>167
マジレスでもなんでも、書き込みはうれしいです。はい。
正直、当初思ったより真面目なスレになってしまったのが、プレッシャーで(w
私生活にまで食い込んで大変なわけですが、同人じゃないんだから他人に批判さ
れてこそいっちょまえ。
あれネタだったって言ったら怒られるんでしょうか・・・・怒るよな、やはり。
自分の素が出るのはイヤだったので、やらかしてしまいました。
これから、このまま素で行くことにします。2ちゃんなのにいい人が多いんだもの。ここ・・・・
一杯マジレス頂いて、落ち込んだのはそうやって真面目に取り組んでなかった自分自身にです。
ここにいい方が来て下さるのも、すべてはジェクトの人間性によるものでしょう。
彼のおこぼれ貰っているようで、それも実はいやだったのです。
あのイラはデジタルです。ペインターで塗ってます。個人的にはルーの次のアーロンがお気に入り。
ご希望があれば、あんなので良ければ他のキャラのイラも描きますです。それでは、また後日。
169 :
142:01/10/28 23:50 ID:???
自作自演じゃないッス…
あと、イラストよかったです!
アーロンが(・∀・)イイ!
偉そうにコメントしちゃったけど
凹まずにがんばってください
>168
ネタにしても唐突すぎたようだな<藁 それまでのままの雰囲気と全く違うから
皆何事かと思った訳だ。確かに某ジェクト効果で人は流れてると思うが(自分も
某J等と書いてしまったしな)、少なくとも自分はこことジェクトスレの関係を
知る以前からここに来て楽しませてもらってたぞ。自信持ちなされ。某J効果を
手玉にとるくらい図太くなってはどうよ?
へぇ、ペインターか。自分は写真屋以外苦手でね。ティーダも描いてくれんかの
う。オウカの姿については読み手の想像に任せる方向かい?
続き期待してるよ。
キャラの心情を書き込まないのはFF10ぽくていいと思うよ。
無理せずゆっくりでもいいからさ。マータリいつまででも待つぞ。
このスレ好きだから。
172 :
???:01/10/30 12:08 ID:4V4Z1VcC
久しぶりにきました。
ああ、やっぱり、アーロンでしたね・・・。
続き楽しみです。
ルールー見ました。
すっげえきれい!!!
アーロンはまだ怖くて見てません。すいません。
でもアドレス「アーロソ」、笑いました。
ティーダ見たいです。
ごめん・・・・ものすごく笑えたのでここにメモるよ・・・・・w
今更だけど、アーロンの声優さん、イカスホームページ造ってるネ!!
あの人とはきっと友達になれる!そう思います・・・・はい。
ロンゾとグアドの戦争かぁ・・・
シンはシンでもスピラには死の螺旋は消えないんですね・・・
この事態にユウナはどう動くんでしょう? 小説の続きが楽しみです。
ところでシドのおっさんはロンゾと一緒にグアドと戦わないのでしょうか?
ホームを攻撃してきたのはたしかグアドでしたよね?
続きが楽しみです・・・
気の向くときに気の向くままに書いてくださいね。がんばって!!
良スレ ハッケソ!
一気に読んじゃいました!
