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739(絵)→ジントニ ◆emIfOT/g :
2 :
ジントニ ◆emIfOT/g :01/11/23 14:22 ID:IhoHozaY
『Intermezzo』 前スレで連載中だった蜜国サマ作のコピペです
たとえば、もう二度と夜明けを見られないってどういう事だろう、とティーダは考えてみる。
今、穏やかな夕暮れは目の前に広がるナギ平原に寂寞とした名残を残して去りつつある。
じきに夜の帳が降り、澄明な星空に冴え冴えと輝く月が懸かるだろう。
言うなれば、夢の腕に抱かれてうとうとと眠りに落ち、そのまま目覚めないという感覚?
いや、でも俺、昔っから夜更かし得意だったしなぁ。
事態は深刻の極みである筈なのに、馬鹿げて暢気な思考が、呆けた頭をとりとめもなく
巡る。
「・・・・ティーダ?どうかした?」
何時の間にか、足を止めてしまっていたようだ。はっと我に返ると、耳を心地良く擽っていた
楽しげなお喋りが止んでいて、訝しげなユウナの顔がすぐ鼻先にあった。左右色違いの綺
麗な眸がそれぞれ心配そうに瞬いて、こちらを覗き込んでくる。
あ・・・ヤベっ。
ティーダは慌ててぶんぶんと首を振った。
「悪い・・・ちょっとボーッとしてた。今日、結構歩き回ったし、流石に疲れたかんなあ」
「えっ・・・そうなの?ゴメンね、連れ出したりしちゃって」
「あ、えっと!いや、それはヘーキ!全然ヘーキッスよ!」
フォローのつもりがユウナの表情を覿面に強張らせてしまい、ティーダは猛烈な焦りと
後悔の念にじたばたと詮無く暴れた。ユウナはすっかり恐縮しきって、今まで歩いて来た
方向にくるりと向き直る。
「飛空挺に戻ろう?ゆっくり休まなきゃ。明日もあるし、ね」
「いやっ!折角ユウナと二人っきりなのに、そんな勿体無い事できないッス!」
「でも・・・・」
「大丈夫!ユウナの為なら、俺、例え一週間完徹状態でも戦えるから!」
大仰な身振り付きで、阿りでない本心を必死に訴える。ユウナは引き返しかけた足を止め、
小首を傾げて戸惑い気味に振り返った。頼むッス、と両掌を合わせ、伏し拝まんばかりにして
見つめると、赤昏い残陽の中でもほんのりとその頬が染まるのが分かった。可憐な口唇から、
照れと可笑しさの入り混じったくすくす笑いが漏れ、ユウナはそれを白い指先で慎ましやかに
抑える。
『Intermezzo』
「分かった。じゃ・・・もう少し、一緒に歩いてもらってもいい?」
「うッス!」
嬉しそうに、ユウナはティーダの隣に小走りで戻ってくる。繊い手がおずおずと、けれど自然に
ティーダの掌に滑り込んだ。お互いの指を柔らかく絡め、少年と少女はにっこりと微笑み合うと、
仲良く並んで再び歩き出す。
束の間の、初々しい恋人達の時間。この時ばかりは平原を吹き渡る冷たい風も、ただ身を寄せ
合う切掛に過ぎず、世界はとても親切になる。
この頃では仲間たちも気を遣ってくれているのだ、と思う。二人の行動についていちいち干渉
しなくなった。ユウナの事、好きになっちゃ駄目よ。そう言った筈のルールーさえ、今となっ
てはこうして二人だけで散策に出ることを、別段咎め立てもしない。
「あ・・・・ティーダ、ここ怪我してる」
「ん?」
指されて見れば、自分でも気付かないうちに右肘が少し擦り剥けていた。生傷の絶えない身
からすれば、怪我と呼ぶのも憚られるような代物だったが、ユウナは止める間もなく治癒の呪
文を呟いた。清浄な癒やしの光が宙に生まれ、ティーダの日焼けした肌の上で眩く弾けると、
傷は忽ち存在の痕も残さずに消失する。
「あぁ、ユウナ!そんなもん、放っといていいのに」
「だって・・・いつも守って貰って、私に出来るのはこれくらいだから。・・・やだ、よく見
たら、まだ一杯怪我してるよ!?」
「だぁー!いいって!ケアル禁止ッス!!」
繋いでいない方の手で、咄嗟にユウナの口を塞ぐ。弾みで口唇に指の腹を強く押しつけてしまい、
その甘い柔らかさと暖かさをティーダは強烈に意識した。瞬時に心臓が見えない手に鷲掴まれ、
どくんと大きく脈を飛ばす。
「・・・!」
突然の行為に眼を白黒させているユウナに気付き、慌ててぱっと掌を離した。急に、指と指の間に
じっとりと汗が滲んでくる。
4 :
ジントニ ◆emIfOT/g :01/11/23 14:27 ID:IhoHozaY
スンマソカタギの友達来たんで中断!!何方か引き継ぎキボン…
マジスンマソッッッッッ
『Intermezzo』
うわ、何かコレ、ヤベって。落ち着け、俺!
どうしようもなく胸が騒ぎ、勝手に赤くなる顔色を読まれたくなくて、ティーダはそっぽを向いた。
「だ・・・大体さ、アーロンのおっさんが悪いんだよ!気合い入れ過ぎってーか、朝から晩までこんな
危ないトコうろうろさせやがって。『シン』と闘う前に死んじまうっつうの」
『シン』との最終決戦を控え、一行は数日前から幻と謳われる《レミアム寺院》の捜索にかかって
いた。
どうやらナギ平原にそこへ至る道が隠されているらしいという所までは突き止めたが、事態はそこ
から遅々として進展していない。足を棒にしてひたすら歩き回り、次々と襲い来る強力な怪物達を
斬り捨てて進む。ここ二日ほどは、その繰り返しが徒らに積み重ねられているだけの状態だ。
「自分が平気なら俺たちも平気だと思ってんだからな、あのおっさん。性質悪りいよ」
「ふふ・・・でもアーロンさんの言うとおり、確かに時間・・・ないもんね。早く入り口、見付けないと」
ユウナは無意識のうちに、ティーダの指が触れた口唇をそっと愛おしむように撫でている。視線が
遠くを彷徨う――けれどそこには張り詰めた緊張が浮かび、この瞬間彼女が見ているのは甘美な
恋の夢ではなく、 厳しい現実だと告げている。
とりあえず不審な振る舞いを誤魔化せた事に安堵の息を吐きながら、ティーダはユウナの心が自分
から離れた気配を感じ取って、今度は少し淋しくなる。勝手なものだと呆れつつも、ことユウナに
関しては、驚くほど横暴な独占欲が感情の起伏を左右するのだった。
「ベルゲミーネさんも・・・・待ってるよね」
旅の道程の先々で、自分を鍛え上げてくれた物静かな女召還士の名を呟き、ユウナの声に決意の
響きが宿る。
幻の寺院に眠る召還獣を得て新たな戦力とし、来るべき時の為に万全を期す。だがその目的以上に、
ベルゲミーネが残した約束をユウナが気にしている事を、ティーダは知っている。あるいはユウナも、
自分と同じように薄々察しているのかもしれない―――彼女がこの世の者でないと。
迷える死者は異界へ送り、安らかな眠りへと導かなければならない。まして恩義を受けた相手であれ
ば、尚更の事。
「最後の手合わせ、お願いしないとね。ちゃんと・・・一人前にならなくちゃ」
『Intermezzo』
凛としたユウナの横顔。その涼やかな目元。女神の神々しさと美しさが静かに内から放たれていて、
見つめるのが眩しくさえある。
気丈な眸の奥に巧みに押し隠された不安は相変わらずだが、少し前までそこに必ず付随していた憂い
が明らかに薄れているので、ティーダは嬉しい。ユウナがたった一人で背負って立たなければならな
かったものを、今は俺達全員が同じだけの責任でもって引き受けられる。
ユウナが少しでも楽になれるのなら、その眸から不安を永遠に追放してしまえるなら、俺はどんな困難に
だって、喜んで立ち向かってやる。
沈んだ沈黙を埋めようと、ティーダは努めて明るく元気な声を出した。
「《レミアム寺院》、明日こそは絶対見つけてやるッスよ!それと、ユウナは十分、一人前ッス!」
驚いたように目を瞠り、ユウナは口元を綻ばせた。
「ありがとう・・・・でもね」
女神は悪戯っぽく目を瞬かせて少女に戻り、ティーダを見上げる。
「ほんとの事言うとね。ちょっとだけ、不謹慎な事考えてたりもするんだ。もう少しだけ、寺院が見つから
なければいいって」
「ええ??」
毅然とした表情が剥がれ、砂糖菓子が溶け出すようにユウナは微笑んだ。ティーダにしか見せない、取っ
て置きの笑顔。 狂おしい愛おしさがみるみる間欠泉の如く身裡に熱く湧き上がり、ティーダは呼吸が
出来なくなる。
「だって、こうしてキミと二人だけで歩いて、二人だけで笑っていられるって・・・・・夢みたいで、
とっても嬉しいんだ」
本当なら、こんな時間は持てる筈がなかったんだもの。呟くユウナの顔は真実夢見心地で、甘い歓びに
酔いしれている。自分が目の前の少女を、こんなにも幸福にしているのだという事実を噛み締めると、
感動の余りにティーダは思わず叫びだしたい衝動に駆られる。
「あ・・・・いや、あのっ・・・・俺も、嬉しい」
巧い言葉を紡げず、ただ繋いだ手にぎゅっと力を込めた。頬を上気させ、ユウナはそっと睫毛を伏せる。
無言の催促に応え、ティーダはその細い顎を捕まえて口唇を捺印した。鼻腔いっぱいに優しく侵入する
ユウナの、芳しい花の香り。
『Intermezzo』
お互いの吐息が切ない熱情を伝え合う。口唇を開き、ユウナのそれをやんわりと噛むと、微かにくぐもっ
た声が真珠のような歯の隙間からまろび出た。
マカラーニャの森で気持ちを確かめ合ったあの日から、幾度となく交わしてきた口付けはしかし今、至福
の隙間に茫漠とした恐怖を生み出さずにはおかない。
あと何回、ユウナとこうして口付けを交わせるのだろう。二人に許された時間はあとどれくらいなのだろ
う。
暗い疑念が心に冷え冷えとした影を張り付け、忍び足で過ぎる。先刻まではどうしても他人事の様に
思えていたのに、「消えて」しまう事への実感が、不意に不吉な輪郭を顕わにした。
首尾良く『シン』を倒したら。旅の到達点へと走り着いてしまったら。ああ、その恐ろしい瞬間。ティーダは
手袋越しのユウナの体温を貪欲に探る。俺は、笑ってこの女の子の手を放せるんだろうか。
・・・イヤだ。
突如、身が焦がれる程の切実な情熱でそう思った。放したくない。ユウナが、こんなにも好きだ。
いっそ壊れるくらい抱き締め合って、そのまま二人で永遠に時を止めてしまえればいい。
刹那の激情に突き動かされるまま、ティーダはユウナの手を解き、ほっそりとした腰を抱き寄せた。重なっ
た口唇が、一気にぐっと深くなる。
「んっ・・・・?」
只ならぬ気配を感じ取ったのか、ユウナが口付けから身を引きかける。それを許さず、ティーダはユウナ
をすっかり腕の中に抱きこんでしまった。華奢な躰の柔らかさとしなやかさを密着して感じとると、猛った
炎に一層油が注がれる。
この淑やかな温もりで溶け落ち、ユウナとひとつになってしまいたい。ユウナが――欲しい。
堪らず、ユウナの口唇を捲りあげるように舌を潜り込ませた。ユウナの目が大きく見開かれる。
これまでの、穏やかな愛情を重ねるだけのやさしい口付けとはまるきり違う。そこに紛れ込んだ異質な
熱は、ユウナには初めて襲いかかる質のものだった。
「んんっ・・・・や、ティー・・・ダ、・・・・んっ!」
真っ白になった頭に恐怖の黒い雫がぽつりと落ち、ユウナは抱擁から逃れ出ようと、ティーダの胸を押し
て抵抗を強める。
だがそれは、ティーダをますます熱り立たせる効果を生んだに過ぎなかった。
『Intermezzo』
「ユウナ・・・!」
「やっ・・・あ・・・!」
よろりと重心が崩れ、後ろに倒れそうになったユウナをティーダの腕が支える。けれど抱き起こそうとは
せず、ティーダはそのままユウナを柔らかな草の褥に組み敷いた。踏みつけられたそこかしこから、扇
情的な青臭い匂いが立ちのぼる。
「ティーダ・・・?」
少年の豹変ぶりが信じられないユウナは、引き攣った笑みを頬に留めたままティーダを仰ぐ。
「冗談・・・・だよね?」
違うよ、とティーダは掠れた声で応えた。昂ぶりの炎を帯びた紺碧の双眸が、その否定を更に強める。
尚も何かを言い募ろうとするユウナの口唇を、再び口付けで封じた。
「んん・・・・っ!」
のしかかり、舌を乱暴に差し込み、ユウナの口腔を欲望のままに蹂躙する。逃げる舌を絡めとり、思う様
唾液を吸う。手袋の中がじっとりと湿った汗でぬるぬると滑る。
行き場を無くして破綻した想いが、ティーダを完全に支配していた。ユウナが、好きだ。世界だって救える
位に確かなこの思慕が、儚く消えてしまうのか。始めから、無かったことになってしまうのか。
イヤだ。
ユウナへ向かう感情だけは、嘘にしたくない。
危い存在の手がかりを求め、ティーダはユウナの胸の膨らみを無我夢中で探った。この感触。この暖か
さ。ユウナがここにいる事の証。俺がここにいることの証。
長い時間の後でやっと口唇を離し、ティーダは白い首筋にキスを移した。滑らかなユウナの肌はとめどな
くティーダの欲望を誘う。押し流され、翻弄される。抑えつけた躰が、細かに震え出すのにも気付かない
ほど。
「ユウナ・・・・ユウナ・・・・・・」
「駄目・・・ティーダ・・・っ・・・・・お願い・・・!」
激情の熱病に浮かされ、ティーダはユウナの合わされた襟元を掴んでぐいと開いた。薄手の黒い下着に
心許なく守られた乳房が目に入ると、電に撃たれたような感動が強く湧き起こる。
「いや・・・いやああああっ!!」
『Intermezzo』
あらん限りの力を振り絞った拒絶の痛々しい響きが、背筋に冷たく刺しこんだ。頬を打たれたように、びく
りとティーダは動きを止めた。
一瞬冷静さを取り戻した目の前に無残に晒された白い肌。固く瞑ったユウナの目から、涙が幾筋も頬を
伝い落ちる。
「あ・・・・っ、俺・・・・・!」
とりのぼせた熱が一気に引いてゆく。醒めた頭が己のしでかした事を認識し、今更ながらその取り返しの
つかなさにどっと冷や汗が噴き出た。
「ご、ごめん・・・・・ごめん、ユウナ!」
罪悪感のあまりに身動きが取れなくなった一瞬に、ユウナが腕の中からするりと抜け出た。よろよろと起
き上がり、縺れる手で剥かれた胸元を直しながら、無言でティーダに背を向ける。
「ユッ・・・」
「・・・・わたし、帰る」
「ユウナ!」
嫌悪を露わにした少女の背中が、千切れた草をあちこちにつけたまま走り去った。咄嗟に追いかける事
も出来ず、呆然とティーダはそれを見送る。
「うわ、俺・・・サイアクだ・・・・・」
ありとあらゆる罵りの言葉を使っても使い足りない。自分の愚かしい直情がただただ恨めしい。
いっそこの場で死んでしまいたいほどの自己嫌悪に捕らわれ、ティーダは惨めな後悔に頭を抱えた。
……ここまでデス。ハフー。(お腹いっぱい)
続き、楽しみにしてまッス!!
>ジントニサン
うを、素早いお引越しビクーリ!
どうもありがとうです!お疲れ様でした〜
こちらでも引き続き宜しくデス!
なぜか前スレよりさがってる。あげ〜〜〜
ジントニサン、
スレ移行お疲れさまでした!
時期的には、小説が完全に切れていないタイミングだったので
良かったナァ、と思いつつ。
スレの発展を祈りつつ。ブクブクブク・・・・・
続きはまだか?作家も絵師も良い仕事してんだから頑張ってくれ!!
どのくらいの間、その場に立ち尽くしていただろう。
重苦しい気持ちを抱え、うなだれてティーダは飛空挺に戻った。
あんな痴態を犯した直後で、ユウナに合わす顔など無いのが実情だが、とにかくきちんと謝らなけ
れば。
悲壮な決意を固め、寝室用にあてがわれているユウナの部屋に真っ直ぐに向かった。
「・・・ユウナ?」
躊躇いがちに、閉ざされた鉄製の扉の外から呼びかけてみる。応えはない。思い切って扉を押し
開けてみると、足下をひやりと冷たい空気が流れた。灯りも点けられておらず、中の暗闇に人の
気配はないようだ。
陽も沈みきったというのに、何処に行ったのだろう。まさか、あのまま帰って来てないのか・・・!?
俄かに不吉な考えが膨らみ、焦ってあちこちを覗き回ってみるものの、どこにもユウナの姿は見つけ
られない。
「おい、どした?」
通路をばたばたと慌ただしく渡ってゆく途中で、急ぎ足をワッカに呼び咎められた。
「ああ、ワッカ。ユウナ、見なかった?」
「ユウナ?ああ、今さっき向こうに居たけど」
「・・・・ホントに?マジッスか?勘違いじゃなくて?」
「何だオマエ。確かに決まってるだろうが。何で俺がユウナを勘違いすんだよ」
・・・・良かった。ひとまずほっと胸を撫で下ろす。
「何かあったんか?・・・・ははーん」
ワッカは勝手にしたり顔になった。たちまち眼に楽しげな光が踊る。
「喧嘩か。しょうがねーなー、青少年共は!」
「余計なお世話ッスよ」
苦々しく呟くティーダの顔があまりに落胆の色濃いので、ワッカは怪訝そうにその額に掌を当てた。
「おいおい、ノリ悪りいぞ。熱でもあんじゃねーか」
「なんでもないって。俺、ユウナ探さないといけねーから」
たく、何でもすぐ無責任に面白がんだから。ぶすっとして再び歩き出そうとした時、金色の旋風が敏
捷な足音を立てて脇をすり抜け、突如ティーダの行く手を遮った。
「こらあ〜!ちょい待ち、ティーダ!」
「なんだよ、リュック!俺今急いでんだよ」
どうしてこういう時に限って邪魔が邪魔を呼ぶのか。ティーダは、流石に苛立った声を眼前に立ち塞がった
アルベド娘にぶつけた。
むうー、と可愛らしく眉を吊り上げ、腰に手を当ててこちらを見上げるリュックはしかし全く退く様子を
見せず、小柄な躰からは何故か、憤懣やる方なしという気配が濃厚に漂ってくる。本能的に剣呑な
雰囲気を感じて、ティーダが思わず身を引くと、リュックは殆ど密着せんばかりにずい、と詰め寄って
きた。人差し指をびしっと鋭くティーダの胸に突きつける。
「見たぞ、見たぞみたぞお?このハツジョー男!」
「・・・・・えっ・・・ええぇっ!!??」
冷たい衝撃が、劇的にティーダの全身を走り抜けた。
瞬時に思考の止まった頭に抑える余裕もなく、素っ頓狂な悲鳴が口をついて出る。ワッカがますま
す怪訝な顔をした。
「あ?なんだあ?」
「自分だけソノ気になって突っ走って、女の子の気持ちはぜんっぜんムシ??非道いよ!あんなの
最低ったらサイッテー!!」
「ちょ、ちょちょちょちょっ!!」
硬直を振りほどくが早いか、ティーダはリュックの頭を小脇に抱え込み、非難を喚き続ける口を掌で
しっかと塞いだ。
「・・・あそこに居たのか!?」
可能な限り声をひそめて訊くと、リュックは怒った表情のままこくこくと頷いた。
・・・ああ。17年の人生で、最も恥ずべき瞬間を他人に見られてしまった!ユウナに許しを乞う為、
漸う奮い立たせた気力までもが、ショックに完膚無きまで打ちのめされる。
へなへなとティーダの力が緩んだ隙をついて、リュックは口に覆い被さる掌をもぎ離し、なす術なく
ぽかんと交互に二人を見比べているワッカの巨躯の後ろに素早く逃げ込んだ。
「おい、こら待てってリュック!覗きなんて悪趣味だろ!」
三連休働き尽くしたナリ・・・・トホー
ティー×ユウ、本番に辿り着くまでかなり間が入ってしまいそうな感じに・・・
どうにかペース上げますので、気長にお付き合いくださいマセ。
21 :
694:01/11/25 23:31 ID:???
久しぶりにカキコにきました。
蜜国サマ、ジントニサマ、ご苦労様です(^^)
やっぱお二人、ナイスです!
わし今、アーロン様の我流画像化に夢中ですので、書き物のほうは
チョトお休み気味…スマソ
でも前スレで宣言したカプは必ずアゲます。
以上。
>蜜国サマ
お忙しい中小説うぷお疲れさまでした!ワッカリュックまで絡んで来て
今後の展開に益々期待が膨らみまッス。エピソードがしっかり有る
官能小説なんて(゛∀゜)ステキダー!!二人が真実を知らないあたりが切な…!
とりあえずティダとリュクのシーン楽書きながら続き楽しみに待たせて
いただきます……蜜国サマのリュクカワイイよう……
>蜜国サマ
お仕事とは・・・お疲れさまでした。
リュックとワッカがどう話に絡んでくるか楽しみっす♪
ちうか、でてきた二人にリュク×ワカを思い出して萌え(w
続きを気長にマターリとお待ちしております!
>694サマ
遠くない未来での復活をお待ちしております♪
機械があったら絵も・・・・(←ひつこい!)
>ジントニサマ
ジントニサマのリュックが見たい・・・・ぐはっ
新スレおめでとうです。ずっとロムっておりました。
>蜜国さま
シチュエーションとか、本当に「小説」って感じっすよー。
続き楽しみ。
25 :
(壊):01/11/26 23:24 ID:???
どうも、前スレの815@卒論中 でございます。
蜜国サンの執筆中にマジおこがましいんですが、
私もいっちょアプさせて頂いてもよろしいですか?
どーしても明け方に魔が差してしまって・・・・ウウウ。
執筆中とか全くお気になさらずとも大丈夫ですよ〜。
むしろ間が空く方が気が引けてまうので(苦藁
ウプ是非よろしくです。楽しみにしてマス〜
いよっっ!エスタ大統領!!きゃ〜ラグナん♥(激違)
…んごほん。
お待ちいたしてをりました、ささ、あげなすって(w
ためていいのは、お金だけですよ♪
このひと時だけは、卒論を忘れて……
>蜜国サマ
そういっていただけると心おきなくアプ出来ます♪
前スレとかの投稿作品に比べれば
私のなんて単なるエロ小説になればまだいい方という
ひっじょーーーにお粗末なものですが、
皆様のひとときの暇つぶしになれば・・・・
>>27サマ
後悔しないで下さいねぇぇ くふふ・・・・。
ええと、小説下手くそなもので、前フリが異常に長いです(爆)
しかも読まなくても全然ハナシが通じるので、
ぼちぼち読み流して下さい。 でわ(壊)
「悪いな、ティーダ。俺の勝ちだ」
「ああっ。うっそだろー!またかよ!!」
余裕の表情を浮かべるワッカ。悔しげな悲鳴を上げてティーダが大げさに頭を抱える。
幻光河のほとりにある、とある宿の広間。その暖炉のすぐ側にあるテーブルでワッカとティーダがカードゲームに興じていた。ワッカが手元の小銭を見せつけるように積み上げながら、白い歯を見せてにやりと笑ってみせた。
「いや、ほっんとにわっりぃなぁ、こんなに勝たせてもらっちまってよ」
「あーっムカツクなぁ!次こそは勝つ!!だからもう一回。な?」
寂しくなった懐から次の掛け金を出し、ティーダ鼻息も荒くワッカに詰め寄る。
何回やっても同じだよ・・・。そう言いつつ、ワッカ顔からこぼれる笑みを隠すことなく再びカードを切り始め、そのやりとりをテーブルの横に座って眺めていたユウナも、こらえきれずにくすくすと笑い声を漏らしている。
そんなことには興味の示さないキマリは、警戒するように窓際で立ちつくしたまま鋭い視線を闇夜に投じる。アーロンは広間の端のやや薄暗いところで強めの酒をあおり、ルールーはそんな彼の酒に付き合い、お酌をしていた。
程なくして、再びティーダが叫び声を上げ、頭を抱えた。
幾度となく勝負に負け続けているのが納得行かないのか、テーブルから身を乗り出してワッカに詰め寄るが、そんなティーダの頭を上から押さえつけるようにして、からかうように乱暴にかき回す。
そんなワッカの表情からは、いとおしさすらにじみ出ていた。
「ほほえましい光景だこと・・・」
やや離れた場所からそのやりとりを眺めていたルールーは、小さくつぶやいた。
ワッカのあれほど幸せそうにほほえむ姿は久々のように感じる。無骨そうな顔に笑みを絶やさないが、その陰には癒しきれない悲しさがいつもひそんでいた。その悲しさが、何故今姿を消しているのか、その理由がルールーにははっきりと分かる。
ワッカの、ティーダを見るその優しげな視線の先に、もう還ってこない実の弟を見ていることを・・・。
グラスを握る手に、知らずに力が入る。
「・・・・・どうした」
アーロンの低く冷静な声に、ルールーははっとした。気がつけば、手に握ったグラスの縁に強く爪を立てるような形になっている。
ルールーは一つため息をついて、グラスをそっとテーブルに置いた。
「すみません、酔いがまわったようですわ。・・・少し、外の空気を吸ってきます」
暗い声でそうアーロンに告げながら、ルールーは椅子から立ち上がる。
やや疲労した表情を見せて部屋を後にする彼女を、アーロンは視線を動かさぬままに見送った。
31 :
壊815:01/11/27 01:17 ID:???
ぐはっっ 【2】が【1】のまんまになってるし。
何か文章が長いとかエラーがでるし(><)
今度から気をつけます。
ふぅ。やっと見つけた。
みんながんばってるね。
応援してるよー
sage
射る、射るッ!!!!!!
36 :
694:01/11/27 23:15 ID:???
イイ!!
激しく楽しんでおりますよ、お二方!!
にまんじ、ってね(笑)
ガンヴァレ。
宿から外に出ると、外はすっかり暗くなって空には星が瞬いていた。
視線を遠くにやれば、それほど離れていないところに幻光河が見える。
宿でつのった苛立ちを忘れるように夜の澄んだ空気を大きく吸い込む
と、ルールーはその河岸まで闇の中を歩いていった。
討伐隊によるミヘン・セッションが失敗に終わったのは、つい先日
のことである。究極召喚の力を求めずに、強大なシンに立ち向かって
いった人々の希望と想いは完膚無きまでに叩きつぶされ、多くの人の
生命が虚しく散っていった。異界への途を迷いそうになっていた彼ら
の魂を、夜を徹して送りつつけていたユウナの体力もまだ完全には回
復していないらしく、今日は大事をとって早めに宿に入ったのだった。
はじめは気丈にも今日中に幻光河を渡ることを主張したユウナだった
が、ティーダとワッカのやんわりとした説得に折れたのだった。
ユウナの旅を続ける意志に、迷いはない。ミヘン・セッションの失
敗が、更に彼女の決意を堅くした事に間違いはないだろう。強い光を
持った、幼さすら残すその瞳を見る度、胸の奥が苦しくなった。自ら
の命を投げ出してでもスピラの平穏を求めるユウナ。例え自分の生命
の代償に訪れるはずの平穏が、ほんのつかの間の時に終わろうと
も・・・・。
ほとんど道とは言えない、鬱蒼と草の茂る場所を通っていった。ス
カートの裾がさわさわとみずみずしい草をこすって音を立てる。そし
て木々の間を抜ければ、視界が開けた先に幻光河が見えた。耳に届く
のは、ゆったりと流れる川の流れる音と、風が茂った草をなでる音だ
けだった。星の光も打ち消すほど、はかなく輝いて飛び回る無数の幻
光虫たち。眼前に広がった幻想的とも思える風景を、ルールーは少し
眩しそうに眺めた。
私は、迷わずにいられるのだろうか?
スピラに生まれて、大切なものを何一つ失わずに生きてゆくことは
不可能だろう。この世界の誰もが大切な何かを、かけがえのない誰か
を無くした悲しみを抱いて生きている。自分もその例外ではない。し
かしこの旅を終えてシンを討ち果たした時、ナギ説の訪れにわいたス
ピラの中で、自分は果たして笑顔でいることが出来るだろうか。再び
かけがえのない人間を犠牲にして・・・。
「私は・・・・・・」
ルールーは端正な眉をゆがめた。冷たくなってきた風が、飾り立て
た長い髪を揺らし、髪飾りが渇いた音を立てる。
失ったものに目を背けて、忘れ去りたい訳じゃない。それでも、過
去は確実に自分の心に確実に陰を落としている。前に進みたい気持ち
をとどまらせるものは、他でもない、ワッカのあの笑顔だ。彼がティ
ーダにチャップを重ねて見やる度に、変えることのかなわぬ過去が胸
の中によみがえる。先に進むことをためらわれてしまうこの気持ちは、
死ぬまで埋没させておかなければならないのだろうか・・・?
