんが食っちまうぞ」
「いいよ?」
「じゃ、おじさんのアスパラとトレードだな〜」
ささっと目の前の皿を交換すると、私が口を挟む間もなくトマトはあなたの口の中。
「もうラグナったら。エルオーネの好き嫌いが治らないじゃない」
「好き嫌いじゃないよなー、エル?」
「うん、わたしじゃないよ。トマトがわたしを嫌いなの」
……どこでそんなへ理屈を覚えたんだか。呆れてしまうわ。

やっと空いたお皿を流しに運んでいく途中で、
流行りの曲がラジオから流れ出すのを私は背中で聞いていた。
69ラグナ支援3/4:02/06/25 21:57 ID:???

〜shall I be the one for you〜
"わたしはあなたのたった一人の大切なひとになれるのかしら?"
女性歌手の、甘くて切ない歌声が耳をかすめていく。

あなたは夢見るひと。
あなたの目がどこか遠くをみていても
わたしはあなたのたった一人の大切なひとになれるのかしら?

そう、この歌のタイトルはたしか……
"Eyes on Me"
"私に注がれるまなざし"

逆だわ、全くの逆。
理想と現実のギャップは激しいのよ。
好き嫌い言う子にどうやってトマトを食べさせるか。
今私にさしせまっている課題はそれ。
現実なんてそんなものなのよ。
だってあなたの目は、もっとずっと遠い所を見てる…
ウィンフィルから離れた遠く遠く。
私の知らない場所を見ているんだって、そう思ってたのよ。
70ラグナ支援4/4:02/06/25 21:58 ID:???

だから。
何気なく振り向いた瞬間、あなたと思いきり目があってしまって、
思わず私、真っ赤になってしまったわ。
誤魔化そうとして「もういっぱいお茶いる?」なんて
聞いてしまったけどあれは失敗ね。
声はすっかりうわずっていたし、だいいち、
もうあなたのマグも洗っちゃってたんだもの。

たどたどしい手付きでお茶をいれる私の背中を、
あなたは見ていてくれたのかしら?

ねえ、ラグナ?



fin
71DQ2冒険の書:02/06/26 01:13 ID:???
今日一日このスレをお借りしたいと思います。
72DQ2冒険の書:02/06/26 01:15 ID:???
ムーンブルクの城から傷ついた兵士が1人
このローレシアにやってきた。
ムーンブルク城が大神官ハーゴンの軍勢によって
滅ぼされてしまったという知らせだった。
ムーンブルクの王女は無事なのだろうか。
僕に旅立つ日が訪れたようである。
ローレシア城下町にある道具屋で薬草を買い揃え
僕は遥かなる旅路への第一歩を踏み出した。

何度か敵に遭遇しながらも父上から授かった銅の剣で
敵を倒しながらリリザの町を経てようやくサマルトリアへ
たどり着いた。サマルトリア王に挨拶に行ったのだが
どうやらサマルトリアの王子は勇者の泉に向かったらしい。
それにしても、サマルトリアの王女に冗談で王子の友達じゃないって
言ったら押し売りと勘違いされるなんて…(´・ω・`)ショボーン。

サマルトリア周辺でレベルを上げて勇者の泉へと向かった。
勇者の泉にいる老人に王子のことを尋ねると、王子は
ローレシアに向かったそうだ。一足違いだったか…。
仕方がないので一度ローレシアに戻ってみると…、
今度はサマルトリアに戻ったらしい。
なんだかさっきからぐるぐる回っているような気がする。
僕はいいかげん疲れてリリザの街で少し休もうと宿屋へ
入ると…、イタ━━(゚∀゚)━━!!
王子曰く「いやー さがしましたよ。」
それはこっちのセリフだ。
73DQ2冒険の書:02/06/26 02:04 ID:???
湖の洞窟で銀の鍵を手に入れるときにキングコブラによって
2人とも毒に冒されてしまった。毒けし草ももはや尽きていたため
ホイミで回復しながらなんとかサマルトリアに戻った。
だが、戻ったときに気づいた。サマルトリアの王子がキアリーを
覚えていたことにっ。覚えたんだったら教えてくれればいいものを。
まあ僕も忘れていたんだから人のことは言えないのだけれど。

ローラの門をくぐり僕らは一路ムーンペタを目指した。
さすがに大陸を超えると敵も強力になってくる。
王子と協力しながらようやくムーンペタへたどり着いた。

ムーンペタは世界のほぼ中心に位置する町だけあって活気がある町である。
武器防具もローレシアよりも良いものが売っているし福引所なんて場所もある。
町はずれにムーンブルクの兵士がいたので話を聞いてみると、ムーンブルクの王女は
行方が知れないようだ。やはり一刻も早くムーンブルクへと行かなければ。
それにしても人なつっこい犬が僕達の跡をついてきたのには参った。
ムーンペタの犬は皆こんな感じなのかな。
74DQ2冒険の書:02/06/26 03:23 ID:???
ムーンブルク城はなんとも酷い有り様だった。
建物もボロボロでそこに残るのは人々の無念のみ。
ムーンブルク王の魂が王女が犬にされてしまったということを教えてくれた。
そしてラーの鏡を使えば王女を元に戻すことができるということも聞いた。
ラーの鏡を手に入れなければ。

ムーンブルク城で言われた場所を探し、ラーの鏡を手に入れた僕達は
一度ムーンペタの町へ戻った。そこで、ふとあることに気づいた。
この町にいた犬、あれが王女ではないだろうか。
僕達は緊張しながらラーの鏡をムーンペタの犬にかざした。
すると、鏡は砕け散り目の前にはムーンブルクの王女の姿が。
こうしてムーンブルクの王女が仲間になった。
やっとロトの血をひきし者3人が揃うことができたのだ。
1人だとくじけそうなときもあるだろうけど
3人だったらこの果てしなき世界をどこまでも歩いていけるような気がする。

ムーンペタでうわさに聞いた風のマントを手に入れた僕達は北西のルプガナの町を目指した。
ムーンブルク西の祠を抜けて広大な砂漠を通り、ドラゴンの角と呼ばれる
2つの塔の南側に到着した。この塔の上から風のマントを身に付けて飛ぶと
河を越えて北側へ行くことが出来るらしい。
塔を昇る途中足を踏み外し一度1階へ落ちてしまった…。
今度は慎重に昇り塔の上から風に乗って空を飛んだ。そしてうまく河を越えることができた。
さあルプガナは目の前だ。
75DQ2冒険の書:02/06/26 03:49 ID:???
港町ルプガナもムーンペタと同じように活気のある町だ。
そして港町だけあって変わった人も多いようである。
町を歩いているとバニー姿のお姉さんに声をかけられた。
「ねえ、あたしって かわいい?だったら ぱふぱふ しない?」
僕は王女が後ろからにらんでいるのが怖くて…、
い、いや、大切な使命があるのにそんなことをしている場合ではないので
丁重に断った。

街はずれにある広場に行くとなにやら少女がグレムリンに襲われている。
助けなくては、と思い僕達は魔物たちに勝負を挑んだ。
王子はマホトーンで敵の呪文を封じ込め、王女はマヌーサで敵の攻撃を封じた。
僕は2人の盾になるよう敵に切りかかる。
そして王女のバギと僕の剣によってグレムリンたちを退治することができた。

少女はこの街の船主の孫娘だったらしく、船主は僕達にお礼に船を貸してくれた。
これから世界を回る僕達にとって船は心強い味方だ。ありがたく使わせていただくことにした。
僕達はまず僕達の第二の故郷とも言えるラダトーム城をめざし海原を行く。
76DQ2冒険の書:02/06/26 09:58 ID:???
ラダトーム城についた僕達は国王に謁見しようと玉座へ向かったのだが、
そこに王の姿は無かった。玉座のそばにいる兵士の話によるとハーゴンを
恐れるあまりどこかへ隠れてしまったらしい。ハーゴンの脅威は人々の
心にまで迫ってきているということを改めて感じさせられた。
一刻も早くハーゴンを倒して人々が安心して暮らせるようにしなければ。
僕達はラダトーム城をあとにし、伝説のロトの剣が眠るといわれている
竜王の城を目指した。

その昔、竜王を倒し世界を救った勇者の時代に船はまだなかったという。
だから、ラダトームから竜王の城へ行くには大変な道のりだったらしい。
今は船ですぐに往復できるのだから便利な世の中になったものだ。
竜王の城はかつて魔物たちの巣窟だっただけあってミイラ男、ゴーゴンヘッドなど
の手強いモンスターが僕達に襲い掛かってくる。
それらをなんとか振り切り最深部と思われる場所にたどり着いた。
そこには…、かつて世界を脅かした竜王のひまごがいた。
僕達は一瞬警戒したが、竜王に敵意はないらしい。
それどころか、ハーゴン討伐のための貴重な情報を提供してくれた。
時代は変わったものだ。そして、何が正義で何が悪であるかは
種族によって決まるものではないのだなとふと思うのであった。

竜王の城の中心部にロトの剣は眠っていた。長年眠っていたにもかかわらず
手にした瞬間、勇者ロトの力が自分に伝わってくる。
自分にとってまた心強い味方が増えたようだ。
77DQ2冒険の書:02/06/26 10:43 ID:???
竜王から5つの紋章のことを聞いた僕達は紋章を集めるために世界を巡ることにした。

まずたどり着いたのが漁師の町ザハン。この町の男性はみな漁師になるため
漁の時には町には女性と子供しかいなくなるようだ。
町の中に犬が一匹僕たちの袖を引っ張りながら吠えた。
何かを伝えようとしてるんじゃないかと思い、
その犬が示した場所を探ってみると、なんとそこには金の鍵が。
これで今までいけなかった場所へもいけるようになるぞ。
それにしてもなぜこんなところにあったんだろうか。

ザハンには神殿があってシスターに入ることをとめられたのだが…、
やっぱりちょっと気になるのでこっそりと覗いてみることにした。
バリアのダメージを受けながら回復魔法で突き進む、かなり強引な進み方だ。
ようやく何かありそうな場所へたどり着いたけど、鍵がかかっていて
中には入れなかった。うーん残念。機会があればまた来よう。
78DQ2冒険の書:02/06/26 10:58 ID:???
次に行ったのはデルコンダル城。この城の王様は大の格闘好きらしく
モンスターと戦わせて、それに勝利した者に褒美を取らせているらしい。
なにか情報が得られるのではないかと思い、僕達も挑んでみることにした。
出てきたモンスターは、キラータイガー。恐ろしい相手である。

まず僕がロトの剣で切りかかり、王子はギラで援護射撃、王女はマヌーサで
キラータイガーを惑わせようとした。王女のマヌーサは効いたのだが
王子のギラは効かなかった。そしてキラータイガーの鋭い牙が王女に襲い掛かる。
一撃で王女は重傷を負ってしまった。
僕は早く決着をつけなければまずいと思い、素早く攻撃に出る。王子はホイミで
王女をカバーし、王女はラリホーを唱えた。しかしキラータイガーには効かない。
しかし、王女のマヌーサのおかげでキラータイガーは誰もいないところへ攻撃をしてくれた。
そして次の僕の攻撃でなんとかキラータイガーを倒すことができた。

王様には満足してもらえたらしく、褒美をもらえることになった。
そこに出てきたのはなんと月の紋章。こんなに早くに紋章が手に入るなんて。
残る紋章はあと4つ。僕達は次の紋章を求めて出発した。

それにしても武器屋の親父さんが大事そうに持っていたガイアの鎧、
こっそり持ってきちゃったんだけど、いいのかなあ…。まあいいか。
ホークマンを倒したときに悪魔のしっぽというアイテムを見つけた。
なんかつけてみたい衝動に駆られるのだが、いい事は起こらないだろうな。やめておこう。

一度サマルトリア、ローレシアに戻り、サマルトリアではロトの盾を手に入れ、
ローレシアではロトの印を手に入れた。そして僕達がロトの子孫であることが証明できたので
アレフガルド南にある祠にてロトの兜を授かることができた。
その祠に旅の扉があったので何気なく飛び込んでみると
真っ赤に燃え上がる3つの炎が象徴的な祠へと出た。炎の祠である。
この祠に何かあるかもしれないという話を思い出した僕達は山彦の笛を吹いてみた。
すると山彦が返ってくるではないか。祠周辺を調べるとそこには太陽の紋章があった。

これで紋章は2つ目だ。残る3つの紋章はどこにあるのだろうか。
80DQ2冒険の書:02/06/26 12:26 ID:???
中央の大陸に沿って船で南下していくと一見何もないような小さな小屋が見える。
この小屋が地下都市ペルポイの町の入り口だということは金の鍵で扉をあけるまで
気づかなかった。ペルポイはロンダルキアのふもとのすぐ南に位置するため
ハーゴンの呪いを警戒して地下に町を作ったのだそうだ。
地下都市というと暗いイメージがするのだが、
どこかから聞こえる美しい歌声がそれを忘れさせてくれているようだった。

道具屋に立ち寄るとうわさに聞いたとおりメニューの中に隙間がうかがえる。
僕達はその隙間を指差し、牢屋の鍵を譲ってもらった。

この街の牢屋にラゴスが捕まえられているらしいのだが、牢屋を見た限りでは
誰も見当たらない。仕方がないので牢屋に入ってくまなく探してみると…。イタ━━(゚∀゚)━━!!
見つかったラゴスは逃走しようともせずあっさりと奪った水門の鍵を返してくれた。
ん?しかしこの水門の鍵って誰の持ち物なんだ?

それにしてもボーイもお風呂もないのに120Gもするペルポイの宿屋って…。
81DQ2冒険の書:02/06/26 13:13 ID:???
ペルポイからさらに西に向かい大陸を通る河を昇ってテパの村を目指した。
しかし、テパの村を目前に控えたところでゴールドオーク、ヒババンゴ、首狩族の
魔物の群れに襲われる。ルカナンを受けた僕達はなんとか逃げ出そうと試みたが
まわりこまれてしまう。僕達にとってテパの村はまだ少し早すぎたようだった…。

僕達は竜王に大灯台へ行くことを勧められたことを思い出し、大灯台へ向かうことにした。
その途中ムーンペタに紋章があるという情報を思い出し、ベビルを倒し水の紋章を手に入れた。
残る紋章はあと2つ。

ムーンブルク西に大きくそびえたつ大灯台。かつてはムーンブルクの兵士達がロンダルキアを
監視するために使われていたらしいが、今ではすっかり魔物達の住処となっている。
塔をのぼり紋章を探す僕たちの目に一匹の魔物の姿が映った。その魔物は僕達と目が合うや否や
奥の部屋へ逃げ込んでしまう。少し気になって後を追ってみるとそこには老人の姿が。
こんなところに人間がいるなんて…。僕達は警戒しながらもその老人についていくと
案の定それはモンスターの罠だった。だが、モンスターはルプガナでも戦ったことのあるグレムリン。
ルプガナでの経験を活かし、無難に魔物をやっつけることに成功した。
そして、グレムリンは星の紋章を手にしていた。これで残る紋章はあと1つだ。
82DQ2冒険の書:02/06/26 14:49 ID:???
デルコンダル城周辺で修行を積んだ僕達は再びテパの村を目指した。
今度はなんとか敵から逃れながらも無事村に到着することができた。
テパの村は大陸の山奥にある村でムーンペタやルプガナなどに比べると
どちらかというとのんびりとした雰囲気のする村である。
だが売られている武器防具は強力で高価なものばかりだ。

僕達は世界で唯一人水の羽衣を織ることのできるドン=モハメ老人を訪ねた。
僕達は聖なるおりきとあまつゆの糸を持っていたため水の羽衣を織ってもらえるそうだ。
この2つの道具がなければ織ってはもらえないらしい。さすがは芸術家といったところか。
数日後に引き取りに来ることにして老人のもとをあとにした。

以前ペルポイでラゴスから受け取った水門の鍵はこのテパの村のものだったらしい。
そしてこの水門を開ければ満月の塔へ船で渡っていけるようになるのだそうだ。
サマルトリアの王子が鍵を使って水門を開く。
それと同時に僕たちの次の目標は満月の塔に決まった。
83DQ2冒険の書:02/06/26 16:13 ID:???
数日間、テパの村周辺で修行をして過ごす。
サマルトリアの王子がベギラマという強力な攻撃呪文をおぼえた。
僕も負けずに剣技に磨きをかけなければ。

そして約束の日にドン=モハメ老人から水の羽衣を受け取った。
水の羽衣は僕が今まで見てきたどの服よりも美しく輝いていた。
僕達は老人に感謝して丁重に水の羽衣を頂いた。

武器防具も新調して僕達はいざ満月の塔に挑んだ。
満月の塔には地獄の使い、バピラスなどさらに手強い敵が待っていた。
だが、修行した成果が出たようで竜王の城や大灯台のときと比べ
比較的危なげなく進むことができた。そしてようやく月のかけらを見つけ出した。
満月の塔を見守っていた老人はこうして僕達が月のかけらを手にすることも運命だと言う。
そしてザハンで聞いた話が真実であれば、僕達がこれから行く運命の場所は珊瑚に囲まれた洞窟である。
84DQ2冒険の書:02/06/26 16:58 ID:???
デルコンダル南西にある珊瑚に囲まれた洞窟。
ここが僕たちの行くべき場所に違いない。
僕は月のかけらを天高くかざした。
すると見る見るうちに浅瀬が沈んでいき洞窟への道が開かれた。

海底の洞窟は火山によってできたらしく中は溶岩であふれ返っている。
王子のトラマナで溶岩によるダメージを防ぎながら進んでいく。
しかしながらこの洞窟は階段の数が半端じゃない。
きっと外部からの侵入を防ぐための手段なのだろう。

何度も階段を上り下りしているうちに最深部らしい場所へたどり着いた。
そこには祭壇があり邪神の像が祭られている。ロンダルキアへ行くためには
あれが必要なのだ。だが、そう素直に渡してくれるわけでもなく
地獄の使いが僕たちの前に立ちはだかった。

王子のベギラマと僕の攻撃で地獄の使いを倒した僕達は邪心の像を手にする。
そのとき地獄の使いの「ハーゴン様ばんざい!!」という最期の言葉が聞こえた。
彼らにとってはハーゴンこそが正義なのだろうか。ふとそんなことを考えてしまう。
自分の信じているものが正義だとすると彼らもまた正義なのではないか。
だがここで足を止めるわけには行かない。ハーゴンが世界を脅かそうとしている以上は
僕達は進み続けなければならないのだ。それこそ自分の信じる正義に従って。
ハーゴンのいるロンダルキアを目指して僕達はベラヌールへと向かった。
85DQ2冒険の書:02/06/26 17:49 ID:???
デルコンダルより東へまっすぐ船で進み、僕達はベラヌールの街に到着した。
ベラヌールは水の都と呼ばれているだけあり非常に美しい街である。
だがそんな美しい街で事件は起こった。

長旅で疲れたため少し休憩しようと宿屋に泊まったのだが…、
その翌朝、サマルトリアの王子が動けなくなってしまった。
王子によるとハーゴンによって呪いがかけられたのだと言う。
王子は呪いのせいで弱気になっているが放っては置けない。
世界樹の葉があれば病気を治せるかもしれないということを街の老人から聞いた。
僕と王女は望みを託して世界樹へと急いだ。

サマルトリアの王子のいない旅は厳しかった。
やっぱり僕達は3人じゃないと駄目なんだということを強く感じた。
だから再び3人で旅するために僕と王女は必死になって世界樹の葉を探した。

ベラヌールに戻り、取ってきた世界樹の葉をすりつぶして王子に与える。
すると王子の顔は見る見る良くなっていった。
王子は「心配かけたな。それじゃあ行こうか」だって。
さっきまで「僕はもうだめだ」って言ってたのは誰なんだよ。
86DQ2冒険の書:02/06/26 18:22 ID:???
ベラヌールの街の奥にある旅の扉からロンダルキア南の祠へと移動する。
そして祠の近くにある岩山の前で邪神の像をかざした。
すると大きな入り口が地中から顔を覗かせた。遂にロンダルキアへ行く道が開かれたのだ。

ロンダルキアの洞窟に入って真っ先に思い出したことがある。
ここに最後の紋章があるということを。僕達は山彦の笛のこだまが返ってきたところを
探し、命の紋章を見つけた。これで5つの紋章が全て揃ったことになる。
そしてロンダルキアに行く前に行くべき場所ができたわけである。

僕達はデルコンダル北西に位置する精霊の祠へとやってきた。
そしてその祠の祭壇の上に立つと5つの紋章が輝き始めた。
どこからともなく美しい声が聞こえる。大地の精霊ルビス様の声だ。
ルビス様はかつて勇者ロトと交わした約束を果たし、
僕達にルビスの守りを与えてくださった。
この守りが僕達をハーゴンの呪いから守ってくれるに違いない。

僕達はまたひとつ勇気を与えられてロンダルキアへ向かうのであった。
87DQ2冒険の書:02/06/26 18:48 ID:???
ロンダルキアへの道のりはとてつもなく険しかった。
入り組んだ地形、いたるところに仕組まれている落とし穴、そして無限回廊。
それだけではなくキラーマシーンやドラゴンなど戦術を駆使して
やっと互角に戦えるぐらいのモンスターが絶える事なく行く手を阻む。
それでも僕達は3人の力を合わせてそれを乗り越えた。
そしてようやくこの長い洞窟から光を見ることができたのである。

ロンダルキアは一面雪で覆われていた。
僕達にはその景色に見とれる暇さえ許されず、
サイクロプス、ブリザードといったモンスターが襲いかかってくる。
敵を振り切りながらロンダルキアにあるたった一つの祠へとたどり着いた。

僕達にとって次に目指す場所が最後の目的地となる。
88DQ2冒険の書:02/06/26 22:34 ID:???
僕達は遂にハーゴンの城へ来た。長かった旅もようやく終わるのだ。
緊張しながら城の中へ一歩踏み出す。だがそこにあったものは
懐かしいローレシアの光景だった。なぜここにローレシアが。
もしかすれば今までの冒険は全て夢だったのだろうか。
そう思い始めたときに精霊ルビス様の声が聞こえた。
これはハーゴンのまやかしなのだと。

ルビス様の声が聞こえると同時にローレシア城は崩れ去り、
禍禍しいハーゴン城がその姿をあらわした。僕達にもう迷うものはない。
邪神の像を掲げて上の階へあがり、城の頂上を目指した。

アトラス、バズズ、ベリアルというハーゴン直属の部下と
死闘を繰り広げながら遂に大神官ハーゴンのいる玉座へとたどり着いた。
「この私を大神官ハーゴンと知ってのことか」そうハーゴンは尋ねた。
知っているからこそここまで苦労してきたのだ。いま最後の戦いが始まった。

ハーゴンの攻撃力は並大抵のものじゃない。王子と王女は防御しつつ
回復に専念し、僕だが攻撃に出るしかなかった。
だが、危険な状態になったとき王子と王女が助けてくれる。
その信頼があるからこそ僕は全力を出して攻撃に専念することができるのだ。
ハーゴンの攻撃を受けながらも僕は稲妻の剣で攻撃する。
そして僕が会心の一撃をハーゴンに放ったとき、ハーゴンは倒れた。
89DQ2冒険の書:02/06/26 22:55 ID:???
ハーゴンを倒した僕達はようやくこの永い戦いが終わったのだと安堵した。
だが、戦いは終わってなかった。大神官ハーゴンが最期に、
「破壊神シドーよ。ここに生贄を捧げる」という言葉をつぶやいた。
その時、ハーゴン城が大きく揺れ出し炎が舞い上がった。
破壊神シドーがこの世界に降臨したのだ。

僕達は残る力を振り絞って戦った。
王子はスクルトで僕たちの身を守り、
王女はルカナンによりシドーの強固な外皮を崩す。
そして僕は渾身の力で稲妻の剣を振り下ろす。
どれだけ身を守っていてもシドーの激しい炎を受けると重傷を負ってしまう。
2度続けて攻撃を受ければ命はない。
しかし回復呪文がわずかな差で間に合い僕達は戦いつづけた。
そして、王子も王女もMPが尽きかけてきたその時、
僕の攻撃が遂にシドーを打ち砕いた。

僕達は呆然とした。戦いに勝利したのかどうかもわからないような状態だった。
だが、そんなときにどこからともなく僕達を優しく包む暖かい声が聞こえた。
あれは、誰の声だったのだろうか。母親のような懐かしい声だった。
僕達の旅は終わったのだ。
90DQ2冒険の書:02/06/26 23:06 ID:???
僕達はローレシアへ帰ってきた。遥かなる故郷へ。
ハーゴンを倒したという知らせはもう世界中に広まっているらしく
ローレシアでも皆が僕達の帰りを待っていてくれた。

