たとえ胃の中水の中−被食系妄想26

このエントリーをはてなブックマークに追加
221danna ◆Xs5riRtBYc
 俺はその場を取り繕うのに必死だった。
秘書の幸枝に手を出したなど口が裂けてもいえない、いや認める訳にはいかない。
しどろもどろで幸枝の言う事を全て否定し、ごまかそうとした。
「くやしぃぃ、お前だけは殺してやるぅぅ」
幸枝は拳を振り上げて俺に向かって襲い掛かってきた。
この体格差で本気の一撃を受けたなら、間違いなく死んでしまう、俺は必死で逃げた。

 「あらあら、私の物に手を出した上にそれを壊そうとまでするの?」
妻の声が聞こえたかと思うと、幸枝の振り上げた拳を指2本で摘んでひょいと持ち上げる。
「始末に終えないわね、ちょっとだけお仕置きしましょう」
そう言ったかと思うと指に少しだけ力が入ったように見えた。
ビチビチ、幸枝の手が妻の指で磨り潰されていた、右腕の半ばから血が噴出し、皮が踊っている。
「あなたがどんなに否定しようとも、全てが映像で残っているんですよ」
その言葉と共にキッチンの映像は、俺と幸枝の濡れ場の早送りに変わっていた。