「そこで、何してるんだ?」
聞き慣れた声が耳に飛び込んできて、ルールーは不意に全身がこわ
ばらせる。そして声の主を確かめようと振り返るより先に、大胆なデ
ザインの服からさらけ出された肩に、ばさっと毛布が掛けられた。
「・・・・・ワッカ」
「こんな所にいつまでも突っ立ってると、風邪引いちまうぞ」
自分の横に立った声の主が、優しげな笑みを浮かべ てこちらを見て
いる。腕のガードなどは外しており、至ってリラックスした格好だ。
わざわざ自分を探しに来てくれたのだろうか? 宿から持ってきた毛
布を手にして。黒魔術のお陰で、自分は寒さなど感じないというのに。
いつもと変わらないワッカの優しげな表情に、謂われのないいらだたしさを覚え、ルールーはすっと視線を幻光河に戻した。
42 :
壊815:01/11/27 23:41 ID:???
ま、また3がだぶってしまった・・・・
申し訳ないです。
前フリがあまりにも長いので一気にあげました。
よ、読みにくいかな・・・・・??
すんませんー
ここってFFだからFF]だけの話って事はないんだよね。
だれか他のFFのやつもプリーズ!!
>>43 そんな貴方の投稿をみんな待っているさ!
さあ、貴方もアプしませう♪
8の官能小説もきぼんぬー
スコールと帰す手ぃ巣とかどう?
「異議有り!あたしが先にあそこ散歩してたんだもーん。ティーダがあとから勝手に来て、勝手に
ユウナん押し倒しちゃったんだもーん」
「・・・・おお」
一人置いてけぼりを食っていた感のワッカは、そのリュックの決定的な一言でようやく状況を理解
し、意味のよく分からない無感動な声を上げる。
「ティーダ、いきなり過ぎるんだよ!あんな風にユウナん泣かしちゃ、カレシ失格じゃんよ!」
そりゃあ気持ちは分からなくもないけどさ、とリュックはよじ登ったワッカの肩の上から、大人ぶった
眼差しをティーダに投げて寄越す。
「あゆの、女の子ってすっごくシチュエーション重視するんだよ?そこんとこちゃんと考えなきゃ!」
「ビミョーにそういう問題じゃねえような気もするけどな」
ぽりぽりと頭を掻きながら、ワッカが口を挟んだ。リュックはきりっと眦をさいて向き直る。
「なぬう?ワッカも男の都合第一シュギだっての!?」
「そうは言ってねえだろ、莫迦」
「あっ、莫迦って何よう!」
わあわあと背中で暴れるリュックを往なしつつ、ワッカは屈み込んだ。通路の冷たい床にぺったりと
轟沈したティーダの短い金髪を、よしよしと手荒 く掻き回す。
「ユウナは昔っからモテたけど、男と付き合った経験はねえかんなあ。免疫ねっつーか・・・ま、多分
その、なんだ。初めてってヤツか?」
ドコまで先走っちまったのか知らねーけど、と言葉尻が咳払いを挟んでもにょもにょと濁り、ティーダを
覗き込む眼が深い同情を湛える。
「そういうトコもちっとばかし、拙かったかもな」
「・・・ああ、そうさ!どうせ俺は考え無しの、大莫迦ケダモノ野郎なんだよお!」
最底辺まで沈みきった気持ちはすっかり殊勝さを失い、ティーダは自暴自棄な雄叫びを上げた。
去り際のユウナの傷ついた涙が、脳裡に鋭い痛みを伴って甦る。
今この瞬間もユウナは、自分に対して激しい憤りの気持ちを抱いているに違いないと考えるだけで、
恐怖の刃が爪先から頭の天辺までをずしりと貫いた。もしこの先、最後の瞬間までずっとユウナの
顔を正視できないままだったらどうしよう・・・・?
それでいて、この掌に刻み込まれたユウナの乳房の柔らかい感触を思い出すと、躰の奥にくらりと
痺れる程の興奮が疼くのを意識せずにはいられない。あの蕩けるような甘い膨らみ、信じられない程
肌理細かく、どこまでも滑らかな白い肌。
「ちくしょうっ!」
抑え難い情熱と罪の意識の狭間で自分自身を持て余し、ティーダはがんがんと床を拳で殴りつけた。
「ティーダ、逆ギレなんてカッコわるーい。飛空挺壊さないでくださーい」
リュックの容赦ない突っ込みが、頭上から冷水の如く浴びせられる。
「ま、勘弁してやれよ。それでなくても男は女より我慢せにゃならんポイントが特に多いんだからよ」
「ワッカ・・・!」
ティーダは涙目でワッカを見上げる。彼がこれほど頼もしいオトナに見えたのは、ビサイド島で拾って
貰って以来、初めての事かもしれない。リュックがふん、と鼻を鳴らした。
「ていうかさ、ティーダ、ちゃんと反省してんの?」
「してないように見えんのかよ。ユウナに謝りに行こうとしてたのを、リュックが邪魔したんだろ!」
「何よう!そんなの知る訳ないじゃん」
「リュック!その辺にしとけって。大体がコイツとユウナの問題で、お前は関係ないんだろうが」
ワッカに宥められ、リュックは引き結んだ口元を渋々と緩めたが、大好きな従妹への仕打ちに余程
腹を立てているのか、鮮碧色の眸には諦めきれない怒りがきらきらと残っている。
「・・・・もう!いーい、今度鬼畜なマネしたら承知しないんだかんね?ユウナん、あんなにティーダの事が
好きなのにさ!」
「分かってるよ。俺だって・・・・・」
ユウナの事、大好きだ。口の中で力なく呟く。
それなのに、どうして傷つけてしまったりしたんだろう。
「いやいや、思い余って暴走、ちゅーのもまたワカゾーの特権だぞ。けど・・・・・今は焦ること無いだろ?」
究極召還は無くなって、ユウナは死なずに済むんだから。ワッカの物分かりの良い笑顔は、暗にそう
ティーダを諭している。
ぽんぽん、と強く肩を叩かれ、ティーダはああ、と曖昧な返事を返した。
「そうだよ〜!慌てなくたって、『シン』をやっつけちゃえば、口説く時間はたっぷりあるじゃん?ユウナん
だって、今は闘うだけで一杯一杯なんだから、それまで待ってあげなよ!」
納得の行く口実を見つけ、リュックも満足気に言葉を足す。
「・・・うス。そうするッス」
ティーダは無理やり口の端を上げて笑いを象った。
ウワァァアン、全然官能じゃないしィー!スマンクスコー!
もっと頑張らネバー!
>815サン
アールーかと思いきやワカルル・・・?
非常に続きが気になるんでございマスル。楽しみでございマスル。
でてきたリュックとワッカに、
思わず全作のワカ×リュを思い出してニヤリでございます。
やっぱりリュックかわえぇなぁ、むふふ
保全age
それにしても重い。
>51
おお、移転の報告が遅くなって申し訳ねーです。
新規に小説を保管したわけでもなかったんで、心苦しく……(;´Д`)
53 :
815:01/12/01 10:49 ID:???
ええと、やっと卒論から開放されましたので、
また一気にアプします。
まだ疲れがとれん・・・・ぐはっ
>蜜国サマ
なにやらのほほんとした雰囲気。
今まで20歳以上(約一名30歳超)のが続いたので、
地と新鮮な感じでする。
これからどう官能に向かってゆくのか・・・・(爆)
(それしか考えてないんかい←ヲレ)
「何しに来たの、こんな所に。ティーダは放って置いていいわけ?」
「ああ、あれからあいつ負けっ放しでさ。いつまでたっても終わらせて
くれねぇから、一発スリプルバスターかましたきた。キマリに部屋まで
運んでもらったよ」
あいつ、進歩無いからなぁ。そう言ってワッカは心底嬉しそうに、
思い出し笑いをした。満足げなその笑みが、宿に置いてきたはずの不
快感をルールーによみがえらせる。それを悟られないように、ルールー
は視線を幻光河から動かさずにいた。
「進歩がないのはあんたも一緒でしょ」
冷たく突き放す様に言うと、一瞬ワッカは鼻白んだ様子を見せたが、
やがて照れたようにへへっと笑って頭をかいた。
「まぁな。あいつといると退屈しないからな」
「───違うでしょう?」
ルールーがつぶやいた。
「あんたがそんな風に想うのは、あの子を見てるとチャップを思い出すからでしょ」
───イライラする。何でこんなにも心が騒ぐのだろうか。
苛立ちが彼女の思考を支配する。酒のせいだ、と自らに言い聞かせたが、
かといって胸の中に渦巻いた黒いもやは晴れるわけではなかった。そんな事
は気づかないワッカは、幻光河の流れに視線を投げ、懐かしそうに目を細める。
「そうかもしれないな。だからってチャップが帰ってきたなんて、思ってる
わけじゃないけど、あいつを見てると、ついついチャップのことを思いだし
ちまう時があるんだよなぁ」
悪びれもせずに、そんなことを言ってみせる。無邪気なまでのその言葉で、
ルールーの苛立ちが怒りに変わった。
「馬鹿馬鹿しいわ。いつまでそうやって死者にしがみついてるの?チャップ
は死んでしまったわ。ミヘン・セッションで討伐隊がしたように、シンに立
ち向かってね。どう願ったところで、二度と戻ってこない。あんたがそんな
風にいつまでも現実に目を背けているようなら、チャップもいつまでたって
も浮かばれないでしょうね」
喉の奥をついて、罵倒の言葉があふれ出てくる。暴走した感情が止まらな
くなった。今までずっとぎりぎりで抑えてきたはずの感情とその言葉が、一
気に爆発してしまったのだ。
「あんたは本当におめでたいわよね。何でもないような事から、自分の都合
のいいような現実逃避の材料を見つけられるんですものティーダのことだっ
てそうだわ。チャップを思い出すなんて、どうしてそんな風にいつまでも現
実に目を背けるの?」
ルールーの口から立て続けに吐き出される言葉に、ワッカは少なからず混
乱した。今までにチャップを引き合いに出すことで、なにかとルールーから
きつい叱責を浴びせられたことはある。それでも、これほどまでに感情的な
彼女を見たのは初めてだったのだ。
「ルー、一体どうし・・・」
「どうして・・・」
ワッカの言葉を遮って、ルールーが震える声を吐き出した。肩にかけられ
た毛布を堅く握りしめ、苦しげに顔をしかめる。
「どうして、いつまでも思い出させるの・・・?」
小さく、ワッカが息を飲んだ。
57 :
815:01/12/01 11:06 ID:???
ふぃーっっ
やっと前フリが終わりました。
あ、ちなみに全然宣言してませんでしたが
ワカルルのつもりです、これ(爆)。←遅い
FFXばっか続く結果になっちゃってますが、
他の作品に関してはどうなんでしょうね?
私も新しく小説のアプを密かに待ち続けてる者ですが(w
頑張ってくださいましねv
プレッシャーを与えまいとは思いつつ・・・心待ちにしておりますvv
なんかsageすぎ不安なんでageときます。
カキコあれば消えないってどういう仕組みなんでしょ?
400番でも安心してて良い?初心者板逝ってきます。
大体2日書き込み無かったら消えるよ。
前スレ消えてたし。
クソな事に営業時間が延びやがったので忙しさ3割増しダヨー
と、一応言い訳してみたり。
いい加減長い前フリ終えて、いちゃいちゃエロエロさせたいようオウオウ
>ジントニサン
ウハー!リュックたんの肩のラインがたまりまセヌーー
むむ、胸んとこの皺とかも何かもう。もう。
細くてちっちゃいオナゴマンセー!
課題、頑張ってくださいマセね。でもアタイもペース落ちてる一方なので、どうか
マターリのんびり構えててください。マターリ。
>815サン
卒論終了おめでとうございます!
次回から本番突入でしょうか。楽しみッス〜
ウフフフ。
自分の時間はそこで途切れてしまうのだと、それ以上皆と寄り添って行けないから焦ってしまったの
だと、よもやここで彼らに事実を告げられよう筈も無い。
いずれにしろ、ユウナの気持ちを無視した手前勝手な都合に変わりはないのだ。
・・・ああ、そういや「夢」も、消えたら異界に行くんだろうか。もしその時までに仲直りできてなくても、
ユウナ、異界送りしてくれるのかな。ぼんやりと、暗く虚ろな物思いに沈みながら、ティーダは膝を払って
立ち上がる。
「元気出せ、少年!大丈夫だって。しっかり詫び入れてこいっ!」
「でっっ!」
ワッカは豪快にティーダの背中をばんと叩き飛ばした。危うくつんのめりそうになりながら振り返ると、
暗褐色の眼が他意なく笑いかけていた。状況はどうあれ、気遣ってくれている事への感謝の気持ちが
無性に込み上げてきて、ティーダはうん、と素直に頷いた。
それから、とワッカはまだ背中に張り付いているリュックを振り返る。
「こら。お前、くれぐれもあちこちで言いふらしたりすんじゃねーぞ」
リュックは口を尖らせて、分別くさい表情になる。
「むー、信用ないなあ。あたしがそんな事する訳ないじゃんかあ」
「あのな。今しがた、大声で喋っただろうがよ。しかも俺の耳元で」
「あ!アレは、だってさ・・・」
言い募るリュックの口唇に人差し指を押し当てて、ワッカは黙れという意志表示をする。
「ともかくだ。何はさておき、いいか、ルーにだけは絶対伏せとけ。あいつのユウナへの入れ込みっ
ぷりはジンジョーじゃねえかんな」
確かに、これがルールーの知る所になれば激昂どころの騒ぎではないだろう。事態を想像して、ティー
ダの背筋を最大級の悪寒が走り抜けた。
「・・・てか、もしばれたら俺、連続フレアの標的・・・・?」
「お前だけじゃなくて、周りにもどんなとばっちりが来るやら。マジギレしたルーは、手負いのモンスター
よか見境ねえ・・・」
「誰の見境が無いんですって?」
よく通る声が絶妙のタイミングで一同を凍り付かせた。重い衣擦れの音と共に、妖艶な黒衣の魔女が
足下にモーグリの縫いぐるみをちょこまかと従え、悠然と姿を現す。
「お、おう、ルー・・・何やってんだ」
ワッカは誰の目にも不自然に見えるぎこちなさで、ぎくしゃくと片手を上げた。
「それはこっちの台詞よ。そんな所に固まって何やってるの、あんた達。通行の邪魔よ」
「いや、ははは、秘密の作戦会議・・・ってとこかな」
「何よそれ。何か良からぬ事でも企んでるんじゃないでしょうね」
一切の取り繕いを看破せずに置かない炯眼は、しかしティーダとワッカを通り越して、後ろのリュックに
じっと注がれる。
「あー!そこでなんであたしを見るのお〜!?」
「あんたの前科が一番新しいからよ。私の大事なコレクション、また勝手に妙な改造したりしてないで
しょうね?」
「ひどおい!目覚まし機能のどこが妙なのさ〜」
「モーグリが火を吹く目覚ましなんて迷惑なだけなのよ!あんたの改造には悪意が籠もってるわよ」
「あ、あの、ルールー?」
ティーダはおそるおそる会話に割り込んだ。ルールーがこちらを向き、視線がまともにかち合う。額に
冷たい汗がうっすらと滲んだ。
「・・・何?」
「ユウナ、何処に居るか知らない?」
一瞬、凄味のある美しい眸が特殊な色合いの光を閃かせたような気がした。しかしルールーはすぐに
首を横に振る。
「さあ。知らないわよ」
「そ、そう・・・ならいいッス。じゃ、そゆことで。俺は行くから!」
二の句を告げさせずにくるりときびすを返し、ティーダはそそくさとその場を逃げ出した。狡りいぞ、と
背中にワッカの無言の抗議をひしひしと感じつつ、一目散に通路をダッシュする。
何を差し置いても、とにかくユウナに謝るという使命を果たさなくては。その後なら、例え連続魔法の
集中砲火を浴びて黒焦げになろうが構わない。
「・・・何かあった訳?」
ティーダの後ろ姿を見送り、ルールーはひたすら彼女と視線を合わせまいとしているワッカに冷たい
一瞥をくれた。
「さあな。よく知らねえよ」
「疚しくないなら、眼を見て物を言いなさい。あんたも、子供達とつるんで悪さするのは大概卒業
したらどう?」
「いや、まあその・・・・何だ」
「だから、別に悪いことなんかしてないってば〜」
口籠もるワッカの後ろから、リュックがずいと身を乗り出してくる。
「ティーダ、ユウナんとちょっと喧嘩しちゃったんだって。それで謝りたいって。そんだけだよ」
「ふうん。ちょっと喧嘩・・・・ね」
リュックの言葉を反芻するルールーの声音に、ワッカは微妙な含みを感じ取ったが、敢えて知ら
ない振りを決め込んだ。そもそもこの手の話には、自分は不向きなタイプである。
触らぬ神に祟り無し、ってな。
「そういう事らしいな。じゃー、俺らも行くか、リュック!」
「はーい」
こういう時は、事態を下手にややこしくしない内に退散するのが懸命だ。ワッカはリュックと頷き
合うと、後は野となれとばかりに素早く身を翻した。
「ちょっと、あんた達!」
「いいから、お前も放っといてやれって〜」
「そゆことだって〜」
「・・・たく!」
あっという間に静けさの中に取り残されたルールーはしかし、口許に満足げな笑みを忍ばせた。
おいしい秘密をこっそりと転がして弄ぶ、策士の表情。
「ふふ、あの子、随分必死な顔だったわね・・・・・・」
扉が開く気配に、ユウナははっと膝の間に埋めていた顔を上げた。
「ただいま。夕飯、貰ってきたわよ」
湯気の立つプレートを抱えたルールーの足下で縫いぐるみがぴょんと飛び上がり、両手の塞がった
彼女の替わりに器用にがちゃりと扉を閉める。
「ありがとう、ルールー。手間かけちゃって、ごめんね・・・・」
「ティーダ、居たわよ。かなり焦ったご様子で、あんたの事探してた」
「えっ・・・・・」
躰を強張らせたユウナを可笑しそうに横目で見遣り、ルールーはプレートをテーブルの上に置いた。
「大丈夫。知らないって言っておいてあげたわ。フフ、今頃広い飛空挺のどこを走り回ってるのかし
らね」
「そう・・・・・」
ユウナの胸がちくりと痛む。酷い振る舞いをされた事に対しては、まだ怒りが完全に収まっていない。
いきなり、あんな事するなんて・・・。それに厭だって言ったのに、止めてくれなくて。
でも・・・・・きっと、謝ろうとして探してくれているのかな。
飛空挺に戻ったユウナはすぐにルールーの部屋に転がり込み、ずっと籠城していたのだった。
とはいえ、襲われかけたという経緯は流石に気恥ずかしくて話していない。ティーダと喧嘩しちゃった
の、とだけ言うと、ルールーはそれ以上何も聞かずに部屋に入れてくれた。
「顔色、良くなったわね。落ち着いた?」
ユウナが蹲るベッドがぎし、と軋み、ルールーが隣りに腰掛けた。長い指先が、ユウナの栗色の髪を
さらさらと優しく掻き上げる。
「うん。本当にごめんね、ルールー。突然押し掛けて・・・・ベッドもぐしゃぐしゃにしちゃった」
「いいのよ」
あんたが小さい頃を思い出すわね、とルールーは微かに笑った。ユウナもつられてくすりと笑いを洩ら
す。一人が淋しい夜は、よくルールーの寝床に潜り込んだものだった。
「今晩はここに居なさいな。ま、ティーダには気の毒だけど」
「・・・・・いいの。だって、ティーダ、酷いんだもの。私の気持ちなんてちっとも考えてくれてないんだから」
いつのまにか口調が甘えてしまうのを、ユウナは自覚した。こんな風にルールーを頼るの、随分久し振り
だな。
汗。汗汗。
つ、次ぎくらいで前振り終了予定・・・デス・・・・
うわぁぁぁスタァ揃い踏みですな!!やべぇ1人1カット描きたくなってキターーーーーー!
前振りイイっすよ充実してて!エロ楽しみっつーか既にストーリーを
堪能してます。感服ー。
とりあえずルールーとユウナのカットを落書きつつ続き楽しみに待ってます…
ジントニさん、ルールーとユウナのカット、楽しみですー。
もちろん密國さんもステキですー、今後の展開にカナーリ期待してます。
そして新たな作家さんが出てくることも密かに期待・・・
だれかFF4のお話書いてくれないかなーー。
70 :
壊815:01/12/05 01:06 ID:???
>ジントニサマ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぶっっ(鼻血)
リュックのぷりぷり加減、サイコーッス・・・・
このチョー死で全員! ←調子乗りすぎ
>蜜国サマ
いやぁ、なかなかほのぼのしていて、
個人的にかなりマターリ具合を楽しませていただいておりまするぅ。
しかし、ここまで周りのキャラにばれまくって、
どうやってエロに持ち込むのか楽しみ♪
>694サマ
こちらこそ心待ちにしておりますぅ♪
71 :
R@no-name:01/12/06 04:18 ID:DAJMJk6w
質問ですー。
お試し版として自サイトで発表中の創作を転載するのは反則ですか?
ちなみに得意ジャンルはボスキャラ×ヒロインの変わり者ですがよろ。
>71サン
FF関連の官能小説であれば、万事オッケイではないかしら
ボスキャラ×ヒロインすかー!
未知のジャンルなので(ワラ たいへん拝読してみたいです。
73 :
壊815:01/12/06 10:32 ID:???
ぼ、ボスキャラ!?
すいません、一瞬ダニを思い出しました・・・・。
いやぁ、どのボスキャラでしょう?
楽しみにしておりますぅ〜
沈黙が、流れた。
信じられないものを見るような目つきで、ワッカはただ堅く立ちつくす
ルールーを見つめた。月明かりと揺らめく幻光虫の光が二人を照らす。
二つの光にその美しい肌を照らし出させている彼女は少し向こうを向いて
うつむいたまま、微動だにしない。表情は、伺えなかった。
「・・・・・・はは」
うまい言葉の見つからないワッカが、やっとの思いで中途半端な渇いた
笑いを漏らした。一つ身じろぎすると、幻光虫の発する光のわだかまる
川面を力無く見やった。
「チャップのこと、忘れちまいたかったのか? ずっと・・・・」
足下が大きく揺らぐ感覚を覚えた。「帰ってきたらプロポーズするんだ」、
嬉しそうにそう言っていた、チャップの顔が脳裏に浮かぶ。あれから一年。
時が長く経ちすぎたのだろうか。あの時、スピラの海からチャップが無事に
帰ってくれば、今頃ルールーと並んでほほえみを交わしていたかもしれない。
自分はそんな二人をビサイドの村で見守っていたのかもしれない。けれど、
今は・・・。
目の前に漂ってきた一匹の幻光虫に手を伸ばした。その光はつかみ取れる
ことはなく、スッと手を通り抜ける。悲しい、幻・・・。
ワッカは闇をつかんだ手を下ろすと、ルールーの方に向き直り、毛布の
上から彼女の肩を軽くたたいた。
「宿に、戻ろうか。ユウナ達が心配するぜ」
チャップのことに関して、今は何も言う言葉が思い浮かばなかった。彼女
が想い出すら忘れてしまいたいと思うのは、仕方ないかもしれない。けれど、
自分は消えてしまった弟のことを忘れることは出来ないのだから。
その時。堅くうつむいていたルールーが動いた。肩にかけられていた毛布
がばさりと草の上に落ちる。
「・・・・・・え?」
ワッカは自分の目を疑った。
孤高の黒魔導師が、今自分の胸の中にいた。
75 :
壊815:01/12/06 13:57 ID:???
昼まっから書き込み。
ま、まとまらなかったトコを無理矢理につなげた・・・・
やっとここまできたよ(涙)。
ただし、服を脱がすのに時間がかかりそうだ。
ワッカだし(w
それではでは・・・・・。
76 :
奈々氏:01/12/06 17:14 ID:???
>>続き読みたいです。
楽しみにしていまーー
77 :
R@no-name:01/12/06 22:32 ID:cdfTRxv2
蜜国殿>
許可感謝します。でも読んでから引くのは無しですのことよ(ヲ)
/////−見えない瞳−/////
鈍い音を立てて扉が開く。鉄格子。独房というよりも、動物を収容する檻のよう。
「入れ!」
背中を突き飛ばされ、鉄格子の向こうに転がり込んだ。錆び付いた悲鳴を上げて扉が閉じる。
遠ざかる足音。
振り返ると、痩せた男が立っていた。白衣姿の、蛇の目をした男。
「どういうつもりなの!?」
男は不気味に笑っている。
「こんなところに、放り込んだりして」
エアリスは、眼鏡の下の光を睨み付けて言った。
「答えてくれたったていいんじゃない?」
宝条が口を開く。
「隣を見てごらん」
独房は鉄格子の壁で区切られていて、エアリスが押し込められたのは左の角の部屋だった。宝条が指差した方を見ると、コンクリートの床に、黒い影が横たわっていた。
壁に歩み寄り、目を凝らしてみる。床に流れ落ちる銀糸。
長い、頭髪だ。
「君のフィアンセだ」
その瞬間、背中に冷たい鉄の棒を差し込まれたような気がした。
//////////
改行の感をつかんでませんゆえ読みにくい箇所はお許しあれ。
続く↓
78 :
R@no-name:01/12/06 22:37 ID:cdfTRxv2
続き↓
//////////
笑い声が、部屋の壁に静かに反響する。
「しばらくは様子見として、間に仕切りを置いてみることにする。互いに相手に慣れてきたらそれを外し、自由に交配できるようにする予定だ」
「ち、ちょっと! 何言ってるの!?」
「優秀な個体と交わり、優れた遺伝子を持つ子孫の種を得る。これは君の一族を救うための切り札。崇高な儀式の始まりだ」
薄暗い部屋に一層濃い闇が広がってゆく。
「子供を、産めって、こと?」
「君は受精した卵を提供してくれればいい。代理母はこちらで手配しよう」
エアリスは、声の震えを押しこらえて叫んだ。
「だったら、わたしのお腹から卵を採って、それを使えばいいじゃない!」
「それでは、私がつまらないではないか」
細い唇の端が上を向いた。
「……悪趣味ね」
宝条は、ただ、笑うばかりだった。
//////////
もうちょっと続く↓
79 :
R@no-name:01/12/06 22:41 ID:cdfTRxv2
着いてきてますか?(爆)↓
//////////
重い。
冷たく、動かない、身体。
鎮静剤と麻酔薬をまとめて静脈に流し込まれたのではないかと思った。
それにしては、そんな処置をされた記憶がない。
完全に麻痺している。
セフィロスは、一部始終を冷え切ったコンクリートの上で聞いていた。
「食事は朝夕二回、水はそこから自由に飲めるようにしてある。後は、好きなように愛を育んでくれたまえ」
宝条の顔は見えない。だが、そのにやけた口から愛などという言葉が出てきたのかと思うと、吐き気がした。
種の救済という名目を振りかざし、怯える娘を犯せと言っている。
狂っている。
「そうそう……セフィロス、声は聞こえているか?」
激しい、嫌悪感。
「ストレスを極力少なくするために少し薬を使った。一時間もすれば元に戻る」
首だけでも起こそうとするが、まだ、身体は重く、自由にはならない。
辛うじて瞼を開くことができた。薄明かりの中に、赤い星が見える。
暗視カメラが、確認できるだけで三台。
全ては無言の目によって監視され、観察されている。
//////////
続いちゃうぞ↓
80 :
田中康夫:01/12/06 22:42 ID:???
