たとえ胃の中水の中−被食系妄想26

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525dannna ◆pacuXy4LCI
俺はその場を取り繕うのに必死だった。
秘書の幸枝に手を出したなど口が裂けてもいえない、いや認める訳にはいかない。
しどろもどろで幸枝の言う事を全て否定し、ごまかそうとした。
「くやしぃぃ、お前だけは殺してやるぅぅ」
幸枝は拳を振り上げて俺に向かって襲い掛かってきた。
この体格差で本気の一撃を受けたなら、間違いなく死んでしまう、俺は必死で逃げた。
526dannna ◆pacuXy4LCI :2012/01/22(日) 13:35:32.09 ID:tgIVPKKS0
 「こんな物に興味を惹かれるなんて… やっぱり物は物ね」
俺も幸枝も、人間扱いはされていなかった、俺達と彼女の間にはどれ程の差があるというのか。
「あなたが子供の頃から頑張って苦労して、やっと私達の足裏に届いたというのに…」
なんと不遜で傲慢な物言いであろうか、俺達を塵か埃程度にしか見ていないのだ。
「あなたが無い知恵を振り絞り、仲間を切り捨て、相手を騙して必死に1mmでも這い上がろうとする、
 その姿に興味を覚えたのよ? やっと摘み上げる位置に来たかと思ったのに…」