FF・DQキャラの黒い日記帳 第3章

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165宝条
10月5日
 春先には、私も一人の父親になることが推測される。
 個人的見解を多く交えて言えば推測ではなく確実、
母子ともに健康であって欲しいものだ。

10月6日
 ヴィンセントに自慢しておく。
 黒髪の子だったら誰の子かわからないな、などと言いやがったが、
一杯おごってくれた。
166宝条:01/11/12 12:46 ID:???

12月10日
 検査の結果、私たちの子供は先天性の病気で、生まれても数時間の命だという。
 今の科学では手の施しようがなく、ルクレツィアの体の負担を考えても、
今回は諦めて、次の子供を期待するべきだと薦められた。
 早くルクレツィアに言わねばならないのだが…
12月12日
 悪い事が重なる。いや、妊娠と胎児の検査により、隠れていた事実が発覚しただけだ。
 ルクレチアの体も病気に冒され、次の妊娠は望めないらしい。
 私たちは辛い決断をするしかなかった。
12月13日
 手術直前になって、ガスト博士が提案してくれた。
 今研究中の古代種女性「ジェノバ」の生命力を妻子の治療に応用できるのではないかと。
 私は妻子を救うべく、「ジェノバ」の研究に打ち込む。時間が無い。
1月4日
 ガスト博士の古代種説が正しいのなら、私の応用法で「ジェノバ」は効果を最大限に発揮するはずだ。
 これでルクレツィアも子供も助かるはずだ。
 動物実験をしている猶予も無い。
 早速決行する。
167宝条:01/11/12 12:47 ID:???
1月5日
 ヴィンセントが手術は危険だと止めに来た。
 奴は私があせりすぎだというが、科学者でも当事者でもない奴に何がわかる。
 もみ合っているうちに私はヴィンセントを撃ってしまった。
 応急手当だけしておく。
 私はまずルクレツィアと、それから、
無事に生まれてそう呼べるように願って名づけた息子、セフィロスを救わねばならない。
1月6日
 ルクレツィアとセフィロスへの手術は成功した。
 ヴィンセントはまだ生きているが、助かりそうに無い。
 無謀ではあるが、実験中のモンスター細胞を使って傷を埋めることにする。
168宝条:01/11/12 12:48 ID:???
3月25日
 私は父となった。
 二人とも無事だ。この喜びは何物にも代えがたい。

5月2日
 産毛だとばかり思っていたセフィロスの髪が生え揃って来た。
 病気の影響か、治療の影響か、真っ白だが、心配ない、とても可愛らしい。
 猫のような瞳孔も気にはなるが、光学的には丸い瞳孔よりも高性能なのだ。
 古代種の特性かもしれない。

9月17日
 ルクレツィアが病気で倒れた。
「ジェノバ」応用の治療のおかげでよくここまで持ったというべきなのだろうが、
私の研究が間違っているのかもしれない。
 ガスト博士の古代主研究が早く進む事を、非科学的ながら神にも祈る。
169宝条:01/11/12 12:50 ID:???


8月20日
 最近ガスト博士が「協力者」として研究所に保護している女性に執心している。
 彼女こそが古代種ではないかというが、
彼女と「ジェノバ」の特徴に何ら重なる部分は無い。
 何を言い出すのだろう。

10月5日
 ガスト博士が「協力者」の女性と研究所から姿を消した。

11月9日
 アイシクルでガスト博士が例の女性、イファルナと同棲しているのを発見。
 いい年をして恋に血迷ったのか、何か企んでいるのか。

10月20日
 ガスト博士の研究をハッキングする。
 イファルナこそが古代種「セトラ」であり、
アイシクルで発掘された「ジェノバ」は星の厄災であると書き連ねてある。
 という事は、私は妻子に「星の厄災」を注入してしまったという事になる。
 ガストがさらに古代種の研究を進め、
ルクレツィアとセフィロスを救う方法を発見するのを待つとともに、
私も研究を急がねばならない。
170宝条:01/11/12 12:50 ID:???
9月15日
 どうやらイファルナが妊娠したらしい。
 ガスト博士は浮かれて研究を少しも進めていない。
 何度か神羅に戻るように手紙を出しているが、気付きもしない。

2月25日
 ガストは子供が生まれてはしゃぎ、古代種の研究をするどころか、
星の厄災を始末する方法をイファルナと話し合っている。
 あの女に飼いならされたガスト博士はもう駄目だ。
 イファルナともども娘を我々で保護し、
古代種とジェノバの研究を真剣に進めねばならない。
 ガストの勘違いと、私の先走りによって、星の厄災を注入されてしまい、
苦しみ続ける愛する妻子を救うためにも…