FF10を擁護してる馬鹿は死んでください
あのゲーム、普通の人には完全に酷評されまくってます
スゴイのはムービーだけ。
安易に死を扱ったお涙頂戴シナリオ、利己的で自分勝手に喋りまくって泣き喚く
馬鹿主人公、12ちゃんの深夜アニメから飛び出してきたようなオタク受け専用
キャラたち・・・
こんなゲームを支持してる馬鹿がいるのには正直、呆れます
だから最悪の倒産寸前クソメーカー、スクウェアが調子に乗るのです
まあ、もうFFも人気下がりまくりでほっといても消えてくと思いますけど
81 :
R@no-name:01/12/06 22:49 ID:cdfTRxv2
これ読んだらいったん休憩しましょうね↓
//////////
「それから、これはお前も十分わかっているとは思うが、くれぐれもプリンセスは丁重に扱うこと。彼女も大切なサンプルだ、無駄に傷つけないように」
黒い鉄格子の先に、寝台にうずくまっている人影が見えた。
背中が、震えていた。
宝条は一言、二言エアリスに話しかけると、部屋を出ていった。
足音が聞こえなくなり、静寂の風が吹いた。
未だ石となったままの肉体は、床と同化してしまったかのようだった。瞼を下ろし、呼吸を繰り返しながら、薬の効力が薄れるのを待つだけの時間が続いた。
「……え――」
声がして、伏せていた瞼の片方を開いた。
「――ねえ……」
鉄格子の向こうに、薄ぼんやりとした輪郭が浮かび上がる。
エアリスの声だ。
格子の隙間から、腕が差し伸ばされる。生死の確認か、セフィロスに触れようとしているらしい。しかし、残りわずかというところで指先は届かない。
――よせ。
そう言おうとして、微かに唇が動いた気がした。
やがて、諦めたのか、エアリスは腕を引いた。
闇に浮かぶシルエットをしばし見つめ、ゆっくりと瞼を閉じた。
//////////
お付き合いいただきご苦労様でした。まだまだ続きますがここでしばし
毒された目を休めてくださいね(逃げ)
┌────────
│あ、どうもスミマセン、田中康夫がお騒がせしました…すぐに連れて帰って頃しますので。
└───V────
/⌒\ つ /\
/'⌒'ヽ \ つ/\ |
(●.●) )/ |: |
>冊/ ./ |: /
/⌒ ミミ \ 〆
/ / |::|λ| |
|√7ミ |::| ト、 |
|:/ V_ハ |
/| i | ∧|∧
и .i N /⌒ ヽ) >>田中康夫
λヘ、| i .NV | | |
V\W ( 、 ∪
| | |
∪∪
職人の皆様はマターリ作文続けててください。
>R@no-nameサン
うわー。セフィエア、初めて読まして頂きましたヨー
いいものありがとうです。面白いッス。
つか雰囲気カコ良さげだし。シチュエロエロですし(w
続き楽しみにしてるます!超期待sage
>815サン
じ・・・焦らさないでェェェ
84 :
R@no-name:01/12/07 00:06 ID:RNOn9rWT
ミナサンアリガトー(涙)
別スレじゃ散々な感じなので若干カラ元気でいきます(謎)
//////////
五回目の食事が差し入れられた。
冷めたスープと、硬いパンが一切れ、トレイの上に乗っている。
何やらいかがわしい物質が混入している気もしたが、結局、空腹には勝てず、
トレイを受け取っていた。
スプーンを動かしながら、隣の様子を横目でうかがう。
寝台に腰掛け、鉄格子の外を見据えているセフィロス。
捕獲したばかりの獣にも似た、何かを強く警戒する視線。
トレイの皿がすっかり空になっても、まだ見つめていた。
その間、セフィロスは石像のように、微動だにしなかった。
「何処、見てるんだろ?」
エアリスの声に気付き、碧色の双眸が向きを変えた。
そして、静かに立ち上がると、仕切りの鉄格子に向かって歩いてきた。
硬い靴の音。
重量感のある空気が、塊のように近づいてくるのがわかる。
背筋に、無数の氷の針が突き刺さる。
エアリスは、無意識に身構えていた。
「……何?」
//////////
続くのさ↓
85 :
R@no-name:01/12/07 00:10 ID:RNOn9rWT
正直脱ぎ出すまではダーク風味創作として読むのが良いかと……↓
//////////
セフィロスの乱れた髪は、本来の銀の輝きを失い、闇の色を吸って
鈍色に見えた。
狼の毛皮を彷彿とさせる灰色。
「エアリス……」
何処か、悲しげな声色。
「来ないで」
そう言い放ち、エアリスは、鉄格子から離れて立った。
「お願い。わたしに、近づかないで」
しばらくして、セフィロスが後へと下がる。
エアリスは、仕切りに背を向けた。
「……聞いてくれないか?」
セフィロスが言う。
「そうやって、意識するの、やめてよ!」
片腕を抱き、エアリスは、面を伏せた。
肌に食い入る爪。
打ち寄せる恐怖が、心を侵食していく。
「ごめん。でも、怖い……」
しばし、空白の時が過ぎた。
「オレは、お前を傷つけるつもりはない。それだけはわかってくれ」
「絶対に?」
「ああ」
エアリスは、少しだけ振り返って言った。
「……わかったわ。けど、わたし、まだあなたのこと、信じたわけじゃ
ないから」
//////////
もうちょい続く↓
>>R@no-name
イイ!!!でもsage進行で頼みんまス……
_______
今夜中にがむばって新作upするです。
87 :
R@no-name:01/12/07 00:15 ID:RNOn9rWT
もう少し短めの方が良かったかなとやや後悔中↓
//////////
悲しい目をしていた。
エアリスは一言も話さず、部屋を仕切る鉄格子に近づこうともしなくなった。
少し、痩せてきた気もする。
無理もない。
当人にしてみれば、獰猛な雄犬と同じ檻に入れられているのと同じなのだ
ろうから。
不安と恐怖の波に溺れていても、おかしくはなかった。
一体、宝条はいつまで愚かな実験を続けるつもりなのだろうか。
監禁までして孫の顔を見ようとするほど、奴は子供好きではなかったはず
なのだが。
密室の闇に、体内時計が狂い始めた気がする。
セフィロスは、硬い寝台に身を横たえた。
大判の毛布と、清潔そうなシーツがせめてもの救いだ。
力を抜きながら、深く息を吐く。
少し肌寒い。
蚊の羽音くらいの音を立てて、暗視カメラが向きを変えた。
右側に頭を向けた状態で、左右、左奥、右奥の部屋の角、そして天井中央の
合計五台のレンズが、セフィロスを捕らえていることになる。
エアリスの部屋にも、同じ配置でカメラが仕掛けられているようだ。
合わせて十台。
さらに鉄格子の外からも、微かな機械音がする。
随分凝ったことをするものだ。
//////////
続きやす↓
こ、これでいいんスカ?>sage進行↓
//////////
受精卵採取以外の、別の目的があるのではとさえ思った。
明らかに効率が悪く、リスクの多い手段をとっている。
何故、別々に生殖細胞を取り出して、人工授精させないのだろう。
まさか。
奴は実験そのものを楽しんでいるのか。
一瞬の思いつきが頭を駆け抜けていった後、どろりと粘っこいものが、
胸にこみ上げてきた。
「セフィロ……ス」
エアリスの声だ。
「……!? どうした?」
寝台から起きあがってみると、エアリスは仕切りのすぐ前に立っていた。
酷くか細い声に、セフィロスは、不安をあおられた。
毛布を肩に掛け、寄りかかるように、鉄格子に掴まっている。
「さむ、い……」
顔をよく見ると、頬の肉付きがうっすらと落ちているのがわかった。
精神的なストレスで体調を崩し、風邪か何かになったのかもしれない。
振り払われることを覚悟で、鉄格子の間から手を伸ばし、エアリスの肩から
首筋に触れた。
その上に、エアリスは無言で、自分の手を置いた。
少し、指が冷たかった。
//////////
まだまだ脱ぎません(ゴメソ)↓
そして続きます↓
//////////
温もりに触れながら、ゆっくりと手を握った。
レザーの手袋に包まれた、大きな手。
「熱っぽくないか?」
力が入らない。
悪寒に、身体が震えた。
セフィロスは鉄格子から離れ、独房の外に向かって叫んだ。
「宝条! 聞いているか宝条!! 今すぐ実験を中止しろ、エアリスの様子
がおかしい!」
激しく鉄格子を叩く音がする。
返答は、なかった。
叫びは壁にこだまするばかりで、誰一人、闇に塗りつぶされた扉から入っ
てくる者はいなかったのだった。
エアリスは、コンクリートの床に膝を着いた。
「おい、大丈夫か?」
「ん……」
「使え。身体を冷やすとよくない」
格子の隙間から差し出されたのは、セフィロスの部屋の毛布だった。
「けど」
「オレのことは気にするな。使ってくれ」
「……ありがと」
//////////
そこそこラヴくはなりましたが↓
まだラヴい止まり↓
//////////
エアリスは、一つ頷いて毛布を受け取った。
「具合の悪いところは?」
「ちょっと、頭が重い感じする」
大きな手が、エアリスの額に触れた。
「少し熱があるな。大事にならなければいいが」
セフィロスの手。
懐かしい、人の温かさがした。
「わたしのこと、心配?」
「……ああ」
少し当惑気味に、セフィロスは言った。
そして、鉄格子の反対側で、エアリスと向かい合って座った。
「優しいんだね」
無言。
「あのさ……お願い、あるんだけど、聞いてくれる?」
「何だ?」
「手、握ってて」
エアリスは、鉄格子の向こうに手を伸ばした。
「これでいいのか?」
セフィロスはその手を握り締めて言った。
しっかりと、両手で包み込むようにして。
//////////
しっかしうちのほーじょーは(中略)↓
書き手に似て外道全開でございます(滅)↓
//////////
食事係の後に続いて、痩身の男が入ってきた。
宝条だ。
「いい雰囲気じゃないか」
様子を眺めながら、その目は、レンズの奥で笑っていた。
「何をしに来た」
「エアリスに薬を」
「何故あの時来なかったんだ!」
声に驚いたのか、仕切りの向こうで眠っていたエアリスが目を覚ました。
「しばらく様子を見させてもらった」
「何を言っているんだ、本当に苦しんでいたのがわからなかったのか!」
セフィロスがそう言った途端、宝条は気が触れたように笑い出した。
「……何がおかしい」
「いや、失礼。……ガスト博士の残した資料の中に、興味深いものがあったの
を思い出してな」
宝条が一人語る横で、係の男が食事の用意を進めていた。
「確か、繁殖の準備が整った個体には、まれに微熱の症状が表れるという――」
「ふざけるのもいい加減にしろ!!」
「――冗談の通じぬ奴め。まあいい」
まるで、宝条は反応を楽しみながら言葉を選んでいるかのようだった。
食事係が、エアリスの部屋にトレイを差し入れる。
セフィロスのトレイの上に、宝条は水を注いだ紙コップと剥き出しのカプセル
を置いた。
//////////
そろそろエロくなるか……↓
続く〜↓
//////////
「これを飲ませてやれ」
トレイを置くと、男と宝条は部屋を後にしていった。
隣のエアリスを見ると、寂しげな目で宝条らが出ていった方を見つめていた。
セフィロスは、紙コップとカプセルを手渡しながら言った。
「気にするな。さっきのことは、奴の出任せに決まっている」
「ん……」
受け取ったエアリスは、コップの水と一緒に、小さく喉を鳴らして飲み下した。
「ただの風邪さ。薬も飲んだのだから、すぐ治る」
「うん」
エアリスは頷き、残った水を口に含む。
「でも、ね」
手の中の空になったコップを、しばし見つめ、エアリスは言った。
「わたし、なんか変かもしれない」
濡れた瞳が訴えかける。
「だって、わたし……」
セフィロスは、続く言葉を遮った。
「もう、言うな」
できることならば、ささやきをこぼす唇を、今すぐに封じてしまいたかった。
//////////
ここんとこ、知り合いに「薬物プレイ」言われました(凹)
一時休憩タイムです。ご苦労様〜。
>>R@no-name サマ
ウザい注文に速やかな反応、感謝ッス。乱入スマソでした。
セフィエア良い感じです〜崩壊前セフィ萌!てかイメージ浮かんじゃいます。
____
絵、完成成らず、、、回線切って(略)す。
生まれて初めてセフィロスカコイイとオモタヨ・・・・
こういうのも有りか・・・・
>ジントニサン
焦らず製作がんばってくださいマセー
マターリお待ちしておりマス!
蜜国殿>
どもどもです。まだまだガツンとなりますのでお楽しみにぃ。
ジント二殿>
うす、適切指導サンクスでした(礼)
//////////
宝条の言っていたことは関係ない。
それは、自分もよく知っているはずだった。
けれども、振り切れない、別の理由があった。
見られることも、近付かれることも拒んだのに、エアリスは、意識していた。
「……セフィロス」
仕切りの向こうの、長い銀の髪をした男を。
「エアリス?」
寝台で横になっていたセフィロスが起きあがった。
「どうかしたのか?」
「あ、ごめん。何でもないの」
思わず、視線をそらしてしまった。
言おうとした言葉が、出ない。
「エアリス、聞いてくれるか?」
「何? いいよ」
「お前に、謝らなくてはいけない」
セフィロスは少し顔をうつむかせた。
沈黙が、静かに舞い降りた。
「いいよ、言ってよ」
エアリスは言った。
伏せた表情の中に、奥に秘めた感情の揺らぎを感じた。
//////////
以降無口にいきやす↓
//////////
「……オレ、本当は――」
言葉が途切れると同時に、セフィロスの手が、指先が、エアリスの髪に触れた。
指は頬を撫でて、おとがいの下に潜り込む。
ずっと思っていた。
同じ気持ち。
エアリスは、手の動きに従い、顔を上げた。
身体の距離をできるだけ近づけて、鉄棒の隙間からセフィロスの肩に腕を伸ばす。
唾液を含ませた舌先が、乾いた唇を濡らす。
微妙な触れ合いを繰り返し、二人の唇は、どちらからともなく重ねられた。
無慈悲なる神よ、見ていますか。
獲物は仕掛けを踏みました。
罠の入り口を開いてください。
鉄格子に重い振動が走ったのは、次の瞬間のことだった。
低い唸りを上げて鋼鉄の仕切りが上がってゆき、分断されていた空間が一つ
になっていく。
鉄の境界線が消えた時、最初に歩み寄ってきたのはセフィロスの方だった。
エアリスは、その両腕に抱かれながら、深く浸透してゆく何かを感じた。
「――済まない」
「ううん、いいの」
そう言って、セフィロスの胸に頬を寄せた。
「なんか。なんだか、すごく嬉しい……」
そして、二人は、同じ寝台で眠りについた。
//////////
↓
//////////
強く、抱き締めていた。
身体を重ねることもなく、ただ、その柔らかな肉体を抱き締めていた。
それ以上のことは求めず、また、それだけで十分だった。
求めていた温もりに触れ、満ち足りていた。
緩く波打った髪を撫でながら、セフィロスは、眠りについた。
目が覚めると、腕の中にはエアリスがいて、そっと微笑んで耳に口付けを
してきた。
セフィロスは、無垢に輝く瞳を、決して曇らせたくないと思っていた。
一時の欲望に駆られたがために、自らの手で傷つけるような真似はしたくない。
例えその肉体に触れることを許されても、気持ちは同じだった。
だが、すぐに気付いた。
束縛こそが、最も効力のある催淫剤だということに。
おぼろげに揺らめいていた炎は、徐々に深く、鮮明な赤の色に変わり、
頭蓋の裏を這うように広がっていく。
何度もみ消しても、心に残った火照りから、また、新たな炎が生まれてくる。
埋まらない虚空。
仕掛けの餌を食い尽くした獲物は、徐々に飢えながら猟師に仕留められるのを待つ。
時には、互いに慰め合うこともした。
しがみつくように抱きしめ合い、刹那の花園に身を投じた。
思いを確かめる度に、更に深みへと沈んでゆく。
濡らしたシーツで拭っても、落としきれない汚れが重なっていった。
「まだ、起きてる?」
横になって背中から腕を回していると、エアリスは呟くように、そう言った。
「こんなこと、いつまで続くのかな?」
//////////
↓
//////////
「さあ、わからない」
寝返りを打つように向き合って、エアリスは言った。
「いいよ」
「何が?」
「わたしのこと、抱いて」
限界まで張りつめていた何かが、鮮やかに断ち切られた。
「馬鹿を言うな!」
突然のことに、思わず口調に力が入る。
「本気、だよ」
小さく頷き、そして、両腕を身体に伸ばしてきた。
「……後悔するかもしれないぞ」
「セフィロスは、わたしのこと、嫌いなの?」
違う。
全身の血が焦げ付きそうなくらい、好きだ。
「もし、オレがお前を抱いたら、奴等の……宝条の実験材料にされるんだぞ!」
二人の血を引く子。そして、エアリス自身も。
「それは、辛いし、悔しいよ」
眼差しが暗く沈んだが、ほんの一瞬のことだった。
「けど、わたし、あなたのこと好きだから」
唇に微笑みを浮かべ、エアリスは毛布の下から、セフィロスの手を握った。
「後悔なんかしない」
握り合っていた手が離れ、腕を伝い、互いに身体を求めて彷徨う。
「苦しいの。このままじゃ……」
//////////
↓
//////////
闇に消えてしまいそうな声。
セフィロスは、これから始まろうとする愚行でしか、エアリスを救えない
自分を、深く呪った。
だが、それは同時に、現状で施せる、最大級の愛の償いでもあった。
逞しい腕が、エアリスを抱き寄せる。
自然に瞼を伏せ、長いキスを交わした。
次の瞬間、釣り糸を巻き上げるような音が微かに聞こえた。
全ての暗視カメラが、同じ対象にレンズを向けたのだ。
「見られてる?」
エアリスの声に、下の方からワンピースのボタンを外していたセフィロスの
手が止まる。
「恥ずかしいのか?」
「ん、ちょっと……」
エアリスは、カメラを気にしていた。
指の慰めを受ける時も、腰から下を毛布で隠していたし、今、二人は肩から
毛布をかぶっている。
「見られるのは嫌いか?」
「なんか、変な気持ちになる……それに」
途中で、エアリスの唇は塞がれた。
「……! ちょ……っ」
薄く開いた隙間に、唾液を絡めた舌をねじ込ませ、セフィロスは激しく、
言葉を、唇を奪い取った。
//////////
生殺し休憩御免(爆)
休憩中に失礼をばっ
>R@no−nameサマ
ををっ 7ですな! 自分もFFXのをやっておきながら、
他のシリーズのも読めて幸せです。
FF7のインターやりたくなってきちゃった。
テンポいいですね、私も見習いたいです・・・がふっ
>蜜国サマ
どうもそちらサマのワッカとは違って思い切りが
めちゃくちゃ悪いようで・・・・(爆)<ワカ
>ジントニサマ
外野ものながら、次のを楽しみにしておりマスるぅぅ
815殿>
一部「改行しすぎじゃボケェ」と怒られたので行詰めてます(笑
わざと段落を短く区切る書き方をしていたので……。
//////////
エアリスは、それを受け入れ、自分の舌を絡ませた。
互いの口角から、甘い水滴が流れ落ちてゆく。
「少しどかすぞ」
セフィロスはそう言って、かぶっていた毛布を、腰の辺りまで下げた。
中にこもった熱が、外気に解き放たれた。
「やっ……!」
エアリスは、胸の辺りまでボタンを外された前を押さえて、身をよじらせた
が、腕を押さえつけられ、寝台に仰向けにさせられた。
「隠さなくていい」
広がった裾を腰まで押し上げた。
「……でも……」
監視の目が気になる。
「オレが隠してやる……」
セフィロスは膝で脚の間に割り込み、上半身を重ねるように倒していった。
自らの肉体で、闇からの視線を遮るように。
//////////
↓
//////////
あらわになった太股を指先がなぞり、下着に伸びていく。
汗で湿った肌に布が引っかかった。
布がはぎ取られ、滑らかな肢体の輪郭が、薄闇の中に浮かび上がる。
吐息は甘い芳香となって、周囲に満ちていく。
上気した肌の匂いが、鼻腔に流れ込み情炎をあおる。
ふくらみに手を添え、硬く上を向いた先端を指の間で擦る。
もがくエアリスの手が、セフィロスの身体を押しのけようとする。
それを背中に受け流し、舌と歯で、耳の縁を愛撫する。
「や、あ……っ」
首筋の緩やかなくぼみをなぞるように舐め、手の中の柔らかなものを、
静かに揉みしだいた。
胸元に強く口付けを残し、添えていた手を茂みの奥に滑らせていく。
熱を帯びた肉の隙間に触れると、途端に、ほころびは開き、あふれ出た
蜜が指を濡らした。
内壁を傷つけぬよう、手袋をしたまま、二本の指を差し入れる。
甘露を十二分にふくんだ果実を、口内ではしたなく噛み潰すような音が、
見えざる視線の監視下に響く。
「んうっ! ……あ、あっ!」
緊張した首筋をほぐすように、前歯を肌に立てる。
「じっとしろ」
指と手のひらを押し当て、探り出した熱い一点に触れた。
//////////
↓
//////////
それを、丹念に指先で撫でる。
「声出したければ、していいぞ」
「いいよ、だいじょぶだよ」
そう言って、深く息を吐く。
しかし、呼吸はまた、荒く、激しく繰り返される。
押し隠せない興奮と、理性をむしばむ悦楽の波。
耐えようとして、身体は再び緊張し、強ばる。
「もう少し、力抜いて……」
無駄に力が入ったままでは、次の段階への妨げになる。
セフィロスは、充血した蕾を指の間に挟み、擦り合わせた。
あふれた蜜をすくい上げ、露出した先端を潤わせながら。
指先に力を込める度に、恥じらうような歓喜の悲鳴が、エアリスの唇から
こぼれ落ちる。
次第に、張っていた筋肉が弛緩していくのを感じた。
「……いくぞ」
谷間を離れたセフィロスの手に、細い指が絡みつく。
「……お願い。最後まで、離さないで……」
「ああ……わかった」
両膝を開き、すっかり潤んだ谷間に口付けすると、指の時よりも更に
優しく、ゆっくりと挿入していった。
脈動する異物の進入に、ひくん、と肉壁が痙攣する。
「んくっ! う……んっ、セフィ……!」
柔らかく熟れた幾重もの襞が、セフィロスを包み込み、更に奥へと誘う。
//////////
↓
//////////
熱を帯びた最深部に到達すると、泉の底を、静かに攪拌した。
最初は、浅く内側を探るように擦る。
隙間なく埋め尽くされ、二人は完全に密着していた。
反復は大きく、深く、加速していく。
押し寄せる快感に貫かれ、エアリスの肉体は震え、跳ね上がった。
その度に、セフィロスもまた、同じ喜びを感じていた。
「……愛してる……」
自然に、口から出た言葉だった。
腰骨に手を置き、繋がりを更に深いものにしようとする。
じわりと熱い感触が広がっていく。
「あふっ……う、んんっ……!!」
エアリスは甘い悲鳴と共に、一際きつく、セフィロスを抱きしめた。
同時に、奥底からこみ上げてきた飛沫が、内部に激しく噴き出した。
//////////
↓
//////////
意識も何もかもが混ざり合い、一つになって溶けていく。
長い放出の後も、身体を寄せ、指を絡めていた。
絶頂の余韻を残す内部に自分を残したまま、満ち足りた心地よさに、身を
任せる。
まだ熱の冷めない吐息を繰り返す様が、胸に沈みだした罪悪感を押し出す
ほど、胸を締め付ける。
エアリスの伏せた瞼に、口付けをした。
小さな滴が唇に触れる。
涙。
「……エアリス……」
静かに自分のものを引き抜くと、二人分の体液が糸を引いて滴った。
シーツの端でそれを丹念に拭い取ってやり、乱れた着衣を元に戻す。
セフィロスは、汗ばんだ髪に指先を入れ、小さな頭をそっと胸に抱き寄せた。
//////////
イッた後も続くじぇ↓
//////////
浅い微睡みの中で、穏やかな疲れを感じていた。
いつからか聞こえてくる、力強い鼓動。
目を開くまでもなく、エアリスは、今の自分の居場所を察することができた。
暖かい素肌。
胸元の露出した肌に、寝返りを装って唇を当てる。
微かな下腹部の違和感。
それは、愛する者と一つになれたことの証。
鈍痛を伴って、行為の熱いうずきが蘇ってくるような感覚。
手を当てれば、まだ火照っているような気さえした。
「セフィ……」
肩に触れていた手のひらが、ゆっくりとエアリスの髪を撫でる。
「起きたのか?」
「……うん」
心なしか、目を合わせるのが恥ずかしかった。
下顎の輪郭に手を沿えて、エアリスの顔を引き上げさせると、セフィロスは
軽く唇を重ねた。
「大丈夫か?」
「ん、だいじょぶ。けど、もうちょっと寝てようかな」
「……そうじゃない」
「え?」
髪に触れるセフィロスの手が止まった。
「本当に、あれで良かったのか……?」
//////////
↓
//////////
そう言うセフィロスの肩に腕を回し、エアリスは、顔のすぐ側で微笑んで
見せた。
「嬉しかったよ」
逞しい首を腕に抱いて、襟元に顔を埋めた。
「……すっごく、嬉しかった。こんなに、わたしのこと、愛してくれてるん
だって……」
耳元で、吐息が震えていた。
「本当に、嬉しかった。セフィのこと、感じちゃっ……た」
瞬間、頬を熱いものが駆けていった。
穏やかな空白の後に、エアリスは、再び浅い眠りについた。
幸福な時間だったが、それは長くは続かなかった。
不意に、セフィロスが上半身を起こした。
「起きられるか?」
エアリスの肩を揺り動かす。
「……何?」
「来る」
鉄格子の向こうに、セフィロスは視線の先を固定していた。
何事かとたずねようとした矢先に、微かながらも、確実に近付いてくる足音
が、エアリスの耳にも入ってきた。
実験は終わったのだ。
//////////
↓
//////////
「エアリス」
闇の中からドアが開く。
「絶対に助けに行く。それまで、待っていてくれるか?」
人影が、一つ。二つ。
エアリスは、頷いて返し、セフィロスと最後の抱擁を交わした。
鋼の扉が開け放たれる。
「さあ出るんだ」
声は扉の外からだった。
セフィロスは腕をほどき、そっと肩を叩く。
「男は動くな、そのままでいろ」
エアリスは、寝台から立ち上がった。
少し、足下がふらつく。
扉に向かって、足を踏み出した。
後ろは見ない。
振り返ってはいけないと、そう思ったから。
//////////
休憩ナリ〜。
あれま、千一夜dat落ちしちったか・・・?
>R@no-nameサン
仄かに切なさ(・∀・)禿イイ!!
久方ぶりに7再プレイしようかしらん〜
ああ、アタイも続きがんばろう
蜜国殿>
このばやい、あまり楽しそうにプレイされてはどうかと思われ。
//////////
独房から連れ出されたエアリスは、幾つかの検査を受けた後、身体をきれい
にするように言われ、シャワー室に連れて行かれた。
「ゆっくり汗を流してこい」
去り際に、宝条はそう言った。
何もかも見通しているかのような目。
事実、全てを見ていたのだろう。
やり取りされた会話から、一瞬の身振り手振りの動きまで。
そして、二人の一部始終を。
久しぶりに浴びる温水は心地良かったが、決して、気持ちが晴れることは
なかった。
ソープを洗い落とした、自分の身体を見つめる。
暖まった肌に、赤い印が浮かび上がっていた。
胸の刻印に指先を置き、点々とセフィロスが残した愛撫の名残を、順に
確かめるように巡っていく。
声と言葉が蘇り、身体の芯が痺れて、動けなくなる。
肌を伝う滴。
念入りにタオルで拭き取っても、しばらく止まらなかった。
「おい、早くしろ」
シャワーカーテンとドアの向こうから、研究員の男が言った。
「……はい」
//////////
↓
//////////
数分後、エアリスは、シャワー室を後にした。
用意された服を身につけ、半乾きの髪を肩に流している。
時折、頬に冷たい水滴が当たるのを感じながら、廊下を歩いていった。
無機質な空間が続く。
先頭を歩く研究員が、T字路を左手に曲がろうとした。
その時だ。
何かに驚いたように足を止め、突然走り出したかと思うと、男は曲がり角
の向こうに姿を消した。
男はすぐに戻ってきた。
低く短い悲鳴と同時に、宙に浮いた痩身が、ワンバウンドしてエアリスの
目の前に落下してきたのだ。
エアリスは、声を上げた。
だが、一瞬の恐怖は、すぐに無言の驚きと喜びに変わった。
曲がり角から、静かに現れた黒い人影。
初めて気付いた、碧色の瞳の輝き。
白銀に光る髪は、闇の底に縛り付けられていた時よりも、遥かに強く煌め
いている。
数人の気を失った警備員を背にして、薄く流れるような唇が、微かに微笑
えんだ。
エアリスは立ちつくしたまま、差し伸ばされた腕の中に導かれていった。
真っ先に駆け寄ろうとしたのだが、足が思うように動かなかったのだ。
そのことに、セフィロスが気付いていたのかどうかはわからない。
「あ、あぁ……」
嗚咽に押し潰されて声にならない。
//////////
↓
千一夜スレ、見事dat落ちしちゃいました(;;;´Д`)
最近忙しい(てか、休みがない)せいで保管が進んでなくて
申し訳ない。次スレ立ても保管作業も手が空き次第
やっていくんでしばしお待ちを〜(´Д`)
//////////
「捜したよ、エアリス。待ったかい?」
胸元にしがみつき、何度も横に首を振った。
「少し騒がしいことになってしまった。許してくれ」
「どうして? なんで、セフィロス、ここに?」
エアリスに投げかけられる、鋭く、研ぎ澄まされた硬い氷のような、しかし、
微かな温もりを内に秘めた眼差し。
冷たい色をした瞳なのに、何故か、とても暖かい。
「助けに行くと言ったはずだ」
言葉の最後に、セフィロスはエアリスの眉間に小さくキスをした。
「エアリス、お前を離したくない……」
身体を包み込む黒い両腕が、静かに力を緩めていく。
「行こう」
「……何処へ逃げるの?」
「宝条の手が及ばない場所へ」
エアリスの手を取り、続けてセフィロスは言った。
「オレと、お前の二人だけになれる何処かに」
リノリウムの床を蹴る靴音が、通路に響きわたる。
エアリスの足は、走り出していた。
/////End/////
コピペ中に脱字見つけてヘコ〜(爆)
こんなモノですがお楽しみいただけましたきゃ?>ALL
ゴメン、割り込んじゃった……
これ、保管していいの? しない方がいい?>113
ギコ殿>
時と場所に余裕が在れば、是非という形で>保存
コレと別に書き下ろしてもいいですけど、クジャガネとシーユウ、
夜這いモノならどっちが良いですか?<殴
>115
ど、どちらもキボーン(ボソーリ)
>ギコガードサン
いつもご苦労様でス〜
何やらお忙しそうな気配・・・お世話になるばかりで申し訳ないッス
>R@no-nameサン
ありがとうデスーオモシロカタヨ!
