たとえ胃の中水の中−被食系妄想26

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222danna ◆Xs5riRtBYc
 「こんな物に興味を惹かれるなんて… やっぱり物は物ね」
俺も幸枝も、人間扱いはされていなかった、俺達と彼女の間にはどれ程の差があるというのか。
「あなたが子供の頃から頑張って苦労して、やっと私達の足裏に届いたというのに…」
なんと不遜で傲慢な物言いであろうか、俺達を塵か埃程度にしか見ていないのだ。
「あなたが無い知恵を振り絞り、仲間を切り捨て、相手を騙して必死に1mmでも這い上がろうとする、
 その姿に興味を覚えたのよ? やっと摘み上げる位置に来たかと思ったのに…」

 「いや、違うんだ、こんな女に本気になる訳が無いだろう?」
俺の言葉に、幸枝は恨めしそうに睨みつける、失血が多く意識も朦朧としているというのに。
「私はあなたにちゃんとプロのメスを宛がっていたというのに… 私に何か不満?」
俺には返す言葉も無かった、その場に膝を付きへたり込んでしまった。
妻はすっと手を伸ばして幸枝を掴み上げる、死にそうな幸枝を手当てするように誰かに声をかけていた。