ミヘンセッション作戦本部でのことだ。
なんか人がめちゃくちゃいっぱいで、ワシの居場所が無い。
垂れ幕も下がってて「ユウナ様御一行歓迎」とか書いてある。
もう、アホかと。馬鹿かと。お前らな、主役が誰かわかっておらんな?ワシだ、ワシ。
見れば10年行方不明だったアーロンがいるし。またガードをやっておったとは。
でも久しいな。よーし、キノック、特別にハグハグしちゃうぞー。
なに?もう見ていられん?ワシらは親友だったのだ。いいから見ていろ。
アーロンってのは、もっと殺伐としてるはずだと?んなこたーない。
死の螺旋に囚われたこの世界、いつ死んでもおかしくない。
だから友好的に付き合う。そんな雰囲気が良いのではないか。
しかしハグったと思ったら、アーロンの奴「あいつが老師とはな・・・」
とか言っておる。そこでワシはぶち切れた。
あのな、僧兵で終わるなんて、きょうび流行らないのだ。この熱血ボケが。
得意げな顔して何が「作戦が始まる。そんな話はいい」だ。お前は本当に
ザナルカンドを見たのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、行ってきたって自慢したいだけとちゃうんかと。
まあよい、そんな過去より今、民が最も頼りにしておるのは四老師、
中でも、やっぱり、このワシだ。
上司に取り入り嫁さんゲット。これがデキル男の出世の仕方。
上司ってのは、もっと上にあがりたくて仕方ない。その割に自分に甘め。
そこを突いて、自分が出世。これ最強。
しかし老師になると、シーモアにマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
まあ平凡な僧兵どもは、少しでも長く夢を見てなさいってこった。ハッハッ!