おらももっと短く纏められるように精進せねばなんねえナ(苦
次作も禿しくキボンです。
と、とりあえずクジャガネ見てみたいかも・・・・
>>115サマ
お、同じく両方・・・・(カサコソ)
ク、クジャガネ…………ハアハアハアハア。
日曜の午後も皆様マターリ昼ネットのようですね(W
かくいう折れもこりこり姉妹絵作画中でフ。んー、モぐるみ描くのが
楽スィー。
絵、見られないんですが・・・自分だけ?
>>121 なぜか画像ファイルが消えたようです。7時頃は見れたのにー?
うぷし直しました。ん、なんどあげてもマズいもんはマズい…(了)
>ジントニサマ
ルールーのかわいくて色気があるところ・・・
相変わらず鼻血ものっす・・・・♪♪♪
イラストはとりあえず私の所では問題なく見えるのですが。
見られましたYO!すばやいフォロ〜ありがdvv
ルー姐さんの袖口まできちんと描きこんであってとってもステッキ♥
ミナサントテモトテモアリガトー。
甘ったれモグばちぐーです>ジント二殿
民主主義と需要と供給の掟に則って(謎)クジャガネいくです〜。
//////////
ジタン達がウイユヴェールから帰還するまでの間、残った仲間は人質とし
てクジャの居城に捕らわれることになってしまった。
ガーネットことダガーはその中の一人だった。
深夜、牢獄の扉が開く。
「ガーネット様、起きてください……ガーネット様……」
重い瞼を上げると、顔をすっぽりとヴェールで隠した女性が立っていた。
クジャに仕えている侍女のようだ。
ダガーは、何処へとは告げられぬまま、とある部屋に連れてこられた。
「よく来たね。待っていたよ」
そこには、あの男が待っていた。
磁器人形のように白く澄んだ肌、ガラスのように硬く冷たい瞳。クジャだ。
「入っておいで」
ダガーが部屋の中程にまで進むと、クジャは侍女にも部屋に入るように言
った。侍女はうやうやしく礼をして、ダガーの数歩後ろで立ち止まった。
「何か、私に用があるのですか?」
「遅くに呼び出して済まないね。けど、他の仲間に見つかったら、君も困る
だろ?」
「……何を言ってるのですか?」
「わからないかい?」
ゆっくりと歩み寄るクジャ。
「……何も知らないお姫様だ」
//////////
続くでふ。
126 :
名無しさん@LV2001:01/12/10 16:45 ID:7KI9x99Q
下がり過ぎですので上げます。
執筆者の皆様頑張って下さい。
>ジントニサン
うおぉぉうブラボォォォオオオー!!ユウナん、抱き締めてえ・・・・・・ハァハァ
ヤパーリオナゴの肩の細いラインがステキすぎるますー。理想!
>R@no-nameサン
イヤン、クジャガネ始まってるう
続き楽しみッス!
アタイの方の続きはもうチョト待って下さいマシ
長くなりすぎて削り中であります・・・・むぅうう
緊急連絡です。
筆者脳内の海馬メモリエラーによりエンプレス幽閉時点ではガーネットの失語症が
回復していないのをすっぽり忘れていたことが判明しました。訂正版をここに
再度アップしますご迷惑をお許しください(倒)
//////////
ジタン達がウイユヴェールから帰還するまでの間、残った仲間は人質とし
てクジャの居城に捕らわれることになってしまった。
ガーネットことダガーはその中の一人だった。
深夜、牢獄の扉が開く。
「ガーネット様、起きてください……ガーネット様……」
重い瞼を上げると、顔をすっぽりとヴェールで隠した女性が立っていた。
クジャに仕えている侍女のようだ。
ダガーは、何処へとは告げられぬまま、とある部屋に連れてこられた。
「よく来たね。待っていたよ」
そこには、あの男が待っていた。
磁器人形のように白く澄んだ肌、ガラスのように硬く冷たい瞳。クジャだ。
「入っておいで」
ダガーが部屋の中程にまで進むと、クジャは侍女にも部屋に入るように言
った。侍女はうやうやしく礼をして、ダガーの数歩後ろで立ち止まった。
「遅くに呼び出して済まないね。けど、他の仲間に見つかったら、君も困る
だろ?」
ゆっくりと歩み寄るクジャ。
思わずダガーは後ずさったが、逃げ道を塞ぐように、背後には侍女が立っ
ている。
「どうしたんだい? そんなに怖がらないで、僕の方を見てごらん」
//////////
続きは23:30以降アップ予定。暫しお待ちを。
20分オーバースマソ……。
//////////
視線を床に向けるダガーの前で膝を着くと、痩せた指を絡ませるように、
その手を握った。
「本当は君の側へ行きたかったんだけどね、奴等に気付かれたくないから、
君を呼ばせたんだ」
手を口元へ引き寄せてゆき、クジャは唇を触れさせる。
驚いて手を引っ込めようとしたが、クジャの指は針金のようにきつく、
ダガーの手に絡み付いている。
立ち上がるクジャ。
わざと力を込めながら手を握り締める。
ダガーがついに声にならない悲鳴を上げると、ようやくクジャは指を緩めた。
「……着いておいで」
案内された先は、城の外にせり出した広いバルコニーだった。
薄い絹の天外が張られた下に、立派な寝椅子が置いてある。
寝椅子にクッションを並べていた、やはり長いヴェールを被った侍女が、
クジャが入ってくるよりも先にひざまづいてた。
「そこに座って」
言われるがままにするダガー。
二人の侍女は天蓋の裏へ姿を消した。
「君、とても可愛いね」
するりとクジャの手が伸びてきて、四本の指がダガーの頬と髪に当たる。
驚いて目を見開く様に、口角を上げて笑うクジャ。
「それに、いつも仲間達に愛されている……そうだろ?」
//////////
続くデス。
蜜国頑張ってるな。
期待してるぞ。
続きお届け〜。
//////////
クジャは黒髪を指に絡ませながら、それが不可能なことだと察するまで、
ダガーの返事を待った。
「そっか、君、口がきけないんだったね」
震えるばかりの唇に、そっと指を当て、静かになぞる。
「僕も、君をうんと可愛がって、それから抱き締めて……愛してあげたいんだ。
だけど、いつも奴等が邪魔をする。特にジタンって名前の奴がね」
胸の奥で、何かが弾けた。
徐々に強く脈打ち始め、激しくなっていく。
「だから、君をこうして呼び出したのさ……僕の愛を、君に伝えるために」
寝椅子に腰を下ろすクジャ。
「知ってるよ。君はジタンの奴が好きなんだろ?」
強ばって膝の上に重ねられたダガーの手に、クジャの手が触れる。
「けど、そんなことは僕の感情には関係ない」
クジャの手は蛇のようにしなやかに、そして素早くダガーの身体を捕らえた。
「ガーネット、……僕の恋人にしてあげる」
//////////
今回はエロモード入るの早めかも。続く。
保全
かつてない程間を空けてしまいスミマセン
血涙流しつつ、職場から続きウプ。
「男の子なんて、大抵勝手なものよ・・・・・・・というより、年齢は関係ないわね。男は幾つになっても
永遠の三歳児よ。理不尽だけど、結局、私たちが大人になるしかないの」
まかり間違えば陳腐な口上も、ルールーが口にすると、まるで賢人の遺した金言ででもあるかのよう
な貫禄と重みを湛えて耳に響く。
「それとも、ティーダの事決定的にイヤになる位、やり合っちゃった訳?」
「ううん!違うの!そんなこと、ない・・・・・あ」
反射的に力強く否定してしまい、ユウナは赤面した。 ルールーが一層可笑しそうな顔をする。
「ま、御馳走様ですこと。それじゃ、仲直りも早そうね?」
「うん・・・・・・」
ユウナの表情は、再び沈む。どうしよう。ルールーに、ホントの事を言って相談しようか。でも・・・
こういうのって、やっぱりすごく恥ずかしい。
「・・・ねえ、ルールー?」
「ん?」
「わたしって・・・・コドモ、なのかな」
結局、おそろしく遠回しな切り出し方になってしまった。ルールーはふむ、と膝に肘を突く恰好で
こ ちらに身を乗り出した。香水の柔らかい香りがふわりと近付き、不安定に惑う気持ちを僅かに宥
めてくれる。
「わたし、ティーダのこと、大好きだよ。何時だってありのままのわたしのこと、全部受け止めてくれ
るもの。だからわたしも、同じように受け止めてあげたい。でも・・・・・・」
あの瞬間は、脳裡にあまりにも強烈に焼き付けられ、悪い夢のように何度も繰り返し再生される。
猛々しさを剥き出しにした、知らない男の子のようなティーダ。草の上に組み敷かれ、悲鳴を上げ続
けている自分。生々しい行為には、総毛立つような嫌悪と恐怖しか感じなかった。両手で自分の肩
をぎゅっと抱きしめ、ユウナは慎重に言葉を探る。
「なんだか、自信なくしちゃって・・・・初めて、ティーダが怖いって思ったの」
「押し倒されでもした訳?」
「・・・・えっ・・・・・・」
悶々と抱える秘密をいともあっさりと言い当てられ、ユウナは白く固まったのち、ぼんと発火した。
ルールーは、他意無く笑いながら硬直した妹の髪をくしゃくしゃと掻き回す。
「厭だ、冗談よ。そんなに固まらなくったって」
「えっ!?やだ・・・あ、ううん、私は・・・別に・・・・」
支離滅裂な言葉を並べながら、ユウナは不自然に早まる動悸を押し隠そうと懸命に努めた。話を
核心に持ってゆく絶好の機会を逃したというのに、冗談で済んだ事に安堵する気持ちの方がやはり
強い。
「そういう所は、確かに子供かもね。もう17なんだから。いつティーダとそういう事になっても、
ちっともおかしくはないわよ」
「ルールー!?」
ユウナはぎょっとして顔を上げる。多分に揶揄いを含んではいたが、ルールーにしては珍しく大胆な
発言だった。
「あら。私がこういう事言うと似合わない?」
ルールーは婉然と微笑み、少し意地悪く言葉を足した。
「あんたは少し潔癖な気があるから。随分、あの子も我慢してるんじゃないの?」
「・・そんなこと・・・・私・・・・」
何と応じれば良いものやら分からず、ユウナは身の置き所無くもじもじと俯いてしまう。 足元を走り
回っていたモーグリが、きゅっとブーツに抱きついてユウナを見上げた。
「ふふ、なんて・・・・ね。ごめん。今のは酷い言い種だったわ。あんた達、仲が良ろし過ぎるようです
から、少し妬けちゃった」
しなやかな指で、額をつんと優しく突つかれる。ユウナは俯いたまま、膝の上に置いた掌をぎゅっと
組み合わせた。
「そういうの・・・・・わたし、厭だ」
「え?」
「厭なの。わざわざ恥ずかしい事しなくたって、キスしたり、手を繋ぐだけでも気持ちは伝わるのに」
驚いたようにユウナをまじまじと見つめ、一瞬のちルールーは盛大に吹き出した。
「莫迦ねえ、この娘ったら!人間だってたかが動物だもの。好きな人の全てを欲しいと思うのは本能で、
自然なことよ」
尊厳をかなぐり捨てて、お互いの目の前に丸裸の心と躰を曝け出す行為が自然なこと?
「そうなのかなあ。でも・・・」
「そのうち分かるわ。もっと形振り構っていられないくらい、ティーダを好きだって思えた時にね。多分、
恋愛って、あんたが思うほど高尚なものじゃないわよ」
「うーん・・・」
分かったような分からないような気持ちで、ユウナは首を捻る。
「そうだ。食事の前にいいもの、飲んでみる?」
ルールーは立ち上がって、備え付けの簡素なボードからボトルと小振りのタンブラーを取り出した。
アーロンさんお薦めなのよ、と説明しながら、そのまま置物にしていても見栄えがしそうな程、精巧な
細工が施された美しいボトルを傾ける。かなりの高級蒸留酒なのだろう。琥珀色の液体が控えめに注
がれ、ルールーはタンブラーをユウナに差し出した。
「はい。少し、気分変わるかもよ」
「ありがとう」
酒はあまり得意ではないのだが、自棄な気分も手伝って、ユウナはタンブラーを受け取った。口許に
持っていっただけで、強いアルコールの香りがつんと鼻腔を突く。意を決してくい、と呷ると、熱い
液体がするりと舌を滑り、喉に強烈な刺激が走った。
「!・・・・けほっ!」
「こらこら、そんなに一気に空けちゃ駄目よ!はい、お水」
ルールーは噎せ返るユウナからタンブラーを取り上げ、プレートに乗っていた水入りのグラスを渡した。
「あー、びっくりした・・・・・」
「きつかった?最近、これにハマってるのよねえ」
タンブラーに残った蒸留酒を、ルールーは涼しい顔で飲み乾す。
「アーロンさんのご相伴に預かってると、どうしても辛口好みになっちゃって。割に飲みやすい方だと
思ったんだけど」
「・・・・。ルールーは、いいなあ」
「何よ、突然」
振り仰ぐルールーの眸はとても強くて揺るぎなくて、ユウナは切なくなる。彼女は、永遠の三歳児を
あしらう術など疾うに熟知している事だろう。わたしも今すぐこんな風になれたら良いのに。
「ね、ユウナ。かなり直情型なとこあるけど、ティーダはいい子よ。真剣にあんたの事、大切にしてると
思うわ。こっちから見てると甚だ心許ないけどね」
ルールーは静かにタンブラーをテーブルに戻す。
「行き違うこともあるだろうけど、ちゃんと向き合ってあげなさい。でないと・・・後悔するわよ」
あくまで穏やかに諭してみせながら、ルールーの声音にほんの僅かな翳りが射し込んだ事にユウナ
は気付いた。・・・ルールーは、後悔しているのかな。言葉の隙間に晒された彼女の古傷に触れぬよう、
無意識を装って端正な貌からそっと視線を外す。
「うん。わたし・・・逃げてるよね。これじゃ何の解決にもならない、よね・・・・」
でも、一体どんな顔をして向き合えばいいのだろう。自分に対してあまりにも突然、あまりにも真っ直ぐ
に注がれた欲望に。 せめて怒りをもっと烈しく奮い立たせようとしたが、それは何故かとても困難な試
みだった。
もう。ティーダのばか。
許してあげたくてもその許し方が分からずに、ユウナはもどかしく口唇を噛み締める。
「・・・ほんとは、喧嘩なんてもうイヤ。ティーダと一緒に居たいよ。離れたくなんかない」
ルールーが会心の表情で目を細め、モーグリが縫いぐるみに有るまじき労りの表情を漂わせて、励ま
しのつもりなのかぺちぺち、とブーツを叩く。
「明日、彼に直接そう言ってあげれば?」
「・・・・・」
「大丈夫よ。あっちも謝りたくて死にそうになってたから。それでめでたく、万事解決じゃない」
「う、うん・・・・」
言うは安し、されど行うは難し。結局事情をきちんと伝えきれていないとはいえ、ルールーの思い遣り
深い笑顔が少し恨めしい。
「さ。とにかく夕食、全部冷めないうちに頂きなさいな」
「・・・はい」
プレートを受け取ると、急速に空腹感が襲ってきた。こんなに真剣に落ち込んでるのに、普通にお腹っ
て減るものなんだ。ひとりで深刻ぶっているような心持ちになり、ユウナはなんだか情けなくなる。
恋愛が高尚じゃないって、所詮躰の要求以上に切羽詰まった悩みなんか有り得ないって事なのかも。
渋々とスプーンを手に取って、逆らい難い自然の摂理にユウナは深く嘆息した。
あんなに見事な夕焼けだったのに、夜明けは篠つく雨と共にやって来た。
単調な雨音を聞くともなしに聞いていると、極端に思考力の落ちた頭が更に鈍重さを増してゆくようだ。
空っぽのユウナの席を気にしながら、ティーダは全く食べる気の起きない朝食をつつき回していた。
結局、昨夜はユウナを見つけ出せなかった。捜索を諦めたその後は、夜通し彼女の部屋の前で張り
込んでいたため、目蓋が重いことこの上ない。
疲労は最早限界に達しかけていたが、募る焦燥感ばかりが先に立ち、その苛々は周囲にもぴりぴりと
伝わって、朝の食堂は一部奇妙に居心地の悪い雰囲気に包まれていた。
「・・・今日の探索は、雨が上がるまで待機だな」
いつもの如く、我関せずという態度で食事を終えたアーロンが一人立ち上がる。
「え、やた!おっちゃん、マジで?」
「雨の中を歩いても、徒に体力を消耗するだけだ。各自武器の手入れでもしていろ」
「りょーかーい!良かったね、ティーダ。・・・・ティーダってば!」
リュックが肘でさかんに脇を突っついていた事にようやく気づき、ティーダははっと混濁の海に呑みこ
まれかけていた意識を引き戻した。
「・・・あー。今、ヤバかったッス・・・・・」
「大丈夫?すんごいクマできてるよ。なんか死人が無理矢理起こされてるみたい」
有り難い事に、昨夜の怒りは綺麗さっぱり消えているらしかった。優雅な仕種で紅茶を傾けるルールーを
気にしつつ、こそこそとトーンを落として囁く声に、真実心配そうな響きが籠められる。
「で、ユウナん、見つかったの?」
「いいや・・・でも、流石に徹夜はちっと辛かったかも・・・・ッス・・・・」
応える自分の声さえも、どこか遠くから聞こえてくるようだった。いかん。目を覚まさ
なければ。温んだカップを、ふらつく手で口許に運ぶ。
「はあ?徹夜で頑張ってたのお!?悪いこと言わないから仮眠してきなよ〜。出発するとき起こした
げるから」
「いや・・・・ユウナ、朝メシに来るかもしれないし・・・」
「ユウナんが来たら、ここでお詫び始める気なわけ?いくらなんでも拙いでしょ。どっちにしても謝る
前に倒れちゃうよ、キミ」
>蜜国サン
いいッスわ〜。
漏れ、別に官能じゃなくても好きですわ〜。
続きがむばって下さい!!
>蜜国サマ
イイ!ユウナの悩み方がらしくって可愛イイ!!姉さん優しい!!
何気にアロルーとエピソード絡んでて萌えぇぇぇぇぇぇぇぇ(壊れた)
うはぁぁぁああサイドストーリーとして一級ッスよコレ!!
朝食風景練りながら続き待ってます…
ぐは、続き書き込むのが遅かった!
妙な区切り方で申し訳ござんせん、ジントニサン・・・・
折角なのでもう一度推敲タイム入りマスー
つうか、前置きダルダルで死ぬほどごめんなさい。
収拾つかなくなってきてもうて焦っているます・・・
ほんとに後もうちょっとで官能小説になりますので、許してクダチイマシー
ところで、R@no-nameサンの続きは小休止中デスかのう?
>蜜国サマ
ヲヲ!もしかして今回UP分にはまだ続きが!?
うあはードキワクしながらとりあえずテレホ帯を待ってみるです。
ぷっくり沈んでましたスマソ>ALL
//////////
吐息を肌で感じるほどの距離で囁き、そして、ガーネットの淡い桃色の唇に
覆い被さった。
甘い感触に酔いながら、クジャは、両腕で少女の身体を抱き寄せた。
「女の子って、こんなに柔らかいんだね……。大切に扱わないと壊してしまい
そうだよ」
事実、ガーネットの肌や髪、唇は今まで触れてきたどんなものよりも滑らか
で柔らかかった。
頬に散らす口付けを振り払って、ガーネットは身をよじり逃げ出そうとする。
「動かないで」
服越しに、固く爪を立てる。
「君を傷付けたくないんだ……わかってくれるかい? 僕のお姫様」
ふるふると揺れる眼差し。
怯えるガーネットの身体を、寝椅子に横たえさせる。
一つずつ服のボタンを外し、ベルトを緩めていく。
簡素ながら良質の綿生地で仕立てられたブラウスの襟元を広げると、優し
い曲線を浮かべる鎖骨のラインに舌を這わせ、ゆっくりと控えめな谷間へ
向かっていった。
「ぅ……っ!」
更にブラウスのボタンを幾つか外し、下から手で膨らみを押し上げる。
こぼれ出た乳房の中心に、野バラの実のように赤く尖った突起を見つけ、
それをクジャは、上下の唇で柔く摘み取った。
//////////
身勝手な上にナルだから始末に負えないね(爆)
>R@no-name
ウムー、単なる捌け口エチじゃないのがステキです!
横恋慕なクジャ萌え。本編でもこうだったらオモロカッタノニ
>ジントニサン
うはー、タイミングズレまくりですみませヌ!
続きと言ってもあと一レス分だけだたり・・・・(苦藁
ますますすみませヌです。
そんな訳でとりあえづウプしときますー
「ちょ・・・・おい、リュック」
はいはい、立った立った、と強引に椅子を引かれた。
「はい、御馳走サマでした〜。ティーダさん、自室で待機モード入りまーす」
どん、と背中を押され、テーブルから追い出される。いや、まだ大丈夫ッス!と踏みとどまれるだけの気
概はしかし、既に尽き果てていた。
「その顔じゃ、歩きながら平原の真ん中で寝てしまいそうね」
ルールーが微かに眉を上げ、今朝初めての一瞥をちらりとティーダに投げて寄越す。もう少しティーダの
認識能力が真面に働いていれば、その奥底に堪えきれない悪戯な光が見え隠れするのに気付いたかもしれない。
「体調管理もガードの努めの一つよ。非常時なんだから、もう少しちゃんとなさい」
「うッス・・・じゃ・・・・ちょっとだけ・・・・」
大丈夫かよ、とルールーの隣から、気遣わしげな視線のみで問いかけるワッカに適当に頷いてみせ、
ティーダはふらふらと食堂を後にした。
大体こうやって出ていった後に、入れ違いでユウナが来たりして・・・・ありがちなんだよな。
でも今出て来られても、ちゃんとした文章、喋れなさそうだ。緩みきった頭で欠伸を噛み殺し、自室へ続
く通路の角を曲がった途端。
「あ・・・・・」
悪因縁が転じて幸福に作用したか。
立ち尽くす紺色の袴姿が、視界に鮮烈に飛び込んできた。
「・・・・ユウナ!!」
全身の血がかっと湧き立ち、光の閃く早さで意識が現実に飛び帰って来た。
「!」
ようやく捜し当てた小さな顔に、怯えの色がさっと走る。 踏み出しかけていた足を軸足に、くるりときれい
に回れ右して、ユウナは脱兎の如く駆け出した。
「ユウナ、待った!!頼むッス!」
咄嗟の判断が鈍り、一瞬遅れてティーダは後を追った。
袴の裾がばたばたと翻るのも気に止めず、ユウナは長い通路を走り抜け、硬い足音を慌ただしく響かせ
ながら、降ろされたままのタラップを駆け下りる。降りしきる雨も、彼女の足を躊躇わせる妨げにはなり得
ない。
真夜中にコソーリ乱入〜。
蜜国殿>
横恋慕ageはボス×姫の基本ですので。それと個人的に本番直前まで
焦らし焦らしなの萌えだし。それも込みでティユウがばってくだされ。
後日老師召喚して迎撃させていただきます(を)
//////////
歯を当てないように挟みつつ、突端の浅い窪みを舌先でくすぐる。
自由になった腕でガーネットの腰と腕を抱き、空いた片手でもう一方の
膨らみをこね回していく。
喘ぎの発音にすら届かないガーネットの息づかい。
「感じてるの?」
意地悪く胸の果実を爪でひねる。
「はっ……! ひゃぁ……っ!」
クジャは、びくびくとした反応が面白くて、チョーカーを剥ぎ取った首に、
爪の先を突きつけたまま、下顎の裏から胸に向かって撫で下ろしてみたり、
耳の穴や入り組んだ襞の中へ舌を入れ、気まぐれに軽く噛みついたりした。
「ふふっ、いい顔をするようになったね……とても素敵だよ、ガーネット」
抵抗していたガーネットも、いつからかその荒い呼吸は、甘ったるい吐息
に変わっていた。服と肌の間から、女の匂いが漂い始めている。
執拗に愛撫を施していたクジャが、不意に身体を離し、立ち上がった。
「出ておいで君達、このお嬢さんに手本を見せてあげるといい」
歩み出て手を打つと、裏に隠れていた侍女達が現れ、クジャの前に膝を
着いた。
クジャは、黙って侍女の頬を撫で、長いヴェールを掴み取った。
//////////
もー寝よ(ぐぅ)
age
保全カキコ。
明日休みなので、今度こそ前置きを終わらせるナリよ・・・ホントスマソ・・・
早くエチーに突入したいよー
>R@no-nameサン
ナルーに言葉責めされるとなんか屈辱的ハァハァ・・・
老師の迎撃お待ちしておりますワ(w
蜜国殿>
はいー今回姫さんに「あぁ、止めてください……恥ずかしい……」
とか言わせられないのがとても悔やまれます<?
//////////
星空の光にもまばゆく輝く金色の毛並みに、風に流れるような黒い斑紋が
肩の辺りにまで広がっている。扇状に広がる弓なりの長い髭、つり上がった
耳とアーモンド型の瞳は、豹か山猫の一種そのものだった。
ヴェールを外された侍女は、自ら身に纏っていたローブを脱ぎ捨てた。
首より下の身体は、人間の女性の形をしていた。
彫像のように均整の取れた肉体を隠すものは、一切ない。
何処か物欲しそうにクジャを見上げる、獣頭の美女。
僅かに動く口元からは、桃色の舌と純白の牙が見え隠れする。
クジャが両の腕を広げた。
もう一人の侍女が立ち上がり、クジャの身を包んでいるものに手をかけ、
丁重に脱がしていく。よく見れば、そのヴェールの下にあるシルエットも
また、人間の形をしていないことがわかった。
クジャの衣服と装身具を手に、ヴェールを纏った侍女は姿を消した。
露わになった裸身は、白すぎる肌のためか、燐光に包まれて青白く浮か
び上がるようだった。
「さあ、おいで」
ひざまづいていた侍女に手を差し出す。侍女はその手に一礼を思わせる
口付けを落とし、そして、クジャの全身に儀式じみたキスを繰り返し、最後
に股の付け根に備わった男の分身に、唇を触れさせた。
//////////
グインな彼女はクアールの擬人化モードということで。
姫さまいぢり続きます(鬼ぃ)
ああ・・・スマソ
今夜こそ続きウプするます・・・
>R@no-nameサン
獣頭侍女、禿しくイイッスー!