そして、父上は僕に王の座を譲ると言うのだ。
王子も王女も、そしてローレシア中の人々が僕の返答を待っている。
そして僕は答えた、「はい」と。

僕達の冒険は今終わった。そして僕達の新たな冒険が今始まった。

                                   -The End-
91DQ2冒険の書:02/06/26 23:07 ID:???
長い間スレをお借りさせていただいたことに感謝いたします。
ありがとうございました。
92◆3ELRAMZA:02/06/26 23:37 ID:???
おつかれ!
よくぞ最後まで完走したッ。感動した!
93R@mi-kan:02/06/27 14:07 ID:???
支援SSがくるーよー
時間切れ尻切れ激しく御免だよー(涙)
94R@mi-kan:02/06/27 14:15 ID:???
「遂にここまで、か?」
 視線と雪の冷たさが、真新しい傷にしみる。
「まだ、戦えるわ!」
 吹雪を予感させる風の中、倒れた仲間を背に立ち、ティファは、敵と対峙していた。
 雪の陰影に溶け込むような銀の影。赤いものが刀身を伝い流れる。
 セフィロスの姿は、北方の獣と同じものをまとっていた。
「いきがるのもいいが、もう夜が近い。じきに嵐も来る」
 遠くを見る風に、目を細めおとがいを上げた。
 視線がそらされた隙をつき、ティファは、懐へ飛び込んでいった。
「無駄に動くな」
 振りかぶった拳を、こともなさげに受け止めてみせた。
 片手にティファを掴んだ状態で、半身を捻り雪上に叩き落す。
「んうっ!」
 半凍結した結晶が悲鳴を上げ、冷気が露出した皮膚を突き刺した。
95R@mi-kan:02/06/27 14:17 ID:???
「どうした、まだ遊び足りないのか?」
「……そっちこそ、何を考えているの? 早くとどめを刺したらどう? いくら貴方でも、吹雪に巻き込まれたらたまらないんじゃない?」
 ティファの言葉をきっかけに、沈黙の時間が流れ始めた。
 遠くに木々が震える声がする。風も更に冷え込んできた。
 倒れるティファに背を向け、セフィロスが歩き出した。その先には、所々紅に染まった雪に埋まるようにして、気を失っているレッドXIIIがいた。
 赤い獣の首を掴むと、尾の先まで2メートル以上はある巨体を背に担ぎ上げた。
「ここから一番近い山小屋へは二時間はかかる。立てるのなら早くした方がいい」
「何故、私達を助けるようなことをするの?」
「一時休戦だ。嫌なら手出しはしないが?」
 セフィロスはそう言い、森へ踏み出した。
 風の中に、雪の断片が混じり始めていた。
96R@mi-kan:02/06/27 14:21 ID:???
   //////////

 クラウドとレッドXIIIが負った怪我は、外見から思っていたほど深刻ではなかった。
 止血と、回復を促す魔法の処置を終えると、物音で起こさぬよう、慎重に寝室を出た。
 居間には暖炉があり、それが小屋全体の暖房の役割を担っていた。
 まだ焚き付けたばかりの火に向かって、セフィロスが薪を投げ入れていた。角を刃物で削って逆立て、火が空気と触れやすくなるように加工してある。
「……ねえ」 
 絨毯に直に座っていたセフィロスが振り返る。
 銀の髪に翡翠の目。揺らめき出した炎に照らされて、微かに緋色を帯びている。
「私達、貴方を倒すために旅をしてきた。なのに、どうして貴方は」
「そんなに敵に助けられたのが嫌か?」
 鼻にこもるような微笑。
「違う。ただ……貴方のしていることの意味がわからないの!」
 薪が爆ぜると同時に、金色の火花が舞った。
 セフィロスが立ち上がった。
「……久しぶりだな」
「えっ」
「この距離で、お前と話すのは」
 目の前に立たれると、身長と長髪が、余計に威圧的に感じる。
「覚えているか?」
 忘れがたい記憶の底。
 クラウドと比べて、幾分低い調子の声は、ティファの心に、たやすく入り込んできた
97R@mi-kan:02/06/27 14:24 ID:???
 ソルジャー部隊がニブルヘイムに到着した日の夜、村の年頃の娘数人が呼び出され、兵士達の相手をするようにいいつけられた。遠方からの客人を女でもてなすのは昔からのことだともいわれた。当時はまだ、その手の悪習が地方には濃く残っていたのだ。
 少女達が二人か三人ずつ組になって、兵士等が泊まる部屋へ向かう中、ティファだけは、別の階に連れていかれた。
 一人残され、半ば怯えながら部屋のドアを引き、寝ている相手の顔も見ずにベッドに身を潜らせた。シーツで涙を拭い、肩を震わせていたティファを抱いたのが、セフィロスだった。
「もう一度、お前を抱きにきた」
 すかさず左からの蹴りを叩きつける。セフィロスはそれを腕で受け流し、強引に手を掴んでティファを引き寄せた。
 魔物の目を見てはいけない、と言われたことがある。
 邪悪な眼差しは心を迷わせ、魂を吸い取ってしまうからだ、と。
 碧色に浮かぶ、黒の三日月。
 ティファの体は、セフィロスの腕の中で力を失い、指先から唇まで絡め取られ、しなだれるように、絨毯の上に倒れた。
98R@mi-kan:02/06/27 14:37 ID:???
  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´・ω・) <  お騒がせしました 続きは後日がんばります
 (つ旦と)   \___________
  と_)_)

デワデワ
>R@mi-kan さん
楽しみにしてますんで頑張ってください。
100名前が無い@ただの名無しのようだ:02/06/30 05:33 ID:M.QAhzhg
100。イェー
101父の背中:02/07/01 02:14 ID:???
DQ5主人公紹介SSを貼らせていただきます。
しばらくスレを借りますね。
102父の背中1:02/07/01 02:16 ID:???
 ポートセルミの港を出た僕は、子供達と共にサンタローズの村へと向かっている。
その道筋は、小さい頃に見た時とは多少さま変わりしていたものの、当時の面影を残していた。
 まぶたを閉じるとその頃の思い出が浮かび上がる。 
僕は小さい頃から父さんの背中が大好きだった。
まだ、何も世の中の事を知らなくて、無邪気でいられたあの頃。
あの広くて大きな背中を追いかけて、追い越してやるんだ!って夢を見ていたんだ……。



「港に着いたぞー! イカリをおろせー! 帆をたためー!」
 船乗りのおじさん達が港に船を止める準備をしているみたいだ。
隣にいた船長のおじさんが、その様子に気付いたらしく、
「どうやら着いたようだな。坊や、下にいってお父さんを呼んで来てあげなさい」
 と僕に声を掛けてくれた。
船の中を回っている時はあんまり父さんの側に居られてなかったので、
(船乗りのおじさん達と話をするのは面白かったけど)
会いに行きたい…という気持ちもあって、
その事を伝えにすぐに父さんのいる船室へと向かった。

「おおっ、どうした?」
 部屋のドアを開けると、僕が入ってくるのに気付いたらしく、父さんが声をかけてくれた。
その側までトテトテ、と小走りに近づき、港に着いた事を知らせる。
「そうか、港に着いたか! 村に戻るのは、ほぼ2年ぶりだ……。
 お前は、まだ小さかったから、村の事を覚えていまい」
 確かに僕の記憶には無かったので、コクリ、とその言葉に頷いた。
「フム、やはりそうか。まあ、いい。では行くか。忘れ物はないか?」 
 うん、とその問に答える僕。
 そして父さんは自身の身支度を終えると、
僕の手を引き部屋を離れ、船長のおじさんのいる場所へと向かった。
103父の背中2:02/07/01 02:19 ID:???
「じゃあ船長! ずいぶん世話になった……。身体に気をつけてな!」
 そう言ってお世話になった船に別れを告げ、僕と父さんは港の中へと足を進めた。
 すると途中、遠巻きに父さんの顔を見て、何かびっくりした様子の男の人を見付けた。
その人は、しばらくぼぉっとしていると、突然我を取り戻したように父さんの側に駆け寄り、
「パパスさん! パパスさんじゃないかっ!? 無事に帰ってきたんだね!」
 と、大声を挙げながらこっちに近付いてきた。
 父さんもその人に気付いたらしく、その精悍な顔を向け、笑みを浮かべると
「わっはっはっ。やせても枯れてもこのパパス、おいそれとは死ぬものか!」
 と、豪快に男の人の肩を叩き、応える。
「やっぱりパパスさんか! 良かった〜、さっそく村の連中に知らせないと!!」
 口ではそう言いながらも、その人は父さんに会えた事が余程嬉しかったらしく、
しばらく涙ぐんでは父さんの前に立ち尽くしていた。
「まあ、積もる話もあるのだが、ひとまず落ちついてくれ。これでは話も出来まい」
「そ、そうは言ってもやっぱり嬉しいもんは嬉しいもんだよ。よく無事でいてくれた…」
「フム、まいったな」
 首をかしげ、考え込む父さん。
「そうだな、父さんはこの人と話があるのでお前はその辺で遊んでいなさい。
 ただ、あまり遠くに行かないようにな?」
 しばらく、男の人が落ち付きを取り戻せないと思ったのか、
父さんは、そんな事を言い、僕の側から離れて行った。
ちぇっ、港から降りたら船乗りのおじさん達から聞いたお話をしたかったんだけどな。

 父さんが向こうに行ってしまった後、
手持ちぶさたになってしまった僕は、港の中をぐるっと回った。
 昔この場所にも来た事があるって話だったけど、
やはり、僕の小さい頃の記憶にはその影をうかがわせるような景色は無かった。
 けど、さっき父さんがこの港についた事が周囲に伝わったらしく、
周りをぐるりと見てみただけで、色々なところで父さんの事を話している人がいる事が分かった。
104父の背中3:02/07/01 02:20 ID:???
 皆の話している中身から、父さんが尊敬されているのがよくわかったので、
やっぱり、父さんってすごいんだなあ…、と改めて感心してしまった。
 だけど、僕が大きくなったら父さんみたいになれるのかな……?
という不安も同時に僕を襲う。
 父さんが大好きで、あの背中を追いかけて立派な大人になりたいとは思っているけれど、
大き過ぎる背中にちょっぴり背を向けたくなってしまう事もある。
 そういう時は最近始めた剣の特訓とかをしてるんだけど……。
人で賑わっているこの港じゃあ、そんな場所はなさそうだった。
 どうしようかな? と考えていると、近くを僕と父さんと同じ位の親子が通りかかる。
「ねえ、お父さん。サンタローズの村ってどうやって行くの?」
「ああ、港を出て西へ向かうんだ。
 ただし、近くの森はモンスターが出やすくて危ないからな。
 なるべく街道沿いを歩くんだ」
「へえ〜、そうなんだ」
 その言葉でピンと来た僕は、そのまま親子の後ろを追い、港を出た。

 港を出ると、正面には平原が広がっていた。
この道をまっすぐ進めば、父さんの言っていた
サンタローズの村に着けるんだろうけど、目的は別にある。
 剣の訓練がしたかった僕は、その平原の方とは別に左手に見える森を目指した。

 昼間過ぎだと言うのに、向かった森は、たくさん生える木々のおかげで、暗かった。
日の光を通し辛い環境のせいだろう。
 ひとまず背中に背負っていた袋から必要な物を取り出す。
父さんとの稽古に使っているひのきの棒だ。
 本当は早く父さんみたいな本物の剣をもってみたいんだけど、
その話をすると父さんは、
「お前にはまだまだ早い。それよりも今はまだゆっくりと大きくなるんだぞ」
 と言い、僕の大好きな髭の生えた顔を向け、頭を撫でてくれる。
そういう時は、嬉しくなって顔をくしゃっとほころばせてしまい、お願いしたことを忘れてしまうのだった。
105父の背中4:02/07/01 02:22 ID:???
 そんな風に、しばらく父さんの手の感触を思い出しながら、
細長いひのきの棒で素振りをしていると、木々の間から何かが移動している音がした。
 すると葉陰からぽよん、とスライムが飛び出してきた!
しまった!! そう思ったが、既に遅く、三方から現れたスライムに囲まれてしまう。
 威嚇のつもりか、奴らはその骨の無い身体を精一杯ゆすっている。
……逃げられない、と思った僕は、練習で汗ばんでいたひのきの棒を構え直した。
僕だって父さんの息子なんだ。スライムくらいに負けない!!
 それに、これは訓練の成果を試すチャンスだ。
そう自分を奮いたたせ、震える腕を抑えこみ奴らと対峙した。

 まず、最初に木から降りて来たスライムが宙を舞い、僕の方へと突進してきた。
ゆっくりと動きを見極めてから、その攻撃をかわす。
チャンスだ……! そう思い、避けると同時に振りかぶったひのきの棒を叩きつける!!
 その勢いのまま地面に叩きつけられるスライム。どうやら動き出す気配はない。
よしっ! ちゃんと身体が動くぞ、僕も真似事だけじゃなくてちゃんと戦えるんだ!!
 思わず喜んでしまい、意識から残った奴らの事を消してしまった。
その隙をスライム達が見逃すはずもなく、無防備になった背中に一撃を受けてしまう。
 そのまま倒れてしまい、さらにもう一匹が被さってきた。
ま、まずい。どうしよう……。

 その後、被さってきたスライムが僕の手足を塞ぎ、
残りの一匹が突進を攻撃を繰り返していた。
 けれど、僕は手に握った棒を離さずにまだ、抵抗を続けていた。
父さんの息子ならこのくらいのピンチなんかで、諦めないっ……!!
 そう思い、少ないチャンスを狙う。
が、中々捕まっている手足を動かせずに攻撃を食らいつづけて、
どんどんと体力を消耗してしまう。
 だんだんと握っていた手の力が抜け、視界が閉じそうになってきたその時、

 見慣れた背中が僕の前に立ちはだかった。
106父の背中5:02/07/01 02:25 ID:???
 背中から剣を引き抜き、一刀でスライムを断ち切り、
僕の身体に巻き付いていたスライムをはがし、追い払う。
 消え去りそうな意識を繋ぎとめ、僕の自慢の背中をぼぉっと見続けた。

「大丈夫か?」
 息を切らせてそう言う父さんの姿からは、必死でいなくなった僕を探してくれた事が分かる。
その姿を見て、戦っていた時の緊張感が切れた僕は、思わず泣き出してしまった。
「全く……、遠くに行ってはいかんと言っただろう!」
 抱き付いてきた僕を、言葉のように叱りつけず受けとめてくれた父さんは、
そのまましばらく泣き止むまで抱きしめてくれた……。

 その日、夕暮れを迎える頃、薬草で傷の手当てをしてもらった僕は、
父さんの背中におぶってもらい、一緒にサンタローズの村を目指していた。
 その後泣き止んだ僕は、改めてしっかりとお説教をもらったけど、
ちゃんと稽古の成果が有った事を言うと、父さんは少し驚いたようで、
「そうか。お前も私と一緒に戦いたいか?」
 と、言われた。
 背中越しに振り向かれた顔に向かってコクコクと頷くと、
「だが、まだまだ表の一人歩きは危険だ。これからは気をつけるんだぞ」
 とたしなめられてしまったけれど。
 その後も、しばらく初めて魔物と戦った興奮を伝えている内に、
僕はその広く大きな背中で眠ってしまったらしい。
 後で父さんに起こされて気付いたのは既に村の入り口だったからね。
107父の背中6:02/07/01 02:28 ID:???



 村に着く前にキャンプを張る事になった。
準備を終えると、息子が後ろの方から向かってくるのが分かる。
「お父さん! 剣の稽古に付き合ってください!!」
 息子が当時の僕のような眼差しを向け、こちらへ歩いてくる。
「今度はボクが一本取らせてもらいますからね!」
「ああ、だがそう簡単にはいかないぞ、覚悟はしておけ?」
 振り向いて息子に答える僕。
今、父親になった僕はあの父さんのように彼に立派な背中を見せているのだろうか。
……せめて僕の記憶の中の父さんの姿に恥じないように、この子の前に立っていたい。
そう、切に願い、剣を構えた。 
という訳でスレをお借りしました。
これにて失礼します。
>108
おもしろかったyo!
連投規制大丈夫だったのか・・・・?
>109
なんとかセーフでした。
読んでくださってありがとうございます。
111眠 ◆7J..NEMU:02/07/01 21:54 ID:???
幼い頃に父がよく言っていた。
この国は砂漠に囲まれているけれど決して不自由で寂れた国などでは
ないのだと。
それは生活に困る困らないの問題ではなくて、この国の人間はこの国を
穏やかに愛しながら暮らしていてくれるからだ。
そしてその上に立つ事を任された私達もまたこの国を愛するべきである。
無理に愛さなくてはならないのではない、
この国を愛せない者がこの国の指導者になる事は、国にとってもその者に
とってもよくない。
それはいつか考えなくてはならない事なのだ、と。


「おかしら!ジェフのおかしら!」
「ん?…ああ、なんだ?」
「フィガロへの潜入の話ですが…」
「後にしろ。宿の他の客が寝静まった後、俺の部屋でだ」
「へい!すんませんでした」
走り去ってゆく盗賊の姿を見送りながらジェフは溜息を吐いた。
彼は、ケフカの暴走により荒れてしまった世界でフィガロから逃げ出した
盗賊達と出会い、その頭となった。
盗賊達は正体も知れぬジェフによく付いてきた。
ジェフはそうさせるだけの実力とカリスマを兼ね備えた男だった。
112眠 ◆7J..NEMU:02/07/01 21:55 ID:???
「…砂漠の城、フィガロか」
フィガロの城は今、砂の下で沈黙している。
フィガロ城が砂漠の砂の中を移動してサウスフィガロとコーリンゲンを
行き来できるシステムは有名であり有用でもあったがそれが仇となったのだ。
ジェフは盗賊達に、地中に埋もれた城に忍び込もうと提案した。
城の者はきっと皆動けなくなっている。今忍び込めば捕まることはない。
それから綿密な計画を立て、実行の日はすぐそこに迫っている。

(…あいつらには悪いことをしたな)

実は、ジェフは海賊達を利用していたのだ。
ジェフの本当の目的は動かなくなった城から宝を盗み出すことではない。
盗賊達の調べたルートで城の中に忍び込み…城を地上へ戻す。
「もうすぐ助けてやる…からな」
盗賊達は自分の過去を語ろうとしないジェフを疑うことはなかった。
そしてジェフ、彼もまた自分のことを語れるはずもなかった。
彼の正体は盗賊達をフィガロの檻に閉じ込めたフィガロの国王、エドガーで
あったのだから。
113眠 ◆7J..NEMU:02/07/01 21:55 ID:???
その夜更け。
「明日、船でサウスフィガロに向かいます。そこから洞窟へ…」
「洞窟の中を通って城に…」
「その後の手筈は…」
話し合いの続くなかでジェフ、もといエドガーはぼんやりと考えていた。
目の前にいるのは罪人であり自分はそれを裁いた人間だった。
しかし今は自分の目的の為に率先して罪を犯す計画を立てている。
本来の目的はそのようなところにはないにしても事実は事実だ。
それだけの事をしてでも彼はフィガロ城を、その中の人々を助け出したいと
思っていた。
今ならまだ手遅れではない。今ならまだ、救い出せる。
フィガロを救い出したら、世界をこんな風にしたあの男、ケフカを…
「…そういう事ですから、おかしら」
「…ああ。それでは今日はもう休め。明日は早い」
そう指示すると、盗賊達はぞろぞろと部屋の外へ出ていった。

(フィガロが無事に地上に戻ったら…)

城をどうにかしたら、もうジェフでいる必要もない。
騙されていたと知った盗賊は俺に復讐を企むかも知れないが…
逃がしてやろう。ああ、それが俺にできるせめてもの礼だ。
彼等は罪人だが、話してみれば悪い男達ではなかった。
盗みはしても弱い者を痛めつけることはなく、こんなになった世界でも未だ
希望を捨ててはいない。
きっと立派にやっていけるだろう。
114眠 ◆7J..NEMU:02/07/01 21:55 ID:???
そうだ。そう言えばトレジャーハンターを名乗るロックを泥棒だとよく
からかったものだった。
「ロック、か」
生きているだろうか。
彼だけではない、リターナーのメンバーとして共に戦っていた仲間達。
世界が崩壊したあの日以来誰とも会っていない。
生きている、はずだ。
少なくとも俺はそう信じている。
信じているから、また彼等と顔を合わせるその前に俺の一番大切なものを
取り返す。
「もう少しだけ我慢して待っていてくれ、フィガロ城の人々よ…」
俺が必ず救い出してやる。
そしたら仲間達を探して…そうだな、マッシュには一番に伝えてやりたい。
フィガロは無事だから安心しろと。きっとあいつもフィガロのことを心配して
いるだろう。


そして夜が開けた。
115眠 ◆7J..NEMU:02/07/01 21:56 ID:???
朝の港で、盗賊の頭と二人の戦士が対峙する。
「エドガーなんでしょ?」
「俺はジェフだ」
すまないね、セリス。俺は一度会ったレディの顔は忘れやしないよ。
「兄貴…!」
「知らないね」
マッシュ、お前は騙せないな。もうちょっと待っててくれよ。

「俺は生まれた時からジェフって名だ」

二人はどうやら俺達の後を追って来てくれるようだ。
向こうに着いたら正体を明かせるだろう。
けれども、この計画を成功させる為には今はまだ知らないふりをするしかない。
俺の故郷を無事に救い出すまでは。

夢は他にもあったけれど。
けれども今の俺はフィガロ王として…
そして一人の人間として何よりこの国を愛している。
一回保守
117眠 ◆7J..NEMU:02/07/04 22:15 ID:???
帝国との戦いが始まってから数ヶ月経った頃。
リターナーのメンバー達は、フィガロ兄弟に城に顔を出しておいてはどうかと
勧めた。
少なくとも今は急ぐようなことも無く、飛行艇はフィガロの方へ飛ぶ予定である。
始めは迷っていたエドガーとマッシュだったが、折角のチャンスだからと
仲間達の言葉に甘えることにして飛行艇を降りた。
マッシュは城の人々に顔見せした後、師の妻にも挨拶したいとサウスフィガロに
向かった。
エドガーも久々の城の中を歩き回り…ふと目についた引きだしを覗く。
中には自分やマッシュがまだ幼かった頃の玩具の類が仕舞われていた。
「ああ、これは…懐かしいな」
それはやや古い一冊の日記帳だった。

 ◎がつ×にち
 きょうはおっしょーさまのおところへいった。
 あんまりケンコーでないから、体をきたえなくちゃだめなんだ。
 がんばってケンコーになって父うえやあ兄きにあんしんしてもらいたい。

 ◎がつ▽にち
 おっしょーさまが、クルミは体にいいんだとおしえてくれた。
 ばあやにいってクルミをもらってたべてみた。
 おいしかったので、まい日たべようとおもいます。
118眠 ◆7J..NEMU:02/07/04 22:15 ID:???
 ◎がつ□にち
 クルミをいっぱいたべてがんばったので、ケンコーになってきたとおもう。
 もっと大きくなったら一人まえのおとこになるために、さばくのモンスターを
 つかまえるので、もっとつよくなりたい。
 兄きもがんばってやりや、けんのけいこをしているそうです。
 モンスターのなまえはあむ、じゃなくて、あんと、り、
 うーん、なんだっけ?

 ◎がつ★にち
 父うえはせいじのことでまい日いそがしいみたいだ。
 あんまりいっしょにあそべないのでつまらないけれど、兄とあそべるので
 たいくつではないです。
 あした兄きとチョコボでさんぽに行きます。
 クルミが大すきなのでおやつにもっていきます。

 ◎がつ♪にち
 さんぽに行った。おやつのクルミをなっついーたーにとられた。
 おっしょーさまは、おとこには「じゃくてん」はいらないっていうけど、
 おれはなっついーたーなんてだいきらいです、
119眠 ◆7J..NEMU:02/07/04 22:16 ID:???
「…マッシュの小さい頃の日記じゃないか」
勝手に読んだことがばれたら怒るだろうから黙っていよう。
そう決めた時、エドガーの耳にマッシュの明るい声が届いた。
サウスフィガロから戻ってきたらしい。
何も知らない双子の弟は能天気に笑っていた。
もうそろそろ、里帰りの時間は終わる。
また戦いが始まる…

その数時間後。
ガウが捕まえてきたらしいナッツイーターを見て大袈裟に飛び退くマッシュと
その横で必死に笑いを堪えるエドガーの姿を前に、リターナーのメンバーは
顔を見合わせ不思議そうにするのであった。
120眠 ◆7J..NEMU:02/07/04 22:16 ID:???
□月○日
 日記ちょうはもうこのページでおわりです。
 いっぱいさぼったからけっこう時間がかかった。
 日記はしばらく休もうと思うので、今書きたいことを書いておこう。
 おれは健康になったけど、これからもっと強くなって、この国のためになる
 ことに力をつかいたいです。
 クルミは今でも好きです。
 でも、ナッツイーターはきらいだ。
 マッシュ=レネー=フィガロ
122激しくバッツ1:02/07/05 19:32 ID:???

