元女王キューティー浅尾は、自分を晒し者にするために作られた十字架に下着のみ
の姿で磔にされてしまったのだ。極悪軍団の力自慢4人ほどが、高さ3mはある十字架
を下で支えていた。観衆すべてにキューティーの恥態を鑑賞させるために、わざわざそ
のような高さにしてあるのだ。
「すげえ、エロいブラとパンティ穿いてやがる」
ハアハアと息を荒くしたスケベ男どもから、キューティーに嘗め回すようなエロ視線が
浴びせられた。多くのカメラから滝のようなフラッシュが焚かれ、会場は異様な熱気と高
揚感に包まれた。
「キューティーの生パンツが見れるなんて、生きててよかった!」
今や観客たちはコング松本の極悪軍団と一体化して、キューティー浅尾を貶めて、辱
めようとしていた。彼女が、自分の生下着をなかなか見せたがろうとしないのは周知の
事実であり、それがかつての男性ファンにとっては不満でもあった。
そのお高くとまった生意気な女が完全に屈伏させられ、嫌がりながら磔にされて、あ
れだけ拒否していたブラジャーとパンティをさらけ出しているのだ。
美しくて高飛車な元女王へのサディズム的な征服感、勝利感が観客の気持ちを昂ぶ
らせ、性的な興奮度を増強させるのである。
(うう……悔しい……恥ずかしい……)
逆にキューティー浅尾にとっては悪夢のようなシチュエーションであった。わたしの
許した愛する人にしか下着は見せたくないという願いは、最低最悪の形で踏みにじら
れたのである。
わたしのことを憎み、性的な妄想の対象にしようとしている連中の目の前で、それも
普通の下着ではなく、こともあろうに試合用の過激なブラとパンティ姿で晒しものにさ
れてしまったのだ。
(いやっ! 見ないで! 写真なんか撮らないで!)
いつものような毅然とした凛とした態度を完全に失い、泣きべそをかいて、十字架を
背負ったまま下を向いて、うつむいているのだった。
それにしても惨めであった。人前で下着のみで十字磔にされるなどという経験はもち
ろん初めてのキューティーであったが、こんなにも屈辱的で、恥ずかしいものであった
とは……
先ほどの昇天劇は、自ら望んだものではなかったが、おのれも官能の波の中で溺れ
ていた、だが今はただただ惨めさ、恥ずかしさ、悔しさというネガティブな感情のみなの
である。
「乳首だ、キューティーの乳首が見える!」
「パンティもふんどしみたいだぞ!」
男どもは、興奮しながらキューティーのパンブラ磔を心ゆくまで堪能した。十字架を支
える極悪軍団はファンサービスのために、全方向に向けてゆっくりと回していった。
客が一人残らず彼女の恥態を見逃さないようにするためだ。
キューティーは両腕を左右に大きく広げられ、胸を前に突き出す格好にさせられてい
た、そのため、もともと最小の面積しかない彼女の極小ブラジャーは、もはや隠す役割
は果たせなかった。ピンと張った巨乳の先端の乳首はブラのレース地から浮き出し、完
全に透けて見えているのだった、その周りの乳輪までもが大きさ、色までクッキリと透
けていた。無論双乳の谷間は隠しようもなく完全露出している。
パンティの方もまた大胆かつ過激である。白い小さな三角形の布が股間に張り付いて
局部を隠しているだけで、三本の細いひもによって支えられている、ふんどし状のいわゆ
る、ひもパンであった。それもキューティー自身の大量の愛液で、ジュク濡れになったが
為に、うっすらと黒いアンダーヘアーが透けていた。
(ああ、いやっ! こんな姿見られたくないっ!)
観客のスケベな視線や容赦のない野次が、キューティーを苦しめた。彼女は美貌を歪
めて、十字架の上で悶絶するしかないのである。
「何よ! あのイヤらしい下着は!」
「やーね、ちょっと綺麗なのを鼻にかけて、あんなの穿いちゃって!」
「でも磔にされて恥ずかしそうね、いい気味よ!」
「ハリツケ上等よ! 思い切り苦しむがいいわ!」
かつてのキューティーファンの少女たちの反応は、また違っていた。かわいさ余って
憎さ百倍とばかりに、彼女たちはかつてのアイドルに向けて無慈悲で残酷な言葉を投
げつけていた。以前は彼女たちにとって憧れの対象であったキューティーの美貌や、
素晴らしいプロポーション、女王然とした振る舞いなどは、今や嫉妬や憎しみの材料で
しかないのであった。浅尾の恥じらいは、彼女たちの喜びであり、キューティーの苦し
みは彼女たちの快感であった。
もしかすると今のキューティー浅尾にとって最も辛いのは、彼女たちの変節だったか
もしれない。
「グフフ、そろそろだな!」
全観客に、美貌の元女王の下着磔を見せつけたチャンピオン・コング松本は、ショー
を進ませた。リングに脚立を上げ、十字架の傍に置かせると、自ら登っていった。両手
には鋏とバリカンが握られている。いよいよ、キューティー浅尾の髪切り処刑が執行さ
れる時が来たのだ。