個人的にとても萌えツボ。
「ユウナ!」
飛空挺からさほど離れていない岩場まで追いかけた所で、ようやく片腕を捕まえた。必死の余り、つ
い加減を忘れて力一杯掴み寄せてしまう。
「痛っ・・・・!」
「ご、ごめん!・・・・ッス」
慌ててぱっと掌を開いた。しまった、と思ったが、ユウナは立ち止まったまま、それでもやはり精一杯
の抵抗のようにくるりと背を向けてしまった。白い肩が忙しく上下して、乱れた呼吸が雨音と混じり合
い、緊迫した間を埋める。
居心地の悪い数秒間の沈黙の後、ティーダは意を決してぎゅっと拳を握った。
「あっ・・・・あのさ、ユウナ!俺・・・・ホントに、ごめん!!簡単に許してくれとか言えない事したって、
十分分かってる。嫌われたって当たり前だよな・・・・でも」
雨に隔てられた頑なな背中に切々と訴え、断罪の瞬間を待つ咎人の悲壮な思いで、ティーダはひたと
視線をユウナに据える。
「後生だから、ちょっとだけ・・・・こっち、向いて欲しいッス」
ぴくりとユウナの肩が反応した。すっかり濡れて重たい光沢を放つ栗色の髪の先から、僅かに雨滴が
跳ね落ちる。
「ユウナ。もう俺の顔なんか見たくもない・・・ッスか?」
「・・・・わたし」
かき消えてしまいそうな声が、強い雨音の合間を縫って耳に届いた。ティーダははっとユウナの方へ
半歩足を踏み出す。
「わたし。ホントに、厭だったんだから。突然・・・・・・ひどいよ」
「・・・・・うん。ごめん、な・・・」
思わず伸ばしかけた手を引っ込めて、ティーダは悄然と頭を垂れた。
「ねえ・・・どうして?」
「え?」
「ティーダ、ああいう事、わたしにしたいとずっと思ってたの?」
ユウナの語気が、勢い込んで少し強まる。単純ながらも、答えが容易でない問いかけにティーダは面食
らった。 いや、あの時は頭に血が昇ってたからさ。ちょっとおかしくなってたんだ。急場を取り繕う為の言
葉が幾つか浮かんだが、それらはどれもユウナを返って傷つけるだろう。今、彼女にしなければならな
いのは弁解や言い訳ではない。
「こういう言い方だと卑怯かもしれないけど・・・俺、ユウナの事、どうしようもない位好きだから。ああいう
場面、想像したことないって言ったら嘘になるよ。いや、正直言うとユウナが欲しいって思った事、今まで
何度もあるッス」
打ち明けながら、段々顔が熱くなる。 頬を伝う雨の雫が恥ずかしさで蒸発してしまいそうだ。
「だ、だけど無理矢理とか、そんなつもりは全然無くて!その、昨日はつい突っ走っちまったけど・・・」
「・・・・・・」
「最悪・・・だよな。ごめん。もしそれで幾らか気が収まるんなら、ユウナ、俺の事思いっ切り殴ってくれ」
「えっ・・・・」
ユウナに微かに動揺が走ったようだった。ティーダはぎゅっと目を閉じ、両足を踏ん張って気合を入れる。
「避けたりしないから、何発でも好きなだけ来いッス!」
ややあって、閉ざした目蓋の向こうで、ブーツの踵がぬかるんだ地面を踏む湿った音がした。だが、待ち
受ける平手も拳も、一向に飛んで来る気配はない。
「ユウナ?」
恐々目を開くと、ユウナがきちんと顔を上げてこちらに向き直っていた。健気に困惑を押し殺した、その
愛おしい不揃いの眸。視線が出会った途端、力の限り抱き締めたい衝動が不謹慎に突き上げるのを、
ティーダは必死に諌めた。
「なんだか・・・・・自分でも、分からない。もっと怒りたい筈、なのに・・・」
表情は強張ったままだが、声音の素気なさが和らいでいた。希望と安堵の光が失意の谷に射し込み、
ティーダの心臓は期待の鼓動を足早に打ち始める。
「でも、昔、父さんが言ってた。自分の間違いを悔やんでいる人を許してあげないのは、いけない事だ
よって。そういう時の父さんは、優しいんだけどとっても厳しくって・・・ああ、わたし、何を言ってるんだ
ろう」
ユウナは両掌を頬に当てて、混乱した言葉を引き戻すべく睫毛を伏せた。その幼さの残る仕種が、堪ら
なく可愛い。自ずと口唇からこぼれた自分の笑い声に勇気づけられ、ティーダはユウナの肩に用心深く
手を伸ばした。
「ユウナ・・・」
指が濡れた肩口に触れかけた、その時。
ひどく耳障りな物音がごく至近距離から聞こえてきた。・・・・・上から?何気なく視線をちらりと上げた
瞬間、次に自分が何を言うつもりだったのかなど、ティーダの頭はきれいさっぱり忘れ去っていた。
「うっそ、だろ・・・!」
ユウナの背後、ナギ平原に無数に走る亀裂に依って生じた岩山の上。鋭い爪で濡れた岩肌をかちかち
と引っ掻き、黒い異形が今まさにその蛇に似た獰猛な巨躯をゆらりともたげた所だった。平原を探索す
る間に、厭になる程斬り捨ててきた奴だ。
よかった、さして脅威的な相手ではない、と考えかけて二人とも全くの丸腰であることに思い当たり、
ティーダは瞬時に青ざめる。退っ引きならない状況だったとは言え、魔物との遭遇をすっかり失念して
無防備なまま飛び出してきてしまうとは、なんと迂闊な真似をしでかしたのか。
しかし既に悔やんでいる暇などなく、逃げ出すには気配に気付くのが遅すぎた。愚鈍な、けれど凶悪な
攻撃性に支配された赤い一つ目がぎょろりと動いてこちらを捕捉し、強靱な鱗を鎧った頭が怒りの咆哮
を上げる。
「きゃ・・・!」
異変に気付いて振り向いたユウナは、全く予期せぬ事態に息を呑んで身を竦ませた。もう一声吠え猛る
と、異形は巨体に似合わぬ機敏さで岩山を這い降り、甲殻類を思わせる前足を荒々しく振り上げた。
「ユウナ!」
考えるより先に躰が反応していた。
ひゅんと音を立てて空気が裂け、衝撃の風が横抱きにユウナを庇ったティーダを地面に叩き付ける。鮮
血が宙に散った。
「・・・ティーダ!!」
ユウナが悲痛な叫びを上げる。
ウワァァアン、中途半端なウプ多くてスマソですゥ
力不足、禿しくウツなんでございまする・・・
絶望しつつもネミいので、続きは職場でがんばるます。
蜜国さま、一ファンとしてとても楽しく読ませていただいております。
がんばってちょ。
保全
「平気ッス・・・・ちょっと掠めただけだから」
運悪く、プロテクターの保護のない右肩をざっくりと切り裂かれた。雨に冷やされた腕に、急速に生暖か
い感覚が拡がってゆく。神経を灼く激痛に顔を歪めつつ、ティーダは素早くユウナを抱きかかえて近くの
岩陰に飛び込み、前足の追撃をすんでの所で回避した。
「・・・・っと!ユウナ、大ジョブッスか!?」
「うん・・・わたしは・・・・それより、ティーダ・・・・・!」
蒼白な顔で、ユウナはティーダに取り縋る。大量に溢れ流れる血が、ユウナの白い袖を赤黒い染みで
汚していく。
震える口唇が治癒の呪文を唱えかけるのを、ティーダは首を横に振って制止した。
「先に召喚呪文ッスよ、急いで!」
「でも・・・」
躊躇した隙に、猛り狂った魔物は一挙に肉薄してきた。残忍な顎から滴った粘液状の唾液が、座り込ん
だ二人の足下にぴしゃりと跳ね、生臭い臭気を放つ。
退路を塞がれ、ティーダはユウナを背後に押しやって、迫る赤眼を睨み付けつつじりじりと後退した。こ
んな時だというのに、ユウナがぎゅっと背中にしがみつくのを感じると、抑えきれない嬉しさが身裡に
踊った。例え我身を引き裂かれようと、こんな雑魚如きに大事な女の子を一筋たりとも傷つけさせるもの
か。
「ユウナ。俺が囮になるから、その間に思いっ切り走って飛空挺まで戻れ」
「えっ・・・・ティーダはどうするの!?わたしだけ逃げるなんて、そんな事・・・」
「大丈夫、エースの俊足を信じなさいって!さ、行った!」
ユウナをどんと突き飛ばして追いやり、ティーダは立ち上がりざまに適当な石片を掴むと、黒光りする
長虫の躰に力一杯投げつけた。
「ほら、かかって来い、この蛇ヤロー!」
ユウナの方に気を取られかけた魔物は、ただちに攻撃の対象をティーダに移した。向き直った頭が
シュッと威嚇の息を鋭く吐きかけると、見慣れた相手ながら背中に怖気が走る。
それでも僅かな隙を見逃さず、ティーダは覚悟を決めて敵の懐へ飛び込んだ。
「こっちに来るッスよ!」
そのまま走り抜けようとした足許で、蜷局を巻く尻尾が雨の飛沫を激しく跳ね上げた。
「!」
蓄積した疲労が頭をほんの数秒迷わせ、回避し損ねた背中を強かに打たれて、ティーダは再び地面に
倒れ伏した。重ねて振り下ろされた鋭利な爪が、鼻先を掠めて目の前の岩盤をがりがりと抉る。
・・・ああ。ヤバイかも。
突如時間が緩慢に流れ出し、代わりに五感が奇妙に鮮明になった。魔物が再度爪を振り上げる気配が
明確に感じ取れる。それなのに躰が濡れそぼつ不快感がやけに気になり、ティーダは倒れたままぼん
やりとフロ浴びたいな、と突拍子もない考えを巡らせた。
もしそこに緋色の裾が翻らなければ、爪が今度こそ過たず躰を深々と抉るまで大人しく蹲っていたかも
しれない。
「全く・・・何時まで世話を焼かせる気だ」
余裕を湛えた深みのある声。泥の跳ねた鉄甲付きのブーツが視界を悠然と跨ぎ、地面を力強く踏み締め
た。ティーダがはっと身を起こすのと同時に、アーロンの凝縮された気合いが一閃する。
肉が裂ける鈍い音と共に、断末魔の凄まじい叫びが辺りを揺るがせた。一太刀のもとに斬り伏せられ
た魔物は大きく痙攣しながら地響きを立ててくずおれ、幻光虫の群へと姿を変えてゆく。
「・・・サンキュー。助かったッス・・・」
「死に損なった気分はどうだ。後からたっぷり小言を聞かせてやる」
事も無げに太刀を振って鞘に戻し、アーロンはティーダの側に屈み込むと、無事な方の腕を手荒く引き
起こした。
「痛てっ・・・怪我してんだから、もう少し丁寧に扱ってくれって」
「ガードの本分も全う出来ない半人前が、偉そうな口を聞くな。ユウナにもしもの事があったらどうする
気だ」
「あ・・・そうだ、ユウナは?」
アーロンは黙って顔で背後を示した。
「ティーダ!!」
半泣き顔で、岩陰からユウナがまろび出てくる。差し出した掌は、両手に迎え入れられ、暖かい胸に
柔らかく抱き締められた。たちまち激痛も疲労も意識から飛び去り、至福の温もりだけが胸に満ちる。
「はは・・・・俺、カッコ悪りい・・な・・・」
「もう!何言ってるの!無茶な真似して・・・」
ユウナの指を握り返し、ティーダはにっと照れ隠しに笑ってみせる。そうして完全に安堵してしまうと、
あらゆる緊張から解放された躰が急速に機能を低下させはじめた。
「・・・ティーダ!?」
慌てたユウナの声が、あっと言う間に遠離った。睡魔は疲弊しきった精神を優しく忘我の域へ誘い、
ティーダは半ば気を失うように際限なく深い眠りの淵へ落ちていった。
ま。前置き終了・・・ッス・・・・
ようやくエチに突入できるヨー(号泣
泣いてくれるな、蜜国サマ!!!
これだけでもすごい引き込まれます。秀逸です。
日参して楽しみにしてるンス。
つか、サイトないんすか?
うわぁぁぁぁぁぁぁっッス〜!
こんな良スレ見逃してたのか!蜜国さん最高ッス〜!
うあ……こんな名文の後にこうも外道な話を続けていいのだろうか(逝)
皆の者、許せ。
//////////
頭を垂れた毒蛇を思わせる、ほっそりとした全身の線に対して似つかわし
くないほどに逞しい長物である。ジタンやスタイナー等と違って筋肉の隆起
はほとんどなく、顔付きも肌や髪の質感も女性のようなクジャの身体の中で、
その一部分だけは特別だった。
侍女がそれを大きな果物を持つように両手を添え、幅広の舌で丁寧に舐め
る様に、ダガーは、見入ってしまっていた。
そういったことに関する僅かな知識の幾つかを、目の前の光景に照らし合わ
せながら、想像を巡らせ反芻していた。
やがて、侍女が飴の塊のように舐めしゃぶっていたクジャの半身が、全体
を脈打たせ、首をもたげていく。
塊が鈍く動く度に、ダガーは、下腹部に熱っぽい違和感を感じた。
「よく見ているんだよ。君は男と女のことについて、あまりに知らなさすぎる」
クジャは奉仕する侍女の頭を撫でながら言った。
「ほら、彼女の唇に包まれて、僕が育っていく……上手だね、お前は」
侍女は低く喉を鳴らし、たっぷりとクジャに纏わせた唾をすすった。
ダガーは、思わず口に溜まったものを飲み下した。こみ上げてくる淫らな
興奮と比例するかのように、湧き出る生温い唾液は後を絶たない。
だが、目の前で脈動する肉塊は、最終的に自分でも把握できていない秘め
られた場所へ進入していくのだ。
ダガーの火照った肉体を、とらえどころのない恐怖が駆け抜けていった。
「そろそろ、君にも」
クジャは高々と天を差す分身に手を添え、侍女の口元からそれを離した。
//////////
変態だー、変態さんが来たぞー<殴
クリスマスだというのに仕事がクソ忙しくて続き進まず。
今日も職場からカキコだ畜生!
というわけで保全〜
保全のみでレスしてなかった・・・・
ココロ荒んでます、スミマセン
いつも励ましてくださる皆様、どうもアリガトですー
>161サン
サイトは今のとこないです。
来月パソ買い換えたら、作るつもり・・・かも・・・・
>R@no-nameサン
自分的になんとなく、クジャは細くて長い
フランス人タイプだと思ってたッス・・・(w
クリスマスイブ 保全age
>蜜國さま
ティーダを助けに来たアーロンの格好良さにクラクラです・・・
ジントニさん、絵書いてくれないかな・・・って無理か。
展開楽しみッス!
蜜国殿>
アレは姫様ビューからの印象なんで。まあそういうことで。
思っていたより……くらいに考えていただければ。ええ(何さ)
//////////
まだ遊び足りないとでも言いたげな侍女だったが、主の意を察して姿を
消した。
ガーネットに目を向ける。大輪の花のように頬を更に赤く染め、手を唇に
重ねていた。
「……少し、刺激が強すぎたかな?」
耳元で声をかけながら、はだけたブラウスとつなぎを全て脱がせてやる。
「大丈夫。僕も人間の娘とするのは初めてだし……できる限り、優しくして
あげるから」
唇を軽く塞ぎながら、下着に指をかける。
「……あぁ……」
ガーネットが上目遣いに鳴く。
クジャは、湿り気を含んだ布を手にして、意地悪げに言った。
「おやおや、見てるだけでこんなに濡らしてしまったのかい?」
ガーネットは耳まで真っ赤にして、首を横に振った。
「まあいいさ。今、確かめてみるから」
指で下腹部の茂みを撫でる。程良く生えそろった林の奥に指を進めると、
途端に熱帯びた粘膜と体液が絡み付いてきた。
「んんっ!」
既に左右の花弁はぷっくりと充血して、とろけるように柔らかく熟れている。
突き出た蕾を軽く撫でつつ、奥まった裂け目に人差し指を入れ、若い蜜を
すくい取った。
//////////
はーしかしさぶいですなーブルブル
国>國
だぁ〜〜〜
イッテキマス
保全age
昼間からこういうスレageるなって言いたいのは漏れだけ?
保全はsageでもできるしね。
ティーダとユウナの純情物語じゃダメなの?
>R@no-nameサン
いーデスわー。エロイデスわー。ハァハァ
折角エロ導入部分まで辿り着いたのに、大掃除すらままならねえ現状。
ウワァアアン、年越せないよう
でもあんまり間空けるのも何ですので、後でなんとかウプするッスー
つーか年越しエロ創作ライヴですかい?
それはいかがな物だろうか>己
//////////
「そうだね……もう少し可愛がってあげた方が良さそうだ」
分泌量は申し分ないが、未経験だということを考えると、挿入の負荷を
和らげるにはまだ足りないようだ。
クジャは、ガーネットの身体を横抱きにして、自分の膝に座らせた。
脇から手を潜らせて胸への刺激を再開させると同時に、ガーネットの手
を取り、己の半身に触れさせた。
熱く高ぶったものを手のひらに包ませ、少しだけ指を絡めてやる。
ガーネットが初めて知った感触に戸惑っている間も、クジャは、愛撫の
手を休めてはいなかった。
秘部の丘を撫で、茂みに隠れた蕾を指先で摘み取る。
刺激に抵抗する瞬間、手すりを掴むようにものを握り締めてしまい、慌て
てガーネットは手を離す。
「まだ恥ずかしいの?」
「ううっ……んっ!」
クジャは、胸の果実を口に含み、赤ん坊がするように吸い上げた。
手の中でたやすく形を変えるガーネットの膨らみは、クジャのどこかに
潜んでいた、生臭くも力強い、生物としての本能を呼び覚ましていった。
今すぐにでも支配してしまいたい。
だが、そうしたらば間違いなく、腕の中の少女は壊れてしまうだろう。
第一に、自分の流儀に反する、恥ずべき行動だ。
「ガーネット……、僕を愛して」
濡れた口唇を深く、奪い取った。
//////////
きっと来年まで続くかも〜ワラ
ひんやりと心地良い感覚に、たゆたう意識を呼び戻された。
瞼の向こうに光を感じて微かに身じろぎすると、ベッドが背中で柔らかく軋んだ。・・・・・ああ。飛空挺ま
で運ばれてきたのか。薄く目を開くと、額に押し当てられた冷布の向こうに眉を曇らせたユウナの
顔が覗いた。
「ユウナ・・・」
「あ・・・起きた?」
至近距離で安堵の表情がぱっと明るく拡がり、ティーダの胸にじわりと嬉しさを湧かせた。ユウナ、
心配してくれたんだ。宥恕の気配は先刻よりも確かに彼女からよそよそしさを拭い去り、二人の間の
寒々しい距離感をほとんど約めていた。
「気分はどう?」
「うん、すっきり爽快・・・・・・つか、俺、どのくらい寝てた?」
照明を落とした薄暗い部屋の窓からは、午後の物憂げな光が斜めに射し込んでくる。
躰を起こしかけて、そういえば怪我をしたんだったとはっと思い出したが、痛みは既に無く、頭を巡ら
せると、裸の肩からは傷の痕跡すら消滅していた。 余程念入りに、治癒の呪文を唱えてくれたらしい。
「今、お昼過ぎくらいかな。あれからまだ雨、降ってるから。みんなずっと待機してるの」
「そっか・・・・ごめんな。また、ユウナの白魔法の世話になっちまったッスね」
ううん、と笑ってユウナは、ティーダの汗を拭った冷布を取り上げた。側の小台に水を張って置いた
手洗の中に浸け入れながら、再び特別な親しみを取り戻した声で、ごく素直に感謝の言葉を口にす
る。
「庇ってくれて、ありがとう。後先考えずに飛び出したりしちゃって、わたしの方こそ、ごめんね・・・」
「いや!気にすることないって。ガードの努めッスから」
謙遜のつもりで言ってしまってから、ティーダは慌てて言葉を足す。
「それに、好きな女の子も守れないようじゃ、男として失格ッス!・・・・ま、美味しいトコはおっさんに持っ
てかれたけどさ」
「・・・・」
布を絞るユウナの手が止まった。俯いた顔がうっすらと紅潮してゆく。ティーダは慎重に身を乗り出し、
先刻触れ損ねたユウナの肩に、今度こそしっかりと手をかけた。
中途半端なウプスマソ。
アタイも間違いなく来年まで続くます・・・
早く家に帰りたいよ〜
177 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:01/12/29 00:31 ID:m6jLCRDK
age
178 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:01/12/29 04:05 ID:57JBxcie
キマリ小説キボンヌ(w
179 :
:01/12/29 20:12 ID:???
「うおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーんッッッ!!!」
キマリは一際大きく雄叫びをあげると、静かに息を引き取った。
完
一方その頃、リュックは神殿内部を歩き回っていた。
彼女は何かを探すかのように用心深く周りを見回したり探ったりしている。
「あ・・あれ・・・ひょっとして・・・・・」
リュックは神殿の片隅で静かに光る、宝石のようなものに目を止めた。
「ま・・・まさか・・・・こんなに早く見つかるなんて・・・・」
リュックは胸の高鳴りを押さえられないかのように息を荒くしながら
ゆっくりと宝石の光る場所に近づいた・・・
宝石はただ静かに美しい光を放っている。
リュックは震える手を宝石に伸ばした・・・・と、その刹那!!
「うおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーんッッッ!!!」
リュックの背後でもの凄い雄叫びがした。
リュック「まずい!追っ手!?」
リュックは宝石をひっつかむとあわてて後ろを振り返った。
だが、後ろにいたのは彼女の予想した人物とは全く違っていた。
一方その頃、アーロンは海で泳いでいた。
「フッ、何年ぶりだろうか。戦い以外で海で泳ぐなんてな」
アーロンは珍しく上機嫌だった。
それには理由があった。
実はこの近くに数年ぶりにある人間が訪れることになっていたのだ。
「そろそろ・・・約束の時間だな。行くか」
アーロンがそう独り言をつぶやき、岸に向かって泳ぎ出そうとした瞬間、
グイッ!!
何者かがアーロンの足を引っ張っている!
「ぐあっ!!な、なんだと!?」
アーロンが水中から自分の足を引っ張っている何者かの
正体を見極めようと水の中を見ようとしたとき、どこからか不気味な声が聞こえてきた。
「フッフッフ・・・。久しぶりですね、アーロンさん。
俺ですよ。まさかこんな形で会えるとは思っていませんでしたがね」
その声は非常に薄気味悪く、くぐもったような声だった。
一方その頃、ルールーはルカの街の散策を楽しんでいた。
第二章 魅惑の都ルカ
208 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:01/12/29 20:34 ID:ntHHaRZb
好評いただいております一行小説シリーズですが、
小生、正月はハワイと決めておりまして、
しばらく連載を休止いたします。
1月の2週目には元気な顔を見せますのでご容赦のほどを。
予告として、
第三章 ティーダの予感
第四章 キマリの最後
第五章 キマリ復活
第六章 キマリは二度死ぬ
第七章 キマリ見事に再復活 〜もう死にたくない〜
第八章 また死んだキマリ 〜大海原は危険がいっぱい〜
第九章 生き返らなかったキマリ
第十章 キマリの過去 〜アーロンの思いで話(前編)〜
第十一章 キマリの過去 〜アーロンの思いで話(後編)〜
第十二章 キマリ・・・折れた角、好きだよ
第十三章 復活のための最後の秘策
第十四章 執念!!
第十五章 ついに生き返ったキマリ 〜もう死なないで〜
第十六章 また死んだキマリ
第十七章 いい加減にしろ! 〜さまざまな思惑〜
第十八章 ユウナのあきらめ
第十九章 アーロンのあきらめ
第二十章 死んだキマリと生きているリュック(前編)
荒らされてる…鬱だ
211 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:01/12/30 02:38 ID:QTS8LHjg
このスレまだ残ってたのか・・・・
保全
sage
sage
216 :
694:02/01/03 02:23 ID:???
ギコガードさま。
前スレ694です。
「Finis]はワタクシめの駄作でございます。
収録していただいて光栄でございます。
ただ作者が、蜜國さまになっておるかと。
収録していただいて大変恐縮ですが
何卒訂正の程、お願い致します。
蜜國さまにもご迷惑ですので。
>216
すみません、修正しておきました。
あと、こちらの手違いで「Finis」のみアクセス集計が
動いていませんでした。すみません〜。
誰も見ていなかったなんてことはないです!
もしも気にされてたら申し訳ない。トホホ…。
218 :
694:02/01/03 10:58 ID:???
迅速なご対応、ありがとうございました。
収録、感謝いたしております。
あすこに並ぶだけで本望ですんで、お気になさらづ(w
ギコガードさま、あっちのサイトも楽しく見ています。
蜜圀さま、no-nameさま、続きまだでしょうか?
荒らされないウチに早く読みたいよ〜!
シマッタ正月マターリシスギタヨ
でもシーユウ書くまでは死んでも異界から這いずり出てやるので
も少し待ってくらはい>all>クジャガネ>(礼)
sage
保全sage
hozen
久しぶりに来てみたけど、下げでやってるのか。
あ、俺は前スレで一本書いたもんです。
レベルの高い作品2本が連載されてますね。
どうか頑張ってください〜。
セルフィの小説ないでしょうか?
パソ調子悪し。鬱。
//////////
クジャに握らされたそれは、思わず手を引いてしまいそうなくらい熱かった。
骨の一部が突き出しているかと思わせるほど固くて、先のくびれた奇妙な恰好
をしている。
緩く握ると、ベルベットの肌の下で、血流が激しく脈打っているのを感じた。
静脈の浮き出た様は、ツタの絡み付いた尖塔のようにも見える。
好奇心に誘われて、指をその形に添って動かし始めた。
ダガーは、いつの間にかクジャを受け入れることに恐怖を感じなくなって
いた。
自分から唇を求め、口腔に滑り込んできたクジャの舌に吸い付いた。
クジャも変化に気付いたのか、より入念に指の摩擦を与え、敏感な突起を
爪弾いて、ダガーを悦楽の谷へ追いつめていく。
「んぅ……! はっ、んぁ、うぅ……ん」
ダガーを長椅子に降ろす。
弛緩して崩れた両膝の間に、クジャが入っていく。
「先に、楽にしてあげる」
触れずともわかるほど蜜を滴らせた陰部の裂け目に指を入れ、薄い肉に
隠れた蕾を掘り起こすと、舌先で蜜を塗りながら激しく磨き上げた。
熱い刺激がダガーを貫き、白い稲妻となって脊髄を駆け登っていく。
「えぅぅっ!」
達した瞬間、裂け目の奥が何度も跳ね上がり、より熱い蜜を吐き出した。
余波が静まるまで、全身の皮膚が過敏にクジャを感じ、ダガーを震わせ
続けた。
//////////
次回待つべし
syage
たいへん遅まきながら明けましておめでとうございまスー
おお・・・しばらく来ないうちに色んな事が起こっている(w
ギコガードサン、いつもお疲れさまですー。アナタは神だ。
つか、元日の深夜から15時間勤務ってどうよー!松の内は完全に休み
返上デス・・・・しくしく
あんまりムカツクので勤務中にSS書いてみました。
ティーユウの続きの前に、ひとまずお年賀という事でウプ。
ほら、なんていうか胸が妙に騒ぐっていうのか、勘が働く時ってあるじゃない?
それとも単に、雷平原なんてゆー、考えただけで足許に震えがきちゃうような場所に泊まったせい
かもしれない。とにかくあたし、普段は一度眠ったら朝までぐっすりなのに、その夜に限って何故か
目が覚めた。
「ふわぁ・・・・・アレ?」
寝惚け眼で欠伸して、それから異変に気が付いた。ルールーのベッドが空っぽだ。いつも夜更かし
するなって煩いクセに、何処に行ったんだろう。ぼんやり眼を擦りながらベッドから降りた。
遠くの方で身の毛が弥立つような雷鳴が轟いてる。ここの旅行公司って、意外と防音しっかりしてる
みたいで(アルベドの技術なんだから当たり前か)、なんとか耳を塞がずにはいられるけど、うぅ〜。
少しでも意識を飛ばしたくて、眠る前にアーロンのおっちゃんのお酒をこっそり舐めてみたからか、口の
中がべとべとして気持ち悪い。おまけに喉もひどく渇いて焼けつくみたいだ。
「うー、お水、お水・・・・っと」
たまらず手に取ったテーブルの水差しは、けれど空っぽだった。むぅう、ツイてないの。
仕方なくあたしは、すやすや寝入ってるユウナを起こさないように、抜き足差し足部屋を出た。
暗くて長い廊下の窓には、一応きちんと覆い戸がしてあったけど、明るい雷光が隙間からひっきりな
しに射し込んでくる。えーん、コワイよ。調理場って向こうの方なのかな。
ほとんど壁に張り付くようにしてこわごわ進んでいくと、ほんの少し開いてたドアに気付かず、重たい
角にしたたか裸足の足をぶつけてしまった。
「あたっ!・・・もおっ」
・・・あれ。空き部屋の札掛かってるのに、なんだろ?ヘンなの。中にちらりと視線をやった時、白い稲
光がひときわ鋭く閃いた。
「ひっ・・・・!」
反射的に屈み込んじゃったけど、その部屋は窓のカーテンが閉じられてなかったから、強い光が中
の一切合切を煌々と照らし出すのが見えた。カバーを掛けたままのベッドの上で、 ぴったりとくっつ
き合ってる二人の姿も。
・・・・えっ。あれって・・・・・?
「・・・ルールー?ワッカ?」
声に出して呟いてしまった事にも気付かなかった。信じがたいその光景はすぐまた闇に沈んだけれ
ど、あたしは詰まりかけた息を無理矢理飲み下して、屈んだまま扉の隙間から中を窺った。次第に
眼が慣れて薄らいでいく暗闇の向こう側から、甘くひそやかな息遣いがかすかに耳に届く。 それと、
控えめに軋むスプリングの音。
「ぐっ・・・、うぅ・・・っ、ルー・・・!」
「ワッカ・・・・あん・・、ふ・・っ・・・・」
やがてぼんやりと視界に浮かび上がったのは、目を固く瞑って乱れた呼吸を噛み締めるワッカと、
その膝の上に抱かれて激しく腰を揺すられているルールーの姿。綺麗に刷かれたペディキュアが
すぼまった爪先の上で鮮やかに赤く跳ね踊っている。
全身の血が、かっと逆流した。やだ。ちょっと。頭を殴られたみたいなショックが躰を走り抜けて、その
場に立ち竦んでしまう。
そりゃ、この二人がただの間柄じゃなさげのは薄々知ってたけど。いきなり刺激強すぎだよおー!