      /|ノ
    /~ \
   /∠リ/>レ
  ∠レ6 ゚U|                + 激しく放浪の旅 +
    / ユ-コヽ
〜  /Uノ. --lUヽ
   〜/_ノ〉__)〜
    U  U



 
      /|ノ
    /~ \              + 激しくピンチの様子 +
   /∠リ/>レ
  ∠レ6 ゚U゚|
    / ユ-コヽ
   /Uノ. --lUヽ
   〜/_ノ〉__)〜
    U  U
                      ( ̄ ̄)               ( ̄ ̄)
                     <( `∀´)>          <(`∀´ )>
                      (    )    _,,         (    )
                      | | |   /   ヽ--,,,,-,,_  | | |
                      (__)_)⊂((( (ヽ___l_)__) (__)_)
                               ⊂ 
123激しくバッツ2:02/07/05 19:33 ID:???
                                             /|ノ
                                           /~ \
    + 激しく素通り +                           /∠リ/>レ
                                         ∠レ6 ゚U|
                                           / ユ-コヽ
                                  〜〜〜    /Uノ. --lUヽ
                                          〜/_ノ〉__)〜
                                           U  U

                 ( ̄ ̄)               ( ̄ ̄)
                <( `∀´)>          <(`∀´ )>
                 (    )    _,,         (    )
                 | | |   /   ヽ--,,,,-,,_  | | |
                 (__)_)⊂((( (ヽ___l_)__) (__)_)
                           ⊂
124激しくバッツ3:02/07/05 19:34 ID:???
                                              /|ノ
                                            /~ \  て
    + 激しく激怒 +                             /∠リ/>レ ζ
                                          ∠レ6゚U゚ |
                      #                      / ユ-コヽ
                        ,''~  ヽ       〜〜〜    /Uノ. --lUヽ
                   .ミヽ  (l((ヽ) リ  /彡          〜/_ノ〉__)〜
                     \\|l#゚∋゚从//             U  U
                      \ \ー/ /
                        \ ゚ (
             ( ̄ ̄)        丶ー\           ( ̄ ̄)
         煤@<(;`Д´)>       /__\/ヽミ      <( `Д´)>
             (  ⊂)        ( / \_./          / つ _つ
             | | |        \\          〜 人  Y
             (__)_)         彡             し'(_)
125激しくバッツ4:02/07/05 19:35 ID:???
  + 激しく逃走 +

                         #
                            '' ~ ヽ
                       .ミヽ (l((ヽ) リ  /彡
    |\                   \\|l゚∈゚#从//三 ≡ = -
   / ~\                  \ \ー/ /三 ≡ = -
  <l<ヽヽ>\                   \ ゚ (三 ≡ = -
   |゚U゚ 6,,,>  ≡=―             丶ー\三 ≡ = -
  と「-「⊂)ヽ                    /__\/ヽミ 三 ≡ = -
    l /  ) ヽ   ≡=―           ( / \_./ 三 ≡ = -  
    (  < ⊃                   \\  三 ≡ = -
    ∪     ≡=―               彡


 
        '´  ヽ #
   (⌒\(ノヽ) )) 
    \ヽ从゚∋゚ノリ              + 激しく制裁 +
     (uu」\゚ノ⌒\  
       ノ   |\/
    ─ 〉ー‐!レ'  ~\
   ミヘ丿___∩ __  >
    (ヽ_ノ ゝ ̄ ̄ノヽ
126激しくバッツ5:02/07/05 19:35 ID:???


  , ''~  ヽ     ,;⌒⌒i.                   + 激しくバッツ +
 (l((ヽ) ヽ⌒ヽ (   ;;;;;)  ______
 从゚∈゚ ノリー‐ミ)     ,,:;;;) |         |
 /⌒\゚/ |   | ヽ| |/ |;,ノ .| タイクーン城 |
 ( ミ  U  ̄ ̄ >| /  .i |_______|
─ノ‐-‐〈\  __/.| | ,,i; ,   ,;⌒‖
  (__ヽ |/丶, .| |,,,;    ;i,   ‖ヽ
  \ ) ) ..   ,,,     ´ヽ (,,  ‖丿.,,,
  ///   ,,,   ,,  .. ´ヽ  ‖,,, ..,
 `ヾ ヽミ ,,,  .、 ヽ .. ヽ丶,.ヽ ‖、,,
127◆469/wPAw:02/07/06 18:40 ID:???
6章で仲間になるピサロ。その存在はいろいろと物議を醸しだして
いるし、個人的にも仲間になって後の彼が何を考えていたのか、
非常に気にかかるところではある。
だが、ここでは呪文・特技に絞ってピサロを語っていきたいと思う。

ピサロが扱える呪文・特技は以下の通り。
ルーラ/リレミト/トラマナ/トヘロス
ルカナン/バイキルト/ドラゴラム/ラリホーマ
ザラキーマ/マヒャド/イオナズン
ザオリク/ベホマ/ベホマラー
ジゴスパーク/ドラゴン斬り/まじん斬り/メタル斬り
ムーンサルト/しんくう波/マダンテ/いてつく波動

こうして呪文・特技を並べていると、すごいものだと改めて思う。
導かれし者たちが使えない強力呪文・特技のオンパレード。
仲間たちのような呪文の偏向もなく、基本的に1人で戦えるキャラ
クターとして設定されているように思える。さすが元ラスボス。

ピサロが使う呪文・特技は、そのほとんどが後のDQ5、6に登場
してきたものである。
ドラクエ天空シリーズには、ロトシリーズのように明確な順番は
ないが、マスタードラゴン(=神)の行動や天空の塔の位置などから、
6→4→5ではないかと言われている。
もしかすると、ピサロが勇者たちの扱えない呪文・特技を使えるのは、
人の世界では失われた古えの術が、魔族たちの間には残っているという
証なのかも知れない。
128◆693/oo4.:02/07/08 21:24 ID:???
ブライ呪文一覧

【攻撃呪文】
ヒャド/LV1/MP2/敵一体/ダメージ12/戦闘中
ヒャダルコ/LV11/MP5/敵グループ/ダメージ40/戦闘中
ヒャダイン/LV27/MP8/敵全体/ダメージ70/戦闘中
マヒャド/LV32 /MP11 /敵グループ/ダメージ100/戦闘中

【攻撃補助呪文】
ルカニ/LV3/MP3/敵一体/守備力ダウン/戦闘中
ルカナン/LV21/MP4/敵グループ/守備力ダウン/戦闘中
ラリホー/LV5/MP3/敵グループ/催眠効果/戦闘中
メダパニ/LV30/MP5/敵一体/混乱/戦闘中
ピオリム/LV14/MP3/味方グループ/素早さアップ/戦闘中
バイキルト/LV19/MP6/味方一体/攻撃力アップ/戦闘中

【防御呪文】
マホカンタ/LV8/MP4/自分自身/魔法反射/戦闘中
マホトラ/LV25/MP0/敵一体/MP吸い取り/戦闘中

【その他】
リレミト/LV7/MP4(FC版では8)/味方全員/迷宮からの脱出/移動中
ルーラ/LV9/MP4(FC版では8)/味方全員/町や城への転移/移動中
インパス/LV15/MP2(FC版では3)/宝箱一個/鑑定/移動中
ラナルータ/LV17/MP4(FC版では12)/空間/昼夜逆転/移動中
レミラーマ/LV23/MP2/視界範囲内/宝探索/移動中
129名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/10 02:15 ID:60zQwnrQ
保守
130素敵なあらくれ台詞集(DQ7-1):02/07/10 19:01 ID:???
(からくり兵に襲われたフォロッド城の、城壁近くにいたあらくれに話し掛けると)
あらくれ「ちょっとまってくれ。」
(身支度する)
あらくれ「ふう、すっきりした。で、おれになんのようだ? お前らもしょんべんか?」

マリベル「ヤダ、もう。デリカシーないわね〜。」

あらくれ「のんだら でる! 食ったら だす!
これこそがおれらが生きてるって あかしよ!
からくり野郎にゃマネできねえ。おまえらも しとけしとけ」


マリベル「まったくもう下品なんだから。オトコってや〜ね」
ガボ「あ、オイラもなんか しょんべんしたくなっちゃったぞ。
ここでしてもいいかなあ」
131素敵なあらくれ台詞集(DQ7-2):02/07/10 19:02 ID:???
砂漠の国を救った後で、村の道具屋に寄ると、あらくれ店主に歓迎されます。
「ようようよう!砂漠の英雄にして族長の友! いやーよく寄ってくれたね!
 他ならぬ あんたがただから タダでもってきな!
 ……と 言いたいとこだが。
 なんていうか、オレも生活がかかってるからさ。
 この笑顔で カンベンしてくれ! ここはどうぐ屋です。どんなご用でしょう?」

マリベル「ほんっと口ばっか上手なんだから!」
ガボ「にかーっ!って おっちゃん ものすげえ顔で笑ってたな。
   オイラうなされそうだよ。」

*うなされるほどの営業スマイル。あらくれって素敵!

さらに、現代へ戻ると。
子孫と思われるあらくれが、城内で武器屋を経営中。
「よっ! 救い主さまだろ!? いやー ようこそ!
 いっちょ うちの店で 買い物してってくれよ!
 おれの笑顔をサービスしとくからさ!
 ……さて と。ここは武器の店だ。どんな用だい?
 またきてくれよなっ!」

*笑顔サービスを家訓としているらしい。あらくれは意外と真面目なのだ。
抵抗するラムザを犯してやるッ!

腹違いの兄であるダイスダーグが見守る中、制裁は行われた。
既にラムザの口にはザルバッグのサオがねじ込まれている。
「ディリータ、コマしてやれ」ダイスダーグがいうと、ディリータはブリーフの中から一物を取り出した。
ゆうに一尺はあろうかという巨大な業物に、ラムザはぶるっと震えた。
しかし、その恐怖とは裏腹に 〜いや、ラムザにとってはその恐怖こそが
色欲を沸き立たせるものだったのかもしれないが〜 ラムザの花らっきょうの
ような小振りの一物は痛い程にそそり立っていた。
その「花らっきょう」の皮をダイスダーグが唇でちゅるんと器用に剥く。
ダイスダーグの口中にアンモニア臭が広がる。
そして、ディリータの一尺竿がラムザの菊門にねじり込まれていく・…
ベオルブ家縁者男性陣によるド迫力の4Pファック!
まだ、幕が開いたにすぎない。
悦楽は、ここから始まる。夜はまだ終わらない…。
133クリフトってどんなひと?:02/07/13 01:18 ID:???

クリフトってどんなひと?
いろいろな発行物に載っているクリフトの紹介文を引用してクリフトを紹介していこうという企画です。
FC版の取説にはキャラクター紹介はなかったので、おそらく最初のオフィシャル紹介文と思われる、『導きの書』内ワールドガイドに掲載されていたクリフト紹介文を転載します。

(サントハイムっ娘のセリフより)
えーっ
ウッソォー
クリフトさまぁ!
私たちサントハイムっ娘(こ)は
みんな大ファンなの
いつでも
無料(タダ)で治療してくれるのよ


(アリーナのセリフより)
クリフト!
お兄さんってカンジ
ふだんはおとなしいけど
怒ると
コワイんだから
いざって時に
一番
頼りになるんだ
134クリフトってどんなひと?:02/07/13 01:19 ID:???
(ドラクエ博士のドクター・パルプンテの解説より)
PRIEST KRIFT

クリフトの戦闘能力
どんなに強力な攻撃でも、冒険を無傷で乗り切ることは、まず不可能。
深手を負い、毒に犯され、全滅の危機に瀕することも一度ならずあるはずじゃ。
そんなときクリフトは、なんと頼もしく見えることか。
回復と治ゆを一手に引き受け、大車輪の活躍じゃ。苦しいときの友こそ、真の友じゃよ。

頭脳
神学校をトップで卒業したエリートじゃ。
頭の切れでは、彼の右に出る者はいないじゃろう。
そのうえ、傷付いた人々をいたわる、やさしい心の持ち主ときておる。
彼の回復呪文によって、いままでどれだけの人が救われてきたことか。
噂によれば、死者さえも復活させることができるといわれておるぞ。

攻撃力
神官という聖職につく身じゃ。他人を攻撃するのは、彼の本意とするところではない。
じゃが、ひとたび怒ればこわいのなんの。
恐ろしい死の魔法を使うことすらある。
まさに生と死をつかさどる男といえるじゃろう。

装備
そこそこの武器や防具は、装備することが可能じゃ。
しかも彼の場合、守るのは自分の身だけではない。
得意の呪文を使って、味方の守備力を高めたり、味方を幻に包んで、攻撃を受けにくくしたりしてくれるのじゃ。
見かけによらず、まことに頼もしい男ではないか。


本文は導きの書(1990年エニックス発行)から引用いたしました。
135クリフトってどんなひと? 2:02/07/13 04:43 ID:???
クリフトってどんなひと?
いろいろな発行物に載っているクリフトの紹介文を引用してクリフトを紹介していこうという企画です。

ファミコン版の公式ガイドブック上巻世界編より

神官クリフト
腕もたつ、若き神官
 若くして神の道を目指した、サントハイム城の信頼ある神官。女の子の人気も高い。
 傷ついた者をいやす呪文と、高い経験を積めば、生と死をつかさどる呪文を扱える。
ある程度の武器防具を装備できる。


本文はドラゴンクエスト4公式ガイドブック上巻世界編(1990年エニックス発行)から引用いたしました。
136クリフトってどんなひと? 3:02/07/13 09:06 ID:???
クリフトってどんなひと?
いろいろな発行物に載っているクリフトの紹介文を引用してクリフトを紹介していこうという企画です。

ゲームブック第4巻より

神官クリフト
アリーナを守って旅するサントハイムの若き聖職者。
守備系・回復系呪文で危機を救う。
神に仕える一方で、日常生活においては現実主義者。
高所恐怖症


本文はゲームブックドラゴンクエスト4第4巻(1990年エニックス発行)から引用いたしました。
137クリフトってどんなひと? 4:02/07/13 17:11 ID:???
クリフトってどんなひと?
いろいろな発行物に載っているクリフトの紹介文を引用してクリフトを紹介していこうという企画です。

小説(再編集版)第2巻より

クリフト
神官。アリーナのそば仕えとして王宮につとめる一方、神官としての修行も積む。
十七歳でアリーナとは乳兄弟にあたる。


本文は久美沙織著小説ドラゴンクエスト導かれし者たち第2巻(2000年エニックス発行)から引用いたしました。
138クリフトってどんなひと? 5:02/07/13 21:03 ID:???
クリフトってどんなひと?

いろいろな発行物に載っているクリフトの紹介文を引用してクリフトを紹介していこうという企画です。

PS版公式ガイドブック下巻知識編より

クリフト
アリーナにすべてを捧げる若き神官
 サントハイム城に住む若き神官。
アリーナ姫の大ファンで、彼女のブロマイドを隠し盛っているらしい。
若いながら神官としての実力は申し分なく、ザオリクやベホマラーといった強力な回復呪文を使いこなす。
また戦士としての実力も高く、多彩な武器や防具を装備することが可能だ。


本文はPS版公式ガイドブック下巻知識編(2002年エニックス発行)から引用いたしました。
139DQ4エンディング(PS版5章-1):02/07/14 17:10 ID:???
禁断の進化の秘法を使い、異形のモノへと醜く変化した最後の敵を
ようやく倒した導かれし者たちは、
天空城の主からの言葉を賜った後、気球に乗って彼らの世界、地上へと戻って行く。
それぞれの旅の終わりを迎えるために。

サントハイム。
王の持つ予知能力が故、魔族に狙われ無人となっていたその城で今、
勇者とおてんば姫たちの帰還を父王や城の住人が待っていた。
旅の報告などが済んだ後に訪れるのは、いつもの日々。
相変わらず外へ出たがる姫、アリーナ。
おそらく職務に勤しんでいるであろう神官クリフトと魔法使いブライ。
冒険前と同じ、穏やかで平和な日常。

バトランド。
主君に自らの使命が終わったことを告げる戦士、ライアン。
満足げにうなずくバトランド王。
勇者を主君に引き合わせた後、
彼は自分を待ちうけていた戦士団とともに勇者を見送る。

エンドール。
父が帰ってきてはしゃぐ息子ポポロを抱えあげる商人、トルネコ。
傍らで優しく微笑む妻のネネ。久々の一家団欒。

コーミズ。
父の墓前に本懐をとげたこと、全てが終わったことを告げる
踊り子と占い師の姉妹、マーニャとミネア。
モンバーバラ。
戻ってきた2人を街の人々が取り囲む。そして夜。舞台で活き活きと踊るマーニャ。
舞台袖で見守るミネア。舞姫の復活に盛り上がる観客達。

そんななか、劇場の喧騒に背を向けて勇者は立ち去る。
140DQ4エンディング(PS版5章-2):02/07/14 17:12 ID:???
>>139


主君との、家族との、故郷の人との…
仲間であった導かれし者たちのそれぞれの再会を見届けた勇者は、
ひとり気球に乗って最後の目的地へと向かう。
故郷である山奥の小さな村……だったところへと。

気球を降り、村に入った勇者を出迎えたのは変わらない光景。

勇者といわれた自分を亡きものにせんと、魔物達が大挙して攻め込み、
そして、幼馴染であるシンシアが自らの身代わりとなったあの日から、
すこしも…変わっていない。

破壊された家屋、踏みにじられた草花、ところどころに残る毒の沼…

かつてシンシアとよく過ごした花畑であった毒沼に歩み寄った勇者は
そこではじめて天空の装備を解いてしゃがみこむ。
うなだれて、大きなため息をついて。

 自分には……誰も…いない…… というかのように。

 …………!

どこからか涌き出てきた光の粒子。よみがえる草花たち。
そこへ……、天空より一条の光。
訝しげに見守る勇者の目の前に、光より現われたのは
片時も忘れることなどなかった少女……、シンシア…!!

ふたりは、しばしお互いを見つめ…駆け寄って抱き合う。
再会の喜びを分かち合うかのように。


ふと振りかえると、そこには見覚えのある7人。
かつての、そしてこれからも大切な仲間たちが、そこに、いた。

―――そしてエンディングロール―――

The end
141旅立ちの朝1:02/07/15 10:26 ID:???
■旅立ちの朝■
 …・・・夢を見ていた。今も色褪せる事の無いあの日の夢を。ずっとこの瞳に焼きついたままのあの日の夢を。
「…それじゃあ行って来る」
穏やかな微笑みを浮かべてこちらを見つめる瞳。
「出来るだけ早く帰って来るから…それまで母さんを頼んだぞ」
大きな掌が、皮手袋の感触ごしにぐしゃぐしゃと『僕』の固い髪の毛を撫でる。

(もしも、この時に…)
 貴方を、引きとめておけば良かったのだろうか?
少しずつ薄れていく温もり…・込み上げてくる不安。
『僕』の頭を撫でたその手を引き止めて・・・そして、こう言えば良かったのだろうか?
『行かないで父さん…僕とお母さんを置いて、そんな危険な所に行かないでよ』
 …けれど、それは叶わぬまま…結局『僕』に出来たのは、精一杯の笑顔を作って父さんに頷き返す事。
「大丈夫だよ、父さん…心配しないで。僕が母さんを守るから。
父さんが帰って来るまで…その時まで僕が母さんを守るから。
だから、父さんは世界の皆を助けてあげてよ。父さんが帰ってくるのを…僕達は、ずっと、待っているから」

 その言葉に、父さんはまた…今度は大きく頷いて、それから微笑みを浮べたまま踵を返して歩き始めた。
『僕』の言葉は、きちんと父さんに伝わっただろうか?
無理矢理、心に押しこんだ不安に揺れてはいなかっただろうか?
使命を背負って旅立つ父さんに…余計な心配をかけたりはしていなかっただろうか?
(…本当は…貴方を引きとめたかった)
隣で、同じ様に不安を押し殺して微笑んでいる母さんの分まで
『なんで父さんが行かなくちゃいけないの』
と問い詰めて、我が侭を言って、貴方を引きとめてしまいたかった。
……そんな事出来る筈が無いと分かっていても・・・

 勇者の息子だから。英雄オルテガの息子だから。父の名に恥じぬ「男」でなければならないから…。
結局『僕』は…あの日の『俺』は、何も云えずに父さんを見送る事しか出来ないままで…
そして最後にこの目に焼きついたのは、遠ざかっていく父さんの大きくて広い背中だけだった。
142旅立ちの朝2:02/07/15 10:27 ID:???
「…………つっ」
 冷ややかに背中を濡らす雫の感触に目を覚ましたのは久し振りだった。
ゆうるりと残る夢の名残を、2、3頭を振る事で払いながら、彼は状態を起こし寝台を抜け出した。
そのまま歩を進め、窓から覗く夜空へと視線を向ける。
僅かに開いていた隙間を自分の意思で更に押し開け、外気に寝ぼけた身体を触れさせた。
既に地上の星は全て消えうせ、瞬くのは淀んだ夜空から僅かに覗く星々だけ。
(それもその筈だ・・)
 時刻は既に深夜を大きく回り、夜明け近くと云っても良い程の時間になっていた。
ふと見ると、正面の酒場からも既に一切の照明が失せている。
静かな…自分以外は星さえも眠りについてしまっているかの様な夜、だが…

「…眠れないの?」
不意にかけられた声に、彼は驚いて背後を振りかえった。そこには、自分と同じ様に寝着に身を包んだ母が佇んでいた。
「母さん、まだ起きていたの?」
「いいえ、窓を開ける音が聞えたから…お前が緊張して眠れないのかと思って」
「………残念ながら、そこまで繊細な神経の持ち主じゃないよ」
 そう云って彼が笑みを見せると、母もまた微笑みながら近付いてくる。

「緊張しても仕方の無い事よ…明日はお前の16歳の誕生日、そして…」
「ああ…分かってるよ」
 それに続く言葉を、母が敢えて口にしなかった事に彼は気付いていた。
毅然として、一見すれば強い女に見える母の弱い部分。それを、彼は誰よりも知っていたから。
(そう…あの時も)
 脳裏にぼんやりと甦る記憶。
そうだ、あの時もこんな…今にも降り出しそうな夜更けだった。あの夜…父の訃報を告げる城からの急使が訪れたのも。
(特に寝ぼけている訳でも無く、意識ははっきりとしていた筈なのに…)
不思議なもので、その時の事は余り鮮明に覚えていない。
それよりもずっと以前…幼い頃に父を見送った朝の事は、残った温もりまではきり覚えていると云うのに。
 父の訃報を知った夜。あの時の事で覚えているのは・・

「自分の、どうしようも無い無力さだけだ…」
「…・・・…・・・」
 ぽつり、と思わず唇から洩れ出た言葉に母は気付いていただろう。
おそらく、それでも敢えて気付かぬ振りをしてくれているのだ。
(…そう、あの時の無力さを…俺は、今も忘れていない)
143旅立ちの朝2:02/07/15 10:29 ID:???
 父が死んだと聞いた時。腹から込み上げる怒りと憎しみのままに、剣を取って駆け出しそうだった。
父を殺した魔王に、父を旅立たせた人間に、そしてそれを見送るしか出来なかった自分自身への怒りと憎しみ。
そのどす黒い感情に身を任せて、自分が壊れるまで暴れまわってしまいたかった。だが…
『それまで、母さんを頼んだぞ』
 今も鮮明に記憶に残る父との約束…彼が交わした、父さんとの最後の誓い。その言葉を思うと…結局それも出来ないままで。
ぽつり、ぽつりと俄かに降り出した雨の音を聞きながら…彼に出来たのは、ただ、震える母の細い肩を抱きしめていてやる事だけだった。

「あの時から…父さんがいなくなった時から、もう何年も経つんだよな・・」
「ええ、そうね…」
 再び呟かれた言葉に、今度は母も応じた。そのまま、真っ直ぐに彼の事をみつめてくる。
「そして、明日はとうとう貴方の旅立つ番。この日の為に母さんはお前を勇敢な男の子として育てたつもりです」
「ああ…分かっているよ」
 そんな母の言葉に苦笑を浮かべながら、彼は僅かに頷いた。
「父さんの分も、俺は立派に戦ってみせる。そして…必ず帰って来るよ」
「王様にきちんと挨拶するのですよ?」
「ああ、もう、分かってるよ」
 先程よりもはっきりとした苦笑と共に大きく頷く。
ふふふふ、と可笑しそうな笑みを漏らす母に背を向け、窓からの光景に視線を戻した。

