http://game.2ch.net/ff/は差別だ!
「ねぇ、リュカ。ポピーのこと抱っこしていてあげてくれる?」
ビアンカはそう言うと、俺にポピーを渡した。
ポピーはビアンカ譲りの青い目を不思議そうに俺に向けた。
まだ生まれたばかりの赤ん坊というのはなんだか、壊れてしまいそうで、
俺はおっかなびっくりにポピーを腕に乗せた。
そんな俺のことを見て、くすくす笑いながら、ビアンカは片腕でティミーを支えたまま、服の胸元をくつろげた。
柔らかく膨らんだビアンカの乳房がふるん、と揺れる。
ビアンカだって赤ん坊を扱ったことなんて無いはずなのに、母性本能ってやつだろうか。
器用にティミーの口を自分の乳房に近づけた。
ティミーが口を動かして、懸命に母乳を飲んでいる。
なんだか、その姿を見ていると、不思議な幸福感に包まれた。
ビアンカを見ると、ビアンカも幸せそうに、そして、きっと母親にしか出来ない顔で
ティミーをいとおしげに見つめていた。
今まで見たことのないビアンカ。
母になって、今までとはまた違った色気を感じて、俺はポピーを抱いているにもかかわらず、
少し、どきりとしてしまった。
ティミーが口を離し、満足げに小さく息をつくと、ビアンカはティミーの口元を
ハンカチで拭いて、俺のほうに顔を向けた。
「ねぇ、リュカ・・・?不思議だと思わない?」
「なに?」
「私ね、小さい頃、 お父さんやお母さんは
ずっと昔からお父さん、お母さんなんだって思ってた。
でも、みんなこうしてお父さんやお母さんになっていったのね。
リュカ、私たちもステキなお父さんやお母さんになりたいわね。」
小さく微笑みながら、ビアンカにそう言われて、俺も本当にそうだと思ったから、答えた。
「・・・うん。そうだな。一緒に素敵なお父さん、お母さんになろう。」
俺がそう言うと、ビアンカは嬉しそうに頷いた。
「はい。今度はポピーの番ね。」
それから、少し照れを隠すように、そう言ってポピーに手を差し伸べた。