続きが楽しみッス〜
ままがんばれ〜
>169
ありがとうです。凹まずに時間があったら何かイラ書きますね。アーロンはアダルトな
感じで描いて楽しい人ですわ。・・・・これが初めて描いたFFキャラですが、こんなんで
良かったでしょうか。
>170
一言一句に上がったり下がったりする私は図太くなるのは無理かもしれません・・・・(苦ワラ
ティーダは時間があったらまたUP します。小説をなんとか進めないといけないので、すみません。
オウカは・・・・ご想像にお任せします。
>171
ありがとう。無理しないで書いていきます。・・・某スレの下読んでサイトを回り、自分が首を
突っ込んだ現実に、かなりへこたれ気味ですが・・・・(w
みなさんの気持ちを裏切らないモノを、はたして私が書けるのか、それが大いに問題です。
>172
それはお約束でしょう、やはり。・・・ルーは個人的理由で削除しました。何年ぶりかに
描いた絵だったので見るのもイヤになった、のが理由です・・・・
>173
馬鹿です。あんまりにも受けすぎです。
>174
ユウナはどうするんでしょうか・・・・描いている本人が一番不安です。勢いでこんなスレを
建てた事を激しく後悔する毎日です。(w
>175
ありがとうございます。コメント頂いて、元気になってまた続きを書く。それの繰り返しですね。
では、続きをどうぞ。
雷平原に悲鳴が聞こえる。
誰が建てたのか解らない天に伸びる避雷針の間を縫って、細く、長い道が続いている。緑が育たない薄暗い
平原で一行はリュックを引きずるように先を急いでいた。
「いやいやいやいやいやいや!!」
誰彼かまわずすがりつくリュックのおびえように、あきれ顔でワッカが頭をかいた。
「もうすぐ旅行公司があるから行きましょう、リュック」
すがりつかれたルーはさり気なく、ぐずる子供を引きずっていく。
とどろく雷鳴にかき消される悲鳴。
サボテンダーが皆の視界を横切り消えて行く。
「・・・何か変っすね」
ティーダはつぶやいて、走り去るサボテンを見た。
いつもは飛来する多くのモンスター達が、ここに入ってから一向に姿を現さない。
一行を歓迎でもするかのように、道を譲っているように思えるだ。
「きゃーーーーーー!」
悲鳴にめげずにルールーは淡々と歩いて行く。
立ち止まったティーダにサボテンダーが近づいて、何か言いたげな様子でじっと見つめた。
「どうしたの?」
ユウナの問いにサボテンが逃げる。
「・・・何か変じゃないか?」
「何が?」
「サボテンもそうだけど、今日はモンスターが居ない」
ユウナは首を傾げて逃げたサボテンを目で追った。
「さっきからあの子、私たちの周りをうろうろしてるね」
「な、変だろ。・・・変って言えばサボテンそのものが変だけどな」
こういう時に訳知りなのはアーロンだなと言いかけて、口をつぐんで天を仰いだ。
「あ?」
厚い雲の切れ間から巨大な何かが降りてくる。
「・・・・おいおい!」
切れ間から見えたアルベドの飛空挺に、立て続けに雷が落ちた。
ユウナとティーダは空に広がる光の演目に見惚れて立ち止まる。
「・・・・シドのおっさん、相変わらず、だな」
「大丈夫、かな・・・・」
避雷針に落ちるはずの雷が、飛空挺を狙うかのように躍りかかって駆け回る。獲物を襲う竜の様に自在に
向きを変え地を這い昇り、意志を感じさせる動きで飛空挺の腹を撃つ。
「・・・・ちょと、やばくねえ?」
ティーダは、昔に読んだ科学の教科書の内容を、出来なかったなりに必死に思い出そうと頭を使う。
空中に浮かんだモノに雷が落ちるって、一応電気は流れないから感電の心配はなさそうだ。でも電気系の
動力なら配線がショートして・・・・あれ、飛空挺って動力なんだっけ?
「きゃーーーーーー!!」
間近に轟く雷鳴に、リュックが堪らず座り込んだ。
数を増した光の帯が平原への進入を拒むように、高度を下げる飛空挺を叩いていく。
「・・・・何かが、あるのかしら」
雷光に意志を感じたルールーが、どこかを見やって呟いた。
179 :
???:01/11/01 22:27 ID:T+4ilKhM
早くアーロンを!!!と言ってもアーロンいまザナルカンドですね。
一気にザナルカンドまで行っちゃいましょう!!!
ルールー残念です!
すっごいよかったのに!