 其処に在るのは、やはり先程と同じ黒く淀んだ…今にも降り出しそうな夜空の姿。
「・・…・明日は降るかしら?」
「いや」
すっと肩を並べて空を見上げ、母が心配そうに呟いた。
その言葉を、彼は静かに…けれどはっきりと否定する。
「明日は晴れるよ。きっと…必ず」
 …そう、今はあの時とは違う。悲しみに震える母の肩を抱いていただけのあの時とは違う。
自分自身に言い聞かせる為にも、一言一言を噛み締める様に言葉を紡ぐ。
「折角の、待ち続けた旅立ちの日なのに、雨なんか降る筈無いだろ?」
「ええ…そうだったわね」
 そして、そんな彼の言葉に母も大きく頷いた。
母の表情に笑みが浮かんで存る事を確認すると、彼は開かれていた窓を再び閉める。
「じゃあ、俺はもう一度休むよ。お休み、母さん」
「…お休みなさい」
144旅立ちの朝4:02/07/15 10:32 ID:???
 微笑んで自分を見つめる母の視線。
その視線が反らされ、彼女の小さな姿が部屋から出ていくと、彼は再び寝台に潜りこんだ。
 先程見た東の空からは微かに…ほんの微かにだが、確かに光が昇ろうとしている。
今からでは充分に休む事など出来ないかもしれない。
(だが、それでも休んでおこう)
 そんな事を、薄れ行く意識の中で彼はぼんやりと考えていた。
こうしてこの場所で休める時は、明日からはそうそう来ないだろう。
次に…再び目を醒ました時には、今までとは全く異なる新しい日常が待っているのだから。

 それは『彼』が『勇者』と呼ばれる事になる前の、最後の朝の事だった。

>>143のタイトルは「旅立ちの朝3」です…間違えてしまいました…済みません。
145新世界へのいざない1:02/07/15 10:42 ID:???
■新世界へのいざない■

それは、突然勇者に襲いかかってきた。
「・・・・・・・・・っ?」
初めての感覚では決して無い。生まれてからの16年…その間に何度も経験して来た感覚。
だが、こんな所で、こんなふうに急激に訪れる睡魔に襲われたのは初めての事だった。
「なっ…」
 そして、その睡魔を感じたのもほんの一瞬。
次の瞬間には信じられないくらいの熱が、彼の背中を焼いていた。

「うあぁぁぁぁぁあぁぁぁっ」
 なんとかその熱さから逃れ様と、背中を床にこすりつける様にして倒れこむ。
その摩擦で何とか勢いを顰めた炎は、一瞬の間に彼のマントに大きな穴を開けていた。
「くっ…皆、皆、大丈夫か!?」
 ひりひりと背中を今も焼き続ける痛みを噛み殺しながら、顔を上げて勇者は叫んだ。
だが、その呼びかけに応じる声は無い。
其処にあるのは、ぐったりと力を失って倒れる中間達の姿。
そして…闇の向こう側から覗く、明らかに邪悪な意思を帯びた二対の瞳。

「まさか、こんな所にまで追いかけて来るなんてな」
 今はもう目と鼻の先に存在する、静かな水面を称えた泉。
嘗て、彼の生まれる以前に起こった大戦時。その際に封印されたと言う「旅の扉」。
海域が強力な力を持った魔物に犯された今、勇者達がアリアハンを脱出する為に選んだのは、この「旅の扉」の封印を解くと言う手段だった。
 だが、長く封印されていた洞窟に「魔法の玉」を使って無事進入したものの、其処は既に魔物の巣窟と成り果てていた。
お陰で、予想していなかった戦闘を強いられながらも、何とか「旅の扉」まで辿り付いたものの、最後の最後でモンスター達が突然襲いかかって来たのだ。

(しかも、厄介な事にこいつらか)
 心の中で僅かに舌打しながら、勇者はもう一度銅の剣を握り直した。
じんわりと広がる冷たい汗の感触に、意識して自分自身を奮い立たせる。
現れたのは、この洞窟で最も彼等が手を焼いたモンスターたちだった。魔法使いとアルミラージ。
一方は「メラ」の、一方は「ラりホー」を使うこの魔物達に、何度苦戦を強いられたか分からない。
 丁度今、勇者は前方をアルミラージに、後方を魔法使いに遮られる様にして立っていた。
仲間が目を覚ます気配はまだ無い。
146新世界へのいざない2:02/07/15 10:52 ID:???
「絶望的な状況か…」
 自分自身でも意識しないままに呟いた言葉。その言葉に、今度は実際に舌打ちをする。
こんな時でも…どんな状況でも。逃げる事など出来る筈も無い。
仲間を置いて、新しい世界を目の前にして逃げる事。そんな事が出来る筈は無かった。
「だったら…戦うしかないだろうッ!」
 瞬間。覚悟を決めた様に、勇者は床を蹴った。その勢いで魔法使いへと一気に間合いを詰める。

 そして、そんな彼の動きに反応してモンスター達も行動を起こした。
魔法使いは蓄えていた魔力で火炎を生み出し、アルミラージがその角を突き出す様にして背後に迫る。
三者の動きで、最初にその行動を完了させたのは魔法使いだった。
深紅の炎がごう、と唸り声を上げながら指先を離れ、真っ直ぐに勇者の方へ襲いかかる、だが…
「………く…っ」
メラの炎が勇者の視界を染めるほんの一瞬前。突如としてその軌道上から勇者の姿が消えた。
駆け出した勢いを殺し、彼はその両膝を床へと付けると、上体を折りメラの起動から自分自身の身を反らしたのだ。
そのまま、彼の真上を通り過ぎた炎は、すぐ背後まで迫っていたアルミラージの身体を包み込んだ。
「・・・・・・・・・アァァァァッ」
 声にならぬ声、音にならぬ声でアルミラージが哀しげな悲鳴をあげる。
そしてそれと同時に勇者はついていた両膝に渾身の力を込め立ち上がると、勢いを剣に乗せてそのまま魔法使いの身体を逆袈裟に切り裂いた。
「・・・・・・・」
 こちらは声も上げぬまま、ぐったりとその身体から力を失った。
どう、と、彼の代わりに大きな音を立てて、その身が床に倒れ臥す。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
荒くなった息を懸命に整えながら、勇者は剣を鞘に収めた。だが…
147新世界へのいざない3:02/07/15 11:00 ID:???
(なっ…)
 その背中に、既に事切れたと思っていたアルミラージが襲いかかってきた。
炎に焼かれた身体は焼け焦げてはいたが、瞳には先程よりも一層濃い憎悪の色を浮かべ、額の角は迷う事無く勇者の心臓のある場所を狙っていた。
「しまった…ッ!」
 自分自身の爪の甘さを呪いながら勇者は身を翻し、先程納めたばかりの剣を抜き放つ。
だが、遅い…間に合わない!アルミラージの殺意を帯びた鋭利な角が正面から勇者の心臓を貫く…その一瞬前。
「危ない、勇者ぁっ!!」
 流石に意識を取り戻したのだろう。目覚めた仲間の一撃が、無防備だったアルミラージの生命を、今度こそ完全に奪っていた。
 背後に魔法使いの、目の前にアルミラージの躯を見下ろしながら、勇者は再び冷たい汗を拭った。
「ふぅ…済まない、助かった」
 まだ僅かに引きつった顔で不器用な笑みを浮かべながら礼を言うと、仲間は苦笑しながら左右に首を振った。
元々、ラリホーの魔法にかかってしまったのは自分達なのだからと。
「・・…・お互い様って云う事かな…でも、有り難う」
 そんな仲間の心遣いに感謝しながら、勇者は今度は心からの笑みを浮かべた。
そうして改めて、そちらに視界を戻す。先程、目の前で生死を賭けた戦いがあった事など知らぬふうに、旅の扉は穏やかな水面を称えている。
「じゃあ改めて…行こうか皆、新しい世界へ!」
 勇者は仲間達に大きく頷くと、一気にその身を泉の中へと躍らせた。
冷たい感触、そして次に襲ってくる光の洪水。その眩い光の渦に飲まれる様に、勇者の意識は遠のいていった…・・・・・・・・・・・・
連投規制防止運動実施中
149目覚めない村1:02/07/15 13:38 ID:???
■目覚めない村■

 今、目の前に存る女性に対して、勇者はその怒りを露にしていた。
彼女の主張が全く分からない訳でも無い…だが、それを容認する事など出来る筈も無い。

 その噂を耳にしたのは何日前だっただろうか?呪われた村ノアニール。
その村は、嘗てエルフ達の怒りを買った為に、数年にも渡り村中が決して醒めない眠りに包まれているのだと言う。
正直、半信半疑の話ではあった。例えエルフがどんなに素晴らしい魔力の持ち主であろうと…そんな事が出来るのか。
或いは信じたくなかっただけかもしれない。エルフであれ人間であれ…そんな残酷な事が出来る筈は無いと。
 ただ、その話が真実であれば…見過ごしておけないのも当然の事だった。
自分たちにも用があり、目的があって旅をしているのだが、幸いそれは急を要するものでは無い。
仲間たちの中にも、その勇者の決断に異を唱える者はおらず、出来れば噂であって欲しいと願いながら、ここまでやって来たのだ。
 
 だが、その村は実際に存在した。噂の通り、村中の人間が眠りについたままで。
「まさか…本当に存在するなんて」
 呆然としたまま呟かれた勇者の言葉。仲間たちもその表情を苦々し気に歪めているのが分かった。
村は静寂に、そして薄い霧に包まれており、人の生の気配と云うものが全く感じられない。
ある意味では「死」よりも冷ややかな感覚を背筋に感じながらも、勇者達はその場に立ち尽くしていた。
 偶々、当時村を出ていた為にその呪いから逃れた老人が云う事には、村の若者の一人がエルフの怒りを買ってしまったのだと言う。
その見せしめの為にこの村は醒める事の無い眠りについたのだと。
「ですが、これだけの事をされるなんて…一体、その人は何をしたんですか」
 至極当然の勇者の疑問。だが、老人はそれには苦しげな表情を浮かべるだけで、応えてくれなかった。ただ
「どうかエルフ達に夢見るルビーを返してやって下され…でなければ村にかけられた呪いが解けませぬのじゃ。エルフの隠れの里は西の森の中じゃ」
 そう、何度も何度も繰り返すだけだった。…そして、それも仕方の無い事だったのかもしれない。
150目覚めない村2:02/07/15 13:41 ID:???
 嘗てエルフの怒りを買ったと言う若者。エルフの一族に許しを乞う為に訪れているその父親から、詳しい事情を聞く事が出来たから。
「村が眠らされたのはわしの息子のせいじゃ。あいつがエルフのお姫様と駆け落ちなんかしたから……息子に代わって謝りに来ておるのに ちっとも許してもらえぬ」
 苦悩に歪んだ表情で告げる男の姿。話を聞けば、まだそれ程年を取っている訳では無い。
だが、勇者達が目にする男の姿は、まるで老人ででもあるかの様に老いやつれていた。
それは…息子のせいで村の人間全てが眠りについたにも関わらず…

(一人だけ呪いを逃れてしまった事への負い目からだろうか…)
何とも痛ましい想いを胸に抱きながら、勇者は男を見つめていた。そして、それがエルフ達の意図した事であるのならば…何と残酷な仕打ちなのか。
胸に満ちてくる痛みと、それが伴う明確な怒りに、勇者は僅かに唇を噛んだ。
 そして、その怒りを胸に抱いたまま…勇者達は今、呪いをかけた当人であるエルフの一族の女王に対面していた。
彼女の気持ちが全く分からない訳ではない。大切にしていた一人娘を奪われてしまった怒りと悲しみ。
それをぶつける場所が欲しかったのだと…その気持ちも分からないでもない。だが…
「そんな事、許される筈も無いんだ」

 ぽつり、と呟く様にして勇者は言葉を紡いだ。その言葉に、反応して女王の言葉も荒くなる。
「娘のアンは一人の人間の男を愛してしまった…そして夢見るルビーを持って男のところに行ったまま帰りません。所詮 エルフと人間。 アンは騙されたのに決まっています!」
「そんな…どうしてそんな事が言えるんだ!本人に逢った訳でも、話を聞いた訳でも無いのに!?」
「話を聞くまでも無い事…私達と貴方達人間では余りに違い過ぎるのです。
人は森やその大地を炎と血の色に染め、そうして生き急いで行く生物…
そんな人間を愛した所で、一体何になりましょう…互いに不幸になるだけに決まっています。
そんな事も分からぬ程、アンは愚かな娘ではありません…ありませんでした。可哀想に、あの子は人間に騙されたのに決まっています」
「馬鹿な…そんな憶測と偏見で、ノアニールの村を眠らせたって言うのか…?」
151目覚めない村3:02/07/15 13:44 ID:???
 余りといえば余りな女王の言葉に、勇者はただ呆然と彼女を見つめるしかなかった。
その衝撃が消え去ると、次に訪れたのは、先程よりも一層激しさを増したやるせなさと怒りの感情。その感情に背を押される様にして勇者は叫んでいた。

「確かに、人は血を流し争う事もあるかもしれない。だけど、決してそれだけじゃない!誰かを思いやったり、誰かを愛したり…そうして命を紡いでいく事も出来る生物なんだ。
貴方がたエルフの様に長い長い時間を生きる者から見れば、それは所詮滑稽な事なのかもしれない…
だが、人間はその与えられた短い時間の間に、精一杯の命を使って生きているんだ。
貴方にとってはたかが4・5年…ノアニールが眠りについていたのは僅かな時間に過ぎないのかもしれない。
でも、その4・5年の時間は、人間にとっては掛け替えの無い、大切な時間なんだよ!」

 …そう、例えば無力な子供が旅立つ為の力を蓄える事が出来る程に。
その僅か数年の間に…出会い、別れ、思いを交わし…一体どれだけの事が出来るだろう。
その全ての権利を、ノアニールの人々は…眠っている者も、かろうじて呪いから逃れた者も、抗う術さえ持たぬままに奪われてしまったのだ。

「ならば何故あの子は夢見るルビーを持ち出したのです?我々が大切に守ってきた宝…その事はこの里に生まれたアンにも分かっている筈です。にも関わらず夢見るルビーを持ち出したのは、相手の男がアンを唆したからではないのですか?」
「そ…それは…」
 だが、その事を指摘されてしまうと、勇者には返す言葉が無かった。確かに、純粋に愛し合って駆け落ちしただけならば…夢見るルビーを持ち出す必要は何処にも無いのだ。
 そんな勇者の様子を見て、話は終わったとばかりに女王は瞳を閉じる。
「さぁ、もう行きなさい。人間など見たくもありません…立ち去りなさい」
 そして、女王の言葉が終わるが早いか、周囲にいたエルフの近衛が勇者達を女王の宮から押し出した。
152目覚めない村4:02/07/15 13:45 ID:???
 これからどうするのか、と仲間の一人が勇者の顔を覗きこんでくる。勇者は沈黙したまま口を開かない。ただ、瞳を反らさず、真っ直ぐに一点を見つめていた。
その視線の先…其処には、先ほど言葉を交わしたあの男がいた。
何年も何年も…それが唯一出来る贖罪であるかの様に、追い帰されては訪れ、追い帰されては訪れ、毎日宮を訪れていた男。
彼にとっては、村に呪いが降りかかってからの数年は、果たしてどの様なものだったのだろう。
エルフの里に訪れては蔑まれ、拒まれ、息子が犯したと言われる罪を全て押しつけられて。
村に戻っては言葉を交わす者さえ無く、灯り一つ灯る事の無い場所で孤独な夜を過ごすのだ。
それはおそらく雨の日も風の日も…毎日毎日途絶える事も無く。
月日にすれば4・5年。人の生きる月日にしても決して短いものでは無いその年月は、彼にとってはその更に何倍も長く苦しいものに感じられただろう。

「…行こう」
 そんな男の姿を目にした時に、勇者の心は決まっていた。
「アン達が姿を消したノアニールの西の洞窟に。俺にはどうしても、女王の言葉全てが真実だとは思えない。
あの人の息子が…アンを騙して宝を奪う様な、そんな人間には思えないんだ。
きっと、彼もそう思っている…息子を信じているから、こうして何年もここに来る事が出来るんだよ。
だったら・・せめて俺達だけでも、彼の息子を信じてあげたいと思う…アン達の真実を、女王にも知って欲しいと思う」

 自分自身に言い聞かせる様に紡がれる言葉。その言葉に仲間たちも大きく頷いた。
例えどんな理由があろうと、どんな事情があろうと…時の流れを止め、その時間を奪い去る等と言う事が許される筈も無い。
どんな罪を犯そうと、どんな過ちを犯そうと、時が流れているからこそそれを償う事も出来るのだ。
 けれどノアニールの住人たちは、その権利も与えられぬまま…今も眠り続けている。
(その眠りを醒まし、エルフ達の抱いた人への偏見を正す為にも…行かなくちゃならない)
仲間たちの瞳を見つめ、微かに頷くと、勇者は深い深い森の奥へと更なる一歩を踏み出した。
153ラグナ支援!ティンマニ通信:02/07/15 14:55 ID:???
セルフィがゲーム中で作った「ラグナファンページ」のセリフ集です。

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うまく説明できないご縁で知ったラグナさんを紹介するページです。
いやいや、ラグナ様と呼ばせてもらいましょう。
かっこいいんだよ〜!
(賛否両論あるだろうけど)
ラグナ様はティンバー・マニアックスという雑誌に記事を送りながら旅をしてたみたい。
ここはラグナ様が書いた記事を紹介しようというコーナーです。
154ラグナ支援!ティンマニ通信:02/07/15 14:57 ID:???
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1
ラグナ様はティンバー・マニアックスの編集部にあいさつに行ったとこのことを記事に書いてます。
この時は「お酒は人を変える」というレポートを編集部に持っていったそうですがボツだって。
どうやらラグナ様はお酒に弱いみたいで〜す!
Balamb:Station(only before you go to Timber)
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2
記事によると旅費を増やそうとしてギャンブルに手を出し失敗したラグナ様。
ギャンブルがいかに危険なものかを語っています。
さらにきちんと自分のおろかさも反省しています。
きっとアツくなっちゃったんだろうな〜。
Dollet:Pub
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3
ラグナ様は記事の中で何度も書いてるんだけどなんとかしてエスタに入ろうとしてるのね。
いろんなところからアタックしてるんだけどなかなかうまく行かなくてドールに来たって。
でも、ドールからじゃあ、無理だよねえ。
ラグナ様、ごくろうさまでした〜!
Dollet:Hotel
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
この写真、なんだかわからないよね〜?ラグナ様も「エスタの秘密」としか書いてないの。
でもでも、私はわけあって知っているのだ〜!これはラグナ様が偵察に行った場所なんだよ。
こんなの本にのせてよかったのかな?
う〜ん、よっぽどお金がなかったんだね!
Timber:Timber Maniacs Office
155ラグナ支援・ティンマニ通信:02/07/15 14:58 ID:???
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5
これはティンバーにあるホテルです。ガルバディア兵でいっぱい。
あそこには今でもガルバディア兵がいるけど、これはちょっと多すぎるよね?
そうです、これはティンバーがガルバディアに占領されてそれほどたっていないころの写真です。
ラグナ様はこのホテルに泊まろうとしたんだけど、兵隊さんの宿舎に指定されててダメだったって。
どうしてそんな時代の記事がかけるのかって?
それは、ラグナ様が記事を書いていたのは、その時代だったからで〜す。
だから、ラグナ様の記事がのっている雑誌はぜんぶとっても古くてぼろぼろなの。
ラグナ様って、今、いくつなのかな?
きっと、かっこいいおじさんだよ!
Timber:Hotel
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
こ、これは〜!?
ラグナ様の記事によるとエスタなんだって。
ラグナ様、やっとエスタに入れたのは私もうれしいんだけど・・・・・これ、ホントなのかな〜。
こんな街、すごすぎるう!
でも、エスタがあるはずの大陸には今は何もないって聞いてるけど・・・・・
Deling City:Hotel
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
これはラグナ様いわく、エスタ大陸で迷ってたどりついた場所だそうです。
ラグナ様、無事だったんでしょうか?
でも、すんごい気持ちいい風景だよね〜。
私も行ってみたいな〜。
ああ、行きたい行きたい〜!
F.H.:House
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
みんなも知ってるよね、ここ!バラムのホテルだよ〜!
ラグナ様もバラムに来たんだね。
どうやらラグナ様はホテル好きみたいです。
記事によると、どうしても泊まりたくて泊まったはいいけど、やっぱり金欠。
うわさのバラムフィッシュは食べられなかったって。
F.H.:Hotel
156ラグナ支援・ティンマニ通信:02/07/15 15:01 ID:???
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
これはすごい!シュミ族とも仲良しのラグナ様!
記事によると、迷ってケガして運ばれてお世話になったそうです。
ラグナ様にはこういうパターンが多いです。でも、ちゃんと恩返しはする人なんだよね。
そういえば、ここのマスターもシュミ族。いろいろあったってスコールに聞いたよ。
シュミ族・・・・・・私も会いたいよ〜!
Trabia Garden:Graveyard
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
すっご〜い!ラグナ様、映画に出てま〜す!
おまけにこの風景はトラビアの近くで〜す。
ラグナ様、こっちの道に進めばすっごい有名になってたかもしれないのに!
ああ、でもでも、演技できないんだろうなあ。
記事の内容はと〜っても得意気です。
次の映画にもぜひと言われたとか・・・・・どうなんだろ?
Shumi Village:Artisan's House
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
これはこれは・・・・・。ラグナ様、記事でとっても自慢してます。
ある場所にあるパブとそこの経営者。場所も名前も明かしていません。
私は本当は知ってるんだけど、ラグナ様の意志を尊重して、明かしません。
でもさあ、そんなに大切なら雑誌にのせなきゃいいのにね〜。
う〜ん、でも自慢したかったのかな?
Centra:Edea's House
157ラグナ支援・ティンマニ通信:02/07/15 15:02 ID:???
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
ラグナ様、ついにF.H.に立つ!つまり、ここからエスタ大陸に入ったというわけ。
やっぱり、エスタ行きはF.H.からなんだ〜。
この頃はもう列車は走ってなかったんだよね。だからラグナ様、テクテク歩いたんだって。
ここを走る列車、のりたかったな〜。
記事によると、これは、徒歩しか方法がないって聞かされて、カラ元気を出してるところだそ〜です。
White SeeD's Ship
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

下部の英名は、ティンバーマニアックスを発見できる場所名です。
以上、>>153-156をお借りしました。
158ロマリアの大盗賊1:02/07/15 16:19 ID:???
■ロマリアの大盗賊■

「わりィな…残念だがよ、こんなガキに俺もやられる訳にはいかねぇんだよ。許してくれな」
 喉元に付きつけられた冷たい斧の刃の感触を感じながらも、勇者は男を睨みつけていた。
薄い布で顔を隠した男。「大盗賊」と自ら名乗る自信は、その鍛えられた肉体から来たものだろうか?その男が浮かべる悪びれた表情を、勇者は苦々しい思いで見つめていた。
「まぁ心配すんなよ。おめぇらみてぇな子供の命まで取ったりしねぇからよ…
ちぃとばかり、その懐のモンを置いて行ってくれりゃあそれで勘弁してやらぁ」
 声に揶揄するような笑みを含んだまま、男は…大盗賊カンダタと呼ばれる男は言葉を続ける。
「く…っ」
このまま為す術も無く負けるしかないのか、自分の力はこの程度でしか無いのか。
込み上げてくる云い様の無い屈辱に、勇者は唇を噛んだ。せめてもの抵抗とばかりに、強い視線でカンダタを睨みつける。と…

「…………おめぇ…」
 一瞬、カンダタの表情に訝しむ様な色が浮かんだ。
「おめぇ、以前に何処かで…いや、まさかな…そんな筈はねぇ」
 ぶつぶつと何事かを呟きながら、思案に更ける。それは、時間にすれば一瞬…瞬きの間ほどの、ほんの数秒の事であっただろう。
だが、その時間はカンダタにとっては命取りだった。その僅かな隙を見逃すような勇者では無かった。
「………っ!」
 カンダタが張り詰めていた筋肉から力を抜いた一瞬に、勇者は上体を反らし。右の足でカンダタの腕を横に蹴り上げていた。自らの考えに没頭していた盗賊に、それを防ぐ術は無い。そのまま、ガタンと音を立てて鉄の斧が床に落ちる。
「お、親分!」
 二人の様子を眺めていたカンダタの手下達も、慌ててその名を呼び、自らも身構えようとするが、遅い。それより早く行動を起こしていた仲間達が各々に彼等に攻撃をしかけた。
159ロマリアの大盗賊2:02/07/15 16:20 ID:???
「ちっ…ガキだと思って油断しちまったか」
 声に苦々しい響きを含みながらカンダタは斧を拾い上げ、薄布の下から勇者を睨みつけた。先程には無かった光がその目には宿っている。
それは明確な怒りの感情だ。もっともそれが勇者に対する怒りなのか、それとも油断していた自分自身に対する怒りなのか…それは、勇者にもカンダタ本人にも分からなかった。
その視線を真っ直ぐに受けとめながら、勇者も先日ノアニールで手に入れたばかりの鋼の剣を握りなおした。

