ドラクエ4世界大戦!最強国はどこだ!?

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216クリフト ◆KURIf.RE
【クリフトの野望 (13)】 

クリフト一向は、ソレッタ王国との「同盟条約」を無事締結させ、サントハイムへと帰国した。
だが、港で彼らを待っていたものは反クリフト勢力の陸軍の兵団だった。
その先頭に立つ者は、怒りの形相で軍艦を睨みつける王女アリーナだった。
帰港するなり、クリフト指揮の海軍はアリーナ指揮の陸軍と対峙した。

アリーナ 「フン、長旅ご苦労さまね。 クリフト。」
クリフト 「おや、姫さま自らのお出迎えとは光栄ですね。 ククククク…」
「ずいぶん、ハデにやってくれたそうじゃない?」
「お褒めのお言葉、ありがたくお受けいたします。」
「ふざけないで! どういうつもりよ!」
「私はサントハイムのため、常に滅私奉公を心掛けて行動しておりますが、何か?」
217クリフト ◆KURIf.RE :01/12/29 21:49 ID:???
【クリフトの野望 (14)】 

アリーナ 「ああ、もう! ごまかさないでよ! 聞きたいことはいっぱいあるわ!
       お父様のこと、ブライのこと、勝手な大臣職とか同盟条約のこととかねッ!」
クリフト 「はい。 何でもご説明いたしましょう。」
「…あんた、何様のつもりなの?」
「私は先祖代々サントハイムの神官を勤めておりますが。」
「そんなこと聞いてないわよ!」
「ククククク… では、そう言うあなたは、何なのです?」
クリフトのこの言葉で周囲の兵たちは動揺した。
「何言ってんの!? そんな事言ってたらタダじゃ済まさないわよ!」
陸兵 「無礼だぞー! 口をつつしめ、クリフト!」
クリフト 「ヤジがうるさいですね。」
218クリフト ◆KURIf.RE :01/12/29 21:50 ID:???
【クリフトの野望 (15)】 

怒声はさらに続いた。
陸兵 「政府の意向を無視した海軍の独走は許さんぞ!」
海兵 「無礼は貴様らだッ! 軍事は軍事大臣閣下の権限だッ、文句あるか!」
陸兵 「何を言うか! このボウズあがりの役職ドロボーどもめ!」
海兵 「我ら海軍は熟練した僧兵による部隊だ! 百姓あがりと一緒にすんなよ!」
陸兵 「何が海軍だ、笑わせんな! こっちは昨日今日出来た軍隊じゃねえんだ、このクソボウズ!」
海兵 「黙れ! 神の教えを解さぬバチアタリども!」
陸兵 「ボウズはボウズらしく、念仏でも唱えてろよ!」
海兵 「何をッ! 貴様ら軍艦の砲撃の的になりたいのか!」
陸兵 「面白れえ! やれるもんならやってみろ! 槍で叩き落としてやるよ!」
海兵 「ああ、やったらあ! 全身バラバラになって死ぬぞ! 覚悟しろよ、ボケッ!」

アリーナ 「やめてーッ! 仲間同士傷つけ合ったら大変なことになるわ!」
219クリフト ◆KURIf.RE :01/12/29 21:51 ID:???
【クリフトの野望 (16)】 

クリフト 「控えよ、兵たちよ!」
双方の兵たちは静まった。
クリフト 「姫さまのおっしゃる通り、内戦ほど危険なものはありません。
      内戦は、国内の兵力を消耗するだけです。 この隙を敵国に狙われる恐れがあります。」
アリーナ 「ふぅ…兵たちの前では話しにくいわね。 じゃあクリフト、私の部屋まで来てくれる?」
兵 「姫さま! いけません! 身の危険が…!」
アリーナ 「大丈夫。 私の武闘家レベルは60を超えてんのよ。
       クリフトが変なことしたら、ぶっとばしてやるから。」
クリフト 「ご心配なく。 私は神に仕える身ですから。」
アリーナ 「兵は全員解散! 各自持ち場へ戻って!」

アリーナは、クリフトただ一人を連れて自分の部屋へ入った。
クリフト 「ククククク…」                                     【続く】