変わりにアーロン・・・。(泣)
でも、アーロンも格好良かったです。
次はティ(以下略)。
ままさん元気ですか?ちょっと不安。
>179.180
更新が滞っていて申し訳ありません。個人的には全くさわやかな日々をすごして
います。別段何事も無いのですが、無用なご心配をおかけするのもなんだと思い
ますので、一応のカキコです。
・・・実はこのところ私めのパソ吉の調子が変なのです。
具体的な症状は以下の通り。
1)少し前まで頻繁にあった「ゾヌ」の警告ウインドウが、思えば全く出なくなった(w
2)二日前、勝手にDドライブにアクセスがあった。
あからさまにきな臭い臭いが漂いまくっていますので、とりあえず己のパソの少な
い知識を動員して、対応に追われているところです。スパムの踏み台にでもされた
日にはえらい事になりますので・・・・(苦笑
ネット暦三ヶ月のあたしには、ちと重い荷ですが。良ければどなたか知識をプリーズ(w
自力でなんともならなかったとしても、 11月の初めにヤフーBBに変わりますので
それでもいいかなと、素人判断でお気楽に考えています。
そんなわけで、しばらく当人のカキコが止まりますが、その間にお話を考えますので
気長にどうかお待ち下さいね。
182 :
???:01/11/02 21:18 ID:8kI1hGgt
何もアドバイスできません。
私も先週ハードディスクがぶっ壊れてしまい、Cドラ等が消えてしまい凹みました。
ファイトッス!
ままさんのパソ吉さんが治ってカキコできるまで消えないように私がここを守ります!
ガードっす
ちょっと違う?
皆さんもガードになってください。
ガードは信用できる人の数ですからね〜。
がんばって治してくださいね!
とりあえずここの板ちがい、セキュリティー板に行ってみると「ゾヌ」関係のスレあるよ。
>182・183
お気遣いありがとう。調べてみましたが素人には訳が分からない世界なので
放り出しておく事にしました。前触れなく何日も更新が止まったら、パソが
壊れたという事で生暖かい目でお待ちください。(w
主のいないザナルカンド。
長い長い腐れ縁が続きそうな野郎が二人、殺気立って対峙していた。
「・・・・丸腰でやり合おうってか?魔法のまの字も知らねえくせしやがって」
静かに微笑むユウナレスカを背にし、オウカは軽く額を撫で印を結んで身構える。
「誰が丸腰だ?」
鼻で笑ったアーロンがコートの中から凶器を取り出す。
革張りの細い柄の先に無数の金属片が連なっている。鋭利な鱗が鎖のような音をたて、床に落ちて煌めいた。
「・・・・新手の鞭か?」
「こう、使うらしい」
アーロンが頭上でそれを軽く振る。涼しげな音を建て、金属片が空気を切って一筋に繋がった。
「剣と鞭の間の子か。おもしれえギミックだな」
一歩間合いをよけいに取って、オウカが簡単の声をあげた。まだ血を知らぬ磨き上げられた金属片が、刀鍛
冶の執念を反射する。あれで殴られたら痛そうだ。馬鹿力で一刀両断を狙われたら真っ二つかもしれない。
「太刀より軽い。貴様の先手を取れるだろう」
「ナマ言ってんじゃねえ。アルテマかまして消し炭にしたる」
「同時に腹に風穴が開くだろうがな」
互いが眼孔鋭く押し黙る。
かつてここの主だった女は、漆黒の裸体をうつろに表し光を放つ円の中にいる。しばらく間合いを取り合う
二人を視点の定まらない瞳で見つめると、不意に円陣の中から躍り出、消えた。
魔法陣の中に、いまや祈り子となったユウナレスカがおぼろげな姿で浮かび上がる。
「・・・召喚師、あなたがここに来た理由を」
主の出現に驚きもせず、オウカは矛を収め向き直る。
「昔話をしに」
「・・・私に語るべき言葉はない。すべてはあなたが決める事」
「なんでもオレにおっかぶせるなよな。ったく」
「・・・始まりのオウカ、私はあなたの力になりましょう。生と死、永遠の時を司る者」
「それはあんただろう、ユウナ?」