 単純な攻撃力、殺傷能力と云う点では、おそらく鉄の斧には叶わない…事実、先程はそれで苦汁を舐めさせられた。ならば・・・
(力押しでは無い方法で戦うしかない)
 出した答えに我知らず頷いて、勇者はその答を自分自身にも確認させる。
(一度負けた相手には負けない・・・絶対に!)
 自分に言い聞かせる様に心の中で叫ぶと、勇者はカンダタに向かって駆け出した!
「おおぉぉぉぉぉぉ……・…・!!!」
 剣を斜めに構え、勢いのままに床を蹴る。その勇者の攻撃に、カンダタは微動だにせず、正面から彼を待ち構えている。
勇者がそのカンダタの懐に飛び込もうとする刹那。カンダタはその身体めがけて、思いきり斧を振り下ろした。先程と同じパターン。先程は受けとめた剣ごと払いのけられた。だから…

「なに…・っ!?」
その瞬間、カンダタの斧は大きく空間を切り裂いた。本来受けとめる筈だった手応えを無くした腕は、勢いのまま床へと向かい、其処に斧の刃が突き刺さる。当然上体は大きくバランスを崩し…それがそのまま今回の戦いの勝敗を分けた。
ひやり、と付きつけられた冷たい刃物の感触を感じる事になったのは、今度はカンダタの方だった。背後から首筋に鋼の刃を突きつけたのは、僅かに息を荒げたままの勇者だったのだ。
「…はぁ…はぁ、はぁ」
 冷たい汗を拭いながら、勇者も暫く動けないままだった。
あの一瞬。鉄の斧が振り下ろされた瞬間に、敢えてその刃を受けとめる事はせず、両の脚に思いきり力を込めてカンダタの斧をかいくぐる様にして左へ飛んだのだ。
そのまま背後を取ったものの、斧の刃は流石に完全に避けきれずに、僅かに黒髪を掠めている。だが、今度は紛れも無く勇者の勝ちだった。
160ロマリアの大盗賊3:02/07/15 16:20 ID:???
「ま、参った…金の冠は返す。返すから…その剣を引いてくれ」
 背中を汗に濡らしながら、カンダタが口を開いた。その言葉に、勇者も無言で剣を引き、鞘に収める。
その隙を見てカンダタが再び襲いかかってくる可能性もあるだろう。
だが、勇者にはカンダタがそんな男では無いと…漠然とだがそう信じる事が出来た。
周囲を見ると、カンダタの子分達も、既に仲間の手によって床に倒されている…勿論命まで奪っている訳では無いだろう。
仲間の一人がこちらを見てにやりと笑う。そして…
「あっはっはっはっ…悪かったな、ガキだと思って見くびっちまって。参った、参った…今回は俺の完敗だ」
それよりもはっきりと、大きな笑い声を上げたのは以外にもカンダタの方だった。

「遊び好きのロマリア王にちょっとお灸を据えてやるつもりだったんだがなぁ…まさか、おめぇらみてぇな奴が来るとはな…逆にこっちが諌められちまったみてぇだ…おう」
そこまで言って、カンダタは手下の一人に目配せをした。その仕草に、子分の一人が奥の部屋から小さな包みを持ってくる。
「これが…」
「おう、これが「金の冠」だ…もうおめぇのモンだよ、持って行きな」
 ゆっくりと勇者が包みを取ると、其処からは黄金に輝く冠が現れた。所々に多彩な宝石が散りばめられ、勇者の素人目にも随分と高価なものである事が分かる。

「どうして、売らなかったんだ?」
 ふっと浮かんだ疑問が自然と勇者の口をついて出た。確かに公の場では扱えないだろうが…王家とか、品物の出所など気にしない、正規から外れたルートなど幾らでも存在するだろう。
この王冠がカンダタの手に渡ってから随分時間が経つと云う、にも関わらずまだここに在るとは正直思っていなかったのだ。その質問に、カンダタはにやりと人の悪い笑みを見せる。
「云っただろ?王様にちょっとばっかしお灸を据えてやるつもりだったって。その内返してやるつもりだったんだよ…あの王様が反省した頃にな」
「…反省?」
「ああ、この国の王様はよ。悪い奴じゃねぇんだが…こう、困ったお人でな。時折公務をほったらかしてフラフラ遊びに出ちまう事があるんだよ、それで…」
 そこまで口を開いておいて、ほんの少しだけ、可笑しそうな…悪戯のばれた子供の様な表情を浮かべた。
161ロマリアの大盗賊4:02/07/15 16:21 ID:???
「その…困り果てた大臣が俺の所に言って来た訳だ。ちぃっと、王様にお灸をすえてやってくれってな」
「な……」
 その言葉に勇者はぽかんと口をあけたまま絶句してしまった。道理で…城の人間が複雑な表情をしていた筈だ。その勇者の様子に、カンダタは再びがはは、と豪快に笑った。
 事の真相に仲間たちも苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべている。確かに…その為にモンスターだらけの塔の最上階まで登らされたのだから溜まったものでは無かった。
「まぁ良いじゃねぇか…これも経験、修行の内だと思えば腹も立たねぇだろ?」
「…・・・…そう思って置く事にするよ」
 苦笑を返しながら勇者は金の冠を荷袋の中に押しこんだ。これからまた歩いてロマリアまで帰るつもりはさらさら無い。リレミトとルーラで早々に依頼を片付けたかった。
『この国の王様はよ。悪い奴じゃねぇんだが…こう、困ったお人でな。時折公務をほったらかしてフラフラ遊びに出ちまう事があるんだよ』
 カンダタのこの言葉を、勇者がその身に染みて実感するのはロマリアに帰ってからの事だった。
162王様生活1:02/07/15 21:36 ID:???
 ■インターミッション1「王様生活」■

 ふぅ…退屈じゃのう…何かまた楽しい事は無いものじゃろうか…。
外を見ればあんなにぽかぽかとお日様が照っておるのに…窓を開ければこんなにそよそよと風が吹いておるのに…
どうして、こんな王宮の奥なんぞで座っておらねばならぬのか。
「はぁ…全く退屈じゃわい」
「何か仰いましたか?」
 おっとっと、思わず口にしとったか…危ない危ない。
ジロリとこちらを睨む大臣の視線から顔を反らしながら、またこっそりと溜息を付く。

(全く…またこうしてここに座らねばならんとはな…)
 どうしてあの時に
「嫌なものを続けさすわけにもゆくまい。あい分かった!勇者よ!そなたはやはり旅を続けるが良かろう!」
 等と言ってしまったのか。まぁ、闘技場で勝ちが続いておったからの…ちぃとばかり気分が大きくなっていたのもあるのかのう。

 あの時?あの時と言うのは勿論あの時じゃよ…ほれ、アリアハンの勇者が「金の冠」を持ち帰って来た時じゃ。
流石のわしも驚いたぞ…いくらオルテガの息子と言えども、まさかあのカンダタから取り返して来るとは思わなんだでな。
お陰で大臣との「勇者が持ち帰って来たら一月は真面目に公務をこなす」と云う賭けにも負けてしもうたわい…わっはっは。

 それでな、それがイヤでイヤで…つい言ってしもうたのじゃよ。
「そなたこそ真の勇者!どうじゃ?わしに代わってこの国を治めてみる気はないか?」
とな。いや、面白かったわい。あの時の勇者の表情。鳩が豆鉄砲食らったと言うのはまさにあれじゃろう。
「・・・・・・・は?」
 口をぽかんと開けたきり二の句が告げなかった様での。大臣の
「お、王様…一体何を仰います」
と言う悲鳴にようやく我を取り戻した様じゃった…そう言えばあの時の大臣の顔も見物であったの…今でもはっきり覚えておるぞ。
163王様生活2:02/07/15 21:38 ID:???
 それでそこまで言ってしまってな、わしはふと気付いたのじゃよ。
それが…意外にイケテル考えなんじゃないかとな。
勇者の度量と腕は王となるにしても遜色のないモノであったし、馴れない内は大臣達が上手く補佐してくれるじゃろう。
何よりも隣で頬染めたわしの姫が嬉しそうだったし、わし自身も煩わしい公務から解放される!

 勇者が「はい」と言えば、万事が万事解決じゃ…後ろにいる勇者の仲間たちは渋い顔をしておった様じゃがの。
 ところが…ところがじゃ。事もあろうに勇者の奴、その申し出を断りおった。
「あ…有り難い申し出だとは思いますが、私にはまだするべき事が残っています。
それを半ばにして、その様な大儀を受け賜る事は出来ません」
とな。だからわしも言ってやったのじゃ。
「まあそう言わず なにごとも経験じゃよ」
 と…そう言って聞かせると、勇者もついに折れた。何だか少し情けなさそうな顔をしておったがの。

……何?強引に押しつけたんじゃないかじゃと?そんな訳無かろう。
まぁ確かに…6回…7回…いや、もう少し多かったかの?
勇者が「いいえ」と応えるたびに「まあそう言わず なにごとも経験じゃよ」と諭してはやったのじゃが。

 とにかく、そんなこんなでわしも一時はこの堅苦しい王様生活から解放された訳じゃ。
全く庶民の生活は溜まらんかったわい…何処に行くにも自由で、面倒な公務に縛られる事も無くての。
思ってみれば、わしは生まれてからずっと王宮で育った…そこから出る事は叶わんかったからの。
見るもの全てが面白く、新鮮に感じられたものじゃ。特に闘技場にははまったぞ。
闘技場と云うのはな、その、あれじゃ。モンスター同士を捕まえてきて戦わせるのじゃよ。
そして、どのモンスターが勝つかを賭けて勝負する…ま、庶民の娯楽の一つじゃな。
だが、これが簡単な様で結構難しくての…かといって予想屋が立てた予想もそうそう当たる訳でも無い。
まさに、自分の運と勘に全てが委ねられる訳じゃ…其処が逆に面白くての。
勝った時など、嬉しくて嬉しくて笑いが止まらんのじゃよ。
164王様生活3:02/07/15 21:39 ID:???
 勇者がこれまた情けなさそうな顔をして訪れたのも、丁度そんなわしが「ツイテいる」時じゃった。
わしの気分の良い時を狙ってきたのかどうかは分からんがの。もしもそうだったのじゃとしたら、かなりの策士じゃのう。
 
 ともかく、その情けな〜い顔で「もう王様は結構です」と言って来おった。
その様子が余りに憐れでの…しかも良く見ると、後ろの方で、仲間達も同じ顔をしておるではないか。
 思わず「嫌なものを続けさすわけにもゆくまい。あい分かった!勇者よ!そなたはやはり旅を続けるが良かろう!」
 と言ってしまったのじゃよ…どうしてそんな事を言ってしまったのかのう…

 まぁ、そうした訳で、わしはまたこうしてここに座っておるわけじゃ。あれからも、勇者が来る度に
「わしはそなたにこの国を譲りたかったのに。まあ 仕方あるまい。ところでどうじゃ?もう一度わしの代わりをやってみたいじゃろ?」
とは言っておるのじゃがの、その度にあの情けなさそうな顔をして首を横に振るものじゃから、無理強いする事も出来んのじゃよ。

 …はぁ…外はあんなにも良いお天気での、城下の者はあんなにも楽しそうな声を上げておる。
今日もおそらく闘技場には民が集まって、モンスター当てに一喜一憂しておるのじゃろう。
わしはここでこうしてぼんやりと座っておる事しか出来んと言うのにのぅ…
165王様生活4:02/07/15 21:40 ID:???
じゃがの、その一連の事で気付いた事があるのじゃよ。
つまり…ある意味では王様と云う職業は、勇者よりもずっとずっと大変な仕事じゃと云う事じゃ。
だってそうじゃろう?でなければ、わざわざあんな顔で「また旅に戻らせて下さい」等と言う筈も無かろう。
勇者には勇者の苦労があり、王様には王様の苦労がある…わしがこうして退屈を噛み殺しておる様にの。
 だから…これはナイショじゃがの、今でも時折こっそり城を抜け出して行くのじゃよ。
その・・・・城下の者のフリをしての、こっそりと闘技場に行くのじゃよ。
 だって仕方が無いとは思わぬか?勇者さえ音を上げる程の苦労を背負う者…それが王様と云う職業なんじゃからのう。

 ……………アリアハンの勇者が「金の冠」を取り返して以来。
夜な夜な市民の格好をして、城を抜け出す王様の姿を城の兵士が目にしているが
「もう二度とあんな事の無い様に見て見ぬ様にしてやってくれ」
と言う大臣の言葉に、誰もが気付かぬフリをしているのだと言う…
1663勇者支援既出支援〜:02/07/15 22:14 ID:???
1673勇者支援既出支援〜:02/07/15 22:16 ID:???
(3パーティー1、勇武僧賢)
ttp://mito.cool.ne.jp/areking/illust6/dq3.jpg
(3パーティー2、勇武僧賢)
ttp://mito.cool.ne.jp/areking/illust5/top09.jpg
(3パーティー3、勇戦僧盗)
ttp://kobuchisawa.gr.jp/hiryu/a-7.html
(3パーティー4、勇僧商賢)
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/gallery/dq3.htm
(3パーティー5、勇戦盗賢)
ttp://www1.u-netsurf.ne.jp/~oune/gallery/dq-e/dq18b.jpg
(3パーティー6、勇賢賢商盗)
ttp://isweb23.infoseek.co.jp/play/y-hirose/dq/roto/dq3/irrast/3rdp.html
(3パーティー7、勇戦僧魔)
ttp://www.f3.dion.ne.jp/~y-hirose/itadakimono/itadaki1/dqirrast/irrast20.html
(3パーティー7、勇戦魔賢)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~yosimoto/indexhtml/3party.htm
(3パーティー8、勇戦僧魔)
ttp://www.susuki.sakura.ne.jp/~gun/garo/dqhu/top1.html
(3パーティー9、勇武僧賢)
ttp://isweb20.infoseek.co.jp/play/krift/ue3.html
(全職業)
ttp://members.jcom.home.ne.jp/minutia/gall/3-1.htm



(勇者男女)
ttp://isweb40.infoseek.co.jp/play/ryuurei/hero3.htm
(勇者男女・鳥山チックな二人です)
ttp://isweb20.infoseek.co.jp/play/krift/ue10.html


(親子3代)
ttp://www.susuki.sakura.ne.jp/~gun/garo/gongpin/gp18.html
(剣を前に目を閉じる勇者)
ttp://www6.plala.or.jp/minomusi/okunoutumiti_057.htm
(勇者と青空)
ttp://www1.harenet.ne.jp/~quicky/yuusya.htm
(戦闘中に剣を手に闘う勇者です)
ttp://www20.u-page.so-net.ne.jp/sd6/mbig2222/ira7.htm
(男賢者に魔法を教わっている最中の勇者です)
ttp://isweb42.infoseek.co.jp/play/inui-123/gif02.html
(草原を駆ける)
ttp://izumo.cool.ne.jp/ruriirosuzume/dqillust/dq-53.htm
(ロトの勇者)
ttp://members.tripod.co.jp/chiamichi28/dq-roto.jpg
1683勇者支援既出支援〜:02/07/15 22:16 ID:???
(剣を手に)
ttp://www1.u-netsurf.ne.jp/~oune/gallery/dq-e/dq16.html
(ロト坊やってかんじだなぁ。背景カコイイ)
ttp://cyan.vis.ne.jp/illust/img/Natuho_mantle.JPG
(城をバックに)
ttp://izumo.cool.ne.jp/ruriirosuzume/garally/take-08.htm
(微笑む勇者)
ttp://izumo.cool.ne.jp/ruriirosuzume/dqillust/dq-21.htm
(光を背に佇む勇者)
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/gift/hero.html
(勇者とロトの紋章)
ttp://denchan.net/illust/sumiyan4.html
(手を伸ばす勇者)
ttp://isweb23.infoseek.co.jp/play/y-hirose/dq/roto/dq3/irrast/tosakisan.html
(勇者の足跡)
ttp://isweb23.infoseek.co.jp/play/y-hirose/dq/roto/dq3/irrast/asiato.html
(月を背に)
ttp://nino.m78.com/ges/illust/gazou59.html
(佇む勇者)
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Queen/8325/irasuto-p/itadakimono8.html
(光を受けて佇む勇者)
ttp://www.oct.zaq.ne.jp/afbou103/DQ3yusya.html

(主人公1〜3)
ttp://isweb28.infoseek.co.jp/play/etta/tope.htm
(歴代主人公)
ttp://www.susuki.sakura.ne.jp/~gun/garo/dqhu/top13.html 
(歴代主人公2)
ttp://www1.u-netsurf.ne.jp/~oune/gallery/dq-e/dq23b.jpg


(バラモス戦)
ttp://www.ucatv.ne.jp/~surime93.sky/dq3/gallery/dq3_07.html
(バラモス戦2)
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/gallery/vsdark.html
(アレフガルドにて)
ttp://wing.bird.to/dragon/illustration/dq3/01.html
(光の玉を手に)
ttp://yaten.vis.ne.jp/dq3ill04.htm
(最終決戦)
ttp://izumo.cool.ne.jp/ruriirosuzume/garally/take-05.htm
(ED)
ttp://wing.bird.to/dragon/illustration/dq3/02.html
1693勇者支援既出支援〜:02/07/15 22:18 ID:???
(ポカパマズさんの息子)
ttp://nino.m78.com/ges/images/top19.jpg
(3勇者支援・・ネタ系)
ttp://w2.oekakies.com/p/arakure/15.png
(被ってしまったが3勇者支援)
ttp://w2.oekakies.com/p/arakure/16.jpg
(ロト支援(全部かわいい系 燃え系でなくてスマソ))
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/1882/ree.jpg
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/oekaki/data/146.jpg
ttp://kobuchisawa.gr.jp/hiryu/images/m-1.jpg
(かなりちっさいけれどイイ!(゚∀゚))
ttp://www.hekisi.com/icon/dq/1dq3yuusyaotoko1.jpg

(3勇者外部支援)
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/picgallery/pic13.jpg
ttp://nino.m78.com/ges/images/illust17.jpg
ttp://www.susuki.sakura.ne.jp/~gun/garo/dqhu/top1.jpg

(【爽やか】愛のベホイミな勇者【ナイスガイ)
ttp://www.geocities.com/slimeshrine/Guide/DJ_DraQueIII.jpg



【その他】
ttp://isweb43.infoseek.co.jp/play/gaomoo/dq3_comics00.html(ある意味非常に漢かと)

【四コマ】
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5182/DQ3-4C.html
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5182/DQ3-4C1.html

【SS】
ttp://yaten.vis.ne.jp/dq3katari04.htm

【FLASH?】
ttp://www9.ocn.ne.jp/~flash/dq3.swf

【CG+SS】
ttp://www.susuki.sakura.ne.jp/~gun/3qitu/(勇者二人)

【コス写真】
ttp://www.tctv.ne.jp/u-dai/cos/cos3.1.html(海岸に佇む勇者)
ttp://www.tctv.ne.jp/u-dai/cos/cos3.3.html(迷宮にて)
ttp://www.tctv.ne.jp/u-dai/cos/cos3.2.html(教会で)


【プレイレポート】

「勇者一人旅レポFC版」
ttp://vitaltrack.hoops.ne.jp/game/dq3.htm

「勇者一人旅レポSFC版(未完)」
ttp://www5.airnet.ne.jp/sodaken/dq3alone/
1703勇者支援既出支援〜:02/07/15 22:18 ID:???
【ステキな自炊の方々】
 他の方の描かれたステキな勇者達です。
本当にカッコ良い勇者が見れて嬉しいです…有り難う御座います。
残っていたので支援張らせて戴きました、申し訳在りません。

「月と隼の剣」
かなりカッコ良いです…伝説の勇者が降臨したって印象を受けます。
http://isweb43.infoseek.co.jp/play/ffdqfire/cgi-bin/img-box/img20020623205844.jpg

「微笑む勇者」
勇者もステキですし、背景の「ORIGIN OF THE LEGEND」に感慨深いものを感じます。
http://cgi2.mediamix.ne.jp/~t7834/imgboard/img-box/img20020708062036.jpg

凄く美麗な勇者です…ロト伝説の全ての伝説は彼から始まったんですよね・・
http://cgi2.mediamix.ne.jp/~t7834/imgboard/img-box/img20020708090321.gif

凛々しい表情の勇者です。勇者と云うと「青」のイメージが強いですが赤いイメージもステキです。
http://north-cape.parfait.ne.jp/cgi-bin/ffdq/data/IMG_000641.jpg

可愛い感じの勇者です〜赤い頬と瞳が燃えかつ萌えです。
http://cgi2.mediamix.ne.jp/~t7834/imgboard/img-box/img20020708201240.jpg

3勇者のアップです…少し愁いを帯びた大人びた表情の勇者。物語後半の姿でしょうか?
http://cgi2.mediamix.ne.jp/~t7834/imgboard/img-box/img20020708212452.jpg
171腐った死体・スミスの場合:02/07/16 16:30 ID:???
おうおう、オレは腐った死体のスミスっていうんだよ
まあ多分スミスだったと思うんだぜぇ?でもちょっと自信ねぇなぁ
いや見ての通り、腐ってんだろ?だから頭の中身もあれだろう
あ。逃げちまった。おいおい同じ魔物じゃねえか!ま、しょうがねぇか、なんせ腐ってるんだもんな

しかし、オレはなんで腐った死体なんかになってんだ?
死体ってーからには前は生きてたんだろ?元は人間だろ?
なのになんでこんな姿になって、しかもこんな暗い洞窟をうろついてんだ?
オレ生きてる時には何をしてたヤツなんだろう?・・・う〜む、覚えてない
昔のオレは何をやってたんだ?何をして、こんなところでくたばったんだ?

