651 :
千葉の戦士 ◆iPb0K6ZTqU :
【三元直美、幻のスマッシュ!】1
卓球界のイメージを変えたいと、注目を集めるコスチュームで試合に出場して来たものの、話題先行型のイメージだった彼女であったが、シングルの直接対決で、ついに日本No1と呼ばれていた福山愛に勝利した。
これにより話題性は高まり、その風貌やスタイル、コスチュームから特に男性支持層がメインであったが、卓球界のイメージ向上を直向に願う姿をドキュメンタリー番組で放送されたりと、女性や主婦層のファンも増えていた。
何より結果が伴った事で、爆発的にマスメディアからも商品価値として見出され、メディアや雑誌から引っ張りだこになったのだ。
年齢は30歳になっていたものの、若々しい表情と勝気な性格もあってか、アイドル卓球選手として人気になった。
若い層への認知度も確実に増え、三元の目指す卓球界の明るいイメージ定着の布石は、徐々に築かれつつあった。
――そんな三元にバッシングが起きてしまった
多忙な中での、年末の深夜生放送番組へのゲスト出演で、その火種は起こってしまった。
それはお笑いスポーツ番組へのゲスト出演であった。
652 :
千葉の戦士 ◆iPb0K6ZTqU :2008/01/20(日) 23:42:26 ID:bja8vsXK0
【三元直美、幻のスマッシュ!】2
卓球の上手な芸人が集まり、三元とガチンコで卓球勝負をすると言う企画で、戦う芸人が思いのままの敗戦条件を突きつけると言う内容であった。
芸人が負けた場合は、罰ゲームルーレットで、その罰ゲームを受けると言う企画である。
三元にとっては、何ら疑念を抱かない企画であった。
これまでにも同様な番組に出演した事はあるし、何より自分が負けるはずもなかった。
番組にはお笑い芸人の他、卓球好きを自称する元スポーツ選手や雑誌編集長、出版社代表などが顔を揃えていた。
共通する事は、スケベっぽいオヤジばかりである事だ。
653 :
千葉の戦士 ◆iPb0K6ZTqU :2008/01/20(日) 23:42:46 ID:bja8vsXK0
【三元直美、幻のスマッシュ!】3
そして観覧客は、三元直美を愛して止まない男性ファンで埋められていた。
一般公募の中から抽選で選ばれた男性客が中心だが、自薦でグッズ収集や熱心に応援に行っていると言うオタク的な風貌のファンも含まれていた。
異様なムードではあったが、不定期に放送されるこの番組特有の恒例でもあった。
当然ながらガチンコ勝負での敗戦条件をより際立たせる為の演出的意図であったのだが、今日の客層はいつも以上にオタク度が高くなっていた。
過去にテニス、バドミントン、ビリヤード、ビーチバレー、射撃、水泳、ボーリング等が放送されたが、当然ながら芸人全敗で終わっている。
卑猥な敗戦条件を突きつけての試合で観客の期待を煽りながらも、勝てなかった芸人への罰ゲームを楽しむ番組と言って良かった。
負けた芸人へ客がブーイングをして罰ゲームを盛り上げるのが恒例である。