☆☆FFDQ板最萌トーナメント一回戦Round7☆☆

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574ビアンカ支援SS(その1)

「お昼ご飯、出来たわよー!」
わたしが声をかけると、甲板に居たみんながいっせいに振り向いた。
みんな、待ってました、と言わんばかりの顔。
ふふ・・・みんな、お腹が空いてたのね。
「キッチンに用意してあるからね。」
みんなの方に向かって歩きながら、わたしがそう言うと、みんなは大きく頷いて、いっせいに走り出した。
「わたしたちの分も残しておいてね〜」

昨日はわたしとリュカの分がほとんど残らなかったから、一応言っておかなきゃね。
でも、作った料理を全部食べてもらえるのって嬉しいな・・・

そんなことを思いながら、甲板の方に振り返ったんだけど・・・
あれ?
いつもだったら、『ありがとう』って言いながら、みんなより一歩遅れてくるリュカが居ない。
「リュカ〜?」
名前を呼んで、きょろきょろと見まわすと、ちょうど船室の影になったところに
リュカの紫色のマントがちらりと見えた。
でも、呼びかけに答えてくれない。
心配になって、わたしは小走りでそっちに向かった。

「リュカ?」
角で立ち止まって、覗き込むと、リュカが脚を崩して座り込んでいた。
具合、悪いのかな・・・?
なんだか、急に不安になる。
「リュ・・・・」
もう少し大きい声で呼びかけてみようと、しゃがみこんだら、
すう・・・すう・・・・・・
って・・・くすっ・・・なんだ、寝ちゃってたのか。
不安でドキドキしていた心臓が元の速さに戻った。
575ビアンカ支援SS(その2):02/04/12 01:21 ID:???
大きな寝息と少し俯き加減になった寝顔が、すごく気持ちが良さそう。
起こさないようにそっと隣に腰を下ろすと、腕が触れあった。
ほんの少し掠めただけなのに、胸がまた、ドキドキとし始めた。でも、さっきとは違うドキドキ。
ほんの少し寄りかかって、腕を押し付けてみる。
寝息に合わせて肩と腕が上下してるのが、腕だけでも感じられる。
ちらっとリュカの顔に目を向けると、まだまだ起きそうにない感じ。

それはそうかも。
今日はすごくいいお天気だもんね。
お日様もあったかくて、風も気持ちいい。
昨日の嵐が嘘みたい。

こうやって、隣に座っているだけなのに、どうしてかな・・・
すごくドキドキするの。
ねえ、わたし・・・いつも、リュカが起きてると、相変わらず
お姉さんぶっちゃったりするけど、ホントは照れちゃってるだけなんだよ?
知ってた?

自分から、こんなふうにくっつくのって、リュカが起きてると、なんか照れくさいんだもん。

・・・・・・リュカが起きてる時も、こんなふうに出来たらいいね。
今はまだ、リュカが寝てる時しか、自分からくっつけないけど・・・
もうちょっとしたら、リュカが起きてても、こうやってくっつけるようになるかな・・・

心の中で、そんなことを呟きながら、わたしはリュカの肩に頭を乗せた。
そのすぐ後に、リュカが目を覚ますなんて思わなかったから。