ま・・・思い出さない方が幸せかもしれないな
だってよ。こんな洞窟で死体になってるヤツだ。自分でもわかるだろ?普通の死に方じゃねえ
だったら、きっと生きてた時も多分ロクなことはしてなかったに違いねんだ
きっと・・・な。
172腐った死体・スミスの場合:02/07/16 16:32 ID:???
ふ、まあいいか
何か知らねえが、どうせ大したもんじゃない。だから腐ってて正解だ。忘れとけ、オレ
あ〜久しぶりに頭使ったから、疲れちまった。死体だっつうのに眠くなっちまったじゃねえか
つうことで、オレは寝る。目ぇ醒めたときには多分、今考えてたことも忘れちまうんだろうな
まあ、どうでもいいさ。覚えてようがなかろうが関係ねえ
もう人間に戻れるわけじゃねえ。だったら魔物は魔物らしく、人間への未練なんか捨てちまえ
知ってても得もしねえし、話す奴もいないんだからよ。だから忘れとけ、オレ
でも・・・

   でも・・・もしだぜ?
   もし・・・何かの間違いでオレが人に会うことがあったなら
   今度こそ・・・少しくらい誰かの役に立ちてえな。
   もう脳みそも何もかも完全に腐っちまう前によ・・・

・・・ん?
おわっ?何だお前!!人が・・・いやもう人じゃねえか。オレ何だっけ?
ええい、どっちでもいい。気持ちよく寝てたってえのに、何だよ、お前こんなところに!
フ、フン、変わったヤツだな。こんなナリしたオレが怖くないってのか?
本当に・・・怖くないのか?お前
じゃあ、しょうがねえ。こんなところでオレの生活邪魔しやがったお前に一つ言わせろ

   なあ、あんた、ちょっとだけでもいい。オレも連れて行ってくれねえか?
173腐った死体・スミスの場合:02/07/16 16:34 ID:???
つうわけで、オレは今こうして馬車に揺られてる
ちと強引だったかもしれないけど、あいつ引き受けてくれたんだ。

なんつうか、いいんだよな。オレアホなんで、こう、うまくいってやれねえけど
だってよ、誰もオレのこと嫌がらねえんだ。腐った体のこのオレを。
普通逃げるだろ?少なくとも一緒に行こうなんて話、聞いてくれねえよな
でも聞いてくれたんだ。だからオレはここにいられるわけだ
これが第2の人生のスタートってやつか?文字通り生まれ変わってやり直すわけだ

どこのどいつか知らねえが、ちょっとだけ感謝するぜ
洞窟でくたばったオレを蘇らせてこいつらにめぐりあわせてくれてよ
神か?それとも魔王か?へへへ、まあどっちでもいいぜ。
そんなややこしいことはオレの腐った脳みそにゃわかんねえ
とりあえず、こいつらと一緒に旅をしてえ
それだけはわかるし、それだけで十分だ。オレはオレなりに精一杯やるだけさ

今度こそ、本当に腐っちまう時も来るだろう
いつか、役に立てなくなる日も来るだろう
だから、それまでは、どんなことがあってもあいつのことは忘れねえ
絶対忘れねえ。どんだけ頭がいかれても、これだけは絶対にな
それだけ、あいつはオレにとって大事な人ってことさ。おっと変な意味じゃねえぞ
ありがとな・・・心の底から感謝してるさ

だから、みんな。あいつのこと、よろしく頼むぜ
174名前が無い@ただの名無しのようだ:02/07/18 01:31 ID:LRon2H0w
保守
何このスレ?
176勇者支援<ボス>番外編:02/07/18 21:49 ID:???
◆アンドレアル:HP450:打撃、高熱のガス(全員被害)
DQは勇者=自分、と言われますので<プレイヤーとしての感想>を……。
「敵ながら忠誠心を忘れぬ見事な死に際でしたな」
毒舌なブライにさえ、こう言わせる忠義のドラゴン。死際がなかなか。
しかし。
3匹並んで出てくる。複数同じ魔物のボスってアリ? それぞれがガス吐くとツライ。
けど、基本的には体力がそれほどないので楽勝……のはずだった。
仲 間 さ え 呼 ば な け れ ば。
倒しても倒しても倒しても呼ばれて元気なのが待っている。終わらん〜!
…………世の中のやりこみプレイヤーの中には、1034匹も呼ばせた人がいる、と
知ったのは、後日の事でした。そんな楽しみ方があったとは。はぁ……。
勇者のレベルがあがったから、良しとします(涙)
この後、魔王デスピサロとの対戦までに強力な中ボスが待っていました……。
データを見比べるとアンドレアルの弱さがクッキリ(苦笑)
◆エビルプリースト:HP1600:1〜2回行動。マヒャド(氷系全員大被害)、
  バギクロス(竜巻系全員被害)、メラミ(炎系1人被害)、打撃、マホカンタ(魔法跳ね返し)、
HP自然回復アリ(スモールグールも団体で一緒に出る)
◆ギガデーモン:HP2300:完全2回行動。打撃、痛恨の一撃、大防御、ルカナン(全員の防御力を下げる)
◆ヘルバトラー:HP3300:1〜2回行動。打撃、イオナズン(爆発系全員大被害)、
        激しい炎、凍える吹雪、おたけび(場合によって行動不能に)
177眠 ◆7J..NEMU:02/07/18 22:17 ID:???
(…青空、見えなくなっちまったな)
崩壊した世界の空は朝も夜も濁っている。
高い山に登ればうっすらと青空も見えようが、そんな場所の殆どが魔物の巣窟に
なってしまっている。
力の無い人々には青空が拝めない。
(また見れれば良いんだけどな…)
十七歳で修業を始めたマッシュも、今ではすっかり一人前の格闘家と呼んで良い
実力を持っている。
帝国と戦うために兄達と山を降りたのは一年ほど前のことだった。
その後…思いだしきれないくらい沢山のことがあったが、帝国の魔術師ケフカが
暴走したことで世界が崩壊したあの日に仲間達は離れ離れになった。
常日ごろから鍛えられた頑丈のマッシュの体は、幸運にも殆ど傷を負わず草原に
落下したのだ。

「手がかり、ねぇなあ」
満足に動けるようになってからはずっと仲間を探している。
死んでしまった者がいるのではないか、などとは微塵も考えなかった。
皆、生きてこの世界のどこかにいるはずだ。
そう思うと探さずにはいられなかった。
空を見上げる。
「いつも真っ赤なんだよなー…夕方でもないのに」
同じ空の下に仲間達がいることを信じてただひたすら歩く日々。
なんの手がかりも無しに無謀な行為だとは解っていても、無駄なことだとは
思わない。
こうして人のいる場所を辿っていけばいつかきっと手がかりが見付かる。
かつで共に戦った仲間との再会は、彼の考えられる唯一の平和への糸口だった。
今この世界は病んでいる。
人々はケフカの魔力による崩壊を恐れて隠れるように暮らしている。
罪の無い人々の脅えた顔を、それ以上にケフカのことを、
マッシュの正義感は許せなかった。
178眠 ◆7J..NEMU:02/07/18 22:17 ID:???


辿り着いたツェンの街にはやはり活気は無かった。
世界が崩壊する以前も帝国に睨まれていたせいか大人しい所だたが、
それでもまだ人々には活力があった。
今では人間達が見えるのにその足音すら聞こえない。
「店はやってるのか…ん?」
ふいに、たたたた、と地面を叩く音がした方を見ると…
(誰もいねぇ?)
思わず身構える。
そんなマッシュの腹のあたりにぼふんと何かがぶつかった。
「あいたた…」
「…あ」
「うわっ!ごめんなさい!」
子供だった。ぶつかってしまった相手の体格に驚いているのか、おろおろと
辺りを見回している。
「俺は平気さ。君は大丈夫か?」
「は、はぁい」
「一人?」
「お家、あっちにあるよ。お母さんもそこ」
子供が指さした先にはこの街でも目立つ大きい屋敷があった。
「そっか」
こんな世界になっても小さな子供は元気に走り回っている。
それなのに自分が頑張らないわけにはいかない。マッシュは目を細め、
その子供の大きな瞳を見た。
そこには希望があった。
「気を付けろよ?危ないから」
「はーい!」
そう返事をして、子供は走り去っていった。
179眠 ◆7J..NEMU:02/07/18 22:18 ID:???

…それから数十分。
一通り聞き込みをしたが大した手がかりは得られなかった。
「ふぅ。仕方ないか」
また次の街に期待するしかない。
(それじゃあ、とっとと日の暮れない内に…)
その瞬間。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

(な!?)
「うわああああッ」
「裁きの光だーッ!」
人々の悲鳴が街中を駆け巡る。
…裁きの光。ケフカがある時は気に入らない場所に、ある時は見せしめのように
与える攻撃のことだ。
それは予告もなく、巨大な破壊力をもって襲ってくる。
(…チクショウ、ケフカの野郎!)
「離して!中にあの子が…!」
女の悲痛な叫び。聞こえた方を見ると、大きな屋敷の前で若い女性が取り乱し
何人かに取り押さえられていた。
「無理だ!建物の中は危険だ!」
「だって、だって、子供が中に…出てこないのっ」
(屋敷の子供…!?さっきの子か!)
マッシュがその場に荷物を放り出し屋敷に駆け寄った時だった。
屋敷の壁に大きな亀裂がいくつもはしった。
「崩れるぞ!」
「きゃあああッ」
180眠 ◆7J..NEMU:02/07/18 22:19 ID:???


街の人間の叫びも、あの子供の母親であろう女の叫びも、聞こえなかった。
考えるのは苦手なんだ。
だから、今しなくちゃいけない事を。
俺にしかできないことを…俺がやる!

地面はまだ揺れている。
誰もが屋敷から背けていた目をそろそろとあげる。
「…!!」
屋敷は、崩れてはいなかった。
もう少しで崩れ落ちそうなところで支えられていた。
「う…おおおおぉぉッ!!!」
他でもない、マッシュだった。
太い腕で一番脆くなった場所を支え、家の形を保っていた。
「あ…」
母親が涙も拭わずただ彼のことを見る。
「…いじょうぶ」
マッシュは母親に笑いかけた。
「まだ…息子さん、大丈夫だからっ…」
そうは言ってもそう長くはもちそうにない。
ただでさえこの騒ぎに慌てている街の人間達では、おそらく子供を助けて
また外に出てくることは不可能だ。
(誰か…誰か…!)
自分がこの家を支えている間に子供を助けられるような人間を。

誰か…!
181眠 ◆7J..NEMU:02/07/18 22:20 ID:???

(…?)
汗で曇った視界に、金髪の女が駆けてくるのが見えた。
見覚えのある女。幻かとは思ったが、この状態では目をこすることもできない。
「マッシュ!」
自分の名前を知っている。
…やはり、間違いない!
「セリス!いいところに…!」
マッシュが途切れ途切れに事情を説明すると、セリスは力強く頷いて屋敷に
駆け込んだ。
彼女なら大丈夫だ。
きっとあの子を助け出せる。
だから俺は全力でこの家を支えていればいい。
あとは仲間を信じて、再会を喜べる時間を待とう。

きっと他のみんなも生きてこの世界のどこかにいる。
俺はずっと信じている。
182眠 ◆7J..NEMU:02/07/18 22:20 ID:???
しかし自分一人でできる事は限りなく少ない。
どんなに己に自信はあろうとも思い上がることほど愚かなことは無いのだ。
とにかく今は自分ができる最良の事を。
そう思った時から、マッシュはずっと仲間達のことを探していたのだった。
この世界に一つでも多くの笑顔を取り戻すために。

「ツェンまであとちょっと、か」
かつて帝国の支配下であったその街が次の目的地である。
もっとも、崩壊した世界にはもう帝国も反帝国もない。
ツェンがだめならその後は…
………
……

「あー!やめやめっ!」
考えるのは苦手だ。
今はとにかくツェンを目指す。
「きっと何かの手がかりがある!よしっ」
叫んで、マッシュは早足で歩き出した。
モンスターは出るが彼にとっては苦戦するような相手ではない。
しかし鮮やかな緑を失った大地が、荒野をより広く感じさせた。
183勇者合同支援<呪文5>:02/07/18 22:48 ID:???
アストロン/LV21頃/MP2/仲間全員/戦闘中/鉄となって全てのダメージをはね返すが、行動不能に
実はアストロンといって、真っ先に思い出すのは「ダイの大冒険」だったりするのですが、
それはおいといて。
どんな攻撃もはね返す、というのは便利ですが、その間行動不能になっちゃうので、
これまたあまり使えなかった呪文です。鉄の塊になっちゃうわけですから、何も
てきないというのは理屈ではわかるんですが……。
ところで、この呪文、戦闘終了後には解除されるわけですが、万が一、何かの間違いで
解除されなかったりしたら怖いですよね。意識はあるのにいつまでも鉄のまま……。
そう考えると、もしかしたらDQ5のイベントで登場する石化呪文と系統は近い呪文
なのかもしれません。

ベホマズン/LV32頃(PS版)・LV36頃(FC版)/MP20(PS版)・MP36(FC版)/仲間全員/戦闘中/仲間全員を全回復
ボス戦などで、パーティが大ピンチに陥ったときの、最後の手段として
よく使ってました。
消費MPが大きいので何度も使うことはできないけれど、でも、いかにも
起死回生の手段という感じで、好きな呪文のひとつです。

モシャス/LV30/MP5/自分/戦闘中/味方の誰かに変身できる。FC版のみの呪文
味方の誰かに変身できる呪文です。でも、勇者は打撃も強く呪文も唱えられる、
言葉は悪いですが便利な存在。戦闘で、彼が別の誰かに変身しなければならない
ような局面は、あまりないような気がします。
そのせいか、PS版ではこの呪文は削られてしまいました。
でも、5章のオープニングで、シンシアがこの呪文を唱えて、勇者の身代わりと
なるので、ご存じの方も多いでしょう。
また、この呪文は魔物も唱えることができます。マネマネなどがその代表格。
レベルの上がったパーティをモシャスされると、むちゃちゃ腹立ちます(w
184勇者合同支援<呪文>:02/07/18 22:49 ID:???
アストロン/LV21頃/MP2/仲間全員/戦闘中/鉄となって全てのダメージをはね返すが、行動不能に
実はアストロンといって、真っ先に思い出すのは「ダイの大冒険」だったりするのですが、
それはおいといて。
どんな攻撃もはね返す、というのは便利ですが、その間行動不能になっちゃうので、
これまたあまり使えなかった呪文です。鉄の塊になっちゃうわけですから、何も
てきないというのは理屈ではわかるんですが……。
ところで、この呪文、戦闘終了後には解除されるわけですが、万が一、何かの間違いで
解除されなかったりしたら怖いですよね。意識はあるのにいつまでも鉄のまま……。
そう考えると、もしかしたらDQ5のイベントで登場する石化呪文と系統は近い呪文
なのかもしれません。

ベホマズン/LV32頃(PS版)・LV36頃(FC版)/MP20(PS版)・MP36(FC版)/仲間全員/戦闘中/仲間全員を全回復
ボス戦などで、パーティが大ピンチに陥ったときの、最後の手段として
よく使ってました。
消費MPが大きいので何度も使うことはできないけれど、でも、いかにも
起死回生の手段という感じで、好きな呪文のひとつです。

モシャス/LV30/MP5/自分/戦闘中/味方の誰かに変身できる。FC版のみの呪文
味方の誰かに変身できる呪文です。でも、勇者は打撃も強く呪文も唱えられる、
言葉は悪いですが便利な存在。戦闘で、彼が別の誰かに変身しなければならない
ような局面は、あまりないような気がします。
そのせいか、PS版ではこの呪文は削られてしまいました。
でも、5章のオープニングで、シンシアがこの呪文を唱えて、勇者の身代わりと
なるので、ご存じの方も多いでしょう。
また、この呪文は魔物も唱えることができます。マネマネなどがその代表格。
レベルの上がったパーティをモシャスされると、むちゃちゃ腹立ちます(w
185勇者合同支援<呪文>:02/07/18 22:50 ID:???
二重書き込みになってしまいました。すまみせん!
186勇者合同支援<呪文>:02/07/18 22:51 ID:???
<勇者呪文語り>
呪文の偏向によってキャラクター特性を打ち出している(と、私が勝手に
考えている)DQ4ではあるが、勇者はこの例には当てはまらない。
逆に彼は回復、攻撃、移動、補助とバランスよく呪文を与えられ、基本的に
1人でも戦えるように設定されているように思われる。

勇者だけしか使えない呪文も多い。特に、ライデインなどのいわゆる「デイン系」
と呼ばれるいかずちの呪文は、シリーズを通して勇者のみが唱えられる攻撃呪文で、
勇者の呪文と聞いてデイン系を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。
また、勇者特有の呪文というのは、基本的に敵キャラクターは使えないようだ。
(敵が使うのは、FC版のモシャスぐらいだろうか?)

これらのことは、私に「特別な存在」としての勇者を強く感じさせる。
レベル1で覚えているのが、ニフラムという他の人には唱えられない呪文だけ、
というのも暗示的である。
天空シリーズでは、天空の血を引いている人間が勇者となる。それゆえに、
人には扱えないような呪文も、操れるのかもしれない。
187父の姿(1/3):02/07/19 02:07 ID:???
お父さんは、あっという間に二匹の魔物を倒したんだ。
ホントに、びっくりするくらいあっという間で、
ぼくはその前にゲマってヤツにやられたせいで体中が痛くて痛くて、動けなかったけど、
お父さんはすごく強くて、ぼくだったら絶対に勝てなさそうなヤツらに簡単に勝ったんだ。


なのに・・・なのに・・・
「ほっほっほっほっ。みごとな戦いぶりですね。でもこうすると・・・どうでしょう?」
ゲマはそう言って、ぼくの首に大きな鎌をつきつけてきた。
「ぬうっ・・・!き、きさま・・・・・・」
「この子供の命がおしくなければ、ぞんぶんに戦いなさい。
 ですがこの子供の魂は、永遠に地獄をさまようことになるでしょう。
 ほっほっほっほっ。?」
「ひ、卑怯なっ!」
お父さんはゲマを睨みつけたけど、ゲマは気持ち悪く笑って、手下に言ったんだ。
「さぁ、ジャミ、ゴンズ、やっておしまいなさい!」
さっきお父さんにやられたはずの二匹は、起き上がるとお父さんに襲いかかった。
お父さんは、ただじっとそこに立ったまま、そいつらの攻撃を受け続けてた。
ぼくが・・・ぼくが動ければ、この鎌から逃げられるのに・・・
そうしたら、お父さんは戦えるのに・・・
くそっ!くそっ!動いてよ、ぼくの腕!動いてよ、ぼくの足!!
このままじゃ、お父さんが死んじゃう・・・死んじゃうよ・・・
あんなに、あんなにたくさん血が流れたら、死んじゃうよ!
188父の姿(2/3):02/07/19 02:08 ID:???
「お父さん・・・た・・たかって・・・」
やっとの思いで出した声は、自分でも聞こえないくらい小さかったのに、
お父さんはぼくの方を見て、笑ってくれた。
でも、次の瞬間、
「何が、おかしいんだよ!ガキを人質に取られて、何もできやしないくせになァ!!!」
お父さんを嘲るみたいなその声と一緒に、お父さんの上に剣が振り下ろされた。


カラン・・・・・・
剣がお父さんの手から落ちて、床に転がり、お父さんは倒れた。
「く・・・これまでか・・・・・・」
やだよ!そんなこと言わないで、お父さん!!
そう言いたいのに、声が出ない。
お父さんの、悔しそうに歯を食いしばった顔が滲んで見えた。
泣いちゃだめだ!
そう思うのに、涙が後から後から流れてきて、ぼくはそれを止められなかった。

お父さんがなにか言ってる。
「息子よ・・・気がついているかっ!?はあはあっ・・・
お前の母さんは、まだ何処かで生きているはず・・・・・・わしにかわって・・・」
なに?何言ってるの・・・?お父さん・・・
お父さんはまだなにか言おうとしたけど、
そのあとの言葉はゲマの笑い声に消されて、ぼくには聞こえなかった。
「ほっほっほっほっ。子を思う親の気持ちはいつみてもいいものですね。
 しかし心配はいりません。お前の息子は わが教祖さまのどれいとして
 一生幸せにくらすことでしょう。ほっほっほっほっ。」
ゲマは血だらけのお父さんの方へと寄って行った。
189父の姿(3/3):02/07/19 02:08 ID:???
やめて・・・やめろよ・・・・・・やめろってば・・・くそっ!
「や、やめろ・・・」
ぼくは力を振り絞ったけど、そう言うのが精一杯で、体は相変わらず、少しも動いてくれなかった。
「楽にしてあげましょう」
やめろぉっ!!!

ぼくは心の中では力の限り叫んだけど、そんなのはなんの役にも立たなくて、
お父さんはぼくの目の前でゲマが放った炎に焼き尽くされた。
今まで、お父さんが居たところには何もなくなっていて、その床が黒く焼け焦げてるだけだった。
お父さんがぼくの目の前から消えた。
ぼくがなんにもできなかったせいで、殺された・・・
なんで・・・・・・なんで、ぼくは何も出来なかったんだろう・・・?
お父さんはいつだってぼくを守ってくれていたのに、ぼくはお父さんを守れなかった・・・

お父さん・・・お父さん・・・・・・
遠くでゲマがゴールドオーブを砕く音が聞こえたけど、でも、
ぼくはもう、それ以上何も考えられなくて、そのままヘンリーと一緒にどこかへつれて行かれた。
190DQ7入場(2/6):02/07/19 23:40 ID:???
すでにキーファとカシムがソファーに座っていた。
「よう、アルス。久しぶりだなあ。元気にしてたか?」
ソファーに身体を投げ出し気味にしてくつろいでいたキーファが、脳天気な声を出す。
途端にアルスは頭が沸騰しそうになり、思わず大声を出していた。
「元気にしてたか、じゃないよっっ。キーファに会えなくなって王様やリーサ姫がどんなに
嘆かれたかわかってんのかっっっっ!」
「おいおい、久しぶりの再会でいきなり怒るなよ〜」
立ち上がってそばに行き、ぽんぽんと肩を叩く。
キーファのそんな仕種が余裕に満ちている事にも腹がたつ。
「キーファはいつだってそうやって僕をごまかそうとするんだっっ」
「ごまかしてなんていないさ〜。久しぶりに会ったのに急に怒るから……」
「きょ、今日だって、バーンズ王がどんなにここに来たいと言っておられたかっ」
「げっっ、親父に直接会うのは勘弁してくれ」
「なんでだよ、王の気持ちがわからないわけじゃないだろっっ」
「わかるから、だよ………自分のした事がどれだけ親不孝だったか、わかってるさ。
だから尚更……会わせる顔がない、ってやつさ」
「本当に王に悪かったと思ってるのか?」
「悪かった、というとちょっと違うんだが……。説明不足だったというか、フォローが
足りなかったと反省はしてるさ」
…………共に旅していた頃よりも多少大人になったようなキーファの言葉に、
アルスは怒りをおさめる事にした。
「ああそうか。さっきは名前だけの自己紹介だったから、一体どんな人だったか
思い出せなかったんだが……こちらの色男は、女に惚れて国を捨てた王子サマだよな?」
カシムがのんびりと口を開いた。途端にキーファの顔が紅潮する。
「なっ……おいアルス! どういう説明してるんだよ、俺の事!?」
「いやいや、ただひとりと心に決めた女性を想って生きるのは、悪い事ではないさ。
私だって、あの人への思いがなければ、決闘場を生き抜く事は出来なかっただろう
(当時を思い出して、ひとり感慨にふけり始める……)」
「カシム、なんでぼ〜っとしてんだ? まだ足が短い事を気にしてるのか?」
「ぐっ………ガボ、その話はやめよう……」
皆の視線が下半身に集中するような気がして、カシムはソファに腰掛け直した。
191DQ7入場(3/6):02/07/19 23:41 ID:???
その時、再び扉が開いて、今度はメルビンがやってきた。
「おやおや、皆さんお揃いのようですな。遅れてしまってかたじけない」
「シャークアイのおっちゃんがまだだぞう。だけど、メルビンも元気そうだな〜。
神殿でいいもん食ってんのか?」
「ははは、ガボ殿は相変わらずでござるな。元気でござるよ」
ガボとメルビンを眺めつつ、キーファがそっとアルスに囁いた。
「この時代錯誤な話し方のご老人は一体?」
「老人とは、初対面からあんまりなお言葉ですな、キーファ殿。時代錯誤と呼ばれても
仕方ないでござるが。何しろ、数百年もの間、石にとじこめられておりましたからなあ」
はっはっはっと豪快に笑うメルビンに、キーファはアタマをかいた。メルビンは
意外と地獄耳らしい(註:こんな話はゲーム中に出て来ませんが)
「私の名前はメルビン。キーファ殿が暮らしておられる時代よりもずっと前に、
神に封印されてしまった情けない男でござるよ。神と共に魔王とを討つはずでござったのに。
ひとり戦っておられた神の姿は、今でも目に焼き付いているでござる……」
「でも、魔王を倒して神の仇を討ったんだろう? 今さらそんなに暗い顔をする事はないさ」
フッと笑みを浮かべるカシムに、メルビンも笑みを返した。
「そうでござるなあ。まあそれに、正確には仇ではなかったのでござるが。神は生きて
おられましたからなあ」
「そうだね。神には驚いたね‥‥あんなに鍛えたなら自分で対戦してくれても……」
何やらしみじみとし始めたアルスとメルビンに、キーファはガボの顔を覗き込んだ。
「神は無事復活したのか?」
「カミってどれだ? おいら一杯カミって言葉知ってるぞ?木こりのおっちゃんが字を教えて
くれるやつの事か?」
「………ごめん、悪かった。ガボに聞いた俺が悪かったよ」
困り顔のキーファを見て、アルスはちょっと笑った。
192DQ7入場(4/6):02/07/19 23:43 ID:???
うわっはっはっ。
とっさに爆笑を始めたのはメルビンとカシム。アルスとキーファは顔を見合わせ、ガボは
目を白黒させている……
「さすがなお方よ。愛する妻との時間を大事にされるのだな」
「いいねえいいねえ。私もそんな時間が持ちたいものだ」
すみませんすみません、と頭を下げるカデルの肩をぽんぽんっとたたき、アルスは言った。
「まあ、船長の事だから、ちゃんと試合には間に合って到着されるさ。それに、本当は何か
別にお考えあっての事じゃないかな? アニエスさんとの時間を大切にされたいだけじゃない
ような気がするな」
「……さすがにアルス様はお分かりですね……。シャークアイ様には確かに、何かお考えが
あるようですが、わしらにゃどういう事かサッパリわかりませんです。こんな恥ずかしい理由を
言えと言われたあっしも困っちまったんでさ」
苦笑しつつ首をかしげるキーファを見やり、ガボは悲しげにカデルを見上げた。
「なあ、カデル。おいらいつまでこうやってればいいんだ?」
「あっっっっ すみません、ガボさん」
ぱっと手を離したカデルに、ガボは無邪気に尋ねた。
「アニエスの具合が悪いのか? 寝室から出て来ないって何でだ?おいらお見舞いに行くぞ?」
「き、聞こえてましたか……」
「おいら狼だったから耳がいいんだぞ。鼻もいいぞ」
得意げに笑うガボと困り顔のカデル。ふたりを見る他の仲間たちからは、自然と笑いがこぼれた。
193DQ7入場(5/6):02/07/19 23:44 ID:???
「そういえばさ、ゼボットさんだって来るはずなんだろ? ゼボットさんは?」
「あの人が僕達と一緒にいたいわけがないじゃないか。それに、ゼボットさんは違うチーム
なんだよ」
「そうか……きっと、お祭りを見せにエリーを連れて来ているだろうから、久しぶりに会いたかったんだが」
「エリー来てんのか? うお〜、おいら会いたいぞっっ。どこにいるんだ?」
コンコン。
ガボが興奮してぴょんぴょん跳ね回り始めたところで、ノック音がした。
「失礼するます〜」
「そろそろ時間です〜」
運営のオッパ氏とエレジ氏が、いつも通りにあらくれた様子でやってきた。
「さあ、出撃じゃあ!  って感じで、元気に出撃してくださいね?」
みかけは荒くれているが実は丁寧な人らしい……と小声でつぶやいて、キーファはニヤリと笑った。
「さあ、行こうぜ! く〜〜〜っワクワクするな!」
「では行くでござる。マッシュ殿と再び決勝戦でお会いしたいものでござるよ」
「行きましょうか。私はバッツ殿のあらくれぶりをもう一度見せていただくのも楽しみです」
「おいら、頑張るぞっっ。もう一度ホイミンと遊ぶんだっ」
「カデルは客席で見ててくれよ? 船長ももう会場に入ってるだろうしさ?」
最後にカデルに声をかけ、アルスは部屋の扉を閉めた。
「行こう!」
194DQ7入場(6/6):02/07/19 23:53 ID:???
DQ7をやった事のない方に楽しんでいただけたのかどうか自信ないです〜〜。
すみません。・゚・(ノД`)・゚・

今日は楽しくあらくれましょう!
195本当の3/6:02/07/19 23:59 ID:???
ぎゃ〜〜〜〜 まんなかが抜けてました!