ユウナレスカは何事かを呟くと、生前のまま花のように微笑んで円陣の中に姿を消した。死してなおスピラ
に執着する妖魔と化し、千年もの間、縛られていた呪縛からの解放を喜ぶかのように。
「ありがとうじゃねえだろ、阿呆」
鋭い切っ先をオウカに向け、アーロンが続く言葉を促した。
「これで消えちまった召喚獣はなんとかなったな、オレ的には満足満足」
「召喚師の時代はもう、終わりだ」
「シンがいない時代。召喚師の真価が問われるのはこれからだ」
オウカは光を失った円陣を踏みにじり、異様な光をたたえた目で同士を見据える。
「死の螺旋、お前もこれからそいつに関わる」
暗く笑って歌うように座り込む。
「お前はしばらくここで寝てろ」
崩れ落ちる同士を眺め あぐらをかいて天を仰ぐ。
「・・・糞ガキが、とっとと来やがれってんだ」
生者のいない空間で、静かに目を閉じ祈りの歌を呟いた。
書き込んだ後で、必ず誤字脱字を発見する私です・・・・・暖かい目で見てやってね・・・・
雷鳴が轟く中、旅人がつかの間の休息を取る場所。ここは雷平原旅行公司。
腹に響く地響きに外を見やると、鉄巨人が巨体を揺らせてゆっくりと歩いていく。
「・・・・こんな事ぁ初めてだぜ、ったくよ」
商売道具をどさりと下ろし、シドが飛空挺を見上げて吐き捨てた。
「見てて落ちるかと思ったぞ、ホント」
ティーダは渋い茶をすすりながら、遅めの昼ご飯をかき込んでいる。三人のアルベド族の若者が、商品の搬
入をしている傍らで、一行は寝込んだリュックを別室に休ませてしばしの休息を取っていた。
「ユウナにゃ悪いな、ウチのアホが面倒かけてよ」
側にいない甥っ子に、シドは申し訳なさそうに頭を掻いた。隣の部屋からは雷鳴が響くたび、リュックの悲
鳴とユウナの慰めとが聞こえてくる。
「ココには何回も来てるんだが、雷に狙い打ちにされたのは初めてだ」
「初めてって・・・なんかあるんすかね?」
「知らん。で?オウカはどこだ」
「消えたっすよ」
「何だァ、しょうがねえな、あいつがいねえと仕事が進まねえ」
「ルーもかなり魔法使えるし、頼んでみたらどうっすか?」
シドは窓の外を物憂げに見ているルールーに、視線を飛ばして頭をかいた。
「オウカを探す。まあ、再建は急いでるわけじゃねえからな」
「ひょっとして・・・・・苦手?」
質問には答えずにティーダを睨んだシドは、荷物をほどいて棚に整理し始めた。ポーションや毒消し、サン
ダーリングに陽炎、調合で使うと凶悪な「マップ」がずらり、懐かしい道具達が所狭しと並べられる。
「ずいぶん多いっすね」
「グアドとロンゾの雲行きが怪しいからな。そういやお前等、俺等と飛空挺で一緒に来い。物資の搬入で公
司と寺院は一通り回るからな。馬鹿娘が面倒かけた詫びだ」
「ホントっすか!」
「・・・ちょっと見て」
ルーの声に皆が振り向いた。
窓の外、飛空挺を見上げた鉄巨人が微動だにせず立ちつくしている。
「さっきからずっとあれ」
窓から皆が覗いていると、いつの間にかに外に出たキマリが鉄巨人に近づいていくのが見えた。
「おいしいとこ持ってかれたな」
ワッカが面白がって後を追う。ドアを開けたとたん、入ってきた人間とぶつかった。
すごい音が聞こえた気がするような正面衝突だ。当事者二人は声も出ず、うずくまって頭を抱えている。
「召喚師、ユウナ様御一行様はここにおられませんか?!」
初めに声を上げたのは、頭を抱えた式服の人。はっきりと僧侶と解る格好をして、店内を見回している。
「俺達がそうだけど?」
リュックについて部屋にいない当人にかわり、ティーダが返事をとりあえず、する。
「急いでベベルにお越し下さい。マイカ総老師様がユウナ様にお話が」「マイカァ!!?!」
ワッカが思わず大声を出す。ルーが横目にサイレンスアタックで口を封じ、満面の笑みを浮かべ誤魔化した。
「お気にされないで。お話の続きを伺いますわ」
