俺はトルネコと添い寝することになった。
トルネコは、そのつるんとした外見とはうらはらに毛深い。
寝巻きから覗く胸元や、脛に、ジャングルのような毛が密集している。
俺は恥ずかしくてトルネコに背を向けたままベッドに入った。
背中にトルネコの気配を感じる。それだけで甘酸っぱいものがこみあげてきた。
不意に俺の背中に何かが当たった。トルネコの腹だった。
ぼよんとしたその生々しい感触に、自然と動悸が早くなる。
トルネコの寝息が俺の耳穴をくすぐる。
『なんだ…寝ているだけか…』
そう思った次の瞬間、ぐいぐいと腹が押し付けられた。
トルネコは俺を誘っている。
二人きりの部屋に、生唾を飲み込む音だけがやけに大きく響いた。