ともかくもまずは座って落ち着こうか、ということで、それぞれがソファに座った。
エデンの戦士たちは早々に敗退したものの、エントリー人数の多いチームなので、広い
控え室が与えられていた。ソファに座った事のないガボがはしゃいでいるのを見ながら
メルビンが口を開いた。
「それにしても、シャークアイ殿は遅いでござるなあ。どうされたのか」
バターン。この言葉を打ち消すかのような勢いで扉が開いた。
駈け込んで来たのは、シャークアイの腹心、カデルである。
「ア、アルスさま、申し訳ありませんっ」
入るなり平身低頭なカデルに、全員が顔を見合わせた。
「何があったんだかよくわからないけど、まあ、立ちなよカデル。あ、皆さん、こちらは
シャークアイ船長の腹心のカデル操舵長です」
「ど、どうも……あ、そんな呑気な事を言ってる場合じゃないんでさ。総領なんですが」
「シャークアイ、どうかしたのか?」
ガボのまっすぐな瞳に見つめられると、カデルは口にだせなくなってしまった。
「あのうそのうつまり………」
?????。全員の不可解な顔を見回した後で、カデルは決心した。
ガボの耳をふさいでしまえばいいんだ!
ガボの背後に回り、両耳に自分の手をあわせ、耳をふさぐと一気にしゃべった。
「アニエスさまと数百年ぶりに御会いできた後なので、なかなか寝室から出て来られないんでさ。
直接決戦会場に向かうからよろしく、とのご伝言なんですが……」
■父との別れ■
床を濡らす深紅の雫。留まる事無く広がり続ける血溜りの中に、膝を付いたまま彼は沈黙していた。
そっと手を伸べ、震える指先で彼の人の唇に触れる。もう二度と言葉を紡ぐ事の無いその唇に。
 …ずっと名前を呼んで欲しかった。名前を呼んで、良くやったと、良くここまで来たと、そう抱きしめて欲しかった。
望んでいたのはただそれだけだったと言うのに。
「父さん…」
ずっと、貴方の様になりたかった。
「父さん…父さん…」
ずっと貴方の後を追って、ずっと貴方の背中を追って、そしてとうとうここまで来た。
ここまで来ればきっと貴方に追いつけると・・・・そう、ずっと信じていたのに。
(ーーーーーけれど、もう叶わない)
彼の叫んだ最後の言葉はとうとう父へと伝わらなかった。
名乗り合う事さえ出来ぬままに、彼は永遠に自分の道標であった人を失ってしまった。

「父さん…父さん、父さん、父さん…っ」
急速に失われていく温もりが、確かな死の感触を指先へと伝えてくる。ようやく手にした何かが指と指の間をすり抜けて落ちて行く。
そしてそれを留める術を、決して勇者は持ち得なかった。
「父さん…嘘だ父さん、父さんっ!!」
一緒に帰ろう、あの国へ。今も俺達を待って居てくれる、暖かなあの人の待つ家へ。
零れ落ちて行く生命を少しでも留めたくて、勇者は強く強く父の身体を抱き締めた。
程良く鍛えられたオルテガの身体は、まるで精巧に作られた人形の様で、逆に勇者に逃れ様の無い現実を突きつけてくる。
(ーーーーそう)
彼が追いかけ、追い続けた父はもうこの世界の何処にもいないのだと。
前を進む父の背中を目にする事はもう二度と無いのだと。
「嘘だ…こんなの嫌だよ父さん・・」
濃紺のマンとが朱に染まる事さえ厭わぬまま、勇者は強く強く父の身体にしがみ付いていた、だが…
「・・・・ゃ」
ふっと、細い声が僅かに空気を震わせた。微かに響く、優しさと温もりに満ちた声。
197父との別れ2:02/07/20 21:56 ID:???
「…勇者…」
その声が自分の名前を紡いでいるのだと気づいた時、勇者はようやく顔を上げた。涙に濡れた瞳に映る彼等の顔。
ある者は労わる様に、ある者は気遣う様に、そしてある者は自分と同じ様に泣き出しそうになりながら。
それでも誰もが優しさを込めて、真っ直ぐに勇者を見つめていた。
「みんな…」
その瞳に、脳裏に薄く甦るのはあの日の記憶。遠いあの日…幼いあの時。父の死を聞かされた時。
自分はあの時も今の様に、涙を流す事しか出来なかった…まるで年相応の幼く無力な子供そのままに。

(俺はーーーあの時のままか?)
自分の心に問いかける、自分自身の声が聞えた。
(あの時の様にー悲しさと悔しさに涙を流すしかない無力な子供のままか?)
その声が、彼の心の中に、もう一度消えない何かを灯した。
「違う…違う、違うっ!」
(俺はもう、無力な子供のままじゃない。何も出来ない悔しさに、一人で震えている子供じゃない)
勇者は冷たくなった父を床に横たえると、再びゆっくりと口を開いた。
「父さん…少しだけここで待っていて欲しい。余り居心地の良い場所じゃないけど・・でも、俺にはまだしなくちゃならない事が在るんだ」
そう、今なら分かるから。自分が何を為すべきなのか…自分に何が出来るのか。
「でも必ず迎えに来るから…後で一緒に母さんの所に帰ろうな」
最後にもう一度だけ物言わぬ父に微笑むと、表情に笑みを浮べたまま、勇者は彼等を振りかえった。
「さあ行こうみんな…アレフガルドに朝を取り戻す為に!」
・・・・そう。もう彼は決して、一人きりの無力で孤独な子供ではない。共に生き共に歩んだ仲間と共に、父と肩を並べる「勇者」として、ようやくここまで辿り付いたのだ。
(有り難う父さん。貴方の分も…貴方に託された想いの分も、俺は最後まで闘ってみせる)
長い長い旅の間に得た「仲間」と云う名の光を胸に、勇者は再び歩み始めた。
今度こそ彼自身の足で・・…彼が討つべき魔王の元へ。
198終幕〜そして伝説へ1:02/07/20 21:59 ID:???
■終幕〜そして伝説へ■
 穏やかな風の流れの中に彼は身を委ねていた。微かに耳を打つ水の流れる音。僅かに肌を擽る草の感触。
穏やかに流れる時の中に…勇者は身を委ねていた。

『世界は何て美しいのか』
そんな酷く単純で…けれど誰もが忘れてしまっていた真実。
ようやく訪れた夜明けと共に、誰もが今、それをその身で実感している事だろう。
長く閉ざされていた世界に取り戻された命の息吹。生きていると言う事は、こんなにステキで素晴らしいのだと言う事。
その単純で簡単なたった一つの真実を・・・一体どうして人は見失ってしまうのか。

「…勇者よ…よくぞ我を倒した。だが、光在る限り闇もまたある…。
私には見える、再び何者かが闇から現れよう。だがその時、お前は年老いて生きてはいまい」

 …そう。人の中に、心の闇がある限り。人が平和を当然のものとして受けとめて、それに馴れ合ってしまう限り。
いつかまた、人が…或いは異形のものが、穏やかな時の流れの隙間から現れるだろう。
確かにその時、自分は既にこの地にはいない…自分にはどうする事も出来ないのだ。

「・・・・確かに貴方の言う通りだよ、人は光だけでも闇だけでも生きていけない。
世界に必ず朝と夜とが在るように、人はいつか忘れてしまうだろう。
この時に見た夜明けの美しさを…この朝に手にいれた平和の素晴らしさを。けれど・・・・」

 ゆっくりと振り向いて彼は微笑んだ。瞳に映る仲間達の笑顔。
旅の間に出会った、触れ合った、沢山の・・懸命に生きている人々の笑顔。

「けれど…人の心に闇が存在する限り、必ず光も存在する。例えその時俺が居なくても。
俺達の血を、俺達の心を継いで行く者が、いつか必ず現れる。
それが人が生きていく意味…想いを未来へ繋いで行く事が、人間が手にする永遠の意味なんだ」
199終幕〜そして伝説へ2:02/07/20 22:00 ID:???
 彼が、父の後を追って旅にこの身を投じた様に。それを誰よりも知っているから・・・・だから勇者は信じる事が出来る。
例えこの身が滅び去り、その想いも、その存在も、全てが人の記憶から消え去ってしまう時が来ても。

「この国が闇に包まれた時には…世界が闇に包まれた時には、新しい誰かが剣を取り、
自分自身の物語を、伝説を紡いで行くさ…きっと必ず…どれだけ時が流れても」

 そして彼は再び瞳を閉じ、風の流れへと身を委ねた。
何処までも流れつづける風の様に…新しい旅へと想いを馳せて。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 かくしてロトの称号を受けた勇者はここアレフガルドの英雄となる。
だが、この後勇者の姿を見た者は誰もいない。
彼が残して行った武器防具は「ロトの剣」「ロトの鎧」として
聖なる守りは「ロトの印」として後の世に伝えられたと云う

 ……………そして伝説が始まった。

To Be Continued To 「DRAGON QUEST 1」


 実際この板の住人の殆どがこの作品をクリアし、この作品のEDに感動したのでは無いでしょうか?
私は当時小学生でしたが…かなり感動しました。
岩山の…後の「ロトの洞窟」から出てきた時のBGM。それに伴って昇る太陽。
アレフガルドに夜明けが訪れた時…そしてラダトーム城でロトの称号を受けた時。
FC版の3で始めて「ロトのテーマ」を聞いた時には全身に鳥肌が立ちました。

 彼がいなければDQは無く、日本でこれだけRPGが普及する事も無かった。
DQ3の勇者に清き一票をお願いします。 
200DQ7勢退場:02/07/20 23:35 ID:???
「今日はいろいろな人に会えて楽しかったな〜、なあガボ?」
「うん、おいらとっても楽しかったぞ。アルスは?」
「………僕は、僕は早く逃げないと……。まさかあそこで見つかるとは思わなかったんだ……」
234 名前: アルスたん(;´Д`)ハァハァ 投稿日: 2002/07/20(土) 11:51

           ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           ( ´Д` ) < アルスたん、みつけますた!(;´Д`)ハァハァ…
          /,  /   \_________________________
         (ぃ9  |
          /    /、
         /   ∧_二つ
         /   /
        /    \
       /  /~\ \
       /  /   >  )
     / ノ    / /
    / /   .  / ./.    (゚д゚) <マスタ
    / ./     ( ヽ、    ゚(  )−
   (  _)      \__つ   / >
「あはははははっっ アルスも苦労してるんだなっ」
「モテる男の苦しみという奴かい? それでさっきは、JBBS会場からすぐに逃げたんだね」
「キーファ、笑い事じゃないんだよ。カシムさんまで〜〜〜」
「と、とにかく、僕は早く帰るね。ガボはどうする?」
「おいらはどうしようかな。キーファはどうするんだ?」
「そうだな、ジャンが来るかもしれないから、最終日までこっちにいるよ。
ジャンにはライラの事を報告したいんだ」
「ああ……ライラはもともとジャンの婚約者だったもんね」
「早く帰りたい気もするけどな。ライラも待っているだろうし」
微妙にのろけられた気がしないでもないアルスだった……
201DQ7勢退場(2/3):02/07/20 23:37 ID:???
「メルビンはどうするんだ?」
「そうですな、一緒に帰りますか。カシム殿はどうされるのか?」
「決勝後のバトロワには、予選通過できなかった漢も来るのだろう?
私はザジを待つよ。姉のネリスが出奔したザジを思って寝付いてしまったと
伝えなくてはならないからな」
カシムの思い人ネリスの青白い顔を思い出し、アルスが慰めの言葉を口にしようとした時、
「おぉ、これは皆さんお揃いだな」
豪快な海賊、シャークアイがやってきた。
「あっシャークアイ、アニエスは大丈夫なのか? 寝室から出られないんだろ?病気か?」
「病気………??  ああ、いやいやすまんすまん。大丈夫だ。心配はいらないさ」
ぽんぽんっと頭に手をやられ、ガボはちょっとむくれた。
「おいら、子供じゃないぞっっ」
「す、すまなかったな」
「そういえば、シャークアイ殿は、何故直接会場に行かれたのかな?」
メルビンの言葉に、シャークアイはゆっくりと答えた。
「ああ……、カシム殿とキーファ殿とゆっくり話す時間が欲しくなかったのだよ」
???。カシムとキーファは顔を見合わせた。
「私は貴公とは初対面だと思うのだが……」
カシムの言葉にキーファもうなづく。
「それはそうだが……おふたりがコスタール王の最期を御存知ではないかと思ってな。
それを耳にしたくはないが、一緒にいれば尋ねてしまうだろうと。この時代では、彼の
事はわからないが、もしかして過去に生きるおふたりは何か御存知かもしれないだろう?
私は友の事を知りたいような知りたくないような、そういう複雑な気分だったのだよ」
202DQ7勢退場(3/3):02/07/20 23:38 ID:???
「コスタールってどこですか?」
「コスタール? 確かダーマのそばの国ですが…… あの国について私は詳しくありません
からわかりませんね」
キーファとカシムの言葉に、シャークアイは「ほうっ」と大きな息をはいた。
「おふたりとも御存知ではなかったのか。それは取り越し苦労をしてしまったな。
それでは私は決勝後のバトロワとやらを待つとしよう。コスタール王が来るかもしれないからな」
その場になんとなく和やかな空気が吹いた……が。
「いけない、僕は早く帰りたいんだった」
アルスが慌てて身支度を始めた。メルビン、ガボも行動を共にする。
「じゃ、じゃあな、キーファ。もしバーンズ王が来られても逃げないでくれよ?」
「あ〜〜……そうだな。そうするよ」
どちらともなく手をだし、堅く握手する。恐らく、今生の別れだろうとわかっているから、
あえてアッサリ手を離す……。
「また、いつか」
「ああ、また、いつか、な」
また、いつか。いつか、また。
FFドラクエ板に、最燃えの炎が灯る時まで。

エデンの戦士たちチームは、散会した。
今日この場に集ったほとんど全てのチームが、散会してゆく。
残るのは、3つだけ。
マッシュ、5主人公。そして……・・・・??
<end>
203爆弾岩(1/2):02/07/22 13:47 ID:???
オレ、爆弾岩
オレ、岩だから転がる。爆弾だから爆発する
爆発したらみんな終わり。オレも終わり
だからみんな怖がる。オレの傍から離れてしまう
オレ、ちょっと、さみしかった

でも、そんな寂しさとも、もうお別れだ

オレが『あいつ』に会ったのは、溶岩の沸き立つ火山の中
魔物は人間と戦うもの。だからオレはあいつに飛びかかった
強いやつだった。オレは思わず『あの力』を使いそうになる
体が徐々に赤くなる。熱気と共に、これで何もかもとおさらば・・・のはずだった

でも・・・すると、あいつは急に寂しそうな瞳をオレに向けた
怯えたんじゃない。悲しそうだったんだ。何故、そんな目で、オレを見る・・・?
そしてあいつ、オレに言った。「もっと命を大事にしないか?』と
よくわからなかった。オレ爆弾岩。オレ自爆する。それが使命
爆弾は爆発してこそ、爆弾。自爆しなかったら、それオレじゃない
そう思った。変なことを言うヤツだと思った
・・・でも変わったヤツだと思ったから、オレは自爆するのをやめた。
命を大事にするってどんなことか、砕け散る前に、オレ、知りたくなったから

そして一緒に歩いてみて知った。
『こいつはいっぱい色んな死を見てきたヤツだ』ってこと
だから、命が消えていくことの空しさを知っていた。そして教えてくれた。その身をもって
そうだ。魔物である、爆弾である、このオレにさえも
そこまで聞いて、そこまで見て、オレ、初めて生きたいと思った
この体がある限り、こいつの生き方についていきたいと思ったんだ
204爆弾岩(2/2):02/07/22 13:49 ID:???
そして今・・・
オレ、まだ生きてる。生きて旅をしている。
砕け散って終わりだったはずのオレ、まだ動いている
自爆するために作られた、この固い岩の体は、仲間を守る盾になる
壊すためのこの体が・・・初めて、何かを守る役に立ったのだ
そうか。オレには、こんな生き方もあったのか・・・
傷つくことももちろんあるが、岩のオレにも仲間は治療してくれる
「無理するんじゃないぞ」って言ってくれる
もう誰も怖がらない
『メ』がつく言葉を言うとびっくりするけど、でも誰ももうオレを独りぼっちにしない
オレはもう、一人じゃない。オレはここで生きていける

・・・でも、いつか、戦いの中でこの力が必要なことがあるのなら
もし、そうなら、その時はオレ、使うつもりだ
使命なんかじゃなく、自分の意志で。オレはあいつらを生かしてやりたい
あいつらのためになら・・・オレ、砕け散ってやってもいい。そう思ってる


オレ、爆弾岩。でも、もう爆弾だけの岩じゃない
オレ、すごく嬉しい
あいつに逢えて、オレすごく嬉しかった

今日はあいつの大事な日。オレ、応援する。
みんな、あいつのこと、どうか助けてやって欲しい
そして見届けてやってくれ。この旅の行方を・・・どうか、頼む
ええ話や・。・゚・(ノД`)・゚・。
206でたとこ勝負応援メッセージ:02/07/22 17:22 ID:???
 主人公「今日は、仲間達からの応援メッセージをぼくが皆さんに伝えるよ」
息子&娘「まじめなメッセージはなりきり支援のほうをよろしくね!絶対だよ」

スラリン「ピキー!ピキキー!!」
 主人公「応援してるから頑張って! だって。かわいいね」
息子&娘「スライムかわいー」

ゲレゲレ「ガウ、ガウガウ。ガルルル、ウガー!」
 主人公「私は君の勝利を片時たりとも疑ったことはない。精一杯やれ! だって」
息子&娘「……うさんくさ〜」

ゴレムス「ギ……ギギ………………」
 主人公「うわあ、照れてるよゴレムス。いつもはおしゃべりなのにね」
息子&娘「どこらへんが!?Σ(゚д゚)Σ(゚д゚)」

 主人公「続きましてばくだんいわのロッキー」
ロッキー「ゴロゴロ……」
 主人公「え?何なに? め、が……?」
息子&娘「おとうさん…はげしくいやな予感がするよ……」

息子と 娘は にげだした!▽ ザザザッ

 主人公「ああっ、おまえたちっ!?」
210民明 ◆wButzZkI:02/07/22 21:22 ID:???
バッツ。
お前のことをこう呼ぶのは、ずいぶん久しぶりだ。
いつもはバッツたんだったが、今日は、こう呼ぶことにする。

前々回の支援でも書いたけど、俺はバッツが好きだ。
もう、どこが好きかなんて分からない。
当たり前のように俺は“バッツ”が好きだった。
目立たない主人公ではあるが、決してバッツは個性がないわけではない。
何も考えてないわけでもないし、DQの主人公のように、プレイヤーによって
性格が変わるわけでもない。
明るく奔放、ぶっきらぼうでも優しい。
それが彼の性格だ。
俺ははじめこの個性を理解できなかった。
いや、しようとはしなかった。
FF5とは、そうゆうゲームだと思っていたからだ。
キャラが薄くても、システムが面白い。主人公は感情移入しやすく、そして
ほかのサブキャラは魅力的。それだけのゲームだと思ってた。
だが、それは間違いだった。
俺は気づいたんだ。バッツは訴えたいことがあるっていうことを。
明るさの裏にある、故郷を思う切なさ、亡き両親を愛する孤独さ、なるべく人と深くかかわらない
ようにしている寂しさ…ほかにも数え切れないほどにある、バッツの想いに。
それから、俺はバッツというキャラがすごく好きになっていった。
そして俺は誰が見てもバッツ萌えになっていた。
その時…俺はいつのまにかバッツのあの想いを忘れていた。
211バッツ最終形態車 ◆wButzZkI:02/07/22 21:23 ID:???
ずっとバッツスレで萌えを発散させてきたが、それはただのキャラ萌え感情だったように思う。
バッツの想い、考えを忘れて、「バッツたん」と呼び、バッツに萌えるだけだった俺。
そのままでいいと思っていた。燃えキャラは別にいて、バッツをただの“萌え”道具として
思う。…それだけで満足だった。
そんな時、最燃えトーナメントが始まった。

俺は最燃えキャラを応援すると同時に、萌えキャラであるバッツを応援し、スレの同志たちと
熱く燃えていった。
しかし、二回戦でクリフトに負けたとき、それまであった萌えが、急激に冷めた。
そして、自分とバッツを新たに見つめなおす事ができた。
自分とバッツ、見つめなおして、ようやくあのバッツの考え、想いを思い出した。
そう、バッツは萌えキャラ、というだけではない。
もちろん、萌えもある。けれどバッツは、それ以上の、もっと深いものを持った男だ。
やっとそれに気付き、俺はバッツがそれまで以上に凄く、凄く好きになった。

バッツは知れば知るほど、奥の深いキャラだ。
FF5をやればやっただけ、いろんなバッツというキャラを知ることができる。
FF5をやったことのある人はもう一度、まだやってない人はバッツの心情を感じながら、
プレーをして欲しいと思う。
きっとバッツの想い、奥の深さを感じることができると思うから。
212はぐれメタル(1/3):02/07/22 21:32 ID:???
   『ニンゲンって、コワイ?
    ニンゲンって、コワイ?イタイコト・・・スル?』

つい逃げ出してしまうんだ。ボクは魔物の中でも臆病なモンスター
なんせ『はぐれ』メタル、なんて言われてしまうくらいだからね。
すぐ一匹だけ群れから離れてしまうんだ。本当はボクだって、仲間と一緒に戦いたいのに
ああ・・・ホラ、だめだ、敵を目の前にすると、もう体が震えてきたよ・・・み、み、

「みんなっごめんなさーーーーーい!」(はぐれメタルは逃げ出したっ!)