いぶかしげに二人のやりとりを眺めた僧侶は、咳払いして用件に入る。
「詳しい詳細については私も伺っておりません。ですがグアドとロンゾの争いについて、ユウナ様のお力を
拝借できればとのこと。急いでベベルにおこしください。事態は急を要する問題です」
それよりマイカの方が無茶苦茶やばいっす、とのティーダの声にならない突っ込みは、隣室の悲鳴にかき消
えた。
外で、キマリは鉄巨人と仲良く並んで空挺を見上げている。
雷光が閃く中、急に動き出した物語にしばしの静寂がまどろんでいた。
ガンバレ!
ままさんファイト!
そしてままさんPCガンバレ!(w
昨日このスレにたどりついて
一気に全部読んでしまいました。
面白いよ〜。続き楽しみにしてます!
PCの調子が悪そうだな。
マータリ待つからね。
主の眠るザナルカンド。
千年の昔、無意味に滅びた眠らない街。滅びてなお、人々にその名を刻む永遠の街。
廃墟と化した無音の街並みに、不釣り合いな轟音が風に乗って聞こえて来る。
高くそそり立つ塔が一つ、ゆっくりと崩れ落ちて消えていく。
「まあ、よくもったほうだろうな」
沈む夕日に照らされた遺跡を見下ろすエボン=ドームの上、舞い上がる粉塵を視界に入れたオウカが一人
持参した弁当を食べていた。
「・・・・ここにいたか」
気配を殺した野郎が一人、殺気立って背後に立つ。
「お前の分はねえよ」
「弁当などどうでもいいっ!貴様の真意を今すぐ話してもらおうか!」
返事がわりに生真面目男に足払いをお見舞いしたオウカは、転がり落ちていく野郎を眺め、お茶をすすって
和みに入る。
「スリプルに耐性のある野郎だな」
眠らせたはずの生真面目野郎は懲りもせず、がむしゃらに壁面をよじ登って来る。
オウカは弁当を食べ終わり、食後のデザートに手を出した。ロンゾが造る銘菓の一つ「マンドラコラ」
なんのひねりもない名前がロンゾらしい。マンドラコラの握り拳ほどもある種子を甘く煮たもので、表皮を
剥いでピンク色の中身を食べる。個人的には酒粕と一緒に煮たものが、なかなか美味でお気に入り。
「オウカ・・・・」
さらに殺気立った生真面目男は、深呼吸し言葉を選んで黙り込む。
「あそこにオレは住んでいた、千年前な」
オウカが崩れた塔の方角を、指さして微笑んだ。
「その頃にはおおまかに百年くらいは生きていた。オレを召喚したのはオレのダチで、そいつはオレの変
わりに祈り子になって死んだ」
マンドラコラを受け取って、アーロンは話を聞くべく座り込む。
二人の頭上を巨大な影が横切った。影の主は物音も立てずに静かにドームの正面へ舞い降りる。
「・・・・あれは?」
「聖地のガーディアンだ、召喚してみた」
「なに?」
「あれも召喚獣だ。元々はユウナレスカのペットだが、あんたが寝てる間に祈り子見つけて手に入れてみた」
オウカが口笛を吹くとガーディアンは低い唸り声と共に翼を広げ、一気に天に向かって光を放つ。光弾は視
界から消えた刹那、一気にエボン=ドームの周囲に降り注いだ。
幻光虫が疾風に飛ばされ舞い上がる。
「召喚する者のいなくなった召喚獣ほど哀れなもんもちょっとねえからな。祈り子は永遠に孤独なままだ」
「お前の友人とやらは、なぜお前を召喚した?」
アーロンの静かな言葉に無反応を決め込んだらしい当事者は「マンドラコラ」を手に取って、ガーディアン
に投げつける。それが当たるより早く宙に舞い、ガーディアンはいずこかへと飛んで周囲に熔け入るように
消えた。
「オレは祈り子になった野郎を捜して千年ちょっと生きてきた」
沈みかけた夕日に照らされて、舞い上がった幻光虫がドームにかすかな幻を浮かび上がらせる。
「糞野郎を見つけたら理由ってやつを問いただしてみるか」
幻光虫はかつてここを訪れた、来訪者の姿を映し出す。
「まあ、それまでよろしくたのむわアーロン」
映し出された影の中に、今と変わらぬ二人の姿が見えた。
>189
ありがとう、がんばるよ!
