例の小説の続きがなかなか書けない…というわけで待ってくれてる方ドゾ。
「うーん…眠れない…」
ある夜中、ファリスはなかなか寝付けずにいた。
とりあえず原因を考えると、一つ思い当たる事がある。
今日、ジョブチェンジした事。
今のジョブは、バーサーカー。理性がなくなり、ただひたすら闘いつづけるジョブである。
それによってバーサク状態にあり、眠る事が出来ないのだとファリスは考えた。
「うーん。これじゃ明日の戦闘に響いてしまう。…そうだ!バッツの所へ行こう。
確かあいつ今野獣使いだったから、何とかしてくれるかもしれない。」
いくらバーサ―カーの衣装が野獣とはいえ、野獣使いがバーサーカーを何とかできるもの
ではない。しかし単純な思考のファリスは、名案とばかりにバッツの寝室に向かった。
「バッツ!起きてるだろ?」
ノックもせずにいきなりバッツの寝室のドアを開けるファリス。
「…うわ!なんだよいきなり!寝てるに決まってるだろー!!」
すでに眠りに入っていたバッツはファリスの声で飛び起きた。
「一体、こんな夜中に何しに来たんだよ!?」
迷惑そうにファリスに言うと、ファリスは慌てて謝った。
「ごめんごめん。なんか眠れなくてさー、お前なら何とかしてくれるんじゃないかと…思…て…」
言いかけて、ファリスの目の前が暗くなる。
………なんだ…?バッツの顔を見たとたん…体中が………
極度の酩酊感にその場にしゃがみ込むファリス。
「…ファリス?」
寝ぼけ眼のまま、ファリスの元にバッツが駆け寄った。
「!!」
そこでバッツが見たのは、いつもの気丈なファリスではなかった。
上気した顔。がくがくと震えている体。唇は濡れ、信じられないくらい淫靡な顔だ。
「ま…まさか…ファリス、これって発情期なんじゃ…!?」
そんなはずない、と思いながらも他に原因は考えられない。
「…バ…ツ…俺、変なんだ…お前の顔見たとたんに…なんか…なんか凄く…」
震えながら呟き、ファリスはバッツの体に腕を回した。
…これはもう、完璧に発情期だ。
「さすがバーサーカー、発情期まであるなんて凄いジョブだな。…いいかファリス。お前は今
雄を見て激しく発情しているんだ。眠れなかったのもそのせいだろう。」
「そんな…じゃあ…ど…すればいいんだ…?」
半泣きでファリスはバッツに問い掛ける。
「…発情を止めるすべは……雄との交わり以外ない。すなわち!こうするしかないんだぁ!!」
バッツは突然大声をあげると、人が変わったようにファリスの唇を強引に奪った。
唇で舌を絡ませ、手でファリスの服を脱がしていく。
「こうするって…バッツ…!何をするんだ…!」
必死で抵抗するファリス。なにがなんやら解からない。
「何って、お前の発情を静めているのさ!!つーか俺だって仲間のお前にこんな事をするのは不本意
なんだ!でも許してくれ!これしか方法はないんだから!いや、マジでスゲェ不本意なんだけどね!?」
「うっわぁーー!!その割に目ぇ血走ってるしなんだか異様に嬉しそうだぞバッツ?!しかもこの
エベレストのような股間、お前の方がバーサク状態じゃんか!!!」
最早バッツはファリスの言葉など耳に入ってはいなかった。
長い旅で、相当女とご無沙汰だったから仕方のない事なのかもしれないが。
ファリスも初めのうちは抵抗したが次第にバッツの愛撫に感じるようになっていった。
乳首を舐め、乳房を揉み、秘部を触る。
「アッ……バ…ツ、あ、そこ…イイ…」
性感帯を攻められ、ファリスの体もだんだん高ぶってくる。
「スッゲーな…ここ、もうこんなにぐちょぐちょだ。そんなに気持ちいいのか?」
バッツの舌がファリスの秘部を這う。
「うっ!…ああ!あ…う、うん、そこすっごく…いい…」
ファリスの答えに満足したバッツはすでにバーサクレベル100まで達した自分自身を、ファリスの中に
ゆっくり挿入していく。
「う!あ、ああああ…バ…ッツゥ…」
恍惚に満ちた表情でファリスは体をのけ反らした。
「く…ファリスのここ、スゴイ締まる…」
腰を動かして、バッツは思う。
これは、長くはもたないな…。
だが、それはファリスも同じだった。
「あん!あ、あ、あ、あ、あっ!!」
腰の動きに合わせて、切ない声をあげる。
そして次第に腰の動きが速くなり、体中が熱くなったときー――
「あああ!!あ・・・すごっ…い、…くぅ…っ!!」
快感の渦に飲まれ、ファリスは絶頂に達した。
そしてその直後、ファリスの膣圧によりバッツも絶頂を迎えたのだった。
「はー、久しぶりにいい汗流したよ。ありがとうファリス。」
ベッドの中でバッツはファリスに言った。
「ジョブチェンジなんか当分はするなよ。発情したら俺が治してやるんだから。」
バッツの言葉にファリスはむっとして
「…絶対ジョブチェンジしてやる…。」
そう布団のなかで一人呟いた。
…でも。
こんなに気持ちいいのなら、もう少しこのままでいてもいいかな。
でもそれを言ったらバッツは図に乗るから、言わないでおこう。
…その日ファリスは、やっとそのまま深い眠りにつけたのだった…。