ルールーの躰はこっちを向いていたから、女のあたしから見ても感動もののおっきなムネが、迫力
たっぷりに重たく揺れるのがはっきり見て取れた。ワッカの掌が、後ろから膨らみを一つずつ鷲掴み
にして、ぎゅうっと押しこねるように動く。指で尖った先端を擦りあげながら、ルールーの腋の下から
頭を潜りこませ、我慢できない赤ん坊みたいに濡れた音を立ててそこに吸い付く。形の整った口唇
が歪んで、はぁん、と切ない喘ぎを洩らした。
すごい・・・・。あんな風にされると、キモチ、いいのかな。
血管が破裂しちゃいそうなくらい胸がどきどきして、顔が熱く火照ってくる。もう見ちゃいけない、と
引き留める声がちらりと頭の片隅に聞こえたけど、反って視線は強く惹きつけられた。
逞しい腕に大きく拡げられたルールーの足の間に、そそり立ったワッカのアレがすっかり沈み込んで、
引っ切り無しに出入りを繰り返してる。男のひとの・・・って、ちっちゃい頃にオヤジとお風呂に入って見た
きりだけど、あんなに膨れ上がっちゃうもの?うわあ。なんか獰猛ってゆーのか、かなりグロテスク。
濡れたもの同士がぐちゅぐちゅと激しく擦れ合う音に気付くと、ますます顔が熱くなった。やん・・・・・
なんか、ヘンな感じ。腰の奥がうずうずして力が抜ける。芯がゆっくり蕩け出して、両足の間をじんわり
流れ落ちてくみたい。
弾みで声を立てないよう口許を抑えた指にきつく歯を立てて、あたしは我知らず震える息を吐いた。
「は・・・あぁん・・・・・っ!!」
我を忘れてるのか、ワッカと二人きりだからなのか。ルールーは日頃の頑なな鹿爪らしさをかなぐり
捨てて、自分から貪欲に繊い腰を振り立てる。寝間着代わりの黒絹のスリップドレスはもう、密着し
た二人の隙間で、無惨にひしゃげた襞襞に変わり果てている。
「あぅ・・・んっ、はぁっ、ワッカ、お願い・・・・もっと、奥まで・・・来て・・・・っ!」
「ふ・・・・うぅ・・・っ、はは、そんなおねだりしちまうなんて・・・んっ・・・・ルーはインランだな・・・・?」
「イヤ・・・ぁ・・・言わないで・・・・!ふぁ・・・・っん」
「こっち・・・向けよ」
ワッカはぐいっとルールーの頭を自分の方に振り向かせた。くねる舌と舌が浅ましく絡まり合う。
「ん・・・・、はぁ・・・・」
いじらしく、一心にキスを貪るルールーは、まるで安心しきった子供みたい。髪を下ろしてお化粧も
していないから、素肌を晒した躰はいっそう頼りなげに見える。そんなルールーを、愛おしくて仕方
ないという熱烈さでもって抱き締めるワッカも、欲望の熱に浮かされた目の中に慈しむような、ひどく
優しい光を湛えている。お互いに特別な表情を曝け合って口唇を重ねる二人の間には、生半可に
太刀打ちできない強い絆が横たわっているんだと、ぼんやり悟った。他人が割り込める余地なんて、
そこにはきっとこれっぽっちも存在しないだろう。何故か、ほんの少しだけ切ない気持ちになった。
「じゃあ・・・こっち、虐めてみっかな」
ワッカのごつごつした指が、ルールーの入り口・・・・深く繋がり合った部分の、少し上のほうを撫ぜた。
汗の玉を浮かべた薄い肩が、敏感に引き攣る。
「あぁあっ・・・・!やあっ・・・・!」
あ、アレって・・・女の子の一番敏感なとこ。ぼうっとなった頭のまま、あたしも寝間着の上からそっと
自分のそこに触れてみた。指がぷっくり尖った突起を探り当てると、周りに重たく湿った感触が纏わり
つく。あん、あたしってば。何時の間にか、こんなにたくさん濡れちゃってる・・・・。
「ルー、5イイか・・・?」
「はっ、あぁっ・・・・ん!すごく、感じる・・・・のぉ・・・っ!」
眉根を寄せて喘ぐルールーの腰が、小刻みに震えだした。白い首筋に何度も甘噛みを繰り返しては
じっくり舐め上げて、ワッカはそこを優しく往復させていた指を、今度はきゅっと摘み上げるように動か
し始めた。
あぁ・・・・誤字ハケーン。5って何だよ、5って
かなりおマヌーで新春早々ウツダ・・・スンマソンー(号泣)
「ひあっ!?やぁっ、イヤあ・・・っ、あん、ワッカ・・・・!!」
悲鳴が一オクターブ跳ね上がる。たちまち吐息のリズムが崩れて、前に逃げていきそうになる腰は
でも、ワッカの腕にがっちりと引き留められた。指に挟み込んだ部分を執拗に弄り、掠れた呼吸の
合間に、ワッカは悪戯っぽく笑う。
「なんだ、止めちまう・・・か?」
「や・・・・意地悪・・・・止めない、でっ・・・もっと、虐めて・・・・あぁあっ!!」
「ルーは、コレがお気に入りだもんなぁ?こら、そんな焦んな・・・って!それじゃ、こーいうのは・・・
どうだ?」
「あぁあんっ!あはっ・・・・・そんなにしちゃ・・・あっ、あっ、ダメ・・・・ダメぇえっ!!」
「・・・っ、ほら、そのまま・・・・腰、もっと動かしてみ・・・」
「あぅ・・・んんっ・・・・はぁ・・・・っ!」
肌と肌がぶつかり合う音が一気に激しくなる。ああ・・・・・もう、なんだか、あたしまで腰がじんじんして
きちゃうよぉ。堪らなくなって膝を摺り合わせると、太腿まで滴り落ちてきた蜜がぬるぬると生暖かく
滑った。
「うお・・・っ!ルー、呑み込まれるっ・・・・うぁっ・・・!!」
「あはぁっ・・・ワッカ・・・ワッカ・・・私、もうっ・・・・!!」
「・・・・俺も・・・・もぉ、出して・・・いいか・・・?」
ワッカの声音が、切羽詰まって低く途切れる。ルールーがふらふらと手を伸ばし、華奢な指先で突き
立ったワッカのモノを、溢れる蜜の中に更に深く引き込もうとして握り締める。
「あ・・・来て、いっぱい・・・・熱いの、いっぱい、中にぃっ・・・・!!」
「うぅっ・・・ルー、イく・・・・っ!!」
ワッカが唸るや、ぐんとひときわ強く腰を突き上げた。ほとんど同時に、大きな震えが恍惚に浸る
二人の躰をがくがくと揺らす。
「ぐっ・・・・出る・・・・出るっ・・・!!」
「あああぁっ・・・!!熱いの、灼けちゃうぅっ・・・・だめぇっ・・・―――!!」
悲痛な響きを孕んだルールーの淫らな叫びが、耳を打って。
「・・・!」
流石に限界だった。あたしは精一杯気配を押し殺してそっと扉から離れると、激しい動悸のする胸を
抑えて、一目散に部屋に逃げ戻った。
ベッドに飛び込んで、頭まで毛布を引っ張り上げてすっぽり隠れてしまってようやく、自分が見た
光景を反芻する余裕が生まれた。
・・・・・ふう。とんでもないもの、見ちゃった。
毛布の狭くて厚ぼったい薄闇の中で、忙しい自分の息遣いが、やけにはっきり耳に響く。掌を胸に
当ててみると、火照ってびっくりするほど熱を持った肌が、うっすらと汗ばんでいた。
「・・・・・・・」
ちょっと迷ってから、つうっと指先を滑らせた。すっかり固くなってる先端を、親指と人差し指できゅっと
強く挟む。
「あ・・・んっ!」
躰を甘やかな快感が走り抜けた。ルールーのおっぱい・・・・ホントに、おっきかったなぁ。あたしのも
いつか、あれくらい育ってくれたらいいのに。今はルールーに及ぶべくもない、ささやかな膨らみを
そっと掌に包み込んで、ゆっくり揉みしだく。
「はあぁ・・・・ん・・・・」
だめ・・・・躰がコーフンしちゃってる。すっごく、気持ちイイ。ユウナがすぐ隣で寝てるのに、止まら
ない・・・よおっ。
「あ・・・・ワッカ・・・・」
ワッカの、あの優しい表情が脳裡を過ぎる。あんな風に一途に大事に抱かれたら、きっと躰も心も
サイコーに気持ち良くなれるんだろうな。皆の前では散々つれなくしてるくせに、ルールーってば
なんか、狡いや。
あたしだったら。人が居たって、大好きだよって言ってあげるのに。そんでもって、あの逞しい躰に
思いっ切りハグしてもらって、キスだって・・・・。
!やだ。あたし・・・何考えてるんだろ。でももし、この手がワッカのだったら・・・・
「ふぁ・・・・」
想像した途端、足の間の蜜がじゅわっと溢れてきた。
ワッカ・・・・・あぁ。吐息にも熱が隠る。胸を弄ってるだけじゃ収まらなくなって、反対側の手を閉じ
合わせた両足の隙間に差し込んだ。
「んっ・・・・やぁ・・・・」
熱く痺れたソコはもう、お漏らししちゃったみたいにぐしょぐしょだ。蹴飛ばすように身を捩って、寝
間着と下着をいっぺんに脱ぎ捨てた。
「ふぅ・・・・んんっ・・・」
後から後からとめどなく湧き出してくる透明な泉に、そっと指を沈める。やん・・・・ココ、さっきよりも
コリコリに膨らんじゃってる。さっきワッカもこうやって、ルールーのおんなじとこを指のお腹で・・・・
「ひゃううっ!!」
びくんと腰が跳ねて、大きな声が喉の奥から噴き出した。慌てて毛布の端っこを、はむっと口に
咥え込む。あぁ・・・どうしよう、指、勝手に動いちゃうよう。ユウナ、いるのに、こんなこと・・・・・
でもいけないコトをしてるんだって思うと余計に、熱く疼く気持ちよさの塊が粘っこく溶けて、躰中に
拡がった。やっぱり・・・ガマン、できないよお!
「ワッカ・・・・あぁん、もっとリュックのココ、撫でてぇ・・・・っ!もっと、強くぅっ・・・」
ぷはぁっと吐き出してしまった毛布に、戦慄く口唇から唾液が滴って糸を引く。端たなくお尻が持ち
上がって、怒濤のような快楽の高波が押し寄せてきた。目を瞑ると、暗闇の中でのしかかってくる
ワッカが、その息遣いまではっきり描き取れる。胸を掴んだ手をいっそう激しく動かして、引っ張った
先端を強く捻りあげた。焦れったい刺激が背筋をざわざわと掃いてくすぐる。
「あはぁっ!イイっ・・・もっと・・・・・もっと、欲しいのぉ・・・っ!!」
気持ち良すぎて、他の事をもうなんにも考えられなくなる。瞼の裏側で、ワッカがあたしの潤おった
割れ目をなぞり、指を浅く突っ込んで、滑る泉の中をいやらしく掻き回した。ワッカ。ワッカ。もっとえっ
ちなコト、あたしにもたくさん、して欲しいよぉ・・・・っ!
「あぁ・・・・ひっ、ああんっ、ココ、すごく感じちゃうぅ・・・・っ・・・・ヘンに・・・・なっちゃうよぅ・・・・!」
無我夢中で指を動かすうち、硬い爪の感触が、捲れて剥き出しになったそこを不用意にがりっと
掠めた。剣呑な熱がびりびりと腰に飛んで、目の前に白い閃光が散る。
「ひっ・・・・・・かは・・っ!!」
ほとんど痛みに近い、激烈な快感が下腹部でぱちんと弾けた。ありとあらゆる神経が、ある一点の
高みに向かって狭く細く引き絞られていく。極限まで研ぎ澄まされた感覚が躰の中心を刺し貫き、
あっけなく意識を陶酔の彼方にさらわれる。
「あ・・・あ、イくっ・・・・イっ・・・ちゃう、よおっ・・・・!!」
全身からどっと汗が噴き出して、ベッドに押し付けた背中がきゅううっと反り返る。 強張った指の下で
濡れそぼった襞がひくひく震えるのを感じながら、ねっとりした快感の渦が頂点を突き抜ける最高級の
快さに我を忘れて、あたしは途切れ途切れに鳴き続けた。
「はぁ・・・・はぁ・・・・っ・・・・・ん・・・・・」
荒れ狂う波はやがて、腰のあたりにわだかまって淫猥な気怠さに変わる。滅茶苦茶に捩れたシーツの
上にぐったり手足を投げ出すと、蹂躙されつくした快感の余韻にぶるっと鳥肌が立った。
すっごく、キモチよかった・・・。こんなに感じちゃったの、初めてかも。
「ワッカ・・・・」
名前を呟くと、だらしなく大洪水を溢れさせた足の間がじわんと痺れた。あん・・・まだ、止まんないよお。
自分がこんなにイヤらしい女の子だなんて知らなかった。それとも、あたし・・・・もしかしてワッカのコト、
好きだったのかな。
「・・・好き?」
あんまり突拍子もない考えで、思わずびっくり笑いがくくく、と漏れ出た。確かに一緒にいると楽しいし、
とっても優しくしてくれるからつい甘えちゃうけど、そんな訳ないじゃん!その目に映るのは他の女だと
分かってて、しかもこれ以上はないってほどラブラブなとこを見ちゃって、それでも欲しがるほどあたし、
趣味の悪い性格じゃない。
でも。もしあの腕に抱かれたら、どんな感じがするんだろう?ルールーのポーカフェイスだって解かせて
しまう位に強力な、快楽の魔法。
それは、とっても試してみたい・・・・かも。
垂れ落ちた涎でべとべとになった口の周りを、舌でぺろりと拭った。心よりも、カラダに触れてみたい。
これってやっぱ、オトメの恋の動機にしては不純極まりないかなぁ?淫らな熱気の籠もった暑苦しい
毛布の中でいっそう躰を屈めて、密やかな笑い声を高くする。
よし、決めたっと。あたしのショジョ、絶対ワッカに捧げちゃうんだ!
ヤダって言われても、アルベドの知識でもってチョイチョイってやれば、ワッカをその気にさせるなんて
楽勝だもんね。えっへっへー。あんなに気持ち良さそうな事、ルールーにばっかり独り占めさせないん
だから!
「よっし!」
一人気合いを入れて、毛布を勢い良く跳ね退けた。途端にごろごろと不吉な落雷の音が遠く轟いて
閉めた窓ががたがたと喧しく揺れる。一瞬、不遜な決意を天の神様に咎められたような、後ろめたい
気持ちになったけど、天罰の一つや二つ、下されたってちっとも構わない。あたし、何としても、ワッカと
えっちしたい。
ああ、早く朝が来ればいいのに。そしてとっととココを抜けたら、色々作戦練らなくちゃ。うーん、ちょっと
楽しくなってきちゃったかも?
「・・・ごめんね、ルールー?」
淫靡な期待に妖しく胸を踊らせつつ、あたしは空っぽのベッドに向かってにんまりと手を合わせた。
終わりです。
シチュはありがちなくせに訳ワカランほど粗いのう・・・
年明け早々しょっぱいSSでスマソ。
ではでは、今年もティーユウの続き頑張るますー。
R@no-nameサンの続きも禿しく楽しみにしてるますー!
dat落ちしそうage
226ちょっと直したいかも……
次回訂正版アプさてください〜
蜜國殿>
仕事始め(なのか?)ごくろーさまでしたー
うぅん、自分も早う10書きたいッス
241 :
名無し:02/01/06 02:54 ID:???
蜜国様、(・∀・)イイ!!です〜♪
リュックがよいことしてるのも(・∀・)イイ!!けど、
同室にユウナがいるってーのも萌え萌え!
ズーレーの予感?もしたり(;´Д`)ハァハァ・・・モノです♪
続き楽しみにしてますね〜♪
ここに小説書くのってエロ無しじゃだめなんですか?
>242サン
ワタクシ的には、とりあえずなにかのカプネタであれば
スレの許容範囲内かと思いますガ。
蜜国様、ティダ×ユナ楽しみに待っています。ワクワク。
ただのファンなのでこれからも読み続けます。
キマリ×リュック
キマリ×ルールーをキボン
ナナキ×ティファ
ナナキ×ユフィをキボン
まずは226再アプ御免
//////////
クジャに握らされたそれは、思わず手を引いてしまいそうなくらい熱かった。
骨の一部が突き出しているかと思わせるほど固くて、先のくびれた奇妙な恰好
をしている。
緩く握ると、ベルベットの肌の下で、血流が激しく脈打っているのを感じた。
静脈の浮き出た様は、ツタの絡み付いた尖塔のようにも見える。
好奇心に誘われて、指をその形に添って動かし始めた。
ダガーは、いつの間にかクジャを受け入れることに恐怖を感じなくなって
いた。
自分から唇を求め、口腔に滑り込んできたクジャの舌に吸い付いた。
クジャも変化に気付いたのか、より入念に指の摩擦を与え、敏感な突起を
爪弾いて、ダガーを悦楽の谷へ追いつめていく。
「んぅ……! はっ、んぁ、うぅ……ん」
「……先に、楽にしてあげよう」
クジャはそう言って、ダガーを長椅子に降ろし、弛緩して崩れた両膝の間に
潜っていった。
触れずともわかるほど蜜を滴らせた陰部の裂け目に指を入れ、薄い肉に
隠れた蕾を掘り起こすと、舌先で蜜を塗りながら激しく磨き上げた。
熱い刺激がダガーを貫き、白い稲妻となって脊髄を駆け登っていく。
「んんっ! えぅぅっ!」
達した瞬間、裂け目の奥が何度も跳ね上がり、より熱い蜜を吐き出した。
余波が静まるまで、全身の皮膚が過敏にクジャを感じ、ダガーを震わせ
続けた。
//////////
ガーネット喘がせ難いよぅ……シクシク
続き〜
//////////
クジャは、ぐったりと脱力したガーネットを抱き起こした。
「キスしてごらん」
薄く開いた唇の前に、己の半身を差し出す。
言われるままに、ガーネットはその頭部に手を添えて、口付けをした。
「これから、僕は君の中へ入っていく。君と一つになるためにね」
黒髪を撫で付けながら、言い聞かせるように話した。
幾分か、ガーネットの呼吸が落ち着いてきたようだ。
「怖がらなくていいよ、ガーネット……僕ともっと楽しいことをしよう」
頬に軽く、唇を触れさせた。腕を背中に回し、腰の位置を重ねる。
「いくよ?」
こくり、とガーネットは頷く。
気だるく潤んだ瞳。火照った女の目だ。
クジャは、唇を奪う勢いで、寝椅子にガーネットの背中を押し付けた。
亀裂の入り口に、先端を浅く沈めていく。
それだけでも、熱い。
「んぁう……! くぅ、うぅ……ん」
「息を、全部吐いてしまうといい。それから、ゆっくり吸って……」
少し沈めては引き抜き、また送り込むという往復を繰り返しながら、処女壁
を押し開いていった。
//////////
外道なんだかやさしーんだかわかんなくなってきたよ>クジャ(トホ−)
>R@no-nameさま
強引だけど優しい、という所がイイ!です。いい初体験だなあガーネット...
この話のクジャに萌え〜。
251 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/01/10 22:24 ID:UsXL0dJI
クジャ、(・∀・)イイ!!
「ユウナ。ほんとに、ごめんな・・・・」
濡れた指が、そっと手の甲に重ねられた。
「いいよ。もう、気にしないで・・・・・」
ユウナが顔を上げ、視線が柔らかく絡み合う。ティーダはその紅潮した頬に、指を怖々と這わせた。
さっきまでもう二度と触れられないかと思っていた、すべすべとした肌の感触。熱い感動がじいんと
湧き出す。手を伸ばせば触れられる場所にユウナが居るって、なんて素晴らしい事なんだろう。
されるがままに指の愛撫を受けながら、ユウナは暫く躊躇っていたが、やがて頬の朱を更に濃くして
今にも消え入りそうな声で問うた。
「ね・・・ティーダ。ホントにわたしの事・・・好き?」
「えっ・・・ああ!当然、だろ・・・」
じっと見つめるユウナの顔があまりに真剣なので、ティーダにも急に恥ずかしさが伝染する。どぎまぎと
外しかけた視線を、顔を包んだユウナの両掌によってきちんと真正面に引き戻された。
「ああ、じゃなくって。もう一度、ちゃんと言って?」
しっとりと潤んだユウナの大きな眸。まるで吸い込まれそうに、いじらしく濡れた深い光を湛えている。
ティーダは心臓が一打ちする毎にその脈動を強めていくのを意識した。胸が苦しいほど締め付けられ、
吐息がひとりでに震える。こんな瞬間に遭遇する度、ユウナの為ならいつ死んだって構わない、という
決意は更に強さを増す。
少しずつ、注意深くユウナを引き寄せて、ティーダはその愛らしい耳元でこれ以上はない程明け透けな
本心を囁いた。
「・・・好きだよ。俺、ユウナのことが大好きだ」
ふっと微笑みの気配がこぼれるのが寄せ合った頬に直に伝わり、ユウナの口唇も同じようにティーダの
耳元に近付いて、同じ種類の囁きを落とした。
「わたしも、キミが大好き・・・だよ。だから・・・・もうね、怒るの止める」
「ユウナ・・・!」
喜びと愛おしさが強い衝動となって全身を走り抜けた。思わずあらん限りの力で、華奢な躰をぎゅっ
と抱き締めてしまう。
「あっ・・・」
「わ、っとと・・・ゴメン!」
「もう、謝らなくっていいのに・・・」
慌ててぱっと躰を離すと、ユウナがおかしそうにうふふ、と笑った。ユウナ。俺の大切な大切な女の
子。切なく感情が昂ぶる。しかしもう決して無様に暴走すまいとティーダは深呼吸して、壊れ物を扱う
ように大事にユウナの顎を持ち上げた。
「な。キス・・・していい?」
「うん・・・・・」
恥ずかしげに頷き、ユウナは目を閉じてティーダの乾いた口唇を口唇にふんわりと受け止めた。優
しく抱き寄せると、少しだけ躰が強張ったが、すぐに柔らかく解けた腕が首に回される。半日離れて
いただけなのに、お互いの体温がひどく懐かしい。やがて息苦しさに負けてしまうまで、長い長い時
間、そうして温もりを貪り合っていたような気がする。
どちらからともなく口唇が離れると、二人は額をくっつけ合ったまま照れ臭い笑みをくすくすと交わし
合った。栗色の髪がさらさらと流れて、ユウナの頭が肩口にぽすんと埋められる。キスで湿った口唇が
肌に触れ、ティーダの背筋を微かに震えが走った。
「あ・・・ティーダ、もしかして寒い?」
「い、いやっ、平気ッス!」
疚しい反応を感付かれてしまい、慌てるティーダにユウナは更にぴったりと身を寄せた。ああ・・・半日
ぶりのティーダの匂いだ。ほっとするようなお日様の、乾いた暖かい匂い。
「こうしたら・・・少し、温かくならないかな?」
ああ、とかうう、とか不明瞭な返事を返す少年に構わず、脇の下に両腕を差し込んで、裸の背中を抱き
締める。きっと何があってもわたしを守ってくれる、と疑いなく信じられる。誠実で深い愛情に満ちた躰。
引き締まった胸の筋肉の列を、服越しにも頼もしく感じ取るとずきんと甘い衝撃が心臓を打った。
ティーダって、こんなに逞しかったんだ・・・。
訳もなく、かあっと頬が熱くなった。やだ、わたしってば。
「あ、あの、ユウナ!ほんとにいいって」
肩を抱かれ、躰をそっと引き剥がされる。密接した温もりが急速に消えてしまうと、形容し難い心細さが
どっとユウナの胸に迫ってきた。
「俺、もう起きるよ。傷は治してもらったし、寝不足もすっかり解消したからさ」
枕元に置かれた服にそそくさと伸ばされかけたティーダの腕を、ユウナは縋り付いて引き留めた。
「・・・・待って」
あうあう。ペースダウン著しくて申し訳アリマセン
R@no-nameサンの美しい文章見てるとヘコむ・・・
なんでアタイはこんなにもだらだら書いてしまうのか・・・
でもそれはそれとしてクジャ禿萌え。ハァハァ
ボスキャラにこんなに萌えられるなんて思ってもミナカタヨーグレイツ!
お二人方、いいですなあ。
ティユウは、これからユウナがどういう風に性に目覚めていくか楽しみだあ〜。
クジャガネは、結構クジャが優しいのが意外性があってgood!
次のシーユウも楽しみっす。
遅レスですが、
>>229〜からのSS激しく良かです!!
リュックたんハァハァワッカたんハァハァ…
保全sage
クジャガネ、いいなあ...
年上の手練なお兄さんに、優しく手ほどきを受けながらの甘美な初体験。萌える〜!
260 :
パフパフ親父:02/01/14 11:31 ID:yg9pC5z1
次第に飛行艇のあちこちでエラい事に!!
私もネタだけはため込んでるんですけどねぇ・・
ピーーーとかピーーーとか。
如何せんここはレベルが高くていらっしゃって。
あぁそれにしてもティユウ素敵!!萌えますわ。
最後までドキドキさせて頂きたいものです。
保全!!
エロじゃのうてもええねえ・・・
作家さんがた期待してますわ
ティユウ続き気になるっス!!
蜜国さん頑張って下さい!!
生殺し休載ゴメンネ……>all
Λ_Λ
(T∀T)
_φ___⊂)
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
蜜國殿もマケルナ〜
Λ_Λ
(T∀T)
_φ___⊂)
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
ウワーンズレテルヨ
しばらく書き込んでませんでしたが、
お二人ともいいっすねぇ♪
>R@no-nameサマ
クジャのえせやさしさっぷりがいいっすぅ〜
それでまた一気に鬼畜に行ったらツボ・・・(をい
>蜜國サマ
青春! って感じでイイっす!
しかしこのままエロまでいくと、事の次第を知っている
ワッカやらがどういう反応を示すのか楽しみかも(w
ヒイー続き滞り申し訳ありませヌー
ていうか、とっても今更ですが、これだけ長くなるとその場の勢いで
話を進めちゃイカンデスネ・・・
軌道修正を試み中です。
も、もう暫しの猶予をお許し下さいまし。
ベルセルクラウドアゲー>キンハースレ参照
でもセフィ以外のソルジャー陣て文中出すの苦手なのよねー
それで止まってる在庫在るし(爆) まあここで書く事じゃないすけど
//////////
「うぅ……っ! はぁ……ぁぁ!」
苦しいほど強く、ガーネットは侵入者を締め付けた。
密着する熱い肉襞。
「いいよ、ガーネット……そう、そのままで……」
クジャは、最適な角度を探り当て、息を合わせながら蜜壷の底へと向かった。
最後の隔たりを貫いた瞬間、ガーネットはクジャの肩に爪を突き立て、激しく
鳴いた。まだ幼さを漂わせる少女の肉体が、逃げ惑う子鹿のように跳ね上がる。
クジャは、背中を掻きむしる爪よりも強く、ガーネットを抱き締めた。
「は……んっ! ひぃ……っ!」
明らかに、ガーネットは苦痛に息を引きつらせていた。
「……今のは、痛かった?」
頬にキス。それから唇を割って、歯茎まで愛撫する。
クジャの背を駆け回っていた手が、徐々に静まっていった。
「全部入れるまで我慢できる?」
潤んだ両目をつむって、ガーネットは首をしっかりと縦に動かした。
「いい子だ」
睫毛についた滴を唇で拭い取り、再び、切っ先を奥へと沈めてゆく。
内壁が初々しく小刻みに震えている。
穏やかな進行と休止を重ね、ようやく、全てがガーネットの中に収まった。
//////////
んとねー、甘々鬼畜はシーユウまで待っててくれや(w;>壊815殿
270 :
名前は無い@ただの名無しにようかい:02/01/20 23:40 ID:HpOamoTG
下過ぎ。
お二方、応援しております。
キマリたんはありますかー?
272 :
さる:02/01/23 00:11 ID:KnTmJq2k
プロローグ
今、この惑星(と書いてホシと読む)にかつてない危機が訪れようとしていた。
世界的大企業【珍羅カンパニー】の開発した惑星エネルギー採掘技術【満光システム】
の普及により、惑星の精力は1日3回半の勢いで日々搾り取られていたのだ。
もしこのまま抜かれ続けると、惑星(と書いてさっきのアレ)は二度と立たない
フニャチン野郎になってしまう!!まさに男の操、大ピンチである!!(ToT)
この危機に対し、敢然と立ち上がって礼して着席した一人の男がいた。
奴の名前は【クラウド鈴木】。かつて珍羅カンパニー最強の特殊部隊【ソルジャー】
クラス1stに所属していたが、入隊3日目にして女性社員にセクハラ行為を働き
スピード解雇されたという輝かしい経歴の持ち主だ。
青い瞳は満光を浴びたソルジャーの証し、赤い眼玉は寝不足の証し、黒い乳首は
遊びすぎの証しで、ピンクの亀頭は仮性の証し!!文句あっか、コンチキショウ!!(ToT)
この物語は、彼と愉快な仲間達が高校ラグビーを通じて更正し、わずか数年にして
全国優勝を果たすまでの軌跡を、余すところなくドラマ化したものである。(ウソ)
273 :
さる:02/01/23 00:13 ID:KnTmJq2k
第壱話「激走、クラウド鈴木!!」
フッ、どうやら約束の時間に遅れたようだ。(ここで例のWhy?のポーズをする)
オレの名前はクラウド鈴木、元珍羅ソルジャー・クラス1stの何でも屋だ。
今から3年程前、オレの生まれ故郷【シャブルペニス】を焼き払い、過疎化に
追い込んだ憎き宿敵【セフェラス】を倒すため、今日も孤独な旅を続けている。
274 :
さる:02/01/23 00:13 ID:KnTmJq2k
たまたま旅路の途中に立ち寄った【満光都市ミッドガル】で、オレは幼なじみの
【ティファ(本名:山田花子)】と偶然再会した。
てっきり3年前の事件で死んだものだと思っていたが、ゴキブリ並みの生命力と
ホルスタイン並みの巨乳パワーでしぶとく生き残ったらしい。
今はミッドガルのスラム街で悪徳キャッチバーの看板娘をしているそうだ。
オレは誘われるままに彼女の店へ行き、恐いお兄さん達に囲まれた席へと腰掛けた。
ティ「本当に久しぶりね、クラウド。あっ、何か飲む?」
ウド「・・・そうだな、いつものヤツをくれ。キツイのを頼む。」
ティ「わかめ酒ね。すぐ作るから待ってて。」
275 :
さる:02/01/23 00:14 ID:KnTmJq2k
それから俺とティファ(旧姓:玉袋モミ子)は昔の思い出について語り合った。
俺がティファのパンツを盗んだ事、それを使って自慰してる所を母ちゃんに見つかり
「ウドちゃんもそういう事する年頃になったのね〜・・・。」と遠い目で言われた事、
ウチの親父がティファの母親と不倫してた事、それがバレて母ちゃんに絞め殺された事、
母ちゃんと一緒に親父をコンクリート詰めにして海に投げ捨てた事、etc...