>190
ありがとう!PCは元気だから気にしないでおります。いざって言うときはノートがある
から大丈夫!ただ時間は無くなるけれども・・・
>191
初めての方ですね。(^o^)/これからもよろしくです!
>192
すみません・・・・マターリしていた真の原因は初めからの一気読みにあり。
全部に目を通したらものすごく落ち込みました・・・・こんなの小説じゃねえ(苦藁
やはり後で直しが聞かない書き殴りは、読み返すのは禁物ですね。
今度からは絶対しません。書く意欲が著しく減退します・・・・
>195
直しが聞かない→きかない・・・・・ああ
オウカに翻弄?されアーロンがどうなっていくのか・・・またーりと続きを待つ今日この頃(w
保全カキコ(w
保全ageさせていただきます。ままさーん!カムバーック!続きお待ちしてます・・・・。
ワクワク
∧ ∧ ∧ ∧ マターリ待ってます。お茶どーぞ
(,,・Д・) (,,・∇・)
〜(,,u且) (,,u且~
途中まで好きだったけど、
アーロソの新しい武器に萎え。
オウカにもだんだん萎え。
オリキャラが出しゃばるパロ小説は糞の法則を辿るかな?(w
今、辿ってる
>203・204
痛いご指摘(w ・・・それが筆が進まぬ元凶です。
さて、気が向かれるようならしばしお付き合いください。
スピラの蒼い蒼い空。
流れる雲と風を切りベベルへと向かう飛空挺。四方八方に広がる蒼い空、大空の真ん中で塵にも満たない
存在が、滅多に使わない頭を使って存在理由に思いをはせる。
自分はなぜ、こうやって生きて居るんだろうか?
「・・・・なーんか暗いかも、オレ」
悩めるティーダは飛空挺の甲板で、一人寝ころび鼻くそをほじくった。
ベベルには怪しげなヒヒ爺(死人)がいて、グアドとロンゾは戦争で、オウカやアーロンも気にかかる。
ザナルカンドからここに来て、勝手に動き出した物語は加速度的に突き進み、考えたって追いつけない。
自分はなぜ、消えずにここにいるんだろうか?
「これからどうなるかも怪しいもんだしな、オレ」
祈り子・魔法・召喚師・夢ザナル・ユウナレスカにオウカにスピラ。
分かっているようで何一つ説明できない概念に、顔をしかめて雲を睨む。
死の螺旋
オレはそこに落ちたのか?
死の螺旋
オウカやアーロンも同じなのか?
死の螺旋
死ねない俺達はコレからどうなる?
死の螺旋
皆が死んで居なくなって、それでも三人残るのか?
