☆★ティナ萌えスレッドPart3★☆

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ここは・・何処?
私はいったい・・

彼女はうっすらと目を開けた。
見知らぬ天井に戸惑いを感じる。

「・・ここは?」

「良かった。気がついたのね。」
奥から出てきた少女が、おっとりした表情をなごませて、彼女の方に歩いてきた。
年の頃は彼女より一つ二つ、年下ぐらいだろうか。
「ここはモブリズよ。村の海岸に倒れていたのよあなた。
 もう三日になるからこのまま目を覚まさないかと思ってたわ。」
「お名前は?」
にっこりとほほえみながら少女は訪ねた。
「名前はティナ・・」
優しそうな笑顔につられてすぐ口から言葉が出る。

そっか私・・仲間をさがして歩き続けて・・
でも・・つかれきって、それで・・

「私はカタリーナよ。だいぶ意識もはっきりしてきたみたいね。
 何かあったら私、奥にいるから呼んで。」
そう言うとカタリーナは部屋から出ていった。

ティナは辺りを見回してみた。
すこし、じめじめしててかび臭い。どうやら地下室のようだ。
外壁は岩がむき出しの状態で粗野な印象は否めない。
753612:02/05/13 15:59 ID:???
しばらくしてから、七、八歳と思われる少年が部屋に入ってきた。
「あっ!おねえちゃん。起きたんだ良かった。
僕がおねえちゃんを見つけたんだよ。」
少年は無邪気な笑顔でそう言った。
「君が私を助けてくれたのね。ありがとう。」
そう言いティナは小さく微笑んだ。

ティナと少年はしばらく話しをした。
「光がみんなをパパ・・ママ・・」
少年は泣きそうな声でそう言った。

この村はケフカの裁きの光によって村の大部分が焼失し、
大人たちは子供をかばいみな死んでしまったらしい。
ディーンとカタリーナは一番年上で子供達のお兄さん、お姉さん代わりらしい。

「でも・・僕は泣かない。だって泣いたらみんなに
 迷惑をかけるから。」
「君は強いのね。」

私たち・・。止められなかった・・。だからこんなになっちゃって・・
あのときケフカがこの世界を崩壊させるのを止めることができればこんな
ことには・・
 
「おねえちゃん?どうしたの・・どこか痛いの?」
「ううん・・何でもないわ。心配かけてごめんね。」
754612:02/05/13 16:02 ID:???
「ねえ、おねえちゃんの旅の話聞かせて。」
「いいけど、これでもう何度目?」
「いいの!おねえちゃんのお話、何度聞いても飽きないから
 もっと聞かせて。」
ティナは子供達から自分の旅の話をせがまれていた。
彼女はゆっくりと帝国のこと、リターナのこと、そして仲間たちのことを
話はじめた。



「どうしても行ってしまうのティナ?」
「ええ、カタリーナ。いつまでも世話になっているわけにはいかないから・・
 それに、湊町ニケアに行って海の向こうにいけば仲間がみつかるかも
 しれないし。」
「気を付けて・・
でも、あなたさえ良ければずっと此処にいいのに。」
「ええ・・あなたも元気でね。」
そう言ってティナは、村の外に出ていった。
755612:02/05/13 16:02 ID:???
「まって」
しばらく歩いていると一人の幼い少女がティナのほうへ走ってきた。
「どうしたの?」
「行かないで、ティナお願い。」
少女は息をきらせながら言った。
「でも・・いつまでもみんなの世話になっているわけには
 いかないから・・」
「そんな事ない!私・・私達ティナが必要なの。
 もし、ティナさえよければ私達のママになって。」

…………

ティナはその子を見てなにも言わずただ静かに微笑んだ。
「いいの?私達のママになってくれる?」
「ええ。」
「じゃあ、ママ、モブリズに帰ろう。
 みんなに新しいママが出来たことをはやく言わなきゃ。」
756612:02/05/13 16:05 ID:???
私が此処にいなきゃいけない理由なんてない・・
私があの子達を守らなくてはいけない理由なんてない・・
・・でも、そう考えると胸がチクリと痛む
この気持ちは何?

私達のママになって。

そう言われた時、私の内に何かが芽生えたような気がする。
でもこの感情について考えれば考えるほど
私のなかで答えがみつからなくなっていく....