ティ「懐かしいわね。あの頃は毎日がまるで夢のように楽しかったわ。」
ウド「そろそろ行くぜ。いつまでもこの街で思い出に浸っているヒマは無いからな。」
ティ「・・・そう、行ってしまうのね。じゃあこれを受け取って。私の気持ちよ。」
276 :
じょん:02/01/23 00:15 ID:nCrZ0ffb
277 :
さる:02/01/23 00:15 ID:KnTmJq2k
そう言ってティファ(源氏名:亀頭スジ子)は一枚の紙切れをオレに差し出した。
ラブレターかと思って軽い気持ちで受け取ってみると、なんとその紙に「お会計:
30万ギル」と書かれていたので慌てて遁走。
ドスを片手に追いかけてくる恐いお兄さん達に10馬身差をつける大逃げだったが、
第3コーナーを曲がったあたりで惜しくもスタミナ切れ。
ゴール直前で白い奇跡ミドリマキバオーに追い抜かれ、ナニの差で二着に終わった。
ウド「フッ、燃えたよ、タレ蔵。真っ白に燃え尽きたぜ・・・。」
極道「いいからちょっと地球寄ってけや!!兄ちゃん!!」
こうして一夏の恋はハズレ馬券とともに府中の空へと散った。グッバイ、犬山犬子。(T_T)
278 :
:02/01/23 00:17 ID:KnTmJq2k
第弐話「苦悩、金策の日々!!」
フッ、どうやら出勤時間に大遅刻したようだ。(ここで涙ながらに遅延証明書を提出する)
オレの名前はクラウド鈴木、元珍羅ソルジャー・クラス1stの洗濯屋ケンちゃんだ。
279 :
さる:02/01/23 00:22 ID:KnTmJq2k
実はこれ自分が作ったものじゃないんだ。
このスレの主旨とは違うけどコピペしていいかな?
280 :
じょん:02/01/23 00:24 ID:nCrZ0ffb
281 :
さる:02/01/23 00:25 ID:KnTmJq2k
ティファ(通称:ガラナコーフンチョ子)から30万ギルもの大金を騙し取られた
オレは、仕方なくアルバイトをして借金返済を試みることにした。
こんな腐った世の中だ、元ソルジャーの腕を必要とする雇用先ぐらいどこにでもある。
客A「すいませ〜ん、チーズバーガーとコーラのSくださ〜い。」
ウド「ついでにポテトと尊師の残り湯も買っていけ。御会計は有り金全部でOKだ。」
店長「コラ、新入り!!ちゃんとマニュアルどおりに接客せんか!!」
ウド「フッ、マニュアルだと?オレには興味の無いことだ。+(-_-)y」
店長「お前ちょっとクビ!!って言うか、かなりクビ!!」
ウド「フッ、オレ達の乗った列車は途中下車できないのさ。+(-_-)y」
店長「いいからクビ〜〜〜!!!(ToT#)」
282 :
さる:02/01/23 00:25 ID:KnTmJq2k
やれやれ、どうやらあまりに優秀なオレの仕事ぶりを見て嫉妬したらしい。
まったく、こんな些細なことでいちいち他人を恨むとは実に心の狭い野郎だ。
男はもっと大海のような広い心を持つべきだぜ。恨み事など人間のクズのすることさ。
オレは暗愚な店長の行く末を案じつつ、ヤツの名前の書かれたワラ人形と五寸釘を手に
神社へと向かった。もちろん恨みを晴らすためだ♪(←人間のクズ)
283 :
さる:02/01/23 00:26 ID:KnTmJq2k
翌日、アホの店長が原因不明の病気にかかって救急病院に緊急収容されている頃、
オレは本屋でティッシュ片手に求人情報誌エロトピアを立ち読みをしていた。
・・・ん?なになに?「反珍羅組織【アナポンチ】の新規会員を募集しております♪
貴方も私達と一緒に公共施設を爆破して爽やかな労働の汗を流してみませんか♪」だと?
フッ、オレには関係の無い話だ。他人と群れない事がオレのポリシーだからな。
「(広告の続き)なんと成功報酬は1件につき10万ギル♪さらに三食昼寝付き♪」
フッ、オレにピッタリの仕事のようだ。人様のために働くのがオレのモットーだからな。
オレは近所のガキからカツアゲした珍羅社製最新バイク・ママチャリにまたがると、
一路アナポンチのアジトがあるという【五番街スラム】へと向かった。
284 :
さる:02/01/23 00:32 ID:KnTmJq2k
ごめん、これ以上は無断コピペだから
どうしても続きが読みたい場合は上記に
書いてある何かの単語を検索してそれらしい
サイトをみつけてね。
ここにURL書いたらそこが荒らされそうだからね。
そのサイトの名前のヒントは男なら一度なら深く考えるもの。
そして、エロっぽいが決してエロではない。
284 :さる :02/01/23 00:32 ID:KnTmJq2k
↑(゚Д゚)ハァ?
FISH ON!!!!>287(・∀・)イイ!!
この本ホスィんだけど百合ネタとか混ざってない?
そゆのは正直なところいらないんだが(を)
いやぁ、自分もそういうの買ったことないし、
他の作者さんの作品も混ざってるから、リンク張った人以外だと
入ってそうな・・・・。
しかも本はほぼ完売だと〜
そのうちWebでデータ販売? してくれるまでまつまでないしかないかも
入ってそう>百合が入ってそう
訳のワカらん文章かいてしもうた
ティユウの続きまだかなあ・・・(催促すんまへん)
うはーすっかり御無沙汰しております(怯)
ティユウ、も、もう暫し待ってくださいませ・・・・
時間と精神にゆとりがナッスィングー(泣)
大したもん書けてない癖に中途半端な中断、心の底からスミマセン
続きぃ!(空元気)
//////////
秘膜を押し破られた瞬間、焼け石を飲まされるのにも似た激痛が、下腹部
から駆け登り、ダガーの全身を突き抜けた。
もしや子宮を貫いて、腹腔に達しているのではとさえ感じた。
だが、それはとても甘美で、力強い衝撃であった。
「まだ、痛いかい?」
クジャは腰を押し当てたまま、動かずにいる。
「……んぅ……」
音叉の余韻のように漂っていた鈍痛が、熱を帯びた快感に置き換わって
いくのを、思考の吹き飛んだ頭の片隅で感じていた。
こそばゆい疼きは波となって、骨の髄まで震えさせた。
ダガーは、打ち込まれた未知なる感覚の虜になっていた。
痺れの抜けてきた腕をクジャの肩に回し、力を込めた。
自分の体内にあっても、男が強く脈打つ様が伝わってくる。
「気持ちいい?」
「う、うぅ……」
クジャの手が、ダガーの頬を触れ、髪を撫でている。
時折、固い爪の先が肌をかすめた。
「……僕も気持ちいいよ。君の中はとってもあったかくて、柔らかくて……
凄くいい気持ちだ」
襟足の辺りに顔を埋めながら、クジャはそう言った。
何故か、ダガーは、その言葉が嬉しくて、たまらなかった。
//////////
しかしだ、エロ本のシチュとしてしか本が無いカプっつーもの悲しいね(涙)
レスさんきゅでした〜>ただの名無し殿
R@no-name様
すごい文才ありますねーうらやましいです!
クジャ(・∀・)イイ!です
蜜国様
あせらずにすてきな文章を練って下さいませ〜
待ってます
sage
蜜國殿〜頑張っておられますか〜?シンパイダヨウ
//////////
少女の温もりに包まれているだけで、腰から下が溶けていくような心地に
なる。秘裂の奥でうごめく襞が、奥へ、更に奥へとクジャを誘っていた。
「離さないよ、ガーネット……」
切ないほどの支配欲。
「瞳も、唇も。それに……ここも」
ガーネットの手を、二人が繋がっている箇所へ導く。
「君のここが、もっと欲しいって僕を呼んでる……僕も君が欲しいよ、
ガーネット」
指を触れさせながら、埋め込んだものを半分程度、外へ引き出した。
「もう、動かしてもいいだろ?」
ガーネットが頷くのを見て、クジャは、秘部に触れさせた手を握り、引き戻し
た部分を一息に沈めた。
「うぁうぅ!」
艶めかしい音を立てて、濡れた肉が擦れあう。
「くっ……!」
激しい締め付けがクジャを襲った。
手厚い前戯を施したとはいえ、今宵、初めて男を迎えたばかりの身体。
征服されることを、易々とは許さない。
「ガーネット……好きだよ、ガーネット……」
次第に、クジャが蜜壷を行き来する距離は長く、間隔は早さを増していく。
擦れる肉の隙間からは、圧迫され、押し出されたガーネットの甘露が滴って
いた。
//////////
愚妹が置いてったシーモアさん(\2500)に睨まれながらエロ作文書き(;´Д`)ハァハァ
お二人共、頑張れ〜!!
潜伏解除? sage
>R@no-nameサマ
確かにエロ以外のシチュエイション皆無っすな(w
<クジャガーネット
しかしここまで来ても鬼畜クジャを心の中で信じている
おばかさんな自分がここに・・・・。
しかし、2500円のスーモア老師とはΣ( ̄▽ ̄;)
>蜜國サマ
ぼちぼち、マターリと待っておりマス〜〜
>R@no-nameサマ
クジャの激情が感じられて(・∀・)イイ!です。アレの最中でもおしゃべりなんだね
クジャ...。ガーネットも結局クジャを受け入れちゃう所がエッチでいいですな。
300get&保全age
301 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/02/01 20:54 ID:QA2juynE
クジャガネあまり興味なかったけど結構イイネッ
久々に萌えました
アリガトゥ!
302 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/02/01 22:18 ID:768T80Jm
クロノトリガー希望
クラウドとティファの18禁のエッチ小説
置いてあるサイト教えてください!!
hozen
FF9やってないけど、クジャガネ読んだらやりたくなってきたよ
蜜國サマもうこないのかな?
∧_∧
( ・д⊂ヽ < 寂しいよぉ
/ _ノ⌒⌒ヽ.
( ̄⊂人 //⌒ ノ
⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
あれ、ズレチッタ?。
>306
すいません。密かにスレには日参してるんですが、
今全く続きに手をつけられない状態なんでカキコして
ないだけです・・・・ウウウ
できるだけ近いうちに何とかしますので、気長に
待っててクダサイマシー
ずっーーーと待ちます。σ(≧▽≦ )
実は私は卒論がかけません。遅筆というか止筆。留年ほぼ決定。
蜜國サマの文才を分けて欲しいものです。
。・゜゜・(≧∀≦)・゜゜・。激しくキボ-ン!
本をどれだけ読んでも培われない、文才は与えられた才能です。
キット。みんなを楽しませる才能だわ。
クジャのこともここで初めて知りました。みなさん素晴らしい。美しいエロス万歳!
待ってる。保全。
僕も待つ!
「ちょ、ザックス! 見つかったらどうすんのさ。」
「大丈夫だってクラウド。セフィロスの部屋なんかに人なんかこねーって。だからここで少し遊んでこうぜ。」
「でも、セフィロス来たらどうするんだよ。」
「あ〜あの人は今日休み。」
「だからセフィロスの部屋に連れてきたのか・・・。」
「へへ、まあな。ほら、こっち来いよ」
──しばらくして──
「え、ちょっと大きくない?」
「大丈夫大丈夫。」
「無理だよ。そんなにおっきいの入らないよ。」
「ぜってー入るって。いいか・・・ほら、入った」
「あ、ほんとだ・・・」
「でも少しきついか?」
「ううん、大丈夫みたい。」
「よし───」
「・・・お前達、人の部屋で何をしている?」
「「セッ、セフィロス!!」」
「なんで、今日は休みじゃ・・・」
「書類を忘れたから取りに来たのだ。」
「あ、そ、そうなんだ・・・」
「俺のいない間に人の部屋で遊ぶとはいい度胸しているな」
「・・・ごめんなさい」
「で、何をしてるんだ?」
「あ、え〜とそのー・・・」
「なんだ? (近づき)・・・!!!!」
「ごっごめんなさーい!!」
「マジごめん!!」
「お前達・・・あれ程・・・人のパズルをするなと言っただろうが!!」
「これはその、なんだ、出来心ってやつでさ、悪気があったわけじゃ・・・わ、ちょっとセフィロス! 刀ぬくな〜っ!!」
「うるさい!!」
英雄さんはパズルがお好きでした。ちゃんちゃん。
官能じゃないよこれ。しかも意味不明だし。
・・・すまん逝ってくる。
313 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/02/08 20:12 ID:XdTR1Mm3
>311-312
ワラタ
はうっ、そんなに誉めないでください(汗)
このクジャは本編から遙かにかけ離れた俺様印のレプリカントですからっ(w
//////////
最も奥の部分へ熱源を送り込み、そこに刻印を残すかのように、猛る感情
の波を刻みつけた。
無心に身体をぶつけあった。
少しでも肌を離すのが、心裂かれるほど苦痛で、息継ぐ間さえも惜しいくらい
だった。
「はっ……! んぁぅ……っ!」
無意識にだろうが、ガーネットの腰は、より深く結びつこうとして、クジャの
下で泳いでいる。
絶頂は間近だ。
「僕を、置いていかないで……」
唇を絡ませ、頂上への道を、勢いに乗せて駆け登った。
ガーネットが背を反らし、腰を浮かせた。
押し当てられた花弁は、小刻みに痙攣していた。
「はひぃ……いっ、いゃああぁぁぁ……!」
か細く消え入る悲鳴を耳にしながら、クジャは、膨張しきったものを深みへ
突き立て、押し寄せるままに放出した。
クジャ自身も体験したことのない奔流の中で、ガーネットを胸に寄せ、固く
抱き締めていた。
反動で肉壁がきつくつぼまって、ガーネットの内部に注ぎ込まれた多量の体液
を、更に搾り取っていくのを感じた。
//////////
もう一回くらい続きまっす
凄い凄い!文豪揃い!
皆様マンセー
自分も頑張っていつか載せタイ・・・・(w
保全カキコー。
うわーん。
蜜国さん、どうぞあせらずマイペースで。
の〜んびり、また〜り待ってますんで・・・。
待ってるyo…
あー、自分含めてこの待ってる人間でスレ盛り上げれたらいいのにね。
ごめんねー、待つばかり。
320 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/02/13 22:30 ID:XPKMPvQM
ソノ1
写真立てには、美しく微笑む女と、その細い肩をがさがさの手で大事そうに抱え
込むジェクトのなんとも満足げな笑顔。ジェクトの鼻の下の長さも気になるとこ
ろだが、その女。妻であった女はこの上ない幸せといった恍惚の表情。ほんとう
に美しかった。
時間を持て余すと、なんとなく視線は写真立てにいってしまう。長い年月、こ
の部屋に幾度通ったことだろうか。
ティーダがまだ幼かった頃。床に伏せていたジェクトの妻に、アーロンは一度
だけこの写真について質問をしたことがある。
「この絵は婚礼の儀式、でしょうか。」
この頃のアーロンは、確実に時代錯誤である自分の無知丸出しのボキャブラリー
の違いに嫌気がさしていた。世界の違いを感じながらも、この世界の住人にも解
釈できるであろう、言葉を選びながら、話した。
「これはスフィアで撮った、画像なんです。写真っていうのよ。」なぜだか、女
はアーロンに優しかった。女は解っていたのかもしれない。自分の死期が近いこ
と。この青年は違う世界からやってきたこと。そして確かに、ジェクトのこれ以
上ない友であること。
「ブリッツの競技場で婚礼の儀式をしたの。ウェディングパーティー、素敵だっ
たのよ。沢山花火が上がって、夜空を照らして、そして。」
あの人は花火で赤く染まった顔を、私に向けたわ。「お前を一生食うにこまら
ねぇ生活、させてやらぁ。」って。何万人の人達に祝福をしてもらったの。何万
人の人達の前で、私達誓ったの。永遠の愛を…。
痩せすぎて、窪んでしまったまぶたを桃色に染めて、女はいつまでもジェクト
の想い出を話した。
続き掻いてもイイですかー
age!
アゲ
蜜国さんのティユウ待ってるんですが、せかしても申し訳ないので、
自分で書いてみました。つまんないけどね。場繋ぎ。
ソノ2
訪れる頻度と共に、ジェクトの妻の生も勢いを増して下り坂を転げ落ち、そのう
ち、病も進むと言動が怪しく、しまいにはアーロンの手を取りジェクトと呼ぶ。
20代半ばのアーロンには気の利いたまやかしの言葉も掛けてやれなかった。
あまりにも与えられていた愛情は大きかったのか。彼女の屍は全てジェクトへの
想いに吸い取られて、ミイラの様だった。茶色の皮が張りついた指の骨を、幼いテ
ィーダは握って離さなかった。母親の慣れの果ての姿をただ、その瞳に焼きつけて
いた。
彼女が、死んで。あれから9年。
ジェクトと旅した数ヶ月。一時も止めることはなかった、ジェクトの望郷への想
い。狂わせるほど愛した妻と、懐くことのなかったジュニアの泣き止まない顔を
、夢に描いては夜中に飛び起きていた。
ジェクト。
お前の奥方はその愛に答え、狂って死ぬまで、最後までお前を愛し切った。
「悲しいな。」
なんとなく、ぽつりと口からこぼれた。写真立ての美しい女の笑顔は、葬儀の
際に祭壇に飾られていた。泣きはらした重い瞼を一生懸命こすり、見開き、見上
げ。自分の膝を掴んだまま離さなかった幼いティーダの頭に手を置いて、彼女の
写真と、ティーダのつむじを何度も視線は往復した。9年前。悲しい、な。
「なにが?」
振り返れば、アーロンの肩ほどに成長したティーダが、ぽかんとこちらを見上げ
ていた。
「なんだ。帰ってきたら、帰ってきたと言うものだろう。」
「一人暮しの自分の家に帰ってきて、ただいま言うキモ男じゃねーっつーの。いき
なり来んなよ。こっちがビビるって。…何見てんだよ。」
「結婚式の写真?かあさんが綺麗に撮れてるって、よく俺に自慢してたんだよなぁ
、この写真。だって、元モデルだすぅいー、元女優だすぅいー、オヤジがウゼえん
だけど。…俺はもっといい女、探すけどね。」
最近、女を覚えた。女遊びが激しい。ジェクト譲りか。
「ほどほどにな。」つい眉が上がってしまった。
「あのさ。今だから思うのかもしんないけど、かあさん、あんたが来てくれたか
ら。アーロンが来てくれたから。死ねたんだよな。」
表情を追った。笑顔で悲しみを表現する少年。
「おかげで、面倒が増えたがな。」
「面倒とかいうなよ。時々見にくるだけだろ。」
悲しい顔をするな。俺が居るじゃないか。
アーロンの肩越しに母親の写真を見つめるティーダ。
ため息を一つ。
「お前の母親は、幸せだったのだろうか、な。」
女の屍を思い出す。ティーダもまた、焼きつけた瞳の奥に。
「どうだか。俺より、オヤジを取って死んだんだから。幸せかどうかわかんないけ
ど、おメデタイっていえば、おメデタイよな。かあさんは。」
皺だらけの土色の指を。骨を。自分の手を絡めて。冷たく。フラッシュバック。見
上げれば深紅の衣の男。あんたが居たから、かあさんは安らかに死ねた。ジェクト
の愛に焦がれ、心を生贄に。
「お前に、伝えなければならないことがあってな。が、今日はやめておく。」
「もったいぶるなよ。」ティーダは肩に掛けていたスポーツバッグを床にドスっと
投げながら。不可解なアーロンの行動を勘ぐる。
アーロンは、手にしていたグラスをテーブルに置くと、
「近いうちにまた来る。くれぐれも体に気をつけるようにな。」
「わかったよ。」いつものクダリ。体に気をつけろって。ティーダはこれを言われ
ると、おっさんくさいと感じながらも、素直に頷く。
部屋のドアを開けて。アーロンが振り向かずに呟いた。
「お前は、幸せか。」
「っ…。っ。」突然の質問に、ティーダは口ごもる。脳みそをジタバタさせて。も
ぐもぐとしている。言葉を選ぶのか?ティーダ。俺に。
写真の女が微笑んでいる。ティーダの背中。アーロンの背中。
ドアが閉まった。静寂。
夜風は冷たい。風が刻んだ、海が波が細かくしぶきをあげて、頬を刺す。ザナルカ
ンドフリーウェイ。叩きつけるしぶきのカーテン。サングラスで滲んだネオンが夜
の闇に眩しく。
家庭を築かなかった自分に、それでも宿った愛情。ティーダへの真っ直ぐな想い。
子を想う親の想い。そして、間近にそれを、手放す瞬間の到来。予感。
幸せだったと言わずとも、せめて、悲しみの分量を俺と分かち合えた。少し楽に
なれたと。言ってほしい。そう言われたい。報われたい。ティーダ。この日常が終
わる前に、最後に。
意味ない話でした。
わー、2ちゃん、初カキコしちゃった。
蜜国さんがんばってねーん。
アーロンカコ(・∀・)イイ!
ジェクト妻は作中であんま印象なかったけど、そういえばジェクト失踪の
ショックで死んじゃうくらい感情の濃い人だったんですな。
母親としては失格だろうが、女としてはあるイミ理想ッスよ。
男冥利に尽きるな・・・ジェクト様。
でもティーダたんにも幸せだったって言って欲しいです。
とても切なくなったので戯言をカキコ・・・いかん、違うネタが頭を巡る!
すみません、とっとと現状打開します。応援痛み入るます。
R@no-nameサンも頑張ってくださいマシー!
330 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/02/14 17:22 ID:RmkI3O/L
age
キマリたんはないの?
アーティ親子イィ!
333 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/02/15 10:03 ID:sxTkNsXn
アーロソ、ヤパーリ渋!
でもジェクト妻の写真で
アーロソがヌけば更にヨカターのに。
ってゆーかエロねえじゃん。
…逝ってきます
とりあえず、age。
蜜国様、いつまでも、待ってます・・・・
保全……。
風邪が早っておりまする。各自ご自愛くだされ。
最後DISC4かそこらで
クラウドとティファがしばらく仲間を待つシーンのあと
実はヒ空挺にいた仲間たちに向かって
ティファは「みんな、見てたの!?」ってがっくり沈みましたが
あれはクラウドにティファが食べられた事をいってるのですか?
気になって夜もシコれません
このシーンの小説はありませんか?
「思いを伝えるのは言葉だけじゃないよ」
みたいなことをティファが言ってるし。
自分もこのあたりの小説読んでみたいっす。
あ
>326抜粋
最近、女を覚えた。女遊びが激しい。・・・
↑この辺あたりのSSも読んでみたい気がする。
続きないっすか?
>339
書いていいんスカ?
>340
おながいします
保守
age
R@no-nameサマも来なくなっちゃったね。( ・д⊂ヽ゛
どうしたんだろう。セフィロス版でファンになったのに..
忙しいのかな?私はたまに犬猫大好き板で書き込んで時間を
潰しているけど、やっぱりここに戻ってきてしまう。
蜜國サマとR@no-nameサマはここの王道レギュラーSだから忙しいと思うけど頑張って欲しいよ。ハチャメチャでいいから。
きっと完璧主義なのかな〜?
お待たせしました、最終話です(礼)
//////////
額を寄せ、唇を軽く擦り付ける程度の口付けを、ガーネットに贈った。
悦楽の波もやがて静まり、熱の引いてゆく少女の身体に、しっとりと汗の露
が降りていた。
クジャは、その肉体を抱き起こしながら、また一つ、口付けの花を散らした。
「……ガーネット、とても良かったよ。まだ君の中で夢を見ているみたいだ」
ダガーは、目を伏せてクジャの声を聞いていた。
「とても素敵な時間だった……、ありがとう」
体中が酷く気だるい。まだ行為の余韻が抜けきらないようだ。
内部からクジャの一部が抜け落ち、後に続いて生温い体液が粘っこく滲み
出てきた。
重い瞼を上げ、クジャの方を見やった。側に畳まれた布らしいものを持った
侍女が立っていた。
「今夜は、僕の部屋においで。疲れてしまっただろ?」
クジャが身支度を整えるよう命じると、獣頭の侍女は二人の汚れを丁寧に
拭い取り、真新しい寝間着をダガーに着させた。
袖口と襟にレースをあしらった、淡い色合いのネグリジェだ。
「うん……少し丈が大きかったかな? けど、よく似合ってるよ。僕のお姫様に
ぴったりだ」
クジャはダガーを抱き上げ、その足で寝室へと向かった。
//////////
最終話キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
お疲れ様でした〜
うぅ、長すぎて切られただよ……
//////////
真珠を扱うかのように、ダガーをベッドに寝かせ、クジャも寄り添って
身を横たえる。
シルク地の夜具が、肌に心地良かった。
「もう何もしないから。ゆっくりおやすみ」
そう言って、頭を抱き寄せるクジャ。
不思議なほど満ち足りた気持ちでいた。
あらかじめ、何かの魔法をかけられていたのかも知れない。そんなことも
考えたが、打ち寄せてきた睡魔の波に、簡単にかき消されていった。
ダガーは、純潔の羽根を奪った男の腕に抱かれて、温かな眠りについた。
/////End/////
クジャガネ小説終了です
長らくありがとうございましたっ
344殿>
大変ありがたいお言葉感謝します
貴方のように心待ちにしてくださる読者のことを考えると、
不満足な品を乱発しては失礼だと思わずににはいられないのです
そこのところはお許しください
馬鹿っぽいエロ漫画的な、設定的に「ハチャメチャ」なものをキボーン
というのでしたらまた別ですが(笑)
一応考えておきます(w
エーコがガーネットに調教される官能小説キボンヌ
R@no-nameサマ、素直にキボーン!します。( ´∀`)
だってきっと「ハチャメチャ」といっても素敵なんですもの。
ひとまず、お疲れ様でしたぁ。ハァァ。
ワクワク。エッチなシチュ中心であり且つ、前後のフォロー
が暖かくて救われています。ハチャメチャに書こうと思って
も実際できあがると、う、美しい!ってことです。
フフフ。楽しみ〜。
これからも頑張ってください!暖かく、熱い眼差しで見守り
続けますので。
しまった、注意しつつ上げちった。逝ってきます。
R@no-nameサマ、お疲れさまでした。
リフレッシュしましたら、次作お待ちしています。
次は念願のシーユウだとうれしいなあ〜。
R@no-nameさま、本当にお疲れさまでしたー。
官能的でありながら、ラストはほのぼのというのもいいですね。ヤル時はヤルけど、
愛情一杯で思いやりのあるクジャに萌えましたよ。本命の彼がいながらも、しっかり
ノッちゃってるダガーにも。
ジタンが知ったら、「そりゃないぜ、ダガー・・・」て落ち込むだろうなあ(笑)
でもジタンが知ったら、「そりゃないぜ、
ダガー・・・」て落ち込むだろうなあ。
みんな上手だなあああ
|_∧
|Д`) ツギガマテナイヨ・・・ハァハァ・・・
|⊂ シンジンコウリンキボンヌ・・・
|
356 :
353:02/03/01 00:20 ID:???
>353
今見返してみたら最後2行、消すの忘れて送信してたんだ・・・・ハズカティー
次はどんな作品が出てくるのかたのしみっすね。
hosyu
いいなあー いいなあー
ここはもりあがってて・・・
こっちのスレなんて閑古鳥が鳴いてるっす
作家さんがいない・・・鬱
おや、何処の住人さんでしょ?>358殿
今回の小説、自分の根城にて公開するために編集し直したところ
やはりというか、結構表記揺れや変換ミスが残ってましたね……
精進せねば
>>358 DQ官能小説かな?
なんとなくだが(藁)
あそこもある意味盛り上がっているけど……
362 :
358:02/03/03 22:09 ID:???
エロパロ板の、最新作が発売されたばかりの某格闘ゲームスレの者です。
もし、よろしければ遊びに来てくださいな。
激しく板違いでごめんなさい。もう来ないので許してくだされ。
ここのスレ、楽しみに見てます。
クジャダガ萌え〜〜
根城にアプしてきたただよー(w
さて次のシーユウですが、やはり婚礼前夜がよろしでしょか?
普通に旅の途中ってシチュも捨てがたくご意見キボンヌ
あぁ、蜜國殿は未だ帰らず……保全sage
>363
書いていただければ、どっちでも!
とは言えご意見希望と言うことなので、婚礼前夜がいいなあ。
保全
hosyu
保守
誰かなんかアプして!!
「保守」だけじゃつまらんよ〜
369 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/03/14 21:04 ID:m4tbMptY
あげてみる
保全
うひー一ヶ月ぶりのカキコ。まだスレあって良かったYOー
ようやくこっちにいくらか時間が回せそうな雰囲気…です。
キャパちょう狭くてごめんなさい。
しかし今までのうp分を読み返してたら、えらい展開運びに冷や汗が。
修正せずには居ても立っても、ていうか割腹さえ辞さないイキオイなのですが。
折角メインまで行き着いた所を、またちんたら前菜から始めるのもどうかと
思うのですが、このままでは口当たりもきっとアレです。
続き待っててくれた方に失礼千万なのは承知で脳内リセットを試みつつ、
途中から修正版を再掲載してみてよいですか?
(ティーダが飛空挺に戻ってくるあたりから)
無論、ジントニサンに描いて頂いてる挿絵には差し支えない程度の変更
内容になるです。
ペースもそんなに間は空かない…筈……タブンネ…
と、とりあえず皆様にお伺い立ててみるテスト。
>R@no-nameサン
亀レスですが。
クジャガネ、お疲れ様でしたー。ガネにめろめろなクジャイカス。
この後ジタンと三つ巴でスピリチュアル泥試合なのかなーとか。
アフター妄想もばっちりデスヨー!