死の螺旋
死の螺旋
「・・・まーなるようにしかならねえよ、な」
考えることを放棄した永遠の十七才は、低いうなり声のような音に左舷を見た。
白い一本の帯がたゆたうように泳いでいる。
「?」
その帯は、信じられない速さで飛空挺に近づいて来た。
「エフレイエ?!」
聖ベベル宮を守護する聖獣、皆で一度相対した天かける竜、エフレイエ。
飛空挺とつかず離れず距離を保ち周囲を旋回しながら舞うように飛んでいる。牙をむき出しにしていた以前
の姿とは違う、喜びの素直な表現にティーダはしばし見惚れていた。鱗が陽光を反射して虹色に輝いている。
艦内放送からは混乱したアルベド語が流れてきた。
そりゃそうだろなあ。
他人事のように不思議に落ち着いた思考でティーダは、甲板に座り込んで物音に聞き入った。
野太いアルベド語と悲鳴とルーの制止とユウナの声とリュックの笑い声と、ワッカの感嘆の声と僧侶の説明
と風を切る音。
飛空挺は二度、がくんと高度を下げ、気を取り直したようにエフレイエと並んで目的地へと向かう。
「おまえも召喚獣か」
ティーダは明るい大声で、前に向かって右手をかざした。
黄色い小花が風に舞う。
大いなるナギ節に沸く都市ベベル。大陸全土から巡礼に押し寄せた人々が、聖ベベル宮を幾重にも取り囲み
歴代の大召喚師への寄進物と笑顔を持って順番を待っている。
街は人々で溢れ、かつて無い賑わいにベベルの街は揺れていた。
召喚師一行がついにベベルに到着する。この一報は瞬く間に市内中を駆けめぐり、老若男女、外人居留者か
ら乳飲み子に至るまで、葛藤や諍いや過去を忘れて人々の意識を一つに繋ぐ。
天に向かって祝砲が挙がる中、飛空挺は聖ベベル宮前大広場に静かに降りて静止した。
かつてシーモアがここにいた。
結婚の式典に沸いた街は、一度は拒絶した花嫁を、英雄となった花嫁を歓呼の声で受け入れる。
すべてに拒絶された者を忘れて。
上空から見えたシンの残した傷跡は、今や人々の歓声と喜びに取って変わられ思い出される事もない。
千年もの間繋がれてきた呪いに打ち勝った人々の歓喜は、それをもたらした英雄を偶像にまで押し上げ行き
場を奪う。それがどんな意味を持つかも知らないままに。
「大召喚師ユウナ様」
「イサールさん!」
イサールは朗らかに微笑んでユウナに用意してきた言葉を並べた。
「このような場でこのような形でお会いできたことをエボンに感謝します。宮殿での式典は準備が整ってお
ります。さあこちらへユウナ様」
天に上げられる祝砲、祈りの歌にラッパの音色。騒然とした広場の周囲には着飾った僧侶や僧兵が重々しく並んでいる。
イサールが一同からユウナだけを引き離し、僧兵達が間に割ってティーダ達を別方向へ案内した。
「イサール!」
ティーダの声に微笑んで振り向いた。
「マイカ総老師様からユウナ様にお話があると伺っています。皆さんはしばらく用意した別室でお待ちくだ
さい」
ルールーがティーダの腕をつかんで首を振った。
黄色い小花が風に舞い一行の頭上を影が覆う。
飛空挺が別れの言葉も前触れもなく、何かを置き去りに空へと浮かぶ。
黄色い小花が風に舞った。
エフレイエ登場か・・・描写イイ!(・∀・)
>209
・・・・ありがとう。
薄暗い聖ベベル宮。
祈りの歌が聞こえる迷路を宮殿奥まで通されたユウナは、一人の老獪と向かい合っていた。
「なぜ、私がココにいるかお分かりになるだろうか、召喚師ユウナ」
伏し目がちにユウナは首を振って見せる。
二人だけの静かな私室、向かい合ったまま重い時間が過ぎて行く。
「スピラの行く先を案じただけのこと」