ああ、悔しいな。どうしてボクはこんなに臆病なんだろう?
もっと勇気が欲しいな。こんな自分が嫌だ。悔しくて悔しくて泣きたくなるよ
こんなんだから、ボクには友達が出来ないんだよ・・・

・・・夢を見た。寂しいときにはいつもこの夢を見る
いっぱい色んな仲間に囲まれて暮らす夢
みんなが笑ってる。ボクも笑ってる。幸せそうな夢・・・ああ、これこそボクの理想だよ
でも夢さ。理想さ。本当じゃないんだ。目が醒めるといつもそれを思い知る
森の中で誰にも見つからないように、一人隠れてコソコソと寝る。それが、ボクだ。
気がついたときには、傍になんて誰もいやしない
悲しいな。寂しいな
『ニンゲンなんか怖くない』そう思えたら、ボクも、もっと強く変われるのかなぁ・・・

『ニンゲン』 ニンゲンかぁ。ボクはいつも怖くて逃げ出してしまうけど
本当のところ、ニンゲンってどうなんだろう?ホントに怖いのかな?どうなのかなぁ?
ボク、ニンゲンと話がしたいな。それも怖さなんか感じさせない優しい人に、逢ってみたい
・・・ま、無理だろうけどね。そんなこと臆病なボクに出来るわけないさ・・・
213はぐれメタル(2/3):02/07/22 21:34 ID:???
ん・・・足音?それもたくさん?誰かが来たのかな・・・?
うわっ、またニンゲンだ!!隠れなきゃ。隠れなきゃ!
・・・うん?おかしいな。ニンゲンのまわりにモンスターがいっぱい
なんで?なんで一緒に暮らしてるのさ?・・・変なの。あんなの初めて見たよ
でも、なんか・・・いいなぁ、ああいうの。あ、笑ってる。・・・うらやましいなぁ

「ねえ、君、どうして僕らの方をさっきからそんなにジロジロ見てるの?」
「え・・・うわぁっ!」
気が付いたら目の前にスライムがいた。この地方にスライムはいないから彼らの仲間か
さすがのボクも、スライム相手に逃げ出したりはしなかった・・・逃げだしそうには、なったけど

「驚かさないでよ。だってさ、ニンゲンとモンスターが一緒にいるのが珍しくって」
「あはは、そう?まあそうだろうね。みんな初めはそう言うよ
 でも、しばらくしたらみんなわかるんだ!僕たちが仲良くしている理由」
「何?それ?」
「カンタンだよっ!僕たちはみんなご主人様が大好きだからさっ!
 ねえ、今一人なの?よければ君も一緒に来ない?ご主人様に紹介してあげるからさっ!」
(・・・ボクが、ニンゲンと一緒に・・・?)
ああ、また体が震えてきた。本当にそんなことできるのか?
でも、逢ってみたいんじゃなかったのか?そう思っていたんだろう、ボク?
モンスターと一緒に生きていける人、ひょっとしたら、そうだボクの望んでいた人かもしれない
勇気を出せ、勇気を出せ、勇気を出せ・・・!

「うん・・・でも・・・それはボクを、倒してからだっ!」
ち、ちがうっ!ああ、何か変なこと言ってる!違うよ。今必要なのはそういう勇気じゃないよ
倒すだなんて柄にもないことを!戦いに勝ったことなんかないクセに
すっかり気が動転してしまったんだ・・・ボクのバカ・・・
これで、倒されて、気を失って、それでおしまいか・・・ああ・・・ホントにバカ・・・
214はぐれメタル(3/3):02/07/22 21:36 ID:???
しばらくして・・・ボクは目を開けた。そして驚いた。すぐに穏やかな声が聞こえてきたから
「気が付いたかい?」
案の定ボクは負けて、やっと意識が戻った時、色んな顔がボクをのぞき込んでいた。
もう日が大きく西に傾いてたのに、彼らはまだいて、ボクを心配そうに見てくれていたんだ
なんだかおかしかったよ。怖いのに、怖いはずなのに、その時はもう震えてなかった
戦って、負けて吹っ切れたのかな?それとも、もしかして・・・安心したのかな?
そうかもしれない。そう、なんだか、とっても、暖かいところだったんだ

   『仲良くしてる理由?カンタンだよ!僕たちはみんなご主人様が大好きだからさ!』
ああ、そうか。そういうことか。やっとわかったよ。こういうことなんだね
目が覚めたボクを、さっき声をかけてくれた、彼らが言うご主人様が腕に抱き上げて
「一緒に行かないかい?」
微笑みながら、そう言ってくれた。ボクには、拒否する理由なんて、一つとしてなかったよ
信じていいかな?信じて・・・いい、よね?

そしてボクはみんなの仲間になった。
でも、今でも戦いになると怯える。ビクビクする。なかなか性格は治らない。困ったものだよ
でも一つだけ・・・いいことがあったよ。ボク、もう逃げないんだ。
だってここにいたいから。ここは、ボクが憧れていた場所、そのものなんだ
だから怖くっても、逃げなくなった。それだけでも少しは成長したのかなぁ・・・?
それに、あの時話しかけてくれたスライムは、ボクより強かった。最初はボクより弱いはずなのに
そうだ。いつか、きっと、ボクも強くなるよ。
人とも魔物とも話し合える勇気を身につけるんだ・・・ボクたちのご主人様のように
そうさ。ご主人様こそ、ボクの憧れ、ボクの目標なんだ!

頑張って!ご主人様!あともう少し・・・ボクたちも応援しているよ
最後まで心をしっかり持って、前を向いて頑張ってね
そう・・・それはあなたが、かつてボクに教えてくれたことなんだ!
215■DQ3勇者とは■:02/07/23 18:43 ID:???
 彼の存在を知らない方の方が少ないとは思うのですが、一応3の勇者について。
日本にRPGを浸透させるきっかけとなった「ドラゴンクエスト・勇者ロトシリーズ」の最終作である「ドラゴンクエスト3〜そして伝説へ・・・〜」。
その売上は380万本を記録し、RPG作品の金字塔を打ち立てた。近年SFC、GB版への移植版も発売されており、根強い人気も見せている。

 その作品の主人公であり、プレイヤーの分身でもあるのが「勇者」である。
スタート地点であるアリアハンの城下町に、偉大なる勇者オルテガの息子として生まれた勇者。
だが、そのオルテガは彼が幼い頃に「魔王バラモス討伐」の旅の途中で倒れ、帰らぬ人となった………

 そんな父の遺志を継ぐ者として、母に、祖父に、勇敢な男の子として育てられた勇者。16歳の誕生日の朝に彼の物語は始まります。
王に謁見し旅立ちの許可を受けた勇者は、自ら選んだ仲間と共に、亡き父の跡を継ぎ、旅立つのでした(勿論仲間を加えるか否かはプレイヤーの自由意思に委ねられており、孤高の一人旅を楽しむのも一つの選択肢です)。

 旅の途中で王様になってみたり、ぱふぱふ娘に引っかかってみたり、夜な夜な女王様の部屋に忍び込んだり。

 眠り続ける村の呪いを解いたり、王様に化けて民衆を苦しめる魔物を退治したり、悲しい恋人たちの彷徨う魂を解放したり、伝説の不死鳥を甦らせたり…

 沢山の試練の末に、勇者は父の悲願である「バラモス討伐」を成し遂げます。ですが、それさえも「ドラゴンクエスト3〜そして伝説へ・・・〜」の「もう一つの物語」の幕開けに過ぎないのでした…

 丁度作品自体が二部構成になっていて、今までのシリーズをクリアした方ならば、3勇者の辿る足取りを感慨深い想いで見ていた方もいたではないかと思います。どうか皆様…3勇者に清き一票をお願い致します。
 
216■公式絵(既出)■:02/07/23 18:44 ID:???
217■3回戦の既出支援1■:02/07/23 18:47 ID:???
 ■ステキな自炊のイラスト■
 (かなりカッコ良い男勇者のイラストです…構図がとにかくカッコ良いです)
 http://cgi2.mediamix.ne.jp/~t7834/imgboard/img-box/img20020715002549.jpg

(端正な顔立ちと澄んだ瞳が印象的な勇者です…吸いこまれそうです)
 http://cgi2.mediamix.ne.jp/~t7834/imgboard/img-box/img20020715013503.jpg

 (凄いです、カッコイイです、面白いです。迸るセンスを感じますッ!)
 http://cgi2.mediamix.ne.jp/~t7834/imgboard/img-box/img20020715015432.gif

 (まさに「勇者ロト」って云う感じです…ロトの紋章の使い方が素晴らし過ぎます〜)
 http://cgi2.mediamix.ne.jp/~t7834/imgboard/img-box/img20020715085657.jpg

 (凄いです…凄く詩的な絵です。一枚でこれだけ世界観が描けるって凄いと思います)
 http://cgi2.mediamix.ne.jp/~t7834/imgboard/img-box/img20020715192616.jpg

 ■MIDI■
 夜のBGMです…そう云えば3で始めて「昼夜」の概念が出来たんですよね。
 http://www.seiferyk.hpg.ig.com.br/dragonquest/3/3_yasiro.zip
218■3回戦の既出支援2■:02/07/23 18:48 ID:???

 ■外部支援■

 (ドラクエ3勇者外部支援です。
 FC版公式ガイドのイラストです。)
 旅人の服
 ttp://dragonsagadensetsu.com/DragonQuest/Pictures/DQ3/DQ3heroM2.jpg
 刃の鎧
 ttp://dragonsagadensetsu.com/DragonQuest/Pictures/DQ3/DQ3heroM3.jpg
 鉄の鎧
 ttp://dragonsagadensetsu.com/DragonQuest/Pictures/DQ3/DQ3heroM4.jpg

 (ちょっと某SLGチックな勇者です〜)
 ttp://naonaomiyako.hoops.ne.jp/dq3e-lief-.htm
 (3のパーティー、勇賢賢盗)
 ttp://naonaomiyako.hoops.ne.jp/dq3e-memberkaidan.htm
 (3パーティー、勇武僧魔)
 ttp://yaten.vis.ne.jp/dq3ill01.htm
 (3勇者です)
 ttp://www.ucatv.ne.jp/~surime93.sky/dq3/gallery/dq3_08.html
 (ルイーダの酒場にて(1024x768 の壁紙サイズです))
 ttp://www.ucatv.ne.jp/~surime93.sky/dq3/gallery/party1024.html
 (同じく壁紙サイズ、ダンジョン内です)
 ttp://www.ucatv.ne.jp/~surime93.sky/dq3/gallery/dungeon1024.html
 (ロトの剣(王者の剣))
 ttp://yaten.vis.ne.jp/dq3illyk01.html
 ttp://www.asahi-net.or.jp/~ur4y-hsn/DQ/GALLERY/ken.html
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/gallery/vsdark.JPG (バラモス戦)
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/gallery/dq3.JPG (勇者パーティ)
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/gallery/hirune.JPG (休息)
ttp://korin560.hoops.ne.jp/dq-illust/goro/dq3/su_712.jpg (横顔)
ttp://www.susuki.sakura.ne.jp/~gun/3brave_mtop.html (横顔 その2)
ttp://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/7174/okanouede.jpg (海を見る勇者)
ttp://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/7174/smile_3yuu.jpg (鳥山調笑顔勇者)
ttp://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/7174/3yuu_diary.gif (鳥山調勇者)
ttp://akari1492.cool.ne.jp/dq3/gun2.jpg (正面を向く勇者)
ttp://www.ucatv.ne.jp/~surime93.sky/illust/party_02.jpg (勇者一行)
ttp://isweb36.infoseek.co.jp/play/yuhbu/yuhbu1.jpg (勇者と武闘家)
ttp://www.moon.sannet.ne.jp/lyric/image/dq/ale_sari.jpg (勇者&女賢者)
ttp://isweb36.infoseek.co.jp/play/yuhbu/yubutop11.jpg (勇者二人)
ttp://isweb36.infoseek.co.jp/play/yuhbu/gall13.jpg (勇者幼少時)
ttp://isweb36.infoseek.co.jp/play/yuhbu/gall1.jpg (勇者&武闘家)
ttp://nino.m78.com/ges/images/top22.jpg (勇者&賢者)
ttp://nino.m78.com/ges/images/illust24.jpg (勇者)
ttp://popup3.tok2.com/home/ryu87/3room/dq3_01.JPG (勇者横顔)
ttp://popup3.tok2.com/home/ryu87/3room/dq3_02.JPG (すこし幼め勇者)
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/picgallery/pic12.jpg (勇者&遊び人女)
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/picgallery/pic7.jpg (勇者&僧侶)
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/darkside/epson.JPG (勇者&僧侶)
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/darkside/healing.JPG (僧侶にホイミをしてもらう勇者)
ttp://www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/darkside/va-a.JPG (チョコを貰う勇者)
ttp://www.ucatv.ne.jp/~surime93.sky/illust/dungeon_01.jpg (岬の洞窟で)
ttp://www.ucatv.ne.jp/~surime93.sky/illust/top004.jpg (勇者様々な表情)
220ケット・シー支援 ◆CAIT4zhw:02/07/24 00:25 ID:???
ケット・シー支援SSの為、6レスほどお借りします。
タイトル*/6:地名 の形で、作中の進行に準じて進んでいます(…多分)。


【FF7未プレイの方へ】
ケット・シーとは主人公(クラウド)一行へ送り込まれた神羅組織のスパイロボット。
(外部ですが公式設定、ttp://pacolyn.org/FF/FF7/caitsith/caitsith-art.jpg
操縦者は神羅本社の社員リーブ。
ゴールドソーサー(遊園地みたいな場所)からパーティーに加わり、以後主人公達と
行動を共にします。
占いが趣味らしい。そして何故か関西弁。(説明書より)
221闘う者達1/6:神羅ビル:02/07/24 00:26 ID:???

「君の代わりならいくらでもいるんだよ? やる気が無いのならこのプロジェクトから降りたまえ」

 頭をもたげるその言葉。罵声と共に提出したばかりの書類が降り注ぐ――それは、
リーブの記憶に残る苦い思い出だった。


 神羅カンパニー都市開発部門の現部長であるリーブは、中年を過ぎたごく普通の男
である。職業は? と問われれば、間違いなくサラリーマンと答えるだろう。その実、
彼は給金と引き替えに労働力を提供している身であった。
 リーブが入社して数十年が経つ。彼が現在のポストにまで昇進出来たのは、ひとえに
その手腕と適性が買われての事だった。都市開発部門で働く者達からひろく慕われる
“理想の上司”。それが神羅内におけるリーブの姿だった。

 サラリーマンにとって、上司の命令は絶対である。
 それは、自分の意志とは関係なく遂行せねばならない。言ってみればそれが「プロ」
だ。その意識は同じ社内にある総務部調査課――通称タークス――のメンバーにも
共通している思想だった。
 今回、上層部が彼に対し秘密裏に命じたのが『諜報活動(スパイ)』だった。
よく考えてみれば都市開発部門の部長に任せるような仕事ではない気もする。
何より彼の性格上、本来ならば気が進まない仕事である筈だったが……。今は事情が
違った。先日の壱番魔晄炉爆破テロ事件にも関連するとあっては、自然と力も入る。

「どんな理由があろうと、多くの住民達と街を破壊する行為を許せる筈はありません」

 対策会議の席上、彼が言い放った言葉が印象的だ。
 その熱意を買われ、今回この任に抜擢されたのだった。

『当たるもケット・シー〜、外れるもケット・シー〜。どや? 占ってみるか?』
 …………。
 いくら敵に正体を悟られまいと演技すると言っても、故郷の訛を使い、戯けたキャラ
クターを演じるのには抵抗――少なくとも、社内の人間には見られたくない姿だった。
 元々、入社した直後に上司から「訛を治せ!」と怒鳴られ馬鹿にされて以来、彼は
必死に標準語を覚えた。捨てたはずの故郷の訛が、こんな所で役に立とうとは……。
皮肉げな笑みを浮かべながら、遠隔地にいるケット・シーの操作を続ける。
 自分の行為に対して引っ掛かりが全く無かった訳ではない。だがそれ以上に結果を
求められる立場にあった。形振りなど構っていられない、と言うのが本音だった。

 無事に彼らとの接触を果たした直後に訪れたのが、砂漠の監獄・コレルプリズン。
そこでリーブが見たのは、忌むべきテロ首謀者・バレットの過去。

 携わる仕事が都市開発と言う性質上、魔晄炉が住民にもたらす恩恵や経済効果など
『数字』に関しては誰よりも熟知している。魔晄炉誘致に関する裏取引も……確かに
あった。だが。
 だが彼がここで直面したのは、そんな物よりももっと生々しい現実だった。自分が
組する『神羅』という組織が引き起こし、やがて隠蔽された悲劇。
 そこで繰り広げられていたのは、数字やデータの遣り取りではない。人の生き死に
という度し難いものだった。

「私は……今まで私がして来た事は……」
 ――何だったんや?!

 彼はミッドガルの建造から携わってきた。人々の要望に応え、住みよい街を創る。
それが自分の信念であり、何よりも支えだった。そしてそれは結果として形に現れた。
 けれど。
 彼が見ていたのは、現実のほんの一面に過ぎない。
 長年をかけて積み上げてきた自信。それに裏打ちされた信念は、この時音を立てて
崩れはじめたのだった。

 コスモキャニオンで、一行はたき火を囲んで座っていた。
「こんなん何年ぶりやろか……。な〜んや、色んな事思い出しますなぁ」
 不意に話しかけられて、口をついて出たのはケット・シー“操縦者”の本音だった。


「君の代わりならいくらでもいるんだよ? やる気が無いのならこのプロジェクトから降りたまえ」


 ……若い頃。
 自分の思いが上手く結果に反映されなかったことを悔やんだ日々。早く一人前になり
たいと上を見上げて頑張った毎日――それはちょうど、今のナナキと似たような心境
だったのだろう。

 はっと我に返ってリーブは苦笑した。
 自分は諜報活動の真っ最中である筈なのに、何故こんな風に考えてしまうのだろう。
 ケット・シーは遠隔操作ロボットだ。だからこの時のリーブの表情を見た者はいない。
 諜報活動――それは、彼にとって孤独との戦いだった。


「求められているのは“結果”だ。それ以外の何物でもない」
 ロケット村でパルマーの醜態を目の当たりにした上層部からの圧力。自身の行動への
疑念。その両方に、リーブは追い詰められていたのかも知れない。
 その後一行はキーストーンを求め、再びゴールドソーサーへ向かう事となる。

 作戦の決行は、その夜とされた。

 手筈通りロープウェイが故障。一行をこの地に引き留めることに成功した。
作戦決行は今夜。
 クラウド達の得たキーストーンを奪い、ツォンへ引き渡す。
 これがリーブに課せられた任務だった。

「……なんや予定外の事態や!」
 決行を夜中に選んだのは正解だった。しかし、予期せぬ事態に見舞われる。
個人行動中のクラウド達に、自分の所業が発覚したのだ。
『ふざけるな! スパイだと分かってこれ以上……』
 ケット・シーに対してクラウドが叫ぶのももっともだ。スパイだと知れた以上、
自分の言葉に聞く耳など持たないだろうな。
「ほな、どないするんですか? ボクを壊すんですか? 
そんなんしても、ムダですよ。この身体、もともとオモチャやから」
 これが壊されても、またすぐに新しい物を向かわせれば良いのだから。

 しかしそれも予測済みである。
 リーブは“切り札”を出した。人質との交換条件で自分の同行を認めさせたのだ。
彼自身も苦笑する程、なんて卑劣で周到な……さすがは都市開発に携わっただけあって、
それは抜け目のない完璧な“交渉”だった。

 卑怯者と罵られようと、蔑まれようと。彼は他に方策を見出せなかった。
 それに……。
「命がけで旅続けるあんた達見てるとな、考えてしまうんや……。なんや、自分の人生
このまま終わってしもたらアカンのとちがうかな、ってな」

 こうしてクラウド達と共に、古代主の神殿へ向かう事となった。
225闘う者達5/6:古代種の神殿:02/07/24 00:31 ID:???
『私は……まだ、生きてる……』

 総務部調査課“タークス”を統括する男の言葉が、回線を通して神羅本社にいる
リーブの耳に届く。
 何故だろう? その言葉に何かを感じた。語に尽くしがたい感情を抱く。

「君の代わりならいくらでもいるんだよ? やる気が無いのならこのプロジェクトから降りたまえ」

 何故だろう? 最近よくあの頃を思い出す。元上司の罵声と共に甦る記憶。
 なぜ今になって……。
 しばしの間、リーブの思考は時を止めた。

 ケット・シーからもたらされた音声によって、止まっていた思考は再び動き出した。
声の主はクラウドだ。
『あいつら、命を投げ出して黒マテリアを手に入れるくらいなんでもない。
この場所はもう安全じゃないんだ』
 ――彼らの話によると、どうやら黒マテリアを持ち出すには、一人が神殿内に残り
パズルを解く必要があるらしい。内側から神殿のパズルを解くと、最後は黒マテリア
の中に閉じこめられる仕掛け。いわばセトラの残した太古のセキュリティシステムだ。
 リーブは無意識のうちに回線を繋いでいた。
ケット・シーを通してクラウドに呼び掛ける。
「この作りモンの体、星の未来のために使わせてもらいましょ」
 臆することはない。ケット・シーは量産型ロボットだ。……代替はいくらでもある。

 心情的な後ろめたさへの贖罪行為、さらに黒マテリア確保と言う戦略的な判断
……どちらにせよ、それが今執れる最善の策だった。
 躊躇するクラウドを説得し、ケット・シーを操縦して神殿奥へと向かう。
「スパイのボクのこと信じてくれて、おおきに! ……ほな、行ってきます」

『がんばって、ケット・シー!』

 かけられたエアリスの言葉が、彼に道を示した。
226闘う者達6/6:〜最終決戦:02/07/24 00:32 ID:???
 そうか……。そう言うことだったのか。
 今更ではあるが、リーブは探し続けていた“答え”に出会ったような到達感、
あるいは充足感を感じていた。

 ――君の代わりならいくらでもいるんだよ?
 「この同じボディのが ようさんおるんやけど このボクは、ボクだけなんや!」
 ――やる気が無いのならこのプロジェクトから降りたまえ
 「ほな、行きますわ! しっかりこの星を救うんやでー!」

 そう。自分と同じ“人”は何人もいる。
 けれど、“自分”にしか出来ないことがある。
 それは、部署も組織も、立場や年齢も関係ない。
 クラウド達は――彼らは、それを知っていた。
 自分の持っていなかった、あるいは忘れてしまった物を。

 最後まで、彼らについて行こうと決心した瞬間だった。
 たとえ、今度は神羅を裏切るスパイになったとしても。

「すんませんけど、この作りモンのボディで頑張らせてもらいます」

 リーブは普通のサラリーマンで、体力や戦術面で彼らにかなう筈はない。
ましてやセフィロスになど生身の自分では一太刀を浴びせる事も叶わないだろう
 ならば。

 自分の出来る闘い方で――星を救ってみせようじゃないか。
 この“相棒”と共に。
過去のログは参照不可だったのね。私としたことがよく調べもしないで
変な風に貼ってしまって申し訳ない。1回戦既出の外部支援纏めよ!

Round5-745さん外部支援集
 ちなみに……中には偽物ルード先輩もいるわ。気を付けて。
 ttp://www.ne.jp/asahi/daiso/homepage/big1.html 3Dルード
 ttp://www.ne.jp/asahi/daiso/homepage/big2.html 3Dルード
 ttp://keyiland.vis.ne.jp/hige/ima/falcon.jpg ルード
 ttp://www03.u-page.so-net.ne.jp/pb3/motokos/umjkm/itadaki/tarks.JPG タークス4人
同スレ-747さん外部支援
 ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/9797/giichi2-p.htm
同スレ-748さん外部支援
ツォン氏
 働く男。という威風堂々たる絵が素敵です。
 ttp://balamb.cool.ne.jp/GP/gp_zeng.html
レノ氏
 ……か、格好(・∀・)イイ!……と言うより、少し悪っぽい。
 ttp://www.cx.sakura.ne.jp/~hatikva/cg/leno3.html
レノ氏
 作中、ここまで想像できませんでしたよ(少し今風?)
 ttp://www.cx.sakura.ne.jp/~hatikva/cg/leno.html
イリーナ氏
 横顔が凛々しいです。    
 ttp://nonsense.m78.com/pict/irina.jpg
ルード氏
 ……か、可愛いんですが(w。
 ttp://www.rx.sakura.ne.jp/~kobuta/9ff_cg/gift1/9ff_gift_ranmasan2.jpg
纏めその2よ。

▼MIDI
タークスのテーマ(MIDI)
 忘れてはならない、この曲と共に登場するタークスの面々。彼らのイメージが沸いてきます。
 ttp://members.tripod.co.jp/nanga/turks.htm
▼イラスト
タークスの方々[1]
 文字化けして解説が読めないけど、レノとツォン(と副社長か?)
 ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Yoyo/7308/garally/ita/fromtarock.htm
タークスの方々[2]
 個性が出てます。
 ttp://www.cronos.ne.jp/~doka-herumetto/rakugakifail/turks.htm
FF7裏方パーティー
 ルーファウスとタークス一団。神羅発売「FF7」の表紙を飾ってそうな雰囲気
 ttp://village.infoweb.ne.jp/~yumeko/world/cg/rt.jpg
タークス三人衆(イリーナ除く3名)
 普通に格好(・∀・)イイ! 絵。
 しかし、とりあえず、このページの文章を読むことを激しくお薦めします。
 ttp://crack.cside9.com/factor/gallery/ff7/I/turks.htm
▼ちょっと笑える系統
タークスインタビュー「ルード先輩は漢です。」
 掛け合いも面白いが、イラスト入りで結構凝っている。イリーナによるルードレポート
 ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Yoyo/7308/tuy/tuy02/tuy02.htm

同スレ-783さん外部支援
ウータイでの台詞集。(ユフィ・イリーナ救出時)
 ttp://www.h4.dion.ne.jp/~dennan/lg6.html
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230山崎渉
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