5 :
松山勇吉:
興奮(前編) 松山勇吉 - 2001/12/18(Tue) 21:13 No.614
FFT完全ノーダメージクリアーに挑戦した時の興奮は忘れられません。
このやり込みのアイデアが閃いた日から、自分の中で高揚感を感じてはいたのですが、達成するための戦法を構築し、本番の収録に踏み切ったことで、それまで燃え上がってきた感情がスパークしてしまったようです。
4年前の9月23日。夏のかけらが光になって隙間から差し込んでくるような、まぶしすぎる朝でした…。
シミュレーションRPGにおけるノーダメージクリアーというのは、少なくとも当時のファミ通やり込み大賞では一度もなかったと思います。
それまで自分の達成したやり込みとは格段に質の違う挑戦に、緊張が止むことはありませんでした。
本番収録の初日は、翌朝の5時までプレーし続け、その後睡眠をとることにしました。
と・こ・ろ・が…!
突然にして、目がパッチリ覚めてしまいました!時計を見ると6時。太陽が東にある方の6時です。
たった1時間しか寝てないのですが、
「こッ、これから数日後にはッ!かつてないやり込みが達成されちまうのだァアァアァァーッ!!! しッ、しかも自分の手でェ!!!!」
そんな興奮でぼくの体はオカシくなってしまいました。
体全体がブルブル震えだしッ、電撃が骨の芯を流れるよーなジ〜ンとした感触が止まらず、さッ、さらに全身がくすぐったくなってきて、マジで身の危険を感じました!!!!
特にこのくすぐったさのヤバさたるや想像を絶するものでした。肌の上からでなく、全身の神経を直接こちょこちょされているよ−な感触なのです!
また、心臓のドキドキが自分で感じられるのですが、そのドキドキの伸縮のハバが絶対にオカシくなっていて、人間の心臓じゃなかった。体の中にどーやってこの心臓が納まっているんだか分からないくらいでした。
まだ1時間しか寝ていないのですが、もう寝るとかそういう次元の問題ではなく、本気で命の心配をしなくてはなりませんでした!
6 :
松山勇吉:01/12/21 17:35 ID:???
興奮(後編) 松山勇吉 - 2001/12/18(Tue) 21:18 No.615
もはやじっとしてはいられません。一刻も早くやり込みを成就したくって肉体が爆発しそうなのです!この興奮を抑えるには、もう収録を再開しちまうしかありませんでした。
でッ、ですが!自分の布団の傍らでは相方がまだ寝ているのです。とゆーか、寝始めたばかりと言う方が正しいくらいでした。
僕にだって、前日の永い収録(しかも全てガリランドでの戦闘が突破できずに玉砕)の果てにようやく一時の休息を得た相方を、いきなり叩き起こすってコトが鬼畜に等しいコトぐらい分かります!
で…ですが、ハァ…ハァ…。
「このままだと死んじゃうかもしれないんで。」
そう相方に言って、収録を再開しました。
嫌な顔一つ見せずに、つきあってくれた。相方には、感謝してもし尽くせません。
この朝が我が人生で最も興奮(という日本語が正しいかどーかは疑問ですが)した瞬間でした。それゆえに後に激しく調子に乗りまくってしまって、後から恥をかくコトも多々ありました。
ですが、後悔はありません。というか、あれだけ激しく興奮できたあの日に帰りたいとすら思います。
後に質・内容共に、よりハイレベルであると言えるタクティクスオウガでのノーセーブノーダメージクリアーを達成したりもしましたが、そちらはむしろ疲労感でいっぱいでした。
オウガバトル64でノーセーブノーダメージクリアーを達成した時は、収録中に読んでいたベルサイユのばらの展開が気になって仕方ありませんでした。
FFTでノーダメージクリアーに挑戦した時は、やり込みの水準の問題とは別に、当時の自分の中の何かを突き破ることで、快感を得ていたのだと思います。
そういうことへの感動が薄れてしまった自分が少し寂しくもあります。
長くなってしまってすみません…。