シーユウ、楽しみにしてるです! ア、アタイもがんばります!
↑
者ども〜!神が帰ってこられたぞ〜!!
期待してます。頑張ってください。
待ってました、蜜国大統領!!
続きが読めるなら何でもしてちょうだい!!
いやして下さい!!お願いします。
これでR@no-name様のシーユウもまれば言うことなし!
興奮しすぎて入力ミス・・・
これでR@no-name様のシーユウもまれば言うことなし
↓
これでR@no-name様のシーユウも始まれば言うことなし
ワーイ蜜国サマ再臨万歳!!
せせ僭越ながら俺もお供させて頂きます… とか言ってみるテスト(激しく動悸)
同じくお供させていただきます♪
(他力本願)
やたー♥
お3方、マターリいってくださいませね〜v
わーん蜜國殿〜(半泣)
勢い文の後々の木っ端ずかしさは非常に身にしみるしだいでする
結局手直しした改正版を根城にウpしたものの、後になって
他の創作との表現の釣り合いがとれていないことに気付き鬱です(沈)
イロイロヤバスギタヨ・・・
ともかくガバってくだせえ……
今週か来週までにはさわり上げます
もちぃ勘弁>シーユウ
わーい役者が勢ぞろい。( ´∀`)
ドキドキしてきちまったぁ。春だなぁ。
話は変わりますが今日のFF:U面白かった。来週最終回。
リサと風の小説誰か書いてくれないかな。
うわ、皆様お久です。不義理してホンマすみまてん。
えーと。修正版オケーですか?
とりあえず載せてってみるでスー↓
どのくらいの間、その場に立ち尽くしていただろう。
重苦しい気持ちを抱え、うなだれてティーダは飛空挺に戻った。
あんな痴態を犯した直後で、ユウナに合わす顔など無いのが本音だが、とにかくきちんと謝らなけ
れば。
悲壮な決意を固め、寝室用にあてがわれているユウナの部屋に真っ直ぐに向かった。
「・・・ユウナ?」
躊躇いがちに、閉ざされた鉄製の扉の外から呼びかけてみる。応えはない。思い切って扉を押し
開けてみると、足下をひやりと冷たい空気が流れた。灯りも点けられておらず、中の暗闇に人の
気配はないようだ。
陽も沈みきったというのに、何処に行ったのだろう。まさか、あのまま帰って来てないのか・・・!?
俄かに不吉な考えが膨らみ、焦ってあちこちを覗き回ってみるものの、どこにもユウナの姿は見つ
けられない。
「おい、どした?」
通路をばたばたと慌ただしく渡ってゆく途中で、急ぎ足をワッカに呼び咎められた。
「ああ、ワッカ!ユウナ、見なかった?」
「ユウナ?ああ、今さっき向こうに居たけど」
「・・・ホントに?マジッスか?勘違いじゃなくて?」
「何だオマエ。確かに決まってるだろうが。何で俺がユウナを勘違いすんだよ」
・・・良かった。ひとまずほっと胸を撫で下ろす。
「何かあったんか?・・・ははーん」
ワッカは勝手にしたり顔になった。たちまち眼に楽しげな光が踊る。
「喧嘩か。しょうがねーなー、青少年共は!」
「余計なお世話ッスよ」
苦々しく呟くティーダの顔があまりに落胆の色濃いので、ワッカは怪訝そうにその額に掌を当てた。
「おいおい、ノリ悪りいぞ。熱でもあんじゃねーか」
「なんでもないって!俺、ユウナ探さないといけねーから」
たく。すぐ無責任に面白がんだから。ぶすっとして再び歩き出そうとした時、金色の旋風が敏捷な
足音を立てて脇をすり抜け、突如ティーダの行く手を遮った。
「こらあ〜!ちょい待ち、ティーダ!」
「なんだよ、リュック!俺今急いでんだよ」
どうしてこういう時に限って邪魔が邪魔を呼ぶのか。ティーダは流石に苛立った声を、眼前に立ち
塞がったアルベド娘にぶつけた。
むうー、と可愛らしく眉を吊り上げ、腰に手を当ててこちらを見上げるリュックはしかし全く退く様子を
見せず、小柄な躰からは何故か、憤懣やる方なしという気配が濃厚に漂ってくる。本能的に剣呑な
雰囲気を感じて、ティーダが思わず身を引くと、リュックは殆ど密着せんばかりにずい、と詰め寄って
きた。人差し指をびしっと鋭くティーダの胸に突きつける。
「見たぞ、見たぞみたぞお?このケダモノ!ハツジョー男!」
「・・・・・え・・・ええぇっ!!??」
冷たい衝撃が、劇的にティーダの全身を走り抜けた。
瞬時に思考の止まった頭に抑える余裕もなく、素っ頓狂な悲鳴が口をついて出る。ワッカがますま
す怪訝な顔になった。
「あ?なんだあ?」
「ユウナん、あんな風に泣かしちゃって!非道いよ!もお最低ったらサイッテー!!」
「ちょ、ちょちょちょちょっ!!」
硬直を振りほどくが早いか、ティーダはリュックの頭を小脇に抱え込み、非難を喚き続ける口を掌で
しっかと塞いだ。
「・・・見てたのかっ!?」
声をひそめることも忘れて訊くと、リュックは怒った表情のままこくこくと頷いた。
ああ。17年の人生で、最も恥ずべき瞬間を他人に見られてしまった!
ユウナに許しを乞う為、漸う奮い立たせた気力までもが、ショックに完膚無きまで打ちのめされる。
へなへなとティーダの力が緩んだ隙をついて、リュックは口に覆い被さる掌をもぎ離し、なす術なく
ぽかんと交互に二人を見比べているワッカの巨躯の後ろに素早く逃げ込んだ。
「待てよ、リュック!覗きなんて悪趣味だろ!?」
「異議有り!あたしが先にあそこ散歩してたんだもーん。ティーダがあとから勝手に来て、勝手に
ユウナん押し倒しちゃったんだもーん」
「……おお」
一人置いてけぼりを食っていたワッカは、そのリュックの決定的な一言でようやく状況を理解 し、
意味のよく分からない無感動な声を上げる。
「自分だけその気になって突っ走って、女の子の気持ちはすっかり無視?傲慢もいートコ!いくら
お互いラブラブだからってさぁ」
そりゃあオトコってそういう仕方のない生き物ですけど、とリュックはよじ登ったワッカの肩の上から、
大人ぶった軽蔑の言葉をティーダに投げて寄越す。
「あたしの大事なユウナんに、あんな顔させるなんて!絶っ対許さないんだから!」
猫科の生き物を思わせる大きな碧色の眸がきらきらと強い輝きを放ち、舌足らずな声にも珍しく本
気の気迫が籠もっている。ティーダの行状そのものについて、というよりは強引に押しかけガードに
までなってしまう程、入れ込んでいる従姉妹を泣かせた事に余程腹を立てているらしかった。
「…なんだよ!リュックには関係ないだろ」
最底辺まで落ち込んだ男のプライドが惨めに拗け、ティーダは半ば自棄になってかっと逆上する。
「俺とユウナの問題なんだからな!お子様は引っ込んでろよ!」
「あー!誰がお子様だってのさ!ティーダと2コしか違わないじゃんか!」
「だからそういうとこがガキだってんだよ、莫迦っ」
「にゃにおう〜?莫迦ってゆった人が莫迦なんだからっ!」
「あー。お前らな、とりあえず人越しにやり合うのは止めてくれっか」
背中と目の前を往復する低次元な応酬に、所在なげにぽりぽりと頭を掻きながらワッカが口を挟む。
「ワッカは黙っててっ!とにかく、ティーダ…」
尚も何かを言い募ろうとしたリュックは、ワッカに猫の子よろしく首根っこをぎゅっと捕まえられ、背
中から軽々と引き剥がされた。
「成る程な。それでお前、ヘコんでるワケだ」
押さえつけた手の下でわあわあと暴れるリュックを往なしつつ、ワッカは一人頻りに頷いた。
「いやあ、俺にも覚えがあるなあ!若さゆえの暴走、ちゅーヤツだな」
「覚えがあんなら退いてくれよ!俺はユウナに謝ってくんだから!」
「ダメっ!!今後ユウナんの半径5メートル以内には、あたしが近付けさせないんだから!」
「待て待て。今すぐ行くのは拙いって。特にユウナの場合はなあ」
居たたまれない恥ずかしさに、憤然と二人の脇をすり抜けようとしたティーダの足を、リュックの叫びに
被ってワッカの大様な言葉が引き止めた。
「なっ……何で!?」
思わず振り返る。ワッカはティーダを見下ろす眸に、ゆるゆると同情の色を深くした。
「ユウナは昔っからモテたけど、男と付き合った経験はねえかんな。免疫ねっつーか・・・ま、その、
なんだ。初めてってヤツか?」
ドコまで先走っちまったのか知らねーけど、と言葉尻が咳払いを挟んでもにょもにょと濁る。ティーダは
耳と頬が内側から火を吹いたように熱くなるのを感じた。
「おっ…俺は、ほんの触りのとこまでしか!ホントだって!」
「でも無理矢理、だったんだろ?途中で理性戻って良かったなぁ」
ワッカはいつになく妙な貫禄を見せて、リュックを押さえていない方の手で労わり深くティーダの肩を
叩いた。
「ほとんど純粋培養のアイツからすりゃ、押し倒されただけでショック死寸前だったろーよ。今謝っても、
どうせ聞く耳持ってくれねぇさ。ユウナ、あれでなかなか頑固モンだしな」
「・・・それは……そうなのかもしれねーけど…」
ティーダはぐっと言葉に詰まり、床に視線を落とした。空回りした勢いを持て余し、口唇を噛み締める。
(いやああああっ!!)
耳の奥に突き刺さったままのユウナの悲鳴。
去り際のユウナの傷ついた涙が、脳裡に鋭い痛みを伴って甦る。
今この瞬間もユウナは、自分に対して激しい憤りの気持ちを抱いているに違いないと考えるだけで、
恐怖の刃が爪先から頭の天辺までをずしりと貫いた。
それでいて、この掌に刻み込まれたユウナの乳房の柔らかい感触を思い出すと、躰の奥にくらりと
痺れる程の興奮が疼くのを意識せずにはいられない。あの蕩けるような甘い膨らみ、信じられない
程肌理細かく、どこまでも滑らかな白い肌。
以降いっぺんにコレくらいずつうpし直して…
ゆけるかな。ゆけたらいいな。
蜜国さま、修正版ウプご苦労様です。
修正前と見比べながら読まさせていただきやす・・・・。
一粒で二度楽しめるってかんじ(違うか)
ぅわー見比べないでェエエ(絶叫)
自業自得か…
密国さまに感謝感謝。
これからもがんばってとしか言えない自分が情けない。
389 :
388:02/03/21 01:57 ID:???
はうっ、名前間違えた。
すみませんでした。
あぁ鬱だ…。
ふむふむ、微妙に違いますね。
391 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/03/21 18:27 ID:U/f+63nZ
キマリ×ユウナを書きたいんですが、いいでしょうか。
>391 がむばれ・・今から載せるの?
393 :
変:02/03/21 19:24 ID:???
>>391مصراالفنون
ثقجات اطار
لميتاثقافةية فى اطار الميتا
افةتهادات اطارمصرية
اطار الميتتهادا?
>>391 Σ(´Д`;)ユウナ祭のヨカーン
よっておながいします
395 :
踊るザリガニ:02/03/22 21:58 ID:XrORJ5ej
誰かシーモア・ティーダ知りませんかね?
サイト探してもなくって・・・
私ってへんですか?
ドーメイ立ってるからそっち逝ってこい
蜜国さま最高!続きキボン。まじ最高に(゚∀゚)イイ!がんばってください!!
それでは頑張ってみます。はたしてユウナ祭りに貢献できるような話でしょうか。
「いつも明日を待っている」
キマリは十年前のある日を、時折思い返す。
あのグレードブリッジの祭りの日、はぐれないように少女を肩に担ぎ、人混みに
紛れ進んでいた。熱気と喧噪がエボンの中心地を包む。
誰もがナギ節の到来に浮かれざわめく中、少女と彼とだけが祭りの恩恵から
外れたかのように、沈黙を守っていた。キマリ自身についてはスピラの大半の
人間とは違う様相をしているロンゾ族ということもあってか、誰も彼に喜びの
言葉一つ、かけようとはしなかった。元より無口なことが多い上、今は肩の上の
少女を。無事目的地に送り届けることに気を奪われていた。
少女の沈黙の理由は、その時のキマリには漠然としか分からなかった。彼女の
境遇についてはまだ概要しか知らず、少女とも先刻、逢ったばかりである。ただ、
父の使いだとしか伝えていない彼の肩に乗り、賢明に小さな手足を回している。
不意に、視界を色とりどりの光が覆った。花火が上がったのだ。絶え間なく
打ち上がるそれは彼を一瞬立ち止まらせたが、気を引くには至らず、再び歩を
進める。
しかし少女が身をよじったのに、又立ち止まった。見ると、首どころか上半身まで
曲げて、光の立ち止まる方を見ている。
「きれい」
そう口にすると、キマリに向き直り、少女らしい笑みを見せた。
399 :
GZ:02/03/24 00:21 ID:???
「行こう、キマリ」
自身、口にしたかどうか忘れていた彼の名をはっきりと告げると、回してきていた
手足の力を込めた。意外としがみつく力は強く、彼はよりしっかりと
支え直すことでそれに答えた。
出逢ったばかりの少女と長い旅を始めようとしていた彼、父親を亡くした少女の
笑み、果てしなく続く祭り、すべては夢のようだった。
そう、夢でなければ、彼は何故こんなところにいるのか。
狭い部屋には最小限の物しかなく、それが主の性質を表していた。その人は寝台で
横になり、キマリが部屋に入り、近づいても気付かない。
彼は傍らで膝をつき、傷つけないように、その大きな手を相手の頭にのせ、
柔らかな髪を指先でそっとなでた。掛け布から透けて見える体の線は、この人が
少女ではなくなりつつあることを示していた。
「ユウナ。キマリは来た」
呼びかけに、はたしてユウナはゆっくりとまぶたを開けた。
姿を認めたのか少し身を起こすと、身をかがめた彼に、「キマリ」と、腕を
伸ばしてきた。
400 :
GZ:02/03/24 00:29 ID:???
今日はここまでです。
肝心の場面は遙か遠くですが、
出来れば最後までお付き合いできればと思います。
それでは今日のところはおやすみなさい。
おお、GZさんじゃないすか! 久しぶりっす。
キマリ小説は少ないので希少ですよね(重複)
続き、楽しみにしてますー∩(´∀`∩)ワショーイ
祭三番手逝くぜー
//////////
「まだ召し上がられていないのですか?」
卓上の冷たくなりつつある料理の皿を眺め、その落ち着き払った視線を、
ユウナの方へと向ける。
「食べたくないんです」
ベベル宮に入ってから、ユウナは、殆どものを口にするということをしな
かった。
極度の心労のためか、全く食欲が湧いてこない。
手つかずの食事を前に、ただ椅子にかけ、立ち上る湯気が薄れていくのを
眺めるばかりであった。
「昨日もそう申されていましたね」
一拍の間。
「せめて、お茶の一杯くらいは、口にしてくださると嬉しいのですが」
卓の一方に、飾りもののように並べられた茶道具を手にして言うと、長い
指でそれを起用に扱い、シーモアは支度を進めていった。
茶瓶に保温瓶の湯をゆっくりと注ぎ、馴染ませるように磁器の器を温める。
「……自分で出来ます。後は私が」
席を離れ、シーモアの側に立つ。
「いえ、これは私の仕事ですから」
磁器の肌が温まる頃合いを見て、湯を盆に捨てると、匙で計った茶葉を
茶瓶ヘ入れる。茶葉の中には、乾燥した果実のようなもの、細かい木片の
ようなものが見られた。
「どうして、そんなに私を気にかけるのですか……?」
握り締めた手のひらに、鈍い過去の感触がこみ上げてきた。
//////////
GZ殿>
どうやら名の知れた書き手様とお見受けしましたが
先のカキコにおいて、無礼にもクレ厨的行動をとってしまった
ことをお詫び申し上げます
//////////
「私は……貴方を殺したのに!」
シーモアに最後の時を刻み付けたのは、ユウナだった。
「何故、そのようなことを思われるのですか?」
相手が罪人であれ、人を殺めたという結果に変わりはない。鼓動を止めた
肉体が崩れる瞬間と共に、事実は深く心に沈澱していた。
「貴方は、もしや私が召喚士としての能力を利用するためだけに、貴方を妻
として選んだと、そう思われているのでしょうか?」
そう言う間も、シーモアの手が休まることはなかった。
再び茶瓶に湯をあふれる程度に注ぎ入れると、水面に浮いた泡を軽く匙で
すくい取り、茶瓶の蓋を戻した。
「もしそうなのだとしたら……ユウナ、私はとても悲しいです」
紫水晶の瞳が、磨き上げた切っ先の如くユウナを射抜く。
「!? ……老師?」
「シーモアと呼んでください。この屋敷に私と貴方の二人だけなのですから」
寺院の高位僧等が宿泊するために建てられたという離れが、仮住まいとして
ユウナに与えられていた。
「シー……モア?」
恐る恐る、名を口にすると、シーモアは満足げな笑みを浮かべた。
「私は貴方を、一人の女性として愛しております」
ユウナは、俯いて頬の裏を噛み締めた。
//////////
続くでやんす
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
祭りですナァ♪
ええと、なんだか流れが読めてないのかもしれませんが、
GZサン、 エロ ですか?
そうすると背徳的?な方向に・・・? ドウナルンジャー?
とか思っている次第でございます(爆)。←意味不明
>R@no-nameサマ
待ってましたスーモア老師!
ええ、これ以上はしつこくなるので言いません(w
また盛り上がってきた…v
うれしい限りです。
お3方、がばってくだされ!
いいですねえ、活気があって。
皆さん頑張れ〜!!
念願のシーユウ、続きが楽しみだあ
さっそくポカってるやんオレ(自爆)>402
ハーサッパリサッパリ
/
え? どこっすか?<402のぽか
>410殿
注目しちゃイヤーソ(w
//////////
「私は……わからない」
不可解な感情が、胸の中で膨れ上がっていく。
「貴方のことが好きなのか、そうでないのか……わからないんです」
例え抱き締められたとしても、快も不快もなく立ち尽くしてしまいそうな、
捕らえどころのない心の揺らぎが襲ってくる。
「時に、貴方は男性に好意を持たれた経験はおありですか?」
シーモアの手が、ユウナの頬に伸びてゆく。
「いいえ……人を好きと感じたことはあります。けれど、貴方が言う好意と
いうものとは、違う感情だと思います」
長い指と、爪が髪に絡む。
「ユウナは考えすぎてしまうのですよ。自分が思うこと、感じること、
皆心の奥深くに閉じこめてしまう」
二人の身体が接近し、ユウナは、シーモアの胸に抱き寄せられる恰好に
なった。
空気と衣服の壁を隔てて伝わってくる体温と、香を思わせる微かな匂いが、
死者と生者の境を一層あやふやにした。
「貴方を、解き放って差し上げましょう」
恐怖とは異なる高鳴りが、ユウナの胸を責め立てた。
//////////
祭なのに一人ソロはチョト寂しい……ショボンヌ
保全…だけでは何なので…亀レスで悪いのだけど。
>GZ殿
キマリ×ユウナ見た事ないので楽しみ。恐いもの見たさ、というか…
>蜜国殿
待ってた甲斐があった。涙が出そうだ…(大袈裟な;;)
>R@no-name殿
そんな、肩を落とさず…他の方々は構想中だと信じてがんばって!
貴方の文章は何でも無い仕種がなんとなくエロくて好きだ。
これ載せたら寝る……フワァァ
//////////
「しかし、その前に体調をしっかり整えていただかなくては……」
思い出したように身体を離し、シーモアは卓に向かった。
「意地を張って、これ以上無理を続けるというのなら、本当に身体が参って
しまいますよ?」
シーモアの声は、空恐ろしいくらいに穏やかで、優しい。
「どうぞ、お座りください」
促されるままに、ユウナは、椅子に戻った。
「私の口から言うのは少し違うかも知れませんが……ユウナの曇った顔を
見ているのは、私も辛いのです」
時に冷徹で、時に柔和な眼差しが、ユウナの心から何かを薄く削ぎ取って
いった。
小石が砂に磨かれるように、微量ながらも確実に外殻を浸食し、やがて、
内側を全て露わにされてゆく気がした。
「そろそろ葉が落ち着く頃ですね」
大きめの鉢に、茶瓶の中のものをいったん移し、湯で洗っておいた茶杯に
少量ずつ分けて注いだ。
うっすらと紅色を感じる水色。
目の前に出された茶杯を手に取り、ユウナは、その縁に口を寄せた。
花の香りがする。
少し、甘い。
喉を伝って落ちる液体を、渇いた胃壁が貪欲に取り込んでゆくのを感じた。
//////////
では(眠)
ドキドキ。穏やかなシーモアと、おなかペコペコのユウナ。 ( ^∀^)
なんともおいしそうなシチュですね、コトコト。待ち遠しいなぁ。
ちなみにKH面白いね。はまっている。エアリス出ているし〜。
がんばれ、書き手様達保全!
416 :
GZ:02/04/03 15:57 ID:???
では続きです。前回はちょうど区切りのところで
終わってしまいましたので、前回の終わりから書かせていただきます。
姿を認めたのか少し身を起こすと、身をかがめた彼に、「キマリ」と、腕を
伸ばしてきた。
*
それは、何度目だったろうか。
「ユウナ!」
ルールーが悲鳴を上げるのに、キマリは駆け寄った。
場にはワッカもリュックもいたが、彼らに目を向ける余裕はない。キマリは
膝をつき、地に倒れ伏したユウナをそっと抱えた。頭部は打って
いなかったが、体のどこかを強く打った可能性がある。
ひとまず、呼吸があることを確かめると、頬を軽く叩いた。
「あ・・・」
切なげにそう漏らすと、ユウナは気を取り戻した。目が何かを捜すように
泳ぐ。ふと、止まったと思うと、一瞬、その表情が苦しげに歪む。それも
すぐに戻ったが、
「ごめん。私、まただね」
そう言って、身を起こそうとした。皆が一声に動いたが、ルールーが
ユウナの前に身をかがめ、両肩を押さえたのが一番早かった。
417 :
GZ:02/04/03 15:58 ID:???
「いいから。休みなさい、起きているのは却って毒よ」
「そういやあ、俺もちょっと昼寝したくなってきたな」
ワッカがそう言って、あくびなどひとつした。演技だと一目で分かるのが
彼らしい。
「よし、今から皆で昼寝にしよう。後の仕事はそれからだ」
「何であんたが仕切ってるの」
「悪いかよ」
「らしくないの」
噴き出したのはリュックで、続いてルールーも笑った。ワッカは何事か
ぼやいていたが、ユウナがかすかに笑ったのを見たのか、その表情は
不機嫌なものではなかった。
ひとしきり笑った後、リュックがユウナに抱きついた。
「ね、ユウナん。一緒に休もう」
キマリの腕の中で、ユウナは軽く身じろぎした。頷いたのだ。
「そうだね。そうしよう」
その一言で、一同の空気が和らいだのは事実だった。そうして、ユウナが
倒れる直前までしていた仕事を、一旦片づけるために動き出す。
キマリはそこでようやく、ユウナの怪我を確かめることができた。彼の
意図を察してくれたのか、ユウナは体を動かされるままになっている。手や
足に打ち身は見えない。それ以外の、腹や背に何かあったのなら表情に
現れていただろうが、その様子もない。どうやら今日は、倒れ込んだ敷物が
衝撃を和らげてくれたらしい。心配はなさそうだった。
418 :
GZ:02/04/03 16:00 ID:???
「ありがとう、キマリ」
感謝の意を表してだろう、腕に触れていた手に少し力を込めてから、
ユウナの手は離れた。立ち上がるのを支えようとしていた彼を、手と目とで
制する。
その後を継ぐようにリュックが、歩き出した彼女と腕を組んで
歩き出したが、ユウナの背に疲労が見えているのは、彼以外の目にも
明らかだったに違いない。
ユウナとその仲間が急に一休みすると言い出しても、不満を漏らす者は
いなかった。むしろ、「ユウナ様たちは働きすぎるんだから、少しは
休んだ方がいい」と、午後一杯の休憩を言いつけられたぐらいである。
それでも、ユウナとリュックが休んでいる家の外で、キマリは地に座り、
起き続けた。平和になった、しかも長年住んできたビサイドで何を
しているのか、と笑われたこともある。しかし彼は、以前と同じように、
ガードとしての仕事をし続けていた。
とはいえ、昔と今とでは、変わったこともある。以前はこうしてユウナが
眠りにつくときは常に側で彼も眠ったが、今は皆で野宿するときを除けば、
彼女が休むときは扉一枚、距離をおくようになった。
そうなったのは、シンが消滅し、ユウナが己の使命から解放された日では
なく。
あの日以来だ。
「やっぱり、起きていたんだ」
声をかけられたので見ると、ルールーが一人でこちらへ歩いてくる。
419 :
GZ:02/04/03 16:07 ID:???
「ワッカは」
「寝かせてきたわ、自分まで気に病んで、起きている必要は
無いんだからって言って。今は大いびきかいてる」
側に眠っている人間がいるので、やり取りも自然と小声である。戸口まで
来ると、彼女は扉の幕から中を覗いた。
「リュックに、薬を飲ませるように言ったの。よく効いているみたい」
その薬の強度がどれだけのものか、ルールーの表情で全て察することが
できる。きっと、それぐらいでないと、効かなくなっているのだ。
ルールーは戸口から離れると、キマリの側で座り込んだ。辛そうな表情を
隠さないことも、今までの彼女なら考えられないことだ。
「シンがいなくなって、・・・ユウナを本当の意味で幸せにできるって、
思ったのに」
そう。なのに、現状はどうだろう。
ユウナはこのビサイドを中心に、シンに破壊された世界を復興させるための
手伝いに奔走している。家族との間を往復しているリュックや、ブリッツ
ボールの後輩を指導しているワッカは時折だが、ルールーとキマリは、
彼女の旅に必ず着いていった。
シンを消滅させた人であるし、世界中を回る人間でないとできない仕事も
あるので、行く先々で、ユウナは歓迎されている。そしてどんなに割に
合わない、辛い依頼でも喜んで受けている彼女に、誰もが驚嘆している。
420 :
GZ:02/04/03 16:08 ID:???
けれど、誰も気付いていない。いや、いつも側にいるからどうしても
気付かざるを得ない仲間たちを除けば、ユウナは賢明に周囲に悟られまい、
としている。
シンを倒してから、彼女は食べ物を受けつけていない。少量なら何とか
食べられるが、とても生命を保たせられるだけのものではない。
そして、よく眠れなくもなっている。どんなに疲労していても、明け方に
やっとまどろめればよい方だという。
ユウナは自分の異変に気付いたとき、隠さずに告げてくれたが、誰も
どうすることもできないでいる。せいぜい、今、ルールーがそうした
ように、睡眠のための薬を飲ませることぐらいだが、それも段々と
効かなくなっている。
「本当に、どうしてこうなったんだろう?」
誰にともなく、ルールーが言う。
理由はいくらでも挙げられる。
シンが消失し、長年にわたる召喚士としての使命から解放されたために、
一気にこれまでの疲労がのしかかったこと。
復興のために、これまで以上にほとんど休まずに働いていることから体に
無理がきたこと。
シンを倒すためとはいえ、自分が信じ切っていたエボンの教えを根底から
覆してしまったこと。
相談に訪れる人たちの心の苦痛を、真正面から受け止めすぎてしまうこと。
・・・しかし、何よりも彼女の心を、その生命ごと奪ってしまうほどに
消耗させている理由は、ひとつしかない。
「あいつがいれば、変わったかな」
ルールーは晴れ渡った天を見上げ、そう漏らした。
まるでそうすれば、天の光の髪を持つ少年が、ユウナが愛した男が
舞い戻ってくると信じているかのように。
421 :
GZ:02/04/03 16:24 ID:???
…また区切りのところで終わってしまった…
>ギゴガードさん
ご無沙汰しております。その節はお世話になりました。
ご期待に添えられるものになるか分かりませんが、
まずは完結に向けて書き込んでいきます。
>R@no-nameさん
えー、ここは強調しておきますが、
私は無名です。かつて某板でギゴガードさんのお世話になっていただけです。
R@no-nameさんに比べると、添え物のパセリにもなれません。はい。
そんな訳ですが、ご発言の件、お気になさらないで下さい。
シーユウ、楽しみにしています。
>405さん
はい、今は全くそんな気配がありませんが、エロです。
背徳になるのかは、…どうなるんでしょう?
>412さん
…やっぱりこの二人だと怖いものになってしまうんですね。…
楽しんでいただけたら、と思います。
422 :
412:02/04/04 12:55 ID:???
>GZ殿
レスありがとうございます。
がんばって下さい!やっぱりまだ、どきどき…
それにしてもこのスレはすごい。
3作品共、まだエロが無いのにこれだけ楽しめてしまうのだから。
イイ!どこかのFF厨房サイトのヘタレ小説よりイイ!
424 :
:02/04/07 23:40 ID:???
保全しておくか…一応
落ちすぎアゲ
続き・・・ 続きを!! ぐふっ
なにを思ったかユウナはギザールの野菜をむさぼり始めた。
wingame.html
winhgame.html