マイカ総老師は穏やかな顔で、微笑みすら浮かべて口を開く。
「四老師が消え新たな選出もままならず寺院は混乱しておった。シンが倒され人々を結んでいた手綱が切れ
た。寺院の混乱はスピラの混乱に繋がる。だからこそ」
言葉を切ってマイカは沈黙を作り出す。
ユウナは言葉を待って真っ直ぐ総老師を見た。
「わしを異界送りしたければそうすればよい。そして次のスピラの柱に何かを選べばよい。ただ今はそうし
ている時ではないと思うのじゃが、いかがかな?ユウナ殿」
「はい」
返答に老師はイスに沈み込み、大きく頷いて息をつく。
「・・・・飲み込みのいい答え。時流を読む目は大召喚師になるだけのことはあろう。ユウナ殿には、この
ままガガゼトまで行きグアドとロンゾの戦を調停する為に尽力を頂きたい」
「寺院の回答は・・・?」
「戦を回避するために力を尽くしてほしい、そう言ったつもりじゃが」
ユウナの表情が幾分和らいだ。それにあわせてマイカが言葉を続ける。
「・・・難しい問題ですぞ。分かっておいでか?ユウナ殿」
「はい。ですが、私に出来ることがあれば喜んで」
「グアド・ロンゾ双方は信仰に厚くエボンの教えに忠実な人々。しかしケルク=ロンゾ、シーモア=グアド
両氏を失い、急進的な意見を押しとどめられる指導者に欠けたまま。このままでは争いは必然」
「わかっています」
「シンが居なくなれば、次に争うのは人々。それは歴史が繰り返し証ししている世界の真理」
総老師は暗闇を見据えて何かを目で追った。
「召喚師も魔術もいまや諸刃の剣。なぜか持て余した力は、必ず悪い方向へと向かいよる」
暗闇に幻光虫がふわりと浮かぶ。
「千年間、忘れていた醜い争いが、必ず表へと吹き出し多くの者が死ぬじゃろう、ユウナ殿」
「はい」
「・・・どうしたら良いものか、答えを教えてはくれないか?」
総老師は真剣な眼差しで、浮かぶ幻光虫を見据えて言った。
「答えはない。だが、ならば何故人は生まれ死んでゆくのか?」
幻光虫はユウナの頬を撫で部屋の灯りに誘われて行く。
「シンは私たちに何を教えようと生み出されたのか。考えた事はおありか?」
「・・・・生み出された・・・」
「エボン=ジュとなった者は何を求めてシンを召喚したか、考えたことはないのかね?」
ユウナはマイカの哀願するような問いに、死んでなおスピラに止まる老人の真意を垣間見たような気がした。
「シンが存在する限り、スピラには平和が満ちていた」
その真意は思っていたよりも、ずっと悲しい物事の始まりへの憶測。
「種族を越えて人は手を取り合い戦った」
本当に純粋な、高みに昇った人間だけが覗く絶望。
「シンと共にスピラの平和は終わったんじゃ」
静かな部屋に平和を求める祈りの歌が、ささやくように聞こえていた。
>197.201
マターリ暖かいお言葉に感謝です。猫かわいい(w
>198.199
保全カキコありがとう・・・・たまに書かないとdatに落ちること忘れて
悩んでおりました。ううむ。
>202
はい。オウカに関しては私も頭痛の種。
ただアーロンの武器に関してはご理解下さい・・・・
アーロンの太刀は絵描きの永遠の謎って言いましょうか
とにかく大問題。・・・どうやって持ち歩いているんだ、アレは(苦
もう終わったの?
>213
・・・・いえ、これから長いと思います・・・・気長にお待ちください。
211に感動してしまいました・・・イイ!
ままさんがんばれ!
わかりました!大変かもしれないけどがんばってください、
気長にまってます(・∀・)/
私、オウカ好きだよ。オウカの活躍も期待してます〜♪
(ちなみに一番好きなキャラは、アーロンだYO!)